JP2014053044A - 機器の保守管理サーバ及び保守最適化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予防保守作業に必要な各サイトの各装置構成に対する作業情報の管理は、複数種類の作業内容(部品情報含む)及び作業周期を作業テンプレートとして管理し、階層化された予防保守構成マスタに対し割当てて登録・管理を行う。個別装置/予防保守サービス計画の作成機能により、納入されている各サイトの個別装置毎に、登録済作業テンプレートを割当てて作業計画を自動作成し登録・管理を行う。保守管理サーバから出力されるものとして、個別装置/予防保守計画書、個別装置/予防保守提案書、予防保守見積書などがある。作業テンプレート更新機能により、作業テンプレートを修正することで、登録されている各サイトの予防保守個別構成の登録済作業計画を一括で修正する。
【選択図】図2
Description
保守サービス会社100の保守管理サーバ110は、ウェブサーバ160及びネットワーク700を介して、顧客1(管理部門)400及びその装置サイトA(病院)200A、装置サイトB(病院)200B、−、顧客m(管理部門)400及びその装置サイトN(病院)200Nに接続されている。各装置サイトA、B、−、Nには、保守サービス対象の顧客装置(個別装置)として、多機種少量生産タイプの機器であって部品が共通する装置、例えば型式が同じ、生化学分析装置、医療用DNA解析装置、走査型電子顕微鏡などの医療用機器が設置されている。これらの医療用機器には、常に高い精度が求められるので、予防保守の果たす役割は大きい。一方で、個々の装置では短期間に十分な部品関連情報が得られない、という特徴がある。
[初期マスタデータ定義]
初期マスタデータ定義機能1100により、各種設定/入力1110において、ユーザに納入された各サイトの装置毎に、当該装置の構成を管理する為に、予防保守管理に必要な全装置構成を網羅した装置構成情報を「予防保守構成マスタ」としてマスタ化しシステムに登録し、管理を行う。
[個別装置データ定義機能]
個別装置データ定義機能1101により、各種設定/入力1110において、「予防保守構成マスタ」をコピーして各装置サイトの各個別装置構成に対応する個別予防保守構成DB132を定義する。
[作業項目作成・管理]
個別装置データ・作業テンプレート/リンク機能1102により、予防保守作業に必要な各サイトの各装置構成に対する作業情報の管理には、複数種類(例えば最大6種類)の作業内容(部品情報含む)及び作業周期が含まれ、この情報は作業テンプレート1330(図6参照)を用いて管理する。作業テンプレート1330は、階層化された予防保守構成マスタに対し割当てて作業テンプレートDB133に登録し、管理を行う。予防保守構成マスタ131に、作業テンプレートDB133の作業情報を割当てて登録することで、各サイトの個別装置毎に作業項目を割当てる作業は省略される。
管理者は、予め、作業テンプレート1330により、装置型式に必要であると予想される全ての作業と部品の定義を行う。なお、「作業テンプレート」の詳細については、図4以下で説明する。作業テンプレート更新機能1103により、作業テンプレートDB133を更新・修正することで、登録されている各サイトの予防保守個別構成の登録済作業計画を一括で修正することが出来る。
[作業来歴登録・管理]
作業・交換来歴更新機能1104により、予防保守個別構成DB132からダウンロードしたファイルに、各サイトにおける作業実施項目を記載し作業来歴DB136に登録することで、実施した作業内容の来歴管理を行える機能を有する。また、作業来歴の管理は、各サイトの装置を構成する部位・部品毎に、登録・管理が出来る。さらに、作業来歴登録は、各サイトの装置稼動情報(通電時間・分析時間・動作回数)も装置稼働情報DB135に登録し、管理することが出来る。
[作業計画作成・管理]
個別装置/予防保守サービス計画の作成機能1105により、納入されている各サイトの個別装置毎に、登録済作業テンプレートを割当てて計画伝票を自動作成して作業計画DB134に登録し、管理を行う。計画伝票には、具体的な作業計画が含まれている。すなわち、作業計画には、サービス周期の定義として、例えば、動作確認周期が1年、パーツAの交換周期が1年、パーツBの交換周期が1年又は20000通電時間、パーツAの交換周期が2年の様に、管理者により各種のサービス計画が定義される。保守管理サーバ110から出力されるものとして、個別装置/予防保守計画書1120、個別装置/予防保守提案書1130、予防保守見積書1131などがある。
[提案書の作成・管理]
個別装置/予防保守提案書の作成機能1106により、作業計画及び作業来歴に基づいて、各個別装置の保守に関する予防保守サービス計画の提案書の生成に必要な情報を出力する。提案書は、作業計画及び作業来歴の作業IDや項目の情報を用いて所定の書式に作成される。すなわち、各サイトの個別装置毎に自動作成され作業計画DB134に登録された作業計画及び作業来歴を元に、ビジュアル化した提案書を自動で作成出来る。提案書を自動作成する機能の参照先は、顧客情報DB139であり、顧客情報内の予算時期を参照することで、お客様の予算立案時の最適な時期でのアプローチが可能となる。提出タイミングのデフォルトとしては、顧客予算時期の7か月前をリードタイムとして設定している。
まず、図9において、作業テンプレート1330には、参照階層番号、階層テキスト、明細番号、作業/部品名称、数量/作業時間、数量単位、作業実施周期、周期単位、カウンタ種別、カウンタ、カウンタ単位、重要度ポイントの各欄がある。このような作業テンプレート1330のフォーマットに、参照階層番号を入力し、作業IDを割り付ける。そのために、作業を定義する階層番号、ここでは(10001)を入力する。階層テキストの欄には、階層・部位の名称を入力する。明細番号の欄には、作業を定義する部位に明細番号を付ける(100,200,300・・・)。作業/部品名称の欄では、実施する作業を選択する。同様にして、作業IDが自動入力され、作業時間を入力し、時間単位を選択し、作業実施周期、周期単位を入力する。さらに、カウンタ種別、カウンタ、カウンタ単位、重要度ポイントを入力する。
1:通電時間、2:稼動時間、3:動作回数
また、重要度ポイントとは、作業を行う上で特に重要な作業に対して「高」を設定する。「高」に設定されると、提案書・見積書上でソート順が上に表示される。一般的には「低」を設定する。重要度ポイントは、本実施例では、以下の2種類がある。
0:低、1:高
図10では、さらに、階層番号(10003)に対して、図9と同様な入力を行い、作業テンプレートフォーマットに参照階層番号を入力し、作業IDを割り付ける。
予防保守構成マスタ1310の階層構造に該当部位を追加することで、個別装置構成DB1320への追加が可能となる。この例では、予防保守装置構成にリンス機構を追加することで、他のサイトのリンス機構の情報を検索して利用することができるようになる。予防保守構成マスタ(予防保守装置構成DB)が無い場合は対象の個別装置全てにリンス機構の追加作業が必要である。
作業者端末300に表示される作業来歴チェックシートの入力画面には、「参照階層番号」、「作業名」、「見積有無」、「実施日」、「作業時間」、「時間優先」その他の項目が表示される。見積部位にはX印がある。作業者は、作業実施箇所にチェックを入れる。
図7のS305〜S313でも述べたように、作業来歴チェックシート1400の登録により作業来歴伝票1402を作成・登録し、その後、蓄積された作業来歴伝票1402の情報に基づき作業計画1403をバッチ処理で更新する。作業計画1403には、具体的な作業内容の計画が「作業計画明細1〜n」として記録されている。作業来歴チェックシート1400の「次回優先」の欄にマークが付された作業は、次回優先作業テーブルに記録される。作業来歴伝票に「カウンタ情報」7600が入っている場合は、個別装置構成DBのカウンタ情報を更新する。
作業計画1403は、各装置の作業実施の計画を管理するため、個別装置構成DB1320毎に作成する必要がある。作業計画の明細には、階層毎の作業の実施予定日が定義されており、次回優先作業テーブル及び作業テンプレート1330と組み合わせて、提案(提案書)伝票1404を生成する。作業計画明細1の設定によって提案伝票1404が自動的に作成される。なお、次回優先作業テーブルは、データベース130の1つとして保持されている。
多機種少量生産タイプの製品であって、共通する部品を有する複数の機器を対象として、検査・保守等のサービスを提供する分野において、従来の予防保守では、装置・作業に関する情報が点在しており一元管理するシステムがなかった。このような分野における予防保守のあるべき姿(保守最適化システム)は、情報の一元化→予防保守計画作成→予防保守提案書自動作成→予防保守見積作成→顧客への最適提案にある。
Claims (2)
- ネットワークを介して複数の装置サイトに接続可能に構成された、保守管理サーバであって、
前記各装置サイトは、複数の共通する部品を有しかつ保守サービスの対象となる機器である個別装置が設置されるものであり、
前記保守管理サーバは、演算処理部、予防保守構成マスタDB、個別装置構成DB、及び、作業テンプレートDBを有しており、
前記予防保守構成マスタDBに、予防保守管理に必要な前記各個別装置の構成を網羅した予防保守構成マスタが登録され、
前記個別装置構成DBに、前記予防保守構成マスタから前記個別装置に必要な情報を参照して作成された、前記各装置サイトの装置毎に実装される前記個別装置の構成の管理情報が登録され、
前記作業テンプレートDBに登録される作業テンプレートは、前記個別装置のどの部位・部品に対して、どの部品を使って、何をするかを定義した作業情報を保有しており、前記予防保守構成マスタDBを参照するために前記各個別装置において共有され、
前記保守管理サーバは、前記予防保守構成マスタと前記個別装置の構成の同じ部品の関連づけのために、1つの前記作業テンプレートに前記作業情報としての作業IDと部品とを割り付け、
前記予防保守構成マスタDBに対し、前記作業テンプレートの前記作業情報を登録し、前記作業テンプレートを用いて、前記共通する部品に関する前記各装置サイトの保守関連情報を一元管理する
ことを特徴とする機器の保守管理サーバ。 - 機器の保守最適化方法であって、
保守サービス会社の保守管理サーバがネットワークを介して、複数の装置サイト及び作業者端末に接続可能に構成されており、
前記各装置サイトには、複数の共通する部品を有しかつ保守サービスの対象となる機器である個別装置が設置されており、
前記保守管理サーバは、演算処理部及びデータベースを備えており、
前記データベースは、予防保守構成マスタDB、個別装置構成DB、作業テンプレートDBを有しており、
前記予防保守構成マスタDBに対し、前記作業テンプレートの前記作業情報を登録し、
前記予防保守構成マスタと前記各個別装置の構成の同じ部品の関連づけのために、1つの前記作業テンプレートに前記作業情報としての作業IDと部品とを割り付け、
前記個別装置毎に、前記作業テンプレートを割当てて作業計画を作成して前記作業計画DBに登録し、
前記作業テンプレートを用いて、前記共通する部品に関する前記各装置サイトの保守関連情報を一元管理する
ことを特徴とする機器の保守最適化方法。
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