JP2014050252A - 電力伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】家庭内で使用する電力がホームコントローラーで監視されている場合でも効率的な電力伝送を行うことが可能な電力伝送システムを提供する。
【解決手段】インバータ部130と、送電側制御部150と、送電アンテナ140と、受電側整流部220と、受電側昇降圧部230と、電池240と、前記受電側整流部220からの出力を前記電池240に充電するか、前記受電側昇降圧部230からの出力を前記電池240に充電するか、を切り換えるスイッチ部260と、前記受電側整流部220から出力される整流部出力電力を検出する受電側検出部と、前記電池240への充電を制御する受電側制御部250と、からなり、前記受電側制御部250は、前記送電アンテナ140と前記受電アンテナ210と間の位置ずれ量と、前記受電側検出部で検出される整流部出力電力とに基づいて、前記スイッチ部260を切り換えることで、前記電池240への充電を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】インバータ部130と、送電側制御部150と、送電アンテナ140と、受電側整流部220と、受電側昇降圧部230と、電池240と、前記受電側整流部220からの出力を前記電池240に充電するか、前記受電側昇降圧部230からの出力を前記電池240に充電するか、を切り換えるスイッチ部260と、前記受電側整流部220から出力される整流部出力電力を検出する受電側検出部と、前記電池240への充電を制御する受電側制御部250と、からなり、前記受電側制御部250は、前記送電アンテナ140と前記受電アンテナ210と間の位置ずれ量と、前記受電側検出部で検出される整流部出力電力とに基づいて、前記スイッチ部260を切り換えることで、前記電池240への充電を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、磁気共鳴方式の磁気共鳴アンテナが用いられるワイヤレス電力伝送システムに関する。
近年、電源コードなどを用いることなく、ワイヤレスで電力(電気エネルギー)を伝送する技術の開発が盛んとなっている。ワイヤレスで電力を伝送する方式の中でも、特に注目されている技術として、磁気共鳴方式と呼ばれるものがある。この磁気共鳴方式は2007年にマサチューセッツ工科大学の研究グループが提案したものであり、これに関連する技術は、例えば、特許文献1(特表2009−501510号公報)に開示されている。
磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムは、送電側アンテナの共振周波数と、受電側アンテナの共振周波数とを同一とすることで、送電側アンテナから受電側アンテナに対し、効率的にエネルギー伝達を行うものであり、電力伝送距離を数十cm〜数mとすることが可能であることが大きな特徴の一つである。
上記のような磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムは、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両搭載電池への充電に応用することが検討されている。このようなワイヤレスなシステムを、上記のような車両に用いることで、車両への給電のために、電源コネクタや電源線などを取り扱う必要がなくなるからである。
例えば、特許文献2(特開2010−68657号公報)には、一方のアンテナを電気自動車のような移動体の底面部に搭載し、地上に設けた他方のアンテナから、ワイヤレスで電力伝送を行い、伝送された電力を電気自動車の電池に充電することが開示されている。
特表2009−501510号公報
特開2010−68657号公報
一般家庭において、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両搭載電池への充電するような場合、生活に必要とする電力を犠牲にして、これを行う訳にはいかない。
このため、家庭内における電力使用量を監視して、自動車への給電を停止するシステムがある。しかし、自動車への給電をON/OFFするのみのシステムの場合、給電で必要となる最低限の電力が確保できない状態が続くと、自動車への給電がOFFとなっている状態が継続し、所定時間内に充電が完了しない、という事態が発生してしまう。
このため、ON/OFFするのみではなく、家庭内における電力使用量が一定値を超えないように、自動車への給電量を調節するシステムが考えられるが、この場合、特に、磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送では、給電量が大きく変わることで、極端に伝送効率が落ち込んでしまう。
そこで、大きく変わる給電電力においても伝送効率を担保するように、受電側において、電池への給電電圧を昇降させる昇降圧部を設けることで対処することが考えられる。と
ころが、一方で、送電側アンテナと、車両搭載の受電側アンテナとの配置関係などの条件によっては、前記のような昇降圧部を動作させない方が、電力伝送の効率が良い場合がある。
ころが、一方で、送電側アンテナと、車両搭載の受電側アンテナとの配置関係などの条件によっては、前記のような昇降圧部を動作させない方が、電力伝送の効率が良い場合がある。
しかしながら、従来のワイヤレス電力伝送システムにおいては、昇降圧部を動作させるか、非動作とするか、に係る設定がなく、必ずしも、効率的に電力伝送を行うことができない、という問題があった。
上記問題を解決するために、請求項1に係る発明は、送電アンテナから受電アンテナに対して、電磁場を介して電気エネルギーを伝送する電力伝送システムであって、直流電圧を所定の周波数の交流電圧に変換して出力するインバータ部と、前記インバータ部に入力する直流電圧の電圧値を制御し、前記インバータ部から出力される電力を制御する送電側制御部と、前記インバータ部からの交流電圧が入力される前記送電アンテナと、前記受電アンテナからの出力を直流電圧に整流して出力する整流部と、前記整流部から出力される直流電圧を昇圧又は降圧して出力する昇降圧部と、前記整流部からの出力、又は、前記昇降圧部からの出力が充電される電池と、前記整流部からの出力を前記電池に充電するか、前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電するか、を切り換えるスイッチ部と、前記整流部から出力される電圧及び電流を検出することで、前記整流部から出力される整流部出力電力を検出する受電側検出部と、前記電池への充電を制御する受電側制御部と、からなり、前記受電側制御部は、前記送電アンテナと前記受電アンテナと間の位置ずれ量と、前記受電側検出部で検出される整流部出力電力とに基づいて、前記スイッチ部を切り換えることで、前記電池への充電を制御することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電力伝送システムにおいて、前記位置ずれ量が大きくなるに連れて、前記整流部からの出力を前記電池に充電する傾向より前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電する傾向が大きくなることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の電力伝送システムにおいて、前記整流部出力電力が大きくなるに連れて、前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電する傾向より前記整流部からの出力を前記電池に充電する傾向が大きくなることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、送電アンテナから受電アンテナに対して、電磁場を介して電気エネルギーを伝送する電力伝送システムであって、直流電圧を所定の周波数の交流電圧に変換して出力するインバータ部と、前記インバータ部に入力する直流電圧の電圧値を制御し、前記インバータ部から出力される電力を制御する送電側制御部と、前記インバータ部からの交流電圧が入力される前記送電アンテナと、前記インバータ部に入力される電圧及び電流を検出することで、前記インバータ部に入力されるインバータ部入力電力を検出する送電側検出部と、前記受電アンテナからの出力を直流電圧に整流して出力する整流部と、前記整流部から出力される直流電圧を昇圧又は降圧して出力する昇降圧部と、前記整流部からの出力、又は、前記昇降圧部からの出力が充電される電池と、前記整流部からの出力を前記電池に充電するか、前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電するか、を切り換えるスイッチ部と、前記整流部から出力される電圧及び電流を検出する受電側検出部と、前記電池への充電を制御する受電側制御部と、からなり、前記受電側制御部は、前記送電アンテナと前記受電アンテナと間の位置ずれ量と、前記送電側検出部で検出されるインバータ部入力電力とに基づいて、前記スイッチ部を切り換えることで、前記電池への充電を制御することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載の電力伝送システムにおいて、前記位置
ずれ量が大きくなるに連れて、、前記整流部からの出力を前記電池に充電する傾向より前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電する傾向が大きくなることを特徴とする。
ずれ量が大きくなるに連れて、、前記整流部からの出力を前記電池に充電する傾向より前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電する傾向が大きくなることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項4又は請求項5に記載の電力伝送システムにおいて、前記インバータ部入力電力が大きくなるに連れて、前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電する傾向より前記整流部からの出力を前記電池に充電する傾向が大きくなることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の電力伝送システムにおいて、前記送電側検出部で検出されるインバータ部入力電力を、前記受電側制御部に通知する通信部を有することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、請求項7に記載の電力伝送システムにおいて、前記通信部では無線通信が用いられることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の電力伝送システムにおいて、前記受電側制御部は、前記受電側検出部で検出される電圧に基づいて、前記送電アンテナと前記受電アンテナと間の位置ずれ量を算出することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の電力伝送システムにおいて、前記受電側制御部が、前記送電アンテナと前記受電アンテナと間の位置ずれ量を算出する際には、前記送電側制御部は、前記インバータ部に入力される電圧の増加率が一定となるように制御していることを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の電力伝送システムにおいて、前記受電側制御部が、前記送電アンテナと前記受電アンテナと間の位置ずれ量を算出する際には、前記送電側制御部は、前記インバータ部に入力される電圧が一定となるような期間を持つように制御していることを特徴とする。
本発明に係る電力伝送システムによれば、受電側システムにおける昇降圧部を動作させるか、非動作とするか、をスイッチ部により適切に切り換えることが可能となるので、効率的な電力伝送を行うことが可能となる。
上記のような本発明の効果は、送電側システムが家庭に設けられ、家庭内で使用する電力がホームコントローラーで監視されている場合に特に顕著である。より詳しくは、上記のようなホームコントローラーで、受電側システムに給電する電力の制限が行われた場合においても、効率的な電力伝送を行うことで、受電側電池への効率的な充電を継続することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る電力伝送システムのブロック図であり、図2は本発明の実施形態に係る電力伝送システム100を車両に搭載した例を模式的に示す図である。本発明の電力伝送システム100は、例えば、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両搭載電池への充電のためのシステムに用いるのに好適である。このために、車両の底面部においては、受電を行うことを可能にする受電アンテナ210が配されてなる。
本実施形態に係る電力伝送システム100では、上記のような車両に対して電力を非接触で伝送するため、当該車両を停車させることが可能な停車スペースに設けられる。車両充電用のスペースである当該停車スペースには、本実施形態に係る電力伝送システム100の送電アンテナ140などが地中部に埋設されるような構成となっている。車両のユーザーは本実施形態に係る電力伝送システムが設けられている停車スペースに車両を停車させて、送電アンテナ140から車両に搭載されている受電アンテナ210に対して、電磁場を介し電気エネルギーを伝送する。
本実施形態に係る電力伝送システム100は、上記のような利用形態であることから、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間の位置関係が停車スペースに車両を停車させるたびに変化する。
電力伝送システム100においては、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間に位置ずれがある場合には、その位置ずれ量に応じて、受電側システム側のパラメーターの設定を変更すると、効率的に車両搭載の電池に充電を行い得る。このため、本発明においては、後に説明する方法で、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間の位置ずれ量を算出するようにしている。
図1において、ホームコントローラー50は、商用電源から家庭に供給される電力の使用量を監視すると共に、送電側昇降圧部120に対して、受電側システムに供給し得る最大の電流値を指示することができるようになっている。
また、一般家庭に設けられることが想定される車両充電設備(送電側)において、送電側整流部110は商用電源からの交流電圧を一定の直流電圧に変換するコンバータであり、この送電側整流部110からの直流電圧は送電側昇降圧部120に入力され、送電側昇降圧部120で所望の電圧値に昇圧又は降圧される。この送電側昇降圧部120で出力される電圧値の設定は、送電側制御部150からの電圧指示値VTに基づいてこれを行うこ
とが可能となっている。
とが可能となっている。
インバータ部130は、送電側昇降圧部120から供給される直流電圧から所定の交流電圧を生成して、送電アンテナ140に入力する。図3は本発明の実施形態に係る電力伝送システムのインバータ部を示す図である。インバータ部130は、例えば図3に示すように、フルブリッジ方式で接続されたQA乃至QDからなる4つの電界効果トランジスタ(FET)によって構成されている。
本実施形態においては、直列接続されたスイッチング素子QAとスイッチング素子QBの間の接続部T1と、直列接続されたスイッチング素子QCとスイッチング素子QDとの間の接続部T2との間に送電アンテナ140が接続される構成となっており、スイッチング素子QAとスイッチング素子QDがオンのとき、スイッチング素子QBとスイッチング素子QCがオフとされ、スイッチング素子QBとスイッチング素子QCがオンのとき、スイッチング素子QAとスイッチング素子QDがオフとされることで、接続部T1と接続部T2との間に矩形波の交流電圧を発生させる。
上記のようなインバータ部130を構成するスイッチング素子QA乃至QDに対する駆動信号は送電側制御部150から入力されるようになっている。
上記のようなインバータ部130からの出力は送電アンテナ140に供給される。この送電アンテナ140は、インダクタンス成分を有するコイルから構成されており、対向するようにして配置される車両搭載の受電アンテナ210と共鳴することで、送電アンテナ140から出力される電気エネルギーを受電アンテナ210に送ることができるようになっている。
本実施形態に係る電力伝送システム100において、送電アンテナ140から受電アンテナ210をみたインピーダンスを電力伝送系入力インピーダンスと称する。
なお、インバータ部130からの出力を、送電アンテナ140に入力する際には、いったん、不図示の整合器によってインピーダンスを整合させるようにしてもよい。整合器は所定の回路定数を有する受動素子から構成することができる。
インバータ部130に対する入力される電圧V1及び電流I1は送電側制御部150によって検出されるようになっている。これにより、送電側制御部150は、検出される電圧V1及び電流I1からインバータ部130に入力される入力電力(W1=V1×I1)などを
取得することができるようになっている。
取得することができるようになっている。
送電側制御部150は、CPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理部を有している。
送電側制御部150は、送電側昇降圧部120によって出力される直流電圧の電圧と、インバータ部130で出力される交流電圧を制御して、実際の充電の電力伝送を実行する。このような制御を行う際には、送電側制御部150に内蔵される制御プログラムが参照されることによって周波数などが決定される。制御プログラムは、不図示の記憶手段に記憶され、送電側制御部150の演算部によって参照可能に構成されている。
次に、車両側に設けられている電力伝送システム100の構成について説明する。車両の受電側のシステムにおいて、受電アンテナ210は、送電アンテナ140と磁気共鳴方式で共鳴することによって、送電アンテナ140から出力される電気エネルギーを受電するものである。
受電アンテナ210で受電された交流電力は、受電側整流部220において整流される。
受電側整流部220からの出力は受電側昇降圧部230において、所定の電圧値に昇圧又は降圧することができるようになっている。受電側昇降圧部230は受電側制御部250からの昇降圧の指令に基づいて、出力する電圧値を設定するようになっている。
電池240に充電される電力は、受電側整流部220からの出力、又は、受電側昇降圧部230からの出力のいずれかが利用されるようになっている。スイッチ部260は、受電側整流部220からの出力を電池240に充電するか、受電側昇降圧部230からの出力を電池240に充電するか、を切り換えるものである。スイッチ部260に対するON/OFF指令は、受電側制御部250から発せられる。
図4は本発明の実施形態に係る電力伝送システムにおける受電側昇降圧部230の構成例を示す図である。PWM1はスイッチング素子Q1の駆動信号であり、PWM2はスイッチング素子Q2の駆動信号である。受電側昇降圧部230を未使用とするときには、PWM1のDuty比を100%(Q1がON状態)に設定すると共に、PWM2のDuty比は0%(Q2がOFF状態)に設定する。受電側昇降圧部230により降圧するときには、PWM1のDuty比を0〜100%に設定すると共に、PWM2のDuty比は0%(Q2がOFF状態)に設定する。また、受電側昇降圧部230により昇圧するときには、PWM1のDuty比を100%(Q1がON状態)に設定すると共に、PWM2のDuty比は0〜100%に設定する。これにより、受電側整流部220から受電側昇降圧部230に入力される電流及び電圧を調整することができるようになっている。
また、以上のようなスイッチング素子Q1の駆動信号PWM1、スイッチング素子Q2の駆動信号PWM2はいずれも受電側制御部250から指令に基づいて発せられるようになっている。
ここで、本発明に係る電力伝送システム100においては、受電側整流部220から受電側昇降圧部230に入力される電流I2及び電圧V2を調整することによって、受電アンテナ210のインピーダンスを電池240のインピーダンスより高く設定したとしても、この差を受電側昇降圧部230によって吸収することが可能となるため、本発明に係る電力伝送システム100によれば、高インピーダンスのアンテナの採用によりアンテナでの損失を抑制し、高効率で電力伝送を行うことが可能となる。また、本発明に係る電力伝送システム100によれば、電池240のインピーダンスに合わせてアンテナを設計する必要がなく、アンテナ設計の自由度が増す。
すなわち、本実施形態においては、受電側制御部250が受電側整流部220から受電側昇降圧部230に入力される電流及び電圧を調整し、受電側昇降圧部230をインピーダンス調整部として機能させることで、電池240のインピーダンスより、電力伝送系入力インピーダンスを高く設定することを可能としている。
上記のような受電側制御部250による受電側昇降圧部230に対する制御に基づいて、受電側整流部220から受電側昇降圧部230に入力される電圧V2及び電流I2は、受
電側制御部250によって検出されるようになっている。受電側制御部250は、検出される電圧V2及び電流I2によって、受電側整流部220から出力される出力電力(W2=
V2×I2)などを取得することができるようになっている。
電側制御部250によって検出されるようになっている。受電側制御部250は、検出される電圧V2及び電流I2によって、受電側整流部220から出力される出力電力(W2=
V2×I2)などを取得することができるようになっている。
また、受電側昇降圧部230から電池240に対して入力される電圧VB及び電流IBは受電側制御部250によって検出されるようになっている。
検出された電圧V2及び電流I2、電圧VB及び電流IBにより、受電側制御部250は、
受電側昇降圧部230などを制御して、電池240の適切な充電プロファイルに沿うように電池240の充電を制御することができるように構成されている。
受電側昇降圧部230などを制御して、電池240の適切な充電プロファイルに沿うように電池240の充電を制御することができるように構成されている。
受電側制御部250はCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理部を有しており、図示されている受電側制御部250と接続される各構成と協働するように動作する。後述するテーブル、マップ、関数などは、この受電側制御部250に含まれる構成である。
受電側制御部250には、電池240の充電プロファイルが記憶されると共に、受電側制御部250をこのプロファイルに沿って動作させるためのアルゴリズムが記憶されている。
上記のように、車両に適用された電力伝送システム100を利用する場合、車両のユーザーは、送電アンテナ140が設けられた、家庭における停車スペースに車両を停車させて、送電アンテナ140から伝送される電力を、車両に搭載されている受電アンテナ210で受けるような利用形態となる。このような利用形態であることから、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間の位置関係は、停車スペースに車両を停車させるたびに変化することとなる。
特に、家庭で使用される電力量が少なく、車両に対する給電が十分に行える場合、送電アンテナ140と受電アンテナ210との配置関係などの条件によっては、受電側昇降圧部230を動作させない方が、電力伝送の効率が良い場合がある。
そこで、本実施形態に係る電力伝送システム100においては、受電側システムにおける受電側昇降圧部230を動作させるか、非動作とするか、をスイッチ部260により適切に切り換えることで、効率的な電力伝送を行うようにしている。このような構成によれば、特にホームコントローラー50で、受電側システムに給電する電力の制限が行われた場合においても、効率的な電力伝送を行うことで、受電側の電池240への効率的な充電を継続することが可能となる。
上記のような動作を行うために、受電側昇降圧部230には、送電アンテナ140と受電アンテナ210との位置ずれ量dと、受電側整流部220から出力される整流部出力電力W2とをパラメーターとして、受電側昇降圧部230を動作させるためにスイッチ部2
60をOFFとするか、受電側昇降圧部230を非動作とするためにスイッチ部260にONとするか、を規定するマップが参照可能に記憶されている。
60をOFFとするか、受電側昇降圧部230を非動作とするためにスイッチ部260にONとするか、を規定するマップが参照可能に記憶されている。
図5は本発明の実施形態に係る電力伝送システム100におけるスイッチ部260の切り換えを決定するために利用されるマップを示す図である。図において、関数f(d,W2)は、受電側昇降圧部230を動作させる場合には1の値をとり、受電側昇降圧部23
0を非動作とする場合には0の値をとるものである。
0を非動作とする場合には0の値をとるものである。
図5に示すマップは、送電アンテナ140と受電アンテナ210との位置ずれ量dと、
受電側整流部220から出力される整流部出力電力W2とを網羅的に変更して実験するこ
とにより得ることができる。
受電側整流部220から出力される整流部出力電力W2とを網羅的に変更して実験するこ
とにより得ることができる。
なお、本実施形態においては、パラメーターとして整流部出力電力W2を用いているが
、これに代えて、インバータ部入力電力W1を用いるようにしてもよい。すなわち、関数
f(d,W2)に代えて、関数f(d,W1)を用いるようにしてもよい。
、これに代えて、インバータ部入力電力W1を用いるようにしてもよい。すなわち、関数
f(d,W2)に代えて、関数f(d,W1)を用いるようにしてもよい。
図5に示されているように、本実施形態においては、位置ずれ量dが大きくなるに連れて、受電側昇降圧部230を動作させることで、受電側整流部220からの出力を電池240に充電する傾向より受電側昇降圧部230からの出力を電池240に充電する傾向が大きくなる。また、整流部出力電力W2(又は、インバータ部入力電力W1)が大きくなるに連れて、受電側昇降圧部230を非動作とすることで、受電側昇降圧部230からの出力を電池240に充電する傾向より受電側整流部220からの出力を電池240に充電する傾向が大きくなる。
次ぎに、以上のように構成される電力伝送システム100における各構成の処理について説明する。まず、図6を参照して、ホームコントローラー50が実行する処理を説明する。なお、ホームコントローラー50は図6に示すフローチャートを所定の時間間隔で実行するものである。
図6において、ステップS100で処理が開始されると、続くステップS101においては、ホームコントローラー50が設置されている家庭の契約電流Icを、記憶手段(不
図示)などから取得する。
図示)などから取得する。
次のステップS102においては、ホームコントローラー50から送電側制御部150に指示している現在の最大電流IDを取得する。起動初期の値は0である。
次のステップS103においては、予め定められ記憶されている設定余裕度CMを取得
する。
する。
続くステップS104では、現在の電流値INを取得する。INは、当該契約家庭で使用されている電流であり、車両への給電分については含まない。
次のステップS105においては、ID=Ic・CM−INによって、最大電流値IDを算
出する。
出する。
続くステップS106では、ステップS105で算出されたID値を送電側制御部15
0に送出し、ステップS107で処理を終了する。
0に送出し、ステップS107で処理を終了する。
次に、送電側制御部150における処理について説明する。図7は本発明の実施形態に係る電力伝送システムにおける送電側制御部150における処理のフローチャートを示す図である。なお、送電側制御部150は図7に示すフローチャートを所定の時間間隔で実行するものである。
図7において、ステップS200で処理が開始されると、続くステップS201においては、最大電流値IDをホームコントローラー50から取得する。
次のステップS202においては、送電側システムで扱い得る最大電流値IX1を取得する。これは、送電側システムの最大の許容電流値であり、記憶手段(不図示)などに予め記憶されているものである。
続く、ステップS203においては、電流制限値IL1をIL1=min(ID,IX1)に
よって算出する。min(A,B)は、A及びBのうち、小さい方の値を出力する関数である。したがって、電流制限値IL1としては最大電流値ID又は最大電流値IX1のいずれ
かのうち、小さい方の値が算出される。
よって算出する。min(A,B)は、A及びBのうち、小さい方の値を出力する関数である。したがって、電流制限値IL1としては最大電流値ID又は最大電流値IX1のいずれ
かのうち、小さい方の値が算出される。
次のステップS204では、交流電圧VACを取得する。一般的に、このVACは、100V又は200Vの実効値である。このような値も、不図示の記憶手段に予め記憶させておく。
続いてステップS205では、送電側システムにおける最大電力値WX1を取得する。これは、送電側システムの最大の許容電力値であり、記憶手段(不図示)などに予め記憶されているものである。
次のステップS206では、WD=VAC・IL1によって最大電力値WDを算出する。
ステップS207においては、電力制限値WL1をWL1=min(WD,WX1)によって
算出する。電力制限値WL1としては最大電力値WD又は最大電力値WX1のいずれかのうち
、小さい方の値が算出される。
算出する。電力制限値WL1としては最大電力値WD又は最大電力値WX1のいずれかのうち
、小さい方の値が算出される。
続くステップS208においては、出力電力制御のサブルーチンが実効され、ステップS209で処理を終了する。
次に、図8を参照して、出力電力制御のサブルーチンについて説明する。図8において、ステップS300で、サブルーチンが開始されると、続く、ステップS301においては、送電側における投入電力を得るために、インバータ部130に入力される電圧V1、
電流I1を取得する。
電流I1を取得する。
ステップS302では、送電側の電力W1をW1=V1・I1によって算出する。
次のステップS303では、制御誤差ΔW1をΔW1=W1−WL1によって算出する。
続いて、ステップS304においては、電圧指示値VTをVT=VT−A・ΔW1によって算出する。
ステップS305においては、送電側昇降圧部120に対して、VTの電圧指示を行い
、ステップS306で、元の処理にリターンする。
、ステップS306で、元の処理にリターンする。
続いて、受電側システムにおける処理を説明するが、本発明においては、関数f(d,W2)によって、スイッチ部260の動作・非動作を決定するものであるところ、送電ア
ンテナ140と受電アンテナ210との間の位置ずれ量dの算出について、ここで説明する。また、目標抵抗値RT(最適負荷抵抗)という概念を用いるので、これについても以
下説明しておく。
ンテナ140と受電アンテナ210との間の位置ずれ量dの算出について、ここで説明する。また、目標抵抗値RT(最適負荷抵抗)という概念を用いるので、これについても以
下説明しておく。
なお、以下の位置ずれ量・目標抵抗値の算出法のより詳細な説明については、本発明者らによる特願2012−81386を参照して援用するものとする。
本実施形態に係る電力伝送システム100では、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間の位置ずれ量d・目標抵抗値RTを以下のような方法で算出するようにしてい
る。
る。
図9は送電アンテナ140と受電アンテナ210の位置関係の定義を説明する図である。送電アンテナ140、受電アンテナ210はいずれも渦巻き状に巻回された略矩形のコイルである。受電アンテナ210が車輌に搭載されているという制約の下、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間の結合係数が最大となる、送電アンテナ140と受電アンテナ210との相対的位置を、最適相対的位置として定義すると、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間の位置ずれ量は、この最適相対的位置からの相違として定義することができる。最適相対的位置からのアンテナ間の位置ずれ量が大きくなればなるほど、結合係数は小さくなる。
ここで、上記のように構成される電力伝送システム100においては、インバータ部130に入力される電圧V1と、受電側昇降圧部230に対してDuty比=0が入力され
ているとき(すなわち、受電側整流部220と受電側昇降圧部230との間にスイッチがあるとしてこれがオープンとなっているとき)の電圧V2との間には、図10に示すよう
な関係があることが発明者らによる実測によって得られた。
ているとき(すなわち、受電側整流部220と受電側昇降圧部230との間にスイッチがあるとしてこれがオープンとなっているとき)の電圧V2との間には、図10に示すよう
な関係があることが発明者らによる実測によって得られた。
図10は送電アンテナ140と受電アンテナ210の位置ずれ量に伴うΔV2/ΔV1の変化を示す図である。図10における傾きであるΔV2/ΔV1は、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間の位置ずれ量が大きくなるに伴い、減少する傾向がある。
以上の通り、仮にΔV2/ΔV1を把握することが可能であれば、送電アンテナ140・受電アンテナ210の位置ずれ量を算出することが可能となる。
一方、発明者らは、実測を通じて、上記のような磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムにおいては、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間に位置ずれがある場合には、その位置ずれ量に応じて、受電側システム側のパラメーターの設定を変更すると、効率的に車両搭載の電池240に充電を行い得ることを見いだした。
上記のパラメーターは、具体的にはV2/I2により求められる抵抗のディメンジョンを持つ量RTである。このようなRTを最適負荷抵抗と呼ぶこととする。この最適負荷抵抗RTは、位置ずれ量を変化させて、V2/I2を変化させつつ、電池240への充電効率を実
測することにより得ることが可能である。
測することにより得ることが可能である。
図11は電力伝送システム100で用いる参照テーブルのデータ構成を説明する図である。図11(A)は、ΔV2/ΔV1と、送電アンテナ140・受電アンテナ210の位置ずれ量と、さらに最適負荷抵抗RTとの関係付けたテーブルである。
ところで、本発明に係る電力伝送システム100においては、送電側システムと受電側システムに無線通信手段などは設けられておらず、両者の間での通信は不可能である構成となっている。したがって、本発明に係る電力伝送システム100においては、ΔV2/
ΔV1を把握することができない。
ΔV1を把握することができない。
そこで、本発明に係る電力伝送システム100では、dV1/dtを一定量のΔAとし
て、受電側システムでdV2/dtに比例する量であるΔV2を求めることで、実質的に
ΔV2/ΔV1を把握するようにしている。
て、受電側システムでdV2/dtに比例する量であるΔV2を求めることで、実質的に
ΔV2/ΔV1を把握するようにしている。
すなわち、本発明に係る電力伝送システム100では、図11(B)に示すような、ΔV2と、送電アンテナ140・受電アンテナ210の位置ずれ量と、さらに最適負荷抵抗
RTとの関係付けたテーブルを利用して、ΔV2から位置ずれ量、及び、実際の電力伝送を行うときの最適負荷抵抗Rcとを求めるようにしている。なお、図11(B)では、ΔV
2から位置ずれ量、最適負荷抵抗Rcとをテーブルによって求める例を示しているが、Δ
V2から位置ずれ量、最適負荷抵抗RTを求める関数を定めておき、ΔV2に基づいてテー
ブル参照する代わりに、ΔV2を関数に代入して、位置ずれ量、最適負荷抵抗Rcを求め
るようにしてもよい。
RTとの関係付けたテーブルを利用して、ΔV2から位置ずれ量、及び、実際の電力伝送を行うときの最適負荷抵抗Rcとを求めるようにしている。なお、図11(B)では、ΔV
2から位置ずれ量、最適負荷抵抗Rcとをテーブルによって求める例を示しているが、Δ
V2から位置ずれ量、最適負荷抵抗RTを求める関数を定めておき、ΔV2に基づいてテー
ブル参照する代わりに、ΔV2を関数に代入して、位置ずれ量、最適負荷抵抗Rcを求め
るようにしてもよい。
本発明に係る電力伝送システム100においては、受電側整流部220から受電側昇降圧部230に入力される電流を0とし、受電側整流部220から出力される電圧からΔV2を求め、これに基づいて、送電アンテナ140と受電アンテナ210と間の位置ずれ量
を算出する。このような本発明に係る電力伝送システム100によれば、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間に位置ずれ量を簡単な構成により算出することが可能となると共に、送電アンテナ140・受電アンテナ210間の位置ずれ量に基づいた効率的な電力伝送を行うことが可能となる。
を算出する。このような本発明に係る電力伝送システム100によれば、送電アンテナ140と受電アンテナ210との間に位置ずれ量を簡単な構成により算出することが可能となると共に、送電アンテナ140・受電アンテナ210間の位置ずれ量に基づいた効率的な電力伝送を行うことが可能となる。
これとは別に、図10からわかる通り、V1をある値にしたときに、位置ずれ量ごとに
V2の値が一意に定まることから、送電側システムにおいて、V1が一定の値をとる期間を設定し、これを受電側制御部250で検知するよう構成することもできる。
V2の値が一意に定まることから、送電側システムにおいて、V1が一定の値をとる期間を設定し、これを受電側制御部250で検知するよう構成することもできる。
次に、受電側制御部250における処理について説明する。図12は本発明の実施形態に係る電力伝送システムにおける受電側制御部250における処理のフローチャートを示す図である。
図12において、ステップS400で処理が開始されると、ステップS401では、まずスイッチ部260をOFFに設定する。
続いて、ステップS402では、位置ずれ量d導出・目標抵抗値RT算出のサブルーチ
ンを実行する。
ンを実行する。
ここで、位置ずれ量d導出・目標抵抗値RT算出のサブルーチンについて図13を参照
して説明する。
して説明する。
図13において、ステップS500で処理を開始すると、ステップS501に進み、PWM1をOFF状態とし、ステップS502で、PWM2をOFF状態とする。
ステップS503では、送電側システムの電圧がΔAで増加しているとき(インバータ部130に入力される電圧の増加率が一定であるとき)の、電圧V2の変化率ΔV2を取得する。
ステップS504では、ΔV2に基づいて図11に示すテーブル(関数)を参照して位
置ずれ量を算出する。
置ずれ量を算出する。
また、ステップS505では、ΔV2に基づいて図11に示すテーブル(関数)を参照
することで目標抵抗値RTを算出し、ステップS506で、元のルーチンにリターンする
。
することで目標抵抗値RTを算出し、ステップS506で、元のルーチンにリターンする
。
元のルーチンに戻り、ステップS403では、受電側システムにおいて、受電側整流部220から出力される電圧V2、電流I2を取得する。
ステップS404においては、電池240の電圧VBを取得し、ステップS405にお
いては、受電側昇降圧部230の抵抗値R2をR2=V2/I2によって算出する。
いては、受電側昇降圧部230の抵抗値R2をR2=V2/I2によって算出する。
ステップS406では、V2>VB?が成立するか否かが判定される。
ステップS406における判定がYESであると、ステップS407に進み、受電側昇降圧部230を降圧させて、目標抵抗に制御するサブルーチンを実行する。
ステップS406における判定がNOであると、ステップS408に進み、受電側昇降圧部230を昇圧させて、目標抵抗に制御するサブルーチン
ステップS409では、受電側の電力W2を、W2=V2・I2によって算出する。
ステップS409では、受電側の電力W2を、W2=V2・I2によって算出する。
ステップS410では、得られたd,W2に基づいて、図5のU=f(d,W2)の値を求める。
ステップS411では、U=1?であるか否かが判定される。
ステップS411における判定がYESであるときには、ステップS412でスイッチ部260をOFFとし、ステップS411における判定がNOであるときには、ステップS413でスイッチ部260をONとする。
このように本発明に係る電力伝送システム100によれば、受電側システムにおける受電側昇降圧部230を動作させるか、非動作とするか、をスイッチ部260により適切に切り換えることが可能となるので、効率的な電力伝送を行うことが可能となる。
上記のような本発明の効果は、送電側システムが家庭に設けられ、家庭内で使用する電力がホームコントローラー50で監視されている場合に特に顕著である。より詳しくは、上記のようなホームコントローラー50で、受電側システムに給電する電力の制限が行われた場合においても、効率的な電力伝送を行うことで、受電側電池への効率的な充電を継続することが可能となる。
次に、図14を参照して、受電側昇降圧部230を降圧させて、目標抵抗に制御するサブルーチンについて説明する。
ステップS600でサブルーチンを開始すると、ステップS601に進み、PWM2をOFFとする。続く、ステップS602では、現時点におけるPWM1の駆動Duty比D1を取得する。
ステップS603では、ΔRD=R2−RTによって制御誤差ΔRDを算出する。
ステップS604では、新しい駆動Duty比D1をD1=D1−BD・ΔRDによって算
出する。ここで、BDは所定の定数である。
出する。ここで、BDは所定の定数である。
ステップS605にいては、算出されたPWM1の駆動Duty比を設定し、ステップS606でリターンし、元のルーチンに戻る。
次に、図15を参照して、受電側昇降圧部230を昇圧させて、目標抵抗に制御するサブルーチンについて説明する。
ステップS700でサブルーチンを開始すると、ステップS701に進み、PWM1をOFFとする。続く、ステップS702では、現時点におけるPWM2の駆動Duty比D2を取得する。
ステップS703では、ΔRU=R2−RTによって制御誤差ΔRUを算出する。
ステップS704では、新しい駆動Duty比D2をD2=D2−BU・ΔRUによって算
出する。ここで、BUは所定の定数である。
出する。ここで、BUは所定の定数である。
ステップS705にいては、算出されたPWM2の駆動Duty比を設定し、ステップS706でリターンし、元のルーチンに戻る。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図16は本発明の他の実施形態に係る電力伝送システムのブロック図である。なお、先の実施形態と同様の参照番号が付された構成については、同様のもので同様の機能を有するものであるので、説明を省略する。
先の実施形態においては、パラメーターとして整流部出力電力W2を用いて関数f(d
,W2)の値を参照することで、スイッチ部260を切り換えるようにしていたが、図1
6に示す実施形態においては、インバータ部入力電力W1を用いて関数f(d,W1)の値を参照することで、スイッチ部260を切り換えるようにしている。
,W2)の値を参照することで、スイッチ部260を切り換えるようにしていたが、図1
6に示す実施形態においては、インバータ部入力電力W1を用いて関数f(d,W1)の値を参照することで、スイッチ部260を切り換えるようにしている。
また、本実施形態においては、送電側制御部150には送電側通信部170が接続されると共に、受電側制御部250には受電側通信部270が接続されることで、送電側システムと受電側システムとがデータの送受を行い得るようになっている。この構成により、受電側制御部250に対して、インバータ部入力電力W1を送信することで、先の実施形
態と同様にスイッチ部260の切り換えのための判定を行うことが可能となる。
態と同様にスイッチ部260の切り換えのための判定を行うことが可能となる。
なお、送電側通信部170と受電側通信部270との間の通信には無線通信を用いることが好ましい。
また、本実施形態においては、スイッチ部260は、受電側整流部220の出力が直接電池240に入力されるようにするか、受電側整流部220の出力が受電側昇降圧部230を介して電池240に入力されるようにするか、を切り換えるものとなっている。このようなスイッチ部260の構成によっても、先の実施形態と同様の役割を担うことができる。
以上のような他の実施形態に係る電力伝送システム100によっても、受電側システムにおける受電側昇降圧部230を動作させるか、非動作とするか、をスイッチ部260により適切に切り換えることが可能となるので、効率的な電力伝送を行うことが可能となる。
また、他の実施形態に係る電力伝送システム100の効果は、送電側システムが家庭に設けられ、家庭内で使用する電力がホームコントローラー50で監視されている場合に特に顕著である。より詳しくは、上記のようなホームコントローラー50で、受電側システムに給電する電力の制限が行われた場合においても、効率的な電力伝送を行うことで、受電側電池への効率的な充電を継続することが可能となる。
50・・・ホームコントローラー
100・・・電力伝送システム
110・・・送電側整流部
120・・・送電側昇降圧部
130・・・インバータ部
140・・・送電アンテナ
150・・・送電側制御部
170・・・送電側通信部
210・・・受電アンテナ
220・・・受電側整流部
230・・・受電側昇降圧部
240・・・電池
250・・・受電側制御部
260・・・スイッチ部
270・・・受電側通信部
100・・・電力伝送システム
110・・・送電側整流部
120・・・送電側昇降圧部
130・・・インバータ部
140・・・送電アンテナ
150・・・送電側制御部
170・・・送電側通信部
210・・・受電アンテナ
220・・・受電側整流部
230・・・受電側昇降圧部
240・・・電池
250・・・受電側制御部
260・・・スイッチ部
270・・・受電側通信部
Claims (11)
- 送電アンテナから受電アンテナに対して、電磁場を介して電気エネルギーを伝送する電力伝送システムであって、
直流電圧を所定の周波数の交流電圧に変換して出力するインバータ部と、
前記インバータ部に入力する直流電圧の電圧値を制御し、前記インバータ部から出力される電力を制御する送電側制御部と、
前記インバータ部からの交流電圧が入力される前記送電アンテナと、
前記受電アンテナからの出力を直流電圧に整流して出力する整流部と、
前記整流部から出力される直流電圧を昇圧又は降圧して出力する昇降圧部と、
前記整流部からの出力、又は、前記昇降圧部からの出力が充電される電池と、
前記整流部からの出力を前記電池に充電するか、前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電するか、を切り換えるスイッチ部と、
前記整流部から出力される電圧及び電流を検出することで、前記整流部から出力される整流部出力電力を検出する受電側検出部と、
前記電池への充電を制御する受電側制御部と、からなり、
前記受電側制御部は、前記送電アンテナと前記受電アンテナと間の位置ずれ量と、前記受電側検出部で検出される整流部出力電力とに基づいて、前記スイッチ部を切り換えることで、前記電池への充電を制御することを特徴とする電力伝送システム。 - 前記位置ずれ量が大きくなるに連れて、前記整流部からの出力を前記電池に充電する傾向より前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電する傾向が大きくなることを特徴とする請求項1に記載の電力伝送システム。
- 前記整流部出力電力が大きくなるに連れて、前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電する傾向より前記整流部からの出力を前記電池に充電する傾向が大きくなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力伝送システム。
- 送電アンテナから受電アンテナに対して、電磁場を介して電気エネルギーを伝送する電力伝送システムであって、
直流電圧を所定の周波数の交流電圧に変換して出力するインバータ部と、
前記インバータ部に入力する直流電圧の電圧値を制御し、前記インバータ部から出力される電力を制御する送電側制御部と、
前記インバータ部からの交流電圧が入力される前記送電アンテナと、
前記インバータ部に入力される電圧及び電流を検出することで、前記インバータ部に入力されるインバータ部入力電力を検出する送電側検出部と、
前記受電アンテナからの出力を直流電圧に整流して出力する整流部と、
前記整流部から出力される直流電圧を昇圧又は降圧して出力する昇降圧部と、
前記整流部からの出力、又は、前記昇降圧部からの出力が充電される電池と、
前記整流部からの出力を前記電池に充電するか、前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電するか、を切り換えるスイッチ部と、
前記整流部から出力される電圧及び電流を検出する受電側検出部と、
前記電池への充電を制御する受電側制御部と、からなり、
前記受電側制御部は、前記送電アンテナと前記受電アンテナと間の位置ずれ量と、前記送電側検出部で検出されるインバータ部入力電力とに基づいて、前記スイッチ部を切り換えることで、前記電池への充電を制御することを特徴とする電力伝送システム。 - 前記位置ずれ量が大きくなるに連れて、前記整流部からの出力を前記電池に充電する傾向より前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電する傾向が大きくなることを特徴とする請求項4に記載の電力伝送システム。
- 前記インバータ部入力電力が大きくなるに連れて、前記昇降圧部からの出力を前記電池に充電する傾向より前記整流部からの出力を前記電池に充電する傾向が大きくなることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電力伝送システム。
- 前記送電側検出部で検出されるインバータ部入力電力を、前記受電側制御部に通知する通信部を有することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の電力伝送システム。
- 前記通信部では無線通信が用いられることを特徴とする請求項7に記載の電力伝送システム。
- 前記受電側制御部は、前記受電側検出部で検出される電圧に基づいて、前記送電アンテナと前記受電アンテナと間の位置ずれ量を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の電力伝送システム。
- 前記受電側制御部が、前記送電アンテナと前記受電アンテナと間の位置ずれ量を算出する際には、前記送電側制御部は、前記インバータ部に入力される電圧の増加率が一定となるように制御していることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の電力伝送システム。
- 前記受電側制御部が、前記送電アンテナと前記受電アンテナと間の位置ずれ量を算出する際には、前記送電側制御部は、前記インバータ部に入力される電圧が一定となるような期間を持つように制御していることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の電力伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012192206A JP2014050252A (ja) | 2012-08-31 | 2012-08-31 | 電力伝送システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012192206A JP2014050252A (ja) | 2012-08-31 | 2012-08-31 | 電力伝送システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014050252A true JP2014050252A (ja) | 2014-03-17 |
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ID=50609399
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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-
2012
- 2012-08-31 JP JP2012192206A patent/JP2014050252A/ja active Pending
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