JP2014064618A - マットレスおよびその制御方法 - Google Patents

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Akitsugu Misaki
晶嗣 御崎
Kosuke Hioki
康祐 日置
Shinichiro Takasugi
紳一郎 高杉
Shuji Fukagawa
修司 深川
Mika Wada
美香 和田
Kiyoe Harada
起代枝 原田
Keiko Miyazaki
敬子 宮▲崎▼
Yukiko Tachibana
由紀子 立花
Takahide Uejima
隆秀 上島
Mitsue Uryu
充恵 瓜生
Yuki Tajiri
由季 田尻
Yukie Iwamoto
幸英 岩本
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Abstract

【課題】使用者の血行の改善を有利に促すことの出来る、新規な構造のマットレスおよびその制御方法を提供すること。
【解決手段】複数のセル24が体圧作用面にマトリックス状に整列配置されており、体圧測定手段88により測定された各セル24に加わる体圧に基づき、所定値以上の体圧が測定されたセル24を対象セル24として選択し、対象セル24の流体室42の内圧を増圧して所定時間に亘って使用者の身体の一部を対象セル24で押圧すると共に、対象セル24の流体室42の内圧を減圧して該対象セルによる押圧を解除するようにした。
【選択図】図9

Description

本発明は、寝具等に用いられるマットレスに係り、特に、使用者の身体を押圧して刺激を付与することができるマットレスおよびその制御方法に関する。
従来から、寝具等における人体の支持部分には、クッション作用を有するマットレスが採用されており、使用者の身体を弾性的に支持することで寝心地の改善が図られている。
ところで、一般的なマットレスを長期に亘って連続的に使用すると、体圧(人体の荷重による圧力)の反力が使用者の局所に連続して作用することから、血流の悪化等に起因する褥瘡が生じるおそれがある。そこで、褥瘡の発生を防止するために、流体の圧力を利用して使用者の体圧の作用位置を変化させて、実質的に使用者に作用する体圧の反力を分散させることが可能なマットレスが提案されている。例えば、特開2012−29869号公報(特許文献1)には、人体を支持する基体の体圧作用面(人体の支持部分)を複数のセルで構成する一方、マットレスの内部にセルに加わる体圧を測定する荷重センサシートを配設して、各セルの流体室に外部から空気等の流体を送入/排出することによりセルの内圧を調節可能とした構造が提案されている。
このような従来構造のマットレスにおいては、高い体圧が測定されたセルの流体を排出することにより、使用者の体の一部が体圧の作用で長期に亘って圧迫されるのを防ぐようになっている。さらに、高い体圧が測定されたセルの流体を排出するだけでなく、排出と流入を繰り返すことによりセルを膨張/収縮させ、使用者の体の一部を押圧することにより、静脈血やリンパの還流や動脈血の流入を有利に促進して血行の改善を行うことも提案されている。このようなマットレスの機能は、健常者の血流や快眠を促すことにも寄与し得ることから、かかるマットレスを健常者向けの寝具として提供することも検討されている。
ところが、特許文献1に記載のマットレスでは、各セルがマットレスの幅方向に延びる筒状を為していることから、例えば、当該セルの一方の端部で高い体圧が加わっていた場合、セルの流体を排出した効果は、当該セルの全体で分散されてしまい、体圧の反力による圧迫が加えられている部位に直接的且つ速やかに及ぼされ難いという問題があった。
特に、セルの膨張/収縮によって使用者の体に押圧/除圧の刺激を付与して血行の改善を図る効果は、より局所的に行うことにより有利に達成されるものであることから、上記の如き従来構造のマットレスでは、所期の血行改善効果が十分に得られないおそれがあった。また、健常者を使用対象とした場合には、より強い押圧力を加えなければ満足感が得られ難いことから、従来構造のマットレスでは、対応が難しいという問題もあった。
特開2012−029869号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、使用者の血行の改善を有利に促すことの出来る、マットレスの新規な制御方法、およびそのような制御方法を実施し得る新規な構造のマットレスを提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
マットレスの制御方法に関する本発明の第一の態様は、使用者の身体を支持する基体の体圧作用面に複数のセルが配設されていると共に、該セルの内部に形成された流体室の圧力を調節する圧力調節手段と、該セルに加わる体圧を測定する体圧測定手段が設けられているマットレスの制御方法であって、前記複数のセルが前記体圧作用面にマトリックス状に整列配置されており、前記体圧測定手段により測定された各前記セルに加わる体圧に基づき、所定値以上の体圧が測定されたセルを対象セルとして選択する対象セル選択工程と、前記対象セルの前記流体室の内圧を増圧して所定時間に亘って前記使用者の身体の一部を該対象セルで押圧する押圧工程と、前記対象セルの前記流体室の内圧を減圧して該対象セルによる押圧を解除する除圧工程とを、含むことを特徴とする。
本発明に従うマットレスの制御方法においては、体圧作用面にマトリックス状に整列配置された複数のセルのそれぞれに加わる体圧を測定し、それらの中から所定値以上の体圧が測定されたセルを対象セルとして、押圧/除圧工程が実施されている。これにより、セルの膨張/収縮により使用者の体に刺激を有効に与え得るセルを確実に選択して、押圧/除圧工程を実施し得ることから、セルによる膨張/収縮による血行の改善を有利に促すことができる。
特に、複数のセルは体圧作用面にマトリックス状に配設されていることから、従来の如き幅方向の全体に亘って横長に延出するセルに比して、使用者の身体に対して、局所的に押圧/除圧の刺激を付与することができる。これにより、所定値以上の体圧の反力による圧迫が加えられている部位に、直接的且つ速やかに押圧/除圧の刺激を与えて血行を促進し、当該部位に褥瘡等が発生するおそれを有利に低減することができるのである。なお、押圧/除圧工程による血行の改善効果を有利に得るためには、マトリックスにおける各行(マットレスの幅方向)には、少なくとも5個以上、好ましくは7個以上のセルが整列配置されていることが望ましく、また、マトリックスの列(マットレスの長さ方向)が使用者の身体の頭部から足先まで支持する場合には、マトリックスの各列に少なくとも12個以上、好ましくは20個以上のセルが整列配置されていることが望ましい。
また、対象セルにて実施される押圧工程と除圧工程は、各対象セルについて個別に順次行ってもよいし、任意に選択された対象セル毎に纏めて行ってもよく、更には、複数の対象セルの全てに同時に行ってもよい。
マットレスの制御方法に関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記対象セル選択工程の前に、体圧分散工程が実施されており、該体圧分散工程が、前記体圧測定手段により各前記セルに加わる体圧を測定する第一体圧測定工程と、前記第一体圧測定工程で得られた各前記セルに加わる体圧に基づき、前記複数のセルをグループ分けするグループ化工程と、前記グループ化工程で分けられた前記グループ毎に、前記流体室の目標内圧を設定する目標内圧設定工程と、前記グループ化工程で分けられた前記グループ毎に、各前記セルの流体室を相互に連通して前記圧力調節手段により前記流体室の内圧が前記目標内圧となるように調節する内圧調節工程と、前記内圧調節工程の終了後に、前記グループを構成する前記セルの前記流体室を相互に独立させる独立工程と、を含んでいるものである。
本態様においては、はじめに体圧分散工程を行い、体圧の反力が局所的に加えられている状態を解消して、血流の促進を図った後、さらに、所定値以上の体圧が加わる対象セルに対して押圧/除圧工程を実施することができる。これにより、体圧分散工程により全体の血流改善を図った後に、押圧/除圧工程に有利な対象セルを選択して、押圧/除圧による刺激付与することができ、使用者の血流の改善を一層有利に図ることができるのである。
特に、本態様における体圧分散工程によれば、複数のセルを各セルに加わる体圧に基づいてグループ化すると共に、グループ化された各セルの流体室を相互に連通させた状態で圧力調節手段によりセル内圧を目標内圧となるように調節することができる。これにより、一つ一つのセルの内圧を目標内圧となるように調節する場合に比して、圧力調節手段の動作指令(例えば、切換弁やポンプの動作指令)の削減乃至は一括化が可能となり、非常に短時間での各セルの内圧調節が可能となる。また、グループ内のセルが相互に連通された状態で内圧調節手段により内圧の調節を行うことから、グループ内のセル内圧の平準化を速やかに達成することができて、使用者への違和感を有利に解消することができる。
また、各セルに加わる体圧に基づき複数のセルがグループ化されることから、現状の使用者のエアマット上の姿勢に沿ったセルのグループ化が可能となる。しかも各グループ毎にセルの内圧調節が一括で行われる。これにより、現状の体圧分布に応じたセルの内圧調整が速やかに可能となり、使用者に与える違和感を、可及的に低減できる。加えて、目標内圧に調節された後のセルは相互に独立されることから、目標内圧に設定された各セルの内圧やそれによる高さ位置等が他のセルにより変動することを有利に防止できて、各セルを所望の状態に維持することが可能となる。従って、対象セルの押圧/除圧の実施の前に、使用者の身体全体の血流の改善を良好に図ることができるのである。
なお、複数のセルのグループ化は、各セルに加わる体圧の大きさによりグループ分けしたり、各セルに加わる体圧の分布から推測される人体の臀部、脚部等の部位によるグループ分けなどが可能である。
マットレスの制御方法に関する本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記複数のセルの前記マトリックス状の配置における各行において、複数の前記対象セルが選択された場合には、前記対象セルを各行毎に連結した状態で、前記押圧工程と前記除圧工程を実施するものである。
本態様によれば、マトリックスの行毎に、対象セルを連通し一括して押圧/除圧工程を実施することができ、押圧/除圧工程を効率的に行うことができる。ここで、行毎に連通されるセルは、所定値以上の体圧が加わる対象セルであることから、使用者の身体に局所的に押圧/除圧による刺激を与える効果は何ら低減されることはない。
マットレスの制御方法に関する本発明の第四の態様は、前記第一〜第三の何れかの態様に記載のものにおいて、前記押圧工程と前記除圧工程を、前記複数のセルの前記マトリックス状の配置において、少なくとも1行を空けて隣接する行における前記対象セルに対して、順次に実施するものである。
本態様においては、マトリックスにおける少なくとも1行分の距離を隔てた対象セルに対して、順次に押圧/除圧工程が実施されることから、使用者の身体に対して押圧/除圧による刺激が加えられる部分もマットレスの長さ方向において所定距離を隔てて点在することとなる。理由は明らかではないが、押圧/除圧の刺激が加えられる部分が接近している場合よりも、所定距離を隔てて点在している方が、静脈血やリンパの還流や動脈血の流入を有利に促進して、一層有利に血行の改善を図ることができるのである。
マットレスに関する本発明の第一の態様は、使用者の身体を支持する基体の体圧作用面に複数のセルが配設されていると共に、該セルの内部に形成された流体室の圧力を調節する圧力調節手段と、該セルに加わる体圧を測定する体圧測定手段が設けられているマットレスにおいて、前記複数のセルが前記体圧作用面にマトリックス状に整列配置されており、前記体圧測定手段により各前記セルに加わる体圧を測定した結果に基づき、所定値以上の体圧が測定されたセルを対象セルとして選択する対象セル選択手段と、前記対象セルの前記流体室の内圧を増圧して所定時間に亘って前記使用者の身体の一部を該対象セルで押圧する押圧手段と、前記対象セルの前記流体室の内圧を減圧して該対象セルによる押圧を解除する除圧手段とを含むことを、特徴とする。
本発明に従う構造とされたマットレスにおいては、上記制御方法と同様に、マトリックス状に配設されたセルの内、所定値以上の体圧が加わる対象セルを巧く利用して、使用者の身体に対して、局所的に押圧/除圧の刺激を付与して、血行の改善を有利に図ることができるのである。
マットレスに関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記体圧測定手段により測定された各前記セルに加わる体圧に基づき、該複数のセルをグループ分けするグループ化手段と、前記グループ化手段により分けられた前記グループ毎に、前記流体室の目標内圧を設定する目標内圧設定手段と、前記グループ化手段により分けられた前記グループ毎に、各前記セルの前記流体室を相互に連通/独立させる連通/独立手段と、を有しており、前記グループ毎に、各前記セルの流体室を前記連通/独立手段により相互に連通させた状態で、前記圧力調節手段により前記流体室の内圧が前記目標内圧へ調節されるようになっている一方、前記圧力調節手段により内圧が調節された前記グループを構成する前記セルの前記流体室が、前記連通/独立手段により相互に独立されるようになっているものである。
本態様によれば、はじめに体圧分散手段により体圧の反力が局所的に加えられている状態を解消して、血流の促進を図った後、さらに、所定値以上の体圧が加わる対象セルに対して押圧/除圧手段により刺激を与えることができ、血流の改善をさらに有利に促すことができる。
本発明に従うマットレスおよびその制御方法によれば、マトリックス状に配設されたセルの内、所定値以上の体圧が加わる対象セルを巧く利用して、使用者の身体に対して、局所的に押圧/除圧の刺激を付与することができる。これにより、静脈血やリンパの還流や動脈血の流入を有利に促進して血行の改善を有利に図ることができる。
本発明のマットレスを備えたベッドの斜視組立図。 本発明のマットレスの上面図。 図2におけるIII−III断面図。 セルの斜視図。 図4に示したセルの断面図。 本発明のマットレスのシステム構成の説明図。 体圧センサの上面図。 図7におけるVIII−VIII断面図。 本発明の制御方法を示すフローチャート。 内圧調節工程を示すフローチャート。 グループ内圧微調節工程を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明に従う構造とされたマットレス10を備えたベッド12を示す。ベッド12は、ベッド本体14における床板16の上面にマットレス10が載置された構造とされている。マットレス10は、マットレス本体18と、天部マット20を含んで構成されている。
図2および図3に、マットレス10を示す。なお、図2においては、天部マット20を透視して図示する。マットレス本体18は、箱状の筐体部22と、筐体部22に収容された複数のセル24とを備えている。なお、以下の説明において、特に断りの無い限り、縦方向とは、図2中の上下方向、横方向とは、図2中の左右方向を言い、上下方向とは、鉛直上下方向である図3中の上下方向をいうものとする。
筐体部22は、全体が弾性を有するクッション材で形成されており、枠体26の下側開口部に基体としての底部マット28が嵌め込まれていると共に、枠体26の上側開口部にクッション層としての天部マット20が嵌め込まれて形成されている。
枠体26は、全体が多孔質のウレタンフォームで形成された弾性を有する部材であって、互いに平行をなすように配置された頭部側ブロック30と脚部側ブロック32が一対の側方ブロック34,34で連結された構造とされて、上下方向で矩形枠状を呈している。なお、枠体26の形成材料は特に限定されるものではなく、発泡性材料にも限定されないが、人体への接触や背上げを行う場合の変形追従性等を考慮すると、ウレタンフォームのような弾性を有する材料で形成されていることが望ましい。
底部マット28は、枠体26に比して上下方向で薄肉とされた矩形板状の部材であって、本実施形態では多孔質のウレタンフォームによって形成されている。また、底部マット28は、上下方向視の形状が枠体26の開口部と対応している。このような底部マット28が枠体26の下側開口部に嵌め込まれることによって、枠体26の内部に収容空所36が形成されている。
収容空所36には、複数のセル24が収容配置されている。セル24は、図4および図5に示されているように、例えばウレタンフィルム等から形成されており、平面視(高さ方向視)で角部が円弧状に丸められた略矩形(角丸矩形状)を呈する袋状乃至は風船状とされている。より詳細には、セル24は、開口部を有する略きん着形状とされた上側袋状部38と下側袋状部40が、互いの開口部を相互に固着することで形成されている。
セル24の内部には、流体室42が形成されている。流体室42は、上側袋状部38の内部空間と下側袋状部40の内部空間が、それらの開口部を利用した連通部43を通じて相互に連通されることで形成されている。流体室42は外部から略密閉されており、セル24の底部に貫設された筒状のポート44を通じて外部に連通されている。そして、ポート44を通じて流体室42内に空気等の流体が給排されることにより、流体室42の内圧が調節されて、セル24が膨張および収縮されるようになっている。なお、セル24に給排される流体は、空気等の気体に限定されるものではなく、例えば、水等の液体を用いることも出来る。
セル24の高さ方向中間部分には、括れ部46が形成されている。即ち、上側袋状部38と下側袋状部40が何れも開口部に向かって次第に窄む形状とされていることにより、上側袋状部38と下側袋状部40との固着部分(開口部)に括れ部46が形成されている。これにより、セル24は、括れ部46の設けられた高さ方向中間部分において細くなっており、膨張時の縦断面において略8の字形乃至は瓢箪形を呈する2段構造とされている。
このようなセル24は、図3に示したように、底部マット28の上面に配設されており、底面が中央部分(ポート44の周囲)において底部マット28に固着されて、底部マット28に対して傾動可能に支持されている。これにより、複数のセル24が、筐体部22の収容空所36内に収容されている。
図6に概略的に示すように、セル24は、マットレス10の横方向に7つ隣接して整列配設されており、これら7つのセル24と、1つの子制御機48を含んで、1つのセルユニット50が構成されている。このようなセルユニット50が、マットレス10の縦方向で21組並設されることによって、筐体部22には、合計147個(7個×21組)のセル24がマトリックス状に整列配設されている。以下、特定位置のセル24を示す場合には、図2中の縦方向をx軸、横方向をy軸として、セル24(x,y)と表記して示す。即ち、図2中、左上隅に位置するセル24をセル24(01,01)と表記し、右下隅に位置するセル24をセル24(21,07)と表記する。なお、後述するように、セル24(x,y)のxの値は、後の制御で使用する、マトリックス状に配置されたセル24の行番号を示すものである。
セルユニット50には、サブ管路52と、サブ管路52から各セル24毎に分岐してセル24のポート44と接続された分岐管路54が設けられている。図示は省略するが、セル24のポート44が底部マット28を貫通して配設されており、分岐管路54がポート44に接続されている。各分岐管路54上には、セル駆動バルブ56が設けられている。セル駆動バルブ56は例えば電磁バルブであり、子制御機48と電気的に接続されて、子制御機48からの制御信号に基づいて、分岐管路54の連通と遮断を選択的に切り替えられるようになっている。なお、詳細な図示は省略するが、子制御機48は、マットレス10の側方に配設されている。そして、セル駆動バルブ56は、マットレス10の下方の例えばベッド本体14内に配設しても良いが、分岐管路54を長くすることによって、子制御機48と共に7つのセル駆動バルブ56をマットレス10の側方に集中して配設する等しても良い。
これらセルユニット50のサブ管路52は、ポンプ装置58から延出されたメイン管路60と接続されている。ポンプ装置58には例えば電磁バルブからなる給気バルブ62および排気バルブ64が設けられており、メイン管路60と接続されている。給気バルブ62はポンプ装置58に設けられたポンプ66と接続されている。一方、排気バルブ64は大気中に連通されている。更に、ポンプ装置58には圧力計68が設けられており、メイン管路60と接続されている。
また、ポンプ装置58には、親制御機70が設けられている。親制御機70は給気バルブ62および排気バルブ64、ポンプ66と電気的に接続されており、後述する制御装置74からの制御信号に基づいて、これらの作動を制御するようになっている。更にまた、親制御機70は圧力計68と電気的に接続されており、メイン管路60の内圧を測定可能とされている。更に、親制御機70は各セルユニット50の子制御機48と電気的に接続されており、各子制御機48に制御信号を送信することにより、それぞれのセルユニット50における各セル駆動バルブ56の作動を制御するようになっている。更にまた、ポンプ装置58には電源装置72が設けられている。電源装置72は各セルユニット50の子制御機48に接続されており、子制御機48およびセル駆動バルブ56の駆動電源を供給するようになっている。
このようなポンプ装置58の親制御機70は、制御装置74と電気的に接続されている。制御装置74は、CPU(Central Processing Unit)76と、ROM(Read Only Memory)78と、RAM(Random Access Memory)80と、駆動回路82と、後述する電源回路102を備えている。ROM78には後述する制御方法に基づく制御プログラム等が記憶されている。RAM80には、制御プログラムの演算値や圧力計68からの計測値等が一時的に格納される。そして、CPU76がROM78に記憶された制御プログラムに基づいて、駆動回路82を通じてポンプ装置58の親制御機70に制御信号を送信することによって、メイン管路60への空気の給排と各セル駆動バルブ56の作動が制御されるようになっている。
これにより、例えば制御装置74からの制御信号に基づいて、給気バルブ62を開放してポンプ66からメイン管路60に空気を送入すると共に、複数のセル駆動バルブ56の内の幾つかを選択的に開放して、セル24の流体室42をメイン管路60と連通することにより、メイン管路60と連通された特定のセル24の流体室42の圧力のみを高くして、セル24の高さを高くすることが出来る。また、排気バルブ64を開放してメイン管路60を大気と連通すると共に、特定のセル駆動バルブ56のみを選択的に開放してセル24の流体室42をメイン管路60と連通することにより、メイン管路60と接続された特定のセル24の流体室42の圧力のみを低くして、セル24の高さを低くすることが出来る。このように、本実施形態においては、制御装置74、ポンプ装置58、および各セルユニット50の子制御機48およびセル駆動バルブ56を含んで、セル24の流体室42の圧力を調節する圧力調節手段が構成されている。
そして、図3に示したように、収容空所36に複数のセル24を収容した枠体26の上側開口部に、天部マット20が嵌め込まれて、収容空所36内のセル24に重ね合わされている。天部マット20は、上下方向視の形状が底部マット28と略同一とされると共に、底部マット28よりも厚肉の矩形板状を呈している。天部マット20は、それぞれが多孔質のウレタンフォームで形成された第1クッション層としての表層部84と、第2クッション層としての裏層部86とを有する積層構造とされている。なお、表層部84と裏層部86は同一の材料で形成されていても良いが、弾性係数等が異なる材料で形成することで、より優れた寝心地が発揮され得る。
天部マット20において、表層部84と裏層部86の間には、体圧測定手段としての体圧センサ88が設けられている。体圧センサ88としては、歪ゲージや磁歪体を用いたロードセル等を用いることも可能であるが、本実施形態においては、体圧センサ88として、シート状の静電容量型センサが用いられている。このような静電容量型センサとしては、従来公知のものが適宜に採用可能であることから、以下、概略を説明するに留める。
図7および図8に、体圧センサ88を概略的に示す。なお、図7においては、後述する誘電層90および表側基材92を透視して図示すると共に、後述する検出部100を黒塗りで示す。
体圧センサ88は、誘電層90と、第一電極膜としての表側電極01X〜48Xと、第二電極膜としての裏側電極01Y〜16Yと、表側配線01x〜48xと、裏側配線01y〜16yと、表側基材92と、裏側基材94と、表側配線用コネクタ96と、裏側配線用コネクタ98と、制御装置74と、を備えている。なお、表側配線01x〜48x、裏側配線01y〜16y、表側配線用コネクタ96および裏側配線用コネクタ98は、何れも体圧センサ88内に配設されるものであるが、図7においては、視認を容易とするために、体圧センサ88の外に概略的に示している。
誘電層90は、エラストマーとしてのウレタン発泡体製であって、四角形板状のシート状を呈し、弾性変形可能とされている。誘電層90は、枠体26の上側開口部と略等しい大きさとされている。
表側基材92は、ゴム製であって、四角形板状を呈している。表側基材92は、誘電層90の上方(表側)に積層されている。裏側基材94は、ゴム製であって、四角板形状を呈している。裏側基材94は、誘電層90の下方(裏側)に積層されている。
図8に示すように、表側基材92の外縁と裏側基材94の外縁とは接合されており、表側基材92と裏側基材94が、袋状に貼り合わされている。誘電層90は、当該袋内に収容されている。誘電層90の上面四隅は、表側基材92の下面四隅に、スポット的に接着されている。また、誘電層90の下面四隅は、裏側基材94の上面四隅に、スポット的に接着されている。このように、誘電層90は、表側基材92および裏側基材94に、使用時にシワがよらないように、位置決めされている。ただし、誘電層90は、四隅が接着された状態で、表側基材92および裏側基材94に対して、水平方向(前後左右方向)に弾性変形可能である。
表側電極01X〜48Xは、誘電層90の上面に、合計48本配置されている。表側電極01X〜48Xは、各々、アクリルゴムと、導電性カーボンブラックと、を含んで形成されている。表側電極01X〜48Xは、各々、帯状を呈しており、柔軟に伸縮可能に形成されている。表側電極01X〜48Xは、各々、横方向(図7中、左右方向)に延在している。表側電極01X〜48Xは、縦方向(図7中、上下方向)に所定間隔を隔てて離間して、互いに略平行になるように配置されている。
表側配線01x〜48xは、誘電層90の上面に、合計48本配置されている。表側配線01x〜48xは、各々、アクリルゴムと、銀粉と、を含んで形成されている。表側配線01x〜48xは、各々、線状を呈している。表側配線用コネクタ96は、表側基材92および裏側基材94の隅部に配置されている。表側配線01x〜48xは、各々、表側電極01X〜48Xの端部と表側配線用コネクタ96と、を接続している。
裏側電極01Y〜16Yは、誘電層90の下面に、合計16本配置されている。裏側電極01Y〜16Yは、各々、アクリルゴムと、導電性カーボンブラックと、を含んで形成されている。裏側電極01Y〜16Yは、各々、帯状を呈しており、柔軟に伸縮可能に形成されている。裏側電極01Y〜16Yは、各々、縦方向(図7中、上下方向)に延在している。裏側電極01Y〜16Yは、横方向(図7中、左右方向)に所定間隔を隔てて離間して、互いに略平行になるように配置されている。このように、表側電極01X〜48Xと裏側電極01Y〜16Yとは、上方または下方から見て、互いに直交する格子状に配置されている。
裏側配線01y〜16yは、誘電層90の下面に、合計16本配置されている。裏側配線01y〜16yは、各々、アクリルゴムと、銀粉と、を含んで形成されている。裏側配線01y〜16yは、各々、線状を呈している。裏側配線用コネクタ98は、表側基材92および裏側基材94の隅部に配置されている。裏側配線01y〜16yは、各々、裏側電極01Y〜16Yの端部と裏側配線用コネクタ98と、を接続している。
検出部100は、図7に黒塗りの四角で示すように、表側電極01X〜48Xと、裏側電極01Y〜16Yと、が上下方向に交差する部分(重複する部分)に配置されて、誘電層90の略全面に亘って、縦横に略均等に配置されている。検出部100は、各々、表側電極01X〜48Xの一部と、裏側電極01Y〜16Yの一部と、誘電層90の一部と、を備えている。検出部100は、合計768個(=16個×48個)配置されている。このように、本実施形態においては、検出部100は、セル24(01,01)〜(21,07)(合計147個)よりも多数設けられている。以下、特定位置の検出部100を示す場合には、表側電極01X〜48Xをx座標値、裏側電極01Y〜16Yをy座標値として用いて、検出部100(x、y)として表記する。例えば、表側電極01Xと裏側電極01Yの交差部分に配置されている、図7中左上隅に位置する検出部100を検出部100(01,01)と表記し、表側電極48Xと裏側電極16Yの交差部分に配置されている、図7中右下隅に位置する検出部100を検出部100(48,16)と表記する。
図7に示すように、制御装置74は、表側配線用コネクタ96、裏側配線用コネクタ98と、電気的に接続されている。制御装置74には、電源回路102が設けられている。電源回路102は、検出部100に、周期的な矩形波電圧を走査的に順番に印加する。ROM78には、予め、検出部100に構成されたコンデンサの静電容量と体圧(荷重)との対応を示すマップが格納されている。一方、RAM80には、表側配線用コネクタ96、裏側配線用コネクタ98から入力される検出部100の静電容量が一時的に格納される。そして、CPU76が、RAM80に格納された検出部100の静電容量から、ROM78に記憶されたマップに基づいて、検出部100に作用している体圧を検出するようになっている。
図3に示したように、このような体圧センサ88を備えた天部マット20が、枠体26の上側開口部に嵌め込まれて、枠体26の収容空所36内に収容された複数のセル24に重ね合わされる。これにより、体圧センサ88が複数のセル24を介して底部マット28に沿って広げられると共に、図2に示したように、体圧センサ88の各検出部100が、それぞれ、各セル24に重ね合わされる。その結果、各セル24に加わる体圧を体圧センサ88で検出することが可能とされている。なお、検出部100がセル24よりも多数設けられていることから、各セル24上には、複数の検出部100が重ね合わされている。
このような構造とされたマットレス10は、図1に示したように、ベッド本体14の床板16上に重ね合わされている。そして、マットレス10上に使用者が横たわると、天部マット20と複数のセル24と底部マット28に使用者の体圧が作用して、使用者の身体がベッド本体14の床板16で支持されるようになっている。そして、使用者に作用する重力に基づいた体荷重(体圧)が、下方に向かって作用することにより、天部マット20、セル24、底部マット28、床板16の各上面が、それぞれ体圧作用面とされる。
次に、マットレス10におけるセル24の内圧を調節して、体圧を分散し且つ血流の改善を促す、マットレスの制御方法に関する、第一の実施形態について説明する。先ず、制御装置74のROM78には、表1に示す、グループ情報テーブルが記憶されている。グループ情報テーブルには、複数(本実施形態においては、グループ1〜グループ6の6グループ)の各グループに対応する、セル24に加わる体圧の大きさと、目標内圧が記憶されている。本実施形態におけるグループ情報テーブルには、グループ1から順に、セル24に加わる体圧が小さいものから割り当てられている。また、セル24に加わる体圧が最も小さいグループ1には目標内圧は設定されておらず、内圧の調節が行われないようになっている。なお、表1においてaは定数である。
Figure 2014064618
次に、図9に基づき、制御装置74のCPU76により実施される体圧分散工程とその後に実施される血行改善に係る対象セル選択工程、押圧工程並びに除圧工程について説明する。先ず、CPU76は、S1〜S9に従い体圧分散工程を実施する。CPU76は、S1において、体圧センサ88から、全てのセル24について、セル24に加わる体圧を測定する第一体圧測定工程を実施する。
次に、S2において、CPU76は、全てのセル24について、S1で得られた体圧と、表1に示したグループ情報テーブルに基づいて、各セル24をグループ1〜グループ6の何れか対応するグループに割り当ててRAM80に記憶するグループ化工程を実施する。例えば、特定のセル24について、S1で得られた体圧が17p(mmHg)であった場合には、グループ情報テーブルに基づいて、当該セル24をグループ3に割り当ててRAM80に記憶する。このように、本実施形態においては、ROM78に記憶されたグループ情報テーブル、S2を含んで、グループ化手段が構成されている。
次に、S3において、CPU76は、全てのセル24について、セル24が割り当てられたグループと、表1に示したグループ情報テーブルに基づいて、セル24の目標内圧を取得してRAM80に記憶する目標内圧設定工程を実施する。例えば、グループ3に割り当てられたセル24は、グループ情報テーブルに基づいて、目標内圧として2a(Pa)が設定される。このことから明らかなように、グループ毎に目標内圧が定められており、同一グループのセル24には、同一の目標内圧が設定される。このように、本実施形態においては、ROM78に記憶されたグループ情報テーブル、S3を含んで、目標内圧設定手段が構成されている。
続いて、S4において、CPU76は、各セル24について、グループ毎に内圧を調節する内圧調節工程を実施する。グループ毎にセル24の内圧を調節する際には、調節対象のグループに割り当てられたセル24のセル駆動バルブ56を開放する一方、その他のグループに割り当てられたセル24のセル駆動バルブ56を閉鎖する。これにより、調節対象のグループに割り当てられた複数のセル24の流体室42がサブ管路52とメイン管路60を通じて相互に連通される。その結果、相互に連通されたセル24の内圧は平衡して特定の平衡内圧となる。そして、圧力計68で平衡内圧を測定して、目標内圧が平衡内圧よりも高い場合には、給気バルブ62を開放して流体室42をポンプ66と連通することにより、流体室42内を加圧する。一方、目標内圧が平衡内圧よりも低い場合には、排気バルブ64を開放して流体室42を大気と連通することにより、流体室42内を減圧する。
ここにおいて、S4における内圧調節工程は、各グループ毎に順番に、或るグループの内圧の調節が完了した後に次のグループの内圧を調節するようにしても良いが、図10に示すように、各グループのそれぞれにおける内圧の調節を、複数段階のグループ内圧微調節工程(S22〜S26)に分けて、各グループのグループ内圧微調節工程(S22〜S26)をグループ6からグループ2の順で繰り返して行なうことが好ましい。
図10に示す内圧調節工程を実施するために、RAM80には、グループ2〜グループ6のそれぞれに対応して、グループ完了フラグとしてのグループ2完了フラグ〜グループ6完了フラグがそれぞれ記憶されている。これらグループ完了フラグは、対応するグループのセル24の内圧の調節が完了したか否かを示すフラグであり、グループ完了フラグがONの場合には、対応するグループのセル24の内圧の調節が完了している(目標内圧に設定されている)ことを示し、グループ完了フラグがOFFの場合には、対応するグループのセル24の内圧の調節が完了していない(目標内圧に設定されていない)ことを示す。そして、CPU76は、S21において、初期化処理として、グループ2〜グループ6のグループ完了フラグを全てOFFに設定する。
次に、S22において、CPU76は、セル24に加わる体圧の最も大きなグループ6に割り当てられたセル24について、内圧を微調節して目標内圧に近づけるグループ内圧微調節工程を実施する。図11に、グループ内圧微調節工程を示す。先ず、CPU76は、S31において、RAM80に記憶されたグループ6完了フラグがONである場合(S31=Yes)には、グループ6の内圧調節は既に完了しているものとして、グループ6のグループ内圧微調節工程(S22)を終了する。一方、RAM80に記憶されたグループ6完了フラグがOFFである場合(S31=No)には、CPU76は、S32において、グループ6に割り当てられたセル24のセル駆動バルブ56を開放して、グループ6のセル24の流体室42を相互に連通した状態で、圧力計68により、グループ6に割り当てられたセル24の内圧を測定する。
次に、CPU76は、S33において、S32で測定したグループ6のセル24の内圧と、前記目標内圧設定工程(S3)で設定した目標内圧とを比較して、セル24の内圧が目標内圧よりも高い場合(S33=Yes)には、CPU76は、S34において、グループ6のセル24の流体室42を相互に連通した状態で、排気バルブ64を駆動して、予め設定した例えば1秒や2秒等の所定時間:tの間だけセル24の流体室42から空気を排出して、流体室42を減圧する。一方、セル24の内圧が目標内圧よりも低い場合(S33=No)には、CPU76は、S35において、グループ6のセル24の流体室42を相互に連通した状態で、給気バルブ62とポンプ66を駆動して、所定時間:tの間だけセル24の流体室42に空気を供給して、流体室42を加圧する。
そして、CPU76は、S36において、圧力計68により、グループ6に割り当てられたセル24の内圧を測定して、セル24の内圧が目標内圧になった場合(S36=Yes)には、S37において、グループ6のグループ完了フラグをONにして、グループ6についてのグループ内圧微調節工程(S22)を終了する。一方、セル24の内圧が目標内圧になっていない場合(S36=No)には、グループ完了フラグを変更することなく、グループ6についてのグループ内圧微調節工程(S22)を終了する。なお、S36における、セル24の内圧が目標内圧になったか否かの判断は、目標内圧から適当な許容範囲を設定して、セル24の内圧が目標内圧からの許容範囲内に入った場合に、セル24の内圧が目標内圧になったものと判断しても良い。また、S34およびS35による加減圧中に圧力計68でセル24の内圧を監視することにより、セル24の内圧が目標内圧に達した場合には、S34およびS35における所定時間:tが経過する前に加減圧を終了する等しても良い。
続いて、S23〜S26において、セル24に加わる体圧の大きなグループ5からグループ2の順で、前記S22におけるグループ6と同様に、グループに割り当てられたセル24の内圧を微調節して目標内圧に近づけるグループ内圧微調節工程(図11参照)を実施する。そして、S27において、グループ2〜グループ6の全てのグループのグループ完了フラグがONになった場合(S27=Yes)には、全てのグループのセル24が目標内圧に設定されたものとして、内圧調節工程(S4)を終了する。一方、ONでないグループ完了フラグが1つでも残っている場合(S27=No)には、S22以降の処理を繰り返し、目標内圧に設定されていないグループのセル24について、内圧の微調節を繰り返す。要するに、セル24に加わる体圧の大きなグループ6からグループ2の順で、グループ内圧微調節工程(S22〜S26)を繰り返し実施することにより、所定時間の微小な加圧又は減圧を繰り返してセル24の内圧を目標内圧に次第に近づけて、グループ2〜グループ6の全てのグループのセル24が目標内圧に設定された段階で、内圧調節工程(S4)を完了する。
以上により、各セル24の内圧が目標内圧に調節されて、セル24に加わる体圧に応じてセル24の高さが設定される。その結果、天部マット20が使用者の体表面に沿う形状とされて、より広い面積で使用者の体を支持することにより、体圧を分散することが出来る。
なお、より良好な体圧分散効果を得るためには、セル24の内圧を低くして、使用者の体表面とマットレス10との接触面積をより広くすることが好ましい。そこで、本実施形態では、S5以降で、セル24の内圧を減圧する。具体的には、CPU76は、目標内圧が設定されたグループ2〜グループ6毎に、S5において、体圧センサ88から、セル24に加わる体圧を測定する第二体圧測定工程を実施する。
次に、CPU76は、S6において、グループ2〜グループ6のセル24について、各グループ毎にセル24の内圧を減圧する排出工程を実施する。排出工程において、グループ2〜グループ6のセル24は、各グループ毎にセル駆動バルブ56が開放されて、同一グループのセル24の流体室42が相互に連通された状態で、排気バルブ64が開放されて流体室42内の空気が大気中に排出されることによって内圧が減圧される。
排出工程(S6)による流体室42からの空気の排出中に、CPU76は、S7において、体圧センサ88から、排出工程が実施されているグループのセル24について、セル24に加わる体圧を測定する第三体圧測定工程を実施する。そして、CPU76は、S8において、第二体圧測定工程(S5)の測定結果の体圧を比較測定結果として、該比較測定結果よりも第三体圧測定工程(S7)の測定結果の体圧の方が小さい場合(S8=Yes)には、セル24を減圧することによって加わる体圧が減少しており、体圧分散効果が向上されていると考えられることから、まだセル24の内圧を小さくして体圧分散効果を向上する余地があると考えられる。そこで、S6に戻って排出工程を継続してセル24の減圧を継続しつつ、S7において第三体圧測定工程を実施する。そして、S8において、前回の第三体圧測定工程(S7)の測定結果の体圧を比較測定結果として、該比較測定結果よりも今回の第三体圧測定工程(S7)の測定結果の体圧の方が小さい場合(S8=Yes)には、排出工程(S6)と第三体圧測定工程(S7)を繰り返し実施する。一方、第二体圧測定工程(S5)又は前回の第三体圧測定工程(S7)の測定結果の体圧を比較測定結果として、該比較測定結果と、今回の第三体圧測定工程(S7)の測定結果の体圧が同じ場合(S8=No)には、セル24を減圧してもそれ以上の体圧分散効果の向上が図れないものとして、S9以降の処理を実施する。また、第二体圧測定工程(S5)又は前回の第三体圧測定工程(S7)の測定結果の体圧を比較測定結果として、該比較測定結果よりも今回の第三体圧測定工程(S7)の測定結果の体圧の方が大きい場合(S8=No)には、セル24を減圧するに従ってセル24に加わる体圧が増加していることから、セル24が潰れきった所謂「底付状態」になったものとして、S9以降の処理を実施する。要するに、CPU76は、S6〜S8において、排出工程(S6)中のセル24に加わる体圧の変化を監視して、セル24に加わる体圧が減少している間(S8=Yes)は排出工程(S6)を継続する一方、セル24に加わる体圧が減少しなくなった時点(S8=No)で、排出工程(S6)を終了してS9以降の処理を実施する。
そして、CPU76は、S9において、全セル24のセル駆動バルブ56を閉鎖して、全セル24の流体室42を相互に独立させる独立工程を実施する。これにより、各セル24の内圧を固定して、体圧分散工程を完了する。このように、本実施形態においては、各セル24の流体室42をグループ毎に相互に連通/独立させる連通/独立手段が、セル駆動バルブ56、サブ管路52、およびメイン管路60を含んで構成されている。
続いて、CPU76は、S10において、体圧センサ88から、全てのセル24について、セル24に加わる体圧を測定してRAM80に記憶する第四体圧測定工程を実施する。次に、S11において、CPU76は、全てのセル24の中から、第四体圧測定工程で測定された体圧が、所定値以上のセル24を「対象セル」24として選択しラベリングを行いRAM80に記憶する、対象セル選択工程を実施する。なお、本実施形態では、第四体圧測定工程において180p(mmHg)以上のセル24が対象セル24として選択されるようになっているが、かかる所定値は、使用者の状態等を考慮して何れの値でも任意に設定が可能である。また、本実施形態では、各セル24に加わる体圧の測定値を記憶すると共に、対象セル24をラベリングして記憶するRAM80や、S11を含んで対象セル選択手段が構成されている。
さらに、CPU76は、S12において、全セル24のマトリックス状の配置における行のうち、奇数行に配設された対象セル24に対して押圧工程を実施する。具体的には、図2中の縦方向をx軸、横方向をy軸として、セル24(x,y)と表記した場合に、xの値である行番号が、01,03,05,・・・21のように奇数となる奇数行に配設された対象セル24に対して、行番号が若いものから昇順に、押圧工程を行毎に順番に実施する。例えば、行番号05,07,・・・13の行に対象セル24が存在する場合に、行番号05の行の対象セル24のセル駆動バルブ56を開放してサブ管路52を介してメイン管路60に連通する。そして、給気バルブ62とポンプ66を駆動して、対象セル24の流体室42に空気を供給して、対象セル24の流体室42の内圧を所定値(本実施形態では3a(Pa))だけ増圧し、対象セル24を膨張した状態に保持する。次に、行番号07の行の対象セル24を同様に増圧する。かかる増圧動作を行番号13の行まで、所定間隔t毎(本実施形態では、t=3秒)に実施する。これにより、奇数行に配設された対象セル24がその直上に載置された使用者の身体の一部を所定時間に亘って対象セル24により押圧することができる。なお、上述の説明から明らかなように、本実施形態では、各行に複数の対象セル24がある場合には、それらをサブ管路52で相互に連結した状態で、増圧が実施されるようになっており、押圧工程の迅速な実施が可能とされている。このように、本実施形態では、セル24,セル駆動バルブ56,サブ管路52,メイン管路60,給気バルブ62,ポンプ66を含んで、押圧手段が構成されている。
次に、CPU76は、S13において、S12の押圧工程で内圧を増圧した奇数行に配設された対象セル24に対して、行番号が若いものから昇順に、除圧する除圧工程を実施する。例えば、行番号05,07,・・・13の行に対象セル24が存在する場合に、行番号05の行の対象セル24のセル駆動バルブ56を開放してサブ管路52を介してメイン管路60に連通する。そして、排気バルブ64を開放して、対象セル24の流体室42を大気に連通することにより、対象セル24の流体室42の内圧を所定値(本実施形態では3a(Pa))だけ除圧し、対象セル24を収縮させる。次に、行番号07の行の対象セル24を同様に除圧する。かかる除圧動作を行番号13の行まで、所定間隔t毎(本実施形態では、t=3秒)に実施する。これにより、奇数行に配設された対象セル24がその直上に載置されて、S12の押圧工程により押圧されていた使用者の身体の一部が、押圧力から開放されることとなる。これにより、対象セル24の直上に載置された使用者の身体の一部が、対象セル24の膨張/収縮による押圧/除圧の刺激を受け、血管等の膨張収縮に伴う血行の改善乃至は促進を図ることができるのである。なお、上述の説明から明らかなように、各行に複数の対象セル24がある場合には、それらをサブ管路52で相互に連結した状態で、除圧工程が実施されるようになっており、除圧工程を迅速に実施し得る。このように、本実施形態では、セル24,セル駆動バルブ56,サブ管路52,メイン管路60,排気バルブ64を含んで、除圧手段が構成されている。
続いて、CPU76は、S14において、全セル24のマトリックス状の配置における行のうち、偶数行に配設された対象セル24に対して押圧工程を実施する。奇数行の場合と同様に、xの値である行番号が、02,04,06,・・・20のように偶数となる偶数行に配設された対象セル24に対して、行番号が若いものから昇順に、奇数行の場合と同様の押圧工程を行毎に順番に実施する。
さらに、CPU76は、S15において、S14の押圧工程で内圧を増圧した偶数行に配設された対象セル24に対して、行番号が若いものから昇順に、奇数行の場合と同様の除圧工程を実施する。
次に、CPU76は、S16において、全対象セル24に対する押圧/除圧工程の実施回数を示すカウンタ値Nを1増加してRAM80に記憶する。続いて、CPU76は、S17において、RAM80に記憶されたカウンタ値Nが所定値Xに達したか(N=X)否かを判断する。カウンタ値NがXより小さい場合(S17=NO)には、対象セル24の押圧/除圧工程を所定回数実施していないものとして、CPU76は、S12〜S16を再度実施する。カウンタ値NがXに至った場合(S17=YES)には、対象セル24の押圧/除圧工程を所定回数実施したとして、S18において、全セル24のセル駆動バルブ56を閉鎖して、全セル24の流体室42を相互に独立させる独立工程を実施する。これにより、各セル24の内圧を固定して、制御処理を完了する。なお、押圧/除圧工程の実施回数となる所定値Xは、使用者の状態や趣向等を考慮して任意に設定可能であり、例えば、5〜30等の範囲に設定することができる。
本実施形態に従う構造とされたマットレス10およびその制御方法によれば、マトリックス状に整列配置された複数のセル24にて体圧作用面を構成し、各セル24に加わる体圧の測定値が所定値以上のセル24を対象セル24として選択して、押圧/除圧工程が実施されている。従って、セル24の膨張/収縮により使用者の体の一部に対して局所的な押圧/除圧の刺激を有効に与えることができる。それ故、セル24の膨張/収縮による血行改善効果を有利に図り、褥瘡等が生じるおそれを効果的に低減できるのである。
特に、本実施形態では、はじめに体圧分散工程であるS1〜S9を実施し、体圧の反力が局所的に加えられている状態を解消して、使用者の身体全体の血流の促進を図った後、さらに、所定値以上の体圧が加わる対象セル24に対して押圧/除圧工程を実施している。それ故、使用者の血流の改善を一層有利に図ることができるのである。
さらに、本実施形態では、奇数行に配設された対象セル24に対して行番号の昇順に従って順番に押圧/除圧工程を実施した後(S12〜S13)、偶数行に配設された対象セル24に対して行番号の昇順に従って順番に押圧/除圧工程を実施している(S14〜S15)。このように、マトリックス状のセル24の配置において、少なくとも1行を空けて隣接する行における対象セル24に押圧/除圧工程を順次実施することにより、使用者の身体に対して押圧/除圧による刺激が加えられる部分をマットレス10の長さ方向において所定距離を隔てて点在させることができる。これにより、押圧/除圧の刺激が加えられる部分が接近している場合に比して、静脈血やリンパの還流や動脈血の流入を有利に促進することができ、一層の血行の改善を図ることができる。
加えて、体圧分散工程では、セル24を、加えられる体圧の大きさによりグループ分けして、グループ毎に一括して同時に内圧を調節するようにした。これにより、各セル24の内圧を個別に制御する場合に比して、より速やかにセル24の内圧調節を行うことが出来る。その結果、セル24の内圧調節時に使用者に与える違和感を可及的に低減することが出来ると共に、速やかな血行の改善が期待できる。
また、セル24に加わる体圧の大きなグループ6から順にセル24の内圧調節が行なわれるようになっている。これにより、セル24に加わる体圧が大きくなる頭部や臀部等を支持するセル24から先に内圧調節が行われて、頭部や臀部等から先にマットレス10に沈み込まされる。これにより、頭部や臀部の周辺とマットレス10との接触面積が速やかに増大されて、体圧分散効果が速やかに発現され得る。更に、各グループの内圧調節を一度に完了するのではなく、段階的に各グループ毎に順次に実施することにより、グループ間でのセル24の高さが大きく異なることを回避して、マットレス10の形状を全体的に少しずつ変化させることが出来る。その結果、使用者に大きな違和感を与えることなくマットレス形状を変化させることが出来る。同時に、体圧の反力による局所的な圧迫が大きな部位から体圧分散化が図られることから、血行の改善を速やかに促すことができる。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、S1〜S9により実施される体圧分散工程は、必ずしも必要ではなく、体圧センサ88のデータに基づき、セル24に加わる体圧が所定値以上の対象セル24を選択する対象セル選択工程を直接実施し、対象セル24に対して押圧工程と除圧工程を実施するようにしてもよい。また、体圧分散工程のうち、S5〜S8の工程を省略して、制御全体の実施時間を短くするようにしてもよい。
また、S12,S14の押圧工程では、常時体圧センサ88から対象セル24の体圧の測定値を検出するようにして、対象セル24の増圧の結果、所定の限界値を超えた対象セル24が存在する場合には、当該対象セル24が存在する行の増圧を停止するようにして、対象セル24による過度の押圧を防止するようにしてもよい。
例示の実施形態では、押圧工程において対象セル24の流体室42の内圧を3a(Pa)だけ増圧し、除圧工程において同対象セル24の流体室42の内圧を同じ値である3a(Pa)だけ除圧するようにしたが、これに限定されない。例えば、除圧工程において、対象セル24の内圧を、RAM80に記憶された体圧分散工程で調節された最終的な内圧の値(第三体圧測定工程での測定値)に戻すようにして、除圧工程後にも体圧分散工程後(S9後)のマットレス10の形状を復元するようにしてもよい。なお、押圧/除圧工程が終了したS17の時点では、使用者の姿勢が変化している可能性も考えられることから、S18の後に、更にS1〜S9の体圧分散工程を実施し、更なる血流の改善、褥瘡の防止等を図るようにしてもよい。
また、例示の実施形態では、奇数の行番号、および偶数の行番号の対象セル24に対して、行番号の昇順に行毎に所定タイミングで順次、押圧/除圧工程を行っていたが、行番号の降順や、その他の順番で行毎に順次行ったり、行番号が奇数又は偶数の対象セル24の全てに対して同時に押圧/除圧工程を行うようにしてもよい。さらに、押圧/除圧工程を実施する対象セル24の離隔距離を2行以上に設定してもよいし、逆に1行も空けることなく連続して行ってもよい。
10:マットレス、24:セル、28:底部マット(体圧作用面)、48:子制御手段(圧力調節手段)、42:流体室、52:サブ管路(押圧手段、除圧手段、圧力調節手段、連通/独立手段)、56:セル駆動バルブ(押圧手段、除圧手段、圧力調節手段、連通/独立手段)、58:ポンプ装置(押圧手段、圧力調節手段)、60:メイン管路(押圧手段、除圧手段、圧力調節手段、連通/独立手段)64:排気バルブ(除圧手段、圧力調節手段)、70:親制御機(圧力調節手段)、74:制御装置(圧力調節手段)、88:体圧センサ(体圧測定手段)

Claims (6)

  1. 使用者の身体を支持する基体の体圧作用面に複数のセルが配設されていると共に、該セルの内部に形成された流体室の圧力を調節する圧力調節手段と、該セルに加わる体圧を測定する体圧測定手段が設けられているマットレスの制御方法であって、
    前記複数のセルが前記体圧作用面にマトリックス状に整列配置されており、前記体圧測定手段により測定された各前記セルに加わる体圧に基づき、所定値以上の体圧が測定されたセルを対象セルとして選択する対象セル選択工程と、
    前記対象セルの前記流体室の内圧を増圧して所定時間に亘って前記使用者の身体の一部を該対象セルで押圧する押圧工程と、
    前記対象セルの前記流体室の内圧を減圧して該対象セルによる押圧を解除する除圧工程と
    を含むことを特徴とするマットレスの制御方法。
  2. 前記対象セル選択工程の前に、体圧分散工程が実施されており、該体圧分散工程が、
    前記体圧測定手段により各前記セルに加わる体圧を測定する第一体圧測定工程と、
    前記第一体圧測定工程で得られた各前記セルに加わる体圧に基づき、前記複数のセルをグループ分けするグループ化工程と、
    前記グループ化工程で分けられた前記グループ毎に、前記流体室の目標内圧を設定する目標内圧設定工程と、
    前記グループ化工程で分けられた前記グループ毎に、各前記セルの流体室を相互に連通して前記圧力調節手段により前記流体室の内圧が前記目標内圧となるように調節する内圧調節工程と、
    前記内圧調節工程の終了後に、前記グループを構成する前記セルの前記流体室を相互に独立させる独立工程と、
    を含んでいる請求項1に記載のマットレスの制御方法。
  3. 前記複数のセルの前記マトリックス状の配置における各行において、複数の前記対象セルが選択された場合には、前記対象セルを各行毎に連結した状態で、前記押圧工程と前記除圧工程を実施する請求項1又は2に記載のマットレスの制御方法。
  4. 前記押圧工程と前記除圧工程を、前記複数のセルの前記マトリックス状の配置において、少なくとも1行を空けて隣接する行における前記対象セルに対して、順次に実施する請求項1〜3の何れか1項に記載のマットレスの制御方法。
  5. 使用者の身体を支持する基体の体圧作用面に複数のセルが配設されていると共に、該セルの内部に形成された流体室の圧力を調節する圧力調節手段と、該セルに加わる体圧を測定する体圧測定手段が設けられているマットレスにおいて、
    前記複数のセルが前記体圧作用面にマトリックス状に整列配置されており、
    前記体圧測定手段により各前記セルに加わる体圧を測定した結果に基づき、所定値以上の体圧が測定されたセルを対象セルとして選択する対象セル選択手段と、
    前記対象セルの前記流体室の内圧を増圧して所定時間に亘って前記使用者の身体の一部を該対象セルで押圧する押圧手段と、
    前記対象セルの前記流体室の内圧を減圧して該対象セルによる押圧を解除する除圧手段と
    を含むことを特徴とするマットレス。
  6. 前記体圧測定手段により測定された各前記セルに加わる体圧に基づき、該複数のセルをグループ分けするグループ化手段と、
    前記グループ化手段により分けられた前記グループ毎に、前記流体室の目標内圧を設定する目標内圧設定手段と、
    前記グループ化手段により分けられた前記グループ毎に、各前記セルの前記流体室を相互に連通/独立させる連通/独立手段と、
    を有しており、
    前記グループ毎に、各前記セルの流体室を前記連通/独立手段により相互に連通させた状態で、前記圧力調節手段により前記流体室の内圧が前記目標内圧へ調節されるようになっている一方、
    前記圧力調節手段により内圧が調節された前記グループを構成する前記セルの前記流体室が、前記連通/独立手段により相互に独立されるようになっている、請求項5に記載のマットレス。
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