JP2014054356A - 処理装置、超音波プローブ、電子機器及び超音波診断装置 - Google Patents

処理装置、超音波プローブ、電子機器及び超音波診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】送信素子と受信素子との間のクロストークを低減することができる処理装置、超音波プローブ、電子機器及び超音波診断装置等を提供すること。
【解決手段】処理装置200は、複数の超音波トランスデューサー素子と、複数の開口がアレイ状に配置された基板とを有する超音波トランスデューサーデバイス100の処理装置であって、超音波トランスデューサーデバイス100に対して駆動信号VT、VSを出力する送信回路210と、超音波トランスデューサーデバイス100からの受信信号VR1〜VRnの信号処理を行う受信回路220と、送信回路210及び受信回路220を制御する制御部230とを含む。送信回路210は、第1の期間において、一部の超音波トランスデューサー素子UTに対して第1の駆動信号VTを出力し、第1の期間に連続する期間である第2の期間において、第1の駆動信号VTが出力されなかった超音波トランスデューサー素子URに対して第2の駆動信号VSを出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、処理装置、超音波プローブ、電子機器及び超音波診断装置等に関する。
対象物に向けて超音波を出射し、対象物内部における音響インピーダンスの異なる界面からの反射波を受信するための装置として、例えば人体の内部を検査するための超音波診断装置が知られている。超音波診断装置の応用例として、内臓脂肪の測定や血流量の測定など、被験体の表層の画像診断を用いたヘルスケア分野への展開が期待されている。しかし、送信素子の振動が受信素子に伝播する現象(クロストーク)があるために、超音波の出射後短時間で戻ってくる被験体の表層からのエコーを分離・検出することが難しいという問題がある。
この課題に対して、例えば特許文献1には、クロストークによる受信素子の振動を打ち消すような駆動信号を受信素子に対して出力する手法が開示されている。しかしながらこの手法では、薄膜圧電型超音波素子などの場合には、クロストークによる受信素子の振動を適切に抑制することができないという問題がある。
特開2009−175119号公報
本発明の幾つかの態様によれば、送信素子と受信素子との間のクロストークを低減することができる処理装置、超音波プローブ、電子機器及び超音波診断装置等を提供できる。
本発明の一態様は、複数の超音波トランスデューサー素子と、複数の開口がアレイ状に配置された基板とを有する超音波トランスデューサーデバイスの処理装置であって、前記超音波トランスデューサーデバイスに対して駆動信号を出力する送信回路と、前記超音波トランスデューサーデバイスからの受信信号の信号処理を行う受信回路と、前記送信回路及び前記受信回路を制御する制御部とを含み、前記複数の超音波トランスデューサー素子の各超音波トランスデューサー素子は、前記複数の開口の各開口を塞ぐ振動膜と、前記振動膜の上に設けられた下部電極、上部電極及び圧電体膜を備える圧電素子部とを有し、前記送信回路は、第1の期間において、前記駆動信号として、交番電圧の1周期以上で、且つ、前記交番電圧の半周期の整数倍の信号である第1の駆動信号を、前記複数の超音波トランスデューサー素子のうちの一部の超音波トランスデューサー素子に対して出力し、前記送信回路は、前記第1の期間に連続する第2の期間において、前記駆動信号として、前記第1の駆動信号の交番電圧と周期が同じであり、前記第1の駆動信号の交番電圧と逆位相であり、且つ前記第1の駆動信号の交番電圧より小さく時間と共に減少する振幅を有する第2の駆動信号を、前記複数の超音波トランスデューサー素子のうちの前記第1の駆動信号が出力されなかった超音波トランスデューサー素子に対して出力し、前記受信回路は、前記第2の駆動信号の出力が終了した後に、前記複数の超音波トランスデューサー素子のうちの前記第2の駆動信号が出力された超音波トランスデューサー素子からの受信信号の信号処理を行う処理装置に関係する。
本発明の一態様によれば、送信回路は、第1の期間において、第1の駆動信号を、一部の超音波トランスデューサー素子に対して出力し、第1の期間に連続する期間である第2の期間において、第1の駆動信号が出力されなかった超音波トランスデューサー素子に対して第2の駆動信号を出力することができる。こうすることで、第1の駆動信号が供給された素子と第1の駆動信号が出力されなかった素子との間のクロストークによる第1の駆動信号が出力されなかった素子の振動を低減することができる。その結果、対象物との距離が短い場合であってもエコー信号を確実に受信することができる。
また本発明の一態様では、前記送信回路及び前記受信回路に接続される選択回路を有し、前記選択回路は、前記第1の期間において、前記送信回路からの前記第1の駆動信号を前記一部の超音波トランスデューサー素子に出力し、前記第2の期間において、前記送信回路からの前記第2の駆動信号を前記第1の駆動信号が出力されなかった超音波トランスデューサー素子に出力し、前記第2の期間の後の第3の期間において、前記第2の駆動信号が出力された超音波トランスデューサー素子からの前記受信信号を前記受信回路に出力するように選択してもよい。
このようにすれば、第2の期間において、送信回路からの第2の駆動信号を第1の駆動信号が出力されなかった素子に出力することができるから、クロストークによる第1の駆動信号が出力されなかった素子の振動を低減することができる。さらに、第2の期間の後の第3の期間においては、第2の駆動信号が出力された素子からの受信信号を受信回路に出力することができるから、エコー信号を確実に受信することができる。
また本発明の一態様では、前記制御部は、第1の制御信号及び第2の制御信号を前記送信回路に対して出力し、前記送信回路は、前記第1の制御信号がアクティブのときは正極性の電圧となる前記第1の駆動信号又は前記第2の駆動信号を出力し、前記第2の制御信号がアクティブのときは負極性の電圧となる前記第1の駆動信号又は前記第2の駆動信号を出力してもよい。
このようにすれば、送信回路は、制御部からの第1及び第2の制御信号に基づいて、正極性及び負極性の電圧の第1の駆動信号又は第2の駆動信号を出力することができる。
また本発明の一態様では、前記送信回路は、前記第1の駆動信号を出力する第1の送信部と、前記第2の駆動信号を出力する第2の送信部とを有し、前記制御部は、第1の制御信号及び第2の制御信号を前記第1の送信部に対して出力し、第3の制御信号及び第4の制御信号を前記第2の送信部に対して出力し、前記制御部は、前記第1の期間において、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号を前記交番電圧の周期で交互にアクティブにし、前記第2の期間において、前記第3の制御信号及び前記第4の制御信号を前記交番電圧の周期で交互にアクティブにし、前記第1の送信部は、前記第1の制御信号がアクティブのときは正極性の電圧となる前記第1の駆動信号を出力し、前記第2の制御信号がアクティブのときは負極性の電圧となる前記第1の駆動信号を出力し、前記第2の送信部は、前記第3の制御信号がアクティブのときは正極性の電圧となる前記第2の駆動信号を出力し、前記第4の制御信号がアクティブのときは負極性の電圧となる前記第2の駆動信号を出力してもよい。
このようにすれば、第1の期間においては、第1の送信部が、交番電圧の周期で正極性の電圧と負極性の電圧とに交互に設定される第1の駆動信号を出力することができる。また、第2の期間においては、第2の送信部が、第1の駆動信号の交番電圧と逆位相となる第2の駆動信号を出力することができる。
また本発明の一態様では、前記制御部は、前記第2の期間において、前記第2の制御信号と前記第4の制御信号とを同じタイミングでアクティブにし、前記第1の制御信号と前記第3の制御信号とを同じタイミングでアクティブにしてもよい。
このようにすれば、第2の期間において、第1の送信部が第1の期間の第1の駆動信号と逆位相の第1の駆動信号を第1の期間に第1の駆動信号が出力された素子に対して出力し、第2の送信部がクロストークによって生じる振動と逆位相となる第2の駆動信号を第1の駆動信号が出力されなかった素子に対して出力することができる。その結果、第2の期間において、第1の駆動信号が出力された素子の残響振動を低減し、且つ、第1の駆動信号が出力されなかった素子のクロストークによる振動を低減することができるから、より効果的にクロストークを抑制することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記制御部は、第1のモードでは、前記送信回路に対して、前記第1の駆動信号及び前記第2の駆動信号を出力させる制御を行い、第2のモードでは、前記送信回路に対して、前記第1の駆動信号を出力させ、前記第2の駆動信号を非出力にする制御を行ってもよい。
このようにすれば、クロストークによる振動が問題となる場合、例えば超音波診断装置などで被検体の表層部分の画像を取得したい場合などには、第1のモードによりクロストークによる振動を低減させることができる。一方、クロストークが問題にならない場合には、第2のモードを用いることで消費電力を低減することができる。
本発明の他の態様は、上記いずれかに記載の処理装置を含む超音波プローブに関係する。
また本発明の他の態様では、前記第1の駆動信号が出力される超音波トランスデューサー素子を有する第1の超音波トランスデューサー素子列及び前記第2の駆動信号が出力される超音波トランスデューサー素子を有する第2の超音波トランスデューサー素子列が交互に配置される前記超音波トランスデューサーデバイスをさらに含んでもよい。
このようにすれば、隣接する第1の超音波トランスデューサー素子列と第2の超音波トランスデューサー素子列との間のクロストークを低減することができる。
本発明の他の態様は、上記いずれかに記載の処理装置を含む電子機器に関係する。
本発明の他の態様は、上記いずれかに記載の処理装置と、表示用画像データを表示する表示部とを含む超音波診断装置に関係する。
図1(A)、図1(B)は、超音波トランスデューサー素子の基本的な構成例。 超音波トランスデューサーデバイスの構成例。 送信素子と受信素子との間のクロストークを説明する図。 処理装置の第1の構成例。 図5(A)、図5(B)、図5(C)は、選択回路の第1の構成例。 送信回路の第1の構成例。 図7(A)、図7(B)は、制御部による制御信号の生成を説明する図。 処理装置の第1の構成例による第1の駆動信号、第2の駆動信号及び送信素子と受信素子の振動等の波形例。 処理装置の第2の構成例。 図10(A)、図10(B)、図10(C)は、選択回路の第2の構成例。 送信回路の第2の構成例。 処理装置の第2の構成例による第1の駆動信号、第2の駆動信号及び受信素子の振動等の第1の波形例。 処理装置の第2の構成例による第1の駆動信号、第2の駆動信号及び受信素子の振動等の第2の波形例。 図14(A)、図14(B)は、制御信号の変形例。 制御部による制御信号の生成の変形例。 超音波プローブ及び電子機器(超音波診断装置)の基本的な構成例。 図17(A)、図17(B)は、超音波診断装置の具体的な構成例。図17(C)は、超音波プローブの具体的な構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.超音波トランスデューサー素子
図1(A)、図1(B)に本実施形態の処理装置と共に用いられる超音波トランスデューサー素子(薄膜圧電型超音波トランスデューサー素子)UEの基本的な構成例を示す。本実施形態の超音波トランスデューサー素子UEは、振動膜(メンブレン、支持部材)MBと、圧電素子部とを有する。圧電素子部は、下部電極(第1電極層)EL1、圧電体膜(圧電体層)PE、上部電極(第2電極層)EL2を有する。なお、本実施形態の超音波トランスデューサー素子UEは図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
なお、以下の説明では、超音波トランスデューサー素子UEを「超音波素子UE」とも呼ぶ。
図1(A)は、基板(シリコン基板)SUBに形成された超音波素子UEの、素子形成面側の基板に垂直な方向から見た平面図である。図1(B)は、図1(A)のA−A’に沿った断面を示す断面図である。
第1電極層EL1は、振動膜MBの上層に例えば金属薄膜で形成される。この第1電極層EL1は、図1(A)に示すように素子形成領域の外側へ延長され、隣接する超音波素子UEに接続される配線であってもよい。
圧電体膜PEは、例えばPZT(ジルコン酸チタン酸鉛)薄膜により形成され、第1電極層EL1の少なくとも一部を覆うように設けられる。なお、圧電体膜PEの材料は、PZTに限定されるものではなく、例えばチタン酸鉛(PbTiO)、ジルコン酸鉛(PbZrO)、チタン酸鉛ランタン((Pb、La)TiO)などを用いてもよい。
第2電極層EL2は、例えば金属薄膜で形成され、圧電体膜PEの少なくとも一部を覆うように設けられる。この第2電極層EL2は、図1(A)に示すように素子形成領域の外側へ延長され、隣接する超音波素子UEに接続される配線であってもよい。
振動膜(メンブレン)MBは、例えばSiO薄膜とZrO薄膜との2層構造により開口OPを塞ぐように設けられる。この振動膜MBは、圧電体膜PE及び第1、第2電極層EL1、EL2を支持すると共に、圧電体膜PEの伸縮に従って振動し、超音波を発生させることができる。
開口OPは、例えば後述する図2に示すように、基板SUBにアレイ状に配置される。空洞領域CAVは、シリコン基板SUBの裏面(素子が形成されない面)側から反応性イオンエッチング(RIE)等によりエッチングすることで形成される。
超音波素子UEの下部電極は、第1電極層EL1により形成され、上部電極は、第2電極層EL2により形成される。具体的には、第1電極層EL1のうちの圧電体膜PEに覆われた部分が下部電極を形成し、第2電極層EL2のうちの圧電体膜PEを覆う部分が上部電極を形成する。即ち、圧電体膜PEは、下部電極と上部電極に挟まれて設けられる。
圧電体膜PEは、下部電極と上部電極との間、即ち第1電極層EL1と第2電極層EL2との間に電圧が印加されることで、面内方向に伸縮する。圧電体膜PEの一方の面は第1電極層EL1を介して振動膜MBに接合されているが、他方の面には第2電極層EL2が形成されるものの、第2電極層EL2上には他の層が形成されない。そのため圧電体膜PEの振動膜MB側が伸縮しにくく、第2電極層EL2側が伸縮し易くなる。従って、圧電体膜PEに電圧を印加すると、空洞領域CAV側に凸となる撓みが生じ、振動膜MBを撓ませる。圧電体膜PEに交流電圧を印加することで、振動膜MBが膜厚方向に対して振動し、この振動膜MBの振動により超音波が放射される。圧電体膜PEに印加される電圧は、例えば10〜30Vであり、周波数は例えば1〜10MHzである。
バルクの超音波素子の駆動電圧がピークからピークで100V程度であるのに対して、図1(A)、図1(B)に示すような薄膜による超音波素子UEでは、駆動電圧をピークからピークで10〜30V程度に小さくすることができる。
超音波素子UEは、出射された超音波が対象物で反射されて戻ってくる超音波エコーを受信する受信素子としても動作する。超音波エコーにより振動膜MBが振動し、この振動によって圧電体膜PEに圧力が加わり、下部電極と上部電極との間に電圧が発生する。この電圧を受信信号として取り出すことができる。
2.超音波トランスデューサーデバイス
図2に、本実施形態の超音波トランスデューサーデバイス100の構成例を示す。本構成例の超音波トランスデューサーデバイス100は、基板SUB、基板SUBにアレイ状に配置された複数の送信素子UT(広義には超音波トランスデューサー素子UE)及び複数の受信素子UR(広義には超音波トランスデューサー素子UE)、第1〜第n(nは2以上の整数)の送信信号線TL1〜TLn、第1〜第nの受信信号線RL1〜RLn、第1〜第m(mは2以上の整数)のコモン電極線CL1〜CLmを含む。図2では、例としてm=8、n=6の場合を示すが、これ以外の値であってもよい。なお、本実施形態の超音波トランスデューサーデバイス100は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
基板SUBは、例えばシリコン基板であって、アレイ状に配置された複数の開口OPを有する。複数の開口OPの各々に対応して、超音波トランスデューサー素子UEが設けられる。具体的には、複数の開口OPの各々に対応して、送信素子UT又は受信素子URが設けられる。
複数の送信素子UT及び複数の受信素子URは、m行n列のマトリックス状にそれぞれ配置される。例えば図2に示すように、複数の送信素子UTは第1の方向D1に沿って8行、そして第1の方向D1に交差する第2の方向D2に沿って6列に配置される。また、複数の受信素子URも同様に、第1の方向D1に沿って8行、そして第1の方向D1に交差する第2の方向D2に沿って6列に配置される。送信素子UTの列(広義には第1の超音波トランスデューサー素子列)と受信素子URの列(広義には第2の超音波トランスデューサー素子列)とは交互に配置される。
送信素子UT及び受信素子URは、薄膜圧電型超音波トランスデューサー素子であって、例えば図1(A)、図1(B)に示した構成とすることができる。但し、素子の各部のサイズ、例えば圧電体膜PEや空洞領域CAVのサイズなどは、送信素子UTと受信素子URとで異なってもよい。
以下の説明において、送信素子UT及び受信素子URのアレイ内での位置を特定する場合には、例えば第4行第3列に位置する送信素子UTをUT4−3と表記し、同様に第4行第3列に位置する受信素子URをUR4−3と表記する。例えば送信素子UTのアレイの第3列には、UT1−3、UT2−3、・・・UT7−3、UT8−3の8個の送信素子UTが配置される。また、例えば受信素子URのアレイの第3列には、UR1−3、UR2−3、・・・UR7−3、UR8−3の8個の受信素子URが配置される。
第1〜第6(広義には第n)の送信信号線TL1〜TL6は、第1の方向D1に沿って配線される。第1〜第6の送信信号線TL1〜TL6のうちの第j(jは1≦j≦6である整数)の送信信号線TLjは、第j列に配置される各送信素子UTが有する第1の電極に接続される。
第1〜第6(広義には第n)の受信信号線RL1〜RL6は、第1の方向D1に沿って配線される。第1〜第6の受信信号線RL1〜RL6のうちの第jの受信信号線RLjは、第j列に配置される各受信素子URが有する第1の電極に接続される。
送信素子UTは、複数の超音波トランスデューサー素子UEのうちの一部の超音波トランスデューサー素子UEであって、第1の駆動信号VTが供給される素子である。また、受信素子URは、複数の超音波トランスデューサー素子UEのうちの第1の駆動信号VTが供給されない素子、或いは第2の駆動信号VSが供給される素子である。
超音波を出射する第1の期間(送信期間)には、後述する処理装置200が出力する第1の駆動信号VT(VT1〜VT6)が送信信号線TL1〜TL6を介して各送信素子UTに供給される。また、超音波エコー信号を受信する第3の期間(受信期間)には、受信素子URからの受信信号VR1〜VR6が受信信号線RL1〜RL6を介して処理装置200に出力される。
後述するように、本実施形態の処理装置200によれば、第1の期間に連続する第2の期間(制振期間)において、各受信素子URに対して第2の駆動信号VS(VS1〜VS6)を供給することで、受信素子URと隣接する送信素子UTとの間のクロストークによって生じる受信素子URの振動膜MBの振動を低減することができる。第1の駆動信号VT及び第2の駆動信号VSの詳細については、後述する。
第1〜第8(広義には第m)のコモン電極線CL1〜CL8は、第2の方向D2に沿って配線される。送信素子UT及び受信素子URが有する第2の電極は、第1〜第mのコモン電極線CL1〜CLmのうちのいずれかに接続される。具体的には、例えば図2に示すように、第1〜第8のコモン電極線CL1〜CL8のうちの第i(iは1≦i≦8である整数)のコモン電極線CLiは、第i列に配置される送信素子UTの第2の電極及び第i列に配置される受信素子URが有する第2の電極に接続される。
第1〜第8のコモン電極線CL1〜CL8には、コモン電圧VCOMが供給される。このコモン電圧は一定の直流電圧であればよく、0V即ちグランド電位(接地電位)でなくてもよい。
例えば図2に示す送信素子UT1−1については、第1の電極が送信信号線TL1に接続され、第2の電極が第1のコモン電極線CL1に接続される。また、例えば図2に示す受信素子UR4−3については、第1の電極が第3の受信信号線RL3に接続され、第2の電極が第4のコモン電極線CL4に接続される。
なお、送信素子UT及び受信素子URの配置は、図2に示すm行n列のマトリックス配置に限定されない。例えば奇数番目の送信素子列にm個の送信素子UTが配置され、偶数番目の送信素子列にm−1個の送信素子UTが配置される、いわゆる千鳥配置であってもよい。また、送信素子UTの列と受信素子URの列とが交互に配置されることは、必須ではない。例えば複数の送信素子UTから成るアレイと複数の受信素子URから成るアレイとが離れて配置されてもよい。また、送信素子UTの個数と受信素子URの個数は異なってもよい。
送信素子UTには、第1の駆動信号電圧VTとコモン電圧との差の電圧が印加され、所定の周波数の超音波が放射される。例えば、図2の第1列の送信素子UT1−1〜UT8−1には、送信信号線TL1に供給される第1の駆動信号電圧VT1とコモン電圧VCOMとの差VT1−VCOMが印加される。同様に、第3列の送信素子UT1−3〜UT8−3には、送信信号線TL3に供給される第1の駆動信号電圧VT3とコモン電圧VCOMとの差VT3−VCOMが印加される。
受信素子URには、第2の駆動信号電圧VSとコモン電圧との差の電圧が印加されて、クロストークによる振動が低減される。例えば、図2の第1列の受信素子UR1−1〜UR8−1には、受信信号線RL1に供給される第2の駆動信号電圧VS1とコモン電圧VCOMとの差VS1−VCOMが印加される。同様に、第3列の受信素子UR1−3〜UR8−3には、受信信号線RL3に供給される第2の駆動信号電圧VS3とコモン電圧VCOMとの差VS3−VCOMが印加される。
受信素子URは、受信期間には超音波エコーを受信して受信信号VRを出力する。例えば、図2の第1列の受信素子UR1−1〜UR8−1は、受信信号VR1を受信信号線RL1を介して出力する。同様に、第3列の受信素子UR1−3〜UR8−3は、受信信号VR3を受信信号線RL3を介して出力する。
図2に示す構成例では、1つの第1の駆動信号(例えばVT1)が1つの送信素子列(例えばUT1−1〜UT8−1)を駆動し、1つの第2の駆動信号(例えばVS1)が1つの受信素子列(例えばUR1−1〜UR8−1)を駆動するが、本実施形態の超音波トランスデューサーデバイス100はこれに限定されるものではない。例えば、1つの第1の駆動信号が複数の送信素子列を駆動してもよいし、1つの第2の駆動信号が複数の受信素子列を駆動してもよい。即ち、複数本の送信信号線又は複数本の受信信号線を束ねたものを1チャンネルとし、各々のチャンネルに対して第1の駆動信号又は第2の駆動信号が供給されてもよい。
3.処理装置
図3は、送信素子UTと受信素子URとの間のクロストークを説明する図である。図3に示すように、送信期間では駆動信号が送信素子UTに入力されて送信素子UTの振動膜MBが振動する。この振動が振動膜MBを形成する層を伝わって、隣接する受信素子URの振動膜MBが振動する。これがクロストーク(機械的クロストーク)である。
図1(A)、図1(B)に示した薄膜圧電型超音波素子UEでは、送信素子UTと受信素子URとの距離が短く、振動膜MBを形成する層が薄いために、バルク型超音波素子に比べて機械的クロストークが大きくなる。なお、以下の説明では、機械的クロストークを単に「クロストーク」とも呼ぶ。
また、送信期間後においても送信素子UTの振動膜MBの振動が残る。これは残響振動(尾引き)といわれる現象である。残響振動は徐々に振幅が減少するが、残響振動の持続時間は例えば20〜30μsに及ぶことがある。この送信素子UTの残響振動によってもクロストークが生じるし、さらに受信素子UR自身の残響振動も加わる。
このように、送信期間後においても受信素子URの振動が残るから、図3に示すようにクロストークによる振動が続いている期間にエコーが受信される場合には、クロストークによる振動とエコーによる振動との重なりが生ずる。このために、エコーが短時間(例えば10μs程度)で戻ってくる場合にはエコーによる信号(エコー信号)を分離して受信することが困難になる。例えば超音波診断装置を用いて内臓脂肪の測定や血流量の測定など被検体の表層部分の画像を取得する場合には、クロストークが特に問題となる。
このような課題に対して、例えば特許文献1には、クロストークによる受信素子の振動を打ち消すような駆動信号を受信素子に対して出力する手法が開示されている。しかしながら、この手法では、例えば図1(A)、図1(B)に示した薄膜圧電型超音波素子UEなどの場合には、クロストークによる振動を適切に抑制することができないという問題がある。例えば、薄膜圧電型超音波素子UEでは、振動のエネルギーが基板SUBや配線層EL1、EL2などを介して散逸するため、クロストークによる振動が徐々に減衰する。従って、クロストークによる受信素子URの振動を適切に抑制するためには、制振信号もそれに対応して徐々に減衰させる必要がある。
以下に説明する本実施形態の処理装置200によれば、第1の期間に連続する第2の期間において、受信素子URに対して、第1の駆動信号VT(送信信号)の交番電圧と周期が同じであり、第1の駆動信号VTの交番電圧と逆位相であり、且つ第1の駆動信号VTの交番電圧より小さく時間と共に減少する振幅を有する第2の駆動信号VS(制振信号)を出力することで、受信素子URのクロストークによる振動を効果的に抑えることができる。その結果、対象物との距離が短い場合であってもエコー信号を確実に受信することができる。
図4に、本実施形態の処理装置200の第1の構成例を示す。第1の構成例の処理装置200は、送信回路210、受信回路220、制御部230、振幅電圧生成回路240及び選択回路MUXを含む。なお、本実施形態の処理装置200は図4の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
送信回路210は、選択回路MUXを介して、超音波トランスデューサーデバイス100に対して第1の駆動信号VT及び第2の駆動信号VSを出力する。具体的には、送信回路210は、第1の期間において、駆動信号として、交番電圧の1周期以上で、且つ、交番電圧の半周期の整数倍の信号である第1の駆動信号VTを、複数の超音波トランスデューサー素子UEのうちの一部の超音波トランスデューサー素子(送信素子UT)に対して出力する。そして第1の期間に連続する第2の期間において、駆動信号として、第1の駆動信号VTの交番電圧と周期が同じであり、第1の駆動信号VTの交番電圧と逆位相であり、且つ第1の駆動信号VTの交番電圧より小さく時間と共に減少する振幅を有する第2の駆動信号VSを、複数の超音波トランスデューサー素子UEのうちの第1の駆動信号VTが出力されなかった超音波トランスデューサー素子(受信素子UR)に対して出力する。
なお、第1の期間を「送信期間」、第2の期間を「制振期間」と呼ぶこともできる。また、送信素子UTに対して出力される第1の駆動信号VTを「送信信号」、受信素子URに対して出力される第2の駆動信号VSを「制振信号」と呼ぶこともできる。
送信回路210は、制御部230からの第1、第2の制御信号SP、SNに基づいて、第1の駆動信号VT又は第2の駆動信号VSを出力する。具体的には、第1の制御信号SPがアクティブのときは正極性の電圧となる第1の駆動信号VT又は第2の駆動信号VSを出力する。一方、第2の制御信号SNがアクティブのときは負極性の電圧となる第1の駆動信号VT又は第2の駆動信号VSを出力する。
ここで正極性の電圧及び負極性の電圧とは、0V(接地電位)に対する正(プラス)の電圧、負(マイナス)の電圧に限定されない。ある基準電圧に対してそれより高い電圧又は低い電圧であってもよい。例えば基準電圧を10Vとして、正極性の電圧を20V、負極性の電圧を0Vとしてもよい。なお、第1の駆動信号VT及び第2の駆動信号VSについては、後で具体的に説明する。
受信回路220は、受信素子URからの受信信号VR1〜VRnの信号処理を行う。具体的には、受信回路220は、受信期間において、選択回路MUXを介して受信素子URからの受信信号VR1〜VRnを受け取り、受信信号の増幅、ゲイン設定、周波数設定、A/D変換(アナログ/デジタル変換)などの信号処理を行う。信号処理の結果は、検出データ(検出情報)として例えば図14に示す電子機器本体410の処理部320に出力する。受信回路220は、例えば低雑音増幅器、電圧制御アッテネーター、プログラマブルゲインアンプ、ローパスフィルター、A/Dコンバーターなどで構成することができる。
制御部230は、送信回路210及び受信回路220を制御する。具体的には、制御部230は、第1の制御信号SP及び第2の制御信号SNを送信回路210に対して出力する。制御部230は、第1の期間において、第1の制御信号SP及び第2の制御信号SNを所定の周期(交番電圧の周期)で交互にアクティブにする。そして第2の期間において、第1の制御信号SP及び第2の制御信号SNを、第1の期間における交番電圧と逆位相になるように、交互にアクティブにする。また、制御部230は、受信回路220に対して受信信号の周波数設定やゲインなどの制御を行う。制御部230は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)で実現することができる。なお、第1、第2の制御信号SP、SNについては、後で詳細に説明する。
また、制御部230は、第1のモードでは、送信回路210に対して、第1の駆動信号VT及び第2の駆動信号VSを出力させる制御を行い、第2のモードでは、送信回路210に対して、第1の駆動信号VTを出力させ、第2の駆動信号VSを非出力にする制御を行うことができる。このようにすれば、例えば超音波診断装置などにおいて、クロストークが問題となる場合、即ち内臓脂肪の測定や血流量の測定など被検体の表層部分の画像を取得したい場合には、第1のモードによりクロストークを低減させることができる。一方、クロストークが問題にならない場合には、第2のモードを用いることで消費電力を低減することができる。
振幅電圧生成回路240は、制御部230の制御に基づいて、電圧値が可変に設定される第1、第2の振幅設定電圧VPP、VNNを生成し、送信回路210に出力する。後述する図6に示すように、第1の駆動信号VT及び第2の駆動信号VSの振幅は、第1、第2の振幅設定電圧VPP、VNNにより設定される。従って、制御部230の制御に基づいて、振幅電圧生成回路240が第1、第2の振幅設定電圧VPP、VNNを可変に設定することで、第2の駆動信号VSの振幅を可変に設定することができる。即ち、第2の駆動信号VSの振幅を第1の駆動信号VTの振幅より小さく、且つ時間と共に減少させることができる。このようにすることで、振幅が徐々に減少する受信素子URの振動に対応して第2の駆動信号VSの振幅を徐々に小さくすることができるから、より効果的にクロストークによる振動を低減することができる。
振幅電圧生成回路240は、例えばD/A変換器及び演算増幅器などで実現することができる。或いは、抵抗ラダー回路、スイッチ素子、演算増幅器などで実現することもできる。
選択回路MUXは、送信回路210及び受信回路220に接続され、制御部230の制御に基づいて、送信信号線TL1〜TLn及び受信信号線RL1〜RLnのうちの少なくとも1つを選択する。具体的には、選択回路MUXは、第1の期間において、送信信号線TL1〜TLnのうちの少なくとも1つを選択し、選択された送信信号線を介して送信回路210からの第1の駆動信号VTを送信素子UTに出力する。そして第2の期間において、受信信号線RL1〜RLnのうちの少なくとも1つを選択し、選択された受信信号線を介して送信回路210からの第2の駆動信号VSを受信素子URに出力する。また第2の期間の後の受信期間において、受信信号線RL1〜RLnを選択し、受信素子URからの受信信号VR1〜VRnを受信回路220に出力する。
図5(A)、図5(B)、図5(C)に、選択回路MUXの第1の構成例を示す。第1の構成例の選択回路MUXは、スイッチ素子SWT1〜SWTn、スイッチ素子SWS1〜SWSn、スイッチ素子SWR1〜SWRnを含む。なお、本実施形態の選択回路MUXは図5(A)、図5(B)、図5(C)の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
スイッチ素子SWT1〜SWTnは、第1の期間において送信信号線TL1〜TLnを選択する。スイッチ素子SWS1〜SWSnは、第2の期間において受信信号線RL1〜RLnを選択する。スイッチ素子SWR1〜SWRnは、受信期間において受信信号線RL1〜RLnを選択する。
図5(A)は、第1の期間(送信期間)における各スイッチ素子の状態を示す。スイッチ素子SWT1〜SWTnがオン状態であり、他のスイッチ素子はオフ状態である。この場合には、選択された送信信号線TL1〜TLnに対して、送信回路210からの第1の駆動信号VT(送信信号)がVT1〜VTnとして出力される。
図5(B)は、第2の期間(制振期間)における各スイッチ素子の状態を示す。スイッチ素子SWS1〜SWSnがオン状態であり、他のスイッチ素子はオフ状態である。この場合には、選択された受信信号線RL1〜RLnに対して、送信回路210からの第2の駆動信号VS(制振信号)がVS1〜VSnとして出力される。
図5(C)は、受信期間における各スイッチ素子の状態を示す。スイッチ素子SWR1〜SWRnがオン状態であり、他のスイッチ素子はオフ状態である。この場合には、選択された受信信号線RL1〜RLnを介して、受信素子URからの受信信号VR1〜VRnが受信回路220に出力される。
なお、選択回路MUXは、第1の期間において送信信号線TL1〜TLnの全てを同じタイミングで選択してもよいし、例えばTL1、TL2、TL3、・・・のように順番に1本ずつ選択してもよい。同様に、第2の期間において受信信号線RL1〜RLnの全てを同じタイミングで選択してもよいし、例えばRL1、RL2、RL3、・・・のように順番に1本ずつ選択してもよい。
図6に、本実施形態の送信回路210の第1の構成例を示す。第1の構成例の送信回路210は、第1、第2のレベル変換回路LT_P、LT_N、第1、第2のドライバー回路DR_P、DR_N、P型トランジスターQP、N型トランジスターQN、第1、第2の抵抗素子RP、RN及び第1、第2のダイオードDP、DNを含む。なお、本実施形態の送信回路210は図6の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
第1、第2のレベル変換回路LT_P、LT_Nは、第1、第2の制御信号SP、SNを受けて、レベル変換した信号を第1、第2のドライバー回路DR_P、DR_Nに対して出力する。制御信号SP、SNは、例えば低電位レベル(Lレベル、VSSレベル)が0Vで高電位レベル(Hレベル)が1.5Vのロジック信号であるが、レベル変換回路LT_P、LT_Nによってドライバー回路DR_P、DR_Nを駆動するのに必要な電圧レベルに変換される。
第1、第2のドライバー回路DR_P、DR_Nは、第1、第2のドライバー回路DR_P、DR_Nからの信号に基づいて、P型トランジスターQP及びN型トランジスターQNをそれぞれ駆動する。具体的には、第1のドライバー回路DR_Pは、第1の制御信号SPがアクティブ(例えば1.5V)のときはP型トランジスターQPをオン状態にするゲート電圧(例えば2V)を出力し、SPが非アクティブ(例えば0V)のときはQPをオフ状態にするゲート電圧(例えば10V)を出力する。また、第2のドライバー回路DR_Nは、第2の制御信号SNがアクティブ(例えば1.5V)のときはN型トランジスターQNをオン状態にするゲート電圧(例えば−2V)を出力し、SPが非アクティブ(例えば0V)のときはQPをオフ状態にするゲート電圧(例えば−10V)を出力する。
P型トランジスターQPは、例えば数10V程度のドレイン・ソース間耐圧を有するP型トランジスターである。P型トランジスターQPのソースには第1の振幅設定電圧VPP(例えば10V)が印加され、ゲートには第1のドライバー回路DR_Pの出力信号が入力され、ドレインは抵抗素子RPを介してVSSノード(例えば0V)に接続されると共にダイオードDPを介して第1の駆動信号VT又は第2の駆動信号VSを出力する。
N型トランジスターQNは、例えば数10V程度のドレイン・ソース間耐圧を有するN型トランジスターである。N型トランジスターQNのソースには第2の振幅設定電圧VNN(例えば−10V)が印加され、ゲートには第2のドライバー回路DR_Nの出力信号が入力され、ドレインは抵抗素子RNを介してVSSノード(例えば0V)に接続されると共にダイオードDNを介して第1の駆動信号VT又は第2の駆動信号VSを出力する。
第1の制御信号SPがアクティブで、第2の制御信号SNが非アクティブであるときは、QPがオン状態でQNがオフ状態になるから、正極性の電圧(例えば10V)の第1の駆動信号VT又は第2の駆動信号VSが出力される。一方、第1の制御信号SPが非アクティブで、第2の制御信号SNがアクティブであるときは、QPがオフ状態でQNがオン状態になるから、負極性の電圧(例えば−10V)の第1の駆動信号VT又は第2の駆動信号VSが出力される。また、第1及び第2の制御信号SP、SNが共に非アクティブであるときは、QP及びQNが共にオフ状態になるから、第1の駆動信号VT又は第2の駆動信号VSはVSSレベル(例えば0V)に設定される。第1の駆動信号VT及び第2の駆動信号VSの振幅は、第1、第2の振幅設定電圧VPP、VNNにより設定される。
図7(A)、図7(B)は、制御部230による制御信号SP、SNの生成を説明する図である。図7(A)に示すように、制御部230は、クロック信号CLKに基づいて、所定の周期の長さのカウント処理を行うカウンター部CNTと、カウント処理の結果(カウント値)CNに基づいて、第1の制御信号SP及び第2の制御信号SNの生成処理を行う信号生成部SGENとを有する。
図7(B)には、クロック信号CLK、カウント値CN、制御信号SP、SNの一例を示す。カウンター部CNTは、クロック信号CLKをカウントしてカウント値CN(1〜12)を出力する。信号生成部SGENは、カウント値CNが1、2、5、6、7、8、11、12であるときに、第1の制御信号SPをHレベルに設定し、第2の制御信号SNをLレベルに設定する。また、カウント値CNが3、4、9、10であるときに、第1の制御信号SPをLレベルに設定し、第2の制御信号SNをHレベルに設定する。
このようにすることで、制御部230は、第1の期間では、第1の制御信号SP及び第2の制御信号SNを所定の周期で交互にアクティブにすることができる。例えば図7(B)に示すように、第1の期間(送信期間)の最初の期間T1では第1の制御信号SPがアクティブになり、次の期間T2では第2の制御信号SNがアクティブになり、次の期間T3では第1の制御信号SPがアクティブになる。
制御部230は、第2の期間においては、例えば図7(B)に示すように、第2の期間の最初の期間T4では第1の制御信号SPがアクティブになり、次の期間T5では第2の制御信号SNがアクティブになり、次の期間T6では第1の制御信号SPがアクティブになる。
図7(B)では例として各期間T1〜T6の長さがクロック信号CLKの2周期分になっているが、これに限定されるものではない。また、第1の期間と第2の期間の長さは同一でなくてもよい。
図8に、処理装置200の第1の構成例(図4)による第1の駆動信号VT、第2の駆動信号VS及び送信素子UTと受信素子URの振動等の波形例を示す。制御信号SP、SNは、図7(B)に示したものである。送信回路210は、上述したように、第1の制御信号SPがアクティブのときは正極性の電圧となる第1の駆動信号VT又は第2の駆動信号VSを出力し、第2の制御信号SNがアクティブのときは負極性の電圧となる第1の駆動信号VT又は第2の駆動信号VSを出力する。
図8では、第1の期間は、出力される交番電圧の周期の1.5倍の期間であり、第2の期間も、出力される交番電圧の周期の1.5倍の期間である。また、図8に示す期間T1〜T6は、それぞれ交番電圧の半周期の期間である。
第1の期間においては、図8のA1に示す電圧レベル(例えば0V)を基準電圧として、期間T1、T3にはには正極性の電圧(例えば10V)の第1の駆動信号VTが出力され(図8のA2、A4)、期間T2には負極性の電圧(例えば−10V)の第1の駆動信号VTが出力される(図8のA3)。
一方、第1の期間に連続する第2の期間においては、図8のB1に示す電圧レベル(例えば0V)を基準電圧として、最初の期間T4には正極性の電圧が出力され(図8のB2)、次の期間T5には負極性の電圧が出力され(図8のB3)、次の期間T6には正極性の電圧が出力される(図8のB4)。第2の期間に出力される第2の駆動信号VSは、第1の期間に出力される第1の駆動信号VTと逆位相であって、振幅が第1の駆動信号VTより小さく且つ時間と共に減少する。このようにすることで、振幅が徐々に減少する残響振動に対応して第2の駆動信号VSの振幅を徐々に小さくすることができるから、より効果的にクロストークによる振動を低減することができる。
図8に示すように、第1の期間(送信期間)において、第1の駆動信号VTにより送信素子UTが振動し、クロストークによって隣接する受信素子URも振動する。そして第2の期間(制振期間)においては、クロストークによる振動と逆位相の第2の駆動信号VSが受信素子URに印加されることで、受信素子URの振動が抑えられる。その結果、受信回路220は、第3の期間(受信期間)において、超音波エコーによる受信信号VRを確実に受け取ることができる。一方、第2の駆動信号VSがない場合には、破線に示すように受信信号VRはクロストークによる振動と重なってしまう。
なお、第1の駆動信号VT及び第2の駆動信号VSは、図8に示すような矩形波に限定されず、例えば正弦波や三角波などであってもよい。
図8では、第1の駆動信号VT及び第2の駆動信号VSは、共に交番電圧の1.5周期分の信号であるが、これに限定されるものではない。例えば、第1の駆動信号VTが交番電圧の2周期分の信号であってもよいし、第2の駆動信号VSが交番電圧の1周期分の信号であってもよい。
図9に、本実施形態の処理装置200の第2の構成例を示す。第2の構成例の処理装置200は、送信回路210、受信回路220、制御部230、振幅電圧生成回路240及び選択回路MUXを含む。送信回路210は、第1の送信部TX1及び第2の送信部TX2を含む。なお、本実施形態の処理装置200は図9の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
第2の構成例の送信回路210は、第1の駆動信号VTを出力する第1の送信部TX1と、第2の駆動信号VSを出力する第2の送信部TX2とを有する。第1の送信部TX1は、第1の期間において、制御部230からの第1、第2の制御信号SP1、SN1に基づいて、第1の駆動信号VTを出力する。また、第2の送信部TX2は、第2の期間において、制御部230からの第3、第4の制御信号SP2、SN2に基づいて、第2の駆動信号VSを出力する。具体的には、第1の送信部TX1は、第1の制御信号SP1がアクティブのときは正極性の電圧となる第1の駆動信号VTを出力し、第2の制御信号SN1がアクティブのときは負極性の電圧となる第1の駆動信号VTを出力する。そして第2の送信部TX2は、第3の制御信号SP2がアクティブのときは正極性の電圧となる第2の駆動信号VSを出力し、第4の制御信号SN2がアクティブのときは負極性の電圧となる第2の駆動信号VSを出力する。
第2の構成例の制御部230は、第1の制御信号SP1及び第2の制御信号SN1を第1の送信部TX1に対して出力し、第3の制御信号SP2及び第4の制御信号SN2を第2の送信部TX2に対して出力する。具体的には、制御部230は、第1の期間において、第1の制御信号SP1及び第2の制御信号SN1を所定の周期(交番電圧の周期)で交互にアクティブにする。そして第2の期間において、第3の制御信号SP2及び第4の制御信号SN2を、第2の駆動信号VSが第1の駆動信号VTと逆位相になるように、交互にアクティブにする。
また、制御部230は、第1のモードでは、送信回路210に対して、第1の駆動信号VT及び第2の駆動信号VSを出力させる制御を行い、第2のモードでは、送信回路210に対して、第1の駆動信号VTを出力させ、第2の駆動信号VSを非出力にする制御を行うことができる。
振幅電圧生成回路240は、制御部230の制御に基づいて、電圧値が可変に設定される第3、第4の振幅設定電圧VPP2、VNN2を生成し、送信回路210に出力する。後述する図11に示すように、第2の駆動信号VSの振幅は、第3、第4の振幅設定電圧VPP2、VNN2により設定される。従って、制御部230の制御に基づいて、振幅電圧生成回路240が第3、第4の振幅設定電圧VPP2、VNN2を可変に設定することで、第2の駆動信号VSの振幅を可変に設定することができる。即ち、第2の駆動信号VSの振幅を第1の駆動信号VTの振幅より小さく、且つ時間と共に減少させることができる。このようにすることで、振幅が徐々に減少する受信素子URの振動に対応して第2の駆動信号VSの振幅を徐々に小さくすることができるから、より効果的にクロストークによる振動を低減することができる。
振幅電圧生成回路240は、例えばD/A変換器及び演算増幅器などで実現することができる。或いは、抵抗ラダー回路、スイッチ素子、演算増幅器などで実現することもできる。
第2の構成例の選択回路MUXは、送信回路210及び受信回路220に接続され、制御部230の制御に基づいて、送信信号線TL1〜TLn及び受信信号線RL1〜RLnのうちの少なくとも1つを選択する。
具体的には、選択回路MUXは、第1の期間において、送信信号線TL1〜TLnのうちの少なくとも1つを選択し、選択された送信信号線を介して第1の送信部TX1からの第1の駆動信号VTを送信素子UTに出力する。そして第2の期間において、受信信号線RL1〜RLnのうちの少なくとも1つを選択し、選択された受信信号線を介して第2の送信部TX2からの第2の駆動信号VSを受信素子URに出力する。また第2の期間の後の受信期間において、受信信号線RL1〜RLnを選択し、受信素子URからの受信信号VR1〜VRnを受信回路220に出力する。
受信回路220については、既に説明した第1の構成例(図4)と同じであるから、ここでは詳細な説明を省略する。
図10(A)、図10(B)、図10(C)に、選択回路MUXの第2の構成例を示す。第2の構成例の選択回路MUXは、スイッチ素子SWT1〜SWTn、スイッチ素子SWS1〜SWSn、スイッチ素子SWR1〜SWRnを含む。なお、本実施形態の選択回路MUXは図10(A)、図10(B)、図10(C)の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
スイッチ素子SWT1〜SWTnは、第1の期間において送信信号線TL1〜TLnを選択する。スイッチ素子SWS1〜SWSnは、第2の期間において、受信信号線RL1〜RLnを選択する。スイッチ素子SWR1〜SWRnは、受信期間において受信信号線RL1〜RLnを選択する。
図10(A)は、第1の期間(送信期間)における各スイッチ素子の状態を示す。スイッチ素子SWT1〜SWTnがオン状態である。スイッチ素子SWS1〜SWSnはオフ状態である。スイッチ素子SWR1〜SWRnはオフ状態である。この場合には、選択された送信信号線TL1〜TLnに対して、第1の送信部TX1からの第1の駆動信号VTがVT1〜VTnとして出力される。
図10(B)は、第2の期間(制振期間)における各スイッチ素子の状態を示す。スイッチ素子SWS1〜SWSnがオン状態であり、他のスイッチ素子はオフ状態である。この場合には、選択された受信信号線RL1〜RLnに対して、第2の送信部TX2からの第2の駆動信号VSがVS1〜VSnとして出力される。
図10(C)は、第3の期間(受信期間)における各スイッチ素子の状態を示す。スイッチ素子SWR1〜SWRnがオン状態であり、他のスイッチ素子はオフ状態である。この場合には、選択された受信信号線RL1〜RLnを介して、受信素子URからの受信信号VR1〜VRnが受信回路220に出力される。
なお、選択回路MUXは、第1の期間において送信信号線TL1〜TLnの全てを同じタイミングで選択してもよいし、例えばTL1、TL2、TL3、・・・のように順番に1本ずつ選択してもよい。同様に、第2の期間において受信信号線RL1〜RLnの全てを同じタイミングで選択してもよいし、例えばRL1、RL2、RL3、・・・のように順番に1本ずつ選択してもよい。
図11に、本実施形態の送信回路210の第2の構成例を示す。第2の構成例の送信回路210は、第1の送信部TX1及び第2の送信部TX2を含む。第1の送信部TX1は、第1、第2のレベル変換回路LT_P1、LT_N1、第1、第2のドライバー回路DR_P1、DR_N1、P型トランジスターQP1、N型トランジスターQN1、抵抗素子RP1、RN1及びダイオードDP1、DN1を含む。また、第2の送信部TX2は、第3、第4のレベル変換回路LT_P2、LT_N2、第3、第4のドライバー回路DR_P2、DR_N2、P型トランジスターQP2、N型トランジスターQN2、抵抗素子RP2、RN2及びダイオードDP2、DN2を含む。なお、本実施形態の送信回路210は図11の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素に置き換えたり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
第1の送信部TX1の第1、第2のレベル変換回路LT_P1、LT_N1は、第1、第2の制御信号SP1、SN1を受けて、レベル変換した信号を第1、第2のドライバー回路DR_P1、DR_N1に対して出力する。制御信号SP1、SN1は、例えば低電位レベル(Lレベル、VSSレベル)が0Vで高電位レベル(Hレベル)が1.5Vのロジック信号であるが、レベル変換回路LT_P1、LT_N1によってドライバー回路DR_P1、DR_N1を駆動するのに必要な電圧レベルに変換される。
第1、第2のドライバー回路DR_P1、DR_N1は、第1、第2のドライバー回路DR_P1、DR_N1からの信号に基づいて、P型トランジスターQP1及びN型トランジスターQN1をそれぞれ駆動する。具体的には、第1のドライバー回路DR_P1は、第1の制御信号SP1がアクティブ(例えば1.5V)のときはP型トランジスターQP1をオン状態にするゲート電圧(例えば2V)を出力し、SP1が非アクティブ(例えば0V)のときはQP1をオフ状態にするゲート電圧(例えば10V)を出力する。また、第2のドライバー回路DR_N1は、第2の制御信号SN1がアクティブ(例えば1.5V)のときはN型トランジスターQN1をオン状態にするゲート電圧(例えば−2V)を出力し、SP1が非アクティブ(例えば0V)のときはQP1をオフ状態にするゲート電圧(例えば−10V)を出力する。
P型トランジスターQP1は、例えば数10V程度のドレイン・ソース間耐圧を有するP型トランジスターである。P型トランジスターQP1のソースには第1の振幅設定電圧VPP1(例えば10V)が印加され、ゲートには第1のドライバー回路DR_P1の出力信号が入力され、ドレインは抵抗素子RP1を介してVSSノード(例えば0V)に接続されると共にダイオードDP1を介して第1の駆動信号VTを出力する。
N型トランジスターQN1は、例えば数10V程度のドレイン・ソース間耐圧を有するN型トランジスターである。N型トランジスターQN1のソースには第2の振幅設定電圧VNN1(例えば−10V)が印加され、ゲートには第2のドライバー回路DR_N1の出力信号が入力され、ドレインは抵抗素子RN1を介してVSSノード(例えば0V)に接続されると共にダイオードDN1を介して第1の駆動信号VTを出力する。
第1の制御信号SP1がアクティブで、第2の制御信号SN1が非アクティブであるときは、QP1がオン状態でQN1がオフ状態になるから、正極性の電圧(例えば10V)の第1の駆動信号VTが出力される。一方、第1の制御信号SP1が非アクティブで、第2の制御信号SN1がアクティブであるときは、QP1がオフ状態でQN1がオン状態になるから、負極性の電圧(例えば−10V)の第1の駆動信号VTが出力される。また、第1及び第2の制御信号SP1、SN1が共に非アクティブであるときは、QP1及びQN1が共にオフ状態になるから、第1の駆動信号VTはVSSレベル(例えば0V)に設定される。第1の駆動信号VTの振幅は、第1の振幅設定電圧VPP1及び第2の振幅設定電圧VNN1により設定される。
第2の送信部TX2の構成と動作は、第1の送信部TX1と同様であるから、詳細な説明を省略する。第3の制御信号SP2がアクティブで、第4の制御信号SN2が非アクティブであるときは、QP2がオン状態でQN2がオフ状態になるから、正極性の電圧(例えば10V)の第2の駆動信号VSが出力される。一方、第3の制御信号SP2が非アクティブで、第4の制御信号SN2がアクティブであるときは、QP2がオフ状態でQN2がオン状態になるから、負極性の電圧(例えば−10V)の第2の駆動信号VSが出力される。また、第3及び第4の制御信号SP2、SN2が共に非アクティブであるときは、QP2及びQN2が共にオフ状態になるから、第2の駆動信号VSはVSSレベル(例えば0V)に設定される。第2の駆動信号VSの振幅は、第3の振幅設定電圧VPP2及び第4の振幅設定電圧VNN2により設定される。
制御部230による制御信号SP1、SN1、SP2、SN2の生成は、第1の構成例の場合と同様に行うことができる。信号生成部SGENは、例えば図7(B)において、カウント値CNが1、2、5、6であるときに、第1の制御信号SP1をHレベルに設定し、第2の制御信号SN1をLレベルに設定する。また、カウント値CNが3、4であるときに、第1の制御信号SP1をLレベルに設定し、第2の制御信号SN1をHレベルに設定する。そしてカウント値CNが7、8、11、12であるときに、第3の制御信号SP2をHレベルに設定し、第4の制御信号SN2をLレベルに設定する。また、カウント値CNが9、10であるときに、第3の制御信号SP2をLレベルに設定し、第4の制御信号SN2をHレベルに設定する。
図12に、処理装置200の第2の構成例(図9)による第1の駆動信号VT、第2の駆動信号VS及び受信素子URの振動等の第1の波形例を示す。第2の構成例の送信回路210は、上述したように、第1の制御信号SP1がアクティブのときは正極性の電圧となる第1の駆動信号VTを出力し、第2の制御信号SN1がアクティブのときは負極性の電圧となる第1の駆動信号VTを出力する。また第3の制御信号SP2がアクティブのときは正極性の電圧となる第2の駆動信号VSを出力し、第4の制御信号SN2がアクティブのときは負極性の電圧となる第2の駆動信号VSを出力する。
図12では、第1の期間は、出力される交番電圧の周期の1.5倍の期間であり、第2の期間も、出力される交番電圧の周期の1.5倍の期間である。また、図12に示す期間T1〜T6は、それぞれ交番電圧の半周期の期間である。
第1の送信部TX1は、第1の期間において、図12のC1に示す電圧レベル(例えば0V)を基準電圧として、期間T1、T3には正極性の電圧(例えば10V)の第1の駆動信号VTを出力し(図12のC2、C4)、期間T2には負極性の電圧(例えば−10V)の第1の駆動信号VTを出力する(図12のC3)。
第2の送信部TX2は、第2の期間において、図12のE1に示す電圧レベル(例えば0V)を基準電圧として、最初の期間T4には正極性の電圧の第2の駆動信号VSを出力し(図12のE2)、次の期間T5には負極性の電圧の第2の駆動信号VSを出力し(図12のE3)、次の期間T6には正極性の電圧の第2の駆動信号VSを出力する(図12のE4)。第2の駆動信号VSは、第1の駆動信号VTと逆位相であって、振幅が第1の駆動信号VTより小さく且つ時間と共に減少する。このようにすることで、振幅が徐々に減少する受信素子URの振動に対応して第2の駆動信号VSの振幅を徐々に小さくすることができるから、より効果的にクロストークによる振動を低減することができる。
第1の期間(送信期間)において、第1の駆動信号VTにより送信素子UTが振動し、クロストークによって隣接する受信素子URも振動する。そして第2の期間(制振期間)において、クロストークによる振動と逆位相の第2の駆動信号VSが印加されることで、受信素子URの振動が抑えられる。その結果、受信回路220は、第3の期間(受信期間)において、超音波エコーによる受信信号VRを確実に受け取ることができる。一方、第2の駆動信号VSがない場合には、破線に示すように受信信号VRはクロストークによる振動と重なってしまう。
このように本実施形態の処理装置200の第2の構成例によれば、送信回路210が第2の期間において、第2の駆動信号VSを受信素子URに対して出力することができるから、より効果的にクロストークを低減することができる。
送信回路210は、図12に示すように、第1の期間の最後の期間T3に出力された第1の駆動信号VTが正極性の電圧である場合には、第2の期間の最初の期間T4には正極性の電圧となる第2の駆動信号VSを出力する。また、第1の期間の最後の期間T3に出力された第1の駆動信号VTが負極性の電圧である場合には、第2の期間の最初の期間T4には負極性の電圧となる第2の駆動信号VSを出力する。
図12では、第1の期間の最後の期間T3に続く期間T4において第3の制御信号SP2がアクティブになるが、第1の期間の終了後に所与の設定期間だけ遅れて、第3の制御信号SP2又は第4の制御信号SN2がアクティブになってもよい。具体的には、制御部230は、第1の制御信号SP1又は第2の制御信号SN1をアクティブにすることで第1の送信部TX1に対して第1の駆動信号VTの出力指示を行った後、所与の設定期間遅れて第3の制御信号SP2又は第4の制御信号SN2をアクティブにすることで、第2の送信部TX2に対して第2の駆動信号VSの出力指示を行ってもよい。さらに制御部230は、上記の設定期間を可変に設定してもよい。このようにすることで、受信信号が受信されるタイミングに応じて第2の駆動信号VSを出力することができる。また、クロストークによる振動の抑制に適したタイミングで第2の駆動信号VSを出力することができるから、より効果的にクロストークを低減することができる。
上記の設定期間は、例えば制御部230に設けられたレジスターに1つ又は複数の設定期間を設定するためのレジスター値を格納しておき、このレジスター値に基づいて設定期間を設定、又は可変に設定することができる。
処理装置200の第2の構成例(図9)によれば、第2の送信部TX2が、第2の期間だけでなく第1の期間においても、第2の駆動信号VS(制振信号)を受信素子URに対して出力することが可能であり、こうすることで受信素子URのクロストークによる振動をより効果的に低減することができるとも考えられる。しかし、第1の期間において受信素子URに第2の駆動信号VSを印加することにより、隣接する送信素子UTの振動が抑制されるおそれがある。その結果、送信素子UTから出射される超音波の強度が減少するなどの問題が生じるおそれがあるから、第1の期間において第2の駆動信号VSを受信素子URに対して出力することは望ましくない。
図13に、処理装置200の第2の構成例(図9)による第1の駆動信号VT、第2の駆動信号VS及び受信素子URの振動等の第2の波形例を示す。
図13に示す第2の波形例では、制御部230は、第1の期間において、第1の制御信号SP1及び第2の制御信号SN1を所定の周期で交互にアクティブにする。そして第2の期間において、第2の制御信号SN1と第4の制御信号SN2とを同じタイミングでアクティブにし、第1の制御信号SP1と第3の制御信号SP2とを同じタイミングでアクティブにする。具体的には、期間T4、T6では第1の制御信号SP1と第3の制御信号SP2とをアクティブにし、期間T5では第2の制御信号SN1と第4の制御信号SN2とをアクティブにする。即ち、上述した第1の波形例(図12)と異なる点は、第2の期間において第1の制御信号SP1及び第2の制御信号SN1がアクティブになることである。その結果、第1の送信部TX1は、第2の期間においても正極性又は負極性の電圧となる第1の駆動信号VTを出力する。
具体的には、第1の送信部TX1は、第2の期間の最初の期間T4では正極性の電圧となる第1の駆動信号VTを出力し(図13のF1)、次の期間T5では負極性の電圧となる第1の駆動信号VTを出力し(図13のF2)、次の期間T6では正極性の電圧となる第1の駆動信号VTを出力する(図13のF3)。第2の期間の第1の駆動信号VTは、第1の期間の第1の駆動信号VTと逆位相であって、振幅が第1の期間の第1の駆動信号VTより小さく且つ時間と共に減少する。このようにすることで、送信素子UTに対して残響振動と逆位相で振幅が徐々に小さくなる駆動信号を印加することができるから、送信素子UTの残響振動を効果的に低減することができる。送信素子UTの残響振動を低減することで、より効果的に受信素子URのクロストークによる振動を低減することができる。
なお、図13に示す第2の波形例の場合では、例えば図10(B)において、選択回路MUXのスイッチ素子SWT1〜SWTnはオン状態に設定される。こうすることで、第2の期間において、第1の送信部TX1からの第1の駆動信号VTがVT1〜VTnとして各送信素子UTに対して出力される。
図14(A)、図14(B)に、制御信号SP、SNの変形例を示す。図14(A)の変形例では、第1の期間の最初の期間T1では第1の制御信号SPがアクティブ(Hレベル)になり、次の期間T2では第2の制御信号SNがアクティブになる。第2の期間の最初の期間T3では第2の制御信号SNがアクティブになり、次の期間T4では第1の制御信号SPがアクティブになる。こうすることで、第2の期間の最初の期間T3では負極性の電圧の第2の駆動信号VSが出力され、次の期間T4では正極性の電圧の第2の駆動信号VSが出力される。
図14(B)の変形例では、第1の期間の最初の期間T1では第1の制御信号SPがアクティブ(Hレベル)になり、次の期間T2では第2の制御信号SNがアクティブになる。第2の期間の最初の期間T3では第1及び第2の制御信号SP、SNが共に非アクティブ(Lレベル)になり、次の期間T4では第1の制御信号SPがアクティブになり、次の期間T5では第2の制御信号SNがアクティブになる。こうすることで、第2の期間の最初の期間T3では基準電圧(例えば0V)の第2の駆動信号VSが出力され、次の期間T4では正極性の電圧の第2の駆動信号VSが出力され、次の期間T5では負極性の電圧の第2の駆動信号VSが出力される。このように、第1の期間に続いて第1及び第2の制御信号SP、SNが共に非アクティブになる期間、即ち第2の駆動信号VSの信号レベルが基準電圧となる期間を設けてもよい。
図15に、制御部230による制御信号SP、SNの生成の変形例を示す。図15の変形例は、図7(A)、図7(B)の変形例であって、クロック信号CLKに基づいて生成された基準信号SRFにより第1の期間の期間T1、T2、T3、及び第2の期間の期間T4、T5、T6が規定される。第1の期間において、期間T1、T3は基準信号SRFがHレベルになる期間であり、期間T2は基準信号SRFがLレベルになる期間である。第2の期間において、期間T4、T6は基準信号SRFがLレベルになる期間であり、期間T5は基準信号SRFがHレベルになる期間である。このように、クロック信号CLKに基づいて生成された基準信号SRFにより制御信号SP、SNを生成してもよい。
以上説明したように、本実施形態の処理装置200によれば、第1の期間(送信期間)に続く第2の期間(制振期間)において、受信素子URに対して第2の駆動信号VS(制振信号)を出力して、クロストークによる受信素子URの振動を抑えることができるから、対象物との距離が短い場合であってもエコー信号を確実に受信することができる。その結果、例えば薄膜圧電型超音波素子を用いた携帯型の超音波診断装置において、被検体の表層部分の鮮明な画像を取得することなどが可能になる。
4.超音波プローブ、電子機器及び超音波診断装置
図16に、本実施形態の超音波プローブ300及び電子機器(超音波診断装置)400の基本的な構成例を示す。超音波プローブ300は、超音波トランスデューサーデバイス100、処理装置200を含む。電子機器(超音波診断装置)400は、超音波プローブ300及び電子機器本体(超音波診断装置本体)410を含む。電子機器本体(超音波診断装置本体)410は、主制御部310、処理部320、UI(ユーザーインターフェース)部330、表示部340を含む。
主制御部310は、超音波プローブ300に対して超音波の送受信制御を行い、処理部320に対して検出データの画像処理等の制御を行う。処理部320は、受信回路220からの検出データを受けて、必要な画像処理や表示用画像データの生成などを行う。UI(ユーザーインターフェース)部330は、ユーザーの行う操作(例えばタッチパネル操作など)に基づいて主制御部310に必要な命令(コマンド)を出力する。表示部340は、例えば液晶ディスプレイ等であって、処理部320からの表示用画像データを表示する。なお、主制御部310が行う制御の一部を処理装置200の制御部230が行ってもよいし、制御部230が行う制御の一部を主制御部310が行ってもよい。
図17(A)、図17(B)に、本実施形態の超音波診断装置400の具体的な構成例を示す。図17(A)は携帯型の超音波診断装置400を示し、図17(B)は据置型の超音波診断装置400を示す。
携帯型及び据置型の超音波診断装置400は共に、超音波プローブ300、ケーブルCB及び超音波診断装置本体410を含む。超音波プローブ300は、ケーブルCBにより超音波診断装置本体410に接続される。超音波診断装置本体410は表示用画像データを表示する表示部340を含む。
図17(A)に示す携帯型の超音波診断装置400では、装置を小型化してバッテリーを電源とする必要がある。本実施形態の超音波診断装置400によれば、クロストークによる受信素子の振動を抑えることができるから、対象物との距離が短い場合であってもエコー信号を確実に受信することができる。その結果、例えば薄膜圧電型超音波素子を用いた携帯型の超音波診断装置において、被検体の表層部分の鮮明な画像を取得することなどが可能になる。
図17(C)に、本実施形態の超音波プローブ300の具体的な構成例を示す。超音波プローブ300はプローブヘッド301及びプローブ本体302を含み、図17(C)に示すように、プローブヘッド301はプローブ本体302と脱着可能である。
プローブヘッド301は、超音波トランスデューサーデバイス100、支持部材SUP、被検体と接触する接触部材130、超音波トランスデューサーデバイス100を保護する保護部材(保護膜)PF、コネクターCNa及びプローブ筐体140を含む。超音波トランスデューサーデバイス100は、接触部材130と支持部材SUPとの間に設けられる。
プローブ本体302は、処理装置200及びプローブ本体側コネクターCNbを含む。プローブ本体側コネクターCNbは、プローブヘッド側コネクターCNaと接続される。プローブ本体302は、ケーブルCBにより超音波診断装置本体410に接続される。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また処理装置、超音波プローブ、電子機器及び超音波診断装置の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
100 超音波トランスデューサーデバイス、130 接触部材、
140 プローブ筐体、200 処理装置、210 送信回路、220 受信回路、
230 制御部、240 振幅電圧生成回路、300 超音波プローブ、
301 プローブヘッド、302 プローブ本体、310 主制御部、
320 処理部、330 UI部、340 表示部、
400 超音波診断装置(電子機器)、
410 超音波診断装置本体(電子機器本体)、
UT 送信素子、UR 受信素子、MUX 選択回路、TL1〜TLn 送信信号線、
RL1〜RLn 受信信号線、CL1〜CLm コモン電極線、
SP、SN 制御信号、
VT1〜VTn 第1の駆動信号、VS1〜VSn 第2の駆動信号、
VR1〜VRn 受信信号、VCOM コモン電圧

Claims (10)

  1. 複数の超音波トランスデューサー素子と、複数の開口がアレイ状に配置された基板とを有する超音波トランスデューサーデバイスの処理装置であって、
    前記超音波トランスデューサーデバイスに対して駆動信号を出力する送信回路と、
    前記超音波トランスデューサーデバイスからの受信信号の信号処理を行う受信回路と、
    前記送信回路及び前記受信回路を制御する制御部とを含み、
    前記複数の超音波トランスデューサー素子の各超音波トランスデューサー素子は、

    前記複数の開口の各開口を塞ぐ振動膜と、
    前記振動膜の上に設けられた下部電極、上部電極及び圧電体膜を備える圧電素子部とを有し、
    前記送信回路は、
    第1の期間において、前記駆動信号として、交番電圧の1周期以上で、且つ、前記交番電圧の半周期の整数倍の信号である第1の駆動信号を、前記複数の超音波トランスデューサー素子のうちの一部の超音波トランスデューサー素子に対して出力し、
    前記送信回路は、
    前記第1の期間に連続する第2の期間において、前記駆動信号として、前記第1の駆動信号の交番電圧と周期が同じであり、前記第1の駆動信号の交番電圧と逆位相であり、且つ前記第1の駆動信号の交番電圧より小さく時間と共に減少する振幅を有する第2の駆動信号を、前記複数の超音波トランスデューサー素子のうちの前記第1の駆動信号が出力されなかった超音波トランスデューサー素子に対して出力し、
    前記受信回路は、
    前記第2の駆動信号の出力が終了した後に、前記複数の超音波トランスデューサー素子のうちの前記第2の駆動信号が出力された超音波トランスデューサー素子からの受信信号の信号処理を行うことを特徴とする処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記送信回路及び前記受信回路に接続される選択回路を有し、
    前記選択回路は、
    前記第1の期間において、前記送信回路からの前記第1の駆動信号を前記一部の超音波トランスデューサー素子に出力し、
    前記第2の期間において、前記送信回路からの前記第2の駆動信号を前記第1の駆動信号が出力されなかった超音波トランスデューサー素子に出力し、
    前記第2の期間の後の第3の期間において、前記第2の駆動信号が出力された超音波トランスデューサー素子からの前記受信信号を前記受信回路に出力するように選択することを特徴とする処理装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記制御部は、
    第1の制御信号及び第2の制御信号を前記送信回路に対して出力し、
    前記送信回路は、
    前記第1の制御信号がアクティブのときは正極性の電圧となる前記第1の駆動信号又は前記第2の駆動信号を出力し、
    前記第2の制御信号がアクティブのときは負極性の電圧となる前記第1の駆動信号又は前記第2の駆動信号を出力することを特徴とする処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記送信回路は、
    前記第1の駆動信号を出力する第1の送信部と、
    前記第2の駆動信号を出力する第2の送信部とを有し、
    前記制御部は、
    第1の制御信号及び第2の制御信号を前記第1の送信部に対して出力し、
    第3の制御信号及び第4の制御信号を前記第2の送信部に対して出力し、
    前記制御部は、
    前記第1の期間において、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号を前記交番電圧の周期で交互にアクティブにし、
    前記第2の期間において、前記第3の制御信号及び前記第4の制御信号を前記交番電圧の周期で交互にアクティブにし、
    前記第1の送信部は、
    前記第1の制御信号がアクティブのときは正極性の電圧となる前記第1の駆動信号を出力し、
    前記第2の制御信号がアクティブのときは負極性の電圧となる前記第1の駆動信号を出力し、
    前記第2の送信部は、
    前記第3の制御信号がアクティブのときは正極性の電圧となる前記第2の駆動信号を出力し、
    前記第4の制御信号がアクティブのときは負極性の電圧となる前記第2の駆動信号を出力することを特徴とする処理装置。
  5. 請求項4において、
    前記制御部は、
    前記第2の期間において、前記第2の制御信号と前記第4の制御信号とを同じタイミングでアクティブにし、前記第1の制御信号と前記第3の制御信号とを同じタイミングでアクティブにすることを特徴とする処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記制御部は、
    第1のモードでは、前記送信回路に対して、前記第1の駆動信号及び前記第2の駆動信号を出力させる制御を行い、
    第2のモードでは、前記送信回路に対して、前記第1の駆動信号を出力させ、前記第2の駆動信号を非出力にする制御を行うことを特徴とする処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の処理装置を含むことを特徴とする超音波プローブ。
  8. 請求項7において、
    前記第1の駆動信号が出力される超音波トランスデューサー素子を有する第1の超音波トランスデューサー素子列及び前記第2の駆動信号が出力される超音波トランスデューサー素子を有する第2の超音波トランスデューサー素子列が交互に配置される前記超音波トランスデューサーデバイスをさらに含むことを特徴とする超音波プローブ。
  9. 請求項1乃至6のいずれかに記載の処理装置を含むことを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1乃至6のいずれかに記載の処理装置と、
    表示用画像データを表示する表示部とを含むことを特徴とする超音波診断装置。
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