JP2014063267A - メンテナンス支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス作業にかかるコストの上昇や作業効率の悪化を防止する。
【解決手段】管理対象機器のメンテナンス作業を支援するメンテナンス支援システムにおいて、構成要素の名称と、不具合と、物理現象と、耐性と、対処法とを1セットとする要素情報を記憶し、不具合の発生に因果関係があるものを鎖状に関連付ける不具合連鎖情報を記憶し、管理対象機器に設けられたセンサと、そのセンサが測定する物理現象とを対応付けるセンサ情報を記憶し、各センサから得られた物理現象の測定値に基づいて不具合が発生したと判断した場合、要素情報、不具合連鎖情報及びセンサ情報に基づいて、不具合が発生した構成要素の要素情報と、その構成要素の不具合発生に因果関係がある構成要素の要素情報とを鎖状に関連付けた不具合連鎖を提示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、メンテナンス支援システムに関する。
従来から、管理対象機器の部品交換時期や故障発生等のメンテナンスに関する情報をディスプレイに表示するなどして作業員に知らせることで、作業員によるメンテナンス作業を電子的に支援する電子支援システムが実用化されている。例えば、下記特許文献1には、ネットワーク機器が故障部品の発生を検知した時に、ネットワーク上の他の機器に故障部品の代替部品が存在するか否かを確認し、その確認結果を操作画面上に表示することで、作業員による故障部品の交換作業を支援するシステムが開示されている。
このように、従来の電子支援システムは、管理対象機器を構成する各部品上やその近辺に設置されているセンサの出力値が異常値を示した場合に、そのセンサに予め対応付けられている部品、或いはセンサ近辺の部品を故障部品と判断して作業員に修理・交換を促すものが多い。近年では、複数のセンサ出力値を基に多変数解析手法を用いて、部品の異常検知感度や不具合部位の類推精度を向上させる高度な技術も開発されているが、基本的にセンサが異常を検知した部位の改善に着目したものであることに変わりは無い。
特許第4039021号公報
しかしながら、実際のところ、多くの管理対象機器において、故障などの不具合は現象の連鎖で起こるものであり、センサが異常を検知した部位の修理或いは交換のみで不具合に対処しようとすると、必ずしもその対処法が最適なものではなかった場合に、逆にコストがかかったり、作業効率が悪化する可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、メンテナンス作業にかかるコストの上昇や作業効率の悪化を防止することの可能なメンテナンス支援システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、メンテナンス支援システムに係る第1の解決手段として、管理対象機器のメンテナンス作業を支援するメンテナンス支援システムにおいて、前記管理対象機器を構成する構成要素の名称と、前記構成要素で起こり得る不具合と、前記不具合の発生要因となる物理現象と、前記不具合の発生を防止するために前記構成要素に持たすべき耐性と、前記不具合が発生した時の対処法とを1セットとする要素情報を記憶する要素情報記憶手段と、前記構成要素の内、前記不具合の発生に因果関係があるものを鎖状に関連付ける不具合連鎖情報を記憶する不具合連鎖情報記憶手段と、前記管理対象機器に設けられたセンサと、そのセンサが測定する物理現象とを対応付けるセンサ情報を記憶するセンサ情報記憶手段と、各センサから得られた前記物理現象の測定値に基づいて不具合が発生したと判断した場合、前記要素情報、前記不具合連鎖情報及び前記センサ情報に基づいて、不具合が発生した構成要素の要素情報と、その構成要素の不具合発生に因果関係がある構成要素の要素情報とを鎖状に関連付けた不具合連鎖を提示する不具合連鎖提示手段とを具備する、という手段を採用する。
また、本発明では、メンテナンス支援システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記不具合連鎖提示手段は、前記不具合連鎖に含まれる各不具合が発生した時の対処法を所定の優先順位に従って並べ替えて提示する、という手段を採用する。
また、本発明では、メンテナンス支援システムに係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記不具合連鎖提示手段は、前記不具合連鎖に含まれる各構成要素に対して、より強い耐性を持つ構成要素を推奨交換部品として提示する、という手段を採用する。
また、本発明では、メンテナンス支援システムに係る第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれか一つの解決手段において、前記不具合連鎖提示手段は、前記不具合連鎖を一つに特定できない場合、不具合が発生した構成要素に関連する全ての不具合連鎖を過去の不具合発生頻度が多い順に並べて提示する、という手段を採用する。
本発明によれば、不具合の発生に連鎖的な因果関係がある構成要素の要素情報を提示すると共に、それら各構成要素の不具合に対する対処法も提示するので、メンテナーに様々なメンテナンス作業の候補(選択肢)を提示することができる。従って、メンテナーが自分の判断で、より良い対処法を選択することができるので、メンテナンス作業にかかるコストの上昇や作業効率の悪化を防止することが可能となる。
本実施形態に係るメンテナンス支援システムAのブロック構成図である。 メンテナンス支援システムAの制御部4が制御プログラムに従って実行するメンテナンス支援処理を示すフローチャートである。 管理対象機器Bの一例として、レーザセンサの構成を簡略的に図示したものである。 管理対象機器Bとしてレーザセンサを想定した場合の要素情報31及び不具合連鎖情報32の一例である。 表示部1に表示された不具合連鎖画像、推奨対処法提示画像及び推奨交換部品提示画像の一例である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るメンテナンス支援システムAのブロック構成図である。このメンテナンス支援システムAは、作業員等のメンテナーによる管理対象機器Bのメンテナンス作業を電子的に支援するものであり、表示部1、通信部2、記憶部3及び制御部4を備えている。このようなメンテナンス支援システムAは、例えばパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータによって実現できる。
表示部1は、例えば液晶ディスプレイ或いは有機ELディスプレイ等の表示装置であり、制御部4による制御の下、所定の画像を表示する表示手段として機能する。通信部2は、通信ケーブルCを介して管理対象機器Bと接続された通信インターフェイス装置であり、制御部4による制御の下、所定の通信プロトコルに従って管理対象機器Bとのデータ通信を行う。
ここで、管理対象機器Bは、この管理対象機器Bを構成する各構成要素で起こり得る不具合の発生要因となる物理現象を測定するための、n個(nは1以上の整数)の各種センサb1〜bnを備えている。つまり、通信部2は、管理対象機器Bに設けられた各種センサb1〜bnのそれぞれから、物理現象の測定値(例えば温度センサならば温度測定値)を受信することができる。
なお、本実施形態において、管理対象機器Bを構成する「構成要素」とは、ネジ、回転軸、軸受、スプリング等の機械的な要素部品や、半導体素子(例えばトランジスタ)、抵抗素子、コンデンサ、インダクタ等の電気的な要素部品だけでなく、これらの要素部品が有機的に結合して1つの機能を発現するモジュール部品(例えば、後述のように、ポリゴンミラーの回転原点位置を検出するための磁場センサや、この磁場センサの出力信号を処理する信号処理回路等)をも含む概念である。
記憶部3は、不揮発性メモリや揮発性メモリ、ハードディスク等の記憶装置であり、後述する各種の情報(データベース)や制御部4が実行する制御プログラム等を予め記憶している。この記憶部3は、要素情報記憶手段、不具合連鎖情報記憶手段及びセンサ情報記憶手段として機能する。
すなわち、記憶部3は、管理対象機器Bを構成する構成要素の名称と、その構成要素で起こり得る不具合と、その不具合の発生要因となる物理現象と、その不具合の発生を防止するために構成要素に持たすべき耐性と、その不具合が発生した時の対処法とを1セットとする要素情報31を、各構成要素ごとに予め記憶している。
また、この記憶部3は、管理対象機器Bを構成する各構成要素の内、不具合の発生に因果関係があるものを鎖状に関連付ける不具合連鎖情報32と、管理対象機器Bに設けられたセンサb1〜bnと、そのセンサb1〜bnが測定する物理現象とを対応付けるセンサ情報33を予め記憶している。さらに、この記憶部3は、制御部4が、通信部2を介して各センサb1〜bnから得られた各物理現象の測定値を基に不具合が発生したか否かを判断するための条件となる異常判定条件34を、各センサb1〜bnごとに予め記憶している。
制御部4は、例えば中央演算処理装置(CPU)やマイクロプロセッサ等であり、記憶部3に記憶されている制御プログラムに従ってメンテナンス支援システムAの全体動作を制御する。また、この制御部4は、通信部2を介して各センサb1〜bnから得られた各物理現象の測定値を基に不具合が発生したと判断した場合、記憶部3に記憶されている要素情報31、不具合連鎖情報32及びセンサ情報33に基づいて、不具合が発生した構成要素の要素情報31と、その構成要素の不具合発生に因果関係がある構成要素の要素情報31とを鎖状に関連付けた不具合連鎖を示す画像(以下、不具合連鎖画像と称す)を生成し、その不具合連鎖画像を表示部1に表示させる。
つまり、制御部4は、表示部1と連携して、上記の不具合連鎖をユーザに視覚的に提示する不具合連鎖提示手段として機能する。
次に、上記のように構成されたメンテナンス支援システムAの動作について説明する。
図2は、メンテナンス支援システムAの制御部4が制御プログラムに従って実行するメンテナンス支援処理を示すフローチャートである。図2(a)のメインルーチンに示すように、制御部4は、メンテナンス支援処理を開始すると、まず、記憶部3から要素情報31、不具合連鎖情報32、センサ情報33及び異常判定条件34を読み込む(ステップS1)。
ここで、一例として、管理対象機器Bがレーザセンサである場合を想定する。レーザセンサとは、図3(a)に示すように、回転軸100と保持軸101によって回転自在に支持されたポリゴンミラー102を高速回転させて、レーザ発振器から照射されたレーザ光Lを被測定物上に走査することにより、被測定物のレーザ画像を生成するものである。ポリゴンミラー102の回転中心近くには、回転原点位置を示す磁石103が配置されており、ポリゴンミラー102と共に回転する磁場センサ104によって磁石103の位置、つまり回転原点位置を検出できるようになっている。
この磁場センサ104の出力信号は、図3(b)に示すような波形になり、この波形の頂点(ピーク)がポリゴンミラー102の回転原点位置となる。この磁場センサ104の出力信号は、信号処理回路105に入力され、この信号処理回路105による信号処理によって、磁場センサ104の出力波形のピークがポリゴンミラー102の回転原点位置として抽出されることになる。このポリゴンミラー102の回転原点位置は、レーザ画像の1フレームの先頭を知る上で極めて重要な情報である。
何らかの原因で回転軸100に振動が発生すると、磁場センサ104の出力信号は、図3(c)に示すようなピークを多く含む波形となり、信号処理回路105によって偽のピークをポリゴンミラー102の回転原点位置として誤って抽出する可能性がある。このようなポリゴンミラー102の回転原点位置の誤検出は、図3(a)に示す構成を1つの系として考えた場合、この系の最終的な不具合といえる。しかしながら、1つの系の最終的な不具合は、その系を構成する各構成要素に発生する不具合が連鎖することで引き起こされるものである。
例えば、構成要素として、ポリゴンミラー102の回転軸100と、この回転軸100の軸受グリスと、ポリゴンミラー102の位置出しモジュール(磁場センサ104と信号処理回路105)とに着目すると、温度低下によって軸受グリスの粘性が低下するという不具合が生じ、軸受グリスの粘性低下によって回転軸100の振動が増加するという不具合が生じ、回転軸100の振動増加によって磁場センサ104の出力波形に偽ピークが発生するという不具合が生じ、偽ピークの発生によって信号処理回路105でポリゴンミラー102の回転原点位置の誤検出という最終的な不具合が発生する。
そして、各構成要素の不具合は、その構成要素が持つ「耐性」を超える「物理現象」が発生した時に引き起こされる。例えば、軸受グリスであれば、温度低下が「物理現象」で、グリスの有効温度が「耐性」ということになる。このように各構成要素ごとに「不具合」、「耐性」、「物理現象」を紐付けて、さらに、構成要素同士で不具合の発生に因果関係があるものを鎖状に関連付けてデータベース化する。同様なデータベース構造を持つ従来手法として、SSM(Stress Strength Model)法が知られている。SSM法は不具合を構造的に知識化し、設計にフィードバックさせることを目的とするデータベースであり、不具合を連鎖構造で管理している。また、「物理現象」に相当する部分をストレスと呼びセンサで観測できる以上のものも原因要素として扱える。今回使用するデータベース部分を包括する概念になっている。
本実施形態では、このデータベースを利用して要素情報31及び不具合連鎖情報32を作成している。例えば、上記のように、レーザセンサの構成要素として、ポリゴンミラー102の回転軸100と、この回転軸100の軸受グリスと、ポリゴンミラー102の位置出しモジュール(磁場センサ104と信号処理回路105)とに着目すると、これら各構成要素についての要素情報31としては、図4に示すようなものが挙げられる。
前述のように、要素情報31とは、構成要素の名称と、その構成要素で起こり得る不具合と、その不具合の発生要因となる物理現象と、その不具合の発生を防止するために構成要素に持たすべき耐性と、その不具合が発生した時の対処法とを1セットとする情報である。従って、回転軸100の軸受グリスについての要素情報31(以下では他と区別するために31aとする)は、名称として「軸受グリス」を、不具合として「粘性低下」を、物理現象として「温度低下」を、耐性として「有効温度」を、対処法として「グリスヒータの取り付け」を含む情報となる。
また、回転軸100についての要素情報31(以下では他と区別するために31bとする)は、名称として「回転軸」を、不具合として「振動増加」を、物理現象として「グリス粘性低下」を、耐性として「必要潤滑性」を、対処法として「軸受グリスの交換」を含む情報となる。
また、位置出しモジュール(磁場センサ104)についての要素情報31(以下では他と区別するために31cとする)は、名称として「磁場センサ」を、不具合として「出力波形に偽ピーク発生」を、物理現象として「回転軸の振動増加」を、耐性として「振動耐性」を、対処法として「振動抑制治具の取り付け」を含む情報となる。
また、位置出しモジュール(信号処理回路105)についての要素情報31(以下では他と区別するために31dとする)は、名称として「信号処理回路」を、不具合として「ポリゴンミラーの回転原点位置の誤検出」を、物理現象として「磁場センサの出力波形に偽ピーク発生」を、耐性として「信号ノイズ耐性」を、対処法として「磁場センサの出力にローパスフィルタを挿入」を含む情報となる。
そして、不具合連鎖情報32とは、管理対象機器Bを構成する各構成要素の内、不具合の発生に因果関係があるものを鎖状に関連付ける情報である。例えば、図4に示すように、軸受グリスの不具合である「粘性低下」が回転軸100の物理現象(つまり不具合の発生要因)となり、回転軸100の不具合である「振動増加」が磁場センサ104の物理現象となり、磁場センサ104の不具合である「出力波形に偽ピーク発生」が信号処理回路105の物理現象となり、最終的にこの磁場センサ104の不具合がポリゴンミラー102の回転原点位置の誤検出という不具合の発生要因となる。
従って、回転軸100の軸受グリスと、回転軸100と、磁場センサ104と、信号処理回路105とに発生する不具合には連鎖的な因果関係があると言える。不具合連鎖情報32は、このような不具合の発生に連鎖的な因果関係がある構成要素同士をリンク構造で結び付けるための情報である。
上記ステップS1では、図4に示した要素情報31及び不具合連鎖情報32の他、センサ情報33及び異常判定条件34も読み込まれる。前述のように、センサ情報33とは、管理対象機器Bに設けられたセンサb1〜bnと、そのセンサb1〜bnが測定する物理現象とを対応付ける情報である。例えば、センサb1が温度センサである場合、このセンサb1が測定する物理現象は「温度低下」となる。
また、異常判定条件34とは、制御部4が、通信部2を介して各センサb1〜bnから得られた各物理現象の測定値を基に不具合が発生したか否かを判断するための条件である。例えば、センサb1が温度センサで、このセンサb1が測定する物理現象が「温度低下」である場合、「軸受グリスの有効温度(耐性)より温度が低下した」が異常判定条件となる。
図2(a)に戻って、制御部4は、以上のような要素情報31、不具合連鎖情報32、センサ情報33及び異常判定条件34を記憶部3から読み込むと、Wait処理、つまり一定時間待機した後(ステップS2)、図2(b)に示す診断ポーリング処理を実行する(ステップS3)。なお、制御部4は、診断ポーリング処理が終了すると、ステップS2に戻って、一定時間の周期で診断ポーリング処理を繰り返し実行する。
図2(b)に示すように、制御部4は、サブルーチンである診断ポーリング処理を開始すると、まず、異常判定条件34を読み込み(ステップS11)、通信部2を介して各センサb1〜bnから各物理現象の測定値を受信する(ステップS12)。そして、制御部4は、各センサb1〜bnから得られた各物理現象の測定値と異常判定条件34とを基に不具合が発生したか否かを判断する(ステップS13)。
例えば、センサb1が温度センサで、このセンサb1から得られる物理現象の測定値(温度測定値)が、異常判定条件34、つまり「軸受グリスの有効温度(耐性)より温度が低下した」という条件を満足した場合に、制御部4は、軸受グリスに不具合が発生したと判断する。
制御部4は、上記ステップS13にて「No」の場合、つまり不具合の発生が無かった場合、今回の診断ポーリング処理を終了する一方、上記ステップS13にて「Yes」の場合には、記憶部3から読み込んだ要素情報31、不具合連鎖情報32及びセンサ情報33に基づいて、不具合が発生した構成要素の要素情報31と、その構成要素の不具合発生に因果関係がある構成要素の要素情報31とを鎖状に関連付けた不具合連鎖を示す不具合連鎖画像を生成する(ステップS14)。
例えば、制御部4は、上記ステップS13において、軸受グリスに不具合が発生したと判断した場合、要素情報31の中から、センサ情報33を基に「温度低下」を不具合発生要因の物理現象とする軸受グリスの要素情報31aを検索すると共に、不具合連鎖情報32を基に軸受グリスと不具合の発生に連鎖的な因果関係がある回転軸100、磁場センサ104及び信号処理回路105の要素情報31b、31c、31dを検索し、これらの要素情報31a、31b、31c、31dの連鎖的な因果関係を視覚的に提示する画像を不具合連鎖画像として生成する。
続いて、制御部4は、上記ステップS14にて生成した不具合連鎖画像に含まれる各不具合が発生した時の対処法を所定の優先順位に従って並べ替えて提示するための推奨対処法提示画像を生成する(ステップS15)。ここで、優先順位とは、その対処法を実施するに当たって発生する費用が安い順や、作業時間が短い順などが挙げられる。この優先順位において何を優先するのかは、メンテナンス支援システムAへの入力設定によって自由に変更可能とすることが望ましい。
続いて、制御部4は、上記ステップS14にて生成した不具合連鎖画像に含まれる各構成要素に対して、より強い耐性を持つ構成要素を推奨交換部品として提示するための推奨交換部品提示画像を生成する(ステップS16)。このような推奨交換部品の情報は、全ての構成要素に対して予め記憶部3に記憶しておけば良い。
そして、制御部4は、上記のように生成した不具合連鎖画像、推奨対処法提示画像及び推奨交換部品提示画像を表示部1に表示させて今回の診断ポーリング処理を終了する(ステップS17)。図5は、温度センサから得られる温度測定値が異常判定条件34を満足したため、軸受グリスに不具合が発生したと判断した場合に、表示部1に表示される不具合連鎖画像、推奨対処法提示画像及び推奨交換部品提示画像の一例である。
以上のように、本実施形態によれば、不具合の発生に連鎖的な因果関係がある構成要素の要素情報31を表示すると共に、それら各構成要素の不具合に対する対処法も表示するので、メンテナーに様々なメンテナンス作業の候補(選択肢)を提示することができる。従って、メンテナーが自分の判断で、より良い対処法を選択することができるので、メンテナンス作業にかかるコストの上昇や作業効率の悪化を防止することが可能となる。
また、本実施形態では、各不具合が発生した時の対処法を所定の優先順位に従って並べ替えて提示する推奨対処法提示画像や、より強い耐性を持つ構成要素を推奨交換部品として提示する推奨交換部品提示画像も表示することにより、よりコストを削減できたり、或いは作業効率を向上できるメンテナンス作業を選択することが可能となる。
なお、上記実施形態では、センサから得られた物理現象の測定値に基づいて不具合連鎖を一つに特定できる場合を例示したが、部品が故障したにも関わらず、適切なセンサが付いていないために不具合連鎖を一つに特定できない場合もあり得る。
例えば、インターフェイスを介してデジタル出力(数値)を外部に提供する部品Z(例えば自己診断機能を有する制御装置など)と、この部品Zに付属されており、部品Zの診断で異常が見つからない場合は「0(正常)」を、異常がある場合或いは部品Zが応答しない場合は「1」を出力するセンサがあると想定する。
また、この部品Zに対して、以下のような2つの不具合連鎖があると想定する。
<第1の不具合連鎖>
部品Xが発熱→温度上昇→部品Zの熱耐性を超える→部品Zに不具合→センサが「1」を出力(実際に起こっていること:部品Zの出力値が異常になる)→部品Wが誤動作する。
<第2の不具合連鎖>
部品Yが規定以上の電力を消費→電源電圧下降→電圧が部品Zの動作電圧を下回る→部品Zに不具合→センサが「1」を出力(実際に起こっていること:部品Zからの応答無し)→部品Wが誤動作する。
このように、部品X、Y、Zのセンサが不適切のため、部品Zで故障を検知しても、第1の不具合連鎖が起こったのか第2の不具合連鎖が起こったのかを特定することは困難である。従って、このように不具合連鎖を一つに特定できない場合には、その部品Z(不具合が発生した構成要素)に関連する全ての不具合連鎖を過去の故障頻度(不具合発生頻度)が多い順に並べて提示する機能(提示用の画像を表示部1に表示させる機能)を制御部4に設けても良い。勿論、提示した複数の不具合連鎖のそれぞれについて、各不具合が発生した時の対処法を所定の優先順位に従って並べ替えて提示したり、或いは、より強い耐性を持つ構成要素を推奨交換部品として提示しても良い。
A…メンテナンス支援システム、1…表示部、2…通信部、3…記憶部、4…制御部、B…管理対象機器、b1〜bn…センサ、31、31a、31b、31c、31d…要素情報、32…不具合連鎖情報、33…センサ情報、34…異常判定条件

Claims (4)

  1. 管理対象機器のメンテナンス作業を支援するメンテナンス支援システムにおいて、
    前記管理対象機器を構成する構成要素の名称と、前記構成要素で起こり得る不具合と、前記不具合の発生要因となる物理現象と、前記不具合の発生を防止するために前記構成要素に持たすべき耐性と、前記不具合が発生した時の対処法とを1セットとする要素情報を記憶する要素情報記憶手段と、
    前記構成要素の内、前記不具合の発生に因果関係があるものを鎖状に関連付ける不具合連鎖情報を記憶する不具合連鎖情報記憶手段と、
    前記管理対象機器に設けられたセンサと、そのセンサが測定する物理現象とを対応付けるセンサ情報を記憶するセンサ情報記憶手段と、
    各センサから得られた前記物理現象の測定値に基づいて不具合が発生したと判断した場合、前記要素情報、前記不具合連鎖情報及び前記センサ情報に基づいて、不具合が発生した構成要素の要素情報と、その構成要素の不具合発生に因果関係がある構成要素の要素情報とを鎖状に関連付けた不具合連鎖を提示する不具合連鎖提示手段と、
    を具備することを特徴とするメンテナンス支援システム。
  2. 前記不具合連鎖提示手段は、前記不具合連鎖に含まれる各不具合が発生した時の対処法を所定の優先順位に従って並べ替えて提示することを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス支援システム。
  3. 前記不具合連鎖提示手段は、前記不具合連鎖に含まれる各構成要素に対して、より強い耐性を持つ構成要素を推奨交換部品として提示することを特徴とする請求項1または2に記載のメンテナンス支援システム。
  4. 前記不具合連鎖提示手段は、前記不具合連鎖を一つに特定できない場合、不具合が発生した構成要素に関連する全ての不具合連鎖を過去の不具合発生頻度が多い順に並べて提示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のメンテナンス支援システム。
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