JP2014045627A - ケーブル整理具及びケーブル整理具を用いたケーブル整理方法 - Google Patents

ケーブル整理具及びケーブル整理具を用いたケーブル整理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来行われていた通信ケーブルの仮置きの場合、通信ケーブルが防塵養生シートで覆い束ねられているため、束ねられた通信ケーブルの先端に取り付けられたコネクタ部分でケーブル被覆を損傷させてしまう虞がある上に、覆っている防塵養生シートに遮られて作業箇所が隠れてしまい、通信機器の交換作業に支障を来たす虞もあった。
【解決手段】通信ケーブル11を一本或いは一グループずつ、押し込み操作により抜け出ることなく収納すると共に引き抜き操作により取り出すことができるケーブル収納部12を、収納された通信ケーブル11が横並びになるように複数配置した。ケーブル収納部12は、押し込まれた一本或いは一グループの通信ケーブル11の異なった外径に対応して挟持することができる弾力性を有している。
【選択図】図1

Description

この発明は、ケーブルの収納及び取り出しができるケーブル整理具に関し、特に、通信ケーブルが接続されている通信機器の交換時において、取り外した通信ケーブルを収納すると共に収納した通信ケーブルを取り出すことができるケーブル整理具、及びケーブル整理具を用いたケーブル整理方法に関する。
従来、故障等により通信機器を交換する場合、交換対象の通信機器に接続されていた複数の通信ケーブルは、取り外された後、交換対象の通信機器を撤去して新たな通信機器である更新通信機器を設置するまでの間、仮置きされることになる。
複数の通信ケーブルの仮置きに際しては、複数の通信ケーブルを防塵養生シートで覆い束ねることにより、仮置きされる通信ケーブルがその周辺の装置や部材等に直接接触することが無いようにして、複数の通信ケーブルを保護するための養生を行っていた。
また、交換対象の通信機器を撤去し更新通信機器を設置した後、取り外して仮置きされた複数の通信ケーブルを更新通信機器に接続するケーブル戻し作業が必要になるが、このケーブル戻し作業に対応して、針金入りビニール紐(以下、ビニタイと略称)や屑線等を利用してケーブルの編み出しを行っていた。編み出しとは、一般に、複数の通信ケーブルを通信機器に接続する場合、ケーブル本数が多くなると接続順序や接続箇所を誤ってしまう誤接続が生じる虞があるため、それを生じさせないように予めケーブル接続順に並べ替えを行うものである。
図8は、編み出しが行われて編み込まれた通信ケーブルを示す説明図である。図8に示すように、編み出しを行うに際しては、二つ折りにしたビニタイ1に、通信機器から最初に取り外した通信ケーブル2aを挟み込んで指で捻り、その隣に、次に取り外した通信ケーブル2bを挟み込んで捻り、これをケーブル本数分繰り返して編み込む。この結果、取り外した通信ケーブル2a,2b,2c,2d,…を、取り外した順番に並べて置くことができる。
これにより、取り外した複数の通信ケーブルを更新通信機器に接続するケーブル戻し作業を行う際は、先ず、最後に編み込まれた通信ケーブルの編み込みを解除して、最後に編み込まれた通信ケーブルを、取り外しが最後となったケーブル接続箇所に該当する更新通信機器のケーブル接続箇所に接続する。その後、編み込まれた順番を遡って編み込みを解除した通信ケーブルを、取り外した順番を遡ってケーブル接続箇所に接続していく。これにより、複数の通信ケーブルを、更新通信機器のそれぞれのケーブル接続箇所に誤接続することなく接続することができる。
なお、通信ケーブルの編み出しを行うものとして、心線をコネクタ端子の配列順に並べて保持する「通信ケーブル心線編み出し器」(特許文献1参照)が知られている。
実開平4−33214号公報
しかしながら、従来行われていた通信ケーブルの仮置きの場合、通信ケーブルが防塵養生シートで覆い束ねられているため、束ねられた通信ケーブルの先端に取り付けられたコネクタ部分でケーブル被覆を損傷させてしまう虞がある上に、覆っている防塵養生シートに遮られて作業箇所が隠れてしまい、通信機器の交換作業に支障を来たす虞もあった。
また、通信ケーブルとして光ファイバケーブルが用いられた場合は、束ねた通信ケーブルが先端部の重さで垂れ下がり鋭角度の曲げ部等が生じてしまい、負荷が加わると折れてしまう虞があるので、負荷軽減のために、束ねた通信ケーブルの中間部で通信機器を搭載した架(ラック)に粘着テープ等を用いて仮固定する必要があった。更に、通信ケーブルが、UTP(Unshield Twisted Pair)ケーブル等のワイヤ入りケーブルの場合は、通信機器との接続時の曲げ癖が付いてしまうのが避けられず、束ねた際に接続端側が跳ね上がり通信機器の交換作業に邪魔になることから、光ファイバケーブルの場合と同様に通信機器を搭載したラックに仮固定する必要があった。
また、通信ケーブルの編み出しを行った際に、複数の通信ケーブルを編み込んだ順番とは全く異なる順番で更新通信機器に接続する場合、或いは通信ケーブルの接続順番が経過時間により変わる場合が生じると、一度編み込みを解いて新たな順番に並べ替え再度編み込みを行わなければならず、並べ替えて編み込むために新たな人手のサポートが必要になる。更に、外径が異なる通信ケーブルの編み込みを行うと、径の太いケーブルから径の細いケーブルに移った際にビニタイ等の捻りが弱くなって、外れてしまう虞があり、その上、編み込むのが光ファイバケーブルの場合には、ビニタイ等を捻るときに誤って芯線を折ってしまう虞もある。
この発明の目的は、通信ケーブルを覆い束ねる防塵養生シートを用いること無く、負荷軽減のために粘着テープ等を用いた仮固定をする必要も無く、また、通信ケーブルの編み出しを行うことなく通信ケーブルを収納することができるケーブル整理具、及びこのケーブル整理具を用いたケーブル整理方法を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係るケーブル整理具は、ケーブルを一本或いは一グループずつ、押し込み操作により抜け出ることなく収納すると共に引き抜き操作により取り出すことができるケーブル収納部を、収納された前記ケーブルが横並びになるように複数配置している。
また、この発明の他の態様に係るケーブル整理具は、前記ケーブル収納部が、押し込まれた前記一本或いは一グループのケーブルの異なった外径に対応して挟持することができる弾力性を有している。
また、この発明の他の態様に係るケーブル整理具は、前記ケーブルが接続される接続対象物が搭載された架に対し、前記ケーブルを一本或いは一グループずつ押し込む押込口を露出させた状態に取付固定すると共に、取付固定を解除することができる取付固定部を備えている。
また、この発明に係るケーブル整理具を用いたケーブル整理方法は、複数のケーブルが接続された接続対象物を搭載する架に、この発明に係るケーブル整理具を装着し、前記接続対象物から取り外した前記複数のケーブルを前記ケーブル収納部に収納し仮置きする工程と、前記接続対象物に接続された前記複数のケーブルを全て取り外した後、前記接続対象物を前記架から取り除き、代わりに更新接続対象物を前記架に搭載する工程と、仮置きされている前記複数のケーブルを、前記ケーブル収納部から取り出し、前記架に搭載した前記更新接続対象物に接続する工程とを有している。
また、この発明の他の態様に係るケーブル整理具を用いたケーブル整理方法は、前記接続対象物から取り外した前記複数のケーブルは、前記ケーブル収納部に収納された後、前記ケーブル収納部からそれぞれ個別に取り出すことにより、任意の順番で前記更新接続対象物に接続することができる。
この発明に係るケーブル整理具によれば、ケーブル収納部に、ケーブルを一本或いは一グループずつ、押し込み操作により抜け出ることなく収納すると共に引き抜き操作により取り出すことができ、このケーブル収納部を、収納されたケーブルが横並びになるように複数配置しているので、通信ケーブルを覆い束ねる防塵養生シートを用いること無く、負荷軽減のために粘着テープ等を用いた仮固定をする必要も無く、また、ケーブルの編み出しを行うことなく通信ケーブルを収納することができる。
また、この発明に係るケーブル整理具を用いたケーブル整理方法により、上記ケーブル整理具によるケーブル整理方法を実現することができる。
この発明の一実施の形態に係るケーブル整理具を模式的に示し、(a)は全体の斜視説明図、(b)は一部拡大した正面説明図である。 この発明の一実施の形態に係るケーブル整理具の他の例(その一)を模式的に示す斜視説明図である。 この発明の一実施の形態に係るケーブル整理具の他の例(その二)を模式的に示す斜視説明図である。 通信ケーブルが接続される通信装置を搭載する架にケーブル整理具を装着した状態を示す説明図である。 通信装置に対する通信ケーブルの接続作業或いは接続解除作業を示す説明図である。 接続解除した通信ケーブルがケーブル整理具に収納整理されている状態を示す説明図である。 架に対する通信装置の撤去作業或いは搭載作業を示す説明図である。 編み出しが行われて編み込まれた通信ケーブルを示す説明図である。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係るケーブル整理具を模式的に示し、(a)は全体の斜視説明図、(b)は一部拡大した正面説明図である。
図1に示すように、ケーブル整理具10は、上面の一辺側が側面となだらかに繋がる曲面からなる、断面が略矩形状で細長い形状を有しており、長手方向に略等間隔で、通信ケーブル(ケーブル)11を収納するケーブル収納部12が複数配置され、長手方向両端には、底面を延長した形状となる板体状の取付部13が突設されている((a)参照)。このケーブル収納部12は、収納された通信ケーブル11が横並びになるように複数配置されているので、ケーブル収納部12毎に、一本の通信ケーブル11が収納され一本ずつ横並びに保持されることになり、通信ケーブル11は仮置き状態に保持される((a)参照)。
なお、一本の通信ケーブル11には、複数本をまとめて一グループとしたものも含むものであり、一本或いは一グループの通信ケーブル11を一本の通信ケーブル11として説明する。
通信ケーブル11は、外径が略10mm以下の、電線(銅線)を用いたUTPケーブルや光ファイバを用いた光ファイバケーブル等からなり、端部に、接続部材であるコネクタ11aが取り付けられている。
ケーブル収納部12は、ケーブル整理具10の長手方向と略直交して配置された、上面及び両側面が開口となる溝状凹所14を、通信ケーブル11が通り抜ける通路部15と通信ケーブル11が止まる収納部16に、上下に二分して形成されている(図1(a),(b)参照)。この溝状凹所14は、開口幅(即ち、ケーブル整理具10の長手方向幅)が、上面開口から底部まで同一に、且つ、収納する通信ケーブル11が十分通ることができるように、収納対象となる通信ケーブル11の外径より広く形成されている。
通路部15には、例えばスポンジ等の押圧されて圧縮変形する弾力性を有する変形部材17が、凹所の対向する両壁面に互いに隙間無く密着した状態に取り付けられており、収納部16には、例えばゴム等の弾性力を有する薄板状のクッション部材18が、対向する両壁面と底面の全面を覆って取り付けられている。
つまり、ケーブル収納部12の通路部15は、押し込まれた一本の通信ケーブル11の異なった外径に対応して挟持することができる弾力性を有しており、クッション部材18に囲まれた収納部16の内部空間aは、収納対象となる通信ケーブル11を収納することができる十分な広さを有している。
これにより、通信ケーブル11を一本ずつ、溝状凹所14の上面開口から、上面開口に沿う横向き状態で通路部15の両変形部材17,17間の境界面bに押し込むことにより、通信ケーブル11は、境界面bを押し広げながら通路部15を通り抜けて収納部16に入り込み(図1(b)参照)、収納部16の内部空間aに溝状凹所14の上面開口に沿う横向き状態で収納される(図1(a)参照)。
収納部16の内部空間aに収納された通信ケーブル11は、収納部16の上面側が通路部15の両変形部材17,17により塞がれているので、上方、即ち、通路部15への移動が阻止され、収納部16から抜け出ることなく収納状態のままケーブル整理具10に保持される。
通信ケーブル11を収納するケーブル整理具10の上面は、少なくともケーブル押し込み側となる一方が曲面(面取りされたR形状。図1(a)参照)により形成されているので、通路部15に押し込まれる通信ケーブル11が角部により傷付くことが無い。また、通信ケーブル11が通過する通路部15は変形部材17に、通信ケーブル11が収納保持される収納部16の内部空間aはクッション部材18に、それぞれ囲まれているので、ケーブル収納部12に収納される通信ケーブル11を保護して傷付けることが無く、通信ケーブル11の跳ね上がりも防止することができる。
ケーブル整理具10に保持されている通信ケーブル11は、収納部16から、通路部15の両変形部材17,17間の境界面bに向けて引き上げ、境界面bを通り抜けて溝状凹所14の上面開口から引き抜くことにより、ケーブル整理具10から取り出すことができる。
なお、通路部15を、両変形部材17,17間の境界面bに入り込んだ複数本の通信ケーブル11をそのまま止まらせて置くことができる十分な深さを有して形成することにより、通路部15においても、複数本の通信ケーブル11を収納保持することができる。
つまり、通路部15及び収納部16は、一本の通信ケーブル11の外径に、溝状凹所14の開口幅及び深さと共に、変形部材17及びクッション部材18のそれぞれの機能(圧縮変形力及び弾性力)や厚み等を対応させることにより、通路機能及び収納機能を確保して形成されている。
このように、ケーブル整理具10には、通路部15と収納部16からなるケーブル収納部12が、ケーブル整理具10の長手方向に一列に並んで複数配置されることになり、ケーブル収納部12毎に通信ケーブル11を一本ずつ収納することで、通信ケーブル11を一本ずつ横向きに並べて保持することができる。
ケーブル整理具10に、横向きに並べて保持された通信ケーブル11は、例えば、各ケーブル収納部12毎に通し番号(例えば、数字の1〜n)を付し、或いは一定数毎にケーブル収納部12の間隔を異ならせる(例えば、4箇所毎に広くする)ことで、保持した通信ケーブル11の保持順番や分類分け等の個々の区別が可能になる。
ケーブル整理具10の底面には、例えば粘着ジェル等の粘着部材からなる粘着部19が必要に応じた広さ(全面を含む)で形成されており、ケーブル整理具10の両端に突設された取付部13には、取付固定部20が備えられている。取付固定部20によって、ケーブル整理具10を、通信ケーブル11が接続される接続対象物である、例えば通信装置を搭載する架(ラック)等に装着し固定することができ、粘着部19によって、取付固定部20により固定するまでの間に、ケーブル整理具10を落下させること無く保持することができる。
取付固定部20は、例えば、長方形の金属板の両側を折り曲げてコ字状に形成されており、一方の折り曲げ部20aが取付部13の表面側に、他方の折り曲げ部20bが取付部13の裏面側、即ち、粘着部19側に、それぞれ位置するように取付部13に配置される((a)参照)。
一方の折り曲げ部20aには、表裏面を貫通してねじ孔(めねじ部)20cが開けられており、ねじ孔20cには、取付ねじ21が装着されている。取付ねじ21は、ねじ山が設けられた軸部(おねじ部)21aと、軸部21aの上端に設けられた円盤状の操作部21bを有しており、軸部21aをねじ穴20cに螺着させ、一方の折り曲げ部20aの表面側に操作部21bを露出させている。他方の折り曲げ部20bの、取付部13の裏面に対向する面には、例えばゴム部材等の弾性力を有する薄板状のクッション部材18が貼付されている。
この取付固定部20を用いて、通信装置を搭載する架にケーブル整理具10を装着し固定する場合、架の、例えば縦枠の表面にケーブル整理具10の底面(即ち、粘着部19)を密着させ、取付固定部20で縦枠を表裏面両側から挟み込むようにする。なお、取付固定部20は、取付部13に配置された状態で、取付部13の裏面と他方の折り曲げ部20bの間に、取付固定部20による挟み込み対象(ここでは、ケーブル整理具10を取付固定しようとする架の縦枠)を挟み込むことができる十分な空間を確保する大きさに形成する。
取付固定部20により、縦枠を取付部13と他方の折り曲げ部20bのクッション部材18との空間に位置させた後、一方の折り曲げ部20aの取付ねじ21の操作部21bを回転操作して軸部21aを軸回転させ、軸部21aをねじ穴20cにねじ込む。ねじ込まれた軸部21aの先端が取付部13の表面に達すると、その後、軸部21aの軸回転に伴って、ねじ穴20が開けられた一方の折り曲げ部20aが取付部13から離反するように、即ち、他方の折り曲げ部20bが取付部13へと接近するように移動する。この他方の折り曲げ部20bの移動により、取付部13と他方の折り曲げ部20bの間に縦枠を挟み込むことになり、取付固定部20は枠体を挟み込んで固定された状態になる。
つまり、取付固定部20は、通信ケーブル11が接続される接続対象物(例えば通信装置)が搭載された架に対し、通信ケーブル11を一本(或いは一グループ)ずつ押し込む押込口となる、溝状凹所14の上面開口側に位置する通路部15の両変形部材17,17間の境界面bを、露出させた状態に取付固定すると共に、取付固定を解除することができる。
ケーブル整理具10の底面を縦枠の表面に密着させることにより、ケーブル整理具10は底面の粘着層19により縦枠の表面に密着固定した仮止め状態になる。このため、ケーブル整理具10は、縦枠の表面に密着させた後、取付ねじ21の操作部21bを回転操作する、取付固定部20が固定状態になって縦枠に保持される状態になるまでの間、縦枠から落下或いは移動することなく密着固定状態に保持される。
なお、ケーブル整理具10を構成する部材は、周辺と接触する可能性のある場所に用いられるものについては全て、電気的導通の無い材質で作られている。
図2は、この発明の一実施の形態に係るケーブル整理具の他の例(その一)を模式的に示す斜視説明図、図3は、この発明の一実施の形態に係るケーブル整理具の他の例(その二)を模式的に示す斜視説明図である。
図2に示すように、ケーブル整理具10Aは、並設された一対の櫛状カバー部22の間に、ケーブル整理具10Aの長手方向に並べて複数の変形部材17を組み込み、櫛状カバー部22の隣接する歯22aの間の各隙間に、両変形部材17,17間の境界面bが位置するようにして、通信ケーブル11が通り抜ける通路部15を形成している。この通路部15の下に、通信ケーブル11が止まる収納部16が配置される等、その他の構成及び作用は、ケーブル整理具10と同様である。なお、取付固定部20は図示を省略している。
図3に示すように、ケーブル整理具10Bは、一定数の薄肉の隔壁23a毎に厚肉の隔壁23bを組み込んだ複数の隔壁を一列に並べて形成した隔壁カバー部23の、隣接する隔壁の間の各隙間に、隙間の対向する両壁面に互いに隙間無く密着した状態に変形部材17を取り付けて、通信ケーブル11が通り抜ける通路部15を形成している。この通路部15の下に、通信ケーブル11が止まる収納部16が配置される等、その他の構成及び作用は、ケーブル整理具10と同様である。なお、取付固定部20は図示を省略している。
このように、ケーブル整理具10A及びケーブル整理具10Bの何れにおいても、ケーブル整理具10と同様に、通路部15と収納部16からなるケーブル収納部12が、ケーブル整理具10の長手方向に一列に並んで複数配置されることになり、ケーブル収納部12毎に通信ケーブル11を一本ずつ収納することで、通信ケーブル11を一本ずつ横向きに並べて保持することができる。
次に、上述したケーブル整理具10を用いたケーブル整理方法について、ケーブル整理具10を、通信ケーブル11が接続される通信装置(接続対象物)を搭載する架に装着した場合を一例として説明する。
図4は、通信ケーブルが接続される通信装置を搭載する架にケーブル整理具を装着した状態を示す説明図である。図4に示すように、架(ラック)24には、例えば、ネットワークシステムを構築する際に用いられる複数の通信装置25が、両縦枠24aの間に一台ずつ複数段に配置されて搭載されている。
架24に搭載された複数の通信装置25の中の一台が故障した場合、故障した通信装置25を撤去して新たな通信装置25に入れ替えるが、このとき、故障した通信装置25から、接続されている多数の通信ケーブル11を取り外すと共に、その取り外した通信ケーブル11を、新たな通信装置25に接続する必要がある。取り外した通信ケーブル11は、新たな通信装置25に接続するまで養生保管されるが、通信ケーブル11は、その量が多いのに加え、UTPケーブル等と共に光ファイバケーブルを含むことから、丁寧な取り扱いが求められる。
つまり、光ファイバは強い力で引っ張ると断線(芯線折れ)したり、曲げ径が小さくなると損失が増大することから、光ファイバケーブルでは許容張力及び許容曲げ半径が規定されており、規定値を超えた場合には、光ファイバケーブルの寿命に重大な影響を及ぼす虞があるためである。
そこで、故障した通信装置25を撤去して新たな通信装置25に入れ換える装置更新の際には、通信ケーブル11の養生が重要となり、通信ケーブル11が接続される通信装置25を搭載する架24に装着し固定することができるケーブル整理具10を用いることで、通信ケーブル11の養生及び整理を迅速且つ確実に行うことができる。
図4に示すように、ケーブル整理具10は、架24の両縦枠24aの、取り換え対象の通信装置25の両側に、それぞれ縦置き状態で配置されており、取り換え対象の通信装置25を挟んでその両側の略最短距離に位置している。ケーブル整理具10の配置に際しては、取付ねじ21の操作部21bを操作して取付固定部20を縦枠24aに対し離脱自在に装着することができるので、任意の位置に配置することができる。
ケーブル整理具10を用いて架24に搭載した通信装置25を入れ換え更新する場合、以下に示す作業手順で装置更新作業を行う。装置更新作業を行うに際し、作業前に事前準備をし、作業後に事後整理をする。なお、以下に示すのは、ケーブル整理具10を用いた作業手順の一例であって、ケーブル整理具10は、ケーブルの整理に関する他の様々な作業に用いることができ、その作業内容は、以下の手順に限るものではなく適用した作業に応じて変わるものである。
(事前準備)
1.作業者は、架24に搭載された複数の通信装置25に対し区別表示を行う。区別表示は、装置更新のために取り換える通信装置25が一見して分かるように、現在使用中で取り換え対象ではないことを示す「現用」と、取り換え対象であることを示す「工事中」とを表示した、例えばテープを、各通信装置25に貼付して行う。
2.作業者は、取り換え対象の通信装置25のポート25aに挿入接続されている通信ケーブル11に取り付けられている表示チップTの表示が、作業指示図面どおりの行き先となっていることを確認する。表示チップTには、表示チップTが取り付けられた通信ケーブル11が何処に繋がっているのかが分かるように、通信ケーブル11の行き先のフロア名称、架名称(ラック番号)、装置名称(装置番号)、スロット番号、ポート番号等の各種情報が表示されている。
3.作業者は、作業指示図面に基づき抜き取り対象となっていない通信ケーブル11を誤って抜き取らないように、抜き取り対象の通信ケーブル11のみに「撤去」と表示したテープを貼付する。
4.作業者或いは作業指示者は、取り換え対象の通信装置25に通信呼が入って来ないように、周辺の通信装置25を介した通信の迂回処理を行う。
5.作業者は、取り換え対象の通信装置25に対する通信が全て無くなった状態を確認して、取り換え対象の通信装置25の電源をオフ(OFF)する。
6.作業者は、電源をオフした取り換え対象の通信装置25から電源供給用ケーブルを外して、養生処理を行う。
7.作業者は、架24の両縦枠24aの、取り換え対象の通信装置25の両側となる位置に、それぞれ縦置き状態でケーブル整理具10を装着する。これにより、取り換え対象の通信装置25を挟んでその両側の略最短距離に、ケーブル整理具10が位置することになる。ケーブル整理具10の縦枠24aへの取り付けに際し、作業者Pは、ケーブル整理具10を縦枠24aに密着させることにより粘着層19により縦枠24aに仮止め状態にし、取付ねじ21の操作部21bを回転操作することで取付固定部20により縦枠24aを挟み込むようにする。これにより、ケーブル整理具10は架24に固定保持される。
次に、通信装置から通信ケーブルを抜き取る抜き取り作業を行う。
図5は、通信装置に対する通信ケーブルの接続作業或いは接続解除作業を示す説明図、図6は、接続解除した通信ケーブルがケーブル整理具に収納整理されている状態を示す説明図である。以下、図5及び図6を参照しつつ説明する。
(通信ケーブルの抜き取り作業)
1.作業指示者(図示しない)は、作業手順書に基づいて、抜き取り対象の通信ケーブル11が接続されている取り換え対象の通信装置25のポート25aの位置を読み上げる。
2.作業者Pは、読み上げられたポート25aの位置を確認し、確認したポート25aに接続されている通信ケーブル11の表示チップTに書かれた行き先を読み上げて作業指示者に報告し、抜き取り対象の通信ケーブル11のコネクタ11aを手に持つ。
3.作業指示者は、読み上げられた通信ケーブル11の行き先が作業指示図面と合っていることを確認し、抜き取り対象の通信ケーブル11の抜き取りを指示する。
4.作業者Pは、ポート25aと抜き取り対象の通信ケーブル11を目視により確認し、指差し呼称を行った後、手に持っている、抜き取り対象の通信ケーブル11のコネクタ11aのロックを外して、コネクタ11aをポート25aから引き抜き、抜き取り対象の通信ケーブル11を通信装置25から抜き取る(図5参照)。
5.作業者Pは、取り換え対象の通信装置25から抜き取った通信ケーブル11をケーブル整理具10に収納する。
6.その後、作業者Pは、抜き取り対象の通信ケーブル11の全てについて、上記1.から5.の作業を繰り返し、取り換え対象の通信装置25から抜き取り対象の通信ケーブル11を全て抜き取り、抜き取った通信ケーブル11をケーブル整理具10に収納する。この結果、抜き取り対象の通信ケーブル11は、全て、抜き取ると直ぐに一本ずつ横並びにケーブル整理具10に収納されることになり、取り換え対象の通信装置25の側方の縦枠24aに配置されたケーブル整理具10において、養生されると共に、抜き取った複数の通信ケーブル11が整理されケーブル戻し作業ができる状態になる(図6参照)。
7.作業者Pは、取り換え対象の通信装置25から抜き取り対象の通信ケーブル11が全て抜き取られていることを確認する。
8.作業者Pは、抜き取られた抜き取り対象の通信ケーブル11から「撤去」と表示されたテープを剥がし、抜き取られた通信ケーブル11の行き先が変更になる場合には、変更になった行き先に表示チップTの表示を変える。なお、抜き取られた通信ケーブル11で再利用しないものは、後の作業の邪魔にならないように、架24の下に落とす等の仮処置を施し、作業が全て終わった後に撤去する。
次に、取り換え対象の通信装置25を架24から撤去する撤去作業を行う。
図7は、架に対する通信装置の撤去作業或いは搭載作業を示す説明図であり、以下、図7を参照しつつ説明する。
(撤去対象の通信装置の撤去作業)
1.作業者Pは、抜き取り対象の通信ケーブル11が全て抜き取られた取り換え対象、即ち、撤去対象の通信装置25を、架24から撤去するに際し、取り換え対象の通信装置25の周辺に撤去作業に邪魔になるような障害物がないことを目視により確認する。
2.作業者Pは、撤去対象の通信装置25を架24に固定している複数のネジ(図示しない)を外した後、撤去対象の通信装置25を架24の前面から引き出して撤去し(図7参照)、邪魔にならない場所まで運んで床面に置く。
次に、撤去対象の通信装置25に代えて新しい通信装置25を架24に搭載する。
(新しい通信装置の搭載作業)
1.作業者は、架24の、撤去対象の通信装置25が撤去されて空いたスペースに、新たな通信装置25を搭載するに際し、搭載作業を行う空いたスペースの周辺に搭載作業に邪魔になるような障害物がないことを目視により確認する。
2.作業者Pは、新しい通信装置25を、架24の前面まで運び前面から架24に載せた後押し込んで所定位置に配置し(図7参照)、複数のネジ(図示しない)により新しい通信装置25を架24に固定する。
3.作業者は、養生していた電源供給用ケーブルの養生を外し新しい通信装置25に接続する。
次に、架24に搭載した新しい通信装置25に対する初期設定の作業を行う。
(新しい通信装置への初期設定作業)
1.作業者は、架24に搭載し電源供給用ケーブルが接続された新しい通信装置25とパーソナルコンピュータ(Personal Computer:PC)等の設定端末を、設定用ケーブルで接続する。
2.作業者は、設定端末に接続された新しい通信装置25の電源をオン(ON)し、新しい通信装置25が正常に起動したことを確認した後、新しい通信装置25に対する初期設定作業を行う。
次に、ケーブル整理具10に収納されていた通信ケーブル11を新しい通信装置25に接続する。
(ケーブル戻し作業)
1.作業指示者は、作業手順書に基づき、新しい通信装置25に接続する通信ケーブル11、即ち、ケーブル戻し作業を行う通信ケーブル11を読み上げる。
なお、ケーブル戻し作業をするにあたり、通信ケーブル11をそのまま戻すのではなく通信ケーブル11の接続順が変更になる場合は、ケーブル整理具10に収納されている通信ケーブル11を変更された接続順に並べ替えるケーブル並べ替え作業を、ケーブル戻し作業の前に行う。このケーブル並べ替えは、作業のやり易さや通信装置特有の接続手順がある場合、特に早急に回復を要望された回線がある場合、通信ケーブル11の一部だけ線種が変更になる場合等に行われる。
2.作業者は、ケーブル整理具10から、読み上げられた通信ケーブル11を取り出し、取り出した通信ケーブル11の接続先を表示チップTの表示から読み取って作業指示者に報告し、そのコネクタ11aを手に持つ。
3.作業指示者は、作業者が接続先を報告した通信ケーブル11を接続する、新しい通信装置25のポート25aを指示する。
4.作業者Pは、指示されたポート25aの指差し呼称を行い、手に持ったコネクタ11aを該当するポート25aに挿入して、新しい通信装置25に通信ケーブル11を接続し(図5参照)、接続後、ポート25aにコネクタ11aがロックされていることを目視により確認した後、指差し呼称を行う。
5.その後、作業者は、ケーブル整理具10に収納保持されている接続対象の通信ケーブル11の全てについて、上記1.から4.の作業を繰り返し、新しい通信装置25に接続対象の通信ケーブル11が全て接続されていることを確認し、通信ケーブル11の整理を行う。
続いて、事後処理を行う。
(事後処理)
1.作業者は、取付ねじ21の操作部21bを回転操作して取付固定具20を架24の両縦枠24aから外し、通信ケーブル11が全て取り外されたケーブル整理具10を架24から取り除く。
2.作業者は、周辺装置に異常がないことを確認した後、事前準備において貼付した「現用」と表示した、例えばテープを通信装置25から剥がし、新しい通信装置25に通信呼を入れるための迂回解除を行う。
上述した作業工程を経て、通信装置25の入れ換え更新を行うが、通信装置25の撤去の場合は、事前準備−通信ケーブルの抜き取り作業−撤去対象の通信装置の撤去作業−事後処理の作業工程となり、通信装置25の増設の場合は、事前準備−ケーブル整理具10へ増設ケーブル収納−新しい通信装置の搭載作業−新しい通信装置への初期設定作業−ケーブル戻し作業−事後処理の作業工程となる。増設ケーブル収納に際しては、作業指示者の指示に基づいて接続順にケーブル整理具10に収納し仮置きしておく。
つまり、ケーブル整理具10を用いて通信ケーブル11を整理することができるが、そのケーブル整理方法は、以下の工程を有している。
図4から図7に示すように、複数の通信ケーブル11が接続された通信装置25(接続対象物)を搭載する架24に、ケーブル整理具10を装着し、通信装置25から取り外した複数の通信ケーブル11をケーブル収納部12に収納し仮置きする工程と、通信装置25に接続された複数の通信ケーブル11を全て取り外した後、通信装置25を架24から取り除き、代わりに新しい通信装置25(更新接続対象物)を架24に搭載する工程と、仮置きされている複数の通信ケーブル11を、ケーブル収納部12から取り出し、架24に搭載した新しい通信装置25に接続する工程とを有している。
また、上記ケーブル整理方法の工程において、通信装置25(接続対象物)から取り外した複数の通信ケーブル11は、ケーブル収納部12に収納された後、ケーブル収納部12からそれぞれ個別に取り出すことにより、任意の順番で新しい通信装置25(更新接続対象物)に接続する。
このように、この発明に係るケーブル整理具10により、入れ換え更新の対象となる通信装置25が搭載された架24にケーブル整理具10を装着して、通信装置25から抜き取った通信ケーブル11をその都度、ケーブル収納部12毎に一本(或いは一グループ)ずつ収納することで、通信ケーブル11を一本(或いは一グループ)ずつ横向きに並べて収納保持することができる。また、ケーブル収納部12に収納された通信ケーブル11を、ケーブル収納部12からそれぞれ個別に取り出すことにより、収納した順番にかかわらず任意の順番で新しい通信装置25に接続することができる。
従って、装置更新に際し、作業者が、架24に搭載された入れ換え対象の通信装置25の前で、入れ換え対象の通信装置25から抜き取り対象の通信ケーブル11を抜き取ってケーブル整理具10に収納する場合、また、ケーブル整理具10に収納された通信ケーブル11をケーブル整理具10から取り外して新しい通信装置25に接続する場合、何れの場合にも、通信ケーブル11は屈曲すること無く略水平に保持されて移動距離も最短となり、単純な動作で速やかに、通信ケーブル11を一本ずつケーブル整理具10へ収納し、整理することができる。
この結果、ケーブル整理具10へ収納保持した後、再び通信装置25に接続することになる通信ケーブル11の仮置き養生及び整理保管の作業が容易になり、光ファイバケーブルを含む多種類の通信ケーブル11及び通信装置25を保護することができると共に、作業者への負担を軽減し安全に装置を取り換えることが可能になり作業効率を向上させることができる。また、通信ケーブル11の編み出しを行うことなく、通信ケーブル11は一本ずつ整理されるので、抜き取ったケーブル戻し作業において、作業対象の通信ケーブル11を誤認することによる誤接続の発生を防止することができ、更に、通信ケーブル11の戻し作業において戻す順番に変更があった場合でも、一度編み込みを解いて新たな順番に並べ替えた後、再度編み込みを行うことなく、ケーブル整理具10において容易に通信ケーブル11の並べ替えができる。
そして、通信装置25から抜き取られた大量の通信ケーブル11は、全て、ケーブル整理具10に収納保持され、抜き取られた大量の通信ケーブル11が架24の前、作業者の周囲に乱雑に放置されることがないので、抜き取られた大量の通信ケーブル11が障害物となって撤去作業及び搭載作業の邪魔になることは無く、作業対象の通信装置25の前方及び周囲に、通信ケーブル11の無い空間を作業領域として確保することができる(図4,5,7参照)。
この結果、通信ケーブル11を覆う防塵養生シートを用いることがないので、防塵養生シートに遮られて作業箇所が隠れてしまい、通信機器の交換作業に支障を来たすことが無く、作業現場の周辺設備の視認性が向上するので、撤去対象の通信装置25を架24から取り除くための引き出し作業(例えば、100kgの重量の通信装置25を複数の作業員で持ち1m程引き出す)を、効率良く容易に、且つ、安全に行うことができる。また、負荷軽減のために粘着テープ等を用いた仮固定をする必要も無い。
加えて、ケーブル整理具10に収納される通信ケーブル11は、通信ケーブル11が通り抜ける通路部15においては変形部材17により、通信ケーブル11が止まる収納部16においてはクッション部材18により、それぞれ保護されているので、喩え負荷が加わって通信ケーブル11が引っ張られたとしてもケーブル被覆を損傷させたり、光ファイバケーブルの芯線を折ってしまう虞も無い。
従って、ケーブル整理具10を用いることにより、通信装置等の故障時における装置の速やかな取り換え作業、IP機器のサポート終了(EOL)等による既設ケーブルを利用した機器の更改作業、装置増設時等におけるケーブルの本数や種類が多い場合のつなぎ込み作業、一部装置のみの撤去時おける既設ケーブルの挟み込みを防止しながらの作業等に、適切に対応することができる。特に、通信装置25の故障(更改)に伴う通信装置25の取り換えや通信ケーブル11の収容換え作業においては、既設の通信ケーブル11及び周囲の現在使用中の通信装置25の継続した運転を担保しつつ、早急に復旧させることが求められるが、このような場合、特に、効果的である。
なお、ここでは、ケーブル整理具10に用いられるケーブルとして通信ケーブル11を例に挙げて説明したが、通信ケーブル11に限られるものではなく、他の同様なケーブルにおいても、同様の作用及び効果を奏することができる。
この発明に係るケーブル整理具は、通信ケーブルを覆い束ねる防塵養生シートを用いること無く、負荷軽減のために粘着テープ等を用いた仮固定をする必要も無く、また、ケーブルの編み出しを行うことなく通信ケーブルを収納することができるので、通信ケーブルが接続されている通信機器の交換時において、取り外した通信ケーブルを収納すると共に収納した通信ケーブルを取り出すことができるケーブル整理具に最適である。
10,10A,10B ケーブル整理具
11 通信ケーブル
11a コネクタ
12 ケーブル収納部
13 取付部
14 溝状凹所
15 通路部
16 収納部
17 変形部材
18 クッション部材
19 粘着部
20 取付固定部
20a 一方の折り曲げ部
20b 他方の折り曲げ部
20c ねじ孔
21 取付ねじ
21a 軸部
21b 操作部
22 櫛状カバー部
22a 歯
23 隔壁カバー部
23a 薄肉の隔壁
23b 厚肉の隔壁
24 架
24a 縦枠
25 通信装置
25a ポート
P 作業者
T 表示チップ
a 内部空間
b 境界面

Claims (5)

  1. ケーブルを一本或いは一グループずつ、押し込み操作により抜け出ることなく収納すると共に引き抜き操作により取り出すことができるケーブル収納部を、収納された前記ケーブルが横並びになるように複数配置したケーブル整理具。
  2. 前記ケーブル収納部が、押し込まれた前記一本或いは一グループのケーブルの異なった外径に対応して挟持することができる弾力性を有している請求項1に記載のケーブル整理具。
  3. 前記ケーブルが接続される接続対象物が搭載された架に対し、前記ケーブルを一本或いは一グループずつ押し込む押込口を露出させた状態に取付固定すると共に、取付固定を解除することができる取付固定部を備える請求項1または2に記載のケーブル整理具。
  4. 複数のケーブルが接続された接続対象物を搭載する架に、請求項1から3のいずれか一項に記載のケーブル整理具を装着し、前記接続対象物から取り外した前記複数のケーブルを前記ケーブル収納部に収納し仮置きする工程と、前記接続対象物に接続された前記複数のケーブルを全て取り外した後、前記接続対象物を前記架から取り除き、代わりに更新接続対象物を前記架に搭載する工程と、仮置きされている前記複数のケーブルを、前記ケーブル収納部から取り出し、前記架に搭載した前記更新接続対象物に接続する工程と
    を有するケーブル整理具を用いたケーブル整理方法。
  5. 前記接続対象物から取り外した前記複数のケーブルは、前記ケーブル収納部に収納された後、前記ケーブル収納部からそれぞれ個別に取り出すことにより、任意の順番で前記更新接続対象物に接続する請求項4に記載のケーブル整理具を用いたケーブル整理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020088214A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 ネットチャート株式会社 ケーブル保持具及びケーブル保持方法
TWI835282B (zh) * 2022-09-06 2024-03-11 亨龍工業有限公司 轉輪式理線工具

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