JP2014066484A - 空調室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電装品ユニットの配置の選択肢が拡がる空調室内機を提供する。
【解決手段】空調室内機は、第3フレーム23と、室内熱交換器と、第1電装品ユニット17とを備える。室内熱交換器は、吸込口12aから吸い込まれた室内空気と熱交換する。第1電装品ユニット17の内部には、電装品が収容されている。そして、第3フレーム23は、主支持部232,233を有している。主支持部232,233の前端部は、メンテナンス時に第1電装品ユニット17の姿勢を変えることができるように、第1電装品ユニット17を移動可能に支持する。
【選択図】図6

Description

本発明は、空調室内機に関する。
空気調和装置には、屋外に設置される室外機と室内に設置される室内機とで構成されるセパレートタイプのものがある。この空気調和装置の空調室内機は、例えば特許文献1(特開2001−65916号公報)に開示されているようなものであり、室内の壁面等に取り付けられる。
壁掛け式の空調室内機においては、主として天面に吸込口が形成され、下部に吹出口が形成されている。室内空気は、吸込口から吸い込まれ、室内熱交換器を通って冷却あるいは加熱された後、吹出口から室内へと吹き出される。
ところで、空調室内機の中には、電装品ユニットが配備されている。電装品ユニットは、送風ファン用モータのためのインバータ回路や、室内に置かれたリモコンから赤外線などを用いた無線信号を受けるための受信機といったものを収容するユニットである。他にも、表示用のLED、電源、プリント基板に実装された各種電気部品や配線など、多くの部品を含む電装品ユニットは、空調室内機の中で、ある程度の容積を占めることになる。
上述の特許文献1(特開2001−65916号公報)に開示されている空調室内機は、左右に長い電装品ユニットを備えており、内部空間の前方下部に電装品ユニットが配置されている。また、他の多くの従来の空調室内機では、電装品ユニットを空調室内機の中の側端近傍の空間に位置させることで、空調機能の確保を図ったりフィルタ清掃などのメンテナンスの邪魔にならないようにしている。
しかし、空調室内機において電装品ユニットの配置の選択肢が今よりも拡がれば、さらに多くの機能を搭載したり空調室内機のコンパクト化を図ったりすることが可能になる。
そこで、本発明の課題は、これまでよりも電装品ユニットの配置の選択肢が拡がる空調室内機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る空調室内機は、フレームと、熱交換器と、第1電装品ユニットとを備えている。フレームには、吸込口および吹出口が形成されている。熱交換器は、吸込口から吸い込まれた室内空気と熱交換することで、室内空気の温度を変える。第1電装品ユニットの内部には、電装品が収容されている。そして、フレームは、第1支持部を有している。フレームの第1支持部は、メンテナンス時に第1電装品ユニットの姿勢を変えることができるように、第1電装品ユニットを移動可能に支持する。
ここでは、第1支持部が第1電装品ユニットを移動可能に支持し、メンテナンス時に第1電装品ユニットの姿勢を変えることができる。このため、通常の姿勢で固定すると仮定したときにはメンテナンスの邪魔になる位置に、第1電装品ユニットを配置したとしても、メンテナンス時に第1電装品ユニットを移動させて姿勢を変えることで、第1電装品ユニットがメンテナンスの邪魔になることが回避される。すなわち、この空調室内機では、第1電装品ユニットの配置の選択肢が拡がる。
本発明の第2観点に係る空調室内機は、第1観点に係る空調室内機であって、第1電装品ユニットは、回転軸部を有している。そして、第1支持部は、第1電装品ユニットが回転軸部を中心に回転するように、回転軸部を回転可能に支持する。
ここでは、第1電装品ユニットを回転させるという構成を採るため、第1電装品ユニットを移動可能に支持する第1支持部を簡易な構造にすることができる。
本発明の第3観点に係る空調室内機は、第2観点に係る空調室内機であって、回転軸部は、円筒形状である。そして、第1電装品ユニットの中の電装品から第1電装品ユニットの外に延びる電線は、回転軸部の内部空間を通っている。
ここでは、第1電装品ユニットを回転させるという構成を採っているけれども、回転軸部の中に電線を通す構造としているため、電線の長さを短くすることができる。
本発明の第4観点に係る空調室内機は、第1〜第3観点のいずれかに係る空調室内機であって、フィルタをさらに備えている。フィルタは、吸込口と熱交換器との間に配置されており、室内空気の塵埃を捕集する。また、第1電装品ユニットは、フィルタの近傍に配置されている。そして、第1支持部は、少なくとも第1電装品ユニットの一部がメンテナンス時にフィルタから離れるように、第1電装品ユニットを移動可能に支持している。
ここでは、フィルタの交換やフィルタの清掃といったメンテナンス時にも、第1電装品ユニットの姿勢を変えて第1電装品ユニットの一部または全部をフィルタから離すことができるため、メンテナンスが容易になる。また、通常の姿勢ではメンテナンスの邪魔になる位置に第1電装品ユニットを配備することができるため、空調室内機における第1電装品ユニットの配置の選択肢が拡がる。
本発明の第5観点に係る空調室内機は、第4観点に係る空調室内機であって、正面パネルをさらに備えている。正面パネルは、フィルタおよび第1電装品ユニットの正面側に配置される。また、フレームは、第2支持部をさらに有している。第2支持部は、正面パネルを、基本姿勢からメンテナンス時の保守姿勢へと回転可能に支持する。フレームは、また、第1支持部によって、第1電装品ユニットを基本姿勢から保守姿勢へと回転可能に支持している。そして、この空調室内機では、正面パネルが保守姿勢から基本姿勢に戻されるときに、正面パネルが第1電装品ユニットを押して、第1電装品ユニットが保守姿勢から基本姿勢に戻る。
一般に、空調室内機では、可動の正面パネルが備えられ、その正面パネルを回動させて開いた状態で内部のメンテナンスを行うことが多い。
本発明の第5観点に係る空調室内機では、正面パネルおよび第1電装品ユニットを共に回転可能に支持し、正面パネルが保守姿勢から基本姿勢に戻されるときに、正面パネルが第1電装品ユニットを押すという構成を採っている。これにより、正面パネルが保守姿勢から基本姿勢に戻ると、第1電装品ユニットも保守姿勢から基本姿勢に戻ることになる。このため、この空調室内機では、正面パネルが基本姿勢に戻っていても内部の第1電装品ユニットが保守姿勢のままで残っている、といった不具合が抑えられる。
本発明の第6観点に係る空調室内機は、第5観点に係る空調室内機であって、第1支持部に回転可能に支持される第1電装品ユニットの回転中心は、第1回転中心である。第2支持部に回転可能に支持される正面パネルの回転中心は、第2回転中心である。そして、第1回転中心は、第2回転中心と一致する、あるいは、第2回転中心の近傍に位置する。
ここでは、第1電装品ユニットの第1回転中心が正面パネルの第2回転中心と同じ位置あるいは近い位置にあるため、正面パネルを保守姿勢から基本姿勢に戻す動作によって第1電装品ユニットを保守姿勢から基本姿勢に戻す構造を採りやすくなる。
本発明の第7観点に係る空調室内機は、第1〜第4観点のいずれかに係る空調室内機であって、正面パネルをさらに備えている。正面パネルは、第1電装品ユニットの正面側に配置され、基本姿勢からメンテナンス時の保守姿勢への移動が可能である。また、正面パネルは、基本姿勢において第1電装品ユニットに当接する当接部を有している。そして、正面パネルが保守姿勢から基本姿勢に戻されるときに、当接部が第1電装品ユニットに当たり、第1電装品ユニットが位置決めされる。
ここでは、第1電装品ユニットの位置決め機能を果たす当接部を、正面パネルに持たせている。これにより、第1電装品ユニットがユーザからの無線操作を受信する受信機を備えているような場合であって、受信部の位置がずれると受信感度が低下するような場合においても、位置ズレが抑制されて受信に関する不具合が少なくなる。
なお、第1電装品ユニットが受信部や発信部、表示部などを有しており、且つ、正面パネルがそれらに対応した開口や薄肉部を有している場合、両者の相対位置関係が重要になるが、そのようなときに本発明の第7観点に係る発明は特に有効に働く。
本発明の第8観点に係る空調室内機は、第1〜第7観点のいずれかに係る空調室内機であって、内部に電装品が収容されている第2電装品ユニットをさらに備えている。そして、フレームは、第2電装品ユニットを移動不能に支持する第3支持部をさらに有している。
ここでは、電装品を収容するユニットとして、第1電装品ユニットの他に第2電装品ユニットを設けている。そして、第1電装品ユニットだけを姿勢が変わるように支持し、第2電装品ユニットのほうは固定的に支持している。このため、両方の電装品ユニットを一体化した大きく重いユニットを移動可能に支持する場合に較べて、その支持構造を簡易にすることができ、また第1電装品ユニットを姿勢変化させる移動を小さな力で為すことができるようになる。
本発明の第1観点に係る空調室内機によれば、メンテナンス時に第1電装品ユニットを移動させて姿勢を変えることができるため、固定すると仮定したときにはメンテナンスの邪魔になる位置に第1電装品ユニットを配することができ、第1電装品ユニットの配置の選択肢が拡がる。
本発明の第2観点に係る空調室内機によれば、フレームの第1支持部を簡易な構造にすることができる。
本発明の第3観点に係る空調室内機によれば、第1電装品ユニットの中の電装品から第1電装品ユニットの外に延びる電線の長さを、短くすることができる。
本発明の第4観点に係る空調室内機によれば、メンテナンス時に、第1電装品ユニットの姿勢を変えてフィルタから離すことができるため、メンテナンスが容易になる。
本発明の第5観点に係る空調室内機によれば、正面パネルが基本姿勢に戻っていても内部の第1電装品ユニットが保守姿勢のままで残っている、といった不具合が抑えられる。
本発明の第6観点に係る空調室内機によれば、正面パネルを保守姿勢から基本姿勢に戻す動作によって第1電装品ユニットを保守姿勢から基本姿勢に戻す構造が、採りやすくなる。
本発明の第7観点に係る空調室内機によれば、第1電装品ユニットの位置ズレが抑制され、例えば受信に関する不具合が少なくなる。
本発明の第8観点に係る空調室内機によれば、フレームの第1支持部をより簡易にすることができ、また第1電装品ユニットを姿勢変化させる移動を小さな力で為すことができるようになる。
本実施形態に係る空調室内機を正面側の右斜め上方から見た外観斜視図。 図1のII-II断面図。 第1フレームおよび第2フレームを背面側の左斜め下方から見た斜視図。 第3フレーム、熱交換器およびフィルタユニットを正面側の右斜め上方から見た斜視図。 フィルタユニットの側面図。 正面パネルを外した空調室内機を正面側の左斜め上方から見た斜視図。 第1電装品ユニットおよびその周辺を拡大した図6の一部拡大図。 第1電装品ユニットの上面図。 第1電装品ユニットの基本姿勢および保守姿勢を示す、図8のIX-IX断面図。 正面パネルを背面側の右斜め上方から見た斜視図。 正面パネルの一方の三角リブおよびその周辺を拡大した図10Aの一部拡大図。 基本姿勢の第1電装品ユニット、基本姿勢の正面パネルおよび基本姿勢のフィルタユニットを示す側面視概略図。 基本姿勢の第1電装品ユニット、保守姿勢の正面パネルおよび基本姿勢のフィルタユニットを示す側面視概略図。 保守姿勢の第1電装品ユニット、保守姿勢の正面パネルおよび基本姿勢のフィルタユニットを示す側面視概略図。
以下、本発明に係る空調室内機について、図面を参照しつつ詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)構成
図1は、本発明の一実施形態に係る空調室内機10の外観図である。このセパレート型の空気調和装置の空調室内機10は、室内の壁面等に取り付けられており、室外に設置されている空調室外機(図示せず)に冷媒配管(図示せず)を介して接続されている。空調室内機10は、室内の冷房運転、暖房運転に加え、フィルタ50(図4参照)を自動で清掃する自動清掃運転を行うことができる。
(1−1)全体構成
この空調室内機10は、図1および図2に示すように、主として、ケーシング24を含むフレーム12と、室内熱交換器13と、室内ファン14と、フィルタユニット15と、フィルタ清掃機構16と、第1電装品ユニット17と、第2電装品ユニット18と、正面パネル19とを備えている。
なお、以下の説明において、「上」「下」「左」「右」「正面」「背面」等の方向を示す表現を適宜用いるが、これらは、空調室内機10が図1の状態で室内の壁面等に設置された状態での各方向を表す。
(1−2)フレームの構成
フレーム12は、各機器や各ユニットを支持するものであり、主として、第1フレーム21と、第2フレーム22と、第3フレーム23と、ケーシング24とから構成されている。
第1フレーム21および第2フレーム22は、図2および図3に示すように、主として背面側に配置される支持構造体である。吹出口12bへと吹出空気を導くスクロール面21aを形成する第1フレーム21が、室内の壁面に設置された取り付け板29に取り付けられる。また、第1フレーム21および第2フレーム22は、室内熱交換器13や室内ファン14を固定的に支持するとともに、正面視右側に形成される電装品支持部21bによって、第2電装品ユニット18を固定的に支持する。
第3フレーム23は、図1や図4に示すように、室内熱交換器13の上方に位置し、第1フレーム21から前方に延びている。第3フレーム23には、前後方向に延びる3つの第1〜第3主支持部231,232,233が形成されている。これらの第1〜第3主支持部231,232,233は、フィルタユニット15を支持する役割、第1電装品ユニット17を支持する役割、ケーシング24を支持する役割、フィルタ清掃機構16を支持する役割などを果たす。
第1〜第3主支持部231,232,233には、図5に示すフィルタユニット15の側面視形状に沿ったガイド溝が形成されており、それらのガイド溝に沿ってフィルタユニット15は正面側から背面側へと挿入され、また脱着時には背面側から正面側へとフィルタユニット15が取り外される(図11Cの点線で示すフィルタユニット15を参照)。
また、図4に示すように、第2主支持部232の前端部には、軸受け孔232aとストッパ面232bとが形成されており、第3主支持部233の前端部には、軸受け部233aが形成されている。軸受け孔232aおよび軸受け部233aは、後述する第1電装品ユニット17の左回転軸部72および右回転軸部73を回転可能に支持(軸支)する。
ケーシング24は、後述する正面パネル19や水平フラップ97,98とともに空調室内機10の外観面を構成する。また、ケーシング24は、後述する正面パネル19を開閉可能に支持する役割も果たす。このケーシング24は、図1および図6に示すように、天面部241、左側面部242、右側面部243などから構成されている。左側面部242の前端上部には、正面パネル19の左軸部92aを軸支する左軸受け部242aが形成されており、右側面部243の前端上部には、正面パネル19の右軸部93aを軸支する右軸受け部243aが形成されている(図6参照)。
これらの第1フレーム21、第2フレーム22、第3フレーム23、ケーシング24などから構成されるフレーム12は、図1および図2に示すように、上部の吸込口12aと下部の吹出口12bとを形成している。なお、この空調室内機10は下部にも吸込口を持つものとなっているが、下部の吸込口については説明を省略する。
(1−3)室内熱交換器の構成
室内熱交換器13は、多数のフィンと多数の伝熱管とで構成され、上述のようにフレーム12に固定されている。室内熱交換器13は、空調室内機10の運転状態に応じて蒸発器または凝縮器として機能し、内部を流れる冷媒と外部を通過する空気(室内空気)との間で熱交換を行わせる。
室内熱交換器13は、図2に示すように、側面視において略逆V字型の形状を有し、前後の各熱交換部に挟まれた空間に室内ファン14が位置している。
(1−4)室内ファンの構成
室内ファン14は、図1に示すW方向に長く延びる略円筒形状のクロスフローファンである。室内ファン14が回ると、室内空気が吸込口12aから吸い込まれ、室内熱交換器13を通過し、吹出口12bから室内へと熱交換後の空気が供給される。
(1−5)フィルタユニットの構成
フィルタユニット15は、図2に示すように、上部の吸込口12aと室内熱交換器13との間に配置されており、室内空気の塵埃を捕集する役割を果たす。室内熱交換器13に対して室内空気の流れ方向の上流側に配置されるフィルタユニット15は、図4に示すように左右それぞれに設けられ、上述のように第3フレーム23に着脱可能に装着される。フィルタユニット15は、図5に示すように、側面視において上に凸に湾曲した形状を有し、運転時の基本姿勢のときに、逆V字型の室内熱交換器13を覆う。
フィルタユニット15は、主として、ローラ51と、後端ロッド52と、支持枠53と、フィルタ50とから構成されている。フィルタ50は、例えば、樹脂製の糸で平織りまたは綾織された網であって、無端ベルト状に成形され、支持枠53に掛け渡されている。また、フィルタ50は、前端に位置するローラ51で折り返され、また後端ロッド52で折り返されている。ローラ51の周面には、いわゆるパイル織りされた織物基布が貼り付けられている。ローラ51の周面における織物基布はフィルタ50の網目に入り込んでおり、ローラ51とフィルタ50との間には滑りが生じ難くなっている。ローラ用のモータ59(図4参照)が駆動されると、ローラ51が回転し、フィルタ50が周回する。
また、フィルタユニット15には、その着脱時にユーザが持ちやすいように、取っ手となるタブ15aが設けられている。
(1−6)フィルタ清掃機構の構成
フィルタ清掃機構16は、図2に示すように、フィルタユニット15の前端のローラ51の下方に位置している。フィルタ清掃機構16は、主として、ブラシ61と、そのブラシ61から落ちる塵埃を受けて溜めるダストボックス62とを有する。ブラシ61は、フィルタユニット15のフィルタ50が周回しているときに、ローラ51とブラシ61との間のフィルタ50の一部分(フィルタ50の折り返し部)から塵埃を剥ぎ取る。すなわち、ブラシ61は、フィルタ50に付いている塵埃を、自身の多数の毛によって回収する。ブラシ61は、ステッピングモータ69(図4参照)の駆動によって回転することができる。ブラシ61が回転すると、ブラシ61の毛と接触する櫛部材がブラシ61に付いた塵埃を絡め捕り、ダストボックス62の中へと塵埃を落とす。ダストボックス62は、図6に示すように、空調室内機10の長手方向(図1のW方向)に沿った細長い形状を有している。ブラシ61は、ダストボックス62に着脱可能に取りつけられている。フィルタ清掃機構16のブラシ61の一部は、上方に露出しており、ローラ51に巻きついているフィルタ50に直接接触している。
なお、定期的に行われる自動清掃運転では、ブラシ61が回転するときにはフィルタ50の周回移動が停止し、逆にフィルタ50が周回移動しているときにはブラシ61が回転を停止した状態となる。
(1−7)第1電装品ユニットの構成
第1電装品ユニット17は、後述する第2電装品ユニット18とは別に、回転可能な状態で設けられる。図6〜図9に示すように、第1電装品ユニット17は、空調室内機10の長手方向(図1のW方向)に沿った細長い形状を有しており、空調室内機10の正面側の右側上部に配置されている。第1電装品ユニット17の内部には、複数の電装品が収容されている。具体的には、室内に置かれるリモコンからの操作信号を受信する受信機41、空調室内機10の運転状態を表示するための4つのLED42、室内に居る人の存在を検知するための2つの人検知センサ43などが、第1電装品ユニット17に内蔵されている。受信機41およびLED42の機能を阻害しないように、第1電装品ユニット17の本体ケーシング71には、開口71aや透明な透明板部71bが形成されている。また、人検知センサ43は、本体ケーシング71から外部に露出している。
第1電装品ユニット17の本体ケーシング71の左端からは、さらに左側方に向かって左回転軸部72が形成されている。左回転軸部72は、中実の円柱状の突起である。また、第1電装品ユニット17の本体ケーシング71の右端からは、さらに右側方に向かって右回転軸部73が形成されている。右回転軸部73は、図9に示すように円筒形状を有しており、図8に示すように電線79が内部を通る。電線79は、第1電装品ユニット17の本体ケーシング71の中にある受信機41、LED42、人検知センサ43などから、電源などを内蔵する第2電装品ユニット18へと延びている。
また、図6および図7に示す基本姿勢の第1電装品ユニット17の本体ケーシング71の下面からは、下方に向いて延びるタブ74が形成されている。このタブ74は、後述のように、第1電装品ユニット17を上に跳ね上げる際に、ユーザが取っ手として利用するために設けられている。
さらに、第1電装品ユニット17の本体ケーシング71の左端の前部からは、さらに左側方に向かってストッパ75が形成されている。薄板状のストッパ75は、運転時の第1電装品ユニット17の基本姿勢において、上述の第3フレーム23のストッパ面232bに当たっており、回り止めの役割および位置決めの役割を果たす。
(1−8)第2電装品ユニットの構成
第2電装品ユニット18は、図1および図6に示すように、正面視において室内熱交換器13や第1電装品ユニット17の右側に配置されており、左右の幅よりも上下の高さ寸法や前後の奥行き寸法のほうが大きなユニットである。この第2電装品ユニット18は、第1電装品ユニット17よりも大きく、電源や制御基板など、第1電装品ユニット17よりも多くの電装品を収容している。すなわち、空調室内機10では電装品ユニットが第1電装品ユニット17と第2電装品ユニット18とに分かれているが、メインが第2電装品ユニット18であり、サブが第1電装品ユニット17である。
この第2電装品ユニット18は、上述のように、第1フレーム21の電装品支持部21bに固定されており、取り外さない限り移動させることはできない。
(1−9)正面パネルの構成
正面パネル19は、図1および図2に示すように、空調室内機10の前面の上部を構成することになる板状部材である。後述する水平フラップ97および第2の風向調整フラップ98の上方に位置し、化粧パネルの役割を果たす。図6は、正面パネル19を取り外した状態の空調室内機10を示しているが、正面パネル19がなければ、フィルタ清掃機構16のダストボックス62やフィルタユニット15、第1電装品ユニット17などが正面視において露出した状態となる。フィルタユニット15や第1電装品ユニット17の正面側に配置される正面パネル19は、これらをユーザの目線から隠す役割を果たす。
この正面パネル19は、図10Aおよび図10Bに示すように、主として、本体91と、左連結部92と、右連結部93と、左三角リブ94と、右三角リブ95とを有している。
本体91には、図1および図10Aに示すように、薄肉部91a,91b,91cが形成されている。これらの薄肉部91a,91b,91cは、図7に示す第1電装品ユニット17の受信機41、LED42、人検知センサ43に対向する位置に形成され、受信機41の受信機能、LED42の表示機能、人検知センサ43の検知機能が大きく損なわれないようにしている。これらの薄肉部91a,91b,91cは、半透明あるいは透明である。
左連結部92および右連結部93は、正面パネル19をフレーム12のケーシング24に装着するための突出部であり、それぞれの後端に、左軸部92a、右軸部93aが形成されている。左軸部92aおよび右軸部93aは、左右方向に短く延びる円柱形状を有しており、上述のように、ケーシング24の左軸受け部242aおよび右軸受け部243aに挿入される。これにより、左連結部92および右連結部93を介して正面パネル19の本体91がケーシング24に回転自在に支持されるようになる。なお、ケーシング24の左軸受け部242aおよび右軸受け部243aによる正面パネル19の軸支は、メンテナンス時にも解除されることはなく、サービスパーソン以外のユーザなどが正面パネル19をフレーム12から取り外すことは、想定されていない。
左三角リブ94および右三角リブ95は、本体91の裏面から背面側に向けて突出する三角形状のリブであり、背面側にいくほど先が尖る形状をしている。左三角リブ94および右三角リブ95は、図1や図2に示すように正面パネル19が運転時の基本姿勢を採るときに、第1電装品ユニット17の本体ケーシング71の左前端および右前端に当接する。そして、左三角リブ94および右三角リブ95は、第1電装品ユニット17の左右位置を決める役割、すなわち位置決め部材としての役割を果たす。後述のように、正面パネル19は、図11Bに示す保守姿勢と、図11Aに示す基本姿勢との間で回転することで開閉するが、保守姿勢から基本姿勢に戻るときに、左三角リブ94および右三角リブ95は、第1電装品ユニット17を押して、第1電装品ユニット17の位置決め動作を行うことになる。
(1−10)その他の構成
上述した他に、空調室内機10は、室内ファン14のモータやフラップ用モータ、上述のモータ59,69、などの各種機器の制御を行うマイクロコンピュータ(図示せず)を備えている。マイクロコンピュータは、CPUやメモリで構成され、第2電装品ユニット18の中に配置される制御基板に実装されている。
また、フレーム12に形成されている下部の吹出口12bには、水平フラップ97や図示しない垂直フラップが配置されている。水平フラップ97の上方には、第2の風向調整フラップ98も配備されている。
(2)フレームによる第1電装品ユニットおよび正面パネルの支持構造の詳細
図6に示すように右のフィルタユニット15の近傍(正面側)に配置されている第1電装品ユニット17は、フレーム12の第3フレーム23からフィルタユニット15を正面側に抜き出すメンテナンスの際に邪魔になる。このため、空調室内機10では、第1電装品ユニット17を、基本姿勢において正面を向いている面(開口71aが形成された左右上下に広い面)が上を向くように、回転可能な状態でフレーム12に支持させている。すなわち、図9に実線で示すように基本姿勢において開口71aが形成された面が正面を向いている状態から、点線で示すような開口71aが形成された面が上を向く保守姿勢の状態に変わるように、左回転軸部72および右回転軸部73を中心に第1電装品ユニット17が回転して上に跳ね上がるような構造を採用している。
第1電装品ユニット17の左回転軸部72および右回転軸部73のうち、中実の左回転軸部72は、単に第3フレーム23の軸受け孔232aに挿入され、軸支されている。一方、右回転軸部73は、図9に示すように円筒形状であり、且つ、その外周面の2箇所に切り欠き部73pが形成されている。2つの切り欠き部73pは、約90°離れている。この右回転軸部73を受ける第3フレーム23の軸受け部233aにも、これらの切り欠き部73pに対応する内方突起部233pが1つ形成されている。この内方突起部233pは、第1電装品ユニット17が基本姿勢のときに一方の切り欠き部73pに引っ掛かり、第1電装品ユニット17が保守姿勢のときにも他方の切り欠き部73pに引っ掛かる。これにより、メンテナンス時に保守姿勢になる第1電装品ユニット17の跳ね上げられた状態が保持され、ユーザが手を離しただけでは第1電装品ユニット17が基本姿勢に戻らなくなる。但し、図9に示すように、内方突起部233pが切り欠き部73pに浅く引っ掛かるため、第1電装品ユニット17のタブ74を持ち、少し力を入れて下に引けば、引っ掛かりが解けて第1電装品ユニット17は保守姿勢から基本姿勢に戻る。また、基本姿勢にある第1電装品ユニット17のタブ74を持って、力を入れて斜め前方に持ち上げれば、右回転軸部73と軸受け部233aとが相対回転し、第1電装品ユニット17は保守姿勢へと移行する。
以上、図9および図11A〜図11Cに示すように、第3フレーム23の軸受け孔232aおよび軸受け部233aは、第1電装品ユニット17のタブ74に近い部分がメンテナンス時にフィルタユニット15から離れるように、第1電装品ユニット17を回転移動可能に支持している。
次に、正面パネル19の支持構造であるが、正面パネル19の左軸部92aはケーシング24の左軸受け部242aに軸支され、正面パネル19の右軸部93aはケーシング24の右軸受け部243aに軸支されている。そして、図10Aに示す正面パネル19の回転中心19axは、図8に示す第1電装品ユニット17の回転中心17axと一致している(図9参照)。すなわち、正面パネル19も第1電装品ユニット17も、同じ回転中心19ax,17axの周りを回転する。
(3)フィルタユニット着脱時における第1電装品ユニットおよび正面パネルの動き
次に、図11A〜図11Cを参照して、フィルタユニット15を手洗いするためにフィルタユニット15を取り外したり装着したりする動き、具体的には、そのメンテナンス時の第1電装品ユニット17および正面パネル19の動きについて、まとめて説明を行う。
上述のように、フレーム12の第3フレーム23の軸受け孔232aおよび軸受け部233aは、メンテナンス時に第1電装品ユニット17の姿勢を基本姿勢から保守姿勢に変えることができるように、第1電装品ユニット17を回転移動可能に支持している。また、フレーム12のケーシング24の左軸受け部242aおよび右軸受け部243aは、第1電装品ユニット17の回転中心17axと一致する回転中心19axにある左連結部92および右連結部93が回転軸となって正面パネル19が回るように、それらの左連結部92および右連結部93を支持している。
図11Aにおいて実線で示す第1電装品ユニット17および正面パネル19は、それぞれ運転(冷房運転や暖房運転)のときの基本姿勢を採っている。メンテナンス時には、ユーザが、まず正面パネル19の下部を斜め上方に持ち上げる。これにより、図11Aにおいて点線で、図11Bにおいて実線で示す保守姿勢に、正面パネル19が回転移動する。しかし、図11Bにおいて実線で示す状態、すなわち正面パネル19が保守姿勢の位置にあり、第1電装品ユニット17が基本姿勢の位置にある状態では、第1電装品ユニット17が邪魔になって、ユーザはフィルタユニット15のタブ15a(図5および図6参照)を上に引き上げることができない。言い換えれば、第1電装品ユニット17が基本姿勢の位置にあると、左側のフィルタユニット15をフレーム12から引き抜くことはできない。
そこで、ユーザは、図11Bにおいて実線で示す状態から、第1電装品ユニット17の下部(タブ74)を斜め上方に引いて持ち上げることになる。これにより、図11Bにおいて点線で、図11Cにおいて実線で示す保守姿勢に、第1電装品ユニット17が回転移動する。第1電装品ユニット17および正面パネル19の両方が、図11Cにおいて実線で示す保守姿勢になると、フィルタユニット15のタブ15aを上に引き上げることができるスペースが生まれる。この図11Cに示す状態になってから、ユーザは、第1電装品ユニット17が保守姿勢になったことで生まれたスペースを利用して、フィルタユニット15を少し持ち上げて手前(正面側)に引き抜いて取り外す。
その後、手洗いによって普段の自動清掃運転では取り切れない汚れをフィルタユニット15のフィルタ50から取り除いたユーザは、再びフィルタユニット15を、フレーム12の第3フレーム23に形成されたガイド溝に沿って、正規の位置へと挿入する。図11Cの実線で示す正規の位置まで挿入してフィルタユニット15をセットした後、ユーザは、第1電装品ユニット17のタブ74を下げて、図9および図11Bにおいて実線で示す基本姿勢に第1電装品ユニット17を戻し、さらに正面パネル19を保守姿勢から基本姿勢へ戻す。但し、もしもユーザが第1電装品ユニット17を基本姿勢に戻すことを忘れ、第1電装品ユニット17が保守姿勢である図11Cの状態から先に正面パネル19を基本姿勢に戻そうとした場合でも、正面パネル19の裏面が第1電装品ユニット17を押し回し、正面パネル19および第1電装品ユニット17が、同時に回転中心19ax,17axを中心に回転し、ともに図11Aにおいて実線で示す基本姿勢に戻る。また、正面パネル19が基本姿勢に戻ると、上述のように第1電装品ユニット17の左前端および右前端に正面パネル19の左三角リブ94および右三角リブ95が両サイドから当たり、基本姿勢における第1電装品ユニット17が左右から規制された状態となる。すなわち、正面パネル19の左三角リブ94および右三角リブ95によって第1電装品ユニット17が位置決めされる。なお、基本姿勢になると第1電装品ユニット17のストッパ75がフレーム12のストッパ面232bに当たり、第1電装品ユニット17のそれ以上の背面側への移動が規制される。
(4)特徴
(4−1)
空調室内機10では、フレーム12の軸受け孔232aおよび軸受け部233aが、第1電装品ユニット17を移動可能に支持し、メンテナンス時に第1電装品ユニット17の姿勢を変えることができる。このため、第1電装品ユニット17を、通常の運転時における基本姿勢のときにはメンテナンスの邪魔になる位置(図11Bの実線で示す位置)に配置しても、メンテナンス時に第1電装品ユニット17を移動させて保守姿勢に変えることで、第1電装品ユニット17がメンテナンスの邪魔になることが回避される。すなわち、この空調室内機10では、第1電装品ユニット17の配置の選択肢が拡がっており、電装品ユニットを固定装着するという通常の発想では為し得なかった第1電装品ユニット17の配置が実現されている。
(4−2)
第1電装品ユニット17を基本姿勢の位置から上方にスライド移動(平行移動)させる構造を採ることも考えられるが、上記の空調室内機10では、第1電装品ユニット17を回転させるという構成を採っている。このため、第1電装品ユニット17を支持するフレーム12の第3フレーム23の軸受け孔232aおよび軸受け部233aのような簡易な構造で、メンテナンス時に第1電装品ユニット17を邪魔にならない位置に回避させることができている。
(4−3)
空調室内機10では、第1電装品ユニット17を回転させるという構成を採っているため、移動する分だけ第1電装品ユニット17と第2電装品ユニット18とを結ぶ電線79を長くすることが考えられる。
しかし、この空調室内機10では、第2電装品ユニット18側にある第1電装品ユニット17の右回転軸部73を円筒状に形成し、その右回転軸部73の内部を電線79が通るという構成を採っている。このため、電線79の長さを短くすることができている。
(4−4)
空調室内機では、一般に可動の正面パネルが配備され、その正面パネルを回動させて開く構造が採られている。
これに対し、上記の空調室内機10では、正面パネル19だけではなく、第1電装品ユニット17も回転可能に支持するとともに、正面パネル19が保守姿勢から基本姿勢に戻されるときに、正面パネル19が第1電装品ユニット17を押すような構成を採っている。これにより、正面パネル19が保守姿勢から基本姿勢に戻ると、第1電装品ユニット17も保守姿勢から基本姿勢に戻るようになっている。このため、この空調室内機10では、正面パネル19が基本姿勢に戻っていても内部の第1電装品ユニット17が保守姿勢のままで残っている、といった不具合が生じない。また、第1電装品ユニット17が保守姿勢から基本姿勢に完全には戻っていない場合にも、正面パネル19を保守姿勢から基本姿勢に戻せば、自動的に第1電装品ユニット17も基本姿勢に完全に戻る。
(4−5)
空調室内機10では、図9に示すように、第1電装品ユニット17の回転中心17axが正面パネル19の回転中心19axと同じ位置にあるため、正面パネル19を保守姿勢から基本姿勢に戻す動作によって第1電装品ユニット17が自然に保守姿勢から基本姿勢に戻る。
(4−6)
空調室内機10では、第1電装品ユニット17の位置決め機能を果たす左三角リブ94および右三角リブ95を、正面パネル19に設けている。このため、ユーザからの無線操作を受信する受信機41や運転状況をユーザに表示するLED42を第1電装品ユニット17が備えているけれども、それらの電装品の左右位置が正規の位置からずれることが殆どない。このような構成により、受信機41の受信感度が低下したりLED42の表示が見づらくなったりする不具合も少なくなっている。
また、正面パネル19の、第1電装品ユニット17の受信機41、LED42、人検知センサ43に対向する位置には、薄肉部91a,91b,91cが形成されている。したがって、受信機41、LED42、人検知センサ43の左右位置と、薄肉部91a,91b,91cの左右位置とが合致している必要があるが、ここでは位置決め機能を果たす左三角リブ94および右三角リブ95を正面パネル19に設けているため、十分な位置精度が確保されている。
(4−7)
空調室内機10では、電装品を収容するユニットとして、第1電装品ユニット17の他に第2電装品ユニット18を設けている。そして、第1電装品ユニット17だけを姿勢が変わるように回転可能に支持させ、第2電装品ユニット18のほうはフレーム12に固定している。このため、両方の電装品ユニット17,18を一体化した大きく重いユニットを移動可能にフレーム12に支持させる場合に較べて、その支持構造を簡易にすることができている。また、内部容積も大きいメインの第2電装品ユニット18を固定し、小さい第1電装品ユニット17のほうを姿勢変化させる構成としているため、その姿勢変化のための第1電装品ユニット17の移動(回転)を小さな力で為すことができるようになっており、メンテナンス時にユーザが強い力を掛ける必要がなくなっている。
(5)変形例
上記実施形態に係る空調室内機10では、第1電装品ユニット17の回転中心17axと正面パネル19の回転中心19axとを合致させているが、それらの回転中心17ax,19axが近い位置にあるという構成を採っても良い。この場合にも、正面パネルを保守姿勢から基本姿勢に戻す動作によって、第1電装品ユニットを保守姿勢から基本姿勢に戻すことができる。
10 空調室内機
12 フレーム
12a 吸込口
12b 吹出口
13 室内熱交換器
15 フィルタユニット(フィルタ)
17 第1電装品ユニット
17ax 第1電装品ユニットの回転中心(第1回転中心)
18 第2電装品ユニット
19 正面パネル
19ax 正面パネルの回転中心(第2回転中心)
21 第1フレーム
21b 第1フレームの電装品支持部(フレームの第3支持部)
50 フィルタ
72 第1電装品ユニットの左回転軸部(回転軸部)
73 第1電装品ユニットの右回転軸部(回転軸部)
94 正面パネルの左三角リブ(正面パネルの当接部)
95 正面パネルの右三角リブ(正面パネルの当接部)
232a フレームの第3フレームの軸受け孔(フレームの第1支持部)
233a フレームの第3フレームの軸受け部(フレームの第1支持部)
242a フレームのケーシングの左軸受け部(フレームの第3支持部)
243a フレームのケーシングの右軸受け部(フレームの第3支持部)
特開2001−65916号公報

Claims (8)

  1. 吸込口(12a)および吹出口(12b)が形成されたフレーム(12)と、
    前記吸込口から吸い込まれた室内空気と熱交換する熱交換器(13)と、
    内部に電装品が収容されている第1電装品ユニット(17)と、
    を備え、
    前記フレーム(12)は、メンテナンス時に前記第1電装品ユニットの姿勢を変えることができるように前記第1電装品ユニットを移動可能に支持する第1支持部(233a)、を有している、
    空調室内機(10)。
  2. 前記第1電装品ユニットは、回転軸部(73)を有し、
    前記第1支持部(233a)は、前記第1電装品ユニットが前記回転軸部を中心に回転するように、前記回転軸部を回転可能に支持する、
    請求項1に記載の空調室内機。
  3. 前記回転軸部(73)は、円筒形状であり、
    前記第1電装品ユニットの中の電装品から前記第1電装品ユニットの外に延びる電線(79)は、前記回転軸部の内部空間を通っている、
    請求項2に記載の空調室内機。
  4. 前記吸込口と前記熱交換器との間に配置され室内空気の塵埃を捕集するフィルタ(15,50)をさらに備え、
    前記第1電装品ユニットは、前記フィルタの近傍に配置されており、
    前記第1支持部は、少なくとも前記第1電装品ユニットの一部がメンテナンス時に前記フィルタから離れるように、前記第1電装品ユニットを移動可能に支持している、
    請求項1から3のいずれかに記載の空調室内機。
  5. 前記フィルタおよび前記第1電装品ユニットの正面側に配置される正面パネル(19)、をさらに備え、
    前記フレーム(12)は、基本姿勢からメンテナンス時の保守姿勢へと回転可能に前記正面パネルを支持する第2支持部(242a,243a)をさらに有し、前記第1支持部によって前記第1電装品ユニットを基本姿勢から保守姿勢へと回転可能に支持しており、
    前記正面パネルが保守姿勢から基本姿勢に戻されるときに、前記正面パネルが前記第1電装品ユニットを押して、前記第1電装品ユニットが保守姿勢から基本姿勢に戻る、
    請求項4に記載の空調室内機。
  6. 前記第1支持部に回転可能に支持される前記第1電装品ユニットの回転中心である第1回転中心(17ax)は、前記第2支持部に回転可能に支持される前記正面パネルの回転中心である第2回転中心(19ax)と一致する、あるいは、前記第2回転中心の近傍に位置する、
    請求項5に記載の空調室内機。
  7. 前記第1電装品ユニットの正面側に配置され基本姿勢からメンテナンス時の保守姿勢への移動が可能な正面パネル(19)、をさらに備え、
    前記正面パネルは、基本姿勢において前記第1電装品ユニットに当接する当接部(94,95)を有しており、
    前記正面パネルが保守姿勢から基本姿勢に戻されるときに、前記当接部が前記第1電装品ユニットに当たり、前記第1電装品ユニットが位置決めされる、
    請求項1から4のいずれかに記載の空調室内機。
  8. 内部に電装品が収容されている第2電装品ユニット(18)、
    をさらに備え、
    前記フレーム(12)は、前記第2電装品ユニットを移動不能に支持する第3支持部(21b)、をさらに有している、
    請求項1から7のいずれかに記載の空調室内機。
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