JP2014054300A - 加熱調理器及び炊飯器 - Google Patents

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智恵美 辻
Shinya Takagi
真也 高木
Shinichi Ohori
進一 大堀
Shingo Hara
新吾 原
Rie Hiramoto
理恵 平本
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Abstract

【課題】加熱により発生する煮汁成分の吹きこぼれを抑制する作用の向上が図られた加熱調理器及び炊飯器を提供する。
【解決手段】加熱調理器である炊飯器1は米や水といった被加熱物を収容する内鍋3と、米や水を加熱するための誘導コイル4と、内鍋3に連通して内鍋3の内部の蒸気SやおねばBを外部に向かって流通させる主排出流路22と、主排出流路22の流通方向下流で分岐する下流端に第一排出口27を有する第一排出流路25及び下流端に第二排出口28を有する第一排出流路25より流路長が長い第二排出流路26と、第一排出流路25及び第二排出流路26の分岐部24に設けた主排出流路22を流通するおねばBの接触によりおねばBの第一排出流路25への流通を阻止する開閉弁30と、第二排出流路に設けたおねばBの貯留部29と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱調理器及び炊飯器に関する。
加熱調理器のひとつである炊飯器では、炊飯中の加熱により被炊飯物から発生した水蒸気やおねば(煮汁成分)が炊飯器の内部に充満する。炊飯器の内圧が過度に上昇することを避けるため、炊飯器は水蒸気やおねばを外部に逃がすための蒸気排出口を蓋体などに備える。これにより、加熱時に炊飯器の内部で発生する水蒸気やおねばがこの蒸気排出口から外部に放出される。
しかしながら、おねばが一気に外部に放出されると、人体に触れて火傷などの被害を受ける虞がある。また、おねばが炊飯器本体だけでなく壁や天井、床、周辺の電気機器などに付着すると、汚れ、カビ、錆び、電気機器の故障や寿命の短縮などにつながるという問題があった。このため、炊飯器の加熱時におねばが吹きこぼれない程度に火力を抑えた制御を行うことが一般的であった。
一方、米飯の食味を向上させる炊飯方法として、炊飯中のおねばを外部に逃がさず沸騰中の高火力を維持するという技術が提案された。このような技術を用いた従来の炊飯器が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された炊飯器は内鍋の内部で発生する蒸気の蒸気流入口と蒸気を外部に排出する蒸気排出口とを有する蒸気筒と、前記蒸気流入口に対向する位置に翼を有するファンとを備える。蒸気の噴出力でファンを回転させることにより、おねばを含む気泡が蒸気排出口から外部に排出される前に気泡を破壊し、ふきこぼれを抑制することができる。このようにして、外部におねばが流出することを抑制しながら、沸騰中の高火力を維持し続けることを可能にしている。なお、同様の技術として、ファンのほか、撹拌翼を用いた従来技術も開示されている。
特開2011−224104号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の炊飯器は何らかの不具合で気泡を破壊する機構(ファンや撹拌翼)が意図せず止まってしまった場合の対策が施されていない。これにより、不具合の発生時に直ちに加熱を停止したとしても、それまでの高火力により内部の温度がすぐに低下せず、余熱でおねばの吹きこぼれが生じるという課題があった。特に、少量炊飯やおかゆコースなどの炊飯浴比(米量に対する水量の比率)が大きい場合には急激な吹きこぼれが生じ、安全性の面で問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、加熱により発生する煮汁成分の吹きこぼれを抑制する作用の向上が図られた加熱調理器及び炊飯器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の加熱調理器は、被加熱物を収容する加熱室と、前記被加熱物を加熱する加熱部と、前記加熱室に連通して前記加熱室の内部の気体または液体を外部に向かって流通させる主排出流路と、前記主排出流路の流通方向下流で分岐する下流端に第一排出口を有する第一排出流路及び下流端に第二排出口を有する前記第一排出流路より流路長が長い第二排出流路と、前記第一排出流路及び前記第二排出流路の分岐部に設けた前記主排出流路を流通する前記液体の接触により前記液体の前記第一排出流路への流通を阻止する開閉弁と、前記第二排出流路に設けた前記液体の貯留部と、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、例えば蒸気などの気体が主排出流路に流入すると、蒸気は第一排出流路を流通して第一排出口から排出される。第一排出流路は第二排出流路より流路長が短いので結露の発生が抑制される。一方、例えばおねばなどの液体(煮汁成分)が主排出流路に流入すると、開閉弁が作動しておねばの第一排出流路への流通が阻止される。おねばは第二排出流路を流通して貯留部に溜まる。したがって、おねばの吹きこぼれが抑制される。
また、上記構成の加熱調理器において、前記開閉弁は一端が前記分岐部に支持され、他端が自由端となって前記第一排出流路に対して開放または閉鎖するように可動するものであるとともに、前記自由端側が前記主排出流路の流通方向下流端に設けた流出口に対向することを特徴としている。
この構成によれば、主排出流路から流出する例えばおねばなどの液体が直接開閉弁に接触する。したがって、開閉弁が迅速に作動し、おねばの第一排出流路への流通を阻止する作用が向上する。
また、上記構成の加熱調理器において、前記第一排出口は前記第二排出口より開口の面積が広いことを特徴としている。
この構成によれば、例えば蒸気などの気体が第一排出流路をより一層流通し易くなり、例えばおねばなどの液体が第二排出流路に流通して貯留部に溜まり易くなる。したがって、おねばの吹きこぼれがさらに抑制される。
また、上記構成の加熱調理器が、前記加熱室としての内鍋を備える炊飯器であることを特徴としている。
この構成によれば、炊飯器において、蒸気は第一排出流路を流通して第一排出口から排出され、結露の発生が抑制される。また、炊飯器において、おねばは第二排出流路を流通して貯留部に溜まり、おねばの吹きこぼれが抑制される。
また、上記構成の炊飯器において、前記内鍋の開口に対して開閉可能な蓋体と、前記蓋体の内側に回転可能に設けた前記内鍋に収容した被加熱物を撹拌する撹拌体と、前記撹拌体を回転させる駆動部と、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、通常撹拌体を駆動させることにより、おねばの吹きこぼれが抑制される。一方、何らかの不具合で撹拌体を駆動させることができなくなっても、おねばは第二排出流路を流通して貯留部に溜まる。したがって、おねばの吹きこぼれが抑制される。
また、上記構成の炊飯器において、前記撹拌体の動作状態を検知する検知部と、前記検知部の出力に基づいて前記加熱部の動作を制御する制御部と、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、例えば何らかの不具合で撹拌体を駆動させることができなくなったとき、それを検知部が検知する。これにより、制御部は例えば加熱部による加熱を停止させる。したがって、おねばの生成が弱まり、おねばの吹きこぼれが抑制される。
本発明の構成によれば、加熱により発生する煮汁成分の吹きこぼれを抑制する作用の向上が図られた加熱調理器及び炊飯器を提供することができる。
本発明の実施形態の加熱調理器の一例である炊飯器の概略断面図である。 本発明の実施形態の炊飯器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の炊飯器の蒸気口ユニットの概略断面図である。 本発明の実施形態の炊飯器の蒸気口ユニットの概略断面図にして、おねばが開閉弁の箇所に到達した状態を示すものである。 本発明の実施形態の炊飯器の蒸気口ユニットの概略断面図にして、おねばが第二排出流路に誘導される状態を示すものである。 本発明の実施形態の変形例の炊飯器の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づき説明する。なお、ここでは加熱調理器の一例として炊飯器を掲げて説明するものとする。
最初に、本発明の実施形態の加熱調理器の一例である炊飯器について、図1及び図2を用いてその構造の概略を説明する。図1は炊飯器の概略断面図、図2は炊飯器の構成を示すブロック図である。
炊飯器1は、図1及び図2に示すように外形が略直方体形状をなす本体筐体2に、加熱室である内鍋3、加熱部である誘導コイル4、温度センサ5及び蓋体6を備える。
本体筐体2は外ケース7と不図示の内ケースとを備える。内ケースは外ケース7の内側に配置される。本体筐体2の内部に内鍋3を収容するとき、内ケースが内鍋3を保持する。内ケースは耐熱性及び電気絶縁性を有する材料で形成される。
内鍋3は本体筐体2の内部に収容される。内鍋3の内部には例えば米や水といった被加熱物が収容される。内鍋3はその開口上縁に略環状のフランジ部3aを備える。
誘導コイル4は内鍋3を誘導加熱するためのコイルとして構成される。誘導コイル4は内鍋3の下部周囲に配置される。
温度センサ5は内蓋3の温度を検知するためのセンサであって、例えばサーミスタなどで構成される。温度センサ5は内蓋3の最下部に接触するよう配置される。
蓋体6は外蓋8、内蓋9、撹拌体10、回転センサ11及び蒸気口ユニット20を備える。外蓋8は不図示のヒンジ部を介して本体筐体2に回動可能に支持される。ヒンジ部の軸線が略水平方向に延び、外蓋8は略垂直面内で回動可能である。これにより、蓋体6は内鍋3の開口に対して開閉可能である。
内蓋9は外蓋8の内鍋3側に着脱可能に取り付けられる。内蓋9は断面略コ字形状の外周縁部9aを備える。蓋体6の閉鎖時、外周縁部9aは内鍋3の開口上縁に設けたフランジ部3aの上面に密着する。これにより、内蓋9の外周縁部9aと内鍋3のフランジ部3aとの間がシールされて、その間から被加熱物が流出するのを防ぐことができるようになっている。
撹拌体10は内蓋9の内鍋3側に取り付けられ、内鍋3に収容した被加熱物を撹拌する。撹拌体10は回転体12及び回動アーム13を備える。回転体12はその回転軸12aが略垂直に延びて内蓋9に回転可能に支持される。一方、蓋体6の内部には撹拌体10の駆動部であるモータ14及びベルト機構15が設けられる。回転軸12aはベルト機構15を介してモータ14に連結される。モータ14を駆動すると、ベルト機構15を介して回転軸12a、すなわち回転体12が略水平面内で回転する。
回動アーム13はその回動軸13aが略水平に延びて回転体12に回動可能に支持される。一方、回転体12の内部には歯車機構16が設けられる。回動軸13aは歯車機構16を介して回転軸12aに連結される。モータ14の駆動により回転軸12aが回転すると、歯車機構16を介して回動軸13a、すなわち回動アーム13が略垂直面内で回動する。回転体12の回転方向を変更することにより、回動アーム13は図1に実線で示した回転体12に対する倒伏状態と、図1に一点鎖線で示した回転体12に対する起立状態とをとり得る。
回転センサ11は内蓋9の内鍋3側であって、その不図示の検知部が回転体12に対向するように配置される。回転センサ11は例えば光センサなどを用いた非接触式のセンサであって、撹拌体10の動作状態、すなわち回転しているか否かを検知する。
続いて、蓋体6の蒸気口ユニット20の構成について、図1に加えて図3を用いて説明する。図3は炊飯器1の蒸気口ユニット20の概略断面図である。なお、図3では内鍋3から排出される気体(蒸気S)の流通経路及び流通方向を白抜き矢印で描画している。
蒸気口ユニット20は、図1に示すように蓋体6に形成された収容部17の内部に着脱可能に設けられる。
収容部17は平面視略楕円形状をなし、蓋体6の上面に対する凹部として形成される。収容部17は上縁が外気に対する開口として形成され、底部に蒸気口18を備える。蒸気口18は収容部17の内部から内蓋9の内鍋3側まで貫通し、内鍋3の内部と炊飯器1の外部とを連通させている。
蒸気口ユニット20は、図3に示すようにその底部であって収容部17の蒸気口18と対向する箇所に蒸気入口21を備える。蒸気入口21の上側にはさらに上方に向かって延びる主排出流路22が設けられる。これにより、主排出流路22は内鍋3に連通して内鍋3の内部の気体や液体といった流体を炊飯器1の外部に向かって流通させる。主排出流路22の上端であって流体の流通方向下流端には流出口23が設けられる。
主排出流路22の流出口23は分岐部24に臨む。分岐部24では流体の流通経路が第一排出流路25と第二排出流路26とに分岐する。第一排出流路25は分岐部24から上方に向かって延びている。第二排出流路26は分岐部24の側方から一旦下方に向かった後、さらに上方に向かって延びている。
第一排出流路25はその流出方向下流端に炊飯器1の外部と連通する第一排出口27を有する。第二排出流路26はその流出方向下流端に炊飯器1の外部と連通する第二排出口28を有する。第一排出口27は第二排出口28より開口の面積が広い。
第二排出流路26は第一排出流路25より流路長が長く、第二排出口28の上流側に液体の貯留部29を備える。
また、分岐部24には開閉弁30が設けられる。開閉弁30は例えばその一端が分岐部24の内壁に支持され、他端が自由端となって可動する。開閉弁30はその自由端側が第一排出流路25に対して開放または閉鎖するように動作する。なお、第一排出流路25の閉鎖の精度を高めるため、開閉弁30の自由端側部分にはパッキン31が取り付けられる。
また、開閉弁30の自由端側は主排出流路22の流出口23に対向している。これにより、流出口23から流出する流体は直接開閉弁30の自由端側に接触する。そして、開閉弁30は主排出流路22を流通する液体の接触により、その液体の第一排出流路25への流通を阻止するように動作する。すなわち、開閉弁30は気体が主排出流路22を流通するとき第一排出流路25を開放するが、液体が主排出流路22を流通するとき第一排出流路25を閉鎖する。これにより、主排出流路22を流通した液体は分岐部24から第二排出流路26を流通する。
そして、炊飯器1はその動作制御のために、図1及び図2に示すように本体筐体2に制御部40を備える。制御部40は図示しない演算部や記憶部、その他の電子部品で構成され、記憶部等に記憶、入力されたプログラム、データに基づき誘導コイル4及びモータ14を制御して一連の炊飯動作を実現する。さらに、制御部40は温度センサ5や回転センサ11の出力に基づいて誘導コイル4の動作を制御する。
続いて、炊飯器1による炊飯方法について、図1〜図3に加えて図4及び図5を用いて説明する。図4は蒸気口ユニット20の概略断面図にして、おねばが開閉弁30の箇所に到達した状態を示すもの、図5は蒸気口ユニット20の概略断面図にして、おねばが第二排出流路26に誘導される状態を示すものである。なお、図4及び図5では内鍋3から排出される液体(おねばB)の流通経路及び流通方向を網掛けの矢印で描画している。
上記構成の炊飯器1に対して、米や水といった被加熱物を収容した内鍋3を本体筐体2の内部に収容して蓋体6を閉じ、炊飯を開始する。誘導コイル4の作用により内鍋3が加熱され、内鍋3の内部では水が沸騰して気体としての蒸気が発生する。
蒸気が発生すると、制御部40は温度センサ5からの出力に基づいて沸騰を識別する。これにより、制御部40はモータ14を駆動させ、撹拌体10の回転を開始させる。
制御部40が炊飯動作のプログラムに基づいて高火力が得られるよう誘導コイル4を制御すると、内鍋3の内部では蒸気とともに水より粘性が高い液体であるおねばが発生する。そこで、制御部40はモータ14を制御して撹拌体10の回動アーム13を起立させ、おねばの気泡を破壊する。
おねばの気泡が破壊されると、おねばは内鍋3の内部に留まり、図3に示すように蒸気Sのみが蒸気口18に進入する。蒸気Sは蒸気口18から蒸気口ユニット20の主排出流路22を流通する。さらに、蒸気Sは上方に向かって流通して、分岐部24及び第一排出流路25を経て第一排出口27から炊飯器1の外部へと排出される。
このようにして、炊飯器1の通常の炊飯において、おねばを内鍋3の内部に留まらせて吹きこぼれないようにして、高火力を利用した好適な米飯を得ることができる。
一方、炊飯器1では何らかの不具合の発生より、撹拌体10が意図せず止まってしまったり、回転させることができなくなったりすることがある。この不具合として考えられるのは、例えば沸騰中にブレーカーが落ちることなどによる電力供給の遮断、モータ14やベルト機構15、歯車機構16の破損などがある。
ここで、例えば高火力で炊飯中、撹拌体10を回転させておねばの気泡を破壊しているときに撹拌体10が意図せず止まってしまったとする。撹拌体10の動作状態は回転センサ11が検知しているので、制御部40は回転センサ10からの出力に基づいて撹拌体10の停止を識別する。これにより、制御部40は誘導コイル4への電力供給を遮断して内鍋3の加熱を停止させる。なお、ブレーカーが落ちることにより撹拌体10が意図せず止まってしまった場合、制御部40及び回転センサ11は作動しないが、同時に誘導コイル4による内鍋3の加熱も停止する。
内鍋3の加熱が停止すると、引き続き大量のおねばが連続的に生成されることが抑制される。しかしながら、おねばの生成は完全に止まるわけではなく、高火力で炊飯中であった内鍋3の余熱によりしばらく継続される。例えば、1合以下の少量炊飯時やおかゆコースのときなどは炊飯浴比が比較的高い(米量に対して水量が比較的多い)ので、内鍋3の加熱を停止しても、例えば1分間程度おねばの生成が継続することが予想される。
撹拌体10の動作が停止しているので、本来内鍋3の内部に留められるおねばBは、図4に示すように蒸気口18に進入する。おねばBは蒸気口18から蒸気口ユニット20の主排出流路22を流通する。さらに、おねばBは上方に向かって流通して、流出口23から分岐部24に到達する。
分岐部24において、流出口23から流出するおねばBは直接開閉弁30の自由端側に接触する。そして、開閉弁30は主排出流路22を流通するおねばBの接触により、図4に実線矢印で示したようにおねばBの第一排出流路25への流通を阻止するように動作する。
おねばBの接触により開閉弁30が第一排出流路25を閉鎖すると、図5に示すようにおねばBは分岐部24から第二排出流路26に向かって流通する。第二排出流路26は第一排出流路25より流路長が長いので、おねばBは気泡が破壊されて貯留部29に貯まる。おねばBから発生する蒸気Sは第二排出口28から炊飯器1の外部へと排出される。
このようにして、加熱調理器である炊飯器1は米や水といった被加熱物を収容する内鍋3と、米や水を加熱するための誘導コイル4と、内鍋3に連通して内鍋3の内部の蒸気SやおねばBを外部に向かって流通させる主排出流路22と、主排出流路22の流通方向下流で分岐する下流端に第一排出口27を有する第一排出流路25及び下流端に第二排出口28を有する第一排出流路25より流路長が長い第二排出流路26と、第一排出流路25及び第二排出流路26の分岐部24に設けた主排出流路22を流通するおねばBの接触によりおねばBの第一排出流路25への流通を阻止する開閉弁30と、第二排出流路に設けたおねばBの貯留部29と、を備える。これにより、蒸気などの気体が主排出流路22に流入すると、蒸気Sは第一排出流路25を流通して第一排出口27から排出される。第一排出流路25は第二排出流路26より流路長が短いので結露の発生を抑制することができる。一方、例えばおねばBなどの液体(煮汁成分)が主排出流路22に流入すると、開閉弁30が作動しておねばBの第一排出流路25への流通が阻止される。おねばBは第二排出流路26を流通して貯留部29に溜まる。したがって、おねばBの吹きこぼれを抑制することが可能である。
また、開閉弁30は一端が分岐部24に支持され、他端が自由端となって第一排出流路25に対して開放または閉鎖するように可動するものであるとともに、その自由端側が主排出流路22の流通方向下流端に設けた流出口23に対向する。これにより、主排出流路22から流出するおねばBなどの液体が直接開閉弁30に接触する。したがって、開閉弁30を迅速に作動させることができ、おねばBの第一排出流路25への流通を阻止する作用を向上させることが可能である。
そして、第一排出口27は第二排出口28より開口の面積が広い。これにより、例えば蒸気Sなどの気体が第一排出流路25をより一層流通し易くなり、例えばおねばBなどの液体が第二排出流路26に流通して貯留部29に溜まり易くなる。したがって、おねばBの吹きこぼれをより一層抑制することが可能である。
また、炊飯器1は内鍋3の開口に対して開閉可能な蓋体6と、蓋体6の内側に回転可能に設けた内鍋3に収容した被加熱物を撹拌する撹拌体10と、撹拌体10を回転させる駆動部であるモータ14及びベルト機構15と、を備える。これにより、通常撹拌体10を駆動させることにより、おねばBの吹きこぼれを抑制することができる。一方、何らかの不具合で撹拌体10を駆動させることができなくなっても、おねばBは第二排出流路26を流通して貯留部29に溜まる。したがって、おねばBの吹きこぼれを抑制することが可能である。
さらに、炊飯器1は撹拌体10の動作状態を検知する回転センサ11と、回転センサ11の出力に基づいて誘導コイル4の動作を制御する制御部40と、を備える。これにより、例えば何らかの不具合で撹拌体10を駆動させることができなくなったとき、それを回転センサ11が検知する。そして、制御部40は例えば誘導コイル4を用いた加熱を停止させる。したがって、おねばBの生成が弱まり、おねばBの吹きこぼれを抑制することが可能である。
そして、本発明の上記実施形態の構成によれば、加熱により発生する煮汁成分であるおねばBの吹きこぼれを抑制する作用の向上が図られた加熱調理器である炊飯器1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では加熱調理器の一例として米飯を作るための炊飯器1を掲げて説明したが、本発明の適用対象となる加熱調理器は炊飯器に限定されるわけではない。例えば、加熱により煮汁成分の粘度が高まり気泡が発生するジャムや煮豆、きのこの佃煮など米以外の食材を加熱調理する他の構成の加熱調理器に本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態における蓋体6の内側に回転可能に設けた内鍋3に収容した被加熱物を撹拌する撹拌体10の構成は一例であって、この構成に限定されるわけではなく他の構成であっても良い。また、上記実施形態における撹拌体10の動作状態を検知する検知部である回転センサ11の構成は一例であって、この構成に限定されるわけではなく他の構成であっても良い。
また、上記実施形態では蒸気口ユニット20において、第一排出流路25と第二排出流路26とが隣接するように構成されているが、蒸気口ユニット20の構成は一例であってこの構成に限定されるわけではなく、他の構成であっても良い。例えば、図6に変形例の炊飯器1の概略断面図を示す。なお、この変形例の基本的な構成は上記実施形態と同じであるので、共通する構成要素には前と同じ符号を付す。
変形例の炊飯器1のように、例えば第一排出口27に対して第二排出口28や貯留部29が離隔するように第二排出流路26を延長しても良い。主排出流路22、流出口23、分岐部24、第一排出流路25及び第一排出口27が一体となった蒸気口ユニット20の一部分は上記実施形態同様、蓋体6内の内鍋3の上方に対応する部分に設けられる。第二排出流路26は内鍋3の図6における左方下部の本体筐体2内に設けた貯留部29に向かって延びる。第二排出口28は本体筐体2の図6における左方側壁部に設けられ、蒸気Sが第二排出口28から側方に向かって炊飯器1の外部へと排出される。
この構成によれば、蒸気口ユニット20が蓋体6内のスペースを大きく占有することがなくなり、蓋体6に従来通りの蒸気排出口に相当するスペースだけ確保すれば良い。このとき、分岐部24や第一排出流路25などが一体となった一部分と、第二排出流路26と、貯留部29とをそれぞれ独立の部品として構成することもできる。これにより、それら各部品は必要なもののみ個別に取り出して洗浄することが可能である。また、各部品は直接接続しなくても、本体筐体2や蓋体6にセットすることで各部品間の流路が接続されるようにしても良い。
本発明は、加熱により蒸気や煮汁成分が生成される加熱調理器及び炊飯器において利用することができる。
1 炊飯器(加熱調理器)
2 本体筐体
3 内鍋(加熱室)
4 誘導コイル(加熱部)
6 蓋体
10 撹拌体
11 回転センサ(検知部)
12 回転体
14 モータ(駆動部)
15 ベルト機構(駆動部)
20 蒸気口ユニット
21 蒸気入口
22 主排出流路
23 流出口
24 分岐部
25 第一排出流路
26 第二排出流路
27 第一排出口
28 第二排出口
29 貯留部
30 開閉弁
40 制御部
B おねば(液体)
S 蒸気(気体)

Claims (6)

  1. 被加熱物を収容する加熱室と、
    前記被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記加熱室に連通して前記加熱室の内部の気体または液体を外部に向かって流通させる主排出流路と、
    前記主排出流路の流通方向下流で分岐する下流端に第一排出口を有する第一排出流路及び下流端に第二排出口を有する前記第一排出流路より流路長が長い第二排出流路と、
    前記第一排出流路及び前記第二排出流路の分岐部に設けた前記主排出流路を流通する前記液体の接触により前記液体の前記第一排出流路への流通を阻止する開閉弁と、
    前記第二排出流路に設けた前記液体の貯留部と、
    を備えることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記開閉弁は一端が前記分岐部に支持され、他端が自由端となって前記第一排出流路に対して開放または閉鎖するように可動するものであるとともに、前記自由端側が前記主排出流路の流通方向下流端に設けた流出口に対向することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記第一排出口は前記第二排出口より開口の面積が広いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の加熱調理器に、前記加熱室としての内鍋を設けたことを特徴とする炊飯器。
  5. 前記内鍋の開口に対して開閉可能な蓋体と、
    前記蓋体の内側に回転可能に設けた前記内鍋に収容した被加熱物を撹拌する撹拌体と、
    前記撹拌体を回転させる駆動部と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の炊飯器。
  6. 前記撹拌体の動作状態を検知する検知部と、
    前記検知部の出力に基づいて前記加熱部の動作を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の炊飯器。
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