JP2014050253A - 永久磁石回転電機用ロータ及び永久磁石回転電機 - Google Patents

永久磁石回転電機用ロータ及び永久磁石回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2014050253A
JP2014050253A JP2012192212A JP2012192212A JP2014050253A JP 2014050253 A JP2014050253 A JP 2014050253A JP 2012192212 A JP2012192212 A JP 2012192212A JP 2012192212 A JP2012192212 A JP 2012192212A JP 2014050253 A JP2014050253 A JP 2014050253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
permanent magnet
outer peripheral
rotor
rotor core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012192212A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Yokota
純一 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2012192212A priority Critical patent/JP2014050253A/ja
Publication of JP2014050253A publication Critical patent/JP2014050253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Abstract

【課題】トルク性能を高めつつ、ロータコアの強度を高めること。
【解決手段】永久磁石回転電機用ロータは、円周方向における複数個所に穴が形成されたロータコアであって、穴外周部と、穴の周方向の幅が広がる方向に斜めに径方向内側へと延在するテーパ面を画成する穴テーパ部とを備えるロータコアと、穴に組み付けられた永久磁石であって、径方向外側の磁石外周部と、磁石外周部の周方向両端から永久磁石の周方向の幅が広がる方向に斜めに径方向内側へと延在する磁石テーパ部とを備え、磁石外周部が穴外周部に対して径方向に離間しつつ磁石テーパ部が穴テーパ部に当接することでロータコアに支持される永久磁石とを備え、穴外周部の径方向の幅は、穴外周部の周方向両端において周方向中心側よりも大きい。
【選択図】図5

Description

本発明は、円周方向における複数個所に穴が形成されたロータコアを備える永久磁石回転電機用ロータ及び永久磁石回転電機に関する。
従来から、この種の永久磁石回転電機用ロータは知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の構成では、永久磁石は、磁石外周部(円弧部)と磁石テーパ部を備え、ロータコアは、穴外周部(円弧部)と穴テーパ部と備えており、永久磁石の磁石外周部をロータコアの穴外周部に対して離間させつつロータコアの穴テーパ部に永久磁石の磁石テーパ部を当接させることで、永久磁石をロータコアに支持させている。
特開平10−295051号公報
上記の特許文献1の構成では、永久磁石の磁石外周部をロータコアの穴外周部に対して離間させつつ永久磁石をロータコアの穴テーパ部で保持することにより、遠心力が永久磁石から穴外周部(円弧部)に加わることを防止している。
ところで、穴外周部の径方向の幅を小さくすると、穴外周部を通る磁束(磁束の漏れ量)が低減されるので、トルク性能を高めることができる。他方、穴テーパ部と穴外周部は隣接しているため、穴外周部の径方向の幅を小さくすると、穴外周部の応力が局所的に高くなり、ロータコアの強度が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、トルク性能を高めつつ、ロータコアの強度を高めることが可能な永久磁石回転電機用ロータ及び永久磁石回転電機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一局面によれば、永久磁石回転電機用ロータであって、
円周方向における複数個所に穴が形成されたロータコアであって、前記穴の径方向外側の外周部を画成する穴外周部と、前記穴外周部の周方向両端から形成され、前記穴の周方向の幅が広がる方向に斜めに径方向内側へと延在するテーパ面を画成する穴テーパ部とを備えるロータコアと、
前記穴に組み付けられた永久磁石であって、径方向外側の磁石外周部と、前記磁石外周部の周方向両端から前記永久磁石の周方向の幅が広がる方向に斜めに径方向内側へと延在する磁石テーパ部とを備え、前記磁石外周部が前記穴外周部に対して径方向に離間しつつ前記磁石テーパ部が前記穴テーパ部に当接することで前記ロータコアに支持される永久磁石とを備え、
前記穴外周部の径方向の幅は、前記穴外周部の周方向両端において周方向中心側よりも大きいことを特徴とする、永久磁石回転電機用ロータが提供される。
本発明によれば、トルク性能を高めつつ、ロータコアの強度を高めることが可能な永久磁石回転電機用ロータ及び永久磁石回転電機が得られる。
一実施例によるハイブリッド励磁式回転電機の構造を示す斜視図である。 ハイブリッド励磁式回転電機を軸中心線を含む平面で切断した際の一部断面図である。 ハイブリッド励磁式回転電機を、図2に示すIII−IIIで切断した際の断面図である。 ハイブリッド励磁式回転電機を、図2に示すIV−IVで切断した際の断面図である。 図3のY1部の拡大図である。 図5のY2部の拡大図である。 比較例による構成を示す図である。 他の実施例を示す図であり、図6に対応する図である。 更なる他の実施例を示す図であり、図6に対応する図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、一実施例によるハイブリッド励磁式回転電機10の構造を示す斜視図を示す。尚、図1には、一部がカットされたハイブリッド励磁式回転電機10が示されている。図2は、ハイブリッド励磁式回転電機10を軸中心線を含む平面で切断した際の一部断面図を示す。図3は、ハイブリッド励磁式回転電機10を、図2に示すIII−IIIで切断した際の断面図を示す。図4は、ハイブリッド励磁式回転電機10を、図2に示すIV−IVで切断した際の断面図を示す。
ハイブリッド励磁式回転電機10は、例えばハイブリッド車両や電気自動車で使用される車両駆動用のモータであってよい。但し、ハイブリッド励磁式回転電機10は、他の任意の用途に使用されるものであってもよい。
ハイブリッド励磁式回転電機10は、軸回りに回転可能なロータ12と、ロータ12を回転させる回転磁界を発生させるステータ14と、を備えている。ロータ12は、軸方向両端において軸受16,18を介してケース20に回転可能に支持されている。ステータ14は、ロータ12の外径側に配置されており、ケース20に固定されている。ロータ12とステータ14とは、互いに径方向に所定のエアギャップ22を介して対向している。
ステータ14は、ステータコア24と、ステータコイル28と、を有している。ステータコア24は、中空円筒状に形成されている。ステータコア24には、内周面にステータティース26が形成されている。ステータティース26は、ステータコア24の径方向内方すなわち軸中心に向けて突出している。ステータティース26は、ステータコア24の内周面において周方向に複数(例えば、18個)設けられており、周方向に沿って等間隔で設けられている。隣り合うステータティース26間には、ステータスロット27が形成される。即ち、ステータコア24には、周方向にステータティース26とステータスロット27が交互に形成される。各ステータティース26にはそれぞれ、ステータコイル28が巻き付けられている。ステータコイル28は、ステータコア24の内周面において周方向に複数(例えば、18個)設けられており、周方向に沿って等間隔で設けられている。各ステータコイル28は、ハイブリッド励磁式回転電機10が例えば三相交流モータに適用される場合は、U相コイル、V相コイル、及びW相コイルの何れかを構成する。
ステータコア24は、軸方向に分割されており、第1ステータコア30と、第2ステータコア32と、第3ステータコア34と、を有している。第1〜第3ステータコア30〜34は、それぞれ中空円筒状に形成されており、軸方向に並んでいる。第1〜第3ステータコア30〜34は、互いに略同じ内径を有している。第1及び第3ステータコア30,34は、軸方向両端に配置されている。第2ステータコア32は、軸方向中央に配置されている。第2ステータコア32は、第1ステータコア30と第3ステータコア34とに軸方向で挟まれており、それら第1及び第3ステータコア30,34の軸方向中央寄りの端面に接着固定される。
第1及び第3ステータコア30,34はそれぞれ、絶縁コーティングされた複数の電磁鋼板を軸方向に積層して形成されている。また、第2ステータコア32は、軟磁性材料具体的には絶縁コーティングされた軟磁性体粉末を圧縮成型した材料で形成されている。第2ステータコア32の軸方向における磁気抵抗は、第1及び第3ステータコア30,34の軸方向における磁気抵抗よりも小さい。
ステータコア24の外径側には、第1〜第3ステータコア30〜34を支持する円筒状のヨーク36が設けられている。ヨーク36は、第2ステータコア32と同様に、圧縮された軟磁性粉末により形成されている。ヨーク36の軸方向における磁気抵抗は、第1及び第3ステータコア30,34の軸方向における磁気抵抗よりも小さい。ヨーク36は、第2ステータコア32と一体であってもよい。ヨーク36は、第1ステータコア30及び第3ステータコア34の外周面に接着固定される。第1ステータコア30と第3ステータコア34とは、ヨーク36により互いに磁気的に結合される。ステータティース26は、第1〜第3ステータコア30〜34それぞれに設けられており、第1〜第3ステータコア30〜34それぞれのステータティース26は、軸方向に並ぶように設けられている。また、各ステータコイル28は、第1〜第3ステータコア30〜34を軸方向に貫くように形成されている。
また、ステータコア24は、ステータ14をケース20に取り付け固定するための外径側に突出する取付部38を有している。取付部38は、軸方向に積層する複数の電磁鋼板により形成されている。取付部38は、周方向に複数(例えば3個)設けられている。取付部38には、軸方向に貫通する貫通穴40が設けられている。ステータ14は、取付部38の貫通穴40を貫通するボルト42がケース20に締結されることによりケース20に固定される。
ロータ12は、ステータ14の内径側に配置されている。ロータ12は、ロータシャフト(以下、単に「シャフト」という)50と、ロータコア52とを有している。シャフト50は、軸方向に延びており、軸方向両端側でステータ14の軸方向端部から延出している。尚、シャフト50は、少なくとも軸方向一方端でステータ14の軸方向端部から延出していればよい。シャフト50は、所定の鉄損を有する材料により形成され、例えばS45Cなどの炭素鋼で形成されてもよい。
ロータコア52は、軸方向に分割されており、第1ロータコア56と、第2ロータコア58と、を有している。第1及び第2ロータコア56,58はそれぞれ、中空円筒状に形成されており、シャフト50の外径側に配置されてシャフト50に支持されている。第1及び第2ロータコア56,58はそれぞれ、軸方向に積層する複数の電磁鋼板により形成されている。第1ロータコア56と第2ロータコア58とは、互いに軸方向に環状の隙間60を空けて離間している。
第1ロータコア56の外周面は、第1ステータコア30の内周面と径方向で対向している。すなわち、第1ロータコア56の外周面と第1ステータコア30の内周面とは互いに径方向で対向している。また、第2ロータコア58の外周面は、第3ステータコア34の内周面と径方向で対向している。すなわち、第2ロータコア58の外周面と第3ステータコア34の内周面とは互いに径方向で対向している。隙間60は、第2ステータコア32の内周面に面しており、第2ステータコア32の内径側に設けられている。
第1ロータコア56の外周部には、ロータティース62が形成されている。ロータティース62は、第1ロータコア56の径方向外方に向けて突出している。ロータティース62は、第1ロータコア56の外周面において周方向に複数(例えば、6個)設けられており、周方向に沿って等間隔で設けられている。
周方向において互いに隣接するロータティース62の間にはそれぞれ、永久磁石64がロータティース62と隣り合うように取り付けられている。永久磁石64は、第1ロータコア56の外径側に配置されている。永久磁石64は、例えばフェライト磁石である。永久磁石64は、周方向に複数(例えば、6個)設けられており、周方向に沿って等間隔で設けられている。各永久磁石64は、周方向に所定の幅(角度)を有し、かつ、径方向に所定の厚さを有している。各永久磁石64は、所定の極性(例えば、外径側をN極且つ内径側をS極)に着磁されている。
永久磁石64の外径側端面とロータティース62の外径側端面とは、軸中心から略同じ距離に形成されている(但し、永久磁石64の外径側端面の方が径方向内側に位置する)。第1ロータコア56は、永久磁石64で励磁された永久磁石励磁磁極と、永久磁石64で励磁されていない非励磁の永久磁石非励磁磁極と、を有している。この永久磁石非励磁磁極は、ロータティース62に形成される。これらの永久磁石励磁磁極と永久磁石非励磁磁極とは、周方向に交互に配置されている。第1ロータコア56は、所定角度ごとに極性の異なる磁極を有しており、永久磁石励磁磁極及び永久磁石非励磁磁極により周方向に所定数(例えば12個)の極数を有している。
また、第2ロータコア58の外周部には、ロータティース66が形成されている。ロータティース66は、第2ロータコア58の径方向外方に向けて突出している。ロータティース66は、第2ロータコア58の外周面において周方向に複数(例えば、6個)設けられており、周方向に沿って等間隔で設けられている。
周方向において互いに隣接するロータティース66の間にはそれぞれ、永久磁石68がロータティース66と隣り合うように取り付けられている。永久磁石64は、第2ロータコア58の外径側に配置されている。永久磁石68は、例えばフェライト磁石である。永久磁石68は、周方向に複数(例えば、6個)設けられており、周方向に沿って等間隔で設けられている。各永久磁石68は、周方向に所定の幅(角度)を有し、かつ、径方向に所定の厚さを有している。各永久磁石68は、上記の永久磁石64の極性とは異なる所定の極性(例えば、外径側をS極且つ内径側をN極)に着磁されている。すなわち、永久磁石68と永久磁石64とは、互いに反転した極性を有している。
永久磁石68の外径側端面とロータティース66の外径側端面とは、軸中心から略同じ距離に形成されている(但し、永久磁石68の外径側端面の方が径方向内側に位置する)。第2ロータコア58は、永久磁石68で励磁された永久磁石励磁磁極と、永久磁石68で励磁されていない非励磁の永久磁石非励磁磁極と、を有している。この永久磁石非励磁磁極は、ロータティース66に形成される。これらの永久磁石励磁磁極と永久磁石非励磁磁極とは、周方向に交互に配置されている。第2ロータコア58は、所定角度ごとに極性の異なる磁極を有しており、永久磁石励磁磁極及び永久磁石非励磁磁極により周方向に第1ロータコア56の極数と同じ所定数(例えば12個)の極数を有している。
第1ロータコア56の永久磁石励磁磁極と、第2ロータコア58の永久磁石非励磁磁極とは、軸方向で上記の隙間60を介して互いに対向配置されている。すなわち、第1ロータコア56の永久磁石64と第2ロータコア58のロータティース66とは、軸方向で上記の隙間60を介して互いに対向配置されている。また、第1ロータコア56の永久磁石非励磁磁極と、第2ロータコア58の永久磁石励磁磁極とは、軸方向で上記の隙間60を介して互いに対向配置されている。すなわち、第1ロータコア56のロータティース62と第2ロータコア58の永久磁石68とは、軸方向で上記の隙間60を介して互いに対向配置されている。
上記の隙間60には、ロータティース62,66の永久磁石非励磁磁極を励磁する励磁コイル70が配置されている。隙間60は、その略全域が励磁コイル70で埋められている。励磁コイル70は、シャフト50の回りに環状に形成されている。励磁コイル70は、シャフト50の外径側に配置されていると共に、第2ステータコア32の内径側に配置されている。励磁コイル70は、ステータ14(具体的には、そのステータコア24)に取り付け固定されている。励磁コイル70には、直流電流が供給される。励磁コイル70に直流電流が供給されると、その励磁コイル70の内径側(軸中心側)を軸方向に貫く磁束が発生する。この磁束量は、励磁コイル70に供給された直流電流に応じた大きさである。
シャフト50は、中空形状に形成されている。シャフト50の中空内部には励磁コア80が設けられる。励磁コア80は、シャフト50の内径側に配置され、シャフト50に支持されてよい。励磁コア80は、ロータコア52の第1ロータコア56及び第2ロータコア58並びに励磁コイル70の内径側に配置されている。励磁コア80は、軟磁性材料具体的には絶縁コーティングされた軟磁性体粉末を圧縮成型した材料で形成されている。励磁コア80は、鉄損がシャフト50の鉄損に比べて小さい材料で形成されている。
上記のハイブリッド励磁式回転電機10の構造において、環状の励磁コイル70に直流電流が供給されると、その励磁コイル70の内径側(軸中心側)を軸方向に貫く磁束が発生する。この励磁コイル70を用いた電磁石による磁束は、エアギャップ22→ステータコア24→エアギャップ22→第1又は第2ロータコア56,58の永久磁石非励磁磁極→励磁コア80→第1又は第2ロータコア56,58の永久磁石非励磁磁極からなる経路で流通する。かかる磁束が発生すると、第1及び第2ロータコア56,58の永久磁石非励磁磁極が励磁される。この電磁石による磁束は、永久磁石64,68による磁束を弱め或いは強める。また、この電磁石による磁束量は、励磁コイル70に流す直流電流の大きさに応じて調整される。
従って、図示の例によれば、永久磁石64,68による磁束と励磁コイル70を用いた電磁石による磁束との合成磁束によりロータ12をステータ14回りに回転させるトルクを調整することができ、ロータ12を適切に回転させることができる。
また、図示の例のハイブリッド励磁式回転電機10の構造においては、励磁コイル70の励磁により生じる磁束は、シャフト50の内径側に配置された励磁コア80を流れる。この構造では、シャフト50の内径側に励磁コア80が設けられていない構造と異なり、励磁コイル70の励磁により励磁コイル70の内径側で軸方向に流れる磁束がシャフト50自体を流通することは抑制される。ここで、励磁コア80は、鉄損がシャフト50の鉄損に比べて小さい材料で形成されている場合、励磁コア80の鉄損は、シャフト50の鉄損に比べて小さくなる。このため、この場合、その磁束が励磁コイル70による磁束発生時に生じる鉄損を抑制することができ、ロータ12を回転させるトルクを効率的に高めることができる。この結果、ロータ12を回転させる際のトルクアップを図ることができ、大きなトルクを発生させるうえで装置自体の大型化を抑制することができる。
次に、図5以降を参照して、第1又は第2ロータコア56,58の特徴的な構成について説明する。尚、ここでは、第2ロータコア58側で説明するが、第1ロータコア56側についても同様であってもよい。即ち、第1ロータコア56の構成(永久磁石64との関係を含む)についても、以下で説明する第2ロータコア58の構成(永久磁石68との関係を含む)と同様であってよい。
図5は、図3のY1部の拡大図であり、図6は、図5のY2部の拡大図である。但し、図6においては、穴58aの構成を説明するための都合上、永久磁石68の図示を省略している。
図5及び図6に示すように、第2ロータコア58は、円周方向における複数個所に穴58aが形成され、これらの穴58aに永久磁石68が収容・保持される。穴58aに関連する構成として、第2ロータコア58は、穴58aの径方向外側の外周部を画成する穴外周部90と、穴外周部90の周方向両端から斜めに径方向内側へと延在する穴テーパ部92と、穴58aの周方向の両側部を画成する穴側方部94と、穴58aの径方向内側の外周部を画成する内径側穴外周部98を備える。
穴外周部90は、図5に示すように、円弧状に延在する。穴外周部90は、トルク性能を高める観点から、径方向の幅が可能な限り小さくなるように構成される。このような構成は、例えば、穴外周部90における径方向外側の肉を落とすことで実現されてもよい。即ち、穴外周部90は、好ましくは、径方向外側の外径が第2ロータコア58の最大外径よりも小さくなるように構成されてもよい。
穴外周部90は、穴外周部90における端部の強度を高める観点から、径方向の幅が穴外周部90の周方向両端において周方向中心側よりも大きくなるように構成される。この構成は、図6に示すように、穴外周部90の周方向両端において径方向外側に向けて突出する凸部96を設定することで実現されてもよい。凸部96は、好ましくは、第2ロータコア58の最大外径を超えないように(即ち凸部96自体が第2ロータコア58の最大外径を画成しないように)形成される。例えば、穴外周部90の径方向外側の外径が第2ロータコア58の最大外径よりもΔr1だけ小さい場合、凸部96は、径方向外側にΔr1以下だけ突出するように構成される。尚、第2ロータコア58の最大外径は、典型的には、永久磁石非励磁磁極により画成される。尚、穴外周部90は、周方向両端以外の領域(周方向中心側から周方向端部までの領域)では径方向の幅が略一定であってよい。
穴テーパ部92は、穴58aの周方向の幅が径方向内周側で広がる方向にテーパ面92aを画成する。テーパ面92aは、穴外周部90の内径側の壁面に対して傾斜を有する。尚、テーパ面92aは、平面である必要はなく、曲面で形成されてもよい。また、テーパ面92aと穴外周部90の内径側の壁面とは、所定半径の曲面を介して連続してもよい(即ち、角Rが付けられてもよい)。
穴テーパ部92は、径方向の幅が、穴外周部90の径方向の幅よりも小さくならないように構成される。特に、穴テーパ部92は、穴外周部90との連続部(境界部)においては、上述の穴外周部90の径方向の幅の拡大に応じて、当該拡大された径方向の幅を維持するように構成される。図6に示す構成では、凸部96は、穴外周部90と穴テーパ部92の両部に跨る領域に形成されている。これにより、穴外周部90と穴テーパ部92との連続部(境界部)において径方向の幅を局所的に拡大することができる。
凸部96は、好ましくは、所定の半径で規定される円弧形状を含む。図6に示す例では、円弧形状は、ポイントP1を中心とした半径R1で規定されている。半径R1は、上述の如く、好ましくは、凸部96の最大外径が第2ロータコア58の最大外径を超えないように決定され、最も好ましくは、凸部96の最大外径が第2ロータコア58の最大外径と一致するように決定される。これにより、第2ロータコア58の最大外径を超えない範囲で、穴テーパ部92と穴外周部90との連続部(境界部)周辺の強度を効率的に高めることができる。また、この際、半径R1の中心であるポイントP1は、好ましくは、図6に示すように、穴外周部90の周方向両端における径方向内側の端部に位置する。即ち、ポイントP1は、好ましくは、テーパ面92aと穴外周部90の内径側の壁面との境界位置に設定される。これにより、応力の発生しやすい箇所に効率的に必要な強度を与えることができる。尚、テーパ面92aと穴外周部90の内径側の壁面とが、別の曲面(R)を介して連続している場合は、ポイントP1は、テーパ面92aと穴外周部90の内径側の壁面との両延長面の交線に対応する点に位置してもよいし、当該別の曲面上の中間位置に位置してもよい。
穴側方部94は、好ましくは、トルク性能を高める観点から、周方向の幅が可能な限り小さくなるように構成される。この目的のため、第2ロータコア58は、穴側方部94に周方向で隣接する領域に、内径側に欠落する切欠き部58bを有する。即ち、切欠き部58bは、第2ロータコア58の外周縁から径方向内側に凹む態様で形成される。切欠き部58bは、穴側方部94に関して穴58aが存在する側とは逆側の領域に形成される。尚、周方向で隣接する切欠き部58bの間に、ロータティース66(永久磁石非励磁磁極)が形成される。切欠き部58bは、隣接する永久磁石非励磁磁極と永久磁石励磁磁極(永久磁石68)との間での磁束の短絡を防止する機能をも有する。
内径側穴外周部98は、第2ロータコア58の径方向中心側の領域により構成される。尚、第2ロータコア58の径方向中心側の領域は、フラックスバリアのような空隙を備えてもよい。
永久磁石68は、第2ロータコア58の穴58aに略対応した形状を有する。具体的には永久磁石68は、径方向外側の磁石外周部68aと、磁石外周部68aの周方向両端から延在する磁石テーパ部68bと、磁石側方部68cと、径方向内側の内径側磁石外周部68dとを備える。磁石テーパ部68bは、永久磁石68の周方向の幅が径方向内側で広がる方向に延在する。尚、図示の例では、磁石側方部68cと内径側磁石外周部68dとは、径方向内側のテーパ部を介して連続する。
永久磁石68は、第2ロータコア58の穴58a内に収容・保持される。この際、永久磁石68は、磁石外周部68aが第2ロータコア58の穴外周部90に対して径方向に離間しつつ磁石テーパ部68bが第2ロータコア58の穴テーパ部92に当接することで第2ロータコア58に支持される。即ち、保持状態では、磁石テーパ部68bのテーパ面と上述した第2ロータコア58のテーパ面92aとは、互いに面合わせされた状態となり、面直方向の力を受け合う。他方、保持状態では、永久磁石68の磁石外周部68aと、第2ロータコア58の穴外周部90の内径側の壁面とは、互いに離反し、これらの間で力の直接的な伝達は生じない。尚、図5に示す例では、その他、永久磁石68の磁石側方部68cと穴側方部94とは互いに離反し、永久磁石68の径方向内側の内径側磁石外周部68dと第2ロータコア58の内径側穴外周部98とは径方向で当接し合い、永久磁石68の径方向内側のテーパ部の径方向外側の端部(角部)と第2ロータコア58の径方向内側のテーパ部とは当接している。
図7は、比較例による構成を示す図であり、図6に対応する図である。比較例では、図6に示した本実施例に対して、穴外周部の径方向の幅が穴テーパ部に至るまで一定である点が異なる。即ち、比較例では、穴外周部の周方向の両端部で径方向の幅が増大されていない。このような比較例では、ロータコアにおける穴外周部と穴テーパ部との連続部の周辺、例えばX部において高応力が発生しやすくなる。これは、特に、ロータコアの穴外周部の径方向の幅が小さい場合に顕著になり、更にロータコアの穴側方部の周方向の幅が小さい場合にはより顕著となる。
これに対して、本実施例によれば、上述の如く、第2ロータコア58の穴外周部90の周方向の両端部で径方向の幅が増大されるので、第2ロータコア58における穴外周部90と穴テーパ部92との連続部の周辺における応力を効率的に低減することができる。即ち、本実施例によれば、図7に示した比較例における応力集中部位が厚肉になるので、応力が分散して、最大応力を低減することができる。また、本実施例によれば、上述の如く、径方向の幅が増大される部位が局所的であるので、トルク性能を損なうことなく、第2ロータコア58の強度アップを図ることができる。他言すると、穴外周部90の中心側や穴側方部94の幅を低減しつつ、穴外周部90の周方向の両端部で必要な幅を確保することで、トルク性能を高めつつ、第2ロータコア58の強度を維持することができる。
図8は、他の実施例を示す図であり、図6に対応する図である。
図8に示す例では、図6に示した実施例における凸部96に代えて、拡幅部96’が設けられる。拡幅部96’は、図6に示した実施例における凸部96と機能的には実質的に等価である。即ち、図6に示した凸部96の場合、第2ロータコア58の外径は、穴外周部90の中心側から端部に向かって穴テーパ部92手前までは略一定を保ち、穴テーパ部92手前から徐々に増加し、最大値となった後、徐々に減少する。これに対して、図8に示す拡幅部96’の場合、第2ロータコア58の外径は、穴外周部90の中心側から端部に向かって穴テーパ部92手前までは略一定を保ち、穴テーパ部92手前から徐々に増加し、最大値となった後、最大値を実質的に維持しつつ穴側方部94に至る。このような構成によっても、図6に示した実施例に比べて、重量増となるものの、図6に示した実施例と同様の効果を得ることができる。
図9は、他の実施例を示す図であり、図6に対応する図である。
図9に示す例では、図6に示した実施例に対して、穴側方部94に周方向で隣接する領域に切欠き部58bを備えていない点が異なる。このような構成によっても、図6に示した実施例に比べて、トルク性能の観点で不利となるものの、図6に示した実施例と同様の応力低減効果を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
特に、図1乃至図4は、比較的詳細にハイブリッド励磁式回転電機10の構成を図示しているが、詳細部は任意である。例えば、図1乃至図4に示した例では、励磁コア80は、軟磁性材料(具体的には圧縮された軟磁性粉末)により形成されているが、他の任意の磁性材料で形成されてもよい。例えば、励磁コア80は、シャフト50と同一の材料でシャフト50と一体的に形成されてもよい。また、特開2003‐164127号公報、特開2008‐187826号公報、特開平6‐351206号公報、特開平8‐251891号公報等に開示されるような構成において、上述したロータ構成を採用することも可能である。また、図1乃至図4に示した例では、ステータコイル28は、各隣り合うステータスロット間で巻回される集中巻であったが、分布巻ないし重ね巻のような、他の巻き方が採用されてもよい。また、図1乃至図4に示した例では、ステータスロット27の数が極数の1/2(極対数)の相数(図示の例では3相)倍に対応する整数スロットであるが、例えば分数スロットであってもよい。また、図1乃至図4に示した例では、ステータコイル28は3相であったが、3相以外であってもよい。
更に、上述した実施例では、永久磁石回転電機は、永久磁石と電磁石とを混成したハイブリッド励磁式回転電機10であったが、永久磁石のみを用いる回転電機であってもよい。この場合、ロータコアの内部に永久磁石が埋め込まれたタイプのIPM(Interior Permanent Magnet)モータであるが、かかるロータコアの構成(永久磁石との関係を含む)は、上述した第2ロータコア58の構成(永久磁石68との関係を含む)と同様であってよい。
また、図6等に示す形状は、実寸ではなく、特徴的な構成を理解しやすくするために、ある程度、誇張して描かれている。従って、例えば、凸部96の突出量は、図6等に示す突出量に比べて小さい微小な値であってもよい。
10 ハイブリッド励磁式回転電機
12 ロータ
14 ステータ
16、18 軸受
22 エアギャップ
24 ステータコア
26 ステータティース
27 ステータスロット
28 ステータコイル
30 第1ステータコア
32 第2ステータコア
34 第3ステータコア
50 シャフト
52 ロータコア
56 第1ロータコア
58 第2ロータコア
58a 穴
58b 切欠き部
60 隙間
62,66 ロータティース
64,68 永久磁石
68a 磁石外周部
68b 磁石テーパ部
68c 磁石側方部
68d 内径側磁石外周部
70 励磁コイル
80 励磁コア
90 穴外周部
92 穴テーパ部
92a テーパ面
94 穴側方部
96 凸部
96’ 拡幅部
98 内径側穴外周部

Claims (7)

  1. 永久磁石回転電機用ロータであって、
    円周方向における複数個所に穴が形成されたロータコアであって、前記穴の径方向外側の外周部を画成する穴外周部と、前記穴外周部の周方向両端から形成され、前記穴の周方向の幅が広がる方向に斜めに径方向内側へと延在するテーパ面を画成する穴テーパ部とを備えるロータコアと、
    前記穴に組み付けられた永久磁石であって、径方向外側の磁石外周部と、前記磁石外周部の周方向両端から前記永久磁石の周方向の幅が広がる方向に斜めに径方向内側へと延在する磁石テーパ部とを備え、前記磁石外周部が前記穴外周部に対して径方向に離間しつつ前記磁石テーパ部が前記穴テーパ部に当接することで前記ロータコアに支持される永久磁石とを備え、
    前記穴外周部の径方向の幅は、前記穴外周部の周方向両端において周方向中心側よりも大きいことを特徴とする、永久磁石回転電機用ロータ。
  2. 前記穴外周部の径方向外側の外径は、前記穴外周部の周方向両端において周方向中心側よりも大きい、請求項1に記載の永久磁石回転電機用ロータ。
  3. 前記ロータコアは、前記穴外周部と前記穴テーパ部の両部に跨る領域において、径方向外側に突出する凸部を有する、請求項1に記載の永久磁石回転電機用ロータ。
  4. 前記凸部は、所定の半径で規定される円弧形状を含む、請求項2に記載の永久磁石回転電機用ロータ。
  5. 前記円弧形状を規定する半径の中心は、前記穴の径方向外側の外周部と前記テーパ面とが交わる位置に位置する、請求項3に記載の永久磁石回転電機用ロータ。
  6. 前記ロータコアは、前記穴の周方向の両側部を画成する穴側方部を備え、前記穴側方部に周方向で隣接する領域であって、前記穴側方部に関して前記穴が存在する側とは逆側の領域に、径方向内側に凹む切欠き部を有する、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の永久磁石回転電機用ロータ。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の永久磁石回転電機用ロータと、
    前記ロータを回転させる回転磁界を発生させるステータとを備える、永久磁石回転電機。
JP2012192212A 2012-08-31 2012-08-31 永久磁石回転電機用ロータ及び永久磁石回転電機 Pending JP2014050253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012192212A JP2014050253A (ja) 2012-08-31 2012-08-31 永久磁石回転電機用ロータ及び永久磁石回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012192212A JP2014050253A (ja) 2012-08-31 2012-08-31 永久磁石回転電機用ロータ及び永久磁石回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014050253A true JP2014050253A (ja) 2014-03-17

Family

ID=50609400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012192212A Pending JP2014050253A (ja) 2012-08-31 2012-08-31 永久磁石回転電機用ロータ及び永久磁石回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014050253A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016197934A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 株式会社東芝 永久磁石回転電機
CN113036961A (zh) * 2019-12-25 2021-06-25 丰田自动车株式会社 旋转电机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016197934A (ja) * 2015-04-02 2016-11-24 株式会社東芝 永久磁石回転電機
CN113036961A (zh) * 2019-12-25 2021-06-25 丰田自动车株式会社 旋转电机
CN113036961B (zh) * 2019-12-25 2023-10-03 丰田自动车株式会社 旋转电机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6319973B2 (ja) 永久磁石型回転電機
JP5643127B2 (ja) 回転電機用回転子
CN112838693B (zh) 旋转电机
US9923436B2 (en) Rotor for a rotary electric machine
JP5943063B2 (ja) ハイブリッド励磁式回転電機
US8575810B2 (en) Motor
JP5347588B2 (ja) 埋め込み磁石式モータ
US9356479B2 (en) Hybrid excitation rotating electrical machine
JP2008136298A (ja) 回転電機の回転子及び回転電機
US20110163618A1 (en) Rotating Electrical Machine
JP6630690B2 (ja) 回転電機のロータ
JP2006101695A (ja) 永久磁石回転電機および自動車
JP2013132124A (ja) 界磁子用コア
JP2019041450A (ja) 回転電機
JP7047337B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP7166066B2 (ja) 回転電機
JP7299531B2 (ja) 回転子、モータ
JP2010045919A (ja) 回転電機
JP6657928B2 (ja) モータ及びモータの磁束調整方法
JP2014050254A (ja) 励磁式回転電機
JP2014050253A (ja) 永久磁石回転電機用ロータ及び永久磁石回転電機
JP5904188B2 (ja) マルチギャップ型回転電機
JP2014073011A (ja) 回転電機用ステータ及び回転電機
JP2011193627A (ja) 回転子鉄心および回転電機
WO2018135409A1 (ja) ロータ及びそれを用いたモータ