JP2014048379A - ダイヤル装置及びこれを具えた電子機器 - Google Patents

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【課題】ダイヤル型操作子の位置決め時のガタツキを防止すると共に動きをスムーズにすることのできるダイヤル装置及びこれを具えた電子機器を提供する。
【解決手段】機器筺体12の取付部21に回転可能に軸支されるダイヤル型操作子40を具えるダイヤル装置であって、前記ダイヤル型操作子は、前記取付部との対向面に、前記ダイヤル型操作子の回転中心を中心とする円周上に複数凹設された凹溝48、49を具え、前記取付部は、前記凹溝の回転移行路に向けて付勢された第1クリック体71と第2クリック体72を具え、前記ダイヤル型操作子を回転させたときに、前記第2クリック体が前記凹溝に嵌った後、前記第1クリック体が前記凹溝に嵌まり、前記第1クリック体が前記凹溝から脱した後、前記第2クリック体が前記凹溝から脱するようにした、ダイヤル装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、ダイヤル型操作子の位置決め時のガタツキを防止すると共に、操作時の動きをスムーズにすることのできるダイヤル装置及びこれを具えた電子機器に関するものである。
デジタルカメラ等の電子機器では、回転操作可能なダイヤル型操作子を具えたダイヤル装置を具え、ダイヤル型操作子を回転操作することで、動画や静止画などの撮影モードや再生モード等のモード切替えを行なうものが知られている。
ダイヤル装置は、電子機器の筐体に設けられた取付部にダイヤル型操作子を回転自在に嵌めて構成される。取付部には、ダイヤル型操作子に向けてバネ付勢されたボールの如きクリック体を、ダイヤル型操作子の回転中心を挟んで対向するよう配備している。ダイヤル型操作子の裏面には、クリック体と対向する位置に、選択するモードの数に応じた溝が円周上に複数形成されている。ダイヤル型操作子を回転操作すると、2つのクリック体は対向する溝に夫々嵌まり、ダイヤル型操作子を位置決めすると共に回転操作時にクリック感を付与するようにしたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−66147号公報
このようなダイヤル装置は、2つのクリック体が2つの溝に同時に嵌まるよう正確に配置されることが求められる。しかしながら、溝やクリック体等の成型精度、ダイヤル型操作子と取付部の組立精度などが低下することで、各クリック体が溝に同時に嵌まらず、位置決め時にダイヤル型操作子にガタツキが生じてしまう。その結果、モード選択位置でモード選択できなかったり、使用者が操作に違和感を感じることがある。
また、2つのクリック体は、回転操作時に同じタイミングで溝に嵌まり、同じタイミングで溝から脱するため、回転時の抵抗が大きくなって、動きがスムーズになり難い。
本発明の目的は、ダイヤル型操作子の位置決め時のガタツキを防止すると共に動きをスムーズにすることのできるダイヤル装置及びこれを具えた電子機器を提供することである。
本発明に係るダイヤル装置は、
機器筺体の取付部に回転可能に軸支されるダイヤル型操作子を具えるダイヤル装置であって、
前記ダイヤル型操作子は、前記取付部との対向面に、前記ダイヤル型操作子の回転中心を中心とする円周上に複数凹設された凹溝を具え、
前記取付部は、前記凹溝の回転移行路に向けて付勢された第1クリック体と第2クリック体を具え、
前記ダイヤル型操作子を回転させたときに、前記第2クリック体が前記凹溝に嵌った後、前記第1クリック体が前記凹溝に嵌まり、
前記第1クリック体が前記凹溝から脱した後、前記第2クリック体が前記凹溝から脱するようにした。
本発明に係るダイヤル装置によれば、第1クリック体は、第2クリック体が凹溝に嵌った後に凹溝に嵌まればよく、第1クリック体と第2クリック体が同じタイミングで凹溝に嵌らなくてもよい。また、ダイヤル型操作子を回転させたときに、第1クリック体は、第2クリック体よりも先に凹溝から脱すればよく、第1クリック体と第2クリック体が同じタイミングで凹溝から脱しなくてもよい。
従って、第1クリック体、第2クリック体又は凹溝の成型精度や組立精度の多少の誤差を許容することができる。
一方、第1クリック体が凹溝に嵌まっているときには、第2クリック体も凹溝に嵌まっているから、ダイヤル型操作子をモード選択位置で位置決めでき、このとき、ダイヤル型操作子にガタツキが生じる虞はない。
また、本発明に係るダイヤル装置によれば、第1クリック体が前記凹溝から脱した後、前記第2クリック体が前記凹溝から脱すればよいから、位置決めされたモード選択位置から、同じタイミングで脱する場合と比較して、小さな回転力で位置決めを解除でき、ダイヤル型操作子の回転をスムーズに行なうことができる。
図1は、本発明の一実施例であるダイヤル装置を具えるデジタルカメラを斜め前方から見た斜視図である。 図2は、図1の上キャビネットの平面図である。 図3は、上キャビネットの要部分解斜視図である。 図4(a)は、ダイヤル型操作子を裏側から見た図、図4(b)は、図2の線IV−IVに沿う矢視断面図である。 図5は、ダイヤル型操作子の凹溝の幅方向の断面図であって、図5(a)は、第1クリック体が第1凹溝に嵌まっている状態の断面図、図5(b)は、第2クリック体が第2凹溝に嵌っている状態の断面図である。 図6は、ダイヤル型操作子の凹溝の幅方向の断面図であって、図6(a)は、第1クリック体が第1凹溝から脱した直後の状態の断面図、図6(b)は、第2クリック体が未だ第2凹溝に嵌っている状態の断面図である。 図7は、ダイヤル型操作子の凹溝の幅方向の断面図であって、図7(a)は、第1クリック体が第1凹溝に嵌まっていない状態の断面図、図7(b)は、第2クリック体が第2凹溝から脱した状態の断面図である。 図8は、ダイヤル型操作子の凹溝の幅方向の断面図であって、図8(a)は、第1クリック体が第1凹溝に嵌まっていない状態の断面図、図8(b)は、第2クリック体が第2凹溝に嵌りつつある状態の断面図である。 図9は、ダイヤル型操作子の凹溝の幅方向の断面図であって、図9(a)は、第1クリック体が第1凹溝に嵌まりつつある状態の断面図、図9(b)は、第2クリック体が第2凹溝に嵌っている状態の断面図である。 図10は、ダイヤル型操作子の異なる実施例であって、図10(a)は、ダイヤル型操作子を裏側から見た図、図10(b)は、図10(a)の線X−Xに沿う矢視断面図である。 図11は、ダイヤル型操作子のさらに異なる実施例であって、図11(a)は、ダイヤル型操作子を裏側から見た図、図11(b)は、図11(a)の線XI−XIに沿う矢視断面図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明の電子機器の一実施形態であるデジタルカメラ(10)は、図1に示すように、筐体(12)の前面に撮影レンズ(14)を具えると共に、図1及び図2に示すように、筐体(12)の上面壁を形成する上キャビネット(20)に操作装置が配備されている。以下では、操作装置として、回転式のダイヤル装置(30)を例に挙げて説明する。
デジタルカメラ(10)の場合、詳細な説明及び/又は図示を適宜省略するが、ダイヤル装置(30)の近傍にシャッタボタン(16)やズーム用レバー等を有し、その他、筐体(12)の適所にフラッシュ機構、背面に液晶パネル等が配備される。
ダイヤル装置(30)は、図1乃至図4に示すように、上キャビネット(20)に形成された円形の取付部(21)(図3及び図4(b))に回転可能に配備される円筒状のダイヤル型操作子(40)と、上キャビネット(20)から上向きに開口するよう設けられた第1支持穴(23)及び第2支持穴(24)(図3及び図4(b))に収容された付勢手段となるバネ(70)(70)によりダイヤル型操作子(40)に向けて付勢された第1クリック体(71)及び第2クリック体(72)(図3、図4(a)及び図4(b))と、上キャビネット(20)の裏面側でダイヤル型操作子(40)と嵌合してダイヤル型操作子(40)を支持する保持部材(50)(図3及び図4(b))と、ダイヤル型操作子(40)と保持部材(50)を固定する固定用ネジ(60)(図3及び図4(b))を主要構成としている。
より具体的には、ダイヤル型操作子(40)は、外周に滑り止めのための凹凸が多数設けられた円筒部(41)と、該円筒部(41)と同心に配備された支持部(43)を環状の円盤部(47)にて連携して構成され、取付部(21)に対して360度以上回転可能に支持されている。勿論、ダイヤル型操作子(40)は、所定角度の範囲内で回転可能とすることもできる。
円筒部(41)は、上側が円盤部(47)よりも若干突出しており、ダイヤル型操作子(40)により操作される機能を記した化粧板(32)が両面テープ(33)等の接着手段により取付可能となっている。なお、円筒部(41)の内側には、化粧板(32)の位置決め用の突起(42)が内向きに形成されている。
また、円筒部(41)は、円盤部(47)の下方に向けて伸びており、その内面は、上キャビネット(20)の取付部(21)に上向きに突設された環状のリング部(22)にスライド可能に嵌まっている。
円盤部(47)の中央から下向きに突設された支持部(43)は、上キャビネット(20)の取付部(21)に貫通開設された円形の取付孔(26)に回転可能に嵌まる。
支持部(43)の上面側には、中央に凹み(44)が形成されている。該凹み(44)は、ダイヤル型操作子(40)を保持部材(50)と固定する固定用ネジ(60)の嵌まるネジ用プレート(65)が収容されるプレート用凹み(44a)と、該プレート用凹み(44a)の開口側でネジ用プレート(65)の脱落を防止する抑え板(35)が嵌まる略矩形の抑え板用凹み(44c)からなる。
プレート用凹み(44a)には、内向きに爪片(44b)(44b)が突設されており、固定用ネジ(60)が螺合されるネジ孔(66)が貫通開設されたネジ用プレート(65)は、側面に形成された係合凹部(67)(67)により前記爪片(44b)(44b)と係合し、プレート用凹み(44a)内にて回転不能となっている。
支持部(43)の下面中央には、固定用ネジ(60)が貫通するネジ挿通孔(45)が形成されると共に、該ネジ挿通孔(45)の外周には、保持部材(50)に回転不能に嵌まる係合部(46)が下向きに形成されている。
係合部(46)は、図示のように、一部に直線状の部分を有する凹状形状とすることで、保持部材(50)と回転不能に係合することができる。
円盤部(47)の裏面には、前記円筒部(41)と支持部(43)との間に、ダイヤル型操作子(40)の回転中心となるネジ挿通孔(45)を中心とした同心円上に、図4(a)に示すように、複数の凹溝(48)(49)(以下「第1凹溝(48)」と「第2凹溝(49)」と称する)が夫々所定間隔で形成されている。第1凹溝(48)と第2凹溝(49)は、半径方向に並んで配置されている。
第1凹溝(48)と第2凹溝(49)は、図示の実施例では、夫々半径を異にする同心円上に形成されている。第1凹溝(48)は、第2凹溝(49)よりも外周側に位置するように、大きな半径の円周上に形成される。勿論、第1凹溝(48)を内周側に設けることもできる。各凹溝(48)(49)は、その回転移行路が、後述するバネ付勢されたクリック体(71)(72)の出没軌道と交差する。
図示の実施例では、第1凹溝(48)及び第2凹溝(49)の円周方向の溝幅について、第1凹溝(48)の溝幅Lは、第2凹溝(49)の溝幅Mよりも狭く形成している。これは、ダイヤル型操作子(40)を回転させたときに、後述する第2クリック体(72)が第2凹溝(49)に嵌まった後、第1クリック体(71)が第1凹溝(48)に嵌まってダイヤル型操作子(40)の位置決めが行なわれ、この状態からさらにダイヤル型操作子(40)を回転させたときに、第1クリック体(71)が先に第1凹溝(48)から脱し、続いて第2クリック体(72)が第2凹溝(49)から脱するようにするためである。
なお、第1凹溝(48)と第2凹溝(49)の深さは略同一としている。
さらに、図示の実施例では、第1凹溝(48)、第2凹溝(49)は、夫々矩形に開口するよう形成され、それら円周方向の内面はテーパ状(第2凹溝(49)は半円状)としている(図5乃至図9)。これは、第1クリック体(71)及び第2クリック体(72)をスムーズに凹溝(48)(49)に嵌めたり脱するためである。
凹溝(48)(49)は、夫々ダイヤル型操作子(40)の化粧板(32)に記されたダイヤルのモード機能数(図1乃至図3参照)と一致した個数形成される。図示の例では、化粧板(32)に8つのモード機能が記されており、凹溝(48)(49)も夫々8つとしている。
なお、化粧板(32)に記載されたモード機能がダイヤル型操作子(40)の180度以内にのみ存在する場合は、凹溝(48)(49)の数はモード機能数の2倍の個数形成してもよい。
上キャビネット(20)の取付部(21)には、前記ダイヤル型操作子(40)の支持部(43)が貫通する取付孔(26)が貫通開設されており、該取付孔(26)の外周には、取付孔(26)と同心に環状のリング部(22)が突設されている。リング部(22)は、ダイヤル型操作子(40)の円筒部(41)の下方内面と摺接している。
取付部(21)には、取付孔(26)とリング部(22)との間に、第1クリック体(71)と第2クリック体(72)を収容する第1支持穴(23)、第2支持穴(24)が夫々上方に向けて開口するよう形成されている。第1支持穴(23)及び第2支持穴(24)は、前記ダイヤル型操作子(40)の第1凹溝(48)及び第2凹溝(49)の回転移行路と夫々対向する位置であって、第1支持穴(23)が第1凹溝(48)と対向するとき、第2支持穴(24)が第2凹溝(49)と対向するように、ダイヤル操作子(40)の回転中心を挟んで向かい合う位置に設けられている。
第1支持穴(23)と第2支持穴(24)には、夫々バネ(70)が嵌装されると共に、バネ(70)の先端側に第1クリック体(71)と第2クリック体(72)が夫々収容される。クリック体(71)(72)として、支持穴(23)(24)よりも小径のボールを例示できる。
図4の例では、第1クリック体(71)と第2クリック体(72)はボールであり、その直径Nは、第1凹溝(48)の円周方向の溝幅Lよりも大きく、第2凹溝(49)の円周方向の溝幅Mよりも小さく構成している。
なお、クリック体(71)(72)は、ボールや鋼球等の球体に限らず、例えば、ラグビーボールのような楕円形を有するものや、多面体又は棒状のものであってもよい。また、クリック体(71)(72)の材質は、金属に限らず樹脂等であってもよい。
クリック体(71)(72)を付勢するバネ(70)は、無負荷の状態で、クリック体(71)(72)が支持穴(23)(24)の開口から突出する長さに調整されている。
ダイヤル型操作子(40)の裏面側には、上キャビネット(20)を挟んで、保持部材(50)が配備されている。保持部材(50)は、ダイヤル型操作子(40)の支持部(43)下端に当接しており、支持部(43)の下側先端に設けられた係合部(46)が嵌まる係合受部(51)が突設されている。係合受部(51)は、係合部(46)の形状に合わせて一部直線状に形成されており、係合受部(51)を回転不能に取付可能となっている。
また、係合受部(51)の中央には、固定用ネジ(60)が挿通するネジ挿通孔(52)が貫通開設されている。
係合受部(51)の下面は円盤状に拡径しており、下面側にダイヤル装置(30)による操作命令を伝達する基板(図示せず)と摺接する電気接点となるブラシ(55)が係合受部(51)と一体に固定用ネジ(60)により固定される。
上記構成のダイヤル装置(30)は、以下の要領で組み立てることができる。
まず、図3に示すように、上キャビネット(20)の各支持穴(23)(24)にバネ(70)(70)とクリック体(71)(72)を一対ずつ収容し、ダイヤル型操作子(40)の支持部(43)を上キャビネット(20)の取付孔(26)に嵌める。
この状態で、上キャビネット(20)の裏面側に係合受部(51)及びブラシ(55)を配置して、ブラシ(55)の側から固定用ネジ(60)を挿入し、ダイヤル型操作子(40)のプレート用凹み(44a)に配備されたネジ用プレート(65)にネジ止めすることにより、ダイヤル型操作子(40)が上キャビネット(20)に回転可能に取り付けられる。
ダイヤル型操作子(40)の取付け後、抑え板(35)を抑え板用凹み(44c)に配備し、化粧板(32)を両面テープ(33)等でダイヤル型操作子(40)の上面に取り付けることで、ダイヤル装置(30)が組み立てられる。
ダイヤル装置(30)が取り付けられた上キャビネット(20)は、シャッタボタン(16)等を組み付けた後、デジタルカメラ(10)の筐体(12)に装着され、ダイヤル型操作子(40)を回転させることにより、所望のモード機能を選択することができる。
上記構成のダイヤル装置(30)について、ダイヤル型操作子(40)の回転操作と、モード選択の位置決めを図5乃至図9に沿って説明する。なお、各図は、ダイヤル型操作子(40)の回転中心側から見た溝(48)(49)の幅方向の断面図である。ダイヤル型操作子(40)の回転方向は、図2における矢印A方向とするが、逆向きであっても構わない。
図5は、第1クリック体(71)が第1凹溝(48)に嵌まり(図5(a))、第2クリック体(72)が第2凹溝(49)に嵌っている(図5(b))、ダイヤル型操作子(40)の位置決め状態の断面図である。
この状態では、図5(a)に示すように、第1クリック体(71)は、バネ付勢力Bにより第1凹溝(48)に余裕なく嵌まっており、図5(b)に示すように、第2クリック体(72)は、第2凹溝(49)に対して回転方向に余裕を持って嵌まっている。即ち、ダイヤル型操作子(40)の位置決めは、第1クリック体(71)と第1凹溝(48)との係合によるものである。
上記では、ダイヤル型操作子(40)は、基板にブラシ(55)(図3参照)が電気的に接続されて、対応する機能のモード選択状態にあり、第1クリック体(71)と第1凹溝(48)との係合、さらには、第2クリック体(72)が第2凹溝(49)に押し付けられていることで、ダイヤル型操作子(40)の自由な回転は阻止されている。
この状態から、ダイヤル型操作子(40)を矢印A方向に回転させると、図6(a)に示すように、第1凹溝(48)と第2凹溝(49)が第1クリック体(71)及び第2クリック体(72)に対して相対的に円周方向に移動する。このとき、第1凹溝(48)に対して余裕なく嵌まっていた第1クリック体(71)が、バネ付勢力Bに抗して後退し、第1凹溝(48)から脱する。この状態では未だ第2クリック体(72)は、図6(b)に示すように第2凹溝(49)に嵌ったままの状態である。
第1クリック体(71)を第1凹溝(48)から脱するために、ダイヤル型操作子(40)に加える回転力は、従来のように2つのクリック体を同じタイミングで凹溝から脱するために必要な回転力の約半分とすることができ、ダイヤル型操作子(40)を比較的小さい力でスムーズに回転させることができる。
さらにダイヤル型操作子(40)を回転させると、図7(b)に示すように、第2クリック体(72)もバネ付勢力Bに抗して第2凹溝(49)から脱する。第2クリック体(72)を第2凹溝(49)から脱するためにダイヤル型操作子(40)に加える回転力は、上記第1クリック体(71)の場合と同様、比較的小さい力で済む。
なお、第1クリック体(71)は、図7(a)に示すように、第1凹溝(48)から脱したままである。
図7(a)及び図7(b)に示すように、両クリック体(71)(72)が凹溝(48)(49)から脱した状態で、さらにダイヤル型操作子(40)を回転させると、クリック体(71)(72)は、ダイヤル型操作子(40)の円盤部(47)の裏面を転動し、ダイヤル型操作子(40)はスムーズに回転する。
ダイヤル型操作子(40)を回転させることで、前記した凹溝(48)(49)に夫々隣り合う次の凹溝(48)(49)がクリック体(71)(72)に接近する。
図8は、次の凹溝(48)(49)がクリック体(71)(72)に接近した状態を示している。第2凹溝(49)は、第1凹溝(48)よりも幅広に形成しているから、ダイヤル型操作子(40)を回転させることで、まず、第2クリック体(72)が第2凹溝(49)の溝端に先に接近する。
図8(b)に示すように、第2クリック体(72)が第2凹溝(49)に接近すると、第2クリック体(72)は、バネ付勢力Bによって、図9(b)に示すように、第2凹溝(49)のテーパ状の内面を倣いながら第2凹溝(49)に落ち込む。この状態では、図8(a)及び図9(a)に示すように、第1クリック体(71)は、第1凹溝(48)には嵌まっていない。
第2クリック体(72)が第2凹溝(49)に嵌ることで、ダイヤル型操作子(40)を通じて使用者はクリック感を得ることができる。
ダイヤル型操作子(40)をさらに回転させると、図9(a)に示すように第1クリック体(71)も第1凹溝(48)の溝端に接近し、バネ付勢力Bにより、図5(a)に示すように第1凹溝(48)の半円状の内面を倣いながら第1凹溝(48)に落ち込んで、上記した図5のように、ダイヤル型操作子(40)は位置決めされる。
第1クリック体(71)が第1凹溝(48)に嵌ることで、ダイヤル型操作子(40)を通じて使用者はクリック感を得ることができる。
上記のように、図8から図9、図5に至る過程において、第2クリック体(72)が第2凹溝(49)に先に嵌まり、続いて第1クリック体(71)が第1凹溝(48)に嵌るようにタイミングをずらしたことで、ダイヤル型操作子(40)の動きをスムーズにすることができる。
ダイヤル型操作子(40)を回転させている間、上記動作が繰り返されることとなる。
本発明によれば、第1クリック体(71)は、第2クリック体(72)が第2凹溝(49)に嵌った後に第1凹溝(48)に嵌まればよく、第1クリック体(71)と第2クリック体(72)が同じタイミングで凹溝(48)(49)に嵌らなくてもよい。また、ダイヤル型操作子(40)を回転させたときに、第1クリック体(71)は、第2クリック体(72)よりも先に第1凹溝(48)から脱し、続いて第2クリック体(72)が第2凹溝(49)から脱するため、比較的小さな回転力でダイヤル型操作子(40)を操作でき、その回転もスムーズに行なうことができる。
第1凹溝(48)と第2凹溝(49)の幅を変えていることで、第1クリック体(71)、第2クリック体(72)又は凹溝(48)(49)の成型精度や組立精度の多少の誤差を許容することができる。
なお、第1クリック体(71)が第1凹溝(48)に嵌まっているときには、第2クリック体(72)も第2凹溝(49)に嵌まっているから、ダイヤル型操作子(40)をモード選択位置で確実に位置決めでき、このとき、ダイヤル型操作子(40)にガタツキが生じる虞もない。
図10(a)及び図10(b)は、ダイヤル装置(30)のモード機能の数が奇数個、即ち、9つのモード機能が記されており、第1凹溝(48)及び第2凹溝(49)の数も夫々9つとした実施例である。
この実施例のようにモード機能の数が奇数の場合には、位置決め状態で第1クリック体(71)が第1凹溝(48)に、第2クリック体(72)が第2凹溝(49)に嵌まるように、第1凹溝(48)と第2凹溝(49)の位置をずらせばよい。なお、第1クリック体(71)と第2クリック体(72)の位置をずらしてもよいが、クリック体(71)(72)のバネ付勢力がダイヤル型操作子(40)に偏って作用することを防ぐために、凹溝(48)(49)の位置をずらすことが望ましい。
図11(a)及び図11(b)は、凹溝(48)(49)の形状を矩形ではなく、半径の異なる円形の凹みとした実施例である。
クリック体(71)(72)の直径は同じであり、凹溝(48)(49)は、図11(b)に示すように、第1凹溝(48)の円周方向断面の曲率を、第1クリック体(71)の先端の曲率よりも大きくし、第2凹溝(49)の円周方向の断面の曲率を、第2クリック体(72)の先端の曲率よりも小さくすることで、円周方向の溝幅の調整を行なっている。
図10及び図11に示した異なる実施例についても、先に示した実施例と同様の作用、効果を実現することができ、ダイヤル型操作子(40)の位置決め時のガタツキを防止すると共に動きをスムーズにすることができる。
なお、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、支持穴(23)(24)は、全ての実施例では2つであるが、3つ以上であってもよい。また、第1凹溝(48)を内周側、第2凹溝(49)を外周側に形成してもよい。
さらに、上記実施例では、凹溝(48)(49)の幅を変えているが、クリック体(71)(72)の直径を変えるようにしてもよい。
本発明は、ダイヤル型操作子の位置決め時のガタツキを防止すると共に動きをスムーズにすることのできるダイヤル装置及びこれを具えた電子機器として有用である。
(10) デジタルカメラ(電子機器)
(12) 筐体
(21) 取付部
(40) ダイヤル型操作子
(48) 第1凹溝
(49) 第2凹溝
(71) 第1クリック体
(72) 第2クリック体

Claims (4)

  1. 機器筺体の取付部に回転可能に軸支されるダイヤル型操作子を具えるダイヤル装置であって、
    前記ダイヤル型操作子は、前記取付部との対向面に、前記ダイヤル型操作子の回転中心を中心とする円周上に複数凹設された凹溝を具え、
    前記取付部は、前記凹溝の回転移行路に向けて付勢された第1クリック体と第2クリック体を具え、
    前記ダイヤル型操作子を回転させたときに、前記第2クリック体が前記凹溝に嵌った後、前記第1クリック体が前記凹溝に嵌まり、
    前記第1クリック体が前記凹溝から脱した後、前記第2クリック体が前記凹溝から脱するようにしたことを特徴とするダイヤル装置。
  2. 前記凹溝は、前記取付部との対向面に、前記操作子の回転中心を中心とする円周上に複数凹設された第1凹溝と、該第1凹溝と同心且つ半径の異なる円周上に複数凹設され、円周方向の溝幅が前記第1凹溝よりも広い第2凹溝であって、
    前記第1クリック体は、前記第1凹溝の回転移行路に向けて付勢され、前記第2クリック体は、前記第2凹溝の回転移行路に向けて付勢される、
    請求項1に記載のダイヤル装置。
  3. 前記凹溝へ挿入された前記第1クリック体は、前記凹溝の円周方向の内面に対して、前記円周方向の幅が、前記凹溝へ挿入された前記第2クリック体の前記凹溝の円周方向の内面に対する前記円周方向の幅よりも大きい、
    請求項1に記載のダイヤル装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載のダイヤル装置を具える電子機器。
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