JP2014048763A - 入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、反り及び導電層の腐食を防止するとともに、引き出し部における引出配線の断線を防止することが可能な入力装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の入力装置10は、導電層32を備えるセンサフィルム30と、センサフィルム30から延出して設けられた引き出し部33と、センサフィルム30の表面側に形成された表面パネル20と、センサフィルム30の裏面側に形成された裏面パネル21と、を有し、引き出し部33には導電層32と電気的に接続された引出配線35が設けられており、表面パネル20及び裏面パネル21はセンサフィルム30と一体に樹脂成形されて、表面パネル20及び裏面パネル21の少なくとも一方には、引き出し部33を支持する支持部22、23が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、表面パネルを有する入力装置に関し、特に、外部回路と接続するための引き出し部を備える入力装置に関する。
現在、携帯機器等の電子機器の表示部として、画像やメニュー項目を直接指などで操作して座標入力を行うことが可能な入力装置が用いられている。このような入力装置として、入力位置情報を検出可能なセンサフィルムと表面パネルとを接着層を介して貼り合せた構成のものが知られている。
しかし、センサフィルムと表面パネルとを貼り合わせる際に気泡が混入するという問題や、センサフィルムと表面パネルとを貼り合わせる工程は煩雑であるため製造コストが増大するという問題があった。また、接着層の収縮や、センサフィルムと表面パネルとの熱膨張係数の違いにより反りが生じるという課題がある。さらに、センサフィルムには、入力位置情報を外部へと引き出すために、フレキシブル配線基板などの引き出し部が設けられている。引き出し部を外部の回路と接続する等、引き出し部に曲げ応力が加えられた場合、引き出し部と表面パネルとの角部において応力が集中して、引出配線の断線が発生するという課題がある。
図11には、特許文献1に記載されている従来例の入力装置110を示す。入力装置110は、表面パネル120に導電層132を直接コートする方法で形成されている。これにより、センサフィルムと表面パネルとを貼り合わせる工程が不要になり、気泡の発生の抑制及び製造工程の簡略化が可能となる。また、導電層132の外縁部には電極140が形成されており、電極140と引き出し部(フレキシブル配線基板)134とが接続されている。そして、表面パネル120の導電層132が形成された面には、接着層150を介してノイズ防止膜160が貼り合わされている。接着層150として光学透明接着剤(OCA)が用いられている。
特許文献2及び特許文献3には、表面パネルとセンサフィルムとを一体に樹脂成形した入力装置について開示されている。表面パネルとセンサフィルムとを一体に樹脂成形することによっても表面パネルとセンサフィルムとを貼り合わせる工程を省くことが可能である。また、特許文献2及び特許文献3に記載の入力装置において、センサフィルムに引き出し部が設けられた状態で一体に成形されて、成形後において、表面パネルの外方に引き出し部が引き出されている。
特開2011−100433号公報 特開2012−011691号公報 特開2009−130283号公報
しかしながら、図11に示す特許文献1に記載の入力装置110においては、接着層150を介して表面パネル120とノイズ防止膜160とを貼り合わせている。そのため、接着層150の収縮や、表面パネル120、接着層150及びノイズ防止膜160の熱膨張のばらつきに起因して入力装置110に反りが発生するという課題が依然として残っている。
また、入力装置110に反りが発生している場合、引き出し部134の表面側と裏面側とで応力の差が発生している状態であり、角部136、137に応力が常に加えられることになる。この場合、引き出し部134の引出配線の断線が生じ易くなる。そして、引き出し部134を液晶表示装置などの外部回路に接続するために曲げ応力が加えられたときに、角部136、137に応力が集中して断線が発生するという課題が生じる。
特許文献2に記載の入力装置においては、表面パネルとセンサフィルムとを一体に成形しており、センサフィルムは表面パネルの裏面側において面一となるように埋め込まれている。しかし、センサフィルムと表面パネルとの間に接着層を介在させて成形しているため、接着層の収縮により反りが発生してしまう。また、センサフィルム、接着層、及び表面パネルの熱膨張が異なるため反りが発生する。さらに、引き出し部の断線の課題については、上記の特許文献1と同様である。
また、特許文献1及び特許文献2においては、接着層を介してセンサフィルムと表面パネルとを貼り合わせている。これにより、高温高湿環境において、接着層を介して水分が侵入し、あるいは接着層に含まれる成分によりセンサフィルムの導電層が腐食するという課題が生じる。
特許文献3において、外観を成す第1のフィルムと、導電層を備えたセンサフィルムと、第1のフィルムとセンサフィルムとの間に設けられたベースとが一体に樹脂成形された静電センサについて開示されている。この場合、静電センサの厚み方向における熱膨張は対称性を有しており、反りは発生しない。しかし、引き出し部が静電センサの裏面側に折り曲げられており、折り曲げられた部分において応力集中が発生し引出配線の断線が発生し易くなるという課題が残る。
本発明は、上記課題を解決し、反り及び導電層の腐食を防止するとともに、引き出し部における引出配線の断線を防止することが可能な入力装置を提供することを目的とする。
本発明の入力装置は、導電層を備えるセンサフィルムと、前記センサフィルムから延出して設けられた引き出し部と、前記センサフィルムの表面側に形成された表面パネルと、前記センサフィルムの裏面側に形成された裏面パネルと、を有し、前記引き出し部には前記導電層と電気的に接続された引出配線が設けられており、前記表面パネル及び前記裏面パネルは前記センサフィルムと一体に樹脂成形されて、前記表面パネル及び前記裏面パネルの少なくとも一方には、前記引き出し部を支持する支持部が形成されていることを特徴とする。
これによれば、接着層を介在させることなく表面パネル、センサフィルム、及び裏面パネルが一体に樹脂成形されるため、接着層の収縮による反りの発生を防止することができる。また、厚み方向における構成の対称性を向上させることができるため、熱膨張のばらつきによる反りの発生を防止することができる。そして引き出し部を支持する支持部が形成されているため、引き出し部が表面パネル及び裏面パネルの外方に引き出されて形成される引き出し部と表面パネル及び裏面パネルとの角部において応力が集中することを防止できる。よって、引き出し部の引出配線に応力が集中することを防止して、引出配線の断線を防止することが可能である。また、接着層を用いずに裏面パネルを設けており、水分の侵入や接着剤に含まれる成分に起因する導電層の腐食を防止することができる。
本発明の入力装置によれば、反り及び導電層の腐食を防止するとともに、引き出し部における引出配線の断線を防止することが可能である。
本発明の入力装置において、前記支持部は、前記引き出し部の幅方向において、前記引出配線と間隔を設けて形成されていることが好適である。これによれば、支持部を引出配線と間隔を設けて形成して、前記支持部の近傍において応力を集中させることにより、引出配線に応力が集中することを防止して断線を防ぐことができる。
前記引き出し部の幅方向において第1の支持部と第2の支持部とが間隔を設けて形成されており、前記引出配線は前記第1の支持部と前記第2の支持部との間に位置して形成されていることが好ましい。こうすれば、第1の支持部と第2の支持部との間に位置する引出配線に応力が集中することを確実に防止して、断線を防ぐことができる。
前記支持部は、前記引き出し部の幅方向において中央部に形成されており、前記引出配線は、前記支持部よりも前記引き出し部の幅方向両端側に形成されていることが好ましい。引き出し部の幅方向中央部において前記支持部の近傍に応力を集中させることにより、引出配線層に応力が集中することを確実に防止して、断線を防ぐことができる。
前記支持部は、前記表面パネルまたは前記裏面パネルから離れるにしたがって、その厚さが薄くなるように形成されていることが好適である。こうすれば、引き出し部にかかる応力を効果的に分散させることができ、引出配線の断線を抑制することができる。
前記引き出し部は、前記センサフィルムの一部を外方に延出させて形成されていることが好適である。これによれば、表面パネル及び裏面パネルとで挟まれる領域において、引き出し部とセンサフィルムとの接続部を設ける必要がない。したがって、表面パネル及び裏面パネルとセンサフィルムとを一体に樹脂成形する際の接続の不具合を防止して、樹脂成形を容易に行うことができる。
前記引き出し部は、前記センサフィルムに電気的に接続されたフレキシブル配線基板であることが好ましい。これによれば、引き出し部における耐熱性、耐湿性を向上させることができる。よって、入力装置を携帯機器等に組み込む工程を容易に行うことができ、また、フレキシブル配線基板に部品の実装を行うことが可能である。
本発明によれば、反り及び導電層の腐食を防止するとともに、引き出し部における引出配線の断線を防止することが可能な入力装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における入力装置の平面図である。 図1のII−II線で切断したときの入力装置の断面図である。 第1の実施形態における入力装置の第1の変形例を示す断面図である。 第1の実施形態における入力装置の第2の変形例を示す断面図である。 第1の実施形態における入力装置の第3の変形例を示す断面図である。 第2の実施形態における入力装置の平面図である。 第2の実施形態における入力装置の変形例を示す平面図である。 図7に示す、第2の実施形態の変形例における、引き出し部の応力の分布を示すシミュレーション図である。 比較例の入力装置における、引き出し部の応力の分布を示すシミュレーション図である。 入力装置の製造方法を示す工程図である。 従来例の入力装置の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明をする。なお、各図面の寸法比率は、図面を見やすくするために適宜変更して示しており、特に入力装置の厚さ方向を拡大して示している。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における入力装置10の平面図である。図2は、図1のII−II線で切断して矢印方向から見たときの入力装置10の断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の入力装置10は、導電層32を備えるセンサフィルム30と、センサフィルム30の表面側(図2のZ1側)に形成された表面パネル20と、センサフィルム30の裏面側(図2のZ2側)に形成された裏面パネル21とを有して構成されている。表面パネル20の表面20aは、操作者が入力操作を行う操作面であり、また、裏面パネル21はセンサフィルム30を保護するために設けられている。
センサフィルム30は、静電容量値の変化に基づいて入力位置を検知する静電センサであり、表面パネル20の表面20aに操作者の指などを接触又は接近させて入力操作を行ったときの入力位置情報を検知することができる。センサフィルム30は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂フィルムからなる基材31と、基材31の裏面側に形成された導電層32とを有して構成される。基材31の厚さは、例えば0.05mm〜0.2mm程度である。
導電層32のパターンは、図示していないが、例えば、菱形のパターンを複数形成して、図1のX1−X2方向に連結した第1のパターンとY1−Y2方向に連結した第2のパターンとを、交差するように形成することができる。これにより、静電容量値の変化に基づいて入力位置を検知することができる。また、導電層32のパターンはこれに限定されず、一般的に静電センサに用いられるパターンであれば良く、例えば棒状、三角形状などのパターンを用いて静電容量を有するように形成することができる。導電層32は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料を用いて、スパッタ法等の薄膜法や、透明導電材料を含む溶液を塗布する塗布法により形成される。
図1及び図2に示すように、入力装置10には入力位置情報を外部に引き出すための引き出し部33が形成されている。引き出し部33は、センサフィルム30の基材31の一部を外方に延出させて形成されており、本実施形態において、基材31のX2方向の端部を延出させて形成されている。引き出し部33は、表面パネル20及び裏面パネル21の平面形状よりも外方に延出しており、外部回路と接続可能となっている。
引き出し部33の裏面側には、複数の引出配線35が形成されており、引出配線35は導電層32と電気的に接続されている。これにより、入力位置情報が電気信号として外部回路に出力される。引出配線35には、Ag、Cu等の金属材料が用いられており、導電層32と同様にスパッタ法等の薄膜法により形成される。また、スクリーン印刷等の印刷法により形成することも可能である。
表面パネル20及び裏面パネル21には、引き出し部33を支持する支持部22、23が一体に形成されている。支持部22は、表面パネル20のX2方向の側面において、表面パネル20と一体に形成されており、支持部22と引き出し部33とが密着、または当接している。また、支持部23も同様に、裏面パネル21のX2方向の側面において、裏面パネル21と一体に形成されている。図1に示すように、支持部22及び支持部23は、引き出し部の幅方向と同等の幅を有して形成されている。そして、図2に示すように、表面パネル20及び裏面パネル21の側面よりも外方に延出する引き出し部33は、支持部22及び支持部23によって表裏面を挟まれるように支持されている。
引き出し部33を外部の液晶表示装置などに接続する際には、引き出し部33を裏面側に曲げる必要がある。図11に示す従来例の入力装置110と同様に、支持部22及び支持部23を設けていない場合には、引き出し部33が引き出されて形成される、表面パネル20の側面と引き出し部33との角部36あるいは裏面パネル21の側面と引き出し部33との角部37において応力が集中しやすくなる。そして、応力集中した箇所で引出配線35の断線が生じる。
本実施形態において、図1及び図2に示すように、支持部22及び支持部23を設けることにより、引き出し部33を曲げた場合において引き出し部33に加えられる応力を支持部22及び支持部23の延出方向(X2方向)に分散することができる。よって、引き出し部33が引き出されて形成される角部36、37において、引出配線35に応力が集中することを防止して、引出配線35の断線を防止することができる。
支持部22及び支持部23の厚さは、0.03mm〜0.2mm程度に形成することが好ましい。また、支持部22及び支持部23の延出する長さは0.2mm〜2mm程度が好ましい。この範囲であれば、入力装置10の小型化、薄型化の妨げとはならずに、引出配線35の断線を効果的に防止することができる。
なお、本実施形態において、表面パネル20に支持部22が形成され、かつ、裏面パネル21に支持部23が形成されているが、これに限定されず、表面パネル20または裏面パネル21のいずれか一方に形成した場合であっても、引出配線35に応力が集中することを防止して、引出配線35の断線が抑制される。
また、本実施形態の入力装置10において、表面パネル20及び裏面パネル21は、センサフィルム30と一体に樹脂成形されている。これにより、接着層を介在させることなく表面パネル20、センサフィルム30、及び裏面パネル21が一体に樹脂成形されるため、接着層の収縮による反りの発生を防止することができる。また、厚み方向における構成の対称性を向上させることができることから、熱膨張のばらつきを低減させて、反りの発生を防止することができる。
また、接着層を用いずに裏面パネル21が設けられており、水分の侵入や接着剤に含まれる成分に起因する導電層32の腐食を防止して、導電層32を保護することができる。
引き出し部33は、センサフィルム30の基材31の一部について平面形状を図1のX2方向に延出させて形成されている。これによれば、表面パネル20及び裏面パネル21とセンサフィルム30とが一体に樹脂成形される領域において、引き出し部33とセンサフィルム30との接続部を設ける必要がない。したがって、表面パネル20及び裏面パネル21とセンサフィルム30とを一体に樹脂成形する際の接続の不具合を防止して、樹脂成形を容易に行うことができる。
以上のように、本実施形態の入力装置10によれば、反り及び導電層32の腐食を防止するとともに、引き出し部33における引出配線35の断線を防止することが可能である。
図3は、第1の実施形態における入力装置10の第1の変形例を示す断面図である。第1の変形例における入力装置10は、支持部22及び支持部23の形状が異なっている。図3に示すように、本変形例の入力装置10において、支持部22及び支持部23は表面パネル20または裏面パネル21から離れるにしたがって、その厚さが薄くなるように形成されている。
このような形状にすることにより、支持部22及び支持部23の延出する方向(X2方向)において剛性を変化させることができる。すなわち、支持部22及び支持部23の延出する方向(X2方向)の端部近傍においては、引き出し部33は比較的曲がりやすく、表面パネル20の側面および裏面パネル21の側面の近傍において引き出し部33は曲がりにくくなる。よって、引き出し部33にかかる応力をより効果的に分散させることができ、引出配線35の断線を抑制することができる。
なお、図3に示す支持部22及び支持部23は、その断面形状を三角形状としているが、これに限られず、円弧状の曲面を有する形状や、階段状に形成して厚さを変化させる形状であっても同様の効果を奏する。
図4は、第1の実施形態における入力装置10の第2の変形例を示す断面図である。第2の変形例の入力装置10において、引き出し部33がフレキシブル配線基板34である点で異なっている。フレキシブル配線基板34は、ベースフィルムとカバーフィルムとの間に引出配線35が引き回されて構成され、引出配線35はフレキシブル配線基板34の端部において接続端子として露出している。そして、センサフィルム30の基材31に形成された接続部38と引出配線35の接続端子とが電気的に接続されている。これにより、入力位置情報が外部へ出力される。
フレキシブル配線基板34を用いることにより、引き出し部33における耐熱性、耐湿性を向上させることができる。そのため、携帯電話機などの情報端末装置に組み込む際に組み立てが容易である。また、IC(Integrated Circuit)や部品をフレキシブル配線基板34に実装することも可能である。
図5は、第1の実施形態における入力装置10の第3の変形例を示す断面図である。図1から図4に示す入力装置10において、表面パネル20及び裏面パネル21の側面から引き出し部33が引き出されているが、図5に示す第3の変形例のように、裏面パネル21の裏面21aから引き出し部33を引き出すこともできる。このような態様とすることにより、引き出し部33を側面に形成する場合に比べて入力装置10の平面形状の小型化が容易である。
本変形例の入力装置10において、引き出し部33を支持する支持部22及び支持部23は裏面パネル21の裏面21aに形成されている。この場合であっても、支持部22及び支持部23を形成することにより、引出配線35への応力の集中を抑制して、断線を防止することができる。
<第2の実施形態>
図6は、第2の実施形態における入力装置11の平面図である。本実施形態において、支持部22及び支持部23は、第1の実施形態と同様に表面パネル20の側面及び裏面パネル21の側面において形成されている。本実施形態の支持部22及び支持部23は引き出し部33の幅方向の寸法よりも小さい幅方向の寸法で形成されている。ここで、引き出し部33、支持部22及び支持部23の延出する方向をX1−X2方向とし、幅方向はY1−Y2方向とする。
図6に示すように、本実施形態において、支持部22及び支持部23は、引き出し部33の幅方向において中央部に形成されており、引出配線35は、支持部22及び支持部23よりも引き出し部33の幅方向両端側に形成されている。また、支持部22及び支持部23は、引き出し部33の幅方向において引出配線35と間隔を設けて形成されている。
本実施形態の入力装置11によれば、支持部22及び支持部23は引き出し部33よりも小さい幅寸法で形成されているため、引き出し部33を曲げる応力が加えられたときに、支持部22及び支持部23の近傍において、引き出し部33の幅方向中央部に応力が集中する。そして、引出配線35は支持部22及び支持部23と間隔を設けて形成されていることから、引出配線35が形成されていない部分に応力を集中させて、引出配線35に応力が集中することを防止できる。よって、引出配線35の断線を防ぐことができる。
なお、本実施形態においても、接着層を介在させることなく表面パネル20、センサフィルム30、及び裏面パネル21が一体に樹脂成形されているため、接着層の収縮による反りの発生を防止することができる。また、厚み方向における構成の対称性を向上させることができ、これにより、熱膨張のばらつきを抑制して、反りの発生を防止することができる。また、接着層を用いずに裏面パネル21が設けられており、水分の侵入や接着剤に含まれる成分に起因する導電層32の腐食が防止される。
本実施形態において、図6に示すように、支持部22の平面形状は延出方向端部において半円形状に形成されており、こうすれば、支持部22の近傍においても局所的な応力集中を防止できる。ただし、このような図6に示す平面形状以外、例えば三角形状、四角形状等であっても、引出配線35への応力集中を防ぐことができる。
図7は、第2の実施形態における入力装置11の変形例を示す平面図である。本変形例は、図6に示す第2の実施形態と比較して、表面パネル20の側面に第1の支持部24及び第2の支持部25が形成されている点で異なっている。図7に示すように、引き出し部33の幅方向において第1の支持部24と第2の支持部25とが間隔を設けて形成されている。そして、引出配線35は第1の支持部24と第2の支持部25との間に位置して形成されている。また、図7に示すように、第1の支持部24及び第2の支持部25よりも幅方向端部側においても引出配線35が形成されている。なお、裏面パネル21の側面にも同様に第1の支持部26及び第2の支持部27が形成されている。
この場合であっても、引き出し部33を曲げる応力が加えられたときに、第1の支持部24及び第2の支持部25の近傍において応力が集中する。引出配線35は、第1の支持部24と第2の支持部25との間に位置して、また、第1の支持部24と第2の支持部25よりも両端側に形成されている。よって、引出配線35が形成されていない部分に応力を集中させて、引出配線35に応力が集中することを防止できる。したがって、引出配線35の断線を防ぐことができる。
図8には、図7に示す入力装置11について、引き出し部33を曲げたときに発生する応力の分布をシミュレーションした結果を示す。図9には、比較例として、第1の支持部24及び第2の支持部25を形成していない入力装置111について、引き出し部33における応力の分布をシミュレーションした結果を同様に示す。なお、図8に示す本実施形態の入力装置11と、図9に示す比較例の入力装置111とは、第1の支持部24及び第2の支持部25の有無のみが異なっており、その他は同じ構成としている。
図9に示すように、比較例の入力装置111では、引き出し部33と表面パネル20との角部36の近傍で35〜45×10N/mの高い応力が集中して発生していることが示されている。引出配線35(図8、図9では省略して示す)は、この応力が集中している部分を横断して形成されているため、断線が生じ易くなっている。
これに対して、図8に示す本実施形態の入力装置11においては、引き出し部33を曲げることにより生じる応力が、第1の支持部24、26及び第2の支持部25、27の延出方向の端部24a、25a近傍で集中する。比較例の入力装置111に比べて、図8に示すように狭い範囲に応力が集中するため、より大きい応力(35〜55×10N/m)が集中している。これにより、引き出し部33が引き出されている端部(引き出し部33と表面パネル20との角部36)では、10×10N/m以下の小さい応力に抑えられており、角部36における引出配線35の断線を防止できる。また、引出配線35は、第1の支持部24と第2の支持部25との間に位置して、また、第1の支持部24及び第2の支持部25よりも両端側に形成されている。よって、第1の支持部24、26及び第2の支持部25、27の延出方向の端部24a、25a近傍に応力を集中させて、引出配線35への応力集中を防止できる。したがって、引出配線35の断線を防ぐことができる。
<入力装置の製造方法>
図10は、入力装置10の製造方法を示す工程図であり、センサフィルム30と表面パネル20及び裏面パネル21とを一体に樹脂成形する工程を示す。図10(a)の工程では、第1の凹部51aを有する第1の金型51と第2の凹部52aを有する第2の金型52との間にセンサフィルム30を配置する。第1の凹部51aは、表面パネル20を形成するために、また、第2の凹部52aは裏面パネル21を形成するために設けられている。そして、第1の金型51及び第2の金型52には、支持部22、23に対応する形状の傾斜部51b、52bが設けられている。
センサフィルム30の基材31の平面形状は、図1、図6等に示す表面パネル20及び裏面パネル21よりも大きい形状で形成されており、第1の凹部51a及び第2の凹部52aの外側で位置決めピン(図示しない)等により位置決め固定される。
図10(b)の工程では、第1の金型51と第2の金型52とを型締めして、ゲート53、54から溶融樹脂55を射出する。溶融樹脂55には、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)等を用いることができる。溶融樹脂55は、第1の凹部51a及び第2の凹部52aの内部に充填されるとともに、射出圧力により、傾斜部51b、52bにも充填される。その後、所定の温度まで冷却し、第1の金型51と第2の金型52とを離型する。そして、表面パネル20及び裏面パネル21の外側にはみ出した基材31、樹脂のバリなどを除去する。このようにして、センサフィルム30、表面パネル20、裏面パネル21が一体に成形された入力装置10を得ることができる。
以上のような入力装置10の製造方法によれば、接着層を介在させることなく表面パネル20、センサフィルム30、及び裏面パネル21が一体に樹脂成形され、また、厚み方向における構成の対称性を向上させることができる。よって、接着層の収縮による反りの発生を防止することができる。また、熱膨張の厚み方向におけるばらつきを抑制して、反りの発生を防止することができる。
また、接着層を用いずに裏面パネル21が設けられており、水分の侵入や接着剤に含まれる成分に起因する導電層32の腐食を防止して、導電層32を保護することができる。
10、11 入力装置
20 表面パネル
21 裏面パネル
22、23 支持部
24、26 第1の支持部
25、27 第2の支持部
30 センサフィルム
31 基材
32 導電層
33 引き出し部
34 フレキシブル配線基板
35 引出配線
36、37 角部
51 第1の金型
51a 第1の凹部
52 第2の金型
52a 第2の凹部
55 溶融樹脂

Claims (7)

  1. 導電層を備えるセンサフィルムと、
    前記センサフィルムから延出して設けられた引き出し部と、
    前記センサフィルムの表面側に形成された表面パネルと、
    前記センサフィルムの裏面側に形成された裏面パネルと、を有し、
    前記引き出し部には前記導電層と電気的に接続された引出配線が設けられており、
    前記表面パネル及び前記裏面パネルは前記センサフィルムと一体に樹脂成形されて、
    前記表面パネル及び前記裏面パネルの少なくとも一方には、前記引き出し部を支持する支持部が形成されていることを特徴とする入力装置。
  2. 前記支持部は、前記引き出し部の幅方向において、前記引出配線と間隔を設けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記引き出し部の幅方向において第1の支持部と第2の支持部とが間隔を設けて形成されており、前記引出配線は前記第1の支持部と前記第2の支持部との間に位置して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記支持部は、前記引き出し部の幅方向において中央部に形成されており、前記引出配線は、前記支持部よりも前記引き出し部の幅方向両端側に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の入力装置。
  5. 前記支持部は、前記表面パネルまたは前記裏面パネルから離れるにしたがって、その厚さが薄くなるように形成されていることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の入力装置。
  6. 前記引き出し部は、前記センサフィルムの一部を外方に延出させて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の入力装置。
  7. 前記引き出し部は、前記センサフィルムに電気的に接続されたフレキシブル配線基板であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の入力装置。
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