JP2014058009A - 研磨ディスク - Google Patents

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Abstract

【課題】処理対象に強く押し付けることができる研磨ディスクの提供を図る。
【解決手段】 本発明は、基板2と、基板2の上面と下面の各々に配列された複数枚の研磨シート3とを備えた研磨ディスク1であり、基板2には複数のスリット21を備える。スリット21は基板2の外周から基板2の内側に向けて形成され、研磨シート3は、屈曲部30から二つに折り曲げられ、上側シート部31と下側シート部32とに区画され、屈曲部30の位置で1枚又は複数枚の研磨シート3がスリット21に通されており、上側シート部31が基板2の上面側に配置され、下側シート部32が基板2の下面側に配置される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、研磨ディスクに関するものである。
各種工作物の表面を研磨する手段や、鋼板の突き合わせ溶接を行った際に生じた溶接ビードを除去する手段として、研磨ディスクが用いられている。この研磨ディスクは、多数の研磨材即ち砥粒を付着させた研磨シートがディスクに固定されたものであり、この研磨ディスクを回転工具本体から下方に突出する回転軸に取り付けて、回転させることにより、研磨を行なうものである。
一般的な研磨ディスクは、円盤状の基板の下面に、短冊状の多数の研磨シートを固定したものであり、上方の回転工具本体を手で持って、研磨ディスクの下面を被研磨体に押し付けた状態で研磨ディスクを回転させて研磨作業を行なうものである。この種の研磨ディスクでは、通常、短冊状の研磨シートを、そのまま基板に接着固定しているが、特許文献1の図6に示されるように、研磨シートを2つ折りにして、基板の下面に接着固定するものも用いられている。
また、2つ折りにした研磨シートを用いるものとしては、特許文献1の図6に示されたもののように下面のみに研磨シートを配置するものもあるが、研磨ディスクの下面のみならず、研磨ディスクの外周面や、研磨ディスクの上面においても、研磨できるようにした、3面研磨可能な研磨ディスクが開発されている。
2つ折りにした研磨シートを用いた3面研磨可能な研磨ディスクとしては、現在、2種類の構造が知られている。
1種類目の3面研磨可能な研磨ディスクk1は、図4(A)に示すように、2つ折りにした研磨シートk3を、その折り目k30が円盤状の基板k2の外周k21にほぼ沿うように配置し、基板k2に固定したものである。研磨シートk3は、基板k2の外周の各位置に配置される。図4(A)において、図面の煩雑を避けるため、一部の研磨シートk3のみ示している。基板k2への固定は、折り目k30から上半分k31を基板k2の上面側に接着剤で接着し、折り目k30から下半分k32を基板k2の下面側に接着することにより、行なわれている。
前記1種類目の研磨ディスクでは、研磨シートの折り目が基板外周に沿うため、研磨ディスクの外周面にて研磨を行う際、研磨に関与するのは、研磨シートの厚み方向の極めて限られた砥粒である。当該砥粒が目詰まりしたり剥離すれば直ちに研磨ディスクの寿命は尽きるのであり、その寿命は比較的短い。
2種類目の3面研磨可能な研磨ディスクは、図4(B)に示すように、2つ折りにした研磨シートk3を、環状の固定金具k10の周囲に、その折り目k30が略放射状となるように環状に配置したものである。
図4(B)に示す前記2種類目の研磨ディスクでは、上記環状の固定金具k10が上下2つの環状体k11にて構成され、当該2つの環状体の間に、二つ折りにされ重ねられた複数の研磨シートk3の各ブロックの一端を挟んで固定する。
図示は省略するが、この他、図4(B)に類する研磨ディスクとして、上記固定金具k10を環状体とし、当該環状体へ複数の爪が環状に配置されたものを例示し得る。当該各爪の基端は、上記環状体へ固定されており、当該各爪の先端は、上記各ブロックの一端に突き通されて各ブロックを上記環状体に固定するのである。各ブロックには、爪を通す穴が事前に設けられている。
前記2種類目の研磨ディスクでは、研磨ディスクの外周面による研磨において、上記折り目k30が放射状に伸びて研磨シートの幅方向を被研磨物に向け、当該幅方向の多くの研磨材を被研磨物へ向けることができる。従って製品寿命は、比較的長い。
しかし、前記2種類目の研磨ディスクは、次の問題がある。
固定金具k10があるので研磨ディスクの上面又は下面を十分に利用することができない。被研磨物に押し付けられるのは、研磨シートのみである。従って、研磨シートのブロックが撓んで、十分な研磨が行えない事態が生じた。
この問題は、前記特許文献1の図6の研磨ディスクも同様である。
特に前記2種類目の研磨ディスクでは、手作業にて、複数の研磨シートが上記の固定金具を構成する2枚の環状体の間へ入れられ、当該固定金具へ入れられた後にプレスされ、更に接着剤が塗布されて基板へ研磨シートが取り付けられるのであるが、金具を入れる上記の作業は難しく、熟練者を要する作業工程である。また、上述の通り、接着剤にて接着する接着工程の前に、プレス工程が必要であった。前述の環状体に複数の爪を備えた研磨ディスクについても、爪を鉤状に曲げて研磨シートのブロックへ突き通すために、ブロックに設けた穴に手作業で爪を嵌めた後プレス等の加工工程を行うことが、接着工程の前に必要である。
次に、特許文献2は、研磨シートを多数重ね合わせて輪状に形成した研磨輪を開示する。この研磨輪は、円筒状の中芯部材に、略軸方向に伸びる溝部を多数形成し、これらの溝部に研磨シートの基端辺を挿入して固定したものである。
特許文献2の研磨シートは、折り曲げられていない。特許文献2に示された研磨輪は、研磨ディスクと用途が異なる。特許文献2の研磨ディスクは、3面研磨すること自体が求められるものではなく、3面研磨を行えるものではない。
次に、特許文献3は、柔軟な円盤状の基板と、この基板の表面へ接着剤にて貼り付けた円板状やドーナツ状の研磨シートとから構成された研磨具にあって、基板の周縁から中心方向に向け複数本のスリットを設けた研磨ディスクを開示する。
特許文献3において、スリットは、柔軟性を確保する目的で設けられており、研磨シートを固定するためのものではない。特許文献3の研磨ディスクは、円板状やドーナツ状の研磨シートを貼り付けるものであり、3面研磨に対応できるものではない。
特開2004−82299号公報 実用新案登録第3177212号公報 実開平6−9869号公報
本発明の第1の目的は、複数の研磨シートが設けられた上記三面を研磨用の面とする研磨ディスクについて、研磨シートの撓みを抑えて、確実に処理対象に研磨シートを押し当てて研磨が行えるものを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、研磨ディスクの研磨可能な寿命、特に外周面での研磨について、比較的寿命の長い研磨ディスクの提供を図ることにある。
更に、本発明の第3の目的は、三面研磨可能な研磨ディスクにおいて、接着剤のみにて、金具を用いる場合と比べて遜色のない、研磨シートの基板への強固な固定を可能とすることにある。
また更に、本発明の第4の目的は、前記研磨ディスクの製造を容易にし、製造コストをダウンさせることである。
本発明では、回転工具の回転部に取り付けられる基板と、前記基板の上面と下面の各々に配列された複数枚の研磨シートとを備えた研磨ディスクにおいて、前記基板には複数のスリットが形成され、前記スリットは前記基板の外周から前記基板の内側に向けて形成されており、前記研磨シートは、屈曲しており屈曲部にて上側シート部と下側シート部とに区画され、前記屈曲部の位置で1枚又は複数毎の前記研磨シートが前記スリットに通されており、前記上側シート部が前記基板の前記上面側に配置され、前記下側シート部が前記研基板の前記下面側に配置されていることを特徴とする研磨ディスクを提供する。
ここで屈曲部とは、折り目の他、折り目が付かない湾曲部分も含む。
特に請求項2に記載の本発明では、前記研磨シートの一部が、前記基板の外周よりも外側に突出している。
また、請求項3に記載の本発明では、前記研磨シートの一部同士を、前記基板の厚み方向に重ねたものである。
請求項4に記載の本発明では、前記研磨シートは、織布と、その表面に配置された多数の研磨材とを備え、前記織布は、太い糸と細い糸との何れか一方を経糸とし、何れか他方を緯糸として織られた布であり、前記太い糸と平行に前記屈曲部が形成されている。
本願の各発明より、複数の研磨シートが設けられ、上下両面と端面とを研磨用の面とする三面研磨可能な研磨ディスクについて、研磨シートの上面側シート部と下面側シート部との間に挟んだ基板を芯として、研磨シートを確実に被研磨物へ押し付けることができる。
このため、硬い被研磨物に対しては、基板と研磨シートに撓み難い或いは変形し難いものを採用し、比較的柔らかい被研磨物に対しては基板と研磨シートに撓み易いものを採用することによって、研磨ディスク全体の撓み具合を変えて用途に応じた研磨を行うことができる。
特に、個々の研磨シートについて、屈曲部を基板の半径方向に沿わせると共に当該屈曲部にて区画された上側シート部を基板の上面側に配置し且つ下側シート部を基板の下面側へ配置し、上側シート部と下側シート部との間に基板を介在させることにより、研磨シートの研磨ディスク外周面から外側へ突出する部分の形状維持に基板が寄与する。
また、当該突出する部分の突出幅分、端面による研磨が行える。
従って、基板の外周から突出する当該幅の寸法の設定により、研磨ディスクにおいて端面研磨可能な寿命を増減できる。
また、スリットは、研磨シートの基板への固定に寄与する。スリットの当該寄与により、例えば、接着剤のみでも、研磨シートを基板へ固定することができる。
更にまた、スリットが、研磨シートを取り付け専用部として設けられるため、スリットの本数の増減や、スリットの隙間の幅の変更によって、研磨シートの取り付け枚数の変更を行うことができる。
また本発明に係る研磨ディスクの製造において、例えば、上記の通りスリットへ、屈曲させた研磨シートを挟むという素人でもできる極めて簡単な作業の後、接着剤で接着する工程だけで済ますことができる。従って、複数の研磨シートを金具に嵌めるという熟練を要する面倒な手作業や、研磨シートを金具に入れた後に行われるプレス工程を排除することができる。
特に請求項2に記載の本発明では、前記研磨シートの一部を、基板の外周より外側へ突出させることによって、3面研磨が行える(図1(B)及び図2(D))。
また、請求項3に記載の本発明では、前記研磨シートの一部同士を、前記基板の厚み方向に重ねて、研磨シートの強度の向上を望めるものとした。
更に、請求項4記載の本発明では、太い糸と細い糸の何れか一方を経糸とし、何れか他方を緯糸として織られた布を用いた研磨シートについて、上記太い糸の夫々が上記屈曲部と平行に伸びるものとして、上記細い糸の夫々が上記屈曲部と平行に伸びる場合に比べて、研磨シートを腰折れし難いものとした。また、製造時屈曲部を形成するのに、太い糸を屈曲させずに済む。
(A)は本発明の一実施の形態に係る研磨ディスクの平面図。(B)は(A)の研磨ディスクの基板の平面図。 (A)は図1(B)の基板の正面図、(B)は図1(A)の研磨ディスクに取り付けられている折り込み前の研磨シートの展開状態を示す一部切欠平面図、(C)は(B)の研磨シートを基板へ取り付ける状態を示す一部切欠正面図、(D)は図1(B)の基板へ研磨シートを1枚のみ配置した状態を示す一部切欠平面図、(E)は研磨シートの織布の糸と基板との位置関係を示す説明図、(F)は(C)の研磨シートを固定した状態を示す一部切欠正面図。 (A)は図2(F)の研磨シートの変更例を示す一部切欠正面図、(B)は図2(C)に示す状態の研磨シートの更に変更例を示す一部切欠正面図、(C)は基板の変更例を示す断面図。 (A)はディスクの三面を研磨に用いる従来の研磨ディスクの一例について研磨シートの取付け・配置の説明図、(B)はディスクの三面を研磨に用いる従来の研磨ディスクの他の例を示す斜視図。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1(A)及び図2へ示す通り、この研磨ディスク1は、基板2と、基板2の上面と下面の各々に配列された複数枚の研磨シート3とを備え、基板2には複数のスリット21が設けられている。スリット21は基板2の外周から基板2の内側に向けて形成され、研磨シート3は、屈曲部30から二つに折り曲げられ、上側シート部31と下側シート部32とに区画され、屈曲部30の位置で1枚又は複数枚の研磨シート3がスリット21に通されており、上側シート部31が基板2の上面側に配置され、下側シート部32が基板2の下面側に配置される。
以下、各部の構成について詳述する。
先ず基板2について説明する。
基板2は、回転工具の回転部(図示しない。)に取り付けられるものであり、図1(B)及び図2(A)へ示す通り、樹脂または金属にて形成された円盤である。
図1(A)(B)へ示す通り、平面視において、基板2の中央には、基板2の上面2aから下面2bに貫通する孔20が設けられている。当該孔20に、上記回転工具の回転部を構成するシャフトが嵌められ、研磨ディスク1が回転工具へ固定される。
上記の通り、上記基板2には、図1(B)及び図2(A)へ示す、複数のスリット21が形成されている。スリット21は夫々、基板2の外周から基板2の内側に向けて形成されている。具体的には、スリット21は、基板2の外周面2cから基板2の径の内側へ向けて伸びる切れ込みである。スリット21は、研磨シート3を基板2の上面2a側から下面2b側へ通すことができる大きさを備える。
図示した基板2において、スリット21は、30本設けられている。但し、基板2へ取り付ける研磨シート3の枚数の増減や研磨シート3の寸法の変更に応じて、スリット21の数は、変更可能である。
図1(B)へ示す通り、基板2の平面視において、スリット21は、基板2外周上の当該スリット21端部(外側端)における基板2の半径wに対し、斜めに伸びる。具体的には、基板2の回転方向rについてスリット21の内側端21aがスリット21の外側端21bよりも先行するように、スリット21は前記半径wに対し斜めに伸びる。
各スリット21は、平面視において、基板2が呈する円の中心に向けて伸びるもの、即ち、各スリット21は、上記半径wと一致するものとしてもよい。但し、研磨シート3の後端側について、基板2外周の外側へはみ出る部分を小さくするため、上記の通り、内側端21aのほうが当該スリット21の外側端21bより先行するよう、スリット21を斜めに配置するのが好ましい(図2(D))。
次に研磨シート3について説明する。
研磨シート3は、表面に研磨材が設けられている。研磨シート3は、手で屈曲させることができる柔軟なシートである。
この実施の形態において、研磨シート3は、織布の表面へ、研磨材である砥粒を固着させたものである。
図2(B)へ示す通り、研磨シート3は矩形のシートであり、二つに折り曲げられる。研磨シート3は、折り目即ち屈曲部30から二つに折り曲げられていることで、上側シート部31と下側シート部32とに区画される。
製造時において、図2(C)へ示す通り、屈曲部30の位置で研磨シート3が基板のスリット21に通され、上側シート部31が基板2の上面2a側に配置され、下側シート部32が基板2の下面2b側に配置される。
また、図2(D)へ示す通り、研磨ディスク1の回転方向rについて、屈曲部30が先頭に位置し、屈曲部30から後方に、上側シート部31及び下側シート部32が伸びるように配置される。
屈曲部30により上記の上側シート部31と下側シート部32とに区画されるものであればよく、屈曲部30を折り目に限定するものではない。例えば屈曲部30は、折り目のない、U字状に湾曲した部分であってもよい。また、屈曲部30を折り目とする場合も、1本の折り目に限定するものではなく、屈曲部30を複数の折り目にて構成するものであってもよい。例えば、屈曲部30は、2本の折り目にてコ字状に屈曲するものであっても実施できる。
また、研磨シート3は、矩形に限定するものではなく、他の多角形状や、円孤その他の曲線状、或いは直線と曲線とが複合して輪郭を形成するものであっても実施できる。研磨シート3を矩形とする場合も、上記の長方形に限定するものではなく、台形や、他の四辺形として実施することができる。
この実施の形態において、上側シート部31と下側シート部32とは、屈曲部30から同じ長さを有する。但し、上側シート部31のほうが下側シート部32よりも長いものとしても、逆に下側シート部32のほうが上側シート部31よりも長いものとしても、実施できる。
また、研磨ディスクの回転方向に対する研磨シートの向きを、上記の図1に示すものと反対の向きに配置して実施してもよい。
図2(D)へ示す通り、研磨シート3の一部は、基板2の外周よりも外側に突出している。
外径10cm前後の一般的な研磨ディスクの製品を考慮すると、研磨シート3の一部の上記突出幅は、5〜8mmとするのが好ましく、5〜7mmとするのがより好ましく、6〜8mmとするのが最も好ましい。但し、研磨ディスクの半径方向に沿った研磨シートの幅方向を、被研磨物に向けるものであればよく、上記突出幅は、用途に応じて、上記数値範囲外のものとして実施できる。
また、基板2の径や研磨シート3の厚み、重ねる研磨シート3の枚数に応じて、上記数値を変更することも可能である。
研磨シート3の一部を基板2の外周よりも外側に突出させることにより、研磨ディスクの外周面をより効果的に研磨に用いる、三面研磨を実現できたのである。
この実施の形態において、研磨シート3を構成する前述の織布は、太い糸aと細い糸bとの何れか一方を経糸とし、何れか他方を緯糸として織られた布である。図2(B)(E)へ示す通り、太い糸aと平行に屈曲部30が形成されている。上記の太い糸aを、基板2の径の内外方向に伸びるよう配置することにより、研磨シート3を、基板2の外周よりも外側に突出させた部分について、上下方向への力に対して、変形し難いものとすることができる。また、太い糸aと平行に屈曲部30を形成することにより、製造時の屈曲部30の折り曲げ加工が容易である。
この実施の形態では、図2(C)へ示すように、各スリットに1枚の研磨シート3が通される。
互いに隣合うスリット21に各々通された研磨シート3の一部同士は、基板2の厚み方向について重なっている(図2(F))。
各研磨シート3をスリット21の夫々に通した後、接着剤にて、上側シート部31を基板2の上面2aに、下側シート部32を基板2の下面2bに固定する。
詳しくは、図2(F)へ示すように、1枚の研磨シート3の上側シート部31と下側シート部32の屈曲部30から回転方向rにおける後続の研磨シート3の屈曲部30までの各部分について、接着剤にて当該1枚の研磨シート3の上側シート部31の下面を基板2の上面2aへ下側シート部32の上面を基板2の下面2bへ貼り付ける。
当該1枚の研磨シート3の上側シート部31と下側シート部32の、前記後続の研磨シート3の屈曲部30より後方の各部分を、接着剤にて当該後続の研磨シート3の上側シート部31の上面と下側シート部32の下面の夫々に貼り付ける。
図2(F)へ示すように研磨シート2同士を、三重や、四重以上重ねるものとしてもよいし、図3(A)へ示すように二重に重ねるものとしてもよい。
更に、図3(B)へ示す通り、1つのスリット21へ複数の研磨シート3を重ねて通すものとしても実施できる。図3(B)へ示す実施の形態において、言及しない事項については、図1〜図3へ示す他の実施の形態と同様である。
上記の通り、1つのスリット21へ複数の研磨シート3を重ねることにより、摩耗に対し研磨ディスクの寿命をより長いものとした。また、研磨シート3の前述の基板2の外周からの突出部分の、剛性を大きなものとし、基板2外周を処理対象へ、より強く押し付けることができる。
上述してきた各実施の形態において、基板2は、平らな円盤とした。但し、図3(C)へ示す通り、基板2を、中央が高い円錐台状として実施するのが好ましい。
上述してきた通り、本発明は、基板を研磨シートの芯とすることにより、上下両面と端面の三面にて確実に研磨を行うことができる研磨ディクスを提供するものである。
そして、被研磨物が硬い場合など、被研磨物に対し強く研磨シートを当てる必要がある用途では、基板や研磨シートに変形し難いものを採用し、逆に被研磨物が削れ易いものや傷みやすいものである場合など、被研磨物に対し柔らかく研磨シートを当てる必要がある用途では、上板や研磨シートも撓み易いものを採用すればよい。
また、本発明に係る研磨ディスクにおいて、スリットが研磨シートの取り付け専用部として設けられるため、スリットの本数を増やすことによって、より多くの研磨シートを取り付けることができる。例えば、前述の、図4(B)へ示す研磨ディスクの研磨シートは多くて45枚、図4(A)に示す研磨ディスクの研磨シートは多くて60枚であるのに対して、本発明に係る研磨ディスクでは、一般的な大きさの基板を用いるものとして60〜72枚程度の研磨シートを簡単に取り付けることができ、更にそれ以上の多くの研磨シートを基板へ取り付けることができる。
1 研磨ディスク
2 基板
3 研磨シート
21 スリット
30(研磨シート3の)屈曲部
31(研磨シート3の)上側シート部
32(研磨シート3の)下側シート部

Claims (4)

  1. 回転工具の回転部に取り付けられる基板と、
    前記基板の上面と下面の各々に配列された複数枚の研磨シートとを備えた研磨ディスクにおいて、
    前記基板には複数のスリットが形成され、
    前記スリットは前記基板の外周から前記基板の内側に向けて形成されており、
    前記研磨シートは、屈曲しており屈曲部にて上側シート部と下側シート部とに区画され、
    前記屈曲部の位置で1枚又は複数毎の前記研磨シートが前記スリットに通されており、前記上側シート部が前記基板の前記上面側に配置され、前記下側シート部が前記基板の前記下面側に配置されていることを特徴とする研磨ディスク。
  2. 前記研磨シートの一部が、前記基板の外周よりも外側に突出していることを特徴とする請求項1記載の研磨ディスク。
  3. 互いに隣合うスリットに各々通された前記研磨シートの一部同士が、前記基板の厚み方向に重なっていることを特徴とする請求項1又は2記載の研磨ディスク。
  4. 前記研磨シートは、織布と、その表面に配置された多数の研磨材とを備え、
    前記織布は、太い糸と細い糸との何れか一方を経糸とし、何れか他方を緯糸として織られた布であり、
    前記太い糸と平行に前記屈曲部が形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の研磨ディスク。
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