JP2014066009A - 幕板固定具、幕板およびデッキ床 - Google Patents

幕板固定具、幕板およびデッキ床 Download PDF

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邦晃 中所
Sei Saito
聖 齋藤
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Abstract

【課題】デッキ材の端面が湾曲、斜めに形成されていても、幕板を端面に沿って固定することができ、かつ、取り付け作業が容易な幕板固定具、幕板およびデッキ床を提供する。
【解決手段】幕板固定具6は幕板5が取り付けられる幕板取付部材6aと、デッキ材4に係止する係止部材6bとを備え、幕板取付部材6aはデッキ材4の下面に当接する下面当接部61と、デッキ材4の端面に当接する端面当接部62とを有し、下面当接部61と係止部材6bとが軸状の締結部材67により締結可能となっている。端面当接部62がデッキ材4の端面に当接するので、幕板取付部材6aがデッキ材4に対して回転せず、取り付け作業が容易である。
【選択図】図3

Description

本発明は、幕板固定具、幕板およびデッキ床に関する。さらに詳しくは、複数本のデッキ材を並べて構成されるデッキ床において、デッキ材の端面に幕板を固定するための幕板固定具、幕板およびデッキ床に関する。
ウッドデッキなどのデッキ床は、複数本のデッキ材を並べて構成され、デッキ材の端面には幕板が固定される。幕板をデッキ材の端面に固定するには、幕板固定具が用いられる。
近年では、種々の形状のデッキ床を施工するため、デッキ材の端面を湾曲状に切断したり、デッキ材の長手方向に対して斜めに切断することが行われる。このような要請に対して、デッキ材の端面を湾曲させた場合でも、幕板を固定できる幕板固定具が考案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の幕板固定具は、デッキ材の下面に配置され、デッキ材の中空部内に配置された取付部材を裏板として、デッキ材にネジ止めされるものである。この幕板固定具は、ネジを中心に回転自在であり、デッキ材の端面に合わせて回転させた後、ネジを締め付けて固定することができる。そのため、デッキ材の端面が湾曲していても、その角度に合わせて幕板固定具を固定することができる。
しかし、上記従来の幕板固定具は、その角度を調整することが困難であるという問題がある。具体的には、幕板固定具をデッキ材に固定するためにネジを締め付けると、幕板固定具も供回りしてしまうため、予め幕板固定具を適正な角度に調整しておいても、ネジの締め付けによりその角度がずれてしまう。そのため、ネジを締めつつ幕板固定具の角度を調整する必要があり、取り付け作業が煩雑である。
特許第4622699号公報
本発明は上記事情に鑑み、デッキ材の端面が湾曲、斜めに形成されていても、幕板を端面に沿って固定することができ、かつ、取り付け作業が容易な幕板固定具、幕板およびデッキ床を提供することを目的とする。
第1発明の幕板固定具は、デッキ床を構成するデッキ材の端面に幕板を固定する幕板固定具であって、前記幕板が取り付けられる幕板取付部材と、前記デッキ材に係止する係止部材と、を備え、前記幕板取付部材は、前記デッキ材の下面に当接する下面当接部と、前記デッキ材の端面に当接する端面当接部と、を有し、前記下面当接部と前記係止部材とが、軸状の締結部材により締結可能となっていることを特徴とする。
第2発明の幕板固定具は、第1発明において、前記係止部材は、隣り合う前記デッキ材の側面に形成された係止凹部に挿入可能な円板状の係止板を有することを特徴とする。
第3発明の幕板固定具は、第2発明において、前記係止部材は、前記係止板と前記下面当接部との間に配置されるスペーサを有することを特徴とする。
第4発明の幕板は、デッキ床を構成するデッキ材の端面に固定される幕板であって、前記デッキ材の端面と対向する面に、該デッキ材の端面との間に隙間を形成する凹部が形成されていることを特徴とする。
第5発明のデッキ床は、第1、第2または第3発明の幕板固定具により、第4発明の幕板がデッキ材の端面に固定されていることを特徴とする。
第1発明によれば、端面当接部がデッキ材の端面に当接するので、幕板取付部材がデッキ材に対して回転せず、取り付け作業が容易である。また、下面当接部と係止部材とが軸状の締結部材により締結されるので、幕板取付部材をデッキ材に対して任意の角度で固定でき、幕板を端面に沿って固定することができる。
第2発明によれば、係止板が円板状であるので、幕板取付部材がデッキ材の長手方向に対して斜めに固定される場合でも、係止板がデッキ材や幕板取付部材と干渉することなく、デッキ材との接触面積を確保できる。
第3発明によれば、係止板と下面当接部との間にスペーサが配置されるので、締結部材の締結力により、幕板固定具やデッキ材が損傷することを防止できる。
第4発明によれば、幕板固定具がデッキ材の端面から突出していても、その突出部が幕板の凹部に収容されるので、幕板をデッキ板の端面に対して隙間なく固定することができる。
第5発明によれば、デッキ材の端面が湾曲、斜めに形成されていても、幕板を端面に沿って固定することができる。
本発明の第1実施形態に係るデッキ床の直交部における幕板固定具付近の部分破断拡大平面図である。 同デッキ床の直交部における幕板固定具付近の拡大正面図である。 図2におけるIII-III線矢視断面図である。 同デッキ床の傾斜部における幕板固定具付近の部分破断拡大平面図である。 同デッキ床の傾斜部における幕板固定具付近の拡大正面図である。 同デッキ床の部分破断斜視図である。 図6におけるVII-VII線矢視断面図である。 本発明の第2実施形態における幕板固定具の(a)正面図、(b)側面図である。 本発明の第2実施形態に係るデッキ床の傾斜部における幕板固定具付近の拡大正面図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
(デッキ床)
図6に示すように、本発明の第1実施形態に係るデッキ床Aは、束石1の上に立設された複数本の束2と、それら束2の上端間に架け渡され、互いに平行に配置された複数本の大引3と、それら大引3の上に掛け渡され、互いに側面を対向させて敷き詰められた複数本のデッキ材4と、それらデッキ材4の周囲を囲むように固定された幕板5とから構成される。
本実施形態に係るデッキ床Aは、デッキ材4の端面が、長手方向に対して垂直に切断された直交部aと、長手方向に対して斜めに切断された傾斜部bと、複数本のデッキ材4の端面が徐々に角度を変えて切断され全体として湾曲状に形成された湾曲部cとを有している。これら、直交部a、傾斜部b、湾曲部cのいずれにおいても、幕板固定具6により、幕板5がデッキ材4の端面に固定されている。
図7に示すように、デッキ材4は、長手方向に中空部を有する長尺の板材であり、例えば樹脂に木粉を加えた木樹脂で形成される。デッキ材4の長手方向に沿った両側面には、その下面側(図7における下側)に係止凹部41が形成されている。この係止凹部41の下面を構成する係止片42の先端には、上面側(図7における上側)に突出した突条43が形成されている。
デッキ材4は、デッキ材固定具44により大引3に固定される。デッキ材固定具44は、隣り合うデッキ材4の係止凹部41、41により形成される空間に挿入可能な金属製の板材であり、対向する係止片42および突条43の形状に対応して湾曲している。このデッキ材固定具44を係止凹部41に挿入し、大引3にネジ止めすることで、デッキ材4を大引3に固定できる。ここで、デッキ材固定具44が係止片42を大引3に押さえ付けることで、デッキ材4が大引3から離間することを防止できる。また、突条43がデッキ材固定具44に係合することで、隣り合うデッキ材4の間隔を一定に保ち、デッキ材4が横ずれすることを防止できる。
(幕板固定具)
つぎに、デッキ材4の端面に幕板5を固定する幕板固定具6を図1、図2および図3に基づき説明する。なお、図1、図2および図3は、デッキ床Aの直交部aにおける態様を示す。
幕板固定具6は、幕板5が取り付けられる幕板取付部材6aと、デッキ材4の係止片42に係止する係止部材6bとから構成される。
幕板取付部材6aは、デッキ材4の下面に当接する下面当接板61と、デッキ材4の端面に当接する端面当接板62とを有している。下面当接板61は端面当接板62の裏面(図3における右側の面)に垂直に設けられており、下面当接板61と端面当接板62とで形成される直角の入隅に、デッキ材4の下面と端面との角部が嵌るように構成されている。
端面当接板62の上縁および下縁には取付板63が連接されており、これら取付板63に幕板5がネジ止めされている。取付板63は、端面当接板62に対してその裏面側に段差を設けて連接されており、取付板63の表面(図3における左側の面)が端面当接板62の裏面と面一となっている。また、上縁側の取付板63は左右中央部分が切除されており左右に分離している。これら上縁側の取付板63、63はデッキ材4の中空部45、45に配置され、デッキ材4の端面に干渉しないようになっている。なお、左右に分離した取付板63、63のうちの片方に幕板5を固定するネジがねじ込まれている。
下面当接板61の下面(図3における下側の面)と下縁側の取付板63の裏面とは、側面視略L字形の補強板64により連接されており、この補強板64により幕板取付部材6aが補強されている。
幕板取付部材6aは、例えばアルミ押出成形の後、切削、穿孔などの加工を施して形成される。この場合、上記下面当接板61、端面当接板62、取付板63および補強板64は一体に形成される。
なお、下面当接板61および端面当接板62は、それぞれ特許請求の範囲に記載の下面当接部および端面当接部に相当する。下面当接板61、端面当接板62、取付板63および補強板64は、それぞれ板状でなくてもよい。下面当接板61はデッキ材4の下面に当接する面が平らであればよく、端面当接板62はデッキ材4の端面に当接する面が平らであればよい。
係止部材6bは、円板状の係止板65と円管状のスペーサ66とからなる。係止板65は、その直径が隣り合うデッキ材4の係止凹部41、41により形成される空間に挿入可能な寸法となっている。また、スペーサ66は、その一端が係止板65の裏面(図3における下側の面)の中心に接合されている。係止板65の中心には孔が形成されており、スペーサ66の中空部と連通して、一連の貫通孔を構成している。
幕板取付部材6aの下面当接板61にはネジ孔が形成されており、そのネジ孔に係止部材6bの貫通孔に通されたネジ67をねじ込むことにより、下面当接板61と係止部材6bとを締結可能となっている。この際、スペーサ66は係止板65と下面当接板61の間に配置される。また、スペーサ66は、突条43を含む係止片42の厚みと同じか、それよりも若干短い長さに設定されている。
なお、ネジ67は特許請求の範囲に記載の「軸状の締結部材」に相当する。軸状の締結部材としては、木ネジやボルトなどのネジのほか、釘なども含まれる。すなわち、木ネジを下面当接板61にねじ込むように構成してもよいし、ボルトとナットで下面当接板61と係止部材6bとを締結してもよいし、釘を打ち込むことで下面当接板61と係止部材6bとを締結してもよい。釘を用いる場合には、幕板取付部材6aは樹脂などの釘が刺さる素材で形成される。
さらになお、係止板65とスペーサ66とは一体に形成されてもよいし、別々の部材として、それぞれにネジ67が挿入されるように形成さてもよい。また、スペーサ66と下面当接板61とが一体に形成されてもよい。
(幕板)
つぎに、幕板5について説明する。
図3に示すように、幕板5は、デッキ材4の端面と対向する裏面(図3における右側の面)の上下中央付近に凹部51が形成されている。そのため、幕板5をデッキ材4の端面に取り付けると、凹部51とデッキ材4の端面との間には隙間が形成される。この隙間に、幕板取付部材6aの端面当接板62が収容される。この凹部51は、幕板5の長手方向に沿って全長に渡って形成されてもよいし、幕板固定具6が取り付けられる位置にのみ形成されてもよい。なお、幕板取付部材6aの取付板63は、幕板5の裏面の上下(凹部51以外の部分)に当接する。
幕板5の上縁および下縁には、裏面側に突出したリブ52が形成されている。幕板5をデッキ材4の端面に取り付けると、上縁のリブ52がデッキ材4の上面の上に重なるので、デッキ材4の上面と端面との角部を保護できるとともに、幕板5とデッキ材4との境目を目立たなくすることができる。
つぎに、本実施形態に係るデッキ床Aの施工方法を説明する。
まず、束石1の上に束2を立設し、束2の上端間に大引3を架け渡し、その大引3の上にデッキ材4を敷き詰めつつ、デッキ材固定具44でデッキ材4を大引3に固定する(図6、図7参照)。
つぎに、デッキ材4の端面に幕板固定具6を取り付ける。幕板固定具6は隣り合うデッキ材4の間に架け渡されて取り付けられる。ここで、幕板固定具6は、デッキ材4の間ごとに取り付けてもよいし、例えば1つ置きや2つ置きなど所定の間隔を空けて取り付けてもよい(図6参照)。
(直交部)
以下では、デッキ床Aの直交部aに幕板5を固定する場合について説明する。
図1、図2および図3に示すように、幕板固定具6は、幕板取付部材6aと係止部材6bとをネジ67で軽く締結させた状態で、係止部材6bを隣り合うデッキ材4の係止凹部41に挿入しつつ、下面当接板61をデッキ材4の下面に当接させる。そして、端面当接板62の裏面がデッキ材4の端面に当接するまで押し込む。
つぎに、ネジ67を下面当接板61にねじ込んで係止部材6bと下面当接板61とを締結する。この際、端面当接板62がデッキ材4の端面に当接しているので、ネジ67をねじ込んでも幕板取付部材6aがデッキ材4に対して回転することがない。そのため、デッキ材4に対する幕板取付部材6aの角度調整が容易であり、取り付け作業が容易である。
係止部材6bと下面当接板61とを締結することで、係止板65と下面当接板61とでデッキ材4の係止片42を挟持し、幕板固定具6をデッキ材4の端面に取り付けることができる。ここで、係止板65と下面当接板61との間にスペーサ66が配置されているので、係止板65と下面当接板61との間の距離が規制される。そのため、ネジ67の締結力により係止板65が曲がったり、係止片42が変形したりするなど、幕板固定具6やデッキ材4が損傷することを防止できる。
なお、係止部材6bは係止凹部41に挿入されるので、ネジ67は隣り合うデッキ材4の間に位置する。そのため、隣り合うデッキ材4の間からドライバーを挿入して、ネジ67を締め付けることができ、締め付け作業が容易である。
デッキ材4の端面に幕板固定具6を取り付けた後、幕板固定具6に幕板5をネジ止めする。
図3に示すように、幕板固定具6をデッキ材4に取り付けると、端面当接板62がデッキ材4の端面からその厚さ分だけ突出する。しかし、幕板5の裏面には凹部51が形成されており、この凹部51に端面当接板62が収容される。そのため、幕板5が端面当接板62によりデッキ材4の端面から離間することなく、デッキ材4の端面に対して隙間なく固定することができる。
なお、取付板63の表面は端面当接板62の裏面と面一となっているため、幕板固定具6をデッキ材4に取り付けると、取付板63の表面とデッキ材4の端面とが面一となる。そのため、取付板63が幕板5の凹部51以外の上下部分に当接したとしても、幕板5がデッキ材4の端面から離間することなく、デッキ材4の端面に対して隙間なく固定することができる。
(傾斜部または湾曲部)
つぎに、デッキ床Aの傾斜部bまたは湾曲部cに幕板5を固定する場合について説明する。
なお、湾曲部cでは複数本のデッキ材4の端面が徐々に角度を変えて切断されているため、幕板固定具6の取り付け部分のみに注目すると、デッキ材4の端面が傾斜しているという点で条件が一致する。そのため、傾斜部bの場合と湾曲部cの場合とでは、作業手順も同様である。
図4および図5に示すように、幕板固定具6は、幕板取付部材6aと係止部材6bとをネジ67で軽く締結させた状態で、係止部材6bを隣り合うデッキ材4の係止凹部41に挿入しつつ、下面当接板61をデッキ材4の下面に当接させる。そして、端面当接板62の裏面がデッキ材4の端面に当接するまで押し込む。ここで、デッキ材4の端面は長手方向に対して斜めに切断されているが、端面当接板62がデッキ材4の端面に当接することで、端面当接板62がデッキ材4の端面と平行になるように、幕板固定具6のデッキ材4に対する角度が自然に調整される。また、下面当接板61と係止部材6bとは、軸状の締結部材であるネジ67で締結されるため、幕板取付部材6aをデッキ材4に対して任意の角度で固定できる。
つぎに、ネジ67を下面当接板61にねじ込んで係止部材6bと下面当接板61とを締結する。ここで、係止板65が円板状であるので、幕板取付部材6aがデッキ材4の長手方向に対して斜めに固定される場合でも、係止板65が係止凹部41や端面当接板62と干渉することがない。また、係止板65が円板状であるので係止片42との接触面積を確保でき、係止板65と係止片42との摩擦力により、幕板固定具6を強固に固定できる。
図5に示すように、デッキ材4の端面が傾斜している(図5における左側が紙面手前側に、右側が紙面奥側に傾斜している)場合、幕板取付部材6aは一方のデッキ材4(図5における右側のデッキ材4)に偏って取り付けられる。これは、幕板固定具6がネジ67を中心に回転(図4における反時計周りに回転)した状態で固定されることから、その回転方向(図5における右方向)に幕板取付部材6aが偏るためである。このように、幕板取付部材6aが一方のデッキ材4に偏ると、上縁側の取付板63のうちの一方が、デッキ材4の端面と干渉する場合がある。このような場合には、予め干渉する方の取付板63を切除しておけばよい。
デッキ材4の端面に幕板固定具6を取り付けた後、幕板固定具6に幕板5をネジ止めする。上縁側の取付板63のうちの一方を切除した場合には、他方の取付板63に幕板5がネジ止めされる。
以上のように、デッキ材4の端面が湾曲、斜めに形成されていても、幕板5を端面に沿って固定することができる。
(第2実施形態)
図8に示すように、本発明の第2実施形態においては、幕板固定具6の幕板取付部材6a’が上下対称に形成されている。より詳細には、幕板取付部材6a’は2枚の下面当接板61、61を有しており、それら2枚の下面当接板61、61は端面当接板62の裏面に垂直に設けられている。2枚の下面当接板61、61は、それぞれネジ穴が形成されており、係止部材6bをいずれの下面当接板61、61にも締結できるように構成されている。また、端面当接板62の上縁および下縁には、取付板63、63が連接されている。これら取付板63、63は、端面当接板62の一方の側部(図8(a)の右側)に偏って設けられている。
図9に示すように、本実施形態の幕板固定具6は、デッキ材4の端面が傾斜して、幕板取付部材6a’が一方のデッキ材4に偏って取り付けられる場合でも、取付板63が端面当接板62の一方の側部に偏って設けられているので、取付板63がデッキ材4の端面に干渉することがない。
より詳細には、図9(a)に示すように、デッキ材4の端面が図9(a)における左側が紙面手前側に、右側が紙面奥側に傾斜している場合には、幕板取付部材6a’が右側のデッキ材4に偏って取り付けられる。この場合、幕板取付部材6a’を取付板63が右側に配置される姿勢にすればよい。一方、図9(b)に示すように、デッキ材4の端面が図9(b)における右側が紙面手前側に、左側が紙面奥側に傾斜している場合には、幕板取付部材6a’が左側のデッキ材4に偏って取り付けられる。この場合、幕板取付部材6a’を上下反転させて取付板63が左側に配置される姿勢にすればよい。
このように、幕板取付部材6a’の上下を反転させるだけで、デッキ材4の端面がどのような傾斜であっても、取付板63がデッキ材4の端面と干渉しないようにすることができる。そのため、取付板63を切除する必要がなく、幕板固定具6’の取り付け作業がより容易になる。
なお、幕板取付部材6a’は、2枚の下面当接板61、61のうち、上側に位置する下面当接板61がデッキ材4の下面に当接し、係止部材6bがネジ67で締結される。
A デッキ床
4 デッキ材
41 係止凹部
42 係止片
43 突条
5 幕板
51 凹部
52 リブ
6 幕板固定具
6a 幕板取付部材
61 下面当接板
62 端面当接板
63 取付板
64 補強板
6b 係止部材
65 係止板
66 スペーサ
67 ネジ

Claims (5)

  1. デッキ床を構成するデッキ材の端面に幕板を固定する幕板固定具であって、
    前記幕板が取り付けられる幕板取付部材と、
    前記デッキ材に係止する係止部材と、を備え、
    前記幕板取付部材は、
    前記デッキ材の下面に当接する下面当接部と、
    前記デッキ材の端面に当接する端面当接部と、を有し、
    前記下面当接部と前記係止部材とが、軸状の締結部材により締結可能となっている
    ことを特徴とする幕板固定具。
  2. 前記係止部材は、隣り合う前記デッキ材の側面に形成された係止凹部に挿入可能な円板状の係止板を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の幕板固定具。
  3. 前記係止部材は、前記係止板と前記下面当接部との間に配置されるスペーサを有する
    ことを特徴とする請求項2記載の幕板固定具。
  4. デッキ床を構成するデッキ材の端面に固定される幕板であって、
    前記デッキ材の端面と対向する面に、該デッキ材の端面との間に隙間を形成する凹部が形成されている
    ことを特徴とする幕板。
  5. 請求項1、2または3記載の幕板固定具により、請求項4記載の幕板がデッキ材の端面に固定されている
    ことを特徴とするデッキ床。
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