JP2014045422A - デジタル放送受信機、放送サービス提示方法、および、プログラム - Google Patents

デジタル放送受信機、放送サービス提示方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】放送信号に含まれる暗号化情報を復号できない状況でも、その放送信号に含まれる放送サービスをユーザが視聴することができるデジタル放送受信機、放送サービス提示方法、および、プログラムを提供する。
【解決手段】デジタル放送受信機(1)は、1セグメント部分受信サービスおよびそれ以外の放送サービスの放送情報と、1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報とを含む放送信号を受信する受信部(31)と、放送信号に含まれる放送情報に基づいて放送サービスを提示する放送サービス提示部(33)と、放送信号に含まれる暗号化情報の復号を行なう復号部(32)と、ユーザにより選択された放送サービスが1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスであり、かつ暗号化情報を復号できない場合、1セグメント部分受信サービスを提示するように放送サービス提示部(33)を制御する視聴制御部(10)と、を具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、送信局から送信され、番組とその番組の暗号化情報を含む放送信号を受信するデジタル放送受信機、放送サービス提示方法、および、プログラムに関する。
地上デジタル放送向け著作権保護(RMP:Rights Management & Protection)方式の運用では、送信局から暗号化情報{EMM(Entitlement Management Message)}を含む放送信号を送信して受信機側のワーク鍵を更新することとなっている。RMP方式とは有料放送のような課金を伴わず、放送される番組の著作権保護に特化した方式である。
しかし、受信機の使用頻度が低い場合、その受信機はワーク鍵の更新に追従できない。その結果、受信機が暗号化情報を含む放送信号を受信するまでの間、ユーザが番組を視聴できない。そこで、特許文献1に記載された技術では、所定の観測期間毎にEMMを受信したか否かをチャンネル毎に記憶し、EMMを受信できなかったチャンネルに関して所定の動作を行う。所定の動作とは、ユーザが視聴や留守録などをしていないときに当該チャンネルをスキャンする、または、ワーク鍵の更新があった当該チャンネルをユーザに通知することである。
RMP方式を含む放送システムにおいて、送信局では、番組のTS(MPEG2 Transport Stream)をスクランブル鍵によりスクランブルして放送信号を生成する。送信局では、このスクランブル鍵を含むECM(Entitlement Control Message)をワーク鍵により暗号化し、放送信号に多重化する。ワーク鍵はワーク鍵識別情報により一意に識別できるよう管理される。送信局では、受信機に対してECMを復号するために使用するワーク鍵とワーク鍵識別情報とを含むEMMをデバイス鍵により暗号化し、放送信号に多重化する。EMMはデバイスID毎に送出され、デバイスIDを含む。
受信機では、放送信号に含まれる暗号化情報(ECM、EMM)の復号を行なう。まず、EMMのデバイスIDと自受信機のデバイスIDとが一致する場合、自受信機のデバイス鍵によりEMMを復号して、EMMからワーク鍵とワーク鍵識別情報とを抽出する。次に、ECMのワーク鍵識別情報を抽出し、これと一致するワーク鍵識別情報を持つワーク鍵がある場合、ワーク鍵によりECMを復号して、ECMからスクランブル鍵を抽出する。受信機がスクランブル鍵を抽出した場合、暗号化情報の復号は成功であり、それ以外の場合、暗号化情報の復号は失敗である。受信機は、暗号化情報を復号できた場合、抽出したスクランブル鍵によりTSに対するデスクランブルを行なう。
特開2008−141350号公報
特許文献1に記載された技術では、ユーザが番組を視聴していないときにその番組(チャンネル)をスキャンしたり、ワーク鍵の更新があったチャンネルをユーザに通知したりするものであるが、ユーザが番組を視聴しようとするときに、暗号化情報を復号できない場合、ユーザはその番組を視聴することができない。このように、特許文献1に記載された技術では、ユーザが番組を視聴できないという状況を改善するものではない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、放送信号に含まれる暗号化情報を復号できない状況でも、その放送信号に含まれる放送サービスをユーザが視聴することができるデジタル放送受信機、放送サービス提示方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
本発明のデジタル放送受信機は、1セグメント部分受信サービスの放送情報と、1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの放送情報と、前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報とを含む放送信号を受信する受信部と、前記放送信号に含まれる放送情報に基づいて放送サービスを提示する放送サービス提示部と、前記放送信号に含まれる前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報の復号を行なう復号部と、ユーザにより選択された放送サービスが前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスであり、前記復号部により1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報を復号できない場合、前記1セグメント部分受信サービスを提示するように前記放送サービス提示部を制御する視聴制御部と、を具備することを特徴とする。
本発明のデジタル放送受信機を用いた放送サービス提示方法は、1セグメント部分受信サービスの放送情報と、1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの放送情報と、前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報とを含む放送信号を受信するステップと、前記放送信号に含まれる前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報の復号を行なうステップと、ユーザにより選択された放送サービスが前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスであり、その放送サービスの暗号化情報を復号できない場合、前記放送信号に含まれる放送情報に基づいて前記1セグメント部分受信サービスを提示するステップと、を具備することを特徴とする。
本発明のプログラムは、上記放送サービス提示方法の各ステップをデジタル放送受信機に実行させる。
本発明によれば、放送信号に含まれる暗号化情報を復号できない状況でも、その放送信号に含まれる放送サービスをユーザが視聴することができる。
本発明の第1実施形態に係るデジタル放送受信機が適用される放送システムの構成を示す概略ブロック図である。 ECMの構成例を示す図である。 EMMの構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るデジタル放送受信機の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るデジタル放送受信機の動作(放送サービス提示方法)を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るデジタル放送受信機の視聴制御部の動作として、図5の視聴制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るデジタル放送受信機の構成を示す概略ブロック図である。 図7のアクセス制御方式対応チャネルリストに記録される情報の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るデジタル放送受信機の視聴制御部の動作として、チャンネルスキャン処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るデジタル放送受信機の視聴制御部の動作として、チャンネルスキャン処理の後に行われる、図5の視聴制御処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。本実施形態に係るデジタル放送受信機は、携帯電話機、スマートフォン、カーナビゲーションなどに適用される。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るデジタル放送受信機が適用される放送システムの構成を示す概略ブロック図である。放送システムは、デジタル放送受信機1と、送信局2とを具備している。
送信局2では、上記放送システムに対応したデジタル放送受信機1だけが視聴できるように放送サービスのTS(MPEG2 Transport Stream)をスクランブル(暗号化)して放送信号を生成する。放送サービスとは送信局2が送出する、スケジュール化された放送番組の連続、およびこれを表す情報である。ここで、放送サービスをスクランブルする際にスクランブル鍵(以下、Ksと称する)が使用される。送信局2では、このKsを含む情報(ECM;Entitlement Control Message)を生成し、放送信号に多重化する。ここで、ECMは、放送サービスの暗号化情報であり、ECMを暗号化する際にワーク鍵(以下、Kwと称する)が使用される。
図2は、ECMの構成例を示す図である。ECMは、非暗号化領域41と、暗号化領域(暗号化部)42とで構成されている。非暗号化領域41には、Kw識別情報が含まれる。暗号化領域42はKwにより暗号化され、暗号化領域42には、0番目からn−1番目までのn組のKsが記録されている。各KsはOddとEvenとで1組となる。n組のKsのうちの1組のKsは、番組をスクランブルする際に使用される。
また、送信局2では、デジタル放送受信機1に対してECMを復号するために使用するKwとKw識別情報とを含む受信機側の個別情報(EMM;Entitlement Management Message)を生成し、放送信号に多重化する。EMMは暗号化情報であり、EMMを暗号化する際にデバイス鍵が使用される。
図3は、EMMの構成例を示す図である。EMMは、非暗号化領域43と、暗号化領域(暗号化部)44とで構成されている。非暗号化領域43には、デバイスIDが含まれる。暗号化領域44はデバイス鍵により暗号化され、暗号化領域44には、ワーク鍵設定記述子としてKw識別情報とスクランブル鍵ポインタ(以下、Ksポインタと称する)とKwとが記録されている。Kw識別情報、Ksポインタ、KwのそれぞれにはOddのもの、および、Evenのものがある。デバイスIDおよびデバイス鍵は受信機のメーカーあるいは機種ごとに異なる。Ksポインタは、ECMの暗号化領域42に記録されたn組のKsのうちの、番組をスクランブルする際に使用されるKsであるj番目のKsを指定するための番号を表している。
送信局2は、上述の放送信号を放送波により送信し、デジタル放送受信機1は、その放送信号を受信する。
図4は、本発明の第1実施形態に係るデジタル放送受信機1の構成を示す概略ブロック図である。本発明の第1実施形態に係るデジタル放送受信機1は、受信部31と、復号部32と、放送サービス提示部33とを具備している。
受信部31は、アンテナと、チューナ部12とを備えている。チューナ部12は、送信局2から送信された放送信号をアンテナにより受信し、放送信号からTSを抽出する。
復号部32は、放送信号に含まれる暗号化情報の復号を行なって復号結果を生成する。その復号部32は、EMM復号部14と、ECM復号部15と、デバイスID記憶部16と、デバイス鍵記憶部17と、Kw情報記憶部24とを備えている。
デバイスID記憶部16には、デバイスIDが記録されている。デバイス鍵記憶部17には、デバイス鍵が記録されている。
EMM復号部14は、EMMの非暗号化領域43に記録されたデバイスIDとデバイスID記憶部16に記録されたデバイスIDとが一致する場合、デバイス鍵記憶部17に記録されたデバイス鍵によりEMMの暗号化領域44を復号して、EMMの暗号化領域44からKwとKw識別情報とKsポインタとを抽出し、Kw情報記憶部24に記録する。
ECM復号部15は、ECMの非暗号化領域41に含まれるKw識別情報に対し、Kw情報記憶部24に記録されているKw識別情報(OddもしくはEven)のうち一致するものが存在し、かつ、そのKw識別情報(OddもしくはEven)に対応するKsポインタが指定する値jが0からn−1の範囲内にある場合、上記一致するKw識別情報(OddもしくはEven)に対応するKw(OddもしくはEven)によりECMの暗号化領域42を復号して、ECMの暗号化領域42からj番目のKsを抽出する。ECM復号部15がKsを抽出した場合、復号結果は復号の成功を表し、ECM復号部15から出力される。
ECMの非暗号化領域41に含まれるKw識別情報に対し、Kw情報記憶部24に記録されているKw識別情報(OddもしくはEven)のうち一致するものが存在しない場合、暗号化情報を復号できない。また、一致するものがあっても、そのKw識別情報に対応するKsポインタが指定する値jが0からn−1の範囲内にない場合、暗号化情報を復号できない。このような場合、復号結果は復号の失敗を表し、ECM復号部15から出力される。
放送サービス提示部33は、放送信号に含まれる番組のTSを出力する。その放送サービス提示部33は、デマルチプレクサ部13と、デスクランブラ18と、映像・音声復号部19と、映像出力部20と、音声出力部21と、を備えている。映像出力部20としては、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイが例示される。
デマルチプレクサ部13は、TSパケットのヘッダ部情報より、TSにスクランブルがかかっているか否かの判定を行い、TSに対してスクランブルがかかっている場合、そのTSをデスクランブラ18に出力し、TSに対してスクランブルがかかっていない場合、そのTSを映像・音声復号部19に出力する。デスクランブラ18は、ECM復号部15が抽出したKsによりTSに対するデスクランブルを行ない、映像・音声復号部19は、TSを映像信号、音声信号に分離し、それぞれ映像出力部20、音声出力部21に出力する。
本発明の第1実施形態に係るデジタル放送受信機1は、さらに、視聴制御部10と、操作入力部11とを具備している。視聴制御部10は受信部31、復号部32、放送サービス提示部33に対して制御を行う。視聴制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)等から構成されている。
操作入力部11は、地上波デジタル放送を表す複数の放送サービスのうちの1つの放送サービスをユーザが選択するときに使用される。以下、ユーザが選択した放送サービスを、ユーザ選択サービスと称する。受信部31は、放送信号を受信し、復号部32は、その放送信号に含まれる暗号化情報の復号を行なって復号結果を生成する。
地上デジタル放送では、1つのチャンネルが13セグメントに分割され、1つのチャンネルにおいて、上記13セグメントのうちの1または複数のセグメントを利用して複数の放送サービスが送出される。放送サービスのうちの1つとして、部分受信階層の1セグメントを利用した、主として移動体端末向けの1セグメント部分受信サービスが送出される。この1セグメント部分受信サービスにおいては、同チャンネル内の別のサービスと同様の内容の番組を送出する、いわゆるサイマル放送がなされる場合がある。また、1セグメント部分受信サービス以外のサービスが、残りの12セグメントを利用して送出される。例えば、4セグメントを使った通常画質の放送サービスや、12セグメントを使ったハイビジョンの放送サービスが挙げられる。
1セグメント部分受信サービスでは、TSに対してスクランブルがかかっていない。その他のサービスについては、サービスのTSに対してスクランブルがかかっている場合がある。
ユーザ選択サービスが、1セグメント部分受信サービス以外のサービスである場合において、復号結果が復号の成功を表している場合、すなわち、復号部32により暗号化情報を復号できた場合、視聴制御部10は、ユーザ選択サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する。一方、復号結果が復号の失敗を表している場合、すなわち、復号部32により暗号化情報を復号できない場合、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する。
ユーザ選択サービスが、1セグメント部分受信サービス以外のサービスである場合において、復号部32は、1セグメント部分受信サービスが提示されているときでも、放送信号に含まれる暗号化情報の復号を行なって復号結果を生成する。そこで、復号結果が復号の成功を表している場合、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスに代えてユーザ選択サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する。
なお、この場合、視聴制御部10は、操作入力部11により選択された放送サービスが1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスである場合、所定の時間間隔で、所定の時間、操作入力部11により選択された放送サービスの暗号化情報を受信するように受信部31を制御し、復号部32は、受信部31により受信された暗号化情報に基づいて復号結果を生成してもよい。所定の時間間隔については、デジタル放送受信機1が13セグメント分の帯域を受信する際に必要とする消費電力に基づいて値を定め、その値を用いるよう視聴制御部10を実装すればよい。あるいは操作入力部11で所定の時間間隔の値を入力可能とし、操作入力部11で入力を検知したら操作入力部11から視聴制御部10へ所定の時間間隔を表す信号を出力し、視聴制御部10で信号の入力を検知して以降、その信号が表す値を所定の時間間隔として用いるよう、操作入力部11、および視聴制御部10を実装してもよい。また所定の時間については、EMMの再送周期に基づいて値を定め、その値を用いるよう視聴制御部10を実装すればよい。例えば、ARIB TR−B14 4.9版(第三分冊)第5編 第二部 4.9.7.4では「EMMの再送周期は、15秒以下となるよう運用すること。」と規定されているので、15秒より大きい値とすればよい。これにより、チューナ部12で受信する受信帯域を所定時間狭めることができるので、消費電力をより小さくすることができる。
図5は、本発明の第1実施形態に係るデジタル放送受信機1の動作(放送サービス提示方法)を示すフローチャートである。図6は、視聴制御部10の動作として、図5の視聴制御処理(S3)を示すフローチャートである。
(ステップS1;受信処理)
操作入力部11は、ユーザの操作により、ユーザが選択した放送サービスであるユーザ選択サービスを表すサービス選択信号を視聴制御部10に出力する。視聴制御部10は、操作入力部11からのサービス選択信号を受け取り、そのサービス選択信号が表す放送信号(変調方式、符号化方式、受信周波数帯域等を含むデジタル放送信号)を受信するための受信指示信号を受信部31のチューナ部12に出力する。また、視聴制御部10は、放送信号に含まれる番組のTSから、どのパケット識別子(PID)のストリーム、データ放送情報、セクションを分離するかを指定するためのPID指定信号を放送サービス提示部33のデマルチプレクサ部13に出力する。
受信部31において、チューナ部12は、受信指示信号に応じて、アンテナより放送信号を受信し、その放送信号からTS(MPEG2 Transport Stream)を抽出してデマルチプレクサ部13に出力する。デマルチプレクサ部13は、チューナ部12からTSを受け、そのTSにおけるTSパケットから、上記PID指定信号が指定するPIDが設定されたTSパケットを分離し、NIT(Network Infomation Table)、PAT(Program Association Table)、CAT(Conditional Access Table)のセクション情報を抽出し、視聴制御部10に出力する。ここで、NIT、PAT、CATについては、PIDは固定値とする運用がなされているため、視聴制御部からのPID指定信号によらず、デマルチプレクサ部13で判別することが可能である。
視聴制御部10は、デマルチプレクサ部13からのNIT、PAT、および、操作入力部11からのサービス選択信号により、ユーザ選択サービスに相当するPMT(Program Map Table)のPIDを特定し、そのPIDを指定するためのPID指定信号をデマルチプレクサ部13に出力する。ここで、1セグメント部分受信サービスのPMTのPIDは固定値とする運用がなされているため、PIDの特定にはPATは不要である。
デマルチプレクサ部13は、TSパケットから、上記PID指定信号が指定するPIDが設定されたTSパケットを分離し、PMTを抽出して視聴制御部10に出力する。視聴制御部10は、デマルチプレクサ部13からのPMTにより、ストリーム情報(映像ストリーム、音声ストリーム、字幕・文字スーパーストリーム等)、データ放送情報、ECMセクションのPIDを特定し、そのPIDを指定するためのPID指定信号をデマルチプレクサ部13に出力する。また、視聴制御部10は、デマルチプレクサ部13からのCATにより、EMMセクションのPIDを特定し、そのPIDを指定するためのPID指定信号をデマルチプレクサ部13に出力する。
デマルチプレクサ部13は、TSパケットから、上記PID指定信号が指定するPIDが設定されたTSパケットを分離し、EMM、ECMを抽出して、EMMを復号部32のEMM復号部14に出力し、ECMを復号部32のECM復号部15に出力する。また、デマルチプレクサ部13は、TSからストリーム情報およびデータ放送情報を分離し、それぞれのTSパケットのヘッダ部情報より、スクランブルがかかっているかどうかの判定を行う。デマルチプレクサ部13は、スクランブルがかかっているストリーム情報およびデータ放送情報を放送サービス提示部33のデスクランブラ18に出力し、スクランブルがかかっていないストリーム情報およびデータ放送情報を放送サービス提示部33の映像・音声復号部19に出力する。デマルチプレクサ部13は、その他のセクション情報は視聴制御部10に出力する。
(ステップS2;復号処理)
復号部32において、EMM復号部14は、デマルチプレクサ部13からのEMMの非暗号化領域43に記録されたデバイスIDと、デバイスID記憶部16に記録されているデバイスIDとを照合する。照合の結果、一致する場合、EMM復号部14は、デバイス鍵記憶部17に記録されているデバイス鍵により、EMMの暗号化領域44を復号して、EMMの暗号化領域44から、ECMを復号するためのKwとKw識別情報とKsポインタとのそれぞれについてOddとEvenの両方を抽出し、Kw情報記憶部24に記録する。
ECM復号部15は、Kw情報記憶部24に記録されているKw識別情報(OddとEven)と、ECMの非暗号化領域41に記録されているKw識別情報とを照合する。照合の結果、一致するものがある場合、ECM復号部15は、EMM復号部14が抽出したKwによりECMの暗号化領域42を復号して、EMM復号部14が抽出したKsポインタが示す番号のKsをECMの暗号化領域42から抽出する。ECM復号部15は、抽出したKsをデスクランブラ18に出力し、復号の成功を表す復号結果を視聴制御部10に出力する。
Kw情報記憶部24に記録されているKw識別情報(OddもしくはEven)とECMの非暗号化領域41に記録されているKw識別情報とが一致しない場合や、Ksポインタが示す番号が0からn−1の範囲内にない場合は、ECM復号部15は、暗号化情報(EMM、ECM)を復号できないため、復号の失敗を表す復号結果を視聴制御部10に出力する。
(ステップS3;視聴制御処理)
ユーザ選択サービスが1セグメント部分受信サービスでない場合(ステップS11−No)、視聴制御部10は、ECM復号部15からの復号結果を受け取る(ステップS12)。ここで、復号結果が復号の成功を表し、現在、ユーザ選択サービスを提示していない場合(ステップS13−Yes、S16−No)、視聴制御部10は、ユーザ選択サービスを提示するように、放送サービス提示部33を制御する(ステップS17)。
ステップS17において、視聴制御部10は、ユーザ選択サービスに対応するPMTのセクション情報から、ユーザ選択サービスを表すストリーム情報およびデータ放送情報のPIDを抽出してデマルチプレクサ部13に出力する。デマルチプレクサ部13は上記PIDに応じて、ストリーム情報およびデータ放送情報を抽出し、暗号化されている場合はデスクランブラ18に出力し、暗号化されていない場合は映像・音声復号部19に出力する。デスクランブラ18は、デマルチプレクサ部13からのストリーム情報およびデータ放送情報に対してECM復号部15からのKsによりデスクランブルを行ない、そのストリーム情報およびデータ放送情報を映像・音声復号部19に出力すると共に、ユーザ選択サービス出力指示を映像・音声復号部19に出力する。映像・音声復号部19は、ユーザ選択サービス出力指示に応じて、入力されたストリーム情報およびデータ放送情報から映像信号、音声信号を生成し、映像信号を映像出力部20に出力し、音声信号を音声出力部21に出力する。映像出力部20は、映像信号が示す映像を表示し、音声出力部21は、音声信号が示す音声を出力する。
その後、サービスの提示が継続されている場合でも、視聴制御部10は、ECM復号部15からの復号結果を受け取る(ステップS11−No、S12)。ここで、復号結果が復号の失敗を表し、現在、1セグメント部分受信サービスを提示していない場合(ステップS13−No、S14−No)、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する(ステップS15)。すなわち、視聴制御部10は、ECM復号部15がECMを復号できない場合、ユーザ選択サービスから1セグメント部分受信サービスへの提示に切り替える。
ステップS15において、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスのPMTセクション情報から、1セグメント部分受信サービスを構成するストリーム情報およびデータ放送情報のPIDを抽出してデマルチプレクサ13に出力する。デマルチプレクサ13は、入力されたPIDに応じて、1セグメント部分受信サービスを構成するストリーム情報、およびデータ放送情報を映像・音声復号部19に出力する。映像・音声復号部19は、デマルチプレクサ部13からのストリーム情報、データ放送情報に基づいて映像信号を映像出力部20に出力し、音声信号を音声出力部21に出力する。映像出力部20は、映像信号が示す映像を表示し、音声出力部21は、音声信号が示す音声を出力する。
その後もサービスの提示が継続されていて、ECM復号部15からの復号結果が復号の成功を表している場合(ステップS11−No、S12、S13−Yes)、現在、1セグメント部分受信サービスを提示しているため(ステップS16−No)、視聴制御部10は、ユーザ選択サービスを提示するように、放送サービス提示部33を制御する(ステップS17)。すなわち、視聴制御部10は、ユーザ選択サービスが1セグメント部分受信サービスではなく、かつ、ECM復号部15がECMを復号できる場合、1セグメント部分受信サービスからユーザ選択サービスへの提示に切り替える。
なお、ユーザ選択サービスが1セグメント部分受信サービスである場合(ステップS11−Yes)、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスを提示するように、放送サービス提示部33を制御する(ステップS18)。すなわち、視聴制御部10は、ステップS15と同じ処理を行なう。
以上の説明により、第1実施形態に係るデジタル放送受信機1では、1セグメント部分受信サービスの放送情報と、1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの放送情報と、前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報とを含む放送信号を受信する受信部31と、放送信号に含まれる放送情報に基づいて放送サービスを提示する放送サービス提示部33と、放送信号に含まれる1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報の復号を行なう復号部32と、ユーザにより選択された放送サービス(ユーザ選択サービス)が1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスであり、復号部32により1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報を復号できない場合、1セグメント部分受信サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する視聴制御部10と、を具備している。このように、第1実施形態に係るデジタル放送受信機1では、放送信号に含まれる暗号化情報を復号できない場合、1セグメント部分受信サービスへの提示に自動的に切り替える。この場合、ユーザは、代替のサービスを視聴することができる。また、1セグメント部分受信サービスにおいて、それ以外のサービスとのサイマル放送を行っている場合は、視聴したい番組と同一の番組を1セグメント部分受信サービスにより視聴することができる。したがって、第1実施形態に係るデジタル放送受信機1によれば、放送信号に含まれる暗号化情報を復号できない状況でも、その放送信号に含まれる番組をユーザが視聴することができる。
また、第1実施形態に係るデジタル放送受信機1では、復号部32は、ユーザ選択サービスが1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスであり、かつ1セグメント部分受信サービスが提示されているときに、放送信号に含まれる1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報の復号を行ない、視聴制御部10は、復号部32により1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報を復号できた場合、ユーザ選択サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する。このように、第1実施形態に係るデジタル放送受信機1では、ユーザ選択サービスから1セグメント部分受信サービスへの提示に切り替えた後に、放送信号に含まれる暗号化情報を復号できた場合、1セグメント部分受信サービスからユーザ選択サービスへの提示に切り替える。1セグメント放送の番組の画質・音質は、複数セグメント放送の番組の画質・音質に比べて劣るため、暗号化情報を復号できた場合は1セグメント放送から複数セグメント放送への切り替えが行われることが望ましい。したがって、第1実施形態に係るデジタル放送受信機1によれば、放送信号に含まれる暗号化情報を復号できない状況でも、その放送信号に含まれる番組をユーザが視聴することができる上に、復号の状況に応じた放送切り替えを行なうことができる。
[第2実施形態]
図7は、本発明の第2実施形態に係るデジタル放送受信機1の構成を示す概略ブロック図である。第2実施形態では第1実施形態からの変更点のみ説明する。
本発明の第2実施形態に係るデジタル放送受信機1は、さらに、リスト記憶部22を具備している。リスト記憶部22には、アクセス制御方式対応チャネルリスト23が記録される。
図8は、図7のアクセス制御方式対応チャネルリスト23に記録される情報の一例を示す図である。視聴制御部10は、チャンネルスキャンを行なって、複数の放送サービスの各々が割り当てられた物理チャネルを表す番号(物理チャネル番号)と、その放送サービスがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応していて、かつEMMが受信できて正常に復号できているか否かを表す受信機側アクセス制御方式対応情報とを対応付けるアクセス制御方式対応チャネルリスト23を生成する。視聴制御部10は、そのアクセス制御方式対応チャネルリスト23をリスト記憶部22に記録しておく。
ユーザが操作入力部11によりユーザ選択サービスを選択した場合、視聴制御部10は、アクセス制御方式対応チャネルリスト23を参照して、ユーザ選択サービスが送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応しているか否かを判断する。
視聴制御部10がアクセス制御方式対応チャネルリスト23を参照した結果、ユーザ選択サービスが送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応していて、さらに、復号結果が復号の成功を表している場合、視聴制御部10は、ユーザ選択サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する。
視聴制御部10がアクセス制御方式対応チャネルリスト23を参照した結果、ユーザ選択サービスが送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応していない場合、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する。
視聴制御部10がアクセス制御方式対応チャネルリスト23を参照した結果、ユーザ選択サービスが送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応しているが、復号結果が復号の失敗を表している場合、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する。
図9は、本発明の第2実施形態に係るデジタル放送受信機1の視聴制御部10の動作として、チャンネルスキャン処理を示すフローチャートである。視聴制御部10は、チャンネルスキャン処理を行なって、アクセス制御方式対応チャネルリスト23を生成しておく。
まず、視聴制御部10は、物理チャネル番号を初期値にする(ステップS21)。この場合、物理チャネル番号が終了値ではないため(ステップS22−No)、視聴制御部10は、その物理チャネル番号に割り当てられた放送サービスにより送信された放送信号を受信するための受信指示信号を受信部31のチューナ部12に出力する。また、視聴制御部10は、CATを特定し、そのPIDを指定するためのPID指定信号を放送サービス提示部33のデマルチプレクサ部13に出力する。
受信部31において、チューナ部12は、受信指示信号に応じて、アンテナより放送信号の受信を開始し、その放送信号からTSを抽出してデマルチプレクサ部13に出力する。デマルチプレクサ部13は、チューナ部12からTSを受け、そのTSにおけるTSパケットから、上記PID指定信号が指定するPIDが設定されたTSパケットを分離し、CATのセクション情報を抽出して、視聴制御部10に出力する(ステップS23)。
視聴制御部10は、デマルチプレクサ部13からのCATのセクション情報を待つ(ステップS24)。ここで、視聴制御部10が受信指示信号を出力してから一定時間内に視聴制御部10へのCATのセクション情報の入力を検知しなかった場合(ステップS24−No)、視聴制御部10は、CATを受信できなかったものとみなす。この場合、視聴制御部10は、現在の物理チャネル番号に割り当てられた放送サービスがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応していないことを表す“false”を受信機側アクセス制御方式対応情報とし、現在の物理チャネル番号に対応付けて受信機側アクセス制御方式対応情報“false”をアクセス制御方式対応チャネルリスト23に記録する(ステップS28)。
視聴制御部10は、受信指示信号を出力してから一定時間内にCATのセクション情報の入力を検知した場合(ステップS24−Yes)、CATを受信できたものとみなし、そのCATに含まれる1つまたは複数の限定受信方式記述子の各々のCA_system_IDフィールドに受信機側が対応するアクセス制御方式(例えばRMP方式)の識別値が記述されているかを判定する(ステップS25)。ここで、記述されているものがない場合(ステップS25−No)、視聴制御部10は、現在の物理チャネル番号に対応付けて受信機側アクセス制御方式対応情報“false”をアクセス制御方式対応チャネルリスト23に記録する(ステップS28)。
視聴制御部10は、CATに含まれる1つまたは複数の限定受信方式記述子の各々のCA_system_IDフィールドに受信機側が対応するアクセス制御方式の識別値が記述されている場合(ステップS25−Yes)、その限定受信方式記述子により、EMMセクションのPIDを特定し、そのPIDを指定するためのPID指定信号をデマルチプレクサ部13に出力する。その後、視聴制御部10は、EMM復号部14からのEMM受信通知信号を待つ(ステップS26)。ここで、視聴制御部10は、CATを受信してから所定時間内にEMM受信通知信号の入力を検知しなかった場合(ステップS26−No)、EMM受信通知信号を受信できなかったものとみなし、現在の物理チャネル番号に対応付けて受信機側アクセス制御方式対応情報“false”をアクセス制御方式対応チャネルリスト23に記録する(ステップS28)。
デマルチプレクサ部13は、TSパケットから、上記PID指定信号が指定するPIDが設定されたTSパケットを分離し、EMMを抽出して、EMMを復号部32のEMM復号部14に出力する。EMM復号部14は、デマルチプレクサ部13からのEMMの非暗号化領域43に記録されたデバイスIDと、デバイスID記憶部16に記録されているデバイスIDとを照合する。照合の結果、一致する場合、EMM復号部14は、EMM受信通知信号を視聴制御部10に出力する。視聴制御部10は、CATを受信してから所定時間内にEMM受信通知信号の入力を検知した場合(ステップS26−Yes)、EMM受信通知信号を受信できたものとみなす。この場合、視聴制御部10は、現在の物理チャネル番号がデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応していることを表す“true”を受信機側アクセス制御方式対応情報とし、現在の物理チャネル番号に対応付けて受信機側アクセス制御方式対応情報“true”をアクセス制御方式対応チャネルリスト23に記録する(ステップS27)。
ステップS27またはステップS28の後、視聴制御部10は、現在の物理チャネル番号に1を加算する(ステップS29)。このとき、物理チャネル番号が終了値ではない場合(ステップS22−No)、視聴制御部10は、ステップS23以降の処理を行なう。物理チャネル番号が終了値である場合(ステップS22−Yes)、チャンネルスキャン処理が終了する。
図10は、視聴制御部10の動作として、チャンネルスキャン処理の後に行われる、図5の視聴制御処理(S3)を示すフローチャートである。
ユーザがサービス選択信号により1セグメント部分受信サービス以外のサービスを選択している場合(ステップS11−No)、視聴制御部10は、アクセス制御方式対応チャネルリスト23を参照して、ユーザ選択サービスの送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応しているか否かを判断する(ステップS31)。
ここで、ユーザ選択サービスの送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応している場合(ステップS31−Yes)、視聴制御部10は、ECM復号部15からの復号結果を受け取り(ステップS12)、ステップS13以降の処理を行なう。すなわち、復号結果が復号の成功を表している場合(ステップS13−Yes)、視聴制御部10は、ユーザ選択サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する(ステップS16、S17)。復号結果が復号の失敗を表している場合(ステップS13−No)、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する(ステップS14、S15)。
一方、ユーザ選択サービスの送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応していない場合(ステップS31−No)、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する(ステップS18)。
以上の説明により、第2実施形態に係るデジタル放送受信機1では、視聴制御部10は、チャンネルスキャンを行なって、放送サービスが送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応しているか否かを表すアクセス制御方式対応チャネルリスト23を生成し、ユーザにより放送サービスが選択されたときにアクセス制御方式対応チャネルリスト23を参照する。ユーザにより選択された放送サービス(ユーザ選択サービス)が送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応していて、かつユーザ選択サービスが1セグメント部分受信サービス以外のサービスである場合、視聴制御部10は、復号部32による復号の結果に基づいて1セグメント部分受信サービスもしくはユーザ選択サービス(この場合は1セグメント部分受信サービス以外の放送サービス)を提示するように放送サービス提示部33を制御する。具体的には、ユーザ選択サービスが送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応していて、かつ、復号部32により暗号化情報を復号できた場合、視聴制御部10は、ユーザ選択サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する。ユーザ選択サービスがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応しているが、復号部32により暗号化情報を復号できない場合、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する。ユーザ選択サービスが送出される物理チャネルがデジタル放送受信機1のアクセス制御方式に対応していない場合、視聴制御部10は、1セグメント部分受信サービスを提示するように放送サービス提示部33を制御する。このように、第2実施形態に係るデジタル放送受信機1によれば、チャンネルスキャン時に物理チャネルにおける複数の放送サービスの視聴可否が明らかになるため、ユーザ選択サービスが選択された時点で、復号の状況に応じた放送切り替えを行なうことができる。
なお、本発明のデジタル放送受信機1は、上述の移動体端末に適用されるが、これに限定されない。近年では、1セグメント部分受信サービスとそれ以外のサービスとを電波の受信状況に応じて自動的に切り替える移動体端末が開発されている。本発明では、この移動体端末(電波の受信状況に応じた放送切り替え)をデジタル放送受信機1に適用してもよい。この場合、本発明のデジタル放送受信機1は、復号の状況、または、電波の受信状況に応じた放送切り替えを行なうことができる。ここで、電波の受信状況に応じた放送切り替えを、特許文献1に記載された技術に適用しても、復号の状況に応じた放送切り替えを行なうことができない。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
本実施形態に係るデジタル放送受信機1で動作するコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)は、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理的に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記憶媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上記した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記録装置も本発明に含まれる。また、上述した実施形態における送信局装置および受信局装置の一部、または全部を典型機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が実現した場合、該当技術による集積回路を用いることも可能である。
1 デジタル放送受信機
10 視聴制御部
11 操作入力部
12 チューナ部
13 デマルチプレクサ部
14 EMM復号部
15 ECM復号部
16 デバイスID記憶部
17 デバイス鍵記憶部
18 デスクランブラ
19 映像・音声復号部
20 映像出力部
21 音声出力部
22 リスト記憶部
23 アクセス制御方式対応チャネルリスト
24 Kw情報記憶部
31 受信部
32 復号部
33 放送サービス提示部
41 非暗号化領域
42 暗号化領域
43 非暗号化領域
44 暗号化領域

Claims (6)

  1. 1セグメント部分受信サービスの放送情報と、1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの放送情報と、前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報とを含む放送信号を受信する受信部と、
    前記放送信号に含まれる放送情報に基づいて放送サービスを提示する放送サービス提示部と、
    前記放送信号に含まれる前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報の復号を行なう復号部と、
    ユーザにより選択された放送サービスが前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスであり、前記復号部により前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報を復号できない場合、前記1セグメント部分受信サービスを提示するように前記放送サービス提示部を制御する視聴制御部と、
    を具備することを特徴とするデジタル放送受信機。
  2. 前記復号部は、前記ユーザにより選択された放送サービスが前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスであり、かつ前記1セグメント部分受信サービスが提示されているときに、前記放送信号に含まれる前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報の復号を行ない、
    前記視聴制御部は、前記復号部により前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報を復号できた場合、前記ユーザにより選択された放送サービスを提示するように前記放送サービス提示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信機。
  3. 前記視聴制御部は、前記ユーザにより選択された放送サービスが前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスである場合、所定の時間間隔で、所定の時間、前記ユーザにより選択された放送サービスの暗号化情報を受信するように前記受信部を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信機。
  4. 前記視聴制御部は、
    チャンネルスキャンを行なって、放送サービスが送出されるチャネルが前記デジタル放送受信機のアクセス制御方式に対応しているか否かを表すアクセス制御方式対応チャネルリストを生成し、
    前記ユーザにより放送サービスが選択されたときに前記アクセス制御方式対応チャネルリストを参照し、
    前記ユーザにより選択された放送サービスが送出されるチャネルが前記デジタル放送受信機のアクセス制御方式に対応していて、かつ前記ユーザにより選択された放送サービスが前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスである場合、前記復号部による復号の結果に基づいて前記ユーザにより選択された放送サービスまたは前記1セグメント部分受信サービスを提示するように前記放送サービス提示部を制御し、
    前記ユーザにより選択された放送サービスが前記デジタル放送受信機のアクセス制御方式に対応していない場合、前記1セグメント部分受信サービスを提示するように前記放送サービス提示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のデジタル放送受信機。
  5. 1セグメント部分受信サービスの放送情報と、1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの放送情報と、前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報とを含む放送信号を受信するステップと、
    前記放送信号に含まれる前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスの暗号化情報の復号を行なうステップと、
    ユーザにより選択された放送サービスが前記1セグメント部分受信サービス以外の放送サービスであり、その放送サービスの暗号化情報を復号できない場合、前記放送信号に含まれる放送情報に基づいて前記1セグメント部分受信サービスを提示するステップと、
    を具備することを特徴とするデジタル放送受信機を用いた放送サービス提示方法。
  6. 請求項5に記載の放送サービス提示方法の各ステップをデジタル放送受信機に実行させるためのプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020005307A (ja) * 2017-07-07 2020-01-09 東芝映像ソリューション株式会社 受信方法
JP2020014230A (ja) * 2017-07-07 2020-01-23 東芝映像ソリューション株式会社 送受信システム

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