JP3158499U - 男性用下着 - Google Patents

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Abstract

【課題】陰茎全体を軽く締めつけて着用時の違和感を低減するとともに、頻繁な立ち座りや激しい運動等に際しても、陰茎の直立姿勢を確実に維持するようにした男性用下着を提供する。【解決手段】伸縮性のある生地によって構成され、男性の胴周りに沿って配置されるウエスト部11と左右の脚部を通す2つの脚挿通孔12とを有する、前立てのない男性用下着1において、下腹部の前側中央に上下方向に設けられて男性性器を覆う収納部20と、収納部20に接続されて、下腹部における男性性器以外の部分を覆う下着本体10と、収納部20に重なるように設けられた押圧部50とを備え、収納部20は、下側に設けられて陰嚢を収納する下膨出部30と、下膨出部30の上側に連続するように設けられて陰茎を直立姿勢に位置規制する上膨出部40とを有し、押圧部50は、下端50dが下膨出部30と上膨出部40との境界近傍に配置されるとともに上端50cが陰茎の先端よりもさらに上方に配置されて、陰茎全体を下腹部に押圧する。【選択図】図2

Description

本考案は、男性用下着に関し、詳しくは、着用状態において陰嚢及び陰茎の姿勢をしっかりと保持して、例えば、頻繁な立ち座りや激しい運動時でも陰嚢及び陰茎の姿勢が崩れにくいようにして不快感を低減した男性用下着に関する。
従来、前立てのないブリーフ,トランクス,サポータ等の男性用下着は、前身頃の中央(前面の中央)における下部に、着用時にドーム状に膨らんで男性性器を収納する膨出部が設けられている。
このような従来の男性用下着は、着用して男性性器を膨出部に収納するに際し、陰茎を、その先端の亀頭が臍部に向かうように直立させ、この直立姿勢を維持したまま、陰茎及び陰嚢を少し引き上げて収納する。
ところが、この従来の男性用下着によると、形状が大きく異なる陰茎と陰嚢とをドーム状の膨出部に一体的に収納するため、陰茎と陰嚢との境界部位に、下着の生地との間にデルタ状の不要な空間ができたり、あるいは空間ができないまでもこの部分の保持力が弱まったりする。このため、立ち座りを繰り返したり、運動を行ったりすると、陰茎は直立姿勢を維持することができなくなり、左又は右に傾いて据わり(収まり)が悪くなって不快感を覚える。さらには、陰茎と陰嚢とが触れあって汗が溜まり、湿疹,皮膚炎,悪臭等の原因となるなど、衛生上の問題も発生する。
このような不快感や衛生上の問題をなくす提案が、例えば、特許文献1になされている。
このものは、男性用ブリーフ(男性用下着)の前面に、上下に長い垂直な皺部を設けることで、あるいは前面の一部を左右に伸びない織物布で形成することで、皺部の上下方向の中間部(以下、皺部中間という。)又は織物布によって、陰茎の下部を自然に支承するものである。すなわち、他の部分よりも左右方向に伸びにくい皺部中間又は織物布によってデルタ状の不要な空間の形成を防止しつつ陰茎の下部を自然に支承するとともに、これら皺部中間又は織物布の上側に形成される第1突出部に陰茎を、また、下側に形成される第2突出部に陰嚢をそれぞれ分離収納するようにしている。
これにより、陰茎の直立姿勢を維持するようにして、不快感や衛生上の問題を解消するようにしている。
特表2004−509242号公報
しかしながら、特許文献1によると、それぞれ形状が大きく異なる陰茎及び陰嚢を収納する第1突出部及び第2突出部の形状が略同様の構造であり、また、皺部中間又は織物布が陰茎の下部を支承する構造であるため、頻繁な立ち座りや激しい運動等に対しては、陰茎の直立姿勢を確実に保持するのは難しいという問題がある。
すなわち、引用文献1のものは、左右方向に伸びにくい皺部中間又は織物布で、陰茎の下部を支承しているだけで、たとえ下側の第2突出部に陰嚢を好適に収納できたとしても、これと略同形の第1突出部では、陰嚢とは大きく形状の異なる陰茎を直立姿勢で維持することは難しい。このため直立姿勢を崩した陰茎が皺部中間又は織物布を超えて陰嚢に接触しないようにするためには、皺部中間又は織物布の締め付け力を強く設定することが必要となる。さらに、締め付け力を強く設定することで陰茎が陰嚢に接触するのを防いで、汗等の発生を防止して衛生上の問題は解決することができたとしても、陰茎の直立姿勢が崩れて左又は右によってしまうことを確実に防止することができない。このため、不快感を払拭することができない。また、皺部中間又は織物布によって陰茎の下部を局部的に締め付けるために、着用時に不自然な違和感を感じてしまう。
以上のように、特許文献1によると、陰茎の下部を局部的に締め付けるため、着用時に違和感を感じるとともに、頻繁な立ち座りや激しい運動等によって、陰茎の直立姿勢が崩れて不快感を感じるという問題があった。
そこで、本考案は、陰嚢を保持する部分と陰茎を保持する部分との構造を変えて、それぞれを好適に保持し、特に陰茎全体を軽く締めつけて着用時の違和感を低減するとともに、頻繁な立ち座りや激しい運動等に際しても、陰茎の型崩れを防止して、直立姿勢を確実に維持するようにした男性用下着を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本考案は、伸縮性のある生地によって構成され、男性の胴周りに沿って配置されるウエスト部と左右の脚部を通す2つの脚挿通孔とを有する、前立てのない男性用下着において、下腹部の前側中央に上下方向に設けられて男性性器を覆う収納部と、前記収納部に接続されて、前記下腹部における前記男性性器以外の部分を覆う下着本体と、前記収納部に重なるように設けられた押圧部と、を備え、前記収納部は、下側に設けられて陰嚢を収納する下膨出部と、前記下膨出部の上側に連続するように設けられて陰茎を直立姿勢に位置規制する上膨出部とを有し、前記押圧部は、下端が前記下膨出部と前記上膨出部との境界近傍に配置されるとともに上端が前記陰茎の先端よりもさらに上方に配置されて、前記陰茎全体を前記下腹部に押圧する、ことを特徴とする。
この構成によれば、陰嚢と直立姿勢の陰茎とをそれぞれ下膨出部と上膨出部とに分離して収納し、かつ上膨出部に直立姿勢で位置規制された陰茎全体を押圧部によって押圧するので、陰茎の下部を局部的に締め付ける場合と異なり不快感を伴うことなく、また、頻繁な立ち座りや激しい運動に対しても陰茎の直立姿勢を良好に維持することができる。例えば、男性性器は、起立姿勢と、椅子等に座った着座姿勢とでは、姿勢が変化する。着座時には、陰嚢に椅子の座面から上向きに力が作用し、この陰嚢によって陰茎が持ち上げられる。一方、起立姿勢では、陰茎は、陰嚢によって下方に引き下げられる。上記構成によれば、このような立ち座りに対しても、陰茎の直立姿勢を良好に維持することができる。
上記構成において、前記押圧部は、左端及び右端が前記下着本体に接続されるとともに、前記下端が前記収納部から離間されている、ようにしてもよい。
この構成によれば、押圧部は、直立姿勢の棒状の陰茎を左右方向に作用する生地の張力によって保持することができる。この際、押圧部は下端が収納部から離間されているので、接続されている場合と比較して、収納部と押圧部とがそれぞれの機能を発揮しやすくなる。すなわち、収納部の下膨出部は陰嚢を収納し、上膨出部は陰茎を直立姿勢に位置規制し、押圧部は上膨出部によって直立姿勢が整えられた状態の陰茎全体を下腹部に押圧するといった、下膨出部,上膨出部,押圧部のそれぞれの機能を発揮しやすくなる。また、押圧部と収納部とが相互に滑って上下方向には相対移動しやすいので、直立姿勢の陰茎に対して上下方向の不要な力が作用しにくく、直接姿勢の陰茎は、直接姿勢を崩しにくい。さらに、男性は、起立姿勢と、椅子等に座った着座姿勢とでは、姿勢が変化するのに伴って、陰嚢や陰茎も姿勢や位置の変化を起こしやすい。着座時には、陰嚢に対して椅子の座面から上向きに力が作用し、この陰嚢によって陰茎が持ち上げられる。このとき、押圧部の下端が収納部から離間されていて両者の間には空間(離間スペース)が形成されている。このような空間がない場合には、上下方向の収納部及び押圧部の上下方向の伸縮が阻害されて伸びにくくなるため、陰茎の直立姿勢を保つのが難しくなる。空間を設けることで、直立姿勢を維持しやすくなる。
上記構成において、前記押圧部は、前記収納部の前面側に配置されるとともに、前記上端が前記ウエスト部に接続され、前記収納部は、上端が前記押圧部から離間されている、ようにしてもよい(構成A)。
上記構成において、前記押圧部は、前記収納部の前面側に配置されるとともに、前記上端が前記収納部から離間され、前記収納部は、上端が前記ウエスト部に接続されている、ようにしてもよい(構成B)。
上記構成において、前記押圧部は、前記収納部の後面側に配置されるとともに、前記上端が前記ウエスト部に接続され、前記収納部は、上端が前記押圧部から離間されている、ようにしてもよい(構成C)。
上記構成において、前記押圧部は、前記収納部の後面側に配置されるとともに、前記上端が前記収納部から離間され、前記収納部は、上端が前記ウエスト部に接続されている、ようにしてもよい(構成D)。
上記構成A〜構成Dによれば、収納部の上端と押圧部の上端とを離間して、離間スペース(空間)を設けることで、上下方向の伸縮性を増加させて、陰嚢を収納する下膨出部にゆとりを持たせることができるので、陰嚢の装着感を向上させることができる。また、離間スペースを設けることにより、亀頭部分の圧迫を低減して、陰茎の装着感を向上させることができる。
上記構成において、前記収納部は、上下方向に延びる左パーツと右パーツとが左右方向の中心で接続されることで、前記下膨出部及び前記上膨出部が構成されており、前記左パーツの上端及び前記右パーツの上端からなる前記上膨出部の上端が、前記直立姿勢の陰茎の先端部に掛かる位置に配置されている、ようにしてもよい。
この構成によれば、収納部は、左パーツと右パーツとが接続された部分(接続部)が左右方向の中心において上下方向を向いて、この接続部が伸縮しにくく芯のように作用するので、下膨出部及び上膨出部が形状を保持しやすく、それぞれ陰嚢、陰茎によくフィットする。さらに、上膨出部の先端が陰茎の先端部(鬼頭部)に掛かかるので、陰茎の直立性を維持しやすい。
上記構成において、前記収納部は、上下方向に延びる左パーツと右パーツとが左右方向の中心で接続されることで、前記下膨出部及び前記上膨出部が形成されている、ようにしてもよい。
この構成によれば、収納部は、左パーツと右パーツとが接続された部分(接続部)が左右方向の中心において上下方向を向いて、この接続部が伸縮しにくく芯のように作用するので、下膨出部及び上膨出部が形状を保持しやすく、それぞれ陰嚢、陰茎によくフィットする。
上記構成において、前記収納部は、左パーツと右パーツとが左右方向の中心で接続され、上パーツが前記左パーツ及び前記右パーツの上端に接続部を介して接続されることで、前記下膨出部及び前記上膨出部が構成されており、前記接続部が、前記直立姿勢の陰茎の先端部に掛かる位置に配置されている、ようにしてもよい。
この構成によれば、収納部は、接続部が伸縮しにくく芯のように作用するので、下膨出部及び上膨出部が形状を保持しやすく、それぞれ陰嚢、陰茎によくフィットする。さらに、左パーツ及び右パーツの上端と上パーツとの間の接続部が陰茎の先端部(鬼頭部)に掛かかるので、陰茎の直立性を維持しやすい。
上記構成において、前記押圧部は、左右方向の中心において上下方向に延びる接合部を介して2枚のパーツを接合することにより、陰茎の形状に倣った膨出部が構成されている、ようにしてもよい。
この構成によれば、押圧部は、陰茎の形状にフィットした状態で陰茎を押圧することができるので、陰茎の装着感がさらに良くなる。
上記構成において、前記押圧部は、左右方向の中心における下端側に、左右方向の幅を詰める絞り部を有している、ようにしてもよい。
この構成によれば、この絞り部によってさらに陰茎の下部近傍を確実に保持することができる。
上記構成において、前記ウエスト部を前記男性の胴周りに合わせて開いた状態において、前記下膨出部における最下位に位置する部分は、前記下着本体における前記男性の会陰に対応する会陰対応部の最下位に位置する部分よりも下方に位置する、ようにしてもよい。
この構成によれば、下膨出部が一般的な男性用下着よりも下方に設けられているので、着用時に陰嚢が不自然に上方に引き上げられることがなく、自然な状態で保持される。このため、従来とは異なり、着用時に不自然に引き上げられた陰嚢が頻繁な立ち座りや運動等によって下降気味となって、さらに陰茎を引き下げるようなことがなく、陰嚢及び陰茎を比較的自然な位置に維持することが可能となる。
上記構成において、前記下着本体の左側部分と右側部分とを面状に密着させた状態において、前記下膨出部における最下位に位置する部分は、前記下着本体における前記男性の会陰に対応する会陰対応部の最下位に位置する部分よりも下方に位置する、ようにしてもよい。
この構成によれば、下膨出部が一般的な男性用下着よりも下方に設けられているので、着用時に陰嚢が不自然に上方に引き上げられることがなく、自然な状態で保持される。このため、従来とは異なり、着用時に不自然に引き上げられた陰嚢が頻繁な立ち座りや運動等によって下降気味となって、さらに陰茎を引き下げるようなことがなく、陰嚢及び陰茎を比較的自然な位置に維持することが可能となる。
本考案によれば、陰嚢を保持する部分と陰茎を保持する部分との構造を変えて、それぞれを好適に保持し、特に陰茎全体を軽く締めつけて着用時の違和感を低減するとともに、頻繁な立ち座りや激しい運動等に際しても、陰茎の型崩れを防止して、直立姿勢を確実に維持することができる。
図1〜図6は、実施形態1の男性用下着1を説明する図であり、図1は着用状態の男性用下着1をその正面側の前方右斜め上方から見た斜視図である。 未着用の男性用下着1の、下着本体10の前側部分(前身頃)と後側部分(後身頃)とを合わせた状態における正面図である。 収納部20を構成する左パーツA,右パーツBを示す展開図である。 男性用下着1を、その下着本体10の左側部分と右側部分とを面状に合わせた状態における左側面図である。 (A)は男性Maが着用した状態の男性用下着1の、左右方向の中心を通って前後上下に延びる平面で切った断面を示す図であり、(B)は(A)中のY−Y線矢視図である。 (A)は上述の男性用下着1の収納部20及び押圧部50を説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。 実施形態2の男性用下着1Aを説明する図であり、(A)は収納部20A,押圧部50Aを説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。 実施形態3の男性用下着1Bを説明する図であり、(A)は収納部20B,押圧部50Bを説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。 実施形態4の男性用下着1Cを説明する図であり、(A)は収納部20C,押圧部50Cを説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。 実施形態5の男性用下着1Dを説明する図であり、(A)は収納部20A,押圧部50Dを説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。 実施形態6の男性用下着1Eを説明する図であり、(A)は収納部20A,押圧部50Dを説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図であり、(C)は押圧部50Dを除去した状態の正面図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図6を参照して、本考案を適用した実施形態1の男性用下着1について説明する。
図1は、着用状態の男性用下着1をその正面側の前方左斜め上方から見た斜視図である。なお、以下では、男性用下着1の前後左右上下の方向は、これを着用する男性Maを基準に定めていて、図1中の左上に矢印で示す方向する。
図1に示すように、男性用下着1は、下着本体10と、前側中央に設けられた収納部20と、この収納部20の前側(表面側)に重なるようにして設けられた押圧部50とを備えている。男性用下着1の上端には、下着本体10の上端と収納部20の上端とからなる環状のウエスト部11が形成されている。ウエスト部11は、男性Maの胴部(胴周り)Wを通す部分であり、全周にわたってゴム(不図示)が入れられていて、男性用下着1を男性Maが着用した際に、胴部Wをゴムによって軽く締め付けるようになっている。また、下着本体10の下部における左側と右側とには、それぞれ男性Maの左右の脚部L,Lを通す脚挿通孔12,12が設けられている。図示例の男性用下着1では、脚挿通孔12,12は、左右の脚部L,Lの付け根近傍に位置するようになっている。
なお、男性用下着1は、その全体が、複数のパーツ(生地)を型紙(不図示)に合わせて切断した後、隣接するパーツ相互を接続部を介して接続することで全体が構成されている。これらパーツは、伸縮性を有しており、これらパーツを接続することによって構成された男性用下着1は、全体として適度な伸縮性を有している。なお、接続部については、本実施形態の説明に必要な接続部のみを説明し、他の接続部についての説明は省略する。例えば、下着本体10は、複数のパーツ(生地)を接続することで構成されるが、以下に説明するパーツの形状や接続部以外は、特に決まっているわけではなく、任意の位置に設定することができる。
図1に示すように、下着本体10は、男性Maの下半身のうちの、左右の脚部L,Lを除く後側部(臀部)、左側部、右側部、及び股間を覆い、収納部20は、下半身の前側部、つまり男性性器M(図5参照)を覆うように構成されている。
図2は、未着用の男性用下着1の、下着本体10の前側部分(前身頃)と後側部分(後身頃)とを合わせた状態における正面図である。なお、この状態において、後述する収納部20は、左右方向及び下方に余裕を持って配置されている。
図2に示すように、下着本体10には、前部における左右方向の中央部に切欠14が形成されている。切欠14は、左右方向の中心Caにおける下端近傍から左右に、それぞれ外側に凸状となるようになだらかな曲線で立ち上がり、略そのまま上方のウエスト部11まで延びるように形成されている。次に説明する収納部20は、この切欠14に配置されている。
図3は、収納部20を構成する左パーツA,右パーツBを示す展開図である。収納部20は、上下方向に長いこれら2枚の同形のパーツを、図2に示すように、接続部Scで接続し、左パーツAの左端20a側を接続部Saを介して下着本体10に接続し、また、右パーツBの右端20b側を接続部Sbを介して下着本体10に接続することで構成されている。左パーツA,右パーツBにおける、それぞれ接続部Scを構成する中心Ca側の端縁は、下端側が中心Caに向かって凸状の緩やかな曲線で構成されており、また、これに連結される上端側が中心に向かって凹状の緩やかな曲線で構成されている。これに対し、それぞれ接続部Sa,Sbを構成する外側の端縁は、下端側が外側に向かって凸状の緩やかな曲線によって構成され、上端側は凸状の曲率を小さくしながら略上方に向かって延びている。接続部Scは、男性用下着1の前部における左右方向の中心に位置し、また、接続部Sa,Sbは、中心の接続部Scの下端から切欠14に沿って、湾曲しながら上方に延びてウエスト部11に至る。
図4は、男性用下着1を、その下着本体10の左側部分と右側部分とを面状に合わせた状態における左側面図である。また、図5(A)は男性Maが着用した状態の男性用下着1の、左右方向の中心を通って前後上下に延びる平面で切った断面を示す図であり、(B)は(A)中のY−Y線矢視図である。
図4に示すように、収納部20は、全体として下方及び前方に膨らんで下膨出部30及び上膨出部40を構成している。
下膨出部30は、前方斜め下方に向けてドーム状(袋状)に突出するように形成されていて、図5に示すように、男性用下着1の着用時の男性性器Mの陰嚢M1を収納する部分である。本実施形態では、下膨出部30は、図4に示す状態において、従来の一般的な男性用下着の下膨出部(不図示)よりも、下方に位置するように構成されている。具体的には、以下のように構成されている。ここで、図4に示す状態における下膨出部30のうちの最下位(最も下に位置する部分)を最下部P1とし、また、下着本体10の会陰対応部13を、男性Maの股間の左右方向の中心に位置する会陰に対応する部分とし、さらに、会陰対応部13のうちの最下位(最も下に位置する部分)を最下部P2とする。
このように決めると、従来の一般的な男性用下着においては、その下膨出部の最下部の位置が、会陰対応部の最下部の位置よりも高い位置に位置するように構成されていた。これに対し、本実施形態における下膨出部30は、その最下部P1の位置が、会陰対応部13の最下部の位置P2よりも下方に位置するように構成されている。この下膨出部30の最下部P1が、会陰対応部13の最下部P2よりも下方に位置するという点については、男性用下着1を、未着用の状態でかつウエスト部11を胴部Wの形状に合わせて略楕円形に開いた状態においても同様である。これにより、陰嚢M1は、男性用下着1の着用時には、従来と比較して全体的に下方に位置する下膨出部30によって、従来よりも下方の、比較的自然な位置に保持されることになる。なお、この点について、及びこれによる作用・効果については後に詳述する。
上膨出部40は、下膨出部30の上側に連続してウエスト部11に至るように形成されている。上膨出部40は、全体として、陰茎M2の直立姿勢を保持するのに好適な形状に形成されている。すなわち、上膨出部40を水平な平面で切ったときの断面形状は、図5(B)に示すように、左右方向の中心の接続部Scが最も前方に位置し、接続部Scの左右の両側がそれぞれ接続部Scよりも後方(男性Ma)側に位置する略三角形状に形成されている。この略三角形状は、下膨出部30に連続する部分からウエスト部11まで連続するが、接続部Scの前方への突出量は、ウエスト部11に近づくほど小さくなっていく。上膨出部40がこのような形状に形成されているため、直立姿勢の略棒状の陰茎M2の、前側部分に確実に接触してその直立姿勢を保持する。さらに、上下方向に延びる接合部Scは、接合部がない部分に比べて変形、伸縮等がしにくい、つまり、硬いので、これにより、上膨出部40の形状を好適の保持することができる。
ここで、上述の下膨出部30と上膨出部40とは自然に連結されているが、両者の境界は、便宜上、男性用下着1の着用時の、陰嚢M1と陰茎M2との境界に対応する部分とする。なお、この境界は、後述する押圧部50の下端50dが位置する部分でもある。
上述の収納部20全体としては、略上下方向に延びる3本の接続部Sa,Sb,Scがあるため、上下方向には伸縮しにくく、左右方向に対しては、上下方向よりも伸縮しやすくなっている。これにより、下膨出部30、上膨出部40とも、上下方向よりも左右方向に伸縮しやすくなっていて、特に、上膨出部40においては、直立姿勢の陰茎M2に対して上下方向の不要な力を加えることなく、左右方向(矢印Ka,Kb方向)に軽く加圧してその姿勢を良好に保持するようになっている。
押圧部50は、上述の収納部20とは別のパーツによって構成されていて、収納部20の前面側に重なるように配置されている。図2に示すように、押圧部50は略矩形に形成されていて、左端50aが接続部Saを介して下着本体10に接続され、また、右端50bが接続部Sbを介して下着本体10に接続されている。この接続状態において、押圧部50の上端50c及び下端50dは、フリーとなっている。つまり、押圧部50の上端50c及び下端50dは、収納部20からは離間されている。押圧部50の下端50dは、上下方向の位置について、収納部20の下膨出部30と上膨出部40との境界に位置するように、つまり、着用時の陰嚢M1と陰茎M2との境界に位置するように配置されている。逆に言うと、下膨出部30と上膨出部40との境界は、押圧部50の下端50dに対応する位置であるといえる。一方、押圧部50の上端50cは、図5に示すように、着用時の陰茎M1の先端、つまり亀頭M3よりも上方に位置し、また、ウエスト部11までは至らないように構成されている。
上述の収納部20及び押圧部50は、未着用の自然状態、例えば、図2に示す状態において、押圧部50は、伸びることもまた縮むこともなく、接続部Saと接続部Sbとの間に配置されてこれらを連結し、また、収納部20全体は前方向に弛み、さらに、下膨出部30は前方斜め下方にたるんだ状態で配設されている。
次に、上述構成の男性用下着1の作用・効果について説明する。
男性Maは、図1に示すように、男性用下着1のウエスト部11に胴部Wを通し、左右の両脚部L,Lをそれぞれ左右の脚挿通孔12,12に通して、男性用下着1を下半身に着用する。そして、男性性器Mの収納状態を整える。すなわち、収納部20に手を入れて、男性性器M全体を上方に引き上げて、陰嚢M1を下膨出部30に、また、陰茎M2を直立姿勢で上膨出部40に収納する。
この際、下膨出部30が従来の一般的な男性用下着と比較して、下方に位置するように、すなわち、下膨出部30の最下部P1が会陰対応部13の最下部P2よりも下方に位置するように構成されているので、男性用下着1の未着用時には、下方に垂れ下がり気味な陰嚢M1を不自然に(必要以上に)上方に引き上げることなく、従来よりも自然に近い状態で、下膨出部30に収納することができる。これにより、男性Maの頻繁な立ち座りの繰り返しや、激しい運動に対して、男性用下着1の着用時からの陰嚢M1のずり下がりを小さく抑制することができる。つまり、着用時からの陰嚢M1の位置の変化を小さくすることができる。このため、陰嚢M1に繋がっている陰茎M2を下方にずり下げるような力を抑制して、陰茎M2の上下方向に位置変化を抑制することができ、さらには、直立姿勢の陰茎M2の左右への倒れも抑制することにつながる。
また、収納部20と押圧部50とがそれぞれ異なるパーツで2重に構成されているので、収納部20、特に上膨出部40が陰茎M2の直立姿勢を保持し、一方、押圧部50が陰茎M2全体を上膨出部40を介して男性Maの下腹部に軽く押し付けるというように、収納部20と押圧部50との機能が分離されていて、激しい運動等に際しても、陰茎M2の直立姿勢を良好に維持することができる。さらに、上膨出部40は、左右方向の中心に上下方向に延びる接続部Scを有しているので、この接続部Scは、接続部がない生地の部分と比較して変形しにくいので、この接続部Scに倣って直立姿勢を採る陰茎M2の姿勢が崩れにくい。さらに、押圧部50は、上端50c及び下端50dが、収納部20から離間されているので、収納部20に対して、左右方向よりも上下方向に相対的に移動しやすい。このため、男性用下着1の上に例えばズボン等を着用して、ズボンから男性用下着1に対して上下方向の力が作用した場合に、この力は、収納部20と押圧部50とが上下方向に相対移動しやすいため、両者間で滑りが発生し、陰茎M2までは届きにくい。このため、陰茎M2は、直立姿勢を崩しにくい。一方、押圧部50は、左右方向については、左端50a及び右端50bがそれぞれ接続部Sa,Sbを介して下着本体10に接続されているので、左右方向の張力(図5(B)の矢印Ka,Kb方向の張力)が有効に作用し、これにより、上膨出部40を介して、陰茎M2の直立姿勢を良好に維持することができる。
また、押圧部20は、従来技術では陰茎M2の付け根を集中的に押圧していたのとは異なり、陰茎M2全体を押圧しているので、押圧力が局所的にかかる場合に発生する、着用時の違和感や不快感を感じることがない。
また、押圧部50の下端50dが、収納部20の下膨出部30と上膨出部40との境界、また、陰嚢M1と陰茎M2との間に位置しているので、押圧部50がかからない下収納部30は、陰嚢M1を比較的ゆったりと自然に近い状態で保持し、一方、押圧部50がかかる上膨出部40は、陰茎M2を押圧部50により直立姿勢に維持する。このように、押圧部50の下端50dが下膨出部30と上膨出部40との境界に位置することにより、この境界の下方と上方とでは、構成が大きく異なり、それぞれブロック状の陰嚢M1、棒状の陰茎M2をそれぞれに好適な構成で保持することが可能になる。
図6(A)は上述の男性用下着1の収納部20及び押圧部50を説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。なお、図6(A),(B)は、後述する実施形態2〜6との比較を容易にするためのものである。
図6(A),(B)に示すように、収納部20は、その上端(上膨出部40の上端と同じ)は、ウエスト部11の一部を構成している。一方、押圧部50は、その上端50c及び下端50dが収納部20から離間され、下端50dは収納部20の下膨出部30と上膨出部40との境界に配置され、上端50cは陰茎M2の先端よりも上方で、かつウエスト部11には至らない位置に配置されている。この構成による作用・効果については上述したとおりである。
<実施形態2>
図7(A),(B)を参照して、本考案を適用した実施形態2の男性用下着1Aについて説明する。ここで、図7(A)は収納部20A,押圧部50Aを説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。
押圧部50Aは、その下端50dは、図6に示す例と同様、下膨出部30と上膨出部40との境界に配置されているが、上端50eは、ウエスト部11に接続されて、ウエスト部11の一部を構成している。一方、収納部20Aは、その上端20cが押圧部50Aから離間されている。
本実施形態においては、収納部20Aと押圧部50Aとは重なるようにして配置されているが、収納部20Aはその上端20cが押圧部50Aから離間されていて、上端20c近傍には空間(離間スペース)が形成され、また、押圧部50Aはその下端50dが収納部20Aから離間されていて、下端50d近傍には空間(離間スペース)が形成されている。
本実施形態によれば、上述の実施形態1の作用効果に加えて、さらに次のような作用効果をあげることができる。
本実施形態によれば、収納部20A及び押圧部50Aは、上端20cが押圧部50Aに、また、下端50dが収納部20Aに接続されて空間(離間スペース)が形成されない場合と比較して、いずれも上下方向への伸縮が容易となっている。これにより、例えば、立ち座り動作や激しい運動によって、陰茎M2に対して直立姿勢を崩すような力が作用した場合であっても、陰茎M2全体を生地の弾性によって下腹部に押し付け、その直立姿勢を良好に保持することができる。
なお、本実施形態において、左パーツAの上端と右パーツBの上端とからなる収納部20の上端20c(上膨出部40の上端と同じ)を、図7(A)に二点鎖線で示す位置、すなわち、陰茎M2(図5参照)の先端部の亀頭M3に掛かる位置に設定してもよい。収納部20Aの上端20cが亀頭M3に掛かることにより、陰茎M2の直立姿勢をより一層確実に保持することが可能となる。これにより、押圧部50Aの下端50dで、陰茎M2の付け根を押圧し、収納部20Aの上端20cで陰茎Mの先端部を押圧することができ、つまり、陰茎M2を上下位置が異なる2箇所で有効に押圧することができるので、陰茎M2の直立姿勢を確実に維持することができる。なお、収納部20Aの上端20cは、図7(A)に示す正面から見た形状が、直線状となるよりも、図示のように、中央が下がった「V」字形となるようにすることが好ましく、この場合には、陰茎M2の先端を保持するのに一層、好適である。
<実施形態3>
図8(A),(B)を参照して、本考案を適用した実施形態3の男性用下着1Bを説明する。ここで、図8(A)は収納部20B,押圧部50Bを説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。
本実施形態の男性用下着1Bにおいては、図6(A),(B)に示す実施形態1の男性用下着1では押圧部50が収納部20の前面側に配置されていたのとは異なり、図8(A),(B)に示すように、押圧部50Bが収納部20Bの後面側に配置されている。なお、その他の構成は、実施形態1の男性用下着1と同様であるので、同じ符号を付して重複説明は省略する。
押圧部50Bは、収納部20Bの後面側に配置されているが、押圧部50Bの左端50a、右端50bがそれぞれ下着本体10に接続部Sa,Sbを介して接続され、また、下端50d、上端50cが収納部20Bから離間され、さらに、下端50dが下膨出部30と上膨出部40との境界に配置され、上端50cが陰茎M2の先端よりも上方に位置する点については、図6(A),(b)に示す実施形態1と同様である。
なお、本実施形態においても、上述の実施形態1と同様の効果を奏することができる。
<実施形態4>
図9(A),(B)を参照して、本考案を適用した実施形態4の男性用下着1Cについて説明する。ここで、図9(A)は収納部20C,押圧部50Cを説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。
本実施形態の男性用下着1Cにおいては、図7(A),(B)に示す実施形態2の男性用下着1Aでは押圧部50Aが収納部20Aの前面側に配置されていたのとは異なり、図9(A),(B)に示すように、押圧部50Cが収納部20Cの後面側に配置されている。なお、その他の構成は、実施形態2の男性用下着1Aと同様であるので、同じ符号を付して重複説明は省略する。
押圧部50Cは、収納部20Cの後面側に配置されているが、押圧部50Cの左端50a、右端50bがそれぞれ下着本体10に接続部Sa,Sbを介して接続され、また、押圧部50Cの下端50dが収納部20Cから離間され、収納部20Cの上端20cが押圧部50Cから離間され、さらに、下端50dが下膨出部30と上膨出部40との境界に配置され、上端50eが陰茎M2の先端よりも上方に位置する点については、図7(A),(B)に示す実施形態2と同様である。
なお、本実施形態においても、上述の実施形態2と同様の効果を奏することができる。
<実施形態5>
図10(A),(B)を参照して、本考案を適用した実施形態5の男性用下着1Dについて説明する。ここで、図10(A)は収納部20A,押圧部50Dを説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図である。
本実施形態の男性用下着1Dにおいては、図7(A),(B)に示す実施形態2の男性用下着1Aの押圧部50Aに、絞り部Sdを追加して押圧部50Dを構成している。なお、その他の構成は、実施形態2の男性用下着1Aと同様であるので、同じ符号を付して重複説明は省略する。
絞り部Sdは、押圧部50Dの左右方向の中央で、かつ下端側に、上下方向に向けて形成されている。この絞り部Sdは、その上端Seが押圧部50Dの上下方向の略中央に位置するように形成されていて、押圧部50Dにおける、上端Seよりも下方に位置する部分について、左右方向の寸法を短くしている。この絞り部Sdは、着用時の直立姿勢の陰茎M2の根元近傍に対応していて、この根元近傍の保持力を高めている。
このような絞り部Sdは、図6,図8,図9に示す実施形態1,3,4の押圧部50,50B,50Cに設けてもよい。この場合には、同様な効果を奏することができる。
なお、絞り部Sdに代えて、押圧部の左右方向の中心において上下方向に延びる接合部を介して2枚のパーツを接合することにより、陰茎M2の形状に倣った膨出部(立体的突起部:不図示)を構成するようにしてもよい。この場合には、陰茎M2は、これに作用する重力によって膨出部に傾くので、陰茎M2の直立姿勢における収まりをさらに良くすることができる。
<実施形態6>
図11(A),(B),(C)を参照して、本考案を適用した実施形態6の男性用下着1Eについて説明する。ここで、図11(A)は収納部20E,押圧部50Dを説明する正面図であり、(B)は(A)中のX−X線矢視図であり、(C)は押圧部50Dを除去した状態の正面図である。
本実施形態の男性用下着1Eにおいては、図10(A),(B)に示す実施形態5の男性用下着1Dの収納部20Aが左パーツAと右パーツBとの2枚を接続して構成しているのとは異なり、3枚のパーツ、すなわち、左パーツA,右パーツB,上パーツCを接続して構成している。なお、その他の構成は、実施形態5の男性用下着1Dと同様であるので、同じ符号を付して重複説明は省略する。
図11(C)に示すように、収納部20Eは、左パーツAと右パーツBとを左右方向の中心の接続部Scで接続し、さらに、左パーツAの上端及び右パーツBの上端に接続部Sf,Sgを介して、左パーツA,右パーツBよりも幅広の上パーツCを接続している。接続部Sfは、中心Sを基準に左上がり(図中では右上がり)に、また接続部Sgは、中心Sを基準に右上がり(図中では左上がり)に形成されていて、全体として、角度が鈍角の「V」字形に形成されている。これら接続部Sf,Sgの位置は、男性用下着1Eの着用時に、直立姿勢の陰茎M2(図5参照)の先端部の亀頭M3に掛かる位置に設定している。これら接続部Sf,Sgは、生地の部分と比較して、硬くなって変形しにくいので、これら接続部Sf,Sgが亀頭M3に掛かることにより、陰茎M2の直立姿勢をより一層確実に保持することが可能となる。これにより、押圧部50Dの下端50dで、陰茎M2の付け根を押圧し、接続部Sf,Sgで陰茎Mの先端部を押圧することができ、つまり、陰茎M2を上下位置が異なる2箇所で有効に押圧することができるので、陰茎M2の直立姿勢を確実に維持することができる。なお、接続部Sf,Sgは、必ずしも「V」字形である必要はなく、例えば、直線状であってもよいが、「V」字形に構成した場合には、吊り上げるような力も作用するのでより好ましい。
本実施形態の収納部20Eは、図6(A),(B)に示す実施形態1の収納部20、図7(A),(B)に示す実施形態2の収納部20A、図8(A),(B)に示す実施形態3の収納部20B、図9(A),(B)に示す実施形態4の収納部20Cに代えて、これらの実施形態に適用することもでき、この場合にも同様の効果を奏することができる。
以上に実施形態1〜6においては、収納部の上端側と押圧部の上端側とが離間されていて空間(離間スペース)が形成されている場合を説明したが、これらに代えて、収納部の上端側と押圧部の上端側とを接続するようにしてもよい。この場合には、離間されている場合と比較して、収納部に対して、押圧部の下端50dの位置が変化しにくい。つまり、下膨出部30と上膨出部40との境界に対応する、押圧部の下端50dの位置精度を向上させることができる。言い換えると、下膨出部30と上膨出部40との境界が明確になる。
以上説明した実施形態1〜6において、各接続部は、糸を使用した縫合はもちろん、これ以外に、高周波溶着,熱溶着,超音波溶着等の溶着によって形成するようにしてもよい。
また、本考案が適用される男性用下着1,1A〜1Eとしては、例えば、ブリーフ,トランクス,ボクサーパンツ,運動用のサポータをあげることができ、さらには、脚部の長いズボン下をあげることができるが、特に、激しい運動をする際に着用するものに好適に適用することができる
1 実施形態1の男性用下着
1A 実施形態2の男性用下着
1B 実施形態3の男性用下着
1C 実施形態4の男性用下着
1D 実施形態5の男性用下着
1E 実施形態6の男性用下着
10 下着本体
11 ウエスト部
12 脚挿通部
13 会陰対応部
20,20A,20B,20C,20E 収納部
20a 収納部の左端
20b 収納部の右端
20c 収納部の上端
30 下膨出部
40 上膨出部
50,50A〜50D 押圧部
50a 押圧部の左端
50b 押圧部の右端
50c 押圧部の上端
50d 押圧部の下端
A 左パーツ
B 右パーツ
C 上パーツ
L 脚部
M 男性性器
Ma 男性
M1 陰嚢
M2 陰茎
M3 亀頭(陰茎の先端部)
P1 下膨出部の最下部(最下位)
P2 会陰対応部の最下部(下着本体の最下位)
Sa,Sb,Sc,Sf,Sg,Sh 接続部
Sd 絞り部
W 胴部(胴周り)

Claims (13)

  1. 伸縮性のある生地によって構成され、男性の胴周りに沿って配置されるウエスト部と左右の脚部を通す2つの脚挿通孔とを有する、前立てのない男性用下着において、
    下腹部の前側中央に上下方向に設けられて男性性器を覆う収納部と、
    前記収納部に接続されて、前記下腹部における前記男性性器以外の部分を覆う下着本体と、
    前記収納部に重なるように設けられた押圧部と、を備え、
    前記収納部は、下側に設けられて陰嚢を収納する下膨出部と、前記下膨出部の上側に連続するように設けられて陰茎を直立姿勢に位置規制する上膨出部とを有し、
    前記押圧部は、下端が前記下膨出部と前記上膨出部との境界近傍に配置されるとともに上端が前記陰茎の先端よりもさらに上方に配置されて、前記陰茎全体を前記下腹部に押圧する、
    ことを特徴とする男性用下着。
  2. 前記押圧部は、左端及び右端が前記下着本体に接続されるとともに、前記下端が前記収納部から離間されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の男性用下着。
  3. 前記押圧部は、前記収納部の前面側に配置されるとともに、前記上端が前記ウエスト部に接続され、
    前記収納部は、上端が前記押圧部から離間されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の男性用下着。
  4. 前記押圧部は、前記収納部の前面側に配置されるとともに、前記上端が前記収納部から離間され、
    前記収納部は、上端が前記ウエスト部に接続されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の男性用下着。
  5. 前記押圧部は、前記収納部の後面側に配置されるとともに、前記上端が前記ウエスト部に接続され、
    前記収納部は、上端が前記押圧部から離間されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の男性用下着。
  6. 前記押圧部は、前記収納部の後面側に配置されるとともに、前記上端が前記収納部から離間され、
    前記収納部は、上端が前記ウエスト部に接続されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の男性用下着。
  7. 前記収納部は、上下方向に延びる左パーツと右パーツとが左右方向の中心で接続されることで、前記下膨出部及び前記上膨出部が構成されており、
    前記左パーツの上端及び前記右パーツの上端からなる前記上膨出部の上端が、前記直立姿勢の陰茎の先端部に掛かる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項3又は5に記載の男性用下着。
  8. 前記収納部は、上下方向に延びる左パーツと右パーツとが左右方向の中心で接続されることで、前記下膨出部及び前記上膨出部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項4又は6に記載の男性用下着。
  9. 前記収納部は、左パーツと右パーツとが左右方向の中心で接続され、上パーツが前記左パーツ及び前記右パーツの上端に接続部を介して接続されることで、前記下膨出部及び前記上膨出部が構成されており、
    前記接続部が、前記直立姿勢の陰茎の先端部に掛かる位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項4又は6に記載の男性用下着。
  10. 前記押圧部は、左右方向の中心において上下方向に延びる接合部を介して2枚のパーツを接合することにより、陰茎の形状に倣った膨出部が構成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の男性用下着。
  11. 前記押圧部は、左右方向の中心における下端側に、左右方向の幅を詰める絞り部を有している、
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の男性用下着。
  12. 前記ウエスト部を前記男性の胴周りに合わせて開いた状態において、前記下膨出部における最下位に位置する部分は、前記下着本体における前記男性の会陰に対応する会陰対応部の最下位に位置する部分よりも下方に位置する、
    ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の男性用下着。
  13. 前記下着本体の左側部分と右側部分とを面状に密着させた状態において、前記下膨出部における最下位に位置する部分は、前記下着本体における前記男性の会陰に対応する会陰対応部の最下位に位置する部分よりも下方に位置する、
    ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の男性用下着。
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