JP2014047702A - エンジン潤滑制御システム - Google Patents

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    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/16Controlling lubricant pressure or quantity

Abstract

【目的】潤滑油を送る供給流路を備えた潤滑油供給装置において、各流路への供給油圧を調整するためのエンジン潤滑制御システムを提供すること。
【構成】エンジンと、エンジンによって駆動されるオイルポンプ9と、オイルポンプ9から下流に連なるオイル回路Sと、オイル回路Sから分岐してエンジン各部ヘオイルを供給する複数のオイル分岐供給経路Skとを有し、オイルポンプの吐出圧をエンジンの回転数に対して階段状に制御する電子制御式の第1油圧制御バルブBをオイル回路Sに配置し、複数のオイル分岐供給経路Skの少なくとも1つのオイル分岐供給経路Skに油圧駆動式の第2油圧制御バルブAを配置し、少なくとも所定のエンジン回転数の範囲に亘って第2油圧制御バルブAの下流側の油圧を,オイル回路Sの第1油圧制御バルブBの下流側の油圧よりも低くなるように制御すること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの潤滑油供給装置、特に、シリンダヘッドのカムジャーナルなどへ潤滑油を送るカム軸系供給流路と、シリンダブロックのクランクシャフト、コンロッドなどへ潤滑油を送るクランク軸系供給流路とを備えた潤滑油供給装置において、各流路への供給油圧を調整するためのエンジン潤滑制御システムに関する。
従来、エンジンのクランク軸、カム軸などの摺動部やカム軸系の機構部が必要とするオイルは、エンジンによって駆動されるオイルポンプによって供給されるため、オイルポンプからエンジン各部に供給されるオイルの圧力は、エンジンの回転数に追従して略比例するように変化する。そのため、エンジン回転数によっては、必要以上に吐出圧力が高くなっている場合があり、オイルポンプのフリクションが必要以上に大きくなることで無駄仕事が増加するといった課題があり、エンジン回転数に応じて適切な吐出圧力とすることを狙った試みが行なわれている。
上記目的を達成するための潤滑制御システムとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。以下、特許文献1を概説する。なお、説明における符号は、特許文献1に記載されたいたものをそのまま使用する。まず、オイルが、オイルパン10からオイルポンプ12により汲み上げられ、第1給油経路16a(下廻り)と、第2給油経路16b(上廻り)とに送られる。
第1給油経路16aは、主にクランク軸の軸受部18にオイルを供給する経路であり、第2給油経路16bは、例えば動弁機構20などにオイルを供給する経路である。第1給油経路16a上には、クランク軸の軸受部18に供給するオイル量を制御するための油圧制御弁22が配置されている。油圧制御弁22は、その出力油圧をコントロールユニット24によって制御されるように構成されている。
コントロールユニット24は、エンジン回転数センサ26、エンジン負荷センサ28、油温センサ30、油圧センサ32によって制御される。油圧が所定値を超えるとオイルポンプ12とフィルタ14との間のオイル経路部分からオイルパン10に過剰な油圧を逃がすリリーフバルブ34が設けられている。以上の構成において、油圧制御弁22の制御はコントロールユニット24によって電子制御されるものである。
特開2009―264241号公報
特許文献1及び同種の構成を備えた従来技術においては、カム軸系に供給される油圧はリリーフバルブによって所定のエンジン回転数以上でほぼ一定油圧になるように制御されている。ところがこのような構成の場合、リリーフバルブによる制御油圧は、エンジンが高回転且つ高負荷時にカム軸系が潤滑不足にならないよう高圧にする必要がある。
そのため、エンジンの中回転域におけるカム軸系への供給油圧は、エンジン回転数に対応する油圧となる。しかし、エンジンの中回転域のカム軸系の必要油圧は一般的にはエンジン回転数に対応する油圧よりも低いため、オイルポンプは必要以上の油圧を供給することになり、オイルポンプのフリクションの低減ができないという課題があった。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、エンジンと、該エンジンによって駆動されるオイルポンプと、該オイルポンプから下流に連なるオイル回路と、該オイル回路から分岐して前記エンジン各部ヘオイルを供給する複数のオイル分岐供給経路とを有し、前記オイルポンプの吐出圧を前記エンジンの回転数に対して階段状に制御する電子制御式の第1油圧制御バルブを前記オイル回路に配置し、複数の前記オイル分岐供給経路の少なくとも1つの前記オイル分岐供給経路に油圧駆動式の第2油圧制御バルブを配置し、少なくとも所定のエンジン回転数の範囲に亘って前記第2油圧制御バルブの下流側の油圧を,前記オイル回路の前記第1油圧制御バルブの下流側の油圧よりも低くなるように制御してなるエンジン潤滑制御システムとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記第2油圧制御バルブは、複数の前記オイル分岐供給経路の中のクランク軸系供給経路またはカム軸系供給経路に配置してなるエンジン潤滑制御システムとしたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1又は2において、前記所定のエンジン回転数の範囲よりも高いエンジン回転数では、前記オイル回路の前記第1油圧制御バルブの下流側の油圧と、前記第2油圧制御バルブの下流側の油圧とを、略同じとなるように制御してなるエンジン潤滑制御システムとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記第1油圧制御バルブが作動開始するエンジン回転数よりも、前記第2油圧制御バルブが作動開始するエンジン回転数の方が低いことを特徴とするエンジン潤滑制御システムとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記第2油圧制御バルブは、前記クランク軸系供給経路の主流路の流路断面積を変化させる流路断面積調整スプールを有し、該流路断面積調整スプールは、該流路断面積調整スプールの下流側の油圧が所定油圧値1よりも大きい場合は前記主流路の流路断面積を減少させ、前記流路断面積調整スプールよりも上流側の油圧が所定油圧値1よりも大きい所定油圧値2の場合は前記流路断面積調整スプールを復帰させて前記主流路の流路断面積を最大側となるように制御してなるエンジン潤滑制御システムとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明によれば、所定のエンジン回転数の範囲、例えば中回転域の場合には、エンジン各部に供給される油圧は、第1油圧制御バルブにより、エンジン回転数に略比例するオイルポンプの吐出圧よりも低くなるように制御される。またエンジン各部が必要とする油圧は部位ごとに異なるが、オイル分岐供給経路に配置される第2油圧制御バルブにより、低い油圧でも機能を満足する部位の油圧をより一層低減することが出来る。
これにより、所定のエンジン回転数の範囲では、やや高めの油圧を必要とする部位には第2油圧制御バルブを配置せず、低い油圧でも機能を満足する部位には第2油圧制御バルブを配置して低油圧化することで、エンジン各部において最適な油圧配分とすることが出来る。
また、エンジン各部に必要最低限の油圧を供給することが出来るので、オイルポンプ仕事は最小となるため、効率向上にも寄与することとなる。更に正確に制御可能な電子制御式の第1油圧制御バルブの油圧変化に連動して油圧駆動式の第2油圧制御バルブを駆動させることで、油温等の外乱影響を受け易い油圧駆動式の第2油圧制御バルブについても正確な制御が可能となる。
請求項2の発明によれば、請求項1と略同等の効果を奏する。また、クランク軸やカム軸等の軸受け部は、第2油圧制御バルブの作動による油圧低減により摺動抵抗の低減が顕著であるため、燃費の向上が図れる。
請求項3の発明によれば、低油圧化していた第2油圧制御バルブの下流側の油圧を、第1油圧制御バルブの下流側の油圧と略同じとなるように引き上げることで、エンジンが高回転・高負荷であったとしても、しっかりと潤滑、冷却を行うことができる。
請求項4の発明によれば、第2油圧制御バルブをより低いエンジン回転数で作動開始させることで第2油圧制御バルブが配置されるオイル分岐供給経路の油路が絞られる。その影響で、より多くのオイルがその他のオイル分岐供給経路を流れるようになるため、その他のオイル分岐供給経路を流れるオイルの油圧は高くなる。
その他のオイル分岐供給経路に可変バルブタイミング機構やオイルジェット等の所定の油圧で作動する装置を配置すれば、装置に必要な油圧を、より低回転側から確保できるようになり、装置が作動できるエンジン回転数の範囲を拡大することができる。
請求項5の発明によれば、第2油圧制御バルブは、流路断面積調整スプールの上流側および下流側の油圧を直接利用して主流路の流路断面積の縮小、復帰(拡大)を行うため、流路断面積調整スプールの動作が正確、且つ高応答でクランク軸系の潤滑に支障を与えることなく、オイルポンプのフリクション低減が可能である。
(A)は本発明のエンジン潤滑制御システムの構成図、(B)は(A)の第2油圧制御バルブの構成の略示図、(C)は(A)の第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)の構成の略示図である。 本発明におけるエンジン潤滑制御システムの低回転域のオイルの状態を示す略示図である。 本発明におけるエンジン潤滑制御システムの中回転域のオイルの状態を示す略示図である。 本発明におけるエンジン潤滑制御システムの高回転域のオイルの状態を示す略示図である。 本発明におけるエンジン潤滑制御システムの特性を示すグラフである。 (A)は低回転域における第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)の作動状態を示す略示図、(B)は低回転域における第2油圧制御バルブの作動状態を示す略示図である。 (A)は中回転域における第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)の作動状態を示す略示図、(B)は中回転域における第2油圧制御バルブの作動状態を示す略示図である。 (A)は高回転域における第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)の作動状態を示す略示図、(B)は高回転域における第2油圧制御バルブの作動状態を示す略示図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の制御システムにおいて、オイルが流れる回路としては、一つのオイル回路Sと、複数のオイル分岐供給経路Skとから構成される〔図1(A),図2乃至図4参照〕。オイル回路Sは上流側に位置し、オイル分岐供給経路Skは下流側に位置する。オイル回路Sから分岐してエンジン各部ヘオイルを供給する複数のオイル分岐供給経路Skとを有している。
そして、複数のオイル分岐供給経路Skは、具体的には、オイルポンプ9の下流側でオイルを供給するカム軸系供給経路Sk1とクランク軸系供給経路Sk2とを有するものであり、その他として可変バルブタイミング機構供給経路Sk3や、エンジンのピストン下面等にオイルを吹き付けるオイルジェット供給経路Sk4等が設けられることもある。
オイル分岐供給経路Skにおいて、クランク軸系供給経路Sk2は、主にエンジンの下廻りの領域におけるクランク軸の軸受部等にオイルを送るものであり、カム軸系供給経路Sk1は、エンジンの動弁機構等にオイルを供給する経路である。
オイル回路Sには、第1油圧制御バルブBが設けられる。また、複数のオイル分岐供給経路Skの少なくとも1つには第2油圧制御バルブAが設けられている。つまり複数のオイル分岐供給経路Skの複数又は全てに第2油圧制御バルブAが設けられることもある。
前記第2油圧制御バルブAは、所定のエンジン回転数の範囲に亘って前記オイル分岐供給経路Skの油圧を前記第1油圧制御バルブBの制御油圧よりも低い油圧になるように制御する。以下、オイル分岐供給経路Skのカム軸系供給経路Sk1とクランク軸系供給経路Sk2にのみ前記第2油圧制御バルブAが設けられている構成として説明する。
本発明において、オイルポンプ9は、機械駆動式のオイルポンプ9である。なお、エンジンの図示は省略する。第2油圧制御バルブAは、具体例として、前記オイル分岐供給経路Skにおいて前記クランク軸系供給経路Sk2と、前記カム軸系供給経路Sk1に設けられる。そして、第2油圧制御バルブAは、オイルポンプ9の位置を基準として前記第2油圧制御バルブB(電制2段リリーフバルブ)よりも下流側に配置される。
第2油圧制御バルブAは、図示しないハウジングと、流路断面積調整スプール41,流路開閉バルブ42,流路開閉スプール43及びこれらのバルブを弾性的に付勢する弾性部材45,46,47等とから構成される。ハウジングには、主流路11が形成されている。該主流路11は、前記オイル分岐供給経路Skの一部を構成する。
ハウジングには、流路断面積調整スプール室21,流路開閉バルブ室22及び流路開閉スプール室23が形成される。流路断面積調整スプール室21は、主流路11の略中間箇所に形成され、さらに具体的には、前記主流路11の中間箇所に直交状態で交差するように形成された部屋であり、主流路11によって、2つの部屋に分離されている。流路断面積調整スプール室21には、後述する流路断面積調整スプール41が装着される。
また、前記主流路11における流路断面積調整スプール室21の位置よりも下流側に位置する箇所には下流側分岐流路12が形成され、前記流路断面積調整スプール室21よりも上流側には上流側分岐流路13が形成される。
前記流路開閉バルブ室22は、下流側分岐流路12を介して主流路11の下流側と連通している。また流路開閉スプール室23は、上流側分岐流路13を介して主流路11の上流側と連通している。具体的には、下流側分岐流路12は、流路開閉バルブ室22の軸方向の頂部開口22aと連通し、上流側分岐流路13は、流路開閉スプール室23の軸方向の頂部に形成された頂部開口23aと連通している。
流路開閉バルブ室22と流路断面積調整スプール室21との間には連通流路3が形成され、該連通流路3によって連通されている。流路開閉スプール室23は、前記連通流路3の中間箇所に配置されている。つまり、該連通流路3は、流路開閉スプール室23によって2つに分離される構成となっている。
そして、連通流路3は、前記流路開閉バルブ室22と前記流路開閉スプール室23との間を第1連通流路31とし、前記流路開閉スプール室23と前記流路断面積調整スプール室21との間を第2連通流路32と称する。第1連通流路31の一方側端部は、流路開閉バルブ室22の軸方向に直交する側面部に形成された側部流出口22bと連通している。
また、第1連通流路31の他方側端部は、流路開閉スプール室23の軸方向に直交する側面部に形成された側部流入口23bと連通している。次に、第2連通流路32の一方側端部は、流路開閉スプール室23の軸方向に直交する側面部に形成された側部流出口23cと連通している。また、第2連通流路32の他方側端部は、流路断面積調整スプール室21の軸方向に頂部の頂部流入口21aに連通している。
さらに、流路開閉スプール室23と流路断面積調整スプール室21との間には、前記第2連通流路32とは軸方向に沿って異なる位置にドレン流路33が連通するように形成されている。具体的には、流路断面積調整スプール室21の頂部で前記頂部流入口21aとは異なる位置に頂部流出口21bが形成され、前記流路開閉スプール室23の軸方向に直交する側面部で前記側部流出口23cよりも軸方向下方位置にドレン流入口23dが形成され、前記頂部流入出口21bと前記ドレン流入口23dとの間に前記ドレン流路33が形成される。
また、前記流路開閉スプール室23には、ドレン流入口23dと軸方向において同一で且つ周方向にて異なる適宜の位置にドレン排出口23eが形成され、該ドレン排出口23eから、ハウジングの外部に連通する排出流路34が形成されている。
前記流路断面積調整スプール室21には、流路断面積調整スプール41が装着されている。流路断面積調整スプール41は、前記流路断面積調整スプール室21に軸方向に摺動自在で、且つ前記主流路11を略直交状態で横切るように装着される。そして、流路断面積調整スプール41は、軸方向に摺動して、前記主流路11の流路断面積の絞りを行うことにより、主流路11を流れるオイルの流量及び圧力を制御する役目をなす。
流路断面積調整スプール41は、前記主室部211に挿入される第1摺動部411と、前記副室部212に挿入される第2摺動部412と、前記第1摺動部411と前記第2摺動部412を連結する括れ部41b及び大径鍔状部41dとから構成される。前記第1摺動部411と前記第2摺動部412の外径は、前記主流路11の内径と略等しく又は極僅かに小さく形成されている。
前記括れ部41bは、第1摺動部411と第2摺動部412の外径よりも小さく形成されている。また、大径鍔状部41dは、第1摺動部411の端部に形成され且つ該第1摺動部411の外径よりも大きく形成されている。前記括れ部41bの周囲は空隙部41cとなる。
流路断面積調整スプール41は、弾性部材45によって、常時は主流路11内を括れ部41bが横切り、主流路11の流路断面積が最大となる全開状態となるように弾性付勢力がかけられている。前記弾性部材45の実施形態としては、主にコイルスプリングが使用される。また、主流路11の全開状態とは、主流路11内を流路断面積調整スプール41の括れ部41bのみが横切る状態で、且つオイルは前記空隙部41cを流れる状態のことである。
そして、流路断面積調整スプール室21の頂部流入口21aからオイルが流入することによって、流路断面積調整スプール41の大径鍔状部41dが前記連通流路3を流れるオイルから圧力を受けて押圧され、前記弾性部材45の弾性付勢力に抗して、流路断面積調整スプール41が軸方向に摺動する。
これによって、主流路11内には括れ部41bの突出量が減少しつつ、第1摺動部411の突出量が増加し、主流路11の流路断面積は全開状態から収縮され、主流路11の断面積が絞られてオイルの流量及び圧力が減少する〔図7(B)参照〕。また、第1摺動部411は、主流路11の流路断面積を収縮させるものであり、オイルの流れを完全に遮断するものではなく、オイルの流量及び圧力を減少させるものである。
次に、前記流路開閉バルブ室22には、流路開閉バルブ42が装着されている。該流路開閉バルブ42は、下流側分岐流路12と連通流路3を構成する第1連通流路31とを遮断及び連通させる開閉弁としての役目をなす。そして、流路開閉バルブ42は、弾性部材46の弾性付勢力によって、常時、流路開閉バルブ室22の軸方向における頂部箇所に向かって押圧され、該流路開閉バルブ室22の頂部箇所に位置している。
この状態を流路開閉バルブ42の初期状態とする。流路開閉バルブ42は、流路開閉バルブ室22の頂部箇所に位置している状態,すなわち、初期状態では、前記下流側分岐流路12と第1連通流路31とを遮断している。
次に、前記流路開閉スプール室23には、流路開閉スプール43が配置されている。該流路開閉スプール43は、連通流路3を構成する第1連通流路31と第2連通流路32を連通及び遮断させる役目をなす。流路開閉スプール43は、第1摺動部431と、第2摺動部432と、前記第1摺動部431と第2摺動部432とを連結し、第1摺動部431,第2摺動部432の外径よりも径が小さい括れ部43bから構成されている。該括れ部43bと流路開閉スプール室23の内壁とで空隙部43cを形成する。
流路開閉スプール43は、弾性部材47の弾性付勢力によって、常時、流路開閉スプール室23の頂部箇所に向かって押圧され、該流路開閉スプール室23の頂部箇所に位置している。この状態を流路開閉スプール43の初期状態とする。前記弾性部材46及び弾性部材47は、主にコイルスプリングが使用される。
流路開閉スプール43は、流路開閉スプール室23の頂部箇所に位置している状態,すなわち、初期状態では、前記括れ部43bが側部流入口23bと側部流出口23cの位置にあり、側部流入口23bと側部流出口23cとは空隙部43cを介して開放され、第1連通流路31と第2連通流路32とが連通する。
そして、流路開閉スプール室23と頂部で連通する上流側分岐流路13にオイルが流れてオイル圧力が増加することによって、流路開閉スプール43は、弾性部材47の弾性付勢力に抗して摺動し、第1摺動部431が側部流入口23bと側部流出口23cとの位置に到達して閉鎖し、第1連通流路31と第2連通流路32とを遮断させる。
流路開閉スプール43が上流側分岐流路13を流れるオイルの圧力によって摺動すると、流路開閉スプール43の第1及び第2摺動部431,432が流路開閉スプール室23の側部流入口23bと側部流出口23cとを塞ぎ、第1連通流路31と第2連通流路32との連通状態を遮断する。そして、連通流路3から流路断面積調整スプール室21へのオイルの流れを停止させる。
流路断面積調整スプール41は、前記流路断面積調整スプール室21に軸方向に摺動自在で、且つ前記主流路11を略直交状態で横切るように装着される。流路断面積調整スプール41の第1摺動部411(及び第2摺動部412)の直径は、主流路11の内径と略等しく形成されている。そして、流路断面積調整スプール41が軸方向に摺動することにより、主流路11内には括れ部41bの突出量と第1摺動部411が突出量とが増減し、これによって主流路11の流路断面積は全開状態から収縮する。
流路断面積調整スプール41は、弾性部材45によって常時、主流路11内を括れ部41bが横切る全開状態となるように弾性付勢力がかけられている。そして、流路断面積調整スプール室21にオイルが流入することによって、流路断面積調整スプール41の大径鍔状部41dが押圧され、前記弾性部材45の弾性付勢力に抗して摺動する。
第2油圧制御バルブAは、エンジンの低回転域においては、流路断面積調整スプール41は、弾性部材45によって、初期状態にあり、主流路11に対して括れ部41bが横切った状態で全開状態にあり、流路断面積調整スプール41の括れ部41bの周囲の空隙部41cを通過して、オイルは全量が上流側から下流側に流れていく〔図6(B)参照〕。
エンジンの低回転域においては、主流路11を流れるオイルは、下流側分岐流路12及び上流側分岐流路13に流れ込むことはあるが、流路開閉バルブ42及び流路開閉スプール43は開閉動作することはない。したがって、油圧は、特に変化せず、上廻りの油圧と下廻りの油圧は略等しい。
次に、エンジンの中回転域では、主流路11から下流側分岐流路12に流れるオイルの圧力が増加する〔図7(B)参照〕。そして、その圧力増加に伴って、流路開閉バルブ42は弾性付勢する弾性部材46の弾性付勢力に抗して押圧され、流路開閉バルブ室22を摺動する。これによって該流路開閉バルブ室22の頂部開口22aと側部流出口22bとが開放され、前記下流側分岐流路12と、連通流路3の第1連通流路31とが連通する。
また、主流路11を流れるオイルは上流側分岐流路13にも流れるが、中回転域における上流側の油圧によるは、流路開閉スプール43を弾性付勢する弾性部材47の弾性付勢力よりも小さく、略不動に維持される。この状態では、流路開閉スプール室43は、略初期状態が維持され、流路開閉スプール室23の側部流入口23bと側部流出口23cの位置には流路開閉スプール43の括れ部43bが位置し、側部流入口23bと、側部流出口23cとは開放状態となる。
これによって、前記下流側分岐流路12,第1連通流路31,第2連通流路32が連通し、下流側分岐流路12及び連通流路3(第1連通流路31,第2連通流路32)によって、流路断面積調整スプール室21の頂部流入口21aからオイルが流入する〔図7(B)参照〕。また、このとき、流路開閉スプール室23のドレン流入口23dとドレン排出口23eとは流路開閉スプール43の第2摺動部432によって閉鎖されている〔図7(B)参照〕。
したがって、流路断面積調整スプール室21では、頂部流出口21bからのオイルは流出することができない。これによって、流路断面積調整スプール41は弾性部材45の弾性付勢力に抗して摺動する。そして、流路断面積調整スプール41は、主流路11に対して横切る部分が括れ部41bから第1摺動部411に変化し、主流路11の流路断面積が減少する〔図7(B)参照〕。
つまり、流路断面積調整スプール41が摺動することにより、第1摺動部411が主流路11の流路断面積を縮小し、オリフィスとしての役目をなす。したがって、主流路11を上流側から下流側に流れるオイルの流量及び圧力が減少する。ただし、オイルの流れは完全に停止することはなく、減少するのみであり、多少の流れは維持される。よって、主流路11の流路断面積が減少することで、制御バルブの上流圧(上廻り油圧に等しい)よりも制御バルブの下流圧(下廻り油圧)の方が油圧が低下する。
次に、エンジンの高回転域では、主流路11の上流側のオイルの圧力が上昇することになり、主流路11から上流側分岐流路13に流れるオイルの圧力も上昇する〔図8(B)参照〕。これによって、流路開閉スプール室23の頂部開口23aから流れるオイルの圧力による力が、流路開閉スプール43を弾性付勢する弾性部材47の弾性付勢力に抗して流路開閉スプール43を摺動させる。
そして、流路開閉スプール43の第1摺動部431が流路開閉スプール室23の側部流入口23bと側部流出口23cを閉鎖し、同時に括れ部43bがドレン流入口23dとドレン排出口23eの位置に到達して、前記ドレン流入口23dと前記ドレン排出口23eとを開放する。
これによって、流路断面積調整スプール41は弾性部材45の弾性付勢力によって押圧され、流路断面積調整スプール室21内に溜まっているオイルは、頂部流出口21bからドレン流路33を流れ、前記流路開閉スプール室23のドレン流入口23dとドレン排出口23eとを流れ、排出流路34からハウジングの外部に排出される。これによって、流路断面積調整スプール41は、円滑に初期位置に復帰する。
次に、第2油圧制御バルブBについて説明する。該第2油圧制御バルブBは、電制2段リリーフバルブであり、主に、ソレノイドバルブ8、リリーフ弁7、バネ74等とからなる。図示されないハウジングに、ソレノイドバルブ8が装着され、リリーフ弁7が収納される〔図1(C)参照〕。
また、図示されないハウジングには、弁通路5,主リリーフ流路61,補助リリーフ流路62等が形成されている。前記弁通路5は、リリーフ弁7が収納される部位である。弁通路5は、内径の異なる円筒形状の小径通路部51及び大径通路部52とが同一軸線状に形成されている。
前記小径通路部51には、ハウジングの外部に連通する主排出流路63が形成されている。該主排出流路63は、主リリーフ流路61から小径通路部51に流れ込んだリリーフオイルをオイルポンプ9の吸入側に戻すための流路である。補助リリーフ流路62は、ハウジング内部にて、前記主リリーフ流路61から分岐形成されたものである。補助リリーフ流路62には、前記主リリーフ流路61を流れるオイルの一部が流入するようになっている〔図6(A)参照〕。
補助リリーフ流路62の上方側先端(分岐する部位の反対側)には、ソレノイドバルブ室623が形成されている。該ソレノイドバルブ室623には、後述するソレノイドバルブ8の方向制御部81が収納される。前記補助リリーフ流路62は、前記弁通路5の大径通路部52にソレノイドバルブ8を介して連通している。また、補助リリーフ流路62において、ソレノイドバルブ8と大径通路部52との間の流路を接続流路621と称する。該接続流路621は、補助リリーフ流路62に属するものであり、補助リリーフ流路62を構成する一部である。
そして、補助リリーフ流路62は、前記ソレノイドバルブ8によって、大径通路部52と連通及び遮断のいずれか一方に切り替えられる構成となっている〔図6(A),図7(A)参照〕。さらに、補助リリーフ流路62から前記ソレノイドバルブ8を介して補助排出流路622が形成されている。該補助排出流路622は、オイルをオイルポンプ9の吸入側に戻す役目をなす。前記接続流路621及び補助排出流路622の補助リリーフ流路62内側の開口は共にソレノイドバルブ室623の範囲内にまとめて形成されている。
リリーフ弁7は、小径部71と大径部72とから構成され、共に円筒形状に形成されており、軸方向に沿って小径部71と大径部72とが一体形成されたものである。小径部71と大径部72との境目に形成される段差部が補助受圧面72aとなる。ソレノイドバルブ8は、方向制御部81と電磁本体部82とから構成されている。方向制御部81は、補助リリーフ流路62のソレノイドバルブ室623内に収納され、電磁本体部82は、その一部がハウジングに形成された窪み状の設置部に装着される。
前記ソレノイドバルブ8は、流れ方向を制御する役目のバルブであり、方向制御部81を有し、該方向制御部81によって、前記補助リリーフ流路62,接続流路621及び補助排出流路622の間における流れ方向を制御する。方向制御部81は、接続流路621を常時オイルが流通可能となる基幹流路とし、該接続流路621と補助リリーフ流路62との連通、又は接続流路621と補助排出流路622との連通のいずれか一方を選択切り替えするものである。
ソレノイドバルブ8の制御動作は、前記電磁本体部82によって行われる。また、接続流路621と補助リリーフ流路62との連通、又は接続流路621と補助排出流路622との連通いずれか一方が選択されているときは、他方の連通は遮断された状態であり、オイルの流通は不可能となっている。
次に、ソレノイドバルブ8の流れ方向制御作用について説明する。本発明における第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)は、オイルポンプ9とエンジンとのオイル回路S内に組み込まれる。オイル回路Sからオイルの一部がハウジングの主リリーフ流路61に流入する。主リリーフ流路61に流入するオイルは、弁通路5の小径通路部51と連通しており、オイルはそのままリリーフ弁7の主受圧面71aを押圧する。
また、主リリーフ流路61に流入したオイルの一部は補助リリーフ流路62にも流入する。該補助リリーフ流路62に流入したオイルは、ソレノイドバルブ8によって流れ方向が制御され、補助リリーフ流路62と接続流路621とが連通(開)又は遮断(閉)の状態とされ、補助リリーフ流路62と弁通路5の大径通路部52とが連通又は遮断される。
ソレノイドバルブ8がオフ(off)のとき、補助リリーフ流路62との流入口を遮断する〔図6(A)参照〕。これによって、補助リリーフ流路62から大径通路部52のリリーフオイルの流入を停止する。また、大径通路部52と接続流路621と補助排出流路622とは連通している。これによって、大径通路部52は大気と繋がっており、大径通路部52内は油圧がかかることは無く、リリーフ弁7の移動が阻害されることは無い。
第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)Bは、エンジンが低回転域では、主排出流路63は遮断され、補助排出流路622は大気開放されて溜まったオイルが若干排出される〔図6(A)参照〕。エンジンが中回転域では、主排出流路63はオイルがリリーフされ、補助排出流路622は遮断されてオイルは排出されない〔図7(A)参照〕。
エンジンが高回転域では、主排出流路63はオイルがリリーフされ、補助排出流路622は大気開放されて溜まったオイルが若干排出される〔図8(A)参照〕。このように、ソレノイドバルブ8をオンにすると、リリーフ設定圧を低くでき、ソレノイドバルブ8をオフにするとリリーフ設定圧を高くできるものである。
次に、本発明のエンジン潤滑制御システムの動作を低回転域,中回転域及び高回転域について説明する。なお、エンジンの回転状態において、アイドリング(アイドル回転ともいう)も含まれる。アイドル域では、車両は停止しており、エンジンには走行時の負荷はかからないが、低回転域から高回転域では車両は走行するために、エンジンに負荷がかかるものである。また、基本動作は、前記第2油圧制御バルブAは、所定のエンジン回転数の範囲に亘ってカム軸系供給経路Sk1及びクランク軸系供給経路Sk2の油圧を前記第1油圧制御バルブBの制御油圧よりも低い油圧になるように制御する。
まず、エンジンの低回転域では、第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)B及び第2油圧制御バルブAは共に作動することなく、オイルを全量をカム軸系供給経路Sk1及びクランク軸系供給経路Sk2に送る(図2,図6参照)。図2乃至図4において、矢印はオイルの流れを示すものであり、その矢印において線の太さの大小は、流量の大小を示すものである。
また、エンジンの低回転において、所定のエンジン回転数の範囲の最小エンジン回転数よりも、低いエンジン回転数から前記第2油圧制御バルブAが作動する構成とすることもある。このような構成によって、クランク軸系供給経路Sk2及びカム軸系供給経路Sk1を絞ることでより多くのオイルがその他のオイル分岐供給経路Sk(可変バルブタイミング機構供給経路Sk3,オイルジェット供給経路Sk4)を流れる。
よって、可変バルブタイミング機構供給経路Sk3,オイルジェット供給経路Sk4の油圧は、いわゆるエンジン回転数に対応した油圧よりも高圧になるように制御される。そのため、可変バルブタイミング機構のような油圧駆動装置に必要な油圧を、より低回転側から確保できるようになり、油圧駆動装置が作動できるエンジン回転数の範囲を拡大することができる。
次に、エンジンの中回転域では、第2油圧制御バルブAは、第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)Bよりも先行して(低い回転連数で)作動する(図3,図7参照)。したがって、第2油圧制御バルブAにおける上流側から下流側へのオイルの流れにおいて、その流量が減少し、下流側の圧力は増加することなく略一定となる。そして、カム軸系供給経路Sk1及びクランク軸系供給経路Sk2には、オイルの供給は減少し、圧力の増加は抑えられる。
一方、第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)Bは、中回転域に、オイルの流量及び圧力は減少するが、第2油圧制御バルブAが先行して作動しているので、カム軸系供給経路Sk1及びクランク軸系供給経路Sk2へのオイルの流れが少なくなるために、その他のオイル分岐供給経路Sk(可変バルブタイミング機構供給経路Sk3,オイルジェット供給経路Sk4)にはオイルが多く流れるようになる(図3,図7参照)。よって、より早く可変バルブタイミング機構を作動させるための油圧の大きさ(例えば350kPa)に達することができる。
エンジン潤滑制御システムにおいて第2油圧制御バルブAは油圧が例えば150kPaで中回転域の動作を開始する。第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)Bは、油圧が例えば350kPaで中回転域の動作を開始する。これらは、少なくとも後述するVTC(バルブタイミングコントロール)が油圧で動作可能な程度の油圧の大きさとする。
また、エンジンの高回転域では、第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)Bの制御動作が加わることにより、オイルの流量が増加し(図4参照)、油圧が跳ね上がる。この第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)Bによる油圧の跳ね上りの途中の油庄の値(例えば350乃至600kPaの間)で第2油圧制御バルブAが高回転時のモードに切り替わる設定にすることで、第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)Bにてオイル分岐供給経路Skにおける上流側の油圧が跳ね上がった時に連動し、カム軸系供給経路Sk1及びクランク軸系供給経路Sk2の下流の油圧も跳ね上げることが出来る。
この状態は、図5のグラフによって示される。このように、第1油圧制御バルブ(電制2段リリーフバルブ)Bを制御するのみで、連動して第2油圧制御バルブAの制御を行うことができる。
また、第2油圧制御バルブAは、前述したように、前記主流路11における流路断面積調整スプール41の設置位置の上流側及び下流側において、その油圧を直接利用し、主流路11の流路断面積の縮小及び拡大(復帰)を行い流量を制御する。そこで、主流路11の下流及び上流を流れるオイルの圧力におおいて、圧力の範囲として、所定油圧値1及び該所定油圧値1よりも大きい所定油圧値2を設定する。
そして、主流路において、流路断面積調整スプール41よりも上流側の油圧が所定油圧値1よりも大きい所定油圧値2となった場合は前記流路断面積調整スプール41を復帰させて、前記主流路11の流路断面積を最大側となるように制御する。これによって、流路断面積調整スプール41の動作が正確、且つ高応答でクランク軸系の潤滑に支障を与えることなく、オイルポンプ9のフリクション低減が可能である。
具体的には、図5において所定油圧値1を150kPaとし、所定油圧値2を600kPaとしている。この範囲にて主流路11の流路断面積の縮小、復帰(拡大)を行うものである。
A…第2油圧制御バルブ、B…第1油圧制御バルブ、S…オイル回路、
Sk…オイル分岐供給経路、Sk1…カム軸系供給経路、Sk2…クランク軸系供給経路、
Sk3…可変バルブタイミング機構供給経路、Sk4…オイルジェット供給経路、
11…主流路、12…下流側分岐流路、13…上流側分岐流路、
21…流路断面積調整スプール室、22…流路開閉バルブ室、
23…流路開閉スプール室、3…連通流路、33…ドレン流路、34…排出流路、
41…流路断面積調整スプール、42…流路開閉バルブ、43…流路開閉スプール。

Claims (5)

  1. エンジンと、該エンジンによって駆動されるオイルポンプと、該オイルポンプから下流に連なるオイル回路と、該オイル回路から分岐して前記エンジン各部ヘオイルを供給する複数のオイル分岐供給経路とを有し、前記オイルポンプの吐出圧を前記エンジンの回転数に対して階段状に制御する電子制御式の第1油圧制御バルブを前記オイル回路に配置し、複数の前記オイル分岐供給経路の少なくとも1つの前記オイル分岐供給経路に油圧駆動式の第2油圧制御バルブを配置し、少なくとも所定のエンジン回転数の範囲に亘って前記第2油圧制御バルブの下流側の油圧を,前記オイル回路の前記第1油圧制御バルブの下流側の油圧よりも低くなるように制御してなることを特徴とするエンジン潤滑制御システム。
  2. 請求項1において、前記第2油圧制御バルブは、複数の前記オイル分岐供給経路の中のクランク軸系供給経路またはカム軸系供給経路に配置することを特徴とするエンジン潤滑制御システム。
  3. 請求項1又は2において、前記所定のエンジン回転数の範囲よりも高いエンジン回転数では、前記オイル回路の前記第1油圧制御バルブの下流側の油圧と、前記第2油圧制御バルブの下流側の油圧とを、略同じとなるように制御してなることを特徴とするエンジン潤滑制御システム。
  4. 請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記第1油圧制御バルブが作動開始するエンジン回転数よりも、前記第2油圧制御バルブが作動開始するエンジン回転数の方が低いことを特徴とするエンジン潤滑制御システム。
  5. 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記第2油圧制御バルブは、前記クランク軸系供給経路の主流路の流路断面積を変化させる流路断面積調整スプールを有し、該流路断面積調整スプールは、該流路断面積調整スプールの下流側の油圧が所定油圧値1よりも大きい場合は前記主流路の流路断面積を減少させ、前記流路断面積調整スプールよりも上流側の油圧が所定油圧値1よりも大きい所定油圧値2の場合は前記流路断面積調整スプールを復帰させて前記主流路の流路断面積を最大側となるように制御することを特徴とするエンジン潤滑制御システム。
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