JP2014057576A - 採卵鶏用飼料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 採卵鶏の幼雛期の増体向上の可能な飼料及び幼雛期の増体向上方法を提供すること。
【解決手段】 もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物含有の飼料原料をペレットにした採卵鶏用飼料;もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を含有する餌付期用飼料;前記飼料は幼雛期増体向上用又はツツキ行動抑制用としてもよい。;前記採卵鶏用飼料又は前記餌付期用飼料を、幼雛期に給与する採卵鶏の増体向上方法、卵の生産性向上方法、採卵鶏の飼育環境の改善方法又は採卵鶏の腸管内細菌叢の改善方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、採卵鶏用飼料、採卵鶏の増体向上方法及び採卵鶏の飼育環境改善方法等に関する。
養鶏には、採卵鶏(レイヤー)と肉用鶏(ブロイラー)とがあり、それぞれ発育段階に合った飼料を給与しながら成育する。しかしながら、一般的に、採卵鶏と肉用鶏では、成育速度、体重及び飼育期間が大きく異なる。
一般的に、採卵鶏では、産卵開始時期がふ化後150日程度で体重が1,600g程度で産卵可能な成鶏となるのに対し、肉用鶏では、一般的にふ化後50日程度で体重が3000g程度で出荷可能となるため、成育の増体重は、肉用鶏と比較し、採卵鶏の方が遅い。しかし、採卵鶏の経済的な寿命は、肉用鶏と比較し約2年程度と非常に長く、成鶏期において、採卵鶏は、長期間卵を生産する(非特許文献1)。
そして、例えば、特許文献1には、成鶏期(34週齢)の白色レグホーン種の採卵鶏にケールを含有した飼料を給与し、成鶏期の増体重を改善させることが開示されている。
また、特許文献2には、7日齢までは予備飼育をして成育させた後、チャンキー種雄ブロイラーの肉用鶏に、繊維分のコーンコブミール(コーン穂軸の粉砕物)2〜10質量部を市販飼料100質量部に対して単に追加しただけの飼料を7〜49日齢の間給与したところ、肉用鶏であっても体重が殆ど変わらず、繊維分を多く配合すると悪影響があることが開示されている。
一般的に、採卵鶏を飼育し、卵を生産する採卵業界では幼雛期の増体量が向上することで、産卵期間の卵の生産性向上が期待できると考えられている。このため、幼雛期の増体量が多くなる飼料が採卵業界では種々検討されている。
特開2002−34465号公報 特開2010−148500号公報
新版 家畜飼育の基礎 阿部亮著 2008年3月31日発行
そこで、本発明は、斯かる実状に鑑み、採卵鶏の幼雛期の増体向上の可能な飼料及び幼雛期の増体向上方法を提供するものである。
本発明者らは、採卵鶏の育成期の成育状況を良好にさせることについて鋭意検討を行った。採卵業界において、ふ化後の餌付期の雛は、健全で卵の生産性の高い成鶏にするため、栄養価が高く高カロリーな飼料を、餌付期の飼料として、ふ化後から幼雛に給与し、雛の健康管理や増体管理を行なっている。
また、繊維分は難消化性であるため、繊維分の多い物を飼料に配合し幼雛期又は餌付期の雛に給与した場合、この時期は腸管内細菌叢が未発達なため、その後の採卵鶏の育成期の成育を悪くすると考えられていた。
このことは、特許文献2において、栄養価が高く高カロリーな餌付期用飼料をふ化後の雛に給与し予備飼育すること、また8日齢後の雛に繊維分を多く給与すると雛の増体向上に悪い影響が生じていることからも明らかである。
このように、幼雛期又は餌付期において、難消化性及び低カロリーの繊維分を給与することは、当業者にとって成育状況を悪くする可能性が高い行為と認識され、非常識と考えられていた。
しかしながら、本発明者らは、後記実施例に示すように、敢えて、繊維分が多いもみ殻又はもみ米の粉砕物を使用した飼料を、ふ化0日齢から、幼雛期の採卵鶏に給与した。そして、本発明者らは、もみ殻又はもみ米の粉砕物を使用した飼料を給与した際の、採卵鶏の育成期の成育状況に対する影響について検討を行った。
この結果、全く意外にも、繊維分の多いもみ殻又はもみ米の粉砕物を使用した飼料を幼雛期(特に餌付期)の採卵鶏に給与することで、幼雛期の採卵鶏の成育状況が良好となること、さらにその後の育成期の採卵鶏の成育状況も良好となることを見出し、本発明を完成させた。
しかも、もみ殻又はもみ米の粉砕物を使用した飼料を給与することで、育成期の採卵鶏の腸管内細菌叢の改善及び飼育環境の改善も認められた。
また、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物含有の飼料原料を粉砕及び加熱調湿し成型したペレットを粉砕したペレットクランブルをふ化後0日齢から給与した場合、採卵鶏の育成期の成育状況は良好であった。
すなわち、本発明は、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物含有の飼料原料をペレットにした採卵鶏用飼料を提供するものである。この飼料は幼雛期用飼料としてもよい。
また、本発明は、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を含有する餌付期に給与するための採卵鶏用飼料を提供するものである。
また、前記飼料は幼雛期増体向上用又はツツキ行動抑制用としてもよい。
また、本発明は、前記採卵鶏用飼料を、幼雛期に給与する採卵鶏の増体向上方法、卵の生産性向上方法、採卵鶏の飼育環境の改善方法又は採卵鶏の腸管内細菌叢の改善方法を提供するものである。
本発明によれば、採卵鶏の幼雛期の増体向上の可能な飼料及び幼雛期の増体向上方法を提供することが可能となる。
対照区、もみ米30%区及びもみ米20%区のフェザーコンディションスコア(ツツキ行動)を示す図である。 育成期にもみ米配合飼料を給与したロット(実線)、及び従来の飼料を給与したロット(点線)における産卵率(%)、日卵量(g)及び飼料摂取量(g/羽/日)の結果を示す図である。
本開示の飼料は、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物含有の飼料原料をペレット(好適にはペレットクランブル)にした採卵鶏用飼料(以下、それぞれを「本開示のペレット飼料」及び「本開示のペレットクランブル飼料」ともいう);もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を含有する餌付期に給与するための採卵鶏幼雛育成用飼料である。
本開示に用いる「もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物」は、もみ殻及び/又はもみ米を粉砕したものである。当該もみ米粉砕物中には、もみ殻が含まれるものである。
ここで、「もみ米」とは、イネの穂から種子をとって米の最も外側にある外皮部分(もみ殻)のついた状態のものをいう。
前記粉砕は、公知の粉砕機により行うことが可能である。このときのもみ殻及び/又はもみ米の粉砕物の大きさは、好ましくは粒径3.5mm〜0.15mmであり、より好ましくは粒径1mm〜0.15mmである。
なお、粉砕物の粒径は、粉砕後の篩のメッシュ幅により決定する。
また、一般的に給与飼料は飼料原料の大きさを必要に応じて調製するが、例えば、ペレット成型前に全ての飼料原料を粉末にしてペレット成型する方法;ペレット成型前に一部の飼料原料はある程度の大きさを残したままペレット成型する方法等がある。上記飼料原料の粉砕物は、必要に応じて、上記のもみ殻及び/又はもみ米の粉砕物のような大きさに調製すればよく、例示のどちらの方法でペレット成型してもよい。
一般的に育成期に必要とされる代謝エネルギー(kcal/kg)は、大雛期、中雛期、幼雛期及び餌付期になるほど高くなる。このため、幼雛期に給与する飼料は、雛を早く良好に成育させるために高カロリーかつ栄養リッチの飼料となっているのが一般的である。特に、餌付期飼料(特に0〜10日齢までに給与する飼料)は、ふ化直後の雛に給与するものであるため、消化吸収性もよく、最も高カロリーかつ栄養リッチなものにすることが当業界での常識である。
このため、繊維分が多く低カロリーのものを、幼雛期又は餌付期の採卵鶏に、給与することは、増体向上には適さないと採卵業界では考えられていた。しかも、幼雛期のような腸管内細菌叢が未発達な幼雛期又は餌付期の採卵鶏に、難消化性の繊維分が多いものを給与することは、腸管内細菌叢を改善させるには適さないと採卵業界では考えられていた。
このようなことが採卵業界で考えられていたことは、現に、特許文献2のような、繊維分が多いコーン穂軸の粉砕物を、ふ化直後から雛に給与せずにある程度成育した後の雛に給与していることからも明らかである。しかも、特許文献2には、採卵鶏よりも増体の速い肉用鶏の雛であっても、雛の増体が向上していないことからすると、繊維分を、幼雛期、特に餌付期の採卵鶏に給与しようとしない理由が示されていると言える。
上述のような実状において、難消化性で低カロリーの繊維分が多いもみ殻及び/又はもみ米を、幼雛期又は餌付期の採卵鶏に給与することは、明らかに採卵業界の常識外れの行為と言える。
ところが、本発明者らは、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕処理物を使用した飼料を、採卵鶏の幼雛期に給与したところ、幼雛期の採卵鶏の増体が向上し、その後の成育でも良好な状態に採卵鶏がなることを見出し、このことは全くの意外にほかならない。さらに、幼雛期のような腸管内細菌叢が未発達な幼雛の時期から、難消化性の繊維分であるもみ殻及び/又はもみ米を給与したにも拘わらず、鶏の腸管内容物の大腸菌数が低減すること、また糞水分が減少することが認められたことも意外であった。そして、糞水分が減少することによって、飼育環境が改善され、それにより大腸菌症の発症が抑えられるため、育成期の成育状況も良好になる。
ところで、一般的に、採卵鶏を飼育する際に、ケージ飼育の場合にはケージの下に、また平飼いの場合には飼育床に糞が堆積されることになる。この糞が常に清掃されることが望ましいが、実際には一定期間放置され、また放置されることによって床にこびりつき清掃が難しくなる。特に、鶏の腸管内容物の大腸菌量及び糞の水分含有量が多いと、採卵鶏の発育及び健康を損ないやすく飼育環境が悪化することとなるし、また、ヒトの作業効率も低下させる。
これに対し、本開示のもみ殻及び/又はもみ米粉砕物を使用した飼料を幼雛期又は餌付期に給与することによって、鶏の腸管内容物の大腸菌量及び糞の水分含有量を低減することが可能となった。このことは、上述の従来の採卵業界で問題となっていた飼育環境改善をも解決できるため、この点においても本開示の飼料は優れた利点を有する。
さらに、本発明者らは、鶏の悪癖であるツツキ行動も、幼雛期又は餌付期から、もみ殻及び/又はもみ米粉砕物を給与することで、中雛以降に見られるツツキ行動も抑制することができることを見出した。ツツキ行動にて他の採卵鶏が傷つくことや採卵鶏が暴れることは、養鶏場全体として卵の生産性が低下することになる。このため、このツツキ行動が抑制できることは、卵の生産性を向上させる点で有利である。しかも、ツツキ行動を抑制するための明確な方法が確立していないことを考慮すると、当該飼料にてツツキ行動を抑制できたことは画期的であると言える。
上述のように、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を使用した飼料を用いれば、育成期の採卵鶏の成育状況を良好にさせることは、採卵業界では全く予測もつかないことと言える。さらに、その後の成鶏期における産卵も良好と考えられるので、卵の生産性も向上すると考える。
また、本開示の飼料は、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を含む飼料原料をペレットにしたものが好適である。
前記飼料原料は、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物と他の飼料成分の粉砕物とを混合させたもの:もみ殻及び/又はもみ米と他の飼料成分を配合し粉砕処理したもの等が挙げられ、粉砕の前後は特に限定されない。
前記飼料原料の粉砕は、成型前に粉砕物となっていればよいので、加熱調湿後に粉砕が行われてもよく、また粉砕後に加熱調湿が行われてもよく、粉砕及び加熱調湿が同時に行われてもよい。
そして、前記飼料原料を粉砕及び加熱調湿し、ペレットにする場合には、公知のペレットミル(製造装置)を使用すればよい。
一例として、配合飼料原料の粉砕物に高圧水蒸気を吹き込みながら、圧力をかけてダイをとおして押し出し成型され、ペレットが得られる。さらに、得られたペレットを粉砕して、ペレットクランブルにすることが、餌付期の採卵鶏の成育状態が良好な飼料を得られるため、好適である。
前記成型前の粉砕処理は、上述のもみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を得るように行うことが好ましい。
前記加熱調湿では、水蒸気(例えば常圧水蒸気、過熱水蒸気、高圧高温水蒸気等)を用いることが好適である。前記加熱調湿の処理温度は、好ましくは30〜110℃、より好ましくは60〜95℃であり、また加熱調湿の処理時間は、好ましくは5秒〜10分間、より好ましくは30秒〜3分間である。常圧とは、ほぼ一気圧のことである。
得られたペレットの大きさは、特に限定されず、好ましくは1.0〜4.0mm、より好ましくは1.5〜4.0mm、よりさらに好ましくは2.5〜3.5mmである。また、ペレットにはミニペレットもあるが、このミニペレットの場合には、餌付期に給与することが可能な大きさが好ましく、より好ましくは1.0〜3.5mmである。
また、ペレットクランブルの大きさは、特に限定されず、好ましくは1.0〜3.5mm、より好ましくは1.2〜3.0mmである。
なお、ペレット、ミニペレットの大きさは径であり、ペレットクランブルの大きさは、篩のメッシュ幅により決定するものである。
本開示に用いられるもみ殻及び/又はもみ米の含有量は、飼料原料中に、もみ殻換算で、好ましくは1〜12質量%、より好ましくは1.5〜10質量%であり、さらに好ましくは2〜6質量%である。なお、もみ殻換算とは、飼料原料中に含まれるもみ殻の量である。
また、本開示で用いられるもみ米の含有量は、飼料原料中に、もみ米換算で、好ましくは5〜60質量%であり、より好ましくは10〜50質量%であり、より好ましくは10〜30質量%である。
なお、これらの含有量は、粉砕物の含有量であってもよい。また、もみ米中のもみ殻の含有量は、米の品種や栽培方法などによって異なるが、一般的には18〜20質量%である場合が多い。
本開示の採卵鶏用飼料に含有させる、もみ殻及び/又はもみ米以外の任意の飼料成分は、特に限定されない。当該任意の飼料成分として、各育成期に応じた飼料組成を用いることが好ましい。
ちなみに、各育成期に応じた飼料組成とは、餌付期用飼料(0〜10日齢用);幼雛期用飼料(0〜28日齢用)、中雛期用飼料(29〜56日齢用)、大雛期用飼料(57〜120日齢用)等の育成期用飼料;成鶏期用飼料(121〜700日齢用)等が挙げられ、市販品を用いてもよい。
前記任意の飼料成分の原材料として、例えば、とうもろこし、マイロ、大麦、小麦等の籾米以外の穀類;大豆粕、菜種粕等の植物性油粕類;ふすま等の糟糠類;魚粉、肉骨粉等の動物性飼料;食塩、オリゴ糖類、各種ビタミン類、各種ミネラル類、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム等;メチオニン等のアミノ酸類及び有機酸類;消化酵素;抗生物質等から選ばれる1種又は2種以上の飼料原料を配合することが可能である。
また、籾米以外の穀類の含有量は、飼料原料中に、特に限定されないが、好ましくは40〜80質量%、より好ましくは30〜70質量%である。また、植物性油粕類の含有量は、特に限定されないが、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは15〜30質量%である。
本開示の飼料は、採卵鶏に給与する時期(特に開始時期)を適切にすることで、採卵鶏の成育状況をより良好にすることができる。
本開示のペレット飼料又はペレットクランブル飼料は、育成期用の飼料として使用することが好ましい。育成期のうちでも、幼雛期用(約0〜28日齢)又は餌付期用(約0〜10日齢)に使用することが、増体向上及び腸管内細菌叢改善等の採卵鶏の成育状況を良好にする点から有利である。
本開示の飼料は、後記実施例に示すように、増体向上作用、体重増加作用、腸管内細菌叢改善作用、糞中の水分低減作用等を有する。さらに幼雛期又は餌付期に給与することで、その後の育成期の増体向上作用及び腸管内細菌叢改善、また育成期の飼育環境改善作用、及び卵の生産性向上作用をも発揮することが可能となる。
従って、本開示の飼料は、増体向上用飼料、腸管内細菌叢改善用飼料、糞中の水分低減用飼料、卵の生産性向上用飼料等の上述の作用を有する飼料として使用することができる。また、本開示の飼料は、幼雛期用飼料及び餌付期用飼料として使用することもできる。
また、本開示の飼料は、後記実施例に示すように、ツツキ抑制作用を有することから、ツツキ抑制用飼料(ツツキ抑制剤)として使用することができる。このツツキ抑制作用は、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を使用することに由来すると考えられる。
以上のことから、本開示のもみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を、上述のような、増体向上用飼料、腸管内細菌叢改善用飼料、糞中の水分低減用飼料、幼雛期用飼料及び餌付期用飼料、ツツキ抑制用飼料、卵の生産性向上飼料等の各種飼料を製造するために使用することができる。
また、本開示のもみ殻及び/又はもみ米の粉砕物をそのまま、又はもみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を使用する飼料を、上述の各種作用を発揮させるための、増体向上方法、腸管内細菌叢改善方法、糞中の水分低減方法、ツツキ抑制用方法を提供するために使用することができる。
従って、本開示の飼料によって、上述の如き、採卵鶏の増体向上及び環境改善等の成育状況が向上することから、採卵鶏の卵の生産性も向上する。よって、本開示は、卵の生産性向上方法及び卵の生産性向上用飼料等を提供するために使用することも可能である。
本開示のペレット飼料及びペレットクランブル飼料の給与時期は、採卵鶏の育成期及び成鶏期の何れの時期でもよい。好ましくは、育成期に給与することが好適である。
さらに、本開示の飼料の給与時期は、幼雛期又は餌付期に、給与することが好ましい。
この時期に給与することで、採卵鶏の育成期の成育状況を良好とすることが可能となる。
本開示の飼料の給与の開始時期は、ふ化後0〜7日齢のいずれかの日から少なくとも給与することが好ましい。本開示の飼料の給与の開始時期は、より好ましくは、ふ化後0〜5日齢のいずれかの日から、よりさらに好ましくは0〜3日齢のいずれかの日から、より好ましくは0日齢から給与することが、餌付期の雛の成育はもちろん、その後の育成期の雛の成育状況も良好となるので好適である。
また、本開示の飼料の給与の終了時期は、特に限定されず、長期間給与させることが好適であるが、採卵鶏の成育状況を良好にしつつ、費用対効果の点で、好ましくは〜28日齢まで、より好ましくは〜21日齢まで、より好ましくは〜17日齢まで、さらに好ましくは〜14日齢まで、よりさらに好ましくは〜10日齢まで給与するのが好適である。
また、本開示の飼料の給与期間は、特に限定されず、長期間給与させることが好適であるが、好ましくは28日間、より好ましくは21日間、さらに好ましくは17日間、よりさらに好ましくは14日間、さらに好ましくは10日間とするのが、採卵鶏の成育状況を良好にしつつ、費用対効果の点で好適である。
なお、本開示の飼料を幼雛期又は餌付期に給与した後に、その後の育成期でももみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を使用する飼料を給与することが、採卵鶏の育成期の成育状況を良好にする点では好適である。その後の育成期に給与するときの飼料の形状は、マッシュ形状、ペレット形状又はペレットクランブル形状の何れでもよい。
本開示の飼料を給与する方法は、特に限定されないが、不断給与又は制限給与等が挙げられる。制限給与としては、例えば、定量給与方法、間隔給与方法(スキップフィード)、暫減・暫増法(ステップダウン・ステップアップ)等が挙げられる。
本開示の飼料を採卵鶏に与える際の給与量は、特に限定されないが、もみ殻換算で、好ましくは50〜4,200mg/日、より好ましくは100〜3,500g/日、さらに好ましくは100〜2,100mg/日である。
本開示の飼料を給与する採卵鶏は、採卵を目的として飼育される鶏であれば特に限定されず、採卵用コマーシャル鶏の他、卵肉兼用種であってもよいが、採卵用コマーシャル鶏が望ましい。また、採卵用コマーシャル鶏の種類は、特に限定されず、白玉鶏又は赤玉鶏の何れでもよく、例えば、白色レグホーン鶏(ジュリア、ジュリアライト、マリア等)及び褐色鶏(ボリスブラウン等)が好適である。
また、採卵鶏の飼育形態としては、特に限定されず、平飼い、ケージ飼育、放し飼いの何れもよい。
本開示の飼料では、ツツキ抑制作用を有するため、ツツキ行動が生じやすいケージ飼育の際に、本開示の飼料を給与することが望ましい。
また、本開示の採卵鶏用飼料では、糞の水分含有量及び腸管内容物の大腸菌量の低減作用を有しているため、床湿り状態にて問題が生じやすい平飼いの際に、本開示の採卵鶏用飼料を給与することが望ましい。
以下、実施例によって本発明(本開示)を詳細に説明するが、本発明(本開示)はこれらの実施例に限定されるものではない。
(試験1)
もみ殻を配合した飼料原料をペレットクランブル加工したペレットクランブル飼料と、通常のペレットクランブル飼料の成績を対比評価した。
<供試動物>
採卵用コマーシャル鶏であるジュリア雄160羽を使用して試験を行った。0日齢時に各試験区の体重が均等になるように鶏を2試験区×4反復の計8区画(各20羽)に区分けして飼育試験を行い、21日齢で淘汰した。なお、各区画の面積は0.98mで、飼育ケージはウインドウレスのバタリー鶏舎を用いた。
<試験区及び供試飼料>
対照区としてもみ殻無配合区、試験区として100質量部に対してもみ殻を5質量部配合した区を設定した。何れの飼料も、ペレットクランブルの形状とした。
各飼料の給与期間は、ふ化後0日齢から給与した。
飼料原料を混合したのち、粉砕機にて粉砕し、80℃の水蒸気(加熱調湿)を噴霧しながら2分間撹拌したのち、押し出し成型しながら、ペレットを得た。さらに乾燥ペレットをクランブル処理した。
ペレットは4.8mm径とし、クランブル後の篩いサイズは3.03mm pass〜0.98mm onとした。また、給与飼料の配合割合及び成分値を表1に示す。
Figure 2014057576
<発育成績>
もみ殻を飼料原料として配合した場合の増体成績について検討した。
表2の結果から、もみ殻区の増体量が有意に改善されたことがわかる。表1の通り、給与した飼料の粗蛋白質と代謝エネルギーは同一であることから、もみ殻の機能性が増体成績を改善したと考えられた。
Figure 2014057576
<腸管内容物の細菌数>
次に、もみ殻配合飼料原料のペレットクランブル飼料の給与が鶏の腸管内細菌叢に及ぼす影響を調査した。具体的には、21日齢時に各試験区から平均体重に近い個体を8羽ずつ選抜し、と殺後腸管内容物を摘出し、QIAamp DNA stool Mini Kit(QIAGEN)を用いて糞からDNAを抽出した。16SリボソーマルDNAの領域を特異的に増幅するプライマーを設計し、抽出したDNAをテンプレートとして、リアルタイムPCR法により菌量を測定した。リアルタイムPCR法にはPower SYBR Green PCR Master Mix(Applied Biosystems)を使用し、スタンダード配列には合成した標的遺伝子領域の塩基配列を組み込んだプラスミドを用いた。その結果、飼料原料へのもみ殻の配合により有意に大腸菌数が低減することがわかった。腸管内細菌叢が形成される前の若い日齢からもみ殻を給与することで、効果が得られると考えられた。
Figure 2014057576
以上の結果から、0日齢から、もみ殻配合飼料原料のペレットクランブルの形状で採卵鶏にもみ殻を給与することにより、鶏卵鶏の増体成績及び腸管内細菌叢が改善されるということがわかった。
なお、採卵鶏の雄雛は、採卵鶏の雌雛と比較して、35日齢までの個体差及び増体速度等はほとんど差がないため、増体試験を行った場合、採卵鶏の雌雛とほぼ同等の成績が得られる。
また、糞中の大腸菌数が減少することで鶏舎内での粉塵中の大腸菌数の低減が期待でき、結果として飼育環境が改善されることに繋がると考えられる。よって、ペレットクランブルの形状で採卵鶏にもみ殻を給与することは、飼育環境改善に寄与するものと考えられる。
(試験2)
もみ米を配合した飼料原料をペレットクランブル加工した飼料を用いて成績への影響を評価した。
<供試動物>
採卵用コマーシャル鶏であるジュリア雄276羽を使用して試験を行った。0日齢時に各試験区の体重が均等になるように鶏を4試験区×3反復の計12区画(各23羽)に区分けして飼育試験を行い、35日齢で淘汰した。なお、各区画の面積は0.98mで、飼育ケージはウインドウレスのバタリー鶏舎を用いた。
<試験区及び供試飼料>
対照区としてもみ米無配合区、試験区として飼料原料100質量部中にもみ米を20質量部配合した区を設定し、0〜14日齢まではペレットクランブル形状、15〜35まではマッシュ形状の飼料を給与した。ペレットは4.8mm径とし、クランブル後の篩いサイズは3.03mm pass〜0.98mm onとした。また、給与飼料の配合割合及び成分値を表4、表5に示した。
飼料原料を混合したのち、粉砕機にて粉砕し、80℃の水蒸気(加熱調湿)を噴霧しながら2分間撹拌したのち、押し出し成型しながら、ペレットを得た。さらに乾燥ペレットをクランブル処理した。また、マッシュ形状の飼料とは、原料に粉砕物や粉状のものを配合した飼料であり、もみ米は粉砕物を用いた。
なお、もみ米20%区の飼料原料中のもみ殻の含有量は、3.6質量%であった。
Figure 2014057576
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<発育成績>
もみ米を配合した飼料原料をペレットクランブル加工した場合の鶏卵鶏の増体成績について検討した。
表6、表7の結果から、対照区と比較して、もみ米20%区(もみ殻換算3.6質量%)の増体量が有意に改善されたことがわかった。さらに、0〜14日齢期の方が、15〜35日齢期よりも、もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料給与による鶏卵鶏の増体成績の改善効果が大きかった。
なお、飼料原料中、もみ米30質量%のもみ米30%区(もみ殻換算5.4質量%)でも対照区と比較して増体量が有意に改善されたことが認められた。
Figure 2014057576
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<糞の水分含量>
次に、もみ米配合飼料原料をペレットクランブル加工したペレットクランブル飼料の給与が鶏糞の水分含量に及ぼす影響を調査した。32日齢時に各試験区6羽から採糞し測定を行なった。
表8の結果から、もみ米20%区の糞の水分含量が有意に低下していることがわかった。
なお、飼料原料中、もみ米30質量%のもみ米30%区(もみ殻換算5.4質量%)でも対照区と比較して糞の水分含量が有意に低下したことが認められた。
以上から、0〜35日齢の採卵鶏にもみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料を給与することにより、増体成績が改善され、糞の水分含量が低下することがわかった。
Figure 2014057576
(試験3)
<フェザーコンディションスコア>
採卵用コマーシャル鶏であるジュリア雄276羽を使用して試験を行った。
試験2と同様にクランブル飼料及びマッシュ飼料を用いて飼育し、鶏の悪癖であるツツキ行動の指標となるフェザーコンディションスコアを評価した。このとき、飼料原料中のもみ米の含有量を、20質量%(もみ殻換算3.6質量%)、30質量%区(もみ殻換算5.4質量%)とした各飼料を用いた。
具体的には、35日齢時に羽毛の状態を目視で点数化し(生え揃っている(0or1)、ボサボサ(2or3)、地肌が見えている(4or5))、スチールの多重比較検定を用いて評価した。なお分類データを用いたため、平均値は表示しなかった。
図1の結果から、対照区と比較して、もみ米20%区、もみ米30%区のフェザーコンディションスコアが有意に改善されていることがわかった。またもみ米の配合率が多いほど成績が優れていた。
以上から、0〜35日齢の採卵鶏に、もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料を給与することにより、フェザーコンディションスコアが改善されることがわかった。
(試験4)
もみ米を配合した飼料原料をペレットクランブル加工したペレットクランブル飼料と通常の飼料の給与成績を対比評価した。
<供試動物>
採卵用コマーシャル鶏であるジュリア雌200羽を使用して試験を行った。1日齢時に各試験区の体重が均等になるように鶏を2試験区×反復なしの計2区(各100羽)に区分けして飼育試験を行った。各区画の面積は表9の通りで、飼育ケージは42日齢までウインドウレス鶏舎、43日齢以降は開放鶏舎を用いた。
Figure 2014057576
<試験区及び供試飼料>
対照区としてもみ米無配合区、試験区として、飼料原料100質量部中に、もみ米を25質量部配合した区(もみ米25%区:もみ殻換算4.5質量%)を設定した。飼料の形状はふ化後21日齢までの餌付用飼料及び幼雛用飼料はペレットクランブル形状とし、22日齢以降の飼料はマッシュ形状とした。なおペレットクランブルは、飼料原料を変えた以外は上記(試験1)と同様の方法にて得た。
ふ化後10日齢まで餌付用飼料、11日齢から21日齢まで幼雛用飼料、その後は表11の22日以降の飼料を給与した。
ペレットは4.8mm径とし、クランブル後の篩いサイズは3.03mm pass〜0.98mm onとした。また、給与飼料の配合割合及び成分値を表10に示す。
<発育成績>
もみ米を配合した飼料原料を用いた場合の増体成績について検討した。
表12の結果から、もみ米区の増体量及び飼料要求率が改善されたことがわかる。以上の結果から、採卵鶏に、もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料を給与することにより、増体成績が改善されるということがわかった。
Figure 2014057576
Figure 2014057576
Figure 2014057576
(試験5) もみ米を配合した飼料原料をペレットクランブル形状にしたペレットクランブル飼料を育成期に給与した場合の育成成績改善による卵の生産性向上を評価した。
<野外成績>
もみ米を配合した飼料原料のペレットクランブル形状の育成用飼料を給与したロットと、とうもろこし主体の従来の飼料を給与したロットの成績を比較した。
0〜26日齢までの給与飼料は、表13に示す各飼料原料(従来の飼料原料及びもみ米配合飼料原料)を混合した後、粉砕機に80℃の水蒸気(加熱調湿)を噴霧しながら2分間撹拌したのち、押し出し成型しながら、ペレットを得、さらに乾燥ペレットをクランブル処理したものを使用した。
なお、もみ米配合飼料原料をペレットクランブル形状にしたペレットクランブル飼料(もみ米23%)の飼料原料中のもみ殻の含有量は、4.1質量%であった。
27〜54日齢までの給与飼料(マッシュ形状)は、表14に示す各飼料原料(従来の飼料原料及びもみ米配合飼料原料)を混合した後、粉砕機で粉砕しマッシュ形状にしたものを使用した。
採卵用コマーシャル鶏であるジュリア雌約5万羽を1ロットとし、育成期の給与飼料を変えてロットごとにデータを採取した。従来の飼料を給与した4ロットと、0〜26日齢までもみ米配合ペレットクランブル飼料、27〜54日齢までもみ米配合飼料(マッシュ形状)を給与した3ロットの成績を平均し比較した。
なお、成鶏期は、とうもろこし主体飼料で飼養し、もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料やもみ米配合飼料(マッシュ形状)は給与しなかった。
Figure 2014057576
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<産卵成績>
従来の飼料を給与したロットと比較して、「もみ米を配合した飼料原料をペレットクランブル加工したペレットクランブル飼料」を給与したロットの産卵成績が優れていた。幼雛期にもみ米配合のペレットクランブル飼料を給与したロットは産卵率(%)が高く、日卵量(g/羽)が多く、飼料摂取量は少ない結果となった。すなわち、本開示のペレット飼料及びペレットクランブル飼料は、育成期に給与した場合に、育成成績が改善し、成鶏期の卵の生産性を向上できた(図2参照)。
さらに、「もみ米配合飼料原料のペレットクランプル飼料」を幼雛期に給与した後に、その後の育成期において、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を使用する飼料(具体的には、マッシュ形状)を給与した場合でも、採卵鶏の育成期の成育状況を良好にすることができ、また採卵鶏の卵の生産性も向上させることができた(図2参照)。すなわち、本開示のペレット飼料及びペレットクランブル飼料の給与の終了時期は、長期間給与させることが望ましいが、当該終了時期が「〜27日齢まで」又は「〜28日齢まで」でも良好に育成成績が改善し、成鶏期の卵の生産性を向上できた。
(試験6)
「もみ米を配合した飼料原料をペレットクランブル加工したペレットクランブル飼料」を給与した場合、「もみ米を飼料原料として含まないペレットクランブル飼料ともみ米丸粒との混合飼料」を給与した場合、「もみ米を飼料原料として含まないペレットクランブル飼料ともみ米粉砕物との混合飼料」を給与した場合を、対比評価した。
<供試動物>
採卵用コマーシャル鶏であるジュリア雄90羽を使用して試験を行なった。孵化後0日齢時に各試験区の体重が均一になるように鶏を3試験区×3反復の9区画(各10羽)に区分けして飼育試験を行ない、14日齢で淘汰した。なお、各区画の面積は0.98mで、飼育ケージはウインドウレスのバタリー鶏舎を用いた。
<試験区及び供試飼料>
表15に、飼料1〜3の試料原料及びその組成を示す。飼料1は、もみ米を含む全ての飼料原料をペレットクランブル加工したペレットクランブル飼料を使用した。混合飼料2は、もみ米以外の飼料原料をペレットクランブル加工し、このペレットクランブルとしたもの及びもみ米丸粒を混合した混合飼料を使用した。混合飼料3は、もみ米以外の飼料原料をペレットクランブル加工し、このペレットクランブルとしたもの及び篩いサイズ2mm以下に粉砕したもみ米粉砕物を混合した混合飼料を使用した。飼料1、混合飼料2及び混合飼料3は、表15に示すように同一の原料組成を使用した。なお、もみ米20%を含む飼料中のもみ殻の含有量は、3.6質量%であった。
ここで、ペレットクランブル加工とは、飼料原料を混合したのち、粉砕機にて粉砕し、80℃の水蒸気(加熱調湿)を噴霧しながら2分間撹拌したのち、押し出し成型しながら、ペレットを得た後にクランブル処理(粉砕)する加工方法のことである。
ペレットは4.8mm径とし、クランブル後の篩いサイズは3.03mm pass〜0.98mm onとした。
表16に示すように、(i)もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料1を給与した区1(ペレットクランブル区1)、(ii)もみ米以外の飼料原料をペレットクランブル加工した飼料及びもみ米丸粒を混合した混合飼料2を給与した区2(ペレットクランブル+もみ米丸粒区2)、及び(iii)もみ米以外の飼料原料をペレットクランブル加工した飼料及びもみ米粉砕物を混合した混合飼料3を給与した区3(ペレットクランブル+もみ米粉砕物区3)を、対比評価した。
各飼料の給与期間は、ふ化後0日齢から給与した。
また、給与飼料の配合割合及び成分値を下表15に示す。
Figure 2014057576
<発育成績>
飼料形状が発育成績に及ぼす影響について検討した。
下表16の結果から、ペレットクランブル区1の発育成績が有意に改善されたことがわかる。すなわち、もみ殻・もみ米を含む飼料原料をペレットにし、クランブル状にした飼料が好適であった。
Figure 2014057576
<糞中の大腸菌数>
次に、飼料形状の違いが鶏糞の細菌叢に及ぼす影響を調査した。具体的には、7日齢時に各試験区から平均体重に近い個体を8羽ずつ選抜し、糞を採取し、QIAamp DNA stool Mini Kit(QIAGEN)を用いて糞からDNAを抽出した。16SリボソーマルDNAの領域を特異的に増幅するプライマーを設計し、抽出したDNAをテンプレートとして、リアルタイムPCR法により菌量を測定した。リアルタイムPCR法にはPower SYBR Green PCR Master Mix(Applied Biosystems)を使用し、スタンダード配列には合成した標準遺伝子領域の塩基配列を組み込んだプラスミドを用いた。その結果、もみ殻・もみ米を含む飼料原料をペレットクランブルに加工することにより有意に大腸菌数が低減することがわかった。
Figure 2014057576
<もみ米丸粒の摂取量>
また、雛がもみ米丸粒を摂取できるか確認を行なった。具体的には、0〜6日齢にかけて餌箱に残ったペレットクランブル+もみ米丸粒区2の混合飼料2を回収した。混合飼料2をペレットクランブル飼料ともみ米丸粒に分けて重さを測定し、もみ米の給与量に対する摂取量の割合を算出した。その結果、雛は0〜1日齢ではもみ米丸粒を全く摂取せず、ペレットクランブル飼料を選んで摂取していることがわかった。これは、もみ米丸粒が雛の嘴に対して大きすぎるためと考えられた。日齢が進むにつれて徐々に摂取割合が増加していくが、4〜6日齢でも42.4%の摂取に留まり、ペレットクランブル飼料を優先して摂取する傾向に変わりはなかった。
Figure 2014057576
以上の結果から、もみ米を雛に給与する場合はもみ米配合の飼料原料をペレットクランブルに加工することで成績が改善されることがわかった。もみ米は丸粒で給与すると粒径が大きいため摂取できないと考えられた。また、もみ米粉砕物は粒径が細かく、ペレットクランブルと餌箱の中で分離してしまうため、表17に示す区3のような混合飼料の場合、雛は、他の原料のペレットクランブルを選んで摂取し、もみ米の摂取量が減少しているものと考えられた。そのため、最大の効果を得るには、もみ米配合の飼料原料をペレットクランブルに加工することが好ましいと考えられた。
(試験7)
もみ米を配合した飼料原料をペレットクランブル加工したペレットクランブル飼料を初生から給与することに関する試験結果を下記に示す。
0日齢から「もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料」を給与した場合と、7日齢から「もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料」を給与した場合を対比評価した。
<供試動物>
採卵用コマーシャル鶏である、ジュリア雄60羽を使用して試験を行なった。孵化後0日齢時に各試験区の体重が均一になるように鶏を2試験区×3反復の6区画(各10羽)に区分けして飼育試験を行ない、14日齢で淘汰した。なお、各区画の面積は0.98mで、飼育ケージはウインドウレスのバタリー鶏舎を用いた。
<試験区1−2及び供試飼料>
試験区1として、0日齢から「もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料」を給与した区;試験区2として、0〜6日齢は「対照飼料」を給与し、7日齢から「もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料」を給与した区を設定した。もみ米の配合割合は100質量部に対して20質量部とした。なお、もみ米20%を含む飼料中のもみ殻の含有量は、3.6質量%であった。
ペレットクランブル飼料は、飼料原料を混合したのち、粉砕機にて粉砕し、80℃の水蒸気(加熱調湿)を噴霧しながら2分間撹拌したのち、押し出し成型しながら、ペレットを得、さらに乾燥ペレットをクランブル処理した。
ペレットは4.8mm径とし、クランブル後の篩いサイズは3.03mm pass〜0.98mm onとした。また、給与飼料の配合割合及び成分値を下表に示す。
Figure 2014057576
<発育成績>
もみ米の給与開始日齢の違いが発育成績に及ぼす影響について検討した。下表20の結果から、0日齢から、もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料を給与した試験区1の発育成績が有意に改善されたことがわかる。
Figure 2014057576
<糞中の大腸菌数>
次に、もみ米の給与開始日齢の違いが鶏糞の細菌叢に及ぼす影響を調査した。具体的には、7日齢時及び14日齢時に各試験区から平均体重に近い個体を8羽ずつ選抜し、糞を採取し、QIAamp DNA stool Mini Kit(QIAGEN)を用いて糞からDNAを抽出した。16SリボソーマルDNAの領域を特異的に増幅するプライマーを設計し、抽出したDNAをテンプレートとして、リアルタイムPCR法により菌量を測定した。リアルタイムPCR法にはPower SYBR Green PCR Master Mix(Applied Biosystems)を使用し、スタンダード配列には合成した標準遺伝子領域の塩基配列を組み込んだプラスミドを用いた。
その結果、0日齢から、もみ米配合飼料原料のペレットクランブル飼料を給与することにより有意に大腸菌数が低減することがわかった。
Figure 2014057576
本技術は、育成期の採卵鶏の成育状況を向上させることができ、また採卵鶏の卵の生産性を向上させることができるので、採卵業界に貢献することができる。
本開示は、以下の構成を採用することも可能である。
〔1〕 もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物含有の飼料原料をペレットにした採卵鶏用飼料。
〔2〕 さらに、ペレットクランブルとする前記〔1〕記載の採卵鶏用飼料。
〔3〕 育成期用である前記〔1〕又は〔2〕記載の採卵鶏用飼料。
〔4〕 幼雛期用又は餌付期用である前記〔1〕〜〔3〕の何れか1項記載の採卵鶏用飼料。
〔5〕 幼雛期増体向上用又はツツキ行動抑制用である前記〔1〕〜〔4〕の何れか1項記載の採卵鶏用飼料。
〔6〕 もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を含有する採卵鶏用飼料。好適には餌付期用である。
〔7〕 前記もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物の含有量が、飼料原料中、もみ殻換算で1〜12質量%である前記〔1〕〜〔6〕の何れか1項記載の飼料
〔8〕 前記〔1〕〜〔6〕の何れか1項記載の飼料を製造するための、もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物の使用。
〔9〕 もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物の、前記〔1〕〜〔6〕の何れか1項記載の飼料への使用。
〔10〕 前記〔1〕〜〔6〕の何れか1項記載の飼料を幼雛期に給与する採卵鶏の増体向上方法。
〔11〕 前記〔1〕〜〔6〕の何れか1項記載の飼料を幼雛期に給与する卵の生産性向上方法。
〔12〕 前記〔1〕〜〔6〕の何れか1項記載の飼料を幼雛期に給与する採卵鶏の飼育環境の改善方法。
〔13〕 前記〔1〕〜〔6〕の何れか1項記載の飼料を幼雛期に給与する採卵鶏の腸管内細菌叢の改善方法。
〔14〕 前記もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物が、飼料原料中、もみ殻換算で1〜12質量%である前記〔10〕〜〔13〕の何れか1項記載の方法。
〔15〕 餌付期に給与する前記〔10〕〜〔14〕の何れか1項記載の方法。
〔16〕 給与開始時期0〜7日齢の何れかの日から、給与終了時期28日齢までである前記〔10〕〜〔14〕の何れか1項記載の方法。好適には、給与開始時期0〜3日齢の何れかの日から、給与終了時期21日齢までである。

Claims (11)

  1. もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物含有の飼料原料をペレットにした採卵鶏用飼料。
  2. さらに、ペレットクランブルとする請求項1記載の採卵鶏用飼料。
  3. 育成期用である請求項1又は2記載の採卵鶏用飼料。
  4. 幼雛期用又は餌付期用である請求項1〜3の何れか1項記載の採卵鶏用飼料。
  5. 幼雛期増体向上用又はツツキ行動抑制用である請求項1〜4の何れか1項記載の採卵鶏用飼料。
  6. もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物を含有する餌付期に給与するための採卵鶏用飼料。
  7. 請求項1〜6の何れか1項記載の飼料を幼雛期に給与する採卵鶏の増体向上方法。
  8. 前記もみ殻及び/又はもみ米の粉砕物が、飼料原料中、もみ殻換算で1〜12質量%である請求項7記載の増体向上方法。
  9. 請求項1〜6の何れか1項記載の飼料を幼雛期に給与する卵の生産性向上方法。
  10. 請求項1〜6の何れか1項記載の飼料を幼雛期に給与する採卵鶏の飼育環境の改善方法。
  11. 請求項1〜6の何れか1項記載の飼料を幼雛期に給与する採卵鶏の腸管内細菌叢の改善方法。
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