JP2014069025A - 食器洗い機 - Google Patents

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博之 中野
Mamoru Ikejima
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Abstract

【課題】運転中に子供等が不用意にロック状態を解除して運転が停止したり、高温状態の食器類に触れることを防止する食器洗い機を提供する。
【解決手段】洗浄槽2側に設けた取っ手24内に配した取っ手レバー22と、取っ手レバー22の動作をロック片13の開口部17からの出し入れ動作に伝達する回動軸23とを備え、取っ手レバー22は、回動軸23の軸方向に移動可能に支持され、取っ手レバー22を移動することで取っ手24の外へ収納可能な構成とすることにより、必要な時に取っ手レバー22を収納して子供等が不用意にロック状態を解除するのを防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は洗浄ノズルより食器に向けて洗浄水を噴射して食器を洗浄するビルトインタイプの食器洗い機に関するものである。
従来、この種の食器洗い機は図4〜図7のように構成している(例えば、特許文献1参照)。図4〜図7は、特許文献1に記載された従来の食器洗い機を示すものである。図4〜図7に示すように、システムキッチンに収容され、洗浄機本体1の内部に設けた洗浄槽2は、上方に開口部を設け、内部に食器類3を収容する洗浄かご4を備えている。洗浄かご4の下方には洗浄ノズル5が回転自在に設けられており、洗浄槽2内に溜めた洗浄水を洗浄ポンプ6によって循環させ、洗浄ノズル5より噴射して食器類3を洗浄する。
また、洗浄槽2の下方にはレールなどで構成されるスライド機構7を固定し、洗浄槽2は、このスライド機構7によって前後方向へ平行移動可能に支持されている。食器類3の出し入れを行う際には、使用者は、洗浄槽2を前方に引き出し、開口部より食器類3の収容をする。次に、使用者が洗浄槽2を洗浄機本体1内に戻し、収納すると、洗浄機本体1内の上部空間に待機していた蓋体8が洗浄機本体1内側面に配置したリンク機構等(図示せず)により後方へ移動しつつ降下して洗浄槽2の開口部を閉塞する。
洗浄槽2の前面に設けられた扉9の上方中央には前方より洗浄槽2を引き出す際に手を掛けるための取っ手10が設けられている。取っ手10内には、扉9に支持され、上方へ向け回動可能な取っ手レバー11が設けられている。図5に示すように、取っ手レバー11が回動する動作角度θ1は、取っ手レバー11に連結した回動軸12によって洗浄槽2の側壁方向へ伝達される。また、図6及び図7に示すように、扉9の側壁近傍にはロック片13を設けており、ロック片13には垂直方向に軸14を設け、ロック片13を上から見て回転自在に取付けている。ロック片13は洗浄機本体1の側壁内面に設けたロック板15に当接させるための爪部16を一体で形成しており、軸14には扉9の側壁の開口部17より爪部16を突出する方向へ付勢するバネ18を設けている。
ロック片13の軸14と爪部16の間には回動軸12を挿入するための穴部19を設けており、回動軸12の側壁側の端部が穴部19と連結され、取っ手レバー11が回動する動きをロック片13の軸14まわりの回転動作に変換する。
また、扉9内の取っ手10の近傍には取っ手レバー11の動作を検知するための取っ手スイッチ20を設けるとともに、洗浄機本体1の後方内部に洗浄槽2の収納状態を検知する引き込みスイッチ21を設け、使用者が運転中に洗浄槽2を引き出そうとしたとき、取っ手レバー11の回動や、洗浄機本体1に対する洗浄槽2の前後位置を検知し、食器洗い機の運転動作を停止させたり、洗浄槽2を収納していない状態で運転が行えないよう制御したりしている。
食器類3を洗浄槽2内にセットした後、洗浄槽2の前面に設けた扉9を押し、洗浄槽2を洗浄機本体1内に収納するが、洗浄槽2が洗浄機本体1内に完全に収納される直前に扉9の側壁の開口部17より突出したロック片13の爪部16が洗浄機本体1内に設けたロック板15に当接する。この状態で洗浄槽2をさらに押し込むと、ロック片13がロック板15によって軸14を支点に回転し、一時的に爪部16が開口部17の内部に収納され、洗浄槽2が洗浄機本体1内に完全に収納される。洗浄槽2が完全に収納されると、爪部16がロック板15を乗り越えるため、バネ18の反発によって再び開口部17より爪部
16が突出した状態に戻る。この状態において爪部16とロック板15は、洗浄槽2を引張る方向に対してくさび状に引っ掛かる形状となっているため、洗浄機本体1と洗浄槽2がロックされた状態で保持される(図7(a)参照)。
運転終了後、食器類3を取り出す場合は、使用者が取っ手10内に設けた取っ手レバー11を上方に持ち上げることで、取っ手レバー11に連結された回動軸12は支点を中心にθ1の角度で回転する。この角度θ1の回転は、回動軸12によってロック片13に伝達され、回動軸12を支点とする角度θ2の回転に変換される。ロック片13がθ2の角度で回転することにより、爪部16が開口部17の内部に収納され、洗浄機本体1と洗浄槽2のロック状態が解除される。これにより、使用者が取っ手レバー11を上方に持ち上げている間は、洗浄機本体1に対し洗浄槽2が出し入れ可能な状態となる(図7(b)参照)。
特開2011−206130号公報
しかしながら、前記従来の構成の食器洗い機においては、運転中であっても取っ手レバー11を持ち上げることで洗浄槽2のロック状態が解除されるため、子供等が不用意にロック状態を解除して運転が停止したり、高温状態の食器類3に触れたりするなどの恐れがあるという課題を有している。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ロック機構部品を新たに追加せずに必要な時に取っ手レバーを収納して、子供等が不用意にロック状態を解除するのを防止する食器洗い機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽を前後方向へ移動可能に支持する洗浄機本体と、前記洗浄槽側に出し入れ可能に設けられ、前記洗浄機本体側のロック板と当接することで前記洗浄槽の前記洗浄機本体への収納状態を保持するロック片と、前記洗浄槽側に設けた取っ手内に配した取っ手レバーと、前記取っ手レバーの動作を前記ロック片の出し入れ動作に伝達する回動軸とを備え、前記取っ手レバーは、前記回動軸の軸方向に移動可能に支持され、取っ手レバーを移動することで前記取っ手の外へ収納可能な構成としたものである。
これによって、ロック機構部品を新たに追加せずに必要な時に取っ手レバーを収納して、子供等が不用意にロック状態を解除するのを防止することができる。
本発明の食器洗い機は、ロック機構部品を新たに追加せずに必要な時に取っ手レバーを収納して、子供等が不用意にロック状態を解除するのを防止することができる。
本発明の実施の形態1における食器洗い機の縦断面図 本発明の実施の形態1における食器洗い機の要部平面図 本発明の実施の形態1における食器洗い機の取っ手レバー部断面図 従来の食器洗い機の縦断面図 従来の食器洗い機の取っ手レバー部断面図 従来の食器洗い機の要部斜視図 従来の食器洗い機の要部平面図
第1の発明は、食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽を前後方向へ移動可能に支持する洗浄機本体と、前記洗浄槽側に出し入れ可能に設けられ、前記洗浄機本体側のロック板と当接することで前記洗浄槽の前記洗浄機本体への収納状態を保持するロック片と、前記洗浄槽側に設けた取っ手内に配した取っ手レバーと、前記取っ手レバーの動作を前記ロック片の出し入れ動作に伝達する回動軸とを備え、前記取っ手レバーは、前記回動軸の軸方向に移動可能に支持され、取っ手レバーを移動することで前記取っ手の外へ収納可能な構成としたことにより、ロック機構部品を新たに追加せずに必要な時に取っ手レバーを収納して、子供等が不用意にロック状態を解除するのを防止することができる。
第2の発明は、第1の発明の取っ手レバーは、前記取っ手の外へ収納される位置で、前記取っ手レバーの回転動作を規制する構成としたことにより、収納状態で取っ手レバーの回転を規制して、よりロック状態が解除されにくくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1における食器洗い機の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の縦断面図であり、図2〜図3は、同食器洗い機の取っ手レバー部の構成を示す図である。
図1において、システムキッチンに収容され、洗浄機本体1の内部に設けた洗浄槽2は、上方に開口部を設け、内部に食器類3を収容する洗浄かご4を備えている。洗浄かご4の下方には洗浄ノズル5が回転自在に設けられており、洗浄槽2内に溜めた洗浄水を洗浄ポンプ6によって循環させ、洗浄ノズル5より噴射して食器類3を洗浄する。
また、洗浄槽2の下方にはレールなどで構成されるスライド機構7を固定し、洗浄槽2は、このスライド機構7によって前後方向へ平行移動可能に支持されている。食器類3の出し入れを行う際には、使用者は、洗浄槽2を前方に引き出し、開口部より食器類3の収容をする。次に、使用者が洗浄槽2を洗浄機本体1内に戻し、収納すると、洗浄機本体1内の上部空間に待機していた蓋体8が洗浄機本体1内側面に配置したリンク機構等(図示せず)により後方へ移動しつつ降下して洗浄槽2の開口部を閉塞する。
洗浄槽2の前面に設けられた扉9の上方中央には前方より洗浄槽2を引き出す際に手を掛けるための取っ手24が設けられている。取っ手24内には、扉9に支持され、上方へ向け回動可能、かつ、左右方向に移動可能な取っ手レバー22が設けられている。
図2及び図3において、取っ手レバー22が回動する動作角度θ1は、取っ手レバー22に連結した回動軸23によって洗浄槽2の側壁(本実施の形態の場合は左側の側壁)方向へ伝達される。回動軸23は、断面略円形の線材で形成され、直線状に形成された直線部の中央部分23aで取っ手レバー22に連結され、直線部はその中央部分23aから略水平左右方向に洗浄槽2の一方の側壁(本実施の形態の場合は左側の側壁)方向へと伸び、端部23bは斜め下方に折り曲げてロック片13と連結されている。取っ手レバー22は、回動軸23の中央部分23aおいて、回動軸23の長手方向へは移動可能に連結されている。
ロック片13は、扉9の側壁(本実施の形態の場合は左側の側壁)近傍に設けられており、洗浄槽2を洗浄機本体1内に収納状態に保持する。ロック片13には垂直方向に軸14を設け、ロック片13を上から見て(水平面内で)回転自在に取付けている。ロック片13は洗浄機本体1の側壁内面に設けたロック板15に当接、係止させるための爪部16を一体で形成しており、軸14には扉9の側壁の開口部17より爪部16を突出させる方向へ付勢するバネ18を設けている。ロック片13には、軸14と爪部16との間に回動軸23を挿入するための穴部19を設けており、回動軸23の側壁側の端部23bが穴部19と連結され、取っ手レバー22が角度θ1回動する動きをロック片13の回転動作に変換する。
以上のように構成することにより、ロック片13の爪部16は、取っ手レバー22の回動動作に連動して、扉9の側壁の開口部17から洗浄機本体1の側壁方向に出入り動作可能である。
また、扉9内の取っ手24の近傍には取っ手レバー22の動作を検知するための取っ手スイッチ20を設けるとともに、洗浄機本体1の後方内部に洗浄槽2の収納状態を検知する引き込みスイッチ21を設け、使用者が運転中に洗浄槽2を引き出そうとしたとき、取っ手レバー22の回動や、洗浄機本体1に対する洗浄槽2の前後位置を検知し、食器洗い機の運転動作を停止させたり、洗浄槽2を収納していない状態で運転が行えないよう制御したりしている。
さらに本発明の実施の形態1の食器洗い機は、取っ手レバー22は回動軸23の長手方向へ移動可能に支持され、取っ手24の左側壁近傍に配置されている。そして、取っ手24の左側壁の外側には取っ手レバー22の断面形状に合わせた断面形状を有する凹部25が設けられ(図3参照)、取っ手レバー22を移動することで凹部25内に取っ手レバー22が収納される(図2(a)および図2(b)参照)。
取っ手レバー22及び取っ手24の外側に設けられた凹部25の構成について、以下に説明する。取っ手レバー22は、回動軸23に連結される連結部22aと、使用者が操作する操作部22bとを備えている。連結部22aは、左右端部間を貫通する貫通孔に回動軸23が挿入され、回動軸23の中央部分23aにおいて回動軸23に対し回動不可能かつ軸方向に移動可能に連結される。操作部22bは、上方から見て略矩形形状を成し、断面形状は、略垂直に形成した前部22cの最下端に続く後方部分22dを奥に向かって上方に傾斜させた形状としてある(図3参照)。
取っ手24の外側に設けられた凹部25は、操作部22bよりやや大きい箱型に形成し、右側面のみ、取っ手レバー22の操作部22bが左右方向に通過できるように開口部としている(図2(a)および図2(b)参照)。凹部25の底面25aは、取っ手レバー22が凹部25内に収納されたときに、操作部22bの前部22cの最下端及びそれに続く後方部分22dとの間にわずかな隙間を有して操作部22bの断面形状と合わせた断面形状の曲面としてある。また、凹部25の上面25bは、ほぼフラットな平面で構成し、取っ手レバー22が凹部25内に収納されたときに、操作部22bの前部22cの上端との間にわずかな隙間しか有さないようにしてある(図3参照)。
次に、以上のように構成された食器洗い機について、以下その動作及び作用を説明する。なお、食器洗い機の洗浄、すすぎ及び乾燥の各工程における動作及び作用は、従来よく知られた食器洗い機と同様であるので説明は省略し、本発明の特徴ある構成の取っ手レバーの動作及び作用について説明する。
まず、使用者は、食器類3を洗浄槽2内にセットした後、洗浄槽2の前面に設けた扉9
を押し、洗浄槽2を洗浄機本体1内に収納する。洗浄槽2が洗浄機本体1内に完全に収納される直前に、扉9の側壁に設けられた開口部17から突出したロック片13の爪部16が洗浄機本体1内に設けたロック板15に当接する。
この状態で洗浄槽2をさらに押し込むと、ロック片13がロック板15によって軸14を支点に回転させられ、一時的に爪部16が開口部17の内部に変位して収納され、洗浄槽2が洗浄機本体1内に完全に収納される。洗浄槽2が完全に収納されると、爪部16がロック板15を乗り越えて後方に位置するため、爪部16は、バネ18の反発力によって再び開口部17より突出した状態に戻る。この状態において爪部16とロック板15は、洗浄槽2を前方に引張る方向に対してくさび状に引っ掛かる形状となっているため、洗浄槽2は洗浄機本体1にロックされた状態で保持される(図2(a)参照)。
上述したように、食器類3を洗浄槽2内にセットした後に洗浄槽2が洗浄機本体1内に完全に収納され、洗浄機本体1と洗浄槽2がロックされた状態となると、バネ18の反発によって再び開口部17より爪部16が突出した状態に戻る。この状態で取っ手レバー22を回動軸23の長手方向左側に移動させ、取っ手24の外の凹部25内に収納することで、取っ手レバー22に手が触れない状態になる。
そして、取っ手レバー22は、凹部25の外の取っ手24内にあるときは、回動軸23まわりに回動可能であるが、凹部25内に収納されたときは、凹部25の底面25a及び上面25bによって上下方向の回動を規制され、洗浄槽2の洗浄機本体1に対するロックを解除することができない。
運転途中や運転終了後に食器類3を取り出す場合は、逆に、取っ手レバー22を摘んで回動軸23の長手方向右側に移動させて凹部25内から取っ手24内に戻した後、取っ手24の上面内側に当接もしくはそれに近い位置まで取っ手レバー22を上方に持ち上げることで、爪部16が開口部17の内部に変位して収納され、洗浄機本体1と洗浄槽2のロック状態が解除される。これにより取っ手レバー22を上方に持ち上げている間は洗浄機本体1に対し、洗浄槽2が出し入れ可能な状態となる。
以上のように、取っ手レバー22の移動位置に応じて、取っ手レバー22を取っ手24の外へ収納可能な構成としたことにより、ロック機構部品を新たに追加せずに必要な時に取っ手レバー22を収納して、子供等が不用意にロック状態を解除するのを防止することができる。
また、取っ手レバー22と凹部25の断面形状を合わせることで、収納状態で取っ手レバー22が回転方向に動かないよう規制され、ロック片13の爪部16が開口部17の内部に収納され、洗浄機本体1と洗浄槽2のロックが解除されるのを防止することができる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、取っ手レバーを、回動軸の軸方向に移動可能に支持し、取っ手レバーを移動位置に応じて取っ手の外へ収納可能とすることで、必要な時に取っ手レバーを収納して子供等が不用意にロック状態を解除するのを防止することが可能となるので、洗浄槽を引き出して食器類の出し入れを行うビルトイン型食器洗い機等として有用である。
1 洗浄機本体
2 洗浄槽
3 食器類
9 扉
13 ロック片
15 ロック板
16 爪部
17 開口部
20 取っ手スイッチ
21 引き込みスイッチ
22 取っ手レバー
23 回動軸
24 取っ手
25 凹部

Claims (2)

  1. 食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽を前後方向へ移動可能に支持する洗浄機本体と、前記洗浄槽側に出し入れ可能に設けられ、前記洗浄機本体側のロック板と当接することで前記洗浄槽の前記洗浄機本体への収納状態を保持するロック片と、前記洗浄槽側に設けた取っ手内に配した取っ手レバーと、前記取っ手レバーの動作を前記ロック片の出し入れ動作に伝達する回動軸とを備え、前記取っ手レバーは、前記回動軸の軸方向に移動可能に支持され、取っ手レバーを移動することで前記取っ手の外へ収納可能な構成とした食器洗い機。
  2. 前記取っ手レバーは、前記取っ手の外へ収納される位置で、前記取っ手レバーの回転動作を規制する構成とした請求項1に記載の食器洗い機。
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