JP2014048959A - 座標入力装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1,第2のセンサバーそれぞれは、互いに長手方向に伸縮する機構、及びその両端部にセンサを有し、更に相手側のセンサからの投光された光を反射する再帰反射部を有する。第1のセンサバーの両端部に設けられセンサをセンサA,B、第2のセンサバーの両端部に設けられセンサをセンサC,Dと定義したとき、センサAからセンサCに向かう角度、センサBからセンサCに向か角度、センサCから見てセンサAとセンサBの成す角度を求め、センサCからセンサAに向かう角度、センサDからセンサAに向か角度、センサAから見てセンサCとセンサDの成す角度を求める。これらから、第1のセンサバーの折れ曲がりによるセンサAに対するセンサBの相対位置、第2のセンサバーの折れ曲がりによるセンサDに対するセンサCの相対位置の誤差を調整する。
【選択図】図15
Description
また、特許文献4ではセンサ部の取り付け角度のずれを、基準点等を設けることなしに検出する為に、センサ間での直接光と再帰反射部以外で反射した正規反射光から求める校正が示されている。
互いに長手方向に伸縮する機構を有する第1、第2のセンサバーで構成される座標入力装置であって、
ここで、前記第1,第2のセンサバーそれぞれは、その両端部に投光及び受光を行うためのセンサユニットを有すると共に、相手側のセンサバーのセンサユニットからの投光された光を反射する再帰反射部を前記長手方向に沿って有する;
前記第1のセンサバーの両端部に設けられセンサユニットをセンサユニット1A,1D、前記第2のセンサバーの両端部に設けられセンサをセンサユニット1B,1Cと定義したとき、
前記第1、第2のセンサバーを互いに対向するように配置した際の前記センサユニット1Aから前記センサユニット1Cに向かう角度、前記センサユニット1Dから前記センサユニット1Cに向か角度、前記センサユニット1Cから見て前記センサユニット1Aとセンサ1Dの成す角度を求める第1の角度検出手段と、
前記第1、第2のセンサバーを互いに対向するように配置した際の前記センサユニット1Bから前記センサユニット1Aに向かう角度、前記センサユニット1Cから前記センサユニット1Aに向か角度、前記センサユニット1Aから見て前記センサユニット1Bとセンサユニット1Cの成す角度を求める第2の角度検出手段と、
前記第1の角度検出手段で検出した角度から、前記第1のセンサバーの折れ曲がりによる前記センサユニット1Aに対するセンサユニット1Dの相対位置の誤差を調整し、
前記第2の角度検出手段で検出した角度から、前記第2のセンサバーの折れ曲がりによる前記センサユニット1Cに対するセンサユニット1Bの相対位置の誤差を調整する調整手段とを有する。
<装置構成の概略説明>
先ず、実施形態に係る座標入力装置の概略構成について図1を用いて説明する。
センサユニット1A〜1Dの構成について、図2を用いて説明する。各センサユニットは同じ構造であるので、ここではセンサユニット1Aについて説明する。センサユニット1Aは、大きく分けて投光部と受光部から構成される。
図1の制御・演算ユニット2A、2Bとセンサユニット1A〜1Dの間では、CCDの制御信号、CCD用クロック信号とCCDの出力信号、および、LEDの駆動信号がやり取りされている。なお、制御・演算ユニット2Aは、センサユニット1A,1Dと接続されていて、同様に制御・演算ユニット2Bは、センサユニット1B,1Cと接続されている。
図4はセンサユニットを制御する制御信号のタイミングチャートである。
角度計算にあたっては、まず、遮光範囲を検出する必要がある。
Dif_Data[N] = Cur_Data[N] - Ref_Data[N] …(1)
ここで、Dif_Data[N]は各画素における絶対変化量である。
Nrm_Data[N] = Dif_Data[N] / (Bas_Data[N] - Ref_Data[N]) …(2)
このデータに対して、閾値Vthrを適用して、その立ち上がり部と立下り部の画素番号から、両者の中央を入力画素として、角度を求める。
このまま中心画素Npを
Np = Nr + (Nf - Nr) / 2 …(3)
のように計算してもよいが、そうすると、画素間隔が最小の分解能になってしまう。より細かく中心画素を検出するために、それぞれの画素のレベルとその一つ前の画素のレベルを用い閾値を横切った仮想の画素番号を計算する。
Nrv = Nr-1 + ( Vthr - Lr-1 ) / ( Lr -Lr-1 ) … (4)
Nfv = Nf-1 + ( Vthr - Lf-1 ) / ( Lf -Lf-1 ) … (5)
と計算でき、仮想中心画素Npv
Npv = Nrv + ( Nfv - Nrv ) / 2 (6)
で決定される。
tanθ = ((((L5 * Npr + L4) * Npr + L3) * Npr + L2) * Npr + L1) * Npr + L0 …(7)
であらわす事ができる。
次にセンサバーにガタがある場合のセンサユニット1A〜1Dのセンサ座標の算出方法を、図10を用いて説明する。
θ2+θ3+θa−180=θe1+θe2
となる。ここで、θe1とθe2それぞれの角度は不明であるが、『θe1+θe2』は、上式のごとく、実測したθ2、θ3、θaの合算から「180」を減じることで求めることができる。
θ3=θ3’+θe1
と表わせる。既知の値『θe1+θe2』をθv1と表わし、センサバーの折れ曲がり位置が、その長手方向のほぼ中央部にあるとみなせる場合、θe1≒θe2となる。
θ3’=θ3−θe1≒θ3−1/2*θv1
として求めることができる。
XD=tanθ2/(tanθ2+tanθ3’)
=tanθ2/(tanθ2+tan(θ3−1/2*θv1))
YD=XD*tan(θ3−1/2・θv1)
なお、ここではセンサーユニットAを原点(0,0)としているので、調整対象はセンサーユニット1Dとなるが、センサーユニット1Aの位置を相対的に移動させても構わない。
θ1+θ4+θh−180=θe3+θe4
となる。ここで、θe3とθe4それぞれの角度は分からないが、『θe3+θe4』は上記の如く、実測したθ1+θ4+θhから180度を減じて求めることができる。
θ4=θ4’+θe4
と表わせる。既知の値『θe3+θe4』をθv2と表わし、センサバーの折れ曲がり位置が、その長手方向のほぼ中央部にあるとみなせる場合、θe3≒θe4となる。
θ4’=θ4−θe4≒θ4−1/2*θv2
XB=tan(θ4−1/2×θv2)/(tanθ1+tan(θ4−1/2*θv2))
YB=−XB×tanθ1
ここで、Y座標の値YBが負の値となるのは、センサユニット1Bが、センサユニット1Aと1Cを結ぶ線分の上方向に位置するためである。
上記で得られた角度データとセンサユニット座標から指示座標を算出する方法を説明する。
・センサユニット1Aと1Bの組み合わせの場合:
xpt=tanθpb/(tanθpa+tanθpb) …(8)
ypt=xpa*tanθpa …(9)
・センサユニット1Cと1Dの組み合わせの場合:
xpb=(YD-YC+XD*tanθpd+XC*tanθpc)/(tanθpd+tanθpc) …(10)
ypb=YC-(xpb-XC)*tanθpd …(11)
・センサユニット1Bと1Cの組み合わせの場合:
xpl=(tanθpb+XC*tanθpc-YC)/(tanθpb+tanθpc) …(12)
ypl=(1-xpl)*tanθpb …(13)
・センサユニット1Aと1Dの組み合わせの場合:
xpr=(YD+XD*tanθpd)/(tanθpa+tanθpd) …(14)
ypr=xpr*tanθpa …(15)
センサバーを伸縮自在にする場合、ガタが発生するとしても、その位置がセンサバーの長手方向の中央位置になるようにすることが望ましい(折れ曲がる位置から両端のセンサーユニットまでの距離が等しいことが望ましい)。理由は、センサユニット1Aの基準角度に対する90度の方向とセンサ間を結ぶ直線の誤差e1と、センサ1Dの基準角度に対する90度の方向とセンサ間を結ぶ直線の誤差e2が等しくできるからである。そこで、本実施形態では、仮にガタが発生するとしても、積極的に、その位置がセンサバーの中央位置にする方法を説明する。
実施形態3では、センサユニット1Aと1Dの基準角度の誤差が、センサバーの伸縮部を一番伸ばした時(最大伸長時)に最小となる様、伸縮部を一番伸ばした時にセンサバーの長手方向の中心でセンサバーの筺体が折れ曲がる構成を示す。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (5)
- 互いに長手方向に伸縮する機構を有する第1、第2のセンサバーで構成される座標入力装置であって、
ここで、前記第1,第2のセンサバーそれぞれは、その両端部に投光及び受光を行うためのセンサユニットを有すると共に、相手側のセンサバーのセンサユニットからの投光された光を反射する再帰反射部を前記長手方向に沿って有する;
前記第1のセンサバーの両端部に設けられセンサユニットをセンサユニット1A,1D、前記第2のセンサバーの両端部に設けられセンサをセンサユニット1B,1Cと定義したとき、
前記第1、第2のセンサバーを互いに対向するように配置した際の前記センサユニット1Aから前記センサユニット1Cに向かう角度、前記センサユニット1Dから前記センサユニット1Cに向か角度、前記センサユニット1Cから見て前記センサユニット1Aとセンサ1Dの成す角度を求める第1の角度検出手段と、
前記第1、第2のセンサバーを互いに対向するように配置した際の前記センサユニット1Bから前記センサユニット1Aに向かう角度、前記センサユニット1Cから前記センサユニット1Aに向か角度、前記センサユニット1Aから見て前記センサユニット1Bとセンサユニット1Cの成す角度を求める第2の角度検出手段と、
前記第1の角度検出手段で検出した角度から、前記第1のセンサバーの折れ曲がりによる前記センサユニット1Aに対するセンサユニット1Dの相対位置の誤差を調整し、
前記第2の角度検出手段で検出した角度から、前記第2のセンサバーの折れ曲がりによる前記センサユニット1Cに対するセンサユニット1Bの相対位置の誤差を調整する調整手段と、
を有することを特徴とする座標入力装置。 - 各センサは、自身が固定されたセンサバーの長手方向に対して直交する方向を基準の軸とし、当該基準の軸に対する他方のセンサバーに固定されたセンサの存在する方向の角度を検出することを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
- 前記第1,第2のセンサバーの長手方向に伸縮する機構は、両端部に設けられたセンサが、センサバーの中心の位置から等しい距離となることを維持しながら移動が可能になってることを特徴とする請求項1又は2に記載の座標入力装置。
- 前記第1,第2のセンサバーは、最大伸長時の折れ曲がる位置が、両端のセンサから等しい距離に位置することを特徴とする請求項2に記載の座標入力装置。
- 互いに長手方向に伸縮する機構を有する第1、第2のセンサバーで構成される座標入力装置の制御方法であって、
ここで、前記第1,第2のセンサバーそれぞれは、その両端部に投光及び受光を行うためのセンサユニットを有すると共に、相手側のセンサバーのセンサユニットからの投光された光を反射する再帰反射部を前記長手方向に沿って有する;
前記第1のセンサバーの両端部に設けられセンサユニットをセンサユニット1A,1D、前記第2のセンサバーの両端部に設けられセンサをセンサユニット1B,1Cと定義したとき、
前記第1、第2のセンサバーを互いに対向するように配置した際の前記センサユニット1Aから前記センサユニット1Cに向かう角度、前記センサユニット1Dから前記センサユニット1Cに向か角度、前記センサユニット1Cから見て前記センサユニット1Aとセンサ1Dの成す角度を求める第1の角度検出工程と、
前記第1、第2のセンサバーを互いに対向するように配置した際の前記センサユニット1Bから前記センサユニット1Aに向かう角度、前記センサユニット1Cから前記センサユニット1Aに向か角度、前記センサユニット1Aから見て前記センサユニット1Bとセンサユニット1Cの成す角度を求める第2の角度検出工程と、
前記第1の角度検出工程で検出した角度から、前記第1のセンサバーの折れ曲がりによる前記センサユニット1Aに対するセンサユニット1Dの相対位置の誤差を調整し、
前記第2の角度検出工程で検出した角度から、前記第2のセンサバーの折れ曲がりによる前記センサユニット1Cに対するセンサユニット1Bの相対位置の誤差を調整する調整工程と、
を有することを特徴とする座標入力装置の制御方法。
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