JP2014052047A - 電動ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】制動力の制御が容易である電動ブレーキ装置を提供する。
【解決手段】電動モータ16、ギヤ機構17および運動変換機構としてのボールねじ機構18等の発生するスラスト力Fが、伝達機構14を介して第1パッド6側へ伝達される。第1パッド6がディスク2側へ押圧されて車輪を制動する。伝達機構14は、第1伝動部材31および第2伝動部材32のスラスト方向STに対向する伝動面34,35間に、ボール33を介在している。第1パッド6は、ディスク2の回転方向への制動反力を受ける。各ボール33が伝動面34,35に含まれる平坦面に1点で接触する。前記制動反力によるモーメント荷重は電動アクチュエータ13側に伝達されない。
【選択図】図2
【解決手段】電動モータ16、ギヤ機構17および運動変換機構としてのボールねじ機構18等の発生するスラスト力Fが、伝達機構14を介して第1パッド6側へ伝達される。第1パッド6がディスク2側へ押圧されて車輪を制動する。伝達機構14は、第1伝動部材31および第2伝動部材32のスラスト方向STに対向する伝動面34,35間に、ボール33を介在している。第1パッド6は、ディスク2の回転方向への制動反力を受ける。各ボール33が伝動面34,35に含まれる平坦面に1点で接触する。前記制動反力によるモーメント荷重は電動アクチュエータ13側に伝達されない。
【選択図】図2
Description
本発明は電動ブレーキ装置に関する。
近年、ブレーキ装置として、従来の油圧式ブレーキ装置に代わり、電動式ブレーキ装置の開発が進められている。例えば、特許文献1では、電動モータによりボールねじ機構のボールナットを回転させ、回り止めされたねじ軸を軸方向に進退させる。これにより、ねじ軸の先端に取り付けられたインナ側パッドを、回転しているディスクに押圧し、このインナ側パッドと反対側のキャリパ側パッドとで、ディスクを挟持することにより、ディスクに対して制動力を与える。
ブレーキ装置の非制動時において、パッドとディスクとの間の隙間を大きくした場合、制動力が立ち上がるまでの応答性が低下するため、前記隙間を非常に小さな隙間量に設定している。このため、パッドがディスクに摺接して引き摺られ、ねじ軸がラジアル方向の荷重(モーメント荷重)を受ける場合がある。
その状態からブレーキ装置を制動させようとすると、ボールねじ機構の作動性が悪くなり、制動力を制御することが困難となるおそれがある。
その状態からブレーキ装置を制動させようとすると、ボールねじ機構の作動性が悪くなり、制動力を制御することが困難となるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、制動力の制御が容易である電動ブレーキ装置を提供することである。
前記目的を達成するため、 請求項1の発明は、パッド(6)を車輪と一体回転するディスク(2)に押圧して制動力を発生させるキャリパ(3)を備え、前記キャリパは、車輪軸方向(X1)に平行なスラスト方向(ST)にスラスト力(F)を発生する電動アクチュエータ(13;13A)と、前記電動アクチュエータの発生するスラスト力を前記パッドに伝達する伝達機構(14;14A;14B;14C)と、を含み、前記伝達機構は、前記スラスト方向に対向した一対の伝動面(34,35;34A,35;34,35B;34,35C)をそれぞれ形成した一対の伝動部材(31,32;31A,32;31,32B;31,32C)と、前記一対の伝動面間に介在した複数のボール(33)と、を含み、前記一対の伝動面の少なくとも一方は、前記スラスト方向に直交する平坦面を含み、各ボールは、前記平坦面に1点で接触している電動ブレーキ装置(1;1A;1B;1C)を提供する。
請求項2のように、前記一対の伝動部材の一方が、前記電動アクチュエータに連結され、前記一対の伝動部材の他方が、前記パッドを前記ディスク側へ押圧するバックアッププレート(4)に連結されていてもよい。
また、請求項3のように、前記一対の伝動部材の他方を前記一対の伝動部材の一方へ向けて付勢する弾性部材(38)を備えていてもよい。
また、請求項3のように、前記一対の伝動部材の他方を前記一対の伝動部材の一方へ向けて付勢する弾性部材(38)を備えていてもよい。
また、請求項4のように、前記伝達機構は、前記一対の伝動面間に介在して前記複数のボールを保持した保持器(36)を含んでいてもよい。
また、請求項5のように、前記一対の伝動部材の何れか一方は、前記保持器を取り囲む外周壁(37)を含んでいてもよい。
また、請求項6のように、前記電動アクチュエータは、電動モータ(16)と、前記電動モータの回転を前記スラスト方向の直線運動に変換する運動変換機構(18)を含み、前記運動変換機構は、前記電動モータによって回転駆動される入力部材(22;24A)と、前記入力部材の回転に伴って前記スラスト方向に移動する出力部材(24;22A)と、を含んでいてもよい。
また、請求項5のように、前記一対の伝動部材の何れか一方は、前記保持器を取り囲む外周壁(37)を含んでいてもよい。
また、請求項6のように、前記電動アクチュエータは、電動モータ(16)と、前記電動モータの回転を前記スラスト方向の直線運動に変換する運動変換機構(18)を含み、前記運動変換機構は、前記電動モータによって回転駆動される入力部材(22;24A)と、前記入力部材の回転に伴って前記スラスト方向に移動する出力部材(24;22A)と、を含んでいてもよい。
また、請求項7のように、前記入力部材は、ねじ軸(22;22A)と前記ねじ軸にボール(23)を介して螺合したボールナット(24;24A)との何れか一方を含み、前記出力部材は、前記ねじ軸と前記ボールナットとの他方を含んでいてもよい。
請求項1の発明によれば、電動アクチュエータの発生するスラスト力が伝達機構を介してパッド側へ伝達されて、パッドがディスク側へ押圧され、パッドがディスクに対してディスクの回転方向とは反対方向への摩擦力による制動力を及ぼす。逆に、パッドは、ディスクからディスクの回転方向への制動反力を受ける。このとき、一対の伝動面の少なくとも一方の平坦面に対して、各ボールが1点で接触するので、パッド側から電動アクチュエータ側へは、スラスト方向の反力のみが伝達され、前記制動反力によるモーメント荷重は伝達されない。したがって、電動アクチュエータを介する制動力の制御が容易である。
また、請求項2の発明によれば、バックアッププレートに連結された伝動部材が、制動反力によるモーメント荷重を受けても、そのモーメント荷重が、電動アクチュエータに連結された伝動部材には伝達されない。
また、請求項3の発明によれば、弾性部材によって、両伝動部材を電動アクチュエータ側へ一体的に移動させることができる。
また、請求項3の発明によれば、弾性部材によって、両伝動部材を電動アクチュエータ側へ一体的に移動させることができる。
また、請求項4の発明によれば、一対の伝動面間に介在する複数のボールを保持器によって保持するので、ボールを安定して保持してスラスト力を安定して伝達することができる。
また、請求項5の発明によれば、外周壁内に保持器を収容することができる。
また、請求項6の発明によれば、電動モータによって入力部材を回転駆動することで、出力部材をスラスト方向に移動させて、伝達機構側へスラスト力を付与することができる。
また、請求項5の発明によれば、外周壁内に保持器を収容することができる。
また、請求項6の発明によれば、電動モータによって入力部材を回転駆動することで、出力部材をスラスト方向に移動させて、伝達機構側へスラスト力を付与することができる。
また、請求項7の発明によれば、ボールねじ機構によって、回転運動を直線運動にスムーズに変換することができる。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の電動ブレーキ装置の非制動状態の概略断面図である。図2は電動ブレーキ装置の制動状態の概略断面図である。図1を参照して、電動ブレーキ装置1は、自動車等の車輪と一体回転するディスク2に摩擦による制動力を付与する装置である。
図1は本発明の一実施形態の電動ブレーキ装置の非制動状態の概略断面図である。図2は電動ブレーキ装置の制動状態の概略断面図である。図1を参照して、電動ブレーキ装置1は、自動車等の車輪と一体回転するディスク2に摩擦による制動力を付与する装置である。
電動ブレーキ装置1は、例えばナックル(図示しない)等に移動可能に支持されたフローティングタイプのキャリパ3と、ディスク2を挟んで配置され、キャリパ3によって互いに接近、離間可能に支持された第1バックアッププレート4および第2バックアッププレート5と、第1バックアッププレート4および第2バックアッププレート5にそれぞれ固定され、図2に示すようにディスク2の対応する側面をそれぞれ押圧可能な第1パッド6および第2パッド7とを備えている。
キャリパ3は、互いに固定された第1ボディ8および第2ボディ9と、第2ボディ9に固定されたカバー10とを備えている。第1ボディ8は、本体部8aと、本体部8aと架橋部8bを介して連結された腕部8cとを備えている。
第1バックプレート4は、本体部8aを挿通した支持孔11に軸方向(後述するスラスト方向STに相当)に移動可能に支持された支軸12の一端12aに固定されている。第2バックアッププレート5は、腕部8cに固定されている。第2ボディ9は、本体部8aに固定されている。
第1バックプレート4は、本体部8aを挿通した支持孔11に軸方向(後述するスラスト方向STに相当)に移動可能に支持された支軸12の一端12aに固定されている。第2バックアッププレート5は、腕部8cに固定されている。第2ボディ9は、本体部8aに固定されている。
キャリパ3は、両パッド6,7をディスク2に押圧して制動力を発生させる機能を果たす。具体的には、キャリパ3は、車輪軸方向X1に平行なスラスト方向STのスラスト力F(図2を参照)を発生する電動アクチュエータ13と、電動アクチュエータ13の発生するスラスト力Fをパッドに伝達する伝達機構14とを備える。
電動アクチュエータ13は、第2ボディ9から延設された取付ステー15に固定されたモータハウジング16aと出力軸としての回転軸16bとを有する電動モータ16と、電動モータ16の回転出力を減速しつつ伝達するギヤ機構17と、ギヤ機構17を介して伝達される回転運動をスラスト方向STの直線運動に変換する運動変換機構としてのボールねじ機構18とを備えている。
電動アクチュエータ13は、第2ボディ9から延設された取付ステー15に固定されたモータハウジング16aと出力軸としての回転軸16bとを有する電動モータ16と、電動モータ16の回転出力を減速しつつ伝達するギヤ機構17と、ギヤ機構17を介して伝達される回転運動をスラスト方向STの直線運動に変換する運動変換機構としてのボールねじ機構18とを備えている。
ギヤ機構17は、回転軸16bの一端に一体回転可能に取り付けられた駆動ギヤ19と、駆動ギヤ19に噛み合うアイドルギヤ20と、アイドルギヤ20に噛み合う被動ギヤ21とを備えている。アイドルギヤ20は、第2ボディ9に回転可能に軸支されている。カバー10は、ギヤ機構17を覆うようにして、第2ボディ9に固定されている。
ボールねじ機構18は、一端に被動ギヤ21が固定され且つ軸方向(スラスト方向STに相当)の移動が規制された入力部材としてのねじ軸22と、ねじ軸22にボール23を介して螺合し且つ回転が規制された出力部材としてのボールナット24とを備えている。
ボールねじ機構18は、一端に被動ギヤ21が固定され且つ軸方向(スラスト方向STに相当)の移動が規制された入力部材としてのねじ軸22と、ねじ軸22にボール23を介して螺合し且つ回転が規制された出力部材としてのボールナット24とを備えている。
具体的には、ねじ軸22は、周溝からなる被係合溝25を有している。第2ボディ9に固定された係合凸部26が、ねじ軸22の被係合溝25に係合することにより、ねじ軸22の軸方向の移動が規制されている。
また、ボールナット24は、第2ボディ9に設けられた支持孔27に挿通されている。支持孔27には、軸方向に延びる案内溝28が形成されている。ボールナット24の外周には、径方向外方に突出して案内溝28に係合した凸部29が設けられている。凸部29と案内溝28との係合により、ボールナット24の回転が規制されている。また、案内溝28が、凸部29を介してボールナット24の軸方向(スラスト方向STに相当)の移動を案内する機能を果たす。
また、ボールナット24は、第2ボディ9に設けられた支持孔27に挿通されている。支持孔27には、軸方向に延びる案内溝28が形成されている。ボールナット24の外周には、径方向外方に突出して案内溝28に係合した凸部29が設けられている。凸部29と案内溝28との係合により、ボールナット24の回転が規制されている。また、案内溝28が、凸部29を介してボールナット24の軸方向(スラスト方向STに相当)の移動を案内する機能を果たす。
電動モータ16の回転軸16bの回転が、ギヤ機構17を介して伝達されて、ねじ軸22が回転すると、ボールナット24が軸方向(スラスト方向ST)に移動する。
伝達機構14は、電動アクチュエータ13に連結された第1伝動部材31と、第1パッド6の第1バックアッププレート4に連結された第2伝動部材32と、複数のボール33とを備えている。具体的には、第1伝動部材31は、ボールナット24の一端に固定されている。第2伝動部材32は、第1パッド6の第1バックアッププレート4を一端12aに支持した支軸12の他端12bに固定されている。
伝達機構14は、電動アクチュエータ13に連結された第1伝動部材31と、第1パッド6の第1バックアッププレート4に連結された第2伝動部材32と、複数のボール33とを備えている。具体的には、第1伝動部材31は、ボールナット24の一端に固定されている。第2伝動部材32は、第1パッド6の第1バックアッププレート4を一端12aに支持した支軸12の他端12bに固定されている。
第1伝動部材31に形成された第1伝動面34と、第2伝動部材32に形成された第2伝動面35とが、軸方向(スラスト方向ST)に対向している。複数のボール33は、第1伝動面34と第2伝動面35との間に介在し両伝動面34,35間にスラスト力Fを伝達する。第1伝動面34および第2伝動面35の少なくとも一方(本実施形態では、両伝動面34,35)は、軸方向(スラスト方向ST)に直交する平坦面(ねじ軸22の中心軸線に直交する軸直角面に相当)を含んでおり、各ボール33は、前記平坦面に1点で接触している。
伝達機構14は、第1伝動面34と第2伝動面35との間に介在して複数のボール33を保持した保持器36を備えている。第1伝動部材31および第2伝動部材32の何れか一方(本実施形態では第2伝動部材32)が、保持器36を取り囲む外周壁37を含んでいる。
第1ボディ8の本体部8aと伝達機構14の第2伝動部材32との間には、第2伝動部材32を第1伝動部材31側へ向けて弾性的に付勢する弾性部材38が介在している。弾性部材38は、例えば支軸12を取り囲む圧縮コイルばねであってもよいし、環状の皿ばねであってもよい。
第1ボディ8の本体部8aと伝達機構14の第2伝動部材32との間には、第2伝動部材32を第1伝動部材31側へ向けて弾性的に付勢する弾性部材38が介在している。弾性部材38は、例えば支軸12を取り囲む圧縮コイルばねであってもよいし、環状の皿ばねであってもよい。
弾性部材38は、電動ブレーキ装置1の非制動時に、ボールナット24が後退したときに、第2伝動部材32をボールナット24に同行させて後退させる戻しばねとして機能する。また、弾性部材38は、第2伝動部材32、支軸12および第1バックアッププレート4を介して第1バッド6をディスク2から離反させる戻しばねとしても機能する。
本実施形態によれば、電動ブレーキ装置1の制動時には、電動アクチュエータ13の発生するスラスト力Fが伝達機構14を介して第1パッド6側へ伝達されて、図2に示すように、第1パッド6がディスク2側へ押圧され、第1パッド6がディスク2に対してディスク2の回転方向(例えば紙面に直交して紙面の表側へ向かう方向)とは反対方向(例えば紙面に直交して紙面の裏側へ向かう方向)への摩擦力による制動力を及ぼす。逆に、第1パッド6は、ディスク2からディスク2の前記回転方向に働く制動反力を受ける。
本実施形態によれば、電動ブレーキ装置1の制動時には、電動アクチュエータ13の発生するスラスト力Fが伝達機構14を介して第1パッド6側へ伝達されて、図2に示すように、第1パッド6がディスク2側へ押圧され、第1パッド6がディスク2に対してディスク2の回転方向(例えば紙面に直交して紙面の表側へ向かう方向)とは反対方向(例えば紙面に直交して紙面の裏側へ向かう方向)への摩擦力による制動力を及ぼす。逆に、第1パッド6は、ディスク2からディスク2の前記回転方向に働く制動反力を受ける。
このとき、伝達機構14において、第1伝動面34および第2伝動面35の少なくとも一方(本実施形態では、両伝動面34,35)の平坦面に対して、各ボール33が1点で接触するので、第1パッド6側から電動アクチュエータ13側へは、スラスト方向STの反力のみが伝達され、前記制動反力によるモーメント荷重は伝達されない。したがって、電動アクチュエータ13を介する制動力の制御が容易である。
具体的には、第1バックアッププレート4に連結された第2伝動部材32が、制動反力によるモーメント荷重を受けても、そのモーメント荷重が、電動アクチュエータ13(具体的には、電動アクチュエータ13のボールねじ機構18のボールナット24)に連結された第1伝動部材31には伝達されない。
また、第1伝動面34および第2伝動面35間に介在する複数のボール33を保持器36によって保持するので、ボール33を安定して保持してスラスト力Fを安定して伝達することができる。
また、第1伝動面34および第2伝動面35間に介在する複数のボール33を保持器36によって保持するので、ボール33を安定して保持してスラスト力Fを安定して伝達することができる。
また、第2伝動部材32に設けられた外周壁37内に保持器36を収容することができる。
また、電動モータ16によって入力部材(ねじ軸22)を回転駆動することで、出力部材(ボールナット24)をスラスト方向STに移動させて、伝達機構14側へスラスト力Fを付与することができる。
また、電動モータ16によって入力部材(ねじ軸22)を回転駆動することで、出力部材(ボールナット24)をスラスト方向STに移動させて、伝達機構14側へスラスト力Fを付与することができる。
また、運動変換機構としてボールねじ機構18を用いるので、回転運動を直線運動にスムーズに変換することができる。
図3は本発明の別の実施形態の電動ブレーキ装置1Aの要部の断面図である。本実施形態が図1の実施形態と主に異なるのは、下記である。すなわち、図1の実施形態では、電動アクチュエータ13に含まれる運動変換機構としてのボールねじ機構18が、入力部材としてのねじ軸22と出力部材としてのボールナット24とを含んでいたのに対して、本実施形態では、電動アクチュエータ13Aに含まれる運動変換機構としてのボールねじ機構18Aが、入力部材としてのボールナット24Aと、出力部材としてのねじ軸22Aとを含んでいる。
図3は本発明の別の実施形態の電動ブレーキ装置1Aの要部の断面図である。本実施形態が図1の実施形態と主に異なるのは、下記である。すなわち、図1の実施形態では、電動アクチュエータ13に含まれる運動変換機構としてのボールねじ機構18が、入力部材としてのねじ軸22と出力部材としてのボールナット24とを含んでいたのに対して、本実施形態では、電動アクチュエータ13Aに含まれる運動変換機構としてのボールねじ機構18Aが、入力部材としてのボールナット24Aと、出力部材としてのねじ軸22Aとを含んでいる。
すなわち、図3に示すように、ボールねじ機構18Aは、一端に被動ギヤ21が固定され且つ軸方向(スラスト方向ST)移動が規制された入力部材としてのボールナット24Aと、ボールナット24Aにボール23を介して螺合し且つ回転が規制された出力部材としてのねじ軸22Aとを備えている。
ボールナット24Aは、周溝からなる被係合溝25Aを有している。第2ボディ9Aに固定された係合凸部26Aが被係合溝25Aに係合することにより、ボールナット24Aの軸方向の移動が規制されている。また、ボールナット24Aは、第2ボディ9Aに設けられた支持孔27Aに挿通されている。
ボールナット24Aは、周溝からなる被係合溝25Aを有している。第2ボディ9Aに固定された係合凸部26Aが被係合溝25Aに係合することにより、ボールナット24Aの軸方向の移動が規制されている。また、ボールナット24Aは、第2ボディ9Aに設けられた支持孔27Aに挿通されている。
出力部材としてのねじ軸22Aの一端に、伝達機構14Aの、平坦な第1伝動面34Aを有する第1伝動部材31Aが固定されている。第2ボディ9Aには、スラスト方向STと平行に延びる案内溝28Aが形成されている。一方、第1伝動部材31Aは、径方向外方に突出して第2ボディ9Aの案内溝28Aに係合した凸部29Aを有している。凸部29Aと案内溝28Aとの係合により、第1伝動部材31Aを介してねじ軸22Aの回転が規制されている。また、案内溝28Aが凸部29Aを介して、ねじ軸22Aの軸方向(スラスト方向ST)の移動を案内する機能を果たす。
電動モータ16の回転軸16bの回転が、ギヤ機構17を介して伝達されて、ボールナット24Aが回転すると、ねじ軸22Aが軸方向(スラスト方向ST)に移動する。
本実施形態の構成要素において、図1の実施形態と同じ構成要素には、図1の実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。本実施形態によれば、図1の実施形態と同じ作用効果を奏することができ、電動アクチュエータを13Aを介する制動力の制御を容易化することができる。
本実施形態の構成要素において、図1の実施形態と同じ構成要素には、図1の実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。本実施形態によれば、図1の実施形態と同じ作用効果を奏することができ、電動アクチュエータを13Aを介する制動力の制御を容易化することができる。
本発明は各前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、各前記実施形態では、電動ブレーキ装置1;1Aの伝達機構14;14Aにおいて、各ボール33が両伝動部材31,32;31A,32の伝動面34,35;34A,35の双方の平坦面に対してそれぞれ1点で接触していた。これに代えて、例えば、図4の電動ブレーキ装置1Bの伝達機構14Bや図5の電動ブレーキ装置1Cの伝達機構14Cに示すように、各ボール33が、平坦面を含む伝動面の何れか一方にのみ、1点で接触し、他方には、2点接触(図4を参照)または面接触(図5を参照)するものであってもよい。
具体的には、図4の伝達機構14Bでは、何れか一方の伝動部材の伝動面である例えば第2伝動部材32Bの第2伝動面35Bに、断面V字形形状の環状の保持溝39を設けて、各ボール33を環状の保持溝39に2点で接触させている。
また、図5の伝達機構14Cでは、何れか一方の伝動部材の伝動面である例えば第2伝動部材32Cの第2伝動面35Cに、断面半円状の環状の保持溝40を設けて、各ボール33を保持溝40に面接触させている。
また、図5の伝達機構14Cでは、何れか一方の伝動部材の伝動面である例えば第2伝動部材32Cの第2伝動面35Cに、断面半円状の環状の保持溝40を設けて、各ボール33を保持溝40に面接触させている。
図4および図5の各実施形態では、図1や図3の実施形態で用いていた保持器36を保持する外周壁37を廃止することができる。なお、図4および図5に代えて、図示していないが、1点接触させる伝動面を第2伝動面とし、2点接触または面接触させる伝動面を第1伝動面としてもよい。その他、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1;1A;1B;1C…電動ブレーキ装置、2…ディスク、3…キャリパ、4…第1バックアッププレート4、5…第2バックアッププレート、6…第1パッド、7…第2パッド、8…第1ボディ、9;9A…第2ボディ、10…カバー、11…支持孔、12…支軸、13;13A…電動アクチュエータ、14;14A;14B;14C…伝達機構、16…電動モータ、17…ギヤ機構、18;18A…ボールねじ機構(運動変換機構)、22…ねじ軸(入力部材)、22A…ねじ軸(出力部材)、23…ボール、24…ボールナット(出力部材)、24A…ボールナット(入力部材)、25;25A…被係合溝、26;26A…係合凸部、27;27A…支持孔、28;28A…案内溝、29;29A…凸部、31;31A…第1伝動部材、32;32B;32C…第2伝動部材、33…ボール、34;34A…第1伝動面、35;35B;35C…第2伝動面、36…保持器、37…外周壁、38…弾性部材、39,40…保持溝、X1…車輪軸方向、ST…スラスト方向
Claims (7)
- パッドを車輪と一体回転するディスクに押圧して制動力を発生させるキャリパを備え、 前記キャリパは、車輪軸方向に平行なスラスト方向にスラスト力を発生する電動アクチュエータと、前記電動アクチュエータの発生するスラスト力を前記パッドに伝達する伝達機構と、を含み、
前記伝達機構は、前記スラスト方向に対向した一対の伝動面をそれぞれ形成した一対の伝動部材と、前記一対の伝動面間に介在した複数のボールと、を含み、
前記一対の伝動面の少なくとも一方は、前記スラスト方向に直交する平坦面を含み、
各ボールは、前記平坦面に1点で接触している電動ブレーキ装置。 - 請求項1において、前記一対の伝動部材の一方が、前記電動アクチュエータに連結され、前記一対の伝動部材の他方が、前記パッドを前記ディスク側へ押圧するバックアッププレートに連結されている電動ブレーキ装置。
- 請求項2において、前記一対の伝動部材の他方を前記一対の伝動部材の一方へ向けて付勢する弾性部材を備える電動ブレーキ装置。
- 請求項1から3の何れか1項において、前記伝達機構は、前記一対の伝動面間に介在して前記複数のボールを保持した保持器を含む電動ブレーキ装置。
- 請求項4において、前記一対の伝動部材の何れか一方は、前記保持器を取り囲む外周壁を含む電動ブレーキ装置。
- 請求項1から5の何れか1項において、前記電動アクチュエータは、電動モータと、前記電動モータの回転を前記スラスト方向の直線運動に変換する運動変換機構を含み、
前記運動変換機構は、前記電動モータによって回転駆動される入力部材と、前記入力部材の回転に伴って前記スラスト方向に移動する出力部材と、を含む電動ブレーキ装置。 - 請求項6において、前記入力部材は、ねじ軸と前記ねじ軸にボールを介して螺合したボールナットとの何れか一方を含み、前記出力部材は、前記ねじ軸と前記ボールナットとの他方を含む電動ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012197658A JP2014052047A (ja) | 2012-09-07 | 2012-09-07 | 電動ブレーキ装置 |
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JP (1) | JP2014052047A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115848339A (zh) * | 2022-10-31 | 2023-03-28 | 清华大学 | 制动机构 |
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2012
- 2012-09-07 JP JP2012197658A patent/JP2014052047A/ja active Pending
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