JP2014057755A - 薬剤調製支援装置、薬剤調製支援システム及び薬剤調製支援方法 - Google Patents

薬剤調製支援装置、薬剤調製支援システム及び薬剤調製支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薬剤の調製作業について均質な作業品質を確保し、調製作業の効率性を向上させる。
【解決手段】薬剤の処方データに応じて実行する薬剤調製作業を支援する薬剤調製支援装置30であって、接続部36と、入力部37a、37bと、制御部31と、表示部38と、を備える。接続部36は、薬剤調製作業の少なくとも一部である作業工程を自動的に実行する一以上の調製機器51〜53に接続可能である。入力部37a、37bは、薬剤調製作業を行う作業者の操作による情報の入力を受け付ける。制御部31は、一以上の調製機器51〜53からの情報及び作業者の操作による情報のうち少なくとも一方に基づき、薬剤調製作業に関する情報を更新する。表示部38は、制御部31により更新された薬剤調製作業に関する情報を薬剤調製作業の進捗に応じて表示する。
【選択図】図3

Description

本発明は、病院等において実施される薬剤を調製する作業を支援する装置等に関するものである。
病院等の施設においては、患者ごとの処方箋に応じて、薬剤(例えば、高カロリー輸液や抗がん剤等の注射薬)の混合・調製作業が行なわれる。この作業は、特殊な設備(クリーンベンチ、安全キャビネット等)を使って薬剤師等の作業者によって行われる。薬剤を混合・調製するには、無菌状態にしたり、作業者の安全を確保したりするため、特殊な設備及び環境の下で作業が行なわれる(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許第4934157号明細書 特開2010−279738号公報
薬剤の混合・調製作業は、総合病院等の大規模な施設においては大量に発生する上、時間もかかる。更に、薬剤の混合・調製作業は、従来手作業で行われることが多いため、作業品質は作業者の個々の技量や経験に依存するところが大きい。また将来増加が見込まれる在宅医療に対応できるよう、患者にとってより身近な薬局において注射薬の混合・調製作業が行なわれることが望まれる中、作業者の安全性を確保しつつ効率よく作業を行うとともに、作業者の個々の技量や経験に依存しない均質な作業品質を確保する必要がある。
本開示は、薬剤の調製作業について均質な作業品質を確保し、調製作業の効率性を向上させるのに有効な装置、システム及び方法を提供する。
本開示における薬剤調製支援装置は、薬剤の処方データに応じて実行する薬剤調製作業を支援する薬剤調製支援装置であって、接続部と、入力部と、制御部と、表示部と、を備える。接続部は、薬剤調製作業の少なくとも一部である作業工程を自動的に実行する一以上の調製機器に接続可能である。入力部は、薬剤調製作業を行う作業者の操作による情報の入力を受け付ける。制御部は、一以上の調製機器からの情報及び作業者の操作による情報のうち少なくとも一方に基づき、薬剤調製作業に関する情報を更新する。表示部は、制御部により更新された薬剤調製作業に関する情報を薬剤調製作業の進捗に応じて表示する。
本開示における薬剤調製支援システムは、それぞれが上記薬剤調製装置及び一以上の調製機器を含む複数の調製ユニットと、薬剤調製装置から更新された薬剤調製作業に関する情報を取得し、記憶する管理装置と、を備える。
本開示における薬剤調製支援方法は、薬剤調製作業の少なくとも一部である作業工程を自動的に実行する一以上の調製機器に接続可能な表示装置を用いて、薬剤調製作業を支援する薬剤調製支援方法であって、薬剤調製作業を行う作業者の操作による情報の入力を受け付け、一以上の調製機器からの情報及び作業者の操作による情報のうち少なくとも一方に基づき薬剤調製作業に関する情報を更新し、更新された薬剤調製作業に関する情報を薬剤調製作業の進捗に応じて表示装置により表示する。
本開示によれば、薬剤の調製作業について均質な作業品質を確保し、作業者の安全性を確保しつつ調製作業の効率性を向上させるのに有効である。
実施の形態における薬剤調製支援システム全体の構成例を示す図 実施の形態における管理サーバ及び管理端末の構成例の概略図 実施の形態における調製作業端末の構成例の概略図 実施の形態における薬剤調製支援システムの調製ユニットを示す図 実施の形態における調製機器の一例を示す図 実施の形態における薬剤調製支援システムによる全体の処理の流れを示すフローチャート 実施の形態における管理端末の表示画面の一例を示す図 実施の形態における調製作業端末の表示画面の一例を示す図 実施の形態における調製作業端末の表示画面の一例を示す図 実施の形態における調製作業端末の表示画面の一例を示す図 実施の形態における調製作業端末の表示画面の一例を示す図 実施の形態における調製作業端末の表示画面の一例を示す図 実施の形態における最終鑑査工程におけるメッセージの一例を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態)
以下、図1〜11を用いて、実施の形態1について説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.薬剤調製支援システムの構成]
図1は、実施の形態1における薬剤調製支援システム1(薬剤調製支援システムの一例)の全体構成を示す。薬剤調製支援システム1は、例えば病院内において、抗がん剤や高カロリー輸液等の注射薬の混合・調製作業を支援するシステムとして用いられる。薬剤調製支援システム1は、調製過誤の発生リスクを軽減し、作業者の安全性を確保しつつ、混合・調製作業を効率化し、更に調製作業のトレーサビリティを向上させることを目的とする。
図1に示すように、本実施の形態に係る薬剤調製支援システム1は、管理サーバ10(管理装置の一例)と、管理端末20と、複数の調製作業端末30(薬剤調製支援装置又は表示装置の一例)と、を備える。
管理サーバ10は、薬剤調製支援システム1の処理全体を管理する管理装置であって、ネットワークNを介して管理端末20や調製作業端末30に接続される。なお、ネットワークNは、有線であっても無線であってもよく、例えば管理端末20は有線で接続され、調製作業端末30は無線で接続されるものであってもよい。なお、以下の説明においても、接続とは、特に断らない限り有線、無線のいずれであってもよいものとする。
ネットワークNはローカルエリアネットワークであってもよいし、その一部がインターネットを介するものであってもよい。
管理サーバ10は、電子カルテシステム等の注射薬の処方データ発生源システム9と接続され、同システムから医師により作成された処方データを受信する。管理端末20は、ネットワークNを介して管理サーバ10にアクセスし、後述するように薬剤調製作業に関する情報を含む複数患者の施用情報を一括して管理・表示する。
各調製作業端末30は、一施用毎の薬剤調製作業の進捗情報を管理・表示すると共に、ネットワークNを介して管理サーバ10に入力された調製作業の進捗情報を送信する。調製作業端末30は、薬剤調製作業を行なう無菌状態に維持されたクリーンルーム内の安全キャビネットC(又は、クリーンベンチ等)に設置され、後述する調製ユニットにおいて調製機器に接続される。
ネットワークNには更に調製作業の結果を鑑査するのに用いられる最終鑑査端末60が接続される。
以下、管理サーバ10、管理端末20、及び調製作業端末30の各構成について具体的に説明する。
[1−1−2.管理サーバの構成]
図2は管理サーバ10の構成の一例を概略的に示す。管理サーバ10は、バスBを介して接続されるCPU11と、RAM13と、通信部15と、所定のインターフェース16を介して接続される記憶部19とを含むコンピュータ装置である。CPU11は、各種アプリケーションプログラム等を実行することにより、各部の制御や情報の生成を行う演算ユニットである。RAM13は、CPU11の処理において実行されるプログラム、及びプログラム処理において適宜変化するパラメータの格納エリア、ワーク領域として使用される。通信部15は、ネットワークNを介して他の装置と通信を行なう。記憶部19は、情報記憶媒体としての例えばハードディスク等の外部記憶装置である。また、管理サーバ10は、例えばデータベース(図示省略)を有し、後述する薬剤の調製管理データ等の情報を記憶、更新する。
[1−1−3.管理端末の構成]
図2は更に、管理端末20の構成の一例を概略的に示す。管理端末20は、ネットワークNを介して、管理サーバ10にアクセスしそのデータベースの情報を読み込んで表示する。管理端末20は、バスBを介して接続されるCPU21と、RAM23と、通信部25と、所定のインターフェース26を介して接続される入力部27と、表示部28と、記憶部29とを含むコンピュータ装置である。CPU21は、各種アプリケーションプログラム等を実行することにより、各部の制御や情報の生成を行う演算ユニットである。RAM23は、CPU21の処理において実行されるプログラム、及びプログラム処理において適宜変化するパラメータの格納エリア、ワーク領域として使用される。通信部25は、ネットワークNを介して他の装置と通信を行なう。入力部27は、CPU21に各種の指令を入力するためにユーザにより操作される。表示部28はディスプレイであり、各種情報をテキスト又はイメージ等により表示する。記憶部29は、例えば、情報記憶媒体としての例えばフラッシュメモリ、ハードディスク等の外部記憶装置である。
[1−1−4.調製作業端末の構成]
図3は、調製作業端末30の構成の一例を概略的に示す。調製作業端末30は、バーコード等により読み込まれた施用情報に基づき管理サーバ10にアクセスし、そのデータベースの処方データを読み込んで表示すると共に、薬剤調製作業の進捗情報の入力を受け付けてその情報を管理サーバ10に送信する。調製作業端末30は、処方データ等に沿って複数の薬剤を調製する際の調製内容、作業工程及びその進捗情報、調製記録等の表示を行う携帯可能なタッチパネル等である。バスBを介して接続されるCPU31と、RAM33と、通信部35と、所定のインターフェース36(接続部の一例)を介して接続されるバーコード入力部37a(入力部の一例)と、タッチ操作部37b(入力部の一例)と、表示部38(表示部の一例)と、記憶部39とを含む。CPU31は、各種アプリケーションプログラム等を実行することにより、各部の制御や情報の生成を行う演算ユニットである。RAM33は、CPU31の処理において実行されるプログラム、及びプログラム処理において適宜変化するパラメータの格納エリア、ワーク領域として使用される。通信部35は、ネットワークNを介して他の装置と通信を行なう。バーコード入力部37aは、施用情報を入力するためのバーコードを読み込んだり、後述する調製ユニットに接続・設置されたバーコードリーダ51aにより読み取られた情報を入力する。タッチ操作部37bは、作業者のタッチ操作等により情報や各種の指令をCPU21入力するために操作される。なお、入力部の形態はこれに限られない、操作キーやキーボード等の入力部を備えていてもよい。表示部38はディスプレイであり、各種情報をテキスト又はイメージ等により表示する。記憶部39は、例えば、フラッシュメモリ等の外部記憶装置である。
調製作業端末30は更に、後述する調製機器に所定のインターフェース36を介して接続されている。調製機器は、薬剤の調製作業の一部である作業工程を自動的に実行する機器である。本実施の形態においては、調製機器の種類として、自動秤量装置51、自動移注装置52、及び自動撹拌装置53を例に挙げて説明する。
[1−1−5.調製ユニット]
調製ユニット(調製ユニットの一例)は、調製作業端末30と調製機器との組み合わせ、又は調製作業端末30のみから構成される。各調製ユニットは、一つの安全キャビネットCに設置され、使用される。薬剤調製支援システム1には複数種の調製ユニットが接続され、後述するように、管理サーバ10により薬剤の混合・調製の際に最も適した調製ユニット(一つの安全キャビネットに対応)を選択することにより、調製工程を効率よく且つ安全に行う。
図4は、調製ユニットの種類を示す。図4(a)は調製ユニット1を示し、調製作業端末30と、自動秤量装置51、自動移注装置52、及び自動撹拌装置53との組み合わせから構成される。図4(b)は調製ユニット2を示し、調製作業端末30と、自動秤量装置51及び自動移注装置52との組み合わせから構成される。図4(c)は調製ユニット3を示し、調製作業端末30と自動秤量装置51との組み合わせから構成される。図4(d)は調製ユニット4を示し、調製作業端末30のみから構成される。調製ユニット4は作業を従来の手技のみで行うパターンである。
これらの複数種の調製ユニットは、薬剤調製システム1に設けられ、後述するように、調製の制約、調製の実施予定日時、患者の待ち時間等に応じて施用毎、つまり薬剤調製作業毎に最も適した調製ユニットが選択される。
以下、各調製機器の機能について簡単に説明する。これらの調製機器は、薬剤の混合・調製作業を効率化安全性の確保、及び薬剤調製作業のトレーサビリティの向上等のため、作業者による調製作業を支援するものである。
<自動秤量装置>
自動秤量装置51は、薬剤調製作業のうち、秤量作業工程を作業者が意識せず重量鑑査できるようにするためのものである。
図5は、自動秤量装置51の一例を示す。自動秤量装置51は、同図に示すように、調製作業端末30を接続可能に構成されている。自動秤量装置51には、バーコードリーダ51a(図3)が接続されており、バーコード情報を読み取って、その薬剤の重量を調製作業端末30に送信する。自動秤量装置51はまた、載置される薬剤の総重量を測定し、その測定情報を調製作業端末30に送信する。
自動秤量装置51は、例えば、図5に示すように、複数の薬剤ビンがそれぞれ載置される薬剤載置部511と、輸液バッグや輸液ボトル等を載置する輸液載置部512とを有し、薬剤の注入前後の重量差を測定する。これにより、手動で秤量する方法に比して、作業者は、薬剤を注入する度に薬剤ビンを秤量器に載せ替えたり、スイッチを操作したりする等の動作を行う必要ない。また、自動秤量装置51は調製作業端末30に接続されていることにより、測定結果を自動的に調製作業端末30に送信し、表示させることができる。また、薬剤の使用量や調製作業手順等の情報を調製作業端末30を介して管理サーバ10に送信しデータベースに記憶することにより、薬剤調製作業の詳細なエビデンスを確保することができる。
なお、バーコードリーダは、調製ユニット内の他の調製機器に接続されていてもよい。
<自動移注装置>
自動移注装置52は、薬剤ビンから薬剤を輸液バッグ等に自動移注する装置である。従来、薬剤の注入は手技で行うことが多いが、輸液に移注する液量を誤ったり、異なる薬剤を注入する等のリスクがある。自動移注装置52は、例えばセットした薬剤ビンから輸液バッグ等に薬剤を自動注入することにより、高精度な移注を可能にする。
<自動撹拌装置>
自動撹拌装置53は、粉末薬剤を扱う場合、攪拌対象である薬剤を手技で液注入し、薬剤の自動攪拌を行う装置である。従来、薬剤の撹拌は手技で行うことが多いが、時間がかかる他、作業者の熟練度等によって溶解性能にばらつきが出る。自動撹拌装置53は、例えば撹拌する薬剤ビンを自動的に回転させたり水平方向に振動させることにより、短時間で粉末薬剤を泡立ちなく溶解させるようにする。
[1−2.動作]
図6は、本実施の形態における薬剤調製支援システム1による全体の処理の流れを示す。
[1−2−1.ステップS101:処方データ取得及び薬剤取揃え工程]
まず、薬剤調製支援システム1において、管理サーバ10は医師により作成された処方データを受信する。管理サーバ10は、受信された処方データに基づき、調製管理データ(薬剤調製作業に関する情報の一例)を生成し、データベースに記憶し管理する。具体的には、処方データに基づき、調製の実施予定日時、患者ID、診療科ID、入院/外来の情報、病棟ID、薬剤払出先等を含むデータを生成する。更にこれらのデータにより特定される施用に対し、後述する薬剤調製作業や最終鑑査の進捗に応じて、調製作業端末30から送信されるデータに基づき、調製作業者ID、調製の進捗、調製完了日時、鑑査者ID、鑑査完了日時、調製機器(手技又は使用する調製ユニット)等のデータを生成し、管理する。
作業者は、取得した処方データに基づき、実際の薬品を取り揃える。
[1−2−2.ステップS102:調製前準備]
管理端末20は、管理サーバ10により生成された調製管理データを表示する。図7は、管理端末20の表示部28(図2)に表示される調製管理データの一表示例を示す。201は操作・検索ボタン表示部を示し、202は調製管理データ表示部を示す。調製管理データ表示部202のうち、製作業者ID、調製の進捗、調製完了日時、鑑査者ID、鑑査完了日時、調製機器(使用する調製ユニット)等のデータは、調製作業端末30から送信されるデータに基づく調製作業や最終鑑査の進捗に応じて、逐次更新、表示される。
作業者は、調製作業を開始する前に、まず管理端末20の画面を確認する。特に、調製管理データ表示部202には、当該調製作業に適するものとし推奨される調製ユニット(例えば、調製ユニット1)が表示される。推奨される調製ユニットについては、例えば符号2021により示されるように特殊な表示がなされる。推奨される調製ユニットの決定は、調製の制約、調製の実施予定日時、患者の待ち時間等の情報に基づき管理サーバ10により決定され、管理端末20に出力される。このように、推奨する調製ユニットを事前に表示することにより、作業者は、調製作業に入る前に、施用毎にいずれの調製ユニットを使用すれば効率的且つ確実に作業を行えるかを確認することができる。なお、この推奨される調製ユニットの表示は、後述する調製作業において、実際に使用する調製ユニットによりバーコードを読み込んだとき、その情報が管理サーバ10に送信され、調製管理データが更新される。この更新に合わせて管理端末20の表示も変更され、確定される(例えば、黒文字)。この場合、推奨された調製ユニットと異なる調製ユニットを用いる場合も、実際に使用する調製ユニットの情報に変更され、確定される。
また、管理端末20は、操作・検索ボタン表示部201を介して調製管理データ表示部202の情報の条件検索やソートを行うことができる。更に、管理端末20は、ルーチンの作業の検索条件を保存するようにしてもよい。これにより、例えば、作業者がルーチンの作業を行っている途中で所定のデータ検索作業を行うために検索条件を変更した場合、そのデータ検索作業終了後、ルーチン作業の検索条件を再度入力することなく一回の操作で読み出すことができる。これにより、ルーチン作業にすぐに戻ることができる。
このように、管理端末20によれば、作業者は、施行時刻やその他の優先度を考慮し各調製ユニットへの適切なナビゲーションを得ることができる。更に、作業者は、各調製ユニットによる各施用の作業進捗・結果を一括してモニタリングすることができる。
[1−2−3.ステップS103:薬剤調製作業]
作業者は、安全キャビネットやクリーンベンチ内において調製作業端末30の画面を見ながら調製作業を行う。調製作業端末30においては、バーコード入力部37aやタッチ操作部37bを介して作業者により入力される情報や、接続された調製ユニットの調製機器から入力される情報に基づき、調製作業の進捗に応じて、表示部38により表示される情報が更新され画面に表示される。以下、画面の遷移例を用いて調製作業端末30を用いて実行される薬剤調製作業の工程を説明する。
図8〜12は、薬剤調製作業の各作業工程において調製作業端末30の表示部38に表示される表示例300を示す。301は、調製作業の各作業工程の進捗状況を示すと共に、タッチ操作ボタンを示す。図示例においては、作業工程が未完了の場合操作ボタンは「未完了」を表示し、作業工程が実行中の場合は「完了」を表示し、作業工程が終了した場合は「済み」を表示する。302は、各作業工程の詳細情報を示す表示部である。303は、作業者に対する注意喚起事項等を含むメッセージを示す表示部である。
図8の表示例は、例えば調製作業端末30により施用情報をバーコード入力して管理サーバ10より読み出した処方データの内容を確認するための画面である。作業者は、表示部302や303を確認して、表示された処方内容や注意事項を確認し、問題がなければ表示部301の「処方内容確認」のタッチ操作ボタンを押し、「完了」から「済み」に表示を遷移させる。その後画面は、図9の画面に遷移する。処方内容確認が完了したことの情報は、管理サーバ10に送信され、管理サーバ10の調製管理データが更新される。この更新情報は、管理端末20により表示される情報(特に、調製進捗)に反映される。なお、調製作業を継続しない場合は、操作ボタンによりキャンセル終了させる。また調製作業を中断する場合(作業進行を中断させる場合)は、操作ボタンにより一時中断させる。
図9の表示例は、作業者が、薬剤の取揃えを確認するための画面である。作業者は、例えばバーコードリーダ51aにより取り揃えた各薬剤のバーコードを読み込む。読み込んだ情報は、調製作業端末30のCPU31により処理され、記憶部39(図3)に記憶されると共に、図9の表示部302に示すように「取揃え」欄において薬剤の取り揃え状況が表示される。作業者は、表示部302や303を確認して、薬剤が取り揃えられたかどうかや注意事項を確認する。なお、図示例では、処方内容と異なる薬剤が読み込まれたため表示部303において注意を喚起している。以上の作業を終了後、問題がなければ表示部301の「薬剤取揃え」のタッチ操作ボタンを押し、「完了」から「済み」に表示を遷移させると共に、図10又は図12の画面に遷移する。薬剤取揃えが完了したことの情報は、管理サーバ10に送信され、管理サーバ10の調製管理データが更新される。この更新情報は、管理端末20により表示される情報(特に、調製進捗)に反映される。なお、調製作業を継続しない場合は、操作ボタンによりキャンセル終了させる。また調製作業を中断する場合(作業進行を中断させる場合)は、操作ボタンにより一時中断させる。
図10の表示例は、作業者が、薬剤に対して溶解液を注入する作業工程を確認するための画面である。なお、溶解液の注入や撹拌の必要がない場合は移注工程(図12)に遷移する。ここでは、作業者は、表示部302や303を確認して、作業を進める。以上の作業を終了後、問題がなければ表示部301の「溶解液注入」のタッチ操作ボタンを押し、「完了」から「済み」に表示を遷移させる。その後画面は、図11又は図12の画面に遷移する。溶解液注入が完了したことの情報は、管理サーバ10に送信され、管理サーバ10の調製管理データが更新される。この更新情報は、管理端末20により表示される情報(特に、調製進捗)に反映される。なお、調製作業を継続しない場合は、操作ボタンによりキャンセル終了させる。また調製作業を中断する場合(作業進行を中断させる場合)は、操作ボタンにより一時中断させる。
図11の表示例は、作業者が、溶解液を注入した薬剤を撹拌する作業工程を確認するための画面である。ここでは、作業者は、表示部302や303を確認して、作業を進める。また表示部302には、自動撹拌装置(調製機器3)を用いた場合又は手動で撹拌する場合の撹拌作業手順を示す画面を表示するようにしてもよい。撹拌作業の終了後、問題がなければ表示部301の「撹拌(溶解)」のタッチ操作ボタンを押し、「完了」から「済み」に表示を遷移させる。その後画面は、図12の画面に遷移する。撹拌作業が完了したことの情報は、管理サーバ10に送信され、管理サーバ10の調製管理データが更新される。この更新情報は、管理端末20により表示される情報(特に、調製進捗)に反映される。なお、調製作業を継続しない場合は、操作ボタンによりキャンセル終了させる。また調製作業を中断する場合(作業進行を中断させる場合)は、操作ボタンにより一時中断させる。調製作業端末30においては、接続されている調製機器(例えば、自動撹拌装置53)から障害情報を取得し、表示部38により表示するようにしてもよい。
図12の表示例は、作業者が、取り揃えた薬剤を補液に移注する工程を確認するための画面である。作業者は、表示部302や303を確認して、作業を進める。また表示部302には、自動移注装置52を用いた場合又は手動で移注する場合の移注作業手順を示す画面を表示するようにしてもよい。移注作業の終了後、問題がなければ表示部301の「補液への移注」のタッチ操作ボタンを押し、「完了」から「済み」に表示を遷移させる。移注作業が完了したことの情報は、管理サーバ10に送信され、管理サーバ10の調製管理データが更新される。この更新情報は、管理端末20により表示される情報(特に、調製進捗)に反映される。なお、調製作業を継続しない場合は、操作ボタンによりキャンセル終了させる。また調製作業を中断する場合(作業進行を中断させる場合)は、操作ボタンにより一時中断させる。調製作業端末30においては、接続されている調製機器(例えば、自動移注装置52)から障害情報を取得し、表示部38により表示するようにしてもよい。
以上のように、調製作業端末30を使用することによって、作業ステップ毎の表示を確認しながら作業を進めることができるため、作業者は個々の技量や経験に依存しない均質な調製作業品質を確保することができる。
[1−2−4.ステップS104:最終鑑査工程]
次に、最終鑑査工程を行う。この最終鑑査は、作業者と異なる鑑査者(薬剤師等)により調製された薬剤と処方データとを照合することにより、問題がないかが確認される。更に最終鑑査においては、調整ユニットより出力された薬剤の秤量結果を用いて使用された薬剤の量に問題がないかが確認される。鑑査情報(鑑査者ID、鑑査完了日時、鑑査印、鑑査コメント等)は、最終鑑査端末60を介して鑑査者により入力され、その情報は管理サーバ10に送信され、管理サーバ10の調製管理データが更新される。この更新情報は、管理端末20により表示される情報(特に、鑑査者ID,鑑査完了日時、鑑査印、鑑査コメント等)に反映される。更に鑑査者は、鑑査結果のコメントを入力し、調製管理データに含めることができる。例えば、図13(a)及び図13(b)に示すように、鑑査管理データと共に上記鑑査結果のコメン(メッセージ)を最終鑑査端末60によって生成し管理サーバ10において記憶させる。
以上のように、調製作業及び最終鑑査に関する情報は、管理サーバ10により更新され記憶される。この情報に基づいて薬剤調製作業及び最終鑑査のエビデンスが確保される。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態においては、調製作業端末30により調製作業の進捗状況を逐次表示する。これにより、調製作業者は、調製作業を効率よく進めながら、個々の技量や経験に依存しない均質な作業品質を確保することができる。
本実施の形態においては、調製作業端末30を介して各調製作業工程における情報が管理サーバ10に逐次送信され記憶されるため、トレーサビリティを向上させ、詳細かつ信頼性の高い薬剤調製作業のエビデンスを確保できる。
本実施の形態においては、また、薬剤調製支援システム1の管理サーバ10よって生成・更新される調製管理データを管理端末20によって一括して表示させることにより、作業者は、調製作業に入る前に多数の施用のうちいずれの施用に関する調製作業を優先して実行すべきか、或いはどのような調製ユニットを用いると効率的に調製作業を行なえるかを把握することができる。これにより、薬剤調製作業をより効率よく安全に実施することができる。
(他の実施の形態)
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態及び変形例に限られるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更、応用することは本発明の予定するところであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更及び修正が可能である。
上記実施の形態においては、調製機器として自動秤量装置51、自動移注装置52、及び自動撹拌装置53を挙げたがこれに限定されない。秤量、移注、撹拌以外の作業を自動的に行う装置を含めてもよいし、これらの一部又は全てを組み合わせた自動化装置を用いてもよい。
また、一つの薬剤調製支援システム1における調製ユニットの数や種類は上記実施の形態のものに限定されない。例えば、調製機器が同じ組み合わせの調製ユニットが複数備えられていてもよい。また、調製機器として自動移注装置52及び/又は自動移注装置52を含む調製ユニットを設けてもよい。
管理サーバ10、管理端末20、及び調製作業端末30の形態は上記実施の形態のものに限られない。例えば、管理サーバ10及び管理端末20は一装置であってもよいし、それぞれが複数の装置から構成されていてもよい。また、ネットワークの構成も上記実施の形態のものに限られない。
上記実施の形態においては、薬剤調製支援システム1は主に病院内に設置されるものとして説明したが、これに限定されない。例えば、薬局に設定されるものであってもよい。
上記実施の形態においては最終鑑査端末60を用いて最終鑑査を実行しているが、遠隔監視による鑑査を行ってもよい。この場合、クリーンルーム内に薬剤調製作業を監視する監視カメラを設置し、その映像を遠隔鑑査端末に送信することにより、他の専門家(薬剤師等)による薬剤調製作業の鑑査を行う。
本開示は、薬剤調製作業を支援する装置やシステムに適用可能である。
1 薬剤調製支援システム
9 処方データ発生源システム
10 管理サーバ
11 CPU
13 RAM
15 通信部
16 インターフェース
19 記憶部
20 管理端末
21 CPU
23 RAM
25 通信部
26 インターフェース
27 入力部
28 表示部
29 記憶部
30 調製作業端末(薬剤調製支援装置又は表示装置の一例)
31 CPU(制御部の一例)
33 RAM
35 通信部
36 インターフェース(接続部の一例)
37a バーコード入力部(入力部の一例)
37b タッチ操作部(入力部の一例)
38 表示部(表示部の一例)
39 記憶部
51 自動秤量装置(調製機器の一例)
52 自動移注装置(調製機器の一例)
53 自動撹拌装置(調製機器の一例)
60 最終鑑査端末

Claims (6)

  1. 薬剤の処方データに応じて実行する薬剤調製作業を支援する薬剤調製支援装置であって、
    前記薬剤調製作業の少なくとも一部である作業工程を自動的に実行する一以上の調製機器に接続可能な接続部と、
    前記薬剤調製作業を行う作業者の操作による情報の入力を受け付ける入力部と、
    前記一以上の調製機器からの情報及び前記作業者の操作による情報のうち少なくとも一方に基づき、前記薬剤調製作業に関する情報を更新する制御部と、
    前記制御部により更新された前記薬剤調製作業に関する情報を前記薬剤調製作業の進捗に応じて表示する表示部と、
    を備える、薬剤調製支援装置。
  2. 前記一以上の調製機器は、異なる作業工程をそれぞれ自動的に実行する複数種の調製機器を含む、
    請求項1に記載の薬剤調製支援装置。
  3. 前記一以上の調製機器は、薬剤の秤量を自動的に実行し、
    前記一以上の調製機器からの情報は、前記薬剤調製作業の進捗に応じた前記薬剤の重量を示す情報を含む、
    請求項1に記載の薬剤調製支援装置。
  4. それぞれが請求項1から3のいずれかに記載の薬剤調製装置及び前記一以上の調製機器を含む複数の調製ユニットと、
    前記薬剤調製装置から更新された前記薬剤調製作業に関する情報を取得し、記憶する管理装置と、
    を備える、薬剤調製支援システム。
  5. 前記複数の調製ユニットは、前記一以上の調製機器の数又は種類に関して異なるモジュールを含む、
    請求項4に記載の薬剤調製支援システム。
  6. 薬剤調製作業の少なくとも一部である作業工程を自動的に実行する一以上の調製機器に接続可能な表示装置を用いて、前記薬剤調製作業を支援する薬剤調製支援方法であって、
    前記薬剤調製作業を行う作業者の操作による情報の入力を受け付け、
    前記一以上の調製機器からの情報及び前記作業者の操作による情報のうち少なくとも一方に基づき、前記薬剤調製作業に関する情報を更新し、
    更新された前記薬剤調製作業に関する情報を前記薬剤調製作業の進捗に応じて前記表示装置により表示する、
    薬剤調製支援方法。



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