JP2014065084A - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラムの繰り出し及び旋回によって生じる当該ラム自身のたわみを補正することにより、加工精度の低下を防止することができる工作機械を提供する。
【解決手段】移動可能に支持されるサドル16と、主軸18を回転可能に支持すると共に、サドル16に対して、主軸18の軸心方向に繰り出し可能で、且つ、主軸18の軸心と直交する旋回軸A周りに旋回可能に支持されるラム17と、ラム17の先端を上方に向けて引っ張り上げることにより、当該ラム17のたわみを補正するテンションバー31a,31bとを備え、テンションバー31a,31bの引張力を、ラムの繰り出し量ΔZ及び旋回角度αに応じて制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主軸を回転可能に支持するラムのたわみを補正することができる工作機械に関する。
一般に、横中ぐり盤等の工作機械では、工具を装着可能な主軸を、ラム内に回転可能に支持すると共に、そのラムを水平方向に繰り出し可能に支持している。そして、ラムとワークとの相対的な直交3軸方向の移動と、そのラムの繰り出しとを制御することにより、ワークに対して、所望の加工を行うことができる。
また、上述した工作機械においては、ラムが水平方向に繰り出されると、その繰り出し量に応じて、ラム自身にたわみが生じてしまうことがある。このように、ラムにたわみが生じると、当該ラムに支持された主軸の先端位置に、上下方向の誤差が発生するため、加工精度が低下するおそれがあった。
そこで、従来から、ラムの繰り出しによるそれ自身のたわみを補正することができる工作機械が提供されている。そして、このような、従来の工作機械は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2011−98410号公報
一方、マシニングセンタ等の工作機械の中には、ラムを上下方向に繰り出し可能に支持するだけでなく、更に、そのラムを水平軸周りに旋回可能に支持するようにしたものがある。これにより、上記工作機械では、ラムを鉛直方向に対して傾かせた状態で、ワークに対する加工を行うことができる。
つまり、上述した工作機械では、ラムが旋回すると、その旋回角度に応じて、ラム自身にたわみが生じてしまう。よって、このような工作機械においては、ラムのたわみを補正する際に、当該ラムの繰り出し量のみを考慮したのでは、加工精度の低下を防止することができないおそれがある。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、ラムの繰り出し及び旋回によって生じる当該ラム自身のたわみを補正することにより、加工精度の低下を防止することができる工作機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る工作機械は、
移動可能に支持されるサドルと、
主軸を回転可能に支持すると共に、前記サドルに対して、前記主軸の軸心方向に繰り出し可能で、且つ、前記主軸の軸心と直交する旋回軸周りに旋回可能に支持されるラムと、
前記ラム内に設けられ、前記ラムの先端を上方に向けて引っ張り上げることにより、前記ラムのたわみを補正するテンションバーとを備え、
前記テンションバーの引張力を、前記ラムの繰り出し量及び旋回角度に応じて制御する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る工作機械は、
前記ラム内に形成されるシリンダ部と、
前記テンションバーに設けられ、前記シリンダ部内に摺動可能に支持されるピストン部と、
前記シリンダ部内に圧力を供給して、前記ピストン部を摺動させる圧力供給手段と、
前記圧力供給手段によって供給される圧力を、前記繰り出し量に応じて制御する繰り出し用圧力制御弁と、
前記ラムの繰り出し動作に連動して回転し、前記繰り出し用圧力制御弁を開閉させる繰り出し用カムと、
前記圧力供給手段によって供給される圧力を、前記旋回角度に応じて制御する旋回用圧力制御弁と、
前記ラムの旋回動作に連動して回転し、前記旋回用圧力制御弁を開閉させる旋回用カムとを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る工作機械は、
前記繰り出し用カムのカム形状は、前記繰り出し用カムの回転角度に対応させた前記繰り出し量と、前記繰り出し用圧力制御弁の設定圧力とに基づいて設定され、
前記旋回用カムのカム形状は、前記旋回用カムの回転角度に対応させた前記旋回角度と、前記旋回用圧力制御弁の設定圧力とに基づいて設定される
ことを特徴とする。
従って、本発明に係る工作機械にとれば、ラムの繰り出し及び旋回によって生じる当該ラム自身のたわみを、その繰り出し量及び旋回角度に応じて補正することができるので、加工精度の低下を防止することができる。
本発明の一実施例に係る工作機械の正面図である。 ラムの支持構造を示した縦断面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 テンションバーの支持構造を示した縦断面図である。 本発明の一実施例に係る工作機械に設けられた油圧装置の概略図である。 (a)は旋回用板カムのカム形状を示した図、(b)は旋回用板カムの回転角度に対応させた旋回角度と、旋回用油圧制御弁の設定圧力との関係を示した線図である。 (a)は繰り出し用板カムのカム形状を示した図、(b)は繰り出し用板カムの回転角度に対応させた繰り出し量と、繰り出し用油圧制御弁の設定圧力との関係を示した線図である。
以下、本発明に係る工作機械について、図面を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、門形をなす工作機械1の下部には、ベッド11が設けられている。このベッド11の幅方向中央部には、テーブル12がX軸方向(機械前後方向)に移動可能に支持されており、このテーブル12に上面には、ワークWoが着脱可能に取り付けられている。
また、ベッド11上には、左右一対のコラム13a,13bが立設されており、これらコラム13a,13bの上端間には、ブリッジ部14が架け渡されている。そして、コラム13a,13bの前面には、クロスレール15がW軸方向(機械上下方向)に昇降可能に支持されており、このクロスレール15の前面には、サドル16がY軸方向(機械左右方向)に移動可能に支持されている。
更に、サドル16には、ラム17がZ軸方向(後述する主軸18の軸心方向)に繰り出し可能に支持されており、このラム17内には、主軸18が回転可能に支持されている。そして、主軸18の先端には、工具Tが着脱可能に装着されている。
ここで、図1乃至図3に示すように、サドル16は、移動部材21及び旋回部材22から構成されている。移動部材21は、クロスレール15に対して、Y軸方向に移動可能に支持されており、旋回部材22は、その移動部材21に対して、旋回軸A周りに旋回可能に支持されている。なお、旋回部材22の旋回中心(傾動中心)となる旋回軸Aは、X軸方向と平行で、且つ、Z軸方向(主軸18の軸心)と直交している。
移動部材21には、ラム旋回用モータ41が設けられており、このラム旋回用モータ41の出力軸41aには、ピニオン42及び板カム(旋回用カム)46が接続されている。そして、板カム46のカム面には、油圧制御弁(旋回用圧力制御弁)47の従動子47aが接触している。
一方、旋回部材22には、ラム支持孔22a、収納部22b、及び、ラック部22cが形成されている。ラム支持孔22aは、旋回部材22の中央部を上下方向に貫通するように形成されており、ラム17をZ軸方向に繰り出し可能に支持している。また、収納部22bは、旋回部材22における上部の一部分を開口するような有底孔となっており、ラム支持孔22aの側部と連通している。更に、ラック部22cは、旋回部材22の後面を形成しており、上記ピニオン42と噛み合っている。
また、ラム17の側方には、モータ支持部材51が配置されている。このモータ支持部材51の上端には、ラム繰り出し用モータ52が設けられており、当該モータ支持部材51の下端は、収納部22b内に支持されている。更に、ラム繰り出し用モータ52には、送りねじ53が回転可能に連結されており、この送りねじ53の下端は、収納部22b内において、歯車列55を介して、板カム(繰り出し用カム)56a,56bと接続している。そして、板カム56a,56bのカム面には、油圧制御弁(繰り出し用圧力制御弁)57a,57bの従動子571a,571bが接触している。
一方、ラム17の側部には、螺合部材54が設けられており、この螺合部材54のねじ孔内には、上記送りねじ53が螺合されている。
従って、ラム旋回用モータ41を駆動させることにより、移動部材21に対して、旋回部材22を旋回軸A周りに旋回させることができる。これにより、その旋回部材22に支持されたラム17(主軸18、工具T)を、Z軸方向に対して、所定の旋回角度(傾斜角度)αで傾斜させることができる。なお、旋回角度αは、鉛直軸(Z軸、W軸)を基準として、反時計回り方向をプラス方向とし、時計回り方向をマイナス方向としている。
また、ラム繰り出し用モータ52を駆動させることにより、旋回部材22に対して、ラム17をZ軸方向に繰り出すことができる。これにより、ラム17(主軸18、工具T)の繰り出し量ΔZを調整することができる。
そして、上述したように、ラム17を、繰り出したり、旋回させたりすると、当該ラム17には、その繰り出し量ΔZや旋回角度αに応じて、たわみが生じることになる。なお、ラム17のたわみ量をδで示しており、このたわみ量δにおいては、ラム17の旋回角度αがプラスの値となる場合にはプラスの値とし、ラム17の旋回角度αがマイナスの値となる場合にはマイナスの値としている。
更に、図2乃至図4に示すように、ラム17内における四隅には、左右二対のテンションバー31a,31bが、Z軸方向に摺動可能に挿入されている。テンションバー31a,31bの上端には、ナット34の上方からの締め付けによって、環状のピストン部材32a,32bが嵌合されている。一方、テンションバー31a,31bの下端には、ナット34の下方からの締め付けによって、環状の引張用スリーブ33a,33bが嵌合されている。
また、ラム17内における上部及び下部の四隅には、左右二対のシリンダ部171a,171b及び受け部172a,172bが、テンションバー31a,31bと同軸となるように形成されている。即ち、シリンダ部171a,171b内には、ピストン部材32a,32bが摺動可能に支持されており、受け部172a,172b内には、引張用スリーブ33a,33bが摺動可能に支持されている。
従って、ラム17のシリンダ部171a,171bに対して、圧力を加減(給排)することにより、テンションバー31a,31bのピストン部材32a,32bを摺動させることができる。これにより、テンションバー31a,31bの引張用スリーブ33a,33bも、ラム17の受け部172a,172b内を摺動することになり、この摺動した引張用スリーブ33a,33bが、受け部172a,172bを上方に向けて引っ張り上げることになる。
この結果、ラム17の先端を、テンションバー31a,31bの引張力によって、上方に向けて引っ張りあげることができるので、当該ラム17の先端を変位させ、最終的に、ラム17全体のたわみを補正することができる。即ち、ラム17の繰り出し量ΔZ及び旋回角度αに応じて、そのシリンダ部171a,171b内に供給する圧力を制御することにより、ラム17のたわみ量δをゼロにすることができる。
そこで、工作機械1には、油圧をラム17のシリンダ部171a,171b内に供給するための油圧装置(圧力供給手段)60が設けられており、この油圧装置60は、図5に示すような油圧回路を有している。
つまり、図5に示すように、油圧装置60においては、タンク71に貯められた油を、油圧供給管61と、この油圧供給管61の下流側端部から分岐した油圧分岐管62a,62bとを介して、ラム17のシリンダ部171a,171b内に供給するようにしている。
油圧供給管61の上流側端部は、タンク71と接続しており、当該油圧供給管61には、ポンプ72が設けられている。なお、ポンプ72には、ポンプ駆動用モータ73及び油圧計74が接続されている。
一方、油圧分岐管62a,62bの下流側端部は、ラム17のシリンダ部171a,171bと接続しており、当該油圧分岐管62a,62bには、逆止弁75a,75bが設けられている。
また、油圧供給管61における油圧分岐管62a,62bとの接続部よりも上流側には、油圧逃がし管63が接続されている。そして、油圧逃がし管63の下流側端部は、タンク71と接続しており、当該油圧逃がし管63には、上記油圧制御弁47が設けられている。
更に、油圧分岐管62a,62bにおける逆止弁75a,75bの設置位置よりも下流側には、油圧逃がし管64a,64b及び油圧計76a,76bが接続されている。そして、油圧逃がし管64a,64bの下流側端部は、タンク71と接続しており、当該油圧逃がし管64a,64bには、上記油圧制御弁57a,57bが設けられている。
ここで、図6(a)に示すように、油圧制御弁47においては、その従動子47aを板カム46のカム面に押圧可能としているため、板カム46の回転に伴う従動子47aの運動によって、油圧分岐管62a,62b側(油圧制御弁57a,57b側)に供給する油圧(設定圧力)が変化するようになっている。つまり、油圧制御弁47においては、板カム46の回転に伴って、従動子47aの変位量(突出量)が変化し、その変位量に応じて、弁開度が調整されるようになっている。
具体的には、従動子47aが板カム46の回転によって上方に移動すると、当該従動子47aの変位量が少なくなり、油圧制御弁47の弁開度が小さくなる。これにより、油圧制御弁47を通過する油量(タンク71側に逃がす油量)が減少するため、油圧分岐管62a,62b側に流れる油量が増大する。
一方、従動子47aが板カム46の回転によって下方に移動すると、当該従動子47aの変位量が大きくなり、油圧制御弁47の弁開度が大きくなる。これにより、油圧制御弁47を通過する油量(タンク71側に逃がす油量)が増大するため、油圧分岐管62a,62b側に流れる油量が減少する。
そして、図6(a),(b)に示すように、板カム46のカム形状は、ラム17の旋回角度α及び油圧制御弁47の設定圧力に基づいて設定されている。
例えば、カム46の左右の回転角度に対して、左右の最大旋回角度(ここでは、±40°としている)までの各旋回角度(ここでは、0°、±5°、±10°、±20°、±30°、±40°としている)αを対応させ、それら各旋回角度αに応じて、油圧制御弁47の設定圧力(ここでは、0〜7MPaとしている)を規定する。
即ち、旋回角度αが大きくなると、その分、ラム17のたわみ量δも大きくなるため、板カム46のカム形状を設定する場合には、旋回角度αが大きくなるに従って、油圧制御弁47の設定圧力が大きくなるようにする。
同様に、図7(a)に示すように、油圧制御弁57a,57bにおいては、その従動子571a,571bを板カム56a,56bのカム面に押圧可能としているため、板カム56a,56bの回転に伴う従動子571a,571bの運動によって、シリンダ部171a,171b側に供給する油圧(設定圧力)が変化するようになっている。つまり、油圧制御弁57a,57bにおいては、板カム56a,56bの回転に伴って、従動子571a,571bの変位量(突出量)が変化し、その変位量に応じて、弁開度が調整されるようになっている。
具体的には、従動子571a,571bが板カム56a,56bの回転によって上方に移動すると、当該従動子571a,571bの変位量が少なくなり、油圧制御弁57a,57bの弁開度が小さくなる。これにより、油圧制御弁57a,57bを通過する油量(タンク71側に逃がす油量)が減少するため、シリンダ部171a,171b側に流れる油量が増大する。
一方、従動子571a,571bが板カム56a,56bの回転によって下方に移動すると、当該従動子571a,571bの変位量が大きくなり、油圧制御弁57a,57bの弁開度が大きくなる。これにより、油圧制御弁57a,57bを通過する油量(タンク71側に逃がす油量)が増大するため、シリンダ部171a,171b側に流れる油量が減少する。
そして、図7(a),(b)に示すように、板カム56a,56bのカム形状は、ラム17の繰り出し量ΔZ及び油圧制御弁57a,57bの設定圧力に基づいて設定されている。
例えば、カム56a,56bの回転角度に対して、最大繰り出し量(ここでは、1200mmとしている)までの各繰り出し量(ここでは、0、250、500、750、1000、1200mmとしている)ΔZを対応させ、それら各繰り出し量ΔZに応じて、油圧制御弁57a,57bの設定圧力(ここでは、0〜6MPaとしている)を規定する。
即ち、繰り出し量ΔZが大きくなると、その分、ラム17のたわみ量δも大きくなるため、板カム56a,56bのカム形状を設定する場合には、繰り出し量ΔZが大きくなるに従って、油圧制御弁57a,57bの設定圧力が大きくなるようにする。
従って、ワークWoを加工する際に、ラム繰り出し用モータ52及びラム旋回用モータ41を駆動させ、ラム17を、所定の繰り出し量ΔZで繰り出すと共に、所定の旋回角度αで旋回させると、それらラム旋回用モータ41及びラム繰り出し用モータ52の駆動に連動して、板カム46,56a,56bが回転する。
これと同時に、ポンプ駆動用モータ73の駆動によって、ポンプ72が作動しており、このポンプ72によって汲み上げられた油は、油圧供給管61及び油圧分岐管62a,62bを介して、ラム17のシリンダ部171a,171bに供給される。
このとき、油圧供給管61に供給された油の一部は、板カム46の回転によって開閉した油圧制御弁47を通過して、油圧逃がし管63からタンク71に排出される。これにより、油圧分岐管62a,62bに供給される油は、ラム17の旋回角度αに応じた油圧となる。
次いで、油圧分岐管62a,62bに供給された油の一部は、板カム56a,56bの回転によって開閉した油圧制御弁57a,57bを通過して、油圧逃がし管64a,64bからタンク71に排出される。これにより、ラム17のシリンダ部171a,171bに供給される油は、ラム17の旋回角度αに応じた油圧となるだけでなく、繰り出し量ΔZにも応じた油圧となる。
そして、ラム17のシリンダ部171a,171bに油が供給されると、テンションバー31a,31bのピストン部材32a,32bが摺動するため、その引張用スリーブ33a,33bが、ラム17の受け部172a,172bを上方に向けて引っ張り上げる。これにより、ラム17の繰り出し量ΔZ及び旋回角度αに応じたたわみが補正される。
なお、上述した実施形態では、テンションバー31a,31bの引張力を、板カム46,56a,56b及び油圧制御弁47,57a,57bを用いて制御するようにしているが、それらに替えて、比例電磁制御弁を用いて制御するようにしても構わない。このような構成では、比例電磁制御弁に加える電流値を変えることより、ラム17のシリンダ部171a,171b内に供給する設定圧力を変更することができるので、テンションバー31a,31bの引張力が制御可能となる。
従って、本発明に係る工作機械1によれば、ラム17の繰り出し及び旋回によって生じる当該ラム17自身のたわみを、その繰り出し量ΔZ及び旋回角度αに応じて補正することができるので、加工精度の低下を防止することができる。
本発明は、主軸にアタッチメントを装着したときに生じるラム先端の変位や傾きを補正して、高精度な加工を行うことができる工作機械に適用可能である。
1 工作機械
16 サドル
17 ラム
171a,171b シリンダ部
172a,172b 受け部
18 主軸
21 移動部材
22 旋回部材
31a,31b テンションバー
32a,32b ピストン部材
33a,33b 引張用スリーブ
41 ラム旋回用モータ
52 ラム繰り出し用モータ
46,56a,56b 板カム
47,57a,57b 油圧制御弁
60 油圧装置
61 油圧供給管
62a,62b 油圧分岐管
63,64a,64b 油圧逃がし管
ΔZ 繰り出し量
α 旋回角度
δ たわみ量

Claims (3)

  1. 移動可能に支持されるサドルと、
    主軸を回転可能に支持すると共に、前記サドルに対して、前記主軸の軸心方向に繰り出し可能で、且つ、前記主軸の軸心と直交する旋回軸周りに旋回可能に支持されるラムと、
    前記ラム内に設けられ、前記ラムの先端を上方に向けて引っ張り上げることにより、前記ラムのたわみを補正するテンションバーとを備え、
    前記テンションバーの引張力を、前記ラムの繰り出し量及び旋回角度に応じて制御する
    ことを特徴とする工作機械。
  2. 請求項1に記載の工作機械において、
    前記ラム内に形成されるシリンダ部と、
    前記テンションバーに設けられ、前記シリンダ部内に摺動可能に支持されるピストン部と、
    前記シリンダ部内に圧力を供給して、前記ピストン部を摺動させる圧力供給手段と、
    前記圧力供給手段によって供給される圧力を、前記繰り出し量に応じて制御する繰り出し用圧力制御弁と、
    前記ラムの繰り出し動作に連動して回転し、前記繰り出し用圧力制御弁を開閉させる繰り出し用カムと、
    前記圧力供給手段によって供給される圧力を、前記旋回角度に応じて制御する旋回用圧力制御弁と、
    前記ラムの旋回動作に連動して回転し、前記旋回用圧力制御弁を開閉させる旋回用カムとを備える
    ことを特徴とする工作機械。
  3. 請求項2に記載の工作機械において、
    前記繰り出し用カムのカム形状は、前記繰り出し用カムの回転角度に対応させた前記繰り出し量と、前記繰り出し用圧力制御弁の設定圧力とに基づいて設定され、
    前記旋回用カムのカム形状は、前記旋回用カムの回転角度に対応させた前記旋回角度と、前記旋回用圧力制御弁の設定圧力とに基づいて設定される
    ことを特徴とする工作機械。
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