JP2014046754A - 作業車両 - Google Patents

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徹 四之宮
Susumu Ueda
晋 上田
Shinji Okubo
真司 大久保
Kenji Adachi
憲司 足立
Naohiro Fukuyama
尚尋 福山
Yoshinao Okubo
善直 大久保
Junji Nakada
純二 中田
Naoto Takezaki
直人 竹崎
Masaaki Suga
公明 菅
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Abstract

【課題】ディーゼルパティキュレートフィルタ(46b)内のPM量の適切な表示と再生を行うことを課題とする。
【解決手段】排気ガス中の粒状化物質(PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(46b)を備えたディーゼルエンジンを搭載した作業車両において、ディーゼルパティキュレートフィルタ(46b)内に堆積しているPM量を検出するPM量検出手段(58),(53)を設け、該PM量検出手段(58),(53)で検出したPM量を表示する第1表示手段(71b)を設け、経過時間からPM堆積量を表示する第2表示手段(71d)を設けたことを特徴とする作業車両の構成とする。
【選択図】図6

Description

この発明は、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)備えたディーゼルエンジンを搭載した作業車両に関する。
エンジン回転数と負荷から発生するPM量を算出し、表示装置に表示する構成である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−117373号公報
前述のような技術では、算出されるPM量に誤差が生じてくる。小さな誤差であれば問題ないが、経年経過とともに誤差が集積されてくると、急に手動再生領域に入ってしまい、作業走行ができなくなるという問題がある。
本発明の課題は、前述のような不具合を解消するディーゼルエンジンを搭載した作業車両を提供することである。
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1記載の発明では、排気ガス中の粒状化物質(PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(46b)を備えたディーゼルエンジンを搭載した作業車両において、ディーゼルパティキュレートフィルタ(46b)内に堆積しているPM量を検出するPM量検出手段(58),(53)を設け、該PM量検出手段(58),(53)で検出したPM量を表示する第1表示手段(71b)を設け、経過時間からPM堆積量を表示する第2表示手段(71d)を設けたことを特徴とする作業車両としたものである。
請求項1の作用は、ディーゼルパティキュレートフィルタ(46b)内に堆積しているPM量を検出して、第1表示手段(71b)に表示する。また、経過時間からPM堆積量を第2表示手段(71d)に表示する。
請求項2記載の発明では、前記第1表示手段(71b)で表示されるPM堆積量と前記第2表示手段(71d)で表示されるPM堆積量のうち、PM堆積量が高い方の表示方法を変えて表示する構成とした請求項1記載の作業車両としたものである。
請求項2の作用は、第1表示手段(71b)で表示されるPM堆積量と前記第2表示手段(71d)で表示されるPM堆積量のうち、PM堆積量が高い方の表示方法を変えて表示する。
請求項3記載の発明では、前記第1表示手段(71b)と第2表示手段(71d)は、別の機能を表示する表示機能と兼用する構成とした請求項2に記載の作業車両としたものである。
請求項3の作用は、第1表示手段(71b)と第2表示手段(71d)は、別の機能を表示する表示機能と兼用する。
本発明は上述のごとく構成したので、請求項1記載の発明においては、PM量検出手段(58),(53)で検出したPM量と、経過時間から表示されるPM堆積量を比較して視認できる。
請求項2記載の発明においては、ディーゼルパティキュレートフィルタ(46b)の再生の判断が適切となる。即ち、余裕を持って再生できる。
請求項3記載の発明においては、専用の表示手段を設けなくてもよいので、シンプルで廉価な構成となる。
蓄圧式燃料噴射装置の全体構成図 制御モードによるエンジン回転数と出力トルクの関係を示す線図 トラクタの左側面図 トラクタの平面図 吸気系と排気系の模式図 メータパネルの平面図 トラクタのキャビン内から機体前方を示した図 ハンドルの平面図 メータパネルの平面図 トラクタの正面図 トラクタ前部の右側面図 エンジンルームの一部の左側面図 エンジンルームの一部の左側面図 エンジンルームの一部の左側面図 エンジンの性能曲線図
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、蓄圧式燃料噴射装置の全体構成図である。蓄圧式燃料噴射装置は、例えば、多気筒ディーゼル機関に適用されるものであるが、ガソリン機関でもよい。そして、蓄圧式燃料噴射装置は、噴射圧力に相当する高圧燃料を蓄圧するコモンレール1と、このコモンレール1に取り付けられる圧力センサ2と、燃料タンク3より汲み上げた燃料を加圧してコモンレール1に圧送する高圧ポンプ4と、コモンレール1に蓄圧された高圧燃料をエンジンEのシリンダー5内に噴射する燃料噴射ノズル6と、前記高圧ポンプ4と燃料噴射ノズル6等の動作を制御する制御装置(ECU)等から構成される。ECUとは、エンジンコントロールユニットの略称である。
このように、コモンレール1は、エンジンEの各シリンダー5へ燃料を噴射するものであり、燃料供給を要求された圧力とするものである。
前記燃料タンク3内の燃料は吸入通路により燃料フィルタ7を介してエンジンEで駆動される高圧ポンプ4に吸入され、この高圧ポンプ4によって加圧された高圧燃料は吐出通路8によりコモンレール1に導かれて蓄えられる。
コモンレール1内の高圧燃料は各高圧燃料供給通路9により気筒数分の燃料噴射ノズル6に供給され、ECU100からの指令に基づき、各シリンダーに燃料噴射ノズル6が作動して、高圧燃料がエンジンEの各シルンダー5室内に噴射供給され、各燃料噴射ノズル6での余剰燃料(リターン燃料)は各リターン通路10により共通のリターン通路10へ導かれ、このリターン通路10によって燃料タンク3へ戻される。
また、コモンレール1内の燃料圧力(コモンレール圧)を制御するため高圧ポンプ4に圧力制御弁11が設けられており、この圧力制御弁11はECU100からのデューティ信号によって、高圧ポンプ4から燃料タンク3への余剰燃料のリターン通路10の流路面積を調整するものであり、これによりコモンレール1側への燃料吐出量を調整してコモンレール圧を制御することができる。
具体的には、エンジン運転条件に応じて目標コモンレール圧を設定し、レール圧力センサ2により検出されるコモンレール圧が目標コモンレール圧と一致するよう、圧力制御弁11を介してコモンレール圧をフィードバック制御する構成としている。
作業車(農作業機)におけるコモンレール1を有するディーゼルエンジンEのECU100は、図2に示すように、回転数と出力トルクの関係において走行モードAと通常作業モードB及び重作業モードCの三種類の制御モードを有する構成としている。
走行モードAは、エンジン回転数の変動で出力も変動するドループ制御である。農作業を行わず移動走行する場合に使用するものである。例えば、ブレーキを掛けて走行速度を減速したり停止したりすると、この走行負荷の増大に伴ってエンジン回転数が低下するため走行速度の減速や停止を安全に行うことができるものである。
通常作業モードBは、負荷が変動してもエンジン回転数が一定で出力を負荷に応じて変更するアイソクロナス制御である。通常の農作業を行う場合に使用するものである。例えば、トラクターであれば耕耘作業時に耕地が固く耕耘刃に抵抗が掛かるときであり、コンバインであれば収穫作業時に収穫物が多く負荷が増大したときでも、出力が変動して回転数を維持するときである。
重作業モードCは、通常作業モードBと同様に負荷が変動してもエンジン回転数一定で出力を負荷に応じて変更するアイソクロナス制御に加え、負荷限界近くになると回転数を上昇させて出力を上げる重負荷制御を加えた制御である。特に、負荷限界近くで農作業を行う場合に使用するものである。例えば、トラクターで耕耘作業を行っている際に、特に、固い耕地に遭遇してもエンジン出力が通常の限界を越えて増大するので作業を中断することがなく、効率の良い作業が可能となる。
これらの作業モードA,B,Cは、各作業モードA,B,Cを切り替え可能な作業モード切替スイッチの操作、又は農作業車(トラクター、コンバイン、田植機等)の走行変速レバーの変速操作、又は作業クラッチ(トラクターであればロータリであり、コンバインであれば刈取部、脱穀部である)の入り切り操作等によって切り替わるように構成する。
ディーゼルエンジンEでは、メイン噴射に先立って少量の燃料をパルス的に噴射するパイロット噴射を行うことにより、着火遅れを短縮してディーゼルエンジンE特有のノック音を低減し、騒音を低減することが可能な構成としている。
このパイロット噴射は、メイン噴射の前に1回又は2回に限定して行われるものであったが、前記コモンレール1の蓄圧式燃料噴射装置を用いることで、エンジンEの状況に応じてパイロット噴射の状態を変化させ、騒音の低減や不完全燃焼による白煙又は黒煙の発生を抑制できるようになる。また、メイン噴射に先立って少量の燃料をパルス的に噴射するパイロット噴射を行うことにより、排ガス中の窒素酸化物の量が減少するようになる。
図3は、前述のようなコモンレール1を有するディーゼルエンジンを搭載したトラクターの側面図を示し、図4はその平面図を示している。平面図においては、図3に示すキャビン14を省いた状態を示している。
トラクターは、機体の前後部に前輪12、12と後輪13、13を備え、機体の前部に搭載したエンジンEの回転動力をトランスミッションケースT内の変速装置によって適宜減速して、これら前輪12、12と後輪13、13に伝えるように構成している。
機体中央であってキャビン14内のハンドルポスト15にはステアリングハンドル16が支持され、その後方にはシート17が設けられている。ステアリングハンドル16の下方には、機体の進行方向を前後方向に切り換える前後進レバー18が設けられている。この前後進レバー18を前側に移動させると機体は前進し、後方へ移動させると後進する構成である。
また、ハンドルポスト15を挟んで前後進レバー18の反対側にはエンジン回転数を調節するアクセルレバー25が設けられ、またステップフロア19の右コーナー部には、同様にエンジン回転数を調節するアクセルペダル23と、左右の後輪13、13にブレーキを作動させる左右のブレーキペダル24L、24Rが設けられている。ステップフロア19の左コーナー部にはクラッチペダル20が設けられている構成である。
また、主変速レバー26はシート17の左前方部にあり、低速、中速、高速及び中立のいずれかの位置を選択できる副変速レバー27はその後方にあり、さらにその右側にPTO変速レバー28を設けている。さらに、シート17の右側には作業機21(ロータリ等)の高さを設定するポジションレバー29と圃場の耕耘深さを自動的に設定する自動耕深レバー30、これらのレバーの後に作業機21の右上げスイッチ31と右下げスイッチ32が配置され、さらにその後に作業機21の自動水平スイッチ33とバックアップスイッチ34が配置されている。バックアップスイッチ34は、機体が後進時において、作業機21を自動的に上昇させるものである。作業機21は、機体の後方にリンク22で連結されている構成である。トラクターは作業機21を駆動させて機体を走行させることで、圃場内の耕耘等の作業を行なうものである。21aは作業機21を昇降する油圧シリンダーである。
図5はエンジンのシリンダー5内への吸気と排気の模式図であり、4サイクルのディーゼルエンジンの実施例である。過給器TBの吸気タービン36により過給された空気は、エアクリーナー35から吸気タービン36、インタークーラー37を通過して吸気マニホールド38からシリンダー5内へ送られる構成である。39は吸気バルブであり、40はピストンである。48はカムでありロッカーアーム49を介して吸排気バルブ39、41を開閉させるものである。
シリンダー5内で燃焼した排ガスは、排気バルブ41から排気マニホールド42を通過した後、過給器TBの排気タービン45で過給器TBを駆動して排出される構成である。
このディーゼルエンジンは、排気ガスの一部を吸気側に混入させるためのEGR(排気再循環装置)回路44を有している。EGR回路で排気ガスの一部を吸気側に混入させることで酸素量(O2)を減らして、窒素酸化物Noxの発生を低減させるように構成している。ただし、EGR率が上昇しすぎると、逆に酸素量が少なくなって不完全燃焼になるので、燃焼状態によりEGR率を調節する必要がある。この調節は、EGRバルブ43にて行う。EGR回路44は、後述する後処理装置46下流側の排気管55と過給器TBの吸気タービン36上流側の吸入管56との間を接続している。また、EGR回路44の途中にはEGRクーラ57を設ける構成としている。このEGRバルブ43の開閉具合でシリンダー5内への排気ガスの還元量が変化する。
排気タービン45を通過後の排気ガスは、後処理装置46を通過してマフラー50から大気中に排出される。後処理装置46は、酸化触媒(DOC)46aとディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)46bとから構成されている。
酸化触媒(DOC)は不燃物室を燃焼させるものであり、ディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)は粒状化物質(PM)を捕集するためのものである。前記EGRバルブ43と絞り弁47については、ECU100により制御される構成である。後処理装置46はディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)46bのみで構成してもよい、酸化触媒(DOC)を設けると不燃物質が燃焼するので、よりクリーンな排気ガスとなる。
図5においては、便宜上シリンダー5が1気筒した記載されていないが、実際には複数気筒で構成されている。複数気筒の場合、エアインテーク管89は分岐して複数のシリンダー5内に空気を送る構成となる。符号90はエアヒータであり、吸気回路の下流側に設けているので、暖められた空気は冷える前にシリンダー5内に入るので、低温時におけるエンジンの始動性が向上する。
また、各シリンダー5へ向かう各エアインテーク管89に開閉バルブ91を設け、限られたシリンダー5内にエアヒータ90で暖められた空気を送り込む構成として、エンジンが始動後に全ての気筒に空気を送り込んで燃料噴射してエンンジンを始動する構成としてもよい。限られたシリンダー5内にしか暖められた空気は送らないので、エアヒータ90を小さくできる。
DPF46bは、排気ガスの温度が低い状態(低負荷)が長時間続くと、PMが溜まってきて能力の低下が懸念される。そこで、後処理装置46の下手側に絞り弁47を設け、この絞り弁47を絞るとDPF46b内の圧力が高く保持されるので温度も高くなる。これにより、高い温度の影響により、DPF46bの再生が可能となる。即ち、高い温度の排気ガスがDPF46bを通過すると、DPF46b内に存在しているPMが焼き飛ばされることでDPF46bが再生される。
DPF46bを再生させるためのDPF再生運転としては、EGRバルブ43と絞り弁47の両方を絞る。そして、燃料噴射タイミングのリタード(遅角)と合わせてDPF46b内のガス温度を上昇させ、DPF46bが再生に入るようにする。これにより、燃料のアフター噴射(排気ガス温度を上昇させるため)が不要となったり、アフター噴射の回数を減らすことができるようになるので、燃料消費量を抑制できて環境にもよい。
このようなDPF再生運転を行うための条件としては、後処理装置46の上手側に圧力センサ52を設け、後処理装置46の下手側にも圧力センサ53を設け、この圧力差が所定値以上になるとDPF46b内にPMが蓄積して抵抗となっている状態なので、DPF再生運転を行うようにする。また、圧力センサ52の替わりにDOC46aとDPF46bとの間に圧力センサ58を設ける構成としてもよい。
また、DPF再生運転に入った状態が長時間続くと、過熱状態となってしまいDPF46bが損傷してしまう。そこで、後処理装置46の下手側に温度センサ59を設け、この温度センサ59の値が所定値を超えるとDPF再生運転を止めて通常運転に戻るようにする。
通常の運転は、EGRバルブ43と絞り弁47を同時に制御してEGR量を適宜コントロールするようにする。特に、絞り弁47を有することで、DPF46b内のガス温度を高く保持することができるようになる。
前述のような構成としたことで、吸気スロットルが不要となる。即ち、過給器付き機関では吸気側圧力が高いので、EGRガス量を確保するために排気絞り弁または吸気スロットルを設け、EGRバルブと連動した制御が必要となるが、このようなシステムが不要となる。
また、DPF46b下流の排気ガスを取り出すために、過給器TBの汚れに伴う性能劣化を生じることを防止できるようになる。そして、EGRガスはEGRクーラ57で冷却されるため、NOx低減に対して効果が大きくなる。
前述したように、DPFの再生運転を行なうDPF強制再生モードにおいては、排気絞り弁47を絞り、ON−OFF制御によってEGRバルブ43を全閉とするように構成する。したがって、排気ガスの還元が行なわれないのでNOが増加し、このNOが酸化触媒(DOC)46aによってNO2に転換され、DPF46bの再生が促進されるようになる。
また、DPF46bの強制再生中において、エンジン回転がローアイドルに移行した場合は、前記EGRバルブ43を全開とする。DPF46bの下流側には温度センサ59を設けているので、この温度センサ59による検出値が所定値以上に上昇したことも条件に加えるようにしてもよい。
前記絞り弁47を絞ってDPF46bの強制再生を行なう場合において、エンジン回転数を低い回転数にして供給酸素量を増加させるとともに、排気ガス流速が減少することで温度を上昇しやすくしていた。ところが、再生中にエンジン回転数がローアイドルまたはその近傍に変更された場合、供給酸素量の増加と流速の減少により、煤が急速に燃焼してしまう。その結果、温度が急速に上昇してDPF46bが損傷してしまう可能性がある。そこで、最高温度が許容温度を超えないようにする煤を管理する必要がある。
このために、温度センサ59が所定値を超えると、エンジン回転数を中速域まで上昇させるように構成する。これにより、排気ガスの流速が速くなるので最高温度が下がり、DPF46bの損傷を防止できるようになる。また、前記温度センサ59の所定値の値を限界値近傍で制御すると、DPF46bの再生を効率よく行なうことができるようになる。
前記エンジン回転数を中速域まで上昇させるにあたり、一旦最高回転数まで上昇させ、その後中速域まで減速させるように構成してもよい、これにより、一旦排気ガスが最高速度で流れるので、予熱などでDPF46bが加熱されてしまって閾値の温度を超えてしまうことを防止できるようになる。
また、DPF46bの強制再生中において、前述のようにエンジン回転数をローアイドルに移行するときにおいて、ポスト噴射を中断し、その後エンジン回転数を最高回転数まで上昇させ、中速域に移行する段階でポスト噴射を再開する構成とする。これにより、排気ガス温度の急激な上昇が抑制できるので、DPF46bの損傷を防止できるようになる。
DPF46b前後の差圧が所定値以上になった場合、作業後に運転者がDPF46bの再生モードを選択スイッチ67で選択することで、自動でDPF46bの再生を行い、DPF46b再生後は自動でエンジンを停止するように構成する。DPF46b前後の差圧を圧力センサ58、53で監視する。エンジン停止直前のDPF46b前後差圧が所定値以上であると、警告ランプやアラームで報知し、運転者は自らDPF46bの再生を行なうスイッチ(図示せず)を操作する。
そして、エンジンキーが切りの位置になっても、前記再生モードを選択していることで、エンジンはアイドリング状態で回転を維持し、DPF46bの再生を実行する。DPF46b前後の差圧が所定値以下になると、エンジンを自動で停止する。
これにより、作業終了後であっても自動でDPF46bの再生、エンジン停止が可能となるために、運転者は本機から離れて他の作業ができるようになる。
DPF46bの再生を行なうときには、図5に示すように、吸気側の空気を管路61からDPF46bの上流側に送るように構成してもよい。即ち、DPF46bの再生を行なうときには、バルブ60を開いて酸素量の多い過給器TB上流側の吸気側の空気をDPF46bの上流側に送るように構成してもよい。これにより、再生効率が向上するようになる。
また、DPF46bの温度を温度センサ62、59で監視し、3段階のステップで再生時の昇温を確認するようにしてもよい。まず、吸気の絞り(図示せず)を行い、この吸気の絞り状態での昇温確認を行う。次に、第一ポスト噴射を行って昇温を確認する。この時点で、DPF46bの前後温度が250度に達していなければ第二ポスト噴射を行っても更なる温度上昇は見込めないので、一旦再生を中断するようにする。もちろん、250度以上であれば第二ポスト噴射を行ってDPF46bの再生を行なうようにする。
図5に示しているように、DPF46bの下流側には空燃比センサ63を設けている。ポスト噴射を行なってDPF46bの再生を行なう場合、燃料噴射量が多くなりすぎると燃費が悪化し、少ないと温度が上昇しなくて再生ができなくなる。そこで、空燃比センサ63の値をECU100にフィードバックして噴射量を決める構成とする。これにより、適切な燃費となるとともに、DPF46bの再生の可能となる。また、前記空燃比センサ63の替わりに吸気マニホールド内の圧力値をフィードバックするように構成してもよい。
前述のようなDPF46bの再生を行なうにあたり、複数気筒の場合、一部の気筒の燃焼を停止するように構成してもよい。このように、一部気筒の燃焼を停止することで、エンジンのフリクションは同一でもシリンダーあたりの負荷を増やして排気温度を上昇させるようにしてもよい。
DPF46bの再生には、自動再生と手動再生(強制再生)がある。自動再生と手動再生を実施する際のDPF46b内のPM量のしきい値は、手動再生の方が高い。自動再生は作業走行中でも路上走行中でも可能であり、PM堆積量が約70%を超えると自動的に自動再生行う構成とする。また、手動再生(強制再生)においては、停車した状態で行う必要があり、PM堆積量が約80%を超えると手動再生の実行を促す(警報ランプの点灯、液晶表示等)構成としている。自動再生に入っても運転条件により排気ガス温度が上昇しないことがあるので、DPFの再生ができないことがあるために、手動再生(強制再生)の領域に入ってしまうことがある。
手動再生に入った後に手動再生を行わない状態が続くとPMが過堆積状態となってしまい、DPFを外してメンテナンスをしたり、最悪の場合DPFが破損する可能性がある。このため、手動再生領域に入ったことを作業者に知らせることが重要である。
DPF46bを再生するにあたり、前述のごとくDPF46b内のPM量を推定するが、この方法には大きく分けて2つの方法がある。第1の方法は、DPF46b前後の圧力センサで推定したり、運転状況による変動(エンジン回転数、燃料噴射量、DPF内温度などにより、PMの堆積レベルを算出して推定する方法である。第2の方法は、時間管理で行う方法である。例えば、所定時間(50時間)運転した状態になると、DPFを手動再生する程度にPMが堆積していると判断する方法である。即ち、時間管理でDPF46bを定期的に再生する方法である。
そして、前記第2の方法ではPMが堆積していなくても、再生の時間が経過すると再生するようにすることで、PMの堆積値の誤算出や誤検出があっても再生されるので問題ない。また、第1の方法では所定の時間が経過していなくても、算出によりPMが堆積すると再生するようにすることで、再生が適切に実行できる。
前記第1の方法によるPM堆積量と、第2の方法によるPM堆積量を視覚的に確認することが望ましい。そこで、図6に示すように、PM堆積量のインジケータをメータパネル70に設ける構成とする。メータパネル70の中央部には液晶表示部71があり、この液晶表示部71の左側にタコメータ(エンジン回転計)72を配置し、右側に警報ランプ等を設ける警報領域73を配置している。液晶表示部71の左右両端には、燃料表示(F、E)71aと燃料表示液晶部(バー表示)71bが設けられている。右側には水温表示(H、C)71cと水温表示液晶部(バー表示)71dが設けられている。
前記燃料表示液晶部(バー表示)71bと水温表示液晶部(バー表示)71dを、それぞれ前記第1の方法によるPM堆積量の表示(第1表示手段)と第2の方法によるPM堆積量の表示(第2表示手段)をする構成とする。これにより、PM堆積量を容易に認識可能となる。そして、PM堆積量の高い方の表示手段の表示を濃く(白黒液晶の場合)表示する。カラー液晶の場合は、PM堆積量の高い方の表示手段の表示を、例えば赤色で表示し、PM堆積量の低い方の表示手段の表示を黄色で表示する構成とする。
そして、DPFの再生は、第1の方法によるPM堆積量と第2の方法によるPM堆積量の高い方の数値で行うことで、過堆積を防止できる。
このようにPM堆積量が表示されるときは、PM堆積量を表示していることを運転者に知らせなくてはならないので、PM表示灯71e,71fを同時に点灯する構成とする。PM表示への切り換えは、自動で行う構成としてもよいし、手動(スイッチ等)で行う構成としてもよい。
PM表示への自動切換えについては、定期的に時間間隔で行う。また、DPFの堆積量が所定値(自動再生値、手動再生値、危険領域等)になると切換える構成とする。また、自動再生中、手動再生中等においては、自動切換えとすることで、運転者はPM堆積量や再生の実施、また、次回の再生の目安等について、視覚的に確認可能となる。
また、図7はキャビン14内から機体前方を見ている状態を示している。そして、運転者の視界には、キャビン14の前部支柱74(左前部支柱74L,右前部支柱74R)が視界に入るので、この左前部支柱74Lと右前部支柱74RにそれぞれPM堆積量指示部(75L,75R)を設ける構成してもよい。このPM堆積量指示部(75L,75R)については、液晶によるバー表示としており、左側のPM堆積量指示部75Lには、前記第1の方法によるPM堆積量を表示し、右側のPM堆積量指示部75Rには、前記第2の方法によるPM堆積量を表示する構成とする。これにより、運転者は前方の視界を見ながらPM堆積量を把握することができる。
また、DPF46b内のPM量が過堆積状態になると、ウォッシャー液84を自動的に出したり、ワイパー85を自動的に動かすことで、認識し易くなる。
図8は、ステアリングハンドル16の平面図であるが、前記PM堆積量指示部(75L,75R)と同様のものをステアリングハンドル16に設ける構成としてもよい(PM堆積量指示部(76L,76R))。
図9はメータパネル81の別形状の構成を示している。符号77はタコメータ(エンジン回転計)、符号78は燃料計である。符号79は液晶表示部であり、符号80はDPF専用の液晶表示部である。符号82はPM堆積量指示部であるが、1つしかないので、前記第1の方法によるPM堆積量と第2の方法によるPM堆積量を交互に表示する構成とする。そして、どちらを表示しているかについては、DPF専用表示部80に表示する構成とする。
手動再生中においては、運転者は車外にいる可能性が高いので、車外から手動再生中であることを認識できることが望ましい。そこで、図10に示しているように、エンブレム83にLEDを組み込んで点灯させたり点滅させたりすると認識し易くなる。ウインカは法規上道路では使用できないので、ウインカ以外のものとしては容易に視認できる。また、点滅の仕方で、再生がどの程度まで完了したかを知らせるようにしてもよい。また、手動再生の完了については、ホーンで知らせるようにすることで、機体から離れていても容易に完了を認識できる。
また、エンジンを覆うボンネットの上にカラー液晶パネルを2個(前記第1の方法によるPM堆積量と第2の方法によるPM堆積量の表示用:図示せず)設け、PM堆積量に応じてカラー液晶の色を変化させるように構成してもよい。
図11は、ボンネット86で覆われるエンジンルーム内の配置構成を示している。エンジンEの後側上方にDPF46bを横置き(機体の左右方向)状態で配置する構成としている。エンジンの下部にはクランク軸87があるが、このクランク軸87を前方に延出してアシストモータ88を連結する構成としている。このアシストモータ88は、エンジンEに代替してクランク軸87を回転させて機体を走行させるものであるが、特に住宅街などで走行する場合に使用すると静かに走行できる。また、圃場内での作業走行時において、大きな負荷がエンジンに作用したときにアシストモータ88を駆動することで、エンジンEのエンストを防止できる。
前記エンジンEにおいて、高過給仕様の過給器を搭載し、高出力化を行うと、低回転域でのトルクが不足となる。そこで、高過給高出力コモンレールエンジンとDPFを搭載し、フライホイールゼネレータを組み合わせる。低回転域でのトルクは、フライホイールゼネレータをモータとして駆動し補うことにする。
負荷率が例えば80%以下の場合は、フライホイールゼネレータは発電させ、最大トルク以下の回転域において、高負荷による回転数の低下を生じる場合に、モータとして作動させることで、効率がよくなる。
農業機械であるトラクタにおいては電力回生の場面は少ないので、プラグイン可能にすることで、夜間に必要な電力を充電する構成が望ましい。
図12はボンネット86の振動を抑制する構成である。ボンネット86の内側に支持ブラケット92を取り付け、その他端部に板バネ93を取り付ける。板バネ93の他端部にはプレート94を取り付け、このプレート94上にバネ95(防振ゴム等でもよい)を介して錘96を設ける構成とする。これにより、ボンネット86の振動やビビリを抑制できる。また、前記錘96の代わりにECU100を設けることで、ECU100自体の振動を抑制できる。図13は図12の変形例であり、バネ95等の防振部材を省略している。また、錘96自体を遮熱部材で構成することで、DPF46bからの熱をボンネット86に伝わるのを抑制できる。図14は図13の変形例であるが、錘96がエンジンの冷却ファン97からの冷却風に当たるように構成している。冷却ファン97の回転数に対応して錘96の重量や形状を工夫することで、ボンネット86に伝わる振動を抑制できる。
図15はメカエンジンにおける低燃費モードへの移行のエンジン性能曲線図を示している。メカエンジンは、ECUからの信号によりソレノイドを作動させて、スロットルをメカ的に引っ張ってエンジン回転数を変える構成である。そして、スロットルの動き量は、ポジションセンサで監視している。
エンジン回転数を定格回転数付近まで上昇させて作業開始するが、負荷率が閾値(70〜80%程度)以下の場合、ECUは低燃費モード運転のランプ(運転席近傍に配置)を点灯させ、ソレノイドを作動してスロットルを戻してエンジン回転数を低下させる構成とする。これにより、低燃費の運転が可能となるが、このような構成を実施させるためのスイッチを設けている。このスイッチがオフであれば低燃費モードに入らないが、これは運転者の判断による。圃場の状況では、負荷率が軽くても急に負荷が作用することもあるので、このような場合はスイッチをオフとしておく。
トラクターやコンバイン等の農作業機を始め一般車両にも利用可能である。
PM 粒状化物質
46b ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)
53 PM量検出手段
58 PM量検出手段
71b 第1表示手段
71d 第2表示手段

Claims (3)

  1. 排気ガス中の粒状化物質(PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(46b)を備えたディーゼルエンジンを搭載した作業車両において、ディーゼルパティキュレートフィルタ(46b)内に堆積しているPM量を検出するPM量検出手段(58),(53)を設け、該PM量検出手段(58),(53)で検出したPM量を表示する第1表示手段(71b)を設け、経過時間からPM堆積量を表示する第2表示手段(71d)を設けたことを特徴とする作業車両。
  2. 前記第1表示手段(71b)で表示されるPM堆積量と前記第2表示手段(71d)で表示されるPM堆積量のうち、PM堆積量が高い方の表示方法を変えて表示する構成とした請求項1記載の作業車両。
  3. 前記第1表示手段(71b)と第2表示手段(71d)は、別の機能を表示する表示機能と兼用する構成とした請求項2に記載の作業車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030458A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車輌

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