JP2014065435A - 乳母車用の幌及び乳母車 - Google Patents

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Abstract

【課題】乳母車用の幌に関しては、例えば、座席への通気性を高めるために編み目状の部材からなる通気部を設ける技術が提案されているが(特許文献1)、乳母車用の幌によって乳母車の利便性を向上させる技術については知られていないので、提案する。
【解決手段】乳母車用の幌50は、相対移動可能な複数の幌骨61,62,63と、複数の幌骨によって支持された複数の幌布56,57,58と、複数の幌布との間で被保持物5を挟持するための保持要素70と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、乳母車に取り付けられる乳母車用の幌に関する。
通常、乳母車には、当該乳母車に乗っている乳幼児を日差し等から保護するための幌が取り付けられている。この幌は、相対移動可能な複数の幌骨と、前記複数の幌骨によって支持された幌布と、を備えており、日差しが強い場合には各幌骨間の角度を大きくして両幌骨間に張設された幌布を広げた状態にして日除けを行うことができる。一方、各幌骨間の角度を小さくすれば、上記幌布を折り畳んだ状態にすることもできる。
特開2006−1482号公報
ところで、乳母車においては、その利便性の向上が益々所望されてきている。この点、乳母車用の幌に関しては、例えば、座席への通気性を高めるために編み目状の部材からなる通気部を設ける技術が提案されているが(特許文献1参照)、乳母車用の幌によって乳母車の利便性を向上させる技術については知られていない。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、乳母車の利便性を向上させることができる乳母車用の幌を提供することを目的とする。
本発明による乳母車用の幌は、
相対移動可能な複数の幌骨と、
前記複数の幌骨によって支持された幌布と、
前記幌布との間で被保持物を挟持するための保持要素と、を備える。
本発明による乳母車用の幌において、前記保持要素と前記幌布との間に形成される前記被保持物を収容する収容空間は、前後方向に開放していてもよい。
本発明による乳母車用の幌において、前記保持要素と前記幌布との間に形成される前記被保持物を収容する収容空間は、前後方向の両側に開放していてもよい。
本発明による乳母車用の幌において、前記保持要素の前側縁部は、前記複数の幌骨のうちの一の幌骨の近傍で当該一の幌骨に沿って延び、前記保持要素の後側縁部は、前記複数の幌骨のうちの他の幌骨の近傍で当該他の幌骨に沿って延びていてもよい。
本発明による乳母車用の幌において、前記保持要素は、前後方向に直交する幅方向の両側で前記幌布に取り付けられていてもよい。
本発明による乳母車用の幌において、前記保持要素は、前記幌布のうちの隣り合う2つの幌骨の間となる領域に配置され、前記保持要素は、前記隣り合う2つの幌骨の間を結ぶ方向に沿った取付部を介して、前記幌布に取り付けられていてもよい。
本発明による乳母車用の幌において、前記複数の幌骨は、第1の幌骨と、当該第1の幌骨より後方側にある第2の幌骨と、当該第2の幌骨より後方側にある第3の幌骨と、を少なくとも含み、前記保持要素は、前記第2の幌骨と前記第3の幌骨の間に配置されていてもよい。
本発明による乳母車用の幌において、前記保持要素は、前記幌布に取り付けられた一対のカバー材と、当該一対のカバー材を連結する連結具と、を有していてもよい。
本発明による乳母車用の幌において、前記保持要素は、前記幌布に周縁を取り付けられたカバー材を有し、前記カバー材は、前記保持要素と前記幌布との間に形成される前記被保持物を収容する収容空間に通じる開口を、前記幌布との間で形成していてもよい。
本発明による乳母車用の幌において、前記幌布に複数の掛け具が固定され、前記保持要素は、前記複数の掛け具に架け渡される紐状部材を有していてもよい。
本発明による乳母車用の幌において、前記掛け具は、前記幌布のうちの前後方向と直交する幅方向における一方側に並べられた第1の掛け具群と、前記幌布のうちの前記幅方向において一方側に対向する他方側に並べられた第2の掛け具と、を含み、前記紐状部材は、前記第1の掛け具群の掛け具と前記第2の掛け具群の掛け具とに交互に架け渡されていてもよい。
本発明による乳母車は、
乳母車本体と、
当該乳母車本体に取付けられた前記いずれかの特徴を有する乳母車用の幌と、を備える。
本発明による乳母車において、前記保持要素は、前記幌布のうちの隣り合う2つの幌骨の間となる領域に配置され、前記乳母車用の幌を広げた状態での側面視において、隣り合う2つの幌骨の上端間が水平面に対してなす角度は、前記保持要素が間に設けられた隣り合う2つの幌骨において最も小さくなっていてもよい。
本発明による乳母車において、前記複数の幌骨は、第1の幌骨と、当該第1の幌骨より後方側にある第2の幌骨と、当該第2の幌骨より後方側にある第3の幌骨と、を少なくとも含み、前記保持要素は、前記第2の幌骨と前記第3の幌骨の間に配置されていて、当該乳母車の側面視において、前記第3の幌骨が前記操作用ハンドルとの間でなす角度は、前記複数の幌骨に含まれるその他の幌骨が前記操作用ハンドルとの間でなす角度よりも小さくてもよい。
本発明によれば、保持要素と幌布との間で被保持物を挟持することができ、乳母車の利便性を向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による幌を備えた乳母車を示す斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略側面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略上面図である。 図4(a)〜(c)は、図2の幌の開閉動作を説明するための概略側面図であり、(a)は、幌を閉じた状態を示し、(b)は、幌を一部分だけ開いた状態を示し、(c)は、幌を完全に開いた(広げた)状態を示す。なお、図4において、保持要素及び通気部カバーの図示を省略している。 図5は、乳母車用の幌を広げた状態における図1の乳母車を示す側面図である。 図6は、図2に対応する図であって、乳母車用の幌の幌骨の他の構成例を示す概略側面図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略側面図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略上面図である。 図9は、本発明の第3の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略側面図である。 図10は、本発明の第3の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略上面図である。 図11は、本発明の第4の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略側面図である。 図12は、本発明の第4の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略上面図である。 図13は、本発明の第5の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略側面図である。 図14は、本発明の第5の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略上面図である。 図15は、本発明の第6の実施の形態における乳母車用の幌を示す概略側面図である。
≪第1の実施の形態≫
以下添付図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1乃至図5は本発明による乳母車の第1の実施の形態を説明するための図である。このうち、図1及び図5には、乳母車の全体構成が示されている。図示された乳母車10は、折り畳み可能な乳母車本体11と、乳母車本体11に装着された幌50と、を有している。図2〜図4には、乳母車用の幌50が示されている。図示された乳母車本体11は、一対の前脚22、一対の後脚24、一対のアームレスト28及び一対のリンク部材26を有するフレーム部20と、フレーム部20に揺動可能に接続された操作用ハンドル30と、を有している。乳母車本体11の各前脚22の下端には、車輪(前輪)16が保持され、乳母車本体11の各後脚24の下端には、車輪(後輪)18が保持されている。
図1に示す乳母車10では、前脚22の上方端部および後脚24の上方端部は、対応する側(左側または右側)に配置されたアームレスト28に回動可能(揺動可能)に接続されている。また、第1 リンク材26の上方部分が、対応する側(左側または右側) に配置されたアームレスト28の後方部分に回動可能(揺動可能)に接続されている。
また、フレーム部20は、左後脚24と左第1リンク材26とを連結する左第2リンク材27、および、右後脚24と右第1リンク材26とを連結する右第2リンク材27と、をさらに有している。各第2リンク材27は、その一部分において後脚24の中間部分に 回動可能(揺動可能)に接続され、他の部分において第1 リンク材26の下方部分に回動可能に接続されている。
このような構成からなるフレーム部20に対し、操作用ハンドル30が揺動可能に接続されている。ハンドル30は、U字の両端部を、対応する側の第2リンク材27に回動可能(揺動可能)に接続されている。ハンドル30は、図1に実線で示す背面押し位置(後方位置)と、図示しない対面押し位置(前方位置)と、に固定され得る。ハンドル30をフレーム部20に対して揺動可能とする構成は、既知の構成、例えば、JP2008−254688Aに開示された構成を、採用することができる。また、そもそも図示された乳母車10および乳母車本体11の構成は例示に過ぎず、図示された例に代えて種々の構成を採用することができる。
なお、本明細書中において、乳母車10、乳母車本体11及び幌50に対する「前」、「後」、「上」および「下」の用語は、特に指示がない場合、展開状態にある乳母車10に乗車する乳幼児を基準とした「前」、「後」、「上」および「下」を意味する。したがって、乳母車10、乳母車本体11および幌50に関して用いる「前後方向」とは、図5における紙面の左と右とを結ぶ方向に相当する。そして、特に指示がない限り、「前」とは、乗車した乳幼児が向く側であり、図5における紙面の左側が乳母車10、乳母車本体11および幌50の前後方向における前側となる。一方、乳母車10、乳母車本体11および幌50に関して用いる「上下方向」とは前後方向に直交するとともに乳母車10の接地面に直交する方向である。したがって、乳母車10の接地面が水平面である場合、「上下方向」とは鉛直方向をさす。また、乳母車10、乳母車本体11および幌50に関して用いる「幅方向」とは、「前後方向」および「上下方向」のいずれにも直交する横方向である。
次に、乳母車本体11に装着された幌50について説明する。図1に示す例では、幌50は、アームレスト28の後端に連結された第1リンク部材26に着脱可能に装着されている。図2に示すように、幌50は、相対移動可能な複数の幌骨60と、複数の幌骨60によって支持された幌布55と、複数の幌骨60を相対移動可能に支持すると共に乳母車本体11に着脱可能な幌取付部51と、を備えている。このうち幌取付部51には、突起状の係止要素52が設けられており、この係止要素52は、乳母車本体11の第1リンク部材26の筒状部29に設けられた係止孔29aに挿入されている。
先ず、乳母車用の幌50の幌骨60について説明する。本実施の形態では、幌骨60は、第1の幌骨61と、当該第1の幌骨61より後方側にある第2の幌骨62と、当該第2の幌骨62より後方側にある第3の幌骨63と、を含んでいる。各幌骨60は、逆U字状に屈曲され、その各基端部が直接または間接的に幌取付部51に支持されている。図2に示す例では、第3の幌骨63は、幌取付部51に対して回動可能に支持され、第2の幌骨62は、第3の幌骨63に対して所定範囲だけ回動可能に支持され、第1の幌骨61は、第2の幌骨62に対して所定範囲だけ回動可能に支持されている。また、図2に示す例では、第1の幌骨61と第2の幌骨62と第3の幌骨63とは同軸に支持されている。更に、第1の幌骨61と第2の幌骨62との間には、リンク機構からなる開度規制具64が枢着されており、この開度規制具64によって、第1の幌骨61が第2の幌骨62に対して回動可能な範囲が規制されている。
ここで、幌骨60の回動動作を図4(a)〜(c)を参照して説明する。図4(a)〜(c)は、図2の幌50の回動動作を説明するための概略側面図であり、図4(a)は、幌を折り畳んだ状態を示し、図4(b)は、幌を半展開した状態を示し、図4(c)は、幌を完全に展開した状態を示す。幌の不使用時には、図4(a)に示すように、第2の幌骨62を第3の幌骨63に沿うように回動させると共に、開度規制具64を屈曲させることにより第1の幌骨61も後方に回動させ、3つの幌骨61、62、63を互いに接近させて閉じた状態(折り畳んだ状態)にすることができる。図4(a)に示す状態から第1の幌骨61が第2の幌骨62に対してなす角度が大きくなるように第1の幌骨61を前方に回動させ、開度規制具64を直線状に延ばすことにより、図4(b)に示すように、幌骨60を半開状態(半展開状態)とすることができる。更に、図4(c)に示す状態から第2の幌骨62を第3の幌骨63に対して前方側に回動させて、各幌骨61、62、63間の角度を大きくすることにより、図4(c)に示すように、幌骨60を完全に広げた状態(展開した状態)にすることができる。
次に、第1の幌骨61と第2の幌骨62と第3の幌骨63とによって支持された幌布55について説明する。図2及び図3に示すように、幌布55は、第1の幌骨61と第2の幌骨62との間となる前方領域56と、第2の幌骨62と第3の幌骨63との間となる中央領域57と、第2の幌骨62と第3の幌骨63との間となる後方領域58と、を含んでいる。このうち第1の幌骨61と第2の幌骨62との間となる前方領域56には、メッシュ材等の編み目状に形成された通気部53が設けられている。これにより、幌50を広げた場合にも幌の内部と外部との間での通気性を高めることができる。更に、幌布55の前方領域56には、この通気部53を覆う通気部カバー54が設けられている。
また、第2の幌骨62と第3の幌骨63との間となる中央領域57には、保持要素70が設けられている。この保持要素70は、幌布55との間で被保持物5を挟持するためのものであり、保持要素70と幌布55との間には、被保持物5を収容する収容空間71が形成される。この被保持物5としては、種々の物品を挙げることができるが、典型的には、幌50によって安定して支持され得る毛布やタオル等の布地類や、衣類とすることができる。
本実施の形態では、被保持物5を収容する収容空間71は、前後方向の両側に開放している。収容空間71が後方に開放しているので、保護者は、乳母車10を乳幼児の背面側から押しているときに、収容空間71に容易にアクセスすることができる。一方、収容空間71は前方にも開放しているので、保護者は、乳幼児に対面しているときに、当該収容空間71に容易にアクセスすることができる。更に、収容空間71は、前後方向の両側に開放しているので、被保持物5を収容空間71の前後方向に貫通させながら保持することができる。このため、比較的長い被保持物5であっても、折り畳むことなく前後方向に延ばした状態で保持することができる。この点において、上述した布地類や衣類等からなる被保持物5を、収容空間71に好適に保持することができる。
とりわけ図示された例において、保持要素70は、幌布55のうちの複数の幌骨60のうちの隣り合う2つの幌骨62、63の間となる領域57上に設けられている。一般的に、幌布55のうちの隣り合う2つの幌骨間となる領域は、当該2つの幌骨の間において、下方に撓むようにして支持される。保持要素70が、布材等の柔軟な材料からなる場合、当該保持要素70も、幌布55の外面上を幌布55に沿って延び、下方に撓む。この結果、保持要素70の前側縁部70aまたは後側縁部70bと幌布55との間で形成され且つ収容空間71へ通じる開口69a、69bが、意図せず開いてしまうことを効果的に抑制することができる。これにより、収容空間71に収容した被保持物5が意図せず落下してしまうことを効果的に防止することができる。
さらに、図示された形態のように保持要素70の前側縁部70aが一の幌骨(例えば第2の幌骨62)の近傍で当該一の幌骨に沿って延びていることが好ましい。同様に、保持要素70の後側縁部70bは、他の幌骨(例えば第3の幌骨63)の近傍で当該他の幌骨に沿って延びていることが好ましい。このような形態によれば、隣り合う2つの幌骨62、63の間となる幌布55上の前後方向の広い領域を有効に利用して、被保持物5を収容することができる。また、収容空間71に通じる開口69a、69bを形成する保持要素70の前側縁部70a及び後側縁部70bが、それぞれ、幌骨60の近傍に配置されるので、開口69a、69bが、意図せず開いてしまうことをより効果的に抑制することができる。さらに、幌骨60の近傍に位置する保持要素70と幌布55との間で形成される開口69a、69bによって、被保持物5を安定して狹持することも可能となる。以上のことから、このような形態を採用することによって、被保持物5を更に安定して保持することができる。
また、図に示す例では、保持要素70は、前後方向に直交する幅方向の両側で幌布55に取り付けられている。幌布55を支持する幌骨60が逆U字状に形成され、幌布55の頂面が、幅方向において、中央部で凸となる曲面状に張設されている場合、被保持物5が、保持要素70と幌布55との間の収容空間71内において、幌布55上を幅方向外側にずれることが予想される。図示された例のように、保持要素70が幅方向の両側で幌布55に取り付けられている場合には、被保持物5が、収容空間71から幅方向外側にずれ落ちてしまうことを効果的に防止することができ、被保持物5を収容空間71内により安定して保持することができる。
とりわけ、図示された例では、保持要素70が幌布55のうちの隣り合う2つの幌骨62、63の間となる領域に配置され、保持要素70が、隣り合う2つの幌骨62、63の間を結ぶ方向に沿った取付部73を介して、幌布55に取り付けられている。したがって、被保持物5が、収容空間71から幅方向外側にずれ落ちてしまうことをより効果的に防止することができる。
図5には、乳母車用の幌50を広げた状態にて図1の乳母車10の側面図が示されている。図5に示すように、乳母車用の幌50を広げた状態での側面視において、隣り合う2つの幌骨60の上端間が水平面に対してなす角度αは、保持要素70が間に設けられた隣り合う2つの幌骨62、63において最も小さくなっていることが好ましい。このような形態によれば、第2の幌骨62と第3の幌骨63との間に張設された幌布55の中央領域57において、水平面に対しての傾斜角度が最も小さくなるため、幌布55の中央領域57に載置される被保持物5を安定して支持することができる。加えて、多くの乳母車用の幌50は、複数の幌骨60が基端部において枢着される構成を採用しているので、側面視において乳幼児の上方領域を略円弧状に覆うようになる。この場合、幌布55における水平面に対しての傾斜角度が最も小さくなる領域は、最も上方に位置し、乳母車10を操縦する保護者にとって作業性の良い高さとなる。すなわち、上記の条件を満たす場合、保護者にとって作業性のよい高さに、収容空間71を形成することができる。
また、図5に示すように、乳母車10の側面視において、乳母車本体11の操作用ハンドル30と幌骨60とのなす角度βは、操作用ハンドル30と第3の幌骨63とのなす角度において最も小さくなるのが好ましい。このような形態によれば、操作用ハンドル30付近にある幌骨63と当該幌骨63より前方側にある幌骨62との間に保持要素70が位置することになるため、保護者は、操作用ハンドル30を用いて乳母車10を操作しているときに、収容空間71に極めて容易にアクセスすることができる。
なお、乳母車10の側面視において、操作用ハンドル30が、緩やかに屈曲していることもある。この場合、フレーム部20に枢着された操作用ハンドル30の基端部34において当該操作用ハンドル30の延びる方向と、幌骨60の延在方向と、が全体的且つ大局的に視てなす角度を、操作用ハンドル30と幌骨60とのなす角度βとして採用する。
図3に戻って、上述した保持要素70は、その具体的な構成として、幌布55に取り付けられた一対のシート状のカバー材72と、当該一対のカバー材72を連結する一対の連結具75と、を有する。各カバー材72は、略U字状の形状を有している。各カバー材72は、幅方向外側において、前後方向に沿ってその取付部73が幌布55に取り付けられており、当該取付部73から幌布55に沿って幅方向内側に延びている。一対のカバー材72の先端は、幅方向に所定の間隔を空けている。当該先端側からベルト76が延び出ており、当該ベルト76には連結具75が取り付けられている。この連結具75を介して一対のカバー材72が接続されるようになる。
このようなカバー材72として、種々の材料、とりわけ種々のシート状の材料、例えば種々の布材や撥水性を有するビニール材等を用いることができる。一具体例として、カバー材72を、幌布55と同じ材質の布材を用いて形成してもよい。一方、連結具75として、例えば、いわゆるテープバックルやワンタッチバックルといわれるバックルや、いわゆる面ファスナを用いることができる。
このような形態によれば、連結具75によって一対のカバー材72を連結すれば、当該カバー材72と幌布55との間で被保持物5を挟持することができる。また、ベルト76上における連結具75を保持する位置を調節することにより、種々の大きさの被保持物5を安定して、保持要素70と幌布55との間に配置することができる。一方、連結具75による一対のカバー材72の連結を解除乃至緩和させれば、当該カバー材72と幌布55との間にある被保持物5を容易に取り出すことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、保持要素70と幌布55との間で被保持物5を挟持することができる。幌布55は、乳母車10を操縦する保護者の近傍で当該保護者がアクセスしやすい位置に配置されている。このため、保持要素70と幌布55との間の収容空間71に被保持物5を容易に収容することができ且つ保持要素70と幌布55との間の収容空間71から被保持物5を容易に取り出すことができる。これにより、乳母車10の利便性を向上させることができる。
とりわけ、被保持物5の収容空間71を形成する幌50は、乳母車10を操縦する保護者の近傍に位置し、且つ、視界に入りやすい。したがって、広く普及した乳母車10の座席の下方に設けられた収容かごと比較して、取り扱い性が格段に向上するともに、被保持物5の落下を気付きやすくなる。保持要素70と幌布55とによる保持は、特に、布地類や衣類等からなる被保持物5の保持に適しており、当該被保持物5を小さく折り畳むことなく保持することができ、且つ、当該保持物の一部分が地面に擦り付けられることを回避および発見しやすくなる。
なお、上述した第1の実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した第1の実施の形態では、図2及び図3に示すように、被保持物5を収容する収容空間71が前後方向の両側に開放している例を示したが、この例に限定されない。収容空間71は、前方向または後方向の一方のみに開放していてもよい。あるいは、収容空間71は、幅方向の両側に開放していてもよいし、幅方向の一方側に開放していてもよい。
上述した第1の実施の形態では、図2に示すように、3つの幌骨60が幌取付部51において回動可能に支持されている例を示したが、幌50の構成は、上述した構成に限定されない。図6に、幌50の他の構成例を示す。図6に示す例では、幌骨60は、第1の幌骨61と、当該第1の幌骨61より後方側にある第2の幌骨62と、を含んでいる。各幌骨60は、逆U字状に屈曲され、その各基端部が幌取付部51に支持されている。図6に示す例では、第2の幌骨62は、幌取付部51に対して固着され、第1の幌骨61は、第2の幌骨62に対して所定範囲だけ回動可能に支持されている。更に、第1の幌骨61と第2の幌骨62との間には、リンク機構からなる開度規制具64が枢着されており、この開度規制具64によって、第1の幌骨61が第2の幌骨62に対して回動可能な範囲が規制されている。図6に示す例では、第1の幌骨61と第2の幌骨62との間となる幌布55の領域に、保持要素70が設けられている。
このような形態によっても、保持要素70と幌布55との間で被保持物5を挟持することができる。幌布55は、乳母車10を操縦する保護者の近傍で当該保護者がアクセスしやすい位置に配置されている。このため、保持要素70と幌布55との間の収容空間71に被保持物5を容易に収容することができ且つ保持要素70と幌布55との間の収容空間71から被保持物5を容易に取り出すことができる。これにより、乳母車10の利便性を向上させることができる。
上述した第1の実施の形態では、保持要素70によって覆われる幌布55の中央領域57が、幌布55のその他の部分と同様に構成され得る例を説明したが、これに限られない。幌布55の中央領域57の少なくとも一部分が、幌布55のその他の部分と異なる構成を有するようにしてもよい。一例として、中央領域57のうちの保持要素によって覆われる部分が、メッシュ材等の編み目状に形成された通気部として形成されていてもよい。
≪第2の実施の形態≫
次に、図7及び図8を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7及び図8は、それぞれ、本発明の第2の実施の形態における乳母車用の幌50を示す概略側面図及び概略上面図である。図7及び図8を参照して説明する第2の実施の形態は、保持要素70が異なるが、その他の構成は、第1の実施形態およびその変形例と同様に構成することができる。第2の実施の形態に関する以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施の形態およびその変形例と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施の形態およびその変形例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
本実施の形態の乳母車用の幌50は、図7及び図8に示すように、被保持物5を収容する収容空間71は、前後方向に開放している。とりわけ図示された例では、開口69a、69bを形成する保持要素70の縁部70a、70bが、幌骨60の近傍に配置され、当該幌骨60に沿って伸びている。また、保持要素70は、前後方向に直交する幅方向の両側で幌布55に取り付けられている。とりわけ図示された例では、保持要素70の幌布55への取付部70cは、保持用要素70が設けられている隣り合う2つの幌骨間を延びている。
本実施の形態の保持要素70は、その具体的な構成として、幌布55に取り付けられた一対のシート状のカバー材72と、当該一対のカバー材72を連結する連結具75と、を有する。一対のカバー材72は、幌布55を覆うように形成されている。本実施の形態では、各カバー材72の前側縁部70aは、第2の幌骨62の近傍で当該第2の幌骨62に沿って延び、各カバー材72の後側縁部70bは、第3の幌骨63の近傍で当該第3の幌骨63に沿って延びている。また、各カバー材72の幅方向外側に位置する縁部(取付部)70cは、前後方向に沿って幌布55に取り付けられている。一対のカバー材72の幅方向内側に位置する縁部70dは、連結具75によって互いに連結可能になっている。このようなカバー材72として、例えば、布材や撥水性を有するビニール材を用いることができる。カバー材72として撥水性を有するビニール材を用いる場合、収容空間71内の被保持物5が雨で濡れてしまうことを抑制することができる。一方、連結具75として、例えば、いわゆるスライドファスナーを用いることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、保持要素70と幌布55との間で被保持物5を挟持することができる。幌布55は、乳母車10を操縦する保護者の近傍で当該保護者がアクセスしやすい位置に配置されている。このため、保持要素70と幌布55との間の収容空間71に被保持物5を容易に収容することができ且つ保持要素70と幌布55との間の収容空間71から被保持物5を容易に取り出すことができる。これにより、乳母車10の利便性を向上させることができる。
≪第3の実施の形態≫
次に、図9及び図10を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。図9及び図10は、それぞれ、本発明の第3の実施の形態における乳母車用の幌50を示す概略側面図及び概略上面図である。図9及び図10を参照して説明する第3の実施の形態は、保持要素70が異なるが、その他の構成は、上述した他の実施形態およびその変形例と同様に構成することができる。第3の実施の形態に関する以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した他の実施の形態およびその変形例と同様に構成され得る部分について、上述した他の実施の形態およびその変形例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
本実施の形態の乳母車用の幌50は、図9及び図10に示すように、被保持物5を収容する収容空間71は、前後方向の両側に開放している。また、保持要素70は、前後方向に直交する幅方向の両側で幌布55に取り付けられている。
本実施の形態の保持要素70は、その具体的な構成として、幌布55に取り付けられた一対のカバー材72と、当該一対のカバー材72を連結する連結具75と、を有する。一対のカバー材72は、ベルト状(または帯状)且つU字状に形成されている。各カバー材72は、幅方向外側に位置するその両取付部73において、幌布55に取り付けられている。各カバー材72の両取付部73の位置は、前後方向に離間している。そして、各カバー材72は、幌布55に取り付けられた取付部73から幌布55上を幅方向内側に延びている。なお、カバー材72の長さは、調節具72aによって調整可能となっている。一対のカバー材72の先端側は、連結具75によって連結されている。このようなカバー材72として、例えば、ベルト材や幌布55と同じ材質の布材を用いることができる。一方、連結具75として、例えば、いわゆる面ファスナーを用いることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、保持要素70と幌布55との間で被保持物5を挟持することができる。幌布55は、乳母車10を操縦する保護者の近傍で当該保護者がアクセスしやすい位置に配置されている。このため、保持要素70と幌布55との間の収容空間71に被保持物5を容易に収容することができ且つ保持要素70と幌布55との間の収容空間71から被保持物5を容易に取り出すことができる。これにより、乳母車10の利便性を向上させることができる。
≪第4の実施の形態≫
次に、図11及び図12を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。図11及び図12は、それぞれ、本発明の第4の実施の形態における乳母車用の幌50を示す概略側面図及び概略上面図である。図11及び図12を参照して説明する第4の実施の形態は、保持要素70が異なるが、その他の構成は、上述した他の実施形態と同様に構成することができる。第4の実施の形態に関する以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した他の実施の形態およびその変形例と同様に構成され得る部分について、上述した他の実施の形態およびその変形例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
本実施の形態の乳母車用の幌50は、図11及び図12に示すように、保持要素70は、一対で構成されており、前側保持要素77と、当該前側保持要素77より後方側に位置する後側保持要素78と、を含んでいる。前側保持要素77と幌布55との間に前側の収容空間71aが形成され、後側保持要素78と幌布55との間に後側の収容空間71bが形成されている。各保持要素77、78と幌布55との間で被保持物5を収容する収容空間71a、71bは、それぞれ、前後方向の一端側で開放している。具体的には、前側保持要素77と幌布55との間で被保持物5を収容する収容空間71aは、前後方向の後端側で開放しており、後側保持要素78と幌布55との間で被保持物5を収容する収容空間71bは、前後方向の前端側で開放している。すなわち、前側の収容空間71aの開口69aと、後側の収容空間71bの開口69bとは、互いに対向して配置されている。一方の収容空間71aが後方に開放しているので、保護者は、乳母車10を乳幼児の背面側から押しているときに、当該収容空間71aに容易にアクセスすることができる。また、他の方収容空間71bが前方に開放しているので、保護者は、乳幼児に対面しているときに、当該収容空間71bに容易にアクセスすることができる。
また、各保持要素77、78は、前後方向に直交する幅方向の両側で幌布55に取り付けられている。
本実施の形態の前側保持要素77及び後側保持要素78は、その具体的な構成として、幌布55に周縁を取り付けられたカバー材79を有し、当該カバー材79は、被保持物5を収容する収容空間71に通じる開口69a、69bを、幌布55との間で形成している。各カバー材79は、幌布55を覆うように形成されている。本実施の形態では、前側保持要素77のカバー材79aの前側縁部70aは、第2の幌骨62の近傍で当該第2の幌骨62に沿って延びて幌布55に取り付けられ、後側保持要素78のカバー材79bの後側縁部70bは、第3の幌骨63の近傍で当該第3の幌骨63に沿って延びて幌布55に取り付けられている。また、各カバー材79の幅方向外側に位置する縁部70cは、前後方向に沿って幌布55に取り付けられている。このような形態によれば、カバー材79の、幌布55に取り付けられた周縁により規定される収容空間71内に被保持物5を収容することができる。
また、各カバー材79の開放された縁部に沿って、すなわち、前側保持要素77のカバー材79aの後側縁部および後側保持要素78のカバー材79bの前側縁部に沿って、芯部材81が設けられており、収容空間71に収容される被保持物5を安定して保持することができるようになっている。
このようなカバー材79として、例えば、布材やメッシュ材を用いることができる。カバー材79としてメッシュ材を用いる場合、収容空間71における通気性を確保することができる。一方、芯材81として、例えば、樹脂製のチューブやゴム等の弾性部材を用いることができる。芯材81として弾性部材を用いる場合、収容空間71に被保持物5が挿入されると弾性部材からなる芯材81が伸びるので、当該芯材81の弾性力により被保持物5を安定して保持することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、保持要素70と幌布55との間で被保持物5を挟持することができる。幌布55は、乳母車10を操縦する保護者の近傍で当該保護者がアクセスしやすい位置に配置されている。このため、保持要素70と幌布55との間の収容空間71に被保持物5を容易に収容することができ且つ保持要素70と幌布55との間の収容空間71から被保持物5を容易に取り出すことができる。これにより、乳母車10の利便性を向上させることができる。
≪第5の実施の形態≫
次に、図13及び図14を参照して、本発明の第5の実施の形態について説明する。図13及び図14は、それぞれ、本発明の第5の実施の形態における乳母車用の幌50を示す概略側面図及び概略上面図である。図13及び図14を参照して説明する第5の実施の形態は、保持要素70が異なるが、その他の構成は、上述した他の実施形態と同様に構成することができる。第5の実施の形態に関する以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した他の実施の形態およびその変形例と同様に構成され得る部分について、上述した他の実施の形態およびその変形例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
本実施の形態の乳母車用の幌50は、図13及び図14に示すように、被保持物5を収容する収容空間71は、前後方向の両側に開放している。
図に示す例では、幌布55は、単一の材料から形成されていない。幌布55を形成する主材59bのうち、中央領域57に位置する部分に開口59aが形成されており、当該開口59aが、開口シート59で覆われている。開口59aは、第2の幌骨62と第3の幌骨63との間に渡って形成されており、幅方向において所定の長さを有している。開口シート59は、メッシュ材等の編み目状に形成され、通気部として機能するようにしてもよい。もっとも、このような例は例示にすぎず、幌布55の中央領域57が幌布のその他の部分と同一に形成され、開口59a及び開口シート59は設けられなくてもよい。
幌布55の主材59bと開口シート59との幅方向における境界を規定する縁部57aには、取付部82が、隣り合う2つの幌骨62、63の間を結ぶ方向、とりわけ図示する例では前後方向に沿って固定されている。そして、保持要素70は、この取付部82によって、幌布55に取り付けられている。
具体的な構成として、取付部82は、複数のループ材またはフック等の掛け具82からなり、保持要素70は、複数の掛け具82に架け渡される紐状部材83からなる。更に詳細には、掛け具82は、幌布55上における幅方向の一方の側に設けられた第1の掛け具群82aと、幌布55上における幅方向の他方の側に設けられた第2の掛け具群82bと、を含んでいる。紐状部材83は、第1の掛け具群82aの掛け具と第2の掛け具群82bの掛け具とに交互に架け渡されている。
このような掛け具82として、例えば、中空円筒状の布材(ループ材)を用いることができる。一方、紐状部材83として、例えば、ゴム等の弾性部材や紐材(掛け紐)を用いることができる。紐状部材83として弾性部材を用いる場合、収容空間71に被保持物5が挿入されると弾性部材からなる紐状部材83が伸びるので、当該紐状部材83の弾性力により被保持物5をより安定して保持することができる。
以上のように、本実施の形態によっても、保持要素70と幌布55との間で被保持物5を挟持することができる。幌布55は、乳母車10を操縦する保護者の近傍で当該保護者がアクセスしやすい位置に配置されている。このため、保持要素70と幌布55との間の収容空間71に被保持物5を容易に収容することができ且つ保持要素70と幌布55との間の収容空間71から被保持物5を容易に取り出すことができる。これにより、乳母車10の利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、保持要素70が、幌布に紐状に設けられた紐状部材83により実現されるため、当該保持要素70と幌布55との間に形成される収容空間71の通気性が良くなる。したがって、例えば、乳幼児の衣服やタオルを収容空間71に収容した場合、汗等の水分が付着した衣服やタオルを乾燥させることもできる。
また、上述したように、本実施の形態によれば、掛け具82が、幌布55上の幅方向における一方側に並べられた第1の掛け具群82aと、幌布55上の幅方向における他方側に並べられた第2の掛け具群82bと、を含み、紐状部材83が、第1の掛け具群82aの掛け具と第2の掛け具群82bの掛け具とに交互に架け渡されている。このような形態によれば、第1の掛け具群82aと第2の掛け具群82bとの間に位置する被保持物5を、保持要素70と幌布55との間でバランスよく挟持することができる。とりわけ、幌布55を支持する幌骨60が逆U字状に形成され、幌布55の頂面が、幅方向において、中央部で凸となる曲面状に張設されている場合、被保持物5が、保持要素70と幌布55との間の収容空間71内において、幌布55上を幅方向外側にずれることが予想される。しかしながら、保持要素70をなす紐状部材が幅方向における両側で幌布55に取り付けられているので、被保持物5が、保持要素70と幌布55との間の収容空間71から、幅方向外側にずれ落ちてしまうことを効果的に防止することができ、被保持物5を収容空間71内により安定して保持することができる。
≪第6の実施の形態≫
次に、図15を参照して、本発明の第6の実施の形態について説明する。図15は、本発明の第6の実施の形態における乳母車用の幌50を示す概略側面図である。図15を参照して説明する第6の実施の形態は、保持要素70が異なり、幌布55の開口59aが設けられていない。その他の構成は、第5の実施形態と同様に構成することができる。第6の実施の形態に関する以下の説明および以下の説明で用いる図面では、第5の実施の形態と同様に構成され得る部分について、第5の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
本実施の形態の乳母車用の幌50は、図15に示すように、被保持物5を収容する収容空間71は、前後方向の両側に開放している。
具体的な構成として、複数の掛け具82が幌布55上に固定されており、保持要素70は、複数の掛け具82に架け渡される紐状部材83からなる。更に詳細には、掛け具82は、第2の幌骨62に沿って配置された2つの第1掛け具82c、82dと、第3の幌骨63に沿って配置された2つの第2掛け具82e、82fと、これらの掛け具82c〜82fから幅方向内側に離間して配置された2つの第3掛け具82g、82hと、を含んでいる。紐状部材83は、第1紐状部材83aと第2紐状部材83bとを含んでいる。第1紐状部材83aは、幌取付部51から離れた側の第1掛け具82cから、当該第1掛け具82c側の第3掛け具82gを介して、幌取付部51に近い側の第2掛け具82eに架け渡されている。第2紐状部材83bは、他方の第1掛け具82dから、他方の第3掛け具82hを介して、他方の第2掛け具82fに架け渡されている。
以上のように、本実施の形態によっても、保持要素70と幌布55との間で被保持物5を挟持することができる。幌布55は、乳母車10を操縦する操縦者の近傍で当該保護者がアクセスしやすい位置に配置されている。このため、保持要素70と幌布55との間の収容空間71に被保持物5を容易に収容したり取出すことができる。これにより、乳母車10の利便性を向上させることができる。
5 被保持物
10 乳母車
11 乳母車本体
20 フレーム部
29 筒状部
29a 係止孔
30 操作用ハンドル
34 基端部
50 幌
51 幌取付部
52 係止要素
55 幌布
57 中央領域
60 幌骨
61 第1の幌骨
62 第2の幌骨
63 第3の幌骨
64 開度規制具
69a、69b 開口
70 保持要素
70a 前側縁部
70b 後側縁部
70c 縁部(取付部)
71 収容空間
72 カバー材
73 取付部
75 連結具
76 ベルト
77 前側保持要素
78 後側保持要素
79 カバー材
81 芯材
82 取付部、掛け具
82a 第1の掛け具群
82b 第2の掛け具群
83 紐状部材

Claims (14)

  1. 相対移動可能な複数の幌骨と、
    前記複数の幌骨によって支持された幌布と、
    前記幌布との間で被保持物を挟持するための保持要素と、
    を備える、乳母車用の幌。
  2. 前記保持要素と前記幌布との間に形成される前記被保持物を収容する収容空間は、前後方向に開放している、請求項1に記載の乳母車用の幌。
  3. 前記保持要素と前記幌布との間に形成される前記被保持物を収容する収容空間は、前後方向の両側に開放している、請求項1または2に記載の乳母車用の幌。
  4. 前記保持要素の前側縁部は、前記複数の幌骨のうちの一の幌骨の近傍で当該一の幌骨に沿って延び、
    前記保持要素の後側縁部は、前記複数の幌骨のうちの他の幌骨の近傍で当該他の幌骨に沿って延びる、請求項3に記載の乳母車用の幌。
  5. 前記保持要素は、前後方向に直交する幅方向の両側で前記幌布に取り付けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載の乳母車用の幌。
  6. 前記保持要素は、前記幌布のうちの隣り合う2つの幌骨の間となる領域に配置され、
    前記保持要素は、前記隣り合う2つの幌骨の間を結ぶ方向に沿った取付部を介して、前記幌布に取り付けられている、請求項1乃至5のいずれかに記載の乳母車用の幌。
  7. 前記複数の幌骨は、第1の幌骨と、当該第1の幌骨より後方側にある第2の幌骨と、当該第2の幌骨より後方側にある第3の幌骨と、を少なくとも含み、
    前記保持要素は、前記第2の幌骨と前記第3の幌骨の間に配置されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の乳母車用の幌。
  8. 前記保持要素は、前記幌布に取り付けられた一対のカバー材と、当該一対のカバー材を連結する連結具と、を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の乳母車用の幌。
  9. 前記保持要素は、前記幌布に周縁を取り付けられたカバー材を有し、
    前記カバー材は、前記保持要素と前記幌布との間に形成される前記被保持物を収容する収容空間に通じる開口を、前記幌布との間で形成する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の乳母車用の幌。
  10. 前記幌布に複数の掛け具が固定され、
    前記保持要素は、前記複数の掛け具に架け渡される紐状部材を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の乳母車用の幌。
  11. 前記掛け具は、前記幌布のうちの前後方向と直交する幅方向における一方側に並べられた第1の掛け具群と、前記幌布のうちの前記幅方向において一方側に対向する他方側に並べられた第2の掛け具と、を含み、
    前記紐状部材は、前記第1の掛け具群の掛け具と前記第2の掛け具群の掛け具とに交互に架け渡されている、請求項10に記載の乳母車用の幌。
  12. 乳母車本体と、
    当該乳母車本体に取り付けられた請求項1乃至11のいずれか一項に記載された乳母車用の幌と、を備える、乳母車。
  13. 前記保持要素は、前記幌布のうちの隣り合う2つの幌骨の間となる領域に配置され、
    前記乳母車用の幌を広げた状態での側面視において、隣り合う2つの幌骨の上端間が水平面に対してなす角度は、前記保持要素が間に設けられた隣り合う2つの幌骨において最も小さくなる、請求項12に記載の乳母車。
  14. 前記複数の幌骨は、第1の幌骨と、当該第1の幌骨より後方側にある第2の幌骨と、当該第2の幌骨より後方側にある第3の幌骨と、を少なくとも含み、
    前記保持要素は、前記第2の幌骨と前記第3の幌骨の間に配置されていて、
    当該乳母車の側面視において、前記第3の幌骨が前記操作用ハンドルとの間でなす角度は、前記複数の幌骨に含まれるその他の幌骨が前記操作用ハンドルとの間でなす角度よりも小さい、請求項12または13に記載の乳母車。
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