JP2014049243A - 導光板、面光源装置、及び液晶表示装置 - Google Patents

導光板、面光源装置、及び液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入射した光を効率よく有効に出射する導光板を提供する。
【解決手段】出光面と該出光面の反対側の裏面とを有し、出光面と裏面との間に形成される、入光面、入光面の反対側の対向面、及び入光面と対向面とを渡すように形成される側面を備える導光板であって、側面は表面粗さがRzで380nm以下である平滑面とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶ディスプレイ等に用いられる面光源装置に具備される導光板、該導光板を用いた面光源装置、及び液晶表示装置に関する。
液晶テレビ等の液晶表示装置には、液晶パネルに対して背面側から照明する面光源装置が備えられている。面光源装置は大別すると、光学部材の背面側に光源を配置する直下型と、特許文献1に記載のように光学部材の側方に光源を配置するエッジライト型と、に分類される。エッジライト型の面光源装置は、直下型の面光源装置と比較して、面光源装置の厚さを薄くすることができるといった利点を有している。
エッジライト型の面光源装置では、特許文献1に記載のように側方からの光源光を中央方向に導く導光板が設けられている。すなわち、光源からの光は、導光板の端面の1つである入光面から導光板内に入射する。導光板内へ入射した光は、導光板内で反射を繰り返し、入光面に対向する面の方向(導光方向)に向けてに導光板内を進んでいく。導光板内を進む光は、導光板の光学的な作用により、導光板内を進むにつれて少しずつ出光面から出射する。この結果、導光板の出光面からの出射光量が、導光方向に沿って、均一化されるようになる。
特許文献1には、導光板の端面のうち光源が対向して配置された入光面を平滑にすることにより光源光の入光効率を向上する技術が開示されている。
特開平5−142424号公報
特許文献1に記載の技術によれば、確かに光源光の導光板への入光効率は向上するので、面光源装置として出射する光の輝度向上を図ることは可能である。しかしながら、導光板は、該導光板に入射した光をいかに効率よく面光源装置として有用な光に変換するかも重要である。しかしながら特許文献1に記載の発明では、入射した光を効率よく出射することについては検討されていない。
そこで本発明は、上記の問題に鑑み、入射した光を効率よく有効に出射する導光板を提供することを課題とする。また当該導光板を備える面光源装置及び液晶表示装置を提供する。
以下、本発明について説明する。
請求項1に記載の発明は、出光面と該出光面の反対側の裏面とを有し、出光面と裏面との間に形成される、入光面、入光面の反対側の対向面、及び入光面と対向面とを渡すように形成される側面を備える導光板であって、側面は表面粗さがRzで380nm以下である平滑面とされている、導光板である。
ここで、「Rz」は、JIS B 0601(1994)のRzを意味する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の導光板において、導光板の側面は、粘着剤で貼り付けられた、樹脂により形成されたシートにより形成されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の導光板において、側面は紫外線硬化樹脂により形成されている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の導光板と、導光板の出光面に対向するように設けられる複数のプリズムが配列された光学シートと、を備える、面光源装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の面光源装置において、複数のプリズムの形状は、導光板の出光面に向けて突出している形状である。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の面光源装置と、面光源装置の出光側に配置される液晶パネルと、を備える、液晶表示装置である。
本発明によれば、導光板に入射した光を効率よく有効に出射することができ、正面輝度の向上を図ることが可能である。さらには面内における輝度分布の均一性も向上させることができる。
1つの実施形態を説明する面光源装置1の分解斜視図である。 面光源装置の1つの断面(図1のII−IIに沿った断面)を示す分解図である。 面光源装置の他の断面(図1のIII−IIIに沿った断面)を示す分解図である。 側面平滑層12を説明する断面図である。 側面平滑層12を説明する平面図である。 単位光学要素13aを説明する図である。 単位プリズム32aを説明する図である。 液晶表示装置の構成を説明する図である。 図9(a)は実施例の条件を説明する図、図9(b)は結果を表す図である。
本発明の上記した作用および利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
図1は1つの実施形態を説明する図であり、導光板10を具備する面光源装置1の分解斜視図である。図2には図1にII−IIで示した線(導光方向に直交する方向)に沿った面光源装置1の厚さ方向断面図のうち一端側、図3には、図1にIII−IIIで示した線(導光方向)に沿った面光源装置1の厚さ方向(図1の紙面上下方向)断面図の一端側を示した。なお、本図及び以下で示す図では、わかりやすさのため部材の厚さや形状等を誇張して示すことがあり、繰り返しとなる符号は一部を省略することもある。
図1〜図3からわかるように、面光源装置1は、エッジライト型の面光源装置として構成され、導光板10、光源20、偏向光学シート30、及び裏面反射シート40を有している。
導光板10は、基部11、側面平滑層12、及び単位光学要素部13とを有している。導光板10は透光性を有する材料により形成された全体として板状の部材であり、一方の板面側に単位光学要素部13が配置されて出光面が形成されている。他方の板面側は裏面とされる。
また導光板10の板厚を形成する端面は光源20に対向する入光面、該入光面とは反対側に配置される対向面、及び入光面と対向面とを渡すように2つの側面がそれぞれ形成されている。
基部11は、単位光学要素部13のベースとなる部位で、所定の厚さを有する板状の部位である。図3からわかるように、基部11の他方の板面側(単位光学要素13が配置される側とは反対側の板面)には、三角柱状の溝であるプリズム溝11aが複数設けられている。プリズム溝11aは、図1のII−II方向、すなわち導光方向とは直交する方向に延びる柱状の溝であり、これがIII−III方向、すなわち導光方向に所定の間隔で並べて配列されている。
本実施形態のプリズム溝11aは三角柱状であるがこれに限定されることはなく、四角以上の多角柱状であってもよい。
側面平滑層12は、基部11の側面に配置される層である。従って、本実施形態では、導光板10の側面は側面平滑層12により形成される。図4に図2のうち側面平滑層12の部位に注目した図を示した。また図5には、基部11に側面平滑層12が配置された姿勢を示す平面図を表した。図4からわかるように側面平滑層12は平滑シート12a及び粘着部12bを備えている。すなわち、本実施形態の側面平滑層12は、粘着部12bにより基部11の側面全長に亘って平滑シート12aが貼付されている形態である。
平滑シート12aは、透光性を有する帯状のシート部材であり一方の面に粘着部12bが配置され、他方の面12abは導光板10の外面の1つを形成している。当該他方の面12abは、平滑面とされている。具体的には、その表面粗さがJIS B 0601 (1994)における十点平均粗さRzにおいて、Rzが380nm以下であることが好ましい。このような粗さ以下であれば、可視光の波長より表面が平滑であることから、後述するような光源光の全反射及び正反射がより適切におこなわれる。従って、本実施形態では面12abにより導光板10の側面及び平滑面が形成される
平滑シート12aを構成する材料は特に限定されることはないが、紫外線硬化樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料であることが好ましい。さらに好ましくは基部11と同じ材料である。
粘着部12bは、透光性を有する粘着剤による部位であり、平滑シート12aと基部11の側面との間に配置されて両者を保持する。また粘着剤の流動性、変形性により、図4からわかるように基部11の凹凸が埋められる。
粘着部12bに用いられる粘着剤は透光性を有していれば特に限定されることはなく、ポリエステル系やアクリル系の公知の粘着剤を用いることができる。
ここで、側面平滑層12において、面12ab以外での界面における光の反射を抑えるため、基部11と粘着部12bとは、互いに屈折率が同じ、又は近いことが好ましい。具体的には界面における一方と他方とを構成する材料間で屈折率差が0以上0.14以下であることが好ましく、より好ましくは0以上0.05以下である。ここで両者を同一材料系の材料で構成することにより理論的には屈折率差を0とすることができる。
図1〜図3に戻って、単位光学要素部13について説明する。単位光学要素部13は、基部11のうち偏向光学シート30側の面に形成される部位であり、複数の単位光学要素13aが並列され出光面を形成している。単位光学要素13aは、図2に現れるように断面略三角形を有し該断面を維持して紙面奥手前方向に延びる柱状の要素である。その延在する方向は、単位光学要素13aが並列される方向に対して直交する方向である。すなわち単位光学要素13aはその稜線が導光方向と平行となるように形成されている。
図6は図2のうち、単位光学要素13aの1部分に注目した拡大図である。図6からわかるように、単位光学要素13aは、基部11の一方の面上に底辺を有し、基部11から突出する凸状の略三角形形状を有している。本実施形態の単位光学要素13aでは、当該断面における底辺に対向する頂点が曲線状とされている。
また、単位光学要素13aの当該断面形状は、次の条件A及び条件Bのうちの少なくとも一方を満たすことが好ましい。
条件A:断面三角形形状の頂角以外の角、すなわち、断面三角形形状の基部11上に位置する底角の角度θ1、θ2が、15°以上45°以下である。
条件B:単位光学要素13aの底辺の長さWaに対する、単位光学要素13aの高さHaの比(Ha/Wa)が、0.1以上0.5以下である。
条件A及び条件Bの少なくとも一方が満たされる場合、導光板10から出光する光のうち、単位光学要素13aが並列される方向(図6の紙面左右方向)に沿った成分について極めて効果的に集光作用が及ぼされる。
また、本実施形態では、単位光学要素13aは図2、図6に現れる断面(単位光学要素13aが並列される方向に沿った断面で、導光方向に直交する方向の断面)において、二等辺三角形である。これによれば、正面方向輝度を効果的に上昇させること、及び、単位光学要素13aの並列方向に沿った面内での輝度の角度分布に対称性を付与することができる。従って、当該断面における断面三角形形状の二つの底角θ1、θ2は等しいことが好ましい。
なお、本件明細書における「三角形形状」とは、厳密な意味での三角形形状のみでなく、製造技術における限界や成型時の誤差等を含む略三角形形状を含む。また同様に、本件明細書において用いる、その他の形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「楕円」、「円」等の用語も、厳密な意味に縛られることなく、同様の光学的機能を期待し得る程度の誤差を含めて解釈することとする。
以上のような構成を有する導光板10の寸法は、一例として、以下のように設定され得る。まず、単位光学要素13aの具体例として、導光板10の板面に沿った幅Wa(図6参照)は20μm以上500μm以下とすることができ、導光板10の板面への法線方向ndに沿った単位光学要素13aの高さHa(図6参照)を2μm以上250μm以下とすることができる。また、単位光学要素13aの断面形状が三角形形状からなる場合には、頂角θ3(図6参照)の角度を90°以上150°以下とすることができる。
一方、基部11の厚さは、0.1mm〜6mmとすることができる。
以上のような構成からなる導光板10は、基部11上に単位光学要素13aを賦型することにより、製造することができる。基部11及び単位光学要素13aをなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料、例えば、アクリル、スチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル等の一以上を主成分とする透明樹脂や、エポキシアクリレートやウレタンアクリレート系の反応性樹脂(電離放射線硬化型樹脂等)が好適に使用され得る。
基部11をなす材料と単位光学要素13aをなす材料とは、同一材料であっても、異なる材料であってもよい。
図1〜図3に戻って、光源20について説明する。光源20は、導光板10の基部11の端面のうち入光面に対向して配置される。従って光源20は、単位光学要素13aの稜線が延びる長手方向の一端側に配置される。光源の種類は特に限定されるものではないが、線状の冷陰極管等の蛍光灯、点状のLED(発光ダイオード)、又は白熱電球等の種々の態様で構成され得る。本実施形態では光源20は複数のLEDが単位光学要素13aの配列方向に並べて配置され、不図示の制御装置により各LEDの出力、すなわち、各LEDの点灯および消灯、および/又は、各LEDの点灯時の明るさを、他のLEDの出力から独立して調節し得るように構成されている。
次に偏向光学シート30について説明する。図3からわかるように、偏向光学シート30は、シート状に形成された本体部31と、本体部31の面のうち、導光板10に対向する面、つまり入光側面に設けられた単位プリズム部32と、を有している。
この偏向光学シート30は、後述するように、入光側から入射した光の進行方向を変化(偏向)させて出光側から出射させ、正面方向(法線方向)の輝度を集中的に向上させる機能(集光機能)を有している。この集光機能は、主として、偏向光学シート30のうち、単位プリズム部32によって発揮される。
図1〜図3に示すように、本体部31は、単位プリズム部32を支持する機能を有した平板状のシート状部材である。そして、本体部31の面のうち、導光板10に対面する側とは反対側の面が出光側面となる。本実施形態において、本体部31の出光側面は、平坦(平ら)で平滑な面として形成されている。ただし、出光側面は平滑面であることに限定されることはなく、微小な凹凸が付された面(いわゆるマット面)であってもよく、必要に応じた表面形態を適用することが可能である。
単位プリズム部32は、図1〜図3によく表れているように、複数の単位プリズム32aが本体部31の入光側面に沿って並べられるように配置されている。より具体的には、単位プリズム32aは、当該並べられる方向に直交する方向に、図3に示した三角形断面形状を維持して延びるように形成された柱状の部材である。その延在する方向は、単位プリズム32aが並べられる方向に直交する方向である他、上記した導光板10の単位光学要素13aが延びる方向に対して90度ずれた方向である。すなわち、単位プリズム32aの稜線は導光板10内の導光方向に直交する方向に延びている。従って、単位プリズム32aが延びる方向と単位光学要素13aが延びる方向とは平面視で直交する。
次に単位プリズム32aの並列方向の断面形状について説明する。図7は、図3のうち、偏向光学シート30の一部を拡大した図である。ここでndは本体部31のシート面の法線方向を表わしている。
図7からわかるように、本実施形態では、単位プリズム32aは本体部31の導光板10側面が、突出した二等辺三角形の断面を有している。つまり、本体部31のシート面と平行な方向の単位プリズム32aの幅は、本体部31の法線方向ndに沿って本体部31から離れるにつれて小さくなる。
また、本実施形態では、単位プリズム32aの外輪郭は、本体部31の法線方向ndと平行な軸を対称軸として、線対称となっており、断面が二等辺三角形である。これにより、偏向光学シート30の出光面における輝度は、単位プリズム32aの並列方向に平行な面において、正面方向を中心として対称的な輝度の角度分布を有するようになる。
ここで、単位プリズム32aの寸法は特に限定されるものではないが、頂角θ4(図7参照)は60°〜70°、底辺幅Wは50μm程度とすることにより適切な集光特性を得ることができることが多い。
以上のような構成を有する偏向光学シート30は、押し出し成型により、又は、本体部31上に単位プリズム32aを賦型することにより、製造することができる。偏向光学シート30をなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料、例えば、アクリル、スチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル等の一以上を主成分とする透明樹脂や、エポキシアクリレートやウレタンアクリレート系の反応性樹脂(電離放射線硬化型樹脂等)が好適に使用され得る。
本実施形態では上記のように断面形状が三角形である単位プリズムについて説明したが、これに限定されるものでなく、当該三角形の頂点部が短い上底となる台形であってもよい。また斜辺の形状が折れ線状や曲線であってもよい。
図1〜図3に戻って、面光源装置1の反射シート40について説明する。反射シート40は、導光板10の裏面から出射した光を反射して、再び導光板10内に光を入射させるための部材である。反射シート40は、金属等の高い反射率を有する材料からなるシート、高い反射率を有する材料からなる薄膜(例えば金属薄膜)を表面層として含んだシート等のいわゆる鏡面反射を可能とするものを好ましく適用することができる。これにより、光の収束性を向上させることが可能となり、エネルギー利用効率を向上させることができる。
次に、以上のような構成を備える導光板10、及びこれを備える面光源装置1の作用について、光路例を示しつつ説明する。
まず、図3に示すように、光源20から出射された光は、導光板10の入光面を介して導光板10内に入射する。図3には、一例として、光源20から導光板10に入射した光L31、L32の光路例が示されている。ここで、光源20から出射された光が効率よく入光面から導光板10内に入るために、該入光面が平滑面であることが好ましい。「平滑面」については上記の通りである。
図3に示すように、導光板10へ入射した光L31、L32は、導光板10の単位光学要素部13の面およびその反対側の裏面において、空気との屈折率差による全反射を繰り返し、単位光学要素13aが延びる方向である導光方向へ進んでいく。
ただし、導光板10の基部11のうち単位光学要素13aとは反対側の面(裏面)には、プリズム溝11aが設けられている。このため、図3に示すように、導光板10内を進む光L31、L32は、プリズム溝11aの斜め界面によって進行方向を変更され、全反射臨界角未満の入射角度で単位光学要素部13およびその反対側の面に入射することもある。この場合、当該光は、導光板10の単位光学要素部13及びその反対側の面から出射し得る。
単位光学要素部13から出射した光L31、L32は、導光板10の出光側に配置された偏向光学シート30へと向かう。一方、単位光学要素部13とは反対側である裏面から出射した光は、導光板10の背面に配置された反射シート40で反射され、再び導光板10内に入射して導光板10内を進むことになる。
プリズム溝11aは所定の間隔を有して配置されているため、導光板10内を進んでいる光は、少しずつ、出光面から出射するようになる。これにより、導光板10の単位光学要素部13から出射する光の導光方向に沿った光量分布を均一化させることができる。
導光板10の単位光学要素部13は複数の単位光学要素13aによって構成され、各単位光学要素13aの断面形状は、三角形または三角形の頂角を面取りしてなる形状となっている。すなわち、単位光学要素13aは、導光板10の裏面に対して傾斜面13aa、13abを有して構成されている(図6参照)。従って、単位光学要素13aを介して導光板10から出射する光L31、L32は、例えば図6に光L61で示したように、導光板10から出射するときに屈折する。この屈折は、単位光学要素13aの並列方向において、シート面法線ndに近づく(法線ndとのなす角が小さくなる)屈折である。このような作用により、単位光学要素部13は、導光方向と直交する方向に沿った光の成分について、透過光の進行方向を正面方向側に絞り込むことができる。すなわち、単位光学要素部13は、導光方向と直交する方向に沿った光の成分に対して、集光作用を及ぼすようになる。
上述したように、以下の条件Aおよび条件Bの少なくとも一方が満たされる場合、単位光学要素部13は、導光板10から出光する光に対し、極めて効果的に上記の集光作用を及ぼすようになる(図6参照)。
条件A:断面三角形形状の頂角以外の角、すなわち、断面三角形形状の基部11上に位置する底角の角度θ1、θ2が、15°以上45°以下である。
条件B:単位光学要素13aの幅Waに対する、単位光学要素13aの高さHaの比(Ha/Wa)が、0.1以上0.5以下である。
以上のようにして、導光板10から出射する光の出射角度は、導光板10の単位光学要素13aの並列方向と平行な面において、正面方向を中心とした狭い角度範囲内に絞り込まれる。
次に、光源20から出射されて導光板10内を進む過程で導光板10の側面に達した光について考える。図5に光路例L51、L52を示した。導光板10の基部11の側面に達した光L51、L52は側面平滑層12に入射し平滑シート12aの面12ab(図4参照)で空気界面と全反射条件を満たして全反射する。このとき、面12abは上記のように平滑に形成されていることから、側面における全反射率、及び正反射率を高めることができる。これにより導光板10内に効率よく光を戻すことができ輝度向上を図ることができるとともに、面内均一性を向上させることが可能となる。
このとき、基部11と粘着部12bとの屈折率差が上記のように小さくされていればこれらの界面における反射を抑えることができ、さらに面内均一性を高めることが可能である。
図7を参照しつつ引き続き光路について説明する。導光板10の単位光学要素部13から出射した光は、その後、偏向光学シート30に入射する。偏向光学シート30の単位プリズム32aは、導光板10の単位光学要素13aと同様に、単位プリズム32aの入光面での屈折及び全反射によって透過光に対して集光作用を及ぼす。ただし、偏向光学シート30でその進行方向を変化させられる光は、偏向光学シート30のうち、単位プリズム32aの並列方向とは直交する面内の成分であり、導光板10で集光させられた成分とは異なる。すなわち、図7にL71で示したように、単位プリズム32aに入射した光は、単位プリズム32aと空気との屈折率差に基づいてその界面で全反射する。そのとき、単位プリズム32aの斜辺はシート面法線ndに対してθ4/2傾いているので、界面における反射光は入射光よりも法線ndに近付けられる角度となる。
つまり、導光板10は、導光板10の単位光学要素13aの並列方向と平行な面において、光の進行方向を正面方向を中心とした狭い角度範囲内に絞り込むようになる。その一方で、偏向光学シート30では、偏向光学シート30の単位プリズム32aの並列方向と平行な面において、光の進行方向を正面方向を中心とした狭い角度範囲内に絞り込むようになる。したがって、偏向光学シート30での光学的作用によって、導光板10で上昇された正面方向輝度を害することなく、さらに、正面方向輝度を上昇させることができる。
以上のように、面光源装置1によれば正面輝度およびその面内における均一性を高めることが可能となる。
また上記実施形態では側面平滑層12により導光板側面に平滑面を形成した例を説明した。しかし平滑面を得る手段はこれに限定されることなく他の手段が用いられてもよい。これには例えば基部11の側面を直接研磨して導光板の側面として平滑面としたり、ポリマー状の樹脂を塗布することにより基部の凹凸を埋めて当該樹脂により導光板の側面を得て平滑面としてもよい。
図8は、上記面光源装置1を具備する液晶表示装置100を説明する図である。液晶表示装置100は不図示の筐体の中に面光源装置1が具備され、該面光源装置1の観察者側に液晶パネル50、そのさらに観察者側に光学シート60が配置されている。
ここで液晶パネル50は公知の形態のものを適用することができる。ここで面光源装置1は面内均一性が高められた高い輝度の光で、これらが強く正面方向に集光されているので、液晶パネル50に好適な光を提供することができる。
光学シート60は液晶表示装置100の使用目的等により適宜機能性を有する光学シートが配置される。これには例えば視野角を向上するシート、コントラストを向上する光学シート、反射を防止する光学シート等を挙げることができる。通常のこれらのシートは複数積層されて多機能とされている。
実施例では、導光板の側面を平滑にした例(実施例1、実施例2)及び平滑にしなかった例(比較例1)について図1に示した構成の面光源装置を作製して正面輝度を測定した。ここで、導光板は51.5mm×79.0mmで厚さが0.55mmの大きさとした。また、光源としてLED(日亜化学工業製、NSSW206A)を用いた。
実施例1は、図4に示したように側面平滑層12を配置して導光板の側面とした。ここで基部、平滑シート、及び粘着部の粘着剤の材質等は次の通りである。
・基部:アクリル樹脂製、屈折率1.49
・粘着部:アクリル系粘着剤、屈折率1.47(日東電工株式会社、LUCIACS、CS9621T)
・平滑シート:ポリエチレンテレフタレート(PET)製、屈折率1.65
また平滑シートのうち、粘着部とは反対側の面である平滑面の表面粗さは、Rzで150nmであった。
実施例2は基部の側面を直接研磨して導光板の側面とした例である。基部の材質は実施例1と同じである。平滑面の表面粗さはRzで370nmであった。
比較例1は基部の側面を切断面のままとして導光板の側面とした例である。基部の材質は実施例1と同じである。側面の表面粗さはRzで1100nmであった。
図9に測定の条件(図9(a))と結果(図9(b))を示した。測定は図9(a)に示したように、導光方向及びこれに直交する方向の中央交点を原点とし、導光方向に直交する方向右方向をプラス方向、左方向をマイナス方向としてこの直線上における正面輝度分布を測定した。
正面輝度測定には輝度計(Radiant Imaging社製、ProMetric)を用いた。
図9(b)からわかるように、比較例1に対して実施例1、2ともに輝度及び面内均一性が向上している。側面平滑層を設けた実施例1が最も良い結果を得ることができた。
1 面光源装置
10 導光板
11 基部
12 側面平滑層
13 単位光学要素
20 光源
30 偏向光学シート
40 反射シート
50 液晶パネル

Claims (6)

  1. 出光面と該出光面の反対側の裏面とを有し、前記出光面と前記裏面との間に形成される、入光面、前記入光面の反対側の対向面、及び前記入光面と前記対向面とを渡すように形成される側面を備える導光板であって、
    前記側面は表面粗さがRzで380nm以下である平滑面とされている、導光板。
  2. 前記導光板の側面は、粘着剤で貼り付けられた、樹脂により形成されたシートにより形成されている請求項1に記載の導光板。
  3. 前記側面は紫外線硬化樹脂により形成されている、請求項1又は2に記載の導光板。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の導光板と、
    前記導光板の前記出光面に対向するように設けられる複数のプリズムが配列された光学シートと、を備える、面光源装置。
  5. 前記複数のプリズムの形状は、前記導光板の出光面に向けて突出している形状である請求項4に記載の面光源装置。
  6. 請求項4又は5に記載の面光源装置と、
    前記面光源装置の出光側に配置される液晶パネルと、を備える、
    液晶表示装置。
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