JP2014052023A - 管継手 - Google Patents

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Yusuke Kitamura
祐介 北村
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Abstract

【課題】抜け止め状態で受け口に挿入された管材を、簡単且つ迅速に受け口から離脱させることを可能とする管継手を提供する。
【解決手段】周方向の一部が切断された当該周方向に展開変形可能な環状の帯状体151、及び、この帯状体151から突出し、接続される管材Pの外面に係合する係止爪152を有する係合体150と、管材Pが挿入される受け口141、この受け口141の内方に形成されて係合体150を収容可能な収容部142、及び、この収容部142に連通すると共に係合体150を挿通可能な通孔143を有する接続体140と、を備える
【選択図】図3

Description

本発明は、管材を接続するための管継手に関する。
従来、管材を連結又は接続するため、様々な管継手が利用されている。
特許文献1のフレキシブル管継手(1)は、継手本体である第1本体(2)と、受け口を有する接続体としての第2本体(3)と、第1本体(2)と第2本体(3)との間の拡大内径部(13)に収容される係合体としてのロックリング(18)を備える。当該ロックリング(18)には、管材の蛇腹の小径部に係合するように、その内周面から内周縁(21)が突出している。そして、管材を受け口に挿入すると、ロックリング(18)が管材の外面に係合して管材と継手とを接続することができる。他方、管材を引き抜こうとすると、ロックリング(18)が第2本体(3)のテーパー面(15)と当接して内径が縮小して、管材が抜けることを防止する。
特開2003−269670
しかしながら、特許文献1の管継手では、抜け止め状態で挿入された管材を受け口から離脱させるには、継手本体(第1本体)から接続体(第2本体)を外し、さらに、管材から係合体の係合を解除しなければならなかった。つまり、管材を受け口から外す必要性が生じたとき、各部品をばらばらに分解しなければならないため、手間及び労力がかかるといった問題がった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、抜け止め状態で受け口に挿入された管材を、簡単且つ迅速に受け口から離脱させることを可能とする管継手を提供することにある。
請求項1に記載の管継手は、周方向の一部が切断され、当該周方向に展開変形可能な環状の帯状体、及び、この帯状体から突出し、接続される管材の外面に係合する係止爪を有する係合体と、管材が挿入される受け口、この受け口の内方に形成されて係合体を収容可能な収容部、及び、この収容部に連通すると共に係合体を挿通可能な通孔を有する接続体と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の管継手は、請求項1の管継手において、収容部には、係合体が当接して、係合体の周方向への回動を阻止する当接部が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の管継手は、請求項2の管継手において、当接部は、通孔に隣接して形成されてなり、切断された帯状体の一端が当接部に当接することにより、他端側が通孔から露出して配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の管継手は、請求項1から3のいずれかの管継手において、通孔は、蓋体により閉塞されてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、接続体には係合体を挿通可能に通孔が形成されていることにより、管材外面に係合体が係合している接続状態において、係合体を接続体の通孔から引き出して当該接続状態を解除し、管材を受け口から簡単且つ迅速に離脱させることができる。つまり、係合体の一部が切断されて周方向に展開(又は引き伸ばし)変形可能であるため、その(切断された)端部を通孔から治具又は手で引っ張ることにより、係合体を可撓変形させつつ、管材と係止爪の係合を解除しながら係合体を接続体の収容部から引き出すことができる。したがって、接続体と管継手本体とをばらばらに分解することなく、管材を受け口から簡単に離脱させることができる。さらに、係合体は、接続体の外から通孔を介して差し入れること可能であるため、再度、管材を受け口に挿入できる状態に簡単に復帰させることができる。また、これに派生する効果として、接続体を管継手本体と一体に形成することを可能とし、部品点数を減少させ、製造コストを改善する。さらに、接続体と管継手本体とが一体であるかにどうかに拘わらず、管継手をばらばらに分解することなく、通孔を介して係合体を収容部の内外に簡単に挿通可能であるため、収容部内に係合体を組み付けておくことができる。これにより、係合体などの部品が紛失等する虞を軽減させると共に、管材を受け口に接続した状態で製品として出荷することも可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、収容部には係合部と当接可能な当接部が設けられていることにより、係合体の周方向への回動を防止することができる。すなわち、管材が係合部と係合した状態で回転することを防ぎ、より安定的な接続状態を形成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の発明の効果に加えて、当接部が通孔に隣接して形成されることにより、係合体の切断部における一端の切断面が当接部に当接して、他端側が通孔から露出される。つまり、通孔から係合体の他端を把持して、係合体を引き出すことが容易になるように、当接部が係合体の位置決めを行っている。これにより、収容部から係合体をより一層容易且つ迅速に引き出すことができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3のいずれかの発明の効果に加えて、通孔が蓋体により閉塞されてなることにより、管継手内部に埃や塵が侵入することを防止し、且つ、係合体が露出して破損等することを防止することができる。
本発明の一実施形態における管継手の固定構造の側方断面図。 図1の管継手の拡大図。 図2の管継手の分解斜視図。 図2の管継手の止水部材の(a)平面図、(b)側面図、(c)斜視図。 図2の管継手の接続体の(a)側面図、(b)横断面図、(c)縦断面図。 図2の管継手の係合体の(a)平面図、(b)側方断面図。 (a)及び(b)は、本実施形態の管継手を地中埋設箱の側壁に固定する方法を示す図。 (a)〜(c)は、管材を受け口から離脱させるように係合体を接続体から離脱させる工程を示す。 係合体を接続体から引き抜いた状態の固定構造の部分側方断面図。 本発明の別実施例における管継手において、(a)〜(c)は管材を受け口から離脱させるように係合体を接続体から離脱させる工程を示す。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る一実施形態の管継手固定構造10の断面図であり、コンクリート桝の地中埋設箱200に管継手100が固定されている。
地中埋設箱200はハンドホールとも呼ばれ、地中埋設ケーブル(図示せず)の中継接続や配線方向の変換等に使用される。当該地中埋設箱200は、四方を囲む側壁201と底壁202とからなり、その上面が開放されている。図示しないが、一般に地中埋設箱200の上面には蓋体が取り付けられる。地中埋設箱200をコンクリート成形する際、内周型枠を脱型することによって中空空間が形成される。一般的に、コンクリート成形の分野では、内周型枠をコンクリート成形体から効果的に脱型するために、内周型枠(及び側壁内面)に抜き勾配を設けることが必須である。この抜き勾配によって、側壁201の肉厚が上方から下方に向かって増すように側壁内面203が所定角度α(約2〜3度)で傾斜している。他方、側壁外面204は、底壁202から垂直に立設している。
そして、側壁201には、地中埋設ケーブルを地中埋設箱200の内部から引き出し(又は引き入れ)可能に所定径の貫通孔205が穿設されている。当該貫通孔205に管継手100を配置し、当該管継手100を介して管材Pを接続することにより、地中埋設箱200内外に地中埋設ケーブルを配線することを可能とする。なお、本実施形態の管材Pは外周に蛇腹形状を有するフレキシブル管である。また、当該貫通孔205は、打ち抜き加工又はコンクリート成形により形成される。図1に示すとおり、左右両側壁201の貫通孔205周縁に管継手100がそれぞれ固定されている。なお、本発明の管継手は、本実施形態の形態に限定されず、配管ボックスやコネクタなどの形態とすることができる。すなわち、管材を接続する用途であれば、本発明の技術的思想を利用可能であることは言うまでもない。
図2は、図1の固定構造10の一方の管継手100が側壁201に固定された態様をより詳細に示している。図2に示すとおり、管継手100は、筒状部111及びフランジ部112を有する管継手本体110と、フランジ部112及び側壁内面203間に配置された止水部材120と、フランジ部112と協働して側壁201を挟圧する挟圧部材130と、管材Pの受け口141が形成された接続体140と、管材Pを受け口141に接続固定するための係合体150と、を備える。そして、管継手100の一端100aが地中埋設箱200の内側に位置し、管継手100の他端100bが地中埋設箱200から外方に延びていると共に、側壁外面204側の空間で管材Pが受け口141に接続されている。また、管材Pの外周にはパッキンP1が配置されており、管材P外面と筒状部111内周との間を止水する。なお、以下、各部材について、固定状態における側壁内面203側を一端、側壁外壁204側を他端として定義する。
図3は、本実施形態の管継手100の分解斜視図であり、管継手100の一端100aから順に、管継手本体110、止水部材120、挟圧部材130、係合体150及び接続体140が配置される。以下、各部材について、図3〜6を参照して詳細に説明する。
管継手本体110は、図3に示すとおり、貫通孔205を貫通可能に一端100aから他端100bに延びる中空円筒形状を有する筒状部111と、当該筒状部111の一端からその半径方向に突出した正面視略円形状のフランジ部112と、該フランジ部112の略中央に形成された開口部113と、を備える。当該筒状部111は、貫通可能に側壁201の肉厚よりも長くなるように長手状に形成されている。そして、筒状部111の外周面には、後述する挟圧部材130及び接続体140が螺着可能な外周螺子部111aが形成されている。さらに、筒状部111の他端の端面には、鋸歯111bが形成されている。また、フランジ部112は、貫通孔205の内径よりも大きい外径の円板形状に形成されている。
図4は、本実施形態の接続体140を示している。図4(a)〜(c)に示すとおり、接続体140は短円筒形状を有しており、他端側の端面には、管材Pを内包するための受け口141が形成されている。そして、当該受け口141に隣接するように、係合体150を収容するための収容部142が設けられている。当該収容部142は、受け口141と、接続体140の内周面と、当該内周面に沿って部分的に突出した壁部146とによって形成された空間である。
そして、収容部142と連通するように、収容部142周囲の周壁には、少なくとも1つの矩形状の通孔143が穿設されている。当該通孔143は、係合体150が通過可能な大きさの(軸方向の)幅及び(周方向の)長さを有している。図示しないが、通孔143には、当該通孔143を閉塞するための蓋部を設けることも可能であり、この蓋部により、埃や塵が接続体140内部に侵入することを防止する共に、収容部142内に配置される係合体150が露出しないように保護することができる。当該蓋部には、接続体140の外周面又は内周面に取り付けられて周方向にスライド式に開閉可能なもの、あるいは、接続体140と別体に構成されて通孔143の縁に係合させて取着可能なものなどを採用することができる。
また、接続体140の内周面において、通孔143の周方向の一方の縁部には、通孔143の幅方向に沿って突出する当接部144が形成されている。接続体140の収容部143内で、当該当接部144が係合体150の切断部153における切断面153a、153bと係合し、係合体150の周方向への回転を係止(又は阻止)すると共に係合体150の位置決め手段として機能する。また、当該接続体140の内周面の一端側(受け口141の反対側)には、管継手本体110の筒状部111の外周螺子部111aに対応した内周螺子部145が形成されている。すなわち、接続体140は管継手本体110に螺着可能に構成されている。さらに、壁部146の一端側の面には、段差147が形成されている。当該接続体140が管継手本体110に締め付け固定された際、反対方向(すなわち、緩める方向)に接続体140が回転しないように当該段差147が筒状部111端面の鋸歯111bと係合し、締結が緩むことを抑える。
図5は、本実施形態の係合体150を示している。図5(a)及び(b)に示すとおり、係合体150は、可撓性を有する円環状の帯状体151と、当該帯状体151から半径方向内側に突出する複数の係止爪152と、を備える。環状の帯状体151は、1箇所の切断部153において切断されており、当該帯状体151の一端及び他端に第1切断面153a及び第2切断面153bを形成する。当該係合体150は、その可撓性により、第1切断面153a及び第2切断面153bが互いに離れるように円環形状から略紐形状へと展開(引き伸ばし)変形可能である。
また、係止爪152が管材Pの外周面の蛇腹に嵌合するように構成されている。そして、係合体150が管材Pの外周面に係合する際、管材Pの差込方向への移動は許容されるが、管材Pの離脱方向への移動が係止されるように、係止爪152の先端が帯状体151の半径方向内側に屈曲している。つまり、係合体150が接続体140の収容部142に配置された状態で受け口141に管材Pを挿入すると、管材Pの蛇腹と当接して係合爪152が半径方向外側に撓み変形するため、管材Pを受け口141に押し込むことが可能であるが、反対方向に管材Pを引っ張っても、係止爪152が撓み変形せずに管材Pを係止するため、管材Pを受け口141から引き抜くことができない。
挟圧部材130は、図3に示すとおり、正面視円形の短筒状に形成されており、その内周面に内周螺子部131が形成されている。当該内周螺子部131は筒状部111の外周螺子部111aに対応しており、挟圧部材130を筒状部111に他端側から螺着させることができる。また、挟圧部材130の一端側の端面には、弾性体(本実施形態ではゴム)である止水パッキン132が側壁外面204に密接可能に取着されている。さらに、挟圧部材130の外周には、周方向に直交するように突出したリブ133が形成されている。挟圧部材130を回転させるときに、当該リブ133に手又は治具が引っ掛かるため、挟圧部材130による螺着及び挟圧を迅速に行うことができる。
図6は、本実施形態の止水部材120を示している。図6(a)〜(c)に示すとおり、止水部材120は、平面視円環形状及び側面視略T字形状を有しており、弾性体(本実施形態ではゴム)から形成されている。止水部材120は、筒状の基部121と、当該基部121の一端から外方に延出していると共に、その延出幅が一端(フランジ部112側)から他端(側壁201側)にかけて増加する裾広がり形状の当接片122と、基部121及び当接片122の間に形成された環状凹部123と、を備える。
基部121は、その一端側の端面に形成されたフランジ部112と当接する平坦な取着面125と、筒状部111の一端部近傍の外周面と密着するように形成された内周面126と、を有する。つまり、基部121の内周面126が筒状部111の一端部近傍の外周面と密着し、且つ、取着面125がフランジ部112と密着することにより、止水部材120が管継手本体110に密着状態で取着される。すなわち、この取着面125は、フランジ部112によって側壁内面203に押圧されるため、押圧面として機能する。
そして、断面視略三角形状の当接片122が、当該基部121の取着面125の反対側に延出するように、斜め方向(図6(b)の下方向及び半径外側方向)に垂れ下がっている。換言すると、基部111と当接片122との間に、裾広がり状の空間である環状凹部123が形成されている。この環状凹部123が当接片122の可動領域を創出し、当接片122が半径方向の内外に弾性変形することが可能となるため、当該当接片122の他端(側壁201側)端面及びその近傍には、側壁内面203に密接する当接面124が形成される。当該当接面124は、当接片122(又は止水部材が圧縮変形120)が圧縮変形して側壁内面203に当接する箇所であり、当接片122の端面から裾面に亘る略円環状の領域である。なお、止水部材120の素材は弾性体が好ましいが、圧縮されて可撓変形可能であればよい。
なお、本実施形態の管継手100では、管継手本体110、挟圧部材130の本体、接続体140、及び、係合体150は、硬質合成樹脂でそれぞれ一体成形されることにより作製されている。また、止水材120及び止水パッキン132は、弾性体であるゴムから形成されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、その材質及び製法を任意に選択可能である。
次に、上記管継手100を地中埋設箱200の側壁201に固定する方法を説明する。
まず、止水部材120を筒状部111及びフランジ部112に密着状態で取着し、接続体140の収容部142内に係合体150を配置する。当該係合体150は、管継手本体110に接続体140が取着されていない場合、受け口141、その反対側の開口、又は、通孔143から挿入されて収容部142に配置される。あるいは、管継手本体110に接続体140が取着されている場合、受け口141又は通孔143から挿入されて収容部142に配置される。このとき、係合体150は、切断部153の第1切断面153aが接続体140の当接部144に当接するように位置決めされる。後述するように、当該位置決めは、管材Pを受け口141から離脱させるときに、係合体150を通孔143から引き抜いて係合(固定)を解除するために必要となる。すなわち、この位置決めは管材Pを接続するときに必須の工程ではないため、管材Pを接続した後に管材Pを回転させて、係合体150の回り止め及び位置決めをしてもよい。
次に、図7(a)に示すとおり、管継手本体110の筒状部111の他端が側壁外面204から突出するように、筒状部111を貫通孔205に該側壁内面203側から挿通する。そして、側壁外面204側から挟圧部材130を筒状部111の他端に螺着し、フランジ122が側壁内面203に当接すると共に止水パッキン132が側壁外面204に当接するまで当該挟圧部材130を回転させる。さらに、筒状部111の他端に接続体140を同様に螺着し、壁部146が筒状部111他端の端面に当接するまで締め付ける。このとき、筒状部111端面の鋸歯111bと壁部146の段差147とが係合することによって、反対方向への回転が抑えられる。
そして、挟圧部材130を強く締め付ける。図7(b)に示すとおり、フランジ部122と側壁内面203との間の止水部材120が弾性圧縮変形し、貫通孔205の周縁で傾斜する側壁内壁203に密接すると共に、止水パッキン132が貫通孔205の周縁で直立する側壁外壁204に密接するように、フランジ部122と挟圧部材130とで側壁201を挟圧する。こうして、管継手100の固定構造10が構築される。この固定構造10に対して、受け口141に管材Pを押し込むことにより、係合体150の係止爪152が半径方向外側に撓み変形して管材Pの蛇腹に抜け防止状態で係合し、管材Pが地中埋設箱200に対して接続される。
次に、固定構造10において、管材Pを受け口141から離脱させる方法を図8及び図9を参照して説明する。なお、以下に説明する方法は、管継手100を分解しないで管材Pを受け口402から離脱する方法であり、分解に係る手間を省略することができる。
図2及び図8(a)に示すとおり、管材Pの接続状態では、係合体150の帯状体151が管材Pの外周を包囲し、且つ、係合体150の係止爪152が管材Pの蛇腹谷部内に嵌り込んでいる。係止爪152は、管材Pの挿入方向への移動は許容するが、管材Pの反対側の離脱方向への移動を係止するように、管材Pに係合している。
まず、図8(a)に示すとおり、係合体150の切断部153の第1切断面153aを通孔143の縁から突出する当接部144に当接させることにより、係合体150の第2切断面153a側の端部(及び切断部153)を通孔143から露出するように配置する。この位置合わせは、管材Pが接続する前に係合体150を収容部142内で内周壁に沿って当接部144に当接するまで回すことで行われる。あるいは、管材Pを装着した後、管材Pを係合体150と共に回転させることで行ってもよい。
次に、図8(b)に示すとおり、帯状体151を引き伸ばすように可撓変形させながら、第2切断面153b側の端部を治具又は手で引っ張って係合体150を通孔143から引き出す。そして、図8(c)に示すとおり、係合体150の端部をさらに引っ張ると、帯状体151が長手状に展開すると共に係止爪152が管材Pの蛇腹谷部からその半径方向外側に外れながら、帯状体151が収容部142の内周面に沿って周方向に移動していき、係合体150が通孔143から引き出される。完全に係合体150を通孔143から外に引き抜くことにより、係合体150と管材Pとの係合が解除される。図9は、係合体150を完全に引き抜いた状態を示しており、管材Pを受け口141から簡単に離脱させることができる。
他方、再度、管材Pを受け口141に接続する場合には、係合体150を可撓変形させつつ、第1切断面153a側の端部を通孔143から差し込み、第1切断面153aが当接部144に当接するまで、係合体150を収容部142の内周面に沿って周方向に移動させるように押し込むことで、係合体150を収容部142の所定位置に再配置することができる。そして、管材Pを受け口141に挿入することにより、管材Pが管継手100に接続固定される。なお、この差込作業は、管材Pを受け口141に内包した状態でも可能であり、係合体150を収容部142内に挿入すると、管材Pが係合体150に係合して管継手100に接続固定される。つまり、この作業は、接続体140を管継手本体110から取り外し不可能な状況において特に重宝される。
以下、本発明に係る一実施形態の管継手100の作用効果について説明する。
本実施形態の管継手100によれば、接続体140には収容部142の内外に係合体150を挿通可能に通孔143が形成されていることにより、管材P外面に係合体150が係合している接続状態において、係合体150を接続体140の通孔143から引き出して当該接続状態を解除し、管材Pを受け口141から簡単且つ迅速に離脱させることができる。つまり、係合体150が切断部153で切断されて周方向に展開変形可能であるため、係合体150を可撓変形させつつ、その切断された端部を通孔143から治具又は手で引っ張ることにより、係合爪152を管材Pの半径外側方向に離脱させ、すなわち、管材Pと係止爪152の係合を解除しながら係合体150を接続体140の収容部142から引き出すことができる。したがって、接続体140と係合体150とを管継手本体110から、ばらばらに分解することなく、管材Pを受け口Pから簡単に離脱させることができる。
また、通孔143の周方向の一方の縁部に当接部144が形成されていることにより、接続体収容部142内に配置された係合体150の切断面153a、153bが当接部144に当接し、係合体150を回転しないように位置決めすることができる。つまり、管材Pが係合体150と共に回転することを防いで接続の安定感を増すと共に、一方の切断面153b側の端部が通孔143から露出するように係合体150が位置決めされる。この位置決めにより、係合体150を接続体140から引き抜く際、通孔143から係合体150の端部を容易に把持することができ、管材Pの離脱作業をさらに迅速化する。
さらに、係合体150は、接続体140の外から通孔143を介して差し入れること可能であるため、再度、管材Pを受け口141に挿入できる状態に簡単に復帰させることができる。また、これに派生する効果として、接続体140を管継手本体110と一体に形成することを可能とし、部品点数を減少させ、製造コストを改善する。そして、接続体140と管継手本体110とが一体であるかにどうかに拘わらず、管継手100をばらばらに分解することなく、通孔143を介して係合体150を収容部142の内外に簡単に挿通可能であるため、収容部142内に係合体150を組み付けておくことができる。これにより、係合体150などの小さい部品が紛失等する虞を軽減させると共に、管材Pを受け口141に接続した状態で製品として出荷することも可能となる。
そして、通孔143を蓋体で閉塞可能であり、管継手100の内部に埃や塵が侵入することを防止し、且つ、係合体150が露出して破損等することを防止することができる。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
(変形例)
本発明の管継手の形態は、上記実施形態に限定されない。例えば、図10の管継手100Aでは、接続体140Aが円筒でなく矩形状の筒体であり、且つ、係合体150Aが円環ではなく矩形環状の外形を有している。つまり、本変形例の接続体100Aは、角形の管材を接続可能に構成されており、当該変形例においても、図10(a)〜(c)に示すとおり、係合体150Aを引き伸ばすように撓み変形させることで、接続体140Aの通孔143Aから引き出し可能である。なお、係合体150の4角が円弧状に湾曲していることが係合体150を引出及び差込するのに好ましい。すなわち、本発明の係合体は、環状の帯状態であればよく、上記実施形態のような円環状に限定されることなく、当業者が考え得る限り、三角形、多角形などの種々の形状を選択可能である。
100 管継手
100a 一端
100b 他端
110 管継手本体
111 筒状体
111a 外周螺子部
111b 鋸歯
112 フランジ部
120 止水部材
130 挟圧部材
140 接続体
141 受け口
142 収容部
143 通孔
144 当接部
145 内周螺子部
146 壁部
150 係合体
151 帯状体
152 係止爪
153 切断部
200 地中埋設箱
201 側壁
203 側壁内面
204 側壁外面
205 貫通穴
P 管材

Claims (4)

  1. 周方向の一部が切断され、当該周方向に展開変形可能な環状の帯状体、及び、この帯状体から突出し、接続される管材の外面に係合する係止爪を有する係合体と、
    前記管材が挿入される受け口、この受け口の内方に形成されて前記係合体を収容可能な収容部、及び、この収容部に連通すると共に前記係合体を挿通可能な通孔を有する接続体と、を備えることを特徴とする管継手。
  2. 前記収容部には、前記係合体が当接して、前記係合体の周方向への回動を阻止する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
  3. 前記当接部は、前記通孔に隣接して形成されてなり、前記切断された帯状体の一端が前記当接部に当接することにより、他端側が前記通孔から露出して配置されることを特徴とする請求項2に記載の管継手。
  4. 前記通孔は、蓋体により閉塞されてなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の管継手。
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