JP2014053079A - 電磁石装置および電磁リレー - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁石装置の製造コストを削減する。
【解決手段】電磁石装置3は、樹脂にて形成されるボビン32と、ボビンに形成されたコイル33と、上部341がコイルに接続される一対のコイル側端子34とを有する。コイル側端子の上部はボビンのフランジ部322に形成された固定溝323に圧入されてフランジ部に固定され、下部342はフランジ部から下方へと突出する。各コイル側端子として、下部が薄板状であるプラグイン端子および下部がピン状である基板用端子のいずれもが利用可能であり、プラグイン端子および基板用端子において固定溝に圧入される部位の形状が同一である。これにより、ボビンを共通化して電磁石装置の製造コストを削減することができる。プラグイン端子の下部には、フランジ部の下方近傍に配置される貫通孔346が設けられ、当該貫通孔を利用して、プラグイン端子を有する電磁石装置を接着により所定の部材に強固に固定可能である。
【選択図】図9

Description

本発明は、電磁石装置、および、当該電磁石装置を有する電磁リレーに関する。
従来より、電磁石装置を利用した電磁リレーが用いられている。電磁石装置では、上部がコイルに接続された一対のコイル側端子が設けられる。コイル側端子として、特許文献1のように下部が薄板状である端子(プラグイン端子と呼ばれる。)や、特許文献2のように下部がピン状である端子(基板用端子と呼ばれる。)が用いられる。
特開2006−172731号公報 特開2005−294162号公報
ところで、通常の電磁石装置では、コイル形成用の導電線が巻回されるボビンのフランジ部にコイル側端子が固定される。しかしながら、既述のようにプラグイン端子および基板用端子の形状は互いに異なるため、プラグイン端子および基板用端子のそれぞれに対して専用のボビンを準備する必要があり、電磁石装置の製造コストが増大する。
一方、電磁石装置を利用した電磁リレーでは、板状のベースに設けられたコイル側端子挿入孔にコイル側端子を挿入することにより、電磁石装置がベースに固定されるが、プラグイン端子ではソケットへの挿抜が行われるため、プラグイン端子をベースに強固に固定する必要がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、電磁石装置の製造コストを削減するとともに、プラグイン端子を有する電磁石装置を所定の部材に強固に固定することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、電磁石装置であって、一の方向に伸びるとともに、磁性材料により形成される芯部と、前記芯部の周囲を囲む筒部と、前記筒部の両端部に設けられる一対のフランジ部とを有し、樹脂にて形成されるボビンと、前記筒部の周囲に形成されたコイルと、上部が前記コイルに接続されるとともに、前記一対のフランジ部のうちの一方のフランジ部に形成された固定溝に圧入されて前記一方のフランジ部に固定され、下部が前記コイルから離れるように前記一方のフランジ部から下方へと突出する一対のコイル側端子とを備え、前記一対のコイル側端子のそれぞれとして、前記下部が薄板状であるプラグイン端子、および、前記下部がピン状である基板用端子のいずれもが利用可能であり、前記プラグイン端子および前記基板用端子において前記固定溝に圧入される部位の形状が同一であり、前記プラグイン端子が前記一方のフランジ部に固定された際に、前記プラグイン端子の前記下部が、前記一方のフランジ部の下方近傍に配置される凹部を有する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電磁石装置であって、前記プラグイン端子および前記基板用端子において、前記コイルに接続されるリード部が同一の形状であり、かつ、前記コイルを形成する際に前記リード部が前記一方のフランジ部に対して同じ位置に配置される。
請求項3に記載の発明は、電磁リレーであって、上面および下面を有する板状のベースと、前記ベースの前記上面側に配置される請求項1または2に記載の電磁石装置と、前記電磁石装置のON/OFFにより開閉状態が切り替わる接点と、前記接点と電気的に接続される複数の接点側端子とを有し、前記接点が前記上面側に配置され、前記複数の接点側端子のそれぞれの下部が前記ベースに設けられた接点側端子挿入孔を介して前記下面から突出する接点端子部とを備え、前記電磁石装置における前記一対のコイル側端子のそれぞれの前記下部が、前記ベースに設けられたコイル側端子挿入孔を介して前記下面から突出し、前記プラグイン端子が前記一対のコイル側端子のそれぞれとして利用される際に、前記凹部が前記コイル側端子挿入孔内に配置され、前記コイル側端子挿入孔に付与される接着剤により、前記プラグイン端子が前記ベースに固定される。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電磁リレーであって、前記複数の接点側端子のそれぞれとして、プラグイン端子、および、基板用端子のいずれもが利用可能であり、前記プラグイン端子および前記基板用端子が、前記接点側端子挿入孔内に配置されるとともに前記接点側端子挿入孔の中心軸に垂直な断面が同じ形状の部位を有する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電磁リレーであって、前記複数の接点側端子のそれぞれにおいて前記接点側端子挿入孔内に配置される位置に凹部が形成され、前記接点側端子挿入孔に付与される接着剤により、前記複数の接点側端子のそれぞれが前記ベースに固定される。
本発明によれば、電磁石装置の製造コストを削減することができる。また、プラグイン端子を有する電磁石装置を所定の部材に取り付ける際に、プラグイン端子の凹部を利用して接着により強固に固定することができる。
電磁リレーを示す平面図である。 カバー部を外した電磁リレーを示す図である。 電磁リレーを示す断面図である。 電磁リレーを示す断面図である。 樹脂部材の近傍を示す図である。 電磁リレーを示す断面図である。 電磁石装置を示す斜視図である。 電磁石装置を示す側面図である。 電磁石装置を示す部分断面図である。 コイル側端子を示す斜視図である。 コイル側端子を示す斜視図である。 ベースを示す平面図である。 接点側端子の近傍を示す図である。 電磁石装置を示す斜視図である。 電磁石装置を示す側面図である。 電磁石装置を示す部分断面図である。 コイル側端子を示す斜視図である。 コイル側端子を示す斜視図である。 コイル側端子を示す斜視図である。 ベースを示す平面図である。 接点側端子の近傍を示す図である。 比較例のコイル側端子を示す図である。 比較例のコイル側端子を示す図である。 コイル側端子の他の例を示す図である。
図1は本発明の一の実施の形態に係る電磁リレー1を示す平面図であり、図2は図1の電磁リレー1における後述のカバー部22を外した状態を示す図である。また、図3は図2の矢印A−Aの位置における電磁リレー1の断面図であり、図4は図2中の矢印B−Bの位置における電磁リレー1の断面図である。図3および図4では、図2中の矢印A−Aおよび矢印B−Bの位置における断面よりも背後も図示しており、また、カバー部22の断面も図示している。また、図1ないし図4では、互いに直交する3方向をX方向、Y方向およびZ方向として示している(後述の図において同様)。
図3に示すように、電磁リレー1は、電磁石装置3と、電磁石装置3のON/OFFにより揺動する揺動部4(アーマチュアとも呼ばれる。)と、それぞれが第1固定接触子512を有する2個の第1固定端子部51と、それぞれが第2固定接触子522を有する2個の第2固定端子部52と、それぞれが2個の可動接触子621,622を有する2個の可動端子部6と、揺動部4の運動を可動端子部6に伝達する伝達部材7(カードとも呼ばれる。)と、これらの構成を内部に収容する筐体2とを備える。なお、図3では、1つの第1固定端子部51、第2固定端子部52および可動端子部6のみを示している。
筐体2は、図3の上下方向(Z方向)に垂直な方向に広がる板状のベース21を有し、電磁石装置3、揺動部4、第1および第2固定端子部51,52、可動端子部6、並びに、伝達部材7は、ベース21の上面211側に配置される。筐体2は、ベース21上の電磁石装置3、揺動部4、第1および第2固定端子部51,52、可動端子部6、並びに、伝達部材7を覆うカバー部22をさらに有する。以下の説明における上下方向は図3および図4の上下方向であり、重力方向に一致するものとするが、図3および図4の上下方向は重力方向と相違してもよい。
図3に示すように、電磁石装置3は、上下方向に伸びる棒状の芯部31と、芯部31の周囲を囲む筒部321を有するボビン32と、筒部321の周囲に形成されたコイル33と、コイル33に接続された一対のコイル側端子34(図3では、1つのコイル側端子34のみを図示している。)とを有する。芯部31は磁性材料(ここでは、鉄等の磁性金属)により形成される。ボビン32は、筒部321の両端部に設けられる一対のフランジ部322をさらに有し、筒部321および一対のフランジ部322は1つの部材として樹脂にて形成される。金属にて形成される一対のコイル側端子34の上部341はコイル33を形成する導電線の両端にそれぞれ接続される。コイル側端子34の下部342は、ベース21に設けられたコイル側端子挿入孔214(後述の図12参照)を介してベース21の下面212から突出する。なお、ボビン32およびコイル側端子34については電磁リレー1の全体説明の後に詳述する。
電磁石装置3は、芯部31およびコイル33と共に磁気回路を形成するヨーク35をさらに有する。ヨーク35は、上側((+Z)側)のフランジ部322に沿うとともに芯部31の上端に接続される接続部351と、当該フランジ部322の縁近傍における接続部351の端部から他方のフランジ部322の近傍まで垂れ下がる垂下部352とを有する。上下方向に関して、垂下部352の下端は芯部31の下端とほぼ同じ高さであり、コイル33よりも下方に位置する。
揺動部4は略L字状であり、上下方向におよそ沿って伸びる揺動本体41と、上下方向に関してコイル33よりも下方に位置する揺動本体41の下端部411から電磁石装置3の真下(正確には、芯部31の真下)に向かって伸びて芯部31の下端面と対向する対向部42とを有する。揺動本体41は、下端部411から上方に伸びるとともに、鉄等の磁性金属により形成される金属部材413を有する。実際には、揺動本体41の金属部材413および対向部42は当該磁性金属により1つの部材として形成される。揺動本体41と対向部42とが連結する部位(すなわち、略L字状の揺動部4における屈曲部)は、ベース21上に設けられるヒンジばね213とヨーク35の下端との間にて挟持される。後述するように、電磁石装置3のON/OFFにより揺動部4が揺動する際には、当該屈曲部を支点として揺動本体41の上側の先端部412が電磁石装置3の上部に近接または離間する。すなわち、揺動部4は、上下方向に関してコイル33よりも下方に位置する支点を中心として揺動する。もちろん、揺動部4における支点は任意の位置に設定されてよい。
揺動本体41は、樹脂のみにより形成される樹脂部材414をさらに有する。当該樹脂の比重は、金属部材413を形成する磁性金属よりも小さい。樹脂部材414は、金属部材413の上端部と接続され、揺動本体41の先端部412を含む。図5は、(+Y)側から(−Y)方向を向いてを見た樹脂部材414の近傍を示す図である。図3および図5に示す電磁リレー1では、樹脂部材414と金属部材413(および対向部42)との一体成形により揺動部4が形成され、樹脂部材414により金属部材413の上端部の端面および上端部の全ての側面が覆われる。図5に示すように、金属部材413の上端部には貫通孔4131が形成されており、貫通孔4131内にも樹脂が充填される。これにより、樹脂部材414と金属部材413とが強固に固定される。また、樹脂部材414の上部、すなわち、揺動本体41の先端部412には貫通孔415が形成される。
図2に示すように、ベース21は、各辺がX方向またはY方向に平行な略矩形であり、電磁石装置3および揺動部4は、ベース21の(+Y)側の略半分の領域上に配置される。ベース21上には、図2および図3に示すように、電磁石装置3および揺動部4が配置される空間と、第1および第2固定端子部51,52、並びに、可動端子部6が配置される空間とを仕切る隔壁であって、絶縁性材料により形成される絶縁壁部23が設けられる。詳細には、図2に示す絶縁壁部23は、揺動部4の(−Y)側にてZX平面に平行に広がる第1隔壁231と、X方向における第1隔壁231の各端部から(+Y)側に向かってYZ平面に平行に広がる第2隔壁232と、各第2隔壁232の(+Y)側の端部からY方向に平行なベース21のエッジに向かってZX平面に平行に広がる第3隔壁233とを有する。
絶縁壁部23は、YZ平面に平行かつベース21の中心を含む面に対して面対称な形状である。図3に示すように、ベース21の上面211からの第1隔壁231の高さは、第2隔壁232(および第3隔壁233)の高さよりも低く、後述するように伝達部材7は図2の第1隔壁231の上方((+Z)側)、かつ、2個の第2隔壁232の間に位置しており、Y方向に移動する。図2に示すように、ベース21上には、さらに、第1隔壁231のX方向における中央から(−Y)側に向かってYZ平面に平行に広がるガイド壁部24が設けられる。図3に示すように、ベース21の上面211からのガイド壁部24の高さは、第1隔壁231の高さと同じである。後述するように、ベース21、絶縁壁部23およびガイド壁部24は1つの部材として樹脂にて形成される。
図2に示すように、ベース21上において絶縁壁部23よりも(−Y)側の領域は、ガイド壁部24により(+X)側の領域と(−X)側の領域とに仕切られる。これらの2つの領域のそれぞれには、図3に示すように、(+Y)側から(−Y)方向に向かって、すなわち、絶縁壁部23から離れる方向に向かって順に、第2固定端子部52、可動端子部6、第1固定端子部51が配置される。このように、電磁リレー1は、(+X)側の領域および(−X)側の領域のそれぞれに1つの端子群が設けられた、いわゆる2極タイプのリレーである。
図3および図4に示すように、伝達部材7は、ガイド壁部24の上端を挟む2つの板状部711が設けられた伝達本体71を有し、伝達部材7のY方向の移動がガイド壁部24の上端によりガイドされる。図3に示すように、伝達本体71の(+Y)側の端部には、(−Z)側へと突出する接続部72が形成され、接続部72の先端には(+Y)側へと突出する突出部721が設けられる。突出部721は、揺動部4の樹脂部材414に形成された貫通孔415内に、貫通孔415とは非接触の状態にて挿入される。換言すると、樹脂部材414の貫通孔415が、伝達部材7の一部である突出部721と係合することにより、伝達部材7の上方への移動を制限する抜止部として機能する。
図3および図4に示すように、伝達部材7の各板状部711においてガイド壁部24とは反対側の面には、可動端子部6と当接する当接部73が設けられる。当接部73には(−Y)側に突出する円柱状の突起部731が形成され、突起部731の先端には(+Z)側に向かって突出する円柱状の係止部732が設けられる。突起部731の直径と係止部732の直径はほぼ同じである。電磁リレー1では、伝達部材7の全体が1つの部材として樹脂にて形成される。
図3に示すように、可動端子部6は、一端がベース21に対して固定されるとともに導電性材料にて形成される板ばね部61と、板ばね部61の当該一端から離れた部位において(−Y)側および(+Y)側の面上にそれぞれ設けられる第1および第2可動接触子621,622と、板ばね部61を介して第1および第2可動接触子621,622と電気的に接続される接点側端子63とを有する。図3および図4に示すように、板ばね部61の他端(上端)近傍には、例えばバーリング加工により貫通孔611が形成され、当該貫通孔611には伝達部材7の突起部731が挿入される。既述のように、(−Y)方向に突出する突起部731には、貫通孔611を通り抜けた先端側においてY方向に略垂直な方向(ここでは、(+Z)方向)に突出する係止部732が設けられる。図4に示すように、貫通孔611の直径(内径)α1は円柱状の突起部731の直径(および、係止部732の直径)よりも十分に大きく、突起部731は貫通孔611のおよそ中央に配置される。したがって、突起部731は、常時、貫通孔611の縁と非接触である。また、貫通孔611の直径α1は、Z方向における係止部732の長さα2よりも僅かに小さい。
図3に示す第2固定端子部52は、一端がベース21に固定されるとともに導電性材料にて形成される板状部521と、板状部521の他端近傍にて(−Y)側の面上に設けられる第2固定接触子522と、板状部521を介して第2固定接触子522と電気的に接続される接点側端子523とを有する。第1固定端子部51は、一端がベース21に対して固定されるとともに導電性材料にて形成される板ばね部511と、板ばね部511の他端近傍にて(+Y)側の面上に設けられる第1固定接触子512と、板ばね部511を介して第1固定接触子512と電気的に接続される接点側端子513とを有する。第1および第2固定端子部51,52、並びに、可動端子部6における接点側端子513,523,63の下部は、ベース21に設けられた接点側端子挿入孔215(後述の図12参照)を介してベース21の下面212から突出する。
電磁リレー1では、電磁石装置3がOFFである、すなわち、コイル33に電流を流していない時には、ガイド壁部24の(+X)側および(−X)側のそれぞれの領域において、可動端子部6の板ばね部61の上端(より詳細には、貫通孔611の周囲の部位)が伝達部材7の当接部73を(+Y)側に付勢するとともに、(−Y)側の第1可動接触子621が(−Y)側の第1固定接触子512から離間する。一方、電磁石装置3がONである、すなわち、一対のコイル側端子34を介してコイル33に電流を流している時には、図6に示すように、揺動部4の対向部42が芯部31の下端面側に磁気的に吸引されて揺動本体41の先端部412が(−Y)側に移動する。このとき、先端部412が伝達部材7の接続部72に当接して伝達部材7を(−Y)側に移動する。これにより、伝達部材7の当接部73が板ばね部61の上端を(−Y)側に付勢し、板ばね部61が撓んで第1可動接触子621が第1固定接触子512に当接する(いわゆる、NO接点(またはa接点)が閉状態となる)。以下の説明では、伝達部材7の移動方向(Y方向)を「可動方向」ともいう。
以上のように、伝達部材7が揺動本体41の運動を板ばね部61に伝達して板ばね部61が撓むことにより、第1可動接触子621が、第1固定接触子512に当接する当接位置と、第1固定接触子512から可動方向に離れた離間位置との間にて移動可能である。換言すると、電磁石装置3のON/OFFにより開閉状態が切り替わる接点が、第1可動接触子621および第1固定接触子512により形成される。ベース21の上面211側に配置される当該接点には、ベース21の下面212から突出する複数の接点側端子63,513が電気的に接続され、可動端子部6および第1固定端子部51が接点端子部として機能する。
実際には、電磁石のOFFにより、図3のように第1可動接触子621が離間位置に位置する(すなわち、第1固定接触子512から離間する)際に、第1固定接触子512とは反対方向を向く第2可動接触子622が(+Y)側の第2固定接触子522と当接する(いわゆる、NC接点(またはb接点)が閉状態となる)。また、電磁石のONにより、図6のように第1可動接触子621が当接位置に位置する際に、第2可動接触子622が第2固定接触子522と離間する。したがって、電磁リレー1では、電磁石装置3のON/OFFにより開閉状態が切り替わるもう1つの接点が、第2可動接触子622および第2固定接触子522により形成される。当該接点には、複数の接点側端子63,523が電気的に接続され、可動端子部6および第2固定端子部52がもう1つの接点端子部として機能する。
本実施の形態に係る電磁リレー1では、仮に第1可動接触子621と第1固定接触子512とが溶着した場合であっても、電磁石装置3をOFFにした状態で第2可動接触子622と第2固定接触子522との間隔が所定値(例えば0.5ミリメートル)以上となり、仮に第2可動接触子622と第2固定接触子522とが溶着した場合であっても、電磁石装置3をONにした状態で第1可動接触子621と第1固定接触子512との間隔が所定値以上となり、強制ガイド接点構造が実現されている。このように、電磁リレー1は強制ガイドリレーである。
次に、電磁石装置3のボビン32およびコイル側端子34の詳細について述べる。図7は電磁石装置3を示す斜視図であり、図8は(+Y)側から(−Y)方向を向いて見た電磁石装置3を示す図であり、図9は図8中の矢印C−Cの位置における電磁石装置3の部分断面図である。図7ないし図9では、芯部31およびヨーク35の図示を省略している(後述の図14ないし図16において同様)。
図7および図8に示すように、コイル側端子34は薄板状であり、ボビン32の下側((−Z)側)のフランジ部322において(+Y)側の面に形成された固定溝323に、コイル側端子34の上部341が圧入されて当該フランジ部322に固定される。より詳細には、固定溝323は、X方向の幅が狭く、かつ、Z方向に長い形状であり、図9に示すように、Z方向の両端に端面324,325を有する。なお、図9では、コイル側端子34の断面における平行斜線の図示を省略している(後述の図16において同様)。(+Z)側の端面324のY方向の長さは、コイル側端子34の上部341のY方向の長さよりも僅かに長い。また、(−Z)側の端面325のY方向の長さは、コイル側端子34の上部341のY方向の長さよりも短い。
図9および図10に示すように、金属製のコイル側端子34において、固定溝323の両端面324,325にそれぞれ対向する部位には微小突起344が形成されており、コイル側端子34を固定溝323に挿入する際には、微小突起344が樹脂製のフランジ部322における当該端面324,325を削りながら上部341が固定溝323内に圧入される。なお、微小突起344を用いることなく、接着剤により上部341が固定溝323内に固定されてもよい。コイル側端子34は、下部342が薄板状であるプラグイン端子(S端子とも呼ばれる。)であり、図9に示すように、当該下部342はコイル33から離れるようにフランジ部322から下方へと突出する。また、コイル側端子34の下部342は、当該フランジ部322の下方近傍に配置される凹部である貫通孔346を有する。図7に示すように、コイル側端子34の上部341には、コイル33を形成する導電線が接続されるリード部345が設けられる。
電磁石装置3の製造では、図10のコイル側端子34の上部341を固定溝323内に圧入して嵌合させた後、所定の巻線機を用いてボビン32の筒部321に導電線が巻回され、コイル33が形成される。このとき、コイル33を形成する導電線の一端は一方のコイル側端子34のリード部345に接続され、導電線の他端は他方のコイル側端子34のリード部345に接続される。その後、上部341から棒状に突出する図10のリード部345が、図11に示すように根元から折り曲げられ(実際には、コイル側端子34はフランジ部322に固定されている。)、図7に示す電磁石装置3が完成する。実際には、芯部31およびヨーク35が図7の電磁石装置3にさらに取り付けられる。なお、図10に示すコイル側端子34は、板状の金属材料に対するプレス加工等により容易に形成可能である。
図12は、電磁石装置3が固定されるベース21を示す平面図である。既述のように、ベース21には一対のコイル側端子挿入孔214が形成されており、図7の電磁石装置3をベース21に固定する際には、一対のコイル側端子34の下部342がベース21の上面211側から一対のコイル側端子挿入孔214に挿入(圧入)される。そして、ベース21の下面212側から接着剤(例えば、エポキシ樹脂を含む熱硬化性の接着剤)がコイル側端子挿入孔214内に付与される。このとき、図9に示す貫通孔346がコイル側端子挿入孔214内に配置され、コイル側端子挿入孔214に付与される接着剤が貫通孔346内にも充填される。これにより、コイル側端子34がベース21に強固に固定(接着)される。
また、ベース21には複数の(図12では、6個の)接点側端子挿入孔215が形成される。図3および図13に示すように、接点側端子513,63の下部もコイル側端子34と同様に薄板状であり、プラグイン端子である。接点側端子513,63は、凹部である貫通孔514,64を有する(接点側端子523において同様)。第1および第2固定端子部51,52、並びに、可動端子部6をベース21に固定する際には、接点側端子513,523,63の下部がベース21の上面211側から接点側端子挿入孔215に挿入(圧入)される。そして、ベース21の下面212側から接着剤が接点側端子挿入孔215内に付与される。このとき、貫通孔514,64が接点側端子挿入孔215内に配置され、接点側端子挿入孔215に付与される接着剤が貫通孔514,64内にも充填される。これにより、接点側端子513,523,63がベース21に強固に固定(接着)される。なお、電磁リレー1では、コイル側端子挿入孔214および接点側端子挿入孔215のそれぞれの断面(ベース21の下面212に沿う断面)が、下面212近傍において下面212に近づくに従って漸次増大し(図3参照)、接着剤の充填が容易に可能である。
ところで、電磁石装置3では、下部がピン状である基板用端子(V端子とも呼ばれる。)もコイル側端子として利用可能であり、この場合、接点側端子も同様に、下部がピン状である基板用端子が利用される。以下、基板用端子であるコイル側端子および接点側端子を用いた電磁石装置3について説明する。図14は電磁石装置3を示す斜視図であり、図15は(+Y)側から(−Y)方向を向いて見た電磁石装置3を示す図であり、図16は図15中の矢印D−Dの位置における電磁石装置3の部分断面図である。また、図17は、基板用端子であるコイル側端子34aを示す斜視図である。
図16および図17に示すように、基板用端子であるコイル側端子34aの上部341も、プラグイン端子であるコイル側端子34と同様に薄板状であり、ボビン32の下側((−Z)側)のフランジ部322に形成された固定溝323に、コイル側端子34aの上部341が圧入されて当該フランジ部322に固定される。詳細には、金属製のコイル側端子34aにおいて、固定溝323の両端面324,325にそれぞれ対向する部位には微小突起344が形成されており、コイル側端子34aを固定溝323に挿入する際には、微小突起344が樹脂製のフランジ部322における端面324,325を削りながら上部341が固定溝323内に圧入される。
コイル側端子34aにおいて上下の微小突起344を有する部位(すなわち、上部341において固定溝323の端面324,325にて挟まれる部位)の形状は、図9のコイル側端子34において上下の微小突起344を有する部位と同じである。すなわち、プラグイン端子であるコイル側端子34、および、基板用端子であるコイル側端子34aにおいて固定溝323に圧入される部位の形状(および大きさ)は同一である。なお、図17に示すコイル側端子34aには、コイル側端子34における貫通孔346は形成されない。図14に示すように、コイル側端子34aの上部341には、コイル33を形成する導電線が接続されるリード部345が設けられる。コイル側端子34aにおけるリード部345の形状は、コイル側端子34のリード部345とほぼ同じである。
コイル側端子34aを有する電磁石装置3の製造では、図17のコイル側端子34aの上部341をフランジ部322の固定溝323に圧入して嵌合させた後、コイル側端子34を有する電磁石装置3と同様にして、巻線機を用いてコイル33が形成される。また、コイル33を形成する導電線の一端は一方のコイル側端子34aのリード部345に接続され、導電線の他端は他方のコイル側端子34aのリード部345に接続される。このとき、プラグイン端子であるコイル側端子34、および、基板用端子であるコイル側端子34aの双方では、リード部345(折り曲げる前のリード部345)がフランジ部322に対して同じ位置に配置される。したがって、巻線機における各種設定を変更することなく、コイル側端子34を有する電磁石装置3、および、コイル側端子34aを有する電磁石装置3が製造可能である。
コイル33の形成後、図18に示すようにリード部345が根元から折り曲げられ(実際には、コイル側端子34aはフランジ部322に固定されている。)、図14に示す電磁石装置3が完成する。なお、図17のコイル側端子34aは、板状の金属材料に対するプレス加工等により図19に示す部材(完成品であるコイル側端子34aと同じ符号34aを付す。)を形成し、当該部材に曲げ加工を施すことにより容易に製作可能である。実際には、コイル側端子34およびコイル側端子34aは、同じ厚さの金属材料を用いて作製される。
図20は、電磁石装置3が固定されるベース21aを示す平面図である。ベース21aには一対のコイル側端子挿入孔214aが形成されており、図14の一対のコイル側端子34aの下部342がベース21の上面211側から一対のコイル側端子挿入孔214aに挿入(圧入)されて、電磁石装置3がベース21aに固定される。
図20のベース21aには、図12のベース21と同様に、複数の(図20では、6個の)接点側端子挿入孔215が形成される。また、図21に示すように、第1固定端子部51では、基板用端子である接点側端子513aが設けられる。第2固定端子部52および可動端子部6においても同様に、基板用端子である接点側端子が設けられる。接点側端子513aの下部には、凹部である貫通孔514が形成される(他の接点側端子において同様)。第1および第2固定端子部51,52、並びに、可動端子部6をベース21aに固定する際には、接点側端子513aの下部がベース21aの上面211側から接点側端子挿入孔215に挿入(圧入)される。そして、ベース21aの下面212側から接着剤が接点側端子挿入孔215内に付与される。このとき、貫通孔514が接点側端子挿入孔215内に配置され、接点側端子挿入孔215に付与される接着剤が貫通孔514内にも充填される。これにより、接点側端子513aがベース21aに強固に固定(接着)される(他の接点側端子において同様)。なお、コイル側端子は既述のようにボビン32に固定され、当該ボビン32を含む電磁石装置3の本体自体もベースに固定されるので、ベースにのみ固定される接点側端子ほどの固定強度(ベースに対する固定強度)は必要ない。したがって、ソケットへの挿抜が行われない基板用端子であるコイル側端子34aにおいては、図17に示すように貫通孔(凹部)を省略することも可能である。
図12のベース21および図20のベース21aでは、複数の接点側端子挿入孔215の位置および形状が同一である。また、プラグイン端子である接点側端子、および、基板用端子である接点側端子の上部は、Y方向の厚さ、かつ、図13および図21に示すX方向の最大幅W1,W2が同じであり、Z方向に垂直な断面が、接点側端子挿入孔215のZ方向に垂直な断面とほぼ同じ形状の部位を有する。このように、Y方向の厚さ、および、X方向の最大幅が、プラグイン端子と基板用端子とで同じであるため、接着剤を使用した場合に、基板用端子でもプラグイン端子と同じ接着面積を確保することが可能である。
図12のベース21および図20のベース21aは、複数の金型要素にて構成される金型を用いて樹脂にて製作される。このとき、ベース21およびベース21aでは、コイル側端子挿入孔214,214aの形状のみが相違するため、コイル側端子挿入孔214,214aを成型する金型要素を除き、同一の金型要素を用いてベース21およびベース21aが製作される。
以上に説明したように、電磁石装置3では、一対のコイル側端子のそれぞれとして、下部342が薄板状であるプラグイン端子(コイル側端子34)、および、下部342がピン状である基板用端子(コイル側端子34a)のいずれもが利用可能であり、当該プラグイン端子および当該基板用端子において、固定溝323に圧入される部位の形状が同一である。これにより、プラグイン端子および基板用端子のそれぞれに対して専用のボビンを準備する必要がなくなり(すなわち、プラグイン端子形状のコイル側端子34、および、基板用端子形状のコイル側端子34aに対してボビン32を共通化することができ)、プラグイン端子を有する電磁石装置3、および、基板用端子を有する電磁石装置3を製造する際に、準備する部品の数や部品の準備に要する工数、あるいは、ボビン32の製作に係る金型のコストを削減することができ、電磁石装置3および電磁リレー1の製造コストを削減することができる。また、プラグイン端子および基板用端子を、同様の作業、すなわち、端子をボビン32に対して相対的に一定の方向に移動する同じ動作により、ボビン32に固定することができ、電磁石装置3の製造工程の簡素化を図ることができる。
また、プラグイン端子および基板用端子において、コイル33に接続されるリード部345が同一の形状であり、かつ、コイル33を形成する際にリード部345がフランジ部322に対して同じ位置に配置される。これにより、プラグイン端子であるコイル側端子34、および、基板用端子であるコイル側端子34aにおいて、コイル形成用の巻線機を同一の設定にて利用することができ、プラグイン端子を有する電磁石装置3、および、基板用端子を有する電磁石装置3を容易に製作することができる。
ここで、プラグイン端子を有する電磁石装置では、プラグイン端子のソケットへの挿抜が行われるため、基板用端子を有する電磁石装置に比べて、プラグイン端子をベースに強固に固定する必要がある。そこで、図22に示すプラグイン端子9のように薄板状の下部91の側面に突起(切欠形状)911を設けたり、図23に示すプラグイン端子9aのように薄板状の下部91aの主面に突起911a(図23の紙面に垂直な方向に盛り上がる突起であり、打ち出し加工により形成される。)を設け、これらの突起911,911aをベースのコイル側端子挿入孔の側面に係合させてプラグイン端子9,9aをベースにしっかりと固定することが考えられるが、ベースに突起911,911aが係合する係合部を設けなければならないので、基板用端子を固定できる最小ベース厚よりも厚くなってしまう。したがって、この場合、プラグイン端子を有する電磁石装置、および、基板用端子を有する電磁石装置に対してベースの大部分の共通化(すなわち、ベース製作用の多くの金型要素の共通化)を図るには、プラグイン端子に合わせてベースを厚くする必要があり、電磁リレーの小型化の要求に沿うことができなくなる。
これに対し、図9の電磁石装置3において、コイル側端子34として利用されるプラグイン端子では、一方のフランジ部322に固定された際における当該プラグイン端子の下部342が、当該フランジ部322の下方近傍に配置される貫通孔346を有する。これにより、プラグイン端子を有する電磁石装置3をベース21に取り付ける際に、プラグイン端子の貫通孔346を利用して接着により強固に固定することができる。その結果、ベース21の厚さを基板用端子に合わせて薄くしつつ、プラグイン端子のベース21に対する一定の固定強度(接着強度)を確保することができ、ベースの薄型化、および、これに伴う電磁リレー1の小型化を実現することができる。
また、電磁リレー1において、複数の接点側端子のそれぞれとして、プラグイン端子、および、基板用端子のいずれもが利用可能であり(すなわち、プラグイン端子形状の接点側端子、および、基板用端子形状の接点側端子が利用可能であり)、当該プラグイン端子および当該基板用端子が、接点側端子挿入孔215内に配置されるとともに接点側端子挿入孔215の中心軸に垂直な断面が同じ形状の部位を有する。これにより、プラグイン端子を有する電磁リレー1、および、基板用端子を有する電磁リレー1において、同一形状の接点側端子挿入孔215を採用することができ、ベースの大部分の共通化、すなわち、ベース製作用の多くの金型要素の共通化を図ることができ、金型のメンテナンス等の工数を削減することができる。
電磁リレー1では、複数の接点側端子のそれぞれにおいて接点側端子挿入孔215内に配置される位置に貫通孔が形成される。これにより、接点側端子挿入孔215に付与される接着剤により、複数の接点側端子のそれぞれをベース21,21aに強固に固定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
電磁石装置3では、コイル側端子34であるプラグイン端子において、図24に示すように薄板状の下部342の側面に切欠き形状の凹部346aが形成され、あるいは、薄板状の下部342の主面に凹部346b(貫通していない穴部であり、図24中にて二点鎖線にて示す。)が形成されてもよい。この場合も、コイル側端子34と、コイル側端子挿入孔214に付与される接着剤との接触面積が当該凹部により増大されて、コイル側端子34がベース21に強固に固定される。接点側端子に設けられる凹部において同様である。
電磁リレー1の設計によっては、ボビン32の筒部321の長手方向がベースの上面に沿うように、電磁石装置3がベース上に配置されてもよい。この場合、筒部321の長手方向に直交するように、コイル側端子34,34aが一方のフランジ部322に固定される。例えば、当該フランジ部322において、筒部321側とは反対の面に固定溝が設けられ、コイル側端子34,34aの上部341が当該固定溝に圧入されることにより、筒部321の長手方向に直交するように、コイル側端子34,34aがボビン32に対して固定される。そして、筒部321の長手方向がベースの上面に沿うように、当該ボビン32を有する電磁石装置3がベース上に固定されるとともに、コイル側端子34,34aの下部342が、ベースに設けられたコイル側端子挿入孔を介してベースの下面から下方に突出する。
電磁石装置3は、1つの可動端子部に対して1つの固定端子部のみが設けられる電磁リレー(もちろん、1つの可動端子部および1つの固定端子部の複数の組合せを含む電磁リレーであってもよい。)に対して用いられてもよい。
また、電磁石装置3は電磁リレー1以外に用いられてもよい。電磁石装置3では、プラグイン端子が一方のフランジ部322に固定された際に、当該プラグイン端子の下部342が、当該フランジ部の下方近傍に配置される凹部を有することにより、電磁石装置3を所定の部材に取り付ける際に、当該部材における挿入孔内に配置されるプラグイン端子の凹部を利用して、電磁石装置3を接着により強固に当該部材に固定することができる。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 電磁リレー
3 電磁石装置
6 可動端子部
21,21a ベース
31 芯部
32 ボビン
33 コイル
34,34a コイル側端子
51,52 固定端子部
211 上面
212 下面
214,214a コイル側端子挿入孔
215 接点側端子挿入孔
321 筒部
322 フランジ部
323 固定溝
341 上部
342 下部
345 リード部
346 (コイル側端子の)貫通孔
346a,346b 凹部
512,522 固定接触子
513,513a,523,63 接点側端子
514,64 (接点側端子の)貫通孔
621,622 可動接触子

Claims (5)

  1. 電磁石装置であって、
    一の方向に伸びるとともに、磁性材料により形成される芯部と、
    前記芯部の周囲を囲む筒部と、前記筒部の両端部に設けられる一対のフランジ部とを有し、樹脂にて形成されるボビンと、
    前記筒部の周囲に形成されたコイルと、
    上部が前記コイルに接続されるとともに、前記一対のフランジ部のうちの一方のフランジ部に形成された固定溝に圧入されて前記一方のフランジ部に固定され、下部が前記コイルから離れるように前記一方のフランジ部から下方へと突出する一対のコイル側端子と、
    を備え、
    前記一対のコイル側端子のそれぞれとして、前記下部が薄板状であるプラグイン端子、および、前記下部がピン状である基板用端子のいずれもが利用可能であり、前記プラグイン端子および前記基板用端子において前記固定溝に圧入される部位の形状が同一であり、
    前記プラグイン端子が前記一方のフランジ部に固定された際に、前記プラグイン端子の前記下部が、前記一方のフランジ部の下方近傍に配置される凹部を有することを特徴とする電磁石装置。
  2. 請求項1に記載の電磁石装置であって、
    前記プラグイン端子および前記基板用端子において、前記コイルに接続されるリード部が同一の形状であり、かつ、前記コイルを形成する際に前記リード部が前記一方のフランジ部に対して同じ位置に配置されることを特徴とする電磁石装置。
  3. 電磁リレーであって、
    上面および下面を有する板状のベースと、
    前記ベースの前記上面側に配置される請求項1または2に記載の電磁石装置と、
    前記電磁石装置のON/OFFにより開閉状態が切り替わる接点と、前記接点と電気的に接続される複数の接点側端子とを有し、前記接点が前記上面側に配置され、前記複数の接点側端子のそれぞれの下部が前記ベースに設けられた接点側端子挿入孔を介して前記下面から突出する接点端子部と、
    を備え、
    前記電磁石装置における前記一対のコイル側端子のそれぞれの前記下部が、前記ベースに設けられたコイル側端子挿入孔を介して前記下面から突出し、
    前記プラグイン端子が前記一対のコイル側端子のそれぞれとして利用される際に、前記凹部が前記コイル側端子挿入孔内に配置され、前記コイル側端子挿入孔に付与される接着剤により、前記プラグイン端子が前記ベースに固定されることを特徴とする電磁リレー。
  4. 請求項3に記載の電磁リレーであって、
    前記複数の接点側端子のそれぞれとして、プラグイン端子、および、基板用端子のいずれもが利用可能であり、
    前記プラグイン端子および前記基板用端子が、前記接点側端子挿入孔内に配置されるとともに前記接点側端子挿入孔の中心軸に垂直な断面が同じ形状の部位を有することを特徴とする電磁リレー。
  5. 請求項4に記載の電磁リレーであって、
    前記複数の接点側端子のそれぞれにおいて前記接点側端子挿入孔内に配置される位置に凹部が形成され、
    前記接点側端子挿入孔に付与される接着剤により、前記複数の接点側端子のそれぞれが前記ベースに固定されることを特徴とする電磁リレー。
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