JP2014048720A - アプリケーションプログラムの利用実績評価システム - Google Patents

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Abstract

【課題】アプリケーションについて不正操作の影響を排除した正しい評価を行う。
【解決手段】情報処理装置300は、提供サーバ100から所望のアプリケーションをダウンロードしてファイル格納部340にインストールする。ユーザが所望のアプリケーションを利用するために起動指示を与えると、プログラム実行部350が、起動対象プログラムをメモリ360上に展開して実行する。メモリ360には、各プログラムの起動時および終了時を示すログ情報LOGが記録される。利用実績収集報告部330は、このログ情報LOGを評価サーバ200に報告する。評価サーバ200では、多数の情報処理装置300から収集したログ情報LOGを解析して、各アプリケーションについて、ユーザ数、起動回数、累積利用時間などを集計し、集計結果を評価指標として提示する。利用時間帯などが不自然なログ情報については、集計対象から除外する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アプリケーションプログラムの利用実績を評価するシステムに関し、特に、個々の情報処理装置にインストールされているアプリケーションプログラムの利用実績情報を収集して、これを評価する技術に関する。
汎用の情報処理装置は、多数のユーザによってそれぞれ様々な用途に利用されている。このため、多くの情報処理装置では、ユーザごとにそれぞれ所望のアプリケーションプログラムを、必要に応じて適宜インストールできるようにし、装置全体をOSプログラムによって管理するという形態を採用している。たとえば、汎用のパソコン、タブレット型情報端末装置、携帯電話などの電子機器は、いずれもこのような形態を採る情報処理装置の代表的存在である。
特に、ここ数年は、携帯電話の中でもスマートフォンの普及が目覚ましく、今後は、1人1台の割合まで普及が進むものと予想される。スマートフォンは、従来のパソコン並みの処理機能を有しており、パソコンと同様に、OSプログラムの制御下で、ユーザが所望のアプリケーションプログラムを実行させることができる。たとえば、米国グーグル社が提供しているアンドロイドOS(登録商標)や、米国アップル社が提供しているiOS(登録商標)は、スマートフォンの代表的なOSプログラムとして普及している。
このようなスマートフォンをはじめとする汎用の情報処理装置では、必要に応じて、インターネット経由で新たなアプリケーションプログラムをダウンロードして利用することができる。このため、ネット上には様々なアプリケーション配布サイトが開設されており、多数のアプリケーションプログラムが登録されている。プログラム製作者は、開発したアプリケーションプログラムを任意の配布サイトで公開して多数のユーザに配布することができ、ユーザは任意の配布サイトから所望のアプリケーションプログラムをダウンロードして利用することができる。このようなアプリケーションプログラムの配布形態は、今後も益々普及してゆくものと予想される。
インターネット経由で多数のアプリケーションプログラムが公開されるようになると、ユーザは、ダウンロードする前に、個々のアプリケーションプログラムに関する評価や格付けの情報を得たいと思うであろう。ネット上で公開されているアプリケーションプログラムには、極めて優良なものから粗悪なものまで含まれており、正に、玉石混淆の状態である。したがって、公開されている個々のアプリケーションプログラムについて、ユーザが、何らかの評価を得たいと欲するのは当然である。
一般に、インターネット上のサイトで公開した個々のコンテンツやプログラムについての評価をユーザに提供する方法としては、現時点までに行われたダウンロードの合計数を表示する方法が知られている。たとえば、下記の特許文献1には、インターネット経由でユーザにコンテンツの配布を行うコンテンツサーバにおいて、個々のコンテンツについてダウンロードが行われた回数を集計し、その結果に基づいてランキングを行い、ランキングの順位に応じてコンテンツを並べて表示する技術が開示されている。実際、アプリケーションプログラムを配布する多くのサイトにおいても、個々のアプリケーションプログラムについてのダウンロード数を集計して表示する方法が採られている。ユーザには、ダウンロード数の多いアプリケーションプログラムほど優良なソフトウェアであるとの判断を行うための一般的な指標が提示されることになる。
一方、既にダウンロードを行ったユーザからの評価を収集して提示する方法も知られている。たとえば、下記の特許文献2には、ネットワークを介してユーザから集めた複数のソフトウェアの評価に関するアンケートに含まれている得点を集計して、各ソフトウェアの格付けを行う技術が開示されている。また、ソフトウェアに限らず、様々な商品をネットワーク上で紹介したり販売したりするサイトにおいても、ユーザからのコメントを掲載して、これから購入を検討しているユーザの評価の材料に供する方法が採用されている。ユーザは、他のユーザのコメントの内容を参照して、個々の商品を評価することができる。
特開2008−83738号公報 特開2002−117171号公報
上述したように、個々のアプリケーションプログラムについての評価や格付けの情報は、これらアプリケーションプログラムの導入を検討しているユーザにとって非常に重要である。そして、このような評価や格付けを行う方法として、ダウンロード数を計数したり、ユーザから得点やコメント等の評価結果を収集したりする方法は、非常に効率的な方法と言える。
しかしながら、上記各方法は、アプリケーションプログラムをダウンロードしたり、その評価を行ったりするユーザが、あくまでも善意のユーザであることを前提としたものであり、実用上は、必ずしも正確な評価や格付けを行うことができない。たとえば、アプリケーションプログラムの開発者自身が、自己のアプリケーションプログラムの評価を不正に高める目的で、無意味なダウンロードを繰り返し行うケースもあろう。あるいは、自己のアプリケーションプログラムについて、好意的なコメントを投稿したり、高得点の評価を与えたりするケースもあろう。逆に、ライバル会社のアプリケーションプログラムについては、否定的なコメントを投稿したり、低得点の評価を与えたりするケースもあろう。また、最近では、そのような不正な操作を請け負う業者の存在も問題となってきている。
通常、配布サーバは、各アプリケーションプログラムについてのダウンロード数や評価得点を機械的に集計し、また、投稿されたコメントを機械的に表示する処理を行う。したがって、上述したように、不正な方法で意図的に評価結果を操作するために、無意味なダウンロード、虚偽の得点評価、虚偽のコメント投稿があったとしても、従来の方法では防ぐことが困難である。
このように、アプリケーションプログラムの評価に対する不正操作が行われると、ユーザは、不正な評価に誘導されて、さして優良でもないアプリケーションプログラムを優良なプログラムと誤解してダウンロードして利用することになる。その結果、当該アプリケーションプログラムを利用したユーザは、高評価を得ているアプリケーションプログラムの品質に不満をもち、他のアプリケーションプログラムの購入にも消極的になるばかりか、アプリケーションプログラムの配布サイトに対しても不信感を抱くことになる。逆に、優良なプログラムに対して評価を低下させる不正操作が行われると、優良であるにもかかわらず、ユーザは、不正な評価に誘導されて利用を躊躇することになってしまう。こうして、ユーザは、各アプリケーションプログラムが優良か否かを判定する指標が信用できなくなり、結局は、配布サイトの発展が阻害されることになる。
更なる問題は、上述した不正操作により、いわゆるマルウェアと呼ばれている、ユーザに害を与える可能性のあるソフトウェアを誤って利用してしまう可能性が高まる点である。配布サイトに登録したマルウェアの製作者が、当該マルウェアの評価を高くする不正操作を行うと、ランキングが向上し、一見したところ優良なソフトウェアのように見えてしまう。このため、マルウェアを利用するユーザが増え、被害を助長する結果となる。
そこで本発明は、アプリケーションプログラムについて、不正操作の影響を排除した正しい評価を行うことが可能な評価システムを提供することを目的とする。
(1) 本発明の第1の態様は、アプリケーションプログラムの実行機能をもった情報処理装置と、この情報処理装置に対してネットワークを介して情報のやりとりを行うアプリケーション評価サーバと、によって構成され、情報処理装置におけるアプリケーションプログラムの利用実績を評価する利用実績評価システムにおいて、
情報処理装置には、
ネットワークを介してアプリケーション評価サーバと通信する端末側通信部と、
アプリケーションプログラムおよびデータファイルを格納するファイル格納部と、
ユーザからの指示を入力するとともにユーザへの情報提示を行う入出力インターフェイスと、
アプリケーションプログラムおよびデータファイルを展開するためのメモリと、
ユーザからの指示に基づいて、利用対象となるアプリケーションプログラムをファイル格納部から読み出してメモリに展開する起動処理を行った後に、メモリ上に展開されたプログラムを実行し、実行結果として得られた情報をユーザに提示するプログラム実行部と、
プログラム実行部によるアプリケーションプログラムの利用実績を収集し、これを端末側通信部を介してアプリケーション評価サーバに送信して報告する利用実績収集報告部と、
を設け、
アプリケーション評価サーバには、
ネットワークを介して情報処理装置と通信するサーバ側通信部と、
情報処理装置から送信されてきた利用実績を格納する利用実績格納部と、
利用実績格納部に格納されている利用実績を集計する利用実績集計部と、
利用実績集計部による集計結果を提示する利用実績提示部と、
を設け、
プログラム実行部は、個々のアプリケーションプログラムの起動時および終了時を示すログ情報をメモリもしくはファイル格納部に記録し、
利用実績収集報告部は、ログ情報もしくはログ情報に基づいて導出される情報を利用実績として収集するようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述した第1の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績集計部が、利用実績に基づいて、各アプリケーションプログラムについてのユーザ数を集計し、
利用実績提示部が、各アプリケーションプログラムについて、ユーザ数を提示するようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、上述した第1または第2の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績集計部が、利用実績に基づいて、各アプリケーションプログラムについての起動回数を集計し、
利用実績提示部が、各アプリケーションプログラムについて、起動回数の全ユーザ合計値もしくはユーザ平均値またはその双方を提示するようにしたものである。
(4) 本発明の第4の態様は、上述した第1〜第3の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績集計部が、利用実績に基づいて、各アプリケーションプログラムについての累積利用時間を集計し、
利用実績提示部が、各アプリケーションプログラムについて、累積利用時間の全ユーザ合計値もしくはユーザ平均値またはその双方を提示するようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述した第1〜第4の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績提示部が、ユーザ数、起動回数、もしくは累積利用時間のランキングを、順位通りにアプリケーションプログラム名を並べることにより提示するようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、上述した第1〜第5の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、個々の利用実績について適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外するようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、上述した第6の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、利用実績についての適格性判定として、当該利用実績に係るアプリケーションプログラムの起動時から終了時に至るまでの連続起動時間が、当該アプリケーションプログラムについて予め設定されている所定の上限時間を超えた場合には不適格とする判定を行うようにしたものである。
(8) 本発明の第8の態様は、上述した第6の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、利用実績についての適格性判定として、当該利用実績に係るアプリケーションプログラムの起動時から終了時に至るまでの利用時間帯が、当該アプリケーションプログラムについて予め設定されている所定の不適格時間帯に重なる場合には不適格とする判定を行うようにしたものである。
(9) 本発明の第9の態様は、上述した第6の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、同一の情報処理装置で利用されている全アプリケーションプログラムの累積利用時間を合計した総累積利用時間に対する特定のアプリケーションプログラムの累積利用時間の割合が所定の基準割合を超える場合、もしくは、同一の情報処理装置で利用されている全アプリケーションプログラムの起動回数を合計した総起動回数に対する特定のアプリケーションプログラムの起動回数の割合が所定の基準割合を超える場合、もしくは、その双方が満たされた場合に、当該情報処理装置についての当該特定のアプリケーションプログラムの利用実績を不適格とする判定を行うようにしたものである。
(10) 本発明の第10の態様は、上述した第1〜第9の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
情報処理装置が、ユーザの個人情報を格納する個人情報格納部を更に備え、
利用実績収集報告部が、利用実績に個人情報を関連づけてアプリケーション評価サーバに報告する機能を有し、
利用実績格納部が、利用実績を個人情報に関連づけて格納し、
利用実績集計部が、利用実績を個人情報を考慮して集計するようにしたものである。
(11) 本発明の第11の態様は、上述した第10の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
個人情報として、ユーザの氏名、住所、電話番号、性別、年齢、職業の群の中から選択された1つもしくは複数の情報を用い、
利用実績集計部が、これら個人情報に基づいてユーザを複数のグループに分け、利用実績をグループごとに集計するようにしたものである。
(12) 本発明の第12の態様は、上述した第10または第11の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部が、ユーザによる承諾があった場合には、個人情報を関連づけた利用実績の報告を行い、ユーザによる承諾がなかった場合には、個人情報を関連づけない利用実績の報告を行い、
利用実績提示部が、承諾を行わなかったユーザに対しては、承諾を行ったユーザに提示する集計結果に比べて制限を課した集計結果の提示を行うようにしたものである。
(13) 本発明の第13の態様は、上述した第10〜第12の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、個々の利用実績について、関連づけられた個人情報に基づく適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外するようにしたものである。
(14) 本発明の第14の態様は、上述した第13の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
個人情報として、ユーザの年齢を含む情報を用い、
利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、特定のユーザに関する利用実績についての適格性判定として、当該利用実績に係るアプリケーションプログラムの起動時から終了時に至るまでの利用時間帯が、当該特定のユーザの年齢について予め設定されている所定の不適格時間帯に重なる場合には不適格とする判定を行うようにしたものである。
(15) 本発明の第15の態様は、上述した第1〜第9の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
情報処理装置が、ユーザの個人情報を格納する個人情報格納部を更に備え、
利用実績収集報告部が、個人情報を示すデータに対して一方向性関数を作用させることにより匿名情報を生成し、利用実績に匿名情報を関連づけてアプリケーション評価サーバに報告し、
利用実績格納部が、利用実績を匿名情報に関連づけて格納し、
利用実績集計部が、利用実績を匿名情報を考慮して集計するようにしたものである。
(16) 本発明の第16の態様は、上述した第1〜第15の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
情報処理装置が、現在の位置情報を認識する位置情報認識部を更に備え、
利用実績収集報告部が、利用実績に加えて、各時点の位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報をアプリケーション評価サーバに送信する機能を有し、
利用実績格納部が、送信されてきた利用実績と位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報とを格納し、
利用実績集計部が、利用実績を位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報を考慮して集計するようにしたものである。
(17) 本発明の第17の態様は、上述した第16の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績集計部が、地図上に複数の地区を設定し、利用実績および位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報に基づいて、個々のアプリケーションプログラムの利用地区を特定し、利用実績を地区別に集計するようにしたものである。
(18) 本発明の第18の態様は、上述した第16の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績集計部が、位置情報の時間変化に基づいて推定されるユーザの移動態様を考慮し、利用実績を移動態様別に集計するようにしたものである。
(19) 本発明の第19の態様は、上述した第16〜第18の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、個々の利用実績について、位置情報に基づく適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外するようにしたものである。
(20) 本発明の第20の態様は、上述した第19の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、アプリケーションプログラムを利用するのには不適切な場所を予め不適格場所として設定しておき、位置情報が不適格場所を示している場合には不適格とする判定を行うようにしたものである。
(21) 本発明の第21の態様は、上述した第19の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、特定の時間帯にはアプリケーションプログラムを利用するのには不適切な場所について、当該特定の時間帯を不適格時間帯とし当該不適切な場所を不適格場所とする組み合わせの設定をしておき、不適格時間帯に不適格場所での利用を示す利用実績については不適格とする判定を行うようにしたものである。
(22) 本発明の第22の態様は、上述した第19の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績集計部が、同一のアプリケーションプログラムに関して、近接した時間帯に近接した場所での利用を示す所定の基準を超える数の利用実績が存在する場合には、これらの利用実績を不適格とする判定を行うようにしたものである。
(23) 本発明の第23の態様は、上述した第1〜15の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
情報処理装置が、装置筐体に作用する加速度を検出する加速度センサを更に備え、
利用実績収集報告部が、利用実績に加えて、加速度センサによる各時点の加速度検出に基づいて得られる情報をアプリケーション評価サーバに送信する機能を有し、
利用実績格納部が、送信されてきた利用実績と加速度検出に基づいて得られる情報とを格納し、
利用実績集計部が、利用実績を加速度検出に基づいて得られる情報を考慮して集計するようにしたものである。
(24) 本発明の第24の態様は、上述した第23の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績集計部が、加速度検出値の振幅値もしくはその変化周期に基づいて推定されるユーザの移動態様を考慮し、利用実績を移動態様別に集計するようにしたものである。
(25) 本発明の第25の態様は、上述した第18または第24の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績集計部が、ユーザの移動態様を、停止状態、徒歩移動状態、乗物移動状態の三態様のいずれであるかを推定し、利用実績を三態様ごとに集計するようにしたものである。
(26) 本発明の第26の態様は、上述した第1〜第25の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
情報処理装置に対してネットワークを介してアプリケーションプログラムを提供するアプリケーション提供サーバを更に備え、
情報処理装置が、ユーザからの指示に基づいて、アプリケーション提供サーバからユーザ所望のアプリケーションプログラムをダウンロードしてファイル格納部に導入するインストール処理と、格納したアプリケーションプログラムをファイル格納部から消去するアンインストール処理と、を実行する機能をもったアプリケーション導入処理部を更に備えるようにしたものである。
(27) 本発明の第27の態様は、上述した第26の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
アプリケーション導入処理部が、個々のアプリケーションプログラムのインストール時およびアンインストール時を含む導入情報をファイル格納部に格納し、
利用実績収集報告部が、導入情報を端末側通信部を介してアプリケーション評価サーバに送信して報告し、
利用実績格納部が、利用実績とともに導入情報を格納し、
利用実績集計部が、導入情報についての集計を行う機能を有し、
利用実績提示部が、導入情報についての集計結果を提示する機能を有するようにしたものである。
(28) 本発明の第28の態様は、上述した第27の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績集計部が、導入情報に基づいて、各アプリケーションプログラムについてのインストール時からアンインストール時に至るまでのインストール継続時間を集計し、
利用実績提示部が、各アプリケーションプログラムについて、インストール継続時間の全ユーザ合計値もしくはユーザ平均値またはその双方を提示するようにしたものである。
(29) 本発明の第29の態様は、上述した第26〜第28の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
アプリケーション評価サーバ内の利用実績提示部が、アプリケーション提供サーバに対して、提示対象となる集計結果を送信する機能を有し、
アプリケーション提供サーバが、アプリケーション導入処理部に対して、ダウンロード対象となるアプリケーションプログラムの一覧とともに、集計結果を提示するようにしたものである。
(30) 本発明の第30の態様は、上述した第1〜第29の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
情報処理装置が、アプリケーションプログラムについてのユーザのコメントの投稿を受け付け、これを端末側通信部を介してアプリケーション評価サーバに送信して投稿するコメント投稿部を更に備え、
アプリケーション評価サーバが、
情報処理装置から送信されてきたコメントを格納するコメント格納部と、
コメント格納部に格納されているコメントを提示するコメント提示部と、
を更に備えるようにしたものである。
(31) 本発明の第31の態様は、上述した第30の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
コメント投稿部が、投稿対象となるアプリケーションプログラムについて利用実績収集報告部が収集した利用実績を参照し、参照した利用実績が所定の投稿条件を満たす場合にのみ、コメントの投稿を受け付けるようにしたものである。
(32) 本発明の第32の態様は、上述した第31の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
コメント投稿部が、投稿対象となるアプリケーションプログラムの累積利用時間が所定の基準時間以上である場合、もしくは、投稿対象となるアプリケーションプログラムの起動回数が所定の基準回数以上である場合、または、その双方が満たされた場合に、当該投稿対象についての投稿条件が満たされていると判断するようにしたものである。
(33) 本発明の第33の態様は、上述した第31の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
個々のアプリケーションプログラムにそれぞれジャンルを示す情報が対応づけられており、
コメント投稿部が、投稿対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムの累積利用時間の合計が所定の基準時間以上である場合、もしくは、投稿対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムの起動回数の合計が所定の基準回数以上である場合、または、その双方が満たされた場合に、当該投稿対象についての投稿条件が満たされていると判断するようにしたものである。
(34) 本発明の第34の態様は、上述した第30〜第33の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
コメント投稿部が、アプリケーションプログラムについてのユーザの評価点をコメントとして受け付け、これを端末側通信部を介してアプリケーション評価サーバに送信して投稿し、
コメント提示部が、複数のユーザが投稿した評価点の平均値をコメントとして提示するようにしたものである。
(35) 本発明の第35の態様は、上述した第30の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
コメント投稿部が、利用実績収集報告部が収集した利用実績に基づいて、投稿されたコメントに重み情報を付加して送信し、
コメント格納部が重み情報が付加されたコメントを格納し、
コメント提示部が個々のコメントについて、重み情報に応じた態様で提示を行うようにしたものである。
(36) 本発明の第36の態様は、上述した第35の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
コメント投稿部が、投稿対象となるアプリケーションプログラムの累積利用時間が長いほど、もしくは、起動回数が多いほど、より重い重み情報を付加するようにしたものである。
(37) 本発明の第37の態様は、上述した第35の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
個々のアプリケーションプログラムにそれぞれジャンルを示す情報が対応づけられており、
コメント投稿部が、投稿対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムの累積利用時間の合計が長いほど、もしくは、起動回数の合計が多いほど、より重い重み情報を付加するようにしたものである。
(38) 本発明の第38の態様は、上述した第37の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
コメント投稿部が、過去の投稿実績を格納する機能を有し、新たな投稿の対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムについて過去に投稿実績がある場合には、当該新たな投稿に係るコメントに、より重い重み情報を付加するようにしたものである。
(39) 本発明の第39の態様は、上述した第35〜第38の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
コメントに重み情報を付加する処理を、コメント投稿部の代わりに、コメント格納部が行うようにしたものである。
(40) 本発明の第40の態様は、上述した第35〜第39の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
コメント提示部が、複数のコメントについて、重み情報に応じた順序で提示を行うようにしたものである。
(41) 本発明の第41の態様は、上述した第35〜第40の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
コメント提示部が、個々のコメントを構成する文字を、フォント、サイズ、色、もしくは、その他の表示態様を重み情報に応じて変えることにより表示するようにしたものである。
(42) 本発明の第42の態様は、上述した第30の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
情報処理装置に対してネットワークを介してアプリケーションプログラムを提供するアプリケーション提供サーバを設け、
情報処理装置が、ユーザからの指示に基づいて、アプリケーション提供サーバからユーザ所望のアプリケーションプログラムをダウンロードしてファイル格納部に導入するインストール処理を実行する機能をもったアプリケーション導入処理部を備え、
アプリケーション評価サーバ内のコメント提示部が、アプリケーション提供サーバに対して、提示対象となるコメントを送信する機能を有し、
アプリケーション提供サーバが、アプリケーション導入処理部に対して、ダウンロード対象となるアプリケーションプログラムの一覧とともに、コメントを提示するようにしたものである。
(43) 本発明の第43の態様は、上述した第1〜第42の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部が、予め設定された所定のタイミングで定期的に利用実績の報告を行うようにしたものである。
(44) 本発明の第44の態様は、上述した第1〜第43の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
情報処理装置が、内蔵する充電池からの供給電力に基づいて動作し、
利用実績収集報告部が、充電池の充電容量が所定のレベル以上である期間もしくは充電池に対する充電処理が行われている期間にのみ、利用実績の報告を行うようにしたものである。
(45) 本発明の第45の態様は、上述した第1〜第44の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
利用実績収集報告部が、利用実績の報告対象となる、または、報告対象とならないアプリケーションプログラムを掲載した対象選別リストを参照して、対象選別リストにより対象とされたアプリケーションプログラムについてのみ、利用実績の報告を行うようにしたものである。
(46) 本発明の第46の態様は、上述した第1〜第45の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムにおいて、
情報処理装置内のファイル格納部が、Webブラウザ機能をもったアプリケーションプログラムを格納しており、
アプリケーション評価サーバがWebサーバとしての機能を有し、利用実績提示部もしくはコメント提示部が、Webページ上で集計結果もしくはコメントを提示し、
情報処理装置が、Webブラウザ機能をもったアプリケーションプログラムによって、集計結果もしくはコメントをユーザに提示するようにしたものである。
(47) 本発明の第47の態様は、上述した第1〜第46の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムに利用可能な情報処理装置を構成したものである。
(48) 本発明の第48の態様は、上述した第1〜第46の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムに利用可能な情報処理装置を、コンピュータにプログラムを組み込むことにより構成したものである。
(49) 本発明の第49の態様は、上述した第1〜第46の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムに利用可能なアプリケーション評価サーバを構成したものである。
(50) 本発明の第50の態様は、上述した第1〜第46の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムに利用可能なアプリケーション評価サーバを、コンピュータにプログラムを組み込むことにより構成したものである。
(51) 本発明の第51の態様は、上述した第1〜第46の態様に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムを構成する情報処理装置において、
端末側通信部、ファイル格納部、メモリ、プログラム実行部、入出力インターフェイス、および、必要な場合には、アプリケーション導入処理部を、コンピュータおよび当該コンピュータに組み込まれたOSプログラムによって構成し、
利用実績収集報告部、および、必要な場合には、コメント投稿部を、コンピュータと、コンピュータに組み込まれた特定のアプリケーションプログラムと、当該特定のアプリケーションプログラムによって利用される利用データファイルと、によって構成したものである。
(52) 本発明の第52の態様は、上述した第51の態様に係るアプリケーションプログラムを単独で配布できるようにしたものである。
本発明に係るアプリケーションプログラムの利用実績評価システムによれば、アプリケーションプログラムを実行する機能をもった多数の情報処理装置から実際の利用実績を収集し、これを集計することにより、各アプリケーションプログラムをその利用実績として評価することが可能になる。しかも、収集する利用実績は、個々のアプリケーションプログラムの起動時および終了時を示すログ情報に基づいて導出される情報であるため、ユーザが実際にアプリケーションプログラムを起動して利用した事実に基づく信頼性の高い情報ということになり、単に、ダウンロードが行われた数を計数していた従来のシステムに比べて、より正確な評価を行うことができる。このように、本発明に係る評価システムによれば、アプリケーションプログラムについて、不正操作の影響を排除した正しい評価を行うことが可能になる。
たとえば、ログ情報に基づいて、アプリケーションプログラムごとのユーザ数、起動回数、累積利用時間などを客観的なデータとして集計することができる。これらの集計データは、個々のユーザが利用している情報処理装置から収集された客観的なデータであるため、信頼性の高い評価指標として利用することができる。
また、利用実績とともに個人情報を利用した評価を行う実施形態では、年齢、性別、職業などの個人情報を考慮した集計が可能になるため、よりきめの細かな評価を行うことが可能になる。更に、利用実績とともに位置情報を利用した評価を行う実施形態では、アプリケーションプログラムが利用されていた位置情報を考慮した集計が可能になるため、地区ごとの評価を行うことが可能になり、利用実績とともに加速度情報を利用した評価を行う実施形態では、ユーザが移動中に利用していたか否かという移動態様別の評価を行うことが可能になる。
一方、ログ情報や位置情報に基づいて利用実績の適格性判定を行う実施形態では、個々の利用実績について不正操作が行われた可能性を判定することができるので、不正操作の可能性がある利用実績を集計対象から除外することにより、不正操作の影響を排除した正しい評価を行うことができるようになる。
また、コメントの投稿を行う実施形態では、利用実績に基づく投稿制限や、利用実績に基づく重みづけを行うことができるようになるため、信頼性の高いコメントのみを収集したり、各コメントを信頼性に応じた態様で表示したりすることが可能になる。
本発明の基本的な実施形態に係る利用実績評価システムの構成を示すブロック図である。 図1に示すシステムにおけるメモリ360内に記録されるログ情報LOGの一例を示す図である。 図1に示すシステムにおける利用実績格納部210内に格納された利用実績(ログ情報)の一例を示す図である。 図1に示すシステムにおける利用実績集計部220による利用実績の集計結果の一例を示す図である。 図1に示すシステムにおける利用実績提示部230による利用実績の提示例を示す図である。 本発明の個人情報を利用した評価を行う実施形態に係る利用実績評価システムの構成を示すブロック図である。 図6に示すシステムにおける個人情報格納部380内に記録されている個人情報の一例を示す図である。 図6に示すシステムにおける利用実績集計部220による、個人情報を考慮した利用実績の集計結果の一例を示す図である。 図6に示すシステムにおいて、個人情報に基づいて匿名情報を作成するアルゴリズムの一例を示す図である。 図6に示すシステムにおける利用実績集計部220による、匿名情報を考慮した利用実績の集計結果の一例を示す図である。 本発明の位置情報を利用した評価を行う実施形態に係る利用実績評価システムの構成を示すブロック図である。 図11に示すシステムにおける位置情報認識部385によって認識された位置情報の一例を示す図である。 図11に示すシステムにおいて設定された地区の一例を示す平面図である。 図11に示すシステムにおける位置情報を利用した評価方法(地区別評価)の一例を示す図である。 図11に示すシステムにおける利用実績集計部220による、位置情報を考慮した利用実績の集計結果(地区別の集計結果)の一例を示す図である。 図15に示す集計結果の円グラフを用いた提示例を示す図である。 図11に示すシステムにおける位置情報を利用した評価方法(移動態様別評価)の一例を示す図である。 図11に示すシステムにおける利用実績集計部220による、位置情報を考慮した利用実績の集計結果(移動態様別の集計結果)の一例を示す図である。 本発明の加速度情報を利用した評価を行う実施形態に係る利用実績評価システムの構成を示すブロック図である。 図19に示すシステムにおける加速度センサ387によって測定された加速度αの測定値の一例を示すグラフである。 本発明のコメント投稿を伴う実施形態に係る利用実績評価システムの構成を示すブロック図である。 図21に示すシステムにおけるコメントの投稿操作時の画面表示例を示す図である。 図21に示すシステムにおいてコメントの投稿が拒否された場合の画面表示例を示す図である。 アプリケーションプログラムにジャンルを対応づける例を示す図である。 累積利用時間に基づいて重み情報を付加するためのテーブルを示す図である。 個々のコメントにそれぞれ重み情報を付加した状態を示すブロック図である。 図21に示すシステムにおけるコメント提示部260によるコメントの提示例を示す図である。 本発明に係る利用実績評価システムに利用される具体的な個人情報および利用実績の一例を示す図である。 本発明に係る利用実績評価システムにおける利用実績の報告処理の手順を示す流れ図である。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。
<<< §1. 本発明の基本的な実施形態 >>>
図1は、本発明の基本的な実施形態に係る利用実績評価システムの構成を示すブロック図である。図示のとおり、この評価システムは、ネットワークNを介して互いにアクセス可能なアプリケーション提供サーバ100、アプリケーション評価サーバ200、情報処理装置300によって構成されている。ネットワークNは、LANなどの局在的なネットワークでもかまわないが、実用上は、インターネットを利用するのが好ましい。したがって、以下の説明では、ネットワークNとしてインターネットを利用した例を述べることにする。
情報処理装置300は、インストールされたアプリケーションプログラムを実行する機能をもった装置であり、パソコン、タブレット型情報端末装置、スマートフォンをはじめとする各種携帯電話など、具体的には、さまざまな電子機器によって構成することができる。ただ、以下の説明では、便宜上、本発明をスマートフォンに適用した例を述べることにする。
アプリケーション提供サーバ100は、情報処理装置300に対してネットワークNを介してアプリケーションプログラムを提供する構成要素である。図では、説明の便宜上、アプリケーション提供サーバ100内に6つのアプリケーションプログラムAP1〜AP6が用意されている例が示されている(もちろん、実用上は、より多数のアプリケーションプログラムが用意される)。情報処理装置300は、アプリケーション提供サーバ100から、所望のアプリケーションプログラムをネットワークNを介してダウンロードし、これをインストールして利用することができる。このようなアプリケーション提供サーバ100は、既に利用されている公知の装置であるため、ここではその構成についての詳しい説明は省略する。
一方、アプリケーション評価サーバ200は、情報処理装置300に対してネットワークNを介して情報のやりとりを行う機能を有し、情報処理装置300から報告された利用実績を集計し、その結果を提示する機能を有している。情報処理装置300におけるアプリケーションプログラムの利用実績は、このアプリケーション評価サーバ200によって評価され、提示されることになる。
なお、図1では、説明の便宜上、ネットワークNに対して1台の情報処理装置300のみが接続された状態が示されているが、実際には、情報処理装置300は個々のユーザが所持する装置であり、ユーザの数に応じた複数の情報処理装置300が用いられることになる。個々の情報処理装置300は、図示のとおり、端末側通信部310、アプリケーション導入処理部320、利用実績収集報告部330、ファイル格納部340、プログラム実行部350、メモリ360、入出力インターフェイス370を有している。
端末側通信部310は、ネットワークNを介して、アプリケーション提供サーバ100およびアプリケーション評価サーバ200と通信する機能を果たす構成要素である。各サーバ100,200と情報処理装置300との間のネットワークNを介した通信は、この端末側通信部310によって行われることになる。具体的には、この端末側通信部310は、有線LANや無線LANを経由してインターネットに接続する機器であってもよいし、スマートフォンなどの場合には、携帯電話用の基地局を経由してインターネットに接続する機器であってもよい。
アプリケーション導入処理部320は、ユーザからの指示に基づいて、アプリケーション提供サーバ100からユーザ所望のアプリケーションプログラムをダウンロードしてファイル格納部340に導入するインストール処理と、格納したアプリケーションプログラムをファイル格納部340から消去するアンインストール処理と、を実行する機能を果たす。通常、このような機能は、情報処理装置300のOSプログラムやWebブラウザ用アプリケーションプログラムによって提供される。このアプリケーション導入処理部320は、必要に応じて、アプリケーションプログラムが利用するデータファイルをダウンロードしてファイル格納部340に導入する処理も実行する。
ファイル格納部340は、アプリケーションプログラムおよびデータファイルを格納する機能を果たす構成要素である。図には、4組のアプリケーションプログラムAP1,AP3,AP4,AP6と、3組のデータファイルD1,D2,D3が格納された状態が示されている。図示の例の場合、各アプリケーションプログラムAP1,AP3,AP4,AP6は、アプリケーション導入処理部320によるインストール処理によって、アプリケーション提供サーバ100からのダウンロードにより導入されたものである。一方、各データファイルD1,D2,D3は、導入されたアプリケーションプログラムによって作成されて格納される場合もあれば、アプリケーション導入処理部320によって、アプリケーションプログラムの導入時に一緒に導入されて格納される場合もある。
一般的なスマートフォンの場合、このファイル格納部340は、内蔵された不揮発性メモリや、装着された着脱式の不揮発性メモリによって構成することができる。もちろん、内蔵や着脱式を問わず、ハードディスク装置や光学的記録装置などによってファイル格納部340を構成することも可能である。また、ネットワークNを介してアクセス可能な外部の格納場所を、ファイル格納部340として利用することも可能である。要するに、ファイル格納部340は、プログラムおよびデータファイルを、必要なときに読み出せるように格納しておく機能をもった構成要素であれば、具体的にはどのようなハードウェアによって構成してもかまわない。
一方、メモリ360は、実行対象となるアプリケーションプログラムおよび当該プログラムが利用するデータファイルを展開するための構成要素である。プログラムやデータを記憶する機能をもった構成要素という点では、メモリ360もファイル格納部340と同じ機能を果たすことになるが、ファイル格納部340が、プログラムおよびデータファイルを、必要なときに読み出せるように格納しておく貯蔵場所としての役割を果たすのに対して、メモリ360は、実行対象となるプログラムやデータファイルを、実行環境におくために展開して保持する役割を果たす。
このような役割の相違があるため、ファイル格納部340には、低コストで大容量の格納場所を提供できる記憶装置が要求されるのに対して、メモリ360には、CPUからの高速アクセスが可能な性能をもった記憶装置が要求される。このため、メモリ360としては、通常、RAMなどの揮発性メモリが利用される(もちろん、情報処理装置としての機能に支障がなければ、メモリ360として不揮発性メモリを用いてもかまわない)。
プログラム実行部350は、ユーザからの指示に基づいて、利用対象となるアプリケーションプログラムをファイル格納部340から読み出してメモリ360に展開する起動処理を行った後に、メモリ360上に展開されたプログラムを実行し、実行結果として得られた情報をユーザに提示する機能を果たす。図には、アプリケーションプログラムAP3と、このアプリケーションプログラムAP3が利用するデータファイルD1が、ファイル格納部340から読み出されて、メモリ360上に展開されている状態が示されている。なお、利用対象となるアプリケーションプログラムに対する起動指示は、必ずしも、当該アプリケーションのアイコンをクリックしたりタップしたりするユーザからの直接的な指示操作に基づく直接的起動指示に限定されるものではない。たとえば、特定の時刻になるとアラームを提示する機能をもったアプリケーションの場合、ユーザが予め時刻設定をしておくと、ユーザによる直接的な指示操作なしに、設定時刻になると自動的に起動することになる。このように、プログラム実行部350に与えられるユーザからの指示には、リアルタイムの指示操作に基づく直接的な指示だけでなく、その他の方法による間接的な指示も含まれる。
入出力インターフェイス370は、ユーザからの指示を入力するとともにユーザへの情報提示を行う機能をもった構成要素である。ユーザは、入出力インターフェイス370に対して様々な指示を与えることができる。具体的には、アプリケーション導入処理部320に対して、新たなアプリケーションプログラムを導入するためのインストール指示や導入したアプリケーションプログラムを削除するアンインストール指示を与えたり、プログラム実行部350に対して、所望のアプリケーションプログラムに対する起動指示や終了指示を与えたり、プログラム実行に関する様々な指示を与えたりすることができる。一方、アプリケーション導入処理部320およびプログラム実行部350は、これらの指示に関連して必要な情報を、入出力インターフェイス370を介してユーザに提示する。
一般的なスマートフォンの場合は、タッチパネル付ディスプレイ装置によって、入出力インターフェイス370を構成することができる。この場合、ユーザからの指示は、ディスプレイ画面上の所定箇所に指等を接触させる操作によって入力され、ディスプレイ画面上に所定の画像表示を行うことにより、ユーザへの情報提示が行われることになる。もちろん、ユーザからの指示を音に基づいて行ったり(たとえば、ユーザの声を音声認識して、指示入力として取り扱う処理を行えばよい)、音によってユーザへの情報提示を行ったり(たとえば、合成音声の提示、ビープ音による報知など)してもかまわない。また、情報処理装置としてパソコンなどを用いる場合には、キーホードやマウスなどによって、入出力インターフェイス370を構成することもできる。
なお、ファイル格納部340に格納されているアプリケーションプログラムAP1,AP3,AP4,AP6とデータファイルD1,D2,D3とは、必ずしも1対1に対応するものではない。アプリケーションプログラムによっては、データファイルを全く必要としないものもあれば、複数のデータファイルを選択的にもしくは同時に利用するものもある。また、同一のデータファイルが、複数のアプリケーションプログラムによって共用される場合もある。各アプリケーションプログラムが実行時にどのデータファイルを利用するかは、プログラムの設定やユーザの指示に基づいて決定され、プログラム実行部350は、起動されたアプリケーションプログラムの実行に必要なデータファイルを、ファイル格納部340から適宜読み出して、メモリ360上に展開することになる。
一方、利用実績収集報告部330は、本発明において重要な機能を果たす構成要素であり、プログラム実行部350によるアプリケーションプログラムの利用実績を収集し、これを端末側通信部310を介してアプリケーション評価サーバ200に送信して報告する役割を果たす。そのために、プログラム実行部350は、個々のアプリケーションプログラムの起動時および終了時を示すログ情報をメモリ360に記録する作業を行う。図において、メモリ360内に示されているLOGなるファイルは、プログラム実行部350によって記録されたログ情報のファイルを示している。
図2は、メモリ360内に記録されたログ情報LOGの一例を示す図である。この例では、「アプリケーション・動作・日時」なる3つの情報が1組のログとして記録されており、「いつ、どのアプリケーションプログラムが、起動もしくは終了したか」という事実が記録されることになる。具体的には、図示の例の場合、2012年7月21日16時51分にアプリケーションプログラムAP3が起動され、続いて、16時58分にAP1が起動され、17時14分にAP1が終了され、17時33分にAP6が起動され、17時53分にAP3が終了された事実が記録されている。このログ情報LOGからは、アプリケーションプログラムAP1,AP3,AP6がそれぞれ1回ずつ起動されたこと、AP3が起動状態にあった時間が62分間、AP1が起動状態にあった時間が16分間であること、といった付随的な情報を得ることもできる。
なお、ここでは、説明の便宜上、日時の情報を分単位で示しているが、実用上は、秒単位まで記録するのが好ましい。また、年や月の情報は、年や月について混同が生じなければ省略してもかまわない。もちろん、日時の情報は、必ずしも年月日時分秒といった形式にする必要はなく、たとえば、所定の時点を基準として秒の累積値で示すような方法を採ってもかまわない。
前述したとおり、プログラム実行部350は、入出力インターフェイス370を介して与えられるユーザの直接的もしくは間接的な指示に基づいて、ユーザが所望するアプリケーションプログラムを起動したり、終了したりする処理を実行する。すなわち、起動時には、メモリ360上に必要な作業領域を割り当て、ファイル格納部340内に格納されているアプリケーションプログラムのファイル(必要な場合には、更に、アプリケーションが利用するデータファイル)を、当該作業領域に展開して実行の準備を行う。また、終了時には、メモリ360上に割り当てていた作業領域を解放する(別なアプリケーションの作業領域として割り当てることができるようにする)。
プログラム実行部350は、このような起動処理や終了処理を行うたびに、ログ情報LOGの内容を更新し、たとえば、図2に例示するような形式で、個々のアプリケーションプログラムの起動時および終了時を記録する処理を行う。なお、メモリ360として揮発性メモリを利用している場合は、情報処理装置300の電源を切ることにより電力供給が停止すると、メモリの記録内容は失われてしまうことになる。したがって、実用上は、必要に応じて、メモリ360内に記録されているログ情報LOGをファイル格納部340内にログ情報ファイルとして退避させ、ログ情報の更新が必要になったときには、退避させていたログ情報ファイルを再びメモり360に展開する機能を、プログラム実行部350に設けておくのが好ましい。
利用実績収集報告部330は、こうしてメモリ360もしくはファイル格納部340に格納されているログ情報LOGを、所定のタイミングで(たとえば、1週間ごとに)読み出し、これを利用実績としてアプリケーション評価サーバ200に対して送信して報告を行うことになる。その際、過去に報告済みの利用実績を重複して送信しないように、利用実績収集報告部330内には、どのログまで送信したかを記録しておくようにし、次回送信時には、未送信のログのみを送信するようにするのが好ましい。
なお、パソコン、タブレット型情報端末装置、スマートフォンなどの一般的な情報処理装置は、通常、所定のOSプログラムの制御下で動作する。したがって、実際には、図1に示す情報処理装置300内には、OSプログラムや当該OSプログラムが利用するデータファイルなども格納されており、メモリ360内には、これらOSプログラムやその利用データなども展開されることになるが、ここでは便宜上、これらOSプログラムに関する説明は省略する。
実際には、図1に示す情報処理装置300の各構成要素のうち、端末側通信部310、アプリケーション導入処理部320、ファイル格納部340、プログラム実行部350、メモリ360、入出力インターフェイス370の機能は、OSプログラムと、CPUなどのハードウェアとの組み合わせによって実現されることになる。たとえば、アンドロイドOS(登録商標)を採用するスマートフォンを情報処理装置300として用いた場合、OSプログラムの機能によって、アプリケーションプログラムのインストールやアンインストール、プログラムの起動や終了、ログ情報LOGの記録などの処理が実行される。したがって、この場合、利用実績収集報告部330としての機能を新たにOSプログラムに組み込むか、利用実績収集報告部330としての機能を果たす専用のアプリケーションプログラムをインストールすることによって、情報処理装置300を構成することができる。結局、本発明に係る情報処理装置300は、コンピュータに専用のプログラムを組み込むことにより構成できる。
続いて、アプリケーション評価サーバ200の構成を説明する。図示のとおり、アプリケーション評価サーバ200は、利用実績格納部210、利用実績集計部220、利用実績提示部230、サーバ側通信部240を有している。このアプリケーション評価サーバ200も、実際には、サーバとして機能するコンピュータに専用のプログラムを組み込むことにより構成できる。
サーバ側通信部240は、ネットワークNを介して、情報処理装置300と通信する機能を有しており、情報処理装置300から送信されてきた利用実績を受信したり、情報処理装置300に対して利用実績の集計結果を送信したりする役割を果たす。また、必要に応じて、アプリケーション提供サーバ100と通信を行うことも可能である。
利用実績格納部210は、情報処理装置300から送信されてきた利用実績を格納する構成要素である。上述したように、図1には1台の情報処理装置300しか示されていないが、実際には、アプリケーション評価サーバ200には、個々のユーザが所持する多数の情報処理装置300からそれぞれ利用実績が送信されてくる。利用実績格納部210には、こうして送信されてきた多数のユーザの利用実績が格納されることになる。
図3は、利用実績格納部210内に格納された利用実績(ログ情報)の一例を示す図である。この例は、ユーザ甲,乙,丙から報告された利用実績が格納された状態を示している。すなわち、図示のログ情報LOG(甲,1),LOG(甲,2),LOG(甲,3)は、ユーザ甲が使用している情報処理装置300から送信されてきた利用実績であり、ログ情報LOG(乙,1),LOG(乙,2)は、ユーザ乙が使用している情報処理装置300から送信されてきた利用実績であり、ログ情報LOG(丙,1),LOG(丙,2)は、ユーザ丙が使用している情報処理装置300から送信されてきた利用実績である。
個々のログ情報LOGの内容は、図2に例示したとおりである。利用実績収集報告部330は、たとえば、1週間に1回というように定期的に利用実績の報告を行うことになる。したがって、図示のログ情報LOG(甲,1),LOG(甲,2),LOG(甲,3)は、ユーザ甲が使用している情報処理装置300から定期的に送信されてきた各利用実績ということになる。
ここに示す実施形態の場合、各ログ情報は、どの情報処理装置(どのユーザ)から送信されてきた情報であるかを識別することが可能な態様で利用実績格納部210内に格納される。したがって、この利用実績格納部210から、たとえば、ユーザ甲から報告されたログ情報LOG(甲,1),LOG(甲,2),LOG(甲,3)を抽出して時系列で並べることにより、ユーザ甲に関する利用実績を時系列で解析することが可能になる。
利用実績集計部220は、この利用実績格納部210に格納されている利用実績を集計する処理を行う構成要素であり、利用実績提示部230は、利用実績集計部220による集計結果を提示する処理を行う構成要素である。ここに示す実施形態の場合、利用実績格納部210に格納される利用実績は、図2に示すようなログ情報LOGの集合体であるので、利用実績集計部220は、多数のユーザから報告されてきたログ情報LOGに基づいて、様々な形態で利用実績の集計を行うことが可能である。
たとえば、図4は、各アプリケーションプログラムについて、ユーザ数、起動回数、累積利用時間(起動から終了に至るまでの利用時間を累積した値、単位:時)という観点から集計を行った集計結果の一例を示す図である。図2に示すようなログ情報LOGが、ユーザを特定する情報とともに送信され、図3に示すような形態で利用実績格納部210に格納されていれば、これらを集計して、図4に示すような集計結果が得られることは容易に理解できよう。
たとえば、アプリケーションプログラムAP1に関するログを含むログ情報LOGを報告してきたユーザの数をカウントすれば、AP1についてのユーザ数を得ることができる。また、アプリケーションプログラムAP1について起動を示すログの総数をカウントすれば、AP1の起動回数の全ユーザ合計値を得ることができ、これをユーザ数で除すれば、起動回数のユーザ平均値を得ることができる。一方、同一ユーザのログ情報LOGを解析すれば、特定のアプリケーションプログラムの起動時から終了時までの利用時間(実際にユーザが当該アプリケーションプログラムを利用していたか否かにかかわらず、当該アプリケーションプログラムが起動状態にあった時間)を算出することができるので、これらの利用時間を全ユーザについて積算すれば、当該アプリケーションの累積利用時間の全ユーザ合計値を得ることができ、これをユーザ数で除すれば、累積利用時間のユーザ平均値を得ることができる。
利用実績提示部230は、この図4に示すような集計結果を提示する機能を果たす。このような集計結果の提示を受けたユーザは、個々のアプリケーションプログラムについて、どの程度のユーザが利用しており(ユーザ数の情報)、どの程度の頻度で起動されており(起動回数)、どの程度の時間に渡って利用されているか(累積利用時間)、という事実を認識することができる。別言すれば、このシステムは、各アプリケーションプログラムの利用実績を評価して提示する機能を果たすことになる。
図4に示す集計結果は、各アプリケーションプログラムについての単なるダウンロード数を示すものではなく、個々の情報処理装置300において、実際に個々のユーザがアプリケーションプログラムを起動して利用した実績を示すものであるため、無意味なダウンロードを繰り返すような不正操作の影響を排除した正しい評価を示すものになる。たとえば、ユーザ数の値は、単に、アプリケーション提供サーバ100からのダウンロード回数をカウントしたものではなく、個々のユーザが所有する情報処理装置300においてインストールされ、少なくとも1回は起動されてログ情報LOGとして記録された場合に、当該情報処理装置300の台数をカウントすることによって得られた値である。このため、単に無意味なダウンロードを繰り返すような不正操作を行うだけでは、ユーザ数を増やすことはできない。
また、図4に示す集計結果は、起動回数や累積利用時間といった定量的な評価が示されているため、ユーザは、より詳細な情報を得ることができる。たとえば、アプリケーションAP4とAP5とを比べると、ユーザ数は前者の方が多いが、起動回数や累積利用時間は後者の方が圧倒的に多くなっている。このような情報から、アプリケーションAP4は、ダウンロードしてインストールしたユーザは比較的多いが、ほとんどのユーザは、2〜3回起動しただけで利用を中止し、各ユーザの累積利用時間は数分しかない、という事実を把握することができる。これに対して、アプリケーションAP5は、ダウンロードしてインストールしたユーザは少ないが、ほとんどのユーザは、数十回も起動して利用を継続しており、各ユーザの累積利用時間は数十時間にも及ぶ、という事実を把握することができる。このような評価結果が、アプリケーションAP4よりもAP5の方が優良なソフトであることを示していることは言うまでもない。単なるダウンロード数をカウントする従来の方法では、このような正確な評価結果の提示を行うことはできない。
なお、図4では、各アプリケーションプログラムについて、ユーザ数、起動回数、累積利用時間を集計して提示する例を示したが、もちろん、本発明を実施する上で、これらの集計結果をすべて提示する必要はなく、必要なものを取捨選択して提示するようにすればよい。
たとえば、利用実績集計部220が、利用実績格納部210に格納されている利用実績に基づいて、各アプリケーションプログラムについてのユーザ数だけを集計し、利用実績提示部230が、各アプリケーションプログラムについて、このユーザ数を提示するようにしてもよい。また、利用実績集計部220が、利用実績格納部210に格納されている利用実績に基づいて、各アプリケーションプログラムについての起動回数だけを集計し、利用実績提示部230が、各アプリケーションプログラムについて、この起動回数を提示するようにしてもよい。あるいは、利用実績集計部220が、利用実績格納部210に格納されている利用実績に基づいて、各アプリケーションプログラムについての累積利用時間だけを集計し、利用実績提示部230が、各アプリケーションプログラムについて、この累積利用時間を提示するようにしてもよい。
もちろん、起動回数や累積利用時間としては、全ユーザの合計値を採用することもできるし、これをユーザ数で除したユーザ平均値を採用することもできるし、その双方を提示することもできる。図4に示す集計結果は、ユーザ数、起動回数、累積利用時間の3つをすべて集計したものであり、しかも、起動回数や累積利用時間として、全ユーザ合計値とユーザ平均値の双方を集計したものである。
また、利用実績提示部230は、集計された利用実績を必ずしも数値の形式で提示する必要はなく、たとえば、棒グラフ、円グラフなどに加工して提示することもできる。また、利用実績提示部230は、ユーザ数、起動回数、もしくは累積利用時間のランキングを、大きさの順位通りにアプリケーションプログラム名を並べることにより提示するようにしてもよい。
図5は、図4に例示する集計結果に基づいて、利用実績提示部230が、各アプリケーションプログラムのランキングを提示した例を示す図である。この例では、ユーザ数、起動回数、累積利用時間について、それぞれ数値を示す代わりに、アプリケーション名が大きさの順位通りに示されている。個々の項目について、その具体的な数値を把握することはできないが、たとえば、ユーザ数はAP1が第1位であり、ユーザ1人あたりの平均起動回数や累積利用時間はAP5が第1位である、といった情報を得ることができる。もちろん、図5に示す提示例において、アプリケーション名の脇に図4に示す各数値を併記するような提示方法を採ることも可能である。
要するに、本発明に係る利用実績評価システムでは、利用実績集計部220が、利用実績格納部210に格納されている利用実績を何らかの形式で集計し、利用実績提示部230が、この利用実績集計部220による集計結果を何らかの形式で提示することができれば、具体的な集計形式や具体的な提示形式は、どのようなものであってもかまわない。
また、利用実績提示部230が集計結果を提示する具体的な方法も、様々な方法を採ることが可能である。たとえば、アプリケーション評価サーバ200に、Webサーバとしての機能をもたせておけば、利用実績提示部230は、Webページ上で図4や図5に示す集計結果を提示することができる。この場合、ユーザは、Webブラウザ機能を備えた情報処理装置300によって、当該Webページを閲覧することができる。すなわち、情報処理装置300内のファイル格納部340に、Webブラウザ機能をもったアプリケーションプログラムを格納しておけば、プログラム実行部350によって当該アプリケーションプログラムを実行することにより、Webページとして公開された集計結果を閲覧することが可能になる。
あるいは、アプリケーション評価サーバ200内の利用実績提示部230に、アプリケーション提供サーバ100に対して、提示対象となる集計結果を送信する機能をもたせておけば、アプリケーション提供サーバ100が、アプリケーション導入処理部320に対して、ダウンロード対象となるアプリケーションプログラムの一覧とともに、当該集計結果を提示することができるようになる。図1において、利用実績提示部230からアプリケーション提供サーバ100へ向かう矢印は、この集計結果の送信経路を示すものである。もちろん、インターネットNを経由して集計結果の送信を行ってもかまわない。アプリケーション提供サーバ100は、たとえば、集計結果として送信されてきたユーザ数の情報に基づいて、ダウンロード対象となるアプリケーションをユーザ数の多い順に並べて提示することもできるし、図4や図5に示すような詳細な集計結果を提示することもできる。
<<< §2. 利用実績についての適格性判定 >>>
§1で述べたとおり、本発明に係る利用実績評価システムによれば、アプリケーションプログラムを実行する機能をもった多数の情報処理装置から実際の利用実績を収集し、その集計結果を評価情報として提示する手法を採るため、単に、ダウンロードが行われた数を計数していた従来のシステムに比べて、より正確な評価を行うことができる。しかしながら、不正操作の影響を完全に排除することは困難である。
たとえば、アプリケーション提供サーバ100によって提供されているアプリケーションプログラムの開発者が、自己のアプリケーションの評価を高めようと考えれば、親類や知人を総動員して、当該アプリケーションをダウンロードしてもらい、利用する意志がなくても、常に起動した状態にしておいてもらうように促すことも可能である。いわゆるマルチタスク処理に対応した情報処理装置であれば、複数のアプリケーションを同時に起動状態にしておくことが可能であるから、アプリケーションプログラムの開発者から上記依頼を受けた偽のユーザは、当該アプリケーションを全く利用する意思がなくても、常に起動状態にしておくように心掛けるだけで、上例のような不正操作が可能になる。
そこで、ここでは、このような不正操作をできるだけ低減する工夫を述べておく。ここで述べる工夫の特徴は、図1に示す利用実績評価システムにおいて、情報処理装置300内の利用実績収集報告部330もしくはアプリケーション評価サーバ200内の利用実績集計部220に、個々の利用実績について適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外する機能をもたせておく点にある。
利用実績収集報告部330に適格性判定機能をもたせた場合は、報告対象となる利用実績について適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については報告対象から除外する処理が行われる。別言すれば、利用実績収集報告部330からアプリケーション評価サーバ200に対して送信される利用実績は、適格性判定において合格したデータに限定されることなる。§1で述べた実施形態では、図2に示すようなログ情報LOGが利用実績として報告されることになるが、その際、個々のログについてそれぞれ適格性判定が行われ、合格したログだけが送信されることになる。
一方、利用実績集計部220に適格性判定機能をもたせた場合は、利用実績集計部220が利用実績格納部210に格納されている利用実績についての適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については集計対象から除外する処理が行われる。§1で述べた実施形態では、利用実績格納部210には、図3に示すようなログ情報LOGが利用実績として格納されている。利用実績集計部220は、これらについてそれぞれ適格性判定を行い、合格したログだけを集計することになる。
もちろん、利用実績収集報告部330と利用実績集計部220との双方に適格性判定機能をもたせるようにして、集計対象となる利用実績についての適格性判定を二段階で行い、2回にわたってふるい分けされた利用実績だけが集計されるようにしてもかまわない。以下、この適格性判定の具体的な方法をいくつか例示する。
利用実績についての適格性判定方法の第1の例は、当該利用実績に係るアプリケーションプログラムの起動時から終了時に至るまでの連続起動時間(1回の利用時間)が、当該アプリケーションプログラムについて予め設定されている所定の上限時間を超えた場合には不適格とする判定を行う方法である。たとえば、図2に示すログ情報LOGは、アプリケーションAP3の連続起動時間が62分、AP1の連続起動時間が16分という結果を示している。適格性判定の基準として、この連続起動時間の上限値を、たとえば「24時間」と設定しておき、連続起動時間が「24時間」を超えた場合には、当該連続起動時間の始端を示す起動ログおよび終端を示す終了ログを不適格とする判定を行えばよい。
上限時間の設定値は、個々のアプリケーションプログラムについて、それぞれ適当と思われる値を予め設定しておくのが好ましい。もちろん、アプリケーションプログラムの利用時間は、基本的にはユーザ自身が決めるものであり、プログラム実行部350は、ユーザからの指示に基づいて、指定された特定のアプリケーションプログラムを起動し、ユーザからの指示に基づいて、指定された特定のアプリケーションプログラムを終了することになる。ただ、個々のアプリケーションプログラムの性質から、ユーザが連続して利用し続けるには不自然と思われる時間を上限時間として設定することができる。たとえば、ユーザが文字列を入力したり編集したりして文書作成を行うアプリケーションプログラムの場合、ユーザが24時間も連続して作業をし続けることは稀であろう。このような場合、上限時間を「24時間」に設定しておけば、連続起動時間がこれを超える場合には、不適格との判定が行われることになる。
もちろん、一般的な利用時間が60分を超えることがないようなアプリケーションプログラムの場合は、上限時間を「60分」に設定すればよい。図2に示すログ情報の場合、AP3についての上限時間が「60分」に設定されていた場合、1行目のAP3についての起動ログと5行目のAP3についての終了ログは不適格と判定され、これらのログは、報告対象もしくは集計対象から除外されることになる。
このような適格性判定を行えば、アプリケーションプログラムの開発者およびその関係者が、特定のアプリケーションの評価を高めようと考えて、当該アプリケーションを常に起動状態にしておくような不正操作を行ったとしても、集計結果が不正操作の影響を受けることを抑制することが可能になる。
利用実績についての適格性判定方法の第2の例は、当該利用実績に係るアプリケーションプログラムの起動時から終了時に至るまでの利用時間帯が、当該アプリケーションプログラムについて予め設定されている所定の不適格時間帯に重なる場合には不適格とする判定を行う方法である。たとえば、図2に示すログ情報LOGは、アプリケーションAP3の利用時間帯が、16時51分〜17時53分であり、AP1の利用時間帯が、16時58分〜17時14分であることを示している。このように、利用時間帯が一般ユーザの活動時間帯にある場合は問題はないが、たとえば、平日の午前2時〜3時といった夜中の時間帯であった場合、一般ユーザの活動時間帯としては不自然である。したがって、平日午前1時〜4時といった時間帯を不適格時間帯として予め設定しておけば、利用時間帯が当該不適格時間帯に重なる利用実績については、その始端を示す起動ログおよび終端を示す終了ログを不適格とする判定を行えばよい。
もちろん、不適格時間帯の設定は、個々のアプリケーションプログラムについて、それぞれ適当と思われる時間帯を設定するのが好ましい。たとえば、専ら星座の観察時に利用されるアプリケーションであれば、夜中の時間帯に利用されるのが自然であり、昼間の時間帯に利用される場合はむしろ不自然ということになる。このようなアプリケーションについては、たとえば、8時〜16時を不適格時間帯として予め設定しておけばよい。
また、判定条件としては、利用時間帯の一部でも不適格時間帯に重なった場合には不適格とする判定を行うようにしてもよいし、重複部分が所定の時間を超える場合、あるいは、利用時間帯に対する重複部分の割合が所定割合を超える場合に、不適格とする判定を行うようにしてもよい。
このような適格性判定を行えば、第1の例と同様に、提示される集計結果が不正操作の影響を受けることを抑制することが可能になる。
利用実績についての適格性判定方法の第3の例は、同一の情報処理装置で利用されている全アプリケーションプログラムの累積利用時間を合計した総累積利用時間に対する特定のアプリケーションプログラムの累積利用時間の割合が所定の基準割合を超える場合に、当該情報処理装置についての当該特定のアプリケーションプログラムの利用実績を不適格とする判定を行う方法である。
これは、通常のユーザであれば、自己が所有する情報処理装置によって、複数のアプリケーションプログラムを利用するのが一般的であり、特定のアプリケーションだけを集中して利用するケースは稀であろう、との考え方に基づく適格性判定方法である。たとえば、ある1台の情報処理装置のログ情報LOGを解析した結果、総累積利用時間に対する特定のアプリケーションプログラムの累積利用時間の割合が99%であったとすると、このユーザは、この情報処理装置を、ほとんど当該特定のアプリケーションを実行する専用機器として利用していることになる。
このように、特定のアプリケーションのみを利用するユーザの利用実績は、一般的なユーザの利用実績とはかけ離れているため、集計対象からは除外するのが好ましい。そこで、たとえば、基準割合を「95%」のように予め設定しておき、特定の情報処理装置に関して、総累積利用時間に対する特定のアプリケーションプログラムの累積利用時間の割合が、この基準割合「95%」を超える場合には、当該情報処理装置についての当該特定のアプリケーションプログラムの利用実績を不適格とする判定を行うようにすればよい。もちろん、当該特定の情報処理装置についての利用実績をすべて不適格とするようにしてもかまわない。
また、上記第3の例のバリエーションとして、累積利用時間の代わりに総起動回数を用いるようにしてもよい。この場合、同一の情報処理装置で利用されている全アプリケーションプログラムの起動回数を合計した総起動回数に対する特定のアプリケーションプログラムの起動回数の割合が所定の基準割合を超える場合に、当該情報処理装置についての当該特定のアプリケーションプログラムの利用実績を不適格とする判定を行うことになる。この方法も、通常のユーザであれば、自己が所有する情報処理装置によって、複数のアプリケーションプログラムを起動するのが一般的であり、特定のアプリケーションだけを集中して起動するケースは稀であろう、との考え方に基づくものである。
あるいは、累積利用時間に関する割合の条件と、総起動回数に関する割合の条件との双方が満たされた場合に不適格と判定するようにしてもよい。すなわち、同一の情報処理装置について、全アプリケーションプログラムの累積利用時間を合計した総累積利用時間に対する特定のアプリケーションプログラムの累積利用時間の割合が所定の基準割合を超え、かつ、全アプリケーションプログラムの起動回数を合計した総起動回数に対する当該特定のアプリケーションプログラムの起動回数の割合が所定の基準割合を超える場合に、当該情報処理装置についての当該特定のアプリケーションプログラムの利用実績を不適格とする判定を行えばよい。
以上、利用実績についての適格性判定方法について3つの具体例を述べたが、この他にも様々な適格性判定方法を採用することが可能である。いずれの場合も、利用実績収集報告部330もしくは利用実績集計部220に、所定の判定条件を設定しておき、当該判定条件に基づいて、適格/不適格の判定を行うようにすればよい。
もちろん、これまで述べた適格性判定方法による判定結果は、必ずしも正しいものではない。実際には、24時間通してアプリケーションを継続利用するユーザもいるであろうし、夜中にアプリケーションを利用するユーザもいるであろう。したがって、本来は適格な利用実績であるにも拘らず不適格と判定されるケースもあり、逆に、本来は不適格な利用実績であるにも拘らず適格と判定されるケースもあろう。しかしながら、利用実績集計部220によって集計されるデータは、あくまでも統計データであり、適格性の判定が100%正しいものでなくても、ここで述べた適格性判定を実施することにより、評価結果に対する不正操作をいくらかでも低減する効果があれば、それなりに意味をもつことになる。
<<< §3. 個人情報を利用した評価を行う実施形態 >>>
ここでは、§1で述べた基本的な実施形態に、更に、個人情報を利用した評価を加えた実施形態を説明する。図6は、この個人情報を利用した評価を行う実施形態に係る利用実績評価システムの構成を示すブロック図である。図示の情報処理装置300Aの大きな特徴は、図1に示す情報処理装置300に、個人情報格納部380が付加されている点である。これに応じて、利用実績収集報告部330、利用実績格納部210、利用実績集計部220にも、若干の付加機能が備わっている。その他の構成要素の機能は、図1に示す基本的な実施形態に係るシステムと同様であり、ここでは説明を省略する。
個人情報格納部380は、情報処理装置300Aを利用するユーザの個人情報を格納する構成要素であり、ファイル格納部340と同様に、内蔵式や着脱式の不揮発性メモリ、ハードディスク装置、光学的記録装置などによって構成することができる。あるいは、ネットワークNを介してアクセス可能な外部の格納場所を、個人情報格納部380として利用してもよい。
図7は、図6に示すシステムにおける個人情報格納部380内に記録されている個人情報の一例を示す図である。この例では、ユーザ甲の個人情報として、ユーザの氏名、住所、電話番号、性別、年齢、職業が記録されている。もちろん、個人情報としては、これらすべての情報を用いる必要はなく、これらの群の中から選択された1つもしくは複数の情報を用いるようにしてもよいし、この他の個人情報を用いるようにしてもかまわない。たとえば、年齢の代わりに生年月日を用いてもよい。情報処理装置300Aが、複数のユーザによって共用される装置である場合には、共用する個々のユーザ甲,乙,丙等についても、同様に個人情報を記録しておくようにする。
なお、個人情報格納部380に個人情報を格納する処理は、たとえば、専用のアプリケーションプログラムによって実行することができる。図6に示す例の場合は、ファイル格納部340内に格納されているアプリケーションプログラムAP0が、個人情報の記録処理を行う機能を有している。通常、ユーザは、情報処理装置300Aの利用を開始する初期段階において、このアプリケーションプログラムAP0を起動して、個人情報を入力する作業を行えばよい。すなわち、起動されたAP0は、メモリ360上に展開され、プログラム実行部350によって実行される。ユーザは、こうして実行されたAP0の求めに応じて、入出力インターフェイス370を介して個人情報の各項目を入力する作業を行えばよい。
こうして入力した個人情報は、最終的に、個人情報格納部380に格納されることになる。この場合、個人情報格納部380の実体は、ファイル格納部340の一部の記録領域ということになり、格納されている個人情報は、アプリケーションプログラムAP0によって利用されるデータファイルを構成することになる。もちろん、アプリケーションプログラムAP0の機能を、OSプログラムに組み込むようにしてもかまわない。
この図6に示す実施形態では、利用実績収集報告部330が、利用実績をアプリケーション評価サーバ200に報告する際に、利用実績に個人情報を関連づけて送信する処理を行う。その結果、利用実績格納部210には、個々の利用実績が個人情報に対応づけて格納されることになり、利用実績集計部220は、利用実績を個人情報を考慮して集計することが可能になる。たとえば、図3には、利用実績格納部210内に、ユーザ甲,乙,丙から報告された利用実績(ログ情報LOG)が格納されている例が示されているが、これら利用実績に、それぞれユーザ甲,乙,丙の個人情報が関連づけられていれば、利用実績集計部220は、関連づけられた個人情報を考慮した集計を行うことができる。
具体的には、利用実績集計部220は、関連づけられた個人情報に基づいて、ユーザを複数のグループに分け、利用実績をグループごとに集計することができる。図8は、個人情報を考慮した利用実績の集計結果の一例を示す図である。この例では、個人情報のうちの「年齢」という項目に基づいて、各ユーザを、「10代」、「20代」、「30代」、「40〜59歳」、「60歳以上」という5組のグループに分け、利用実績を、これら5組のグループごとに別個に集計した例である(図8には、便宜上、AP1に関する集計結果の部分のみを示してある)。
このように、各ユーザを、年齢に応じて複数のグループに分け、利用実績を、これら5組のグループごとに別個に集計すれば、たとえば、「アプリケーションプログラムAP1は20代および30代に人気のあるアプリケーションである」といった年代ごとの細かな評価を行うことができるようになる。もちろん、各ユーザを、住所に応じて、「関東地区」、「関西地区」、「九州地区」…のように地区ごとのグループに分けて集計を行えば、「関西で人気のあるアプリケーション」といった評価を提示することができるようになり、各ユーザを、職業に応じて、グループ分けして集計を行えば、「飲食業界で流行しているアプリケーション」といった評価を提示することもできるようになる。
なお、個人情報は、何らかの形で利用実績と関連づけられていればよいので、図3に例示する各ログ情報のそれぞれに図7に示すような個人情報を添付する必要はない。たとえば、個々のユーザにユニークなユーザ識別コードを付与しておき(情報処理装置300がスマートフォンの場合は、たとえば、電話番号をユーザ識別コードとして利用することができる)、利用実績収集報告部330が利用実績を報告する際には、このユーザ識別コードを添付して送信するようにし、個人情報については、このユーザ識別コードと対応づけて1回だけ送信して利用実績格納部210に格納しておくようにし、個人情報の内容が変更された場合だけ、新たな個人情報を再送信するようにすれば十分である。
ところで、最近は、個人情報を外部に送信することに不快感を示すユーザも少なくない。したがって、実用上は、個人情報を利用した評価を行う形態で本発明を実施する場合は、利用実績収集報告部330が、入出力インターフェイス370を介して、ユーザに対して個人情報を外部のサーバに送信して統計処理に利用することを承諾するか否かを尋ねるようにし、ユーザによる承諾があった場合には、個人情報を関連づけた利用実績の報告を行い、ユーザによる承諾がなかった場合には、個人情報を関連づけない利用実績の報告を行うようにするのが好ましい。
もちろん、利用実績集計部220において、ユーザ数の集計などを行うためには、利用実績格納部210内に格納されている個々の利用実績が、どのユーザ(どの情報処理装置)についてのものであるかを区別する必要があるので、利用実績収集報告部330は、利用実績を報告する際に、ユーザ同士を区別するためのユーザ識別コードを添付して送信する必要がある。この場合、ユーザによる承諾が得られなかったときには、このユーザ識別コードと図7に示すような個人情報との関連づけは行わないようにすればよい。
このように、ユーザの承諾を前提として、個人情報の報告を行う場合、図8に示すような年代グループ別の集計など、個人情報を考慮した集計は、承諾したユーザからの利用実績を母集団とせざるを得えない。したがって、承諾したユーザの数が少なければ、母集団となる利用実績の数が少なくなり、統計上、信頼できる評価を行うことが困難になる。結局、個人情報を考慮した正確な集計を行うには、できるだけ多くのユーザに個人情報の送信を承諾してもらう必要がある。そのためには、承諾したユーザだけが何らかのメリットを享受できるような運用を行えばよい。
具体的には、利用実績提示部230が、承諾を行わなかったユーザ(以下、非承諾ユーザという)に対しては、承諾を行ったユーザ(以下、承諾ユーザという)に提示する集計結果に比べて何らかの制限を課した集計結果の提示を行うような運用を行うことができる。たとえば、図5に示すようなランキングを示す提示を行う場合、承諾ユーザに対しては全順位のアプリケーションを提示するが、非承諾ユーザに対しては上位3位までのアプリケーションしか提示しない、というような制限を課せば、非承諾ユーザに対して承諾を促す効果が期待できる。もちろん、非承諾ユーザに対しては、「ユーザ数」のみを提示し、「起動回数」や「累積利用時間」の提示を行わない、といった制限を課すこともできるし、非承諾ユーザに対しては、集計結果を一切提示しない、といった制限を課すこともできる。
このように、利用実績提示部230が、非承諾ユーザに対して制限を課した提示を行うようにするには、承諾ユーザからの利用実績の最初の報告があったときに、当該承諾ユーザの識別コードを記録しておくようにし、情報処理装置からのアクセスを受けたときに、アクセス元のユーザの識別コードに基づいて、当該ユーザが承諾ユーザであるか非承諾ユーザであるかを判断し、非承諾ユーザであった場合には、制限付きの提示を行うようにすればよい。集計結果の提示を、アプリケーション提供サーバ100によって行う場合は、アプリケーション提供サーバ100に承諾ユーザの識別コードを記録しておくようにし、同様の処理を行えばよい。
もちろん、本発明を実施する上で、ユーザ識別コードは必須のものではない。したがって、利用実績収集報告部330が、ユーザや情報処理装置を特定する情報を一切添付しないで、利用実績(ログ情報)のみを送信するような運用も可能である。しかしながら、そのような運用を行うと、送信されてきた複数の利用実績が、同一ユーザによる利用実績なのか、異なるユーザによる利用実績なのかを区別することすらできなくなり、特定のアプリケーションプログラムについてのユーザ数を把握することもできない。したがって、実用上は、少なくともユーザ同士を区別するためのユーザ識別コードを添付して送信するのが好ましい。
ユーザ識別コードとしては、たとえば、個人情報格納部380内に格納されている電話番号、氏名、住所などを利用することが可能である。ただ、ユーザによっては、電話番号ですら、外部に送信することを躊躇する場合もあろう。そのようなユーザに対処するには、利用実績収集報告部330が、個人情報格納部380内に格納されている個人情報を示すデータに対して一方向性関数を作用させることにより匿名情報を生成し、利用実績にこの匿名情報を関連づけてアプリケーション評価サーバに報告するようにし、利用実績格納部210が、利用実績を匿名情報に関連づけて格納し、利用実績集計部220が、利用実績を匿名情報を考慮して集計するようにすればよい。
図9は、個人情報に基づいて匿名情報を作成するアルゴリズムの一例を示す図である。この例は、一方向性関数としてHASH関数を用いた例である。すなわち、図9(a) に示す例の場合、匿名情報は、個人情報格納部380内に格納されている「氏名」の文字列、「電話番号」の数字列、そして何らかの規定文字列(たとえば、「PAT」のような文字列や年号を示す数字列でもよい)を並べて示すデータに対して、HASH関数を作用させたHASH値として与えられる。
図9(b) は、図7に示すユーザ甲の個人情報に基づいて、図9(a) に示すアルゴリズムを適用して匿名情報を作成した具体例を示している。すなわち、この例の場合、「特許太郎090-****-****PAT」なる元の文字列データに対するHASH値がユーザ甲の匿名情報ということになる。スマートフォンを情報処理装置300Aとして利用する場合は、氏名や電話番号の代わりに、SIMカードのIDを用いて匿名情報を作成するようにしてもかまわない。このようにして得られた匿名情報は、元の文字列データに基づいて一義的に得られる情報であるが、HASH関数が一方向性関数であるため、匿名情報から元の文字列データを復元することはできない。したがって、匿名情報を外部に送信しても、氏名や電話番号といった個人情報が漏洩される危険性はない。
なお、図示のようなアルゴリズムで得られる匿名情報は、論理的には、必ずしもユニークなものにはならず、異なるユーザ甲,乙について得られた匿名情報が、偶然一致する確率は0にはならない。しかしながら、そのような確率は0に限りなく近いため、実用上は、このようにして得られる匿名情報を、個々のユーザについてユニークなユーザ識別コードとして利用することが可能である。このように、匿名情報をユーザ識別コードとして利用するようにすれば、ユーザにとっても安心であり、また、利用実績にこの匿名情報を添付して報告するようにすれば、利用実績集計部220は、個々の利用実績をユーザごとに区別して集計することが可能になる。
図10は、このような匿名情報を考慮した利用実績の集計結果の一例を示す図である。この例は、第1のアプリケーションプログラムとしてAP1を利用しているユーザのうち、第2のアプリケーションプログラムとして、AP2〜AP6を利用しているユーザの割合をそれぞれ示す集計結果である。具体的には、AP1を利用しているユーザのうち、10%のユーザがAP2を利用しており、52%のユーザがAP3を利用しており、... といった事実が集計結果として示されている。このような集計を行うためには、各ユーザの氏名や年齢といった具体的な個人情報までは必要ないが、送信されてきた個々の利用実績について、同一のユーザについての利用実績がどれであるかを特定する必要がある。上述した匿名情報は、このような特定を行う上で十分な役割を果たすことができる。
§2では、利用実績収集報告部330もしくは利用実績集計部220に、個々の利用実績について適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外する実施例を述べたが、個人情報を利用した評価を行う実施形態の場合は、個人情報を利用した固有の適格性判定が可能になる。
すなわち、図6に示す実施形態において、利用実績収集報告部330もしくは利用実績集計部220は、個々の利用実績について、関連づけられた個人情報に基づく適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外することができる。たとえば、特定のユーザに関する利用実績についての適格性判定として、当該利用実績に係るアプリケーションプログラムの起動時から終了時に至るまでの利用時間帯が、当該特定のユーザの年齢について予め設定されている所定の不適格時間帯に重なる場合には不適格とする判定を行うことができる。
§2では、不適格時間帯として、平日午前1時〜4時といった時間帯を設定する例を述べたが、個人情報が関連づけられた利用実績については、当該個人情報に基づいて、それぞれ異なる不適格時間帯を設定することが可能である。たとえば、年齢という個人情報を利用すれば、12歳以下のユーザに関しては、不適格時間帯を毎日23時から翌日7時とする、というような別個の設定を行うことができるようになる。
<<< §4. 位置情報を利用した評価を行う実施形態 >>>
ここでは、§1で述べた基本的な実施形態に、更に、位置情報を利用した評価を加えた実施形態を説明する。図11は、この位置情報を利用した評価を行う実施形態に係る利用実績評価システムの構成を示すブロック図である。図示の情報処理装置300Bの大きな特徴は、図1に示す情報処理装置300に、位置情報認識部385が付加されている点である。これに応じて、利用実績収集報告部330、利用実績格納部210、利用実績集計部220にも、若干の付加機能が備わっている。その他の構成要素の機能は、図1に示す基本的な実施形態に係るシステムと同様であり、ここでは説明を省略する。
位置情報認識部385は、情報処理装置300B自身について、現在の位置情報を認識する構成要素であり、たとえば、GPS受信機を位置情報認識部385として利用することが可能である。最近のスマートフォンやタブレット型情報端末装置としては、GPS受信機を内蔵した装置が一般化してきており、これらの装置を情報処理装置300Bとして用いるのであれば、内蔵しているGPS受信機をそのまま位置情報認識部385として利用すればよい。
一般的なGPS受信機は、所定周期で、自分自身の位置を緯度経度情報として認識する機能を有している。図12は、図11に示すシステムにおける位置情報認識部385によって認識された位置情報(緯度経度情報)の一例を示す図である。この例では、1分間隔で、緯度経度の情報が取得されている。この図11に示す実施形態の場合、位置情報認識部385によって各時点の位置情報を取得できるため、利用実績収集報告部330は、利用実績(ログ情報LOG)に加えて、図12に示すような各時点の位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報(たとえば、後述する地区情報や移動態様情報)をアプリケーション評価サーバ200に送信することができる。
一方、アプリケーション評価サーバ200では、利用実績格納部210が、送信されてきた利用実績と各時点の位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報とを格納する。利用実績集計部220は、各時点の位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報に基づいて、情報処理装置300Bの位置の時間的変遷を認識することができるので、利用実績について、位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報を考慮した集計を行うことができるようになる。位置情報を考慮した集計方法として、利用実績集計部220は、地図上に複数の地区を設定し、利用実績格納部210に格納されている利用実績および位置情報に基づいて、個々のアプリケーションプログラムの利用地区を特定し、利用実績を地区別に集計する方法を採ることができる。
図13は、地図上に4つの地区A,B,C,Dを設定した例を示す平面図である。地図には緯度経度が定義されているので、図12に示すような緯度経度からなる位置情報が与えられると、地図上で当該位置情報に対応する地点Pを特定することができ、どの地区に所属する地点であるかを認識することができる。たとえば、図13に示す例の場合、地点Pは地区Aに所属する地点として認識される。したがって、図12に示すような各時点の位置情報が与えられれば、時間軸上の各時点において、情報処理装置300Bがどの地区にいたかを特定することができる。このような地区の特定は、利用実績集計部220で行ってもよいし、利用実績収集報告部330で行ってもよい。前者の場合は、図12に示すような位置情報を評価サーバ200に送信することになるが、後者の場合は、特定された各時点の地区情報を送信すれば足りる。
図14は、図11に示すシステムにおける位置情報を利用した評価方法(地区別評価)の一例を示す図である。時間軸tに沿って伸びる上段のバーは、各時点の位置情報に基づいて認識された地区を示している。この例の場合、前半は地区Aにいたが、後半は地区Bに移動していることがわかる。一方、下段に示す3本のバーは、各アプリケーションプログラムAP4,AP1,AP2の利用時間帯(起動から終了に至る時間帯)を示している。これらの利用時間帯は、図2に例示するようなログ情報LOGに基づいて認識することができる。結局、図示の例の場合、アプリケーションAP4は地区Aで利用され、AP2は地区Bで利用され、AP1は地区AとBで利用されていたことが認識できる。
このように、図11に示す実施形態では、個々のアプリケーションプログラムについて、その利用時間帯のみならず利用地区を特定することができるので、利用実績を地区別に集計することが可能になる。たとえば、図14に示す例の場合、アプリケーションAP4の利用時間は地区Aについて集計され、AP2の利用時間は地区Bについて集計され、AP1の利用時間は破線までの前半部分は地区Aについて集計され、後半部分は地区Bについて集計されることになる。図15は、このようにして、地区別の集計を行った結果の一例を示す図であり、アプリケーションプログラムAP1〜AP6のそれぞれについて、地区別の累積利用時間が示されている。この図15に示す集計結果は、図4に示す集計結果における「累積利用時間(全ユーザ合計)」の欄の数値を4つの地区A〜Dに振り分けたものになっている。
図16は、図15に示す集計結果の円グラフを用いた提示例を示す図である。利用実績集計部220によって行われた図15に示すような集計結果に基づいて、利用実績提示部230は、図16に示すような円グラフを提示することができる。このように、位置情報を考慮して利用実績の集計を行うと、各アプリケーションプログラムの地区ごとの利用割合を認識することができ、地区別の評価が可能になる。
たとえば、図16に示す例の場合、アプリケーションAP1,AP2は、地区別の利用時間がほぼ均等であり、地区による偏りはほとんど見られないが、AP3,AP5は主に地区Cで利用され、AP6は主に地区Bで利用されている、という分布傾向が認識できる。このような集計結果により、特定のアプリケーションが、主に都市部で利用されているとか、主に農村部で利用されているといった情報を得ることができる。また、関東では流行していないが、関西で流行しているアプリケーションである、といった情報も得ることができる。このように、図11に示す実施形態では、個々のアプリケーションプログラムについて、利用されている地理的な位置も含めた、きめの細かい評価が可能になる。
なお、§2では、利用実績収集報告部330もしくは利用実績集計部220に、個々の利用実績について適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外する実施例を述べたが、位置情報を利用した評価を行う実施形態の場合は、位置情報を利用した固有の適格性判定が可能になる。
すなわち、図11に示す実施形態において、利用実績収集報告部330もしくは利用実績集計部220は、個々の利用実績について、利用時の位置情報に基づく適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外することができる。
具体的には、利用実績収集報告部330もしくは利用実績集計部220は、アプリケーションプログラムを利用するのには不適切な場所を予め不適格場所として設定しておき、位置情報が当該不適格場所を示している場合には不適格とする判定を行うことができる。たとえば、日本国内のユーザのみを対象としているアプリケーションプログラムであるのに、外国での利用を示す利用実績が報告された場合は、不正操作を目的とした利用である可能性が高い。このような場合は、外国を不適格場所として設定しておけば、外国での利用実績を集計から除外することができる。あるいは、特定の美術館の館内案内の用途にのみ利用されるアプリケーションプログラムであれば、当該美術館以外の場所を不適格場所として設定しておけばよい。
また、不適格場所と不適格時間帯とを組み合わせた適格性判定を行うことも可能である。すなわち、利用実績収集報告部330もしくは利用実績集計部220が、特定の時間帯にはアプリケーションプログラムを利用するのには不適切な場所について、当該特定の時間帯を不適格時間帯とし当該不適切な場所を不適格場所とする組み合わせの設定をしておき、当該不適格時間帯に当該不適格場所での利用を示す利用実績については不適格とする判定を行うようにすればよい。
たとえば、平日の0時〜7時までの時間帯、および、土日祝日の全時間帯は、立ち入りが禁止されている地区があった場合、当該地区において当該時間帯に利用されていることを示す利用実績は不自然であり、不正操作を目的とした利用である可能性が高い。このような場合は、当該地区を不適格場所とし当該時間帯を不適格時間帯とする設定しておけば、当該不適格時間帯に当該不適格場所での利用を示す利用実績については集計から除外することができる。
あるいは、利用実績集計部220は、同一のアプリケーションプログラムに関して、近接した時間帯に近接した場所での利用を示す所定の基準を超える数の利用実績が存在する場合には、これらの利用実績を不適格とする判定を行うことも可能である。利用実績格納部210内には、多数の情報処理装置から様々な利用実績が報告されてくるが、これらの利用実績の中に、同一のアプリケーションプログラムに関して、近接した時間帯に近接した場所での利用を示すものが多数含まれていた場合、組織的な不正操作が行われている可能性が高い。
たとえば、アプリケーションプログラムの開発会社が、自社のアプリケーションの評価を高める目的で、社員総動員で特定のアプリケーションを利用するような行為を行った場合、当該アプリケーションについて、同一の建屋内において近接した時間帯に利用されたことを示す複数の利用実績が報告されることになるであろう。上述したような適格性判定を行えば、このような報告については、不適格とする判定が行われ、集計から除外することができる。
ところで、位置情報を利用すると、アプリケーションプログラムの利用地区を特定できるだけでなく、ユーザの移動態様を特定することも可能になる。すなわち、利用実績集計部220は、位置情報の時間変化に基づいて、ユーザの移動態様を推定し、利用実績を移動態様別に集計することもできるようになる。
図12には、位置情報として、1分周期で現在地の緯度経度を取得した例を示したが、緯度経度の差分情報は距離の情報に換算することができるので、当該位置情報から、情報処理装置300Bを所持しているユーザの移動速度を算出することができる。そして、更に、算出した移動速度から、ユーザの移動態様を推定することができる。具体的には、移動速度がほぼ零である場合には停止状態、移動速度が時速4km程度の低速移動を示している場合には徒歩による移動状態、移動速度が時速20km以上の高速移動を示している場合には乗物による移動状態、との推定を行うことができる。
もちろん、実際には、乗物で移動中であっても、駅で停車したり、信号で停車したりすることもあるので、移動態様を推定する際には、ある程度の期間の平均移動速度を求める必要があろう。また、乗物で移動中にもかかわらず、渋滞に巻き込まれてしまった場合などは、徒歩で移動中と誤って推定されてしまう可能性もある。このように、上述したユーザの移動態様の推定結果は、必ずしも正しいものにはならないが、あくまでも統計的な集計処理の一手法として利用するだけなので、誤った推定が行われる可能性があっても、実用上、大きな問題は生じない。
図17は、図11に示すシステムにおける位置情報を利用した評価方法(移動態様別評価)の一例を示す図である。時間軸tに沿って伸びる上段のバーは、位置情報の時間変化(ユーザの移動速度)に基づいて認識された移動態様を示している。この例の場合、ユーザの移動速度に応じて、各時点の移動態様を、停止状態(たとえば、時速0.1km未満)、低速移動状態(たとえば、時速0.1km以上、時速10km未満)、高速移動状態(たとえば、時速10km以上)の3段階に分類している。停止状態は、ユーザが停止しながら情報処理装置を利用している通常の利用状態に対応し、低速移動状態は、ユーザが歩きながら情報処理装置を利用している状態に対応し、高速移動状態は、ユーザが電車や自動車で移動中に情報処理装置を利用している状態に対応する。
一方、図17の下段に示す3本のバーは、各アプリケーションプログラムAP2,AP1,AP5の利用時間帯(起動から終了に至る時間帯)を示している。これらの利用時間帯は、図2に例示するようなログ情報LOGに基づいて認識することができる。結局、図示の例の場合、アプリケーションAP2は停止状態で利用され、AP5は乗物に乗車中に利用され、AP1は、当初は停止状態で利用されていたのに、途中から徒歩移動状態で利用されている、との推定を行うことができる。このような移動態様の推定は、利用実績集計部220で行ってもよいし、利用実績収集報告部330で行ってもよい。前者の場合は、図12に示すような位置情報を評価サーバ200に送信することになるが、後者の場合は、推定された各時点の移動態様を送信すれば足りる。
このように、図11に示す実施形態では、個々のアプリケーションプログラムについて、その利用時間帯のみならず利用時の移動態様を推定することができるので、利用実績を移動態様別に集計することが可能になる。たとえば、図17に示す例の場合、アプリケーションAP2の利用時間は停止状態として集計され、AP5の利用時間は高速移動状態として集計され、AP1の利用時間は破線までの前半部分は停止状態として集計され、後半部分は低速移動状態として集計されることになる。図18は、このようにして、移動態様別の集計を行った結果の一例を示す図であり、アプリケーションプログラムAP1〜AP6のそれぞれについて、移動態様別の累積利用時間が示されている。この図18に示す集計結果は、図4に示す集計結果における「累積利用時間(全ユーザ合計)」の欄の数値を3つの移動態様に振り分けたものになっている。
もちろん、利用実績提示部230は、このような集計結果を、円グラフ等のグラフによって提示し、3つの移動態様の構成割合を一目で確認できるようにすることもできる。このように、位置情報の時間変化に基づいて推定された移動態様を考慮して利用実績の集計を行うと、各アプリケーションプログラムの移動態様ごとの利用割合を認識することができ、移動態様別の評価が可能になる。たとえば、図18に示す例の場合、多くのアプリケーションプログラムは、停止中に利用されているのに対して、アプリケーションAP5だけは、高速移動中に利用される割合が多いことがわかる。これにより、AP5は、多くのユーザが、通勤中など、乗物に乗車中に利用しているアプリケーションであるとの評価を行うことができる。このように、図11に示す実施形態では、個々のアプリケーションプログラムについて、利用時の移動態様も含めた、きめの細かい評価が可能になる。
<<< §5. 加速度情報を利用した評価を行う実施形態 >>>
ここでは、§1で述べた基本的な実施形態に、更に、加速度情報を利用した評価を加えた実施形態を説明する。図19は、この加速度情報を利用した評価を行う実施形態に係る利用実績評価システムの構成を示すブロック図である。図示の情報処理装置300Cの大きな特徴は、図1に示す情報処理装置300に、加速度センサ387が付加されている点である。これに応じて、利用実績収集報告部330、利用実績格納部210、利用実績集計部220にも、若干の付加機能が備わっている。その他の構成要素の機能は、図1に示す基本的な実施形態に係るシステムと同様であり、ここでは説明を省略する。
加速度センサ387は、情報処理装置300Cの装置筐体に作用する加速度を検出する構成要素である。最近は、MEMS技術の発展により、携帯型情報処理装置に内蔵可能な小型の加速度センサが実用化されており、デジカメなどでは手ぶれ補正用のセンサとして広く利用されている。加速度センサ387としては、このような携帯機器用の一般的なセンサを利用すればよい。
この図19に示すシステムでは、利用実績収集報告部330が、利用実績に加えて、加速度センサによる各時点の加速度検出に基づいて得られる情報をアプリケーション評価サーバ200に送信する機能を有しており、利用実績格納部210は、送信されてきた利用実績と加速度検出に基づいて得られる情報とを格納する。したがって、利用実績集計部220は、利用実績を加速度検出に基づいて得られる情報を考慮して集計することができるようになる。
図20は、図19に示すシステムにおける加速度センサ387によって測定された加速度αの測定値の一例を示すグラフである。ここで、図20(a) は、情報処理装置300Cを保持しているユーザが停止状態である場合の波形を示し、図20(b) は、ユーザが徒歩で移動状態である場合の波形を示し、図20(c) は、ユーザが乗物で移動状態である場合の波形を示している。加速度センサ387が三次元の加速度を各座標軸方向成分について検出する機能を有している場合は、たとえば、これら3軸成分の合成ベクトルの大きさを加速度αの測定値として利用すればよい。
いずれのグラフも、横軸が時間軸t、縦軸が加速度軸αとなっているが、それぞれ加速度αの検出値の振幅に固有の特徴が現れている。すなわち、図20(a) に示す停止状態では、振幅は基準値Δ以内(+Δ/2と−Δ/2との間)に収まっているが、図20(b) に示す徒歩移動状態では、歩みのステップ周期に合わせて、振幅が周期的に基準値Δを超える波形が得られる。そして、図20(c) に示す乗物移動状態では、ほぼ常時にわたって、振幅が基準値Δを超える波形が得られている。
したがって、加速度検出値の振幅値もしくはその変化周期に基づいて、ユーザの移動態様を推定し、利用実績を移動態様別に集計することができる。たとえば、図20に示す例のように、ユーザの移動態様を、停止状態、徒歩移動状態、乗物移動状態の三態様のいずれであるかを推定するようにすれば、利用実績をこれら三態様ごとに集計することができるようになる。
§4の後半では、利用実績集計部220が、位置情報の時間変化に基づいて、ユーザの移動態様を推定し、利用実績を移動態様別に集計する実施例を説明したが、この§5で述べる実施形態の場合、位置情報の代わりに、加速度情報を利用して、同等の集計を行うことができるようになる。たとえば、図17に示すように、個々のユーザごとに、時間軸t上で停止状態、徒歩移動状態、乗物移動状態の三態様を、加速度情報に基づいて推定することにより、図18に示すように、移動態様別の集計結果を得ることができる。
なお、利用実績収集報告部330が、アプリケーション評価サーバ200に送信する加速度検出に基づいて得られる情報は、必ずしも図20に例示するような加速度αの振幅を示す測定波形データそのものである必要はない。もちろん、図20に例示するような加速度αの波形データをそのままアプリケーション評価サーバ200に送信した場合は、利用実績集計部220が集計を行う際に、この波形データを解析して、各ユーザの各時点における移動態様を推定する処理を行うことになるが、そのような推定処理を、利用実績収集報告部330に担わせるようにしてもかまわない。この場合、アプリケーション評価サーバ200に対して送信される加速度検出に基づいて得られる情報は、各時点における移動態様を示す情報(たとえば、停止状態、徒歩移動状態、乗物移動状態の三態様のいずれであるかを示す情報)ということになるので、情報量を大幅に削減することができる。
<<< §6. コメント投稿を伴う実施形態 >>>
これまで、個々のアプリケーションプログラムの起動時および終了時を示すログ情報を収集して、利用実績の集計を行い、これを提示する実施形態を述べてきた。ここでは、更に、ユーザからのコメントの投稿を受け付け、これを提示する機能をもった実施形態を説明する。
図21は、このコメント投稿の機能をもった実施形態に係る利用実績評価システムの構成を示すブロック図である。図示の情報処理装置300Dの特徴は、図1に示す情報処理装置300に、コメント投稿部390を付加した点であり、図示のアプリケーション評価サーバ200Dの特徴は、図1に示すアプリケーション評価サーバ200に、コメント格納部250およびコメント提示部260を付加した点である。その他の構成要素の機能は、図1に示す基本的な実施形態に係るシステムと同様であり、ここでは説明を省略する。
コメント投稿部390は、入出力インターフェイス370を介して、個々のアプリケーションプログラムについてのユーザのコメントの投稿を受け付け、これを端末側通信部310を介して、アプリケーション評価サーバ200Dに送信して投稿する処理を行う。一方、アプリケーション評価サーバ200D側に設けられたコメント格納部250は、サーバ側通信部240を介して、情報処理装置300D側から送信されてきたコメントを格納し、コメント提示部260は、コメント格納部250に格納されているコメントを提示する処理を行う。
なお、コメント提示部260によるコメントの提示方法は、利用実績提示部230による利用実績の集計結果の提示方法と同様であり、ユーザの求めに応じて、Webページの形式で提示したり、アプリケーション提供サーバ100によって、ダウンロード対象となるアプリケーションの一覧表示を行う際に提示したりすることができる。
一般に、アプリケーションプログラムをダウンロードさせるサイトにおいて、ユーザが投稿したコメントを提示することは広く行われている。したがって、図21に示すシステムにおいて、コメント投稿部390から投稿されてきたコメントを、コメント格納部250に格納し、これをコメント提示部260によって提示する技術自体は、従来から知られているものである。しかしながら、図21に示すシステムでは、コメントを投稿する際に、利用実績収集報告部330によって収集された利用実績を考慮した付加処理を行うことができるので、不正目的のコメント投稿を排除し、ユーザが正しい評価を行うことができるような工夫を施すことが可能になる。以下、そのような工夫のいくつかを、具体的に説明する。
第1の工夫は、コメント投稿部390に、投稿条件のチェック機能を設けることである。すなわち、コメント投稿部390が、投稿対象となるアプリケーションプログラムについて利用実績収集報告部330が収集した利用実績を参照し、参照した利用実績が所定の投稿条件を満たす場合にのみ、コメントの投稿を受け付けるようにすればよい。たとえば、投稿条件として、「投稿対象となるアプリケーションプログラムの累積利用時間が所定の基準時間以上であること」といった条件を予め設定しておくようにし、累積利用時間が所定の基準時間に満たないアプリケーションプログラムについては、コメント投稿部390がコメントの投稿を拒否するようにすればよい。
図22は、図21に示すシステムにおけるコメントの投稿操作時の画面表示例を示す図である。ここに示す実施例の場合、ユーザが、入出力インターフェイス370を介して、コメント投稿部390に対してコメントの投稿を行う旨の指示を与えると、コメント投稿部390は、入出力インターフェイス370を介して、情報処理装置300Dに備わっているディスプレイ画面などにファイル格納部340内に格納されているアプリケーションプログラム(インストールされているアプリケーション)の一覧を表示し、投稿対象を選択する指示の入力を促す。
図22(a) は、この投稿対象の選択画面の一例である。図21に示す例の場合、ファイル格納部340には、4組のアプリケーションプログラムAP1,AP3,AP4,AP6が格納されているので、図22(a) に示す選択画面では、この4組のアプリケーション名が投稿対象選択欄391に表示されている。但し、この4組のうち、AP3,AP6の欄には「コメント」と表記されたコメント入力ボタンが表示されているが、AP1,AP4の欄には、そのようなボタンの表示はなされていない。これは、コメント入力ボタンが表示されたアプリケーションAP3,AP6は、所定の投稿条件を満たしており、コメントを入力することが可能であるのに対して、コメント入力ボタンが表示されていないアプリケーションAP1,AP4は、所定の投稿条件を満たしておらず、コメントを入力することができないことを示している。
たとえば、投稿条件として、「投稿対象となるアプリケーションプログラムの累積利用時間が30分以上であること」といった条件を設定した場合、コメント投稿部390は、利用実績収集報告部330に格納されている利用実績に基づいて、現時点における各アプリケーションプログラムの累積利用時間を集計し、30分以上の累積利用時間のあるアプリケーションについてのみ、コメント入力ボタンを表示するようにすればよい。図22(a) に示す例の場合、AP3,AP6の累積利用時間は30分以上であり、投稿条件を満たしているが、AP1,AP4の累積利用時間は30分に満たないため、投稿条件を満たしていないことになる。その結果、ユーザは、AP3,AP6についてはコメント入力ボタンをクリックしてコメントの入力を行うことができるが、AP1,AP4についてはコメントの入力を行うことはできない。すなわち、累積利用時間が30分に満たないAP1,AP4については、コメント投稿部390がコメントの投稿を拒否していることになる。
ここでは、この図22(a) の投稿対象選択欄391上で、ユーザが、アプリケーションAP3についてのコメントを入力するために、AP3を選択する操作、すなわち、AP3の欄に表示されているコメント入力ボタンをクリックする操作を行った場合を考えてみる。この場合、画面表示は図22(b) のように切り替わり、投稿対象として選択されたアプリケーションAP3についてのコメント入力欄392が表示される。ユーザは、入出力インターフェイス370として用意されたタッチパネルなどを利用して、このコメント入力欄392に、AP3に対するコメントを文字列として入力する操作を行う。図示の例では、「ひととおりの機能が備わった使いやすいソフトです。」なる文字列がコメントとして入力された状態が示されている。
こうして、コメントを構成する文字列の入力が完了したら、ユーザは、画面右下に「投稿」と表記された投稿ボタンをクリックして投稿を行えばよい(なお、画面左下の「キャンセル」と表記されたキャンセルボタンをクリックすると、コメント入力はキャンセルされ、図22(a) に示す画面に戻る)。コメント投稿部390は、投稿ボタンがクリックされた時点で、コメント入力欄392に入力されていた文字列を、アプリケーションAP3に対するコメントとして、アプリケーション評価サーバ200Dへ送信する処理を行う。
結局、この図22に示す例では、コメント投稿部390が、所定の投稿条件を満たしているアプリケーションプログラムについてのみ、コメント入力ボタンのクリックが可能な画面表示を行い、それ以外のアプリケーションプログラムについては、コメントの投稿ができないようなユーザインターフェイスを採用していることになる。もちろん、投稿条件を満たしていないアプリケーションプログラムに対するコメントの投稿を拒否する方法としては、この他にも様々なユーザインターフェイスを利用した方法を採用することができる。
たとえば、図22(a) に示す表示に代えて、投稿対象選択欄391内のすべてのアプリケーションの欄についてコメント入力ボタンを表示するようにし、投稿条件を満たしているアプリケーションについてのボタンがクリックされた場合には、図22(b) に示すようなコメント入力欄392の表示画面に切り替え、投稿条件を満たしていないアプリケーションについてのボタンがクリックされた場合には、図23(a) に示すような投稿拒否画面に切り替えるようにしてもよい。ユーザが、このような投稿拒否画面を見てキャンセルボタンをクリックすると、図22(a) に示す選択画面が再び表示され、別なアプリケーションを選択できるようにすればよい。
図23(a) に示す実施例では、画面右下に「利用時間表示」と表記されたボタンが設けられており、ユーザが、このボタンをクリックする操作を行うと、図23(b) に示すように、ファイル格納部340内に格納されている各アプリケーション(インストールされているアプリケーション)について、現在までの累積利用時間が表示されるようになっている。このような表示により、ユーザは、アプリケーションAP1やAP4の累積利用時間が、現時点では、投稿条件である30分に満たないことを認識することができる。このような表示は、コメント投稿部390が、利用実績収集報告部330内に格納されている利用実績を参照することにより行うことができる。ここに示す実施例の場合、ユーザが、画面右下の「OK」と表記されたボタンをクリックすると、図23(a) もしくは図22(a) の画面に戻ることになる。
以上、図22,図23を参照して、「投稿対象となるアプリケーションプログラムの累積利用時間が所定の基準時間以上であること」といった投稿条件を設定した例を示したが、投稿条件としては、この他にも様々な条件設定を行うことが可能である。たとえば、「投稿対象となるアプリケーションプログラムの起動回数が所定の基準回数以上であること」というように、起動回数に基づく投稿条件を設定することも可能である。あるいは、「投稿対象となるアプリケーションプログラムの累積利用時間が所定の基準時間以上であり、かつ、起動回数が所定の基準回数以上であること」というように、累積利用時間と起動回数とを組み合わせた投稿条件を設定してもかまわない。
また、特定のアプリケーションプログラムについての投稿条件として、当該特定のアプリケーションプログラムの利用実績だけでなく、同じジャンルに所属するすべてのアプリケーションプログラムの利用実績を考慮した投稿条件を設定するようにしてもよい。この場合、予め、個々のアプリケーションプログラムにそれぞれジャンルを示す情報を対応づけておくようにする。図24は、各アプリケーションプログラムAP1〜AP6に5通りのジャンル「文書作成」,「コミュニケーション」,「スケジュール」,「ゲーム」,「地図」のいずれか1つを対応づけた例を示す図である。
このようなジャンルを考慮して投稿条件の判定を行う場合には、コメント投稿部390が、投稿対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムの累積利用時間の合計が所定の基準時間以上である場合、もしくは、投稿対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムの起動回数の合計が所定の基準回数以上である場合、または、その双方が満たされた場合に、当該投稿対象についての投稿条件が満たされていると判断するようにすればよい。
たとえば、図23(b) に示す例の場合、アプリケーションAP1の累積利用時間は25分であり、投稿条件となる30分を満たしていない。しかしながら、図24に示すようなジャンル分けがなされていると、アプリケーションAP1が所属する「文書作成」というジャンルには、アプリケーションAP6も所属しており、「文書作成」という同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムAP1,AP6の累積利用時間の合計は464分ということになる。したがって、この例の場合、ジャンルを考慮して投稿条件の判定を行えば、アプリケーションAP1,AP6はいずれも「同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムの累積利用時間の合計が30分以上」という投稿条件を満たすことになり、ユーザは、アプリケーションAP1,AP6に対してコメントを投稿することが可能になる。
この例の場合、アプリケーションAP1についてのユーザの累積利用時間は30分に満たないが、当該ユーザは「文書作成」というジャンルに所属する別なアプリケーションAP6については十分な累積利用時間をもっており、「文書作成」というジャンルのアプリケーションを評価する上では、十分な知識と経験を有している、と判定することができよう。ジャンルを考慮した投稿条件の判定は、このような柔軟な判定を行う上で効果的である。もちろん、ジャンルを考慮した投稿条件の判定方法は、上述した例に限定されるものではない。たとえば、「投稿対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムのうち、(利用時間や起動回数を問わず)利用歴のあるプログラムの数が所定の基準以上」という投稿条件を設定することもできる。
各アプリケーションプログラムがどのジャンルに所属するかを示す情報は、たとえば、アプリケーション提供サーバ100が提供するアプリケーションプログラム内に、所属ジャンルを示す情報として予め埋め込んでおけばよい。そうすれば、コメント投稿部390は、各アプリケーションプログラムに埋め込まれたジャンル情報を参照することにより、その所属ジャンルを認識することができる。あるいは、コメント投稿部390内に、代表的なアプリケーションプログラムについてのジャンルを示すジャンルテーブルを格納しておくようにしてもよいし、コメント投稿部390が、ネットワークNを介して、外部のサーバに用意されたジャンルテーブルを参照するようにしてもよい。
以上述べたように、図21に示すシステムでは、コメント投稿部390に、投稿条件のチェック機能を設ける工夫を施すことにより、不正目的のコメント投稿を排除し、ユーザが正しい評価を行うことができるようなコメント提示が可能になる。たとえば、アプリケーションプログラムの開発者が、親族や知人を動員して、自己のアプリケーションプログラムが優秀である旨のポジティブなコメントを投稿したり、ライバルのアプリケーションプログラムが不良である旨のネガティブなコメントを投稿したりするように促しても、当該アプリケーションプログラムを実際に利用して投稿条件を満たしたユーザでなければ、そのような投稿を行うことができないことになる。したがって、実際に利用していないユーザによる虚偽のコメント投稿を抑制することが可能になる。
コメント投稿時に利用実績を考慮して正しい評価を行うことができるようにするための第2の工夫は、コメントに利用実績に応じた重み情報を付加することである。すなわち、コメント投稿部390に、利用実績収集報告部330が収集した利用実績に基づいて、投稿されたコメントに重み情報を付加して送信する機能を設けておき、コメント格納部250が、重み情報が付加されたコメントを格納するようにすれば、コメント提示部260は、個々のコメントについて、重み情報に応じた態様で提示を行うことができるようになる。この場合、「信頼性の高いコメントには、より重い重みづけを行い、より重い重みづけがなされたコメントは、より目立つ態様で提示を行う」という基本方針を採ることが、理に適った方法ということになる。
利用実績に応じた重み情報としては、累積利用時間に応じた重み情報を用いることができる。たとえば、コメント投稿部390が、投稿対象となるアプリケーションプログラムの累積利用時間が長いほど、より重い重み情報を付加するようにすればよい。図25は、累積利用時間に基づいて重み情報を付加するための重みテーブルの一例を示す図である。この重みテーブルによれば、累積利用時間が1時間未満のアプリケーションプログラムについては、重み情報としてW=0なる値が対応づけられ、累積利用時間が1時間以上5時間未満のアプリケーションプログラムについては、重み情報としてW=1なる値が対応づけられ、累積利用時間が5時間以上のアプリケーションプログラムについては、重み情報としてW=2なる値が対応づけられることになる。もちろん、重みテーブルを用いて重み情報を定義する代わりに、何らかの関係式に基づいて利用実績に応じた重み情報を対応づけてもよい。たとえば、累積利用時間(時単位でまるめた値)に線形対応させた値Wを重み情報として定義し、累積利用時間が1時間ならW=1、2時間ならW=2、…、10時間ならW=10というような対応づけを行うこともできる。
コメント投稿部390は、ユーザの指示に基づいて、特定のアプリケーションプログラムについてのコメントを投稿する際に、利用実績収集報告部330内の当該アプリケーションプログラムに関する利用実績を参照して、その時点における当該アプリケーションプログラムの累積利用時間を認識し、たとえば、図25に示す重みテーブルに応じて、コメントに付加すべき重み情報Wの値(この例の場合は、0,1,2のいずれか)を決定する。そして、アプリケーション評価サーバ200Dに対してコメントを送信する際に、決定した重み情報を付加して送信する処理を行う。たとえば、各アプリケーションプログラムについての累積利用時間が、図23(b) に例示するような時間であった場合、アプリケーションAP1,AP4についてのコメントには、W=0なる重み情報が付加され、AP3についてのコメントには、W=1なる重み情報が付加され、AP6についてのコメントには、W=2なる重み情報が付加されることになる。
このように、コメント投稿部390が個々のコメントにそれぞれ重み情報を付加して送信を行うと、コメント格納部250には、図26に示すように、重み情報が紐付けられたコメントが格納されることになる。図示の例の場合、コメントC1,C2,C3には、それぞれ重み情報W1,W2,W3が付加されている。したがって、コメント提示部260は、個々のコメントを提示する際に、付加されている重み情報に応じた態様で提示を行うことができる。具体的には、付加された重みが大きいほど、より目立つ態様でコメントの提示を行うようにすればよい。
たとえば、コメント提示部260は、複数のコメントについて、重み情報に応じた順序で提示を行うことができる。図27(a) は、このような方法で、アプリケーションAP1について投稿された4つのコメントを提示した例である。この例の場合、第1番目に提示されているコメントは、W=2なる重み情報が付加されており、第2番目および第3番目に提示されているコメントは、W=1なる重み情報が付加されており、第4番目に提示されているコメントは、W=0なる重み情報が付加されている。ここで、重み情報Wの数値は、図25に示す重みテーブルに基づいて決定された値である。
このように、重み情報Wの値の大きい順に各コメントを提示するようにすれば、累積利用時間の長いユーザのコメントほど、上位の目立つ位置に提示されることになるので、より信頼性が高いと推定されるコメントほど、目につきやすい形態で提示が行われることになる。
あるいは、コメント提示部260は、個々のコメントを構成する文字を、フォント、サイズ、色、もしくは、その他の表示態様を重み情報に応じて変えることにより表示することもできる。図27(b) は、このような方法で、アプリケーションAP1について投稿された4つのコメントを提示した例である。図示の例は、重み情報に応じてフォントを変えて表示を行った例であり、W=2なる重み情報が付加されているコメント(図示の2番目のコメント)は太ゴシック体のフォントで表示されており、W=1なる重み情報が付加されているコメント(図示の1番目および4番目のコメント)は普通ゴシック体のフォントで表示されており、W=0なる重み情報が付加されているコメント(図示の3番目のコメント)は明朝体のフォントで表示されている。
このように、重み情報Wの値の大きいコメントほど、より目立つフォントを用いて表示すれば、累積利用時間の長いユーザのコメントほど、目立つ態様で提示されることになるので、より信頼性が高いと推定されるコメントほど、目につきやすい形態で提示が行われることになる。
もちろん、重み情報Wの値の大きいコメントほど、より大きなサイズの文字で表示するようにしてもよいし、より目立つ色をもった文字で表示するようにしてもよい。あるいは、W=2なる重み情報が付加されているコメントには二重アンダーライン、W=1なる重み情報が付加されているコメントにはアンダーラインを付加して表示する、というように、表示態様を重み情報に応じて変えるようにしてもかまわない。
以上、コメント投稿部390が、投稿対象となるアプリケーションプログラムの累積利用時間が長いほど、より重い重み情報を付加する例を述べたが、累積利用時間の代わりに起動回数を参照することも可能である。すなわち、図25に例示した重みテーブルの代わりに、たとえば、起動回数が5回未満のアプリケーションプログラムについては、重み情報としてW=0なる値が対応づけられ、起動回数が5回以上20回未満のアプリケーションプログラムについては、重み情報としてW=1なる値が対応づけられ、起動回数が20回以上のアプリケーションプログラムについては、重み情報としてW=2なる値が対応づけられるような重みテーブルを用意しておき、コメント投稿部390が、投稿対象となるアプリケーションプログラムの起動回数が多いほど、より重い重み情報を付加するようにすればよい。
また、個々のアプリケーションプログラムの累積利用時間の代わりに、ジャンルごとの累積利用時間を利用して、付加する重み情報を決定することもできる。たとえば、図24に示す例のように、個々のアプリケーションプログラムにそれぞれジャンルを示す情報を対応づけておき、コメント投稿部390が、投稿対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムの累積利用時間の合計が長いほど、もしくは、起動回数の合計が多いほど、より重い重み情報を付加するようにすればよい。
あるいは、過去の投稿実績に基づく重みづけを行うことも可能である。たとえば、コメント投稿部390に、過去の投稿実績を格納する機能をもたせておき、新たな投稿の対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムについて過去に投稿実績がある場合には、当該新たな投稿に係るコメントに、より重い重み情報を付加するようにすればよい。そうすれば、同じジャンルのアプリケーションプログラムについての投稿歴が豊富なユーザについてのコメントには、より重い重みづけが行われることになり、「信頼性の高いコメントには、より重い重みづけを行う」という基本方針に適ったものになる。
なお、ユーザが特定のアプリケーションプログラムを利用し続けると、その利用実績は徐々に向上してゆくことになるので、同一のアプリケーションプログラムに対して同一のユーザが投稿したコメントであっても、投稿時点によって、付加される重み情報は異なることになる。すなわち、同一のユーザによるコメントであっても、利用実績の低い時点におけるコメントと高い時点におけるコメントとでは、付与される重みづけが異なることになるが、これは理に適った運用である。
<<< §7. 様々な変形例 >>>
最後に、これまで述べてきた様々な実施形態について、いくつかの変形例を述べる。
<7−1:報告対象となる利用実績のバリエーション>
これまで述べてきた実施形態では、利用実績収集報告部330が、図2に示すようなログ情報LOG(個々のアプリケーションプログラムの起動時および終了時を示す情報)を利用実績として、アプリケーション評価サーバ200に報告する例を述べた。しかしながら、利用実績収集報告部330が収集して、アプリケーション評価サーバ200に対して報告する利用実績は、必ずしもログ情報LOGそのものである必要はなく、ログ情報LOGに基づいて導出される何らかの情報であってもかまわない。
たとえば、利用実績収集報告部330が、メモリ360もしくはファイル格納部340に格納されているログ情報LOGに基づいて、各アプリケーションプログラムについての起動回数や累積利用時間を集計し、得られた集計結果を利用実績として、アプリケーション評価サーバ200に報告してもかまわない。この場合、利用実績格納部210には、個々のユーザが利用する情報処理装置内のログ情報LOGそのものではなく、個々のユーザごとのアプリケーションプログラムについての起動回数や累積利用時間が利用実績として格納されることになるので、利用実績集計部220は、これら起動回数や累積利用時間の全ユーザ合計やユーザ平均を算出する処理を行えばよい。
上述の変形例は、これまで述べてきた各実施形態において利用実績集計部220が行っていた集計処理の一部を、各情報処理装置内の利用実績収集報告部330に担わせた例ということができる。このように、利用実績収集報告部330において一部の集計を行い、その結果を利用実績として報告するようにすると、利用実績集計部220の集計負担を軽減することができる。ただ、利用実績格納部210内には、各アプリケーションプログラムの起動時や終了時を示す詳細なログ情報LOGは格納されないので、利用実績集計部220によって、利用時間帯を考慮した細かな集計などは行うことができなくなる。
<7−2:導入情報についての集計を行う変形例>
図2に示すログ情報LOGは、個々のアプリケーションプログラムの起動時および終了時を示す情報であり、ユーザの指示に基づいて、アプリケーションプログラムが起動されたり、終了されたりするたびに、プログラム実行部350によって記録される情報である。
これに対して、アプリケーション導入処理部320が、ユーザの指示に基づいて、個々のアプリケーションプログラムをアプリケーション提供サーバ100からダウンロードして、これをインストールしたり(ファイル格納部340に格納したり)、あるいは、既にインストールされていたアプリケーションプログラムをアンインストールしたり(ファイル格納部340から削除したり)するたびに、アプリケーション導入処理部320によって、インストール時およびアンインストール時を含む導入情報をファイル格納部340に格納させることも可能である。
たとえば、アンドロイドOS(登録商標)を採用するスマートフォンを情報処理装置300として用いた場合、OSプログラムの機能によって、アプリケーションプログラムのインストールやアンインストールを行うことができ、その際に、インストール時およびアンインストール時を含む導入情報が自動的に記録される仕様になっている。
そこで、利用実績収集報告部330に、この導入情報を、利用実績とともに端末側通信部310を介してアプリケーション評価サーバ200に送信して報告する機能をもたせておき、利用実績格納部210に、利用実績とともに導入情報を格納する機能をもたせておけば、利用実績集計部220は、導入情報についての集計も行うことができ、利用実績提示部230は、導入情報についての集計結果を提示することができるようになる。
具体的には、利用実績集計部220は、導入情報に基づいて、各アプリケーションプログラムについてのインストール時からアンインストール時に至るまでのインストール継続時間を集計することができるようになるので、利用実績提示部230は、各アプリケーションプログラムについて、インストール継続時間の全ユーザ合計値もしくはユーザ平均値またはその双方を提示することができるようになる。これまで述べた実施形態における累積利用時間は、アプリケーションプログラムを起動してから終了するまでの時間を累積したものであるのに対して、この変形例におけるインストール継続時間は、アプリケーションプログラムをインストールしてからアンインストールするまでの時間を累積したものになるので、より長期的な尺度で、アプリケーションプログラムを評価することができるようになる。
<7−3:報告対象となる具体的な利用実績例>
図28は、本発明に係る利用実績評価システムにおいて、利用実績収集報告部330からアプリケーション評価サーバ200へと報告される具体的な個人情報および利用実績の一例を示す図である。図の上段に示す個人情報は、性別、年代、職業の3項目から構成されている。実際には、この個人情報には、ユーザを特定するための匿名情報(図9参照)が添付されて送信される。一方、図の下段に示す利用実績は、ID、名称、識別コード、区分、起動回数、累積利用時間、インストール日時、アンインストール日時、インストールしていた時間、移動中の利用時間の10項目から構成されている。この利用実績も、匿名情報が添付されて送信される。したがって、利用実績格納部210は、匿名情報によって送信元となるユーザを特定し、ユーザごとに個人情報および利用実績を格納することができる。
図28の下段に示す利用実績における項目「ID」は、情報処理装置内で各アプリケーションプログラムを区別するためのシリアル番号である。項目「名称」はアプリケーションプログラムの名称であり、項目「識別コード」はアプリケーションプログラムに付与されたユニークな識別コードである。項目「区分」は、アプリケーションプログラムの区分を示し、この例の場合、「一般」,「業務」,「プリインストール」の3区分が定義されている。区分「業務」は、特別な業務専用に開発されたプログラム、区分「プリインストール」は、情報処理装置の工場出荷時に既にインストールされた状態で配布されるプログラム、区分「一般」は、それ以外の一般のプログラムを示している。これらの区分を示す情報は、予め個々のアプリケーションプログラムに組み込んでおいてもよいし、外部のサーバなどに問い合わせを行うことにより入手できるようにしておいてもよい。
項目「起動回数」および項目「累積利用時間」は、文字通り、各アプリケーションプログラムについてのこれまでの起動回数および累積利用時間の集計値である。これらの集計値は、利用実績収集報告部330が、ログ情報LOGに基づいて算出することになる。項目「インストール日時」および項目「アンインストール日時」は、前述した§7−2の変形例で説明した導入情報であり、アプリケーション導入処理部320によって各アプリケーションプログラムがファイル格納部340に導入された日時、およびファイル格納部340から削除された日時を示している。項目「インストールしていた時間」は、「インストール日時」から「アンインストール日時」までの時間を示しており、利用実績収集報告部330によって算出されることになる。アンインストールされていないアプリケーションプログラムについては、「インストールしていた時間」は算出されない。
最後の項目「移動中の利用時間」は、「累積利用時間」のうち、移動中の利用時間を示している。この「移動中の利用時間」を求めるには、§4で述べた実施形態のように位置情報認識部385を設けるか、§5で述べた実施形態のように加速度センサ387を設け、停止中/移動中の別を判定する処理を行う必要がある。
このように、図28に示す利用実績は、ログ情報LOGそのものではなく、§7−1の変形例で述べたように、ログ情報LOGに基づいて導出される情報ということになる。また、§7−2の変形例で述べた導入情報を含むものになる。利用実績収集報告部330は、ログ情報LOGや導入情報を利用して、このような利用実績を作成し、アプリケーション評価サーバ200へ報告する処理を行う。こうして報告された利用実績は、既に、一部の集計処理が完了した情報になっているので、利用実績集計部220の集計負担は軽減される。
<7−4:利用実績の報告タイミング>
本発明に係る利用実績評価システムでは、利用実績収集報告部330によって、アプリケーション評価サーバ200Dへの利用実績の報告が行われるが、ここでは、その報告のタイミングについて述べる。利用実績は、ユーザが情報処理装置を利用してゆく過程で逐次更新されてゆくので、基本的には、利用実績収集報告部330は、予め設定された所定のタイミングで定期的に利用実績の報告を行うようにすればよい。たとえば、1週間あるいは1ヶ月といった周期を定めておき、周期的に最新の利用実績を送信する処理を行えばよい
図2に示すようなログ情報LOG、図12に示すような位置情報、図20に示すような加速度測定値をそのまま送信する場合であれば、1週間あるいは1ヶ月といった単位で区切った最新の情報を順番に送信してゆけばよい。この場合、利用実績格納部210には、送信されてきた情報が時系列で順次格納されてゆくことになる。これに対して、図28の下段に示すように、利用実績収集報告部330側である程度の集計を行い、その結果を送信する場合は、1週間あるいは1ヶ月といった周期で最新の集計結果を送信すればよい。この場合、利用実績格納部210では、古い集計結果が最新の集計結果によって書き換えられることになる。
ところで、本発明に係る利用実績評価システムにおいて、ユーザが直接的に受ける恩恵は、アプリケーションプログラムの評価材料となる情報が提示されることであり、利用実績を報告する処理自体は、ユーザに直接的な恩恵を与えるものではない。したがって、一般ユーザの立場からは、情報処理装置が利用実績を報告する処理を勝手に行うことは、あまり好ましいことではない。特に、スマートフォンなどの携帯型の情報処理装置は、内蔵する充電池からの供給電力に基づいて動作するため、充電池の充電容量を気にしながら利用するユーザも少なくない。
したがって、充電容量が僅かしか残っていないときに、スマートフォンが勝手にアプリケーション評価サーバへの通信を開始して、利用実績を送信する処理を行った場合、ユーザは、決して快く思わないであろう。充電容量を節約するように配慮しているユーザにとって、予期しないタイミングで、しかも意図しない用途のために、スマートフォンが通信を開始したとすれば、不快感を覚えることは当然である。
そこで、実用上は、スマートフォンなど、内蔵する充電池からの供給電力に基づいて動作する情報処理装置の場合は、利用実績収集報告部330が、充電池の充電容量が所定のレベル以上である期間もしくは充電池に対する充電処理が行われている期間にのみ、利用実績の報告を行うようにするのが好ましい。
図29は、このような方針で、利用実績収集報告部330が利用実績の報告処理を行う手順を示す流れ図である。まず、ステップS1において、最終報告時のチェックが行われる。すなわち、利用実績収集報告部330は、利用実績の最終報告を行った日時を記録するようにし、ステップS1では、最後に報告を行った日時がチェックされる。続くステップS2では、次期報告時が到来したか否かが判断される。たとえば、1週間おきのタイミングで定期的に利用実績の報告を行う場合、最終報告時から1週間経過していた場合には、次期報告時が到来したものと判断される。こうして、次期報告時が到来するまで、ステップS1,S2の処理が繰り返される。
次期報告時が到来した場合は、ステップS3へと進み、その時点が充電中であるか否かが判断される。充電中でなければ、ステップS4へと進み、その時点の充電容量がチェックされ、ステップS5において、充電容量が所定のレベル以上であるか否かが判断される。こうして、ステップS3で充電中であると判断された場合と、充電中ではなくても、ステップS5で充電容量が所定のレベル以上であると判断された場合には、ステップS6へ進み、利用実績の報告処理(必要に応じて、個人情報、位置情報、加速度情報の報告処理)が実行される。
たとえ次期報告時が到来していたとしても、充電中ではなく充電容量も少ない場合には、ステップS5からステップS1へと戻ることになり、利用実績の報告は行われない。利用実績収集報告部330が、このような手順で利用実績の報告処理を行うようにすれば、充電池の充電容量が所定のレベル以上である期間もしくは充電池に対する充電処理が行われている期間にのみ、利用実績の報告が行われることになるので、ユーザが不快感を抱くようなタイミングで報告がなされることを回避することができる。
<7−5:報告対象の取捨選択>
これまでの実施形態では、利用実績収集報告部330が、報告すべき利用実績をすべてアプリケーション評価サーバ200へ報告する例を述べたが、報告対象を取捨選択して、報告対象となる一部のアプリケーションプログラムについての利用実績のみを報告するようにしてもよい。
具体的には、利用実績収集報告部330が、利用実績の報告対象となるアプリケーションプログラムを掲載した対象選別リストを格納しておくようにして、当該対象選別リストにより対象とされたアプリケーションプログラムについてのみ、利用実績の報告を行うようにすればよい。対象選別リストは、利用実績収集報告部330内に格納する代わりに、外部のサーバなどに用意しておき、ネットワークNを介して参照するようにしてもかまわない。また、対象選別リストとして、利用実績の報告対象となるアプリケーションプログラムを掲載したリストを用いる代わりに、利用実績の報告対象とならないアプリケーションプログラムを掲載したリストを用いるようにしてもよい。
たとえば、アプリケーション提供サーバ100内に用意されているアプリケーションプログラムのうち、本発明に係る利用実績評価システムによる評価対象とすべきものを対象選別リストに掲載しておけば、当該リストに掲載されたアプリケーションプログラムについてのみ評価が行われることになる。
また、対象選別リストには、必ずしも個々のアプリケーションプログラムを直接的に特定できる情報を掲載する必要はなく、何らかの形で間接的に特定できる情報を掲載するようにしてもかまわない。たとえば、図28の下段に示す利用実績には、各アプリケーションプログラムについて設定された区分の情報が記載されているが、対象選別リストでは、この区分を用いて、報告対象となるアプリケーションプログラムを間接的に特定するようにしてもかまわない。たとえば、対象選別リストに、「区分が『一般』のアプリケーションプログラムを報告対象とする」という情報を掲載しておけば、図示の例の場合、AP1〜AP4は報告対象となるが、AP5,AP6は報告対象から外れることになる。また、「区分が『業務』および『プリインストール』のアプリケーションプログラムは報告対象としない」という情報を掲載した場合も結果は同じである。
上例のように、区分が「業務」および「プリインストール」のアプリケーションプログラムを報告対象から除外することは、実用上、意味のあることである。前述したとおり、区分「業務」は、特別な業務専用に開発されたプログラムであるため、一般ユーザにとっては馴染みのないアプリケーションプログラムである。したがって、一般ユーザ向けの評価を行う対象からは外した方が好ましい。また、区分「プリインストール」は、情報処理装置の工場出荷時に既にインストールされた状態で配布されるプログラムであり、いわば標準的に装備されたアプリケーションプログラムである。したがって、一般ユーザがアプリケーション提供サーバ100からダウンロードして利用することはないので、やはり一般ユーザ向けの評価を行う対象からは外した方が好ましい。
このように評価対象から外した方が好ましいアプリケーションプログラムについては、そもそも利用実績の報告を行う必要はないので、上述した変形例のように、利用実績収集報告部330による報告対象から除外すれば、アプリケーション評価サーバ200との間の通信負担を軽減することができる。
<7−6:評価点の形式でのコメント>
§6では、図21を参照しながらコメントの投稿を伴う実施形態を説明した。この実施形態では、コメント投稿部390によって、特定のアプリケーションプログラムに対するユーザのコメントが投稿され、投稿されたコメントは、コメント提示部260によって提示されることになる。§6では、投稿するコメントとして、文字列からなる情報を用いる実施例を述べたが、コメントは必ずしも文字列である必要はなく、たとえば、評価点という形式の数値でもかまわない。
すなわち、コメント投稿部390が、アプリケーションプログラムについてのユーザの評価点をコメントとして受け付け、これを端末側通信部310を介してアプリケーション評価サーバ200Dに送信して投稿するようにし、コメント提示部260が、複数のユーザが投稿した評価点の平均値をコメントとして提示するようにすれば、評価点という形式の定量的な評価を示すコメントの提示が可能になる。たとえば、ユーザは、文字列によるコメントを入力する代わりに、1点〜5点までの5段階の評価点をコメントとして入力すればよい。コメント提示部260は、文字列によるコメントを提示する代わりに、数値からなるコメントを提示することになる。
もちろん、コメント投稿部390は、評価点をコメントとして投稿する際に、§6で述べたように、投稿対象となるアプリケーションプログラムについて利用実績収集報告部330が収集した利用実績を参照し、所定の投稿条件を満たしていた場合にのみ投稿を行うようにすることもできるし、利用実績に応じた重み情報を付加して投稿することもできる。各評価点に重み情報を付加した場合には、コメント提示部260が評価点の平均値を算出する際に、この重み情報に基づく加重平均を求めるようにすればよい。
<7−7:サーバ側での重み情報付加処理>
§6では、図21を参照しながら、コメント投稿部390によって重み情報を付加したコメントを投稿する実施例を説明したが、個々のコメントに重み情報を付加する処理は、必ずしも情報処理装置300D側で行う必要はなく、アプリケーション評価サーバ200D側で行うことも可能である。すなわち、コメントに重み情報を付加する処理を、コメント投稿部390の代わりに、コメント格納部250が行うようにすればよい。
重み情報は、利用実績収集報告部330が収集した利用実績に基づいて決定される情報であるが、重み情報を決定するために必要な利用実績を利用実績収集報告部330から利用実績格納部210に報告するようにすれば、コメント格納部250は、利用実績格納部210内に格納されている利用実績に基づいて、投稿された個々のコメントに重み情報を付加する処理を行うことが可能になる。
もちろん、アプリケーション評価サーバ200D側で、投稿されたコメントに重み情報を付加する処理を行うためには、個々の利用実績に係るユーザと、個々のコメントを投稿したユーザとの対応関係を認識する必要があるが、情報処理装置300Dから利用実績およびコメントを送信する際に、図9に示すような匿名情報を添付するようにすれば、アプリケーション評価サーバ200D側で両者の対応関係を認識することができる。
<7−8:集計結果およびコメントの提示方法>
これまで述べてきた種々の実施形態では、利用実績提示部230やコメント提示部260が利用実績の集計結果やコメントを提示する方法として、アプリケーション評価サーバ200にWebサーバとしての機能をもたせる方法と、アプリケーション提供サーバ100に提示機能をもたせる方法と、を例示した。
前者の方法を採る場合は、アプリケーション評価サーバにWebサーバとしての機能をもたせておき、利用実績提示部230もしくはコメント提示部260が、Webページ上で集計結果もしくはコメントを提示するようにすればよい。この場合、情報処理装置内のファイル格納部340には、Webブラウザ機能をもったアプリケーションプログラムを格納しておく(一般的な情報処理装置であれば、Webブラウザ用アプリケーションが標準装備されているであろう)。そして、このWebブラウザ機能をもったアプリケーションプログラムによって、アプリケーション評価サーバがWebページ上に公開した集計結果もしくはコメントを、情報処理装置に備わっているディスプレイ画面上に提示するようにすればよい。
一方、後者の方法を採る場合は、アプリケーション評価サーバ内の利用実績提示部230に、アプリケーション提供サーバ100に対して、提示対象となる集計結果を送信する機能をもたせ、コメント提示部260に、アプリケーション提供サーバ100に対して、提示対象となるコメントを送信する機能をもたせておく。そして、アプリケーション提供サーバ100によって、アプリケーション導入処理部320に対して、ダウンロード対象となるアプリケーションプログラムの一覧を提示する際に、集計結果やコメントを併せて提示するようにすればよい。
この場合、利用実績提示部230からアプリケーション提供サーバ100への集計結果の送信や、コメント提示部260からアプリケーション提供サーバ100へのコメントの送信は、アプリケーション評価サーバ200(200D)とアプリケーション提供サーバ100とを接続するLANやVPNを介して行ってもよいし、インターネットNを経由して行ってもよい。
もちろん、集計結果やコメントの提示方法は、上例の方法に限定されるものではない。たとえば、集計結果やコメントの閲覧は、必ずしも本発明に係る利用実績評価システムを構成する情報処理装置で行う必要はない。特に、Webページ上で集計結果やコメントを公開する方法を採る場合は、Webブラウザ機能をもつ任意の装置によって閲覧することが可能である。もちろん、集計結果やコメントの提示は、必ずしもディスプレイ画面上で行う必要はなく、印刷媒体を用いた提示も可能である。たとえば、利用実績提示部230やコメント提示部260が、プリンタに対して集計結果やコメントを出力するようにし、印刷媒体をユーザに郵送するような方法で、ユーザへの提示を行ってもかまわない。
<7−9:サーバに関する変形例>
これまで述べてきた実施形態では、情報処理装置に対してネットワークNを介してアプリケーションプログラムを提供するアプリケーション提供サーバ100が設けられており、情報処理装置には、ユーザからの指示に基づいて、アプリケーション提供サーバ100からユーザ所望のアプリケーションプログラムをダウンロードしてファイル格納部340に導入するインストール処理を実行する機能をもったアプリケーション導入処理部320が設けられていた。
しかしながら、アプリケーション提供サーバ100およびアプリケーション導入処理部320は、本発明を実施する上で必須の構成要素ではない。たとえば、情報処理装置の工場出荷時にプリインストールされていたアプリケーションプログラムのみを評価対象とする運用を行う場合には、新たなアプリケーションプログラムをダウンロードする必要はないので、アプリケーション提供サーバ100およびアプリケーション導入処理部320を設けなくても、本発明を実施することが可能である。
また、これまで述べてきた実施形態では、アプリケーション提供サーバ100とアプリケーション評価サーバ200(200D)とを別のサーバ装置として示したが、もちろん、これらのサーバは、物理的に同一のサーバであってもかまわない。本願では、説明の便宜上、アプリケーションプログラムを提供するサーバをアプリケーション提供サーバと呼び、アプリケーションプログラムを評価するサーバをアプリケーション評価サーバと呼んで、両者を区別しているが、実用上は、同一のサーバ装置に両者の機能を担わせることも可能である。逆に、物理的には異なる複数台のサーバ装置によって、アプリケーション提供サーバやアプリケーション評価サーバを構成することも可能である。
<7−10:専用のアプリケーションプログラムによる構成>
本発明に係る利用実績評価システムを構成する情報処理装置300A〜300Dは、市販されている汎用のパソコン、タブレット型情報端末装置、スマートフォンなどの一般的な電子機器に、専用のアプリケーションプログラムを組み込むことにより実現することができる。
たとえば、スマートフォンを情報処理装置300A〜300Dとして利用する場合、端末側通信部310、アプリケーション導入処理部320、ファイル格納部340、メモリ360、プログラム実行部350、入出力インターフェイス370は、スマートフォンを構成するコンピュータおよび当該コンピュータに組み込まれたOSプログラムによって構成することができる。たとえば、アンドロイドOS(登録商標)を採用するスマートフォンでは、上記各構成要素の機能は、OSの機能として用意されている。
一方、利用実績収集報告部330やコメント投稿部390は、上記コンピュータと、上記コンピュータに組み込まれた特定のアプリケーションプログラムと、当該特定のアプリケーションプログラムによって利用される利用データファイルと、によって構成することができる。
したがって、たとえば、アンドロイドOS(登録商標)を採用するスマートフォンを、本発明に係る利用実績評価システムを構成する情報処理装置300A〜300Dとして利用するのであれば、市販されている当該スマートフォンに、利用実績収集報告部330やコメント投稿部390としての機能を果たす専用のアプリケーションプログラムをインストールすればよい。このように、本発明に必要な情報処理装置を、汎用の一般的な情報処理装置を構成するコンピュータに専用のアプリケーションプログラムを組み込むことにより構成すれば、本発明を比較的低コストで実施することが可能になる。
100:アプリケーション提供サーバ
200,200D:アプリケーション評価サーバ
210:利用実績格納部
220:利用実績収集部
230:利用実績提示部
240:サーバ側通信部
250:コメント格納部
260:コメント提示部
300,300A,300B,300C,300D:情報処理装置
310:端末側通信部
320:アプリケーション導入部
330:利用実績収集報告部
340:ファイル格納部
350:プログラム実行部
360:メモリ
370:入出力インターフェイス
380:個人情報格納部
385:位置情報認識部
387:加速度センサ
390:コメント投稿部
391:投稿対象選択欄
392:コメント入力欄
A〜D:地区
AP1〜AP6:アプリケーションプログラム
C1〜C3:コメント
D1〜D3:データファイル
LOG:ログ情報
N:ネットワーク(インターネット)
P:地図上の地点
S1〜S6:流れ図の各ステップ
t:時間
W,W1〜W3:重み情報
α:加速度
Δ:加速度測定値の振幅基準値

Claims (52)

  1. アプリケーションプログラムの実行機能をもった情報処理装置と、この情報処理装置に対してネットワークを介して情報のやりとりを行うアプリケーション評価サーバと、によって構成され、前記情報処理装置におけるアプリケーションプログラムの利用実績を評価する利用実績評価システムであって、
    前記情報処理装置は、
    ネットワークを介して前記アプリケーション評価サーバと通信する端末側通信部と、
    アプリケーションプログラムおよびデータファイルを格納するファイル格納部と、
    ユーザからの指示を入力するとともにユーザへの情報提示を行う入出力インターフェイスと、
    アプリケーションプログラムおよびデータファイルを展開するためのメモリと、
    ユーザからの指示に基づいて、利用対象となるアプリケーションプログラムを前記ファイル格納部から読み出して前記メモリに展開する起動処理を行った後に、前記メモリ上に展開されたプログラムを実行し、実行結果として得られた情報をユーザに提示するプログラム実行部と、
    前記プログラム実行部によるアプリケーションプログラムの利用実績を収集し、これを前記端末側通信部を介して前記アプリケーション評価サーバに送信して報告する利用実績収集報告部と、
    を備え、
    前記アプリケーション評価サーバは、
    ネットワークを介して前記情報処理装置と通信するサーバ側通信部と、
    前記情報処理装置から送信されてきた利用実績を格納する利用実績格納部と、
    前記利用実績格納部に格納されている利用実績を集計する利用実績集計部と、
    前記利用実績集計部による集計結果を提示する利用実績提示部と、
    を備え、
    前記プログラム実行部は、個々のアプリケーションプログラムの起動時および終了時を示すログ情報を前記メモリもしくは前記ファイル格納部に記録し、
    前記利用実績収集報告部は、前記ログ情報もしくは前記ログ情報に基づいて導出される情報を利用実績として収集することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  2. 請求項1に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績集計部が、利用実績に基づいて、各アプリケーションプログラムについてのユーザ数を集計し、
    利用実績提示部が、各アプリケーションプログラムについて、ユーザ数を提示することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  3. 請求項1または2に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績集計部が、利用実績に基づいて、各アプリケーションプログラムについての起動回数を集計し、
    利用実績提示部が、各アプリケーションプログラムについて、起動回数の全ユーザ合計値もしくはユーザ平均値またはその双方を提示することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績集計部が、利用実績に基づいて、各アプリケーションプログラムについての累積利用時間を集計し、
    利用実績提示部が、各アプリケーションプログラムについて、累積利用時間の全ユーザ合計値もしくはユーザ平均値またはその双方を提示することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績提示部が、ユーザ数、起動回数、もしくは累積利用時間のランキングを、順位通りにアプリケーションプログラム名を並べることにより提示することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、個々の利用実績について適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  7. 請求項6に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、利用実績についての適格性判定として、当該利用実績に係るアプリケーションプログラムの起動時から終了時に至るまでの連続起動時間が、当該アプリケーションプログラムについて予め設定されている所定の上限時間を超えた場合には不適格とする判定を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  8. 請求項6に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、利用実績についての適格性判定として、当該利用実績に係るアプリケーションプログラムの起動時から終了時に至るまでの利用時間帯が、当該アプリケーションプログラムについて予め設定されている所定の不適格時間帯に重なる場合には不適格とする判定を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  9. 請求項6に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、同一の情報処理装置で利用されている全アプリケーションプログラムの累積利用時間を合計した総累積利用時間に対する特定のアプリケーションプログラムの累積利用時間の割合が所定の基準割合を超える場合、もしくは、同一の情報処理装置で利用されている全アプリケーションプログラムの起動回数を合計した総起動回数に対する特定のアプリケーションプログラムの起動回数の割合が所定の基準割合を超える場合、もしくは、その双方が満たされた場合に、当該情報処理装置についての当該特定のアプリケーションプログラムの利用実績を不適格とする判定を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    情報処理装置が、ユーザの個人情報を格納する個人情報格納部を更に備え、
    利用実績収集報告部が、利用実績に前記個人情報を関連づけてアプリケーション評価サーバに報告する機能を有し、
    利用実績格納部が、前記利用実績を前記個人情報に関連づけて格納し、
    利用実績集計部が、前記利用実績を前記個人情報を考慮して集計することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  11. 請求項10に記載の利用実績評価システムにおいて、
    個人情報として、ユーザの氏名、住所、電話番号、性別、年齢、職業の群の中から選択された1つもしくは複数の情報を用い、
    利用実績集計部が、これら個人情報に基づいてユーザを複数のグループに分け、利用実績をグループごとに集計することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  12. 請求項10または11に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部が、ユーザによる承諾があった場合には、個人情報を関連づけた利用実績の報告を行い、ユーザによる承諾がなかった場合には、個人情報を関連づけない利用実績の報告を行い、
    利用実績提示部が、前記承諾を行わなかったユーザに対しては、前記承諾を行ったユーザに提示する集計結果に比べて制限を課した集計結果の提示を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  13. 請求項10〜12のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、個々の利用実績について、関連づけられた個人情報に基づく適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  14. 請求項13に記載の利用実績評価システムにおいて、
    個人情報として、ユーザの年齢を含む情報を用い、
    利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、特定のユーザに関する利用実績についての適格性判定として、当該利用実績に係るアプリケーションプログラムの起動時から終了時に至るまでの利用時間帯が、当該特定のユーザの年齢について予め設定されている所定の不適格時間帯に重なる場合には不適格とする判定を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  15. 請求項1〜9のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    情報処理装置が、ユーザの個人情報を格納する個人情報格納部を更に備え、
    利用実績収集報告部が、前記個人情報を示すデータに対して一方向性関数を作用させることにより匿名情報を生成し、利用実績に前記匿名情報を関連づけてアプリケーション評価サーバに報告し、
    利用実績格納部が、前記利用実績を前記匿名情報に関連づけて格納し、
    利用実績集計部が、前記利用実績を前記匿名情報を考慮して集計することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    情報処理装置が、現在の位置情報を認識する位置情報認識部を更に備え、
    利用実績収集報告部が、利用実績に加えて、各時点の位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報をアプリケーション評価サーバに送信する機能を有し、
    利用実績格納部が、送信されてきた利用実績と位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報とを格納し、
    利用実績集計部が、前記利用実績を前記位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報を考慮して集計することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  17. 請求項16に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績集計部が、地図上に複数の地区を設定し、利用実績および位置情報もしくはこの位置情報に基づいて導出される情報に基づいて、個々のアプリケーションプログラムの利用地区を特定し、利用実績を地区別に集計することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  18. 請求項16に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績集計部が、位置情報の時間変化に基づい推定されるユーザの移動態様を考慮し、利用実績を移動態様別に集計することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  19. 請求項16〜18のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、個々の利用実績について、位置情報に基づく適格性判定を行い、不適格と判定された利用実績については、報告対象もしくは集計対象から除外することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  20. 請求項19に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、アプリケーションプログラムを利用するのには不適切な場所を予め不適格場所として設定しておき、位置情報が前記不適格場所を示している場合には不適格とする判定を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  21. 請求項19に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部もしくは利用実績集計部が、特定の時間帯にはアプリケーションプログラムを利用するのには不適切な場所について、前記特定の時間帯を不適格時間帯とし前記不適切な場所を不適格場所とする組み合わせの設定をしておき、前記不適格時間帯に前記不適格場所での利用を示す利用実績については不適格とする判定を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  22. 請求項19に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績集計部が、同一のアプリケーションプログラムに関して、近接した時間帯に近接した場所での利用を示す所定の基準を超える数の利用実績が存在する場合には、これらの利用実績を不適格とする判定を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  23. 請求項1〜15のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    情報処理装置が、装置筐体に作用する加速度を検出する加速度センサを更に備え、
    利用実績収集報告部が、利用実績に加えて、前記加速度センサによる各時点の加速度検出に基づいて得られる情報をアプリケーション評価サーバに送信する機能を有し、
    利用実績格納部が、送信されてきた利用実績と加速度検出に基づいて得られる情報とを格納し、
    利用実績集計部が、前記利用実績を前記加速度検出に基づいて得られる情報を考慮して集計することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  24. 請求項23に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績集計部が、加速度検出値の振幅値もしくはその変化周期に基づいて推定されるユーザの移動態様を考慮し、利用実績を移動態様別に集計することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  25. 請求項18または24に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績集計部が、ユーザの移動態様を、停止状態、徒歩移動状態、乗物移動状態の三態様のいずれであるかを推定し、利用実績を前記三態様ごとに集計することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  26. 請求項1〜25のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    情報処理装置に対してネットワークを介してアプリケーションプログラムを提供するアプリケーション提供サーバを更に備え、
    情報処理装置が、ユーザからの指示に基づいて、前記アプリケーション提供サーバからユーザ所望のアプリケーションプログラムをダウンロードしてファイル格納部に導入するインストール処理と、格納したアプリケーションプログラムをファイル格納部から消去するアンインストール処理と、を実行する機能をもったアプリケーション導入処理部を更に備えることを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  27. 請求項26に記載の利用実績評価システムにおいて、
    アプリケーション導入処理部が、個々のアプリケーションプログラムのインストール時およびアンインストール時を含む導入情報をファイル格納部に格納し、
    利用実績収集報告部が、前記導入情報を端末側通信部を介してアプリケーション評価サーバに送信して報告し、
    利用実績格納部が、利用実績とともに前記導入情報を格納し、
    利用実績集計部が、前記導入情報についての集計を行う機能を有し、
    利用実績提示部が、前記導入情報についての集計結果を提示する機能を有することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  28. 請求項27に記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績集計部が、導入情報に基づいて、各アプリケーションプログラムについてのインストール時からアンインストール時に至るまでのインストール継続時間を集計し、
    利用実績提示部が、各アプリケーションプログラムについて、インストール継続時間の全ユーザ合計値もしくはユーザ平均値またはその双方を提示することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  29. 請求項26〜28のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    アプリケーション評価サーバ内の利用実績提示部が、アプリケーション提供サーバに対して、提示対象となる集計結果を送信する機能を有し、
    前記アプリケーション提供サーバが、アプリケーション導入処理部に対して、ダウンロード対象となるアプリケーションプログラムの一覧とともに、前記集計結果を提示することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  30. 請求項1〜29のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    情報処理装置が、アプリケーションプログラムについてのユーザのコメントの投稿を受け付け、これを端末側通信部を介してアプリケーション評価サーバに送信して投稿するコメント投稿部を更に備え、
    アプリケーション評価サーバが、
    前記情報処理装置から送信されてきたコメントを格納するコメント格納部と、
    前記コメント格納部に格納されているコメントを提示するコメント提示部と、
    を更に備えることを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  31. 請求項30に記載の利用実績評価システムにおいて、
    コメント投稿部が、投稿対象となるアプリケーションプログラムについて利用実績収集報告部が収集した利用実績を参照し、参照した利用実績が所定の投稿条件を満たす場合にのみ、コメントの投稿を受け付けることを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  32. 請求項31に記載の利用実績評価システムにおいて、
    コメント投稿部が、投稿対象となるアプリケーションプログラムの累積利用時間が所定の基準時間以上である場合、もしくは、投稿対象となるアプリケーションプログラムの起動回数が所定の基準回数以上である場合、または、その双方が満たされた場合に、当該投稿対象についての投稿条件が満たされていると判断することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  33. 請求項31に記載の利用実績評価システムにおいて、
    個々のアプリケーションプログラムにそれぞれジャンルを示す情報が対応づけられており、
    コメント投稿部が、投稿対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムの累積利用時間の合計が所定の基準時間以上である場合、もしくは、投稿対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムの起動回数の合計が所定の基準回数以上である場合、または、その双方が満たされた場合に、当該投稿対象についての投稿条件が満たされていると判断することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  34. 請求項30〜33のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    コメント投稿部が、アプリケーションプログラムについてのユーザの評価点をコメントとして受け付け、これを端末側通信部を介してアプリケーション評価サーバに送信して投稿し、
    コメント提示部が、複数のユーザが投稿した評価点の平均値をコメントとして提示することを特徴とすることを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  35. 請求項30に記載の利用実績評価システムにおいて、
    コメント投稿部が、利用実績収集報告部が収集した利用実績に基づいて、投稿されたコメントに重み情報を付加して送信し、
    コメント格納部が前記重み情報が付加されたコメントを格納し、
    コメント提示部が個々のコメントについて、前記重み情報に応じた態様で提示を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  36. 請求項35に記載の利用実績評価システムにおいて、
    コメント投稿部が、投稿対象となるアプリケーションプログラムの累積利用時間が長いほど、もしくは、起動回数が多いほど、より重い重み情報を付加することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  37. 請求項35に記載の利用実績評価システムにおいて、
    個々のアプリケーションプログラムにそれぞれジャンルを示す情報が対応づけられており、
    コメント投稿部が、投稿対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムの累積利用時間の合計が長いほど、もしくは、起動回数の合計が多いほど、より重い重み情報を付加することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  38. 請求項37に記載の利用実績評価システムにおいて、
    コメント投稿部が、過去の投稿実績を格納する機能を有し、新たな投稿の対象となるアプリケーションプログラムと同一のジャンルに所属するアプリケーションプログラムについて過去に投稿実績がある場合には、当該新たな投稿に係るコメントに、より重い重み情報を付加することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  39. 請求項35〜38のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    コメントに重み情報を付加する処理を、コメント投稿部の代わりに、コメント格納部が行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  40. 請求項35〜39のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    コメント提示部が、複数のコメントについて、重み情報に応じた順序で提示を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  41. 請求項35〜40のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    コメント提示部が、個々のコメントを構成する文字を、フォント、サイズ、色、もしくは、その他の表示態様を重み情報に応じて変えることにより表示することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  42. 請求項30に記載の利用実績評価システムにおいて、
    情報処理装置に対してネットワークを介してアプリケーションプログラムを提供するアプリケーション提供サーバを備え、
    情報処理装置が、ユーザからの指示に基づいて、前記アプリケーション提供サーバからユーザ所望のアプリケーションプログラムをダウンロードしてファイル格納部に導入するインストール処理を実行する機能をもったアプリケーション導入処理部を備え、
    アプリケーション評価サーバ内のコメント提示部が、前記アプリケーション提供サーバに対して、提示対象となるコメントを送信する機能を有し、
    前記アプリケーション提供サーバが、アプリケーション導入処理部に対して、ダウンロード対象となるアプリケーションプログラムの一覧とともに、前記コメントを提示することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  43. 請求項1〜42のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部が、予め設定された所定のタイミングで定期的に利用実績の報告を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  44. 請求項1〜43のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    情報処理装置が、内蔵する充電池からの供給電力に基づいて動作し、
    利用実績収集報告部が、前記充電池の充電容量が所定のレベル以上である期間もしくは前記充電池に対する充電処理が行われている期間にのみ、利用実績の報告を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  45. 請求項1〜44のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    利用実績収集報告部が、利用実績の報告対象となる、または、報告対象とならないアプリケーションプログラムを掲載した対象選別リストを参照して、前記対象選別リストにより対象とされたアプリケーションプログラムについてのみ、利用実績の報告を行うことを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  46. 請求項1〜45のいずれかに記載の利用実績評価システムにおいて、
    情報処理装置内のファイル格納部が、Webブラウザ機能をもったアプリケーションプログラムを格納しており、
    アプリケーション評価サーバがWebサーバとしての機能を有し、利用実績提示部もしくはコメント提示部が、Webページ上で集計結果もしくはコメントを提示し、
    前記情報処理装置が、前記Webブラウザ機能をもったアプリケーションプログラムによって、前記集計結果もしくはコメントをユーザに提示することを特徴とするアプリケーションプログラムの利用実績評価システム。
  47. 請求項1〜46のいずれかに記載の利用実績評価システムを構成する情報処理装置。
  48. 請求項1〜46のいずれかに記載の利用実績評価システムを構成する情報処理装置としてコンピュータを機能させるプログラム。
  49. 請求項1〜46のいずれかに記載の利用実績評価システムを構成するアプリケーション評価サーバ。
  50. 請求項1〜46のいずれかに記載の利用実績評価システムを構成するアプリケーション評価サーバとしてコンピュータを機能させるプログラム。
  51. 請求項1〜46のいずれかに記載の利用実績評価システムを構成する情報処理装置において、
    端末側通信部、ファイル格納部、メモリ、プログラム実行部、入出力インターフェイス、および、必要な場合には、アプリケーション導入処理部を、コンピュータおよび当該コンピュータに組み込まれたOSプログラムによって構成し、
    利用実績収集報告部、および、必要な場合には、コメント投稿部を、前記コンピュータと、前記コンピュータに組み込まれた特定のアプリケーションプログラムと、当該特定のアプリケーションプログラムによって利用される利用データファイルと、によって構成したことを特徴とする情報処理装置。
  52. 請求項51に記載の特定のアプリケーションプログラム。
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