JP2014060295A - ウエーハ表面の処理方法およびウエーハ表面の処理可能なワイヤソー - Google Patents

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Abstract

【課題】
半導体インゴットを多数のウエーハとして切断した後に、固定砥粒方式のワイヤを利用して、ウエーハの切断面を積極的に処理し、ウエーハ表面の品質を改善する。
【解決手段】
固定砥粒方式のワイヤ2の走行運動を利用して、半導体インゴット11をワイヤ2の切断域2cに対して切り込み方向に送り移動させ、半導体インゴット11を多数のウエーハ11aとして切断するワイヤソー1において、半導体インゴット11の切断後に、ワイヤ2からウエーハ11aを抜き取る工程で、切断域2cにワイヤ2の研削ゾーン2bを案内し、ワイヤ2に走行運動を与えながらワイヤ2からウエーハ11aを抜き取り、ワイヤ2の研削ゾーン2bの研削作用によって、ウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部11bを除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤソーにより半導体インゴットを薄く切断し、多数のウエーハを製造する工程において、切断後のウエーハ表面を処理する方法およびウエーハ表面の処理に利用可能なワイヤソーに関する。
ウエーハは、切断工程(スライス工程)において、半導体インゴットをワイヤソーのワイヤ列の走行により薄く切断することによって製造される。最近、ワイヤソーのワイヤとして、ワイヤの表面に例えばダイヤモンド砥粒を付けた固定砥粒方式のワイヤが利用されている。
固定砥粒方式のワイヤによる切断工程では、ウエーハの切断面すなわちウエーハ表面に微細なクラックや、うねりに重なって凸部が発生し易くなり、ウエーハ表面の品質が製品の規格を満たさなくなることもある。しかし、ウエーハ表面の品質は、ワイヤソーの切断条件や、固定砥粒方式のワイヤの砥粒径を調整しても改善されない。
一方、ワイヤソーにおいて、固定砥粒方式のワイヤによりインゴットを切断した後に、ワイヤ列から多数のウエーハを抜き取るときに、ウエーハ間のクリアランスが極めて小さいため、ワイヤの走行を止めると、ウエーハの抜き取りが困難であり、またワイヤの走行を止めないで、ウエーハの抜き取りを行えば、ワイヤ列から多数のウエーハの抜き取りが可能となるが、この抜き取り過程で、ワイヤは、切断後のウエーハ表面に触れ、微細なクラックに悪影響を与え、ウエーハを破損し易くしてしまうことにもなる。
特許文献1は、ワイヤソーにおいて、ワークからワイヤを抜き取る際に、ワイヤの無砥粒部分をワークの切断面に移動させ、ワークに対するワイヤの切り込みをしないまま、引っ掛かりのない状態で、ウエーハの間からワイヤを抜き取る、ことを開示している。この特許文献1の技術は、ワイヤの抜き取りのためだけの工夫であり、ウエーハ表面を積極的に処理するものではなく、ウエーハ表面の品質を改善するという目的にそのままでは利用できない。
また、特許文献2は、ワイヤソーにおいて、シリコンインゴットの切断時き進行段階に応じて、ワイヤ表面に固着した砥粒の粒径を異ならせる、ことを開示している。しかし、特許文献2の技術は、もっぱらシリコンインゴットの切断工程に関係するのみであり、ウエーハの間からワイヤを抜き取る工程と無関係である。
特開2002−254327号公報 特開2011−230274号公報
したがって、本発明の課題は、ワイヤソーにおいて、半導体インゴットを多数のウエーハとして切断した後に、固定砥粒方式のワイヤを利用して、ウエーハの切断面すなわちウエーハ表面を積極的に処理し、ウエーハ表面の品質を改善することである。
上記の課題のもとに、本発明は、半導体インゴットの切断を完了した後に、ワイヤからウエーハを抜き取る工程で、ウエーハ間に前記ワイヤの研削ゾーンを案内し、前記ワイヤに走行運動を与えながら前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取り、前記ワイヤの研削ゾーンの研削作用によってウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部を除去している。
さらに詳しく記載すると、本発明に係るウエーハ表面の処理方法は、固定砥粒方式のワイヤの走行運動を利用して、半導体インゴットを前記ワイヤの切断域に対して切り込み方向に送り移動させ、前記半導体インゴットを多数のウエーハとして切断するワイヤソーにおいて、前記ワイヤに切断用砥粒を固定した所定の長さの切断ゾーンと研削用砥粒を固定した所定の長さの研削ゾーンとを交互に形成しておき、前記半導体インゴットを切断する工程で、前記半導体インゴットに対して前記ワイヤの切断ゾーンを走行させ、前記半導体インゴットを前記ウエーハとして切断し、前記半導体インゴットの切断を完了した後に、前記ワイヤと前記ウエーハとの相対移動により、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記ワイヤの切断域に前記ワイヤの研削ゾーンを案内し、前記ワイヤに走行運動を与えながら前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取り、前記ワイヤの研削ゾーンの研削作用によってウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部を除去する、ことを特徴としている(請求項1)。
また、本発明に係るウエーハ表面の処理方法は、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記ワイヤと前記ウエーハとの間に相対的な揺動運動を与え、ウエーハ表面の切断痕の方向に対し前記ワイヤを交差させ、ウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部を除去する、ことを特徴としている(請求項2)。
そして、本発明に係るウエーハ表面の処理可能なワイヤソーは、固定砥粒方式のワイヤの走行運動を利用して、半導体インゴットを前記ワイヤの切断域に対して切り込み方向に送り移動させ、前記半導体インゴットを多数のウエーハとして切断するワイヤソーにおいて、前記ワイヤに切断用砥粒を固定した所定の長さの切断ゾーンと研削用砥粒を固定した所定の長さの研削ゾーンとを交互に形成したワイヤと、前記ワイヤの走行量を測定する測定器と、前記ワイヤの切断域で作用する前記切断ゾーンおよび前記研削ゾーンを識別するゾーン識別器と、前記ワイヤの前記切断ゾーンおよび前記研削ゾーンの長さのデータを入力する入力器と、前記測定器からの走行量のデータ、前記ゾーン識別器からのゾーン識別信号、および前記入力器からの長さのデータを入力として、前記ワイヤの切断域での前記切断ゾーンおよび前記研削ゾーンの監視を行う制御器とを有し、前記測定器からの走行量のデータ、前記ゾーン識別器からのゾーン識別信号、および前記入力器からの長さのデータを入力としている前記制御器によって、前記半導体インゴットを切断する工程で、前記ワイヤの切断域で前記切断ゾーンによる切断を監視し、また前記半導体インゴットの切断後に、前記ワイヤに走行運動を与えながら、前記ワイヤと前記ウエーハとの相対移動により、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記ワイヤの切断域に案内されている前記研削ゾーンによる研削を監視する、ことを特徴としている(請求項3)。
また本発明に係るウエーハ表面の処理可能なワイヤソーは、前記ゾーン識別器を省略したもの、すなわち固定砥粒方式のワイヤの走行運動を利用して、半導体インゴットを前記ワイヤの切断域に対して切り込み方向に送り移動させ、前記半導体インゴットを多数のウエーハとして切断するワイヤソーにおいて、前記ワイヤに切断用砥粒を固定した所定の長さの切断ゾーンと研削用砥粒を固定した所定の長さの研削ゾーンとを交互に形成したワイヤと、前記ワイヤの走行量を測定する測定器と、前記ワイヤの前記切断ゾーンおよび前記研削ゾーンの長さのデータを入力する入力器と、前記測定器からの走行量のデータ、および前記入力器からの長さのデータを入力として、前記ワイヤの切断域での前記切断ゾーンおよび前記研削ゾーンの監視を行う制御器とを有し、前記測定器からの走行量のデータおよび前記入力器からの長さのデータを入力としている前記制御器によって、前記半導体インゴットを切断する工程で、前記ワイヤの切断域で前記切断ゾーンによる切断を監視し、また前記半導体インゴットの切断後に、前記ワイヤに走行運動を与えながら、前記ワイヤと前記ウエーハとの相対移動により、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記ワイヤの切断域に案内されている前記研削ゾーンによる研削を監視する、ことを特徴としている(請求項4)。
さらに本発明は、前記ウエーハ表面の処理可能なワイヤソーにおいて、前記ウエーハの支持部分に揺動駆動手段を取り付け、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記揺動駆動手段により前記ウエーハに揺動運動を与え、ウエーハ表面の切断痕の方向に対し前記ワイヤを交差させるか、または前記ワイヤの支持部分に前記揺動駆動手段を取り付け、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記揺動駆動手段により前記ワイヤに揺動運動を与え、ウエーハ表面の切断痕の方向に対し前記ワイヤを交差させ、ウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部を除去する、ことを特徴としている(請求項5および請求項6)。
本発明に係るウエーハ表面の処理方法によると、ワイヤからウエーハを抜き取る工程において、ワイヤに走行運動を与えながら、ワイヤからウエーハを抜き取り、ワイヤの研削ゾーンの研削作用によってウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部を除去するから、ワイヤソーによる半導体インゴットの切断後の段階においてワイヤソーの機上でウエーハ表面が積極的に改善できる(請求項1)。
本発明に係るウエーハ表面の処理方法によると、ワイヤからウエーハを抜き取る工程において、ワイヤとウエーハとの間の相対的な揺動運動により、ウエーハ表面の切断痕の伸び方向に対しワイヤを交差させているから、ウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部が一層効率よく除去できる(請求項2)。
本発明に係るウエーハ表面の処理可能なワイヤソーによると、制御器が測定器からの走行量のデータ、ゾーン識別器からのゾーン識別信号、および入力器からの長さのデータを入力とし、半導体インゴットを切断する工程において、ワイヤの切断域で切断ゾーンによる切断を監視し、またワイヤからウエーハを抜き取る工程において、切断域に案内されているワイヤの研削ゾーンによる研削を監視しているから、それぞれの工程でのワイヤの切断域と切断ゾーンまたは研削ゾーンとの対応関係が確実に監視でき、また正確に確認できる(請求項3)。
本発明に係るウエーハ表面の処理可能なワイヤソーによると、ゾーン識別器がなくても予め入力した走行量のデータとワイヤの実際の走行量との間に、大きなずれが起きなければ、ワイヤの切断ゾーンによる切断の監視や、ワイヤの研削ゾーンによる研削の監視が簡単な構成により行える(請求項4)。
さらに前記ウエーハ表面の処理可能なワイヤソーにおいて、揺動駆動手段がウエーハの支持部分に取り付けられていると、固定砥粒付きワイヤの経路を変更しなくてよいため、ウエーハの支持部分の簡単な改良によって実施でき、また揺動駆動手段が固定砥粒付きワイヤの支持部分に取り付けられていると、ウエーハの支持部分に特別な改造をしなくても容易に実施できる(請求項5および請求項6)。
本発明に係るウエーハ表面の処理方法を実施するためのウエーハ表面の処理可能なワイヤソーの要部の正面図である。 ワイヤソーに用いる固定砥粒方式のワイヤの正面図である。 半導体インゴットの切断を完了した時の一部の正面図である。 ウエーハ表面の一部拡大断面図である。 ウエーハ表面に対するワイヤの傾き状態の説明図である。 本発明に係るウエーハ表面の処理方法にもとづいて半導体インゴットの切断を完了した後にウエーハをワイヤから抜き取る工程の一部の正面図である。
図1は、本発明に係るウエーハ表面の処理方法にもとづくウエーハ表面の処理可能なワイヤソー1の要部を示している。
ワイヤソー1は、固定砥粒方式のワイヤ2を走行させるために、複数例えば2本の平行な加工用ローラ3を有しており、これらの平行な加工用ローラ3は、軸の両端部分で、図示しない軸受けブラケットなどの支持部分により回転自在に保持されており、共通または個々の駆動モータ4によって回転駆動されるようになっている。
ワイヤ2は、送り出しリール5から送り出され、定位置の案内ローラ6、変位可能なダンサローラ7を経て、2本の平行な加工用ローラ3の等ピッチ溝に螺旋状に巻き掛けられて、加工用ローラ3の間で平行な等ピッチのワイヤ列を形成した後、変位可能なダンサローラ8、定位置の案内ローラ9を経て、巻き取りリール10に巻き取られる。ワイヤ3のワイヤ列は、加工対象のシリコンなどの半導体インゴット11に向き合う位置で、切断域2cを形成している。図示の例で、半導体インゴット11が2本の加工用ローラ3の上方に配置されているため、切断域2cは、上側のワイヤ列に位置している。
半導体インゴット11は、切り込み用の固定プレート12に接着剤により固着され、この固定プレート12によってワークプレート13に取り付けられる。ワークプレート13は、揺動ブラケット14に取り付けられ、切断域2cのワイヤ2に対して直角で交差する揺動軸15により送り案内用のラム16に対して揺動自在に支持され、揺動駆動手段17によって揺動駆動されるようになっている。
揺動駆動手段17は、揺動軸15を介し揺動ブラケット14にワイヤ2の走行方向の揺動運動を与えるために、正逆回転の制御可能なサーボモータ、またはモータとてこクランク機構との組み合わせ、もしくはモータとカム機構との組み合わせなどの回転−揺動運動変換機構により構成される。なお、揺動軸15の揺動中心は、正面から見て、半導体インゴット11の中心に一致する位置もしくは半導体インゴット11の輪郭内の位置、または半導体インゴット11の輪郭外の位置に設定される。
送り案内用のラム16は、ワイヤソー1の図示しないフレーム上のコラムなどの前面に対し、切断域2cのワイヤ2と直交する加工送り方向に往復移動自在に支持されており、送りモータ、送りねじ・送りナットなどの送りユニット18によって駆動される。送りユニット18は、ワイヤソー1の図示しないフレーム上のコラムなどの前面に取り付けられており、半導体インゴット11の切断時に、半導体インゴット11を加工送り方向、すなわちワイヤ2に近づく方向に所定の速度で移動させ、半導体インゴット11の切断完了後に、半導体インゴット11から切断された多数のウエーハ11aを加工送り方向に対して逆の戻り方向に移動させる。
そして本発明に係るウエーハ表面の処理可能なワイヤソー1は、固定砥粒方式のワイヤ2のほかに、ワイヤ2の走行量を測定する測定器19と、ワイヤ2の切断域2cで作用しているワイヤ2の切断ゾーン2aおよび研削ゾーン2bを識別するゾーン識別器20と、ワイヤ2の切断ゾーン2aおよび研削ゾーン2bの長さのデータなど必要なデータを入力する入力器21と、測定器19からの走行量のデータ、ゾーン識別器20からのゾーン識別信号および入力器21からの長さのデータを入力として、ワイヤ2の切断域2cおいて切断ゾーン2aおよび研削ゾーン2bの監視を行う制御器22とを有している。
測定器19は、測長器であり、ワイヤ2の走行量すなわち送り出し側から巻き取り側への移動量を測定するために、例えば駆動モータ4の送り方向の回転量から間接的にワイヤ2の走行量を測定し、走行量のデータを制御器22に出力する。また、ゾーン識別器20は、好ましくは非接触式センサ、例えば投受光式センサであり、加工用ローラ3の周辺位置に1または2以上設けられる。図示の例でゾーン識別器20は、送り出し側の加工用ローラ3の位置および巻き取り側の加工用ローラ3の位置毎に合計2個配置されており、切断域2cにおいてワイヤ2の切断ゾーン2aと研削ゾーン2bとを反射光量の差から確認し、反射光量の差毎に固有のゾーン識別信号を発生して制御器22に出力する。制御器22は、2つのゾーン識別信号の間でアンド条件をとり、切断ゾーン2aまたは研削ゾーン2bを確実に識別する。
入力器21は、専用のディスプレィ付きコンピュータまたはワイヤソー1の図示しない制御装置により構成され、ワイヤ2の切断ゾーン2aの長さおよび研削ゾーン2bの長さのデータを入力するために制御器22に接続されている。制御器22は、通常、ワイヤソー1の図示しない制御装置により構成され、測定器19からの走行量のデータ、ゾーン識別器20からのゾーン識別信号、および入力器21からの長さのデータを入力として切断域2cおいてワイヤ2の切断ゾーン2aおよび研削ゾーン2bの監視を行う。
図2は、固定砥粒方式のワイヤ2を例示している。ワイヤ2は、既に記載したように、芯線の表面において、1個の半導体インゴット11の切断に必要な所定の長さ、例えば2〔km〕程度の区間で切断用砥粒を固定した切断ゾーン2aと、半導体インゴット11から切断されたウエーハ11aの切断面すなわちウエーハ表面の研削に必要な所定の長さ、例えば0.5〔km〕程度の区間で研削用砥粒を固定した研削ゾーン2bとを交互に形成している。切断用砥粒は、例えばダイヤモンドの砥粒であり、また研削用砥粒は、例えばシリカ(二酸化ケイ素)の砥粒である。これらの砥粒は、適切な粒度としてワイヤ2の芯線表面に固着されている。
半導体インゴット11の切断に必要なワイヤ2の切断ゾーン2aの長さ、および半導体インゴット11の切断後にワイヤ2からウエーハ11aの抜き取りに必要なワイヤ2の研削ゾーン2bの長さは、半導体インゴット11の物性やワイヤソー1の切断条件によって予め計算できる。そこで、オペレータは、切断ゾーン2aの長さおよび研削ゾーン2bの長さを予め求めてから、入力器21を操作し、それらの長さのデータを入力し、制御器22に送り込み、記憶させる。
半導体インゴット11の切断工程の初期設定段階で、制御器22は、切断ゾーン2aおよび研削ゾーン2bの長さのデータにもとづいて駆動モータ4を駆動し、加工用ローラ3を回転させて、加工用ローラ3の間の切断域2cにワイヤ2の切断ゾーン2aを案内した後、駆動モータ4の駆動によりワイヤ2を走行させる。ワイヤ2の走行は、好ましくは送り出し方向の走行とそれよりも少ない逆方向の走行とを交互に繰り返す往復走行とする。駆動モータ4は、ワイヤ2の走行態様に応じて加工用ローラ3を回転させる。なお、ワイヤ2の走行は、送り出し側から巻き取り側への連続走行とすることもできる。
ワイヤ2の走行にともない、送り出しリール5は、図示しないリール駆動モータによって張力制御のもとに送り出し方向に回転駆動される。また、巻き取りリール10は、図示しないリール駆動モータによって張力制御のもとに巻き取り方向に回転駆動される。なおワイヤ2の往復走行のときに、ダンサローラ7、8は、その位置を変位させることによって、往復走行のワイヤ2のゆるみを吸収し、ワイヤ2の張力を目標値に維持する。
半導体インゴット11の切断工程において、送りユニット18は、半導体インゴット11を加工送り方向、すなわちワイヤ2に対して直交する切り込み方向に送り移動させ、半導体インゴット11を走行運動中の固定砥粒方式のワイヤ2の切断域2cに押し当てて行く。この間に、制御器22は、測定器19からの走行量のデータにもとづいて、ワイヤ2の切断ゾーン2aが切断域2cにあることを監視している。
ワイヤ2の切断ゾーン2aが切断域2cにあることは、ゾーン識別器20によっても確認できる。ゾーン識別器20は、加工用ローラ3の近くで、ワイヤ2に一定の光量の光を投射し、切断ゾーン2aと研削ゾーン2bとの反射光量の差から、切断域2cにおいて切断ゾーン2aの存在を識別し、確認する。図1の構成の場合に、制御器22は、2つのゾーン識別器20からのゾーン識別信号の間でアンド条件をとり、切断ゾーン2aを正確に確認する。この確認は、ワイヤ2の位置調整や、何らかの原因でワイヤ2の位置に大きなずれが発生し、測定器19からの走行量のデータのみによって走行量の監視ができないときに、有効である。
ワイヤ2は、その切断ゾーン2aの切断作用によって、半導体インゴット11の切断開始位置から切り込みを開始し、図3に示すように、半導体インゴット11を完全に切断する位置、すなわち固定プレート12の厚みの中程まで切り込んで、半導体インゴット11の切断を完了する。切断中に、ノズル23は、切断域2cにクーラントを供給し、ワイヤ2や半導体インゴット11の切断面などの発熱を抑える。半導体インゴット11の切断が完了した時点で、半導体インゴット11は、ワイヤ2の切断域2cでのワイヤピッチに対応する厚みで薄く切断され、多数のウエーハ11aとなっている。
半導体インゴット11の切断の完了後も、多数のウエーハ11aは、その支持部分すなわち固定プレート12、ワークプレート13および揺動ブラケット14により支持されており、隣り合うウエーハ11aの間でワイヤ2の通過隙間を形成している。したがって、多数のウエーハ11aは、切断時と逆の方向つまり抜き取り方向に移動させることによって、ワイヤ2の隙間から抜き取れる状態にある。
図4は、隣り合うウエーハ11aの間で固定砥粒付きワイヤ3の隙間の一例を示している。ワイヤ2の切断ゾーン2aによる切断作用によって、ウエーハ11aの切断面つまりウエーハ表面の切断痕(スライス痕)にクラックが発生しており、また、うねりに表面粗さの凹凸が重なっている。ウエーハ表面の切断痕は、隣り合うウエーハ11aの間において、ほぼ同じ断面形状で向き合っている。
図5は、ウエーハ表面の切断痕の発生状況を例示している。ウエーハ表面において、切断痕は、うねり、および表面粗さとなる凹凸であり、この凹凸は、切断時のワイヤ2の走行方向に対してほぼ平行な筋状として形成されている。
図6に示すように、半導体インゴット11の切断の完了後において、ワイヤソー1は、ワイヤ2からウエーハ11aの抜き取り工程に移行する。そこで、制御器22は、切断域2cの切断ゾーン2aを巻き取り側に送り出し、これに代わって、切断域2cに研削ゾーン2bを案内する。この間に、制御器22は、測定器19からの走行量のデータを入力として、切断域2cにおける研削ゾーン2bの移動を監視し、また研削ゾーン2bの案内後に2つのゾーン識別器20のゾーン識別信号からアンド条件をとり、切断域2cにおける研削ゾーン2bの存在を確認する。
ここで、ワイヤソー1は、ワイヤ2に走行運動を与えながら、ワイヤ2のワイヤ列からウエーハ11aを抜き取る工程で、隣り合うウエーハ11aの間にあるワイヤ2の研削ゾーン2bによってウエーハ表面の切断痕を研削し、切断痕中のクラック層やうねりの凸部11bを除去する。したがって、この抜き取る工程は、研削作用の観点からみれば、ウエーハ表面の研削工程でもある。
この抜き取る工程において、ノズル23は、クーラントの注入を停止している。この研削過程で、研削ゾーン2bの砥粒としてのシリカは、熱化学作用によって、うねりの凸部11bの研削を促進する。この抜き取る工程の間にも、制御器22は、測定器19からの走行量のデータを入力として、切断域2cにおける研削ゾーン2bの走行を監視し、またゾーン識別器20のゾーン識別信号から切断域2cにおける研削ゾーン2bの存在を確認している。
図5のように、この抜き取り工程で、揺動駆動手段17は、ウエーハ11aに揺動運動を与え、ウエーハ表面の切断痕の筋方向、すなわちうねりの凸部11bの伸び方向に対してワイヤ2を交差させている。この結果、図4に例示するように、ウエーハ表面は、破線にそって削り取られ、切断痕中のクラック層やうねりの凸部11bを除去し、滑らかな面として仕上げる。このような表面の処理は、ウエーハ11aの全域にわたって行われる。なお、ワイヤ2に対するウエーハ11aの傾斜角度は、可能な範囲で大きい程よいが、設計上の制約などから、通常、±5〜45度程度の範囲に設定される。
ワイヤ2からのウエーハ11aの抜き取り方向の移動は、送りユニット18の戻り方向すなわち抜き取り方向の連続的な移動のほかに、抜き取り方向の移動とこの移動よりも少ない逆方向の移動とを繰り返す往復移動とすることもできる。このような往復移動であれば、限られた研削ゾーン2bの長さの範囲内で、ウエーハ表面に対する研削ゾーン2bの接触時間が大きくなるため、ウエーハ表面の研削作用は、連続的な移動よりも一層高められる。
図1の例は、ウエーハ11aをワイヤ2から抜き取る方向に移動させているが、この抜き取りのための移動は、ワイヤ2の移動によっても実現できる。このことから、ワイヤ2からウエーハ11aの抜き取りは、両者または何れか一方の相対的な移動によって実現できる。さらに、ワイヤ2と半導体インゴット11との上下の位置関係は、図示の例と逆の関係でもよい。
また、図1の例は、ウエーハ11aに揺動運動を与えているが、この揺動運動は、ワイヤ2の支持部分のみに、またはワイヤ2およびウエーハ11aの双方に与えることもできる。したがって、揺動運動は、ワイヤ2とウエーハ11aとの間で相対的に与えられればよいことになる。
本発明は、主としてシリコンインゴットからシリコンインウエーハを製造することを目標として開発されたが、本発明は、その他の半導体材料、同じような性質の材料の切断にも利用できる。
1 ワイヤソー
2 固定砥粒方式のワイヤ 2a 切断ゾーン 2b 研削ゾーン 2c 切断域
3 加工用ローラ
4 駆動モータ
5 送り出しリール
6 案内ローラ
7 ダンサローラ
8 ダンサローラ
9 案内ローラ
10 巻き取りリール
11 半導体インゴット 11a ウエーハ 11b うねりの凸部
12 固定プレート
13 ワークプレート
14 揺動ブラケット
15 揺動軸
16 ラム
17 揺動駆動手段
18 送りユニット
19 測定器
20 ゾーン識別器
21 入力器
22 制御器
23 ノズル

Claims (6)

  1. 固定砥粒方式のワイヤの走行運動を利用して、半導体インゴットを前記ワイヤの切断域に対して切り込み方向に送り移動させ、前記半導体インゴットを多数のウエーハとして切断するワイヤソーにおいて、
    前記ワイヤに、切断用砥粒を固定した所定の長さの切断ゾーンと研削用砥粒を固定した所定の長さの研削ゾーンとを交互に形成しておき、前記半導体インゴットを切断する工程で、前記半導体インゴットに対して前記ワイヤの切断ゾーンを走行させ、前記半導体インゴットを前記ウエーハとして切断し、前記半導体インゴットの切断を完了した後に、前記ワイヤと前記ウエーハとの相対移動によって、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記ワイヤの切断域に前記ワイヤの研削ゾーンを案内し、前記ワイヤに走行運動を与えながら前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取り、前記ワイヤの研削ゾーンの研削作用によってウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部を除去する、ことを特徴とするウエーハ表面の処理方法。
  2. 前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記ワイヤと前記ウエーハとの間に相対的な揺動運動を与え、ウエーハ表面の切断痕の方向に対し前記ワイヤを交差させ、ウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部を除去する、ことを特徴とする請求項1記載のウエーハ表面の処理方法。
  3. 固定砥粒方式のワイヤの走行運動を利用して、半導体インゴットを前記ワイヤの切断域に対して切り込み方向に送り移動させ、前記半導体インゴットを多数のウエーハとして切断するワイヤソーにおいて、
    前記ワイヤに切断用砥粒を固定した所定の長さの切断ゾーンと研削用砥粒を固定した所定の長さの研削ゾーンとを交互に形成したワイヤと、前記ワイヤの走行量を測定する測定器と、前記ワイヤの切断域で作用する前記切断ゾーンおよび前記研削ゾーンを識別するゾーン識別器と、前記ワイヤの前記切断ゾーンおよび前記研削ゾーンの長さのデータを入力する入力器と、前記測定器からの走行量のデータ、前記ゾーン識別器からのゾーン識別信号、および前記入力器からの長さのデータを入力として、前記ワイヤの切断域での前記切断ゾーンおよび前記研削ゾーンの監視を行う制御器とを有し、
    前記測定器からの走行量のデータ、前記ゾーン識別器からのゾーン識別信号、および前記入力器からの長さのデータを入力としている前記制御器によって、前記半導体インゴットを切断する工程で、前記ワイヤの切断域で前記切断ゾーンによる切断を監視し、また前記半導体インゴットの切断後に、前記ワイヤに走行運動を与えながら、前記ワイヤと前記ウエーハとの相対移動によって、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記ワイヤの切断域に案内されている前記ワイヤの研削ゾーンによる研削を監視する、ことを特徴とするウエーハ表面の処理可能なワイヤソー。
  4. 固定砥粒方式のワイヤの走行運動を利用して、半導体インゴットを前記ワイヤの切断域に対して切り込み方向に送り移動させ、前記半導体インゴットを多数のウエーハとして切断するワイヤソーにおいて、
    前記ワイヤに切断用砥粒を固定した所定の長さの切断ゾーンと研削用砥粒を固定した所定の長さの研削ゾーンとを交互に形成したワイヤと、前記ワイヤの走行量を測定する測定器と、前記ワイヤの前記切断ゾーンおよび前記研削ゾーンの長さのデータを入力する入力器と、前記測定器からの走行量のデータ、および前記入力器からの長さのデータを入力として、前記ワイヤの切断域での前記切断ゾーンおよび前記研削ゾーンの監視を行う制御器とを有し、
    前記測定器からの走行量のデータ、および前記入力器からの長さのデータを入力としている前記制御器によって、前記半導体インゴットを切断する工程で、前記ワイヤの切断域で前記切断ゾーンによる切断を監視し、また前記半導体インゴットの切断後に、前記ワイヤに走行運動を与えながら、前記ワイヤと前記ウエーハとの相対移動により、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記ワイヤの切断域に案内されている前記ワイヤの研削ゾーンによる研削を監視する、ことを特徴とするウエーハ表面の処理可能なワイヤソー。
  5. 前記ウエーハの支持部分に揺動駆動手段を取り付け、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記揺動駆動手段により前記ウエーハに揺動運動を与え、ウエーハ表面の切断痕の方向に対し前記ワイヤを交差させ、ウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部を除去する、ことを特徴とする請求項3または請求項4記載のウエーハ表面の処理可能なワイヤソー。
  6. 前記ワイヤの支持部分に前記揺動駆動手段を取り付け、前記ワイヤから前記ウエーハを抜き取る工程で、前記揺動駆動手段により前記ワイヤに揺動運動を与え、ウエーハ表面の切断痕の方向に対し前記ワイヤを交差させ、ウエーハ表面の切断痕中のクラック層やうねりの凸部を除去する、ことを特徴とする請求項3または請求項4記載のウエーハ表面の処理可能なワイヤソー。
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