JP2014070618A - 発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】再生可能エネルギーを利用することにより羽根車に作用する気流の速度を増速させて発電効率を高め、比較的小さな構造物であっても電力を安定的に供給することが可能なソーラータワー型の発電装置を提供すること。
【解決手段】立設された上方拡開型の筒体と、筒体の下端開口部の周辺領域において地面との間に間隔を設けて布設された透光体を備える集熱部と、地面と透光体との間の空間および筒体の内部空間を連通させて形成された空気流通路と、空気流通路に設けられた羽根車と、羽根車の回転に連動して発電する発電機と、を備える発電装置とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、再生可能エネルギーを利用することにより羽根車に作用する気流の速度を増速させて発電効率を高めることが可能な発電装置に関するものである。
現在、化石燃料枯渇の問題や、化石燃料の燃焼に伴う地球環境への影響の問題等を解決すべく、クリーンな再生可能エネルギーを利用する技術の開発が急速に進んでいる。
再生可能エネルギーを利用した発電技術の中でも、風力発電は発電コストが比較的低く、また、エネルギーの変換効率が高いため、今後の更なる技術開発が期待されている。
風力発電を従来の原子力発電や火力発電等に取って代わる技術とするためには、発電装置の高出力化および安定化に向けた技術開発が必須となる。そこで、例えば特許文献1では、いわゆるソーラータワーやソーラーチムニー等と称される発電装置(以下、ソーラータワーと呼ぶ。)が提案されている。
図16は、このような従来のソーラータワーP100の基本構成を示した参考断面図である。ソーラータワーP100は、筒体101と、筒体101の下端開口部101aの周辺領域において地面Gとの間に所定の間隔を設けて布設された透光性の集熱部102と、筒体101の下端開口部101a周辺に配設された羽根車103とを備えており、羽根車103の回転により発電を行うよう構成されている。筒体101内部の空間と、集熱部102表面と地面Gとの間の空間とは連通させており、羽根車103はこの連通させた空間内に配設されている。
ソーラータワーP100は、温度が上昇した空気は密度が低下して熱上昇風となるという物理現象を利用することにより、人工的な気流を内部に発生させて風力発電を行うものである。人工的な気流が発生する仕組みは以下の通りである。
まず、集熱部102に太陽光が照射されると、集熱部102と地面Gとの間に存在する空気が加熱される。ここで、集熱部102天井の高さは、中央部、すなわち筒体101に向かって次第に高くなっているため、加熱されて温度が上昇した空気は熱上昇風となって筒体101の下端開口部101aに集まる。そして、筒体101の下端開口部101aに到達した空気は、煙突効果により上昇気流となって筒体101内部を上昇し、筒体101の上端開口部101bから上空へと排出される。
ソーラータワーP100は、このような原理で人工的に発生させた気流のエネルギーを利用し、羽根車103を回転させて風力発電を行う装置である。従って、ソーラータワーP100をできるだけ高出力の発電装置とするためには、上空と下層(地上付近)の空気の温度差を利用した筒体101による強い煙突効果を得るべく、集熱部102と地面Gとの間に存在する空気をできるだけ高温とし、かつ、筒体101の高さをできるだけ高くする必要がある。
以上のように、ソーラータワーによる発電には、十分な太陽エネルギーが必要不可欠となる。そのため、夜間等の太陽エネルギーが得られない状況においては、常に安定した電力を供給することが困難であるという問題があった。そこで、特許文献1では、太陽エネルギーが得られない夜間においても、人工的な気流を発生させて発電を行うことが可能なソーラータワーが提案されている。
すなわち、特許文献1に開示されているソーラータワーは、集熱部の布設領域とは別の離れた場所に昼間の太陽エネルギーを吸収して蓄熱することができるソーラーポンド(Solar pond)を備えており、太陽エネルギーが得られない夜間においても集熱部と地面との間の空気を加熱することを可能としている。ソーラーポンドには、昼間の太陽エネルギーを吸収して蓄熱できるよう構成された塩水が蓄えられている。ソーラーポンドと集熱部との間にはこの塩水を循環させる循環路が設けられており、集熱部に配設された循環路には塩水の熱を空気中に放熱させるための熱交換器が設けられている。太陽エネルギーが得られない夜間においては、熱交換器により塩水の熱を放熱して、集熱部と地面との間の空気を加熱することを可能としている。
WO2008/022372号公報
風力発電による発電量は風速の三乗に比例する。従って、できるだけ高出力の発電装置とするためには、風力発電の羽根車に作用する気流の流速を少しでも速くできるかどうかが重要なポイントとなる。また、常に安定した電力を供給するためには、高速の気流を安定的に発生させることができるかどうかについても重要なポイントとなる。
ソーラータワーは、太陽エネルギーおよび筒体の煙突効果を利用することにより、人工的に気流を発生させて風力発電を行う装置である。従来のソーラータワーの出力、すなわち、従来のソーラータワーによって発生させることのできる人工気流の流速は、地上に届く太陽エネルギー量を一定とすると、集熱部の布設面積および筒体の高さによってほぼ決定される。
従って、より高出力の発電装置とするためには、従来のソーラータワーでは必然的に巨大な装置となってしまい、建設やメンテナンスに莫大なコストが必要となる。例えば、オーストラリアのエンバイロミッション社が実際に計画を進めているソーラータワーは、筒体の高さ約1000m、集熱部の布設積約100kmという規模である。
更に、特許文献1に開示されるソーラータワーは、集熱部の布設に必要な敷地とは別に、十分な蓄熱を可能とするソーラーポンドを設置するための広大な敷地も必要となる。
また、特許文献1に開示されるような蓄熱手段を備えたソーラータワーであっても、雨天や曇天の日においてはソーラーポンドに蓄熱することができないという問題がある。
以上のような理由により、従来のソーラータワーの機能を十分に発揮させるためには、長い年間日照時間が確保できる広大な土地、すなわち砂漠地帯等に設置場所が限定されてしまうという問題がある。
そこで本発明は、再生可能エネルギーを利用することにより羽根車に作用する気流の速度を増速させて発電効率を高め、比較的小さな構造物であっても電力を安定的に供給することが可能なソーラータワー型の発電装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る発電装置は、立設された上方拡開型の筒体と、筒体の下端開口部の周辺領域において地面との間に間隔を設けて布設された透光体を備える集熱部と、地面と透光体との間の空間および筒体の内部空間を連通させて形成された空気流通路と、空気流通路に設けられた羽根車と、羽根車の回転に連動して発電する発電機と、を備える。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発電装置であって、集熱部は透光体の下方に配設された放熱部を備える。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発電装置であって、放熱部は太陽電池パネルを備える。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電装置であって、筒体の上端開口部に低圧形成手段が設けられている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発電装置であって、低圧形成手段は筒体の上端縁を凸凹状とすることにより形成された凸凹部を備える。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発電装置であって、低圧形成手段は凸凹部を挟むように対面配設された一対の縦板状のガイド体を備え、一対の縦板状のガイド体は筒体の上端開口部を略水平に流れる自然気流に沿って拡開状に対面配設されたガイド部を有する。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発電装置であって、一対の縦板状のガイド体はガイド部の拡開側端縁部を外方に折曲して自然気流に正対するよう形成された渦生成部を有する。
また、請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の発電装置であって、一対の縦板状のガイド体は筒体の中心軸回りに回転自在に配設されている。
また、請求項9に記載の発明は、請求項4または5に記載の発電装置であって、低圧形成手段は筒体の上端縁との間に間隔を設けて垂設された矩形板状の渦生成体を備える。
また、請求項10に記載の発明は、請求項4または5に記載の発電装置であって、低圧形成手段は筒体の上端縁との間に間隔を設けて横設された角柱状の渦生成体を備える。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発電装置であって、角柱状の渦生成体は、高さをh、自然気流の流れ方向の前後幅をwとした場合において、w/h=0.5〜0.7とした。
また、請求項12に記載の発明は、請求項9〜11のいずれか1項に記載の発電装置であって、渦生成体の両端に端板を備える。
また、請求項13に記載の発明は、請求項4または5に記載の発電装置であって、低圧形成手段は筒体の上端縁との間に間隔を設けて斜設された三角板状の渦生成体を備える。
また、請求項14に記載の発明は、請求項4,9〜13のいずれか1項に記載の発電装置であって、低圧形成手段は平板状の風受体を有した風見安定手段を備え、低圧形成手段は筒体の上端開口部の上方を略水平に流れる自然気流に正対するように配設されている。
また、請求項15に記載の発明は、請求項4または5に記載の発電装置であって、低圧形成手段は、筒体の上端開口部の上方に回転自在に配設された垂直軸型風車を備える。
また、請求項16に記載の発明は、請求項4または5に記載の発電装置であって、低圧形成手段は上端開口部の上方の空間を挟むように対面配設された一対の縦板状のガイド体を備え、一対の縦板状のガイド体は筒体の上端開口部の上方を略水平に流れる自然気流に沿って拡開状に対面配設されたガイド部を有する。
また、請求項17に記載の発明は、請求項15に記載の発電装置であって、低圧形成手段は垂直軸型風車が有する複数のブレードの回転空間を挟むように対面配設された一対の縦板状のガイド体を備え、一対の縦板状のガイド体は筒体の上端開口部の上方を略水平に流れる自然気流に沿って拡開状に対面配設されたガイド部を有する。
また、請求項18に記載の発明は、請求項16または17に記載の発電装置であって、一対の縦板状のガイド体はガイド部の拡開側端縁部を外方に折曲して自然気流に正対するよう形成された渦生成部を有する。
また、請求項19に記載の発明は、請求項16〜18のいずれか1項に記載の発電装置であって、一対の縦板状のガイド体は回転軸回りに回転自在に配設されている。
また、請求項20に記載の発明は、請求項15または17に記載の発電装置であって、垂直軸型風車の回転軸に連設され、筒体の直上内部に収納配設された撹拌体を備える。
また、請求項21に記載の発明は、請求項1〜20のいずれか1項に記載の発電装置であって、羽根車は空気流通路の水平断面面積が最小となるスロート部において筒体の中心軸回りに回転自在に配設されている。
また、請求項22に記載の発明は、請求項2〜21のいずれか1項に記載の発電装置であって、放熱部は排熱由来の熱を放熱可能に構成されている。
また、請求項23に記載の発明は、請求項2〜22のいずれか1項に記載の発電装置であって、放熱部は地熱由来の熱を放熱可能に構成されている。
本発明によれば、再生可能エネルギーを利用して羽根車に作用する人工気流を増速させて発電効率を高めることができるため、比較的小さな構造物であっても電力を安定的に供給することが可能なソーラータワー型の発電装置とすることができる。
本発明による発電装置の外観斜視図。 本発明による発電装置の一部断面図。 排熱を利用可能に構成された本発明による発電装置の説明図。 地熱を利用可能に構成された本発明による発電装置の説明図。 本発明による発電装置の別実施形態の外観斜視図。 本発明による発電装置の別実施形態の一部断面図。 低圧形成手段の構成例を示した説明図。 低圧形成手段の構成例を示した説明図。 低圧形成手段の構成例を示した説明図。 垂直軸型風車を備える低圧形成手段の構成例を示した説明図。 垂直軸型風車を備える低圧形成手段の構成例を示した説明図。 垂直軸型風車を備える低圧形成手段の構成例を示した説明図。 垂直軸型風車を備える低圧形成手段の構成例を示した説明図。 低圧形成手段の構成例を示した説明図。 低圧形成手段の構成例を示した説明図。 従来のソーラータワーの参考断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明によるソーラータワー型の発電装置Pを図1,2に示す。図1は発電装置Pの外観斜視図であり、図2は発電装置Pの一部断面図である。
本発明によるソーラータワー型の発電装置Pは、立設された上方拡開型の筒体1と、筒体1の下端開口部1aの周辺領域において地面Gとの間に間隔を設けて布設された透光体2を備える集熱部Hcと、周辺領域の地面Gと透光体2との間の空間および筒体1の内部空間を連通させて形成された空気流通路3と、空気流通路3に設けられた羽根車4と、羽根車4の回転に連動して発電する発電機5と、を備えている。
透光体2は筒体1の下端開口部1a周辺領域の地面Gに立設された複数の支柱6上に隙間無く布設されており、透光体2と地面Gとの間には所定の間隔が設けられている。透光体2の高さは中央の筒体1に向けて次第に高くなるよう構成されている。筒体1の下端開口部1aは下方に向けてラッパ状に拡開しており、透光体2の中央部となめらかに連続させている。
集熱部Hcは、再生可能エネルギーである太陽エネルギーや、後述の排熱や地熱を利用して、透光体2と地面Gとの間に存在する空気を加熱できるよう構成されている。透光体2はガラスやプラスチック等の太陽光が透過可能な透光性材料で構成されており、集熱部Hcが温室となって透光体2と地面Gとの間に存在する空気を太陽エネルギーにより効率的に加熱することができる。この場合、透光体2の布設面積を広くするほど利用できる太陽エネルギーは大きくなり、発電装置Pの発電量は増加する。なお、図1において透光体2は略円形状に布設されているが、布設形状は発電装置Pを設置する土地の状況等に合わせて適宜設計しても良い。
筒体1は下端開口部1aの下部に設けられた筒体支持部7によって支持されている。筒体支持部7は、筒体1の重量を十分に支持可能な構造体で形成されると共に、透光体2と地面Gとの間の空間および筒体1の内部空間が連通するように構成されている。透光体2と地面Gとの間の空間および筒体1の内部空間を連通させて空気流通路3を形成することにより、太陽エネルギーによって暖められた透光体2下方の空気は透光体2の下面に沿って上昇して中央に集まり、煙突効果により筒体1内部を上昇して上端開口部1bから上空へと排出される。このように、空気流通路3には、透光体2の周縁2aの下方から筒体1の上端開口部1bに向けて流れる人工気流Faが発生する。
筒体支持部7は人工気流Faの流れをできるだけ妨げない形状とするのが好ましい。例えば、筒体支持部7を複数の柱で構成すると共に、当該柱で構成された各筒体支持部7の横断面形状を人工気流Faの流れに対して流線形の形状とすれば、透光体2と地面Gとの間の空間から筒体1の内部空間に向けての人工気流Faの流れをスムーズにすることができる。
本発明による発電装置Pは、発生させた人工気流Faの風力エネルギーを利用して羽根車4を回転させることにより発電を行う。羽根車4は、人工気流Faが通過する空気流通路3であれば任意の場所に設置することが可能であり、複数設置しても良い。人工気流Faの流速は中央部に近いほど速くなるため、羽根車4は筒体1の下端開口部1aにできるだけ近い位置に設けるのが良い。
筒体1は、くびれとなる狭小のスロート部1cを下端開口部1aに有しており、スロート部1cから上方に向かって拡開する上方拡開型(ディフューザ型)に形成されている。すなわち、筒体1の内部空間の水平断面面積は、スロート部1cにおいて最小となり、スロート部1cから上方に向かって次第に大きくなっている。このように筒体1の形状を上方拡開型とすることによりディフューザ効果が発現し、内部空間の水平断面面積が最小となるスロート部1cは低圧となる。その結果、スロート部1cを流れる人工気流Faの流速が大きく増速する。
従って、スロート部1cにおいて筒体1の中心軸回りに回転自在の羽根車4を配設することにより、発電量を効果的に増加させることができる。その際、羽根車4の翼端とスロート部1cの内壁との間に所定のクリアランスを設け、羽根車4のローター径をスロート部1cの横断面の大きさに合わせてできるだけ大径とするのが良い。
筒体1の広がり角θは4〜10度程度とするのが良い。なお、本明細書において広がり角θとは、筒体1の内周面の鉛直方向に対する傾斜角度のことを指す。広がり角θを4〜10度程度とすることにより、筒体1のスロート部1cにおける人工気流Faの流速を十分に増速させることができる。非粘性流体の場合は広がり角θが大きいほど圧力回復率が大きくなるため、スロート部1cがより低圧となってスロート部1cを流れる人工気流Faはより増速する。しかしながら粘性流体である空気の場合、広がり角θが10度を超えると境界層はく離が生じ易くなるため、スロート部1cにおける人工気流Faの増速効果が十分に得られない。一方、広がり角を4度未満とすると筒体1の内壁と人工気流Faとの間に生じる摩擦による損失が支配的となってしまうため、スロート部1cにおける人工気流Faの増速効果が十分に得られない。
なお、実際は空気流通路3に羽根車4が設けられており、羽根車4は人工気流Faの流れに対する抵抗体となるものと考えられる。また、その他にも、後述する低圧形成手段A等、人工気流Faの流れに対する抵抗体となり得るものが存在する場合がある。従って、発電装置Pの設計の違いにより広がり角θの最適値は異なってくるため、設計に従って広がり角θの最適値を求めることが好ましい。
このように本発明による発電装置Pは筒体1を上方拡開型としており、従来のソーラータワーに比べて比較的小さな構造物であっても内部に発生する人工気流Faが増速するため、発電効率を高めて電力を安定的に供給することができる。
本発明の発電装置Pは、透光体2と地面Gとの間に存在する空気の温度を高くするほど人工気流Faが増速して発電効率が高くなる。そこで、図3,4に示すように、集熱部Hcの透光体2の下方に放熱部Hrを配設し、放熱部Hrにより透光体2と地面Gとの間に存在する空気を加熱して熱上昇風を発生できるよう構成しても良い。図3は、様々な排熱を利用して熱上昇風を発生できるよう構成された発電装置Pを示した説明図である。図4は、地熱を利用して熱上昇風を発生できるよう構成された発電装置Pを示した説明図である。
図3に示す発電装置Pは、工場E1、オフィスビルE2および家庭E3等(以下、排熱部Eと呼ぶ。)から排出される排熱を集熱部Hcに集熱し、排熱由来の熱を放熱部Hrより放熱可能に構成されており、いわゆるコジェネレーションシステムの構成となっている。この発電装置Pは、透光体2の下方に配設された放熱部Hrと、排熱部Eと放熱部Hrとの間で熱媒体mを循環させるための循環路15と、を備えている。放熱部Hrにおける循環路15にはヒートシンクを設けたり、放熱部Hrにおける循環路15を複数に分岐させるとともにその径を細くしたりすることにより、放熱部Hrで熱媒体mの熱を放熱し易い構成とするのが良い。この発電装置Pによれば、排熱部Eから排出される排熱は熱媒体mを介して集熱部Hcに集熱され、放熱部Hrより熱を放出して透光体2と地面Gとの間に存在する空気を加熱することができる。なお、図中、符号16は高温の熱媒体mの流れを示し、符号17は低温の熱媒体mの流れを示している。
また、図3に示す排熱を利用する発電装置Pは、透光体2と地面Gとの間に存在する空気を熱媒体mにより間接的に加熱する構成とすることに限定されない。例えば、排熱部Eから集熱部Hcへと通じるダクトを配設し、排熱部Eで発生する排熱をダクトを通じて集熱部Hcの放熱部Hrから放出できるよう構成しても良い。その場合、送風ファンなどを用いて排熱部Eから集熱部Hcへと一方向へ流れる送気路をダクト内部に形成し、放熱部Hrに設けられたダクトの開口部から透光体2の下方に排熱を直接放出できるよう構成すれば良い。
図4に示す発電装置Pは、地熱貯留層80の地熱水81の熱を集熱部Hcに集熱し、地熱由来の熱を放熱部Hrより放熱可能に構成されている。この発電装置Pは、地熱貯留層80の地熱水81を取り出す蒸気井82と、取り出された地熱水81を蒸気と熱水とに分離する気水分離器83と、蒸気を放熱部Hrに導く蒸気供給配管84と、熱水を放熱部Hrに導くとともに放熱部Hrで冷却された熱水を還元井85に返送する熱水供給配管86と、を備えている。
蒸気供給配管84には放熱部Hrにおいて複数の蒸気放出孔87が形成されており、蒸気放出孔87より透光体2の下方に蒸気が放出される。放熱部Hrにおける熱水供給配管86にはヒートシンクを設け、熱水の熱を放熱部Hrで放熱し易い構成とするのが好ましい。また、放熱部Hrにおける熱水供給配管86を複数に分岐させるとともにその径を細くすることにより、熱水の熱を放熱部Hrで放熱し易い構成としても良い。
なお、このように排熱や地熱水81の熱を利用して透光体2と地面Gとの間に存在する空気を加熱できるよう構成された発電装置Pは年間日照時間の少ない地域でも高い発電量を確保することが可能であり、透光体2に用いる材料は必ずしも透光性材料でなくても良い。
また、図5,6で示されるように、布設された透光体2の下方には地面Gおよび透光体2との間にそれぞれ所定の間隔を設けて太陽電池パネル8を配設しても良い。この場合、太陽電池パネル8は発電機として機能するとともに、放熱部Hrとしても機能する。太陽電池パネル8を備えた発電装置Pによれば、太陽電池パネル8による発電に寄与せずに放出される熱エネルギーを利用して空気を暖め、発生した人工気流Faを増速させて羽根車4による風力発電を行うことができる。
現状、一般的な太陽光パネルのエネルギー吸収率(発電効率)は15%程度であり、残りの85%は熱として捨てられている。太陽電池パネル8を備える発電装置Pによれば、熱として放出される85%のエネルギーも利用して熱上昇風を発生させることが可能である。すなわち、太陽電池パネル8を備える発電装置Pは、いわゆる高効率のコジェネレーションシステムであるとも言える。
更に、図5,6に示すように、筒体1の上端開口部1bには低圧形成手段Aを設けても良い。低圧形成手段Aは、筒体1の上端開口部1b上方を略水平に流れる再生可能エネルギーである自然気流Fbを利用して、上端開口部1b、すなわち人工気流Faの出口に強い渦度の渦を生成させて低圧領域を形成できるよう構成されている。人工気流Faの出口に低圧領域が形成されることにより筒体1の内部空間に発生する上昇気流がより強くなって人工気流Faの流速が増速するため、羽根車4による風力発電量を更に増大させることができる。また、低圧形成手段Aは、平板状の風受体を有した風見安定手段9を備えているため、自然気流Fbの流れの方向に関わらず常に自然気流Fbに正対した状態を維持して人工気流Faの出口に低圧領域を安定的に形成させることができる。
自然気流Fbとして、例えば、地面Gから約50〜200mの上空において恒常的に発生する低層ジェットを利用することができる。低層ジェットは夜間において特に頻繁に発生するので、夜間ジェットやノクターナルジェットとも呼ばれる。筒体1の上端開口部1bに低圧形成手段Aを設けるにより、本発明の発電装置Pは例えばこのような低層ジェットによる風力エネルギーも発電に利用することができる。
低圧形成手段Aを備える発電装置Pによれば、時間帯や天候に大きな影響を受けることなく、羽根車4による風力発電を安定的に行うことが可能である。昼間は太陽エネルギーを利用して発生させる人工気流Faを自然気流Fbのエネルギーにより増速させ、風力発電量を増加させることができる。夜間は太陽エネルギーが得られないため煙突効果が弱くなるが、低層ジェット等の自然気流Fbのエネルギーを利用して人工気流Faを低圧形成手段Aで吸い上げ増速させることができるため、十分な発電量を確保することができる。また、悪天候のため昼間であっても十分な太陽エネルギーが得られない場合も、夜間と同様に低層ジェット等の自然気流Fbのエネルギーを利用して人工気流Faを増速させることができるため、十分な発電量を確保することができる。
このように本発明の発電装置Pによれば、従来のソーラータワーに比べて比較的小さな構造物であっても、時間帯や天候に大きな影響を受けることなく、再生可能エネルギーを利用して電力を安定的に供給することが可能となる。
低圧形成手段Aは、低層ジェット等の自然気流Fbを利用することにより、筒体1の上端開口部1b、すなわち人工気流Faの出口に自然気流Fbによる渦を生成できる構造体であれば良い。より好ましい強い渦度の渦を生成することが可能な低圧形成手段Aの具体的な構成について、以下に詳細に説明する。
[矩形板状の渦生成体を備える低圧形成手段]
図7は低圧形成手段Aの構成例を示した図である。図7(a)は本構成例に係る低圧形成手段A1の斜視図であり、図7(b)は低圧形成手段A1の一部断面図である。
低圧形成手段A1は、筒体1の上端開口部1bに架設された支持体10と、支持体10を介して筒体1の中心軸に沿って当該中心軸回りに回転自在に垂設された回転軸11と、中途部が回転軸11上端で支持されるとともに略水平に伸延する水平杆12と、水平杆12の一端に設けられた矩形板状の渦生成体C1と、水平杆12の他端に立設された平板状の風受体13と、を備えている。水平杆12の一端は渦生成体C1の内面C1aの略中央に固定され、水平杆12と内面C1aとは垂直をなしている。矩形板状の渦生成体C1は垂設された状態で筒体1の上端縁1dの略上方に位置させており、渦生成体C1の下縁C1bと筒体1の上端縁1dとの間には所定の間隔が設けられている。
矩形板状の渦生成体C1の外面C1cに当たった自然気流Fbは、渦生成体C1の下縁C1b下方および上縁C1d上方を迂回して渦生成体C1の内面C1a側に回り込み、渦生成体C1の下流方向に強い渦度のカルマン渦列V1が生成する。カルマン渦列V1が生成した領域は周辺の気圧よりも低圧となり、強い低圧領域L1が形成される。
また、本構成例の低圧形成手段A1では、回転軸11と水平杆12と平板状の風受体13とにより風見安定手段9を構成している。風受体13は、その両面を水平杆12の伸延方向に対して垂直方向に向けて水平杆12上に立設されているため、渦生成体C1の外面C1cを自然気流Fbの流れの方向に対して常に正対させた状態に保つことができる。従って、本構成例の低圧形成手段A1によれば、自然気流Fbの流れの方向に関わらず、筒体1の上端開口部1bに安定した強い低圧領域L1を形成することができる。
低圧領域L1は、上端開口部1bの開口面積のできるだけ広い範囲を覆うように形成されることが好ましい。従って、矩形板状の渦生成体C1の水平方向の長さは、筒体1の上端開口部1bの直径以上とすることが好ましい。また、水平杆12の、回転軸11上端との接点から内面C1aとの接点までの長さは、筒体1の上端開口部1bの半径以上とすることが好ましい。低圧形成手段A1をできるだけコンパクトに収めつつ、十分な大きさの低圧領域L1を形成させるためには、矩形板状の渦生成体C1の水平方向の長さを筒体1の上端開口部1bの直径と同等とするとともに、水平杆12の、回転軸11上端との接点から内面C1aとの接点までの長さを筒体1の上端開口部1bの半径と同等とするのが良い。
更に、矩形板状の渦生成体C1の両端には、略直角状に矩形板状の端板14,14を対向させて設けることが好ましい。端板14,14は自然気流Fbの流れを整える整流板として機能するため、渦生成体C1の下流方向に整ったカルマン渦列V1の二次元生成を促すことができる。
[角柱状の渦生成体を備える低圧形成手段]
図8は低圧形成手段Aの他の構成例を示した図である。図8(a)は本構成例に係る低圧形成手段A2の斜視図であり、図8(b)は低圧形成手段A2の一部断面図である。
低圧形成手段A2は、筒体1の上端開口部1bに架設された支持体20と、支持体20を介して筒体1の中心軸に沿って当該中心軸回りに回転自在に垂設された回転軸21と、中途部が回転軸21上端で支持されるとともに略水平に伸延する水平杆22と、水平杆22の一端に設けられた角柱状の渦生成体C2と、水平杆22の他端に立設された平板状の風受体23と、を備えている。水平杆22の一端は渦生成体C2の内面C2aの略中央に固定され、水平杆22と内面C2aとは垂直をなしている。角柱状の渦生成体C2は横設された状態で筒体1の上端縁1dの略上方に内面C2aを位置させており、渦生成体C2の下面C2bと筒体1の上端縁1dとの間には所定の間隔が設けられている。
角柱状の渦生成体C2の外面C2cに当たった自然気流Fbは、渦生成体C2の下面C2b下方および上面C2d上方を迂回して渦生成体C2の内面C2a側に回り込み、渦生成体C2の下流方向に強い渦度のカルマン渦列V2が生成する。カルマン渦列V2が生成した領域は周辺の気圧よりも低圧となり、強い低圧領域L2が形成する。
また、本構成例の低圧形成手段A2では、回転軸21と水平杆22と平板状の風受体23とにより風見安定手段9を構成している。風受体23は、その両面を水平杆22の伸延方向に対して垂直方向に向けて水平杆22上に立設されているため、渦生成体C2の外面C2cを自然気流Fbの流れの方向に対して常に正対させた状態に保つことができる。従って、本構成例の低圧形成手段A2によれば、自然気流Fbの流れの方向に関わらず、筒体1の上端開口部1bに安定した強い低圧領域L2を形成することができる。
低圧領域L2は、上端開口部1bの開口面積のできるだけ広い範囲を覆うように形成されることが好ましい。従って、角柱状の渦生成体C2の長手方向の長さは、筒体1の上端開口部1bの直径以上とすることが好ましい。また、水平杆22の、回転軸21上端との接点から内面C2aとの接点までの長さは、筒体1の上端開口部1bの半径以上とすることが好ましい。低圧形成手段A2をできるだけコンパクトに収めつつ、十分な大きさの低圧領域L2を形成させるためには、角柱状の渦生成体C2の長手方向の長さを筒体1の上端開口部1bの直径と同等とするとともに、水平杆22の、回転軸21上端との接点から内面C2aとの接点までの長さを筒体1の上端開口部1bの半径と同等とするのが良い。
更に、角柱状の渦生成体C2の高さをh、自然気流Fbの流れ方向の前後幅をwとした場合、w/h=0.6程度をピークとしてw/h=0.5〜0.7程度の範囲で低い背圧係数(矩形板状の渦生成体C1の場合と比較して、1.7〜2.0倍程度の背圧係数)を示す。すなわち、角柱状の渦生成体C2の形状をw/h=0.5〜0.7程度、更に好ましくはw/h=0.6程度とすることにより、渦生成体C2の自然気流Fb下流側により強い渦度のカルマン渦列V2を生成し、筒体1の上端開口部1bにより強い低圧領域L2を形成することができる。
更に、角柱状の渦生成体C2の両端には、略直角状に矩形板状の端板24,24を対向させて設けることが好ましい。端板24,24は自然気流Fbの流れを整える整流板として機能するため、渦生成体C2の下流方向に整ったカルマン渦列V2の二次元生成を促すことができる。
[斜設された三角板状の渦生成体を備える低圧形成手段]
図9は低圧形成手段Aの更に他の構成例を示した図である。図9(a)は本構成例に係る低圧形成手段A3の斜視図であり、図9(b)は低圧形成手段A3の一部断面図である。
低圧形成手段A3は、筒体1の上端開口部1bに架設された支持体30と、支持体30を介して筒体1の中心軸に沿って当該中心軸回りに回転自在に垂設された回転軸31と、中途部が回転軸31上端で支持されるとともに略水平に伸延する水平杆32と、水平杆32の一端に斜設された三角板状の渦生成体C3と、水平杆32の他端に立設された平板状の風受体33と、を備えている。水平杆32の一端は渦生成体C3の下面C3aに固定されており、渦生成体C3は水平に対し10〜40度程度の角度をなした状態で頂角C3pを下方に向けて斜設されている。渦生成体C3の頂角C3pと筒体1の上端縁1dとの間には所定の間隔を設けており、頂角C3pは上端縁1dの略上方に位置している。
三角板状の渦生成体C3の上面C3bに当たった自然気流Fbは渦生成体C3の両側縁C3c,C3dを迂回して下面C3a側に回り込み、渦生成体C3の下流方向に強い渦度の渦列V3が生成する。渦列V3が生成した領域は周辺の気圧よりも低圧となり、強い低圧領域L3が形成する。
また、本構成例の低圧形成手段A3では、回転軸31と水平杆32と平板状の風受体33とにより風見安定手段9を構成している。風受体33は、その両面を水平杆32の伸延方向に対して垂直方向に向けて水平杆32上に立設されているため、渦生成体C3の上面C3bを自然気流Fbの流れの方向に対して常に対向させた状態に保つことができる。この時、頂角C3pを下方に向け、水平に対し10〜40度程度の角度をなした状態で渦生成体C3を斜設しておけば、自然気流Fbの流れの方向に関わらず、筒体1の上端開口部1bに安定した強い低圧領域L3を形成することができる。
渦生成体C3の後端縁C3eは、筒体1の上端縁1dの略上方に位置するまで伸延させるのが良い。このような構成とすることにより、自然気流Fbによって形成される低圧領域L3が筒体1の上端開口部1bの面積の大部分を覆うこととなるため、より効果的に人工気流Faを増速させることができる。
[垂直軸型風車や拡開状のガイド体を備える低圧形成手段]
図10,11は低圧形成手段Aの更に他の構成例を示した図である。図10(a)は本構成例に係る低圧形成手段A4の斜視図であり、図10(b)は低圧形成手段A4の平面図であり、図11は低圧形成手段A4の一部断面図である。
低圧形成手段A4は、筒体1の上端開口部1b上方に回転自在に配設された垂直軸型風車40を備えている。垂直軸型風車40は、筒体1の上端開口部1bに架設されるとともに筒体1の中心軸上の位置から放射状に広がる形状をなす支持体43と、支持体43の当該中心軸上の位置に設けられた第1の軸受44と、第1の軸受44を介して支持体43に支持されるとともに筒体1の中心軸に沿って上端開口部1bの内外に伸延して当該中心軸回りに回転自在に垂設された回転軸41と、回転軸41の上端開口部1b上方側から略水平方向に放射状に延設された第1のアーム45と、第1のアーム45の先端に垂設された鉛直長手状のブレード46と、を備えている。ここで第1の軸受44を備える支持体43を筒体1の上端開口部1b内に所定の間隔を設けて複数設けることにより、複数の第1の軸受44によって回転軸41を安定して支持することができる。なお、ブレード46の形状は特に限定されず、揚力型および抗力型のどちらを用いても良い。
垂直軸型風車40は自然気流Fbの作用により自在に回転する。従って、回転によりブレード46が自然気流Fbの上流側に位置した場合において、自然気流Fbに対して46の背後側、すなわち筒体1の上端開口部1bに自然気流Fbによる渦が生成し、上端開口部1bに低圧領域が形成される。その結果、筒体1内部に発生する人工気流Faが増速する。ブレード46の枚数は限定されないが、ブレード46の枚数が多い程、上端開口部1bに形成される低圧領域がより安定化する。ブレード46を複数枚設ける場合は回転時のバランスを考慮し、回転軸41上に重心が来るよう複数のブレード46を配設するのが良い。
なお、垂直軸型風車40には、回転軸41の回転に連動して発電することが可能な発電機を設けても良い。この場合、ブレード46の枚数が少ないほど垂直軸型風車40の回転速度は速くなり、発電量は増加する。
また、低圧形成手段A4には、垂直軸型風車40を側方よりカバーする平面視略L字状の一対の縦板状のガイド体50,50を設けても良い。一対のガイド体50,50は、回転軸41回りに回転自在に設けられた第2の軸受51と、第2の軸受51から略水平方向に放射状に延設された支持フレーム52とを介して支持されており、垂直軸型風車40が有する複数のブレード46の回転空間を挟むように対面状態で配設されている。第1の軸受44および第2の軸受51はそれぞれ独立して回転軸41回りに回転自在に構成されている。従って、回転軸41を介して連設された垂直軸型風車40の回転とは独立して、一対のガイド体50,50は、回転軸41回り、すなわち筒体1の中心軸回りを自在に回転することが可能である。
一対のガイド体50,50は、筒体1の上端開口部1bの上方を略水平に流れる自然気流Fbに沿って拡開状に対面配設されたガイド部50a,50aと、ガイド部50a,50aの拡開側端縁部(自然気流Fbの下流側の端縁部)を外方に略直角に折曲して自然気流Fbに正対するよう形成された渦生成部50b,50bとを有している。すなわち、対面配設されたガイド部50a,50a間の距離は、渦生成部50b,50bに向けて次第に大きくなるよう構成されている。
一対のガイド体50,50の前縁部50c,50cによって、自然気流Fbは、一対のガイド体50,50間を通過する内部流れFb1と、一対のガイド体50,50の外側を通過する外部流れFb2とに分かれる。ここで一対のガイド体50,50を自然気流Fbの下流方向に向けて拡開状とすることによりディフューザ効果が発現し、一対のガイド体50,50間の距離が小さい上流側の領域における圧力が低下して内部流れFb1の流速が増速する。従って、自然気流Fbの下流方向に向けて拡開状とした一対のガイド体50,50を垂直軸型風車40の側方をカバーするように設けることにより、ブレード46の回転速度を速めることができる。このとき、ブレード46の回転速度をより速めるためには、ブレード46の回転領域における一対のガイド体50,50間の距離はできるだけ小さくするとともに、ブレード46の回転領域から自然気流Fbの下流方向に向けて次第に拡開状とするのが良い。更に、ガイド部50a,50aの長さを長くするほどディフューザ効果が高くなり、ブレード46の回転速度をより速くすることができる。ブレード46の回転速度が速くなると、ブレード46に作用する自然気流Fbによって筒体1の上端開口部1bに形成する低圧領域がより安定化する。また、回転軸41の回転に連動して発電可能な発電機を設けた場合は、その発電量が増加する。
内部流れFb1の境界層はガイド体50,50の折曲部50d,50dではく離し、下流側に渦を生成する。同様に、外部流れFb2の境界層は渦生成部50b,50bの側端縁50e,50eではく離し、下流側に渦を生成する。このとき内部流れFb1および外部流れFb2により生成するそれぞれの渦は、渦生成部50b,50bの下流側に巻き込まれるように交互に生成する。すなわち、渦生成部50b,50bの下流方向に強い渦度のカルマン渦列V4が生成する。カルマン渦列V4が生成した領域は周辺の気圧よりも低圧となり、強い低圧領域L4が形成する。低圧領域L4の形成により内部流れFb1が更に増速するため、ブレード46の回転速度がより一層速くなる。
なお、本構成例に係る低圧形成手段A4では、回転軸41と、回転軸41回りに回転自在に設けられた第2の軸受51と、第2の軸受51から略水平方向に放射状に延設された支持フレーム52と、支持フレーム52の先端に固定されて支持されたガイド体50とにより風見安定手段9を構成している。すなわち、この風見安定手段9の構成により、前縁部50c,50cを自然気流Fbの風上側、渦生成部50b,50bを自然気流Fbの風下側に向けた状態にガイド体50,50を保つことができる。従って、本構成例に係る低圧形成手段A4によれば、自然気流Fbの流れの方向に関わらず、ガイド部50a,50aを自然気流Fbの流れ方向に対して略平行とするとともに、渦生成部50b,50bを風下側で自然気流Fbに略正対した状態にガイド体50,50を保つことができるため、渦生成部50b,50bの下流側、すなわちガイド体50,50の拡開側に強い渦度のカルマン渦列V4を安定的に生成することができる。
なお、上記低圧形成手段A4の構成において、ガイド体50,50、およびガイド体50,50を回転自在に支持するための支持体43、第1の軸受44、回転軸41、第2の軸受51、支持フレーム52の構成によっても、筒体1の上端開口部1bに低圧領域を形成することが可能である。すなわち、垂直軸型風車40を設けない場合であっても、筒体1の上端開口部1bの上方の空間を挟むように対面配置されたガイド体50,50の作用により内部流れFb1が増速するため、筒体1の上端開口部1bが低圧となって筒体1内部に発生する人工気流Faが増速する。
また、低圧形成手段A4には、垂直軸型風車40の回転軸41に連設されるとともに筒体1の直上内部に収納配設された渦生成体C4を設けても良い。渦生成体C4は、筒体1の直上内部まで伸延した回転軸41の上端開口部1b下方位置から略水平方向に放射状に延設された第2のアーム47と、第2のアーム47の先端に垂設された板状の撹拌体48とを備えている。垂直軸型風車40と渦生成体C4とは回転軸41を介して連設されており、ブレード46および撹拌体48は回転軸41を介して同軸回転する。板状の撹拌体48は筒体1の直上内部で回転方向に対向するように第2のアーム47の先端に垂設されている。
従って、自然気流Fbによるブレード46の回転と連動して撹拌体48も回転軸41回りに同軸回転し、筒体1の直上内部の空気が撹拌されるため、筒体1の直上内部に筒体1の中心軸回りの強い渦度の縦渦V5が生じ、強い低圧領域L5が形成する。そして、形成した低圧領域L5により筒体1内部に発生する人工気流Faが増速する。
撹拌体48の枚数は特に限定されないが、撹拌体48を複数枚設ける場合は回転時のバランスを考慮し、回転軸41上に重心が来るよう複数の撹拌体48を配設するのが良い。
また、垂直軸型風車40を側方よりカバーするガイド体50,50を上記構成と同様に更に設けた場合は、撹拌体48の回転速度が速くなって低圧領域L5の圧力が更に低下する。
図12,13は垂直軸型風車40を備える低圧形成手段A4の変形例を示した図である。図12(a)は本変形例に係る低圧形成手段A4’の斜視図であり、図12(b)は低圧形成手段A4’の平面図であり、図13は低圧形成手段A4’の一部断面図である。なお、低圧形成手段A4’と前述の低圧形成手段A4とは渦生成体C4,C4’の構成が異なっているのみであり、図12,13に示した低圧形成手段A4’の構成において図10,11に示した低圧形成手段A4の構成と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
低圧形成手段A4’は、筒体1の上端開口部1b上方に回転自在に配設された垂直軸型風車40の回転軸41に連設されるとともに筒体1の直上内部に収納配設された渦生成体C4’を備えている。
渦生成体C4’は、筒体1の直上内部まで伸延した回転軸41の上端開口部1b下方側に設けられた螺旋型スクリュー状の撹拌体48’で構成されている。垂直軸型風車40と渦生成体C4’とは回転軸41を介して連設されており、ブレード46および螺旋型スクリュー状の撹拌体48’は回転軸41を介して同軸回転する。螺旋型スクリュー状の撹拌体48’は、自然気流Fbによるブレード46の回転と同軸回転することにより、筒体1の直上内部の空気を上方へ送出するよう構成されている。すなわち、垂直軸型風車40のブレード46が平面視時計回りに回転するよう構成されている場合は螺旋型スクリュー状の撹拌体48’を右ねじ型とし、垂直軸型風車40のブレード46が平面視反時計回りに回転するよう構成されている場合は螺旋型スクリュー状の撹拌体48’を左ねじ型とすれば良い。なお、図12,13で示される垂直軸型風車40のブレード46は平面視反時計回りに回転するよう構成されているため、螺旋型スクリュー状の撹拌体48’は左ねじ型としている。
従って、自然気流Fbによるブレード46の回転と連動して螺旋型スクリュー状の撹拌体48’も回転軸41回りに同軸回転し、筒体1の直上内部の空気が撹拌されるため、筒体1の直上内部に筒体1の中心軸回りの強い渦度の縦渦V6が生じ、強い低圧領域L6が形成する。そして、形成した低圧領域L6により筒体1内部に発生する人工気流Faが増速する。
また、低圧形成手段A4’には、垂直軸型風車40を側方よりカバーする平面視略L字状の一対のガイド体50,50を設けても良い。なお、一対のガイド体50,50の構成、およびその作用や効果等については上記低圧形成手段A4の場合と同様のため、ここでの説明は省略する。
[凸凹状とした上端開口部により構成された低圧形成手段]
図14は低圧形成手段Aの更に他の構成例である低圧形成手段A5の斜視図を示したものである。
本構成例においては、筒体1の上端縁1dが凸凹状に形成されており、この凸凹状に形成された凸凹部60が低圧形成手段A5として機能する。すなわち、凸凹部60の凸部61の外面側から自然気流Fbが作用することにより、凸部上縁62および凸部左右縁63からはく離した流れにより上端開口部1bに強い渦度の渦列V7が生成する。渦列V7が生成した領域は周辺の気圧よりも低圧となり、強い低圧領域L7が形成する。その結果、筒体1内部に発生する人工気流Faが増速する。
また、図15に示すように、低圧形成手段A5には、凸凹部60を側方よりカバーするとともに筒体1の中心軸回りに回転自在に構成された平面視略L字状の一対の縦板状のガイド体70,70を設けても良い。一対のガイド体70,70は、凸凹部60を挟むように対面配設されている。一対のガイド体70,70の内側面の任意の位置の回転軸41軸中心からの水平距離は、上端開口部1bの外周半径よりも大きくなるよう構成されている。一対のガイド体70,70の下端縁70a,70aは凸凹部60の凹部底縁64よりも下方に位置するまで延在されるとともに、一対のガイド体70,70の上端縁70b,70bは凸凹部60の凸部上縁62よりも上方に位置するまで延在されている。なお、一対のガイド体70,70のその他の構成は前述の一対のガイド体50,50の構成に対応しており、一対のガイド体70,70の作用効果は前述の一対のガイド体50,50の場合と同様のため、図15において図10,11に示した低圧形成手段A4の構成例と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
一対のガイド体70,70を備えた低圧形成手段A5においては一対のガイド体70,70間を通過する内部流れFb1が増速するため、凸凹部60の作用により上端開口部1bに生成する渦列V7の渦度が更に強くなり、低圧領域L7は更に低圧となる。その結果、筒体1内部に発生する人工気流Faが更に増速し、羽根車4による発電量が増加する。
更に、図示は省略するが、図7〜13で示される低圧形成手段A1〜A4’の場合と同様の構成を低圧形成手段A5に更に設けることも可能である。また、低圧形成手段A5に垂直軸型風車40や渦生成体C4,C4’を設けるとともに一対のガイド体70,70を設ける場合は、凸凹部60および垂直軸型風車40の双方を側方よりカバーできるように一対のガイド体70,70を上下方向に延在させれば良い。
以上の通り、本発明の発電装置Pは、再生可能な自然エネルギーを利用して発電効率を高めることができるよう構成されたものである。すなわち、本発明の発電装置Pは、太陽エネルギーを用いて人工気流Faを発生させる創風効果に加え、発生させた人工気流Faの流れを増速させて羽根車4へ気流を集める集風効果を有するものである。このような集風効果を有するソーラータワー型の発電装置は従来提案されていない。風力発電による発電量は風速の三乗に比例するため、この集風効果が発電効率に寄与する役割は極めて大きいと言える。このように、本発明の発電装置Pによれば、比較的小さな構造物であっても内部に発生する人工気流Faを増速させることができるため、発電量を増加させて電力を安定的に供給することが可能である。
更に、排熱を利用可能とした発電装置Pや太陽電池パネル8を備えた発電装置Pによるコジェネレーションシステムは従来捨てられていた熱エネルギーも利用可能とするものであり、極めて高効率の発電を実現することが期待できる。
以上、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づき、様々な組み合わせの変更を行った形態や、種々の変形、改良等を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。図面で示された構成や組み合わせに限られず、上記発明を実施するための形態で説明した趣旨や技術的思想を逸脱しない範囲内で、適宜変更することが可能であることは言うまでもない。
1 筒体
1a 下端開口部
1b 上端開口部
1c スロート部
1d 上端縁
2 透光体
3 空気流通路
4 羽根車
5 発電機
8 太陽電池パネル
9 風見安定手段
13,23,33 風受体
14,24 端板
40 垂直軸型風車
41 回転軸
46 ブレード
48,48’ 撹拌体
50,70 ガイド体
50a ガイド部
50b 渦生成部
60 凸凹部
A,A1,A2,A3,A4,A4’,A5 低圧形成手段
C1,C2,C3,C4,C4’ 渦生成体
Fb 自然気流
G 地面
Hc 集熱部
Hr 放熱部
P 発電装置

Claims (23)

  1. 立設された上方拡開型の筒体と、
    前記筒体の下端開口部の周辺領域において地面との間に間隔を設けて布設された透光体を備える集熱部と、
    前記地面と前記透光体との間の空間および前記筒体の内部空間を連通させて形成された空気流通路と、
    前記空気流通路に設けられた羽根車と、
    前記羽根車の回転に連動して発電する発電機と、
    を備える発電装置。
  2. 前記集熱部は前記透光体の下方に配設された放熱部を備える請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記放熱部は太陽電池パネルを備える請求項2に記載の発電装置。
  4. 前記筒体の上端開口部に低圧形成手段が設けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電装置。
  5. 前記低圧形成手段は前記筒体の上端縁を凸凹状とすることにより形成された凸凹部を備える請求項4に記載の発電装置。
  6. 前記低圧形成手段は前記凸凹部を挟むように対面配設された一対の縦板状のガイド体を備え、
    前記一対の縦板状のガイド体は前記筒体の上端開口部を略水平に流れる自然気流に沿って拡開状に対面配設されたガイド部を有する請求項5に記載の発電装置。
  7. 前記一対の縦板状のガイド体は前記ガイド部の拡開側端縁部を外方に折曲して前記自然気流に正対するよう形成された渦生成部を有する請求項6に記載の発電装置。
  8. 前記一対の縦板状のガイド体は前記筒体の中心軸回りに回転自在に配設された請求項6または7に記載の発電装置。
  9. 前記低圧形成手段は前記筒体の上端縁との間に間隔を設けて垂設された矩形板状の渦生成体を備える請求項4または5に記載の発電装置。
  10. 前記低圧形成手段は前記筒体の上端縁との間に間隔を設けて横設された角柱状の渦生成体を備える請求項4または5に記載の発電装置。
  11. 前記角柱状の渦生成体は、高さをh、前記自然気流の流れ方向の前後幅をwとした場合において、w/h=0.5〜0.7とした請求項10に記載の発電装置。
  12. 前記渦生成体の両端に端板を備える請求項9〜11のいずれか1項に記載の発電装置。
  13. 前記低圧形成手段は前記筒体の上端縁との間に間隔を設けて斜設された三角板状の渦生成体を備える請求項4または5に記載の発電装置。
  14. 前記低圧形成手段は平板状の風受体を有した風見安定手段を備え、該低圧形成手段は前記筒体の上端開口部の上方を略水平に流れる自然気流に正対するように配設された請求項4,9〜13のいずれか1項に記載の発電装置。
  15. 前記低圧形成手段は、前記筒体の上端開口部の上方に回転自在に配設された垂直軸型風車を備える請求項4または5に記載の発電装置。
  16. 前記低圧形成手段は前記上端開口部の上方の空間を挟むように対面配設された一対の縦板状のガイド体を備え、
    前記一対の縦板状のガイド体は前記筒体の上端開口部の上方を略水平に流れる自然気流に沿って拡開状に対面配設されたガイド部を有する請求項4または5に記載の発電装置。
  17. 前記低圧形成手段は前記垂直軸型風車が有する複数のブレードの回転空間を挟むように対面配設された一対の縦板状のガイド体を備え、
    前記一対の縦板状のガイド体は前記筒体の上端開口部の上方を略水平に流れる自然気流に沿って拡開状に対面配設されたガイド部を有する請求項15に記載の発電装置。
  18. 前記一対の縦板状のガイド体は前記ガイド部の拡開側端縁部を外方に折曲して前記自然気流に正対するよう形成された渦生成部を有する請求項16または17に記載の発電装置。
  19. 前記一対の縦板状のガイド体は前記回転軸回りに回転自在に配設された請求項16〜18のいずれか1項に記載の発電装置。
  20. 前記垂直軸型風車の回転軸に連設され、前記筒体の直上内部に収納配設された撹拌体を備える請求項15または17に記載の発電装置。
  21. 前記羽根車は前記空気流通路の水平断面面積が最小となるスロート部において前記筒体の中心軸回りに回転自在に配設された請求項1〜20のいずれか1項に記載の発電装置。
  22. 前記放熱部は排熱由来の熱を放熱可能に構成された請求項2〜21のいずれか1項に記載の発電装置。
  23. 前記放熱部は地熱由来の熱を放熱可能に構成された請求項2〜22のいずれか1項に記載の発電装置。
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