JP2014044879A - 雌コネクタ及びカードエッジコネクタ - Google Patents

雌コネクタ及びカードエッジコネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2014044879A
JP2014044879A JP2012187026A JP2012187026A JP2014044879A JP 2014044879 A JP2014044879 A JP 2014044879A JP 2012187026 A JP2012187026 A JP 2012187026A JP 2012187026 A JP2012187026 A JP 2012187026A JP 2014044879 A JP2014044879 A JP 2014044879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
card edge
housing
female connector
card
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012187026A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nagamine
昭 長嶺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JST Mfg Co Ltd
Original Assignee
JST Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JST Mfg Co Ltd filed Critical JST Mfg Co Ltd
Priority to JP2012187026A priority Critical patent/JP2014044879A/ja
Publication of JP2014044879A publication Critical patent/JP2014044879A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

【課題】小型の雌コネクタ及びカードエッジコネクタを提供する。
【解決手段】
カードエッジ端子18が形成されたカードエッジ部17を有するカード部材15が接続されるハウジングを有する雌コネクタ23であり、ハウジングは、カードエッジ部17が配置される内側内部空間26を挟み対向して設けられた内側コンタクト収容部28が形成された内側ハウジング24と、内側ハウジング24が格納される格納部44を内部に有するカードエッジ部17が配置される外側内部空間40及び格納部44を挟み対向して設けられた外側コンタクト収容部42が形成された外側ハウジング37とで構成され、内側コンタクト収容部28にはカードエッジ端子17と接続される第1コンタクト55が収容され、外側コンタクト収容部42にはカードエッジ端子17と接続される導電性材料で形成された中継端子89が結合された第2コンタクト74が収容されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、基板にカードエッジ端子が形成されたカード部材と接続されるコンタクトにワイヤーが装着されたカード部材とワイヤーを接続させる雌コネクタ及びカードエッジコネクタに関する。詳しくは、本発明は、基板に形成されるカードエッジ端子を少なくとも2列に形成し、雌コネクタを構成するハウジングに形成されるコンタクトが収容されるコンタクト収容部を多段に形成することで、コンタクト数が多くなったり、コンタクトに太いワイヤーを装着したりしても、小型化が実現できる雌コネクタ及びカードエッジコネクタに関する。
電子回路等がプリントされた基板を電子機器等に接続する場合、基板とコネクタとを直接接続させるために、基板の端部に端子が形成されたカードエッジ基板等が知られており、このカードエッジ基板等と相手方となる雌コネクタとを組み合わせたカードエッジコネクタ等も知られている。
例えば、下記特許文献1にはカードエッジコネクタ型の電気コネクタの発明が開示されている。下記特許文献1の電気コネクタでは、回路基板とともに用いられ、先端に沿って配設された接地コンタクト部材と、この接地コンタクト部材近傍に配設され、垂直方向及び水平方向に離隔された信号トレースとを備え、内方向に延びたカード受容キャビティに沿う横方向に間隔をおいた複数のコンタクト位置をもつハウジングと、一対の対向信号コンタクト部材及びコネクタの各コンタクト位置の対向コンタクト部材間に配設された個別接地コンタクト部材とを備え、信号コンタクト部材は、その間に挿入されたカードの対向主表面上のそれぞれの対向トレースを接続するためのキャビティ内に延びる片持ち梁ビームの自由端の隆起部上に規定され、その間へのカード挿入により外方向に撓められるコンタクト部を有している。
このような構成とすることで、下記特許文献1に開示された電気コネクタは、カードの充分な挿入に応答して、コンタクト部は、回路基板上のそれぞれの信号コンタクト部と接触するようになり、各信号接続と関連する接地接続を信号コンタクト対の各位置で確実にするとともに、子カードの駆動されている電子システムへの挿入及び抜去を可能となるとされている。
一方、現在このようなカードエッジコネクタは、パーソナルコンピュータやOA機器等の電子機器のみでなく、自動車や自動二輪を初めとする車両等に搭載されている。このような車両等に搭載されたカードエッジコネクタでは、基板と電線(ワイヤーともいう)を接続させるために用いられているものもある。
例えば、下記特許文献2には自動車等の車両に搭載され、複数本の電線を介して外部回路に接続されることが可能な電子回路ユニットの発明が開示されている。下記特許文献2に開示された電子回路ユニットでは、縁部を有してその表面に複数の接続用導体が設けられる回路基板と、この回路基板を収容するケースと、前記回路基板の各接続用導体に電線を接続するためのコネクタとを備え、前記コネクタは、前記各電線の端末に接続され、かつ、前記回路基板の前記接続用導体にそれぞれ接触することにより当該導体と導通可能な複数の端子と、前記各接続用導体に前記各端子が同時に接触可能となる配列でこれらの端子を保持するハウジングとを備えている。
このような構成とすることで、下記特許文献2に開示された電子回路ユニットによれば、従来のように端子側ハウジングと基板側ハウジングとを併用する必要がなく、コネクタの各端子と回路基板の接続用導体との接触がケースを利用した簡素な構造で保証され、高い信頼性をもって回路基板と電線との電気的接続を行うことができるとされている。
特許第2709364号公報 特開2011−210457号公報
カードエッジコネクタが自動車等で用いられる場合、カードエッジコネクタには、例えばエンジン制御のために電源からの大きな電力を送電するためのパワー端子が設けられる。このパワー端子にはある程度太い電線が接続されるため、上記引用文献2に開示された電子回路ユニットのように基板のパターンにあわせて横一列にすると、電線の横ピッチを詰めることが困難となりカードエッジコネクタ自体が大きくなってしまい、実用性が乏しくなるという課題がある。
また、上記特許文献1に開示された電気コネクタでは、基板の端子パターンを2列にし、この基板の端子パターンに電線が接続されるような構成とされている。なお、上記特許文献1に開示された電気コネクタは、電子機器等において基板と基板を接続するためのものである。このような電子機器に用いられる電気コネクタの一方に電線を接続するようなことは、一般的に電子機器で使用される電線は細いため、コネクターの端子パターンを横一列に配置したとしても、電気コネクタはそれほど大きくならずに済む。
しかし、自動車等に使用される電線は、コンピュータ等に使用される電線に比べ太いため、上記特許文献1に開示された電気コネクタにおける接続部が接続されるバックプレーン(親基板)を自動車等に使用される電線とみなしても、上記特許文献1に開示された電気コネクタの構成をそのまま適用することは困難である。
本発明は、このような従来技術が抱える課題を解決するためになされたもので、基板と接続されるコンタクトが収容された雌コネクタにおいて、コンタクトが収容される雌コネクタのハウジングを多段とし、基板と直接接続できない位置に収容されたコンタクトには、基板と接続させる中継端子を設けることで、コンタクトに太いワイヤーが装着されたとしても雌コネクタの幅が大きくなるのを抑制し小型化を図れる雌コネクタ及びカードエッジコネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様の雌コネクタは、少なくとも一箇所にスリットが設けられた基板の少なくとも一方の面に、複数のカードエッジ端子が少なくとも2列に形成されたカードエッジ部を有するカード部材が接続されるハウジングを有する雌コネクタであって、前記ハウジングは、内側ハウジングと、前記内側ハウジングが格納される格納部を内部に有する外側ハウジングとで構成され、前記内側ハウジングは、一方に前記カードエッジ部が挿入される内側平開口部と、他方に前記ワイヤーが挿通される内側挿通口とを有し、内部に前記内側平開口部と連通し前記カードエッジ部が配置される部分となる内側内部空間と、前記内側内部空間を挟み対向して設けられた前記内側コンタクト収容部が前記内側挿通口と連通して形成され、前記外側ハウジングは、一方に前記カードエッジ部が挿入される外側平開口部が前記内側平開口部と対応するように設けられ、他方に前記ワイヤーが挿通される外側挿通口が前記格納部の外側に設けられ、内部に前記外側平開口部と連通し前記カードエッジ部が配置される部分となる外側内部空間が前記内側内部空間と連通するように設けられ、前記外側内部空間及び前記格納部を挟み対向して設けられた前記外側コンタクト収容部が前記外側挿通口と連通して形成され、前記内側コンタクト収容部には前記カードエッジ端子と接続される第1コンタクトが収容され、前記外側コンタクト収容部には第2コンタクトが収容され、前記第2コンタクトには、前記カードエッジ端子と接続される導電性材料で形成された中継端子が結合されていることを特徴とする。
また、第2の態様の雌コネクタは、第1の態様の雌コネクタにおいて、前記内側ハウジングには、前記内側平開口部から前記内側内部空間に亘り、前記内側平開口部及び前記内側内部空間の上側と下側を繋ぐように少なくとも1つの内側リブが形成され、前記外側ハウジングには、前記外側平開口部から前記外側内部空間に亘り、前記外側平開口部及び前記外側内部空間の上側と下側を繋ぐように少なくとも1つの外側リブが形成され、前記内側ハウジングが前記外側ハウジングの前記格納部に格納されたとき、前記内側リブと前記外側リブは、互いに対応する位置となることを特徴とする。
また、第3の態様の雌コネクタは、第1又は2の態様の雌コネクタにおいて、前記外側ハウジングには、前記第2コンタクトが収容された前記外側コンタクト収容部及び前記外側挿通口が少なくとも一段ずつ設けられ、前記第2コンタクトには、前記中継端子が結合されていることを特徴とする。
また、第4の態様の雌コネクタは、第3の態様の雌コネクタにおいて、前記中継端子は、前記外側平開口部から離間するにつれ長尺となることを特徴とする。
また、第5の態様の雌コネクタは、第1の態様の雌コネクタにおいて、前記中継端子は、前記カード部材と接続されるときに、前記カードエッジ部の挿入に伴い弾性変形され、前記カードエッジ端子に押圧されることを特徴とする。
また、第6の態様の雌コネクタは、第1の態様の雌コネクタにおいて、前記第1コンタクトは、一方に前記カードエッジ端子と接続される第1接続部と、他方に前記ワイヤーが装着される第1ワイヤー装着部とが一体に形成されており、前記第1接続部は、前記内側ハウジングに装着されたとき前記内側平開口部側に形成される第1前側開口と、前記第1ワイヤー装着部側に形成される第1後側開口と、前記カードエッジ端子と接触される第1接触部と、を有する中空の筒状体で形成され、前記内側コンタクト収容部は、収容された前記第1コンタクトの両側面側に形成される側壁部及び前記第1前側開口側に形成される端壁部で覆われており、前記第1コンタクトは少なくとも前記第1接触部が設けられる部分が開放され、前記内側ハウジングに形成された前記端壁部は、前記内側ハウジングの前記内側平開口部を挟んだ一方側及び他方側でそれぞれ一体に繋がって形成されており、前記端壁部の前記第1コンタクトと対向する側には、前記第1接続部の前記第1前側開口に嵌入される突起部が形成されていることを特徴とする。
また、第7の態様の雌コネクタは、第6の態様の雌コネクタにおいて、前記第1接続部は、前記第1ワイヤー装着部が開放された側を上側としたとき、所定面積を有する矩形状の第1底面と、前記第1底面の軸線方向と平行の両端辺から直角に屈曲されて形成された一方の第1側面及び他方の第1側面と、前記一方の第1側面の前記第1底面と反対側の端辺から直角に屈曲されて形成された第1上面と、前記他方の第1側面の前記第1底面と反対側の端辺の前記第1後側開口側の一部から直角に屈曲されて形成された前記第1上面の下側に配置される第1接触片とを有する中空の直方体状で構成され、前記他方の第1側面の前記第1接触片が延設された延設部以外の部分には、前記第1上面側が切欠かれた切欠き部が形成され、前記切欠き部は、前記第1上面の前記他方の第1側面側の端辺から直角に屈曲されて形成された前記切欠き部と対応する大きさで形成された短側面により塞がれており、前記第1接触片は、湾曲した板状体で形成されており、一方には前記カードエッジ端子と接触される前記第1接触部が形成され、他方は前記他方の第1側面の前記延設部と繋がれており、前記第1上面に形成された開孔から前記第1接触部が突出するように設けられ、前記カード部材の脱着により前記第1接触部が押動され、前記延設部を基準に上下に弾性変形することを特徴とする。
また、第8の態様の雌コネクタは、第7の態様の雌コネクタにおいて、前記第1コンタクトの前記第1底面には開口された第1係止孔が形成され、前記内側コンタクト収容部には、前記第1コンタクトが収容されたときに前記第1コンタクトの前記第1底面が配置される側に、前記第1係止孔と係止される内側係止突起が形成され、前記第1コンタクトが前記内側コンタクト収容部に収容されたとき、前記第1係止孔と前記内側係止突起が係止されることを特徴とする。
また、第9の態様の雌コネクタは、第7又は8の態様の雌コネクタにおいて、前記第1コンタクトの前記一方の第1側面又は前記他方の第1側面には、前記第1接触片が押し下げられたとき当接して可動範囲が規制される規制部が形成されていることを特徴とする。
また、第10の態様の雌コネクタは、第1又は3の態様の雌コネクタにおいて、前記第2コンタクトは、一方に前記中継端子が挿入され結合される結合部と、他方に前記ワイヤーが装着される第2ワイヤー装着部とが一体に形成されており、前記結合部は、前記外側ハウジングに装着されたとき前記第2平開口部側に形成される第2前側開口と、前記第2ワイヤー装着部側に形成される第2後側開口とを有する中空の筒状体で形成され、前記結合部の内側には、前記中継端子が結合されたとき前記中継端子の一部と接触される第2接触部が設けられていることを特徴とする。
また、第11の態様の雌コネクタは、第10の態様の雌コネクタにおいて、前記結合部は、前記第2ワイヤー装着部が開放された側を上側としたとき、所定面積を有する矩形状の第2底面と、前記第2底面の軸線方向と平行の両端辺から直角に屈曲されて形成された一方の第2側面及び他方の第2側面と、前記一方の第2側面の前記第2底面と反対側の端辺から直角に屈曲されて形成された第2上面と、前記他方の第2側面の前記第2底面と反対側の端辺の前記第2後側開口側の一部から直角に屈曲されて形成された前記第2上面の下側に配置される第2接触片とを有する中空の直方体状とで構成され、前記第2接触片は、湾曲した板状体で形成されており、一方には前記中継端子と接触される前記第2接触部が形成されていることを特徴とする。
また、第12の態様の雌コネクタは、第11の態様の雌コネクタにおいて、前記第2コンタクトの前記第2底面には、開口された第2係止孔と、前記第2係止孔の前記第2前側開口側に突出した突出部とが形成され、前記外側コンタクト収容部には、前記第2コンタクトが収容されたときに前記第2コンタクトの前記第2底面が配置される側に、前記第2係止孔に係止される外側係止突起が形成され、前記第2コンタクトが前記外側コンタクト収容部に収容されたとき、前記突出部と前記外側係止突起の先端とが当接され、且つ、前記第2係止孔と前記外側係止突起が係止されることを特徴とする請求項に記載の雌コネクタ。
また、第13の態様の雌コネクタは、第10〜12のいずれかの態様の雌コネクタにおいて、前記中継端子は、屈曲された板状体で形成された中継端子本体と、前記中継端子本体の一方側に形成された前記カードエッジ端子と接続される第2接続部と、前記中継端子本体の他方側に形成された前記結合部の前記第2前側開口から挿入されて、前記第2コンタクトの前記結合部内で結合され、且つ、前記結合部内の前記第2接触部と接触される結合片と、を有することを特徴とする。
また、第14の態様の雌コネクタは、第13の態様の雌コネクタにおいて、前記外側ハウジングの前記外側平開口部側には、前記中継端子の屈曲した一部分と対応した形状で形成された中継端子配設部が形成されていることを特徴とする。
また、第15の態様の雌コネクタは、第13又は14の態様の雌コネクタにおいて、前記外側ハウジングの前記中継端子配設部には、前記中継端子が挿入される方向に対して横方向に嵌合溝が形成されており、前記中継端子本体には、前記中継端子配設部に形成された前記嵌合溝に嵌合される嵌合突起が形成されていることを特徴とする。
また、第16の態様の雌コネクタは、第1の態様の雌コネクタにおいて、前記内側ハウジング及び前記外側ハウジングは、リテーナにより一体化されていることを特徴とする。
また、第17の態様の雌コネクタは、第16の態様の雌コネクタにおいて、前記第1コンタクトには、前記リテーナの一部により固定される第1固定部を有し、前記第2コンタクトには、前記リテーナの他の一部により固定される第2固定部を有し、前記リテーナにより前記内側ハウジング及び前記外側ハウジングが一体化されたとき、前記第1固定部及び前記第2固定部が前記リテーナにより固定されることを特徴とする。
また、第18の態様の雌コネクタは、第1、3又は13の態様の雌コネクタにおいて、前記第2コンタクトに結合された一方側及び他方側の少なくとも一対の前記中継端子は、ショート状態になるように互いに接触されており、前記カード部材が接続されたとき、前記カードエッジ端子が前記中継端子の間に嵌入されることで前記中継端子のショート状態が解除されることを特徴とする。
第19の態様のカードエッジコネクタは、前記請求項第1〜18のいずれかの態様の雌コネクタと、前記雌コネクタと接続される前記カード部材と、を有することを特徴とする。
また、第20の態様のカードエッジコネクタは、第19の態様のカードエッジコネクタにおいて、前記カード部材は、少なくとも前記カードエッジ端子を除く部分が樹脂材料でモールドされた樹脂成形部が形成されていることを特徴とする。
また、第21の態様のカードエッジコネクタは、第19又は20の態様のカードエッジコネクタにおいて、前記カード部材には、少なくとも前記カード部材が覆われる大きさで形成された筒状のユニットカバーが着脱自在に装着されており、前記外側ハウジングは、前記ユニットカバーが前記カード部材と共に前記雌コネクタに装着されたとき、接続された状態の前記ユニットカバーの外側が覆われる外装部が前記外側ハウジングと一体に形成されており、前記外側ハウジングと前記外装部との間には、前記ユニットカバーの端部側が嵌入される嵌入部が形成されており、前記カード部材が前記雌コネクタに装着されたとき、前記ユニットカバーの端部が前記外側ハウジングの前記嵌入部に嵌入されることを特徴とする。
また、第22の態様のカードエッジコネクタは、第21の態様のカードエッジコネクタにおいて、前記外側ハウジングの前記嵌入部にはシール部材が装着されており、前記嵌入部に前記ユニットカバーが嵌入されたとき、前記シール部材と前記ユニットカバーが密接されることを特徴とする。
また、第23の態様のカードエッジコネクタは、第20又は21の態様のカードエッジコネクタにおいて、前記樹脂成形部の側面には所定長さのガイド突起が形成され、前記ユニットカバーには、前記カード部材の前記ガイド突起が案内され、所定の位置で位置決めされるガイド溝が形成されていることを特徴とする。
また、第24の態様のカードエッジコネクタは、第20、21又は23の態様のカードエッジコネクタにおいて、前記樹脂成形部の上面及び下面の少なくとも一方には、突出したロック部が形成され、前記ユニットカバーには、前記ロック部が係合される係合部が形成されていることを特徴とする。
また、第25の態様のカードエッジコネクタは、第19〜24のいずれかの態様のカードエッジコネクタにおいて、前記カード部材は、前記基板の対向する一方及び他方の端部に少なくとも2列の前記カードエッジ端子が設けられた前記カードエッジ部を有しており、前記雌コネクタが、前記カード部材の前記一方及び他方のカードエッジ端子にそれぞれ接続されることを特徴とする。
また、第26の態様のカードエッジコネクタは、第25の態様のカードエッジコネクタにおいて、前記ユニットカバーは、一方及び他方の端部が一対の前記雌コネクタの前記外側ハウジングの前記嵌入部にそれぞれ嵌入されることを特徴とする。
第1の態様の雌コネクタによれば、コンタクトが多段に設けられているため、従来の横一列にコンタクト収容部が形成されたものより幅の狭い小型の雌コネクタを提供することができる。また、第1の態様の雌コネクタによれば、コンタクトに装着されるワイヤーが、自動車等に設けられる電源用の太いワイヤーが装着されても、コンタクト収容部が多段に形成されているので、幅が大きくなることを抑制でき小形の雌コネクタを提供することができる。さらに、第1の態様の雌コネクタに接続されるカード部材のカードエッジ端子を少なくとも2列に形成することで、カード部材を構成する基板も小型化でき、この小型のカード部材に対応する雌コネクタを提供することができる。なお、外側ハウジングに設けられた第2コンタクトは接続されるカード部材との距離が離れて配置されるが、第2コンタクトに中継端子が結合されることで、基板の奥側に設けられたカードエッジ端子に対しても接続させることができるようになる。さらにまた、ハウジングを内側コンタクト収容部が形成される内側ハウジングと、この内側ハウジングの外側に設けられる外側ハウジングとで構成することで、コンタクトが多段に設けられるような構成のハウジングでも容易に形成することができ、各ハウジングの設計の幅を広げることができるようになり、様々なカード部材に適用できる汎用性の高い雌コネクタを提供することができるようになる。なお、隣接する内側コンタクト収容部と外側コンタクト収容部を互い違いとなるように形成することで、コンタクト収容部に収容される各コネクタも隣接するコンタクト同士が互い違いとなり、コンタクトを効率よく収容することができより雌コネクタの小型化を図ることができる。
また、第2の態様の雌コネクタによれば、内側ハウジングの内側平開口部及び内側内部空間に形成された内側リブと、外側ハウジングの外側平開口部及び外側内部空間に形成された外側リブとにより、これらが外側方向に広がるのを抑制することができる。さらに、内側リブ及び外側リブを複数個設けるようにすることで、幅の広い雌コネクタに対応することができるようになる。なお、これらのリブはカード部材の基板に設けられたスリットが嵌合される部分となる。
また、第3の態様の雌コネクタによれば、カードエッジ端子が複数列に形成された基板と接続させる場合でも、外側ハウジングに装着される第2コンタクトを多段に形成し、第2コンタクトに中継端子を結合させることで、複数列に形成されたカードエッジ端子に接続させることができる。また、外側ハウジングの形状を変更することで、様々な態様のカードエッジ端子が形成された基板を有するカード部材と接続することができるようになる。
また、第4の態様の雌コネクタによれば、中継端子がカードエッジ端子との距離が離れるにつれて長尺となることで、複数の段に中継端子が設けられても互に接することなく配置させることができるようになる。さらに、第4の態様の雌コネクタによれば、中継端子を長尺とすることで、カード部材の端部から離れた位置に形成されたカードエッジ端子との接続が可能となり、様々な態様のカード部材に適用することができるようになる。
また、第5の態様の雌コネクタによれば、中継端子が弾性変形するように形成されるため、この弾性変形により得られる弾性力により高い接圧が得られ中継端子をカードエッジ端子に確実な接続を行うことができるようになる。
また、第6の態様の雌コネクタによれば、内側コンタクト収容部に収容された第1コンタクトは、内側ハウジングと一体に形成された側壁部及び端壁部により囲まれ、また、端壁部は幅方向に並んで形成されたものが一体に形成され強固に形成されている。さらに、この端壁部に形成された突起部が、第1コンタクトに形成された第1前側開口に嵌入されることにより、第1コンタクトを内側ハウジングに強固に固定させることができ、カード部材と接続されたときに接圧が逃げることを抑制することができる。
また、第7の態様の雌コネクタによれば、一枚の板状体を屈曲させることで第1コンタクトの第1接触部を有する第1接続部を一体に形成することにより、第1コンタクトを効率よく形成することができる。また、板体が屈曲されて形成された第1コンタクトの直方体の端部を側面で合わせるようにすることで、端部が角部分であわされるものより直方体を強固に形成することができる。さらに、第7の態様の雌コネクタによれば、端部が角部にないため組み立てる際に各部品に引っ掛かり難くなり、組み立てやすくなる。また、弾性変形する第1接触片に第1接触部を形成することで、第1接触部の変位を大きくすることができ、厚みの公差が大きい基板のカードエッジ部でも確実に接触させることができるようになる。
また、第8の態様の雌コネクタによれば、内側コンタクト収容部に第1コンタクトを確実に収容させることができ、さらに、内側コンタクト収容部から第1コンタクトが抜けるのを抑制することができる。
また、第9の態様の雌コネクタによれば、第1コンタクトに外力が加わっても第1接触部が変形するのを一定の範囲にとどめることができるので、接触片が過度にたわみことを抑制し接圧が弱まることを抑制することができる。
また、第10及び第11の態様の雌コネクタによれば、一枚の板状体を屈曲させることで第2コンタクトの結合部と第2ワイヤー装着部を一体に形成し、さらに、中継端子が結合される結合部の内側に中継端子の一部が接触される第2接触部を形成することで、第2コンタクトを効率よく形成することができる。
また、第12の態様の雌コネクタによれば、外側コンタクト収容部に第2コンタクトを確実に収容させることができ、さらに、外側コンタクト収容部から第2コンタクトが抜けるのを抑制することができる。
また、第13の態様の雌コネクタによれば、中継端子を一体の細長い平板状体を屈曲させて形成することで、中継端子が弾性力を有するようになり、カードエッジ端子と確実に接続することができると共に、高い接圧を得ることができる。
また、第14の態様の雌コネクタによれば、中継端子を外側ハウジングに効率よく配設させることができ、また、中継端子が移動することを抑制でき、確実にカードエッジ端子と接続させることができる。
また、第15の態様の雌コネクタによれば、中継端子を外側ハウジングに位置決め固定させることできるので、中継端子が移動することをより確実に抑制することができる。
また、第16の態様の雌コネクタによれば、リテーナが組み込まれることにより内側ハウジングと外側ハウジングとが一体に保持され、且つ位置決めを行うことができる。
また、第17の態様の雌コネクタによれば、内側ハウジングと外側ハウジングに装着されるリテーナにより、各コンタクト収容部に収容された第1コンタクト及び第2コンタクトも固定させることにより、第1及び第2コンタクトを位置決め固定させることができ、また、第1及び第2コンタクトの不完全な状態での装着を抑制することができる。
また、第18の態様の雌コネクタによれば、上側と下側の中継端子が接触させショート状態とすることで、カード部材が接続されたとき中継端子のショート状態が解除させるようにできるので、例えば自動車等に設けられたエアバッグ装置等に適用される雌コネクタに適用することができるようになる。
第19の態様のカードエッジコネクタによれば、上記第1〜第17の態様の雌コネクタの効果を奏する雌コネクタを備えたカードエッジコネクタを得ることができる。
また、第20の態様のカードエッジコネクタによれば、カード部材の少なくともカードエッジ端子以外の部分である基板に形成された回路配線や電子部品が樹脂材料によりモールドされているので、カード部材の防水及び防塵の効果を得ることができ、また、衝撃に対しても高い強度を得ることができる。
また、第21の態様のカードエッジコネクタによれば、カード部材に装着されたユニットカバーが雌コネクタの外側ハウジングと外装部との間に形成された嵌入部に嵌入されることで、カード部材はユニットカバーで覆われた状態で雌コネクタに接続されることになり、カードエッジコネクタとしても防水及び防塵の効果を得ることができ、また、衝撃にも強くなる。
また、第22の態様のカードエッジコネクタによれば、ユニットカバーと外側ハウジングとの間にシール部材が装着されるので、より高い防水及び防塵効果を得ることができるようになる。
また、第23の態様のカードエッジコネクタによれば、ユニットカバーに形成されたガイド溝がカード部材に形成されるガイド突起を案内することにより確実に接続が行えるようになる。
また、第24の態様のカードエッジコネクタによれば、ユニットカバーに形成された係合部とカード部材に形成されたロック部とが結合することで、ユニットカバーからカード部材が抜けるのを抑制することができる。
また、第25の態様のカードエッジコネクタによれば、カード部材には対向する両端にカードエッジ端子が形成されたカードエッジ部が設けられており、この両端のカードエッジ部にそれぞれ雌コネクタが接続されているので、基板の両端にカードエッジ端子が形成されたカード部材に対しても上記第19〜第24の態様の効果を奏するカードエッジコネクタを得ることができるようになる。
また、第26の態様のカードエッジコネクタによれば、カード部材の両端にそれぞれ雌コネクタが接続されたときにも、カード部材はユニットカバーに覆われるので、防水及び防塵に優れ、さらに、衝撃に対しても強いカードエッジコネクタを得ることができる。
図1Aは実施形態1のカードエッジコネクタの斜視図であり、図1Bは分解図である。 一方の雌コネクタ及びユニットケース並びにカード部材の分解斜視図である。 図3Aはユニットケースの正面図であり、図3Bは背面図であり、図3Cは図3AのIIIC−IIIC線での断面図である。 カード部材の斜視図である。 図5Aは雌コネクタの正面図であり、図5Bは背面図である。 図5AのVI−VI線での断面図である。 図5AのVII−VII線での断面図である。 内側ハウジングの斜視図である。 図9Aは図8のIX−IX線での断面図であり、図9Bは第1コンタクトを装着した状態での図9Aに対応する断面図である。 図10Aは外側ハウジングの斜視図であり、図10Bは正面図であり、図10Cは背面図である。 図11Aは図10AのXIA−XIA線での断面図であり、図11Bは第2コンタクトを装着した状態での図11Aに対応する断面図である。 図11Bに対応する一部拡大した断面斜視図である。 第1コンタクトの斜視図である。 図14Aは第1コンタクトの正面図であり、図14Bは図14AのXIVB−XIVB線での断面図である。 第2コンタクトの斜視図である。 図16Aは第2コンタクトの正面図であり、図16Bは図16AのXVIB−XVIB線での断面図である。 図17Aは中継端子の斜視図であり、図17Bは一方から見た側面図である。 図18Aはカード部材が装着されたユニットケースの正面図であり、図18Bは背面図であり、図18Cは図18AのXVIIIC−XVIIIC線での断面図である。 図6に対応する一部拡大した断面斜視図である。 雌コネクタとカード部材及びユニットケースの接続を説明する図6に対応する図であって、図20Aは接続前を示す断面図であり、図20Bは接続状態を示す断面図であり、図20Cは図20BのXXC部の拡大断面図である。 雌コネクタとカード部材及びユニットケースの接続を説明する図7に対応する図であって、図21Aは接続前を示す断面図であり、図21Bは接続状態を示す断面図であり、図21Cは図21BのXXIC部の拡大断面図である。 図22Aは実施形態2の雌コネクタの図7に対応する断面図であり、図22Bは図22AのXXIIB部の拡大断面図である。 図23Aは実施形態2の雌コネクタとカード部材の接続を説明する断面図であり、図23Bは接続状態を示した断面図である。 図24Aは変形例1のカードエッジコネクタを示す斜視図であり、図24Bは変形例1のカードエッジコネクタに装着されるカード部材を示す斜視図である。 図25Aは変形例2の雌コネクタを示す図7に対応する断面図であり、図25Bは変形例3を示す図7に対応する断面図である。 変形例4の雌コネクタを示す図5Bに対応する一部拡大背面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための雌コネクタ及びカードエッジコネクタを例示するものであって、本発明をこれに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
[実施形態1]
図1〜図21を参照して、実施形態1にかかるカードエッジコネクタ10について説明する。実施形態1のカードエッジコネクタ10は、図1及び図2に示すように、カード部材15と、内部にこのカード部材15が装着されたユニットケース11(図18参照)と、カード部材15及びユニットケース11が接続される一対の雌コネクタ23とで構成されている。
まず、図1〜図4を参照して実施形態1のカードエッジコネクタ10のユニットケース11及びこのユニットケース11に装着されたカード部材15について説明する。ユニットケース11は、図1及び図3に示すように両端に開口11a、11bを有し、矩形状のケース上面11c及びケース底面11dと両ケース側面11e、11fを有し角部が曲面で構成された低背の筒状体で形成され、一方の開口11aからカード部材15が出し入れされるようになっている。
そして、ユニットケース11のケース上面11c及びケース底面11dの内側にはカード部材15が装着されたとき、内部でカード部材15を支持する台状の支持部12が形成されている。さらに、ユニットケース11のケース上面11c又はケース底面11dの少なくとも一方には挿入されたカード部材15と係合するための突起状の係合部13が形成され、この係合部13にはカード部材15が挿入される側にテーパー13aが形成されている。
また、ユニットケース11の両ケース側面11e、11fの内側にはカード部材15が案内され、ユニットケース11内の所定の位置で位置決めされるガイド溝14が形成されている。このガイド溝14は、ユニットケース11のカード部材15が挿入される側が開かれ、他方側が閉塞された「コ字状」に形成されている。
次に、図2及び図4を参照してカード部材15について説明する。カード部材15は、回路配線等がプリント(図示省略)され、一方及び他方の端部に雌コネクタ23に備えられたコンタクトと接続される複数のカードエッジ端子18が形成されたカードエッジ部17を有する基板16と、この基板16のカードエッジ部17が突出するように合成樹脂材料で一体にモールド成形された樹脂成形部19とで構成されている。
基板16は、表面ないし裏面にプリントされた回路や集積回路等が搭載されたものであり、一方及び他方の両端部に雌コネクタ23に設けられた複数のコンタクトと接触されて電気的に接続される複数のカードエッジ端子18が形成されたカードエッジ部17をそれぞれ有している。一方及び他方のカードエッジ端子18は、基板16に形成された回路配線等と導通される導電性材料で形成され、前後2列に亘り所定の間隔で配設されており、前列と後列とでそれぞれ互い違いとなるようにされている。
また、それぞれのカードエッジ部17には2箇所にスリット17aが形成されている。このスリット17aは、雌コネクタ23との接続の際に雌コネクタ23のハウジングに形成された各内側リブ36及び外側リブ49(図8、図10及び図19参照)に嵌り込む部分となり、位置決めやカード部材15が反対に取り付けることを防止する等に使用される部分となる。なお、実施形態1のカードエッジ端子は、それぞれ2列に形成された場合を説明するが、これに限らず3列以上でもよい。さらに、それぞれのカードエッジ部に形成されるスリットは2箇所に限らず一箇所でもよく、また、3箇所以上でもよい。
樹脂成形部19は、基板16が内包されるように形成された低背の直方体で形成されている。樹脂成形部19の樹脂上面19aの略中央部には、上述したユニットケース11と係合される突出されたロック部20が形成されている。さらに、樹脂成形部19の両樹脂側面19b、19cには、ユニットケース11に装着されるときの案内や位置決めに用いられるガイド突起21が形成されている。
また、樹脂成形部19から突出したカードエッジ部17の基板16の端面には、樹脂成形部19と一体にモールド成形により形成された保護部22が設けられている。この保護部22にカードエッジ部17側の基板16の端部が覆われていることにより、カード部材15を雌コネクタ23に接続させるときに基板16の端部がコンタクト等と接触しても基板16が損傷することを抑制することができる。また、カード部材15が樹脂材料によりモールドされることで、カード部材15の防水及び防塵の効果を得ることができ、また、衝撃に対しても高い強度を得ることができる。
次に、実施形態1の雌コネクタ23について説明する。実施形態1のカードエッジコネクタ10では図1に示すように一対の雌コネクタ23を有しているが、これらは同様の構成を有しているので、片方の雌コネクタ23を代表して説明する。
まず、雌コネクタ23は図2及び図5〜図7に示すように、一方にカード部材15及びユニットケース11が挿入される開口部51が設けられた外側ハウジング37と、この外側ハウジング37の内部に格納される内側ハウジング24とを有している。そして、この内側ハウジング24及び外側ハウジング37にはそれぞれ第1コンタクト55及び第2コンタクト74が収容されている。
このとき、第1コンタクト55は内側ハウジング24に形成された内側コンタクト収容部28に収容され、第2コンタクト74は外側ハウジング37に形成された外側コンタクト収容部42に収容されている。これらの第1コンタクト55及び第2コンタクト74は中央のカード部材15が、接続される部分を対称として上側及び下側にそれぞれ2段ずつ合わせて4段のコンタクトが設けられる構成とされている。
すなわち、内側ハウジング24の上下に一段ずつと外側ハウジング37の上下に一段ずつ設けられ、各段のコンタクト55、74が各ハウジング24,37の幅方向に一列に並んで設けられている。このとき、内側ハウジング24に設けられた第1コンタクト55と外側ハウジング37に設けられた第2コンタクト74とは互い違いとなるように形成されている。
なお、外側ハウジング37に設けられた第2コンタクト74はカード部材15との距離が離れて配置されるが、第2コンタクト74にはカードエッジ端子18と接続される中継端子89が結合されている。なお、内側ハウジング24及び外側ハウジング37はリテーナ99が装着されることにより一体となるよう構成されている。また、開口部51とは反対側には外部の機器と接続される複数のワイヤー100が設けられ、このワイヤー100は第1コンタクト55及び第2コンタクト74に装着されている。
さらに、外側ハウジング37の開口部51とは反対側には、ワイヤー100が挿通される複数の開孔97aが形成されたワイヤーカバー97が設けられている。さらにまた、外側ハウジングのワイヤーカバー97が設けられた側には、ワイヤーカバー97の複数の開孔97aから水滴等の侵入を抑制するワイヤーシール96が設けられている。また、外側ハウジング37にはユニットケース11と接続される部分に環状の弾性部材で形成されたシール部材98が設けられている。以下、各構成について説明する。
まず、図6、図8及び図9を参照して内側ハウジング24について説明する。内側ハウジング24は、カード部材15のカードエッジ部17が挿入される内側平開口部25が形成された内側前面24aと、この内側前面24aと対向する側には外部の機器と接続される複数のワイヤー100が挿通される内側挿通口27が形成された内側後面24bと、内側前面24aの各端辺から内側後面24bの間に設けられた内側上面24c、内側底面24d及び両内側側面24e、24fとを有する略直方体状で形成されている。また、内側前面24aに形成された内側平開口部25は、内側前面24aの中央部分の幅方向に亘り両内側側面24e、24fに達するように形成されている。また、内側平開口部25は内側ハウジング24の内部に形成されたカードエッジ部17が配置される部分となる内側内部空間26と連通されている。
また、内側後面24bに形成された内側挿通口27は第1コンタクト55が位置決め及び固定されて収容される内側コンタクト収容部28と連通されている。この内側コンタクト収容部28は内側内部空間26を挟み上側と下側と対向して一段ずつ形成されている。このとき、内側コンタクト収容部28は上側及び下側の構成が対称となるように形成されている。なお、内側ハウジング24の両内側側面24e、24fにはリテーナ99が挿通されるリテーナ挿通孔29が形成され、内側ハウジング24の内部にはこのリテーナ挿通孔29から挿通されるリテーナ99が装着されるリテーナ装着部30が形成されている。
また、内側コンタクト収容部28には収容される第1コンタクト55の側面側にあたる位置に、内側側面24e、24fと平行となるような側壁部31が形成されている。さらに、内側コンタクト収容部28は、内側ハウジング24の内側平開口部25側に端壁部32が形成されている。そして、内側コンタクト収容部28は、これらの側壁部31及び端壁部32によって収容された第1コンタクト55が囲まれるようになっている。内側コンタクト収容部28の端壁部32は、内側平開口部25を挟んで対向する上側及び下側の端壁部32がそれぞれ一体に繋がれて形成されている。このように端壁部が一体に形成されていることで端壁部を強固に形成することができる。
また、内側コンタクト収容部28側の端壁部32には、収容された第1コンタクト55に対応するように所定長さの突起部33が形成されている。この突起部33は第1コンタクト55と結合される部分となる。なお、この突起部33の形状は円柱状や角柱状等の形状で形成され、第1コンタクトの形状に対応するように形成されるようにしてもよい。
さらに、内側コンタクト収容部28の上側及び下側の端壁部32の内側平開口部25側には凸部34が形成されている。この凸部34にはカード部材15のカードエッジ部17が挿入されたときに円滑に内側内部空間26へと案内できるようにテーパー34aが形成されている。このとき、端壁部32の凸部34がカードエッジ部17の侵入する側に置かれた第1コンタクト55に対しての壁となることで、カードエッジ部17の先端と第1コンタクト55の端部とが接触することを抑制し、カードエッジ部17の損傷を抑制することができる。
また、カードエッジ部17が挿入される側のそれぞれの内側コンタクト収容部28においては少なくとも一部が開放されており、収容された第1コンタクト55がカードエッジ端子18と接続できるようになっている。また、内側コンタクト収容部28の開放された側とは反対側には、収容された第1コンタクト55と係止される内側係止突起35が形成されている。
また、内側ハウジング24の内側内部空間26内には、この内側内部空間26の上側と下側とを繋ぐ内側リブ36がカード部材15が挿入される方向と平行に内側平開口部25から内側内部空間26内に向かって2箇所に形成されている。
次に、図7、図10〜図12を参照して外側ハウジングについて説明する。
実施形態1の外側ハウジング37は、外側前面37aにカード部材15のカードエッジ部17が挿入される外側平開口部38が形成されており、この外側前面37aと対向する外側後面37bには開口されワイヤーシール96が装着される所定深さのワイヤーシール装着部39が形成されている。そして、外側ハウジング37は外側前面37aの各端辺から外側後面37bとの間に設けられた外側上面37c、外側底面37d及び両外側側面37e、37fとを有する略直方体状で形成されている。
また、外側前面37aに形成された外側平開口部38は、外側前面37aの中央部分の幅方向に亘り両外側側面37e、37fと隣接するように形成されている。また、外側平開口部38は外側ハウジング37の内部に形成されたカードエッジ部17が配置される部分となる外側内部空間40と連通されている。このとき、外側平開口部38は、外側内部空間40が外側前面37a側に向かうに従い徐々に広がるようなテーパー38aが形成されている。このテーパー38aにより、挿入されるカード部材15を外側内部空間40側に案内することができる。
また、外側ハウジング37の内部には、ワイヤーシール装着部39の内側に外部の機器と接続される複数のワイヤー100が挿通される外側挿通口41が形成された内部後面43が形成されている。さらに、外側ハウジング37の内部には、内側ハウジング24が格納される格納部44が外側内部空間40と連通されるように形成されている。この格納部44は、外側ハウジング37に内側ハウジング24が格納されたとき外側ハウジング37の外側内部空間40と内側ハウジング24の内側内部空間26とが連通されるように形成されている。
また、内部後面43に形成された外側挿通口41は第2コンタクト74が位置決め及び固定されて収容される外側コンタクト収容部42と連通されている。この外側コンタクト収容部42は格納部44を挟み上側と下側と対向して一段ずつ形成されている。このとき、外側コンタクト収容部42は上側及び下側の構成が対称となるように形成されている。
また、外側コンタクト収容部42は収容される各第2コンタクト74の周囲が囲まれるように形成されており、外側上面37c側及び外側底面37d側の外側コンタクト収容部42には、収容された第2コンタクト74と係止される外側係止突起45が形成されている。さらに、外側コンタクト収容部42には、外側ハウジング37の外側前面37aと連通された中継端子挿通部46が形成されており、この中継端子挿通部46に中継端子89が配置され第2コンタクト74と結合されるようになる。
また、外側ハウジング37の外側平開口部38側には、中継端子89の屈曲した一部分と対応した形状で形成された中継端子配設部47が形成され、第2コンタクト74に結合された中継端子89がその形状に合わせて配設される部分となる。このとき、外側ハウジング37の中継端子配設部47には、中継端子89が挿入される方向に対して横方向に嵌合溝48が形成されており、この嵌合溝48に中継端子89が嵌合され固定されるようになる。
また、外側ハウジング37の外側内部空間40内には、この外側内部空間40の上側と下側とを繋ぐ外側リブ49がカード部材15の挿入される方向と平行に外側平開口部38から内側内部空間26内に向かって2箇所に形成されている。この外側リブ49は、内側ハウジング24に形成された内側リブ36と対応するように形成され、外側ハウジング37の格納部44に内側ハウジング24が格納されたとき、外側リブ49と内側リブ36とが一直線状となるように形成されている。この内側リブ36及び外側リブ49は、上述したカードエッジ部17に形成されたスリット17aと対応するように形成されている(図4参照)。
このような内側リブ36及び外側リブ49が形成されることにより、内側及び外側ハウジング37の内側及び外側平開口部38の横幅が長く開口して形成されていても内側及び外側平開口部38並びに内側及び外側内部空間40の変形を抑制することができる。また、この内側リブ36及び外側リブ49は、図8及び図10ではそれぞれ2箇所に形成されているが、これに限らず複数個所に形成されていてもよい。
また、実施形態1の外側ハウジング37には、この外側ハウジング37が覆われるように形成された外装部50を有している。外装部50は、外側ハウジング37の外側後面37bの平面方向に延設された外装後面50bと、この外装後面50bの各端部から外側ハウジング37の外側前面37a側に向かって形成された外装上面50c、外装底面50d及び両外装側面50e、50fを有し、外装後面50bの反対側の外装前面50aにはカード部材15が挿入される開口部51が形成された有底の筒状体で構成されている。
また、外側ハウジング37と外装部50との間には、外装後面50bが延設されたことにより環状の空間ができ、この空間はユニットケース11が装着されたときユニットケース11の端部が嵌入される嵌入部52となる。また、この嵌入部52には外側ハウジング37に嵌入されたユニットケース11の端部との間に設けられるシール部材98が装着される部分ともなり、シール部材98が装着されることにより外側ハウジング37とユニットケース11の間の防水効果を得ることができる。なお、この外装部50は、外側ハウジング37の外観がすべて覆われると共に、外側ハウジング37の前面より前方に突出するように形成されている。
また、外装部50及び外側ハウジング37の両外側側面37e、37fにはリテーナ99が挿通されるリテーナ挿通孔53形成され、外側ハウジング37の内部にはこのリテーナ挿通孔53から挿通されるリテーナ99が装着されるリテーナ装着溝54が形成されている。このリテーナ装着溝54は、格納部44に面した外側コンタクト収容部42の一部が切りかかれて形成されている。
次に、図9、図13及び図14を参照して第1コンタクト55について説明する。第1コンタクト55は、一方にカードエッジ端子18と接続される第1接続部56と、他方にワイヤー100が装着される第1ワイヤー装着部57とが導電性材料により一体に形成されている。この第1コンタクト55の形成は、例えば、打ち抜き加工した金属製の板体をプレス加工や折り曲げ加工等を行うことで形成される。
第1接続部56は、第1コンタクト55が内側ハウジング24の内側コンタクト収容部28に収容されたとき内側平開口部25側に配置される第1前側開口58と、第1ワイヤー装着部57側に形成され第1後側開口59とを有し、第1底面60、一方の第1側面61、他方の第1側面62及び第1上面63等で構成された中空の筒状体で形成されている。
第1接続部56を構成する第1底面60は、所定面積を有する矩形状で形成され、この第1底面60の軸線方向と平行の両端辺から直角に屈曲されて一方の第1側面61及び他方の第1側面62が形成され、第1上面63は一方の第1側面61の第1底面60側と反対側の端辺から直角に屈曲されて形成されている。また、第1上面63の下側には他方の第1側面62の第1底面60側と反対側の端辺の第1後側開口59側の一部から直角に屈曲されて形成された第1接触片64が配置されている。
さらに、他方の第1側面62には、他方の第1側面62の上部の第1接触片64が延設されている第1延設部65以外の部分には、他方の第1側面62の第1上面63側が切欠かれた切欠き部66が形成されている。そして、第1上面63には他方の第1側面62側の端辺から直角に屈曲されて形成された切欠き部66と対応する大きさで形成された短側面67が形成され、この短側面67により切欠き部66が塞がれている。このような構成により、第1接続部56は中空の直方体状に形成されている。このように、一枚の板状体を屈曲させることで第1コンタクト55を一体に形成することにより、第1コンタクト55を効率よく強固に形成することができる。
また、第1接触片64は湾曲した板状体で形成されており、一方にカードエッジ端子18と接触される第1接触部68が設けられ、他方に他方の第1側面62と繋がれた第1延設部65で一体に構成されている。なお、第1上面63には第1開孔69が形成されており、第1接触片64に設けられた第1接触部68がこの第1開孔69から突出するように配置されている。
このようにすることで、第1接続部56ではカード部材15が脱着されることによりカードエッジ端子18により第1接触部68が押動され、第1延設部65を基準として上下に弾性変形するようになり、カードエッジ部17に歪みがあっても十分な接圧を得ることができる。
また、第1コンタクト55の第1底面60には第1係止孔70が形成されており、内側ハウジング24の内側コンタクト収容部28に形成された内側係止突起35と係止することができる。また、第1コンタクト55の一方の第1側面61側には、カード部材15との接続により第1接触片64の押し下げられる可動範囲を規制する第1規制部71が、一方の第1側面61の一部を屈曲させて形成されている。この第1規制部71が形成されることにより、第1コンタクト55の第1接触部68の変形を一定の範囲内とすることができるため、カードエッジ端子18と第1コンタクト55との接圧が弱まることを抑制することができる。
一方、第1ワイヤー装着部57は図6に示すようにワイヤー100が装着されていない状態では両側の片部72が上方に向かって形成されているが、ワイヤー100が装着されると両側の片部72を折り曲げワイヤー100を挟み込むことで、第1コンタクト55とワイヤー100の装着が行われるようになる。
なお、第1コンタクト55の説明では、図13及び図14で示した向きを規準として上下左右方向を示している。そのため、第1コンタクト55が図13及び図14に示した状態に対し逆さまに取り付けられた場合、上側に第1底面60が配置されることになる(図9参照)。
次に、図11、図15及び図16を参照して第2コンタクトについて説明する。第2コンタクト74は、一方に中継端子89が挿入され結合される結合部75と、他方にワイヤー100が装着される第2ワイヤー装着部76とが導電性材料により一体に形成されている。この第2コンタクト74の形成は、上述した第1コンタクト55と同様に、例えば、打ち抜き加工した金属製の板体をプレス加工や折り曲げ加工等を行うことで形成される。
結合部75は、第2コンタクト74が外側ハウジング37の外側コンタクト収容部42に装着されたとき外側平開口部38側に形成される第2前側開口77と、第2ワイヤー装着部76側に形成される第2後側開口78とを有し、第2底面79、一方の第2側面80、他方の第2側面81及び第2上面82等で構成された中空の筒状体で形成されている。
結合部75を構成する第2底面79は、所定面積を有する矩形状で形成され、この第2底面79の軸線方向と平行の両端辺から直角に屈曲されて一方の第2側面80及び他方の第2側面81が形成され、第2上面82は一方の第2側面80の第2底面79側と反対側の端辺から直角に屈曲されて形成されている。また、第2上面82の下側には他方の第2側面81の第2底面79側と反対側の端辺の第2後側開口78側の一部から直角に屈曲されて延設された第2接触片83が結合部75に内側に配置されている。
この第2接触片83の他方の第2側面81と接続された第2延設部84と反対側は、中継端子89と接触される第2接触部85となっている。また、第2前側開口77側には、他方の第2側面が延設され屈曲された短板体87が第2上面82の下方に配置されている。この短板体87には結合部75の奥に向かうにつれて徐々に高くなるように突出して形成された曲部87aが形成されている。この曲部87aが形成されることにより、中継端子89が結合部75内で案内され、第2接触片83の第2接触部85へと円滑に導かれるようになる。このように一枚の板状体を屈曲させることで第2コンタクト74を効率よく形成することができる。
また、第2コンタクト74の第2底面79には第2係止孔86が開口されており、この第2係止孔86の第2前側開口77側には突出した突出部79aが形成されている。この第2係止孔86は、外側コンタクト収容部42に形成された外側係止突起45と係止される部分となり、また、突出部79aは外側係止突起45の先端が当接され第2コンタクト74が位置決めされる部分となる。
また、第2コンタクト74の第2上面82側には、中継端子89の結合片92が結合されることによる第2接触片83の押し下げられる可動範囲を規制する第2規制部82aが、結合部75の内側に向かって突出して形成されている。この第2規制部82aが形成されることにより、第2コンタクト74の第2接触部85の変形を一定の範囲内とすることができるため、中継端子89と第2コンタクト74との接圧が弱まることを抑制することができる。
一方、第2ワイヤー装着部76は図15に示すようにワイヤー100が装着された状態では両側の片部76aが折り曲げられワイヤー100を挟み込み、第2コンタクト74とワイヤー100の装着が行われるようになる。
なお、第2コンタクト74の説明では、図15及び図16で示した向きを規準としている。そのため、第2コンタクト74が図15及び図16に示した状態に対し逆さまに取り付けられた場合、上側に第2底面79が配置されることになる(図11参照)。
次に、図11及び図17を参照して中継端子89について説明する。中継端子89は、細長い導電性材料の板状体の所定の部分を所定角度屈曲させた中継端子本体90と、この中継端子本体90の一方側にはカードエッジ端子18と接続される第2接続部91と、他方側には第2コンタクト74の結合部75と結合される結合片92とが形成されている。
第2接続部91は第2コンタクトと結合され外側ハウジング37の中継端子配設部47に配設された後、カードエッジ端子18と接続されるときに上下動可能なように構成され、屈曲された屈曲部93を軸として弾性変形可能なように形成されている。また、第2接続部91のカードエッジ端子18と接続される部分には、突出した接続突起94が形成されカードエッジ端子18との接続を確実に行えるようにされている。この接続突起94は、半球状や饅頭型、ピラミッド型等の種々の形状で形成することができる。
結合片92は、第2コンタクト74の結合部75との結合のために高い結合力を得るようにやや角柱状に近い板状体で形成されている。図17に示す中継端子89の結合片92は一枚の板体を屈曲させ2枚重ねた状態で形成されている。この結合片92は、第2コンタクト74の結合部75内の第2接触片83と電気的に接続される部分となる。
中継端子本体90の屈曲された屈曲部93と結合片92との間は、板状体の幅が広く形成されている。この広く形成された部分は、外側ハウジング37の中継端子配設部47に形成された嵌合溝48と嵌合される嵌合突起95となっている。
また、ワイヤーシール96は図2、図6及び図7に示すように複数のワイヤー100が挿通される複数の孔96aが形成されており、外側ハウジング37のワイヤーシール装着部39に装着できるような形状の弾性部材で形成されており、外側ハウジング37内に配設されるワイヤー100を固定し、且つ、ワイヤー100が配設される側からの液体等の侵入を抑制するものである。
また、ワイヤーカバー97は図2及び図5〜図7に示すように外側ハウジング37の外側後面37b及び外装後面50bが塞がれ、外装部50の外装上面50c、外装底面50d及び両外装側面50e、50fの一部が覆われる大きさの一方に塞がれた面を有する筒状体で形成されている。そして、この塞がれた面には、ワイヤー100が挿通される複数の開孔97aが形成されている。
また、シール部材98は図2、図6及び図7に示すように環状の弾性部材で形成されて外側ハウジング37の外周の嵌入部52に設けられている。なお、シール部材98は公知のものを使用できる。
また、図2に示すようにリテーナ99は長尺の直方体で形成されており、内側及び外側ハウジング37に挿入される側となる一方の挿入側側面99aから所定の間隔で2箇所の切れ込みが長尺の長手方向に沿って形成され、他方の保持側側面99bで繋がれている。そして、この長尺で形成された部分が、内側ハウジング24のリテーナ装着部30と外側ハウジング37のリテーナ装着溝54にそれぞれ装着される部分となる(図9及び図11参照)。
次に、実施形態1のカードエッジコネクタ10の組み立てについて説明する。まず、図3、図4及び図18を参照してカード部材15とユニットケース11との装着について説明する。この装着は、ユニットケース11の一方の開口11aからのユニットケース11の両ケース側面11e,11fの内側に形成されたガイド溝14とカード部材15の両樹脂側面19b、19cに形成されたガイド突起21とが嵌め合わされるように挿入し、ガイド突起21がガイド溝14に案内されるようにして行う。なお、ユニットケース11内に形成されたガイド溝14は「コ字状」に形成されているので、ガイド溝14の開放された側から挿入が行われる。
そして、カード部材15がユニットケース11の所定の位置まで達すると、ユニットケース11のケース上面11cの内側に形成された係合部13とカード部材15の上面に形成されたロック部20とが係合され、カード部材15が固定され装着が完了する。このとき、ユニットケース11のケース上面11c及びケース底面11dの内側に形成された支持部12によりカード部材15が支持されることで、カード部材15はユニットケース11内に安定して配置されるようになる(図18参照)。
次に、主に図6及び図7を参照して雌コネクタ23の組み立てについて説明する。雌コネクタ23の組み立ては、まず、第1コンタクト55及び第2コンタクト74に各種のワイヤー100を装着させる。第1コンタクト55とワイヤー100の装着は、第1コンタクト55の第1ワイヤー装着部57の両側の片部72を折り曲げワイヤー100を挟み込むことでワイヤー100が固定される。また、第2コンタクト74とワイヤー100の装着についても同様に行われる(図15参照)。
次に、外側ハウジング37の内部に内側ハウジング24を格納する。この格納は、外側ハウジング37の内部に形成された格納部44に内側ハウジング24を外側ハウジング37の外側後面37b側から挿入し行う。このとき、内側ハウジング24に形成された内側内部空間26と外側ハウジング37に形成された外側内部空間40が連通されるように配置される。また、内側ハウジング24の内側内部空間26に形成された内側リブ36と外側ハウジング37の外側内部空間40に形成された外側リブ49と内側リブ36とが一直線状となるよう配置される(図19参照)。
次に、外側ハウジング37の外側後面37b側に形成されたワイヤーシール装着部39にワイヤーシール96を装着する。このとき、ワイヤーシール96に形成された複数の孔96aと内側ハウジング24に形成された内側コンタクト収容部28及び外側ハウジング37に形成された外側コンタクト収容部42とが対応するように配置される。
次に、外側ハウジング37の外側後面37b及び外装部50の外装後面50bが塞がれ、外装部50の外装上面50c、外装底面50d及び両外装側面50e、50fの一部が覆われるワイヤーカバー97が装着される。このとき、ワイヤーカバー97に形成された複数の開孔97aとワイヤーシール96に形成された複数の孔96aとが対応するように配置される。
次に、ワイヤー100が装着された第1コンタクト55及び第2コンタクト74を内側ハウジング24及び外側ハウジング37に装着させる。まず、内側ハウジング24と第1コンタクト55との装着について説明する。この装着は、第1コンタクト55を内側ハウジング24に形成された内側コンタクト収容部28に収容させることで行われる。すなわち、第1コンタクト55の第1前側開口58を先頭にして内側ハウジング24の内側コンタクト収容部28が形成された位置と対応する位置のワイヤーカバー97の開孔及びワイヤーシール96の孔96aを通過させ内側コンタクト収容部28まで挿通させる。このとき、第1コンタクト55に形成された第1係止孔70と内側ハウジング24に形成された内側係止突起35とが係止可能な向きで行う(図9B参照)
そして、この第1係止孔70と内側係止突起35とを係止させることで、第1コンタクト55を内側コンタクト収容部28に位置決め固定されて収容が行われる。このとき、第1コンタクト55を挿通させることで、第1コンタクト55の第1前側開口58の内部に内側ハウジング24の端壁部32に形成された突起部33が嵌入されるようにされる(図6及び、図9B参照)。このようにすることで、第1コンタクト55を内側ハウジング24に強固に固定させることができ、カード部材15と接続されたときに接圧が逃げることを抑制することができる。さらに、第1コンタクト55は角部に端部がないように形成されているため組み立てる際に各部品に引っ掛かり難くなり、組み立てやすくなる。
次に、外側ハウジング37と第2コンタクト74との装着について説明する。この装着は、上述した第1コンタクト55の装着と略同様の工程で行われ、第2コンタクト74を外側ハウジング37に形成された外側コンタクト収容部42に収容させることで行われる。すなわち、第2コンタクト74の第2前側開口77を先頭にして外側ハウジング37の外側コンタクト収容部42が形成された位置と対応する位置のワイヤーカバー97の開孔97a及びワイヤーシール96の孔96aを通過させ外側コンタクト収容部42まで挿通させる(図11B参照)。
このとき、第2コンタクト74に形成された第2係止孔86と外側ハウジング37に形成された外側係止突起45とが係止可能な向きで行う。そして、この第2係止孔86と外側係止突起45とを係止させることで、第2コンタクト74を外側コンタクト収容部42に位置決め固定されて収容が行われる。このとき、第2コンタクト74に形成された突出部79aと外側コンタクト収容部42の外側係止突起45の先端とが当接されるようになる(図7及び図11B参照)。
次に、内側ハウジング24と外側ハウジング37を一体に固定するためにリテーナ99を装着させる。この装着は、外側ハウジング37の外側側面37e、37fに形成されたいずれか一方のリテーナ挿通孔53からリテーナ99の挿入側側面99aから挿入し、外側ハウジング37に形成されたリテーナ挿通孔53及び内側ハウジング24に形成されたリテーナ挿通孔29を通り、内側ハウジング24に形成されたリテーナ装着部30及び外側ハウジング37に形成されたリテーナ装着溝54に装着されることで、リテーナ99の装着が完了する(図6、図7及び図19参照)。
このように、リテーナ99が組み込まれることにより内側ハウジング24と外側ハウジング37とが一体に保持され、且つ位置決めを行うことができるようになる。なお、リテーナ99は装着されたとき外側ハウジング37の外側側面と同じかやや内側に配置されるようになる。また、リテーナ99が内側ハウジング24及び外側ハウジング37に装着されたとき、第1コンタクト55に設けられた第1固定部73と第2コンタクト74に設けられた第2固定部88とがリテーナ99により固定される(図6及び図7参照)。この固定により第1コンタクト55及び第2コンタクト74が位置決め固定され、また、不完全な状態で装着されることを抑制することができる。
次に、第2コンタクト74に中継端子89を取り付ける。中継端子89は、外側ハウジング37の外側前面37a側に形成された中継端子挿通部46に中継端子89の結合片92を挿通させ第2コンタクト74の結合部75の内部に到達するまで挿通させる。そして、第2コンタクト74の結合部75内の第2接触部85に結合片92を接触させることで第2コンタクト74と中継端子89とが電気的に接続されるようになる。このとき、中継端子89の結合片92が第2コンタクト74の結合部75内に配置された短板体87に形成された曲部87aにより案内されることで、第2接触片と円滑に接合することができる。また、第2コンタクト74は第2コンタクト74の第2係止孔86と外側コンタクト収容部42の外側係止突起45とにより係止され、さらに、リテーナ99により固定されているため、第2コンタクト74の位置ずれが抑制されている(図7、図11B及び図12参照)。
また、中継端子89の中継端子本体90の屈曲された部分は外側ハウジング37の外側前面37a側に形成された中継端子配設部47に配設される。このとき、中継端子配設部47は、中継端子89の屈曲された部分と対応するような形状に形成されている。また、結合された中継端子89は、第2接続部91側が揺動可能なように配置されている。さらに、中継端子89の取付けは中継端子本体90に形成された嵌合突起95と外側ハウジング37の中継端子挿通部46に形成された嵌合溝48とが嵌合されるようになる。
次に、外側ハウジング37と外装部50の間の嵌入部52内にシール部材98を装着することで実施形態1の雌コネクタ23の組み立てが完了する。なお、シール部材98は、あらかじめ外側ハウジング37に装着させておいてもよい。
次に、図1に示すようにユニットケース11及びカード部材15を雌コネクタ23に装着を図20及び図21を参照して説明する。実施形態1では、カード部材15の両端にカードエッジ端子18が形成されており、この両端のカードエッジ端子18に一対の雌コネクタ23が接続されるものであるので、片方ずつ接続がおこなわれる。
まず、片方のカード部材15及びユニットケース11と雌コネクタ23を装着させる。この装着は、雌コネクタ23の外側ハウジング37の外装部50で形成された開口部51からカード部材15及びユニットケース11を挿入させる。そして、カード部材15のカードエッジ部17を外側ハウジング37の外側平開口部38から挿入し、続いて外側ハウジング37の外側内部空間40、内側ハウジング24の内側平開口部25及び内側内部空間26を通り所定の位置に配置される。
このとき、第1コンタクト55の第1接触部68が2列に形成されたカードエッジ端子18のうち、基板16の端部側に形成されたカードエッジ端子18と接続されるようになり、中継端子89の第2接続部91が奥側に形成されたカードエッジ端子18と接続される。また、このカード部材15の挿入に際し、外側ハウジング37に設けられた上側及び下側の中継端子89は、カード部材15の端部に中継端子89の第2接続部91が押されそれぞれが外側に広がるように弾性変形される。
一方、内側ハウジング24に設けられた上側及び下側の第1コンタクト55に形成された第1接触片64も第1接触部68がカード部材15に押されそれぞれが外側に広がるように弾性変形される。そして、この弾性変形することにより得られる弾性力により高い接圧が得られ、第1コンタクト55の第1接触部68及び中継端子89の第2接続部91が各カードエッジ端子18と確実に接続されることになる。
また、ユニットケース11はその端部が外側ハウジング37と外装部50の間に形成された嵌入部52に嵌入されることでユニットケース11と雌コネクタ23との装着が完了する。このとき、外側ハウジング37に装着されたシール部材98にユニットケース11の端部が密着することで、ユニットケース11と雌コネクタ23との間に水滴等が侵入することを抑制することができる。
次に、もう片方のカード部材15及びユニットケース11についても同様にして雌コネクタ23を接続させ、実施形態1のカードエッジコネクタ10の組み立てが完了する。
このような構成とすることで、実施形態1のカードエッジコネクタは、コンタクト収容部が多段で構成されているため、幅の狭い小型とすることができる。また、コンタクト収容部に収容されたコンタクトに装着されるワイヤーが、自動車等に設けられる電源用の太いワイヤーが装着されても、コンタクト収容部が多段に形成されているので、幅が大きくならず大型化することを抑制することができる。なお、第1の態様の雌コネクタに接続されるカード部材のカードエッジ端子を少なくとも2列に形成することで、カード部材を構成する基板も小型化でき、この小型のカード部材に対応する雌コネクタを提供することができる。
また、外側ハウジングに設けられた第2コンタクトは接続されるカード部材との距離が離れて配置されるが、第2コンタクトには中継端子が結合されていることで、カードエッジ端子18と接続することができるようになる。さらに、複数の列で形成されたカードエッジ端子に対しても第2コンタクトに中継端子が結合されることで、基板の奥側に設けられたカードエッジ端子に対しても接続させることができるようになる。
なお、隣接する内側コンタクト収容部と外側コンタクト収容部を互い違いとなるように形成することで、コンタクト収容部に収容される各コネクタも隣接するコンタクト同士が互い違いとなり、コンタクトを効率よく収容することができより雌コネクタの小型化を図ることができる。
[実施形態2]
次に、図22及び図23を参照して実施形態2のカードエッジコネクタについて主に雌コネクタについて説明する。実施形態2の雌コネクタ23Bは、自動車等に設けられるいわゆるエアバッグ装置に用いられるものである。エアバッグ装置は必要時以外、例えばエアバッグ装置の取付け時や交換時等に静電気等により作動してしまうことを避ける必要がある。そのため、一般的にエアバッグ装置に用いられるコネクタには、エアバッグ装置の基板と接続されていないときにショート状態とするための構造を有していたりショート端子が設けられていたりする。コネクタにこのようなショート端子等が設けられていることで、コネクタがエアバッグ装置の基板と接続されていない場合ではショート状態となりエアバッグの誤作動が抑制され、また、コネクタに基板が接続されるとこのショート状態が解除されエアバッグ装置を機能させるようになっている。
本実施形態2の雌コネクタ23Aでは、実施形態1の雌コネクタ23を構成する中継端子89の形状を一部変更するだけでエアバッグ装置に適用することができるようになる。なお、実施形態2の雌コネクタ23Aは実施形態1の雌コネクタ23と中継端子の形状が異なるのみなので、共通する構成には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図22に示すように、実施形態2の雌コネクタで23は、外側ハウジング37に設けられた第2コンタクト74に結合された少なくとも一対のショート用中継端子89Aが、上側と下側とで接触した状態、すなわちショートした状態で配置されている。このとき、雌コネクタ23Aと反対側のワイヤー100にはエアバッグが設けられている(図示省略)。この実施形態2のショート用中継端子89Aは実施形態1の中継端子89と比べ、中継端子本体90Aの屈曲部93Aの角度がやや大きく、また屈曲部93Aから第2接続部91Aまでの長さが若干長めに形成されている点で異なるが、その他の構成は共通する。このようにすることで、雌コネクタ23Aが基板と接続されていない状態では、ショート状態となるのでエアバッグの誤作動を抑制することができる。
また、この雌コネクタ23Aが基板と接続される状態を図23を参照して説明する。なお、ここでは基板として実施形態1のカード部材15が挿入される場合を説明する。図23Aに示すように、まず、雌コネクタ23Aにカード部材15の基板16の先端のカードエッジ部17を挿入し、雌コネクタ23Aのショート用中継端子89Aとカードエッジ部17の先端とを接触させる。さらにカード部材15を押し込むことで、ショート用中継端子89Aが弾性変形し開成される。その後、カード部材15が雌コネクタ23Aに接続されると、ショート用中継端子89Aは、カードエッジ部15のカードエッジ端子18に接触し電気的に接続されるようになる。このような構成とすることで、中継端子の構成を若干変更したショート用中継端子を設けるだけで、エアバッグ装置に適用可能な雌コネクタを提供することができる。なお、実施形態2の雌コネクタでは、図示は省略したが、公知の2重ロック構造や反嵌合防止構造を設けるようにしてもよい。
[変形例1]
また、実施形態1のカードエッジコネクタ10では、基板16の両端にカードエッジ端子18が2列に亘って形成されたカードエッジ部17を有するカード部材15に、一対の雌コネクタ23が接続される場合を説明したが、これに限らず、図24に示すカードエッジコネクタ10Bように、基板16Bの一方の端部にカードエッジ端子18が形成されたカードエッジ部17を有するカード部材15Bを用い、このカード部材15Bに1つの雌コネクタ23が接続されるようにしてもよい。なお、各構成は、カード部材16Bとユニットケース11Bの形状が変わるのみで、雌コネクタの構成は上記実施形態1と同様ある。このようにすることで、汎用性の高い雌コネクタ及びカードエッジコネクタを提供することができるようになる。
[変形例2、3]
また、上述した実施形態1及び実施形態2で説明した雌コネクタ23、23Aでは、外側ハウジング37に外装部50(図7参照)が形成された場合を説明したが、これに限らず、図25Aに示す変形例2の雌コネクタ23Cのように外側ハウジング37Cに外装部を設けなくてもよい。さらに、上述した実施形態1及び実施形態2で説明した雌コネクタ23、23Aでは、外側ハウジング37の後面37b側にワイヤーカバー97及びワイヤーシール96(図7参照)が設けられていたが、これに限らず、図25Bに示す変形例3の雌コネクタ23Dのように外側ハウジング37Dにワイヤーカバー及びワイヤーシールを設けないようにしてもよい。このようにすることで、雌コネクタの部品点数を減らした雌コネクタを提供することができるとともに、この雌コネクタを用いたカードエッジコネクタを提供することができる。
[変形例4]
また、実施形態1及び実施形態2で説明した雌コネクタ23、23Aは、第1、第2コンタクト55、74に接続されるワイヤー100をすべて一般的な信号用のワイヤーとして同じ太さとするだけではなく、信号用のワイヤーに加え電源用の太いワイヤーを所定の間隔で用いることもできる。このような太い電源用のワイヤーは、雌コネクタ及びカードエッジコネクタが自動車等に用いられる場合などに用いられている。この電源用の太いワイヤーの配置は、例えば、図26に示す変形例4の雌コネクタ23Eでは信号用のワイヤー100と電源用のワイヤー100Eを交互に装着することができる。このとき、ワイヤーカバー97Eは、電源用のワイヤー100Eが挿通される部分があらかじめ電源用のワイヤーに対応できるようにあらかじめ大きめな開孔97Eaが形成されている。このようにすることで、従来では太い電源用のワイヤーを設けると雌コネクタの幅が大型化してしまっていたが、実施形態1の雌コネクタでは、コンタクトを多段に配置することで太い電源用のワイヤー100Eを設けても雌コネクタが大型化することを抑制することができる。
また、実施形態1の雌コネクタでは、カード部材が挿入される部分を対称として上側と下側に各コンタクトが設けられた場合を説明したが、これに限らず、基板に形成されるカードエッジ端子がいずれか一方の面にのみ形成されており、雌コネクタには上側もしくは下側の一方にのみコンタクトが設けられるようにしてもよい。
また、実施形態1及び実施形態2では基板に樹脂成形部を設けたカード部材を用いたが、これに限らず樹脂成形部が形成されていない基板を用いてもよい。
10、10B:カードエッジコネクタ 11、11B:ユニットケース 11a、11b:開口 11c:ケース上面 11d:ケース底面 11e、11f:ケース側面 12:支持部 13:係合部 13a:テーパー 14:ガイド溝 15、15B:カード部材 16、16B:基板 17:カードエッジ部 17a:スリット 18:カードエッジ端子 19:樹脂成形部 19a:樹脂上面 19b、19c:両樹脂側面 20:ロック部 21:ガイド突起 22:保護部 23、23C、23D、23E:雌コネクタ 24:内側ハウジング 24a:内側前面 24b:内側後面 24c:内側上面 24d:内側底面 24e、24f:内側側面 25:内側平開口部 26:内側内部空間 27:内側挿通口 28:内側コンタクト収容部 29:リテーナ挿通孔 30:リテーナ装着部 31:側壁部 32:端壁部 33:突起部 34:凸部 34a:テーパー 35:内側係止突起 36:内側リブ 37:外側ハウジング 37a:外側前面 37b:外側後面 37c:外側上面 37d:外側底面 37e、37f:外側側面 38:外側平開口部 38a:テーパー 39:ワイヤーシール装着部 40:外側内部空間 41:外側挿通口 42:外側コンタクト収容部 43:内部後面 44:格納部 45:外側係止突起 46:中継端子挿通部 47:中継端子配設部 48:嵌合溝 49:外側リブ 50:外装部 50a:外装前面 50b:外装後面 50c:外装上面 50d:外装底面 50e、50f:両外装側面 51:開口部 52:嵌入部 53:リテーナ挿通孔 54:リテーナ装着溝 55:第1コンタクト 56:第1接続部 57:第1ワイヤー装着部 58:第1前側開口 59:第1後側開口 60:第1底面 61:一方の第1側面 62:他方の第1側面 63:第1上面 64:第1接触片 65:第1延設部 66:切欠き部 67:短側面 68:第1接触部 69:第1開孔 70:第1係止孔 71:第1規制部71 72:片部 73:第1固定部 74:第2コンタクト 75:結合部 76:第2ワイヤー装着部 76a:片部 77:第2前側開口 78:第2後側開口 79:第2底面 79a:突出部 80:一方の第2側面 81:他方の第2側面 82:第2上面 82a:第2規制部 83:第2接触片 84:第2延設部 85:第2接触部 86:第2係止孔 87:短板体 87a:曲部 88:第2固定部 89、89A:中継端子 90、90A:中継端子本体 91、91A:第2接続部 92、92A:結合片 93、93A:屈曲部 94:接続突起 95:嵌合突起 96:ワイヤーシール 96a:孔 97,97E:ワイヤーカバー 97a,97Ea:開孔 98:シール部材 99:リテーナ 99a:挿入側側面 99b:保持側側面 100,100E:ワイヤー

Claims (26)

  1. 少なくとも一箇所にスリットが設けられた基板の少なくとも一方の面に、複数のカードエッジ端子が少なくとも2列に形成されたカードエッジ部を有するカード部材が接続されるハウジングを有する雌コネクタであって、
    前記ハウジングは、内側ハウジングと、前記内側ハウジングが格納される格納部を内部に有する外側ハウジングとで構成され、
    前記内側ハウジングは、一方に前記カードエッジ部が挿入される内側平開口部と、他方に前記ワイヤーが挿通される内側挿通口とを有し、内部に前記内側平開口部と連通し前記カードエッジ部が配置される部分となる内側内部空間と、前記内側内部空間を挟み対向して設けられた前記内側コンタクト収容部が前記内側挿通口と連通して形成され、
    前記外側ハウジングは、一方に前記カードエッジ部が挿入される外側平開口部が前記内側平開口部と対応するように設けられ、他方に前記ワイヤーが挿通される外側挿通口が前記格納部の外側に設けられ、内部に前記外側平開口部と連通し前記カードエッジ部が配置される部分となる外側内部空間が前記内側内部空間と連通するように設けられ、前記外側内部空間及び前記格納部を挟み対向して設けられた前記外側コンタクト収容部が前記外側挿通口と連通して形成され、
    前記内側コンタクト収容部には前記カードエッジ端子と接続される第1コンタクトが収容され、前記外側コンタクト収容部には第2コンタクトが収容され、前記第2コンタクトには、前記カードエッジ端子と接続される導電性材料で形成された中継端子が結合されていることを特徴とする雌コネクタ。
  2. 前記内側ハウジングには、前記内側平開口部から前記内側内部空間に亘り、前記内側平開口部及び前記内側内部空間の上側と下側を繋ぐように少なくとも1つの内側リブが形成され、
    前記外側ハウジングには、前記外側平開口部から前記外側内部空間に亘り、前記外側平開口部及び前記外側内部空間の上側と下側を繋ぐように少なくとも1つの外側リブが形成され、
    前記内側ハウジングが前記外側ハウジングの前記格納部に格納されたとき、前記内側リブと前記外側リブは、互いに対応する位置となることを特徴とする請求項1に記載の雌コネクタ。
  3. 前記外側ハウジングには、前記第2コンタクトが収容された前記外側コンタクト収容部及び前記外側挿通口が少なくとも一段ずつ設けられ、
    前記第2コンタクトには、前記中継端子が結合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の雌コネクタ。
  4. 前記中継端子は、前記外側平開口部から離間するにつれ長尺となることを特徴とする請求項3に記載の雌コネクタ。
  5. 前記中継端子は、前記カード部材と接続されるときに、前記カードエッジ部の挿入に伴い弾性変形され、前記カードエッジ端子に押圧されることを特徴とする請求項1に記載の雌コネクタ。
  6. 前記第1コンタクトは、一方に前記カードエッジ端子と接続される第1接続部と、他方に前記ワイヤーが装着される第1ワイヤー装着部とが一体に形成されており、
    前記第1接続部は、前記内側ハウジングに装着されたとき前記内側平開口部側に形成される第1前側開口と、前記第1ワイヤー装着部側に形成される第1後側開口と、前記カードエッジ端子と接触される第1接触部と、を有する中空の筒状体で形成され、
    前記内側コンタクト収容部は、収容された前記第1コンタクトの両側面側に形成される側壁部及び前記第1前側開口側に形成される端壁部で覆われており、
    前記第1コンタクトは少なくとも前記第1接触部が設けられる部分が開放され、前記内側ハウジングに形成された前記端壁部は、前記内側ハウジングの前記内側平開口部を挟んだ一方側及び他方側でそれぞれ一体に繋がって形成されており、
    前記端壁部の前記第1コンタクトと対向する側には、前記第1接続部の前記第1前側開口に嵌入される突起部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の雌コネクタ。
  7. 前記第1接続部は、前記第1ワイヤー装着部が開放された側を上側としたとき、
    所定面積を有する矩形状の第1底面と、前記第1底面の軸線方向と平行の両端辺から直角に屈曲されて形成された一方の第1側面及び他方の第1側面と、前記一方の第1側面の前記第1底面と反対側の端辺から直角に屈曲されて形成された第1上面と、前記他方の第1側面の前記第1底面と反対側の端辺の前記第1後側開口側の一部から直角に屈曲されて形成された前記第1上面の下側に配置される第1接触片とを有する中空の直方体状で構成され、
    前記他方の第1側面の前記第1接触片が延設された延設部以外の部分には、前記第1上面側が切欠かれた切欠き部が形成され、
    前記切欠き部は、前記第1上面の前記他方の第1側面側の端辺から直角に屈曲されて形成された前記切欠き部と対応する大きさで形成された短側面により塞がれており、
    前記第1接触片は、湾曲した板状体で形成されており、一方には前記カードエッジ端子と接触される前記第1接触部が形成され、他方は前記他方の第1側面の前記延設部と繋がれており、前記第1上面に形成された開孔から前記第1接触部が突出するように設けられ、
    前記カード部材の脱着により前記第1接触部が押動され、前記延設部を基準に上下に弾性変形することを特徴とする請求項6に記載の雌コネクタ。
  8. 前記第1コンタクトの前記第1底面には開口された第1係止孔が形成され、
    前記内側コンタクト収容部には、前記第1コンタクトが収容されたときに前記第1コンタクトの前記第1底面が配置される側に、前記第1係止孔と係止される内側係止突起が形成され、
    前記第1コンタクトが前記内側コンタクト収容部に収容されたとき、前記第1係止孔と前記内側係止突起が係止されることを特徴とする請求項7に記載の雌コネクタ。
  9. 前記第1コンタクトの前記一方の第1側面又は前記他方の第1側面には、前記第1接触片が押し下げられたとき当接して可動範囲が規制される規制部が形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の雌コネクタ。
  10. 前記第2コンタクトは、一方に前記中継端子が挿入され結合される結合部と、他方に前記ワイヤーが装着される第2ワイヤー装着部とが一体に形成されており、
    前記結合部は、前記外側ハウジングに装着されたとき前記第2平開口部側に形成される第2前側開口と、前記第2ワイヤー装着部側に形成される第2後側開口とを有する中空の筒状体で形成され、
    前記結合部の内側には、前記中継端子が結合されたとき前記中継端子の一部と接触される第2接触部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の雌コネクタ。
  11. 前記結合部は、前記第2ワイヤー装着部が開放された側を上側としたとき、
    所定面積を有する矩形状の第2底面と、前記第2底面の軸線方向と平行の両端辺から直角に屈曲されて形成された一方の第2側面及び他方の第2側面と、前記一方の第2側面の前記第2底面と反対側の端辺から直角に屈曲されて形成された第2上面と、前記他方の第2側面の前記第2底面と反対側の端辺の前記第2後側開口側の一部から直角に屈曲されて形成された前記第2上面の下側に配置される第2接触片とを有する中空の直方体状とで構成され、
    前記第2接触片は、湾曲した板状体で形成されており、一方には前記中継端子と接触される前記第2接触部が形成されていることを特徴とする請求項10に記載の雌コネクタ。
  12. 前記第2コンタクトの前記第2底面には、開口された第2係止孔と、前記第2係止孔の前記第2前側開口側に突出した突出部とが形成され、
    前記外側コンタクト収容部には、前記第2コンタクトが収容されたときに前記第2コンタクトの前記第2底面が配置される側に、前記第2係止孔に係止される外側係止突起が形成され、
    前記第2コンタクトが前記外側コンタクト収容部に収容されたとき、前記突出部と前記外側係止突起の先端とが当接され、且つ、前記第2係止孔と前記外側係止突起が係止されることを特徴とする請求項11に記載の雌コネクタ。
  13. 前記中継端子は、屈曲された板状体で形成された中継端子本体と、前記中継端子本体の一方側に形成された前記カードエッジ端子と接続される第2接続部と、前記中継端子本体の他方側に形成された前記結合部の前記第2前側開口から挿入されて、前記第2コンタクトの前記結合部内で結合され、且つ、前記結合部内の前記第2接触部と接触される結合片と、を有することを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の雌コネクタ。
  14. 前記外側ハウジングの前記外側平開口部側には、前記中継端子の屈曲した一部分と対応した形状で形成された中継端子配設部が形成されていることを特徴とする請求項13に記載の雌コネクタ。
  15. 前記外側ハウジングの前記中継端子配設部には、前記中継端子が挿入される方向に対して横方向に嵌合溝が形成されており、
    前記中継端子本体には、前記中継端子配設部に形成された前記嵌合溝に嵌合される嵌合突起が形成されていることを特徴とする請求項13又は14に記載の雌コネクタ。
  16. 前記内側ハウジング及び前記外側ハウジングは、リテーナにより一体化されていることを特徴とする請求項4に記載の雌ハウジング。
  17. 前記第1コンタクトには、前記リテーナの一部により固定される第1固定部を有し、
    前記第2コンタクトには、前記リテーナの他の一部により固定される第2固定部を有し、
    前記リテーナにより前記内側ハウジング及び前記外側ハウジングが一体化されたとき、前記第1固定部及び前記第2固定部が前記リテーナにより固定されることを特徴とする請求項16に記載の雌ハウジング。
  18. 前記第2コンタクトに結合された一方側及び他方側の少なくとも一対の前記中継端子は、ショート状態になるように互いに接触されており、
    前記カード部材が接続されたとき、前記カードエッジ端子が前記中継端子の間に嵌入されることで前記中継端子のショート状態が解除されることを特徴とする請求項1、2又は13に記載の雌コネクタ。
  19. 前記請求項1〜18のいずれかに記載された雌コネクタと、前記雌コネクタと接続される前記カード部材と、を有することを特徴とするカードエッジコネクタ。
  20. 前記カード部材は、少なくとも前記カードエッジ端子を除く部分が樹脂材料でモールドされた樹脂成形部が形成されていることを特徴とする請求項19に記載のカードエッジコネクタ。
  21. 前記カード部材には、少なくとも前記カード部材が覆われる大きさで形成された筒状のユニットカバーが着脱自在に装着されており、
    前記外側ハウジングは、前記ユニットカバーが前記カード部材と共に前記雌コネクタに装着されたとき、接続された状態の前記ユニットカバーの外側が覆われる外装部が前記外側ハウジングと一体に形成されており、
    前記外側ハウジングと前記外装部との間には、前記ユニットカバーの端部側が嵌入される嵌入部が形成されており、
    前記カード部材が前記雌コネクタに装着されたとき、前記ユニットカバーの端部が前記外側ハウジングの前記嵌入部に嵌入されることを特徴とする請求項19又は20に記載のカードエッジコネクタ。
  22. 前記外側ハウジングの前記嵌入部にはシール部材が装着されており、
    前記嵌入部に前記ユニットカバーが嵌入されたとき、前記シール部材と前記ユニットカバーが密接されることを特徴とする請求項21に記載のカードエッジコネクタ。
  23. 前記樹脂成形部の側面には所定長さのガイド突起が形成され、
    前記ユニットカバーには、前記カード部材の前記ガイド突起が案内され、所定の位置で位置決めされるガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項20又は21に記載のカードエッジコネクタ。
  24. 前記樹脂成形部の上面及び下面の少なくとも一方には、突出したロック部が形成され、
    前記ユニットカバーには、前記ロック部が係合される係合部が形成されていることを特徴とする請求項20、21又は23に記載のカードエッジコネクタ。
  25. 前記カード部材は、前記基板の対向する一方及び他方の端部に少なくとも2列の前記カードエッジ端子が設けられた前記カードエッジ部を有しており、
    前記雌コネクタが、前記カード部材の前記一方及び他方のカードエッジ端子にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項19〜24のいずれかに記載のカードエッジコネクタ。
  26. 前記ユニットカバーは、一方及び他方の端部が一対の前記雌コネクタの前記外側ハウジングの前記嵌入部にそれぞれ嵌入されることを特徴とする請求項25に記載のカートエッジコネクタ。
JP2012187026A 2012-08-27 2012-08-27 雌コネクタ及びカードエッジコネクタ Pending JP2014044879A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012187026A JP2014044879A (ja) 2012-08-27 2012-08-27 雌コネクタ及びカードエッジコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012187026A JP2014044879A (ja) 2012-08-27 2012-08-27 雌コネクタ及びカードエッジコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014044879A true JP2014044879A (ja) 2014-03-13

Family

ID=50396016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012187026A Pending JP2014044879A (ja) 2012-08-27 2012-08-27 雌コネクタ及びカードエッジコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014044879A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015225767A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 三菱電機株式会社 電子機器ユニット
US9742083B2 (en) 2015-10-02 2017-08-22 Molex, Llc Card edge connector

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015225767A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 三菱電機株式会社 電子機器ユニット
CN105281071A (zh) * 2014-05-28 2016-01-27 三菱电机株式会社 电子设备单元
US9407035B2 (en) 2014-05-28 2016-08-02 Mitsubishi Electric Corporation Electronic device unit
CN105281071B (zh) * 2014-05-28 2017-08-25 三菱电机株式会社 电子设备单元
US9742083B2 (en) 2015-10-02 2017-08-22 Molex, Llc Card edge connector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7361839B2 (ja) コネクタ
JP6074289B2 (ja) 雌コネクタ及びカードエッジコネクタ
EP2619852B1 (en) Connector having noise removal capability
JP4555329B2 (ja) 基板対基板コネクタ
JP4761397B2 (ja) 組合せコネクタ
US20140148019A1 (en) Component module, mating connector, and connection structure between component module and mating connector
CN109473615B (zh) 电池连接模块
US10566741B2 (en) Shielded connector
US9331415B2 (en) Electrical connector
JP2014093123A (ja) フラットケーブルコネクタ
US8942007B2 (en) Electrical component
JP6352237B2 (ja) 係合構造、電子部品モジュール、および電気接続箱
JP5696691B2 (ja) 電気接続箱
CN110021849B (zh) 电连接器
US20110034076A1 (en) Electric connector
CN107683551B (zh) 电连接器
CN112072351B (zh) 电子部件单元
JP2014044879A (ja) 雌コネクタ及びカードエッジコネクタ
CN114556718B (zh) 分支用连接器
US8353731B1 (en) Plug connector
JP5107750B2 (ja) 電子カード
JP5342299B2 (ja) コネクタおよびコネクタアセンブリ
CN114600321B (zh) 连接器
JP5888801B1 (ja) 電気接続箱
JP2013178982A (ja) フローティングコネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140401

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140407