JP2014047716A - 排ガスの熱回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタユニットの再生時において、ワーキングコイルの発熱損失による温度の上昇を抑制でき、発熱損失によって発生する熱についても有効に回収すできる排ガスの熱回収装置を提供すること。
【解決手段】ディーゼルエンジンの排ガスから熱を回収する装置であって、ディーゼル排気微粒子フィルタ(DPF)10と、排ガスエコノマイザ20とを備え、DPF10は、ケーシング11と、ケーシング11の内部に収納されたフィルタユニット13と、冷却水の流路が内部に形成されたチューブをソレノイド状に巻回することにより形成されたワーキングコイル15とを有し、ワーキングコイル15の内部を流通させた冷却水を排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給する流路92が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの排ガスから熱を回収する熱回収装置に関する。
例えば、推進機関としてディーゼルエンジンを使用する船舶において、当該ディーゼルエンジンの排ガスの熱によって水蒸気を発生させる排ガスエコノマイザが多用されている(例えば、特許文献1参照)。
排ガスエコノマイザに供給される水は、通常、給水槽に蓄えられ給水管によって排ガスエコノマイザ(熱交換チューブ)へ供給される。排ガスエコノマイザにより発生させた水蒸気は、船舶の燃料加熱や暖房用として船舶の各部へ供給される。使用後の水蒸気および余剰の水蒸気は、冷却されて凝縮した後、給水槽に戻される。
然るに、ディーゼルエンジンの排ガスには、スート(煤)などの微粒子が含まれているため、そのような排ガスを排ガスエコノマイザに通すと、熱交換チューブに微粒子が付着・堆積して伝熱効率が低下するばかりでなく、熱交換チューブに堆積した微粒子が激しく燃焼するスートファイア(Sootfire)が発生し、熱交換チューブが多大な損傷を受けるという問題がある。
スートファイアの原因となる煤塵の微粒子をディーゼルエンジンの排ガスから取り除くために、排気通路の排気エコノマイザの上流側に酸化触媒層を設ける技術が提案されている(特許文献2参照)。
しかし、硫黄分の多い重油を燃料とする船舶などのディーゼルエンジンにおいて、酸化触媒による微粒子の捕集、燃焼・除去は好適ではない。
このような事情により、本発明者は、セラミックからなる円筒状のケーシングと、このケーシングの内部に収納されて排ガス中の微粒子を捕集するフィルタユニットと、ケーシングの外周部に巻回したワーキングコイルと、このワーキングコイルに高周波交流を通電する高周波電源とを備えてなり、フィルタユニットの再生時において、ワーキングコイルに高周波電流を通電することによってフィルタユニットを誘導加熱し、そこに捕集されている微粒子を燃焼させるディーゼル排気微粒子フィルタ(排ガス中の微粒子除去装置)を提案している(特許文献3参照)。
特開2003−148701号公報 特開平5−71429号公報 特開2004−204824号公報
そこで、重油を燃料とする船舶などのディーゼルエンジンの排ガスの熱を回収するために、排気エコノマイザの上流側に、特許文献3に記載されたようなディーゼル排気微粒子フィルタを配置することが考えられる。
しかし、特許文献3に記載されたディーゼル排気微粒子フィルタにおいては、フィルタユニットの再生時において、高周波電流が通電されたワーキングコイルの発熱損失により、当該ワーキングコイルが高温となり、この結果、ワーキングコイルを構成する素線の絶縁用被覆が溶けてワーキングコイルが短絡してしまう可能性があり、最悪の場合、ワーキングコイルの焼損に至る、という問題を生じる。
また、特許文献3に記載されたディーゼル排気微粒子フィルタを排ガスエコノマイザの上流側に配置することによれば、フィルタユニットの再生時において、フィルタユニットの誘導加熱による熱(ケーシングの内部で発生する熱)を排ガスエコノマイザにより回収することができるが、ワーキングコイルの発熱損失による熱(ケーシングの外部で発生する熱)については回収することができない。このため、ワーキングコイルの発熱損失による熱についても有効に利用(回収)して、装置全体としての熱の回収効率を向上させたいという要請がある。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、ディーゼル排気微粒子フィルタのフィルタユニットの再生時において、フィルターユニットを誘導加熱するためのワーキングコイルの発熱損失による温度上昇を抑制することができ、フィルタユニットの誘導加熱により発生する熱のみでなく、この発熱損失によって発生する熱についても有効に回収することができる排ガスの熱回収装置を提供することにある。
(1)本発明の排ガスの熱回収装置は、ディーゼルエンジンの排ガスから熱を回収する装置であって、ディーゼル排気微粒子フィルタと、このディーゼル排気微粒子フィルタを通過させた後の排ガスの熱により、供給される水を加熱して水蒸気を発生する排ガスエコノマイザとを備え、前記ディーゼル排気微粒子フィルタは、排ガスを流通させるケーシングと、このケーシングの内部に収納されて排ガス中の微粒子を捕集するフィルタユニットと、冷却水の流路が内部に形成されたチューブをソレノイド状に巻回することにより形成され、高周波電流が通電されることによって、前記フィルタユニットを誘導加熱するワーキングコイルとを有し、前記ワーキングコイルの内部を流通させた冷却水を前記排ガスエコノマイザの熱交換チューブに供給する流路が形成されていることを特徴とする。
このような構成の熱回収装置によれば、ディーゼル排気微粒子フィルタのフィルタユニットによって排ガス中に含まれるスートなどの微粒子が捕集されるので、このディーゼル排気微粒子フィルタを通過して排ガスエコノマイザに導入される排ガスには、これらの微粒子が実質的に含まれていないため、排ガスエコノマイザの伝熱効率の低下やスートファイアなどの問題が生じることはない。
また、フィルタユニットの再生時において、ワーキングコイルに高周波電流を通電してフィルタユニットを誘導加熱することにより、フィルタユニット捕集されている微粒子を短時間で効率的に燃焼させることができる。
また、フィルタユニットの誘導加熱によって発生する熱(加熱雰囲気)を排ガスエコノマイザに流入させることにより、この熱を回収することができる。
更に、フィルタユニットの再生時において、通電されているワーキングコイルの内部に冷却水を流通させることにより、発熱損失によるワーキングコイルの温度上昇を抑制することができる。
また、フィルタユニットの再生時において、ワーキングコイルの内部を流通させて昇温した冷却水を、排ガスエコノマイザの熱交換チューブに供給することにより、ワーキングコイルの発熱損失によって発生する熱についても有効に回収することができる。
(2)本発明の熱回収装置において、前記排ガスエコノマイザにより発生し、タービン発電機を駆動させた後の水蒸気を凝縮する復水器を更に備え、この復水器による凝縮水を、前記ワーキングコイルの内部(冷却水の流路)に供給する流路が形成されていることが好ましい。
このような構成の熱回収装置によれば、フィルタユニットの再生時において、復水器による凝縮水をワーキングコイルの冷却水として使用することができ、しかも、ワーキングコイルの冷却および排ガスエコノマイザへの給水を、一つの循環水系統により行うことができる。
(3)本発明の熱回収装置において、前記ディーゼル排気微粒子フィルタが並列に複数機配置され、一部のディーゼル排気微粒子フィルタによって微粒子を捕集すると同時に、残りのディーゼル排気微粒子フィルタのフィルタユニット(既に微粒子を捕集したフィルタユニット)を再生できることが好ましい。
このような構成の熱回収装置によれば、排ガスからの微粒子の捕集および排ガスからの熱回収を中断することなく連続して行うことができる。
しかも、一部のディーゼル排気微粒子フィルタによって微粒子が捕集された排ガスからの熱と、残りのディーゼル排気微粒子フィルタにおける再生中のフィルタユニットの誘導加熱によって発生した熱と、ワーキングコイルの発熱損失によって発生した熱とを同時に回収することができる。
(4)本発明の熱回収装置において、第1ディーゼル排気微粒子フィルタと、第2ディーゼル排気微粒子フィルタとが並列して配置され、一方のディーゼル排気微粒子フィルタによって微粒子を捕集すると同時に、他方のディーゼル排気微粒子フィルタのフィルタユニット(既に微粒子を捕集したフィルタユニット)を再生できることが好ましい。
このような構成の熱回収装置によれば、排ガスからの微粒子の捕集および排ガスからの熱回収を中断することなく連続して行うことができる。
しかも、一方のディーゼル排気微粒子フィルタによって微粒子が捕集された排ガスからの熱と、他方のディーゼル排気微粒子フィルタにおける再生中のフィルタユニットの誘導加熱によって発生した熱と、ワーキングコイルの発熱損失によって発生した熱とを同時に回収することができる。
(4)本発明の熱回収装置は、船舶用のディーゼルエンジンの排ガスから熱を回収する装置であることが好ましい。
本発明の熱回収装置によれば、ディーゼル排気微粒子フィルタを構成するフィルタユニットの再生時において、発熱損失によるワーキングコイルの温度上昇を抑制することができるとともに、フィルタユニットの誘導加熱によって発生する熱のみでなく、ワーキングコイルの発熱損失によって発生する熱についても有効に回収することができる。
本発明の一実施形態に係る熱回収装置を備えた排ガス利用発電システムの回路図である。 図1に示した熱回収装置を構成するディーゼル排気微粒子フィルタの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る熱回収装置を備えた排ガス利用発電システムの回路図である。
<第1実施形態>
図1に示す排ガス利用発電システムは、ディーゼルエンジン50と、ターボ過給機60と、本実施形態の熱回収装置100と、タービン発電機70とを備えてなる。
本実施形態の熱回収装置100は、ディーゼルエンジン50の排ガスから熱を回収するための装置であって、ディーゼル排気微粒子フィルタ10と、このディーゼル排気微粒子フィルタ10の下流側に配置され、当該ディーゼル排気微粒子フィルタ10を通過させた後の排ガスの熱を利用して、熱交換チューブ25に供給される水を加熱して水蒸気を発生する排ガスエコノマイザ20と、排ガスエコノマイザ20により発生し、タービン発電機70を駆動させた後の水蒸気を凝縮する復水器30を備え、ディーゼル排気微粒子フィルタ10は、排ガスを流通させるケーシング11と、このケーシング11の内部に収納されて排ガス中の微粒子を捕集するフィルタユニット13と、冷却水の流路が内部に形成されたチューブをソレノイド状に巻回することにより形成され、高周波電流が通電されることによって、フィルタユニット13を誘導加熱するワーキングコイル15と、このワーキングコイル15に高周波電流を通電するための高周波電源17とを有し、この熱回収装置100には、ワーキングコイル15の内部を流通した冷却水を排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給する流路(後記水系流路92)が形成されている。
図1において、71は高周波電源17からの高周波電流をワーキングコイル15に通電するためのリード線、81は、ディーゼルエンジン50とディーゼル排気微粒子フィルタ10とを連結するガス流路、82は、ディーゼル排気微粒子フィルタ10と排ガスエコノマイザ20とを連結するガス流路、91は、復水器30とワーキングコイル15の内部(冷却水の流路)とを連結する水系流路、92は、ワーキングコイル15の内部(冷却水の流路)と、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25と連結する水系流路、93は、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25とタービン発電機70とを連結する水系流路、94は、タービン発電機70と復水器30とを連結する水系流路である。
図2に示すように、熱回収装置100を構成するディーゼル排気微粒子フィルタ(DPF)10は、例えば窒化ケイ素などのセラミック材料(非磁性材料)からなる円筒状のケーシング11の内部に、排ガス中の微粒子を捕集する捕集装置として、フィルタユニット13が収納されてなる。なお、図2における矢印は排ガスの流れを示している。
フィルタユニット13の具体的な構成としては特に限定されるものではなく、例えば、不織布構造の金属フィルタなどを好適に用いることができる。
ケーシング11の外周にはワーキングコイル15が配置されている。
このワーキングコイル15は、中空構造の金属チューブ(例えば、銅製のチューブ)をソレノイド状に巻回することにより形成されたパイプコイルであり、これにより、ワーキングコイル15の内部において水(通電時の冷却水)の流通を確保することができる。
また、このワーキングコイル15に、高周波インバータを備えた高周波電源17から高周波電流を通電することにより、フィルタユニット13を誘導加熱することができる。
なお、本発明において、ワーキングコイルの配置位置は特に限定されるものではなく、例えば、ワーキングコイルをフィルタユニットの内部に配置してもよい。
図1に示すように、ディーゼル排気微粒子フィルタ10の排ガス入口111には、ガス流路81を介して、ディーゼルエンジン50(排気口)が連結されている。このガス流路81には、バルブV1およびターボ過給機60が配置されている。
一方、ディーゼル排気微粒子フィルタ10の排ガス出口112には、ガス流路82を介して、排ガスエコノマイザ20が連結されている。
本実施形態の熱回収装置100による排ガスの熱回収工程(微粒子捕集工程)において、バルブV1を「開」状態とすることにより、ディーゼルエンジン50の排ガスは、ターボ過給機60を駆動した後、排ガス入口111からディーゼル排気微粒子フィルタ10を構成するケーシング11の内部に流入する。
そして、ケーシング11の内部に流入した排ガスがフィルタユニット13を通過する際に、当該フィルタユニット13により微粒子が捕集(トラップ)され、微粒子が除去された後の排ガスは、排ガス出口112からケーシング11の外部に排出される。
ケーシング11から排出された排ガスは、ガス流路82を通って、排ガスエコノマイザ20に流入し、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給された水を加熱して水蒸気を発生させることによって、その熱が回収された後、大気中に放出される。
ここに、ケーシング11から排出された排ガスには、スートなどの微粒子が含まれていないので、排ガスエコノマイザ20において伝熱効率の低下やスートファイアなどの問題が生じることはない。
また、図1に示したように、ディーゼル排気微粒子フィルタ10を構成するワーキングコイル15の上流側は、水系流路91を介して、復水器30に連結されている。
一方、ワーキングコイル15の下流側は、水系流路92を介して、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に連結されている。
これにより、復水器30による凝縮水を、ワーキングコイル15の内部に供給することができるとともに、ワーキングコイル15の内部に流通させた水を排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給すること(延いては、この水を排ガスの熱により加熱して水蒸気とすること)ができる。
また、図1に示したように、タービン発電機70の上流側は、水系流路93を介して、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に連結されている。
一方、タービン発電機70の下流側は、水系流路94を介して、復水器30に連結されている。
これにより、排ガスエコノマイザ20により発生した水蒸気によりタービン発電機70のタービンを駆動して発電させることができ、更に、タービン発電機70による発電に供された後の水蒸気を、復水器30に供給することができる。
本実施形態の熱回収装置100による排ガスの熱回収工程(微粒子捕集工程)において、フィルタユニット13に多量の微粒子が捕集されて、排ガス入口111と排ガス出口112との圧力差が予め設定した値以上となったときには、バルブV1を「閉」状態として、ケーシング11の内部への排ガスの流入(フィルタユニット13による微粒子の捕集)を停止するとともに、ワーキングコイル15に高周波電源17から高周波電流を通電する。
これにより、ケーシング11の内部において、フィルタユニット13が誘導加熱され、この熱により、フィルタユニット13に捕集された微粒子が短時間で燃焼して、フィルタユニット13が再生される。
なお、バルブV1を完全に「閉」状態とせず、少量の排ガスをケーシング11の内部に流入させてもよく、また、ケーシング11の内部に少量の空気(微粒子を燃焼させるための酸素)を流入してもよい。これにより、微粒子の燃焼(フィルタユニット13の再生)を促進することができる。
フィルタユニット13の再生工程において、当該フィルタユニット13の誘導加熱により、ケーシング11の内部で発生した熱(加熱雰囲気)は、ガス流路82を通って排ガスエコノマイザ20に供給される。
なお、フィルタユニット13の再生時(ワーキングコイル15への通電時)においては、ケーシング11の内部に配置されたフィルタユニット13が誘導加熱されるとともに、ケーシング11の外部に配置されているワーキングコイル15に発熱損失が生じ、これを冷却しない場合には、ワーキングコイル15が高温になるおそれがある。
然るに、本実施形態の熱回収装置100では、ワーキングコイル15の内部に水(冷却水)を流通させることができるので、これにより、ワーキングコイル15を冷却することができ、発熱損失によるワーキングコイル15の温度上昇を抑制することができる。
しかも、ワーキングコイル15の内部を流通させた水(冷却水)は、発熱損失による熱を吸収して80〜100℃に昇温し、昇温した冷却水は、水系流路92を通って、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給される。
このように、本実施形態の回収装置100によれば、フィルタユニット13の再生工程において、誘導加熱によってケーシング11の内部で発生した熱(加熱雰囲気)がガス流路82を経由して排ガスエコノマイザ20に供給されるとともに、ケーシング11の外部で発生したワーキングコイル15の発熱損失による熱(これを吸収して昇温した冷却水)が、水系流路92を経由して排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給されるので、ケーシング11の内外で発生する熱を効率的に回収することができる。
また、本実施形態の回収装置100によれば、ワーキングコイル15の内部を流通する冷却水として、復水器30による凝縮水を使用しているので、ワーキングコイル15の冷却(発熱損失の回収)および排ガスエコノマイザ20(熱交換チューブ25)への給水を一つの循環水系統により行うことができる。
なお、本実施形態の回収装置100にあっては、排ガスの熱回収工程(微粒子捕集工程)およびフィルタユニットの再生工程の何れにおいても、ワーキングコイル15の内部を流通させた水(復水器30による凝縮水)を、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給しているが、排ガスの熱回収工程においてワーキングコイルの内部に水を流通させず、排ガスエコノマイザの熱交換チューブには、他の水系統から水を供給してもよい。
<第2実施形態>
図3に示す排ガス利用発電システムは、ディーゼルエンジン50と、ターボ過給機60と、本実施形態の熱回収装置150と、タービン発電機70とを備えてなる。
本実施形態の熱回収装置150は、ディーゼルエンジン50の排ガスから熱を回収するための装置であって、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aと、第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bと、これらの下流側に配置され、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aまたは第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bを通過させた後の排ガスの熱により、熱交換チューブ25に供給される水を加熱して水蒸気を発生する排ガスエコノマイザ20と、排ガスエコノマイザ20により発生してタービン発電機70を駆動させた後の水蒸気を凝縮する復水器30を備え、
第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aは、排ガスを流通させるケーシング11Aと、ケーシング11Aの内部に収納されて排ガス中の微粒子を捕集するフィルタユニット13Aと、冷却水の流路が内部に形成されたチューブをソレノイド状に巻回することにより形成され、高周波電源17から高周波電流が通電されることによって、フィルタユニット13Aを誘導加熱するワーキングコイル15Aとを有し、
第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bは、排ガスを流通させるケーシング11Bと、ケーシング11Bの内部に収納されて排ガス中の微粒子を捕集するフィルタユニット13Bと、冷却水の流路が内部に形成されたチューブをソレノイド状に巻回することにより形成され、高周波電源17から高周波電流が通電されることによって、フィルタユニット13Bを誘導加熱するワーキングコイル15Bとを有し、
この熱回収装置150には、ワーキングコイル15Aまたはワーキングコイル15Bの内部を流通した冷却水を排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給する流路(後記水系流路92)が形成されている。
図3において、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を用いている。
また、図3において、71Aは、高周波電源17からの高周波電流をワーキングコイル15Aに通電するためのリード線、71Bは、高周波電源17からの高周波電流をワーキングコイル15Bに通電するためのリード線である。
81は、ディーゼルエンジン50と、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aまたは第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bとを連結するガス流路であり、このガス流路81は、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aと連結するために分岐している分岐ガス流路81A、および第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bと連結するために分岐している分岐ガス流路81Bを含む。このガス流路81には、制御バルブV11およびV12が配置されている。
82は、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aまたは第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bと、排ガスエコノマイザ20とを連結するガス流路であり、このガス流路82は、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aと連結するために分岐している分岐ガス流路82A、および第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bと連結するために分岐している分岐ガス流路82Bを含む。このガス流路82には、制御バルブV21およびV22が配置されている。
91は、復水器30と、ワーキングコイル15Aまたはワーキングコイル15Bの内部(冷却水の流路)とを連結する水系流路であり、この水系流路91は、ワーキングコイル15Aの内部と連結するために分岐している分岐水系流路91A、およびワーキングコイル15Bの内部と連結するために分岐している分岐水系流路91Bを含む。この水系流路91には、制御バルブV31およびV32が配置されている。
92は、ワーキングコイル15Aまたはワーキングコイル15Bの内部(冷却水の流路)と、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25とを連結する水系流路であり、この水系流路92は、ワーキングコイル15Aの内部と連結するために分岐している分岐水系流路92A、およびワーキングコイル15Bの内部と連結するために分岐している分岐水系流路92Bを含む。
第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aおよび第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bは、何れも、第1実施形態に係るディーゼル排気微粒子フィルタ10と同一の構成である。
本実施形態の熱回収装置150により、下記のようにして、ディーゼルエンジン50の排ガスの熱回収(その前処理としての排ガス中の微粒子の捕集)、フィルタユニット13A,13Bの再生(捕集した微粒子の燃焼)が行われる。
<工程(1)>
この工程(1)では、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aによる微粒子の捕集と、これによって微粒子が除去された排ガスからの熱回収が行われる。
この工程(1)において、バルブV11、バルブV21およびバルブV31を「開」状態とし、バルブV12、バルブV22およびバルブV32を「閉」状態とする。
これにより、ディーゼルエンジン50の排ガスは、ターボ過給機60で過給された後、ガス流路81(分岐ガス流路81A)を通って、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aのケーシング11Aの内部に流入し、この排ガスがフィルタユニット13Aを通過する際に、当該フィルタユニット13Aにより微粒子が捕集(トラップ)され、微粒子が除去された後の排ガスはケーシング11Aから排出される。ケーシング11Aから排出された排ガスは、ガス流路82(分岐ガス流路82A)を通って、排ガスエコノマイザ20に流入する。
一方、復水器30による凝縮水は、水系流路91(分岐水系流路91A)を通って、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aのワーキングコイル15Aの内部を流通した後、水系流路92(分岐水系流路92A)を通って、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給され、排ガスエコノマイザ20に流入された排ガスの熱により加熱されて水蒸気となる。なお、熱交換チューブ25に供給された水を加熱して熱を回収された排ガスは、大気中に放出される。
このようにして発生した水蒸気は、水系流路93を通って、タービン発電機70に供給され、タービンを駆動して発電させる。更に、発電に供された後の水蒸気は、水系流路94を通って、復水器30に供給される。
なお、この工程(1)では、バルブV31を「開」状態とし、バルブV32を「閉」状態とすることにより、復水器30による凝縮水をワーキングコイル15Aの内部に流通させ、ワーキングコイル15Aの内部に流通させた水を排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブに供給しているが、バルブV31を「閉」状態とし、バルブV32を「開」状態とすることにより、復水器30による凝縮水をワーキングコイル15Bの内部に流通させ、ワーキングコイル15Bの内部に流通させた水を、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給してもよい。
以上の工程(1)は、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aにおける排ガス入口と、排ガス出口との圧力差が予め設定した値になるまで行われ、圧力差がこの値に達したときには、次の工程(2)を実施する。
<工程(2)>
この工程(2)では、工程(1)において微粒子の捕集を行ったフィルタユニット13Aの再生が行われる。また、これと同時に、第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bによる微粒子の捕集と、これにより微粒子が除去された排ガスからの熱回収が行われる。
この工程(2)においては、バルブV12、バルブV21、バルブV22およびバルブV31を「開」状態とし、バルブV11およびバルブV32を「閉」状態とする。
また、フィルタユニット13Aを再生するために、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aのワーキングコイル15Aに、高周波電源17から高周波電流を通電する。
バルブV11を「閉」状態とすることにより、ケーシング11Aの内部への排ガスの流入が停止し、ワーキングコイル15Aに高周波電流を通電することにより、フィルタユニット13Aが誘導加熱され、この熱により捕集された微粒子が短時間で燃焼してフィルタユニット13Aが再生される。
なお、バルブV11を完全に「閉」状態とせず、少量の排ガスをケーシング11Aの内部に流入させてもよく、また、ケーシング11Aの内部に少量の空気(微粒子を燃焼させるための酸素)を流入してもよい。これにより、微粒子の燃焼(フィルタユニット13Aの再生)を促進することができる。
フィルタユニット13Aの再生工程において、当該フィルタユニット13Aの誘導加熱により、ケーシング11Aの内部で発生した熱(加熱雰囲気)は、ガス流路82(分岐ガス流路82A)を通って、排ガスエコノマイザ20に供給される。
また、バルブV31が「開」状態であり、バルブV32が「閉」状態であることにより、復水器30による凝縮水は、水系流路91(分岐水系流路91A)を通って、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aのワーキングコイル15Aの内部を流通する。
これにより、復水器30による凝縮水を冷却水として、ワーキングコイル15Aを冷却することができ、発熱損失によるワーキングコイル15Aの温度上昇を抑制することができる。しかも、ワーキングコイル15Aの内部を流通させた水(冷却水)は、発熱損失による熱を吸収して昇温し、昇温した冷却水は、水系流路92(分岐水系流路92A)を通って、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給される。
このように、フィルタユニット13Aの再生工程において、誘導加熱によって発生した熱(加熱雰囲気)が排ガスエコノマイザ20に供給されるとともに、ワーキングコイル15Aの発熱損失による熱(これにより昇温した冷却水)が排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給されるので、ケーシング11Aの内外で発生する熱を効率的に回収することができる。
一方、バルブV12およびバルブV22を「開」状態とすることにより、ディーゼルエンジン50の排ガスは、ターボ過給機60で過給された後、ガス流路81(分岐ガス流路81B)を通って、第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bのケーシング11Bの内部に流入し、この排ガスがフィルタユニット13Bを通過する際に、当該フィルタユニット13Bによって微粒子が捕集(トラップ)され、微粒子が除去された後の排ガスはケーシング11Bから排出される。ケーシング11Bから排出された排ガスは、ガス流路82(分岐ガス流路82B)を通って排ガスエコノマイザ20に流入し(このとき、ケーシング11Aの内部で発生し、分岐ガス流路82Aを通ってきた加熱雰囲気と合流する。)、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給された水(昇温したワーキングコイル15Aの冷却水)を、前記加熱雰囲気とともに加熱して水蒸気を発生させることによって、その熱が回収された後、大気中に放出される。このようにして発生した水蒸気は、工程(1)と同様に、水系流路93を通って、タービン発電機70に供給され、タービンを駆動して発電させる。更に、発電に供された後の水蒸気は、水系流路94を通って、復水器30に供給される。
この工程(2)では、エコノマイザ20において、フィルタユニット13Aの誘導加熱によって発生した熱、ワーキングコイル15Aの発熱損失による熱、第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10B(フィルタユニット13B)によって微粒子が捕集された排ガスの熱を同時に回収することができる。
この工程(2)は、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aのフィルタユニット13Aの再生が完了した後、第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bにおける排ガス入口と、排ガス出口との圧力差が予め設定した値になるまで行われ、、圧力差がこの値に達したときには、次の工程(3)を実施する。
<工程(3)>
この工程(3)では、工程(2)において微粒子の捕集を行ったフィルタユニット13Bの再生が行われる。また、これと同時に、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10A(再生されたフィルタユニット13A)による微粒子の捕集と、これにより微粒子が除去された排ガスからの熱回収が行われる。
この工程(3)においては、バルブV11、バルブV21、バルブV22およびバルブV32を「開」状態とし、バルブV12およびバルブV31を「閉」状態とする。
また、フィルタユニット13Bを再生するために、第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bのワーキングコイル15Bに、高周波電源17から高周波電流を通電する。
バルブV12を「閉」状態とすることにより、ケーシング11Bの内部への排ガスの流入が停止し、ワーキングコイル15Bに高周波電流を通電することによってフィルタユニット13Bが誘導加熱され、この熱により、捕集された微粒子が短時間で燃焼して、フィルタユニット13Bが再生される。
なお、バルブV12を完全に「閉」状態とせずに、少量の排ガスをケーシング11Bの内部に流入させてもよく、また、ケーシング11Bの内部に少量の空気を流入してもよい。これにより、微粒子の燃焼(フィルタユニット13Bの再生)を促進することができる。
フィルタユニット13Bの再生工程において、当該フィルタユニット13Bの誘導加熱により、ケーシング11Bの内部で発生した熱(加熱雰囲気)は、ガス流路82(分岐ガス流路82B)を通って、排ガスエコノマイザ20に供給される。
また、バルブV32が「開」状態であり、バルブV31が「閉」状態であることにより、復水器30による凝縮水は、水系流路91(分岐水系流路91B)を通って、第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bのワーキングコイル15Bの内部を流通する。
これにより、復水器30による凝縮水を冷却水として、ワーキングコイル15Bを冷却することができ、発熱損失によるワーキングコイル15Bの温度上昇を抑制することができる。しかも、ワーキングコイル15Bの内部を流通させた水(冷却水)は、発熱損失による熱を吸収して昇温し、昇温した冷却水は、水系流路92(分岐水系流路92B)を通って、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給される。
このように、フィルタユニット13Bの再生工程において、誘導加熱によって発生した熱(加熱雰囲気)が排ガスエコノマイザ20に供給されるとともに、ワーキングコイル15Bの発熱損失による熱(これにより昇温した冷却水)が排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給されるので、ケーシング11Bの内外で発生する熱を効率的に回収することができる。
一方、バルブV11およびバルブV21を「開」状態とすることにより、ディーゼルエンジン50の排ガスは、ターボ過給機60で過給された後、ガス流路81(分岐ガス流路81A)を通って、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aのケーシング11Aの内部に流入し、この排ガスがフィルタユニット13Aを通過する際に、当該フィルタユニット13Aによって微粒子が捕集(トラップ)され、微粒子が除去された後の排ガスはケーシング11Aから排出される。ケーシング11Aから排出された排ガスは、ガス流路82(分岐ガス流路82A)を通って排ガスエコノマイザ20に流入し(このとき、ケーシング11Bの内部で発生し、分岐ガス流路82Bを通ってきた加熱雰囲気と合流する。)、排ガスエコノマイザ20の熱交換チューブ25に供給された水(昇温したワーキングコイル15Bの冷却水)を、前記加熱雰囲気とともに加熱して水蒸気を発生させることによって、その熱が回収された後、大気中に放出される。このようにして発生した水蒸気は、工程(1)〜(2)と同様に、水系流路93を通って、タービン発電機70に供給され、タービンを駆動して発電させる。更に、発電に供された後の水蒸気は、水系流路94を通って、復水器30に供給される。
この工程(3)では、エコノマイザ20において、フィルタユニット13Bの誘導加熱によって発生した熱、ワーキングコイル15Bの発熱損失による熱、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10A(フィルタユニット13A)によって微粒子が捕集された排ガスの熱を同時に回収することができる。
この工程(3)は、第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bのフィルタユニット13Bの再生が完了した後、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aにおける排ガス入口と、排ガス出口との圧力差が予め設定した値になるまで行われ、圧力差がこの値に達したときには、次工程として、上記の工程(2)と同様の操作を行う。
以下、順次、工程(2)と同様の操作および工程(3)と同様の操作を繰り返すことにより、フィルタユニット13Aまたはフィルタユニット13Bの再生と同時に、フィルタユニット13Bまたはフィルタユニット13Aによる微粒子の捕集(微粒子が除去された排ガスからの熱回収)を行うことができる。
本実施形態の熱回収装置150によれば、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10A(フィルタユニット13A)または第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10B(フィルタユニット13B)による微粒子の捕集工程(微粒子が除去された排ガスからの熱回収工程)と、フィルタユニット13Bまたはフィルタユニット13Aの再生工程とを同時に行うことができ、排ガスからの微粒子の捕集および排ガスからの熱回収を中断することなく連続して行うことができる。
また、本実施形態の熱回収装置150によれば、(1)フィルタユニット13Aまたはフィルタユニット13Bの誘導加熱によって発生した熱、(2)ワーキングコイル15Aまたはワーキングコイル15Bの発熱損失によって発生した熱、並びに、(3)第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10B(フィルタユニット13B)または第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10A(フィルタユニット13A)によって微粒子が捕集された排ガスの熱を、エコノマイザ20において同時に回収することができる。
本実施形態の熱回収装置150は、第1ディーゼル排気微粒子フィルタ10Aと、第2ディーゼル排気微粒子フィルタ10Bとを並列に配置して構成されているが、本発明の熱回収装置を構成するディーゼル排気微粒子フィルタの数は2機に限定されるものでなく、本発明の熱回収装置は、3機以上のディーゼル排気微粒子フィルタを並列に配置して構成されていてもよい。
100 熱回収装置
10 ディーゼル排気微粒子フィルタ
20 排ガスエコノマイザ
25 熱交換チューブ
30 復水器
11 ケーシング
13 フィルタユニット
15 ワーキングコイル
17 高周波電源
50 ディーゼルエンジン
60 ターボ過給機
70 タービン発電機
71 リード線
81 ガス流路
82 ガス流路
91 水系流路
92 水系流路
93 水系流路
94 水系流路
150 熱回収装置
10A 第1ディーゼル排気微粒子フィルタ
10B 第2ディーゼル排気微粒子フィルタ
11A,11B ケーシング
13A,13B フィルタユニット
15A,15B ワーキングコイル
71A,71B リード線
81A,81B 分岐ガス流路
82A,82B 分岐ガス流路
91A,91B 分岐水系流路
92A,92B 分岐水系流路

Claims (5)

  1. ディーゼルエンジンの排ガスから熱を回収する装置であって、
    ディーゼル排気微粒子フィルタと、このディーゼル排気微粒子フィルタを通過させた後の排ガスの熱により、供給される水を加熱して水蒸気を発生する排ガスエコノマイザとを備え、
    前記ディーゼル排気微粒子フィルタは、排ガスを流通させるケーシングと、このケーシングの内部に収納されて排ガス中の微粒子を捕集するフィルタユニットと、冷却水の流路が内部に形成されたチューブをソレノイド状に巻回することにより形成され、高周波電流が通電されることによって、前記フィルタユニットを誘導加熱するワーキングコイルとを有し、
    前記ワーキングコイルの内部を流通させた冷却水を、前記排ガスエコノマイザの熱交換チューブに供給する流路が形成されていることを特徴とする排ガスの熱回収装置。
  2. 前記排ガスエコノマイザにより発生し、タービン発電機を駆動させた後の水蒸気を凝縮する復水器を更に備え、
    この復水器による凝縮水を、前記ワーキングコイルの内部に供給する流路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の排ガスの熱回収装置。
  3. 前記ディーゼル排気微粒子フィルタが並列に複数機配置され、一部のディーゼル排気微粒子フィルタによって微粒子を捕集すると同時に、残りのディーゼル排気微粒子フィルタのフィルタユニットを再生することができる請求項1または請求項2に記載の排ガスの熱回収装置。
  4. 第1ディーゼル排気微粒子フィルタと、第2ディーゼル排気微粒子フィルタとが並列して配置され、一方のディーゼル排気微粒子フィルタによって微粒子を捕集すると同時に、他方のディーゼル排気微粒子フィルタのフィルタユニットを再生することができる請求項1または請求項2に記載の排ガスの熱回収装置。
  5. 船舶用のディーゼルエンジンの排ガスから熱を回収する請求項1乃至請求項4の何れかに記載の熱回収装置。
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