JP2014058255A - ステアリング装置及びその製造方法 - Google Patents

ステアリング装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014058255A
JP2014058255A JP2012204867A JP2012204867A JP2014058255A JP 2014058255 A JP2014058255 A JP 2014058255A JP 2012204867 A JP2012204867 A JP 2012204867A JP 2012204867 A JP2012204867 A JP 2012204867A JP 2014058255 A JP2014058255 A JP 2014058255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
column tube
opening
peripheral wall
steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012204867A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5920583B2 (ja
Inventor
Kaname Yasuda
要 安田
Shoichi Abe
正一 阿部
Shin Mihara
伸 三原
Seiichi Moriyama
誠一 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2012204867A priority Critical patent/JP5920583B2/ja
Publication of JP2014058255A publication Critical patent/JP2014058255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5920583B2 publication Critical patent/JP5920583B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】製造コストや設備コストを削減することができるとともに、ベアリングの損傷や変形等を抑止し、かつ、ベアリングの保持力及び耐久性を高めることが可能なステアリング装置、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明によるステアリング装置においては、ステアリングシャフトが挿通されるコラムチューブ13内にベアリング40が固定されている。コラムチューブ13のアウターコラム13Aの周壁131には、第1の開口3a及び第2の開口3u,3sが形成されており、そこに締結バンド7が外側から巻回されて締結されることにより、第1の凸部71aが径方向締付部71の一部としてアウターレース42に当接し、ベアリング40を径方向内側へ向かって締め付け、また、第2の凸部72u,72sが軸方向保持部72の一部として、アウターレース42と係合して、軸方向Gにおけるベアリング40の移動が規制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置等のステアリング装置、及びその製造方法に関する。
車両のステアリング装置において、ベアリングによってステアリングシャフトを回転自在に支持するように構成されたコラムチューブに、そのベアリングを固定する方法として、例えば特許文献1には、コラムチューブの所定部位にストッパ部と押圧部を加圧成形により設ける前成形工程と、そのコラムチューブにベアリングを所定量嵌入する嵌入工程と、コラムチューブの所定箇所を径内方に押し込んでベアリングの軸方向移動を規制する後成形工程を経て、コラムチューブにベアリングを固定する方法が提案されている。この方法は、製造コストを削減するとともに、ベアリングの性能及び耐久性を高めることを企図している。
特開平11−342853号公報
しかし、上記従来のコラムチューブへのベアリング固定方法について、本発明者が詳細に検討を行ったところ、まず、コスト削減効果が未だ十分ではないことが判明した。すなわち、特許文献1記載の方法を実施するには、少なくとも、コラムチューブへのプレス孔開け(開口部形成)工程、ベアリングのコラムチューブへの嵌入方向におけるベアリングの側端部(嵌入方向側端部)を規制する部位を開口部にプレス成形する工程、ベアリングをコラムチューブの径内方へ押圧するための押圧部を開口部に成形する工程、ベアリングをコラムチューブ内へ嵌入する工程、及び、ベアリングのコラムチューブへの嵌入方向と反対方向におけるベアリングの側端部(反嵌入方向側端部)を規制する部位を開口部にプレス成形する工程を実行する必要がある。このように工程数が多いため、工数延いては製造コストの増大に繋がってしまう。
また、上述の如く、ベアリングをコラムチューブ内に嵌入した後に反嵌入方向側端部をプレス成形するため、ベアリングにプレス圧(負荷)が印加されてしまい、ベアリングの損傷や変形等を生じるおそれがある。そうなると、ベアリングにいわゆる「ごり」等が発生し、使用者によるステアリングの操舵感覚(フィーリング)等が悪化したり仕様条件をを満足しないことが懸念される。
さらに、特許文献1における図示からも明らかなとおり、コラムチューブに形成される開口部(穴)は、ベアリングの嵌入方向側端部及び反嵌入方向側端部を規制する部位を成形するために形状が比較的複雑であり、その複雑な開口部形状をプレスで打ち抜くので、そのための金型の製作費用が高価になってしまい、製造コストを更に増大させる要因となり得る。また、その場合、金型の形状も比較的複雑となり、プレス加工に繰り返し使用するうちにその形状が経時的に変化し易いので、その金型の保守管理に手間が掛かったり、金型を比較的頻繁に交換する必要が生じたりする可能性がある。その結果、製造コストが更に一層増大してしまうおそれがある。
加えて、ベアリングをコラムチューブ内に嵌入(圧入)してベアリングの圧入部を成形するには、そのためのプレス設備が必要であるため、設備費も高価なものとなってしまう。また、ベアリングの圧入部の成形には、コラムチューブ自体を変形させてベアリングを保持する必要があり、よって、形状の制約上、ベアリングがコラムチューブの軸方向に沿って抜けてしまうのを防止する締付力を高めるには自ずと限界がある。さらに、通常は金属製等の剛性が高いコラムチューブでベアリングを保持するので、コラムチューブを通して伝達される振動やがたつき等を十分に吸収・緩和することが困難であり、そのため、ベアリングの保持力が更に低下してしまうおそれがある。それによって、運転時の操舵フィーリングの悪化や音が発生してしまうおそれがある。
そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、従来に比して製造コストや設備コストを更に削減して経済性を向上させることができるとともに、ベアリングの損傷や変形等を抑止することが可能であり、また、ベアリングの保持力及び耐久性を高めてそれを維持することできるステアリング装置、及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によるステアリング装置は、ステアリングホイールと、ステアリングホイールに固定されたステアリングシャフトと、ステアリングシャフトが挿通されたコラムチューブと、ステアリングシャフトを回転自在に支持するようにコラムチューブ内に配置されたベアリングとを備える。
また、本発明によるステアリング装置は、その構成に加えて、帯状をなし、コラムチューブの周壁に巻回されており、かつ、ベアリングをコラムチューブの内部空間における径方向内側へ向かって締め付ける径方向締付部、及び、コラムチューブの軸方向におけるベアリングの移動を規制してベアリングを保持する軸方向保持部を有する締結具を更に備える。そして、径方向締付部は、コラムチューブの周壁に形成された第1の開口(穴部)に周壁の外側から嵌着し、かつ、径方向内側へ向かって凸設してベアリングに当接する第1の凸部を有し、また、軸方向保持部は、コラムチューブの周壁に形成された第2の開口に周壁の外側から嵌着し、かつ、径方向内側へ向かって凸設してベアリングと係合する第2の凸部を有しており、さらに、ベアリングは、コラムチューブにおけるそれらの径方向締付部及び軸方向保持部が形成された部位に固定されている。
このように構成されたステアリング装置においては、ベアリングがコラムチューブにおける第1の開口及び第2の開口が形成された部位の内部空間に配置され、その状態で、帯状(バンド状)の締結具がコラムチューブの周壁外側に巻回され、その際、締結具に設けられた第1の凸部及び第2の凸部が、それぞれ、コラムチューブの第1の開口及び第2の開口にコラムチューブの外側から嵌着される。これにより、締結具の第1の凸部がベアリングに当接し、かつ、第2の凸部がベアリングと係合し、その状態から締結具が締め付けられると、ベアリングは、第1の凸部の部位においてコラムチューブの径方向内側に向かって押圧されて締め付けられ、かつ、第2の凸部の部位においてコラムチューブの軸方向における移動が制限されることにより、コラムチューブに保持されるように固定される。こうして、ステアリングシャフトがベアリングを介してコラムチューブに回転自在に支持する。
このような締結具の第1の凸部を含む部位が、ベアリングを径方向内側に向かって締め付ける径方向締付部として機能し、かつ、締結具の第2の凸部を含む部位が、ベアリングの軸方向における移動を規制してベアリングを保持する軸方向保持部として機能する構造を有することにより、上記特許文献1に記載された方法の如くベアリングをコラムチューブに嵌入させた後にそのコラムチューブを更にプレス成形する工程を省略することができ、工数延いては製造コストが削減される。
また、そのようにしてベアリングを挿嵌した後のコラムチューブのプレス加工が不要な構造であるので、ベアリングにプレス圧(負荷)が印加されてしまうことがなく、その結果、ベアリングの損傷や変形等が生じるおそれもない。
さらに、締結具の第1の凸部を含む部位を径方向締付部として機能させ、かつ、締結具の第2の凸部を含む部位を軸方向保持部として機能させるのに、それらの第1の凸部及び第2の凸部を嵌着する第1の開口及び第2の開口をコラムチューブに穿設する必要があるものの、それらの開口形状は、第1の凸部及び第2の凸部に合わせた単純な形状でよい。また、その寸法の加工精度のみを管理すればよいので、金型を使用してプレスで打ち抜く等してそれらの第1の開口及び第2の開口を形成する場合でも、金型の製作費用をより安価にすることができる。
またさらに、軸方向保持部を構成するためにコラムチューブに加工形成するのが第2の開口のみであり(すなわち余計な曲げ加工等は不要)、かつ、その形状が、特許文献1に記載されているベアリングの嵌入方向側端部及び反嵌入方向側端部を規制する部位の如く複雑な形状ではないことから、開口形成をプレスによる打ち抜き加工ではなく、例えば、レーザ加工で代替することもできる。これは、径方向締付部を構成するための第1の開口の加工形成についても同様である。よって、これらの場合には、プレス打ち抜き用の金型自体が不要になる利点がある。
しかも、上述の如く、ベアリングをコラムチューブの所定部位に配置して、締結具によってそのベアリングを固定するので、ベアリングをコラムチューブ内に嵌入(圧入)する必要がなく、これにより、ベアリング圧入用のプレス設備も不要となる。また、ベアリングの固定に、コラムチューブを変形させることも不要である。さらに、締結具は、金属の他、樹脂、又は、金属と樹脂の複合体等の適宜の材料で形成することができ、かつ、その形状も任意に選択することができる。よって、ベアリングがコラムチューブの軸方向に沿って抜けてしまうのを防止する締付力は、径方向の締付力(押圧力)、及び、締結具の材質や形状等に応じて所望に調整することができ、これにより、ベアリングに対する十分な締付力が確保かつ維持される。
またさらに、上述の如く、締結具としては、十分な締付力を発現することが可能であれば、適宜の材料で、また、適宜の形状に形成することができるので、少なくともベアリングと接触する部位が、例えば想定される振動等に対して弾性を有する樹脂等で形成された締結具を用いれば、コラムチューブを通して伝達される振動やがたつき等を十分に吸収・緩和することでき、その結果、ベアリングの保持力が更に高められ、かつ、耐久性が向上される。
また、上記構成のステアリング装置のより具体的な態様として、軸方向保持部が、コラムチューブの周壁の一部がコラムチューブの内部空間における径方向内側へ向かって屈曲された第3の凸部を有するものを好適な一例として挙げることができる。この場合、第3の凸部は、例えば、コラムチューブの周壁の一部に切れ込みを加工し、その部位をコラムチューブの内側にプレス等によって曲げ成形することによって、簡便に形成し得る。
このようにすれば、ベアリングのコラムチューブ内の固定位置(軸方向の保持位置)の位置決めをより確実に行うことができる。また、ベアリングと係合して軸方向の移動を制限するために締結具に設ける第2の凸部としては、例えばベアリングを挟持するように形成された複数の部位を有する必要があるところ、第3の凸部を軸方向保持部の一部として用いることにより、締結具に設ける第2の凸部の一部をそれで代替することができる。これにより、締結具の構造をより簡略化し得る点においても有用である。
また、本発明によるステアリング装置の製造方法は、上述した本発明のステアリング装置を有効に製造するための方法であって、帯状をなし、かつ、一面側に凸設する第1の凸部、及び、その一面側に凸設する第2の凸部を有する締結具を準備する工程と、コラムチューブの周壁に第1の開口及び第2の開口を形成する工程と、コラムチューブにおける第1の開口及び第2の開口が形成された部位に、ベアリングを配置する工程と、締結具をコラムチューブの周壁に巻回し、第1の開口及び第2の開口に、それぞれ、締結具の第1の凸部及び第2の凸部をコラムチューブの周壁の外側から嵌着し、第1の凸部及び第2の凸部をコラムチューブの内部空間における径方向内側へ向かって凸設させてベアリングに当接させる工程と、締結具を締結することにより、第1の凸部を含む部位を、ベアリングを径方向内側に向かって締め付ける径方向締付部として機能させ、かつ、第2の凸部を含む部位を、コラムチューブの軸方向におけるベアリングの移動を規制してベアリングを保持する軸方向保持部として機能させる工程とを有する。それらにより、ベアリングは、コラムチューブにおいて径方向締付部及び軸方向保持部が形成された部位に固定される。
さらに、より具体的には、コラムチューブの周壁の一部をコラムチューブの内部空間における径方向内側へ向かって屈曲して、軸方向保持部の一部として機能する第3の凸部を形成するようにしても好しい。またさらに、上述の如く、第1の開口及び第2の開口を形成する工程においては、第1の開口及び/又は第2の開口をレーザ加工によって形成しても好適である。
本発明によれば、コラムチューブに帯状の締結具を巻回して締結することにより、ベアリングの径方向締付部と軸方向保持部が構成され、これにより、ベアリングが固定されてステアリング装置を簡便に得ることができるので、製造コストや設備コストの削減により経済性を向上させることができるとともに、ベアリングの損傷や変形等を抑止することが可能となる。また、軸方向保持部の形成する際に金型を用いる場合であっても、その製作費用、及び交換を含む保守管理費用を軽減でき、或いは、金型を使用しなくてもよいので、更なるコストの削減を実現することができる。加えて、かかる締結具の使用によって、ベアリングに対して十分な締付力を実現かつ維持するこができ、しかも、コラムチューブを通して伝達される振動やがたつき等を十分に吸収・緩和することできるので、ベアリングの保持性や耐久性を一層向上させることもできる。
本発明によるステアリング装置に係る好適な一実施形態(電動パワーステアリング装置)の全体構成を概略的に示す正面図(一部断面図)である。 図1に示す電動パワーステアリング装置の一部の構成を示す拡大図(一部断面図)である。 (A)及び(B)は、それぞれ、図1に示す電動パワーステアリング装置におけるコラムチューブにベアリングが挿嵌された状態を示す平面図及び側面図((A)におけるB−B線断面図)である。 (A)及び(B)は、図1に示す電動パワーステアリング装置で用いられる締結具の一例の構成を概略的に示す正面図及び背面図である。 (A)及び(B)は、それぞれ、コラムチューブのアウターコラムの材料原管である直管の正面図及び側面図((A)におけるB−B線断面図)である。 (A)乃至(D)は、それぞれ、図5(A)及び(B)に示す直管に第1の開口及び第2の開口を形成した後の状態を概略的に示す正面図、側面図((A)におけるB−B線断面図)、上面図、及び下面図である。 (A)乃至(D)は、それぞれ、コラムチューブのアウターコラムにベアリングを固定した後の状態を概略的に示す正面図、側面図((A)におけるB−B線断面図)、上面図、及び下面図である。 本発明によるステアリング装置で用いられるベアリング40の固定(締結)構造の他の一例を概略的に示す正面断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。また、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。さらに、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。またさらに、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。
図1は、本発明によるステアリング装置に係る好適な一実施形態の全体構成を概略的に示す正面図(一部断面図)である。電動パワーステアリング装置1は、車体後方側(図1における向かって右側)にステアリングホイール11が固定されたステアリングシャフト12が、筒状をなすコラムチューブ13の管内に挿通されたものであり、さらに、ステアリングシャフト12に補助トルクを付与するためのアシスト装置20と、ステアリングシャフト12の車体前方側(図1における向かって左側)に図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ30とを備えている。
ステアリングホイール11は、その中央部がステアリングシャフト12の一端部に固定されており、例えば図示しない公知のチルト機構やテレスコピック(入れ子)機構を設けることにより、ステアリングホイール11の高さ方向(図示矢印Ya,Ybで示す方向)位置や車体前後方向(図示矢印Ycで示す方向及びその反対方向)位置が調節自在に構成されている。
ステアリングシャフト12は、アウターシャフト12Aとインナーシャフト12Bとが、例えばスプライン係合と合成樹脂を介した結合により、回転力を伝達自在に、かつ、軸方向に関して相対変位可能に組み合わされてなる。これにより、車両の衝突等によって軸方向に衝撃が加わった場合には、アウターシャフト12A及びインナーシャフト12Bが、両者を結合する合成樹脂の部位で破断し、その結果、ステアリングシャフト12の全長が縮むように構成されている。
さらに、ステアリングシャフト12が挿通されたコラムチューブ13は、アウターコラム13Aとインナーコラム13Bとが、テレスコピック状(入れ子状)に移動可能に組み合わされてなり、これにより、車両の衝突等によって軸方向に衝撃が加わった場合には、その衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まるように構成されている。すなわち、コラムチューブ13は、いわゆるコラプシブル構造を有している。
また、コラムチューブ13のインナーコラム13Bは、その車体前方側端部が、ギヤハウジング21の車体後方側端面に結合固定されている。一方、ステアリングシャフト12のインナーシャフト12Bは、その車体前方側端部がギヤハウジング21の内側を通って、アシスト装置20の内部に設けられた図示しないウォームホイール(アクチュエータ等によって回転駆動されるウォームの回転をステアリングシャフト12に伝達するためのもの)に連結されている。
さらに、コラムチューブ13は、その中間部において、支持ブラケット14によって車体18の一部(例えば車内のダッシュボードの下面等)に支承されている。また、この支持ブラケット14と車体18との間には、図示しない係止部が設けられており、支持ブラケット14に例えば車体前方側へ向かう方向の衝撃が加わった場合、支持ブラケット14が上記係止部から外れて車体前方側へ移動するように構成されている。同様に、ギヤハウジング21の上端部も、車体18の一部に支承されている。
また、インナーシャフト12Bの車体前方側端部に設けられており、かつ、ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出するように配置された出力軸19は、自在継手15を介して、中間シャフト16の車両後方側端部に連結されている。この中間シャフト16の車両前方側端部には、別の自在継手17を介して、ステアリングギヤ30の入力軸31が連結されている。なお、その入力軸31には、図示しない例えばピニオンが結合しており、さらに、そのピニオンには、ステアリングギヤ30に往復摺動可能に内嵌された図示しないラックが噛合している。かかる構造により、ステアリングホイール11の回転が、タイロッド32を移動させて、車両の図示しない車輪が操舵される。また、地面から車輪を介して中間シャフト16に加わった振動がステアリングホイール11へ伝達されてしまうことを防止するための振動吸収装置を、自在継手15,17に設けることもできる。
また、アシスト装置20には、ギヤハウジング21に固定されたケース291内に設置された永久磁石製のステータ、及び、出力軸に設けられかつステータに対向配置されたロータを備える電動モータ29が設けられている。この電動モータ29は、インナーシャフト12Bに設置された図示しないトルクセンサによって検出されたステアリングホイール11からインナーシャフト12Bへ印加されるトルクの方向と大きさに基づいて、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させるように構成されている。
ここで、図2は、図1に示す電動パワーステアリング装置1の一部の構成を示す拡大図(一部断面図)である。なお、図2においては、コラムチューブ13のアウターコラム13Aに形成された後述する「径方向締付部」及び「軸方向保持部」の図示を省略した。同図に示す如く、コラムチューブ13のアウターコラム13Aの車体後方側端部には、インナーレース41とアウターレース42との間に複数のボール43が回動自在に保持されてなるベアリング40が挿嵌されている。ステアリングシャフト12のアウターシャフト12Aは、ベアリング40のインナーレース41を挿通して固定されており、これにより、ベアリング40がステアリングシャフト12を回転自在に支持するようにされている。このように、ステアリングシャフト12、ベアリング40、及びコラムチューブ13は、コラムチューブ13の軸方向Gに沿って同軸状に配設されている。
図3(A)及び(B)は、それぞれ、図1に示す電動パワーステアリング装置1におけるコラムチューブ13にベアリング40が挿嵌された状態を示す平面図及び側面図である。なお、図3(A)は、図2の軸方向Gにおいて車体後方側端部側から視認した上面図に相当し、図3(B)におけるA−A矢視でもあり、また、図3(B)は、図3(A)におけるB−B線断面図でもある。さらに、図4(A)及び(B)は、それぞれ、本実施形態で用いられる締結具の一例の構成を概略的に示す正面図及び背面図である。
これらの図3(A)及び(B)に示す如く、コラムチューブ13のアウターコラム13Aの周壁131には、径方向締付部71及び軸方向保持部72が設けられたバンド部70を有する締結バンド7(締結具)が巻回されている。この締結バンド7は、図4(A)及び(B)に示すとおり、ヘッド部7aからバンド部70が略直線状に延出したものである。このバンド部70の表(おもて)面73側(一面側)には、バンド部70の幅方向(延在方向に直交する方向)の中央に凸設された複数の第1の凸部71aと、バンド部70の幅方向の辺端に対向配置された複数の第2の凸部72u,72sが、所定の間隔で交互に配設されている(特に図3(A)及び図4(A)参照)。なお、第1の凸部71aは、バンド部70の一部が、裏面74側から表面73側へ突出した形状を有しており、第1の凸部71aの裏側には凹部711が画成されている。
また、バンド部70の裏面74には、等間隔に並設された複数の締結溝から構成されるセレーション75が形成されており、さらに、ヘッド部7aには締結孔7H(いわゆる「爪」)が形成されている。図3(A)に示す如く、締結バンド7がコラムチューブ13のアウターコラム13Aの周壁131に巻回された状態では、バンド部70における先端部7b(ヘッド部7aと反対側の端部)がその締結孔7Hを挿通し、セレーション75の締結溝がヘッド部7aの締結孔7Hに掛止される。このように、締結バンド7は、いわゆるアウトサイドセレーション構造を有しており、締結孔7Hと先端部7bとでいわゆる「返し構造」が生起される緩み止め機構が設けられたものである。
一方、コラムチューブ13のアウターコラム13Aには、その周壁131に沿って、バンド部70の第1の凸部71aの断面と同等の形状を有する第1の開口3aと、バンド部70の第2の凸部72u,72sの断面と同等の形状を有し、かつ、それらと同等に離間して対向配置された第2の開口3u,3sが、交互に穿設されている。これらの第1の開口3a及び第2の開口3u,3sは、それぞれ、バンド部70に形成された第1の凸部71a及び第2の凸部72u,72sの配置間隔と同等に交互に離間配置されている。
そして、図3(A)及び(B)に示す如く、締結バンド7がアウターコラム13Aの周壁131に巻回された状態において、第1の開口3aには、アウターコラム13Aの周壁131の外側から、第1の凸部71aが挿入され嵌着される。これにより、その第1の凸部71aが、アウターコラム13Aの径方向内側へ向かって凸設(径方向外側から見て凹設)し、その突端部がベアリング40のアウターレース42の外壁面42aに当接してベアリング40を径方向内側へ向かって締め付けられる。このように、締結具7のバンド部70における第1の凸部71aを含む部位が、径方向締付部71として機能する。
また、同図に示す如く、第2の開口3u,3sには、アウターコラム13Aの周壁131の外側から、それぞれ第2の凸部72u,72sが挿入され嵌着される。これにより、それらの第2の凸部72u,72sが、アウターコラム13Aの径方向内側へ向かって凸設(径方向外側から見て凹設)し、ベアリング40(のアウターレース42)と係合する。これにより、コラムチューブ13の軸方向Gにおけるベアリング40の移動が規制されるように、ベアリング40がコラムチューブ13の内部に保持される。このように、締結具7のバンド部70における第2の凸部72u,72sを含む部位が、軸方向保持部72として機能する。
より具体的には、軸方向保持部72の第2の凸部72u,72sのうち、図3(A)において紙面手前端(図3(B)において向かって左側;すなわち、車体後方側)に位置する第2の凸部72uが、ベアリング40のアウターレース42の車体後方側端面42uと当接しており、また、図3(A)において紙面奥端(図3(B)において向かって右側;すなわち、車体前方側)に位置する第2の凸部72sが、ベアリング40のアウターレース42の車体前方側端面42sと当接し、これらにより、ベアリング40が挟持されている。
ここで、ベアリング40の締め付け代を確保するべく、径方向締付部71の第1の凸部71aの高さは、その先端と、それに対向する直管13Aの内壁面との距離(つまりベアリング40の締付内径)が、ベアリング40の外径寸法よりも小さくなるように設定される。一方、軸方向保持部72の第2の凸部72u,72sの高さは、ベアリング40のアウターレース42の車体後方側端面42u及び車体前方側端面42sが掛かるように、その部位における内径がベアリング40の外径寸法よりも小さくなるように設定される。
また、軸方向保持部72の第2の凸部72u,72sの距離は、ベアリング40の高さ(幅)、すなわちベアリング40のアウターレース42の車体後方側端面42uと車体前方側端面42sとの間の長さと同等、又は、それよりもやや大きくされている。なお、本実施形態では、その軸方向保持部72の第2の凸部72u,72sの距離に合わせてバンド部70の幅が設定されている。
このようにして、ベアリング40のアウターレース42が軸方向保持部72の第2の凸部72u,72sに嵌着しており、上述した第1の凸部71aを含む径方向締付部71による径方向内側への締付(押圧)と相俟って、コラムチューブ13のアウターコラム13Aにおけるそれらの径方向締付部71及び軸方向保持部72が形成された部位に、ベアリング40が固定されている。
このように構成された電動ステアリング装置1を製造する手順の一例の一部について、図5(A)及び(B)、図6(A)乃至(D)、並びに図7(A)乃至(D)を参照しながら、以下に説明する。なお、ここでは、コラムチューブ13を加工し、それにベアリング40を固定するまでの手順、すなわち図3(A)及び(B)に示す状態を生起するまでの手順について詳述する。
まず、コラムチューブ13のアウターコラム13Aの材料原管である直管を用意する。図5(A)及び(B)は、それぞれ、その直管の正面図及び側面図(図5(A)におけるB−B線断面図)であり、説明の便宜上、その直管にもコラムチューブ13及びアウターコラム13Aと同じ符号を付してある。この直管13A(13)としては、その内径がベアリング40の外径よりも若干大きいものを用いる。
次に、例えばプレス加工による打ち抜き、又は、レーザによる切削加工によって、その直管13Aに、第1の開口3a、及び、第2の開口3u,3sを形成する。図6(A)乃至(D)は、それぞれ、直管13Aに第1の開口3a及び第2の開口3u,3sを形成した後の状態を概略的に示す正面図、側面図(図6(A)におけるB−B線断面図)、上面図、及び下面図である。同図に示す如く、直管13Aの軸方向Gに直交する平面において所定の角度毎(この実施形態では60°毎)に、第1の開口3a及び第2の開口3u,3sが交互に3箇所ずつ形成されるように、直管13Aにおけるベアリング40が固定される位置の外周に沿ってその周壁を径方向内側に打ち抜く、又は、切削する。この際、合計9箇所の打ち抜き又は切削は、同時に行ってもよいし、適宜の箇所を複数回に分けて行ってもよい。
それから、図6(A)乃至(D)に示す状態のコラムチューブ13のアウターコラム13Aにおける第1の開口3a及び第2の開口3u,3sが形成された側の開放端13Hから、別途用意したベアリング40を遊挿する。そして、図4(A)及び(B)に示す締結バンド7を、その表面73がアウターコラム13Aの周壁131の外面と接するように、その周壁131の周方向に巻回して締結し、これによりベアリング40をアウターコラム13Aの内部に固定する。図7(A)乃至(D)は、それぞれ、コラムチューブ13のアウターコラム13Aにベアリング40を固定した後の状態を概略的に示す正面図、側面図(図7(A)におけるB−B線断面図)、上面図、及び下面図である。
このとき、締結バンド7の表面73に凸設された径方向締付部71における第1の凸部71a、及び、軸方向保持部72における第2の凸部72u,72sを、それぞれ、アウターコラム13Aの周壁131の外側から、第1の開口3a及び第2の開口3u,3sに嵌め込み、更に押し込んで、アウターコラム13Aの内部空間側へ向かって更に凸設させる。こうして、第1の凸部71aがベアリング40のアウターレース42の外壁面42aに当接し、かつ、第2の凸部72u,72sがベアリング40のアウターレース42を挟持するように係合して、アウターコラム13Aの内部に遊挿されたベアリング40が仮止めされる。それから、締結バンド7のバンド部70の端部7bを、ヘッド部7aの締結孔7Hに挿通させ、その端部7bを、例えば所定の締付トルクとなるように引っ張ることにより、第1の凸部71aによるアウターレース42の締め付けが強められ、また、第2の凸部72u,72sとアウターレース42との係合がより深くかつ強固なものとなる。ベアリング40は、この状態で、径方向内側へ向かって締め付けられ、かつ、コラムチューブ13の軸方向Gにおける移動が規制される。
このように構成された電動パワーステアリング装置1、及びその製造方法によれば、コラムチューブ13のアウターコラム13Aにベアリング40を遊挿した後に、アウターコラム13Aの外側から締結バンド7を巻回し、それを締結することにより、その部位にベアリング40を固定するので、ベアリング40をコラムチューブ13に嵌入させた後にそのコラムチューブ13を更にプレス成形する工程が必要な従来のステアリング装置及びその製造方法に比して、工程数を減らすことができ、その結果、工数延いては製造コストを削減することができる。
また、そのように、電動パワーステアリング装置1が、ベアリング40を挿嵌した後のコラムチューブ13のプレス加工が不要な構造を有するので、ベアリング40にプレス圧(負荷)が印加されるおそれがなく、これにより、ベアリング40に損傷や変形等が生じてしまうことを防止することができる。
さらに、締結バンド7の第1の凸部71aを含む部位を径方向締付部71として機能させ、かつ、締結バンド7の第2の凸部71u,72sを含む部位を軸方向保持部72として機能させるのに、それらの第1の凸部71a及び第2の凸部72u,72sを嵌着する第1の開口3a及び第2の開口3u,3sを穿設する必要があるものの、それらの開口形状は、凸状及び断面矩形状をなす簡素な形状を有する第1の凸部71a及び第2の凸部72u,72sに応じた単純な形状でよい。また、その寸法の加工精度のみを管理すればよいので、金型を使用してプレスで打ち抜く等してそれらの第1の開口3a及び第2の開口3u,3sを形成する場合でも、金型の製作費用をより安価にすることができる。これにより、電動パワーステアリング装置1の製造コストを更に削減して、経済性を一層向上させることが可能となる。
またさらに、軸方向保持部72を構成するためにコラムチューブ13のアウターコラム13Aに加工形成するのが、第2の開口3u,3sのみであって、特許文献1等に記載された従来の如く複雑な曲げ加工等を必要とせず、かつ、その形状自体が簡便なものであることから、開口形成をプレスによる打ち抜き加工ではなく、上述の如く、例えばレーザ加工で代替することもできる。これは、径方向締付部71を構成するための第1の開口3aの加工形成についても同様のことが言える。よって、それらの場合には、そもそもプレス打ち抜き用の金型自体が不要になるので、電動パワーステアリング装置1の製造コストを更に一層削減して、経済性を更に一層向上させることができる。
また、ベアリング40をコラムチューブ13のアウターコラム13Aの所定部位に配置して、締結バンド7によってベアリング40を固定するので、ベアリング40をコラムチューブ13内に嵌入(圧入)する必要がない。よって、ベアリング圧入用のプレス設備が不要となるので、設備コストを削減することもできる。さらに、ベアリング40の固定に、コラムチューブ13を加工変形させることも不要であるので、そのためのプレス設備や工程も不要となり、これにより、更なる経済性の向上を図ることができる。
またさらに、締結バンド7は、金属の他、樹脂、又は、金属と樹脂の複合体等の適宜の材料で形成することができ、かつ、その形状も任意に選択することができる。よって、ベアリング40がコラムチューブ13の軸方向に沿って抜けてしまうのを防止する締付力は、径方向の締付力(押圧力;締付力による摩擦)、及び、締結具の材質や形状等(締結具の軸方向保持部におけるせん断力)に応じて所望に調整することができ、これにより、ベアリングに対する十分な締付力を確保し、それを維持することができる。
またさらに、上述の如く、締結バンド7としては、十分な締付力を発現することが可能であれば、適宜の材料で、また、適宜の形状に形成することができるので、少なくともベアリング40と接触する部位が、例えば想定される振動等に対して弾性を有する樹脂等で形成された締結バンド7を用いることにより、コラムチューブ13を通して伝達される振動やがたつき等を十分に吸収・緩和することでき、その結果、ベアリング40の保持力をが更に高めることができ、また、耐久性を向上させることができる。
さらにまた、軸方向保持部72を構成する第2の凸部72u,72sと、ベアリング40におけるアウターレース42の車体後方側端面42u及び車体前方側端面42sとが、コラムチューブ13のアウターコラム13Aの周方向に沿って所定の長さ(第2の凸部72u,72sの幅、第2の開口3u,3sの周方向幅)連続して当接するので、例えば両者が互いに「点」状に係合する場合に比して、ベアリング40がアウターコラム13Aから外れ難くなる利点がある。
図8は、本発明によるステアリング装置で用いられるベアリングの固定(締結)構造の他の一例を概略的に示す正面断面図である。図8に示すベアリング40の固定構造は、アウターコラム13Aに第2の開口3sを形成せず、アウターコラム13Aに第3の凸部133を形成し、かつ、締結バンド7に代えて締結バンド8(締結具)を備えること以外は、図3(A)及び(B)等に示すベアリング40の固定構造と同様に構成されたものである。
締結バンド8は、第1の凸部71aに代えてそれよりも形状が小さい第1の凸部81aを有すること、及び、第2の凸部72s,72uのうち第2の凸部72uのみ有すること以外は、図4(A)及び(B)に示すバンド部70と同様に構成されたバンド部80を備えたものである。この態様においては、第1の凸部81aを含む部位から径方向締付部81が構成される。また、第3の凸部133は、コラムチューブ13のアウターコラム13Aの周壁131の一部をアウターコラム13Aの内部空間における径方向内側へ向かって屈曲させた(折り曲げた)ものであり、締結バンド8の第2の凸部72uとともに軸方向保持部82の一部として機能する。なお、第3の凸部133の形成部位に、開口135が画成される。
この図8に記載されたベアリング40の固定構造を備えるステアリング装置によっても、上述した電動パワーステアリング装置1が奏するのと同等の作用効果が奏される(冗長な説明を避けるためここでの詳説は省略する。)。また、それに加えて、ベアリング40をアウターコラム13A内に遊挿した際に、ベアリング40のアウターレース42の外壁面42aが第3の凸部133に係止されるので、ベアリング40のコラムチューブ内の固定位置(軸方向の保持位置)の位置決めをより確実に行うことができる。さらに、第3の凸部133を軸方向保持部82の一部として用いることにより、締結バンド8に設ける第2の凸部の一部をそれで代替することができるので、締結バンド8の構造をより簡略化することができる。
なお、上述したとおり、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない限度において様々な変形が可能である。例えば、径方向締付部71及び軸方向保持部72の個数は、図示の如く3箇所ずつに限らず、何れも少なくとも2箇所形成すればよい。また、それらの径方向締付部71及び軸方向保持部72の形成箇所も、等角度間隔に限定されない。さらに、第1の凸部71a及び第2の凸部72u,72s、並びに、それに対応する第1の開口3a及び第2の開口3u,3sの形状は、径方向締付部71及び軸方向保持部72の機能が発現されれば、例えば断面円状や断面楕円状等の任意の形状を適宜採用することができる。またさらに、ステアリング装置の全体構成も、電動パワーステアリング装置1として例示した構成に制限されない。
以上説明したとおり、本発明のステアリング装置及びその製造方法は、製造コストや設備コストの削減により経済性を向上させることができるとともに、ベアリングの損傷や変形等を抑止することが可能であり、さらに、ベアリングの保持性や耐久性を一層向上させることができるので、ステアリング装置を備える例えば車両一般、及び、それらの製造等に広く且つ有効に利用することができる。
1 電動パワーステアリング装置(ステアリング装置)
3a 第1の開口
3u,3s 第2の開口
7,8 締結バンド(締結具)
7a ヘッド部
7b 端部
7H 締結孔
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
12A アウターシャフト
12B インナーシャフト
13 コラムチューブ
13A アウターコラム,直管
13B インナーコラム
13H アウターコラムの開放端
131 アウターコラムの周壁
133 第3の凸部
135 開口
14 支持ブラケット
15,17 自在継手
16 中間シャフト
18 車体
19 出力軸
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
29 電動モータ
291 ケース
30 ステアリングギヤ
31 入力軸
32 タイロッド
40 ベアリング
41 インナーレース
42 アウターレース
42a アウターレースの外壁面
42u アウターレースの車体後方側端面
42s アウターレースの車体前方側端面
43 ボール
70,80 バンド部
71,81 径方向締付部
71a,81a 第1の凸部
72,82 軸方向保持部
72u,72s 第2の凸部
73 バンド部の表(おもて)面
74 バンド部の裏面
75 セレーション
G コラムチューブの軸方向

Claims (5)

  1. ステアリングホイールと、
    前記ステアリングホイールに固定されたステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトが挿通されたコラムチューブと、
    前記ステアリングシャフトを回転自在に支持するように前記コラムチューブ内に配置されたベアリングと、
    帯状をなし、前記コラムチューブの周壁に巻回されており、かつ、前記ベアリングを前記コラムチューブの内部空間における径方向内側へ向かって締め付ける径方向締付部、及び、前記コラムチューブの軸方向における前記ベアリングの移動を規制して前記ベアリングを保持する軸方向保持部を有する締結具と、
    を備え、
    前記径方向締付部は、前記コラムチューブの周壁に形成された第1の開口に前記周壁の外側から嵌着し、かつ、前記径方向内側へ向かって凸設して前記ベアリングに当接する第1の凸部を有し、
    前記軸方向保持部は、前記コラムチューブの周壁に形成された第2の開口に前記周壁の外側から嵌着し、かつ、前記径方向内側へ向かって凸設して前記ベアリングと係合する第2の凸部を有し、
    前記ベアリングは、前記コラムチューブにおける前記径方向締付部及び前記軸方向保持部が形成された部位に固定されている、
    ステアリング装置。
  2. 前記軸方向保持部は、前記コラムチューブの周壁の一部が前記コラムチューブの内部空間における径方向内側へ向かって屈曲された第3の凸部を有する、
    請求項1記載のステアリング装置。
  3. ステアリングホイール、前記ステアリングホイールに固定されたステアリングシャフト、前記ステアリングシャフトが挿通されたコラムチューブ、及び、前記コラムチューブに嵌装され、前記ステアリングシャフトを回転自在に支持するベアリングを備えるステアリング装置の製造方法であって、
    帯状をなし、かつ、一面側に凸設する第1の凸部、及び、前記一面側に凸設する第2の凸部を有する締結具を準備する工程と、
    前記コラムチューブの周壁に第1の開口及び第2の開口を形成する工程と、
    前記コラムチューブにおける前記第1の開口及び前記第2の開口が形成された部位に、前記ベアリングを配置する工程と、
    前記締結具を前記コラムチューブの周壁に巻回し、前記第1の開口及び前記第2の開口に、それぞれ、前記締結具の前記第1の凸部及び前記第2の凸部を前記周壁の外側から嵌着し、前記第1の凸部及び前記第2の凸部を前記コラムチューブの内部空間における径方向内側へ向かって凸設させて前記ベアリングに当接させる工程と、
    前記締結具を締結することにより、前記第1の凸部を含む部位を、前記ベアリングを前記径方向内側に向かって締め付ける径方向締付部として機能させ、かつ、前記第2の凸部を含む部位を、前記コラムチューブの軸方向における前記ベアリングの移動を規制して前記ベアリングを保持する軸方向保持部として機能させる工程と、
    を有するステアリング装置の製造方法。
  4. 前記コラムチューブの周壁の一部を前記コラムチューブの内部空間における径方向内側へ向かって屈曲して、前記軸方向保持部の一部として機能する第3の凸部を形成する、
    請求項3記載のステアリング装置の製造方法。
  5. 前記第1の開口及び前記第2の開口を形成する工程においては、前記第1の開口及び/又は前記第2の開口をレーザ加工によって形成する、
    請求項3又は4記載のステアリング装置の製造方法。
JP2012204867A 2012-09-18 2012-09-18 ステアリング装置及びその製造方法 Active JP5920583B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012204867A JP5920583B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 ステアリング装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012204867A JP5920583B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 ステアリング装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014058255A true JP2014058255A (ja) 2014-04-03
JP5920583B2 JP5920583B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=50615152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012204867A Active JP5920583B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 ステアリング装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5920583B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02112579U (ja) * 1989-02-25 1990-09-10
JPH11342853A (ja) * 1998-06-03 1999-12-14 Toyota Motor Corp コラムチューブへのベアリングの固定方法
WO2004031018A1 (ja) * 2002-10-04 2004-04-15 Nsk Ltd. ステアリングコラム装置
JP2009055743A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Nsk Ltd 外付けダンパ及び電動パワーステアリング装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02112579U (ja) * 1989-02-25 1990-09-10
JPH11342853A (ja) * 1998-06-03 1999-12-14 Toyota Motor Corp コラムチューブへのベアリングの固定方法
WO2004031018A1 (ja) * 2002-10-04 2004-04-15 Nsk Ltd. ステアリングコラム装置
JP2009055743A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Nsk Ltd 外付けダンパ及び電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5920583B2 (ja) 2016-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5850115B2 (ja) 自動車用ステアリング装置
US7651132B2 (en) Impact absorbing system of steering column for vehicle
US8235420B2 (en) Steering apparatus, manufacturing method of steering apparatus and manufacturing method of shaft
US9139219B2 (en) Energy absorbing member and impact absorbing steering apparatus
JP2010006323A (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
JP5920583B2 (ja) ステアリング装置及びその製造方法
JP2008189223A (ja) ステアリング装置用シャフト及びその製造方法
JP5958203B2 (ja) ステアリング装置の製造方法
JP5999337B2 (ja) ステアリング装置及びその製造方法
JP5786760B2 (ja) テレスコピックステアリング装置
JP5920582B2 (ja) ステアリング装置及びその製造方法
JP5451435B2 (ja) エネルギー吸収ステアリングコラム
JP5545275B2 (ja) 衝撃吸収式ステアリングシャフトの製造方法
JP6094853B2 (ja) ステアリング装置及びその製造方法
JPH1045005A (ja) ステアリング装置の動力伝達軸およびその組立方法
JP5958202B2 (ja) ステアリング装置の製造方法
JP5327189B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置及びその組立方法
JP2010089709A (ja) ステアリング装置及びその製造方法
JP2008290702A (ja) ステアリング装置
JP5958204B2 (ja) ステアリング装置の製造方法
JP5737370B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP5212714B2 (ja) 車両用衝撃吸収操舵装置
JP5327202B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP2001088715A (ja) コラプシブルシャフト
JP2008137481A (ja) エネルギ吸収式中間シャフト及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5920583

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250