JP2014053858A - 半導体集積回路およびイメージセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】CDS回路のコモン電圧を調整可能な半導体集積回路およびイメージセンサを提供する。
【解決手段】実施形態によれば、半導体集積回路は、イメージセンサの画素に光が照射されないときのリセット電圧、および、前記画素に光が照射されたときの信号電圧を保持するCDS回路と、前記CDS回路に、前記CDS回路のコモン電圧を調整する調整電圧を供給する調整電圧生成部と、を備える。前記CDS回路は、第1の電極および第2の電極を有する第1のpMOSキャパシタと、第3の電極および第4の電極を有する第2のpMOSキャパシタと、を備える。前記第1の電極には前記リセット電圧が保持され、前記第3の電極には前記信号電圧が保持され、前記第2の電極は前記第4の電極と接続され、前記調整電圧生成部は、前記第2の電極および前記第4の電極に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体集積回路およびイメージセンサに関する。
イメージセンサの画素から読み出された電圧値は、CDS(Correlated Double Sampling)回路によりサンプリングおよび保持され、PGA(Programmable Gain Amplifier)により増幅される。ところが、CDS回路のコモン電圧とPGAのコモン電圧とが大きくずれていると、画素値を正確に外部に出力できないおそれがある。
Marc J. Loinaz et al, "A 200-mW, 3.3-V, CMOS Color Camera IC Producing 352 x 288 24-b Video at 30Frame / s", IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol. 33, NO. 12, December 1998, pp 2092 - 2103. Jorgen Moholt et at, "A 2Mpixel 1/4-inch CMOS Image Sensor with Enhanced Pixel Architecture for Camera Phones and PC Cameras", IEEE International Solid-State Circuit Conference, pp 58 - 59.
CDS回路のコモン電圧を調整可能な半導体集積回路およびイメージセンサを提供する。
実施形態によれば、半導体集積回路は、イメージセンサの画素に光が照射されないときのリセット電圧、および、前記画素に光が照射されたときの信号電圧を保持するCDS回路と、前記CDS回路に、前記CDS回路のコモン電圧を調整する調整電圧を供給する調整電圧生成部と、を備える。前記CDS回路は、第1の電極および第2の電極を有する第1のpMOSキャパシタと、第3の電極および第4の電極を有する第2のpMOSキャパシタと、を備える。前記第1の電極には前記リセット電圧が保持され、前記第3の電極には前記信号電圧が保持され、前記第2の電極は前記第4の電極と接続され、前記調整電圧生成部は、前記第2の電極および前記第4の電極に供給する。
イメージセンサの概略構成を示すブロック図。 画素1の内部構成の一例を示す回路図。 画素1に照射される光の強度と、信号電圧Vsigとの関係を模式的に示す図。 CDS回路3〜PGA6の各回路をより詳細に示す図。 各電圧と信号電圧Vsigとの関係を示すグラフ。 調整電圧生成部4を構成する電圧選択回路4aの一例を示す回路図。 図4および図6における各信号および電圧の波形図。 各電圧と信号電圧Vsigとの関係を示すグラフ。 調整電圧生成部4の内部構成の一例を示すブロック図。 参照電圧生成回路4cの一例を示す回路図。 参照電圧生成回路4cの別の例を示す回路図。 調整電圧生成部4の内部構成の一例を示すブロック図。 参照電圧生成回路4cの一例を示す回路図。 耐圧保証回路8の一例を示す回路図。 耐圧保証回路8に供給するバイアスKBIASの模式的なタイミング図。
以下、実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、イメージセンサの概略構成を示すブロック図である。イメージセンサは、画素1と、ロウデコーダ(Row Decoder)2と、CDS回路3と、調整電圧生成部4と、カラムデコーダ(Column Decoder)5と、PGA(増幅回路)6と、ADC(Analog to Digital Converter)7とを備えている。
画素1はマトリクス状に配置されており、水平(カラム)方向の画素数をn列例えば1720列)および垂直(ロウ)方向の画素数をm行(例えば832行)とする。各画素1は照射された光の強度に応じたアナログ電圧Vpixを生成する。そして、水平方向k列目に属する画素1は、生成された電圧Vpixを信号線Vpix(k)に出力する。なお、以下では、記号「Vpix(k)」等を、信号線(あるいは端子)の名称としても使用するし、当該信号線(あるいは端子)の電圧値としても使用する。
図2は、画素1の内部構成の一例を示す回路図である。なお、図2に示す回路図はあくまで一例であり、種々の変形回路が考えられる。
画素1は、nMOSトランジスタQn1〜Qn4と、光電変換を行うフォトダイオードPDとを有する。トランジスタQn1は、ドレインが電源端子Vdd25に接続され、ゲートにリセット信号RESETが入力され、ソースがフローティングディフュージョンFDに接続される。トランジスタQn2は、ドレインがフローティングディフュージョンFDに接続され、ゲートに読み出し信号READが入力され、ソースがフォトダイオードPDのカソードに接続される。フォトダイオードPDのアノードは接地端子に接続される。
トランジスタQn3は、ドレインが電源端子Vdd25に接続され、ゲートにアドレス信号ADRが入力され、ソースはトランジスタQn4のドレインに接続される。トランジスタQn4は、ゲートがフローティングディフュージョンFDに接続され、ソースから電圧Vpixが生成される。トランジスタQn4のソースは信号線Vpix(k)と接続されており、電圧Vpixは信号線Vpix(k)に出力される。
以下、一例として、電源端子Vdd25が供給する電源電圧が2.5Vであるとして、説明を進める。また、アドレス信号ADR、リセット信号RESETおよび読み出し信号READは、例えばロウデコーダ2により生成される。
画素1は、いわゆる相関二重サンプリングを行うために、光が照射されない場合の電圧Vpix(以下、リセット電圧Vresという)、および、光が照射された場合の電圧Vpix(以下、信号電圧Vsigという)を生成する。具体的には、画素1は以下のように動作する。
まずは、リセット信号RESETがハイに設定される。これによりトランジスタQn1がオンし、フローティングディフュージョンFDは所定の電圧に初期化される。その後、リセット信号RESETをロウに設定する。そして、リセット電圧Vresを生成するために、画素1に光が照射されない状態で、読み出し信号READをハイに設定する。これによりトランジスタQn2がオンする。このとき、フォトダイオードPDにはごくわずかな電流が流れるのみであり、フローティングディフュージョンFDの電圧はほとんど降下しない。ここでアドレス信号ADRがハイに設定されると、トランジスタQn3がオンする。これにより、フローティングディフュージョンFDの電圧に応じたリセット電圧Vresが信号線Vpix(k)に出力される。
信号電圧Vsigを生成するためには、画素1に光が照射された状態でほぼ同様の動作を行う。フォトダイオードPDには照射された光の強度(明るさ)に応じた電流が流れる。この電流は、光の強度が高いほど大きく、したがって、光の強度が高いほどフローティングディフュージョンFDの電圧は低くなる。そして、このフローティングディフュージョンFDの電圧に応じた信号電圧Vsigが信号線Vpix(k)に出力される。
図3は、画素1に照射される光の強度(横軸、単位は任意)と、画素1により生成される信号電圧Vsig(縦軸、単位は[V])との関係を模式的に示す図である。上記の説明から分かるように、光の強度が高いほど、信号電圧Vsigは低くなる。以下、一例として、リセット電圧Vresは1.5Vであり、強い光が照射されたときの信号電圧Vsigは1.0V程度であるとして、説明を進める。
図1に戻り、ロウデコーダ2は垂直方向に配置されるm行のうちの1つを順繰りに選択する。すなわち、ロウデコーダ2は、ある行に属するn個の画素1に入力されるアドレス信号ADRを、ハイに設定する。これにより、当該n個の画素1が生成する電圧Vpixが信号線Vpix(k)にそれぞれ読み出される。
CDS回路3は画素1列につき1つ配置されており、合計n個配置されている。言い換えると、信号線Vpix(0)〜Vpix(n−1)に対応してそれぞれCDS回路3(0)〜CDS回路3(n−1)が設けられる。CDS回路3は、画素1から読み出されたリセット電圧Vresおよび信号電圧Vsigをサンプルし、一時的に保持する。リセット電圧Vresおよび信号電圧Vsigの両方をホールドしておき、後にこれらの差を増幅することで、画素1間のリセット電圧Vresのばらつきの影響を抑制できる。
調整電圧生成部4は調整電圧Vbpを生成し、n個のCDS回路3(0)〜3(n−1)に供給する。調整電圧VbpはCDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsを調整するための電圧である。調整電圧生成部4を設けることが本実施形態の特徴の1つであり、後に詳述する。
カラムデコーダ5は、n個のCDS回路3(0)〜3(n−1)のうちの1つを順繰りに選択し、選択されたCDS回路3に保持されているリセット電圧Vresおよび信号電圧VsigをPGA6に供給する。
PGA6はリセット電圧Vresおよび信号電圧Vsigの差を増幅する増幅回路である。PGA6は、信号電圧Vsigに対応する電圧を差動電圧Voutp,Voutnとして、出力する。
ADC7は差動電圧Voutp,Voutnをデジタル信号に変換する。
以上説明したロウデコーダ2およびカラムデコーダ5の選択動作により、各画素1に照射される光の強度を示すデジタル信号がシリアルに読み出される。
図4は、CDS回路3〜PGA6の各回路をより詳細に示す図である。以下、n個のCDS回路3(0)〜3(n−1)は同様の構成であるため、代表してCDS回路3(k)として説明する。
CDS回路3(k)には、信号線Vpix(k)の電圧が入力される。そして、CDS回路3(k)は、リセット信号Vresおよび信号電圧Vsigを2つの出力端子からカラムデコーダ5を介して、PGA6に出力する。
CDS回路3(k)は、スイッチSW1,SW2と、pMOSキャパシタC1,C2とを有する。CDS回路3(k)には信号線Vpix(k)が入力され、スイッチSW1を介してキャパシタC1(第1のpMOSキャパシタ)のゲート側の電極(以下、制御電極あるいは第1の電極ともいう)に接続されるとともに、スイッチSW2を介してキャパシタC2(第2のpMOSキャパシタ)のゲート側の電極(以下、制御電極あるいは第3の電極ともいう)に接続される。また、キャパシタC1の基板側の電極(以下、基準電極あるいは第2の電極ともいう)はキャパシタC2の基板側の電極(以下、基準電極あるいは第4の電極ともいう)と接続され、ここに調整電圧生成部4が生成する調整電圧Vbpが入力される。
スイッチSW1,SW2は制御信号SH1,SH2によってそれぞれ制御される。制御信号SH1,SH2は、例えば不図示の制御回路により生成されてもよいし、イメージセンサの外部から生成されてもよい。
ここで、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsとは、CDS回路3の2つの出力端子の平均電圧であり、言い換えると、キャパシタC1の制御電極とキャパシタC2の制御電極との平均電圧であり、さらに言い換えると、リセット電圧Vresと信号電圧Vsigとの平均電圧でもある。
CDS回路3(k)およびカラムデコーダ5は以下のように動作する。
まず、ロウデコーダ2の制御により、ある1つの行に属する画素1のリセット電圧Vresが信号線Vpix(k)に読み出される。この状態で制御信号SH1がハイに設定されてスイッチSW1がオンする。これにより、リセット電圧Vresがサンプルされ、リセット電圧Vresに応じた電荷がキャパシタC1の電極間に蓄積される。その後、制御信号SH1がロウに設定されるとスイッチSW1がオフし、リセット電圧Vresが保持される。
続いて、ロウデコーダ2の制御により、ある1つの行に属する画素1の信号電圧Vsigが信号線Vpix(k)に読み出される。この状態で制御信号SH2がハイに設定されてスイッチSW2がオンする。これにより、信号電圧Vsigがサンプルされ、信号電圧Vsigに応じた電荷がキャパシタC2の電極間に蓄積される。その後、制御信号SH2がロウに設定されるとスイッチSW2がオフし、信号電圧Vsigが保持される。
以上の動作はすべてのCDS回路3(0)〜3(n−1)に共通して、同時に行われる。続いて、カラムデコーダ5により、CDS回路3(0)〜3(n−1)のうちの1つが順繰りに選択される。これにより、リセット電圧VresはPGA6の正入力端子Vpに、信号電圧VpixはPGA6の負入力端子Vnに、それぞれ供給される。
PGA6は、正入力端子Vpに入力されるリセット電圧Vresと、負入力端子Vnに入力される信号電圧Vsigとの差を増幅し、差動電圧Voutp,Voutnとして出力する。
PGA6は、差動増幅器A1と、スイッチSW3〜SW6と、キャパシタC3,C4とを有する。PGA6の正入力端子Vpおよび負入力端子Vnは、差動増幅器A1の正入力端子および負入力端子にそれぞれ接続される。差動増幅器A1の正入力端子と負出力端子との間には、スイッチSW3およびキャパシタC3が並列接続される。同様に、差動増幅器A1の負入力端子と正出力端子との間には、スイッチSW4およびキャパシタC4が並列接続される。差動増幅器A1の正出力端子の電圧Voutpおよび負出力端子の電圧Voutnが、それぞれスイッチSW5,SW6を介して適切なタイミングで、ADC7に出力される。
以下、一例として差動増幅器A1に供給される電源電圧Vdd15が1.5Vであり、したがって、差動増幅器A1は0〜1.5Vの電圧を出力できる例を示す。また、差動増幅器A1の増幅率はキャパシタC3,C4に応じて可変調整できる。スイッチSW3,SW4は、例えば不図示の制御回路により制御されてもよいし、イメージセンサの外部から制御されてもよい。
PGA6は以下のように動作する。まず、予めスイッチSW3,SW4がオンされて差動増幅器A1の入出力端子間が短絡される。さらに、このタイミングでコモンモードフィードバックが行われる。これにより、PGA6の入力側コモン電圧Vcm_pga_inおよび出力側コモン電圧Vcm_pga_outがPGA6の電源電圧Vdd15の1/2すなわち0.75Vに初期値として設定される。
ここで、PGA6の入力側コモン電圧Vcm_pga_inとは、PGA6の入力端子Vp,Vnの平均電圧である。また、PGA6の出力側コモン電圧Vcm_pga_outとは、PGA6の出力端子Voutp,Voutnの平均電圧である。
続いて、スイッチSW3,SW4をオフした状態で、PGA6は、カラムデコーダ5を介して、CDS回路3からリセット電圧Vrstおよび信号電圧Vsigを受け付ける。これにより、差動増幅器A1は差動増幅動作を行って、正出力端子から電圧Voutpを、負出力端子から電圧Voutnを出力する。電圧Voutp,Voutnは下記(1),(2)式で表される。
Voutp = Vcm_pga_out + (Vres - Vsig) / 2 ・・・(1)
Voutn = Vcm_pga_out - (Vres - Vsig) / 2 ・・・(2)
以上のようにして、1つの画素1から出力される信号電圧Vsigに対応するアナログ電圧Voutp,Voutnが得られる。
ここで、差動増幅器A1は、リセット電圧Vresと信号電圧Vsigの差を増幅するだけでなく、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cds(=(Vres+Vsig)/2)と差動増幅器A1の入力側コモン電圧Vcm_pga_inとの差も増幅し、出力側コモン電圧Vcm_pga_outに影響を与える。すなわち、PGA6の出力側コモン電圧Vcm_pga_outは、その初期値をVcm0(=0.75V)とすると、下記(3)式で表される。
Vcm_pga_out = Vcm0 + (Vcm_pga_in - Vcm_cds)
= Vcm0 + {Vcm_pga_in - (Vres + Vsig) / 2) ・・・(3)
仮に、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsが差動増幅器A1の入力側コモン電圧Vcm_pga_inとほぼ等しければ、これらの差が増幅されても出力側コモン電圧Vcm_pga_outには大きな影響を与えない。
しかしながら、必ずしも、コモン電圧Vcm_cdsがコモン電圧Vcm_pga_inとほぼ等しいとは限らない。以下、本実施形態における数値例を取り挙げて、両コモン電圧が等しくない場合のPGA6の動作を、図5を用いて説明する。
図5(a)は、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cds(縦軸)と、信号電圧Vsig(横軸)との関係を示す図である。図3で示したように、リセット電圧Vresは1.5Vであり、信号電圧Vsigは1V〜1.5Vである。よって、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cds(=(Vres+Vsig)/2)は1.25V〜1.5Vである。これに対し、上述のように、差動増幅器A1の入力側コモン電圧Vcm_pga_inは0.75Vである。よって、これらの差は−0.75V(@Vsig=1.5V)〜−0.5V(@Vsig=1.0V)であり、必ずしも小さいものではない。
上記(3)式に示すように、コモン電圧Vcm_cdsとコモン電圧Vcm_pga_inとの差が、PGA6の出力側コモン電圧Vcm_pga_outの初期値0.75Vに加算される。
図5(b)は、電圧Voutp,Voutnおよびコモン電圧Vcm_pga_out(縦軸)と、信号電圧Vsig(横軸)との関係を示す図である。図示のように、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsとPGA6の入力側コモン電圧Vcm_pga_inとの差に起因して、コモン電圧Vcm_pga_outは、0V(@Vsig=1.5V)〜0.25V(@Vsig=1.0V)となる。その結果、上記(1),(2)式により、電圧Voutp,Voutnの最小値は0Vとなる。
差動増幅器A1は0V付近の電圧を線形に出力できるとは限らず、また、0V以下の電圧を出力することは困難である。
よって、信号電圧Vsigが1.5Vに近い場合(すなわち、光の強度が低い場合)、PGA6は、必ずしも、信号電圧Vsigと対応した電圧Voutp,Voutnを生成できるとは限らない。このことは、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsとPGA6の入力側コモン電圧Vcm_pga_inとが異なっていることに起因する。
そこでCDS回路3の出力段にバッファを挿入し、さらにバッファと差動増幅器A1とバッファとの間にキャパシタを追加することで、両コモン電圧がずれることを抑制することも考えられる。しかしながら、バッファを設けると、バッファによる歪が生じるとともに、CDS回路3の面積が増加してしまう。特に、CDS回路3はn個も設けられるため、イメージセンサ全体の面積が大幅に増加してしまう。
そこで、本実施形態では1つの調整電圧生成部4を設ける。これにより、面積増加を抑えてリセット電圧Vresおよび信号電圧Vsigを下げ、結果として、CDS3のコモン電圧Vcm_cdsを下げることを図る。
図6は、調整電圧生成部4を構成する電圧選択回路4aの一例を示す回路図である。調整電圧生成部4は、差動増幅器A11と、pMOSトランジスタQp11,Qp12とを有する。差動増幅器A11の正入力端子には参照電圧Vrefが入力され、負入力端子は出力端子と短絡されている。よって、差動増幅器A11は参照電圧Vrefを出力する。
調整電圧Vbpを生成する出力端子Vbpには、トランジスタQp11,Qp12のドレインが接続されている。トランジスタQp11は、ソースが差動増幅器A11の出力端子に接続され、ゲートには信号Vbp_ENが入力される。トランジスタQp12は、ソースが電源端子に接続され、ゲートには信号Vdd_ENが入力される。信号Vbp_EN,Vdd_ENは、例えば不図示の制御回路により生成されてもよいし、イメージセンサの外部から生成されてもよい。
信号Vdd_ENがロウに設定されると、トランジスタQp12がオンし、電源電圧Vddが調整電圧Vbpとして出力される。一方、信号Vbp_ENがロウに設定されるとトランジスタQp11がオンし、参照電圧Vrefが調整電圧Vbpとして出力される。
以下、一例として、電源端子Vddが供給する電源電圧は画素1の電源電圧Vdd25と等しい2.5V(第1の電圧)であり、参照電圧Vrefは2.0V(第2の電圧)であるとして、説明を進める。本実施形態では、CDS回路3のコモン電圧の方がPGA6のコモン電圧より高いため、参照電圧Vrefを電源電圧Vddより低く設定する。
図7は、図4および図6における各信号および電圧の波形図である。
時刻t1において、信号SH1がオンに設定される。これによりリセット電圧Vresがサンプルされ、これに応じた電荷がキャパシタC1に蓄積される。その後の時刻t2において、信号SH1はオフに設定される。これにより、リセット電圧Vresが保持される。
時刻t3において、信号SH2がオンに設定される。これにより信号電圧Vsigがサンプルされ、これに応じた電荷がキャパシタC2に蓄積される。その後の時刻t4において、信号SH2はオフに設定される。これにより、信号電圧Vsigが保持される。
ここまでの間、信号Vbp_ENはハイであり、信号Vdd_ENはロウである。よって、調整信号Vbpは電源電圧Vddに等しく、2.5Vである。
続いて時刻t5において、信号Vbp_ENはロウに、信号Vdd_ENはハイに設定される。これにより、調整信号Vbpは参照信号Vrefに等しく、2.0Vに設定される。したがって、調整信号Vbpは0.5V降下している。
キャパシタC1,C2に蓄積された電荷の量は不変であるため、キャパシタC1,C2の電極間の電圧差は一定である。よって、保持されているリセット電圧Vresおよび信号電圧Vsigも、容量結合により、それぞれ0.5V降下する。結果として、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsも0.5V降下する。このようにしてCDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsを調整する(本例では降下させる)ことを、以下では単にコモン電圧調整と呼ぶ。
リセット電圧Vresおよび信号電圧Vsigもそれぞれ0.5V降下した状態で、カラムデコーダ5はCDS回路3(0)〜CDS回路3(n−1)のうちの1つを選択して、PGA6に供給する。より具体的には、時刻t5〜t6の間に、カラムデコーダ5はCDS回路3(0)〜CDS回路3(n−1)のうちの1つを順繰りに選択していく。
図8(a)は、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cds(縦軸)と、信号電圧Vsig(横軸)との関係を示す図である。同図の破線は、コモン電圧調整を行わない場合の関係であり、実線はコモン電圧調整を行う場合の関係である。図示のように、コモン電圧調整を行うことで、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsを0.5V下げることができ、0.75V(@Vsig=1.0V)〜1.0V(@Vsig=1.5V)となる。
このようにして、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsをPGA6の入力側コモン電圧Vcm_pga_inの0.75Vに近づけることができる。すなわち、両コモン電圧の差は−0.25V(@Vsig=1.5V)〜0V(@Vsig=1.0V)である。その結果、PGA6の出力側コモン電圧Vcm_pga_outへの影響を小さくすることができる。
図8(b)は、電圧Voutp,Voutnおよびコモン電圧Vcm_pga_out(縦軸)と、信号電圧Vsig(横軸)との関係を示す図である。同図の破線(Vcm_pga_outのみ)は、コモン電圧調整を行わない場合の関係であり、実線はコモン電圧調整を行う場合の関係である。図示のように、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsとPGA6の入力側コモン電圧Vcm_pga_inとの差に起因して、コモン電圧Vcm_pga_outは、0.5V(@Vsig=1.5V)〜0.75V(@Vsig=1.0V)となる。
コモン電圧調整を行わない場合、コモン電圧Vcm_pga_outが、0V〜0.25V(@Vsig=1.0V)であった(図8(b)の破線)。これに比べ、コモン電圧調整を行うことで、コモン電圧Vcm_pga_outを、PGA6の動作電圧0V〜1.5Vの中心近辺に設定できる。
そのため、上記(1),(2)式により、電圧Voutp,Voutnの最小値は0.5Vでとなり最大値は1.0Vとなる。最小値0.5Vと0Vとの間および最大値1.0Vと1.5Vとの間には十分なマージンがある。よって、PGA6は信号電圧Vpixに応じた出力電圧Vp,Vnを生成できる。
なお、CDS回路3のコモン電圧Vcm_cdsの電圧降下量を0.5Vとした理由は、信号電圧Vsigが1.0Vのとき(すなわち光の強度が高いとき)の、PGA6の出力側コモン電圧Vcm_pga_outを、動作電圧の中心である0.75Vにするためである。これにより、出力電圧Voutpを、0.75Vを中心とする0.5V〜1.0Vの間で動作させることができる。
より一般的には、コモン電圧Vcm_cdsの電圧降下量dVbpは以下のように定めることができる。リセット電圧Vresが一定であり、CDS6コモンモードフィードバック時のPGA6の出力側コモン電圧(すなわちPGA6の電源電圧Vdd15の1/2)をVcm0、リセット電圧Vresと信号電圧Vsigとの差が
最大値となるときの信号電圧VsigをVsig_maxとする。
コモン電圧調整によりリセット電圧Vresおよび信号電圧Vsig_maxの電圧をdVbpだけ下げた後にPGA6が差動増幅動作を行うと、PGA6の出力側コモン電圧Vcm_pga_outは下記(4)式で表される。
Vcm_pga_out = Vcm0 + (Vcm_pga_in - Vcm_cds)
= Vcm0 + {Vcm_pga_in - (Vres + Vsig_max) / 2} - dVbp ・・・(4)
簡単に言うと、上記(3)式から電圧降下量dVbpだけPGA6の出力側コモン電圧Vcm_pga_outを低くすることができる。
上記(4)式の左辺がVcm0になるように、電圧降下量dVbpを設定する。よって、下記(5)式が成立する。
dVbp = (Vres + Vsig_max) / 2 - Vcm0 ・・・(4)
ここで、リセット電圧Vresと信号電圧Vsigとの差の最大値をVsig_res_deff(=Vres−Vsig_max)とすると、上記(4)式を下記(5)式のように表すこともできる。
dVbp = Vres - (Vcm0 + Vsig_res_diff / 2) ・・・(5)
本実施形態の例では、Vres=1.5V,Vsig_res_diff=0.5V,Vcm0=0.75であり、Vbp=0.5Vを得ることができる。
このように、第1の実施形態では、調整電圧生成部4を設け、CDS回路3のコモン電圧をPGA6のコモン電圧に近づけるよう調整する。したがって、信号電圧Vpixに応じた出力電圧Vp,Vnを精度良く生成できる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態は、リセット電圧Vresが一定の1.5Vであることを前提としていた。しかしながら、実際には素子のバラつき等により必ずしも一定とは限らず、1.4Vになったり1.6Vになったりすることもある。
そこで、以下に説明する第2の実施形態では、リセット電圧のバラつきを吸収可能な調整電圧Vbpを生成することを図るものである。
図9は、調整電圧生成部4の内部構成の一例を示すブロック図である。調整電圧生成部4は、図6に例示する電圧選択回路4aに加え、レプリカ回路4bと、参照電圧生成回路4cとを有する。
レプリカ回路4bは画素1と同様の回路構成となっている。よって、レプリカ回路4bは画素1と同様の特性を有し、画素1が生成するリセット電圧Vresと等しいリセット電圧Vres’を生成できる。例えば、リセット電圧Vresが1.5Vではなく1.4Vになると、リセット電圧Vres’も1.4Vとなる。
参照電圧生成回路4cは上記のリセット電圧Vres’をレプリカ回路4bから受け取る。そして、リセット電圧Vres’、電圧選択回路4aの電源電圧Vdd、PGA6の出力側コモン電圧の初期値Vcm0、および、リセット電圧Vresと信号電圧Vsigとの差の最大値であるVsig_res_deffに基づいて、下記(6)式に示す参照電圧Vrefを生成する。
Vref = Vdd - {Vres' - (Vcm0 + Vsig_res_diff/2)} ・・・(6)
このようにして、実際のリセット電圧Vres’に応じて適切な参照電圧を生成できる。生成された参照電圧Vrefは電圧選択回路4aに供給され、図7に示すタイミングで、電源電圧Vddまたは参照電圧VrefがCDS回路3に出力される。
一例として、リセット電圧Vresが1.5Vでなく1.4Vになったとする。コモン電圧調整を行わない場合、CDS6のコモン電圧Vcm_cdsは、図5(a)より0.1V低くなり、1.15V〜1.4Vとなる。
一方、Vdd=2.5V,Vcm0=0.75V,Vsig_res_diff=0.5Vであるから、上記(6)式より、Vref=2.1VすなわちdVbp=0.4となる。よって、コモン電圧調整を行うことでCDS4のコモン電圧Vcm_cdsを0.4V下げることができる。
結果として、コモン電圧Vcm_cdsは、0.75V〜1.0Vとなる。すなわち、リセット電圧Vresが1.5Vではなく1.4Vとなった場合でも、図8(a)と同様のコモン電圧Vcm_cdsを生成できる。このようにして、リセット電圧Vresのバラつきを吸収できる。
図10は、参照電圧生成回路4cの一例を示す回路図である。
参照電圧生成回路4cは、差動増幅器A21と、pMOSトランジスタQp21と、抵抗R21と、電流源I21とを有する。差動増幅器A21の負入力端子には、レプリカ回路4bにより生成されるリセット電圧Vres’が入力される。トランジスタQp21、抵抗R21および電流源I21は、電源端子と接地端子との間に縦続接続される。そして、トランジスタQp21のゲートおよびドレインは、差動増幅器A21の出力端子および正入力端子にそれぞれ接続される。
差動増幅器A21およびトランジスタQp21のフィードバックにより、差動増幅器A21の正入力端子にはリセット電圧Vres’が生成される。そして、抵抗R21の抵抗値および電流源I21の電流値を適切に調整することで、これらの接続端子の電圧を中間電圧Vm=Vres’−(Vcm0+Vsig_res_diff/2)にすることができる。
参照電圧生成回路4cは、さらに、差動増幅器A22と、pMOSトランジスタQp22と、抵抗R22とを有する。差動増幅器A21の負入力端子には、中間電圧Vmが入力される。トランジスタQp22および抵抗R22は、電源端子と接地端子との間に縦続接続される。そして、トランジスタQp22のゲートおよびドレインは、差動増幅器A22の出力端子および正入力端子にそれぞれ接続される。
参照電圧生成回路4cは、さらに、pMOSトランジスタQp23と、nMOSトランジスタQn21,Qn22と、抵抗R23とを有する。トランジスタQp23,Qn21は電源端子と接地端子との間に縦続接続される。トランジスタQp23のゲートは、差動増幅器A22の出力端子およびトランジスタQp22のゲートに接続される。トランジスタQn21のゲートはドレインと短絡されている。また、抵抗R23およびトランジスタQn22は電源端子と接地端子との間に縦続接続される。トランジスタQn22のゲートはトランジスタQn21のゲートに接続される。トランジスタQn22ドレインから参照電圧Vrefが出力される。
差動増幅器A22およびトランジスタQp22のフィードバックにより、差動増幅器A22の正入力端子には中間電圧Vmが生成される。この中間電圧Vmに比例する電流が、抵抗R22に流れる。
トランジスタQp22,Qp23,Qn21,Qn22によりカレントミラーが形成され、抵抗R22に流れる電流と等しい電流が、抵抗R23にも流れる。よって、電源電圧Vddから中間電圧Vmを引いた電圧、すなわち、上記(6)式の参照電圧Vrefが生成される。
図11は、参照電圧生成回路4cの別の例を示す回路図である。図10との主な相違点は、差動増幅器A21およびトランジスタQp21を省略し、代わりに、電流源I22を設けたことである。そして、電流源I22と抵抗R21との接続ノードに、リセット電圧Vres’を入力する。基本的な動作は、図10の参照電圧生成回路4cと同様である。
図11の回路では、差動増幅器A21を省くため、回路面積を削減できる。なお、電流源I22のバラつきでリセット電圧Vres’が多少変動することもあるが、影響は極めて軽微である。
図10および図11の他にも、上記(6)式で表される参照電圧Vrefを生成可能な回路が種々想到できるのはいうまでもない。
このように、第2の実施形態では、画素1のリセット電圧Vresに応じて参照電圧Vrefを生成して、コモン電圧調整を行う。よって、より高精度に信号電圧Vsigに応じた出力電圧を生成できる。
(第3の実施形態)
上述した第1および第2の実施形態は、PGA6の出力側コモン電圧の初期値Vcm0が一定の0.75Vであることを前提としていた。初期値Vcm0はPGA6の電源電圧Vdd15の1/2の値である。しかしながら、実際には電源電圧Vdd15が変動することもあり、初期値Vcm0がずれることもある。
そこで、以下に説明する第3の実施形態では、PGA6の電源電圧Vdd15のバラつきを吸収可能な調整電圧Vbpを生成することを図るものである。
図12は、調整電圧生成部4の内部構成の一例を示すブロック図である。図9との主な相違点として、参照電圧生成回路4cには、さらにPGA6の電源電圧Vdd15が入力される。そして、参照電圧生成回路4cは下記(7)式に示す参照電圧Vrefを生成する。
Vref = Vdd - {Vres' - (Vdd15 / 2 + Vsig_res_diff/2)} ・・・(7)
これは、上記(6)式における初期値Vcm0をVdd15/2で置き換えたものである。 このようにして、実際の電源電圧Vdd15に応じて適切な参照電圧を生成できる。生成された参照電圧Vrefは電圧選択回路4aに供給され、図7に示すタイミングで、電源電圧Vddまたは参照電圧VrefがCDS回路3に出力される。
図13は、参照電圧生成回路4cの一例を示す回路図である。
参照電圧生成回路4cは、抵抗R31〜R33と、電流源I31,I32とを有する。抵抗R31,R32は等しい抵抗値を有し、電源端子Vdd15と接地端子との間に直列接続される。また、電流源I31,抵抗R33および電流源I32は、電源端子と接地端子との間に直列接続される。
抵抗R31,R32の接続ノードからVdd15/2が生成され、抵抗R33と電流源I32との接続ノードに入力される。そして、抵抗R33の抵抗値および電流源I31,I32の電流値を適切に調整することで、電流源I31と抵抗R33との接続ノードの電圧を中間電圧Vm2=Vdd15/2+Vsig_res_diff/2にすることができる。
参照電圧生成回路4cは、さらに、差動増幅器A31と、pMOSトランジスタQp31〜Qp33と、nMOSトランジスタQn31,Qn32と、抵抗R34,R35とを有する。差動増幅器A31の負入力端子には、中間電圧Vm2が入力される。トランジスタQp31および抵抗R34は、電源端子と接地端子との間に縦続接続される。そして、トランジスタQp31のゲートおよびドレインは、差動増幅器A31の出力端子および正入力端子にそれぞれ接続される。
トランジスタQp32,Qn31は電源端子と接地端子との間に縦続接続される。トランジスタQp32のゲートは、差動増幅器A31の出力端子に接続される。トランジスタQn31のゲートはドレインと短絡されている。また、トランジスタQp33,抵抗R35およびトランジスタQn32は、電源端子と接地端子との間に縦続接続される。トランジスタQp33のゲートは、差動増幅器A31の出力端子およびトランジスタQp31,Qp32のゲートに接続される。トランジスタQn32のゲートはトランジスタQn31のゲートと接続されている。また、トランジスタQp33のドレインと抵抗R35との接続ノードに、レプリカ回路4bにより生成されるリセット電圧Vres’が入力される。
差動増幅器A31およびトランジスタQp31のフィードバックにより、差動増幅器A31の正入力端子には中間電圧Vm2が生成される。この中間電圧Vm2に比例する電流が抵抗R34に流れる。トランジスタQp31〜Qp33,Qn31,Qn32によりカレントミラーが形成され、抵抗R34に流れる電流と等しい電流が、抵抗R35にも流れる。また、抵抗R35の一端にはリセット電圧Vres’が入力される。よって、抵抗R35の他端には中間電圧Vm3=Vres’−(Vdd15/2+Vsig_res_diff/2)が生成される。
参照電圧生成回路4cは、さらに、増幅器A32と、pMOSトランジスタQp34,Qp35と、nMOSトランジスタQn32,Qn33と、抵抗R36,R37とを有する。これらは、図10における、増幅器A22と、pMOSトランジスタQp22,Qp23と、nMOSトランジスタQn21,Qn22と、抵抗R22,R23と対応している。よって、詳細な説明は省略するが、電源電圧Vddから中間電圧Vm3を引いた電圧、すなわち、上記(7)式の参照電圧Vrefが生成される。
このように、第3の実施形態では、PGA6の電源電圧Vdd15に応じて参照電圧Vrefを生成して、コモン電圧調整を行う。よって、さらに高精度に信号電圧Vsigに応じた出力電圧を生成できる。
(第4の実施形態)
以下に説明する第4の実施形態は、耐圧保証回路を設けるものである。
図3に示すように、光の強度が高い場合の信号電圧Vsigは1.0V程度であることを念頭に置いている。しかしながら、光の強度が極端に高い場合、信号電圧Vsigが1.0Vを下回り、0V近くにまで達することもあり得る。
図4に示すpMOSキャパシタC1,C2は、できるだけ小型で十分な容量を確保するために、ゲート酸化膜を薄くするのが好ましい。この場合、調整電圧Vbpとして2.5Vが供給され、信号電圧Vsigとして0Vが供給されると、その電位差が2.5Vとなり、耐圧に影響が出る可能性もある。
そこで、本実施形態では、各信号線Vpix(k)に耐圧保証回路8を設ける。
図14は、耐圧保証回路8の一例を示す回路図である。耐圧保証回路8は、電源端子と信号線Vpix(k)との間に縦続接続されるnMOSトランジスタQn41,Qn42を有する。トランジスタQn41,Qn42のゲートには、それぞれ所定のバイアスV0,KBIASが入力される。
この耐圧保証回路8は、ソースフォロアにより、信号線Vpix(k)の電圧値がある下限値を下回らないように制限するものである。
図15は、耐圧保証回路8に供給するバイアスKBIASの模式的なタイミング図である。信号SH1がハイのとき、すなわち、リセット電圧Vresが読み出されるとき、バイアスKBIASは相対的に高い値KBIAS1に設定される。これにより、リセット電圧Vresはほぼ1.5Vとなる。また、信号SH2がハイのとき、バイアスKBIASは相対的に低い値KBIAS2に設定される。これにより、画素1が出力する電圧が低くなった場合でも耐圧保証回路8から電圧が供給される。これにより、信号線Vpix(k)の電圧値をリミットでき、結果として、pMOSキャパシタC2の電圧値をリミットできる。
具体的なバイアスKBIASの値は、回路シミュレーションあるいは実験により、リセット電圧Vres読み出し時の信号線Vpix(k)の電圧が1.5V程度となり、信号電圧Vsig読み出し時の信号線Vpix(k)の電圧下限が1.0V程度となるよう、適宜調整すればよい。
このように、第4の実施形態では、耐圧保証回路8を設けて、信号線Vpix(k)の電圧下限値を制限する。これにより、pMOSキャパシタを保護することができる。
各図の回路は一例に過ぎず、種々の変形が可能である。例えば、MOSトランジスタの少なくとも一部を、バイポーラトランジスタ等の他の半導体素子を用いて構成してもよい。また、トランジスタの導電型を逆にし、それに応じて電源端子と接地端子の接続位置を逆にした構成としてもよい。この場合も基本的な動作原理は同じである。
本発明に係るイメージセンサは、回路全体を同一の半導体基板上に形成してもよいし、回路の一部を別の半導体基板上に形成してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 画素
2 ロウデコーダ
3 CDS回路
4 調整電圧生成部
4a 電圧選択回路
4b レプリカ回路
4c 参照電圧生成回路
5 カラムデコーダ
6 PGA
7 ADC
8 耐圧保証回路

Claims (10)

  1. イメージセンサの画素に光が照射されないときのリセット電圧、および、前記画素に光が照射されたときの信号電圧を保持するCDS回路と、
    前記CDS回路に、前記CDS回路のコモン電圧を調整する調整電圧を供給する調整電圧生成部と、を備え、
    前記CDS回路は、
    第1の電極および第2の電極を有する第1のpMOSキャパシタと、
    第3の電極および第4の電極を有する第2のpMOSキャパシタと、を備え、
    前記第1の電極には前記リセット電圧が保持され、
    前記第3の電極には前記信号電圧が保持され、
    前記第2の電極は前記第4の電極と接続され、
    前記調整電圧生成部は、前記第2の電極および前記第4の電極に供給することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記CDS回路は、前記第1電極の電圧と前記第3電極の電圧との差を増幅する増幅回路に接続され、
    前記調整電圧は、前記CDS回路のコモン電圧を、前記増幅回路のコモン電圧に近づけるための電圧であることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記増幅回路のコモン電圧は、前記CDS回路のコモン電圧より低く、
    前記調整電圧生成回路は、前記第1の電極に前記リセット電圧が印加される時および前記第3の電極に前記信号電圧が印加される時には第1の電圧を前記CDS回路に供給し、その後、前記第1の電圧より低い第2の電圧を前記CDS回路に供給することを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記調整電圧生成回路は、
    前記画素が生成するリセット電圧と等価な電圧を生成するレプリカ回路と、
    前記レプリカ回路により生成される電圧に基づいて、前記第2の電圧を生成する参照電圧生成回路と、
    前記第1の電圧および前記第2の電圧のいずれかを出力する電圧選択回路と、を有することを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 調整前の前記CDS回路のコモン電圧は、前記リセット電圧に依存し、
    前記参照電圧生成回路は、調整後の前記CDS回路のコモン電圧が前記リセット電圧に依存しないよう、前記第2の電圧を生成することを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回路。
  6. 前記参照電圧生成回路は、前記レプリカ回路により生成される電圧および前記増幅回路の電源電圧に基づいて、前記第2の電圧を生成することを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回路。
  7. 前記増幅回路のコモン電圧は、前記増幅回路の電源電圧に依存し、
    前記参照電圧生成回路は、調整後の前記CDS回路のコモン電圧が、前記増幅回路の電源電圧に応じて定まる前記増幅回路のコモン電圧に近づくよう、前記第2の電圧を生成することを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記第3の電極の電圧を所定値以上にリミットする耐圧保障回路を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体集積回路。
  9. 画素と、
    前記画素に光が照射されないときのリセット電圧、および、光が照射されたときの信号電圧を保持するCDS回路と、
    前記CDS回路に、前記CDS回路のコモン電圧を調整する調整電圧を供給する調整電圧生成部と、
    前記CDS回路に保持された前記リセット電圧と前記信号電圧との差を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路の出力電圧をデジタル値に変換するADコンバータと、を備え、
    前記CDS回路は、
    第1の電極および第2の電極を有する第1のpMOSキャパシタと、
    第3の電極および第4の電極を有する第2のpMOSキャパシタと、を備え、
    前記第1の電極には前記リセット電圧が保持され、
    前記第3の電極には前記信号電圧が保持され、
    前記第2の電極は前記第4の電極と接続され、
    前記調整電圧生成部は、前記第2の電極および前記第4の電極に供給することを特徴とするイメージセンサ。
  10. 前記CDS回路は、前記リセット電圧および前記信号電圧を、バッファを介することなく前記増幅回路に出力することを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサ。
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