JP2014045735A - 魚飼育水槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】糞等が糞等蓄積領域に移動し易く、魚居住領域に残る糞等を極めて少なくすることができる魚飼育水槽を提供する。
【解決手段】この魚飼育水槽1は、底部に排出孔2bを有する水槽容器2と、排出孔2bに流路31が連通し、流路31の開閉がコック32により制御される排水管3と、胴部41と胴部41を支持する複数の脚部42を有しており、脚部42の先端が水槽容器2の内壁面2aに接し、胴部41の底面が排出孔2bの上方に位置し、胴部41の周面41aが水槽容器2の内壁面2aとの間で隙間を形成する隔絶部材4と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、観賞用などの魚の飼育に用いられる魚飼育水槽に関する。
観賞用などの魚の飼育に用いられる魚飼育水槽では、糞や食べ残しの餌など(以下、糞等と呼ぶ。)で徐々に水質が悪くなって魚が住みにくい環境となってくる。そのため、定期的な魚飼育水槽の掃除と水替えが必要であり、また、できるだけ魚が住みやすい環境となるように種々の提案がされている。
特許文献1には、魚飼育水槽のボウル状の底部の最下部に排出孔とコックを設け、かつ、この底部の上方の位置で魚飼育水槽の側部の内側に、内部空間を上下に2分する多数の通孔を有する隔板部材を接合して設けたものが記載されている。特許文献2には、魚飼育水槽の傾斜した平板状の底部の最下部に対応する側部に排出孔とコックを設け、かつ、この底部の上方の位置で魚飼育水槽の側部の内側に、内部空間を上下に2分する多数の通孔を有する隔板部材(中底板)を接合して設けたものが記載されている。これらの特許文献では、魚が住む領域である魚居住領域は隔板部材の上側であり、糞等は、隔板部材の上側から下方に移動して隔板部材の下側の糞等蓄積領域に溜まって魚居住領域から隔絶され、コックを開くと排出孔から水とともに排出される。それにより、魚居住領域における水質の悪化を抑制して魚が住みやすい環境としている。
特開平8−56528号公報 実用新案登録第3059139号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の隔板部材では、糞等の多くは多数の通孔を通って下方に移動するが、糞等の一部は隔板部材上に残る場合が多い。それにより、魚居住領域における水質が影響される。また、隔板部材上に残った糞等は、コックを開いたときでも、排出孔から遠い隔板部材の部分では水流の勢いが小さいため、下方の糞等蓄積領域に移動しにくい。
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、糞等が糞等蓄積領域に移動し易く、魚居住領域に残る糞等を極めて少なくすることができる魚飼育水槽を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の魚飼育水槽は、底部に排出孔を有する水槽容器と、前記排出孔に流路が連通し、該流路の開閉がコックにより制御される排水管と、胴部と該胴部を支持する複数の脚部を有しており、該脚部の先端が前記水槽容器の内壁面に接し、前記胴部の底面が前記排出孔の上方に位置し、前記胴部の周面が前記水槽容器の内壁面との間で隙間を形成する隔絶部材と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の魚飼育水槽は、請求項1に記載の魚飼育水槽において、前記水槽容器は下部に大略有底筒状の糞等蓄積部が設けられており、該糞等蓄積部の内壁面の上縁部と前記胴部の周面とで前記隙間が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の魚飼育水槽は、請求項2に記載の魚飼育水槽において、前記糞等蓄積部の前記上縁部の内径は、その下方に位置する側部の内径よりも小さくなっていることを特徴とする。
請求項4に記載の魚飼育水槽は、請求項3に記載の魚飼育水槽において、前記糞等蓄積部の底部の内壁面は、前記排出孔に向かって下り傾斜していることを特徴とする。
請求項5に記載の魚飼育水槽は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の魚飼育水槽において、前記隔絶部材は、少なくとも多孔質の炭と炭酸カルシウムを粘土に混合して650度以下で焼成したものを少なくとも一部に含むことを特徴とする。
請求項6に記載の魚飼育水槽は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の魚飼育水槽において、前記隔絶部材は、芽胞を形成する菌が混入されていることを特徴とする。
請求項7に記載の魚飼育水槽は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の魚飼育水槽において、前記水槽容器は、非導水性の水槽容器本体と、その内側の少なくとも一部に形成された導水性の多孔質層と、を有して構成されており、該多孔質層には芽胞を形成する菌が混入されていることを特徴とする。
本発明の魚飼育水槽によれば、隔絶部材の胴部の周面と水槽容器の内壁面との間の隙間より上方の領域を魚居住領域とし、その隙間より下方の領域を糞等蓄積領域として、その隙間を通って糞等が糞等蓄積領域に移動し易くでき、魚居住領域に残る糞等を極めて少なくすることができる。
本発明の実施形態に係る魚飼育水槽を示す側面図である。 同上の魚飼育水槽の水槽容器及びその近傍を示す模式的な断面図である。 同上の魚飼育水槽の設置の例を示す斜視図である。 同上の魚飼育水槽の変形例を示す側面図である。 同上の魚飼育水槽の別の変形例を示す模式的な断面図である。 同上の魚飼育水槽の更に別の変形例を示す模式的な断面図である。 同上の魚飼育水槽の更に別の変形例を示す模式的な断面図である。 同上の魚飼育水槽の更に別の変形例を示す模式的な断面図である。 同上の魚飼育水槽の実験における初期の状態を示す写真である。 同上の魚飼育水槽の実験における一定時間経過後の状態を示す写真である。 同上の魚飼育水槽の更に別の変形例を示す模式的な断面図である。 図11に示すものの模式的な平面図である。 同上の魚飼育水槽の更に別の変形例を示す模式的な断面図である。 同上の魚飼育水槽の更に別の変形例を示す模式的な断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る魚飼育水槽1は、図1及び図2に示すように、水槽容器2と排水管3と隔絶部材4と、を備えている。魚飼育水槽1は、図3に例示するような台座5の上に設置して台座5に水槽容器2が支持されるようにしたり、図4に示すような高台6を水槽容器2に形成してテーブル等の上に直接に設置可能にしたりできる。
水槽容器2は、全体形状としては限定されるものではないが、図に示すような大略ボウル状のものが可能である。また、大略すり鉢状や大略直方体形状のものなども可能である。水槽容器2の内壁面2aの内方には、水Wが溜められており、魚Sが飼育される。水槽容器2は、陶磁器製、ガラス製、又はプラスチック製などとすることができる。
水槽容器2は、水槽容器本体部21と、下部に設けられた大略有底筒状の糞等蓄積部22と、により構成されている。水槽容器2の内壁面2aは、糞等蓄積部22の部分の内壁面22aが、その上縁部22aaにおいて、水槽容器本体部21の部分の内壁面21aに連続する。上縁部22aの下方近傍の内壁面22aは、下方に向かってほぼ鉛直になっているか、或いは少なくとも上縁部22aの上方近傍の内壁面21aよりも急勾配になっている。また、水槽容器本体部21の下方部の内壁面21aは、大部分が傾斜部分21aaとなっている。糞等F(図2及び後述するその他の図において、小さな黒丸で示す。)は、重力と魚の動きなどによる水流により、傾斜部分21aaを下って移動し、そして、糞等蓄積部22の内壁面22aの上縁部22aaから下方に移動し、糞等蓄積部22に溜まる。
なお、糞等蓄積部22の内壁面22aの上縁部22aaは、水槽容器本体部21の傾斜部分21aaの位置に有ってもよいし(図2参照)、或いは、図5に示すように、上縁部22aaと傾斜部21aaの最下部の間に、糞等Fが上縁部22aaまで移動するのを妨げない程度の若干の平坦部を設けることも可能である。
糞等蓄積部22は、底部22bと側部22cにより前述したように大略有底筒状をなしており、水槽容器2全体の底部でもある底部22bには、水槽容器2に溜めた水Wを排出するための排出孔2bが形成されている。
糞等蓄積部22の底部22bの内壁面22aは、糞等Fを排出孔2bの方に寄せ易いように、排出孔2bに向かって下り傾斜しているのが好ましい。
また、糞等蓄積部22の側部22cは、図6に示すように、内壁面22aの上縁部22aaの下方に位置する部分の内径を上縁部22aaの内径より大きくすることが好ましい。そうすると、上縁部22aaと後述する隔絶部材4の胴部41との隙間Gから糞等Fが更に下方に移動し易くなる。或いは、場合によっては、糞等蓄積部22の側部22cの内径は、全て上縁部22aaの内径と同じ(図2に示した状態)とし、側部22cに対向する胴部41の部分の方の外径を小さくしてもよい。
排水管3は、水槽容器2の水Wと糞等Fを外部に排出するためのもので、水槽容器2の排出孔2bに流路31が連通し、流路31の開閉がコック32により制御される。
隔絶部材4は、胴部41と、胴部41を支持する複数の脚部42と、を有している。脚部42の先端は、隔絶部材4全体を水槽容器2の内方に支持するように水槽容器2の内壁面2aに、より具体的には、糞等蓄積部22の底部22bの内壁面22aに接しており、胴部41の底面は、排出孔2bの上方に位置している。
胴部41は、その周面41aが、糞等蓄積部22の内壁面22aの上縁部22aaに近接して、上縁部22aaとの間、すなわち水槽容器2の内壁面2aとの間で所要の隙間Gを形成する。胴部41の周面41aは、少なくともこの隙間Gを形成する箇所の近傍では、ほぼ鉛直な面或いは傾斜角度が急な面となっている。この隙間Gを通って、糞等Fが下方に移動することとなる。また、平面視における隙間Gの径方向長さは、糞等Fが十分に通過し、かつ、魚Sが通過できない程度の所定の長さである。従って、水槽容器2は、隙間Gよりも上方の領域、すなわち水槽容器本体部21の領域が、魚Sが住み糞等Fが排除される魚居住領域となり、隙間Gよりも下方の領域、すなわち糞等蓄積部22の領域が、魚Sが侵入せず糞等Fが溜まる糞等蓄積領域となる。複数の脚部42に囲まれた空間(胴部41の下方の空間)は、糞等蓄積領域の一部である。
隔絶部材4は、魚Sなどから胴部41上に移動して来た糞等Fを隙間Gに向かわせることができる。隔絶部材4は、その具体的な形状は限定されるものではないが、胴部41の上部はオーバル形状、円錐形状、又は角錐形状として、胴部41上に移動して来た糞等Fがすぐに隙間Gに向かって移動しやすくするのが好ましい。
また、胴部41の内部を図示するように空洞にし、胴部41にエアチューブ挿入孔41bとエア噴出孔41cとを形成して、胴部41を上下に分離可能なものとすることもできる。そうすると、内部にエアーフィルタAFやエアーストーンなどエア(気泡)を発生するものを入れ、それにエアチューブ挿入孔41bに挿入したエアチューブATを通して空気を送り、エア噴出孔41cから多数のエアを噴出させることができる。
なお、胴部41は、内部に空洞を設けないことも勿論可能である。この場合、魚Sの種類によっては、エアを発生するものを設けなかったり、エアを発生するものを別のところに設置したり、水Wを循環させる装置を設け、循環の途中で水面に水を落下させることでエアを発生させたりすることができる。
また、胴部41は、図7に示すように、上下に長い大略有底筒状のものとして、上端が水面よりも上側の位置、水面の位置、又は水面よりも僅かに下側の位置にあるようにすることもできる。このようにすると、胴部41の内方に土壌等を入れて植物を生育できるとともに、糞等Fが上述した隙間Gに向かって移動しやすくできる。
また、胴部41は、図8に示すように、2段構成とし、下側の胴部を、エアーフィルタAFやエアーストーンなどエア(気泡)を発生するものを入れることができるような空洞を有するものとし、上側の胴部を、内方に土壌等を入れて植物を生育できるような大略有底筒状のものとすることができる。なお、図8に示すものは、上側の胴部の上端部が土壌等を入れ易いように喇叭状に広がっている。また、上側の胴部の側面には、土壌等が飛び出ない程度の小さい孔が形成されており、それを通して水分がしみ込むようにしている。
このような構成により、魚飼育水槽1では、上述した隙間Gを通って糞等Fを容易に糞等蓄積領域に集めることができる。それにより、魚居住領域に残る糞等を極めて少なくすることができる。また、魚居住領域と糞等蓄積領域の境である隙間Gの平面視の面積が小さいので、糞等蓄積領域を魚居住領域から確実に隔絶させて、糞等が魚居住領域に戻らないようにすることができる。このようにして、魚居住領域における水質の悪化を十分に抑制でき、魚が住みやすい環境とすることができる。
また、糞等蓄積領域に糞等Fがある程度溜まると、コック32により流路31を開いて、排出孔2b及び流路31を通って水Wとともに糞等Fを排出させることができる。また、流路31を開いたときの上述した隙間G及びその近傍の水流の勢いは大きく、それらの箇所の掃除も容易に行える。なお、排出による水Wの減少した分は、水槽容器2の上方から補充すればよい。また、流路31の下方には、排出された水Wを受けるバケツ等の容器を置いておけばよい。また、水槽容器2全体を掃除するときは、隔絶部材4を持ち上げて取り外して行えばよい。
魚飼育水槽1の機能を示すために本願発明者が行った実験は以下の通りである。図9に示すように、水槽容器2の内側に水Wを溜め、魚Sとして金魚を3匹入れた。隔絶部材4の内部にはエアーフィルタAFを入れ、エア噴出孔41cから多数のエアを噴出させた。そして、金魚の糞を多めに入れて初期状態とした。この初期の状態から約1時間経過後、図10に示すように、糞はほとんど糞等蓄積領域に移動した。
次に、大略有底筒状の糞等蓄積部22を用いない魚飼育水槽1の変形例を説明する。この魚飼育水槽1’の水槽容器2’は、図11〜図13に示すように、上述した大略有底筒状の糞等蓄積部22がなく、水槽容器本体部21’のみから成る。従って、水槽容器2’の底部の排出孔2b’は、水槽容器本体部21’の底部に形成されている。また、魚飼育水槽1’の水槽容器2’(水槽容器本体部21’)の傾斜部分21aa’は、隔絶部材4’の胴部41’の周面41a’との間で上述した隙間Gを形成する箇所の付近では少なくとも、傾斜角度が比較的急なものであるのが好ましい。
魚飼育水槽1’の隔絶部材4’は、胴部41’と複数の脚部42’を有している。胴部41’は、隔絶部材4の上述した胴部41と同様のものである。図中の符号41a’、41b’、41c’は、胴部41の41a、41b、41cと同様のものである。脚部42’は、図11及び図12に示すように、胴部41’の周面41a’の下部から水平方向に形成されるか、或いは、図13に示すように、胴部41’の底面の端部から下方に向かって鉛直方向に形成される。なお、図11〜図13には、脚部42’が3個のものを示している。図11及び図13の断面図では、図中の右側のみに脚部42’の断面が現れている。
魚飼育水槽1’は、隔絶部材4’の脚部42’の先端が水槽容器2’の内壁面2a’に接し、胴部41’の底面が排出孔2b’の上方に位置し、胴部41’の周面41a’が水槽容器2’の内壁面2a’との間で上述した隙間Gを形成する点では、魚飼育水槽1と同様であるが、詳細は異なっている。すなわち、脚部41’の先端は、水槽容器本体部21’の内壁面21a’に接しており、胴部41’の周面41a’は、水槽容器本体部21’の内壁面21a’との間で隙間Gを形成している。なお、脚部42’の太さHは、図12に示すように、細い方が好ましい。
この魚飼育水槽1’は、魚飼育水槽1と同様に、隙間Gを通って糞等Fを容易に糞等蓄積領域に集めることができ、それにより、魚居住領域に残る糞等を極めて少なくすることができる。また、魚飼育水槽1と同様に、糞等蓄積領域を魚居住領域から確実に隔絶させて、糞等が魚居住領域に戻らないようにすることができる。また、魚飼育水槽1と同様に、コック32により流路31を開いて、隙間G及びその近傍の掃除も容易に行える。
次に、水質の悪化を更に抑制して魚が更に住みやすい環境とすることが可能な構成について説明する。
先ず、隔絶部材4は、その少なくとも一部(例えば、胴部41のみ又は隔絶部材4全部)を、少なくとも多孔質の炭と炭酸カルシウムを粘土に混合して650度以下で焼成したものとすることが可能である。多孔質の炭は、例えば、くん炭などの粉末である。炭酸カルシウムは、例えば、石灰石などの粉末である。多孔質の炭と炭酸カルシウムと粘土の混合割合は、例えば、順に、約70重量%、約20重量%、約10重量%である。650度以下で焼成するのは、炭酸カルシウムを酸化カルシウムに化学変化させないためである。なお、多孔質の炭と炭酸カルシウムとともに、ゼオライトなど他の物質を粘土に混合して焼成することも可能である。ゼオライトは、アンモニアなどの吸着に優れている。
炭酸カルシウムは、糞等Fなどにより水Wが酸性になると、溶け出して中性に戻す。また、多孔質の炭は、その多数の空孔の中に炭酸カルシウムを分散させて保持し、その炭酸カルシウムは、空孔の中に吸収した水Wを効果的に中性に戻す。それにより、魚が住みやすい環境になる。本願発明者が行った実験では、PH(ペーハー)=3.00の酢酸水溶液に、多孔質の炭と炭酸カルシウムと粘土の混合割合を順に約70重量%、約20重量%、約10重量%として600度で焼成した焼成物を入れた結果、7日後にはPH=6.78となった。
次に、隔絶部材4は、芽胞を形成する菌を混入させることが可能である。芽胞を形成する菌は、例えば、納豆菌などの枯草菌である。枯草菌は、病原性のない安全性の高い菌である。芽胞を形成する菌は、アオコなどの栄養源となる有機物が発生したとき、発芽して増殖し、その有機物を分解し、アオコの発生を抑制する。それにより、魚が住みやすい環境になり、また、美観も維持される。その有機物が消滅したときは、芽胞を形成し、仮に乾燥など過酷な環境にあっても死滅しない。このような芽胞を形成する菌を混入させるには、隔絶部材4が、上述した多孔質の炭と炭酸カルシウムを粘土に混合して650度以下で焼成したもののように、多孔質の場合が好ましい。また、菌が好気性の枯草菌の場合には、エア(気泡)を発生するものの近くに、又は、図7又は図8で示したような上下に長い胴部41を多孔質のものとして水面近くに菌が住むようにするのが好ましい。
次に、水槽容器2は、図14に示すように、非導水性の本体2Aと、その内壁面の少なくとも一部に形成された導水性の多孔質層2Bと、を有して構成することが可能である。導水性の多孔質層2Bは、毛細管現象を起こすように多数の空孔が全体につながっているものである。非導水性の本体2Aは、例えば、吸水率の小さな通常の陶磁器製のものである。そして、この多孔質層2Bに、上述した芽胞を形成する菌を混入させることが可能である。このようにすると、多孔質層2Bの水面より上方の多数の空孔の中は、多孔質層2Bの毛細管現象により、水分が含まれ、また、酸素も含まれるため、好気性の枯草菌には極めて良い環境となる。よって、アオコなどの栄養源となる有機物が発生したとき、発芽して増殖し、その有機物を分解し、アオコの発生を抑制する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、魚飼育水槽1の水槽容器2は、水槽容器本体部21と大略有底筒状の糞等蓄積部22を一体成形してもよいし、別々に成形した水槽容器本体部21と糞等蓄積部22を接合してもよい。
1 魚飼育水槽
2 水槽容器
2a 水槽容器の内壁面
2b 水槽容器の排出孔
21 水槽容器の水槽容器本体部
21a 水槽容器本体部の内壁面
21aa 水槽容器本体部の内壁面の傾斜部
22 水槽容器の糞等蓄積部
22a 糞等蓄積部の内壁面
22aa 糞等蓄積部の内壁面の上縁部
22b 糞等蓄積部の底部
22c 糞等蓄積部の側部
2A 水槽容器の基体
2B 水槽容器の多孔質層
3 排水管
31 排水管の流路
32 排水管のコック
4 隔絶部材
41 隔絶部材の胴部
41a 隔絶部材の胴部の周面
42 隔絶部材の脚部
F 糞等(糞や食べ残しの餌など)
G 隔絶部材の胴部の周面と糞等蓄積部の上縁部との間の隙間
S 魚
W 水

Claims (7)

  1. 底部に排出孔を有する水槽容器と、
    前記排出孔に流路が連通し、該流路の開閉がコックにより制御される排水管と、
    胴部と該胴部を支持する複数の脚部を有しており、該脚部の先端が前記水槽容器の内壁面に接し、前記胴部の底面が前記排出孔の上方に位置し、前記胴部の周面が前記水槽容器の内壁面との間で隙間を形成する隔絶部材と、を備えていることを特徴とする魚飼育水槽。
  2. 請求項1に記載の魚飼育水槽において、
    前記水槽容器は下部に大略有底筒状の糞等蓄積部が設けられており、
    該糞等蓄積部の内壁面の上縁部と前記胴部の周面とで前記隙間が形成されていることを特徴とする魚飼育水槽。
  3. 請求項2に記載の魚飼育水槽において、
    前記糞等蓄積部の前記上縁部の内径は、その下方に位置する側部の内径よりも小さくなっていることを特徴とする魚飼育水槽。
  4. 請求項3に記載の魚飼育水槽において、
    前記糞等蓄積部の底部の内壁面は、前記排出孔に向かって下り傾斜していることを特徴とする魚飼育水槽。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の魚飼育水槽において、
    前記隔絶部材は、少なくとも多孔質の炭と炭酸カルシウムを粘土に混合して650度以下で焼成したものを少なくとも一部に含むことを特徴とする魚飼育水槽。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の魚飼育水槽において、
    前記隔絶部材は、芽胞を形成する菌が混入されていることを特徴とする魚飼育水槽。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の魚飼育水槽において、
    前記水槽容器は、非導水性の水槽容器本体と、その内側の少なくとも一部に形成された導水性の多孔質層と、を有して構成されており、該多孔質層には芽胞を形成する菌が混入されていることを特徴とする魚飼育水槽。
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