JP2014044229A - 画像表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】輝点の発生を抑制することにより優れた画像品質を有する画像表示システムを提供すること。
【解決手段】画像表示システム100は、透過状態と散乱状態とを切り替えることのできるスクリーン200と、スクリーン200に映像光を投射する光投射デバイス900とを備えている。スクリーン200は、対向配置する第1配向膜231および第2配向膜232、第1、第2配向膜231、232の間に挟持され、負の誘電異方性を有する液晶分子253および高分子252、を含む垂直配向型の高分子分散型液晶層250と、を有し、第1配向膜231は第1の方向Aにラビングされており、光投射デバイス900は、第1配向膜231側から、第1の方向Aと平行な方向に振動する直線偏光である映像光をスクリーン200に投射する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像表示システムに関するものである。
近年、画像表示システムとして、液晶中に高分子を分散させた高分子分散型液晶表示素子をスクリーンとして用い、このスクリーンにプロジェクター等を用いて画像を表示する装置が注目されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、スクリーンとして、初期配向状態にて垂直配向を呈する液晶を用いた高分子分散型液晶表示素子を用いた構成が開示されている。このような垂直配向を呈する液晶を用いた高分子分散型液晶表示素子では、電圧印加によって散乱部に存在する液晶分子が倒れて散乱状態になったとき、液晶分子の長軸方向は互いにランダムな方向を向いて倒れる。
特開平11−237618号公報
しかしながら、このようなスクリーンにプロジェクターから無偏光の光を投射した場合、無偏光の光に含まれるある振動成分の光に着目すると、その振動方向に適して作用する液晶分子/高分子の界面の存在確率がランダムであるため、十分な散乱が得られずに、スクリーンを透過する成分が存在してしまう。このような散乱されない成分によって、スクリーンの表示面に周囲よりも著しく高輝度な点である輝点が発生する。
本発明の目的は、輝点の発生を抑制することにより優れた画像品質を有する画像表示システムを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の画像表示システムは、入射した光を透過させる透過状態と前記入射した光を散乱させる散乱状態とを切り替えることのできるスクリーンと、前記スクリーンに映像光を投射し、前記スクリーンに画像を表示させる光投射デバイスとを備える画像表示システムであって、
前記スクリーンは、対向配置する第1配向膜および第2配向膜、前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に挟持され、負の誘電異方性を有する液晶分子および前記液晶分子と異なる高分子を含む垂直配向型の高分子分散型液晶層、を有し、
前記第1配向膜は、第1の方向にラビングされており、
前記光投射デバイスは、前記第1配向膜側から、前記第1の方向と平行な方向に振動する直線偏光である前記映像光を前記スクリーンに投射することを特徴とする。
このような構成によれば、輝点の発生を抑制することにより優れた画像品質を有する画像表示システムが得られる。
本発明の画像表示システムでは、前記光投射デバイスは、光源と、
光源から出射した光の強度を変調して、前記映像光を生成する空間光変調装置と、
前記空間光変調装置によって生成された前記映像光を、前記スクリーンに向けて投射する投射光学系と、
前記空間光変調装置によって生成された前記映像光を直線偏光とする偏光制御素子と、を有していることが好ましい。
このような構成によれば、簡単な構成で直線偏光を出射することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記偏光制御素子は、前記空間光変調装置と前記投射光学系との間の光軸上に位置していることが好ましい。
このような構成によれば、例えば、プロジェクター内に偏光制御素子を内蔵することができるため、光投射デバイスの構成が簡単なものとなる。
本発明の画像表示システムでは、前記偏光制御素子は、前記投射光学系と前記スクリーンとの間の光軸上に位置していることが好ましい。
このような構成によれば、例えば、プロジェクター外に偏光制御素子を配置することができるため、プロジェクターの姿勢に影響されずに、スクリーンに対する偏光制御素子の姿勢を所定の姿勢に保つことができる。そのため、常に、適した偏光方向の光をスクリーンに投射することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記光投射デバイスは、直線偏光である赤色光、緑色光および青色光を出射する照明光学系と、
前記赤色光を変調する第1空間光変調装置と、
前記緑色光を変調する第2空間光変調装置と、
前記青色光を変調する第3空間光変調装置と、
前記第1空間光変調装置によって変調された前記赤色光、前記第2空間光変調装置によって変調された前記緑色光および前記第3空間光変調装置によって変調された前記青色光のうち1つまたは2つの光の偏光方向を回転させて、前記赤色光、前記緑色光および前記青色光の偏光方向を揃える偏光ローテーターと、を有していることが好ましい。
このような構成によれば、簡単な構成で直線偏光を出射することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記偏光ローテーターは、前記赤色光および前記青色光の少なくとも一方の偏光方向を回転させることによって、前記赤色光、前記緑色光、前記青色光の偏光方向を揃えることが好ましい。
緑色光は、赤色光、青色光と比較して比視感度が高い成分である。そのため、緑色光の偏光方向を回転させずに、赤色光および青色光の少なくとも一方の偏光方向を回転させて、これら光の偏光方向を揃えることによって、明るい画像表示が可能となる。
本発明の画像表示システムでは、前記光投射デバイスは、同一方向に振動する直線偏光である赤色光、緑色光および青色光を順次出射する照明光学系と、
前記赤色光、前記緑色光および前記青色光を変調する空間光変調装置と、を有していることが好ましい。
このような構成によれば、簡単な構成で直線偏光を出射することができる。
本発明の第1実施形態にかかる画像表示システムの構成図である。 図1に示すスクリーンの断面図(図1中のA−A線断面図)である。 図2に示すスクリーンの電圧印加状態を示す断面図である。 図1に示すプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。 スクリーンに含まれる液晶分子の配向方向と、スクリーンに照射される映像光の偏光方向との関係を示す平面図である。 図2に示すスクリーン内を通過する映像光を示す図であり、(a)が図1中のA−A線断面に対応する図、(b)が図1中のB−B線断面に対応する図である。 図2に示すスクリーン内を通過する映像光を示す図であり、(a)が図1中のA−A線断面に対応する図、(b)が図1中のB−B線断面に対応する図である。 偏光方向が異なる映像光のスクリーン透過率を示すグラフである。 本発明の第2実施形態にかかる画像表示システムが備えるスクリーンの断面図である。 図9に示すスクリーン内を通過する映像光を示す図であり、(a)が図1中のA−A線断面に対応する図、(b)が図1中のB−B線断面に対応する図である。 所定のツイスト角における映像光の散乱強度を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。 本発明の第4実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。 本発明の第5実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。
以下、本発明の画像表示システムを図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる画像表示システムの構成図である。図2は、図1に示すスクリーンの断面図(図1中のA−A線断面図)である。図3は、図2に示すスクリーンの電圧印加状態を示す断面図である。図4は、図1に示すプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。図5は、スクリーンに含まれる液晶分子の配向方向と、スクリーンに照射される映像光の偏光方向との関係を示す平面図である。図6および図7は、図2に示すスクリーン内を通過する映像光を示す図であり、(a)が図1中のA−A線断面に対応する図、(b)が図1中のB−B線断面に対応する図である。図8は、偏光方向が異なる映像光のスクリーン透過率を示すグラフである。
図1に示す画像表示システム100は、スクリーン200と、スクリーン200に画像を投射する光投射デバイス900と、スクリーン200および光投射デバイス900の駆動を制御する制御部400とを有している。このような画像表示システム100は、光投射デバイス900からの映像光L’をスクリーン200の背面(観察者と反対側の面)へ投射することによって、スクリーン200に所望の画像を表示するように構成されている。
以下、スクリーン200、光投射デバイス900および制御部400について、順次詳細に説明する。
(スクリーン)
図2に示すスクリーン200は、一対の透明基板211、212と、一対の透明電極221、222と、一対の配向膜231、232と、一対の透明基板211、212の間に設けられた高分子分散型液晶層250とを有している。
透明基板211、212は、透明電極221、222および配向膜231、232を支持する機能を有している。また、透明基板211がスクリーン200の背面側に位置しており、透明基板212がスクリーン200の前面側に位置している。
これら透明基板211、212の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、石英ガラス等のガラス材料やポリエチレンテレフタレート等のプラスチック材料等が挙げられる。この中でも特に、石英ガラス等のガラス材料で構成されたものであるのが好ましい。これにより、反り、撓み等の生じにくい、より安定性に優れたスクリーン200を得ることができる。
一対の透明電極221、222のうちの透明電極221は、透明基板211の内側(高分子分散型液晶層250側)の面に形成されており、透明電極222は、透明基板212の内側(高分子分散型液晶層250側)の面に形成されている。これら透明電極221、222は、導電性を有しており、例えば、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウムオキサイド(IO)、酸化スズ(SnO)等で構成されている。
一対の配向膜231、232のうちの配向膜(第1配向膜)231は、透明電極221の内側(高分子分散型液晶層250側)の面に形成されており、配向膜(第2配向膜)232は、透明電極222の内側(高分子分散型液晶層250側)の面に形成されている。また、一対の配向膜231、232としては、垂直配向が得られるように、例えばポリイミド中にアルキル基やフッ素含有基のような疎水構造を導入したものを用い、このような膜にラビング処理を行なうことにより、プレチルトが87°程度となるようにする。ここで、一対の配向膜231、232のラビングの向きは互いに逆方向を向き、且つ互いのラビング方向のなす角度が一致している。すなわち後述する液晶分子253のツイスト角がほぼ0°となるようにラビング処理を行なう。
高分子分散型液晶層250は、光が入射したときの透過状態(透明状態)と散乱状態とを印加電界の強度により切替えることができる。このような高分子分散型液晶層250は、PDLC(高分子分散型液晶)251を含んでいる。また、PDLC251は、高分子252と液晶分子253とを含んでいる。なお、高分子252と液晶分子253とは異なる物質である。また、高分子252と液晶分子253は、その形状において長軸方向と短軸方向とを有する、長手形状である。液晶分子253および高分子252は、それぞれ、一対の透明電極221、222間に電圧を印加していない電圧非印加状態において、配向膜231、232の間でこれらの向きに沿って所定のチルト角を有しつつ、各分子の長軸方向がほぼ垂直となるように配向している。すなわち、高分子分散型液晶層250は、初期配向状態にて垂直配向を呈する垂直配向型(VA型:Vertical Alignment型)である。
なお、図2中にて、配向膜231のラビング方向(第1の方向)を矢印Aで示し、配向膜232のラビング方向を矢印Bで示している。以下、単に、ラビング方向A、ラビング方向Bとも言う。なお、後述する電圧印加状態において、配向膜231に最も近い液晶分子253の長軸方向の配向方向はラビング方向Aと平行となり、配向膜232に最も近い液晶分子253の長軸方向の配向方向はラビング方向Bと平行となる。従って、以下、ラビング方向Aおよびラビング方向Bを、配向方向Aおよび配向方向Bとも言う。
このようなPDLC251は、例えば、液晶性モノマー等の高分子前駆体と液晶分子との混合物により形成することができる。具体的には、前記混合物を配向膜231、232により配向させた状態で前記混合物に紫外線光等のエネルギーを照射し、液晶性モノマーを重合させる。すると、液晶性モノマーは、配向を保持したまま重合し、配向規制力を有する高分子252になる。液晶分子253は、高分子252から相分離され、高分子252の配向規制力により配向する。
高分子前駆体としては、液晶分子253に溶解し、その混合液が液晶性を有するものであればよく、例えば、高分子中にベンゼン骨格、好ましくはビフェニル骨格が導入されているものが挙げられる。また、ベンゼン骨格を有しなくても、液晶分子253とともに配向する高分子であれば同様に使用することができる。高分子252および高分子前駆体の具体例としては、例えば、ビフェニルメタノールもしくはナフトールのメタクリル酸エステルもしくはアクリル酸エステル、または、これらの化合物の誘導体がある。また、これらに、ビフェノールのメタクリル酸エステルもしくはアクリル酸エステル誘導体を混合して用いてもよい。また、その他の例として、α−メチルスチレン、エポキシ樹脂等を用いることもできる。
一方、液晶分子253としては、屈折率異方性および負の誘電率異方性を有するものであればよく、公知の液晶材料から適宜選択することができる。また、液晶分子253としては、長軸方向の屈折率が高分子252の長軸方向の屈折率とほぼ等しく、かつ、短軸方向の屈折率が高分子252の短軸方向の屈折率とほぼ等しく、さらには、短軸方向の屈折率が高分子252の長軸方向の屈折率と十分に異なる材料が用いられる。
本実施形態のPDLC251は、いわゆるリバース型である。そのため、高分子分散型液晶層250は、一対の透明電極221、222間に電圧を印加していない電圧非印加状態において光の透過性を有する透過状態となり、一対の透明電極221、222間に電圧を印加している電圧印加状態において拡散性を有する散乱状態となる。
具体的に説明すれば、電圧非印加状態においては、液晶分子253と高分子252との間で屈折率が連続しており、PDLC251に入射した光はほとんど拡散されずに射出され、透過状態となる。反対に、電圧印加状態では、図3に示すように、高分子252の長軸方向の方位角が変化しないのに対して、液晶分子253の長軸方向の方位角が電界に応じて変化し、これにより、高分子252と液晶分子253との間で屈折率が不連続に変化することにより入射した光が散乱されて射出され、光散乱状態となる。
なお、前記「電圧非印加状態」とは、一対の透明電極221、222間に全く電圧を印加しない状態のみならず、一対の透明電極221、222間に、実質的に液晶分子253に作用しない程度の電圧が印加されている状態も含む。
高分子分散型液晶層250の厚さとしては、特に限定されないが、10μm以上であるのが好ましい。高分子分散型液晶層250の厚さを10μm以上とすることにより、後述するような映像光L’の散乱をより効果的に発生させることができる。すなわち、電圧印加状態における映像光L’の透過率を1%以下に押さることが可能となる。
このようなスクリーン200によれば、スクリーン200を使用しない場合には、スクリーン200を透明としておくことができる。そのため、例えば、スクリーン200を生活空間にて使用する場合には、スクリーン200が与える圧迫感を低減することができる。また、スクリーン200は、リバース型のPDLC251を用いているため、スクリーン200に画像を表示している時間(散乱状態の時間)が、スクリーン200に画像を表示しない時間(透過状態の時間)よりも短い用途に用いるのが好ましい。このような用い方をすることによって、画像表示システム100の省電力駆動が可能となる。
(光投射デバイス)
光投射デバイス900は、プロジェクター600と、プロジェクター600から出射される映像光Lの偏光制御を行う偏光制御素子800とを有している(図1参照)。
図4に示すように、プロジェクター600は、光源装置620と、均一照明光学系630と、空間光変調装置640と、投射光学系(投射レンズ群)650とを有している。このようなプロジェクター600は、光源装置620から射出された光の強度を与えられた画像情報に応じて空間光変調装置640によって変調することにより光像(すなわち映像光L)を形成し、この光像を投射光学系650からスクリーン200上に拡大投射するための光学機器である。
光源装置620は、光源である超高圧水銀ランプ621と、リフレクター622とを備えている。このような構成では、超高圧水銀ランプ621から放射された光は、リフレクター622で反射されて前方側に収束される。なお、光源としては、超高圧水銀ランプに限らず、例えば、メタルハライドランプ等を採用してもよい。
均一照明光学系630は、ロッドインテグレーター631と、カラーホイール632と、リレーレンズ群633と、反射ミラー634を有している。このような均一照明光学系630では、光源装置620から射出された光束がカラーホイール632を通過し後、ロッドインテグレーター631に角度を付けて入射する。
カラーホイール632は、図示しないモーター等の駆動源によって回転可能に設けられている。また、カラーホイール632には、ロッドインテグレーター631の入射側の端に形成されたポートと対向するフィルター面632aが形成されており、このフィルター面632aには、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のフィルターが領域を隔てて周方向に並んで形成されている。なお、カラーホイール632は、ロッドインテグレーター631の出射側に設けられていてもよい。
カラーホイール632に入射した光束は、フィルター面632aによって、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の3色に時系列的に色分離される。R、G、Bの3色への分離は、スクリーン200に表示する画像のフレーム周波数よりも高速な周波数で行う。このような周波数で色分離を行うことにより、スクリーン200にフルカラー画像を表示することが可能となる。
カラーホイール632を通過した光(R光、G光、B光)は、ロッドインテグレーター631の入射ポートからその内部に導入される。ロッドインテグレーター631の内部に導入された光は、ロッドインテグレーター631内にて複数回の反射をおこし、これによって、ロッドインテグレーター631の出射面に均一な照度が確保される。そのため、ロッドインテグレーター631の出射ポートから出射された光は、均一な照明分布を有するものとなる。
ロッドインテグレーター631から出射された光は、リレーレンズ群633および反射ミラー634を介して、均一な照明光として空間光変調装置640へ入射する。
空間光変調装置640は、基板641と、基板上に配列された複数の光変調素子642(例えば、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス:ただし「DMD」は、米国テキサスインスツルメント株式会社の登録商標)とを有している。複数の光変調素子642は、基板641上にマトリクス状に配置されている。光変調素子642の数としては特に限定されない。プロジェクター600では、1つの光変調素子642が1画素を構成するため、光変調素子642は、画素数分、例えば、横×縦=1280×1024、640×480のように配置されている。
各光変調素子642は、入射した光束を反射するための可動ミラーを有しており、この可動ミラーは、反射した光が投射光学系650へ導かれるON状態と、ON状態に対して傾きが異なり、反射した光がアブソーバー(図示せず)へ導かれるOFF状態とに姿勢が変化する。
空間光変調装置640は、例えば、PC(パーソナルコンピューター)500等から与えられた画像情報に基づいて各光変調素子642のON状態/OFF状態を独立して切り替えることにより所定の光像を形成する。そして、形成された光像は、投射光学系650に入射する。
投射光学系650は、投射レンズ651を備えており、投射光学系650に導かれた光像を映像光Lとしてスクリーン200の方向へ投射する。
偏光制御素子800は、プロジェクター600から出射されたランダム偏光である映像光Lを、所定の方向に振動する直線偏光とする偏光子である。このような偏光制御素子800としては、上記の効果を発揮することができれば、特に限定されず、例えば、ワイヤグリッドアレイ、液晶デバイス等の公知の偏光子を用いることができる。
(制御部)
図1に示すように、制御部400は、例えば、パーソナルコンピューター500からの画像信号Iに所定の処理を行い、処理して得られた画像信号I’をプロジェクター600へ送信する画像信号処理部410と、パーソナルコンピューター500からの信号に基づいてスクリーン200の駆動(ON/OFF)を制御するスクリーン制御部420とを有している。画像信号処理部410からの画像信号を受けたプロジェクター600は、その画像信号に基づく映像光Lを出射する。
このような制御部400は、画像信号処理部410からプロジェクター600へ画像信号I’を出力するのに対応させて、スクリーン制御部420によってスクリーン200の駆動を制御するように構成されている。具体的には、制御部400は、画像信号処理部410から画像信号I’を出力していない状態では、スクリーン制御部420によってスクリーン200を光の透過状態とする。反対に、制御部400は、画像信号処理部410から画像信号I’を出力している状態では、スクリーン制御部420によってスクリーン200を光の散乱状態とする。
このような制御部400によれば、光投射デバイス900から偏光制御素子800を透過した映像光L’が出射されていないとき、すなわちスクリーン200に表示する画像が存在しないときには、スクリーン200を透過状態とすることができる。また、光投射デバイス900から偏光制御素子800を透過した映像光L’が出射されているときは、スクリーン200を散乱状態とすることができ、スクリーン200に映像光L’に対応する画像を表示することができる。
以上、画像表示システム100を構成する各部について説明した。このような構成の画像表示システム100は、図5に示すように、スクリーン200の背面側の配向膜231のラビング方向Aと、偏光制御素子800を通過した映像光L’の偏光方向Cとが平行となる(一致する)ように構成されている。言い換えれば、スクリーン200の背面側(配向膜231側)に位置する液晶分子253の配向方向Aと、映像光L’の偏光方向Cとが平行である。このような構成によれば、映像光L’をスクリーン200にて効率的に散乱させることができるため、スクリーン200上での輝点の発生を効果的に抑制することができる。したがって、表示される画像の品質が高まる。
なお、前記「平行」には、液晶分子253の配向方向Aと、映像光L’の偏光方向Cとが平行である場合の他、配向方向Aに対して偏光方向Cが僅かに傾いている場合も含まれる。具体的には、スクリーン200の平面視にて、配向方向Aと偏光方向Cとのなす角が10°以内である場合も含まれる。このような範囲内であれば、十分に効果を発揮することができる。
具体的に説明すると、電圧印加状態では、図6(a)、(b)に示すように液晶分子253が配向しており、映像光L’は、高分子252と液晶分子253とを交互に通過する。また、この際、映像光L’は、高分子252を短軸方向に通過し、液晶分子253を長軸方向に通過する。前述したように、高分子252の短軸方向の屈折率と液晶分子253の長軸方向の屈折率とが異なるように設計されているため、映像光L’は、高分子252と液晶分子253との界面にて散乱する。このように、スクリーン200の背面側での液晶分子253の配向方向Aと、映像光L’の偏光方向Cとを一致させることにより、映像光L’を高分子分散型液晶層250内にて効率的に散乱させることができる。言い換えれば、散乱せずに高分子分散型液晶層250を通過する映像光L’を効果的に低減することができる。そのため、著しい輝点(周囲よりも著しく高輝度な点)の発生を防止することができる。輝点の発生が防止されることにより、映像品質が向上する。
これに対して、例えば、図7(a)、(b)に示すように、配向方向Aに対して、偏光制御素子800を通過した映像光L’の偏光方向Cが直交していると、映像光L’は、高分子252を短軸方向に通過し、液晶分子253を短軸方向に通過する。前述したように、高分子252の短軸方向の屈折率と液晶分子253の短軸方向の屈折率とがほぼ等しく設計されているため、映像光L’は、高分子252と液晶分子253との界面にてほとんど散乱せず、そのまま高分子分散型液晶層250を透過する。そのため、著しい輝点(周囲よりも著しく高輝度な点)が発生し、映像品質が低下する。また、場合によっては、観察者の眼精疲労を誘発する原因となる。
図8に、配向方向Aと偏光方向Cとが一致する場合(実線)と直交する場合(点線)との映像光L’の透過率の一例を示す。図8では、リバース型の高分子分散液晶層を用い、横軸に高分子分散液晶層に印加する電圧を、縦軸に高分子分散液晶層の透過率を取ってプロットしている。図8から明らかなように、配向方向Aと偏光方向Cとが一致する場合には、印加電圧が大きくなって液晶分子が倒れると、映像光L’は、高分子分散型液晶層250内をほとんど透過せず、高分子分散型液晶層250内にて効率的に散乱している。一方、配向方向Aと偏光方向Cとが直交する場合には、印加電圧が大きくなって液晶分子が倒れても、映像光L’は、高分子分散型液晶層250内をほとんど透過している。
以上、本実施形態の画像表示システム100について説明した。このような画像表示システム100では、偏光制御素子800が、投射光学系650よりも映像光Lの進行方向下流側に位置している。言い換えれば、偏光制御素子800は、プロジェクター600と別体として設けられ、プロジェクター600(すなわち、投射光学系650)とスクリーン200との間の光軸上に配置されている。このような構成とすることにより、プロジェクター600の姿勢に関わらず、スクリーン200に対する偏光制御素子800の姿勢を所定の姿勢に保つことができる。そのため、偏光制御素子800によって、常に、偏光方向が配向膜231の配向方向と一致する映像光L’が得られる。
また、プロジェクター600および偏光制御素子800を上記のような構成とすることにより、これらによって構成される光投射デバイス900の構成を簡単なものとすることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第2実施形態について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態にかかる画像表示システムが備えるスクリーンの断面図、図10は、図9に示すスクリーン内を通過する映像光を示す図であり、図10(a)が図1中のA−A線断面に対応する図であり、図10(b)が図1中のB−B線断面に対応する図、図11は、所定のツイスト角における映像光の散乱強度を示す図である。また、図9は、スクリーンに電圧が印加されて、液晶分子が倒れた状態を示している。
以下、第2実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる画像表示システムは、スクリーンの構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図9に示すように、スクリーン200Aでは、配向膜231、232のラビング方向が90°ずれて配置されている。これに対応して、配向膜231、232の間に位置する液晶分子253の長軸方向も90°捩じれて配置されている。
このような高分子分散型液晶層250内を通過する映像光L’は、液晶分子253に沿って90°旋光する。ここで、映像光L’の旋光性に影響を与える因子は、液晶分子253である。一般的なPDLC251では液晶分子253の含有率が90%以上程度と、高分子252に対して非常に高い。そのため、映像光L’を液晶分子253に沿って十分に旋光させることができる。
図10(a)(b)に示すように、電圧印加状態の高分子分散型液晶層250に入射する映像光L’は、旋光しながら、高分子252を短軸方向に通過し、液晶分子253を長軸方向に通過する。したがって、このような構成のスクリーン200Aによっても前述した第1実施形態のスクリーン200と同等の映像光L’の散乱性を発揮することができる。
なお、本実施形態のスクリーン200Aでは、液晶分子253のツイスト角を90°に設定してあるが、液晶分子253のツイスト角は、90°に限定されない。例えば、ツイスト角は、180°、360°等の90°の偶数倍であってもよい。このようなツイスト角の場合には、図11(a)に示すように、全角度方向に均一な映像光L’の散乱強度を有する。すなわち、全角度方向に対して視野角依存のない配光分布を示すことができ、明るく、全角度方向に広い視野角を有するスクリーン200Aとなる。
また、例えば、ツイスト角は、270°、450°等の90°の奇数倍であってもよい。このようなツイスト角の場合には、図11(b)に示すように、高分子分散型液晶層250の映像光L’の散乱強度が異方性を有している。そのため、例えば、スクリーン200Aの横方向の明るさおよび視野角を高くするためには、スクリーン200Aの横方向に沿って、散乱強度が伸びるように配向方向A、Bを規定すればよい。反対に、スクリーン200Aの縦方向の明るさおよび視野角を高くするためには、スクリーン200Aの縦方向に沿って、散乱強度が伸びるように配向方向A、Bを規定すればよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第3実施形態について説明する。
図12は、本発明の第3実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。
以下、第3実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる画像表示システムは、偏光デバイスがプロジェクターに内蔵されている以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図12に示すように、偏光制御素子800は、プロジェクター600に内蔵されている。具体的には、偏光制御素子800は、空間光変調装置640と投射光学系650との間の光軸上、すなわち、投射光学系650よりも映像光Lおよび映像光L’の進行方向上流側に位置している。このように、偏光制御素子800をプロジェクター600に内蔵することにより、画像表示システム100の構成の簡易化を図ることができる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第4実施形態について説明する。
図13は、本発明の第4実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。
以下、第4実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態にかかる画像表示システムは、光投射デバイスの構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図13に示すように、光投射デバイスであるプロジェクター300は、照明光学系310と、色分離光学系320と、平行化レンズ330R、330G、330Bと、空間光変調装置340R、340G、340Bと、クロスダイクロイックプリズム350と、投射光学系(投射レンズ群)360と、偏光ローテーター370とを有している。
照明光学系310は、光源311と、リフレクター312と、第1のレンズアレイ313と、第2のレンズアレイ314と、偏光変換素子315と、重畳レンズ316とを有している。
光源311は、超高圧水銀ランプであり、リフレクター312は、放物面鏡を有して構成されている。光源311から射出された放射状の光束は、リフレクター312で反射されて略平行光束となり、第1のレンズアレイ313へと射出される。なお、光源311としては、超高圧水銀ランプに限らず、例えば、メタルハライドランプ等を採用してもよい。また、リフレクター312としては、放物面鏡に限らず、楕円面鏡からなるリフレクター312の射出面に平行化凹レンズを配置した構成を採用してもよい。
第1のレンズアレイ313および第2のレンズアレイ314は、小レンズをマトリクス状に配列して形成されている。光源311から射出された光束は、第1のレンズアレイ313によって複数の微小な部分光束に分割され、各部分光束は、第2のレンズアレイ314および重畳レンズ316によって照明対象である3つの空間光変調装置340R、340G、340Bの表面で重畳される。
偏光変換素子315は、ランダム偏光の光束を一方向に振動する直線偏光(S偏光若しくはP偏光)に揃える機能を有しており、本実施形態では、色分離光学系320での光束の損失が少ないS偏光に揃えている。
色分離光学系320は、照明光学系310から射出された光束を、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の3色の色光に分離する機能を有しており、B光反射ダイクロイックミラー321、RG光反射ダイクロイックミラー322、G光反射ダイクロイックミラー323、および反射ミラー324、325を備えている。
照明光学系310から射出された光束のうち、B光の成分は、B光反射ダイクロイックミラー321によって反射され、さらに反射ミラー324、361によって反射されて平行化レンズ330Bに至る。一方、照明光学系310から射出された光束のうち、G光、R光の成分は、RG光反射ダイクロイックミラー322によって反射され、さらに反射ミラー325によって反射されてG光反射ダイクロイックミラー323に至る。その中のG光の成分は、G光反射ダイクロイックミラー323および反射ミラー362に反射されて平行化レンズ330Gに至り、R光の成分は、G光反射ダイクロイックミラー323を透過して、反射ミラー363に反射されて平行化レンズ330Rに至る。
平行化レンズ330R、330G、330Bは、照明光学系310からの複数の部分光束を、空間光変調装置340R、340G、340Bをそれぞれ照明するように各部分光束が、それぞれ略平行な光束となるように設定されている。
平行化レンズ330Rを透過したR光は、空間光変調装置(第1空間光変調装置)340Rに至り、平行化レンズ330Gを透過したG光は、空間光変調装置(第2空間光変調装置)340Gに至り、平行化レンズ330Bを透過したB光は、空間光変調装置(第3空間光変調装置)340Bに至る。
空間光変調装置340Rは、R光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置(LCD)である。空間光変調装置340Rに設けられた図示しない液晶パネルは、2つの透明基板の間に、光を画像信号に応じて変調するための液晶層を封入している。空間光変調装置340Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム350へ入射する。なお、空間光変調装置340G、340Bの構成および機能は、空間光変調装置340Rと同様である。
クロスダイクロイックプリズム350は、三角柱状の4つのプリズムを貼り合わせることにより、略正方形断面の角柱状に形成されたものであり、X字状の貼り合わせ面に沿って誘電体多層膜351、352が設けられている。誘電体多層膜351は、G光を透過してR光を反射し、誘電体多層膜352は、G光を透過してB光を反射する。そして、クロスダイクロイックプリズム350は、空間光変調装置340R、340G、340Bから出射された各色光の変調光をそれぞれ入射面350R、350G、350Bから入射して合成し、カラー画像を表す画像光を形成し、その画像光を投射光学系360へ向けて射出する。
クロスダイクロイックプリズム350と投射光学系360との間には偏光ローテーター370が配置されている。偏光ローテーター370は、波長選択性を有しており、所定の波長の光の偏光方向を90°回転させる機能(すなわち、S偏光をP偏光へ、または、P偏光をS偏光へ変換する機能)を有している。このような偏光ローテーター370としては、特に限定されないが、例えば、カラーリング社製のカラーセレクト(登録商標)を用いることができる。
クロスダイクロイックプリズム350は、S偏光を反射し、P偏光を透過する単偏光素子であるため、クロスダイクロイックプリズム350に反射されるR光およびB光をS偏光とし、クロスダイクロイックプリズム350を透過するG光をP偏光とする必要がある。このように、R光およびB光とG光とでクロスダイクロイックプリズム350から出射された偏光方向が異なっているため、R光、G光、B光の偏光方向を揃えるために偏光ローテーター370が配置されている。
偏光ローテーター370は、R光およびB光の偏光を90°回転させ、G光の変更を回転させない構成となっている。そのため、偏光ローテーター370を通過したR光、G光、B光は、その偏光方向が互いに同じ光となる。ここで、G光は、R光、B光と比較して比視感度が高い成分である。そのため、偏光ローテーター370のように、G光の偏光を回転させずに、R光、G光、B光の偏光を揃えることによって、G光の損失を抑制し、観察者にとって明るい画像表示が可能となる。
偏光ローテーター370を通過した映像光は、映像光L’として投射光学系360から出射される。
このような構成のプロジェクター600によれば、直線偏光である映像光L’を出射することができるため、前述した第1実施形態のような偏光制御素子800が不要となり、画像表示システム100の構成が簡易化される。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、3つの透過型液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)を用いたプロジェクターについて説明したが、プロジェクターの構成としては、これに限定されない。例えば、3つの反射型液晶表示装置(LCD)を用いた構成であってもよい。また、透過型/反射型を問わず、2つの液晶表示装置を用いた構成であってもよい。すなわち、偏光を利用したマイクロディスプレイであって、2つ以上のマイクロディスプレイを用いるプロジェクターであれば、本実施形態を適用することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第5実施形態について説明する。
図14は、本発明の第5実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。
以下、第5実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態にかかる画像表示システムは、光投射デバイスの構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図14に示すように、光投射デバイスであるプロジェクター700は、光源ユニット710と、PBS(偏光ビームスプリッター)プリズム730と、反射型液晶パネル740と、投射光学系(投射レンズ群)750とを有している。
光源ユニット710は、赤色、緑色、青色のレーザー光源711R、711G、711Bと、レーザー光源711R、711G、711Bに対応して設けられたコリメーターレンズ712R、712G、712Bおよびダイクロイックミラー713R、713G、713Bとを備えている。
レーザー光源711R、711G、711Bは、それぞれ、図示しない光源と駆動回路とを有している。そして、レーザー光源711Rは、赤色のレーザー光を射出し、レーザー光源711Gは、緑色のレーザー光を出射し、レーザー光源711Bは、青色のレーザー光を出射する。これらレーザー光源711R、711G、711Bから出射される各色のレーザー光は、直線偏光であって、互いに偏光方向(光の振動方向)が同一となっている(例えば、S波)。
各レーザー光源711R、711G、711Bから出射された各色のレーザー光は、コリメーターレンズ712R、712G、712Bによって平行化され、ダイクロイックミラー713R、713G、713Bに入射する。ダイクロイックミラー713Rは、赤色のレーザー光を反射する特性を有している。ダイクロイックミラー713Bは、青色のレーザー光を反射するとともに、赤色のレーザー光を透過する特性を有している。ダイクロイックミラー713Gは、緑色のレーザー光を透過するとともに、赤色、青色のレーザー光を反射する特性を有している。
レーザー光源711R、711G、711Bは、順次点滅するように駆動が制御されており、これにより、赤色のレーザー光、緑色のレーザー光、青色のレーザー光が順次出射される。出射された各色のレーザー光は、それぞれ、コリメーターレンズ、ダイクロイックミラーを通過し、PBS(偏光ビームスプリッター)プリズム730の反射面で反射されて反射型液晶パネル740に投射される。
反射型液晶パネル740は、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)であって、反射層を有するものである。したがって、この反射層で反射されてPBSプリズム730を通過した各色のレーザー光は、映像光L’として投射光学系750から出射される。なお、反射型液晶パネル740によって反射された各色のレーザー光は、偏光方向が90°回転し、P偏光となる。
このような構成のプロジェクター700によれば、直線偏光である映像光L’を出射することができるため、前述した第1実施形態のような偏光制御素子800が不要となり、画像表示システム100の構成が簡易化される。
このような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、1枚の反射型液晶パネル740を用いた単板方式であるが、プロジェクター700の構成は、これに限定されない。例えば、赤色光、緑色光、青色光ごとに反射型液晶パネルを設けた3板方式であってもよいし、反射型液晶パネルに換えて透過型液晶パネルを用いた構成であってもよい。また、その他、光源ユニット710からの各色の光が予め同一方向の振動成分のみを持つ直線偏光となっているプロジェクター(例えば、偏光制御型の単板プロジェクター、各色の光の偏光方向を制御したスキャンプロジェクター等)であれば、プロジェクターの構成としては特に限定されない。
以上、本発明の画像表示システムについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明の画像表示システムは、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
また、前述した実施形態では、リバース型のスクリーンを用いたが、ノーマル型のスクリーン、すなわち、電圧非印加状態において散乱状態となり、電圧印加状態において透過状態となるスクリーンを用いてもよい。
100…画像表示システム 200、200A…スクリーン 211、212…透明基板 221、222…透明電極 231、232…配向膜 250…高分子分散型液晶層 251…PDLC 252…高分子 253…液晶分子 300…プロジェクター 310…照明光学系 311…光源 312…リフレクター 313…レンズアレイ 314…レンズアレイ 315…偏光変換素子 316…重畳レンズ 320…色分離光学系 321…B光反射ダイクロイックミラー 322…RG光反射ダイクロイックミラー 323…G光反射ダイクロイックミラー 324…反射ミラー 325…反射ミラー 330B…平行化レンズ 330G…平行化レンズ 330R…平行化レンズ 340B…空間光変調装置 340G…空間光変調装置 340R…空間光変調装置 350…クロスダイクロイックプリズム 350B、350G、350R…入射面 351…誘電体多層膜 352…誘電体多層膜 360…投射光学系 361…反射ミラー 362…反射ミラー 363…反射ミラー 370…偏光ローテーター 400…制御部 410…画像信号処理部 420…スクリーン制御部 500…パーソナルコンピューター 600…プロジェクター 620…光源装置 621…超高圧水銀ランプ 622…リフレクター 630…均一照明光学系 631…ロッドインテグレーター 632…カラーホイール 632a…フィルター面 633…リレーレンズ群 634…反射ミラー 640…空間光変調装置 641…基板 642…光変調素子 650…投射光学系 651…投射レンズ 700…プロジェクター 710…光源ユニット 711B、711G、711R…レーザー光源 712B、712G、712R…コリメーターレンズ 713B、713G、713R…ダイクロイックミラー 730…PBSプリズム 740…反射型液晶パネル 750…投射光学系 800…偏光制御素子 900…光投射デバイス

Claims (7)

  1. 入射した光を透過させる透過状態と前記入射した光を散乱させる散乱状態とを切り替えることのできるスクリーンと、前記スクリーンに映像光を投射し、前記スクリーンに画像を表示させる光投射デバイスとを備える画像表示システムであって、
    前記スクリーンは、対向配置する第1配向膜および第2配向膜、前記第1配向膜と前記第2配向膜との間に挟持され、負の誘電異方性を有する液晶分子および前記液晶分子と異なる高分子を含む垂直配向型の高分子分散型液晶層、を有し、
    前記第1配向膜は、第1の方向にラビングされており、
    前記光投射デバイスは、前記第1配向膜側から、前記第1の方向と平行な方向に振動する直線偏光である前記映像光を前記スクリーンに投射することを特徴とする画像表示システム。
  2. 前記光投射デバイスは、光源と、
    光源から出射した光の強度を変調して、前記映像光を生成する空間光変調装置と、
    前記空間光変調装置によって生成された前記映像光を、前記スクリーンに向けて投射する投射光学系と、
    前記空間光変調装置によって生成された前記映像光を直線偏光とする偏光制御素子と、を有している請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 前記偏光制御素子は、前記空間光変調装置と前記投射光学系との間の光軸上に位置している請求項2に記載の画像表示システム。
  4. 前記偏光制御素子は、前記投射光学系と前記スクリーンとの間の光軸上に位置している請求項2に記載の画像表示システム。
  5. 前記光投射デバイスは、直線偏光である赤色光、緑色光および青色光を出射する照明光学系と、
    前記赤色光を変調する第1空間光変調装置と、
    前記緑色光を変調する第2空間光変調装置と、
    前記青色光を変調する第3空間光変調装置と、
    前記第1空間光変調装置によって変調された前記赤色光、前記第2空間光変調装置によって変調された前記緑色光および前記第3空間光変調装置によって変調された前記青色光のうち1つまたは2つの光の偏光方向を回転させて、前記赤色光、前記緑色光および前記青色光の偏光方向を揃える偏光ローテーターと、を有している請求項1に記載の画像表示システム。
  6. 前記偏光ローテーターは、前記赤色光および前記青色光の少なくとも一方の偏光方向を回転させることによって、前記赤色光、前記緑色光、前記青色光の偏光方向を揃える請求項5に記載の画像表示システム。
  7. 前記光投射デバイスは、同一方向に振動する直線偏光である赤色光、緑色光および青色光を順次出射する照明光学系と、
    前記赤色光、前記緑色光および前記青色光を変調する空間光変調装置と、を有している請求項1に記載の画像表示システム。
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