JP2014068602A - 試料調製装置および細胞分析装置 - Google Patents

試料調製装置および細胞分析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】分析対象の細胞が濃縮された試料を迅速に取得することが可能な試料調製装置およびこれを備えた細胞分析装置を提供する。
【解決手段】試料調製装置は、ピペットが挿入可能であり、前記ピペットから吐出された試料を収容する第1収容部と、平面視において前記第1収容部から離れた位置に配置された第2収容部と、分析対象の細胞を前記第2収容部内に残すためのフィルタ部と、前記フィルタ部を介して前記第2収容部に対向配置された第3収容部と、前記第1収容部と前記第2収容部とを連結する流路と、前記第1収容部に収容された試料を、前記流路および前記第2収容部を介して前記フィルタ部に移動させるとともに、分析対象以外の細胞を、前記フィルタ部を介して前記第3収容部に移動させる第1移動手段と、前記フィルタ部によって弁別された分析対象の細胞を含む試料を、前記第2収容部から前記第1収容部へと移動させる第2移動手段と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、被検者から採取した細胞から測定試料を調製する試料調製装置および調製された試料を分析する細胞分析装置に関する。
従来、生体から採取された生体試料に含まれる細胞を分析する細胞分析装置が知られている。たとえば、特許文献1には、被験者の子宮頚部から採取された試料に含まれる上皮細胞をフローサイトメータにより測定し、測定結果に基づき、癌化の進行状況を判定する細胞分析装置が記載されている。
このような細胞分析装置では、個々の細胞に対して分析が行われるため、分析精度を高めるためには、分析対象となる細胞の数が多い方が望ましい。たとえば、特許文献2には、試料中に含まれる細胞の濃度を高めることにより、試料の量を抑えながら分析対象の細胞の数を高めることが可能な試料調製装置が記載されている。
この試料調製装置は、上面が開放され試料が収容される収容室と、この収容室に挿入され下端面にフィルタが装着された円筒状のピストンと、フィルタからピストン内部に浸入した液体を吸引する吸引管と、収容室の底部に配置されたスターラーとを備えている。試料の濃縮工程では、まず、収容室にピペットを挿入して試料が注入され、その後、フィルタが試料に浸されるまでピストンが収容室に挿入される。このとき、ピストン内に漏れ出た液体が吸引管によって吸引され、収容室から排除される。分析対象の細胞は、フィルタを通らず、フィルタの下面に付着する。フィルタの下面に付着した細胞は、適宜、スターラーを駆動することによりフィルタから引き剥がされる。こうして、分析対象の細胞の濃度が高められた試料が、収容室内に残ることとなる。収容室に残った試料は、ピペットにより吸引され、分析に供される。
国際公開第2006/103920号公報 特開2011−95247号公報
上記特許文献2に記載の試料調製装置では、ピペットにより収容室に試料を吐出する際に、フィルタをピペットの移動経路から避ける必要がある。また、フィルタによる試料の濾過の後、収容室内に残った試料をピペットにより吸引する際にも、フィルタをピペットの移動経路から避ける必要がある。このため、濃縮された試料を迅速に取得することが困難である。
かかる事情に鑑み、本発明は、分析対象の細胞が濃縮された試料を迅速に取得することが可能な試料調製装置およびこれを備えた細胞分析装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、試料調製装置に関する。この態様に係る試料調製装置は、ピペットが挿入可能であり、前記ピペットから吐出された試料を収容する第1収容部と、平面視において前記第1収容部から離れた位置に配置された第2収容部と、分析対象の細胞を前記第2収容部内に残すためのフィルタ部と、前記フィルタ部を介して前記第2収容部に
対向配置された第3収容部と、前記第1収容部と前記第2収容部とを連結する流路と、前記第1収容部に収容された試料を、前記流路および前記第2収容部を介して前記フィルタ部に移動させるとともに、分析対象以外の細胞を、前記フィルタ部を介して前記第3収容部に移動させる第1移動手段と、前記フィルタ部によって弁別された分析対象の細胞を含む試料を、前記第2収容部から前記第1収容部へと移動させる第2移動手段と、を備える。
本態様に係る試料調製装置によれば、ピペットにより試料の吐出が行われる第1収容部と、フィルタ部による試料の濃縮が行われる第2収容部とが、平面視において互いに離れた位置にあるため、フィルタ部の位置に関わらず、第1収容部に対してピペットを迅速に位置づけ、第1収容部への試料の吐出および第1収容部に移動された濃縮液の吸引を行うことができる。よって、分析対象の細胞が濃縮された試料を迅速に取得することができる。
本態様に係る試料調製装置において、前記フィルタ部に付着した分析対象の細胞を前記第2収容部内に引き剥がす剥離手段をさらに備える構成とされ得る。
また、本態様に係る試料調製装置において、前記フィルタ部は、濾過面が鉛直方向に略平行となるように配置され得る。こうすると、濾過面が水平方向に平行となるようフィルタ部が配置される場合に比べ、試料調製装置を水平方向に小型化することができる。このため、試料調製装置が搭載される細胞分析装置の設置面積を小さくすることができる。また、フィルタ部に付着した細胞が、重力により、フィルタから剥離し易くなる。
また、本態様に係る試料調製装置において、前記第2移動手段として、前記第1収容部に対する前記流路の第1連通口が、前記第2収容部に対する前記流路の第2連通口よりも低くなるよう、前記第1収容部、前記第2収容部および前記流路の配置が調整される構成とされ得る。こうすると、第2収容部に貯まった試料は、重力により、第1収容部へと移動する。したがって、別途動力を設けなくとも、試料を第2収容部から第1収容部へと移動させることができる。
ここで、前記第2移動手段は、前記第3収容部内を大気開放するための通気孔と、前記通気孔を開閉するためのバルブとを含み、前記バルブによって前記通気孔を開くことにより、前記第2収容部内の分析対象の細胞を含む試料を前記第1収容部へと移動させる構成とされ得る。
また、第2連通口は、前記第2収容部の最も低い位置に配置されている構成とされ得る。こうすると、第2収容部から試料を第1収容部に容易に移動させることができる。
また、前記第1収容部は、深さ方向に徐々に内部が狭くなる形状を有し、前記第1連通口は、前記第1収容部の最深部の位置に設けられ、濃縮された試料を吸引するピペットは、前記第1収容部の最深部の位置に挿入される構成とされ得る。こうすると、濃縮された試料を、第1収容部に効率的に溜めることができ、第1収容部に貯まった濃縮された試料を円滑に略吸い切ることができる。
また、本態様に係る試料調製装置において、前記フィルタ部は、前記第2収容部と前記第3収容部との間に固定され、前記第1移動手段は、前記第2収容部に収容された試料を前記フィルタ部を介して前記第3収容部に移動させるための圧力を前記第3収容部内に印加する圧力印加部を備える構成とされ得る。こうすると、試料の濃縮工程においてフィルタ部を移動させる必要がないため、試料調製装置の構成を簡素化することができる。
また、本態様に係る試料調製装置において、前記第2収容部内に、前記フィルタ部の前記第2収容部側の側面に沿って回転する回転部材が設けられている構成とされ得る。こうすると、フィルタ部に付着した細胞を、フィルタ部から円滑に引き剥がすことができる。
また、本態様に係る試料調製装置は、前記第2収容部と前記第3収容部との間に前記フィルタ部を挿入するための挿入口をさらに備える構成とされ得る。こうすると、消耗品であるフィルタ部を、挿入口を介して容易に交換することができる。
ここで、本態様に係る試料調製装置は、前記挿入口から挿入された前記フィルタ部を前記第2収容部に圧接させて、前記フィルタ部を前記第2収容部に対し固定する圧接機構をさらに備える構成とされ得る。こうすると、圧接機構によりフィルタ部を収容部に圧接させることにより、所定の位置にフィルタを固定することができる。
また、本態様に係る試料調製装置において、前記試料は、子宮頚部から採取された生体試料を含み、分析対象の細胞は、子宮頚部の上皮細胞であっても良い。
本発明の第2の態様は、細胞分析装置に関する。この態様に係る細胞分析装置は、上記第1の態様に係る試料調製装置と、前記試料調製装置によって調製された測定試料に含まれる細胞を分析する分析部と、を備える。
本態様に係る細胞分析装置によれば、上記第1の態様と同様の効果が奏され得る。
以上のとおり、本発明によれば、簡単な構成により、分析対象の細胞が濃縮された試料を迅速に取得することが可能な試料調製装置およびこれを備えた細胞分析装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
実施の形態に係る癌化情報提供装置の外観の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る測定装置の内部の構成を示す平面図である。 実施の形態に係る弁別・置換部の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係るモータの側面図およびピストンを駆動させるための機構を上から見た場合の平面図である。 実施の形態に係る収容体の構成を示す斜視図、収容体を切断したときの斜視図および収容体の側面図である。 実施の形態に係るフィルタ部材の構成を示す斜視図およびスターラーの構成を示す斜視図である。 実施の形態に係るピストンの構成を示す側面図および斜視図である。 実施の形態に係るピストン、支持板、フィルタ部材、スターラーおよび収容体を、中心軸を通る平面によって切断した場合の断面図である。 実施の形態に係るフィルタ部材が設置される手順を示す図である。 実施の形態に係る測定装置の流体処理部を示す図である。 実施の形態に係る測定装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る癌化情報提供装置の分析動作を示すフローチャートである。 実施の形態に係る弁別・置換処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る収容部および空間内における液体の状態を模式的に示す図である。
本実施の形態は、被検者(患者)から採取した細胞(生体試料)を含む測定試料を調製すると共に、調製した測定試料に基づいて細胞の癌化に関する情報を取得する癌化情報提供装置(細胞分析装置)に本発明を適用したものである。以下、本実施の形態に係る癌化情報提供装置1について、図面を参照して説明する。
図1は、癌化情報提供装置1の外観の構成を示す斜視図である。
癌化情報提供装置1は、被検者から採取した細胞(以下、「分析対象細胞」という)を含む測定試料をフローセルに流し、フローセルを流れる測定試料にレーザ光を照射する。そして、測定試料からの光(前方散乱光、側方散乱光、側方蛍光)を検出してその光信号を分析することにより、細胞に癌化またはその過程にある細胞が含まれているか否かを判定する。具体的には、被検者から採取した子宮頸部の上皮細胞を用いて子宮頸癌をスクリーニングする場合に、癌化情報提供装置1が用いられる。
癌化情報提供装置1は、分析対象細胞の測定等を行う測定装置2と、この測定装置2に接続され、測定結果の分析等を行うデータ処理装置3とを備えている。測定装置2の前面には、メタノールを主成分とする保存液と被検者の子宮頸部から採取した細胞との混合液(試料)を収容する試料容器4(図2参照)を複数セットするための検体セット部2aが設置されている。また、測定装置2にはカバー2bが設けられており、ユーザはカバー2bを上方に開けることで、測定装置2の内部にアクセスすることができる。また、測定装置2には、後述の検体ピペット部11が出入りするための開口2cが設けられている。データ処理装置3は、ユーザからの指示を受け付ける入力部31と、分析結果等を表示する表示部32を備えている。
図2は、測定装置2の内部の構成を示す平面図である。
検体セット部2aは、試料容器4が複数セットされたラック4aを、検体ピペット部11による試料の吸引位置まで順次搬送する。検体ピペット部11は、鉛直方向に延びたピペット11aを有し、ピペット11aを水平方向および鉛直方向に移動させて、試料の吸引と吐出を行うことが可能となるよう構成されている。
検体セット部2aの吸引位置に試料容器4が位置付けられると、この試料容器4に収容される試料は、検体ピペット部11により吸引され、第1分散部12の試料収容部12aに吐出される。第1分散部12は、せん断力を付与することにより試料に含まれる凝集細胞を分散させる。第1分散部12により処理(第1分散処理)が完了した試料は、検体ピペット部11により吸引され、副検出部13の試料取込部13aに吐出される。副検出部13は、フローサイトメータを備えており、分析対象細胞の数を検出(プレ測定)することにより試料の濃度測定を行う。この濃度測定に基づいて、主検出部22による本測定を行うために必要な試料の吸引量が決定される。
次に、第1分散部12の試料収容部12aに収容されている試料は、検体ピペット部11により、上記のように決定された吸引量だけ吸引され、吸引された試料は、弁別・置換部14の収容部210(図5(a)参照)に吐出される。弁別・置換部14は、処理を並行して行うことができるよう2つ設けられている。
弁別・置換部14は、試料に含まれるメタノールを主成分とする保存液を、希釈液に置
換する。すなわち、弁別・置換部14は、後工程の細胞染色処理が好適に行えるように、試料に含まれるメタノールの濃度を希釈液を用いて薄める処理を実行する。希釈液としてはTris−HCl(トリスバッファー)が用いられる。また、弁別・置換部14は、試料に含まれる分析対象細胞(子宮頸部の上皮細胞)と、それ以外の細胞(赤血球、白血球、細菌など)および夾雑物とを弁別する。これにより、癌細胞検出のために必要な細胞数を含むように分析対象細胞が濃縮された濃縮液が得られる。弁別・置換部14の詳細な構成については、追って説明する。
次に、反応部18の保持部18bにセットされた測定試料容器5が、容器移送部15のはさみ状の把持部15aにより把持され、試料受渡部11bに位置付けられる。続いて、弁別・置換部14の収容部210に収容される濃縮液が、検体ピペット部11により吸引され、試料受渡部11bに位置付けられた測定試料容器5に吐出される。容器移送部15は、この測定試料容器5を第2分散部16に移送する。
第2分散部16は、弁別・置換部14において濃縮された試料に超音波振動を付与する。これにより、第1分散処理の後に残存する凝集細胞が単一細胞に分散される。第2分散部16による処理(第2分散処理)が完了した測定試料容器5は、容器移送部15により液体除去部17にセットされる。液体除去部17は、測定試料容器5の外表面に付着した液分を除去(水切り)する。液体除去部17による処理が完了した測定試料容器5は、容器移送部15により反応部18の保持部18bにセットされる。
反応部18は、保持部18bにセットされた測定試料容器5を所定温度(約37度)に加温して、測定試料容器5内の試料と、第1試薬添加部19および第2試薬添加部20により添加される試薬との反応を促進させる。また、反応部18は、回転可能に構成された円形の回転テーブル18aを備えており、回転テーブル18aの外周部に、測定試料容器5がセット可能となるよう複数の保持部18bが設けられている。
第1試薬添加部19と第2試薬添加部20は、それぞれ、回転テーブル18aにセットされた測定試料容器5の上方の位置P1、P2まで移動可能な供給部19a、20aを有する。第1試薬添加部19と第2試薬添加部20は、それぞれ、回転テーブル18aにより位置P1、P2に測定試料容器5が搬送されたときに、測定試料容器5内に供給部19a、20aから所定量の試薬を添加する。
第1試薬添加部19により添加される試薬は、細胞にRNA除去処理を行うためのRNaseであり、第2試薬添加部20により添加される試薬は、細胞にDNA染色処理を行うための染色液である。RNA除去処理により、細胞中のRNAが分解され、細胞核のDNAのみを測定することが可能となる。DNA染色処理は、色素を含む蛍光染色液であるヨウ化プロピジウム(PI)により行われる。DNA染色処理により、細胞内の核に選択的に染色が施される。これにより、核からの蛍光が検出可能となる。
試料吸引部21は、回転テーブル18aにセットされた測定試料容器5の上方の位置P3まで移動可能なピペット21aを有し、回転テーブル18aにより位置P3に測定試料容器5が搬送されたときに、測定試料容器5内の測定試料を吸引する。また、試料吸引部21は、図示しない流路を介して、主検出部22のフローセルに接続されており、ピペット21aにより吸引された測定試料を主検出部22のフローセルに供給する。
主検出部22は、測定試料からの光(前方散乱光、側方散乱光、側方蛍光)を検出するためのフローサイトメータを備えており、各光に基づく信号を後段の回路に出力する。容器洗浄部23は、回転テーブル18aにセットされた測定試料容器5内に洗浄液を吐出することにより、試料吸引部21により測定試料が主検出部22に供給された後の測定試料
容器5の内部を洗浄する。
図3は、弁別・置換部14の構成を示す斜視図である。図3において、Z軸方向は鉛直方向であり、Z軸正方向とZ軸負方向は、それぞれ、上方向と下方向である。
ベース100は、XY平面に平行な板状部材である。ベース100上には、収容体200と、支持部材110、130、170と、レール150が設置されている。なお、ベース100にはこの他種々の機構等が設置されているが、図3では、これら機構等の図示が、便宜上省略されている。
支持部材110は、XZ平面に平行な板状部材であり、支持部材110には、Y軸方向に貫通する孔111(図8参照)が形成されている。収容体200と支持部材110の上面には、上板120が設置されている。上板120は、測定装置2のカバー2b(図1参照)が上方に開けられたときに、ユーザによって上板120へのアクセスが可能となるよう測定装置2内に位置付けられている。
上板120には、上下方向に貫通する孔120a、120bが形成されている。検体ピペット部11のピペット11aは、孔120aを介して、後述する収容体200の収容部210に対して試料の吸引と吐出を行う。ユーザは、測定装置2に設けられたカバー2bを開けて、破線矢印(鉛直方向)に沿って、孔120bを介して、後述する収容体200の収容部220に対してフィルタ部材Fの設置と取り出しを行う。
また、上板120は透光性を有する部材であり、上板120には、発光部と受光部からなるセンサ121、122が設置されている。フィルタ部材Fが正しく設置されている場合、センサ121の発光部から発光された光は、フィルタ部材Fによって遮蔽され、センサ122の発光部から発光された光は、フィルタ部材Fの切欠F6(図6(a)、(b)参照)を通過する。フィルタ部材Fの面F1、F2(図6(a)、(b)参照)が逆向きの状態でフィルタ部材Fが設置されると、センサ121、122の発光部から発光された光は、フィルタ部材Fによって遮蔽される。これにより、フィルタ部材Fが正しくセットされたか否かを検知することができる。
支持部材130は、モータ141を支持している。レール150には、支持部材151がY軸方向に摺動可能となるよう設置されている。支持部材151には、鍔部152とピストン160が設置されており、ピストン160には、チューブT1〜T4が接続されている。支持部材170には、発光部と受光部からなるセンサ171、172が設置されている。
図4(a)は、モータ141の側面図である。モータ141の回転軸はY軸に平行であり、後述する中心軸Aと一致している。また、モータ141のY軸負方向側の先端には、磁石142が設置されている。モータ141が駆動され、磁石142がXZ平面内で回転することにより、収容体200の壁を介して後述するスターラーRが回転される。
図4(b)は、ピストン160を駆動させるための機構を上から見た場合の平面図である。図4(b)では、ピストン160の図示は、便宜上省略されている。支持部材151は、ベルト181に固定されている。ベルト181は、プーリ182、183によって支持されている。プーリ182は、ベース100の下面側に設置されたステッピングモータの回転軸に接続されている。このステッピングモータが駆動されると、支持部材151がレール150上をY軸方向に摺動され、ピストン160がY軸方向に駆動される。また、センサ171、172は、支持部材151に設置された鍔部152の遮光部152aを検出することができる位置に設置されている。センサ171、172の検出信号により、ピ
ストン160が最も左側に位置付けられたことと、最も右側に位置付けられたことが検出される。
図5(a)は、収容体200の構成を示す斜視図である。図5(b)は、図5(a)において、壁部222を含む平面で収容体200を切断したときの斜視図である。図5(c)は、図5(b)に示す収容体200をY軸正方向に見た時の側面図である。
図5(a)を参照して、収容体200には、収容部210、220が形成されている。収容部210の上部に位置する挿入口211は、上板120の孔120aと繋がっており、収容部220の上部に位置する挿入口221は、上板120の孔120bと繋がっている。収容部220は、XZ平面に平行な壁部222を有しており、壁部222には、後述するスターラーRが収容される凹部230が形成されている。収容部220の底面223は曲面を有しており、底面223の最も低い位置には孔H21が形成されている。収容部220のY軸負方向側は開放されている。
図5(b)、(c)を参照して、凹部230は、凹部230をY軸負方向側に開放する開口231と、Y軸方向に見て円形の内側面232と、内側面232の下方に形成された貯留部233と、XZ平面に平行な壁部234を有する。凹部230は、平面視において、すなわち、XY平面内の方向(水平方向)において、収容部210と離れている。図5(b)に点線で示す中心軸Aは、内側面232をY軸方向に見た時の円形状の中心を通り、且つ、Y軸方向に平行な軸である。貯留部233は、内側面232に、中心軸Aから離れる方向に凹むように形成されている。貯留部233の最も低い位置には、孔H22が形成されている。壁部234には、中心軸Aが壁部234と交わる位置に、孔H23が形成されている。
収容部210は、深さ方向(下方向)に徐々に内部が狭くなる形状を有している。収容部210の内側面の上部には、孔H11〜H13が形成されており、収容部210の最深部には、孔H14、H15が形成されている。孔H14は、貯留部233の孔H22に対して、流路241を介して繋がっており、孔H15は、収容体200の外面に形成された孔H16に対して、流路242を介して繋がっている。孔H14は孔H22よりも低くなるよう、収容部210と、凹部230と、流路241の配置が調整されている。なお、孔H16は、バルブV25(図10参照)に接続されており、流路242の径は十分に小さい。このため、収容部210に収容された試料は、孔H15よりも下方に流れることはない。
また、収容部210には、ピン212〜214が設置されている。ピン212〜214は、抵抗式の液面センサ部293(図11参照)と接続されている。液面センサ部293は、ピン212、214の通電状態に基づいて、収容部210に収容されている液面がピン212の高さ位置を上回っているか否かを検知し、ピン213、214の通電状態に基づいて、収容部210に収容されている液面がピン213の上部の高さ位置を上回っているか否かを検知する。
図6(a)、(b)は、フィルタ部材Fの構成を示す斜視図である。図6(a)、(b)には、フィルタ部材Fが収容部220に対して適正にセットされている状態の座標軸が併せて示されている。
フィルタ部材Fは、XZ平面に平行な面F1、F2と、フィルタ部材FをY軸方向に貫通する孔F3と、フィルタF4と、面F1に設置された薄膜状のゴムF51と、面F2に設置された薄膜状のゴムF52を備えている。面F1、F2は、それぞれ、Y軸正方向側とY軸負方向側に位置している。孔F3は、筒状の内側面F31を備えている。フィルタ
F4は、孔F3の内側面F31に対して濾過面がXZ平面に平行となるよう設置されており、分析対象細胞(子宮頸部の上皮細胞)よりも小径の細胞等(赤血球、白血球、細菌、夾雑物)を通過させ、分析対象細胞を通過させないような径の孔を有する。また、Y軸方向において、フィルタF4と面F1との距離は、フィルタF4と面F2との距離よりも小さい。ゴムF51は、孔F3の面F1側の開口の周囲に設置されており、孔F3の面F1側の開口とゴムF51との間には、面F1の一部である面F11が露出している。ゴムF52は、孔F3の面F2側の開口の周囲に設置されている。
図6(c)、(d)は、スターラーRの構成を示す斜視図である。図6(c)、(d)は、スターラーRが凹部230に収容されている状態の座標軸が併せて示されている。
スターラーRは、筒状の形状を有する胴部R1と、XZ平面に平行な面R2、R3と、磁石R4を備えている。面R2、R3は、それぞれ、Y軸負方向側とY軸正方向側に位置している。面R2には、面R2に対してY軸負方向側に突出する筒状の凸部R21が形成されており、凸部R21の径は、面R2の外周の径よりも小さい。また、凸部R21には、鍔部R21aが形成されている。面R3には、面R3の中心において交差する溝R31が形成されている。磁石R4は、スターラーRの中心を通り、XZ平面内においてスターラーRを貫通するように設置されている。これにより、スターラーRは、図4(a)に示す磁石142がモータ141によって回転すると、Y軸を中心として回転する。
図7(a)、(b)は、ピストン160の構成を示す側面図と斜視図である。
ピストン160は、Y軸正方向側に円柱形状の先端部161を有している。先端部161のY軸正方向側には、凹部162と、凹部162をY軸正方向側に開放する開口163と、面164が形成されている。凹部162のY軸負方向側の面には、孔H31〜H34が形成されており、孔H31〜H34は、それぞれ、ピストン160の内部に設けられた流路を介してチューブT1〜T4と接続されている。孔H31には、L字型のパイプ165が接続されており、パイプ165の先端は、凹部162内の上部(Z軸正方向側)に位置付けられている。面164は、XZ平面に平行であり、開口163の周囲に形成されている。
図8は、ピストン160と、支持部材110と、フィルタ部材Fと、スターラーRと、収容体200を、中心軸Aを通るYZ平面によって切断した場合の断面図である。図8では、便宜上、各部がY軸方向に間隔を開けた状態で図示されている。また、d11〜d16は、Z軸方向の長さを示しており、この順に値が大きい。d21〜d26は、Y軸方向の長さを示しており、この順に値が大きい。
ピストン160において、凹部162の直径はd12であり、面164の外周の直径はd15である。支持部材110において、孔111の直径はd16である。フィルタ部材Fにおいて、孔F3の直径はd12であり、面F11の外周の直径はd14であり、面F1とフィルタF4との間隔はd22であり、面F2とフィルタF4との間隔はd23であり、面F1、F2の間隔はd24である。スターラーRにおいて、胴部R1の直径はd13であり、凸部R21の直径はd11であり、胴部R1の幅はd25であり、鍔部R21aを含む凸部R21の幅はd21である。収容体200において、内側面232の直径はd14であり、凹部230の幅はd26である。
なお、Y軸方向から見たときの、凹部162と、面164の外周と、孔111と、孔F3と、面F11の外周と、胴部R1と、凸部R21と、凹部230は、円形状であり、これら円形状の中心は中心軸Aと一致している。
図9(a)〜(d)は、フィルタ部材Fが収容部220に設置される手順を示す図である。図9(a)〜(d)は、図8と同様の断面図である。
図9(a)は、フィルタ部材Fが収容部220に設置されていない状態を示す図である。このとき、ピストン160は最も左側に位置付けられており、スターラーRの面R3は、磁石142(図4(a)参照)により右方向に引かれて壁部234に接地している。図9(a)の状態から、上板120の孔120bと収容部220の挿入口221を介して、フィルタ部材Fが収容部220内に挿入されると、図9(b)に示す状態となる。このとき、フィルタ部材Fは収容部220の底面223によって上方向に支持されている。
図9(b)に示す状態から、ピストン160が最も右側に位置付けられると、図9(c)に示すように、ピストン160の面164がフィルタ部材FのゴムF52に押し付けられ、フィルタ部材FのゴムF51が収容部220の壁部222に押し付けられる。これにより、フィルタF4を介して凹部230と凹部162が結合されることになる。このとき、凹部230の開口231がフィルタ部材Fによって塞がれることにより、外部に対して閉じた空間S1が形成される。また、凹部162の開口163がフィルタ部材Fによって塞がれることにより、外部に対して閉じた空間S2が形成される。
空間S1は、具体的には、フィルタF4の凹部230側の側面と、内側面F31と、面F11と、ゴムF51と、内側面232と、貯留部233と、壁部234によって形成される。このとき、空間S1は、孔H22、H23を介して構造的には外部へと繋がっている。しかしながら、弁別・置換の処理時に、孔H22の先の流路241の下端に位置する収容部210の最深部には試料が貯留しているため、孔H22は実質的に閉じられた状態となる。また、孔H23の先の流路には流路を閉じることが可能なバルブV24(図10参照)が設置されており、孔H23には外部から希釈液が空間S1内へと流れるのみとなっているため、孔H23は実質的に閉じられた状態となる。これにより、空間S1は、外部に対して閉じた空間となる。
また、フィルタF4は、上述したように、分析対象細胞よりも小径の細胞等を通過させ、分析対象細胞を通過させないような径の孔を有する。これにより、空間S1内の分析対象細胞よりも小径の細胞等は、フィルタF4を通過するものの、空間S1内の分析対象細胞は、空間S1内に留まることになる。
空間S2は、具体的には、フィルタF4の凹部230と反対側の側面と、内側面F31と、ゴムF52と、凹部162によって形成される。このとき、空間S2は、孔H31〜H34を介して構造的には外部へと繋がっている。しかしながら、孔H31〜H34の先の流路には流路を閉じることが可能なバルブが設置されているため、孔H31〜H34は実質的に閉じられた状態となる。これにより、空間S2は、外部に対して閉じた空間となる。
また、図9(c)に示す状態で、磁石142(図4(a)参照)が回転されることにより、スターラーRが中心軸Aを中心として、フィルタF4の凹部230側の側面(濾過面)に沿って回転させられる。このとき、図6(d)に示すように、スターラーRの平面R3には溝R31が形成されている。これにより、孔H23から空間S1内へ、希釈液が円滑に流入するようになる。
また、スターラーRは、磁石142によって回転させられているときに、図9(d)に示すように、壁部234から離れてフィルタ部材Fの方へ移動することがある。しかしながら、図8に示したように、鍔部R21aを含む凸部R21の幅d21は、面F11とフィルタF4との間隔d22よりも小さく、凸部R21の直径d11は、孔F3の直径d1
4よりも小さく、面R2の外周(胴部R1の直径)d13は、孔F3の直径d14よりも大きい。これにより、図9(d)に示すように、面R2が面F11に当接することにより、鍔部R21aを含む凸部R21がフィルタF4に当接して、フィルタF4が傷つけられることが抑制される。
図10は、測定装置2の流体処理部FLを示す図である。
バルブV11〜V15、V21〜V26は、流路を開放する状態と流路を閉じる状態とに切り替え可能に構成されている。バルブV16、V17は、右側の1つの流路に対して、左側に接続された流路の何れか一方を接続可能に構成されている。孔H31〜H34は、それぞれ、バルブV15と、バルブV17と、バルブV11と、バルブV12、V14に接続されている。孔H11〜H13は、それぞれ、バルブV21〜V23に接続されている。孔H23、H16、H21は、それぞれ、バルブV24、V25、V26に接続されている。バルブV12、V13、V23、V25、V26には、陰圧源P11が接続されており、バルブV17には、陽圧源P12が接続されている。バルブ13〜V15には、圧力を一定にするためのレギュレータP13が接続されている。流体処理部FLの駆動と、流体処理部FL内の流体の動きについては、追って図13を参照して説明する。
図11は、測定装置2の構成を示す図である。
測定装置2は、図2に示した主検出部22と、副検出部13と、上述したように試料に対する調製を自動的に行うための各部を含む調製デバイス部29と、を備えている。また、測定装置2は、信号処理部24と、測定制御部25と、I/Oインターフェース26と、信号処理部27と、調製制御部28と、を備えている。
主検出部22は、測定試料から、前方散乱光信号(FSC)と、側方散乱光信号(SSC)と、側方蛍光信号(SFL)を出力する。信号処理部24は、主検出部22から出力された各信号FSC、SSC、SFLを処理し、測定制御部25に出力する。測定制御部25は、マイクロプロセッサ251と記憶部252を含んでいる。マイクロプロセッサ251は、I/Oインターフェース26を介して、データ処理装置3と調製制御部28に接続されている。各信号FSC、SSC、SFLは、マイクロプロセッサ251によって、データ処理装置3に送信される。
なお、データ処理装置3は、各信号FSC、SSC、SFLに基づいて、前方散乱光強度、側方蛍光強度等の特徴パラメータを取得し、これらの特徴パラメータに基づいて、細胞や核を分析するための頻度分布データを作成する。そして、データ処理装置3は、この頻度分布データに基づいて、測定試料中の粒子の弁別処理を行い、分析対象細胞が異常であるか否か、具体的には癌化した細胞(異型細胞)であるか否かを判定する。
副検出部13は、前方散乱光信号(FSC)を取得するよう構成されており、信号FSCに基づいて表層細胞および中層細胞に該当する大きさの細胞の数を計数するための信号を出力する。信号処理部27は、副検出部13から出力された信号FSCを処理し、調製制御部28に出力する。調製制御部28は、マイクロプロセッサ281と記憶部282を含んでいる。マイクロプロセッサ281は、調製デバイス部29に接続されており、I/Oインターフェース26を介して、データ処理装置3と測定制御部25に接続されている。
調製デバイス部29は、センサ部291と、モータ部292と、液面センサ部293と、空圧源294と、バルブ駆動部295と、図2に示した検体ピペット部11と試料吸引部21を含んでいる。機構部296は、図2に示した他の機構を含んでいる。調製デバイ
ス部29の各部は、調製制御部28により制御され、調製デバイス部29の各部から出力された信号は、調製制御部28に出力される。
センサ部291は、図3に示すセンサ121、122、171、172を含んでいる。モータ部292は、図4(a)に示すモータ141と、図4(b)に示すプーリ182に接続されたステッピングモータを含んでいる。液面センサ部293は、図5(c)に示すピン212〜214に接続されている。空圧源294は、陰圧源P11と、陽圧源P12と、流体処理部FL内の液体(希釈液、洗浄液等)を流すため陽圧源を含んでいる。バルブ駆動部295は、図10に示す流体処理部FL内の各バルブとレギュレータP13を電磁駆動するための機構を含んでいる。
図12は、癌化情報提供装置1の分析動作を示すフローチャートである。
癌化情報提供装置1による分析に際して、メタノールを主成分とする保存液と被検者から採取した細胞との混合液(試料)を収容する試料容器4が、ユーザにより検体セット部2a(図2参照)にセットされ、癌化情報提供装置1による分析が開始される。
測定が開始されると、測定装置2の調製制御部28は、第1分散部12により試料中の凝集細胞に対して第1分散処理を行う(S11)。第1分散処理が終了すると、調製制御部28は、副検出部13により分析対象細胞の数の検出(プレ測定)を行い(S12)、プレ測定により得られた分析対象細胞の数と、副検出部13に供給された試料の体積とから、この試料の濃度を算出する。そして、調製制御部28は、算出された濃度に基づいて、本測定を行うために必要な試料の吸引量を決定する(S13)。続いて、調製制御部28は、弁別・置換部14により弁別・置換処理を実行する(S14)。弁別・置換処理については、追って図13を参照して説明する。
次に、調製制御部28は、第2分散部16により試料中の凝集細胞に対して第2分散処理を行う(S15)。続いて、調製制御部28は、第1試薬添加部19により試料に試薬(RNase)を添加し、この試料を含む測定試料容器5を反応部18により加温して、測定試料容器5内の分析対象細胞のRNA除去処理を行う(S16)。続いて、調製制御部28は、第2試薬添加部20により試料に試薬(染色液)を添加し、この試料を含む測定試料容器5を反応部18により加温して、測定試料容器5内の分析対象細胞のDNA染色処理を行う(S17)。
次に、調製制御部28は、試料吸引部21によりDNA染色処理済みの測定試料を吸引し、主検出部22に送り、測定制御部25は、主検出部22により測定試料中の細胞に対する本測定を行う(S18)。測定制御部25は、本測定により得られた測定データをデータ処理装置3に送信する(S19)。データ処理装置3は、測定装置2から測定データを受信すると、受信した測定データに基づいて分析処理を行い(S20)、分析結果を表示部32に表示する。
図13は、弁別・置換処理を示すフローチャートであり、図14(a)〜(i)は、収容部210と空間S1、S2内における液体の状態を模式的に示す図である。
弁別・置換処理が開始されるとき、ピストン160とフィルタ部材Fは、図9(c)に示す状態とされ、収容部210と空間S1、S2内が洗浄される。図10を参照して、洗浄動作では、孔H23、H33を介してそれぞれ空間S1、S2内に希釈液が供給され、孔H11、H12を介してそれぞれ洗浄液と希釈液が収容部210内に供給される。また、空間S1内の廃液は孔H22、H14を介して収容部210に送られ、収容部210内の廃液は、孔H13、H15、H16を介して廃棄され、空間S2内の廃液は、孔H31
、H34を介して廃棄される。これにより、液体の状態は、図14(a)に示す状態となる。
調製制御部28は、バルブV11〜V15、V21〜V26を閉じ、バルブV16の大気開放側の流路を閉じ、バルブV17の陽圧源P12側の流路を閉じておき、スターラーRの回転を開始する(S101)。続いて、調製制御部28は、空間S1内に希釈液を充填する(S102)。
S101では、具体的に、まずバルブV24が開放され、希釈液が孔H23を介して空間S1内に供給される。このとき、希釈液が流路241を通って収容部210に移動する。そして、液面がピン212の高さに到達してから所定時間が経過すると、バルブV24が閉じられて希釈液の供給が停止される。これにより、液面は図14(b)に示す状態となる。そして、バルブV13、V15が開放され、陰圧源P11により孔H31を介して空間S2内に陰圧が印加されることにより、空間S1と収容部210内の希釈液が、フィルタF4を通して空間S2側に吸引される。空間S2が希釈液で満たされると、バルブV13、V15が閉じられる。これにより、図14(c)に示すように、空間S2内に希釈液が充填される。
次に、調製制御部28は、検体ピペット部11により、図12のS13で決定された吸引量だけ第1分散部12の試料収容部12aから試料を吸引する(S103)。続いて、調製制御部28は、ピペット11aを上板120の上方から、孔120bと挿入口211を介して収容部210内に挿入し、S103で吸引した試料を収容部210に吐出する(S104)。これにより、液面は図14(d)に示す状態となる。
次に、調製制御部28は、空間S2内に陰圧を印加して、空間S1と収容部210内にある液体(希釈液と試料)の吸引を開始する(S105)。具体的には、バルブV13、V15が開放され、陰圧源P11により空間S2内に陰圧が印加されることにより、空間S1と収容部210内にある液体が、フィルタF4を通して空間S2側に吸引される。続いて、調製制御部28は、図14(e)に示すように、収容部210内の液面がピン213の高さに到達すると(S106:YES)、所定時間経過後に、バルブV13、V15を閉じて、陰圧による吸引を停止する(S107)。これにより、液面は図14(f)に示す状態となる。
次に、調製制御部28は、空間S2内に逆圧(陽圧)を印加して、フィルタF4の孔に詰まった細胞と、空間S1側のフィルタF4の面に付着している細胞とを、空間S1内に押し出す(S108)。具体的には、バルブV17の陽圧源P12側の流路が開放され、陽圧源P12により空間S2内に陽圧が印加されることにより、上記細胞が空間S1内に押し出される。逆圧による押出しが終了すると、バルブV17の陽圧源P12側の流路が閉じられる。
次に、調製制御部28は、S105〜S108の処理が1回目または2回目であるとき(S109:NO)、収容部210に希釈液を供給する(S110)。具体的には、バルブV24が開放され、希釈液が孔H23を介して空間S1内に供給される。このとき、希釈液が流路241を通って収容部210に移動する。そして、液面がピン212の高さに到達してから所定時間が経過すると、バルブV24が閉じられて希釈液の供給が停止される。これにより、液面は図14(d)に示す状態となる。そして、処理がS105に戻され、S105〜S108の処理が計3回繰り返される。
こうして、試料に含まれていたメタノールを主成分とする保存液が希釈液に置換され、試料に含まれていた分析対象細胞以外の細胞および夾雑物が弁別される。また、空間S1
内には、分析対象細胞が濃縮された濃縮液が生成される。
次に、S105〜S108の処理が3回行われると(S109:YES)、調製制御部28は、空間S2内を大気開放する(S111)。具体的には、液面が図14(f)に示す状態から、バルブV17の大気開放側の流路ならびにバルブV16が開放され、空間S2内が大気圧とされることにより、空間S1内の液体が収容部210側に移動する。続いて、調製制御部28は、収容部210内の液面がピン213の高さに到達すると(S112:YES)、バルブV17の大気開放側の流路ならびにバルブV16を閉じて、空間S2内の大気開放を停止し(S113)、スターラーRの回転を停止する(S114)。
これにより、空間S1内で生成された分析対象細胞の濃縮液が、空間S1から収容部210へと移動させられ、液面は図14(g)に示す状態となる。こうして、収容部210の下方には、分析対象細胞の濃縮液が貯留される。このとき、濃縮液の濃度は、収容部210の下方で最も高くなっており、収容部210の下方から空間S1に向かうに従って低くなっている。
次に、調製制御部28は、図14(h)に示すように、ピペット11aを上板120の上方から、孔120bと挿入口211を介して、収容部210の最深部に挿入する。そして、調製制御部28は、ピペット11aを介して収容部210の最深部に貯留された濃縮液を吸引する(S115)。これにより、液面は図14(i)に示す状態となる。こうして、弁別・置換処理が終了し、S115においてピペット11aにより吸引された濃縮液に基づいて、図12のS15以降の処理が行われる。
なお、図14(h)に示す状態では、空間S2が大気開放されていないため、ピペット11aによる吸引が終了すると、図14(i)に示すように、空間S1と流路241には濃縮液が僅かに残ることがある。
以上、本実施の形態によれば、ピペット11aにより試料の吐出および吸引が行われる収容部210と、フィルタF4により試料の濃縮が行われる凹部230とが、平面視において互いに離れた位置にあるため、フィルタF4の位置に関わらず、収容部210に対してピペット11aを迅速に位置づけることができる。すなわち、凹部230において試料の濃縮を行うための機構(ピストン160等)がピペット11aの軌道とは異なる位置にあるため、収容部210に対してピペット11aを迅速に位置付けることができる。よって、フィルタF4の位置に関わらず、ピペット11aにより収容部210への試料の吐出および収容部210に移動された濃縮液の吸引を行うことができ、分析対象の細胞が濃縮された試料を迅速に取得することができる。
また、収容部210と凹部230とが平面視において離れた位置にあるため、上記特許文献2に記載された構成のように、濃縮液の吸引時に、収容室からピストンを抜き取って、収容室の位置からピストンを退避させるための機構を設ける必要がない。このため、本実施の形態によれば、測定装置2の構成を簡素化することができ、測定装置2を含む癌化情報提供装置1を小型化することができる。
また、本実施の形態によれば、フィルタ部材Fは、フィルタF4の濾過面がXZ平面に平行となるように配置される。このように、フィルタF4の濾過面が鉛直方向に平行となるよう配置されると、フィルタF4の濾過面が水平方向に平行となるよう配置される場合に比べ、弁別・置換部14を水平方向に小型化することができる。このため、測定装置2を水平方向に小型化することができ、測定装置2を含む癌化情報提供装置1の設置面積を小さくすることができる。また、フィルタF4に付着した分析対象細胞が、重力により、フィルタF4から剥離し易くなる。
また、本実施の形態によれば、収容部210に対する流路241の孔H14が、凹部230に対する流路241の孔H22よりも低くなっている。これにより、凹部162に形成された孔H32に繋がる流路が、バルブV16、V17によって大気開放されることにより空間S2内が大気圧とされると、空間S1に貯まった試料は、重力により収容部210へと移動する。したがって、別途動力を設けることなく、試料を凹部230から収容部210へと移動させることができる。
また、本実施の形態によれば、孔H22は、凹部230の最も低い位置に配置されているため、空間S1内に収容された分析対象細胞の濃縮液を、空間S1から流路241を介して収容部210に容易に移動させることができる。
また、本実施の形態によれば、収容部210は、深さ方向に徐々に内部が狭くなる形状を有し、孔H14は、収容部210の最深部の位置に設けられ、濃縮された試料を吸引するピペット11aは、収容部210の最深部の位置に挿入される。これにより、分析対象細胞の濃縮液を、収容部210に効率的に溜めることができ、収容部210に貯まった分析対象細胞の濃縮液を円滑に略吸い切ることができる。
また、本実施の形態によれば、フィルタ部材F(フィルタF4)が、凹部230と凹部162との間に固定される。そして、凹部162により形成される空間S2に、陰圧源P11によって陰圧が印加されることにより、凹部230により形成される空間S1に収容された試料が、空間S3に移動する。これにより、試料の濃縮工程においてフィルタ部材F(フィルタF4)を移動させる必要がないため、測定装置2の構成を簡素化することができる。
また、本実施の形態によれば、凹部230内に設けられたスターラーRが、フィルタF4の凹部230側の側面に沿って回転するため、空間S1側のフィルタF4の側面に沿って回転する試料の流れを生成することができる。これにより、フィルタF4に付着した分析対象細胞を、フィルタF4から円滑に引き剥がすことができる。
また、本実施の形態によれば、フィルタ部材F(フィルタF4)は、上板120の孔120bと収容部220の挿入口221を介して、凹部230と凹部162との間に挿入される。このとき、フィルタF4は、凹部230の開口231に対向する位置(Y軸負方向側)に位置付けられる。これにより、消耗品であるフィルタ部材Fを、孔120bと挿入口221を介して容易に交換することができる。
また、本実施の形態によれば、ピストン160がY軸正方向に移動されることにより、図3に示す孔120bと、図5(a)に示す挿入口221を介して挿入されたフィルタ部材Fが、凹部230に対して圧接される。これにより、図9(c)に示すように、フィルタ部材F(フィルタF4)を固定することができる。
以上、本発明の実施の形態ついて説明したが、本発明は、上記実施の形態に制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、子宮頸部の上皮細胞が分析対象とされたが、口腔細胞、膀胱、咽頭などの他の上皮細胞、さらには臓器の上皮細胞が分析対象とされ、これら細胞の癌化の判定が行われても良い。
また、上記実施の形態では、測定装置2が分析対象細胞の測定を行い、データ処理装置3が測定データに基づいて分析を行ったが、これに限らず、これら2つの装置が一体化さ
れ、分析対象細胞の測定と分析が併せて行われるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、図11に示すように、調製制御部28と、副検出部13と、信号処理部27と、調製デバイス部29により測定試料の調製が行われ、測定制御部25と、主検出部22と、信号処理部24により調製によって得られた測定試料の測定が行われた。しかしながら、これに限らず、上記測定試料の調製を行う機構と、上記測定を行う機構とが、別の装置として構成されても良い。
また、上記実施の形態において、フィルタ部材Fの上部に、個々のフィルタ部材Fを識別するためのバーコードやRFID等が貼付されても良い。こうすると、フィルタ部材Fの精度を管理することが容易になり、フィルタ部材Fの交換等を適切に行うことができる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 癌化情報提供装置
2 … 測定装置
3 … データ処理装置
11a … ピペット
14 … 弁別・置換部
22 … 主検出部
28 … 調製制御部
160 … ピストン
162 … 凹部
164 … 面
210 … 収容部
211 … 挿入口
221 … 挿入口
230 … 凹部
241 … 流路
292 … モータ部
F … フィルタ部材
F4 … フィルタ
H14〜H16、H22、H23、H31〜H34 … 孔
P11 … 陰圧源
P12 … 陽圧源
P13 … レギュレータ
R … スターラー
S1、S2 … 空間
V11〜V17、V24、V25 … バルブ

Claims (13)

  1. ピペットが挿入可能であり、前記ピペットから吐出された試料を収容する第1収容部と、
    平面視において前記第1収容部から離れた位置に配置された第2収容部と、
    分析対象の細胞を前記第2収容部内に残すためのフィルタ部と、
    前記フィルタ部を介して前記第2収容部に対向配置された第3収容部と、
    前記第1収容部と前記第2収容部とを連結する流路と、
    前記第1収容部に収容された試料を、前記流路および前記第2収容部を介して前記フィルタ部に移動させるとともに、分析対象以外の細胞を、前記フィルタ部を介して前記第3収容部に移動させる第1移動手段と、
    前記フィルタ部によって弁別された分析対象の細胞を含む試料を、前記第2収容部から前記第1収容部へと移動させる第2移動手段と、を備える、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  2. 請求項1に記載の試料調製装置において、
    前記フィルタ部に付着した分析対象の細胞を前記第2収容部内に引き剥がす剥離手段をさらに備える、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  3. 請求項1または2に記載の試料調製装置において、
    前記フィルタ部は、濾過面が鉛直方向に略平行となるように配置される、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載の試料調製装置において、
    前記第2移動手段として、前記第1収容部に対する前記流路の第1連通口が、前記第2収容部に対する前記流路の第2連通口よりも低くなるよう、前記第1収容部、前記第2収容部および前記流路の配置が調整される、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  5. 請求項4に記載の試料調製装置において、
    前記第2移動手段は、前記第3収容部内を大気開放するための通気孔と、前記通気孔を開閉するためのバルブとを含み、前記バルブによって前記通気孔を開くことにより、前記第2収容部内の分析対象の細胞を含む試料を前記第1収容部へと移動させる、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  6. 請求項4または5に記載の試料調製装置において、
    第2連通口は、前記第2収容部の最も低い位置に配置されている、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  7. 請求項4ないし6の何れか一項に記載の試料調製装置において、
    前記第1収容部は、深さ方向に徐々に内部が狭くなる形状を有し、
    前記第1連通口は、前記第1収容部の最深部の位置に設けられ、
    濃縮された試料を吸引するピペットは、前記第1収容部の最深部の位置に挿入される、ことを特徴とする試料調製装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか一項に記載の試料調製装置において、
    前記フィルタ部は、前記第2収容部と前記第3収容部との間に固定され、
    前記第1移動手段は、前記第2収容部に収容された試料を前記フィルタ部を介して前記第3収容部に移動させるための圧力を前記第3収容部内に印加する圧力印加部を備える、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか一項に記載の試料調製装置において、
    前記第2収容部内に、前記フィルタ部の前記第2収容部側の側面に沿って回転する回転部材が設けられている、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか一項に記載の試料調製装置において、
    前記第2収容部と前記第3収容部との間に前記フィルタ部を挿入するための挿入口をさらに備える、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  11. 請求項10に記載の試料調製装置において、
    前記挿入口から挿入された前記フィルタ部を前記第2収容部に圧接させて、前記フィルタ部を前記第2収容部に対し固定する圧接機構をさらに備える、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  12. 請求項1ないし11の何れか一項に記載の試料調製装置において、
    前記試料は、子宮頚部から採取された生体試料を含み、
    分析対象の細胞は、子宮頚部の上皮細胞である、
    ことを特徴とする試料調製装置。
  13. 請求項1ないし12の何れか一項に記載の試料調製装置と、
    前記試料調製装置によって調製された測定試料に含まれる細胞を分析する分析部と、を備える、
    ことを特徴とする細胞分析装置。
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