JP2014064779A - 穿刺痛低減穿刺具及び穿刺痛低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来と比してより確実に生体体表の血液採取部位を穿刺する前に振動させることができる。
【解決手段】本発明は、穿刺具2を保持する穿刺具保持部33が本体部30の基端面32Dから穿刺具2の穿刺深さより離間してバネ34を介して本体部30に接続され、本体部30に設けられる電極41の両端と穿刺具保持部33に設けられる電極42及び43とが穿刺具2の穿刺深さより離間して配されることにより、穿刺具2が先端方向に押し込まれないとスイッチ部37がオンにならずにモータ36に電圧が印加されず振動を発生させることができないが、この状態では穿刺針23が開口21Aから突出しても血液取得部位を穿刺することはないので、振動を発生させずに穿刺することはない。
【選択図】図5

Description

本発明は、穿刺痛低減穿刺具及び穿刺痛低減装置に関し、例えば使用者の皮膚を穿刺する場合に適用して好適なものである。
従来、糖尿病患者は血糖値の変動を測定するため、穿刺針が設けられた穿刺具を用いて指先の腹などの皮膚を穿刺し、その穿刺された部位から血液を取り出して血糖測定装置により血糖値を測定する。
穿刺具としては、穿刺具本体内に収納されるプランジャに穿刺針を装着し、操作ボタンを押圧することによりプランジャが変位して穿刺針が皮膚を穿刺するようになされたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、患者(使用者)は穿刺具により皮膚が穿刺されることにより痛みを生じるので、この痛みを低減することが望まれる。そこで、穿刺具の穿刺具本体に装着され、スイッチが押されると内部に設けられる圧電素子が穿刺位置周辺の皮膚を振動させて、穿刺による痛みを低減するようになされた針穿刺痛低減器具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−245717公報 再表WO2009/104765公報
ところで、上述したような針穿刺痛低減器具では、患者(使用者)にスイッチを押させることにより圧電素子が振動するようになされているので、スイッチを押すことなく穿刺具の操作ボタンを押圧した場合には圧電素子が振動する前に穿刺針が皮膚を穿刺することになり、この場合は穿刺痛を低減することができない。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来と比してより確実に生体体表の血液採取部位を穿刺する前に振動させ得る穿刺痛低減装置及び穿刺痛低減穿刺具を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明は、穿刺痛低減穿刺具であって、先端から穿刺針が突出することにより生体体表の血液採取部位を穿刺する穿刺具と、穿刺具により血液採取部位を穿刺したときの痛みを低減する穿刺痛低減装置とを有し、穿刺痛低減装置は、血液採取部位に当接される先端面を有する本体部と、本体部における先端面とは反対側の面に対して所定距離だけ離間して配され、穿刺具を血液採取部位から離間して保持し、穿刺具と共に血液採取部位に向けて移動されることにより穿刺具の先端を血液採取部位に当接させる穿刺具保持部と、穿刺具保持部が移動していない状態でオフであり、穿刺具保持部が血液採取部位に押し付けられて穿刺具保持部が本体部側に所定距離だけ移動されることによりオンになるスイッチ部と、スイッチ部に接続され、該スイッチ部がオンになることにより印加される電圧により振動し、血液採取部位を振動させる振動体とを有する。
また本発明は、穿刺痛低減装置であって、生体体表の血液採取部位に当接される先端面を有する本体部と、本体部における先端面とは反対側の面に対して所定距離だけ離間して配され、先端から穿刺針が突出することにより血液採取部位を穿刺する穿刺具を血液採取部位から離間して保持し、穿刺具と共に血液採取部位に向けて移動されることにより穿刺具の先端を血液採取部位に当接させる穿刺具保持部と、穿刺具保持部が移動していない状態でオフであり、穿刺具保持部が血液採取部位に押し付けられて穿刺具保持部が本体部側に所定距離だけ移動されることによりオンになるスイッチ部と、スイッチ部に接続され、該スイッチ部がオンになることにより印加される電圧により振動し、血液採取部位を振動させる振動体とを有する。
これにより、穿刺具が血液採取部位方向に押し付けられていない状態では穿刺具により血液採取部位を穿刺できず、穿刺具保持部とともに穿刺具が血液採取部位に押し付けられるとスイッチ部がオンになり血液採取部位を振動させた後に穿刺具は穿刺することができる。
本発明によれば、穿刺具が血液採取部位方向に押し付けられていない状態では穿刺具により血液採取部位を穿刺できず、穿刺具保持部とともに穿刺具が血液採取部位に押し付けられるとスイッチ部がオンになり血液採取部位を振動させた後に穿刺具は穿刺することができ、かくして従来と比してより確実に生体体表の血液採取部位を穿刺する前に振動させることができる。
第1の実施の形態における穿刺痛低減穿刺具の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態における穿刺具の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態における穿刺痛低減装置の構成を示す略線図である。 穿刺痛低減穿刺具の使用手順を示すフローチャートである。 穿刺痛低減穿刺具の使用手順を示す略線図である。 第2の実施の形態における穿刺痛低減穿刺具の構成を示す略線図である。 第2の実施の形態における穿刺具の構成を示す略線図である。
以下に、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
<1.第1の実施の形態>
〔1−1.穿刺痛低減穿刺具の構成〕
まず、第1の実施の形態について説明する。図1に示すように、穿刺痛低減穿刺具1は、穿刺具2及び穿刺痛低減装置3により構成される。穿刺痛低減穿刺具1は、穿刺痛低減装置3に穿刺具2が装着されて使用される。ここで、図4を除く各図において、左側を先端、右側を基端、先端及び基端を結ぶ水平方向を軸方向として説明する。
〔1−2.穿刺具の構成〕
穿刺具2は、先端から穿刺針をバネ等により突出させることにより使用者の体表の血液採取部位を穿刺するものであり、本実施の形態においては本願発明の出願人により以前に出願された穿刺具を用いるものであり、必要な部分については説明するが、詳しくは特開2000−245717号公報を参照されたい。
穿刺具2は、図2に示すように、穿刺具本体10の先端に穿刺針カートリッジ20が着脱自在に装着される。穿刺具本体10は、ハウジング11、プランジャ12、コイルバネ13、コイルバネ14、調節部15、セット操作部16等を含む構成される。
穿刺具本体10は、先端が開口し中空に形成された長尺状のハウジング11の内部にプランジャ12、コイルバネ13及びコイルバネ14が設けられ、またハウジング11の基端側に調節部15及びセット操作部16が設けられる。
ハウジング11は、略円筒形状に形成されたハウジング本体11Aの外周中央に弾性変形可能な板状の穿刺操作部11Bが設けられ、該穿刺操作部11Bの先端に内側に突出した突起11Cが設けられる。またハウジング11は、突起11Cと対向する位置に該突起11Cより大きな係止孔11Dが設けられ、穿刺操作部11Bが押圧操作されると突起11Cが係止孔11D内に入り込む。さらにハウジング11は、末端にキャップ状部材11Eが設けられる。
プランジャ12は、ハウジング本体11A内を軸方向に移動(変位)し得るように構成される。プランジャ12は、穿刺針カートリッジ20のランセット22が着脱自在に装着される円筒状の装着部12Aが先端に形成される。またプランジャ12は、基端側に向けて立設された突出部12Bが基端に形成される。突出部12Bの基端は外側に向けて突出するように形成される。
さらにプランジャ12は、軸方向に対して中央付近にフランジ12Cが形成され、該フランジ12Cより先端側に弾性変形可能な棒状のロック部材12Dが形成され、フランジ12Cをはさんでロック部材12Dとは反対側に外周方向に立設された突起12Eが設けられる。ロック部材12Dの先端には、ハウジング11の係止孔11D側よりも小さく、外周側に突出した突起12Eが形成される。
調節部15は、ハウジング11の基端側に回動自在に設けられ、ハウジング11内に基端方向に異なる長さの制御板15Aが周方向に並ぶようにして設けられる。調節部15は、回動操作されることにより、長さが異なる制御板15Aのいずれかがプランジャ12の突起12Eと対向するので、穿刺時に制御板15Aにプランジャ12の突起12Eが当接することにより穿刺針23の穿刺深さを調整する。
セット操作部16は、コイルバネ14を収納する円筒状の本体部16Aと、該本体部16Aの先端にリング状に形成されコイルバネ14の先端が当接するリブ16Bと、本体部16Aの基端に設けられる指当て部16Cとにより構成される。
セット操作部16は、軸方向に沿って指当て部16Cがキャップ状部材11Eと当接する位置まで移動することができる。
穿刺針カートリッジ20は、管状の穿刺針ホルダー21と、該穿刺針ホルダー21内に軸方向に移動可能に収納され、先端に穿刺針23を有するランセット22とにより構成される。
穿刺針ホルダー21の先端は、血液採取部位に当接する開口21Aが形成される。また穿刺針ホルダー21は、中央部分から基端にかけてランセット22の大径部22Aに合わせて径が大きく形成される。
ランセット22は、大径部22Aを挟んで穿刺針23とは反対側にプランジャ12の装着部12A内に嵌合するように形成されたハブ22Bが設けられる。
穿刺針カートリッジ20は、穿刺具本体10に装着される際、ハウジング11の先端に穿刺針ホルダー21が末端側から嵌入され、プランジャ12の装着部12Aにランセット22のハブ22Bが嵌入される。
これにより穿刺針カートリッジ20は、穿刺針ホルダー21がハウジング11と嵌合して該ハウジング11に固定されるとともに、プランジャ12の先端にランセット22が嵌合されてプランジャ12とともにランセット22が移動することができる。
〔1−3.穿刺痛低減装置の構成〕
穿刺痛低減装置3は、図3に示すように、当接部31及び収納部32からなる本体部30、穿刺具保持部33,バネ34、電池35、モータ36、電極41、42及び43からなるスイッチ部37、配線51及び52を含む構成とされる。
当接部31は、先端にむけて径が小さくなる略円錐台形状に形成され、その中央に軸方向に沿って穿刺具2の穿刺針カートリッジ20が挿通できる程度の径を有する貫通孔31Aが設けられる。また当接部31は、使用時に使用者の血液採取部位に当接する先端面31Bを有する。
収納部32は、当接部31の基端に接続され、当接部31より外周側に電池35及びモータ36がそれぞれ格納される空間32A及び32Bが設けられる。空間32A及び32Bには、それぞれ電池35及びモータ36が収納される。
収納部32は、当接部31の貫通孔31Aと繋がるように中央に軸方向に沿って貫通孔32Cが設けられる。貫通孔32Cは、先端側の径は貫通孔31Aと同じ径で、穿刺具2が挿入される際にハウジング11が接しないように末端側に向かって径が徐々に大きくなるように形成される。また収納部32は、貫通孔32Cの内周面に沿って半周ほど配されて両端が基端面32Dから基端方向に突出した電極41が設けられる。
穿刺具保持部33は、収納部32の基端面32Dにバネ34を介して対向するように接続され、バネ34が自然長の状態で収納部32の基端面32Dに所定間隔離間して配される。
穿刺具保持部33は、収納部32の貫通孔32Cと対向する位置に、ハウジング11のハウジング本体11Aが嵌入される嵌入孔33Aが設けられる。また穿刺具保持部33は、嵌入孔33Aの外周側であって電極41の両端とそれぞれ対向する位置に、該電極41の両端から所定の距離だけ離間して電極42及び43が設けられる。
穿刺具保持部33は、先端方向に押し付けられるとバネ34が収縮しながら移動して収納部32の基端面32Dに接近し、電極41の両端と電極42及び43がそれぞれ接する。
電池35は、モータ36を駆動する電力を供給する電源であり、配線51を介して電極42と接続される。
モータ36は、モータ軸に偏心した錘が取り付けられた所謂振動モータでなり、配線52を介して電極43と接続される。モータ36は、電流が流れるとモータ軸とともに錘が回転して振動を発生させる。モータ36は、振動すると穿刺痛低減装置3全体が振動する程度の振動を発生するものが適応される。
従って穿刺痛低減装置3は、穿刺具保持部33が先端方向に移動され電極41の両端と電極42及び43がそれぞれ接してスイッチ部37がオンになると、電池35とモータ36とが電気的に接続されて電池35からモータ36へ電圧が印加されてモータ36が回転して装置全体を振動させる。
ところで本体部30の軸方向の長さは、穿刺痛低減装置3に穿刺具2が装着された際に穿刺針ホルダー21の開口21Aと当接部31の先端面31Bとの軸方向の距離が、バネ34が自然長であるときの電極41の両端と電極42及び43とが離間している距離(穿刺具保持部33が先端方向に移動する距離)と等しくなるように設定される。
また、本体部30の軸方向の長さは、穿刺針ホルダー21の開口21Aと当接部31の先端面31Bとの軸方向の距離が、穿刺針23が開口21Aから突出する穿刺深さよりも長くなるように設定される。
〔1−4.穿刺痛低減穿刺具の使用(動作)〕
次に穿刺痛低減穿刺具1の使用について図4に示すフローチャートを用いて説明する。穿刺痛低減穿刺具1は、使用される際、まず穿刺具2において穿刺具本体10の先端に穿刺針カートリッジ20が装着される(ステップSP1)。
その後、穿刺具2は、セット操作部16の指当て部16Cに使用者の指が当てられ、セット操作部16が基端方向に移動される。このとき穿刺具2は、セット操作部16が基端方向に移動されるに連れて、まずはコイルバネ14が圧縮され、その後にプランジャ12及びランセット22が基端方向に移動されてコイルバネ13が圧縮される。
プランジャ12は、基端方向に移動されると、突起12Eがハウジング11の係止孔11Dに入り込むことによりハウジング11に係止される。
そして、穿刺具2は、使用者の指がセット操作部16から離されると、セット操作部16がコイルバネ14の弾性力により元の位置に戻るが、プランジャ12はハウジング11に係止された状態で保持され、コイルバネ13も圧縮した状態で保持される。これにより穿刺具2は、穿刺針23を血液採取部位に穿刺可能な状態となる(ステップSP2)。
続いて、穿刺痛低減穿刺具1では、穿刺可能な状態となった穿刺具2が穿刺痛低減装置3の嵌入孔33A、貫通孔32C及び31Aに基端側から挿入されて装着される。このとき、穿刺具2は、ハウジング11が穿刺具保持部33の嵌入孔33Aに嵌入されることにより保持され、穿刺針ホルダー21の開口21Aが当接部31の先端面31Bよりも基端側で固定される(ステップSP3)。
穿刺痛低減穿刺具1は、図5(A)に示すように、穿刺痛低減装置3に穿刺具2が装着された状態で、当接部31の先端面31Bが例えば指FGの血液採取部位に当接される(ステップSP4)。
穿刺痛低減穿刺具1は、図5(B)に示すように、穿刺具2が押し込まれて穿刺具保持部33とともに先端方向に移動されると、電極41の両端と電極42及び43が接してモータ36に電圧が印加される(ステップSP5でYES)。これにより穿刺痛低減装置3は、装置全体が振動して先端面31Bに当接している血液採取部位を振動させる(ステップSP6)。また、この状態で穿刺痛低減穿刺具1は、穿刺具2の先端である開口21Aが血液採取部位に当接する。
その後、穿刺痛低減穿刺具1は、図5(C)に示すように、穿刺操作部11Bが押圧されると、プランジャ12の突起12Eがハウジング11の突起11Cに入り込み、プランジャ12の突起12Eがハウジング11の係止孔11Dから外れてプランジャ12の係止が解除される。
穿刺具2は、プランジャ12の係止が解除されると、圧縮されていたコイルバネ13が弾性力により伸長してプランジャ12及びランセット22を先端方向に移動させ、穿刺針23が開口21Aから突出して血液採取部位を穿刺する(ステップSP7)。
なお、穿刺具2は、プランジャ12が先端方向に移動されるに連れてコイルバネ14が圧縮され、穿刺針23が穿刺深さ分だけ開口21Aから突出した後、コイルバネ14が弾性力により伸長してプランジャ12及びランセット22を基端方向に移動させる。これにより穿刺針23が開口21Aよりも基端側に位置するように戻される。
穿刺が終了すると、穿刺具本体10から穿刺痛低減装置3及び穿刺針カートリッジ20が取り外される(ステップSP8)。
一方、穿刺痛低減穿刺具1は、当接部31の先端面31Bが血液採取部に当接された状態で(ステップSP4)、穿刺具2及び穿刺具保持部33が先端方向に押し込まれないと、電極41の両端と電極42及び43が接することなくスイッチ部37がオフしているので、モータ36に電圧が印加されずに穿刺痛低減装置3が振動いない(ステップSP5でNO、SP9)。
ところで、本体部30の長さは、穿刺針ホルダー21の開口21Aと当接部31の先端面31Bとの軸方向の距離が、穿刺針23が開口21Aから突出する穿刺深さよりも長くなるように設定されている。
よって穿刺具2及び穿刺具保持部33が押し込まれずに穿刺痛低減装置3が振動いない状態で、穿刺操作部11Bが押圧され穿刺具2の穿刺針23が開口21Aから突出した場合であっても、血液採取部位には穿刺針23が届かない(ステップSP10)。これにより穿刺痛低減穿刺具1は、穿刺痛低減装置3が振動していない状態での穿刺を防止することができる。
〔1−5.効果等〕
このように穿刺痛低減穿刺具1は、穿刺具2を保持する穿刺具保持部33が本体部30の基端面32Dから穿刺具2の穿刺深さより離間してバネ34を介して本体部30に接続される。また穿刺痛低減穿刺具1は、本体部30に設けられる電極41の両端と穿刺具保持部33に設けられる電極42及び43とが穿刺具2の穿刺深さより離間して配される。
これにより穿刺痛低減穿刺具1は、穿刺具2が先端方向に押し込まれて電極41の両端と電極42及び43が接してスイッチ部37がオンになるとモータ36に電圧が印加されて振動が発生すると共に開口21Aが血液採取部位に当接するので、血液採取部位を振動させてから穿刺することができる。
ここで血液採取部位を振動させながら穿刺針を穿刺することにより、穿刺痛が低減されることが実証されている。よって穿刺痛低減穿刺具1は、穿刺針23の穿刺による穿刺痛を低減させることができる。
一方、穿刺痛低減穿刺具1は、穿刺具2が先端方向に押し込まれないと電極41の両端と電極42及び43が離間したままでスイッチ部37がオンにならずにモータ36に電圧が印加されず振動を発生させることができない。しかしながら、穿刺痛低減穿刺具1では、この状態では穿刺針23が開口21Aから突出しても血液取得部位を穿刺することはないので、振動を発生させずに穿刺することはない。
かくして穿刺痛低減穿刺具1は、生体の体表の血液採取部位を穿刺する前に確実に振動させることができる。
<2.第2の実施の形態>
〔2−1.穿刺痛低減穿刺具の構成〕
次に、第2の実施の形態について説明する。図6に示すように、第2の実施の形態における穿刺痛低減穿刺具100は、穿刺具2及び穿刺痛低減装置103により構成される。穿刺具2は、第1の実施の形態における穿刺具と同様であるため説明は省略する。
〔2−2.穿刺痛低減装置の構成〕
穿刺痛低減装置103は、図7に示すように、当接部31及び収納部32からなる本体部30、穿刺具保持部33、バネ34、電池35、電極41、42及び43からなるスイッチ部37、配線51、52、53、圧電素子110及び駆動回路111を含む構成とされる。すなわち穿刺痛低減装置103は、第1の実施の形態における穿刺痛低減装置3におけるモータ36に代えて、圧電素子110、駆動回路111及び配線53が設けられ、その他の各部については穿刺痛低減装置3と同様である。
圧電素子110は、当接部31の先端面31Bに設けられ、電圧が印加されることにより振動する。圧電素子110は、配線53を介して収納部32の空間32B内に設けられる駆動回路111に接続される。
駆動回路111は、配線52を介して電極42と接続され、電極41の両端と電極42及び43とが接してスイッチ部37がオンになった際に電池35から供給される電圧を圧電素子110が作動できる電圧に昇圧して圧電素子110に供給する。
〔2−3.穿刺痛低減穿刺具の使用(動作)〕
穿刺痛低減穿刺具100は、穿刺痛低減穿刺具1と同様に穿刺具本体10の先端に穿刺針カートリッジ20が装着されて穿刺具2が穿刺針23を使用者の生体表面の血液採取部位に穿刺可能な状態にされる。
そして穿刺痛低減穿刺具100は、穿刺具2が穿刺痛低減装置103に装着された後、先端面31B及び圧電素子110が血液採取部位に当接される。穿刺痛低減穿刺具100は、穿刺具2が押し込まれて穿刺具保持部33とともに先端方向に移動されると、電極41の両端と電極42及び43が接してスイッチ部37がオンになり、駆動回路111から圧電素子110に電圧が印加されて振動する。これにより圧電素子110に当接している血液採取部位を振動させる。
また、この状態で穿刺痛低減穿刺具100は、穿刺具2の先端である開口21Aが血液採取部に当接する。その後、穿刺痛低減穿刺具100は、穿刺操作部11Bが押圧されると、プランジャ12の係止が解除されて穿刺針23が開口21Aから突出して血液採取部を穿刺する。これにより穿刺痛低減穿刺具100は、血液採取部位を振動させた状態で穿刺針23により血液採取部位を穿刺するので、穿刺による穿刺痛を低減することができる。
一方、穿刺痛低減穿刺具100は、当接部31の先端面31Bが血液採取部位に当接された状態で、穿刺具2及び穿刺具保持部33が先端方向に押し込まれないと、駆動回路111から圧電素子110に電圧が印加されずに振動しない。
このとき穿刺操作部11Bが押圧され穿刺具2の穿刺針23が開口21Aから突出しても、穿刺針ホルダー21の開口21Aと当接部31の先端面31Bとの軸方向の距離が、穿刺針23が開口21Aから突出する穿刺深さよりも長くなるように本体部30の長さが設定されているので、血液採取部位には穿刺針23が届かない。これにより穿刺痛低減穿刺具100は、血液採取部位を振動させていない状態での穿刺を防止することができる。
かくして穿刺痛低減穿刺具100は、生体の体表の血液採取部位を穿刺する前に確実に振動させることができる。
〔3.他の実施の形態〕
〔3−1.他の実施の形態1〕
上述した実施の形態においては、スイッチ部37として離間した電極41、42及び43を用い、電極41の両端と電極42及び43が接することでモータ36及び圧電素子110が振動するようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば、スイッチ部としてのボタンスイッチが、穿刺具保持部33とは穿刺具2の穿刺深さより離間した基端面32D上に設けられ、穿刺具2が先端方向に押し込まれて穿刺具保持部33が移動されることによりボタンスイッチを押すようにしてもよい。
〔3−2.他の実施の形態2〕
上述した実施の形態においては、当接部31を略円錐台形状にした場合について述べたが、本発明はこれにかぎらず、例えば断面がC字型に形成された形状に形成されていてもよく、その他の形状でもよい。
〔3−3.他の実施の形態3〕
上述した実施の形態は、当接部31と収納部32とが別々に形成されている場合について述べたが、本発明はこれにかぎらず、当接部と収納部がいったい形成されていてもよい。
〔3−4.他の実施の形態4〕
上述した実施の形態は、モータ36及び圧電素子110により血液採取部位を振動させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の振動を発生させる装置を適応してもよい。
本発明は、例えば医療分野に適用することができる。
1……穿刺痛低減穿刺具、2……穿刺具、3……穿刺痛低減装置、10……穿刺具本体、11……ハウジング、12……プランジャ、13、14……コイルバネ、15……調節部、16……セット操作部、20……穿刺針カートリッジ、21……穿刺針ホルダー、22……ランセット、23……穿刺針、30……本体部、31……当接部、32……収納部、33……穿刺具保持部、34……バネ、35……電池、36……モータ、37……スイッチ部、41、42、43……電極、51、52……配線。

Claims (6)

  1. 先端から穿刺針が突出することにより生体体表の血液採取部位を穿刺する穿刺具と、
    前記穿刺具により前記血液採取部位を穿刺したときの痛みを低減する穿刺痛低減装置とを有し、
    前記穿刺痛低減装置は、
    前記血液採取部位に当接される先端面を有する本体部と、
    前記本体部における前記先端面とは反対側の面に対して所定距離だけ離間して配され、前記穿刺具を前記血液採取部位から離間して保持し、前記穿刺具と共に前記血液採取部位に向けて移動されることにより前記穿刺具の先端を血液採取部位に当接させる穿刺具保持部と、
    前記穿刺具保持部が移動していない状態でオフであり、前記穿刺具保持部が前記血液採取部位に押し付けられて前記穿刺具保持部が前記本体部側に所定距離だけ移動されることによりオンになるスイッチ部と、
    前記スイッチ部に接続され、該スイッチ部がオンになることにより印加される電圧により振動し、前記血液採取部位を振動させる振動体と
    を有する穿刺痛低減穿刺具。
  2. 前記本体部は、
    前記穿刺具保持部が移動していない状態で前記穿刺具から前記穿刺針が突出しても前記血液採取部位に届かず、かつ前記穿刺具及び前記穿刺具保持部が前記距離だけ移動した状態で、前記穿刺具から前記穿刺針が突出すると前記血液採取部位を穿刺するような長さに形成される
    請求項1に記載の穿刺痛低減穿刺具。
  3. 前記スイッチ部は、
    前記本体部における前記先端面とは反対側の面に設けられる第1の電極と、前記穿刺具保持部における前記第1の電極と対向する位置に前記距離だけ離間して設けられる第2の電極とを有し、
    前記穿刺具保持部が移動していない状態で前記第1及び第2の電極が離間していてオフであり、前記穿刺具保持部が前記本体部側に前記距離だけ移動されて前記第1及び第2の電極が接することによりオンになる
    請求項1に記載の穿刺痛低減穿刺具。
  4. 前記振動体は、偏心した錘が軸に取り付けられたモータであり、電圧が印加されることにより前記本体部を振動させる
    請求項1に記載の穿刺痛低減穿刺具。
  5. 前記振動体は、電圧が印加されることにより振動する圧電素子であり、前記先端面に設けられる
    請求項1に記載の穿刺痛低減穿刺具。
  6. 生体体表の血液採取部位に当接される先端面を有する本体部と、
    前記本体部における前記先端面とは反対側の面に対して所定距離だけ離間して配され、先端から穿刺針が突出することにより前記血液採取部位を穿刺する穿刺具を前記血液採取部位から離間して保持し、前記穿刺具と共に前記血液採取部位に向けて移動されることにより穿刺具の先端を血液採取部位に当接させる穿刺具保持部と、
    前記穿刺具保持部が移動していない状態でオフであり、前記穿刺具保持部が前記血液採取部位に押し付けられて前記穿刺具保持部が前記本体部側に所定距離だけ移動されることによりオンになるスイッチ部と、
    前記スイッチ部に接続され、該スイッチ部がオンになることにより印加される電圧により振動し、前記血液採取部位を振動させる振動体と
    を有する穿刺痛低減装置。
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JP2021527488A (ja) * 2018-06-14 2021-10-14 アリネックス, インコーポレイテッド 鼻腔を処置するための薬剤送達システムおよび方法

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