JP2014062696A - 暖房システム - Google Patents
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Abstract
【課題】融雪電力を利用して加熱した暖房用熱媒を用いて暖房運転を行なうことと、暖房運転と並行して浴槽の湯の追い焚き運転を行なうこととを両立する。
【解決手段】融雪電力を電源電力とするヒートポンプ31により加熱された熱媒を貯蔵する熱媒タンク11と、熱媒をバーナ44の燃焼運転により加熱される第1熱交換器45,46と暖房端末機5H,5Lとを経由して循環させる循環流路13と、浴槽6の湯を加熱する第2熱交換器56を有する熱媒副流路43とを備えており、浴槽6の湯の追い焚き運転を暖房運転と並行して行なうときに、第1熱交換器45,46に流入する熱媒の温度が、熱媒副流路43で第2熱交換器56から流出する温度以下の温度に制御される。
【選択図】図1
【解決手段】融雪電力を電源電力とするヒートポンプ31により加熱された熱媒を貯蔵する熱媒タンク11と、熱媒をバーナ44の燃焼運転により加熱される第1熱交換器45,46と暖房端末機5H,5Lとを経由して循環させる循環流路13と、浴槽6の湯を加熱する第2熱交換器56を有する熱媒副流路43とを備えており、浴槽6の湯の追い焚き運転を暖房運転と並行して行なうときに、第1熱交換器45,46に流入する熱媒の温度が、熱媒副流路43で第2熱交換器56から流出する温度以下の温度に制御される。
【選択図】図1
Description
本発明は、融雪電力を利用する暖房システムに関する。
特許文献1、2等に見られるように、熱源機により加熱される温水等の熱媒を、熱媒タンクと、暖房端末機を経由して循環させつつ、該熱媒の熱を暖房端末機で放熱させるようにした暖房システムが従来より一般に知られている。この種の暖房システムでは、熱源機として、ヒートポンプを備えるもの、あるいは、ヒートポンプと燃焼式の熱源機との両方を備えるものも知られている。
ところで、寒冷地等では、融雪電力が提供されている。この融雪電力は、用途が暖房や、道路路面の加熱等の特定の用途に制限された電力であり、通常の家庭用電源電力や商用電源電力よりも安価に提供されている。そこで、例えば、融雪電力を電源電力として使用するヒートポンプにより加熱した熱媒タンクの熱媒、あるいは、該熱媒タンクの熱媒との熱交換によって加熱した熱媒を暖房用熱媒として、暖房端末機を経由して循環させることで暖房運転を行う暖房システムを提供することが考えられる。
一方、暖房システムでは、暖房用熱媒に蓄えられる熱エネルギーの利用効率、あるいは、利便性等の観点から、暖房用熱媒を、暖房以外の用途、例えば浴槽の湯の追い焚きのために利用する(より詳しくは、浴槽の湯を暖房用熱媒に蓄えられた熱により熱交換器を介して加熱する)ようにした暖房システムも従来より提供されている。
しかしながら、浴槽の湯の追い焚きは暖房を目的とするものではないため、融雪電力を利用して発生した熱により浴槽の湯の追い焚きを行なうことは禁止されている。このため、暖房用熱媒を、暖房用途だけでなく、浴槽の湯の追い焚きにも利用する従来の暖房システムでは、上記融雪電力を利用できないものとなっていた。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、暖房用熱媒を浴槽の湯の追い焚きに利用するように構成された暖房システムで、融雪電力を利用して加熱した暖房用熱媒を用いて暖房運転を行なうことと、暖房運転と並行して浴槽の湯の追い焚き運転を行なうこととを両立することができる暖房システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の暖房システムは、上記の目的を達成するために、融雪電力を電源電力として運転可能なヒートポンプと、
該ヒートポンプの運転によって加熱された熱媒を貯蔵する熱媒タンクと、
該熱媒タンク内に貯蔵された熱媒である暖房用熱媒、又は熱媒タンク内に貯蔵された熱媒との熱交換によって加熱された熱媒である暖房用熱媒を、バーナの燃焼によって発生する熱を該暖房用熱媒に伝熱する第1熱交換器と該暖房用熱媒の熱を放熱する暖房端末機とを経由して循環させる暖房用熱媒循環流路と、
該暖房用熱媒循環流路のうち、前記第1熱交換器の下流側で、且つ、前記暖房端末機の上流側である箇所から分岐され、前記第1熱交換器の上流側で該暖房用熱媒循環流路に合流された熱媒副流路と、
浴槽内の湯の追い焚き運転時に該浴槽内の湯を循環させる浴槽側循環流路と、
前記熱媒副流路を流れる暖房用熱媒と前記浴槽側循環流路を流れる前記浴槽内の湯との熱交換によって該浴槽内の湯を加熱するように該熱媒副流路及び浴槽側循環流路に介装された第2熱交換器とを備えており、
少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、前記バーナの燃焼運転を行いつつ、前記暖房用熱媒循環流路で前記第1熱交換器に流入する暖房用熱媒の温度が、前記熱媒副流路で前記第2熱交換器から流出する温度以下の温度になるように制御されることを特徴とする(第1発明)。
該ヒートポンプの運転によって加熱された熱媒を貯蔵する熱媒タンクと、
該熱媒タンク内に貯蔵された熱媒である暖房用熱媒、又は熱媒タンク内に貯蔵された熱媒との熱交換によって加熱された熱媒である暖房用熱媒を、バーナの燃焼によって発生する熱を該暖房用熱媒に伝熱する第1熱交換器と該暖房用熱媒の熱を放熱する暖房端末機とを経由して循環させる暖房用熱媒循環流路と、
該暖房用熱媒循環流路のうち、前記第1熱交換器の下流側で、且つ、前記暖房端末機の上流側である箇所から分岐され、前記第1熱交換器の上流側で該暖房用熱媒循環流路に合流された熱媒副流路と、
浴槽内の湯の追い焚き運転時に該浴槽内の湯を循環させる浴槽側循環流路と、
前記熱媒副流路を流れる暖房用熱媒と前記浴槽側循環流路を流れる前記浴槽内の湯との熱交換によって該浴槽内の湯を加熱するように該熱媒副流路及び浴槽側循環流路に介装された第2熱交換器とを備えており、
少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、前記バーナの燃焼運転を行いつつ、前記暖房用熱媒循環流路で前記第1熱交換器に流入する暖房用熱媒の温度が、前記熱媒副流路で前記第2熱交換器から流出する温度以下の温度になるように制御されることを特徴とする(第1発明)。
かかる第1発明によれば、前記熱媒タンクに貯蔵される熱媒は、前記融雪電力を電源電力として運転可能なヒートポンプによって加熱されるので、該熱媒タンク内の熱媒は、融雪電力をエネルギー源としてヒートポンプにより発生した熱を蓄熱する。
そして、熱媒タンク内に貯蔵された熱媒である暖房用熱媒、又は熱媒タンク内に貯蔵された熱媒との熱交換によって加熱された熱媒である暖房用熱媒を、前記暖房用熱媒循環流路にて、前記暖房端末機を経由させて循環させることで、該暖房端末機による暖房運転を行うことが可能である。
また、暖房用熱媒循環流路は、バーナの燃焼によって発生する熱を暖房用熱媒に伝熱する前記第1熱交換器をも経由するので、熱媒タンク側から暖房端末機側に供給される暖房用熱媒の温度が、暖房端末機の運転のために要求される暖房用熱媒の温度よりも低い場合等にあっては、該暖房用熱媒循環流路を流れる暖房用熱媒をさらに加熱した上で、暖房端末機に供給することも可能である。
ここで、第1発明の暖房システムは、前記熱媒副流路、第2熱交換器及び浴槽側循環流路をさらに備えている。そして、前記浴槽内の湯の追い焚き運転時には、暖房用熱媒循環流路のうち、第1熱交換器の下流側で、且つ暖房端末機の上流側である箇所から、前記熱媒副流路に流入する暖房用熱媒は、浴槽側循環流路を流れる浴槽の湯との熱交換を第2熱交換器にて行なった後、第1熱交換器の上流側で暖房用熱媒循環流路に戻る。
また、少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、前記バーナの燃焼運転を行いつつ、前記暖房用熱媒循環流路で前記第1熱交換器に流入する暖房用熱媒の温度が、前記熱媒副流路で前記第2熱交換器から流出する暖房用熱媒の温度以下の温度になるように制御される。
この場合、前記熱媒タンク側から前記暖房用熱媒循環流路で前記第1熱交換器に流入する暖房用熱媒は、ヒートポンプにより発生した熱を含むものの、該第1熱交換器に流入する暖房用熱媒(バーナの燃焼運転に伴う第1熱交換器での加熱前の暖房用熱媒)の温度は、前記熱媒副流路で前記第2熱交換器から流出する暖房用熱媒、すなわち、該第2熱交換器で、浴槽側循環流路を流れる浴槽の湯への伝熱を行なった後の暖房用熱媒の温度以下の温度に制御されている。
このため、前記熱媒タンク側から前記暖房用熱媒循環流路で前記第1熱交換器に流入する暖房用熱媒に含まれる熱は、実質的に、浴槽側循環流路を流れる浴槽の湯の昇温(すなわち追い焚き)には寄与せず、当該浴槽の湯の追い焚きは、実質的には、暖房用熱媒が第1熱交換器を通る過程でバーナの燃焼運転によって与えられる熱が、第2熱交換器で該浴槽の湯に伝熱されることで行なわれることとなる。
従って、浴槽の湯の追い焚き運転を、暖房運転と並行して行なっても、該追い焚き運転を、前記融雪電力を電源電力として使用したヒートポンプの運転によって発生する熱を利用することなく行なうことができることとなる。
また、浴槽の湯の追い焚き運転と暖房運転とを並行して行なう場合と、該追い焚き運転を行うことなく暖房運転を行う場合とのいずれの場合でも、ヒートポンプの運転によって発生する熱により加熱した暖房用熱媒を用いて暖房運転を行うことができる。
よって、第1発明の暖房システムによれば、融雪電力を利用して加熱される暖房用熱媒を用いて暖房運転を行なうことと、暖房運転と並行して浴槽の湯の追い焚き運転を行なうこととを両立することができる。
また、浴槽の湯の追い焚き運転と暖房運転とを並行して行なう場合と、該追い焚き運転を行うことなく暖房運転を行う場合とのいずれの場合でも、融雪電力を暖房運転のために利用できるので、該融雪電力の利用効率を高めて、暖房運転に必要なコストを低減できる。
かかる第1発明の暖房システムでは、前記暖房用熱媒循環流路のうちの前記暖房端末機の下流側の箇所から、前記熱媒タンク内、又は前記熱媒タンク内の熱媒との熱交換を行なうための経路を迂回させて、該暖房用熱媒循環流路のうちの前記熱媒副流路の合流箇所よりも上流側に暖房用熱媒を環流させるバイパス流路を備えており、少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、前記バイパス流路を流れる暖房用熱媒の流量を、該バイパス流路に設けられた流量調整弁を介して調整することにより、前記暖房用熱媒循環流路で前記第1熱交換器に流入する暖房用熱媒の温度が、前記熱媒副流路で前記第2熱交換器から流出する温度以下の温度になるように制御されることが好ましい(第2発明)。
この第2発明によれば、少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、特に、前記熱媒タンク内の熱媒の温度が、前記熱媒副流路で前記第2熱交換器から流出する温度よりも高い場合に、該熱媒タンク内の熱媒に蓄えられた熱が無駄に消費されるのを抑制しつつ、前記暖房用熱媒循環流路で前記第1熱交換器に流入する暖房用熱媒の温度が、前記熱媒副流路で前記第2熱交換器から流出する温度以下の温度になるように制御することができる。
次に、本発明の第2の態様の暖房システムは、融雪電力を電源電力として運転可能なヒートポンプと、
該ヒートポンプの運転によって加熱された熱媒を貯蔵する熱媒タンクと、
該熱媒タンク内に貯蔵された熱媒である暖房用熱媒、又は熱媒タンク内に貯蔵された熱媒との熱交換によって加熱された熱媒である暖房用熱媒を、バーナの燃焼によって発生する熱を該暖房用熱媒に伝熱する第1熱交換器と該暖房用熱媒の熱を放熱する暖房端末機とを経由して循環させる暖房用熱媒循環流路と、
該暖房用熱媒循環流路のうち、前記第1熱交換器の下流側で、且つ、前記暖房端末機の上流側である箇所から分岐され、前記第1熱交換器の上流側で該暖房用熱媒循環流路に合流された熱媒副流路と、
浴槽内の湯の追い焚き運転を行なうときに該浴槽内の湯を循環させる浴槽側循環流路と、
前記熱媒副流路を流れる暖房用熱媒と前記追い焚き用循環流路を流れる前記浴槽内の湯との熱交換によって該浴槽内の湯を加熱するように該熱媒副流路及び浴槽側循環流路に介装された第2熱交換器とを備えており、
少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、前記バーナの燃焼運転を行いつつ、前記暖房用熱媒循環流路で前記暖房端末機を経由した暖房用熱媒を、前記熱媒タンク内、又は前記熱媒タンク内の熱媒との熱交換を行なうための経路を経由させずに、前記第1熱交換器に流入させるようにしたことを特徴とする(第3発明)。
該ヒートポンプの運転によって加熱された熱媒を貯蔵する熱媒タンクと、
該熱媒タンク内に貯蔵された熱媒である暖房用熱媒、又は熱媒タンク内に貯蔵された熱媒との熱交換によって加熱された熱媒である暖房用熱媒を、バーナの燃焼によって発生する熱を該暖房用熱媒に伝熱する第1熱交換器と該暖房用熱媒の熱を放熱する暖房端末機とを経由して循環させる暖房用熱媒循環流路と、
該暖房用熱媒循環流路のうち、前記第1熱交換器の下流側で、且つ、前記暖房端末機の上流側である箇所から分岐され、前記第1熱交換器の上流側で該暖房用熱媒循環流路に合流された熱媒副流路と、
浴槽内の湯の追い焚き運転を行なうときに該浴槽内の湯を循環させる浴槽側循環流路と、
前記熱媒副流路を流れる暖房用熱媒と前記追い焚き用循環流路を流れる前記浴槽内の湯との熱交換によって該浴槽内の湯を加熱するように該熱媒副流路及び浴槽側循環流路に介装された第2熱交換器とを備えており、
少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、前記バーナの燃焼運転を行いつつ、前記暖房用熱媒循環流路で前記暖房端末機を経由した暖房用熱媒を、前記熱媒タンク内、又は前記熱媒タンク内の熱媒との熱交換を行なうための経路を経由させずに、前記第1熱交換器に流入させるようにしたことを特徴とする(第3発明)。
かかる第3発明によれば、前記第1発明と同様に、前記熱媒タンクに貯蔵される熱媒は、前記融雪電力を電源電力として運転可能なヒートポンプによって加熱されるので、該熱媒タンク内の熱媒は、融雪電力をエネルギー源としてヒートポンプにより発生した熱を蓄熱する。
そして、前記浴槽の湯の追い焚き運転を行わない暖房運転時には、熱媒タンク内に貯蔵された熱媒である暖房用熱媒、又は熱媒タンク内に貯蔵された熱媒との熱交換によって加熱された熱媒である暖房用熱媒を、前記暖房用熱媒循環流路にて、前記暖房端末機を経由させて循環させることで、該暖房端末機による暖房運転を行うことが可能である。
ここで、第3発明の暖房システムは、第1発明と同様に、前記熱媒副流路、第2熱交換器及び浴槽側循環流路をさらに備えている。そして、前記浴槽内の湯の追い焚き運転時には、暖房用熱媒循環流路のうち、第1熱交換器の下流側で、且つ暖房端末機の上流側である箇所から、前記熱媒副流路に流入する暖房用熱媒は、浴槽側循環流路を流れる浴槽の湯との熱交換を第2熱交換器にて行なった後、第1熱交換器の上流側で暖房用熱媒循環流路に戻る。
さらに、第3発明では、少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、前記バーナの燃焼運転を行いつつ、前記暖房用熱媒循環流路で前記暖房端末機を経由した暖房用熱媒を、前記熱媒タンク内、又は前記熱媒タンク内の熱媒との熱交換を行なうための経路を経由させずに、前記第1熱交換器に流入させる。
このため、前記浴槽内の湯の追い焚き運転時を暖房運転と並行して行なう場合にあっては、熱媒タンク内の熱媒に蓄えられた熱は、暖房用熱媒循環流路で暖房端末機に供給される暖房用熱媒に与えられないようになる。そして、この状態では、暖房端末機の暖房運転のために必要な熱(暖房端末機に供給される暖房用熱媒の熱)と、浴槽の湯の追い焚きに必要な熱(第2熱交換器で暖房用熱媒から浴槽内の湯に与える熱)とは、バーナの燃焼運転によって第1熱交換器を介して与えられることとなる。
従って、浴槽の湯の追い焚き運転を、暖房運転と並行して行なったときには、該追い焚き運転を、前記融雪電力を電源電力として使用したヒートポンプの運転によって発生する熱を利用することなく行なうことができることとなる。
また、浴槽の湯の追い焚き運転を行うことなく暖房運転を行う場合には、ヒートポンプの運転によって発生する熱により加熱した暖房用熱媒を用いて暖房運転を行うことができる。
よって、第3発明の暖房システムによれば、融雪電力を利用して加熱した暖房用熱媒を用いて暖房運転を行なうことと、暖房運転と並行して浴槽の湯の追い焚き運転を行なうこととを両立することができる。
また、浴槽の湯の追い焚き運転を行うことなく暖房運転を行う場合には、融雪電力を暖房運転のために利用できるので、暖房運転に必要なコストを低減できる。
なお、第3発明では、前記暖房用熱媒循環流路で前記暖房端末機を経由した暖房用熱媒を、前記熱媒タンク内、又は前記熱媒タンク内の熱媒との熱交換を行なうための経路を経由させずに、前記第1熱交換器に流入させるようにするためには、例えば、前記暖房用熱媒循環流路のうちの前記暖房端末機の下流側の箇所から、前記熱媒タンク内、又は前記熱媒タンク内の熱媒との熱交換を行なうための経路を迂回させて、該暖房用熱媒循環流路のうちの前記熱媒副流路の合流箇所よりも上流側に暖房用熱媒を環流させるバイパス流路と、該バイパス流路を流れる暖房用熱媒の流量を調整する流量調整弁とを備えるようにすればよい。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図1及び図2を参照して説明する。図1を参照して、本実施形態の暖房システム1は、暖房用熱媒としての温水を貯蔵する貯湯タンク11が搭載された貯湯タンクユニット2と、温水加熱用の第1の熱源機としてのヒートポンプ31が搭載されたヒートポンプユニット3と、温水加熱用の第2の熱源機としての燃焼式熱源機41が搭載された燃焼式熱源機ユニット4と、1つ以上の暖房端末機を含む暖房端末ユニット5と、風呂場に設置される浴槽6とを備える。
本発明の第1実施形態を図1及び図2を参照して説明する。図1を参照して、本実施形態の暖房システム1は、暖房用熱媒としての温水を貯蔵する貯湯タンク11が搭載された貯湯タンクユニット2と、温水加熱用の第1の熱源機としてのヒートポンプ31が搭載されたヒートポンプユニット3と、温水加熱用の第2の熱源機としての燃焼式熱源機41が搭載された燃焼式熱源機ユニット4と、1つ以上の暖房端末機を含む暖房端末ユニット5と、風呂場に設置される浴槽6とを備える。
貯湯タンクユニット2に搭載された貯湯タンク11は、本発明における熱媒タンクに相当する。この貯湯タンク11には、該貯湯タンク11内の温水(暖房用熱媒)を外部のヒートポンプ31の凝縮機35(詳細は後述する)を経由して循環させるための蓄熱用温水循環流路12と、貯湯タンク11内の温水を燃焼式熱源機ユニット4及び暖房端末ユニット5を経由して循環させるための暖房用温水循環流路13とが接続されている。
また、貯湯タンク11には、その高さ方向(上下方向)に間隔を存する複数(図示例では3つ)の高さ位置に、各高さ位置での貯湯タンク11内の温水の温度を検出する温度センサ14a,14b,14cが装着されている。
蓄熱用温水循環流路12は、貯湯タンク11からヒートポンプ31の凝縮機35に温水を供給するための流路である蓄熱用温水往路12aと、該凝縮機35から貯湯タンク11に温水を環流させる蓄熱用温水復路12bとを備える。
蓄熱用温水往路12aは、その上流端が貯湯タンク11の下部に接続され、下流端が凝縮機35に接続されている。そして、蓄熱用温水往路12aには、逆止弁15と、貯湯タンク11から流出する温水の温度を蓄熱用温水往路12aの上流部で検出する温度センサ16と、手動式の開閉弁17と、蓄熱用温水往路12aの上流側から下流側に向う温水の流れを発生させる蓄熱用循環ポンプ18と、ヒートポンプ31の凝縮機35に流入する温水の温度を蓄熱用温水往路12aの下流部で検出する温度センサ19とが装着されている。
この場合、本実施形態の例では、逆止弁15及び温度センサ16は貯湯タンクユニット2内に配置され、蓄熱用循環ポンプ18及び温度センサ19はヒートポンプユニット3内に配置され、開閉弁17は貯湯タンクユニット2とヒートポンプユニット3との間に配置されている。
蓄熱用温水復路12bは、その上流端がヒートポンプ31の凝縮機35に接続され、下流端が貯湯タンク11の上部に接続されている。そして、蓄熱用温水復路12bには、凝縮機35から流出する温水の温度を蓄熱用温水復路12bの上流部で検出する温度センサ20と、手動式の開閉弁21と、貯湯タンク11に流入する温水の温度を蓄熱用温水復路12bの下流部で検出する温度センサ22とが装着されている。
この場合、本実施形態の例では、温度センサ20はヒートポンプユニット3内に配置され、温度センサ22は貯湯タンクユニット2内に配置され、開閉弁21は貯湯タンクユニット2とヒートポンプユニット3との間に配置されている。
暖房用温水循環流路13は、貯湯タンク11から暖房端末ユニット5に温水を供給するための流路である暖房用温水往路13aと、暖房端末ユニット5から貯湯タンク11に温水を環流させるための流路である暖房用温水復路13bとを備える。
暖房用温水往路13aは、その上流端が前記蓄熱用温水復路12bの下流端部(温度センサ22よりも下流側の部分)に合流されている。従って、暖房用温水往路13aの上流端は、蓄熱用温水復路12bの下流端部を介して貯湯タンク11の上部に接続されている。
暖房用温水復路13bは、その下流端が貯湯タンク11の下部に接続されている。また、暖房用温水復路13bの下流部には、貯湯タンクユニット2内に設置された混合弁23が装着されている。
さらに、暖房用温水復路13bの下流部と、暖房用温水往路13aの上流部とを、貯湯タンク11内を経由させずに、混合弁23を介して連通させるバイパス流路24が、貯湯タンク11と並列に暖房用温水循環流路13に接続されている。
上記混合弁23は、本発明における流量調整弁に相当するものである。この混合弁23は、本実施形態では、2つの出口ポートを有しており、入口ポートから流入した温水のうち、2つの出口ポートの一方の出口ポートから流出させる温水の流量と、他方の出口ポートから流出させる温水の流量との割合を可変的に制御可能な弁である。
そして、混合弁23は、その入口ポートが暖房用温水復路13bの上流側に連通し、一方の出口ポートが暖房用温水復路13bの下流側に連通するように、該暖房用温水復路13bに介装されると共に、他方の出口ポートが、貯湯タンク11の外部のバイパス流路24を介して暖房用温水往路13aの上流部に連通するように該バイパス流路24に接続されている。
従って、混合弁23の制御によって、暖房用温水復路13bで貯湯タンクユニット2に戻ってきた温水の一部又は全部を、混合弁23から貯湯タンク11を経由させずに(バイパス流路24を経由させて)、暖房用温水往路13aに環流させることが可能となっている。
なお、混合弁23は、バイパス流路24と暖房用温水往路13aとの接続箇所に介装されていてもよい。
以降の説明では、混合弁23の入口ポートに流入する温水の全部が、下流側の暖房用温水復路13bに連通する一方の出口ポートから流出する動作状態(バイパス流路24側の出口ポートが全閉、貯湯タンク11側の出口ポートが全開になる動作状態)を、混合弁23のバイパスOFF状態、混合弁23の入口ポートに流入する温水の全部が、バイパス流路24に連通する他方の出口ポートから流出する動作状態(バイパス流路24側の出口ポートが全開、貯湯タンク11側の出口ポートが全閉になる動作状態)を混合弁23のバイパスON状態、混合弁23の入口ポートに流入する温水の一部が両方の出口ポートのそれぞれから流出する状態を混合弁23のバイパス中間状態という。
また、暖房用温水往路13aには、貯湯タンクユニット2内で2つの温度センサ25,26が装着され、暖房用温水復路13bには、貯湯タンクユニット2内で1つの温度センサ27が装着されている。
温度センサ25は、貯湯タンク11(又は蓄熱用温水復路12b)から暖房用温水往路13aに流入する温水の温度を検出するセンサであり、暖房用温水往路13aのうち、バイパス流路24の合流箇所よりも上流側の部分に装着されている。
温度センサ26は、貯湯タンクユニット2から暖房端末ユニット5側に送出される温水の温度を検出するセンサであり、暖房用温水往路13aのうち、バイパス流路24の合流箇所よりも下流側の部分に装着されている。この温度センサ26の検出温度は、混合弁23のバイパスOFF状態では、温度センサ25の検出温度に一致もしくはほぼ一致する。
一方、混合弁23のバイパスON状態又はバイパス中間状態では、温度センサ26の検出温度は、貯湯タンク11(又は蓄熱用温水復路12b)から暖房用温水往路13aに流入する温水に、貯湯タンクユニット2に暖房端末ユニット5側から戻ってきた温水の全部又は一部を混合させた後の温水の温度(温度センサ25の検出温度よりも低い温度)となる。
暖房用温水復路13bに装着された温度センサ27は、貯湯タンクユニット2に暖房端末ユニット5側から戻ってきた温水の温度を検出するセンサであり、暖房用温水復路13bのうち、混合弁23の上流側の部分に装着されている。
ヒートポンプユニット3は、屋外に設置されるユニットである。このヒートポンプユニット3に搭載されたヒートポンプ31は、貯湯タンクユニット2の貯湯タンク11内の温水を加熱するための熱源機である。
ヒートポンプ31は、公知の構造のものであり、ハイドロフルオロカーボン(HFC)等の代替フロン、あるいは、二酸化炭素等の冷媒を循環させる冷媒循環流路32と、この冷媒循環流路32に装着された蒸発器33、圧縮機34、凝縮機35、及び膨張機構36と、蒸発器33に外気(空気)を供給する回転ファン37とを有する。
蒸発器33は、冷媒循環流路32を流れる冷媒と、回転ファン37の回転により供給される外気(空気)との熱交換を行なう。
圧縮機34は、蒸発器33から供給される冷媒を圧縮することで、高温・高圧の冷媒を生成する。
凝縮機35は、前記したように蓄熱用温水往路12aの下流端と蓄熱用温水復路12bの上流端とが接続されており、蓄熱用温水循環流路12に介装されている。
そして、凝縮機35は、圧縮機34から供給される高温・高圧の冷媒と、蓄熱用循環ポンプ18の作動によって蓄熱用温水往路12aを介して貯湯タンク11から供給される温水との熱交換を行なうことで、該温水を加熱し、加熱した温水を蓄熱用温水復路12bを介して貯湯タンク11に環流させる。
膨張機構36は、膨張弁等により構成され、凝縮機35から供給される放熱後の冷媒を断熱膨張させることでさらに冷却し、その冷却後の冷媒を蒸発器33に送出する。
以上の蒸発器33、圧縮機34、凝縮機35、及び膨張機構36の作動により、凝縮機35に貯湯タンク11から供給される温水が加熱され、その加熱後の温水が貯湯タンク11に戻される。これにより、貯湯タンク11内の温水が加熱されて、該温水の蓄熱がなされる。
暖房端末ユニット5は、本実施形態では、運転に必要な温水温度が比較的高い高温側暖房端末機5Hと、運転に必要な温水温度が高温側暖房端末機5Hよりも低い低温側暖房端末機5Lとを備える。
高温側暖房端末機5Hは、例えば浴室暖房装置等であり、該高温側暖房端末機5Hで要求される温水温度は、例えば80°C程度である。また、低温側暖房端末機5Lは、例えば床暖房装置等であり、該低温側暖房端末機5Lで要求される温水温度は、例えば60°C程度である。
これらの高温側暖房端末機5H及び低温側暖房端末機5Lは、燃焼式熱源機ユニット4から温水が供給されるように、それぞれ、後述の温水流路42H,42Lに接続されている。さらに、高温側暖房端末機5H及び低温側暖房端末機5Lは、それぞれで放熱した温水を、貯湯タンクユニット2に環流させるように、前記暖房用温水復路13bの上流端に並列に接続されている。
なお、高温側暖房端末機5H及び低温側暖房端末機5Lのそれぞれの運転停止状態では、燃焼式熱源機ユニット4からの温水の流入が図示しない弁により遮断されるようになっている。
補足すると、図1では、高温側暖房端末機5Hと低温側暖房端末機5Lとを、それぞれ1つずつ代表的に記載したが、高温側暖房端末機5Hと低温側暖房端末機5Lとのうちの一方だけが、暖房システム1に備えられていてもよい。
また、高温側暖房端末機5H又は低温側暖房端末機5Lが、暖房システム1に複数台備えられていてもよい。複数台の高温側暖房端末機5Hは、上流側の後述の温水流路42Hに並列に接続される。同様に、複数台の低温側暖房端末機5Lは、上流側の後述の温水流路42Lに並列に接続される。
燃焼式熱源機ユニット4は、燃焼式熱源機41と、暖房用温水往路13aで送られてきた温水を必要に応じて加熱して、暖房端末ユニット5に供給するための流路であり、暖房用温水往路13aの下流側に連続する暖房用温水流路42と、該暖房用温水流路42で加熱された温水の一部の熱量を利用して、浴槽6内の湯の追い焚きを行なうための流路である追い焚き用温水流路43とを備える。以降の説明では、前記暖房用温水往路13aを暖房用温水上流往路13a、前記暖房用温水流路42を暖房用温水下流往路42という。
燃焼式熱源機41は、燃料を燃焼させるバーナ44と、バーナ44の燃焼運転によって発生する熱により温水を加熱する熱交換器45,46とを備える。
バーナ44で燃焼させる燃料は、例えば都市ガス、LPガス等の燃料ガスである。バーナ44の燃焼運転時には、図示を省略する電磁開閉弁や比例弁等を備える燃料供給機構を介して燃料ガスがバーナ44に供給される。また、燃焼用空気が図示しないファンによりバーナ44に供給される。そして、バーナ44に供給された燃料ガスに、図示しないイグナイタ等の点火器により点火することで、バーナ44の燃焼運転が行われる。
なお、バーナ44の燃焼運転に係わる燃料供給機構等の構成は、公知のものでよい。また、バーナ44は、燃料ガスに限らず、灯油等の液体燃料を燃焼させるものであってもよい。
熱交換器45,46は、本発明における第1熱交換器に相当するものであり、本実施形態では、主熱交換器45及び補助熱交換器46の2つの熱交換器により構成される。主熱交換器45は、バーナ44の燃焼排気から顕熱を吸熱し、その顕熱により温水を加熱する顕熱吸熱型の熱交換器である。また、補助熱交換器46は、主熱交換器45を通過した燃焼排気中の水蒸気が凝縮する際の潜熱を吸熱し、その潜熱により温水を加熱する潜熱吸熱型の補助的な熱交換器である。
なお、燃焼式熱源機41は、本発明における第1熱交換器に相当するものとして、主熱交換器45及び補助熱交換器46のうちの主熱交換器45だけを備えるものであってもよい。
暖房用温水下流往路42は、その上流端が暖房用温水上流往路13aの下流端に連通され、該暖房用温水上流往路13aを流れてきた温水が流入するようになっている。
なお、暖房用温水下流往路42の上流端は、高温の温水の体積増加分を吸収する膨張タンク47にも接続されている。
暖房用温水下流往路42は、燃焼式熱源機ユニット4内で、燃焼式熱源機41の補助熱交換器46を経由するように配管され、さらに、該補助熱交換器46の下流側で、高温側暖房用温水下流往路42Hと、低温側暖房用温水下流往路42Lとに分流されている。
高温側暖房用温水下流往路42Hは、暖房端末ユニット5の高温側暖房端末機5Hに温水を供給するための温水流路である。この高温側暖房用温水下流往路42Hは、燃焼式熱源機41の主熱交換器45を経由するように配管され、その下流端に高温側暖房端末機5Hが接続される。
低温側暖房用温水下流往路42Lは、暖房端末ユニット5の低温側暖房端末機5Lに温水を供給するための温水流路である。この低温側暖房用温水下流往路42Lは、主熱交換器45を経由することなく配管され、その下流端に低温側暖房端末機5Lが接続される。
暖房用温水下流往路42には、該暖房用温水下流往路42を流れる温水の圧力を検出する圧力計51と、該温水中の空気溜りを検出する空気溜り検出部52と、暖房用温水下流往路42の上流側から下流側に向う温水の流れを発生させる暖房用循環ポンプ53とが、暖房用温水下流往路42の上流端から高温側暖房用温水下流往路42H及び低温側暖房用温水下流往路42Lへの分流箇所までの区間内で装着されている。
本実施形態の例では、圧力計51は、補助熱交換器46の上流側に配置され、空気溜り検出部52は、補助熱交換器46の下流側に配置され、暖房用循環ポンプ53は、高温側暖房用温水下流往路42H及び低温側暖房用温水下流往路42Lへの分流箇所寄りの位置に配置されている。
また、高温側暖房用温水下流往路42Hには、その上流側の基幹の暖房用温水下流往路42から該高温側暖房用温水下流往路42Hに流入する温水の温度を検出する温度センサ54と、主熱交換器45から流出する温水の温度を検出する温度センサ55とが装着されている。
本実施形態の例では、温度センサ54は、高温側暖房用温水下流往路42Hの上流端近傍の位置に配置され、温度センサ55は、主熱交換器45の近くで該主熱交換器45の下流側に配置されている。
なお、温度センサ54が検出する温度は、換言すれば、高温側暖房端末機5Hに供給される温水の温度であり、温度センサ55が検出する温度は、換言すれば、低温側暖房端末機5Lに供給される温水の温度である。
補足すると、前記暖房用温水循環流路13(暖房用温水上流往路13a及び暖房用温水復路13b)、暖房用温水下流往路42、高温側暖房用温水下流往路42H及び低温側暖房用温水下流往路42Lは、本発明における暖房用熱媒循環流路を構成するものである。
追い焚き用温水流路43は、主熱交換器45の下流側で高温側暖房用温水下流往路42Hから分岐されて、基幹の暖房用温水下流往路42Hの上流部(補助熱交換器46よりも上流側の部分)に下流端が合流された温水流路である。この追い焚き用温水流路43は、そこを流れる温水と浴槽6内の湯との間の熱交換を行なう液−液式の熱交換器56を経由して配管され、熱交換器56の上流側には、追い焚き用温水流路43を流れる温水の流量を制御するための流量制御弁57が装着されている。該流量制御弁57は、浴槽6内の湯の追い焚き運転時に開弁され、追い焚き運転を行わない状態では、閉弁される制御弁である。
なお、追い焚き用温水流路43は、本発明における熱媒副流路に相当し、熱交換器56は本発明における第2熱交換器に相当するものである。
一方、浴槽6には、浴槽6内の湯を熱交換器56を経由させて循環させるように配管された浴槽側循環流路58が接続されている。浴槽側循環流路58のうち、浴槽6から熱交換器56に向う流路部分には、浴槽6側から熱交換器56に向う湯の流れを発生させる風呂用循環ポンプ59と、浴槽6内の湯の水位を水圧により検出する水位センサ60と、浴槽側循環流路58での湯の流れの有無を検知する水流スイッチ61とが装着されている。
また、浴槽側循環流路58のうち、熱交換器56から浴槽6に向う流路部分には、浴槽6に熱交換器56から供給される湯の温度を検出する温度センサ62が装着されている。
なお、本実施形態の暖房システム1における燃焼式熱源機ユニット4には、図示しない燃焼式の給湯装置(バーナの燃焼により発生する熱によって熱交換器を介して水道水等の水を加熱して、出湯する装置)も備えられている。そして、風呂用循環ポンプ59には、該給湯装置から供給される湯が湯はり用給湯路63を介して供給され、さらに該風呂用循環ポンプ59から浴槽側循環流路58を介して浴槽6に供給されるようになっている。これにより、浴槽6の湯はりがなされるようになっている。
本実施形態の暖房システム1では、貯湯タンクユニット2、ヒートポンプユニット3及び燃焼式熱源機ユニット4には、それぞれ電子回路ユニット72,73,74が搭載されている。
各電子回路ユニット72,73,74は、詳細な図示は省略するが、制御回路部と、電源回路部とを含んでいる。それぞれの制御回路部は、CPU、RAM、ROM等により構成される回路部であり、相互に通信可能とされている。
そして、貯湯タンクユニット2の電子回路ユニット72の制御回路部は、貯湯タンクユニット2に備えられた温度センサ14a,14b,14c,22,25,26,27の検出データ、あるいは、ヒートポンプユニット3もしくは燃焼式熱源機ユニット4の制御回路部から与えられた通信データ等に基づいて、プログラム処理を実行することで、混合弁23の作動を制御する。
また、ヒートポンプユニット3の電子回路ユニット73の制御回路部は、ヒートポンプユニット3に備えられた温度センサ19,20の検出データ、あるいは、貯湯タンクユニット2もしくは燃焼式熱源機ユニット4の制御回路部から与えられた通信データ等に基づいて、プログラム処理を実行することで、蓄熱用循環ポンプ18、回転ファン37、圧縮機34等の作動を制御する。
また、燃焼式熱源機ユニット4の電子回路ユニット74の制御回路部は、燃焼式熱源機ユニット4に備えられた圧力計51、空気溜り検出部52、温度センサ54,55,62、水位センサ60、及び水流スイッチ61の検出データ、あるいは、図示しないリモコンから与えられる指示データ(暖房運転や、浴槽6の湯はり運転、浴槽6の追い焚き運転等を行うための指示データ)、あるいは、貯湯タンクユニット2もしくはヒートポンプユニット3の制御回路部から与えられた通信データ等に基づいて、プログラム処理を実行することで、暖房用循環ポンプ53、風呂用循環ポンプ59、流量制御弁57等の作動を制御する。
なお、電子回路ユニット72,73,74の制御回路部は、ひとまとめに構成されていてもよい。
各電子回路ユニット72,73,74の電源回路部は、それぞれ、貯湯タンクユニット2の各電子機器(混合弁23等)、ヒートポンプユニット3の各電子機器(蓄熱用循環ポンプ18、圧縮機34、回転ファン37等)、燃焼式熱源機ユニット4の各電子機器(暖房用循環ポンプ53、流量制御弁57、風呂用循環ポンプ59等)に電力を供給する回路部である。
この場合、本実施形態の暖房システム1では、貯湯タンクユニット2の電子回路ユニット72の電源回路部に融雪電力が供給され、さらに、該電子回路ユニット72を介してヒートポンプユニット3の電子回路ユニット73の電源回路部に、ヒートポンプ31の運転用の電源電力として、融雪電力が供給されるようになっている。なお、ヒートポンプ31の運転を行うための融雪電力をヒートポンプユニット3の電子回路ユニット73に直接的に供給するようにしてもよい。
また、燃焼式熱源機ユニット4の電子回路ユニット74の電源回路部には、通常の家庭用電力又は商用電力が供給される。
なお、貯湯タンクユニット2の混合弁23の動作用の電力は、融雪電力と、通常の家庭用電力又は商用電力とのいずれを使用してもよい。
次に、本実施形態の暖房システム1の作動を説明する。
貯湯タンクユニット2の電子回路ユニット72及びヒートポンプユニット3の電子回路ユニット73に融雪電力が供給されている状態で、電子回路ユニット73の制御回路部の制御処理によって、蓄熱用循環ポンプ18及びヒートポンプ31の運転が行われる。
これにより、貯湯タンク11内の温水が蓄熱用温水循環流路12で凝縮機35を経由して循環しつつ所定の温度(例えば80°C程度)に加熱され、貯湯タンク11内の温水の蓄熱が行なわれる。
なお、融雪電力は、一般に、一日のうちの一定時間は、供給が停止される。その状態では、ヒートポンプ31の運転による温水の加熱は行なわれない。
一方、リモコンによって高温側暖房端末機5H又は低温側暖房端末機5Lの暖房運転を行なうことが指示された場合には、貯湯タンクユニット2及び燃焼式熱源機ユニット4の電子回路ユニット72,74の一方の制御回路部の制御処理又は両方の制御回路部の協働の制御処理によって、図2のフローチャートで示す如く、暖房運転が行われる。
STEP1において、高温側暖房端末機5H又は低温側暖房端末機5Lの暖房運転を行なうことが指示された場合(暖房運転がONの場合)には、STEP2において、暖房運転に加えて、浴槽6の追い焚き運転を行なうことが指示されているか否かが判断される。
このとき、追い焚き運転を行なうことが指示されていない場合(追い焚き運転がOFFの場合)、すなわち、暖房運転と追い焚き運転とのうちの暖房運転だけを行なうことが指示されている場合には、STEP3において、暖房端末ユニット5に供給すべき温水(暖房用媒体)の目標温度である暖房設定温度として、暖房運転を行うことが指示されている暖房端末機5H,5Lの中で最優先の暖房端末機5H又は5Lの暖房要求温度(暖房運転のために必要な温水の温度)が設定される。
ここで、最優先の暖房端末機5H又は5Lは、本実施形態では、暖房要求温度が最も高い暖房端末機5H又は5Lである。
従って、例えば暖房要求温度が80℃である浴室暖房装置等の高温側暖房端末機5Hと、暖房要求温度が60°Cである床暖房装置等の低温側暖房端末機5Lとの両方の暖房運転を行なうことが指示されている場合、あるいは、高温側暖房端末機5Hだけの暖房運転を行うことが指示されている場合には、暖房設定温度は、80℃に設定される。
また、例えば、低温側暖房端末機5Lだけの暖房運転を行うことが指示されている場合には、暖房設定温度は、60℃に設定される。
なお、暖房端末機5H,5Lの運転の優先順位が、別途、ユーザ等により指定されているような場合には、その優先順位に基づいて、暖房設定温度を決定するようにしてもよい。その場合、高温側暖房端末機5Hと低温側暖房端末機5Lとの両方の暖房運転を行なうことが指示されている場合であっても、低温側暖房端末機5L用の暖房要求温度(60°C)を暖房設定温度として設定するようにしてもよい。
このように暖房設定温度を設定した状態で、STEP5において、暖房運転を行うことが指示されている暖房端末機5H,5Lによる暖房運転が行われる。そして、暖房運転を行なうことの指示が解除される(STEP6で暖房運転がOFFになる)まで、STEP2からの処理が継続される。
追い焚き運転を行なわない状態でのSTEP5の暖房運転では、燃焼式熱源機ユニット4の暖房用循環ポンプ53が作動され、暖房用温水循環流路13での温水の流通が行なわれる。このとき、貯湯タンクユニット2では、暖房用温水上流往路13aで貯湯タンクユニット2から燃焼式熱源機ユニット4側に供給される温水の温度(温度センサ26の検出温度)が、できるだけ暖房設定温度に一致もしくは近い温度になるように混合弁23の作動が制御される。
具体的には、貯湯タンク11から暖房用温水上流往路13aに流出する温水の温度(温度センサ25の検出温度)が暖房設定温度以下の温度である場合、もしくは、既定の許容範囲内で暖房設定温度にほぼ一致する温度である場合には、混合弁23は前記バイパスOFF状態に制御される。これにより、貯湯タンク11の温水がそのまま暖房用温水上流往路13aを介して燃焼式熱源機ユニット4側に供給される。
また、貯湯タンク11から暖房用温水上流往路13aに流出する温水の温度が、既定の許容範囲を超えて、暖房設定温度よりも高い場合には、貯湯タンクユニット2から燃焼式熱源機ユニット4側に供給される温水の温度(温度センサ26の検出温度)が、既定の許容範囲内で暖房設定温度にほぼ一致するように、混合弁23の動作状態が前記バイパス中間状態に制御される。
このとき、暖房用温水復路13bで暖房端末ユニット5から貯湯タンクユニット2に戻ってきた温水を貯湯タンク11からの温水に混合した温水(当該混合により暖房設定温度にほぼ一致する温度に調整された温水)が、貯湯タンクユニット2から暖房用温水上流往路13aを介して燃焼式熱源機ユニット4側に供給される。
貯湯タンクユニット2から燃焼式熱源機ユニット4に供給される温水は、暖房用温水上流往路13aから燃焼式熱源機ユニット4の基幹の暖房用温水下流往路42に流入する。そして、高温側暖房端末機5Hの運転時には、基幹の暖房用温水下流往路42から高温側暖房用温水下流往路42Hを経由して、高温側暖房端末機5Hに温水が供給される。また、低温側暖房端末機5Lの運転時には、基幹の暖房用温水下流往路42から低温側暖房用温水下流往路42Lを経由して、低温側暖房端末機5Lに温水が供給される。
なお、高温側暖房端末機5H及び低温側暖房端末機5Lの両方の運転時には、基幹の暖房用温水下流往路42から高温側暖房用温水下流往路42H及び低温側暖房用温水下流往路42Lをそれぞれ経由して、高温側暖房端末機5H及び低温側暖房端末機5Lの両方に温水が供給される。
このとき、燃焼式熱源機ユニット4においては、暖房用温水下流往路42から暖房端末ユニット5側に供給される温水の温度(温度センサ54,55の検出温度)が、暖房設定温度に既定の許容範囲内でほぼ一致する場合には、燃焼式熱源機41は、運転停止状態(バーナ44の燃焼運転を行なわない状態)に維持される。
一方、暖房用温水下流往路42から暖房端末ユニット5側に供給される温水の温度(温度センサ54,55の検出温度)が、既定の許容範囲を逸脱して暖房設定温度よりも低い場合には、高温側暖房用温水下流往路42Hで高温側暖房端末機5Hに供給される温水の温度(温度センサ55の検出温度)又は低温側暖房用温水下流往路42Lで低温側暖房端末機5Lに供給される温水の温度(温度センサ54の検出温度)が、既定の許容範囲内で暖房設定温度にほぼ一致するように、燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼運転が行われる。
この場合、高温側暖房端末機5Hだけの暖房運転時、又は高温側暖房端末機5Hと低温側暖房端末機5Lとの両方の運転時には、温度センサ55の検出温度が、既定の許容範囲内で暖房設定温度にほぼ一致するようにバーナ44の燃焼量が制御される。また、低温側暖房端末機5Lだけの暖房運転時には、温度センサ54の検出温度が、既定の許容範囲内で暖房設定温度にほぼ一致するようにバーナ44の燃焼量が制御される。
以上のようにして、貯湯タンクユニット2側から供給される温水をバーナ44の燃焼運転によって加熱せずとも、暖房設定温度に一致もしくはほぼ一致する温水を暖房運転を行なう暖房端末機5H,5Lに供給できる状況では、貯湯タンクユニット2側から供給される温水がそのまま、暖房端末機5H,5Lのうちの暖房運転を行う暖房端末機に供給される。
また、貯湯タンクユニット2側から供給される温水の温度が、暖房設定温度に対して既定の許容範囲よりも低い場合には、燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼運転によって、不足分の熱量が当該温水に付加される。そして、このように不足分の熱量が付加されて暖房設定温度に一致もしくはほぼ一致する温度に昇温された温水が、暖房端末機5H,5Lのうちの暖房運転を行う暖房端末機に供給される。
そして、このように暖房端末機5H,5Lの一方又は両方に供給された温水は、該暖房端末機5H,5Lから、暖房用温水復路13bを介して貯湯タンクユニット2に戻る。
なお、STEP2の判断結果が肯定的である場合(追い焚き運転を行うことなく暖房運転を行う場合)には、追い焚き用温水流路43の流量制御弁57は閉弁状態に制御される。このため、追い焚き用温水流路43での温水の流通は行なわれない。
以上が、追い焚き運転を行なわない状態でのSTEP5の暖房運転の作動である。
一方、前記STEP2において、追い焚き運転を行なうことが指示されている場合(追い焚き運転がONの場合)、すなわち、暖房運転と並行して追い焚き運転を行なうことが指示されている場合には、STEP4において、暖房設定温度として、あらかじめ定められた所定温度(本実施形態では例えば70°C。以降、暖房設定特定温度という)が設定される。
ここで、本実施形態では、浴槽6の湯の追い焚き運転を行う場合、その追い焚きのための液−液式の熱交換器56に、あらかじめ定められた追い焚き運転用の所定温度(例えば83°C。以降、追い焚き用温水温度という)に一致もしくはほぼ一致する温度の温水を高温側暖房用温水下流往路42Hから追い焚き用温水流路43により供給するように、燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼運転を行う。
この場合、暖房設定特定温度(本実施形態では、70°C)は、追い焚き用温水温度(本実施形態では、83°C)に既定の許容範囲内でほぼ一致する温度の温水を熱交換器56に供給しつつ、浴槽側循環流路58で浴槽6の湯を循環させた場合に、浴槽6から浴槽側循環流路58に流入する湯の温度等の種々様々な運転条件下で、追い焚き用温水流路43にて熱交換器56から流出する温水(熱交換器56での放熱後の温水)の温度を上回ることがないように、あらかじめ実験的に設定された温度である。
すなわち、暖房システム1における浴槽6の追い焚き運転時には、浴槽6から浴槽側循環流路58に流入する湯の温度等の種々様々な運転条件下で、追い焚き用温水流路43にて熱交換器56から流出する温水の温度を計測したとき、その温度の計測値が、70°Cよりも高い温度に保たれること(より詳しくは、追い焚き運転時の種々様々な運転条件下で、追い焚き用温水流路43にて熱交換器56から流出する温水の温度の計測値の最低値が、70°Cよりも若干低い温度になること)が実験的に確認されている。
そこで、本実施形態では、暖房設定特定温度を、あらかじめ例えば70°Cに定めておき、この暖房設定特定温度を、STEP4で暖房設定温度として設定するようにした。
なお、暖房設定特定温度は、追い焚き運転時に、追い焚き用温水流路43にて熱交換器56から流出する温水の温度が、暖房設定特定温度以上に保たれるように設定されておればよく、例えば70°Cよりも多少低い温度に定められていてもよい。
このように暖房設定温度を設定した状態で、STEP5において、暖房運転を行うことが指示されている暖房端末機5H,5Lの運転が、STEP3で暖房設定温度を設定した場合の暖房運転と同様に行われる。
すなわち、燃焼式熱源機ユニット4の暖房用循環ポンプ53が作動され、暖房用温水循環流路13での温水の流通が行なわれる。このとき、貯湯タンクユニット2では、暖房用温水上流往路13aで貯湯タンクユニット2から燃焼式熱源機ユニット4側に供給される温水の温度(温度センサ26の検出温度)が、できるだけ暖房設定温度に一致もしくは近い温度になるように混合弁23の作動が制御される。この混合弁23の作動制御は、STEP3で暖房設定温度を設定した場合の暖房運転と同様に行なわれる。
これにより、貯湯タンク11から暖房用温水上流往路13aに流出する温水の温度(温度センサ25の検出温度)が暖房設定温度以下の温度である場合、もしくは、既定の許容範囲内で暖房設定温度にほぼ一致する温度である場合には、貯湯タンク11の温水がそのまま暖房用温水上流往路13aを介して燃焼式熱源機ユニット4側に供給される。
また、貯湯タンク11から暖房用温水上流往路13aに流出する温水の温度が、既定の許容範囲を超えて、暖房設定温度よりも高い場合には、暖房用温水復路13bで暖房端末ユニット5から貯湯タンクユニット2に戻ってきた温水を貯湯タンク11からの温水に混合した温水(当該混合により暖房設定温度にほぼ一致する温度に調整された温水)が、貯湯タンクユニット2から暖房用温水上流往路13aを介して燃焼式熱源機ユニット4側に供給される。
これにより、暖房用温水上流往路13aで貯湯タンクユニット2から燃焼式熱源機ユニット4に供給される温水の温度は、暖房設定温度(70°C)にほぼ一致するか、又は該暖房設定温度よりも低い温度に制御される。
貯湯タンクユニット2から燃焼式熱源機ユニット4に供給される温水は、STEP3で暖房設定温度を設定した場合の暖房運転と同様に、暖房用温水上流往路13aから燃焼式熱源機ユニット4の基幹の暖房用温水下流往路42に流入し、さらに、高温側暖房用温水下流往路42H及び低温側暖房用温水下流往路42Lの一方又は両方を経由して、暖房端末機5H,5Lの一方又は両方に供給される。
さらに、暖房運転と並行して浴槽6の追い焚き運転を行なうために、燃焼式熱源機ユニット4において、追い焚き用温水流路43の流量制御弁57が開弁されると共に、風呂用循環ポンプ59が作動される。
これにより、浴槽側循環流路58で浴槽6の湯が熱交換器56を経由して循環しつつ、追い焚き用温水流路43にて、温水が高温側暖房用温水下流往路42Hから熱交換器56を経由して流れる。
このように、追い焚き用温水流路43にて熱交換器56を経由させて温水を流した状態で、高温側暖房用温水下流往路42Hで主熱交換器45から流出する温水の温度(温度センサ55の検出温度)が、暖房設定温度(70°C)よりも高い前記追い焚き用温水温度(83°C)に既定の許容範囲内でほぼ一致するように、燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼運転が行われる。
この場合、燃焼式熱源機ユニット4の暖房用温水下流往路42に流入する温水の温度は、前記した貯湯タンクユニット2の混合弁23の作動制御によって、暖房設定温度である70°Cにほぼ一致するか、もしくは、それよりも低い温度であるので、燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼運転によって、主熱交換器45及び補助熱交換器46を介して加熱される。その加熱により、主熱交換器45から流出する温水の温度が、追い焚き用温水温度(83°C)にほぼ一致する温度まで昇温される。
このように燃焼式熱源機41で昇温された温水は、主熱交換器45の下流側で、高温側暖房用温水下流往路42Hから追い焚き用温水流路43に流入し、熱交換器56を経由した後、基幹の暖房用温水下流往路42に環流する。
そして、追い焚き用温水流路43に流入する温水(約83°Cの温水)は、熱交換器56での熱交換によって、浴槽側循環流路58を通って循環する浴槽6の湯を加熱する。これにより、浴槽6内の湯の追い焚きが行なわれる。
さらに、燃焼式熱源機41で加熱されて主熱交換器45から流出する温水(約83°Cの温水)は、高温側暖房端末機5Hの暖房運転時には、該温水の一部が高温側暖房用温水下流往路42Hから追い焚き用温水流路43に流入しつつ、該温水の残部が高温側暖房端末機5Hに供給される。
また、低温側暖房端末機5Lの暖房運転時には、暖房用温水上流往路13aから暖房用温水下流往路42に流入する温水と追い焚き用温水流路43から暖房用温水下流往路42に環流する温水とを混合したものが、燃焼式熱源機41の補助熱交換器46で若干加熱された後に、暖房用温水下流往路42から低温側暖房用温水下流往路42Lを介して低温側暖房端末機5Lに供給される。
以上のようにして、暖房運転と並行して、追い焚き運転が行われる場合には、貯湯タンクユニット2から燃焼式熱源機ユニット4に供給される温水が、燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼運転によって加熱された上で、暖房運転を行う暖房端末機5H,5Lに供給される。
併せて、追い焚き用温水流路43での温水の流通と、浴槽側循環流路58での浴槽6の湯の循環とが行なわれることで、浴槽6の湯の追い焚きが行なわれる。
以上が、追い焚き運転を並行して行う場合のSTEP5の暖房運転の作動である。
なお、浴槽6の追い焚き運転が終了すると、流量制御弁57が閉弁されて、追い焚き用温水流路43での温水の流通が遮断されると共に、風呂用循環ポンプ59の作動が停止されて、浴槽側循環流路58での浴槽6の湯の循環が停止される。
ここで、上記追い焚き運転中においては、追い焚き用温水流路43にて熱交換器56から流出する温水の温度は、前記したように、暖房設定温度としての暖房設定特定温度(70°C)よりも高い温度に保たれる。
また、暖房用温水上流往路13aで貯湯タンクユニット2から燃焼式熱源機ユニット4に供給される温水の温度は、約70°Cまたはそれよりも低い温度である。
従って、燃焼式熱源機ユニット4の暖房用温水下流往路42で燃焼式熱源機41の補助熱交換器46及び主熱交換器45に流入する温水の温度は、追い焚き用温水流路43にて熱交換器56から流出する温水の温度以下の温度になる。
このため、貯湯タンクユニット2から燃焼式熱源機ユニット4に供給される温水、すなわち、融雪電力を利用したヒートポンプ31の運転によって加熱されて蓄熱した温水の熱は、追い焚き運転時における熱交換器56での浴槽6の湯の加熱には、実質的に寄与しないことなる。そのため、追い焚き運転時の浴槽6の湯の加熱は、実質的に、バーナ44の燃焼運転によって発生する熱によって行なわれることとなり、ひいては、供給される融雪電力は、浴槽6の湯の追い焚きには、実質的に使用されていないこととなる。
これにより、浴槽6の湯の追い焚き運転を暖房運転と並行して行う場合であっても、融雪電力を利用して加熱・蓄熱した温水を暖房端末ユニット5に供給して、暖房端末機5H,5Lの暖房運転を行なうことができる。
以上のように、本実施形態の暖房システム1によれば、浴槽6の湯の追い焚き運転を暖房運転と並行して行なう場合と、該追い焚き運転を行うことなく暖房運転を行う場合とのいずれの場合であっても、安価に提供される融雪電力を利用して加熱・蓄熱した温水を暖房運転に利用することができる。このため、暖房システム1の暖房運転時に使用する燃料ガスの量を極力少なくして、エネルギーコストを効果的に低減できる。
また、浴槽6の湯の追い焚き運転を暖房運転と並行して行う場合には、燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼運転を行うことで、融雪電力を利用して加熱・蓄熱した温水に、浴槽6の湯の追い焚きに必要な熱が付加されるので、融雪電力を利用して温水に蓄えられた熱分を浴槽6の湯の追い焚きに使用することなく、該浴槽6の湯の追い焚きを支障なく行なうことができる。
なお、本実施形態では、浴槽6の湯の追い焚き運転を暖房運転と並行して行なう場合における暖房設定温度として、一定値の暖房設定特定温度(70°C)を設定するようにしたが、追い焚き用温水流路43で熱交換器56から流出する温水の温度を温度センサにより検出し、その検出温度以下の温度(例えば該検出温度よりも所定値だけ低い温度)を暖房設定温度として可変的に設定するようにしてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図1及び図3を参照して説明する。なお、本実施形態の暖房システム1は、前記第1実施形態とシステム構成は同じであり、暖房運転時の一部の作動だけが第1実施形態と相違するものである。
次に、本発明の第2実施形態を、図1及び図3を参照して説明する。なお、本実施形態の暖房システム1は、前記第1実施形態とシステム構成は同じであり、暖房運転時の一部の作動だけが第1実施形態と相違するものである。
従って、本実施形態の説明では、暖房システム1のシステム構成の説明を省略し、第1実施形態と同じ参照符号を使用する。そして、第1実施形態と相違する点を中心に本実施形態の暖房システム1を説明する。
前記第1実施形態では、浴槽6の追い焚き運転を行なわない状態での暖房運転だけでなく、該追い焚き運転を暖房運転と並行して行う場合でも、ヒートポンプ31の運転による加熱によって蓄熱した貯湯タンク11内の温水を、燃焼式熱源機ユニット4を介して暖房端末ユニット5に供給することで、該温水の熱を暖房運転に利用するようにした。
これに対して本実施形態は、追い焚き運転を暖房運転と並行して行う場合には、貯湯タンク11の温水(融雪電力を利用して蓄熱した温水)を暖房端末ユニット5に供給しないようにして、暖房運転と追い焚き運転とに必要な熱を燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼熱だけでまかなうようにしたものである。
具体的には、本実施形態では、図示しないリモコンによって高温側暖房端末機5H又は低温側暖房端末機5Lの暖房運転を行なうことが指示された場合には、貯湯タンクユニット2及び燃焼式熱源機ユニット4の電子回路ユニット72,74の一方の制御回路部の制御処理又は両方の制御回路部の協働の制御処理によって、図3のフローチャートで示す如く、暖房運転が行われる。
STEP11において、高温側暖房端末機5H又は低温側暖房端末機5Lの暖房運転を行なうことが指示された場合(暖房運転がONの場合)には、STEP12において、暖房運転に加えて、浴槽6の追い焚き運転を行なうことが指示されているか否かが判断される。
このとき、追い焚き運転を行なうことが指示されていない場合(追い焚き運転がOFFの場合)、すなわち、暖房運転と追い焚き運転とのうちの暖房運転だけを行なうことが指示されている場合には、STEP13において、暖房運転を行うことが指示されている暖房端末機5H,5Lによる暖房運転が、ヒートポンプ31の運転により加熱されて蓄熱した貯湯タンク11の温水を利用して行われる。
そして、暖房運転を行なうことの指示が解除される(STEP15で暖房運転がOFFになる)まで、STEP12からの処理が継続される。
上記STEP13の暖房運転は、第1実施形態で、追い焚き運転を行わない状態で暖房運転暖を行なう場合と全く同様に行なわれる。なお、この暖房運転では、第1実施形態と同様に、暖房設定温度(暖房端末ユニット5に供給すべき温水(暖房用媒体)の目標温度)として、暖房運転を行うことが指示されている暖房端末機5H,5Lの中で最優先の暖房端末機5H又は5Lの暖房要求温度が設定される。最優先の暖房端末機5H又は5Lは、第1実施形態の場合と同様に、暖房要求温度が最も高い暖房端末機5H又は5Lである。
一方、前記STEP12において、追い焚き運転を行なうことが指示されている場合(追い焚き運転がONの場合)、すなわち、暖房運転と追い焚き運転との両方の運転を同時に行なうことが指示されている場合には、STEP14において、暖房運転を行うことが指示されている暖房端末機5H,5Lによる暖房運転が、貯湯タンク11の温水を利用することなく、燃焼式熱源機41だけで加熱した温水を利用して行なわれる。
そして、暖房運転を行なうことの指示が解除される(STEP15で暖房運転がOFFになる)まで、STEP12からの処理が継続される。
上記STEP14の暖房運転においては、貯湯タンクユニット2の混合弁23がバイパスON状態に制御される。すなわち、暖房用温水復路13bで暖房端末ユニット5から貯湯タンクユニット2に戻ってきた温水の全体を、そのまま暖房用温水上流往路13aに送り出すように混合弁23が制御される。そして、この状態で、暖房用循環ポンプ53が作動され、暖房用温水循環流路13での温水の流通が行なわれる。
上記のように混合弁23をバイパスON状態に制御することで、暖房端末ユニット5から暖房用温水復路13bで貯湯タンクユニット2側に戻ってくる温水は、貯湯タンクユニット2にて、貯湯タンク11内を経由することなく、該貯湯タンク11の外部を流れることとなる。従って、STEP14の暖房運転では、貯湯タンク11の温水は、暖房端末ユニット5に供給されないこととなる。
暖房用温水上流往路13aで燃焼式熱源機ユニット4に供給される温水は、暖房用温水上流往路13aから燃焼式熱源機ユニット4の基幹の暖房用温水下流往路42に流入し、さらに、高温側暖房用温水下流往路42H及び低温側暖房用温水下流往路42Lの一方又は両方を経由して、暖房端末機5H,5Lの一方又は両方に供給される。
さらに、第1実施形態で追い焚き運転及び暖房運転を並行して行う場合と同様に、暖房運転と並行して浴槽6の追い焚き運転を行なうために、燃焼式熱源機ユニット4において、追い焚き用温水流路43の流量制御弁57が開弁されると共に、風呂用循環ポンプ59が作動される。
これにより、浴槽側循環流路58で浴槽6の湯が熱交換器56を経由して循環しつつ、追い焚き用温水流路43にて、温水が高温側暖房用温水下流往路42Hから熱交換器56を経由して流れる。
このように、追い焚き用温水流路43にて熱交換器56を経由させて温水を流した状態で、第1実施形態で追い焚き運転及び暖房運転を並行して行う場合と同様に、燃焼式熱源機41の主熱交換器45から流出する温水の温度が、前記追い焚き用温水温度(83°C)にほぼ一致する温度まで昇温するように、燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼運転が行われる。
このように燃焼式熱源機41で昇温された温水は、主熱交換器45の下流側で、高温側暖房用温水下流往路42Hから追い焚き用温水流路43に流入し、熱交換器56を経由した後、基幹の暖房用温水下流往路42に環流する。
そして、追い焚き用温水流路43に流入する温水(約83°Cの温水)は、熱交換器56での熱交換によって、浴槽側循環流路58を通って循環する浴槽6の湯を加熱する。これにより、浴槽6内の湯の追い焚きが行なわれる。
さらに、燃焼式熱源機41で加熱されて主熱交換器45から流出する温水(約83°Cの温水)は、高温側暖房端末機5Hの暖房運転時には、該温水の一部が高温側暖房用温水下流往路42Hから追い焚き用温水流路43に流入しつつ、該温水の残部が高温側暖房端末機5Hに供給される。
また、低温側暖房端末機5Lの暖房運転時には、暖房用温水上流往路13aから暖房用温水下流往路42に流入する温水と追い焚き用温水流路43から暖房用温水下流往路42に環流する温水とを混合したものが、燃焼式熱源機41の補助熱交換器46で若干加熱された後に、暖房用温水下流往路42から低温側暖房用温水下流往路42Lを介して低温側暖房端末機5Lに供給される。
以上のようにして、本実施形態では、暖房運転と並行して、追い焚き運転が行われる場合には、貯湯タンク11の温水を含まない温水を、暖房用温水循環流路13で循環させつつ、該温水が、燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼運転によって加熱され、暖房運転を行う暖房端末機5H,5Lに供給される。
併せて、追い焚き用温水流路43での温水の流通と、浴槽側循環流路58での浴槽6の湯の循環とが行なわれることで、浴槽6の湯の追い焚きが行なわれる。
以上が、追い焚き運転を並行して行う場合のSTEP14の暖房運転の作動である。
なお、浴槽6の追い焚き運転が終了すると、流量制御弁57が閉弁されて、追い焚き用温水流路43での温水の流通が遮断されると共に、風呂用循環ポンプ59の作動が停止されて、浴槽側循環流路58での浴槽6の湯の循環が停止される。そして、STEP13の暖房運転の場合と同様に、貯湯タンク11の温水が、暖房端末ユニット5に供給されるようになる。
以上のように、本実施形態の暖房システム1によれば、浴槽6の湯の追い焚き運転とを行うことなく、暖房運転を行う場合には、安価に提供される融雪電力を利用して加熱・蓄熱した温水を該暖房運転に利用することができる。このため、暖房システム1の暖房運転時に使用する燃料ガスの量を少なくして、エネルギーコストを低減できる。
また、浴槽6の湯の追い焚き運転を暖房運転と並行して行なう場合には、融雪電力を利用して加熱・蓄熱した温水(貯湯タンク11内の温水)を、暖房端末ユニット5に供給しないようにすることで、該温水の熱が追い焚き運転に利用されるのが防止される。
この場合、貯湯タンク11内の温水は、暖房運転にも使用されないこととなるものの、該暖房運転及び追い焚き運転に必要な熱は、燃焼式熱源機41のバーナ44の燃焼運転を行うことで確保され、該暖房運転及び追い焚き運転を支障なく並行して行なうことができる。
次に、以上説明した実施形態の変形態様をいくつか説明する。
前記各実施形態では、暖房用熱媒として温水を使用したが、不凍液等の熱媒を用いてもよい。
また、前記各実施形態では、貯湯タンク11内に貯蔵した温水(熱媒)を暖房用熱媒として用いて、暖房端末ユニット5に供給するようにした。ただし、例えば、図4に示す如く、暖房用温水循環流路13で暖房端末ユニット5を経由して循環させる温水(暖房用熱媒)と、貯湯タンク11に貯蔵する温水(熱媒)とを分離し、暖房端末ユニット5から貯湯タンクユニット2側に戻ってくる温水(暖房用熱媒)と、貯湯タンク11内の温水(熱媒)とを、貯湯タンクユニット2にて液−液式の熱交換器91により熱交換させることで、貯湯タンク11の温水の熱によって、暖房用温水循環流路13を流れる温水(暖房用熱媒)を加熱し、その加熱した温水(暖房用熱媒)を熱交換器91から暖房用温水循環流路13で、燃焼式熱源機ユニット4及び暖房端末ユニット5を経由させて循環させるようにしてもよい。
この場合、図4に示す例では、暖房用温水循環流路13における熱交換器91の上流部と下流部とを熱交換器91を経由させずに混合弁23を介して連通させるようにして、バイパス流路24が熱交換器91と並列に混合弁23を介して暖房用温水循環流路13に接続される。
なお、図4では、前記各実施形態と同一の構成要素は、前記各実施形態と同じ参照符号を付して示している。
この場合において、燃焼式熱源機41に貯湯タンクユニット2側から供給する温水の温度を、前記各実施形態と同様に調整するためには、混合弁23の作動制御を前記各実施形態と同様に行なうようにすればよい。
さらに、暖房運転と並行して追い焚き運転を行う場合に、前記第2実施形態と同様に、貯湯タンク11内の温水(熱媒)の熱を、暖房運転及び追い焚き運転に使用しないようにするためには、暖房運転と並行して追い焚き運転を行うときに、暖房端末ユニット5から貯湯タンクユニット2に戻ってくる暖房房用熱媒の全部を、バイパス流路24に流すように、混合弁23を制御すればよい。
1…暖房システム、5H,5L…暖房端末機、6…浴槽、11…貯湯タンク(熱媒タンク)、13…暖房用温水循環流路(暖房用熱媒循環流路)、24…バイパス流路、23…混合弁(流量調整弁)、31…ヒートポンプ、42,42H,42L…暖房用温水下流往路(暖房用熱媒循環流路)、45,46…熱交換器(第1熱交換器)、43…追い焚き用温水流路(熱媒副流路)、56…熱交換器(第2熱交換器)、58…浴槽側循環流路。
Claims (3)
- 融雪電力を電源電力として運転可能なヒートポンプと、
該ヒートポンプの運転によって加熱された熱媒を貯蔵する熱媒タンクと、
該熱媒タンク内に貯蔵された熱媒である暖房用熱媒、又は熱媒タンク内に貯蔵された熱媒との熱交換によって加熱された熱媒である暖房用熱媒を、バーナの燃焼によって発生する熱を該暖房用熱媒に伝熱する第1熱交換器と該暖房用熱媒の熱を放熱する暖房端末機とを経由して循環させる暖房用熱媒循環流路と、
該暖房用熱媒循環流路のうち、前記第1熱交換器の下流側で、且つ、前記暖房端末機の上流側である箇所から分岐され、前記第1熱交換器の上流側で該暖房用熱媒循環流路に合流された熱媒副流路と、
浴槽内の湯の追い焚き運転時に該浴槽の湯を循環させる浴槽側循環流路と、
前記熱媒副流路を流れる暖房用熱媒と前記浴槽側循環流路を流れる前記浴槽内の湯との熱交換によって該浴槽内の湯を加熱するように該熱媒副流路及び浴槽側循環流路に介装された第2熱交換器とを備えており、
少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、前記バーナの燃焼運転を行いつつ、前記暖房用熱媒循環流路で前記第1熱交換器に流入する暖房用熱媒の温度が、前記熱媒副流路で前記第2熱交換器から流出する暖房用熱媒の温度以下の温度になるように制御されることを特徴とする暖房システム。 - 請求項1記載の暖房システムにおいて、
前記暖房用熱媒循環流路のうちの前記暖房端末機の下流側の箇所から、前記熱媒タンク内、又は前記熱媒タンク内の熱媒との熱交換を行なうための経路を迂回させて、該暖房用熱媒循環流路のうちの前記熱媒副流路の合流箇所よりも上流側に暖房用熱媒を環流させるバイパス流路を備えており、
少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、前記バイパス流路を流れる暖房用熱媒の流量を、該バイパス流路に設けられた流量調整弁を介して調整することにより、前記暖房用熱媒循環流路で前記第1熱交換器に流入する暖房用熱媒の温度が、前記熱媒副流路で前記第2熱交換器から流出する温度以下の温度になるように制御されることを特徴とする暖房システム。 - 融雪電力を電源電力として運転可能なヒートポンプと、
該ヒートポンプの運転によって加熱された熱媒を貯蔵する熱媒タンクと、
該熱媒タンク内に貯蔵された熱媒である暖房用熱媒、又は熱媒タンク内に貯蔵された熱媒との熱交換によって加熱された熱媒である暖房用熱媒を、バーナの燃焼によって発生する熱を該暖房用熱媒に伝熱する第1熱交換器と該暖房用熱媒の熱を放熱する暖房端末機とを経由して循環させる暖房用熱媒循環流路と、
該暖房用熱媒循環流路のうち、前記第1熱交換器の下流側で、且つ、前記暖房端末機の上流側である箇所から分岐され、前記第1熱交換器の上流側で該暖房用熱媒循環流路に合流された熱媒副流路と、
浴槽内の湯の追い焚き運転を行なうときに該浴槽内の湯を循環させる浴槽側循環流路と、
前記熱媒副流路を流れる暖房用熱媒と前記追い焚き用循環流路を流れる前記浴槽内の湯との熱交換によって該浴槽内の湯を加熱するように該熱媒副流路及び浴槽側循環流路に介装された第2熱交換器とを備えており、
少なくとも前記浴槽内の湯の追い焚き運転を前記暖房端末機の運転と並行して行なうときに、前記バーナの燃焼運転を行いつつ、前記暖房用熱媒循環流路で前記暖房端末機を経由した暖房用熱媒を、前記熱媒タンク内、又は前記熱媒タンク内の熱媒との熱交換を行なうための経路を経由させずに、前記第1熱交換器に流入させるようにしたことを特徴とする暖房システム。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017058027A (ja) * | 2015-09-14 | 2017-03-23 | 株式会社デンソー | 暖房装置 |
-
2012
- 2012-09-21 JP JP2012208936A patent/JP2014062696A/ja active Pending
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