JP2014052467A - 画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエブクリーニング装置のクリーニングウエブと回転体又は搬送回転体の離間/再当接を挟んで実行された最初の画像形成において記録材の裏汚れが発生しにくい画像加熱装置を提供する。
【解決手段】ウエブクリーニング装置14は、所定の期間ごとに第一送り量0.02mmで送られて停止状態に保たれたクリーニングウエブ15を摺擦させて均熱ローラ13をクリーニングする。接離機構107は、ウエブクリーニング装置14のウエブと均熱ローラ13を離間させる。制御部150は、第一送り量0.02mmよりも大きな第二送り量2.0mmでウエブを送った後に接離機構107がクリーニングウエブ15と均熱ローラ13を離間させるようにウエブクリーニング装置14を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転体にウエブを摺擦させて、記録材から回転体に移転した紙粉を回収するウエブクリーニング装置を備えた画像加熱装置に関し、詳しくはウエブクリーニング装置を回転体から離間させる際のウエブの巻き取り制御に関する。
像担持体に形成したトナー像を直接又は中間転写体を介して記録材に転写し、トナー像が転写された記録材を画像加熱装置の一例である定着装置で加熱加圧して記録材に画像を定着させる画像形成装置が広く用いられている。画像加熱装置は、記録材の画像面に当接する搬送回転体(ローラ部材又はベルト部材)と記録材の裏面に当接する搬送回転体(ローラ部材又はベルト部材)との間に記録材のニップ部が形成される。
画像加熱装置では、記録材の搬送方向に直角な幅方向の全体を均一に加熱するために、記録材の幅よりも広い範囲でニップ部が均等に加熱されている。このため、記録材が連続的にニップ部へ搬送されて記録材幅の領域だけが除熱されると、除熱を受けることなく加熱だけがされる記録材幅の外側の隣接領域のニップ部の温度が上昇していわゆる非通紙部昇温が発生する。
特許文献1には、記録材の裏面に当接する加圧ローラ(搬送回転体)に均熱ローラ(回転体)を当接させた定着装置が示される。ここでは、均熱ローラが非通紙部昇温の発熱を回転軸線方向に熱拡散させて、非通紙部昇温を抑制している。また、均熱ローラに当接させてブラシローラを配置して、記録材から加圧ローラを介して均熱ローラに移転した紙粉を回収して、紙粉の堆積による加圧ローラと均熱ローラの熱交換の効率低下を回避している。
特許文献2には、定着ローラ(搬送回転体)にウエブを摺擦させて紙粉やトナーを回収するウエブクリーニング装置を搭載した定着装置が示される。ここでは、記録材の加熱処理に先立たせて定着ローラにウエブを当接させ、定着ローラの停止に先立たせて定着ローラからウエブを離間させている。
特許文献3には、定着ローラ(搬送回転体)との間で熱交換を行う外部加熱ローラ(回転体)にクリーニングローラを付設した定着装置が示される。
特開2011−175047号公報 特開2012−128286号公報 特開2005−99070号公報
ブラシローラよりも効率的に均熱ローラの紙粉や溶着トナーを除去するために、均熱ローラにウエブクリーニング装置を付設することが検討された。そして、均熱ローラを加圧ローラに当接させないで画像形成を行う場合や画像形成が長期間にわたって行われない場合を考慮して、均熱ローラを使用しない期間は均熱ローラからウエブクリーニング装置を離間させておくことが検討された。
しかし、紙粉の発生量の多い種類の記録材で画像形成が行われた場合、ウエブクリーニング装置の離間と再当接を挟んで実行された最初の画像形成において記録材の裏汚れが発生し易くなることが判明した。裏汚れは、記録材の搬送方向に直角な方向に直線状に分散したトナーで構成されていた。そして、調査の結果、ウエブクリーニング装置の離間時に、それまでウエブにせき止められていた紙粉とトナーの塊の一部が均熱ローラに移転することが判明した。均熱ローラに移転した線状の紙粉とトナーが加圧ローラに移転して記録材の裏面に線状に付着していることが判明した。
本発明は、ウエブクリーニング装置のクリーニングウエブと回転体又は搬送回転体の離間/再当接を挟んで実行された最初の画像形成において記録材の裏汚れが発生しにくい画像加熱装置を提供することを目的としている。
本発明の画像加熱装置は、記録材に当接して記録材を搬送する搬送回転体と、前記搬送回転体に当接して前記搬送回転体と熱交換を行う回転体と、所定の期間ごとに第一送り量で送られて停止状態に保たれたウエブを前記回転体に摺擦させて前記回転体上をクリーニングするウエブクリーニング装置と、前記ウエブクリーニング装置のウエブと前記回転体を離間させる離間機構と、前記第一送り量よりも大きな第二送り量でウエブを送った後に前記離間機構が前記ウエブクリーニング装置のウエブと前記回転体を離間させるように前記ウエブクリーニング装置を制御する制御手段と、を備えるものである。
本発明の画像加熱装置では、ウエブと回転体の当接部においてウエブにせき止められていた紙粉とトナーの塊の大部分を第二送り量のウエブ送りによってウエブ側に移転させてからウエブと回転体を離間させる。このため、ウエブと回転体の離間に伴って回転体へ移転する紙粉とトナーの量がごくわずかになり、回転体から搬送回転体へ移転して記録材へ付着するトナーが少なくなる。
画像形成装置の構成の説明図である。 定着装置の回転軸線に垂直な断面構成の説明図である。 定着ベルトの断面構造の説明図である。 定着装置の回転軸線方向に平行な垂直断面構成の説明図である。 外側磁性体コアの配置の説明図である。 コア移動機構による加熱範囲の設定の説明図である。 均熱ローラの動作の説明図である。 クリーニングウエブに堆積した紙粉の挙動の説明図である。 実施例1のクリーニングウエブ巻き取り制御の説明図である。 実施例1のクリーニングウエブ巻き取り制御のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、被清掃回転体とウエブを離間させる前に数mm以上のウエブ送りを実行する限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、搬送回転体は、加圧ローラに限らず定着ローラであってもよい。回転体は、均熱ローラに限らず外部加熱ローラであってもよい。搬送回転体は、ローラ部材に限らずローラ部材に支持されたベルト部材であってもよい。画像加熱装置は、トナー像を転写された記録材を加熱処理して記録材にトナー像を定着させる定着装置のみならず、半定着又は定着済みトナー像を加熱処理して画像に所望の表面性を付与する装置及びカール除去装置を含む。
画像形成装置は、モノクロ/フルカラー、枚葉型/記録材搬送型/中間転写型、トナー像形成方式、転写方式の区別無く本発明の像加熱装置を搭載できる。本実施形態では、トナー像の形成/転写/定着に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途の画像形成装置で実施できる。
(1)画像形成装置
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置200は、中間転写ベルト26に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部PY、PM、PC、PKを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部PYでは、感光ドラム21(Y)にイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト26に転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム21(M)にマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト26に転写される。画像形成部PC、PKでは、感光ドラム21(C)、21(K)にそれぞれシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト26に転写される。
中間転写ベルト26は、無端状の樹脂ベルトで構成され、駆動ローラ27、二次転写対向ローラ28、テンションローラ29に張架されて、駆動ローラ27によって駆動される。記録材Pは、記録材カセット31から給紙ローラ32により1枚ずつ取り出されてレジストローラ33で待機する。記録材Pは、レジストローラ33によって二次転写部T2へ給送されて中間転写ベルト26からトナー像を転写される。トナー像を転写された記録材Pは、定着装置Aで加熱加圧を受けて表面に画像を定着された後、排出搬送路36を通じて外部トレイ37へ排出される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像装置23(Y)、23(M)、23(C)、23(K)で用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、実質的に同一に構成される。以下では、画像形成部PYについて説明し、画像形成部PM、PC、PKに関する重複した説明を省略する。
画像形成部PYは、感光ドラム21の周囲に、帯電ローラ22、露光装置25、現像装置23、転写ローラ30、及びドラムクリーニング装置24を配置している。帯電ローラ22は、感光ドラム21の表面を一様な電位に帯電させる。露光装置25は、レーザービームを走査して感光ドラム21に画像の静電像を書き込む。現像装置23は、静電像にトナーを供給して感光ドラム21にトナー像を現像する。転写ローラ30は、直流電圧を印加されて感光ドラム21のトナー像を中間転写ベルト26へ転写させる。
(2)画像加熱装置
図2は定着装置の回転軸線に垂直な断面構成の説明図である。図3は定着ベルトの断面構造の説明図である。図4は定着装置の回転軸線方向に平行な垂直断面構成の説明図である。以下の説明において、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向であり、長さとは長手方向の寸法である。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向であり、幅とは短手方向の寸法をいう。
図2に示すように、定着ベルト1は、金属層を有する無端状のベルト部材である。定着ベルト1は、内径が30mmで、長手方向の長さが390mmである。実施例1では、定着ベルト1は、300mm/secの周速度で回転する。定着装置Aは、フルカラーの画像を1分間にA4サイズで80枚、A4Rサイズで58枚定着することが可能である。
図3に示すように、定着ベルト1は、基層1aの外周に弾性層1bを配置し、弾性層1bの外周に表面離型層1cを配置し、基層1aの内周に滑性層1dを配置して、外径が30mmである。基層1aの厚みは、励磁コイル6に流す高周波電流の周波数と基層1aの金属層の透磁率・導電率に応じて5〜200μmの範囲で調整される。
基層1aは、電気鋳造法によって製造した厚み40μmのニッケルの金属層である。基層1aは、ニッケルのほかに鉄合金や銅、銀などを適宜選択可能である。基層1aは、樹脂基層に金属を積層して形成してもよい。弾性層1bは、定着ベルト1の熱容量を小さくしてウォーミングアップタイムを短縮し、かつカラー画像を定着するときに好適な定着画像を得ることを考慮して、厚み300μmの耐熱性シリコンゴム層である。耐熱性シリコンゴム層は、JIS−A20度の硬度を持ち、熱伝導率は0.8W/mKである。弾性層1bは、100〜1000μmの範囲内で厚さを設定するのが好ましい。表面離型層1cは、厚み30μmのフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)である。滑性層1dは、厚さ20μmのポリイミド樹脂層であって、定着ベルト1の内面と温度センサTH1との摺動摩擦を低下させる。滑性層1dは、10〜50μmのフッ素樹脂やポリイミドなどの樹脂層とすることが好ましい。
図2に示すように、加圧ローラ2は、定着ベルト1の外周と接するように配設されて定着ベルト1との間にニップ部Nを形成するローラ部材である。加圧ローラ2は、未定着のトナー像Tを担持した記録材Pの搬送速度とほぼ同一の周速度で回転駆動される。
加圧ローラ2は、芯金2aの外周に弾性層2bを配置し、弾性層2bの外周に離型層2cを配置して、外径が30mm、長手方向の長さが350mmである。
芯金2aは、長手方向中央部の径が20mmで両端部の径が19mmの鉄合金製の中実丸棒である。加圧時に圧力付与部材3が撓んだ状態でニップ部Nの長手方向の圧力分布が均一になるように、芯金2aにテーパー形状をつけている。弾性層2bは、シリコンゴム層である。加圧ローラ2の長手方向中央部における弾性層2bの硬度は、ASK−C70°である。離型層2cは、厚み30μmのフッ素樹脂層(例えばPFAやPTFE)である。
加圧の総圧力が600Nのとき、ニップ部Nの回転方向の幅は、長手方向の両端部で約9mm、中央部で約8.5mmである。長手方向の両端部の方が中央部よりもニップ部Nの幅が狭いため、記録材Pの両端部の搬送速度が中央部よりも少し速くなって紙しわ抑制効果を奏する。
磁気遮蔽コア5は、ステー4の励磁コイル6側に配置されて、誘導加熱によるステー4の温度上昇を防止する磁気遮蔽部材である。磁気遮蔽コア5は、圧力付与部材3の上面に長手方向にわたって配置してある。磁気遮蔽コア5は、励磁コイル6で生じる磁界を遮蔽して圧力付与部材3の発熱を防止する。
接離機構105は、定着装置Aの停止時に、加圧ローラ2を定着ベルト1から離間させて、ニップ部Nの圧力を解除する。これにより、加圧ローラ2の弾性層2bや定着ベルト1に変形が残ることを防止している。
図4に示すように、圧力付与部材3は、金属製のステー4に保持されて、定着ベルト1と加圧ローラ2との間に押圧力を作用させてニップ部Nを形成する。圧力付与部材3は耐熱性樹脂である。
ステー4の両端部は、定着フランジ10内に挿通して配設される。ステー4は、左右の定着フランジ10の間に梁状に掛け渡された剛性が高い鉄製の部材である。ステー4は、圧力付与部材3の全長に渡ってほぼ等しい圧力を加える。
ステー4の両端部と装置シャーシ側のバネ受け部材9aとの間にステー加圧バネ9bが縮設される。ステー加圧バネ9bは、ステー4に押し下げ力を作用させて、圧力付与部材3に内側面を支持された定着ベルト1の下面と加圧ローラ2の上面との間に所定幅のニップ部Nを形成する。
定着フランジ10は、定着ベルト1の長手方向移動および周方向の形状を規制する規制部材である。定着装置Aの支持側板12は、定着フランジ10を支持し、定着フランジ10を介して定着ベルト1の長手方向の位置を規制する。定着フランジ10は、円筒部で定着ベルト1の端部を単純に受け止めて支持しつつ、起立部で回転状態における幅方向への寄りを規制する。これにより、定着装置Aの構成を簡略化できるという利点がある。
図2に示すように、誘導加熱装置100は、定着ベルト1の外周面の上面側に所定の隙間を介して対向配置されて、定着ベルト1を誘導加熱する。定着ベルト1と励磁コイル6の間隔は1.5mmに揃えられているため、定着ベルト1は均一に加熱される。
誘導加熱装置100が、高温になる定着ベルト1の内部ではなく外部に配置されているので、励磁コイル6の温度が高温になりにくい。励磁コイル6の温度が低く保たれるため、励磁コイル6の電気抵抗が上昇せず、高周波電流を流してもジュール発熱による損失が少なくて済む。
励磁コイル6を定着ベルト1の外部に配置したことで、定着ベルト1の小径化(低熱容量化)にも寄与しており、しいては省エネルギー性にも優れている。
定着装置Aのウォーミングアップタイムは、非常に熱容量が低い構成であるため、例えば励磁コイル6に1500W入力すると約15秒で目標温度である180℃に到達できる。また、スタンバイ中の加熱動作が不要であるため、電力消費量を非常に低く抑える事が可能である。
励磁コイル6は、リッツ線を横長・船底状にして定着ベルト1の周面と側面の一部に対向するように巻回してなる。外側磁性体コア7は、励磁コイル6を覆って配置され、励磁コイル6より発生した交流磁束を効率よく定着ベルト1の誘導発熱体に導く役割をする。外側磁性体コア7は、励磁コイル6の磁気回路(磁路)の効率を上げるためと磁気遮蔽のために用いている。外側磁性体コア7の材質は、フェライト等の高透磁率残留磁束密度の低いものを用いている。モールド部材8は、励磁コイル6及び外側磁性体コア7を電気絶縁性の樹脂によって支持する。励磁コイル6は、0.5mmのモールドによって電気絶縁の状態を保ち、モールド表面と定着ベルト1の表面の距離は1.0mmである。
接離機構105は、画像形成ジョブの実行が指示されると定着ベルト1と加圧ローラ2とを圧接する。その後、定着モータ104は、加圧ローラ2を搬送方向に回転駆動して、定着ベルト1を加圧ローラ2に従動回転させる。定着ベルト1の回転状態において、電源装置101は、20〜50kHzの高周波電流を励磁コイル6に印加する。励磁コイル6が発生した交番磁束が外側磁性体コア7に導かれて定着ベルト1に入射して、定着ベルト1の金属層を誘導加熱する。
温度センサTH1は、定着ベルト1の幅方向中央の内側面に当接配設したサーミスタ等の温度検出素子である。温度センサTH1は、すべての記録材サイズにおいて通紙領域に位置する定着ベルト1の中央部分の温度を検知する。温度センサTH1は、圧力付与部材3に弾性支持部材を介して取り付けられており、定着ベルトの当接面が波打つなどの位置変動が生じたとしてもこれに追従して良好な接触状態が維持される。温度センサTH1の検知温度情報は、温度制御部102にフィードバックされる。
温度制御部102は、温度センサTH1から入力する検知温度情報が所定の目標温度に維持されるように電源装置101が励磁コイル6に供給する電力を制御する。温度制御部102は、定着ベルト1の表面温度が目標温度の180℃で一定に維持されるように、温度センサTH1の検出値に基づいて高周波電流の周波数を変化させて励磁コイル6に入力する電力を制御する。電源装置101は、定着ベルト1の温度が目標温度の180℃に維持されるように、励磁コイル6に入力する高周波電流の周波数を変化させる。
温度制御部102は、定着ベルト1の検出温度が目標温度よりも高い設計温度に達すると、励磁コイル6への通電を遮断する。
誘導加熱装置100に電力供給がなされて定着ベルト1が目標温度に温度調整された状態で、ニップ部Nに、未定着のトナー像Tを有する記録材Pが給送される。記録材Pは、画像面を定着ベルト1側に向けてガイド部材38で案内されてニップ部Nに進入し、定着ベルト1の外周面に密着して定着ベルト1と一緒にニップ部Nを挟持搬送される。これにより、主に定着ベルト1の熱が付与されるとともにニップ部Nの加圧力を受けて未定着のトナー像Tが記録材Pの表面に定着される。
(3)コア移動機構
図5は外側磁性体コアの配置の説明図である。図6はコア移動機構による加熱範囲の設定の説明図である。
図5に示すように、励磁コイル6の長手方向の内径は352mm、外径は392mmである。外側磁性体コア7は、記録材搬送方向と直交する方向に並んで配置されており、励磁コイル6の巻き中心部と周囲を囲むように構成されている。通紙端部の領域Eに位置する外側磁性体コア7は、図4に示すコア移動機構106によって移動可能である。一方、通紙中心の領域Dに位置する外側磁性体コア7は、誘導加熱装置(100:図2)のハウジングに固定されている。
種々の記録材サイズ、例えばハガキ、A5、B4、A4、A3ノビまでの各種サイズの記録材において非通紙部昇温に対応できるように、外側磁性体コア7は、長手方向で複数に分割されている。領域Dは、小サイズ記録材の紙幅に対応した通紙領域となっており、領域Dと領域Eを合わせた全体の長さが大サイズ記録材(A3ノビサイズ)の紙幅に対応した通紙領域となっている。
図4に示すように、外側磁性体コア7の幅は10mm、外側磁性体コア7の間隔は1.0mmである。外側磁性体コア7は、少しずつ位相を異ならせたカム列を用いたコア移動機構106によって15mmの振幅で昇降される。
制御部150は、加熱処理される記録材のサイズに応じてコア移動機構106を作動させ、外側磁性体コア7ごとに励磁コイル6に近い位置と励磁コイル6から遠い位置とのいずれかを設定する。制御部150は、記録材の種類を判別して、非通紙領域に位置する外側磁性体コア7をコイル6から離れる方向に移動させる。記録材のサイズに対応して外側磁性体コア7が移動することで、非通紙部昇温が抑制される。
図6の(a)に示すように、外側磁性体コア7は、記録材の通紙領域では、励磁コイル6に近付く方向に移動して、定着ベルト1に入射する磁束密度を高めている。図6の(b)に示すように、外側磁性体コア7は、記録材の非通紙領域では、励磁コイル6から離れる方向に移動して、励磁コイル6と外側磁性体コア7の隙間を広げて定着ベルト1に入射する磁束密度を低下させて、定着ベルト1の発熱量を低下させる。
(4)均熱ローラ
図7は均熱ローラの動作の説明図である。定着装置Aでは、加熱ローラ2の表面温度が所定の定着可能な温度となるまでの立ち上がり時間を短縮するために、加熱回転体を薄肉化して低熱容量化を図り高速昇温させる。薄肉の加熱回転体は、低熱容量のため一層の立上げ時間の短縮が可能である反面、回転軸線方向の搬送方向と直角な幅方向への熱移動が悪くなる。このため、頻繁に発生する最大通紙幅よりも小形サイズの記録材を高速かつ連続で大量に定着処理した場合、非通紙領域における加熱回転体の温度が目標温度よりも上昇して、通紙領域における温度との温度差が大きくなる不都合がある。このため、定着装置Aでは、図2に示すように、均熱ローラ13は、加圧ローラ2に接触し、定着ベルト1および加圧ローラ2の表面の回転軸線方向の熱移動を補助して、定着ベルト1および加圧ローラ2の表面温度を均一に近付ける。均熱ローラ13は、定着ベルト1および加圧ローラ2の回転軸線方向の温度分布ムラを抑制する。
均熱ローラ13は、アルミニウム、銅など、熱伝導率が100〜250℃で100W/m・K以上であって、熱容量が100〜250℃で3.0[kJ/m・K]以下の材料を用いている。均熱ローラ13は、軸径が8[mm]、直径がφ20[mm]、長手方向の長さが300[mm]、一種類のアルミニウム材料で内部が埋まっている中実ローラである。均熱ローラ13は、ごみ等の付着を防止するために20[μm]のフッ素コートの表面層を設けている。
図4に示すように、均熱ローラ13は、定着ベルト1及び加圧ローラ2と平行に配列され、均熱ローラ13の両端部は、支持側板12に対して移動可能に付設した軸受部材によって回転自在に支持されている。均熱ローラ13は、カムを用いた接離機構107に駆動されて、加圧ローラ2に対して接離可能である。
図2に示すように、定着ベルト1は矢印Y1方向に回転する。加圧ローラ2はY2方向に回転する。制御部150は、加圧ローラ2の回転軸線方向の温度分布を均す目的で均熱ローラ13を押圧させる。定着ベルト1の非通紙部昇温が大きくなってきた場合に、接離機構107を作動させて、図7の(b)に示すように、均熱ローラ13を加圧ローラ2に圧接させる。定着処理の開始当初は、加圧ローラ2の保持する熱量が十分に大きくないので、図7の(a)に示すように、均熱ローラ13を加圧ローラ2から離間させて加圧ローラ2の温度を一定以上に保つ。そして、加圧ローラ2が十分に熱量を保持してから、図7の(b)に示すように、均熱ローラ13を当接させる。
加圧ローラ2の熱が均熱ローラ13に沿って移動することにより、加圧ローラ2ひいては定着ベルト1の表面温度の局所的な昇温が緩和される。接離機構107によって加圧ローラ2に圧着した均熱ローラ13は、加圧ローラ2の回転に伴って加圧ローラ2の摩擦力に駆動されて従動回転する。均熱ローラ13は、圧着時に、加圧ローラ2との間にニップ部を形成して伝熱を行う。
(5)ウエブクリーニング装置
図8はクリーニングウエブに堆積した紙粉の挙動の説明図である。図2に示すように、ウエブクリーニング装置14は、クリーニングローラ14aで支持したクリーニングウエブ15を均熱ローラ13に摺擦させて、均熱ローラ13の表面に付着したトナーや紙粉を清掃する。クリーニングローラ14aは、均熱ローラ13との間に摺擦長さの十分なニップ部を形成するようにスポンジ材料を表面に配置している。クリーニングウエブ15は、具体的には通常のセルロース材料よりも耐熱性のあるメタン系アラミド繊維でできた不織布を用いている。クリーニングウエブ15は、アルミパイプの給送ローラ14bに巻いた状態で新品交換され、巻き取り機構108を作動させて少しずつ引き出されて、アルミパイプの巻き取りローラ14cに巻き取られる。
ウエブクリーニング装置14は、不図示のばね機構によって均熱ローラ13に当接する方向に付勢されている。均熱ローラ13が加圧ローラ2に対して接離する動作に伴って、均熱ローラ13はばね機構の付勢力に逆らって、ウエブクリーニング装置14に対して接離する。
制御部150は、均熱ローラ13が、加圧ローラ2及びウエブクリーニング装置14に当接している場合、間欠的に巻き取り機構108を作動させて、少しずつ巻き取りローラ14cにクリーニングウエブ15を巻き取る。制御部150は、ニップ部NをA4サイズ横送りの記録材が2枚通過するたびに、クリーニングウエブ15を給送ローラ14bから0.02mm引き出して巻き取りローラ14cに巻き取る。これにより、クリーニングウエブ15の新しい面が、クリーニングウエブ15の接触領域の出口に位置する均熱ローラ13の最もクリーニングされた部分に摺擦する。
図8の(a)に示すように、均熱ローラ13にウエブクリーニング装置14を当接した状態で紙粉発生量が多い記録材を10枚以上連続で定着処理した場合、均熱ローラ13とクリーニングウエブ15の間に、紙粉とトナーの混ざったものが溜まる。
図8の(b)に示すように、その後、均熱ローラ13がウエブクリーニング装置14から離間した場合、線状の紙粉の塊がクリーニングウエブ15側の紙粉K1と均熱ローラ13側の紙粉K2に分かれることがある。均熱ローラ13側に付着したトナーの混ざった紙粉K2は、均熱ローラ13に付着して連れ回る。均熱ローラ13に付着したトナーの混ざった紙粉K2は、次回に均熱ローラ13が加圧ローラ2に圧着した際に、クリーニングウエブ15をすり抜けて、加圧ローラ2に移転して、記録材の裏面に付着していわゆる裏汚れ不良となる可能性がある。
(6)実施例1
図9は実施例1のクリーニングウエブ巻き取り制御の説明図である。図10は実施例1のクリーニングウエブ巻き取り制御のフローチャートである。
図2に示すように、搬送回転体の一例である加圧ローラ2は、記録材に当接して記録材を搬送する。加圧ローラ2は、記録材の画像面を加熱する加熱回転体の一例である定着ベルト1に当接して記録材のニップ部Nを形成する。回転体の一例である均熱ローラ13は、加圧ローラ2に当接して加圧ローラ2と熱交換を行う。均熱ローラ13は、加圧ローラ2に当接して加圧ローラ2の回転軸線方向に伝熱して加圧ローラ2の表面温度差を緩和する。
ウエブクリーニング装置14は、所定の期間ごとに第一送り量0.02mmで送られて停止状態に保たれたクリーニングウエブ15を、回転体上の一例である均熱ローラ13上に摺擦させて均熱ローラ13をクリーニングする。離間機構の一例である接離機構107は、ウエブクリーニング装置14のウエブと均熱ローラ13を離間させる。
制御手段の一例である制御部150は、第一送り量0.02mmよりも大きな第二送り量2.0mmでウエブを送った後に接離機構107がクリーニングウエブ15と均熱ローラ13を離間させるようにウエブクリーニング装置14を制御する。
図9の(a)に示すように、実施例1では、均熱ローラ13をクリーニングウエブ15に当接させて紙粉の発生量の多い種類の記録材を一定枚数以上定着処理した場合に、均熱ローラ13に移転する紙粉を減らす処理を行う。均熱ローラ13が接触し始めるニップ部の入口側に紙粉がせき止められて溜まっていると想定される場合には、通常の送り量0.02mmよりも桁違いに大きい長さ2mmのクリーニングウエブ15を巻き取りローラ14cに巻き取らせる。
図9の(b)に示すように、ニップ部の入口側にせき止められて溜まっていた紙粉をクリーニングウエブ15に載せて搬送して均熱ローラ13から分離した状態にした後に、クリーニングウエブ15から均熱ローラ13を離間させる。
図2を参照して図10に示すように、制御部150は、画像形成ジョブを受信すると(S11)、定着ベルト1の温度調整を開始し、定着ベルト1を加熱して所定温度に到達させる(S12)。
制御部150は、記録材の種類とプリント枚数から非通紙部昇温が発生するか否かを判断する(S13)。記録材が厚紙であるとか、連続画像形成枚数が20枚以上であるとかに該当していれば、非通紙部昇温が発生すると推定されるので(S13のY)、加圧ローラ2に均熱ローラ13を当接させて(S14)、画像形成を開始する(S15)。非通紙部昇温が発生しないと推定される場合は(S13のN)、均熱ローラ13を当接させることなく画像形成を開始する(S15)。
制御部150は、ジョブが終了すると(S16のY)、画像形成を終了する(S17)。均熱ローラ13が当接している場合(S18のY)、制御部150は、均熱ローラ13の当接からA4サイズ横送り換算で2000枚以上の画像形成が行われたか否かを判断する(S19)。なお、均熱ローラ13が当接していない場合(S18のN)、ただちに画像形成ジョブを終了する(S22)。
制御部150は、A4サイズ横送り換算で2000枚以上の画像形成が行われた場合(S19のY)、クリーニングウエブ15を2mm送って(S20)、その後、均熱ローラ13を加圧ローラ2から離間させる(S21)。A4サイズ横送り換算で2000枚未満の場合(S19のN)、直ちに均熱ローラ13を加圧ローラ2から離間させて(S21)、画像形成ジョブを終了する(S22)。
実施例1では、均熱ローラ13がクリーニングウエブ15に摺擦するニップ部の入口側に紙粉が溜まったと思われるときは、クリーニングウエブ15から均熱ローラ13を離間させる前に、一定量のクリーニングウエブ15を引き出す。ニップ部にたまった紙粉をクリーニングウエブ15上に運んでから均熱ローラ13をクリーニングウエブ15から離間させる。
実施例1では、ジョブ終了後、均熱ローラ13を加圧ローラ2及びウエブクリーニング装置14から離間させる前に、クリーニングウエブ15を2mm程度送っている。このため、紙粉が、クリーニングウエブ15に載ったまま、クリーニングウエブ15の巻き取り方向に移動して、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間しても、均熱ローラ13側に紙粉が残らない。したがって、次に均熱ローラ13が加圧ローラ2に当接した際に、記録材の裏汚れが発生しない。
(7)実施例2
図2に示すように、実施例2では、記録材の収納部の空気の絶対水分量に応じて、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前のクリーニングウエブ15の巻き取り量を異ならせる。検出手段の一例である温度湿度センサ109は、少なくとも湿度を検出する。制御部150は、空気中の絶対水分量が少ないほど第二送り量を大きくするように、温度湿度センサ109の検出結果に基づいてウエブクリーニング装置14を制御する。
図1に示すように、画像形装置200の置かれた環境によって、記録材から出てくる紙粉の量は異なる。図2に示すように、絶対水分量の多い環境の場合、紙は湿り傾向となって、定着処理に伴って記録材から加圧ローラ2へ移転する紙粉量は少なくなる。逆に絶対水分量の少ない環境の場合、紙は乾燥傾向となって記録材から発生する紙粉量は多くなる。
実施例2では、絶対水分量の多い環境の場合、クリーニングウエブ15の送り量を減らしてクリーニングウエブ15の消費量を節約する。節約しただけ長期間、クリーニングウエブ15を新品交換せずに画像形成装置200を稼働させることができる。
図1に示すように、記録材の収納部に温度湿度センサ109を配置した。図2に示すように、制御部150は、表1に示すように、温度湿度センサ109の出力から空気中の絶対水分量を推定して、クリーニングウエブ15の引き出し量を決定する。
Figure 2014052467
表1に示すように、制御部150は、絶対水分量の少ない環境条件では、絶対水分量の多い環境条件よりもクリーニングウエブ15の送り量を多くする。
制御部150は、中温中湿の環境条件Bでは、A4サイズ横送り換算で2000枚が通紙された場合、ジョブ終了後、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前に、2mm巻き取る。しかし、高温高湿の環境条件Bでは、A4サイズ横送り換算で2000枚が通紙された場合、ジョブ終了後、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前に、1mm巻き取る。また、低温低湿の環境条件Cでは、A4サイズ横送り換算で2000枚が通紙された場合、ジョブ終了後、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前に、3mm巻き取る。
このように大気の絶対水分量が多い環境条件では、クリーニングウエブ15の消費量を節約しても、それぞれの環境において、記録材の裏汚れは発生しないことが確認された。
実施例2の制御によれば、絶対水分量の多い環境条件において、クリーニングウエブ15の送り量を少なくするため、クリーニングウエブ15の交換頻度を下げて、より長く画像形成装置200を稼働させることができるようになる。
(8)実施例3
図2に示すように、判別手段の一例である制御部150は、少なくとも離間前に定着ベルト1と加圧ローラ2のニップ部に給送された記録材の種類を判別する。制御部150は、紙粉の発生量の多い種類の記録材ほど第二送り量を大きくするように、記録材の種類の判別結果に基づいてウエブクリーニング装置14を制御する。
図1に示すように、画像形成装置200に装填されて画像形成に供される紙の種類によっては、実施例1と同様に2000枚以上の定着処理を行っても、均熱ローラ13とクリーニングウエブ15の間に紙粉が堆積しない場合がある。逆に言えば、市販のコート紙や通常の普通紙の場合、均熱ローラ13の離間時に均熱ローラ13に紙粉が付着して記録材の裏汚れに至ることは稀である。しかし、ある種の再生紙や特殊な記録材では、2000枚未満の数100枚程度でも、均熱ローラ13とクリーニングウエブ15の間に紙粉が相当量に堆積して、離間時の均熱ローラ13に付着して記録材の裏汚れの問題を引き起こす可能性がある。
そこで、実施例3では、画像形成に使用される記録材の種類に応じて均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前のクリーニングウエブ15の巻き取り量を異ならせる。
図2に示すように、制御部150は、操作パネルを通じてオペレータが入力した記録材の種類(メーカー及び型番)に基づいて予めデータベース化された紙粉の発生量の多い記録材か否かを判断する。
Figure 2014052467
表2に示すように、制御部150は、紙粉の発生量が極めて少ないコート紙Aに該当している場合、A4サイズ横送り換算で2000枚以上のジョブ終了後、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前に、0.5mm巻き取る。しかし、紙粉の発生量の少ない普通紙Bに該当している場合、A4サイズ横送り換算で2000枚以上のジョブ終了後、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前に、2mm巻き取る。そして、紙粉の発生量がやや多い再生紙Cに該当している場合、A4サイズ横送り換算で2000枚以上のジョブ終了後、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前に、3mm巻き取る。
そして、このようにクリーニングウエブ15の消費量を節約しても、それぞれの記録材において、記録材の裏汚れは発生しないことが確認された。
なお、表2では記録材の種類に応じて巻き取り量を変更したが、巻き取り量を一定にして当接から離間までの画像形成枚数を異ならせてもよい。例えば、紙粉の発生量が極めて少ないコート紙Aに該当している場合、A4サイズ横送り換算で10000枚以上のジョブ終了後、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前に、2.0mm巻き取る。紙粉の発生量の少ない普通紙Bに該当している場合、A4サイズ横送り換算で2000枚以上のジョブ終了後、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前に、2mm巻き取る。紙粉の発生量がやや多い再生紙Cに該当している場合、A4サイズ横送り換算で1000枚以上のジョブ終了後、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前に、2mm巻き取る。紙粉の発生量が極めて多い記録材Dに該当している場合、A4サイズ横送り換算で500枚以上のジョブ終了後、均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から離間させる前に、2mm巻き取る。そして、それぞれの枚数以下の画像形成では離間時にウエブ送りを実行しないことで、ウエブの消費量を節約する。
(9)実施例4
図2に示すように、実施例1、2、3では、接離機構107によって均熱ローラ13をウエブクリーニング装置14から接離させる実施形態を説明した。しかし、固定の均熱ローラ13から各種の接離機構を用いてウエブクリーニング装置14を接離させる実施形態においても、本発明の離間前の送り量を大きく設定する制御が可能である。
また、特許文献3に示されるように、定着回転体に対して熱交換を行う外部加熱ローラにウエブクリーニング装置を付設し、外部加熱ローラとウエブクリーニング装置を接離させる場合も、本発明の離間前の送り量を大きく設定する制御が可能である。
図2に示すように、搬送回転体の一例である定着ローラ又は加圧ローラは、記録材に当接して記録材を搬送する。ウエブクリーニング装置は、所定の期間ごとに第一送り量で送られて停止状態に保たれたウエブを定着ローラ又は加圧ローラに摺擦させて定着ローラ又は加圧ローラをクリーニングする。離間機構の一例である接離機構は、ウエブクリーニング装置のウエブと定着ローラ又は加圧ローラを離間させる。
そのような場合 制御手段の一例である制御部は、第一送り量よりも大きな第二送り量でウエブを送った後に接離機構がウエブクリーニング装置のウエブを定着ローラ又は加圧ローラから離間させるようにウエブクリーニング装置を制御することが望ましい。
すなわち、特許文献3に示されるように、定着回転体にウエブクリーニング装置を付設し、定着回転体とウエブクリーニング装置を接離させる場合も、本発明の離間前の送り量を大きく設定する制御が可能である。同様に、加圧回転体にウエブクリーニング装置を付設し、加圧回転体とウエブクリーニング装置を接離させる場合も、本発明の離間前の送り量を大きく設定する制御が可能である。
いずれにせよ、所定の回転体にウエブクリーニング装置を付設して、脱着可能に設けられたクリーニングウエブを着状態にして所定の枚数以上連続して加熱処理をした場合には、所定の量だけクリーニングウエブを送ったのちに、両者を離間させる。これによって、次に回転体とクリーニングウエブとが当接した場合の、紙粉による記録材の裏汚れを防止することが可能となる。
1 定着ベルト、2 加圧ローラ、3 圧力付与部材、4 ステー
5 磁気遮蔽コア、6 励磁コイル、7 外側磁性体コア
8 モールド部材、9a バネ受け部材、9b ステー加圧バネ
10 定着フランジ、12 支持側板、13 均熱ローラ
14 ウエブクリーニング装置、15 クリーニングウエブ
107 接離機構、108 巻き取り機構、150 制御部

Claims (5)

  1. 記録材に当接して記録材を搬送する搬送回転体と、
    前記搬送回転体に当接して前記搬送回転体と熱交換を行う回転体と、
    所定の期間ごとに第一送り量で送られて停止状態に保たれたウエブを前記回転体に摺擦させて前記回転体上をクリーニングするウエブクリーニング装置と、
    前記ウエブクリーニング装置のウエブと前記回転体を離間させる離間機構と、
    前記第一送り量よりも大きな第二送り量でウエブを送った後に前記離間機構が前記ウエブクリーニング装置のウエブと前記回転体を離間させるように前記ウエブクリーニング装置を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 記録材に当接して記録材を搬送する搬送回転体と、
    所定の期間ごとに第一送り量で送られて停止状態に保たれたウエブを前記搬送回転体に摺擦させて前記搬送回転体をクリーニングするウエブクリーニング装置と、
    前記ウエブクリーニング装置のウエブと前記搬送回転体を離間させる離間機構と、
    前記第一送り量よりも大きな第二送り量でウエブを送った後に前記離間機構が前記ウエブクリーニング装置のウエブと前記搬送回転体を離間させるように前記ウエブクリーニング装置を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする画像加熱装置。
  3. 少なくとも湿度を検出する検出手段を備え、
    前記制御手段は、空気中の絶対水分量が少ないほど前記第二送り量を大きくするように、前記検出手段の検出結果に基づいて前記ウエブクリーニング装置を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像加熱装置。
  4. 少なくとも離間前に前記搬送回転体に給送された記録材の種類を判別する判別手段を備え、
    前記制御手段は、紙粉の発生量の多い種類の記録材ほど前記第二送り量を大きくするように、前記判別手段の判別結果に基づいて前記ウエブクリーニング装置を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  5. 前記搬送回転体は、記録材の画像面を加熱する加熱回転体に当接して記録材のニップ部を形成し、
    前記回転体は、前記搬送回転体に当接して前記搬送回転体の回転軸線方向に伝熱して前記搬送回転体の表面温度差を緩和する均熱ローラであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017151307A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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