JP2014049598A - 面実装インダクタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 E字状のタブレットを用いて形成した場合、タブレットの形状を小さくすると、タブレットの形状が複雑であるために、タブレットが形成できない。また、形成できたとしても強度が保てず製造途中で破損する。また、強度を保つためには、コイルの大きさが制限され、特性が劣化する。金型でコイルの引き出し端を保持して形成した場合、コアに大きなバリが発生する。
【解決手段】 巻線を巻回して形成したコイルと、磁性粉末を含有し、内部にコイルを内蔵するコアを備える。コイルは、その端末がコイルの外周に位置する様に巻線を巻回して、互いに巻軸がずれた複数の層が形成される。このコイルは、側面をコアの側面に露出させると共に、引き出し端部の端をコアの側面に隣接する側面に露出させる。コイルの引き出し端部はコアに形成された外部電極に接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、巻線を巻回して形成したコイルと、磁性粉末を含有し、内部にコイルを内蔵するコアを備えた面実装インダクタ及びその製造方法に関するものである。
従来の面実装インダクタに、巻線を巻回してコイルを形成し、このコイルを内部に備える様に、磁性粉末を加圧成型して又は、磁性粉末と樹脂の複合材料を用いてコアを形成したものがある。このコアの表面には外部端子が形成され、外部端子間にコイルが接続される。
この様な従来の面実装インダクタは、図8に示す様に、巻線を巻回して形成したコイル81を、磁性粉末と樹脂の複合材料で形成されたE字状のタブレット82A上に配置した状態で、コイル81の引き出し端81A、81BがE字状のタブレット82Aと金型の内壁で挟まれる様に、下金型80Aと上金型80Bで構成される金型内に収納し、このタブレット82A上に磁性粉末と樹脂の複合材料で形成されたタブレット82Bを配置し、これらを金型とパンチ80Cで熱圧縮して形成している(例えば、特許文献1を参照。)。
また、この様な従来の面実装インダクタは、図9に示す様に、巻線を巻回して形成したコイル91を下金型90Aと上金型90Bで構成される金型内に収納し、コイル91の引き出し端91A、91Bを下金型90Aと上金型90Bで保持し、この金型内に磁性粉末を充填してこれらを金型とパンチ90Cで高圧で加圧成型するか又は、この金型内のコイル91の上下に磁性粉末と樹脂の複合材料を配置してこれらを金型とパンチ90Cで熱圧縮して形成する場合もある(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2010−245473号公報 特開2009−170488号公報
E字状のタブレットを用いて形成した従来の面実装インダクタは、E字状のタブレットによってコイルを金型内の所定の位置に配置することができ、コア内の所定の位置からコイルがずれたり、引き出し端がコア内に埋没したりするのを防止できる。しかしながら、この様な従来の面実装インダクタは、面実装インダクタの小型化に伴って、E字状のタブレットを小型化する必要がある場合、タブレットの形状が複雑であるため、E字状のタブレットが形成するのが困難であった。また、E字状のタブレットが形成できた場合でも、コイルを搭載したり、金型内に収納する際にハンドリングしたりするのに必要な強度が保てず、コイルを搭載、金型内に収納する際に破損したりするという問題があった。E字状のタブレットの強度を保つためには、タブレットの外表面とコイル間の厚みを厚くする必要があり、面実装インダクタが大型化したり、コイルの大きさが制限され、充分な特性が得られなかったりする。
また、金型でコイルの引き出し端を保持して形成した従来の面実装インダクタは、金型によってコイルを金型内の所定の位置に配置することができ、コア内の所定の位置からコイルがずれたり、引き出し端がコア内に埋没したりするのを防止できる。しかしながら、この様な従来の面実装インダクタは、金型のコイルの引き出し端を保持している部分からコアを構成している材料が漏れ、コアに大きなバリが発生するという問題があった。コアに大きなバリが発生した場合、面実装インダクタが小型であるためバリを除去するのが困難であった。
本発明は、特別な部品や高価な装置を用いることなく、コイルを金型内の所定の位置に位置決めすることができ、それによってコイルをコアの所定の位置に位置決めし、引き出し端がコア内に埋没するのを防止できる面実装インダクタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、巻線を巻回して形成したコイルと、磁性粉末を含有し、内部にコイルを内蔵するコアを備えた面実装インダクタにおいて、該コイルは、その端末がコイルの外周に位置する様に巻線を巻回して、互いに巻軸がずれた複数の層が形成され、該コイルは、側面を該コアの側面に露出させると共に、該コアの該側面に隣接する側面に引き出し端部の端を露出させ、コイルの引き出し端部が該コアに形成された外部電極に接続される。
また、本発明は、巻線を巻回して形成したコイルと、磁性粉末を含有し、内部にコイルを内蔵するコアを備えた面実装インダクタの製造方法において、その端末がコイルの外周に位置する様に巻線を巻回して、互いに巻軸がずれた複数の層を有するコイルが形成され、該コイルの側面及び引き出し端部を金型の対向する内壁に接触させると共に、該金型の内壁と隣接する内壁に引き出し端部の端を接触させる。
本発明は、巻線を巻回して形成したコイルと、磁性粉末を含有し、内部にコイルを内蔵するコアを備えた面実装インダクタにおいて、コイルは、その端末がコイルの外周に位置する様に巻線を巻回して、互いに巻軸がずれた複数の層が形成され、該コイルは、側面を該コアの側面に露出させると共に、該コアの該側面に隣接する側面に引き出し端部の端を露出させ、コイルの引き出し端部が該コアに形成された外部電極に接続されるので、特別な部品や高価な装置を用いることなく、コイルをコアの所定の位置に位置決めし、コイルを外部電極に確実に接続することができる。
また、本発明は、巻線を巻回して形成したコイルと、磁性粉末を含有し、内部にコイルを内蔵するコアを備えた面実装インダクタの製造方法において、その端末がコイルの外周に位置する様に巻線を巻回して、互いに巻軸がずれた複数の層を有するコイルが形成され、該コイルの側面及び引き出し端部を金型の対向する内壁に接触させると共に、該金型の内壁と隣接する内壁に引き出し端部の端を接触させるので、特別な部品や高価な装置を用いることなく、コイルを金型内の所定の位置に位置決めすることができ、それによってコイルをコアの所定の位置に位置決めし、引き出し端部をコア表面の所定の位置に露出させることができる。
本発明の面実装インダクタの第1の実施例を示す透過斜視図である。 本発明の面実装インダクタの斜視図である。 本発明の面実装インダクタの製造方法の第1の実施例を示す部分断面図である。 本発明の面実装インダクタの第2の実施例を示す透過斜視図である。 本発明の面実装インダクタの製造方法の第2の実施例を示す部分断面図である。 本発明の面実装インダクタの第3の実施例を示す透過斜視図である。 本発明の面実装インダクタの製造方法の第3の実施例を示す部分断面図である。 従来の面実装インダクタの製造方法を示す部分断面図である。 従来の面実装インダクタの別の製造方法を示す部分断面図である。
本発明の面実装インダクタは、巻線を巻回して形成したコイルと、磁性粉末を含有し、内部にコイルを内蔵するコアを備える。コイルは、その端末がコイルの外周に位置する様に巻線を巻回して、互いに巻軸がずれた複数の層が形成される。このコイルは、その側面と引き出し端部をコアの側面に露出させる。また、コイルの側面が露出したコアの側面に隣接する側面にはコイルの引き出し端部の端を露出させる。そして、コイルの引き出し端部がコアに形成された外部電極に接続される。
従って、本発明の面実装インダクタは、コイルの側面と引き出し端によってコア内におけるコイルの位置を決定することができるので、複雑な形状のタブレットを用いたり、特殊な金型を用いたりする必要がない。また、本発明の面実装インダクタは、複雑な形状のタブレットを用いないので、コイルの大きさをコアの大きさの範囲内で自由に設定することができ、インダクタンス値、直流抵抗値、効率、直流重畳特性等の特性の改善と、面実装インダクタの小型化に貢献することができる。さらに、本発明の面実装インダクタは、コイルを構成する複数の層の巻軸をずらしているので、コイルの入出力端と積み重なっている層の外周間の距離を大きくすることができ、耐電圧特性を向上させることができる。
本発明の面実装インダクタの製造方法は、巻線を巻回してコイルを形成し、このコイルと磁性粉末を含有する材料を金型内に収納して、内部にコイルを内蔵するコアが形成される。コイルは、その端末がコイルの外周に位置する様に巻線を巻回して、互いに巻軸がずれた複数の層が形成される。このコイルは、側面と引き出し端部が金型の対向する内壁に接触すると共に、この内壁と隣接する内壁に引き出し端が接触する様に、金型内に収納される。
従って、本発明の面実装インダクタの製造方法は、コイルの側面と引き出し端によって金型内におけるコイルの位置を決定することができるので、複雑な形状のタブレットを用いたり、特殊な金型を用いたりすることなく、コイルをコアの所定の位置に位置決めすることができ、かつ、引き出し端部をコア表面の所定の位置に露出させて外部電極に確実に接続できる。また、本発明の面実装インダクタの製造方法は、複雑な形状のタブレットを用いないので、コイルの大きさをコアの大きさの範囲内で自由に設定することができ、インダクタンス値、直流抵抗値、効率、直流重畳特性等の特性の改善と、面実装インダクタの小型化に貢献することができる。
以下、本発明の面実装インダクタ及びその製造方法の実施例を図1乃至図7を参照して説明する。
図1は本発明の面実装インダクタの第1の実施例を示す透過斜視図である。
図1において、11はコイル、12はコアである。
コイル11は、平角線をその両端がコイルの外周に位置するように2層に巻回して形成される。コイル11の2つの層A、Bは、後述のコア12内において、巻軸が互いにコア12の長手方向にずれる様に形成され、層Aから引き出された引き出し端部11Aと層Bから引き出された引き出し端部11Bが形成される。このコイル11は、コア12内に配置された時に、引き出し端部11Aに連なる層Aの側面と、引き出し端部11Bに連なる層Bの側面と、引き出し端部11A、11Bがコア12の長手方向の側面に露出し、引き出し端部11A、11Bの端がコア12の幅方向の側面に露出する様に形成される。
コア12は、磁性粉末と樹脂の複合材料を用いてコイル11を内蔵し、コイル11の側面、引き出し端部11A、11Bが長手方向の2つの側面に、引き出し端部11A、11Bの端が幅方向の1つの側面に露出する様に形成される。磁性粉末は金属磁性粉末が用いられる。また、樹脂はエポキシ樹脂が用いられる。このコア12の表面には、図2に示す様に、外部電極13Aと外部電極13Bが形成される。
そして、コイル11の引き出し端部11Aと引き出し端部11Aの端が外部電極13Aに接続され、コイル11の引き出し端部11Bと引き出し端部11Bの端が外部電極13Bに接続されることにより、コイル11が外部電極13Aと外部電極13B間に接続される。
この様な面実装インダクタは以下の様にして製造される。まず、平角線をその両端がコイルの外周に位置するように2段に巻回して、巻軸が互いにコアの長手方向にずれた層A、B、層Aから引き出された引き出し端部31A、層Bから引き出された引き出し端部31Bを有するコイルが形成される。
次に、このコイルの側面と引き出し端部31A、31Bがコアの長手方向の側面に露出し、コイルの引き出し端部31A、31Bの端がコアの幅方向の側面に露出する様に、引き出し端部11A、11Bが加工される。
続いて、図3に示す様に、コイル31の側面と引き出し端部31A、31Bの表面が金型30の対向する内壁に接触し、コイル31の引き出し端部31A、31の端がこの内壁と隣接する内壁に接触する様に、コイル31が金型30内に収納される。この時、鉄系金属磁性粉末とエポキシ樹脂の複合材料を板状に予備成形したタブレットを予め金型30の内底面に収納し、この金型内にコイル31が収納される。
さらに、コイル31が収納された金型30内に鉄系金属磁性粉末とエポキシ樹脂の複合材料を充填するか又は、コイル31が収納された金型30内に鉄系金属磁性粉末とエポキシ樹脂の複合材料を板状に予備成形したタブレットが収納される。
続いて、これらを金型30によって120〜250℃で圧縮成型することにより、コイルを内蔵し、巻軸が互いにコアの長手方向にずれた層A、Bを有するコイル31の側面、引き出し端部31A、31Bが長手方向の2つの側面に、引き出し端部31A、31Bの端が幅方向の1つの側面に露出したコア12が形成される。
そして、このコア12に導電ペーストを塗布し、硬化させてコア12に外部電極13A、13Bが形成される。この外部電極13A、13Bは、Ni、Sn、Cu、Au、Pd等から1つもしくは複数を適宜選択した材料でメッキを施してもよい。
図4は本発明の面実装インダクタの第2の実施例を示す透過斜視図である。
コイル41は、平角線をその両端がコイルの外周に位置するように2層に巻回して形成される。コイル41の2つの層A、Bは、後述のコア42内において、巻軸が互いにコア42の長手方向にずれる様に形成され、層Aから引き出された引き出し端部41A、引き出し端部41Aの端に設けられた折り返し部41C、層Bから引き出された引き出し端部41B、引き出し端部41Bの端に設けられた折り返し部41Dが形成される。このコイル11は、コア42内に配置された時に、引き出し端部41Aに連なる層Aの側面と、引き出し端部41Bに連なる層Bの側面と、引き出し端部41A、41Bがコア42の長手方向の側面に露出し、引き出し端部41A、41Bの端と折り返し部41C、41Dがコア42の幅方向の側面に露出する様に形成される。
コア42は、磁性粉末と樹脂の複合材料を用いてコイル41を内蔵し、コイル41の側面、引き出し端部41A、41Bが長手方向の2つの側面に、引き出し端部41A、41Bの端と折り返し部41C、41Dが幅方向の1つの側面に露出する様に形成される。磁性粉末は金属磁性粉末が用いられる。また、樹脂はエポキシ樹脂が用いられる。このコア12の表面には、図2に示す様に、外部電極13Aと外部電極13Bが形成される。
そして、コイル41の引き出し端部41A、引き出し端部41Aの端、引き出し端部41Aの端に設けられた折り返し部41Cが外部電極13Aに接続され、コイル41の引き出し端部41B、引き出し端部41Bの端、引き出し端部41Bの端に設けられた折り返し部41Dが外部電極13Bに接続されることにより、コイル41が外部電極13Aと外部電極13B間に接続される。
この様に形成された面実装インダクタは、引き出し端部の端に設けられた折り返し部によって、前述の面実装インダクタよりも外部電極と接触する面積を増やすことができる。
この様な面実装インダクタは以下の様にして製造される。まず、平角線をその両端がコイルの外周に位置するように2段に巻回して、巻軸が互いにコアの長手方向にずれた層A、B、層Aから引き出された引き出し端部51A、引き出し端部51Aの端に設けられた折り返し部51C、層Bから引き出された引き出し端部51B、引き出し端部51Bの端に設けられた折り返し部51Dを有するコイルが形成される。
次に、このコイルの側面と引き出し端部51A、51Bがコアの長手方向の側面に露出し、コイルの引き出し端部51A、51Bの端と折り返し部51C、51Dがコアの幅方向の側面に露出する様に、引き出し端部51A、51Bと折り返し部51C、51Dが加工される。
続いて、コイル51の側面と引き出し端部51A、51Bの表面が金型50の対向する内壁に接触し、コイル51の引き出し端部51A、51Bの端と折り返し部51C、51Dがこの内壁と隣接する内壁に接触する様に、コイル51が金型50内に収納される。この時、鉄系金属磁性粉末とエポキシ樹脂の複合材料を板状に予備成形したタブレットを予め金型50の内底面に収納し、この金型内にコイル51が収納される。
さらに、コイル51が収納された金型50内に鉄系金属磁性粉末とエポキシ樹脂の複合材料を充填するか又は、コイル51が収納された金型50内に鉄系金属磁性粉末とエポキシ樹脂の複合材料を板状に予備成形したタブレットが収納される。
続いて、これらを金型50とパンチによって120〜250℃で圧縮成型することにより、コイルを内蔵し、巻軸が互いにコアの長手方向にずれた層A、Bを有するコイル51の側面、引き出し端部51A、51Bが長手方向の2つの側面に、引き出し端部51A、51Bの端と折り返し部51C、51Dが幅方向の1つの側面に露出したコア42が形成される。
そして、このコア42に導電ペーストを塗布し、硬化させてコア42に外部電極13A、13Bが形成される。この外部電極13A、13Bは、Ni、Sn、Cu、Au、Pd等から1つもしくは複数を適宜選択した材料でメッキを施してもよい。
この様に面実装インダクタを製造した場合、折り返し部によって引き出し端部の端をコア42の幅方向の側面に露出しやすくなる。
図6は本発明の面実装インダクタの第3の実施例を示す透過斜視図である。
コイル61は、平角線をその両端がコイルの外周に位置するように2層に巻回して形成される。コイル61の2つの層A、Bは、後述のコア62内において、巻軸が互いにコア62の対角線上にずれる様に形成され、層Aから引き出された引き出し端部61Aと層Bから引き出された引き出し端部61Bが形成される。このコイル61は、コア62内に配置された時に、引き出し端部61Aに連なる層Aの側面と、引き出し端部61Bに連なる層Bの側面と、引き出し端部61A、61Bがコア62の長手方向の側面に露出し、引き出し端部61A、61Bの端がコア62の幅方向の側面に露出する様に形成される。
コア62は、磁性粉末と樹脂の複合材料を用いてコイル61を内蔵し、コイル61の側面、引き出し端部61A、61Bが長手方向の2つの側面に、引き出し端部61A、61Bの端が幅方向の1つの側面に露出する様に形成される。磁性粉末は金属磁性粉末が用いられる。また、樹脂はエポキシ樹脂が用いられる。このコア62の表面には、図2に示す様に、外部電極13Aと外部電極13Bが形成される。
そして、コイル61の引き出し端部61Aと引き出し端部61Aの端が外部電極13Aに接続され、コイル61の引き出し端部61Bと引き出し端部61Bの端が外部電極13Bに接続されることにより、コイル61が外部電極13Aと外部電極13B間に接続される。
この様に形成された面実装インダクタは、コア内においてコイルの占める面積を大きくして特性を向上できる。
この様な面実装インダクタは以下の様にして製造される。まず、平角線をその両端がコイルの外周に位置するように2段に巻回して、巻軸が互いにコアの対角線上にずれた層A、B、層Aから引き出された引き出し端部71A、層Bから引き出された引き出し端部71Bを有するコイルが形成される。
次に、このコイルの側面と引き出し端部71A、71Bがコアの長手方向の側面に露出し、コイルの引き出し端部71A、71Bの端がコアの幅方向の側面に露出する様に、引き出し端部71A、71Bが加工される。
続いて、コイル71の側面と引き出し端部71A、71Bの表面が金型70の対向する内壁に接触し、コイル71の引き出し端がこの内壁と隣接する内壁に接触する様に、コイル71が金型70内に収納される。この時、鉄系金属磁性粉末とエポキシ樹脂の複合材料を板状に予備成形したタブレットを予め金型70の内底面に収納し、この金型内にコイル71が収納される。
さらに、コイル71が収納された金型70内に鉄系金属磁性粉末とエポキシ樹脂の複合材料を充填するか又は、コイル71が収納された金型70内に鉄系金属磁性粉末とエポキシ樹脂の複合材料を板状に予備成形したタブレットが収納される。
続いて、これらを金型70とパンチによって120〜250℃で圧縮成型することにより、コイルを内蔵し、巻軸が互いにコアの長手方向にずれた層A、Bを有するコイル71の側面、引き出し端部71A、71Bが長手方向の2つの側面に、引き出し端部71A、71Bの端が幅方向の1つの側面に露出したコア72が形成される。
そして、このコア72に導電ペーストを塗布し、硬化させてコア72に外部電極13A、13Bが形成される。この外部電極13A、13Bは、Ni、Sn、Cu、Au、Pd等から1つもしくは複数を適宜選択した材料でメッキを施してもよい。
以上、本発明の面実装インダクタ及びその製造方法の実施例を述べたが、本発明はこの実施例に限られるものではない。例えば、金属磁性粉末は、その組成は様々に変えることができ、その表面がガラス等の絶縁体で被覆された金属磁性粉末、表面を酸化した金属磁性粉末等が用いられても良い。また、樹脂は、ポリイミド樹脂やフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂やポリエチレン樹脂やポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂を用いてもよい。またさらに、コアは、コイルが収納された金型内に磁性粉末を充填し、これらを金型とパンチを用いて高圧で加圧成型して形成してもよい。この時、磁性粉末として、金属磁性粉末、その表面がガラス等の絶縁体で被覆された金属磁性粉末、表面を酸化した金属磁性粉末等が用いられてもよい。
また、本発明の面実装インダクタの第3の実施例において、引き出し端部の端に折り返し部が設けられてもよい。
11 コイル
12 コア

Claims (5)

  1. 巻線を巻回して形成したコイルと、磁性粉末を含有し、内部に該コイルを内蔵するコアを備えた面実装インダクタにおいて、
    該コイルは、その端末がコイルの外周に位置する様に巻線を巻回して、互いに巻軸がずれた複数の層が形成され、
    該コイルは、側面を該コアの側面に露出させると共に、該コアの該側面に隣接する側面に引き出し端部の端を露出させ、
    該コイルの引き出し端部が該コアに形成された外部電極に接続されたことを特徴とする面実装インダクタ。
  2. 前記コイルの両方の引き出し端部の端を前記コアの同じ側面に露出させた請求項1に記載の面実装インダクタ。
  3. 前記コイルの引き出し端部の端に折り返し部を設けた請求項2に記載の面実装インダクタ。
  4. 前記コイルの前記複数の層の巻軸を、前記コアの対角線上にずらした請求項1に記載の面実装インダクタ。
  5. 巻線を巻回して形成したコイルと、主として磁性粉末を含有し、内部に該コイルを内蔵するコアを備えた面実装インダクタの製造方法において、
    その端末がコイルの外周に位置する様に巻線を巻回して、互いに巻軸がずれた複数の層を有するコイルが形成され、
    該コイルの側面及び引き出し端部を金型の対向する内壁に接触させると共に、該金型の内壁と隣接する内壁に引き出し端部の端を接触させたことを特徴とする面実装インダクタの製造方法。
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