JP2014057638A - シーラント塗布ブラシ及びシーラント塗布方法 - Google Patents

シーラント塗布ブラシ及びシーラント塗布方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複合材料の下地シーラントを均一な品質で塗布することを容易にする。
【解決手段】シーラント塗布ブラシは、第1ブラシ部と第2ブラシ部とを備える。第1ブラシ部は、第1支持部と、前記第1支持部に支持され第1方向に向く第1毛群からなる第1ブラシとを有する。第2ブラシ部は、前記第1方向に可動的に前記第1支持部に接続された第2支持部と、前記第2支持部に支持され前記第1方向に向き得る第2毛群からなる第2ブラシとを有する第2ブラシ部とを有する。第1ブラシと第2ブラシによって、所定幅のシーラントを段差の上下段に同時に塗布することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、シーラントを塗布する技術に関する。
近年、炭素繊維強化樹脂(CFRP)、ガラス繊維強化樹脂(GFRP)に例示される複合材料が広く用いられるようになって来ている。そのような複合材料を使用する際に、複合材料内の液体の漏洩防止や、段差や継ぎ目からのスパーク等を封じ込めるために、シーラント材が塗布される。
図1は、複合材料の段差部に塗布されたシーラントの一例を示す断面図である。この例では、複合材料によって形成された板状の第1部材101の上に、複合材料によって形成された板状の第2部材102が重ねられる。第1部材101と第2部材102との間に、紙面に垂直な方向に延長する段差面105が形成される。
複合材料の段差部を保護するために、シーラントが塗布される。図1のような段差面の場合、段差の下段面103と、上段面104と、段差面105に、低粘度の下地シーラント106が塗布される。下地シーラント106の塗布後、その上に高粘度の隅肉シーラント107が塗布される。下地シーラント106を塗布することにより、複合材料からなるワークに対する隅肉シーラント107の密着性が向上する。
図2A、図2Bは、それぞれ段差部への下地シーラント106の塗布の一工程を示す上面図と側面図である。柄109の一端にブラシ110が設けられた筆状の塗布ブラシ108を用いて塗布が行われる。作業者(人或いはロボット)は、ブラシ110にシーラントを供給する。作業者は、塗布ブラシ108の柄109を持ち、ブラシ110をワークの塗布対象箇所である下段面103に接触させて、段差の延長方向に動かす。その結果、段差に沿って下段面103に下地シーラント106が塗布される。作業者は同様にして、図3Aの上面図と図3Bの側面図に示されるように、上段面104にも下地シーラント106を塗布する。このように段差に沿って下地シーラント106を塗布した後、作業者は隅肉シーラント107を下地シーラント106上に塗布する。
CFRPのシーラントに関して、特許文献1にその一例が記載されている。
特開2009−227166号公報
本願の発明者は、上記のような下地シーラント106の塗布において、以下のような品質保持上の注意点があることに着目した。第一に、塗布領域の均一性が要求される。第二に、下地シーラントの密着性が要求される。
第一の点に関して、下地シーラント106の塗布領域について図1を参照して説明する。まず要求上、段差面105からの隅肉シーラント107を盛る領域の幅が規定される。図1では、上段面104において幅L103、下段面103において幅L104の領域に隅肉シーラント107が盛られる。下地シーラント106は、隅肉シーラント107が塗布される領域を十分に覆うことが望まれる。従って、上段面104の下地シーラント106の幅L101と、下段面103の下地シーラント106の幅L102は、それぞれ隅肉シーラント107の幅L103、L104よりも大きく設定される。且つ、幅L101、L102が大きくなりすぎることは望ましくない。従って、下地シーラント106の上段面104の幅L101と、下段面103の幅L102は、それぞれ所定の範囲内に収まることが望ましい。しかしながら、作業者は塗布ブラシ108を用いて手作業で下地シーラント106を塗布するため、その幅を一定とすることが困難である。
次に、第二の点について、作業者が塗布ブラシ108を用いて下地シーラント106の塗布を行う場合、ブラシ110の毛をある程度立てて作業を行うことが望まれる。下地シーラント106の複合材料に対する密着性を向上するためには、下地シーラント106を単に材料表面に配置するだけではなく、材料表面に擦り込むような感覚で塗布することが求められるからである。しかしながら、作業中に図4に示すようにブラシ110の毛が材料表面に対して倒れた状態となることがある。このような場合、下地シーラント106の密着性が低下してしまう。
複合材料の下地シーラントを均一な品質で塗布することを容易にする技術が望まれる。
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の一側面において、シーラント塗布ブラシ(10)は、第1ブラシ部(11)と、第2ブラシ部(12)とを備える。第1ブラシ部は、第1支持部と、第1支持部に支持され第1方向(z軸方向)に向く第1毛群からなる第1ブラシ(13)とを有する。第2ブラシ部は、第1方向に可動的に第1支持部に接続された第2支持部と、第2支持部に支持され第1方向に向き得る第2毛群からなる第2ブラシ(14)とを有する。
本発明の他の側面において、第1支持部と第2支持部とは、互いに対向する面(16、17)が摺動可能であるように接続されることによって、第1方向に可動的に接続される。
本発明の更に他の側面において、第1ブラシは、第1支持部に対して着脱可能な基部(22、24)に取り付けられている。
本発明の一側面において、本発明のシーラント塗布ブラシを用いたシーラント塗布方法は、第2方向に延長する段差を有する複合材料のワークに対して、第1ブラシ(13)の先端が段差の下段面(3)に接し、第2ブラシ(14)の先端が段差の上段面(4)に接するようにシーラント塗布ブラシを配置する工程と、シーラント塗布ブラシを第2方向(y軸方向)に移動することによって、第1シーラントを上段面と下段面に同時に塗布する工程と、ワークの第1シーラントが塗布された領域に第2シーラントを塗布する工程とを備える。
本発明の他の側面において、シーラント塗布方法は更に、配置する工程の前に、段差の上段面と下段面とを接続する側面に第1ブラシと第2ブラシの一方を当てて第2方向に移動することにより第1シーラントを側面に塗布する工程を備える。
本発明により、複合材料の下地シーラントを均一な品質で塗布することを容易にする技術が提供される。
図1は、複合材料の段差部に塗布されたシーラントの一例を示す断面図である。 図2Aは、段差部への下地シーラント106の塗布の一工程を示す上面図である。 図2Bは、段差部への下地シーラント106の塗布の一工程を示す側面図である。 図3Aは、段差部への下地シーラント106の塗布の一工程を示す上面図である。 図3Bは、段差部への下地シーラント106の塗布の一工程を示す側面図である。 図4は、段差部への下地シーラント106の塗布の一工程を示す側面図である。 図5は、本発明の一実施形態におけるシーラント塗布ブラシを示す。 図6は、塗布方法の一工程を示す側面図である。 図7Aは、塗布方法を示す上面図である。 図7Bは、塗布方法を示す側面図である。 図7Cは、シーラント塗布ブラシの斜視図である。 図8は、シーラント塗布ブラシの側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図5は、本発明の一実施形態におけるシーラント塗布ブラシ10を示す斜視図である。シーラント塗布ブラシ10は、第1ブラシ部11と、第2ブラシ部12とを備える。第1ブラシ部11は、合成樹脂、木材、金属等によって形成され、概ね直方体の本体である第1支持部21を有する。その本体の下側面(図5のz軸負方向側の面)に、下方を向く多数の毛群からなる第1ブラシ13が形成される。この第1ブラシの毛先によって形成される面を、以下では第1塗布面と記載する。第2ブラシ部12も同様に、合成樹脂、木材、金属等によって形成され、概ね直方体の本体である第2支持部23を有する。その本体の下側面に、下方を向く多数の毛群からなる第2ブラシ14が形成される。この第2ブラシの毛先によって形成される面を、以下では第2塗布面と記載する。
第1ブラシ部11と第2ブラシ部12とは、対向面(図5では、それぞれx軸方向を法線とする第1ブラシ部11の接触面16と第2ブラシ部12の接触面17)において面接触するように、接続部材15によって接続される。以下、第1ブラシ部11と第2ブラシ部12とが並ぶ方向、すなわち図5におけるx軸方向を、幅方向と呼ぶ。第1塗布面及び第2塗布面に平行で、且つ幅方向に垂直な方向、すなわち図5のy軸方向を塗布方向と呼ぶ。第1ブラシ13(第1塗布面)は幅方向に幅L1を有する。第2ブラシ14(第2塗布面)は幅方向に幅L2を有する。
第1ブラシ13の構成について更に説明する。第1ブラシ13は、複数の毛束を備える。毛束は、柔毛ではなく剛毛である。従って例えば、ブラシ面を下にしてシーラント塗布ブラシ10をワークの上に置いたときに、毛束は概ね垂直に近い姿勢を保ち、その毛先付近のみがワーク表面に接触する。
複数の毛束の各々は、複数の毛を束ねて第1支持部21に植毛することによって形成される。複数の毛束は、第1支持部21の下側面に、縦・横などの二次元的に周期的に配列される。複数の毛束は、第1支持部21の下側面の概ね全面を覆う。特に、接触面16に近い側の下側面においては、毛束が植毛されない余白が小さいことが望ましい。その余白の幅は、例えば毛束の配列の幅方向の周期以下である。
接続部材15は、例えばボルトとナット等の締結部材によって、第1ブラシ部11と第2ブラシ部12を調節可能な強度で互いに締め付けることができる。接続部材15は、所定の範囲内で第1ブラシ部11と第2ブラシ部12とが相対的に高さ方向(第1及び第2塗布面に垂直である第1方向、図5のz軸方向)に可動であるように、第1ブラシ部11と第2ブラシ部12とを接続する。すなわち第1ブラシ部11の接触面16と第2ブラシ部12の接触面17とが相対的に高さ方向に摺動することにより、第1ブラシ部11に対する第2ブラシ部12の高さ方向の位置は変位する。
第1ブラシ部11と第2ブラシ部12の塗布面の相対的な高さが可動であれば、他の構成を採用してもよい。但し、ボルト・ナット等によって接触面16、17において摺動可能に接続することにより、簡単な構成で高さ方向の変位を実現できる。
図6は、シーラント塗布ブラシ10を用いた塗布方法の一工程を示す側面図である。作業者は、例えば下地シーラント6を溜めている液槽に第1ブラシ13の毛先を浸して濡らすなどの方法により、第1ブラシ13(第2ブラシ14でもよい)に下地シーラント6を供給する。作業者は、第1ブラシ13が形成する第1塗布面が段差の下段面3と上段面4とを接続する側面である段差面5に面接触するようにシーラント塗布ブラシ10を持つ。作業者は、この状態でシーラント塗布ブラシ10をワークに押し当てて段差の延長方向(第2方向)に往復運動させることにより、段差面5に下地シーラント6を塗布する。
作業者は次に、下段面3と上段面4に下地シーラント6を塗布する。図7A、図7Bは、それぞれ、シーラント塗布ブラシ10を用いた塗布方法を示す上面図と側面図である。作業者は、例えば下地シーラント6を溜めている液槽に第1ブラシ13の毛先と第2ブラシ14の毛先とを浸して濡らすなどの方法により、第1ブラシ13、第2ブラシ14に下地シーラント6を供給する。
作業者は、下段面3と上段面4との段差の延長方向(y)がシーラント塗布ブラシ10の塗布方向となるように、シーラント塗布ブラシ10を持つ。そして第1ブラシ13の毛先が下段面3に接触し、第2ブラシ部12の毛先が上段面4に接触するように、シーラント塗布ブラシ10をワーク上に配置する。この状態においては、幅方向における第1ブラシ部11と第2ブラシ部12との接触面16、17の位置がワークの段差の位置に一致する。
第1ブラシ部11と第2ブラシ部12が高さ方向に相対的に可動であるため、段差の高さが変化しても、その変化に追従することができる。すなわち第1ブラシ13が下段面3に接触し、第2ブラシ14が上段面4に接触した両段接触状態を保つことができる。シーラント塗布ブラシ10をワーク表面に置くことによって、あるいは作業者が第1ブラシ部11と第2ブラシ部12の上面を指先で軽く押すことによって、両段接触状態となる程度に、接続部材15(ボルト15−1とナット15−3)による締め付け力は弱いことが望ましい。
作業者は、両段接触状態でシーラント塗布ブラシ10をワークの表面に押し付けて段差の延長方向に往復運動させることにより、下地シーラント6を下段面3と上段面4に同時に塗布することができる。下段面3には、段差の延長方向に沿って、段差から第1ブラシ13の幅L1の領域に下地シーラント6が塗布される。上段面4には、段差の延長方向に沿って、段差から第2ブラシ14の幅L2の領域に下地シーラント6が塗布される。
従って、幅L1、L2を予め適切な値とすることにより、下段面3と上段面4の各々に適切な幅の下地シーラント6を同時に塗布することができる。このようなシーラント塗布ブラシ10により、例えば航空機の翼のように、段差が一方向(y軸方向)に長く延長しているワークに対する処理を高品質且つ高速に行うことができる。
下地シーラント6が塗布される領域の幅について、様々な所定の値がある場合、異なる幅L1、L2、・・・Ln(nは整数)を有する複数のブラシ部が予め用意される。所定の値に応じて、それらのブラシ部から適切な組を選択し、第1ブラシ部11と第2ブラシ部12として接続することにより、様々な塗布幅に対応することができる。
シーラント塗布ブラシ10は、筆状の塗布ブラシに比べて、ワーク表面に対して傾きが小さい状態を保ちやすいため、図4に示したように毛先が倒れる状態を避けることができる。その結果、ワークの塗布面全体を均等圧力で塗布することが容易であり、下地シーラント6の密着性が向上する。
段差に追従するためには、第1ブラシ部11と第2ブラシ部12は少なくとも高さ方向に相対的に可動であればよい。更に、第1ブラシ部11と第2ブラシ部12が、接触面16、17に垂直な軸を中心として相互に回転可能であってもよい。この場合、第2ブラシ14の毛群は第1ブラシ13の毛群と同じ第1方向を向き得るが、回転することもできる。このような構成により、段差の下段面3と上段面4が相対的に傾いている場合(例えば、段差の大きさが徐々に変化する場合)であっても、その傾斜に追従することができる。
以上のように下地シーラント6が塗布される。その後、下地シーラント6の上に、高粘度の隅肉シーラントが塗布される。下地シーラント6が適切な領域に、且つ高い密着性で塗布されているため、隅肉シーラントも複合材料に対して高い密着性で塗布することが可能である。
次に、図7Cの斜視図を参照して、接続部材15についてより詳細に説明する。この例では、接続部材15はボルト15−1とナット15−3によって構成されている。第1ブラシ部11には、接触面16と垂直方向に延長する貫通孔が形成される。第2ブラシ部12には、接触面17と垂直方向に貫通し、高さ方向に長いプロファイルを有する溝18が形成される。ボルト15−1が第2ブラシ部12の側から貫通孔に挿入され、第1ブラシ部11の反対側の面から突出する。第1ブラシ部11の接触面16と反対側の面においてボルト15−1がナット15−3に接続されることにより、接続部材15が構成される。
第2ブラシ部12には、ボルト15−1が挿入される貫通孔として、上下方向(z軸方向)に長い溝18が形成される。第2ブラシ部12は、溝18に沿って、ボルト15−1に対して上下移動することができる。この上下移動により、第2ブラシ部12の第1ブラシ部11に対する高さ方向の位置を調節することができる。
第2ブラシ部12の接触面17と反対側の面の溝18の開口部には、窪み19が設けられる。この窪み19は、ボルトヘッド15−2を収納することができる程度の幅と深さで形成される。その結果、第2ブラシ部12の接触面17と反対側の面は、本体部の直方体の輪郭形状から突出した部分が無い平坦面20となる。このような構成においては平坦面20に突起が無いため、例えば図6の側面の塗布のように、シーラント塗布ブラシ10の平坦面20をワークの表面に近づけた姿勢で塗布を行うことができる。
図8は、本実施形態におけるシーラント塗布ブラシ10の変形例を示す側面図である。この変形例においては、ブラシ部の先端の毛が植毛されている箇所が着脱可能である。このような構成は、複数の相対的に可動なブラシ部の少なくとも一つに採用することで効果が得られるが、以下の例では第1ブラシ部11と第2ブラシ部12の両方に着脱可能な構成を説明する。
第1ブラシ部11の毛群は、それを植毛するための基部22に取り付けられる。その基部22は、第1支持部21に着脱可能に取り付けられる。例えば第1支持部21に凹部が形成され、基部22にその凹部に嵌め込み可能な形状の凸部が形成される。その凹凸の嵌め込みにより、基部22が第1支持部21に固定される。作業者は、基部22と第1支持部21に適当な力を加えることにより、それらの部材の弾性変形の範囲内で、基部22を第1支持部21から取り外すことができる。第2ブラシ部12も同様に、毛群が植毛される基部24が、第2支持部23に着脱可能である。
第1支持部21に基部22が取り付けられることにより、図5〜図7Cで説明した第1ブラシ部11と同様のブラシが形成される。第2支持部23に基部24が取り付けられることにより、図5〜図7Cで説明した第2ブラシ部12と同様のブラシが形成される。このような構成を採用した場合、下地シーラント6の塗布によってブラシの毛先が劣化した場合、基部22、24を取り外して、予め用意した新品に交換することができる。毛先に比べてそれ以外の部品は寿命が長いため、それらを再利用することにより、コストを低減することができる。
3 上段面
4 下段面
5 段差面
6 下地シーラント
10 シーラント塗布ブラシ
11 第1ブラシ部
12 第2ブラシ部
13 第1ブラシ
14 第2ブラシ
15 接続部材
15−1 ボルト
15−2 ボルトヘッド
15−3 ナット
16 接触面
17 接触面
18 溝
19 窪み
20 平坦面
21 第1支持部
22 基部
23 第2支持部
24 基部
101 第1部材
102 第2部材
103 下段面
104 上段面
105 段差面
106 下地シーラント
107 隅肉シーラント
108 塗布ブラシ
109 柄
110 ブラシ

Claims (5)

  1. 第1支持部と、前記第1支持部に支持され第1方向に向く第1毛群からなる第1ブラシとを有する第1ブラシ部と、
    前記第1方向に可動的に前記第1支持部に接続された第2支持部と、前記第2支持部に支持され前記第1方向に向き得る第2毛群からなる第2ブラシとを有する第2ブラシ部と
    を具備するシーラント塗布ブラシ。
  2. 請求項1に記載されたシーラント塗布ブラシであって、
    前記第1支持部と前記第2支持部とは、互いに対向する面が摺動可能であるように接続されることによって、前記第1方向に可動的に接続される
    シーラント塗布ブラシ。
  3. 請求項1又は2に記載されたシーラント塗布ブラシであって、
    前記第1ブラシは、前記第1支持部に対して着脱可能な基部に取り付けられている
    シーラント塗布ブラシ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載されたシーラント塗布ブラシを用いたシーラント塗布方法であって、
    第2方向に延長する段差を有する複合材料のワークに対して、前記第1ブラシの先端が前記段差の下段面に接し、前記第2ブラシの先端が前記段差の上段面に接するように前記シーラント塗布ブラシを配置する工程と、
    前記シーラント塗布ブラシを前記第2方向に移動することによって、第1シーラントを前記上段面と前記下段面に同時に塗布する工程と、
    前記ワークの前記第1シーラントが塗布された領域に第2シーラントを塗布する工程と
    を具備するシーラント塗布方法。
  5. 請求項4に記載されたシーラント塗布方法であって、
    更に、前記配置する工程の前に、前記段差の前記上段面と前記下段面とを接続する側面に前記第1ブラシと前記第2ブラシの一方を当てて前記第2方向に移動することにより前記第1シーラントを前記側面に塗布する工程
    を具備するシーラント塗布方法。
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