JP2014069237A - パターン付き基板の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パターン付き基板を良好に分割可能な分割方法を提供する。
【解決手段】オリフラに沿う方向に延在する第1の分割予定線とこれに直交する第2の分割予定線とに沿ってレーザー光を照射することによりパターン付き基板を格子状に分割する場合に、レーザー光を第1および第2の分割予定線に沿って走査しつつ照射することによって、レーザー光のそれぞれの単位パルス光が被加工物に形成する加工痕が第1および第2の分割予定線に沿って離散的に位置するようにするとともに、それぞれの加工痕から被加工物に亀裂を伸展させるようにし、かつ、第1の分割予定線に沿って分割起点を形成する際には亀裂が反対主面にまで到達する第1の加工条件にてレーザー光を照射し、第2の分割予定線に沿って分割起点を形成する際には亀裂がパターン付き基板の内部で留まる第2の加工条件にてレーザー光を照射するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、基板上に複数の単位パターンを2次元的に繰り返し配置してなるパターン付き基板を分割する方法に関する。
LED素子は、例えばサファイア単結晶などの基板(ウェハ、母基板)上にLED素子の単位パターンを2次元的に繰り返し形成してなるパターン付き基板(LEDパターン付き基板)を、格子状に設けられたストリートと称される分割予定領域にて分割し、個片化(チップ化)する、というプロセスにて製造される。ここで、ストリートとは、分割によってLED素子となる2つの部分の間隙部分である幅狭の領域である。
係る分割のための手法として、パルス幅がpsecオーダーの超短パルス光であるレーザー光を、個々の単位パルス光の被照射領域が加工予定線に沿って離散的に位置する条件にて照射することにより、加工予定線(通常はストリート中心位置)に沿って分割のための起点を形成する手法が既に公知である(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された手法においては、それぞれの単パルス光の被照射領域において形成される加工痕の間で劈開や裂開による亀裂伸展(クラック伸展)が生じ、係る亀裂に沿って基板を分割することで、個片化が実現される。
特開2011−131256号公報
上述のようなパターン付き基板においては、通常、サファイア単結晶基板に設けられたオリフラ(オリエンテーションフラット)に平行な方向とこれに直交する方向とに沿って単位パターンが配置されてなる。それゆえ、係るパターン付き基板において、ストリートは、オリフラに平行な方向とこれに垂直な方向とに延在してなる。
このようなパターン付き基板を特許文献1に開示されたような手法にて分割する場合、当然ながら、オリフラに平行なストリートとオリフラに垂直なストリートとに沿ってレーザー光を照射することになる。係る場合において、レーザー光の照射に伴う加工痕からの亀裂の伸展は、加工予定線の延在方向でもあるレーザー光の照射方向(走査方向)のみに生じるのではなく、基板の厚み方向においても生じる。
ただし、オリフラに平行なストリートに沿ってレーザー光を照射した場合、基板厚み方向における亀裂伸展は加工痕から垂直な方向に生じるのに対して、同じ照射条件でオリフラに垂直なストリートに沿ってレーザー光を照射した場合、亀裂は、垂直方向ではなく垂直方向から傾斜した方向に伸展するという相違があることが、経験的に知られている。
なお、パターン付き基板に用いるサファイア単結晶基板としては、c面やa面などの結晶面の面方位が主面法線方向と一致してなるもののほか、主面内においてオリフラに垂直な方向を傾斜軸としてそれらの結晶面の面方位を主面法線方向に対して傾斜させた、いわゆるオフ角を与えた基板(オフ基板とも称する)が用いられることがあるが、上述したオリフラに垂直なストリートに沿ってレーザー光を照射した場合の亀裂の傾斜は、オフ基板であろうとなかろうと生じることが、本発明の発明者らによって確認されている。
一方で、LED素子の微小化や基板面積あたりの取り個数向上などの要請から、ストリートの幅はより狭い方が望ましい。しかしながら、そのようなストリートの幅が狭いパターン付き基板を対象に特許文献1に開示された手法を適用した場合、オリフラに垂直なストリートにおいては、傾斜して伸展した亀裂が当該ストリートの幅に収まらず、隣接する、LED素子となる領域にまで達してしまうという不具合が起こり得る。係る不具合の発生は、LED素子の歩留まりを低下させる要因となるため、好ましくない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、パターン付き基板を良好に分割可能な分割方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、単結晶基板上に複数の単位パターンを2次元的に繰り返し配置してなるパターン付き基板を加工する方法であって、前記パターン付き基板においてオリフラに沿う第1の方向に延在するように設定された第1の分割予定線と前記第1の方向に直交する第2の方向に延在するように設定された第2の分割予定線とに沿ってレーザー光を照射することにより、前記パターン付き基板に格子状に分割起点を形成する分割起点形成工程と、前記パターン付き基板を前記分割起点に沿ってブレイクすることにより個片化するブレイク工程と、を備え、前記分割起点形成工程が、前記レーザー光を前記第1および第2の分割予定線に沿って走査しつつ照射することによって、前記レーザー光のそれぞれの単位パルス光が前記被加工物に形成する加工痕が前記第1および第2の分割予定線に沿って離散的に位置するようにするとともに、それぞれの加工痕から前記被加工物に亀裂を伸展させる亀裂伸展加工工程、を含み、前記亀裂伸展加工工程においては、前記第1の分割予定線に沿って前記分割起点を形成する際には、前記亀裂が前記パターン付き基板の前記加工痕が形成された側の主面とは反対の主面にまで到達する第1の加工条件にて前記レーザー光を照射し、前記第2の分割予定線に沿って前記分割起点を形成する際には、前記亀裂が前記パターン付き基板の内部で留まる第2の加工条件にて前記レーザー光を照射する、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のパターン付き基板の加工方法であって、前記第2の分割予定線に沿って前記分割起点を形成する際の前記レーザー光のピークパワーを前記前記第1の分割予定線に沿って前記分割起点を形成する際のピークパワーの50%以上70%以下とする、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のパターン付き基板の加工方法であって、前記分割起点形成工程においては、前記パターン付き基板のうち、前記単位パターンが形成されていない側の主面を前記レーザー光の被照射面とする、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のパターン付き基板の加工方法であって、前記単結晶基板が、前記パターン付き基板の主面内においてオリフラに垂直な方向を軸として所定の結晶面の面方位を主面法線方向に対して数度程度傾斜させたオフ基板である、ことを特徴とする。
請求項1ないし請求項4の発明によれば、分割面の傾斜が充分かつ確実に抑制されたパターン付き基板の分割が実現される。
被加工物の分割に用いるレーザー加工装置100の構成を概略的に示す模式図である。 亀裂伸展加工におけるレーザー光LBの照射態様を説明するための図である。 パターン付き基板Wの模式平面図および部分拡大図である。 パターン付き基板WのX方向に垂直な断面における亀裂CR0の伸展の様子を示す図である。 パターン付き基板WのY方向に垂直な断面における亀裂CR1またはCR2の伸展の様子を示す図である。 デバイスチップの模式平面図である。 実施例1の試料のY方向に垂直な断面についての光学顕微鏡像である。 比較例1の試料のY方向に垂直な断面についての光学顕微鏡像である。 実施例2の試料のY方向に垂直な断面についての光学顕微鏡像である。 比較例2の試料のY方向に垂直な断面についての光学顕微鏡像である。
<レーザー加工装置>
図1は、本発明の実施の形態に適用可能な、被加工物の分割に用いるレーザー加工装置100の構成を概略的に示す模式図である。レーザー加工装置100は、装置内における種々の動作(観察動作、アライメント動作、加工動作など)の制御を行うコントローラ1と、被加工物10をその上に載置するステージ4と、レーザー光源SLから出射されたレーザー光LBを被加工物10に照射する照射光学系5とを主として備える。
ステージ4は、石英などの光学的に透明な部材から主として構成される。ステージ4は、その上面に載置された被加工物10を、例えば吸引ポンプなどの吸引手段11により吸引固定できるようになっている。また、ステージ4は、移動機構4mによって水平方向に移動可能とされてなる。なお、図1においては、被加工物10に粘着性を有する保持シート10aを貼り付けたうえで、該保持シート10aの側を被載置面として被加工物10をステージ4に載置しているが、保持シート10aを用いる態様は必須のものではない。
移動機構4mは、図示しない駆動手段の作用により水平面内で所定のXY2軸方向にステージ4を移動させる。これにより、観察位置の移動やレーザー光照射位置の移動が実現されてなる。なお、移動機構4mについては、所定の回転軸を中心とした、水平面内における回転(θ回転)動作も、水平駆動と独立に行えることが、アライメントなどを行う上ではより好ましい。
照射光学系5は、レーザー光源SLと、図示を省略する鏡筒内に備わるハーフミラー51と、集光レンズ52とを備える。
レーザー加工装置100においては、概略、レーザー光源SLから発せられたレーザー光LBを、ハーフミラー51にて反射させたうえで、該レーザー光LBを、集光レンズ52にてステージ4に載置された被加工物10の被加工部位に合焦するように集光させて、被加工物10に照射するようになっている。そして、係る態様にてレーザー光LBを照射しつつ、ステージ4を移動させることによって、被加工物10に対し所定の加工予定線に沿った加工を行えるようになっている。すなわち、レーザー加工装置100は、被加工物10に対しレーザー光LBを相対的に走査することによって、加工を行う装置である。
レーザー光源SLとしては、Nd:YAGレーザーを用いるのが好適な態様である。レーザー光源SLとしては、波長が500nm〜1600nmのものを用いる。また、上述した加工パターンでの加工を実現するべく、レーザー光LBのパルス幅は1psec〜50psec程度である必要がある。また、繰り返し周波数Rは10kHz〜200kHz程度、レーザー光の照射エネルギー(パルスエネルギー)は0.1μJ〜50μJ程度であるのが好適である。
なお、レーザー加工装置100においては、加工処理の際、必要に応じて、合焦位置を被加工物10の表面から意図的にずらしたデフォーカス状態で、レーザー光LBを照射することも可能となっている。本実施の形態においては、デフォーカス値(被加工物10の表面から内部に向かう方向への合焦位置のずらし量)を0μm以上30μm以下の範囲に設定するのが好ましい。
また、レーザー加工装置100において、ステージ4の上方には、被加工物10を上方から観察・撮像するための上部観察光学系6と、被加工物10に対しステージ4の上方から照明光を照射する上部照明系7とが備わっている。また、ステージ4の下方には、被加工物10に対しステージ4の下方から照明光を照射する下部照明系8が備わっている。
上部観察光学系6は、ハーフミラー51の上方(鏡筒の上方)に設けられたCCDカメラ6aと該CCDカメラ6aに接続されたモニタ6bとを備える。また、上部照明系7は、上部照明光源S1と、ハーフミラー81と、集光レンズ82とを備える。
これら上部観察光学系6と上部照明系7とは、照射光学系5と同軸に構成されてなる。より詳細にいえば、照射光学系5のハーフミラー51と集光レンズ52が、上部観察光学系6および上部照明系7と共用されるようになっている。これにより、上部照明光源S1から発せられた上部照明光L1は、図示しない鏡筒内に設けられたハーフミラー71で反射され、さらに照射光学系5を構成するハーフミラー51を透過した後、集光レンズ52で集光されて、被加工物10に照射されるようになっている。また、上部観察光学系6においては、上部照明光L1が照射された状態で、集光レンズ52、ハーフミラー51およびハーフミラー71を透過した被加工物10の明視野像の観察を行うことが出来るようになっている。
また、下部照明系8は、下部照明光源S2と、ハーフミラー81と、集光レンズ82とを備える。すなわち、レーザー加工装置100においては、下部照明光源S2から出射され、ハーフミラー81で反射されたうえで、集光レンズ82で集光された下部照明光L2を、ステージ4を介して被加工物10に対し照射出来るようになっている。例えば、下部照明系8を用いると、下部照明光L2を被加工物10に照射した状態で、上部観察光学系6においてその透過光の観察を行うことなどが可能である。
さらには、図1に示すように、レーザー加工装置100においては、被加工物10を下方から観察・撮像するための下部観察光学系16が、備わっていてもよい。下部観察光学系16は、ハーフミラー81の下方に設けられたCCDカメラ16aと該CCDカメラ16aに接続されたモニタ16bとを備える。係る下部観察光学系16においては、例えば、上部照明光L1が被加工物10に照射された状態でその透過光の観察を行うことが出来る。
コントローラ1は、装置各部の動作を制御し、後述する態様での被加工物10の加工処理を実現させる制御部2と、レーザー加工装置100の動作を制御するプログラム3pや加工処理の際に参照される種々のデータを記憶する記憶部3とをさらに備える。
制御部2は、例えばパーソナルコンピュータやマイクロコンピュータなどの汎用のコンピュータによって実現されるものであり、記憶部3に記憶されているプログラム3pが該コンピュータに読み込まれ実行されることにより、種々の構成要素が制御部2の機能的構成要素として実現される。
記憶部3は、ROMやRAMおよびハードディスクなどの記憶媒体によって実現される。なお、記憶部3は、制御部2を実現するコンピュータの構成要素によって実現される態様であってもよいし、ハードディスクの場合など、該コンピュータとは別体に設けられる態様であってもよい。
記憶部3には、プログラム3pの他、被加工物10についての加工位置を記述した加工位置データD1が記憶されるとともに、個々の加工モードにおけるレーザー加工の態様に応じた、レーザー光の個々のパラメータについての条件やステージ4の駆動条件(あるいはそれらの設定可能範囲)などが記述された加工モード設定データD2が記憶される。
制御部2は、移動機構4mによるステージ4の駆動や集光レンズ52の合焦動作など、加工処理に関係する種々の駆動部分の動作を制御する駆動制御部21と、上部観察光学系6や下部観察光学系16による被加工物10の観察・撮像を制御する撮像制御部22と、レーザー光源SLからのレーザー光LBの照射を制御する照射制御部23と、吸引手段11によるステージ4への被加工物10の吸着固定動作を制御する吸着制御部24と、与えられた加工位置データD1および加工モード設定データD2に従って加工対象位置への加工処理を実行させる加工処理部25と、を主として備える。
以上のような構成のコントローラ1を備えるレーザー加工装置100においては、オペレータから、加工位置データD1に記述された加工位置を対象とした所定の加工モードによる加工の実行指示が与えられると、加工処理部25が、加工位置データD1を取得するとともに選択された加工モードに対応する条件を加工モード設定データD2から取得し、当該条件に応じた動作が実行されるよう、駆動制御部21や照射制御部23その他を通じて対応する各部の動作を制御する。例えば、レーザー光源SLから発せられるレーザー光LBの波長や出力、パルスの繰り返し周波数、パルス幅の調整などは、照射制御部23により実現される。これにより、対象とされた加工位置において、指定された加工モードでの加工が実現される。
好ましくは、レーザー加工装置100は、加工処理部25の作用によりコントローラ1においてオペレータに利用可能に提供される加工処理メニューに従って、種々の加工内容に対応する加工モードを選択できるように、構成される。係る場合において、加工処理メニューは、GUIにて提供されるのが好ましい。
以上のような構成を有することで、レーザー加工装置100は、種々のレーザー加工を好適に行えるようになっている。
<亀裂伸展加工の原理>
次に、レーザー加工装置100において実現可能な加工手法の1つである亀裂伸展加工について説明する。図2は、亀裂伸展加工におけるレーザー光LBの照射態様を説明するための図である。より詳細には、図2は、亀裂伸展加工の際のレーザー光LBの繰り返し周波数R(kHz)と、レーザー光LBの照射にあたって被加工物10を載置するステージの移動速度V(mm/sec)と、レーザー光LBのビームスポット中心間隔Δ(μm)との関係を示している。なお、以降の説明では、上述したレーザー加工装置100を使用することを前提に、レーザー光LBの出射源は固定され、被加工物10が載置されたステージ4を移動させることによって、被加工物10に対するレーザー光LBの相対的な走査が実現されるものとするが、被加工物10は静止させた状態で、レーザー光LBの出射源を移動させる態様であっても、亀裂伸展加工は同様に実現可能である。
図2に示すように、レーザー光LBの繰り返し周波数がR(kHz)である場合、1/R(msec)ごとに1つのレーザーパルス(単位パルス光とも称する)がレーザー光源から発せられることになる。被加工物10が載置されたステージ4が速度V(mm/sec)で移動する場合、あるレーザーパルスが発せられてから次のレーザーパルスが発せられる間に、被加工物10はV×(1/R)=V/R(μm)だけ移動することになるので、あるレーザーパルスのビーム中心位置と次に発せられるレーザーパルスのビーム中心位置との間隔、つまりはビームスポット中心間隔Δ(μm)は、Δ=V/Rで定まる。
このことから、被加工物10の表面におけるレーザー光LBのビーム径(ビームウェスト径、スポットサイズとも称する)Dbとビームスポット中心間隔Δとが
Δ>Db ・・・・・(式1)
をみたす場合には、レーザー光の走査に際して個々のレーザーパルスは重ならないことになる。
加えて、単位パルス光の照射時間つまりはパルス幅を極めて短く設定すると、それぞれの単位パルス光の被照射位置においては、レーザー光LBのスポットサイズより狭い、被照射位置の略中央領域に存在する物質が、照射されたレーザー光から運動エネルギーを得ることで被照射面に垂直な方向に飛散したり変質したりする一方、係る飛散に伴って生じる反力を初めとする単位パルス光の照射によって生じる衝撃や応力が、該被照射位置の周囲に作用するという現象が生じる。
これらのことを利用して、レーザー光源から次々と発せられるレーザーパルス(単位パルス光)が、加工予定線に沿って順次にかつ離散的に照射されるようにすると、加工予定線に沿った、個々の単位パルス光の被照射位置において微小な加工痕が順次に形成されるとともに、個々の加工痕同士の間において亀裂が連続的に形成されるようになる。このように、亀裂伸展加工によって連続的に形成された亀裂が、被加工物10を分割する際の分割の起点となる。
そして、例えば公知のブレイク装置を用い、亀裂伸展加工によって形成された亀裂をパターン付き基板Wの反対面にまで伸展させるブレイク工程を行うことで、被加工物10を分割することが可能となる。なお、亀裂の伸展によって被加工物10が厚み方向において完全に分断される場合、上述のブレイク工程は不要であるが、一部の亀裂が反対面にまで達したとしても亀裂伸展加工によって被加工物10は完全に二分されることはまれであるので、ブレイク工程を伴うのが一般的である。
ブレイク工程は、例えば、被加工物10を、加工痕が形成された側の主面が下側になる姿勢とし、分割予定線の両側を2つの下側ブレイクバーにて支持した状態で、他方の主面であって分割予定線の直上のブレイク位置に向けて上側ブレイクバーを降下させるようにすることで行える。
なお、加工痕のピッチに相当するビームスポット中心間隔Δがあまりに大きすぎると、ブレイク特性が悪くなって加工予定線に沿ったブレイクが実現されなくなる。亀裂伸展加工の際には、この点を考慮して加工条件を定める必要がある。
以上の点を鑑みた、被加工物10に分割起点となる亀裂を形成するための亀裂伸展加工を行うにあたって好適な条件は、おおよそ以下の通りである。具体的な条件は、被加工物10の材質や厚みなどによって適宜に選択することでよい。
パルス幅τ:1psec以上50psec以下;
ビーム径Db:1μm以上10μm以下;
ステージ移動速度V:50mm/sec以上3000mm/sec以下;
パルスの繰り返し周波数R:10kHz以上200kHz以下;
パルスエネルギーE:0.1μJ〜50μJ。
<パターン付き基板>
次に、被加工物10の一例としてのパターン付き基板Wについて説明する。図3は、パターン付き基板Wの模式平面図および部分拡大図である。
パターン付き基板Wとは、例えばサファイアなどの単結晶基板(ウェハ、母基板)W1(図4参照)の一方主面上に、所定のデバイスパターンを積層形成してなるものである。デバイスパターンは、個片化された後にそれぞれが1つのデバイスチップをなす複数の単位パターンUPを2次元的に繰り返し配置した構成を有する。例えば、LED素子などの光学デバイスや電子デバイスとなる単位パターンUPが2次元的に繰り返される。
また、パターン付き基板Wは平面視で略円形状をなしているが、外周の一部には直線状のオリフラ(オリエンテーションフラット)OFが備わっている。以降、パターン付き基板Wの面内においてオリフラOFの延在方向をX方向と称し、X方向に直交する方向をY方向と称することとする。
単結晶基板W1としては、70μm〜200μmの厚みを有するものが用いられる。100μm厚のサファイア単結晶を用いるのが好適な一例である。また、デバイスパターンは通常、数μm程度の厚みを有するように形成される。また、デバイスパターンは凹凸を有していてもよい。
例えば、LEDチップ製造用のパターン付き基板Wであれば、GaN(窒化ガリウム)を初めとするIII族窒化物半導体からなる、発光層その他の複数の薄膜層を、サファイア単結晶の上にエピタキシャル形成し、さらに、該薄膜層の上に、LED素子(LEDチップ)において通電電極を構成する電極パターンを形成することによって構成されてなる。
なお、パターン付き基板Wの形成にあたって、単結晶基板W1として、主面内においてオリフラに垂直なY方向を軸としてc面やa面などの結晶面の面方位を主面法線方向に対して数度程度傾斜させた、いわゆるオフ角を与えた基板(オフ基板とも称する)を用いる態様であってもよい。
個々の単位パターンUPの境界部分である幅狭の領域はストリートSTと称される。ストリートSTは、パターン付き基板Wの分割予定位置であって、後述する態様にてレーザー光がストリートSTに沿って照射されことで、パターン付き基板Wは個々のデバイスチップへと分割される。ストリートSTは、通常、数十μm程度の幅で、デバイスパターンを平面視した場合に格子状をなすように設定される。ただし、ストリートSTの部分において単結晶基板W1が露出している必要はなく、ストリートSTの位置においてもデバイスパターンをなす薄膜層が連続して形成されていてもよい。
<オフ基板を用いたパターン付き基板Wの分割>
以下、単結晶基板W1として上述のオフ基板が用いられているパターン付き基板WをストリートSTに沿って分割すべく、ストリートSTの中心に定めた加工予定線PL(PL1、PL2)に沿って亀裂伸展加工を行う場合を考える。
なお、本実施の形態では、係る態様での亀裂伸展加工を行うにあたって、パターン付き基板Wのうち、デバイスパターンが設けられていない側の面、つまりは、単結晶基板W1が露出した主面Wa(図4参照)に向けて、レーザー光LBを照射するものとする。すなわち、デバイスパターンが形成されてなる側の主面Wb(図4参照)を被載置面としてレーザー加工装置100のステージ4に載置固定して、レーザー光LBの照射を行うものとする。なお、厳密にいえば、デバイスパターンの表面には凹凸が存在するが、当該凹凸はパターン付き基板W全体の厚みに比して充分に小さいので、実質的には、パターン付き基板Wのデバイスパターンが形成されてなる側には平坦な主面が備わっているとみなして差し支えない。あるいは、デバイスパターンが設けられた単結晶基板W1の主面をパターン付き基板Wの主面Wbとみなすようにしてもよい。
これは、亀裂伸展加工の実施において本質的に必須の態様ではないが、ストリートSTの幅が小さい場合や、ストリートSTの部分にまで薄膜層が形成されてなる場合など、レーザー光の照射がデバイスパターンに与える影響を小さくしたり、あるいは、より確実な分割を実現するという点から、好ましい態様である。ちなみに、図3において単位パターンUPやストリートSTを破線にて表しているのは、単結晶基板が露出した主面Waがレーザー光の照射対象面であり、デバイスパターンが設けられた主面Wbがその反対側を向いていることを示すためである。
図4は、レーザー加工装置100において、亀裂伸展を生じさせる照射条件を設定したうえで、X方向に延在する加工予定線PL1に沿って亀裂伸展加工を行った場合の、パターン付き基板Wの厚み方向における亀裂(クラック)CR0の様子を示す模式断面図である。より詳細には、図4は、パターン付き基板WのX方向に垂直な断面における亀裂CR0の伸展の様子を示している。
係る場合、亀裂CR0は、加工痕Mから鉛直下方に、つまりは、加工予定線PL1からパターン付き基板Wの厚み方向に延在する面P1に沿って、伸展する。それゆえ、ブレイク工程を行えば、パターン付き基板WはX方向については面P1のところで垂直に分割される。すなわち、分割面と主面Wbとがなす角は、90°となる。
一方、図5は、Y方向に延在する加工予定線PL2に沿って亀裂伸展加工を行った場合の、パターン付き基板Wの厚み方向における亀裂CR1またはCR2の様子を示す模式断面図である。より詳細には、図5は、パターン付き基板WのY方向に垂直な断面における亀裂CR1またはCR2の伸展の様子を示している。また、図6は、図4に示す態様と図5に示す態様とを組み合わせてパターン付き基板Wを分割することで得られるデバイスチップの模式平面図である。
まず、図5(a)は、対比のために示す、Y方向に延在する加工予定線PL2に沿った亀裂伸展加工を図4に加工結果を示したX方向における亀裂伸展加工と略同一の加工条件で行った場合の、パターン付き基板Wの厚み方向における亀裂CR1の様子を示す模式断面図である。ここで、Y方向における加工をX方向における加工と略同一の加工条件で行うとは、両者の照射条件を全く同一にする場合のみならず、前者の加工の際のレーザー光LBのピークパワー(あるいはパルスエネルギー)を、後者の加工の際のレーザー光LBのピークパワー(あるいはパルスエネルギー)の90%以上100%以下とする場合をも包含するものとする。
図5(a)に示すように、Y方向に延在する加工予定線PL2に沿った亀裂伸展加工を、X方向における加工と略同一の加工条件で行った場合、亀裂CR1は、加工痕Mから鉛直下方に向けて、つまりは、加工予定線PL2からパターン付き基板Wの厚み方向に延在する面P2に沿って伸展するのではなく、加工痕Mから離れるほど面P2からずれる態様にて伸展する。結果として、デバイスパターンが備わる側の主面Wbにおいては、面P2から距離w0だけずれたところが、亀裂CR1の終端位置T1となる。そして、係る態様にて亀裂CR1が形成されたパターン付き基板Wをブレイクした場合、分割面は面P2に対して傾斜した状態となる。具体的には、分割面と主面Wbとがなす角は、最大でも83°程度に留まる。
なお、係る態様にて亀裂CR1が伸展することは、単結晶基板W1にオフ基板を用いた場合に顕著であるが、オフ基板を用いていない場合にも起こり得るものとされており、その原因は必ずしも特定されてはない。また、図5(a)では終端位置T1が面P1よりも図面視左側に位置しているが、面P1と終端位置T1との配置関係はこれに限られず、終端位置T1が面P1よりも図面視右側に位置する場合も起こり得る。
図6(a)に、図4に示す態様と図5(a)に示す態様とを組み合わせて得られるデバイスチップCPを示しているが、Y方向に沿った分割面の加工予定線PL2からのズレに起因して、単位パターンUPが図面視左右方向に偏在した状態となっている。
図5(a)に示す場合においては、亀裂CR1の終端位置T1がストリートSTに収まっている場合を例示しているが、ストリートSTがより狭い場合や、亀裂CR1の傾斜度合いがより大きい場合など、終端位置T1がストリートSTに収まらないことも起こり得る。係る場合、得られたデバイスチップは不良品となる。従って、分割面の傾斜につながる亀裂CR1の傾斜はできるだけ抑制される方が好ましい。
一方、図5(b)は、本実施の形態において行う、Y方向に延在する加工予定線PL2に沿った亀裂伸展加工での、パターン付き基板Wの厚み方向における亀裂CR2の様子を示す模式断面図である。本実施の形態では、Y方向に延在する加工予定線PL2に沿って亀裂伸展加工を行う際の、レーザー光LBのピークパワー(あるいはパルスエネルギー)を、図4に加工結果を示したX方向における加工の際のレーザー光LBのピークパワー(あるいはパルスエネルギー)の50%以上70%以下とする。
係る場合に生じる亀裂CR2においても、図5(a)に示した亀裂CR1と場合と同様、加工痕Mから鉛直下方に向けて、つまりは、加工予定線PL2からパターン付き基板Wの厚み方向に延在する面P2に沿って伸展するのではなく、加工痕Mから離れるほど面P2からずれる態様にて伸展する。ただし、亀裂CR2は、パターン付き基板Wの反対面にまで達することはなく、その終端位置T2は、基板内部に留まる。これは、亀裂伸展加工を行う際の、レーザー光LBのピークパワー(あるいはパルスエネルギー)を、X方向を加工する場合よりも弱めたことの効果である。換言すれば、本実施の形態においては、Y方向における亀裂伸展加工を行う際のレーザー光LBのピークパワー(あるいはパルスエネルギー)を、パターン付き基板Wの被照射面と反対面にまで亀裂CR2が到達することのない値に設定していることになる。
以降、このようなY方向についての亀裂伸展加工を特に、部分亀裂伸展加工と称することとする。
Y方向について部分亀裂伸展加工を行い、亀裂CR2をパターン付き基板Wの内部に留めた状態とした後には、ブレイク工程を行うことになるが、係るブレイク工程の際に新たに生じる亀裂CR3は、図5(b)に示すように、終端位置T2から鉛直下方に、つまりは、面P2に平行に伸展する。この場合、デバイスパターンが備わる側の主面Wbにおいては、面P2から距離w1だけずれたところが、亀裂CR3の終端位置T3となるが、終端位置T3と面P2との距離w1は、図5(a)に示す距離w0よりも小さくなる。係る場合に形成される分割面は、厳密にいえば凹凸を有しているが、全体としてみれば、面P2に対する傾斜の度合いは、X方向と同一の照射条件でレーザー光LBを照射した場合の分割面よりも小さくなっている。具体的には、分割面と主面Wbとがなす角は、85°〜87°程度となる。
図6(b)に、図4に示す態様と図5(b)に示す態様とを組み合わせて得られるデバイスチップCPを示しているが、図6(a)に示した場合に比して、Y方向に沿った分割面の加工予定線PL2からのズレが小さいことから、図面視左右方向における単位パターンUPの偏在は抑制されてなる。
すなわち、本実施の形態の場合、Y方向について部分亀裂伸展加工を行うことで、X方向と同じ照射条件でY方向の亀裂伸展加工を行う場合に比して、分割面の傾斜はより抑制され、伸展した亀裂のストリートSTからのはみ出しがより起こりにくくなる。
ただし、部分亀裂伸展加工を適用したパターン付き基板Wの分割は、単結晶基板Wが上述のようなオフ基板ではない場合であっても有効である。なぜならば、上述のように、オフ基板ではない場合にも分割面の傾斜は発生し得るものであり、その場合にも同様の作用効果を奏するからである。あるいは、亀裂CR2が加工痕から鉛直下方に伸展してパターン付き基板Wの内部で留まり、その後のブレイク工程において亀裂CR3はそのまま鉛直下方に伸展するのであれば、分割面の傾斜は生じず、結果として好適な分割が行えたことになるからである。
このように、本実施の形態によれば、亀裂伸展加工によってパターン付き基板WをオリフラOFに平行なX方向に沿ったストリートSTとこれに垂直なY方向に沿ったストリートSTとにおいて分割するにあたって、Y方向に沿った亀裂伸展加工を、X方向における亀裂伸展加工で与えるレーザー光のピークパワーの50%以上70%以下のピークパワーとした、部分亀裂伸展加工として行うようにする。これにより、分割面の傾斜が充分かつ確実に抑制された分割が実現される。
Y方向を軸として結晶面を主面に対して傾斜させたオフ基板であるサファイア単結晶を単結晶基板W1とし、該単結晶基板W1の上に、XY2方向に複数のストリートSTを設けたパターン付き基板Wを用意し、該パターン付き基板Wを、X方向については通常の亀裂伸展加工を行い、Y方向について部分亀裂伸展加工を行うことによって、個片化した。その際には、加工条件を2通りに違え(より具体的には、X方向の加工条件とY方向の加工条件との組合せを2通りに違え)、それぞれを実施例1と実施例2とした。
また、比較のため、実施例1および実施例2のY方向についての加工条件をX方向についての加工条件と略同一とした加工を行い、それぞれ比較例1、比較例2とした。
各実施例および各比較例において得られた加工後の試料について、Y方向に沿った分割面の傾斜の様子を観察するべく、Y方向に垂直な断面を光学顕微鏡にて観察した。また、その観察像から、Y方向に沿った分割面の主面Wbに対する傾斜角度を算出した。なお、傾斜角度の算出は、光学顕微鏡像において、主面Waと主面WbのX方向における同じ端部側の端点同士を結んだ線分と、主面Wbとのなす角度を求めることにより行った。
実施例1と比較例1の加工条件と傾斜角度の算出結果とを表1に示す。また、実施例2と比較例2の加工条件と傾斜角度の算出結果とを表2に示す。
なお、表1および表2においては、繰り返し周波数とパルス幅とピッチ(ビームスポット間隔)とピークパワーとパルスエネルギーとを、実施例1における各々のX方向についての値(「共通」という欄において示している値)に対する比として表している。なお、デフォーカス値は13μmとした。
さらには、図7〜図10に、それぞれ、実施例1、比較例1、実施例2、比較例2のY方向に垂直な断面についての光学顕微鏡像を示す。なお、図7〜図10は、試料を略水平姿勢に保って撮像したものであり、図面視左右方向の両側端部が、Y方向について加工を行うことで得られた分割面となっている。また、図7〜図10には、参考のために、鉛直上下に延在する破線を付している。
図7〜図10、および、表1、表2に示す傾斜角度の算出結果からわかるように、図7および図9に示した、パワー比率を60%台として部分亀裂伸展加工を行った実施例に係る試料の方が、図8および図10に示した、パワー比率を(ほぼ)100%とした比較例に係る試料よりも、Y方向に沿った分割面の傾斜度合いが小さかった。
係る結果は、部分亀裂伸展加工を採用することが、Y方向についての分割面の傾斜の抑制に効果があることを示すものである。
1 コントローラ
4 ステージ
4m 移動機構
5 照射光学系
6 上部観察光学系
6a、16a カメラ
6b、16b モニタ
7 上部照明系
8 下部照明系
10 被加工物
10a 保持シート
11 吸引手段
100 レーザー加工装置
16 下部観察光学系
51、71、81 ハーフミラー
52、82 集光レンズ
CP デバイスチップ
CR0〜CR3 亀裂
L1 上部照明光
L2 下部照明光
LB レーザー光
M 加工痕
OF オリフラ
PL、PL1、PL2 加工予定線
S1 上部照明光源
S2 下部照明光源
SL レーザー光源
ST ストリート
T1、T2、T3 (亀裂の)終端位置
UP 単位パターン
W パターン付き基板
W1 単結晶基板
Wa、Wb (パターン付き基板の)主面

Claims (4)

  1. 単結晶基板上に複数の単位パターンを2次元的に繰り返し配置してなるパターン付き基板を加工する方法であって、
    前記パターン付き基板においてオリフラに沿う第1の方向に延在するように設定された第1の分割予定線と前記第1の方向に直交する第2の方向に延在するように設定された第2の分割予定線とに沿ってレーザー光を照射することにより、前記パターン付き基板に格子状に分割起点を形成する分割起点形成工程と、
    前記パターン付き基板を前記分割起点に沿ってブレイクすることにより個片化するブレイク工程と、
    を備え、
    前記分割起点形成工程が、前記レーザー光を前記第1および第2の分割予定線に沿って走査しつつ照射することによって、前記レーザー光のそれぞれの単位パルス光によって前記被加工物に形成される加工痕が前記第1および第2の分割予定線に沿って離散的に位置するようにするとともに、それぞれの加工痕から前記被加工物に亀裂を伸展させる亀裂伸展加工工程、
    を含み、
    前記亀裂伸展加工工程においては、
    前記第1の分割予定線に沿って前記分割起点を形成する際には、前記亀裂が前記パターン付き基板の前記加工痕が形成された側の主面とは反対の主面にまで到達する第1の加工条件にて前記レーザー光を照射し、
    前記第2の分割予定線に沿って前記分割起点を形成する際には、前記亀裂が前記パターン付き基板の内部で留まる第2の加工条件にて前記レーザー光を照射する、
    ことを特徴とするパターン付き基板の加工方法。
  2. 請求項1に記載のパターン付き基板の加工方法であって、
    前記第2の分割予定線に沿って前記分割起点を形成する際の前記レーザー光のピークパワーを前記前記第1の分割予定線に沿って前記分割起点を形成する際のピークパワーの50%以上70%以下とする、
    ことを特徴とするパターン付き基板の加工方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のパターン付き基板の加工方法であって、
    前記分割起点形成工程においては、前記パターン付き基板のうち、前記単位パターンが形成されていない側の主面を前記レーザー光の被照射面とする、
    ことを特徴とするパターン付き基板の加工方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のパターン付き基板の加工方法であって、
    前記単結晶基板が、前記パターン付き基板の主面内においてオリフラに垂直な方向を軸として所定の結晶面の面方位を主面法線方向に対して数度程度傾斜させたオフ基板である、
    ことを特徴とするパターン付き基板の加工方法。
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