JP2014058753A - 男性用下着 - Google Patents

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Abstract

【課題】陰嚢及び陰茎を好適に保持し、頻繁な立ち座りや激しい運動等に際しても、陰茎の型崩れを防止して、直立姿勢を確実に維持するようにした男性用下着を提供する。
【解決手段】伸縮性のある生地によって構成され、男性の胴周りWに沿って配置されるウエスト部11と左右の脚部Lを通す2つの脚挿通孔12とを有する、前立てのない男性用下着1において、下腹部の前側中央に上下方向に設けられて前方に膨らんで男性性器Mを覆う膨出部20と、膨出部20に接続されて、男性性器以外の部分を覆う下着本体10と、膨出部20の裏面側における下着本体10と膨出部20との境界の上端側から下端側に沿って設けられた伸縮性のある一対の壁部30とを備え、一対の壁部30は、下着着用時に、膨出部20ともに男性性器Mを囲む収納室Rを構成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、男性用下着に関し、詳しくは、着用状態において陰嚢及び陰茎の姿勢をしっかりと保持して、例えば、頻繁な立ち座りや激しい運動時でも陰嚢及び陰茎の姿勢が崩れにくいようにして不快感を低減した男性用下着に関する。
従来、前立てのないブリーフ,トランクス,サポータ等の男性用下着は、前身頃の中央(前面の中央)における下部に、着用時にドーム状に膨らんで男性性器を収納する膨出部が設けられている。
このような従来の男性用下着は、着用して男性性器を膨出部に収納するに際し、陰茎を、その先端の亀頭が臍部に向かうように直立させ、この直立姿勢を維持したまま、陰茎及び陰嚢を少し引き上げて収納する。
ところが、この従来の男性用下着によると、形状が大きく異なる陰茎と陰嚢とをドーム状の膨出部に一体的に収納するため、陰茎と陰嚢との境界部位に、下着の生地との間にデルタ状の不要な空間ができたり、あるいは空間ができないまでもこの部分の保持力が弱まったりする。このため、立ち座りを繰り返したり、運動を行ったりすると、陰茎は直立姿勢を維持することができなくなり、左又は右に傾いて据わり(収まり)が悪くなって不快感を覚える。さらには、陰茎と陰嚢とが触れあって汗が溜まり、湿疹,皮膚炎,悪臭等の原因となるなど、衛生上の問題も発生する。
このような不快感や衛生上の問題をなくす提案が、例えば、特許文献1になされている。
このものは、男性用ブリーフ(男性用下着)の前面に、上下に長い垂直な皺部を設けることで、あるいは前面の一部を左右に伸びない織物布で形成することで、皺部の上下方向の中間部(以下、皺部中間という。)又は織物布によって、陰茎の下部を自然に支承するものである。すなわち、他の部分よりも左右方向に伸びにくい皺部中間又は織物布によってデルタ状の不要な空間の形成を防止しつつ陰茎の下部を自然に支承するとともに、これら皺部中間又は織物布の上側に形成される第1突出部に陰茎を、また、下側に形成される第2突出部に陰嚢をそれぞれ分離収納するようにしている。
これにより、陰茎の直立姿勢を維持するようにして、不快感や衛生上の問題を解消するようにしている。
特表2004−509242号公報
しかしながら、特許文献1によると、それぞれ形状が大きく異なる陰茎及び陰嚢を収納する第1突出部及び第2突出部の形状が略同様の構造であり、また、皺部中間又は織物布が陰茎の下部を支承する構造であるため、頻繁な立ち座りや激しい運動等に対しては、陰茎の直立姿勢を確実に保持するのは難しいという問題がある。
すなわち、引用文献1のものは、左右方向に伸びにくい皺部中間又は織物布で、陰茎の下部を支承しているだけで、たとえ下側の第2突出部に陰嚢を好適に収納できたとしても、これと略同形の第1突出部では、陰嚢とは大きく形状の異なる陰茎を直立姿勢で維持することは難しい。このため直立姿勢を崩した陰茎が皺部中間又は織物布を超えて陰嚢に接触しないようにするためには、皺部中間又は織物布の締め付け力を強く設定することが必要となる。さらに、締め付け力を強く設定することで陰茎が陰嚢に接触するのを防いで、汗等の発生を防止して衛生上の問題は解決することができたとしても、陰茎の直立姿勢が崩れて左又は右によってしまうことを確実に防止することができない。このため、不快感を払拭することができない。また、皺部中間又は織物布によって陰茎の下部を局部的に締め付けるために、着用時に不自然な違和感を感じてしまう。
以上のように、特許文献1によると、陰茎の下部を局部的に締め付けるため、着用時に違和感を感じるとともに、頻繁な立ち座りや激しい運動等によって、陰茎の直立姿勢が崩れて不快感を感じるという問題があった。
そこで、本発明は、陰嚢及び陰茎を好適に保持し、頻繁な立ち座りや激しい運動等に際しても、陰茎の型崩れを防止して、直立姿勢を確実に維持するようにした男性用下着を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、伸縮性のある生地によって構成され、男性の胴周りに沿って配置されるウエスト部と左右の脚部を通す2つの脚挿通孔とを有する、前立てのない男性用下着において、下腹部の前側中央に上下方向に設けられて前方に膨らんで男性性器を覆う膨出部と、前記膨出部に接続されて、前記男性性器以外の部分を覆う下着本体と、前記下着本体及び前記膨出部の裏面側における前記下着本体と前記膨出部との境界の上端側から下端側に沿って設けられた伸縮性のある一対の壁部とを備え、前記一対の壁部は、下着着用時に、前記膨出部ともに前記男性性器を囲む収納室を構成する、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る男性用下着において、前記壁部は、前記境界に沿って弧状に接続された接続部と、前記接続部における上端近傍と下端近傍とを弦状に接続する開放部とを有する、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る男性用下着において、前記壁部の上端は、下着着用時に、直立姿勢に保持された陰茎の先端よりも上方に位置するように配置されている、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に係る男性用下着において、前記壁部の下端は、下着着用時に、陰嚢と肛門の間の会陰部に位置するように配置されている、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の男性用下着において、前記壁部は、前記下端に、前記膨出部の左右方向の中心に向かって延びるとともに前記膨出部に接続された補強接続部を有する、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に係る男性用下着において、前記膨出部は、上下方向の中間に絞り部を有し、前記絞り部よりも下側の、主に陰嚢を保持する下膨出部と、前記絞り部よりも上側の、主に直立姿勢の陰茎の先端側を保持する上膨出部とを有する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、膨出部と一対の壁部とによって、男性性器の前面側及び左右の側面側を囲う収納室を構成することができるので、直立姿勢に保持された陰茎に対し、膨出部が主に前方に型崩れするのを防止し、一対の膨出部が主に左右方向に型崩れするのを防止することができる。つまり、陰茎の直立姿勢を良好に保持することができる。
請求項2の発明によれば、下着着用時に、壁部の開放部は、引き延ばされて張力が発生し、下腹部に押し付けられる。これにより、壁部は、陰茎が左右方向に型崩れすることを確実に防止することができる。
請求項3の発明によれば、壁部は、陰茎の先端側が左右方向に倒れることを確実に防止することができる。
請求項4の発明によれば、壁部は、その下端が陰嚢と肛門の間の会陰部に位置しているので、陰嚢と会陰部との境界よりも前側に位置している場合と比較して、開放部が長い距離にわたって下腹部を押圧するので、陰茎の左右方向の型崩れを確実に防止することができる。さらに、陰嚢が脚部における付け根部分に接触することを防止して、接触に起因する不快感を防止することができる。
請求項5の発明によれば、壁部は、補強接続部に対応して、その開放部における下端側が膨出部の左右方向の中心に向かって内側に入り込むので、主に陰嚢部を包みこむようにして確実に保持することができる。さらに、陰嚢部の、脚部における付け根への接触も防止することができる。
請求項6の発明によれば、膨出部は、絞り部よりも下側に位置する下膨出部によって、主に陰嚢を保持し、絞り部よりも上側に位置する上膨出部によって直立姿勢の陰茎を保持し、陰嚢と陰茎との間の窪んだ部位を絞り部によって保持することができるので、男性性器全体を一層確実に保持することができる。
着用状態の男性用下着1を前側左斜め上方から見た斜視図である。 未着用の男性用下着1の、下着本体10の前側部分(前身頃)と後側部分(後身頃)とを合わせた状態における正面図である。 未着用の男性用下着1の、膨出部20の形状が自然になるように、下着本体10の前側部分(前身頃)を後側部分(後身頃)よりも下げて合わせた状態における正面図である。 図2に示す男性用下着1を表裏反転させた状態の正面図である。 図3に示す男性用下着1を表裏反転させた状態の正面図である。 (A)は着用状態の男性用下着1における左壁部30A(壁部30)を模式的に説明する図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。 膨出部20を構成する接続前の左パーツ20A、右パーツ20B、及び一対に壁部30を構成する接続前の左壁部30A、右壁部30Bをそれぞれ単体として正面から見た図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図7を参照して、本発明を適用した実施形態1の男性用下着1について説明する。
このうち、図1は、着用状態の男性用下着1を前側左斜め上方から見た斜視図である。なお、以下では、男性用下着1の前後左右上下の方向は、これを着用する男性Maを基準に定めていて、同図中の左上に矢印で示す前後左右上下の方向に対応するものとする。
また、図2は、未着用の男性用下着1の、下着本体10の前側部分(前身頃)と後側部分(後身頃)とを合わせた状態における正面図である。ただし、膨出部20の形状を整えるために、脚挿通孔12の一部を膨らませた状態を図示している。
また、図3は、未着用の男性用下着1の、膨出部20の形状が自然になるように、下着本体10の前側部分(前身頃)を後側部分(後身頃)よりも下げて合わせた状態における正面図である。
これらの図に示すように、男性用下着1は、下着本体10と、前側中央に設けられた膨出部20と、膨出部20の裏面側に設けられた一対の壁部30とを備えて構成されている。なお、下着本体10とは、男子用下着1全体から、膨出部20、一対の壁部30を除いた部分のことをいう。
男性用下着1の上端には、下着本体10の上端からなる環状のウエスト部11が形成されている。ウエスト部11は、男性Maの胴部(胴周り)Wを通す部分であり、全周にわたってゴム(不図示)が入れられていて、男性用下着1を男性Maが着用した際に、胴部Wをゴムによって軽く締め付けるようになっている。
また、下着本体10の下部における左側と右側とには、それぞれ男性Maの左右の脚部L,Lを通す脚挿通孔12,12が設けられている。図示例の男性用下着1では、脚挿通孔12,12は、左右の脚部L,Lの付け根近傍に位置するようになっている。
なお、男性用下着1は、その全体が、複数のパーツ(生地)を型紙(不図示)に合わせて切断した後、隣接するパーツ相互を接続部Sで接続することにより全体が構成されている。ここで、接続部Sとは、後述する個別の接続部S1,S2,…を総称するものであり、接続部S1,S2,…を区別する必要がない場合に使用する。これらパーツは、伸縮性を有しており、これらパーツを接続部Sで接続することによって構成された男性用下着1は、全体として適度な伸縮性を有している。ここで、接続部Sは、縫合、熱溶着等の任意の方法によって構成することが可能である。
なお、接続部Sについては、本実施形態の説明に必要な接続部Sのみを説明し、他の接続部についての説明は省略する。また、以下の説明では、下着本体10や、膨出部20は、複数のパーツ(生地)によって構成されている場合を説明するが、この場合のパーツの形状やそれに伴う接続部Sの位置、形状等については、任意に設定することが可能である。また、下着本体10や膨出部20を接続部Sがない、いわゆるシームレスに形成することも可能であり、さらには、下着本体10及び膨出部20を含む全体をシームレスに形成することも可能である。
男性用下着1の下着本体10は、図示例では、前左パーツ(左前身頃)10Aと前右パーツ(右前身頃)10Bと後パーツ(後身頃)10Cとが接続されて構成されている。下着着用時に、前左パーツ10Aは下腹部の左側を覆い、前右パーツ10Bは下腹部の右側を覆い、後パーツ10Cはヒップを覆うものである。前左パーツ10Aと前右パーツ10Bとは、図2に示す中心線Cを基準として、左右対称に配置された同形のものである。前左パーツ10Aと後パーツ10Cとは、左側部において上下に延びる接続部S1と、内股近傍の接続部S2とによって接続されている。また、前右パーツ10Bと後パーツ10Cとは、右側部において上下に延びる接続部S3と、内股近傍の接続部S4とによって接続されている。
膨出部20は、下腹部の前側中央に上下方向に設けられて前方に膨らんで男性性器Mを覆うものである。膨出部20は、左パーツ20Aと右パーツ20Bとによって構成されている。左パーツ20Aと右パーツ20Bとは、図1,図2に示すように、同形のものが男性用下着1の左右方向の中心線Cを基準に左右対称に配置され、接続部S5によって接続されている。また、左パーツ20Aは、左端側においてほぼ上下方向に延びる接続部S6によって前左パーツ10Aに接続され、下端側においてほぼ左右方向に延びる接続部S7によって後パーツ10Cに接続されている。さらに、上端の接続部S8によってウエスト部11に接続されている。
右パーツ20Bは、上述の左パーツ20Aと同様である。すなわち、右パーツ20Bは、右端側においてほぼ上下方向に延びる接続部S9によって前右パーツ10Bに接続され、下端側においてほぼ左右方向に延びる接続部S10によって後パーツ10Cに接続されている。さらに、上端の接続部S11によってウエスト部11に接続されている。
図7は、膨出部20を構成する接続前の左パーツ20A、右パーツ20B、及び一対の壁部30を構成する接続前の左壁部30A、右壁部30Bをそれぞれ単体として正面から見た図である。
図7に示すように、接続前の左パーツ20A、すなわち型紙に倣って切断した単体としての左パーツ20Aは、接続部S5,S6,S7,S8によって囲まれている。接続部S5は、ほぼ瓢箪型に形成されている。すなわち、接続部S5は、外側(同図中における左側)に向かって緩やかに凸状に湾曲する上湾曲部aと下湾曲部bとを有しており、さらに、緩やかに凹状に湾曲してこれら上湾曲部aと下湾曲部bとを連結する中湾曲部cとを有している。一方、接続部S6は、外側(同図中の右側)に向かって緩やかに凹状に湾曲する湾曲部dを有している。接続部S7は、接続部S5側に対して接続部S6側が上方に位置するように傾斜している。接続部S8は、ほぼ水平に形成されている。
接続前の右パーツ20B、すなわち型紙に倣って切断した単体としての左パーツ20Bは、上述の左パーツ20Aと同形に形成されている。すなわち、右パーツ20Bは、接続部S5,S9,S10,S11によって囲まれている。接続部S5は、左パーツ20Aの接続部S5と同様の上湾曲部aと下湾曲部bと中湾曲部cを有している。一方、接続部S9は、外側(同図中の右側)に向かって緩やかに凹状に湾曲する湾曲部dを有している。接続部S10は、接続部S5側に対して接続部S9側が上方に位置するように傾斜している。接続部S11は、ほぼ水平に形成されている。
膨出部20は、左パーツ20Aと右パーツ20Bとがそれぞれの接続部S5で接続され、他の接続部S6〜S11が上述のように下着本体10に接続されることにより、下着着用時に、下腹部の前側中央に、上下方向に長く、前側に膨らんで男性性器Mを覆うようになっている。
さらに、下着着用時の膨出部20は、上下方向における、左パーツ20A及び右パーツ20Bの中湾曲部cに対応する位置が絞られて絞り部21を構成している。この絞り部21は、膨出部20を下膨出部22と上膨出部23とに分けている。絞り部21は、下着着用時に男性性器Mを直立姿勢で保持した際に、ほぼ陰嚢M1(図6参照)と陰茎M2との境界近傍に位置するようになっている。膨出部20は、これにより、絞り部21よりも下側の下膨出部22が、主に陰嚢M1を保持し、絞り部21よりも上側の上膨出部23が、主に直立姿勢の陰茎M2の先端側を保持するようになっている。
図4は、図2に示す男性用下着1を表裏反転させた状態の正面図である。
図5は、図3に示す男性用下着1を表裏反転させた状態の正面図である。
図4,図5に示すように、一対の壁部30は、膨出部20の裏面側に配置されている。一対の壁部30は、同形に形成された左壁部30Aと右壁部30Bとによって構成されている。
図7に示すように、左壁部30Aは、弧状部eと弦状部fと傾斜部gとによって囲まれた形状となっている。弧状部eは、左パーツ20Aの湾曲部dよりも曲率が大きく湾曲している。弧状部eは、左パーツ20Aの下端から上端近傍まで、接続部S6に沿って弧状に接続されている。すなわち、図7の左壁部30Aにおける弧状部eと傾斜部gとの交点を点P1、傾斜部gと弦状部fとの交点を点P2、弦状部fと弧状部eとの交点を点P3とすると、左壁部30Aの弧状部eは、下端の点P1を、左パーツ20Aの下端の点(P1)に合わせ、湾曲部dに沿って接続されて、上端の点P3を湾曲部dの上端近傍の点(P3)に一致させている。上述のように、左パーツ20Aの湾曲部dと下着本体10とが接続部S6を介して接続されているのに対し、左壁部30Aの弧状部eは、接続部S6の一部となる接続部S6aによって左パーツ20Aに接続されている。
さらに、左壁部30Aは、上述の接続部S6aで接続された後、この接続部S6aを基準として、左パーツ20Aの裏面側に折り返されて、傾斜部gを左パーツ20Aの接続部S7に沿って接続されて、接続部(補強接続部)S7aを形成している。この際、傾斜部gは、その長さが左パーツ20Aの接続部S7よりも短いので、接続部S7aは、接続部S7よりも短く、接続部S7の一部となっている。すなわち、左壁部30Aの点P1は、左パーツ20Aの点(P1)と一致し、点P2は、接続部S7の中間の点(P2)と一致している。この接続部S7aは、下着着用時には、点P2が点P1に対して、膨出部20の左右方向の中心に向かって位置する。つまり、接続部(補強接続部)S7aは、接続部S6の下端から膨出部20の左右方向の中心に向かって延びるように形成されている。
傾斜部gは、弦状部fを中心線Cと平行に配置した際に、弦状部fに対して直交する線に対して角度θとなるように形成されている。この角度θが大きくなると、点P3から点P1までの距離に対して、点P3から点P2までの距離が短くなる。このため、傾斜部gを左パーツ20Aの接続部S7に接続して、接続部A7aを形成し、男性用下着1を着用した際に、引き延ばされた弦状部fに作用する張力が大きくなり、その分、左壁部30Aの形状を保持しようとする力(形状保持力)が大きくなる。このため、男性性器Mの左右方向の横倒れを一層確実に防止することができる。なお、この点については、次に説明する右壁部30Bについても同様である。
右壁部30Bは、上述の左壁部30Aと同様である。
すなわち、右壁部30Bは、弧状部eと弦状部fと傾斜部gとによって囲まれた形状となっている。弧状部eは、右パーツ20Bの湾曲部dよりも曲率が大きく湾曲している。弧状部eは、右パーツ20Bの下端から上端近傍まで、接続部S9に沿って弧状に接続されている。すなわち、図7の右壁部30Bにおける弧状部eと傾斜部gとの交点を点P1、傾斜部gと弦状部fとの交点を点P2、弦状部fと弧状部eとの交点を点P3とすると、右壁部30Bの弧状部eは、下端の点P1を、右パーツ20Bの下端の点(P1)に合わせ、湾曲部dに沿って接続されて、上端の点P3を湾曲部dの上端近傍の点(P3)に一致させている。上述のように、右パーツ20Bの湾曲部dと下着本体10とが接続部S9を介して接続されているのに対し、右壁部30Bの弧状部eは、接続部S9の一部となる接続部S9aによって右パーツ20Bに接続されている。
さらに、右壁部30Bは、上述の接続部S9aで接続された後、この接続部S9aを基準として、右パーツ20Bの裏面側に折り返されて、傾斜部gを右パーツ20Bの接続部S10に沿って接続されて、接続部(補強接続部)S10aを形成している。この際、傾斜部gは、その長さが右パーツ20Bの接続部S10よりも短いので、接続部S10aは、接続部S7よりも短く、接続部S10の一部となっている。すなわち、左壁部30Aの点P1は、右パーツ20Bの点(P1)と一致し、点P2は、接続部S10の中間の点(P2)と一致している。この接続部S10aは、下着着用時には、点P2が点P1に対して、膨出部20の左右方向の中心に向かって位置する。つまり、接続部(補強接続部)S10aは、接続部S9の下端から膨出部20の左右方向の中心に向かって延びるように形成されている。
上述の一対の壁部30、すなわち左壁部30A、右壁部30Bは、例えば、伸縮性のあるメッシュによって形成されている。
図6(A)は着用状態の男性用下着1における左壁部30A(壁部30)を模式的に説明する図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。
図6(A)に示すように、左壁部30A及び右壁部30Bは、その接続部S7(S7a)の前後方向の位置が、男性Maの陰嚢M1の付け根M3と肛門M4との間を会陰部M5とした場合に、付け根M3よりも後側の、会陰部M5上に位置している。
なお、接続部S7の位置は、付け根M3から2〜3cm後側の位置が好適である。下着着用時には、弦状部fが張力を持って男性Maの下腹部に密着されることになるが、2cm未満の場合には、弦状部fの張力が小さくて一対の壁部30の自身の形状保持力が弱い。一方、3cmを超える場合には、弦状部fの張力が大きくなって、下腹部を不要に締め付けることになる。
なお、傾斜部gを設けるのに代えて、角度θが0の水平部を設けたり、さらに、この水平部を省略して弧状部eと弦状部fとが交差するようにしたりしてもよい。ただし、傾斜部gや水平部を設けて、接続部S7aを確保した場合には、下着着用時に、左壁部30A,右壁部30Bは、弦状部fが線状に下腹部に密着されるのではなく、弦状部fを含む点P1,P2,P3で囲まれた三角形状の部分が面状に下腹部に密着されることになる。このため、弦状部fが線状に密着される場合と比較して、密着を確実にすることができるとともに、密着力が線状の部分に集中されることなく面全体に分散されるので、不要に締め付けられるような不快感を防止することができる。さらに、角度θ(0<θ<90度)を持って傾斜部gを設けた場合には、上述のように、角度θを大きくとるほど、点P3から点P1までの距離に対して、点P3から点P2までの距離が短くなる。このため、傾斜部gを左パーツ20Aの接続部S7に接続して、接続部A7aを形成し、男性用下着1を着用して、三角形P1,P2,P3が引き延ばされた際に、点P3,P1間に作用する張力よりも、弦状部f〈点P3,P2間〉に作用する張力が大きくなり、その分、弦状部fが膨出部20全体を吊り下げる作用が増大される。
また、左壁部30A及び右壁部30Bは、その上端側の点P3の高さ位置が、下着着用時に直立姿勢で男性性器Mを保持した場合に、陰茎M2の先端よりも上に位置するようになっている。
また、図6(B)に示すように、膨出部20(左パーツ20A、右パーツ20B)と一対の壁部30(左壁部30A、右壁部30B)とによって、男性性器Mを収納する収納室Rを構成している。
次に、上述構成の男性用下着1の作用・効果について説明する。
(1)男性用下着1は、膨出部20の裏面側に左壁部30A、右壁部30Bが設けられているが、表面側は、一般的な男性用下着と同様な形状であるため、初めて着用する男性Maであっても、左壁部30A、右壁部30Bが男性性器Mを収納するものであることは、一見して分かるので、表裏を間違えて着用するおそれがない。
(2)男性用下着1は、下着着用時に左壁部30A、右壁部30Bが引き延ばされて張力が発生してそれぞれ接続部S6a、S9aから立ち上がって壁を構成する。このため、膨出部20と左壁部30A、右壁部30Bとによって、男性性器Mの前面側及び左右の側面側を囲う収納室Rを構成することができるので、直立姿勢に保持された男性性器Mに対し、膨出部20が主に前方に型崩れするのを防止し、左壁部30A、右壁部30Bが主に左右方向に型崩れするのを防止することができる。つまり、男性性器Mの直立姿勢を良好に保持することができる。
(3)下着着用時に、左壁部30A、右壁部30Bの弦状部(開放部)fが引き延ばされて張力が発生する。これにより、左壁部30A、右壁部30Bは、弦状部(開放部)fが下腹部に押し付けられるので、男性性器Mが左右方向に型崩れすることを確実に防止することができる。
(4)左壁部30A、右壁部30Bの上端が、直立姿勢の男性性器Mの陰茎M2の先端よりも上方に位置するので、陰茎M2の先端側が左右に倒れることを確実に防止することができる。
(5)左壁部30A、右壁部30Bの下端が会陰部M5に位置していて、これらが陰嚢M1の付け根M3よりも前側に位置している場合と比較して、弦状部fが長い距離にわたって下腹部を押圧するので、男性性器Mの左右方向の型崩れを確実に防止することができる。さらに、陰嚢M1が脚部Lにおける付け根部分に接触することを防止して、接触に起因する不快感や不衛生を防止することができる
(6)左壁部30A、右壁部30Bは、下端側に傾斜部gを有していて、これが左右方向に向く接続部S7a,S10aを構成するため、左壁部30A、右壁部30B自体の立ち上がる力がより強力になるとともに、陰嚢M1が脚部Lの付け根部分に接触することを一層確実に防止することができる。なお、接続部S7a,S10aは必ずしも設ける必要はないが、設けた場合には、上述のような効果がある。
(7)膨出部20が絞り部21を有していて、これよりも下側の、主に陰嚢M1を保持する下膨出部22と、絞り部21よりも上側の、主に直立姿勢の陰茎M2の先端側を保持する上膨出部23とを有しているので、直立姿勢の男性性器Mを一層、確実に保持することができる。さらに、左壁部30A、右壁部30Bにより、直立姿勢の男性性器Mの左右方向の不要な型崩れを有効に防止することができることと、絞り部21を有することとがあいまって、例えば、男性性器Mを直立状態で保持するのではなく、陰茎M2を陰嚢M1の前側に倒した状態で、陰茎M2と陰嚢M1の双方を下膨出部22に座りよく収納することが可能である。なお、絞り部21は必ずしも設ける必要はないが、設けた場合には、上術のような効果を奏する。
以上の実施形態では、男性用下着1について、下着本体10と膨出部20との境界に対応して、接続部S6〜S11を設けた場合を例に説明したが、例えば、シームレスによる立体加工により、これら接続部S6〜S11は適宜省略することが可能である。
以上の実施形態では、本発明を、前立て(前開き)のない男性用下着1に適用した例を説明したが、本発明は、前立て(前開き)のある男性用下着に適用することも可能である。
以上の実施形態では、図1〜図3に示すように、膨出部20の形状を、そのほぼ上下方向に延びる接続部S6,S9の上部に位置する部分が上側ほど徐々に接続部S5に接近する形状に、つまり接続部S6,S9の間隔が上側ほど狭まる形状に構成した。これにより、接続部S6,S9の上部に位置する部分がほぼ等間隔の形状や、上側ほど広がる形状の構成された場合と比較して、膨出部20全体で、男性性器Mを得から吊り下げるような作用、いわゆるハンモックのような作用が大きくなって、その分、男性性器Mの保持力が向上する。そして、この保持力の向上と、一対の壁部30とによって、一層、男性性器Mを直立状態で確実に保持することが可能となる。
1 男性用下着
10 下着本体
11 ウエスト部
12 脚挿通部
20 膨出部
20A 左パーツ
20B 右パーツ
21 絞り部
22 下膨出部
23 上膨出部
30 壁部
30A 左壁部
30B 右壁部
C 中心線
e 弧状部(接続部S6a,S9a)
f 弦状部(開放部)
g 傾斜部
L 脚部
M 男性性器
Ma 男性
M1 陰嚢
M2 陰茎
M3 陰嚢の付け根
M4 肛門
M5 会陰部
S6a,S9a 接続部
S7a,S10a 接続部(補強接続部)
W 胴部(胴周り)

Claims (6)

  1. 伸縮性のある生地によって構成され、男性の胴周りに沿って配置されるウエスト部と左右の脚部を通す2つの脚挿通孔とを有する、前立てのない男性用下着において、
    下腹部の前側中央に上下方向に設けられて前方に膨らんで男性性器を覆う膨出部と、
    前記膨出部に接続されて、前記男性性器以外の部分を覆う下着本体と、
    前記下着本体及び前記膨出部の裏面側における前記下着本体と前記膨出部との境界の上端側から下端側に沿って設けられた伸縮性のある一対の壁部とを備え、
    前記一対の壁部は、下着着用時に、前記膨出部ともに前記男性性器を囲む収納室を構成する、
    ことを特徴とする男性用下着。
  2. 前記壁部は、前記境界に沿って弧状に接続された接続部と、前記接続部における上端近傍と下端近傍とを弦状に接続する開放部とを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の男性用下着。
  3. 前記壁部の上端は、下着着用時に、直立姿勢に保持された陰茎の先端よりも上方に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の男性用下着。
  4. 前記壁部の下端は、下着着用時に、陰嚢と肛門の間の会陰部に位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の男性用下着。
  5. 前記壁部は、前記下端に、前記膨出部の左右方向の中心に向かって延びるとともに前記膨出部に接続された補強接続部を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の男性用下着。
  6. 前記膨出部は、上下方向の中間に絞り部を有し、前記絞り部よりも下側の、主に陰嚢を保持する下膨出部と、前記絞り部よりも上側の、主に直立姿勢の陰茎の先端側を保持する上膨出部とを有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の男性用下着。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101970441B1 (ko) * 2018-11-21 2019-04-17 김상덕 무봉제 방식의 남성용 기능성 팬티
JP2020002491A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 智明 水口 下着
KR102073084B1 (ko) * 2018-08-14 2020-02-04 고경찬 해먹기능을 갖는 남성용 기능성 팬티

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