JP2014059601A - 期限管理装置、期限管理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】期限案件特定部71は、案件の期限を特定可能な期限情報と、当該案件と所定の関係を有する他の案件を特定可能な関連情報とを含む書誌情報が案件毎に記憶されている年金データベースDBから、所定の期限の案件を期限案件として特定する。書誌情報特定部72は、期限案件の書誌情報のうち、少なくとも関連情報を年金データベースDBから特定する。関連案件特定部73は、当該関連情報を書誌情報に含む他の案件を、関連案件として、年金データベースDBから特定する。案件情報抽出部74は、期限案件及び関連案件の書誌情報を、年金データベースDBから抽出して権利者装置2に出力する。
【選択図】図6
Description
さらに、権利者は、原則として、特許法等で規定された所定の期間内に、即ち、納付が可能な始期から終期(納期期限)までの期間内に、年金を納付しなければならない。納付の期限を徒過した場合には、知的財産権の取得又は維持ができなくなる。
このような通知は、従来、手動でE−Mailを送付する等、人手による作業として行われてきたが、近年、特許文献1に記載されているようにコンピュータ等により自動的に行われるようになってきている。
知的財産権に関する案件のうち手続の期限が設定されている案件について、当該期限を管理する期限管理装置であって、
案件の期限を特定可能な期限情報と、当該案件と所定の関係を有する他の案件を特定可能な関連情報とを含む書誌情報が案件毎に記憶されているデータベースから、所定の期限の案件を期限案件として特定する期限案件特定手段と、
前記期限案件特定手段により特定された前記期限案件の書誌情報のうち、少なくとも前記関連情報を前記データベースから特定する書誌情報特定手段と、
前記書誌情報特定手段により特定された前記関連情報を書誌情報に含む他の案件を、関連案件として、前記データベースから特定する関連案件特定手段と、
前記期限案件特定手段により特定された前記期限案件、及び、前記関連案件特定手段により特定された前記関連案件の書誌情報を、前記データベースから抽出して出力する案件情報抽出手段と、
を備える。
このようにして、所定の関係を有する複数の案件、例えば所定の観点でグループ化された複数の案件、より具体的には例えばパテントファミリーに属する複数の案件等を一元管理することが可能になる。即ち、知的財産権の権利者等は、所定の関係にある複数の案件をまとめて、知的財産権の維持又は更新の要否を一度の検討で判断することができる。その結果、権利者等は、要否判断を容易に検討することが可能になると共に、その検討回数を減少させることが可能になる。
前記案件情報抽出手段により書誌情報が抽出された前記期限案件及び前記関連案件のうち少なくとも1件について、手続の要否の指示が含まれる要否情報を取得する要否情報取得手段と、
前記要否情報取得手段により取得された前記要否情報に基づいて、前記データベースにおける、前記期限案件又は前記関連案件の書誌情報の少なくとも一部を更新する更新手段と、
をさらに備えることができる。
この場合、年金管理納付装置1は、所定の関係を有する複数の案件についての、権利者等の判断結果(手続の要否の指示)を一元管理することができる。その結果、年金管理納付装置1は、年金の納付等の手続の処理を、例えば所定の観点でクラスタリングされたグループ、具体的には例えばパテントファミリー等の単位で効率的に実行することができる。
前記案件情報抽出手段は、前記期限案件及び前記関連案件の書誌情報と共に、過去の要否情報を出力することができる。
この場合、知的財産権の権利者等は、過去に自身がした判断結果(過去の手続要否の指示等)を適宜参照しながら、今回通知を受けた期限案件及び関連案件についての手続の要否の指示を適切にすることが可能になる。
前記データベースは、保有者が異なる複数の知的財産権に関する案件の夫々の書誌情報を記憶しており、
前記案件情報抽出手段は、さらに、前記期限案件とは異なる保有者の案件であって、前記期限案件と所定の関係を有する案件の書誌情報を、前記データベースから抽出して出力することができる。
この場合、「所定の関係」は特に限定されないので、期限案件の保有者(知的財産権の権利者等)は、自身が望む任意の関係、例えば期限案件と同時期に年金の納付期限が到来する関係等、各種各様の関係を指定することができる。これにより、期限案件の保有者は、自身が望む任意の関係を有する他者(例えば競業他社)の案件の動向を踏まえながら、期限案件等の手続の要否を適切に決定して指示を出すことが可能になる。
さらに、期限案件の保有者は、期限案件と所定の関係を有する案件の書誌情報を、ライセンス交渉等の他の目的で使用することができる。このようにして、他の目的の確実かつ早期の達成に資することが可能になる。
前記案件情報抽出手段により書誌情報が抽出された前記期限案件及び前記関連案件のうち、前記要否情報において手続が必要と指示されているが当該手続が未完の案件毎に、前記期限情報に基づいて、手続可能な時期が到来している手続可能案件、又は手続可能な時期が未だ到来してないため手続を保留する保留案件を特定する手続案件特定手段と、
前記手続案件特定手段により手続可能案件と特定された案件については、手続の処理を実行し、前記手続案件特定手段により保留案件と特定された案件については、手続の処理を保留する手続処理手段と、
を備え、
手続案件特定手段は、過去に保留案件と特定した案件について手続可能な時期が到来すると、当該案件を手続可能案件として特定し直し、前記手続処理手段は、当該案件についての手続の処理を実行する、
ことができる。
この場合、所定の関係を有する複数の案件について、その保有者(知的財産権の権利者等)に通知する管理のみならず、手続の実施まで含めた総合的な管理を一元化することができる。さらに、複数の案件について、期限案件の手続期限とは離れた時期に納付期限が到来する関連案件についても、保留案件として管理することで、納付忘れを防止し、手続を効率的かつ確実に実施することができる。
前記手続案件特定手段は、所定の期間内に手続の期限が到来する案件を一括して手続可能案件として特定し、
前記手続処理手段は、前記手続案件特定手段により手続可能案件と一括して特定された案件について、一括して手続の処理を実行する、
この場合、手続期限が近い案件を一括して手続することができるので、手続をさらに一段と効率的かつ確実に行うことができる。
知的財産権に関する案件のうち手続の期限が設定されている案件について、当該期限を管理する期限管理装置が実行する期限管理方法であって、
案件の期限を特定可能な期限情報と、当該案件と所定の関係を有する他の案件を特定可能な関連情報とを含む書誌情報が案件毎に記憶されているデータベースから、所定の期限の案件を期限案件として特定する期限案件特定ステップと、
前記期限案件特定ステップの処理により特定された前記期限案件の書誌情報のうち、少なくとも前記関連情報を前記データベースから特定する書誌情報特定ステップと、
前記書誌情報特定ステップの処理により特定された前記関連情報を書誌情報に含む他の案件を、関連案件として、前記データベースから特定する関連案件特定ステップと、
前記期限案件特定ステップの処理により特定された前記期限案件、及び、前記関連案件特定ステップの処理により特定された前記関連案件の書誌情報を、前記データベースから抽出して出力する案件情報抽出ステップと、
を含む。
このようにして、所定の関係を有する複数の案件、例えば所定の観点でグループ化された複数の案件、より具体的には例えばパテントファミリーに属する複数の案件等を一元管理することが可能になる。即ち、知的財産権の権利者等は、所定の関係にある複数の案件をまとめて、知的財産権の維持又は更新の要否を一度の検討で判断することができる。その結果、権利者等は、要否判断を容易に検討することが可能になると共に、その検討回数を減少させることが可能になる。
知的財産権に関する案件のうち手続の期限が設定されている案件について、当該期限を管理するコンピュータを、
案件の期限を特定可能な期限情報と、当該案件と所定の関係を有する他の案件を特定可能な関連情報とを含む書誌情報が案件毎に記憶されているデータベースから、所定の期限の案件を期限案件として特定する期限案件特定手段と、
前記期限案件特定手段により特定された前記期限案件の書誌情報のうち、少なくとも前記関連情報を前記データベースから特定する書誌情報特定手段と、
前記書誌情報特定手段により特定された前記関連情報を書誌情報に含む他の案件を、関連案件として、前記データベースから特定する関連案件特定手段と、
前記期限案件特定手段により特定された前記期限案件、及び、前記関連案件特定手段により特定された前記関連案件の書誌情報を、前記データベースから抽出して出力する案件情報抽出手段と、
して機能させる。
このようにして、所定の関係を有する複数の案件、例えば所定の観点でグループ化された複数の案件、より具体的には例えばパテントファミリーに属する複数の案件等を一元管理することが可能になる。即ち、知的財産権の権利者等は、所定の関係にある複数の案件をまとめて、知的財産権の維持又は更新の要否を一度の検討で判断することができる。その結果、権利者等は、要否判断を容易に検討することが可能になると共に、その検討回数を減少させることが可能になる。
年金管理納付装置1は、権利者装置2及び特許庁内装置3の夫々と、図示せぬネットワークを介して相互に接続されている。
ここで、図示はしないが、年金管理納付装置1の操作者は年金管理のサービス提供者であり、権利者装置2の操作者は知的財産権の権利者等であり、特許庁内装置3の操作者は日本国特許庁の職員等であるものとする。
なお、年金の納付先は、日本国特許庁に限定されず、案件によっては外国の特許庁も存在する。従って、図示はしないが、外国の特許庁の職員等により操作される特許庁内装置も、ネットワークを介して年金管理納付装置1と相互に接続されており、後述する納付処理等の実行が可能になっている。ただし、説明の便宜上、以下、年金の納付手続の処理は、日本国特許庁の特許庁内装置3に対して行われるもののみ言及する。
年金データベースDBには、例えば、案件を一意に特定するID(Identify)、当該案件の出願番号、当該案件についての年金の納付期限、当該案件が属するグループ(本実施形態ではパテントファミリーとする)に関する情報等が、複数の案件毎に格納されている。なお、年金データベースDBに格納されている案件毎の各種情報をまとめて、以下、「書誌情報」と呼ぶ。
即ち先ず、年金管理納付装置1は、例えば年初の所定日等所定のタイミングで、所定の期間(例えば1年)以内に年金の納付期限が到来する案件を、期限案件として特定する。
次に、年金管理納付装置1は、期限案件と所定の関係性を有する案件、例えばここでは、所定の観点でクラスタリングされた同一グループに属する案件を、関連案件として1件以上特定する。
そして、年金管理納付装置1は、当該同一グループに属する期限案件及び1以上の関連案件の書誌情報を一括して抽出して、権利者装置2に送信する。
これにより、権利者等は、権利者装置2を操作して、同一グループ内の期限案件及び1以上の関連案件の書誌情報を適宜参照することで、期限案件のみならず、同一グループ内の関連案件をまとめて把握することができるので、グループ全体の総合的な見地から各種各様の判断をすることができる。
そして、権利者等は、権利者装置2を操作して、各種判断結果、例えば年金の納付の要否等の特許庁に対する応答の要否を指示する情報(以下、「要否情報」と呼ぶ)を入力する。権利者装置2は、所定のタイミングで、当該要否情報を年金管理納付装置1に送信する。
そして、年金管理納付装置1は、要否情報内に年金納付を要するという指示(以下、「応答要」の指示と表現する)があった案件について、納付期限までに特許庁内装置3に対して年金の納付手続をする。
図2は、パテントファミリーの一例を説明するための模式図である。
ここで、基礎出願に基づく別出願としては、例えば、もとの出願を基礎出願として当該基礎出願から分割される新たな特許出願(以下、「分割出願」と呼ぶ)や、基礎出願を先の出願として当該基礎出願に基づく優先権を主張した特許出願(基礎出願と同一国か否かは問わず、以下、「優先権主張出願」と呼ぶ)が存在する。
また例えば、特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願がなされ、その後所定期間内に指定国に対して国内移行手続されて、当該指定国の国内法で規定された特許出願(以下、「国内移行出願」と呼ぶ)がなされた場合、国際出願が基礎出願に該当し、国内移行出願が、基礎出願に基づく別出願に該当する。
PCTを利用する出願人は、国際出願たる1つの基礎出願A0をした後所定期間内に、指定国のうち権利化を所望するn個(nは1以上の整数値)の国の夫々において国内移行手続をする。これにより、基礎出願A0は、n個の国内移行出願A1乃至Anとして取り扱われる。
これらの基礎出願A0及びn個の国内移行出願A1乃至Anが属するグループが、パテントファミリーとして一元管理される。
即ち先ず、年金管理納付装置1は、年金データベースDBを検索することで、n個の国内移行出願A1乃至Anの中から所定の1つを期限案件として特定する。
次に、年金管理納付装置1は、年金データベースDBを検索することで、当該期限案件の基礎出願A0を特定し、さらに、当該基礎出願A0についてのパテントファミリーに属する国内移行出願A1乃至An(期限案件のものは除く)を特定する。
そして、年金管理納付装置1は、このパテントファミリー内の基礎出願A0及びn個の国内移行出願A1乃至An(期限案件含む)の書誌情報を一括して年金データベースDBから抽出して、権利者装置2に送信する。
その後、当該パテントファミリーに関する要否情報が権利者装置2から送信されてくると、年金管理納付装置1は、当該要否情報を受信して、年金データベースDBを更新する。年金管理納付装置1は、応答要があった案件について、納付期限までに特許庁内装置3に対して年金の納付手続をする。そして、年金管理納付装置1は、特許庁内装置3から当該案件の納付結果を受領し、その旨を権利者装置2に送信すると共に、年金データベースDBにおける当該案件の書誌情報を更新する。
このようにして、案件単位の従来の管理ではなく、図2のパテントファミリーの単位での一元管理が実現される。
出力部17は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、年金に関するデータ等各種情報を記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークを介して、権利者装置2や特許庁内装置3等他の装置との間で行う通信を制御する。
ここで、「年金管理納付処理」とは、年金管理納付装置1が、所定のタイミングで期限案件を特定してから、当該期限案件を含む同一グループ内の各案件の書誌情報を権利者装置2に送信し、当該同一グループ内の各案件のうち権利者装置2から「応答要」の指示があった案件について年金の納付手続を特許庁内装置3に対して行い、その後処理を実行するまでの一連の処理をいう。
記憶部18の一領域には、年金データベースDBが格納される。即ち、年金データベースDBの格納場所は、特に限定されず、年金管理納付装置1の外部の任意の記憶デバイスでも構わないが、本実施形態では年金管理納付装置1の内部とされている。
図5の例の年金データベースDBにおいては、所定の1行が所定の1つの案件に対応付けられている。年金データベースDBの所定の行には、当該行に対応付けられた案件についての、「ID」,「権利者」,「国コード」,「四法」,「出願番号」,「出願日」,「登録番号」,「登録日」,「起算日」,「年次」,「納付期限」,「存続期間」,「基礎出願」,「基礎ID」等の各項目からなる書誌情報が格納されている。
なお、図5には、年金データベースDBの一部の項目のみが示されており、本実施形態では、後述する図示せぬ項目も存在している。
ここでは、図5に図示される範囲の各項目について説明する。
所定の行の「ID」の項目には、当該行に対応付けられた案件を一意に特定するための識別子(ID)が格納される。
「権利者」の項目には、当該案件の権利者の氏名又は名称が格納される。
「国コード」の項目には、当該案件の出願がなされた国を特定するコードが格納される。「国コード」の項目には、例えば、台湾を示す「TW」、中国を示す「CN」、韓国を示す「KR」、フランスを示す「FR」、日本を示す「JP」等が格納される。
「四法」の項目には、当該案件の出願の法域の種類を示すコードが格納される。例えば、特許法に基づく出願(特許出願)を示す「P」等が格納される。
「出願番号」の項目には、当該案件の出願番号が格納される。
「出願日」の項目には、当該案件の出願日が格納される。
「登録番号」の項目には、当該案件の登録番号が格納される。
「登録日」の項目には、当該案件の登録日が格納される。
「起算日」の項目には、当該案件の納付期限の起算日が格納される。
「年次」の項目には、当該案件の設定登録からの年次が格納される。
「納付期限」の項目には、当該案件の年金の納付期限が格納される。
「存続期間」の項目には、当該案件の権利の存続期間が格納される。
「基礎出願」の項目には、当該案件の出願に対する基礎出願の出願番号が格納される。
「基礎ID」の項目には、当該案件の出願に対する基礎出願を一意に特定する識別子(ID)が格納される。
なお、以下、各機能ブロックの理解を容易なものとすべく、図5において、上から5行目の「ID」が「B003」の案件が期限案件として特定された場合の例(以下、「図5の例」と呼ぶ)を適宜織り交ぜながら説明する。
例えば図5の例では、期限案件と同一パテントファミリーに属するという所定の関係を有する他の案件を特定可能な関連情報として、「基礎ID」が採用されている。このため、書誌情報特定部72は、期限案件の「基礎ID」として「B006」を特定する。
図5の例では、関連案件特定部73は、関連情報たる「基礎ID」として「基礎B006」を有する他の案件、具体的には「ID」として、「B0021」,「B0022」,「B0023」,「B0024」,「B0025」,「B0004」,「B008」をそれぞれ有する案件を、パテントファミリーに属する関連案件として特定する。
ここで、権利者等への通知の形態は、特に限定されず、図7に示す表そのものであってもよいし、権利者等に応じたフォーマット(図示せず)に加工しなおしたものであってもよい。また、権利者等に通知する書誌情報の種類も、図7に示す全種類であってもよいが、一部の種類であってもよい。
図8は、年金管理納付装置1の図4の機能的構成のうち、応答要否受領処理を実行するための機能的構成の詳細を示す機能ブロック図である。
図5の例では、「登録番号:◇◇◇◇0の案件は納付を行う」旨が指示された場合には、対象案件特定部92は、先ず「登録番号」が「◇◇◇◇0」となっている案件を年金データベースDBから特定し(年金データベースDBの対応する行、即ち上から5行目を特定し)、特定した案件(対応する行)の「ID」の項目に格納されている「B003」を特定する。
そして、対象案件情報更新部93は、年金データベースDBについて、対象案件が対応付けられた行(図5の例では上から5行目)に格納された書誌情報のうち、応答要否を示す情報を更新する。なお、応答要否を示す情報は、図5の例では図面の便宜上描画されていないが、書誌情報の1つとして「応答要否」の項目が各行毎(各案件毎に)実際に設けられており、この項目に「応答要」又は「応答不要」が格納されるものとする。
図9は、年金管理納付装置1の図4の機能的構成のうち、年金納付処理を実行するための詳細な機能的構成を示す機能ブロック図である。
次に、納付案件特定部101は、納付対象候補の中から、その時点で年金の納付手続が可能な時期(以下、「納付可能時期」と呼ぶ)が到来している案件を、納付可能案件として「ID」により特定する。そして、納付案件特定部101は、当該納付可能案件の「ID」を納付処理部103に通知する。
この場合、「応答要否」の項目(図5には図示せず)に「応答要」が格納されている案件であっても、「納付状況」の項目(図5には図示せず)に「納付済」が格納されている案件は、納付対象候補から除外されるものとする。
そして、保留情報追加部102は、年金データベースDBにおける当該保留案件の書誌情報として、保留情報を追加する。なお、保留情報は、図5の例では図面の便宜上描画されていないが、書誌情報の1つとして「保留情報」の項目が各行毎(各案件毎に)実際に設けられており、保留案件についてはこの項目に「保留」が格納され、それ以外の案件については特に何も格納されない(無データ)ものとする。
図10は、図4の機能的構成を有する図3の年金管理納付装置1が実行する年金管理納付処理の流れを説明するフローチャートである。
なお、年金通知処理の詳細については、図11を参照して後述する。
なお、応答要否受領処理の詳細については、図12を参照して後述する。
納付可能時期の案件がある場合、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、年金納付処理部53は、年金納付処理を実行する。即ち、年金納付処理部53は、納付可能案件については年金の納付手続をし、それ以外の保留案件については納金の納付手続を保留する。
なお、年金納付処理の詳細については、図13を参照して後述する。
ステップS5において、年金納付処理部53は、次の年金の通知時期が到来したか否かを判定する。
次の年金の通知時期が未だ到来しいない場合、ステップS5においてNOであると判定されて、処理はステップS3に戻され、それ以降の処理が実行される。即ち、次の年金の通知時期が到来するまでの間、ステップS3、S4、及びS5のループ処理が繰り返し実行され、「応答要」と指示された各案件について、納付可能案件と特定される毎に、年金の納付手続が順次実行される。
その後、次の年金通知の時期がくると、ステップS5においてYESであると判定されて、年金管理納付処理が終了となる。そして、次の回の年金管理納付処理が改めて開始され、上述のステップS1乃至S5の新たな処理が実行される。
まず、図6の機能的構成を有する図3の年金管理納付装置1が実行する年金通知処理の詳細な流れについて説明する。
図11は、図10の年金管理納付処理のうち、ステップS1の年金通知処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
これにより、図10のステップS1の年金通知処理は終了し、処理はステップS2の応答要否受領処理に進む。
応答要否受領処理は、図8の機能的構成を有する図3の年金管理納付装置1により実行される。
要否情報を受領していない場合には、ステップS21においてNOであると判断されて、処理は再びステップS21に戻される。即ち、要否情報が受領されるまでの間、ステップS21の判断処理が繰り返し実行されて、応答要否受領処理は待機状態になる。その後、要否情報が受領されると、ステップS21においてYESであると判断されて、処理はステップS22に進む。
「応答要」の指示が含まれている場合には、ステップS22においてYESであると判定されて処理はステップS23に進む。
ステップS23において、対象案件特定部92は、「応答要」の指示がなされた案件を対象案件として、年金データベースDBから「ID」により特定する。
ステップS24において、対象案件情報更新部93は、年金データベースDBにおける応答要否の書誌情報を更新する。即ち、応答要否の書誌情報として、ステップS23の処理で対象案件として特定された案件については、「応答要」が格納され、それ以外の案件については「応答不要」が格納される。
これにより、図10のステップS2の応答要否受領処理は終了する。その後、上述したように、納付可能時期が到来している案件が年金データベースDBに存在すると、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS4の年金納付処理に進む。
年金納付処理は、図9の機能的構成を有する図3の年金管理納付装置1により実行される。
なお、納付済案件とは、前回までの年金納付処理の後述するステップS35の処理により年金の納付手続が済んでいる案件をいう。
1件以上の保留案件が存在する場合には、ステップS32においてYESであると判定されて、処理はステップS33に進む。
ステップS33において、保留情報追加部102は、年金データベースDBにおける保留案件の書誌情報として、保留情報を追加する。
ステップS34において、納付処理部103は、一括納付処理を実行する。即ち、納付処理部103は、1以上の納付可能案件をまとめて、それらの年金の納付手続を特許庁内装置3に対して一括して行う。
このような一括納付処理を実行することによっても、同一グループ(ここではパテントファミリー)の一元的な年金管理が可能になる。
さらに、上述したように、次の年金の通知時期になるまでは図10のステップS3乃至S5のループ処理が繰り返し実行されるので、ステップS34の一括納付処理も複数回実行される場合がある。その際、前回以前までは保留案件であった案件でも、納付可能な時期が到来すると、その次の回では納付可能案件となり、ステップS34における一括納付処理の対象になる。これにより、同一グループ(ここではパテントファミリー)に属する各案件の年金の納付期限が異なっていても、納付漏れをすることなく確実に年金の納付手続が行われる。
納付結果を未だ受領してない場合には、ステップS35においてNOであると判断されて、処理は再びステップS35に戻される。即ち納付結果が受領されるまでの間、ステップS35の判定処理が繰り返し実行されて、年金納付処理は待機状態となる。
その後、納付結果が受領された場合には、ステップS35においてYESであると判断されて、処理はステップS36に進む。
これにより、年金納付処理は終了する。即ち、図10のステップS4の処理が終了し、処理はステップS5に進む。
期限案件特定部71は、案件の期限を特定可能な期限情報(例えば図5の「納付期限」)と、当該案件と所定の関係(例えばパテントファミリーに属するという関係)を有する他の案件を特定可能な関連情報(例えば図5の基礎出願の「基礎ID」)とを含む書誌情報が案件毎に記憶されている年金データベースDBから、所定の期限の案件を期限案件として特定する。
書誌情報特定部72は、期限案件の書誌情報のうち、少なくとも関連情報を年金データベースDBから特定する。
関連案件特定部73は、当該関連情報を書誌情報に含む他の案件を、関連案件として、年金データベースDBから特定する。
案件情報抽出部74は、期限案件及び関連案件の書誌情報を、年金データベースDBから抽出して権利者装置2に出力する。
このようにして、所定の関係を有する複数の案件、例えば所定の観点でグループ化された複数の案件、より具体的には例えばパテントファミリーに属する複数の案件等を一元管理することが可能になる。即ち、知的財産権の権利者等は、所定の関係にある複数の案件をまとめて、知的財産権の維持又は更新の要否を一度の検討で判断することができる。その結果、権利者等は、要否判断を容易に検討することが可能になると共に、その検討回数を減少させることが可能になる。
応答要否受領部91は、案件情報抽出部74により書誌情報が抽出された期限案件及び関連案件のうち少なくとも1件について、手続の要否の指示が含まれる要否情報を取得する。
対象案件情報更新部93は、応答要否受領部91により取得された要否情報に基づいて、年金データベースDBにおける、期限案件又は関連案件の書誌情報の少なくとも一部を更新する。
これにより、年金管理納付装置1は、所定の関係を有する複数の案件についての、権利者等の判断結果(手続の要否の指示)を一元管理することができる。その結果、年金管理納付装置1は、年金の納付等の手続の処理を、例えば所定の観点でクラスタリングされたグループ、具体的には例えばパテントファミリー等の単位で効率的に実行することができる。
納付案件特定部101は、案件情報抽出部74により書誌情報が抽出された期限案件及び関連案件のうち、要否情報において手続が必要と指示されているが当該手続が未完の案件毎に、期限情報に基づいて、手続可能な時期が到来している手続可能案件、又は手続可能な時期が未だ到来してないため手続を保留する保留案件を特定する。
納付処理部103は、納付案件特定部101により手続可能案件と特定された案件については、手続の処理を実行し、納付案件特定部101により保留案件と特定された案件については、手続の処理を保留する。
そして、納付案件特定部101は、過去に保留案件と特定した案件について手続可能な時期が到来すると、当該案件を手続可能案件として特定し直す。納付処理部103は、当該案件についての手続の処理を実行する。
このようにして、年金管理納付装置1は、所定の関係を有する複数の案件について、書誌事項を権利者装置2に送信する管理のみならず、年金の納付手続まで含めた総合的な管理を一元化することができる。
さらに、年金管理納付装置1は、所定の関係を有する複数の案件について、期限案件の手続期限とは離れた時期に納付期限が到来する関連案件についても、保留案件として管理することで、納付忘れを防止し、年金の納付手続を効率的かつ確実に行うことができる。
このようにして、年金管理納付装置1は、手続期限が近い案件を一括して手続することができるので、年金の納付手続をさらに一段と効率的かつ確実に行うことができる。
具体的には例えば、案件情報抽出部74(図6)は、期限案件及び関連案件の書誌情報と共に、過去の要否情報、例えば前回(1年前等)の年金管理納付処理で権利者装置2から送信された要否情報を通知制御部75に出力してもよい。なお、過去の要否情報の記憶場所は、特に限定されず、年金データベースDB内であってもよいし、年金管理納付装置1外の記憶デバイスであってもよい。
これにより、知的財産権の権利者等は、前回の年金管理納付処理等で自身がした判断結果(過去の手続要否の指示等)を適宜参照しながら、今回の年金管理納付処理で対象となる期限案件及び関連案件について、年金の納付手続等、手続の要否の指示を適切にすることが可能になる。
例えば、年金データベースDBは、保有者(権利者等)が異なる複数の知的財産権に関する案件の夫々の書誌情報を記憶してもよい。そして、案件情報抽出部74は、期限案件の書誌情報と共に、当該期限案件とは異なる保有者(権利者等)の案件であって、当該期限案件と所定の関係を有する案件の書誌情報を、年金データベースDBから抽出して出力するようにしてもよい。
この場合、「所定の関係」は特に限定されないので、期限案件の保有者(権利者等)は、自身が望む任意の関係、例えば期限案件と同時期に年金の納付期限が到来する関係等、各種各様の関係を指定することができる。これにより、期限案件の保有者(権利者等)は、自身が望む任意の関係を有する他者(例えば競業他社)の案件の動向を踏まえながら、期限案件等の手続の要否を適切に決定して指示を出すことが可能になる。
さらに、期限案件の保有者(権利者等)は、期限案件と所定の関係を有する案件の書誌情報を、ライセンス交渉等の他の目的で使用することができる。このようにして、他の目的の確実かつ早期の達成に資することが可能になる。
換言すると、上述の実施形態では、期限案件及び関連案件は、パテントファミリーに属する案件とされたが、特にこれに限定されず、例えば権利者が管理的な側面でクラスタリングされたグループ、具体的には例えば新製品に関する知的財産権のグループ、研究開発部門等所定の単位でクラスタリングされたグループに属する案件とされてもよい。
換言すると、図4等の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が年金管理納付装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図4等の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
さらに言えば、年金管理納付装置1は、上述した一連の処理を実行できれば足り、その機能の全部又は一部を他の装置に移譲させ、他の装置で発揮された機能を利用(制御)できる環境さえあればよい。換言すると、図4等に示す機能ブロックの機能の少なくとも一部は、年金管理納付装置1の外部、例えばクラウド内の任意の装置で発揮されるようにしてもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
Claims (8)
- 知的財産権に関する案件のうち手続の期限が設定されている案件について、当該期限を管理する期限管理装置であって、
案件の期限を特定可能な期限情報と、当該案件と所定の関係を有する他の案件を特定可能な関連情報とを含む書誌情報が案件毎に記憶されているデータベースから、所定の期限の案件を期限案件として特定する期限案件特定手段と、
前記期限案件特定手段により特定された前記期限案件の書誌情報のうち、少なくとも前記関連情報を前記データベースから特定する書誌情報特定手段と、
前記書誌情報特定手段により特定された前記関連情報を書誌情報に含む他の案件を、関連案件として、前記データベースから特定する関連案件特定手段と、
前記期限案件特定手段により特定された前記期限案件、及び、前記関連案件特定手段により特定された前記関連案件の書誌情報を、前記データベースから抽出して出力する案件情報抽出手段と、
を備える期限管理装置。 - 前記案件情報抽出手段により書誌情報が抽出された前記期限案件及び前記関連案件のうち少なくとも1件について、手続の要否の指示が含まれる要否情報を取得する要否情報取得手段と、
前記要否情報取得手段により取得された前記要否情報に基づいて、前記データベースにおける、前記期限案件又は前記関連案件の書誌情報の少なくとも一部を更新する更新手段と、
をさらに備える、
請求項1に記載の期限管理装置。 - 前記案件情報抽出手段は、前記期限案件及び前記関連案件の書誌情報と共に、過去の要否情報を出力する、
請求項1又は2に記載の期限管理装置。 - 前記データベースは、保有者が異なる複数の知的財産権に関する案件の夫々の書誌情報を記憶しており、
前記案件情報抽出手段は、さらに、前記期限案件とは異なる保有者の案件であって、前記期限案件と所定の関係を有する案件の書誌情報を、前記データベースから抽出して出力する、
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の期限管理装置。 - 前記案件情報抽出手段により書誌情報が抽出された前記期限案件及び前記関連案件のうち、前記要否情報において手続が必要と指示されているが当該手続が未完の案件毎に、前記期限情報に基づいて、手続可能な時期が到来している手続可能案件、又は手続可能な時期が未だ到来してないため手続を保留する保留案件を特定する手続案件特定手段と、
前記手続案件特定手段により手続可能案件と特定された案件については、手続の処理を実行し、前記手続案件特定手段により保留案件と特定された案件については、手続の処理を保留する手続処理手段と、
を備え、
手続案件特定手段は、過去に保留案件と特定した案件について手続可能な時期が到来すると、当該案件を手続可能案件として特定し直し、前記手続処理手段は、当該案件についての手続の処理を実行する、
請求項2乃至4のうち何れか1項に記載の期限管理装置。 - 前記手続案件特定手段は、所定の期間内に手続の期限が到来する案件を一括して手続可能案件として特定し、
前記手続処理手段は、前記手続案件特定手段により手続可能案件と一括して特定された案件について、一括して手続の処理を実行する、
請求項5に記載の期限管理装置。 - 知的財産権に関する案件のうち手続の期限が設定されている案件について、当該期限を管理する期限管理装置が実行する期限管理方法であって、
案件の期限を特定可能な期限情報と、当該案件と所定の関係を有する他の案件を特定可能な関連情報とを含む書誌情報が案件毎に記憶されているデータベースから、所定の期限の案件を期限案件として特定する期限案件特定ステップと、
前記期限案件特定ステップの処理により特定された前記期限案件の書誌情報のうち、少なくとも前記関連情報を前記データベースから特定する書誌情報特定ステップと、
前記書誌情報特定ステップの処理により特定された前記関連情報を書誌情報に含む他の案件を、関連案件として、前記データベースから特定する関連案件特定ステップと、
前記期限案件特定ステップの処理により特定された前記期限案件、及び、前記関連案件特定ステップの処理により特定された前記関連案件の書誌情報を、前記データベースから抽出して出力する案件情報抽出ステップと、
を含む期限管理方法。 - 知的財産権に関する案件のうち手続の期限が設定されている案件について、当該期限を管理するコンピュータを、
案件の期限を特定可能な期限情報と、当該案件と所定の関係を有する他の案件を特定可能な関連情報とを含む書誌情報が案件毎に記憶されているデータベースから、所定の期限の案件を期限案件として特定する期限案件特定手段と、
前記期限案件特定手段により特定された前記期限案件の書誌情報のうち、少なくとも前記関連情報を前記データベースから特定する書誌情報特定手段と、
前記書誌情報特定手段により特定された前記関連情報を書誌情報に含む他の案件を、関連案件として、前記データベースから特定する関連案件特定手段と、
前記期限案件特定手段により特定された前記期限案件、及び、前記関連案件特定手段により特定された前記関連案件の書誌情報を、前記データベースから抽出して出力する案件情報抽出手段と、
して機能させるプログラム。
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