JP2014077819A - 画像表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】映像光の入射角によらずに輝点の発生を抑制でき、高品質な画像を表示することのできる画像表示システムを提供すること。
【解決手段】画像表示システム100は、一対の配向膜231、232に挟持された高分子分散型液晶層250を有するスクリーン200と、配向膜232の膜厚方向から見て、第2配向膜232のラビング方向Aと平行な方向に振動する映像光L’を出射する光投射デバイス900と、光投射デバイス900から出射された映像光L’を反射して、スクリーン200の第2配向膜232側へ映像光L’を入射させる折り返しミラー1000と、高分子分散型液晶層250と折り返しミラー1000との間に位置し、折り返しミラー1000によって反射されて楕円偏光となった映像光L’を通過させて、映像光L’の偏光の楕円率を低くするように映像光L’に位相差を付与する位相差部1100とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示システムに関するものである。
近年、画像表示システムとして、液晶を高分子中に分散させた高分子分散型液晶表示素子をスクリーンとして用い、このスクリーンにプロジェクター等を用いて画像を表示する装置が注目されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、プロジェクターからの映像光を直線偏光とし、その振動方向がスクリーンの入射側での液晶分子の配向方向と平行になるように設定されている。このような構成とすることにより、スクリーンでの映像光の散乱性を高めて、輝点(著しく高輝度な点)の発生を抑制している。
しかしながら、このような画像表示ステムを、例えば、プロジェクターとスクリーンとの離間距離が短い近接投影型のシステムに適用した場合、前記離間距離の短さに起因して、スクリーンヘの映像光の入射角が大きくなってしまう。そして、映像光の入射角が大きくなるに連れてスクリーンの散乱性が低下するため、前述したような輝点の発生を抑制することが困難となる。
特開平6−301005号公報
本発明の目的は、映像光の入射角によらずに輝点の発生を抑制でき、高品質な画像を表示することのできる画像表示システムを提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の画像表示システムは、第1配向膜、前記第1配向膜と対向配置された第2配向膜、前記第1配向膜および前記第2配向膜の間に挟持され、高分子中に液晶分子が分散した高分子分散型液晶層、を有し、前記高分子分散型液晶層に作用する電界を制御することによって前記高分子分散型液晶層に入射した光が散乱する散乱状態と前記高分子分散型液晶層に入射した光が透過する透過状態とを切り替えることのできるスクリーンと、
前記第2配向膜の膜厚方向から見て、前記第2配向膜のラビング方向と平行な方向に振動する直線偏光である映像光を出射する光投射デバイスと、
前記光投射デバイスから出射された前記映像光を反射して、前記スクリーンの前記第2配向膜側へ前記映像光を入射させるミラーと、
前記高分子分散型液晶層と前記ミラーとの間に位置し、前記ミラーによって反射されて楕円偏光となった前記映像光を通過させて、前記映像光の偏光の楕円率を低くするように前記映像光に位相差を付与する位相差部と、を有することを特徴とする。
これにより、映像光の入射角によらずに輝点の発生を抑制でき、高品質な画像を表示することのできる画像表示システムを提供することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記位相差部は、前記映像光が1回通過する際に90度の位相差を付与することができ、
前記映像光は、前記ミラーで反射された後に、前記位相差部を1回通過することが好ましい。
これにより、簡単な構成によって、楕円偏光となった映像光の楕円率を低くすることができる。
本発明の画像表示システムでは、前記位相差部は、前記映像光が1回通過する際に45度の位相差を付与することができ、
前記映像光は、前記ミラーで反射される前と後とで前記位相差部を1回ずつ通過することが好ましい。
これにより、簡単な構成によって、楕円偏光となった映像光の楕円率を低くすることができる。
本発明の画像表示システムでは、前記映像光の光軸の前記ミラーへの入射面は、前記ミラーの反射面および前記高分子分散型液晶層に直交していることが好ましい。
これにより、スクリーン、ミラーおよび光投射デバイスの配置が単純となり、システム全体の設計がし易くなる。また、スクリーンに表示される画像の歪みを低減することもできる。
本発明の画像表示システムでは、前記第2配向膜のラビング方向と前記スクリーンに入射する前記映像光の光軸とに直交する方向から見た平面視にて、
前記位相差部は、前記位相差部と前記入射面との交線を境界にして2つの領域に分割され、
前記2つの領域のうち、前記第2配向膜のラビング方向の先端側に位置する領域では光の進相軸が前記第2配向膜のラビング方向と平行であり、前記第2配向膜のラビング方向の基端側に位置する領域では光の進相軸が前記第2配向膜のラビング方向と直交することが好ましい。
これにより、簡単な構成で、より効果的に輝点の発生を抑制することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記第2配向膜のラビング方向と前記スクリーンに入射する前記映像光の光軸とに直交する方向から見た平面視にて、
前記スクリーンでは、その全域にて、前記高分子分散型液晶層に対する前記映像光の入射角が0°より大きく、かつ、前記映像光の入射方向が前記第2配向膜の膜厚方向に対して前記第2配向膜のラビング方向の先端側に傾斜しており、
前記位相差部の光の進相軸は、前記第2配向膜のラビング方向と直交していることが好ましい。
これにより、簡単な構成で、より効果的に輝点の発生を抑制することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記第2配向膜のラビング方向と前記スクリーンに入射する前記映像光の光軸とに直交する方向から見た平面視にて、
前記スクリーンでは、その全域にて、前記高分子分散型液晶層に対する前記映像光の入射角が0°より大きく、かつ、前記映像光の入射方向が前記第2配向膜の膜厚方向に対して前記第2配向膜のラビング方向の基端側に傾斜しており、
前記位相差部の光の進相軸は、前記第2配向膜のラビング方向と平行であることが好ましい。
これにより、簡単な構成で、より効果的に輝点の発生を抑制することができる。
本発明の画像表示システムでは、前記光投射デバイスから出射された前記映像光は、前記映像光の前記ミラーへの入射面に対するp偏光として前記ミラーに入射することが好ましい。
これにより、システム全体の設計が簡単となる。
本発明の画像表示システムでは、前記光投射デバイスから出射された前記映像光は、前記映像光の前記ミラーへの入射面に対するs偏光として前記ミラーに入射することが好ましい。
これにより、システム全体の設計が簡単となる。
本発明の第1実施形態にかかる画像表示システムの構成図(側面図)である。 図1に示す画像表示システムの上面図である。 図1に示す画像表示システムが有するスクリーンの断面図(図1中のA−A線断面図)である。 図3に示すスクリーンの電圧印加状態を示す断面図である。 図3に示すスクリーン内を通過する偏光を示す図であり、(a)が鉛直方向から見た断面図、(b)が水平方向から見た断面図である。 図3に示すスクリーン内を通過する偏光を示す図であり、(a)が鉛直方向から見た断面図、(b)が水平方向から見た断面図である。 振動方向が異なる直線偏光のスクリーン透過率を示すグラフである。 図1に示すプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。 図1に示す画像表示システムが有する折り返しミラーの振幅比および位相差の一例を示すグラフである。 折り返しミラーで反射された映像光の偏光状態を示す平面図(スクリーンの前面側から見た前面図)である。 図1に示す画像表示システムが有する1/4波長板を示す平面図(スクリーンの前面側から見た前面図)である。 1/4波長板を通過した映像光の偏光状態を示す平面図(スクリーンの前面側から見た前面図)である。 映像光の透過率を示す分布図である。 本発明の第2実施形態にかかる画像表示システムの構成図(側面図)である。 図14に示す画像表示システムが有する1/4波長板を示す平面図(スクリーンの前面側から見た前面図)である。 1/4波長板を通過した映像光の偏光状態を示す平面図(スクリーンの前面側から見た前面図)である。 映像光の透過率を示す分布図である。 本発明の第3実施形態にかかる画像表示システムの構成図である。 本発明の第4実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。 本発明の第5実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。 本発明の第6実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。
以下、本発明の画像表示システムを図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる画像表示システムの構成図である。図2は、図1に示す画像表示システムの上面図である。図3は、図1に示す画像表示システムが有するスクリーンの断面図(図1中のA−A線断面図)である。図4は、図3に示すスクリーンの電圧印加状態を示す断面図である。図5および図6は、図3に示すスクリーン内を通過する偏光を示す図であり、(a)が鉛直方向から見た断面図、(b)が水平方向から見た断面図である。図7は、振動方向が異なる直線偏光のスクリーン透過率を示すグラフである。図8は、図1に示すプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。図9は、図1に示す画像表示システムが有する折り返しミラーの振幅比および位相差の一例を示すグラフである。図10は、折り返しミラーで反射された映像光の偏光状態を示す平面図(スクリーンの前面側から見た前面図)である。図11は、図1に示す画像表示システムが有する1/4波長板を示す平面図(スクリーンの前面側から見た前面図)である。図12は、1/4波長板を通過した映像光の偏光状態を示す平面図(スクリーンの前面側から見た前面図)である。図13は、映像光の透過率を示す分布図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の上下方向を「鉛直方向」とも言い、図1中の紙面と直交する方向を「水平方向」とも言う。
図1に示す画像表示システム100は、スクリーン200と、映像光L’を投射する光投射デバイス900と、光投射デバイス900からの映像光L’を反射してスクリーン200へ折り返す折り返しミラー1000と、折り返しミラー1000とスクリーン200の間に位置する1/4波長板(位相差部)1100と、を有している。
このような画像表示システム100は、映像光L’の光路長が比較的短い近接投影型のシステムであり、光投射デバイス900がスクリーン200の下方に、折り返しミラーがスクリーン200の背面側にそれぞれ配置されている。
また、図2に示すように、折り返しミラー1000へ向かう映像光L’の光軸(中心軸)と、折り返しミラー1000で反射しスクリーン200へ向かう映像光L’の光軸(中心軸)とを含む面(すなわち、映像光L’の光軸の折り返しミラー1000への入射面)Fの面内方向が、鉛直方向と一致している。また、面Fは、折り返しミラー1000およびスクリーン200の中心(水平方向の中心)と直交している。このような配置とすることにより、スクリーン200、折り返しミラー1000および光投射デバイス900の配置が単純となり、画像表示システム100全体の設計がし易くなる。また、スクリーン200に表示される画像の歪みを低減することもできる。
このような画像表示システム100では、光投射デバイス900からの映像光L’が折り返しミラー1000で反射し、1/4波長板1100を通過した後、スクリーン200の背面に入射し、スクリーン200内で散乱することにより、スクリーン200の前面に所望の映像が表示される。
以下、スクリーン200、光投射デバイス900、制御部400、折り返しミラー1000および1/4波長板1100について、順次詳細に説明する。
(スクリーン)
図3に示すように、スクリーン200は、一対の透明基板211、212と、一対の透明電極221、222と、一対の配向膜231、232と、高分子分散型液晶層250とを有している。
一対の透明基板211、212のうち、透明基板211は、スクリーン200の背面側に配置され、透明基板212は、スクリーン200の前面側(観察者側)に配置されている。透明基板211は、透明電極221および配向膜231を支持し、透明基板212は、透明電極222および配向膜232を支持する。
これら透明基板211、212の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、石英ガラス等のガラス材料やポリエチレンテレフタレート等のプラスチック材料等が挙げられる。この中でも特に、石英ガラス等のガラス材料で構成されたものであるのが好ましい。これにより、反り、撓み等の生じにくい、より安定性に優れたスクリーン200を得ることができる。
一対の透明電極221、222のうち、透明電極221は、透明基板211の内側(高分子分散型液晶層250側)の面に配置され、透明電極222は、透明基板212の内側(高分子分散型液晶層250側)の面に配置されている。また、透明電極221、222は、例えば、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウムオキサイド(IO)、酸化スズ(SnO)等で構成されている。
一対の配向膜231、232のうち、配向膜231(第2配向膜)は、透明電極221の内側(高分子分散型液晶層250側)の面に配置され、配向膜(第1配向膜)232は、透明電極222の内側(高分子分散型液晶層250側)の面に配置されている。また、配向膜231、232は、ラビングの向きが一致するよう配置されている。これらの配向膜231、232は、例えば、ポリイミド、ポリビニルアルコール等からなる膜にラビング処理等の配向処理を施したものである。
高分子分散型液晶層250は、光透過性を有する透過状態(透明状態)と光散乱性を有する散乱状態とを印加電界の強度により切替えることができる。このような高分子分散型液晶層250は、PDLC(高分子分散型液晶)251で構成されている。PDLC251は、高分子252と、高分子252中に分散した液晶分子253とを有している。高分子252と液晶分子253とは異なる物質である。また、高分子252と液晶分子253は、その形状において長軸方向と短軸方向とを有する、長手形状である。液晶分子253は、一対の透明電極221、222間に電圧を印加していない電圧非印加状態において、配向膜231、232の間でこれらの向きに沿って所定のチルト角を有しつつ配向している。前述したように、配向膜231、232の向きが揃っているため、液晶分子253のツイスト角は、ほぼ0°となっている。
なお、図3中にて、配向膜231側での液晶分子253の配向方向(配向膜231のラビング方向)を矢印Aで示し、配向膜232側での液晶分子253の配向方向(配向膜232のラビング方向)を矢印Bで示している。以下、単に、配向方向(ラビング方向)A、配向方向(ラビング方向)Bとも言う。本実施形態では、配向方向A、Bがともに水平軸と一致するようにスクリーン200が配置されている。なお、ラビングはラビング方向に沿って、一端から他端へ行われる。本実施形態では、この一端をラビング方向の基端と呼び、他端をラビング方向の先端と呼ぶことにする。
このようなPDLC251は、例えば、液晶性モノマー等の高分子前駆体と液晶分子との混合物により形成することができる。具体的には、前記混合物を配向膜231、232により配向させた状態で前記混合物に紫外線光等のエネルギーを照射し、液晶性モノマーを重合させる。すると、液晶性モノマーは、配向を保持したまま重合し、配向規制力を有する高分子252になる。液晶分子253は、高分子252から相分離され、高分子252の配向規制力により配向する。
液晶分子253としては、屈折率異方性および誘電率異方性を有するものであればよく、公知の液晶材料から適宜選択することができる。また、液晶分子253としては、長軸方向の屈折率が高分子252の長軸方向の屈折率とほぼ等しく、かつ、短軸方向の屈折率が高分子252の短軸方向の屈折率とほぼ等しく、さらには、短軸方向の屈折率が高分子252の長軸方向の屈折率と十分に異なる材料が用いられる。
このような高分子分散型液晶層250は、一対の透明電極221、222間に電圧を印加していない電圧非印加状態において透過状態となり、一対の透明電極221、222間に電圧を印加している電圧印加状態において散乱状態となる。なお、前記「電界非印加状態」とは、一対の透明電極221、222間に全く電圧を印加しない状態のみならず、一対の透明電極221、222間に、実質的に液晶分子253に作用しない程度の電圧が印加されている状態も含む。
具体的に説明すれば、電圧非印加状態においては、液晶分子253と高分子252との間で屈折率がほぼ等しく、PDLC251に入射した光はほとんど散乱されずに射出され、透過状態となる。反対に、電圧印加状態では、図4に示すように、高分子252の長軸方向の方位角が変化しないのに対して、液晶分子253の長軸方向の方位角が電界に応じて変化し、これにより、高分子252と液晶分子253との間で屈折率が異なることにより入射した光が散乱し、光散乱状態となる。
散乱状態のスクリーン200は、背面側(配向膜231側)から高分子分散型液晶層250に入射し、配向方向Aと平行な方向に振動する直線偏光L1を散乱し、配向方向Aと直交する方向に振動する直線偏光L2を透過する性質を有している。
具体的に説明すると、背面側から高分子分散型液晶層250に入射した光は、高分子252と液晶分子253とを交互に通過する。この際、直線偏光L1は、図5(a)、(b)に示すように、高分子252を長軸方向に振動しながら通過し、液晶分子253を短軸方向に振動しながら通過する。前述したように、液晶分子253の短軸方向の屈折率と高分子252の長軸方向の屈折率とが異なっているため、直線偏光L1は、高分子252と液晶分子253との界面にて散乱する。これに対して、直線偏光L2は、図6(a)、(b)に示すように、高分子252を短軸方向に振動しながら通過し、液晶分子253を短軸方向に振動しながら通過する。前述したように、高分子252の短軸方向の屈折率と液晶分子253の短軸方向の屈折率とがほぼ等しいため、直線偏光L2は、高分子252と液晶分子253との界面にてほとんど散乱せず、そのまま高分子分散型液晶層250を通過する。
図7に、直線偏光L1、L2の透過率の一例を示す。図7では、リバース型の高分子分散型液晶層を用い、横軸に高分子分散型液晶層に印加する電圧を、縦軸に高分子分散型液晶層の透過率を取ってプロットしている。図7から明らかなように、直線偏光L1は、印加電圧が大きくなって液晶分子253の方位角が変化すると、高分子分散型液晶層250内をほとんど透過せず、大半が高分子分散型液晶層250内で散乱している。一方、直線偏光L2は、印加電圧が大きくなって液晶分子253の方位角が変化しても、高分子分散型液晶層250内でほとんど散乱せず、大半が高分子分散型液晶層250を透過している。
なお、高分子分散型液晶層250の厚さを10μm以上とすることにより、上述のような直線偏光L1の散乱を十分に発生させることができる。すなわち、直線偏光L1の透過率を1%以下に抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では、スクリーン200は、スクリーン面(前面)の面内方向が鉛直方向と平行となるように配置されているが、スクリーン200の姿勢としては、配向方向A、Bを一定に保つ限りは、これに限定されない。すなわち、例えば、スクリーン面が斜め下側や斜め上側を向くように、スクリーン200を傾斜させてもよい。
(光投射デバイス)
光投射デバイス900は、プロジェクター600と、プロジェクター600から出射される映像光Lの偏光制御を行う偏光制御素子800とを有している(図1参照)。
図8に示すように、プロジェクター600は、光源装置620と、均一照明光学系630と、空間光変調装置640と、投射光学系(投射レンズ群)650とを有している。このようなプロジェクター600は、光源装置620から射出された光の強度を与えられた画像情報に応じて空間光変調装置640によって変調することにより光像(すなわち映像光L)を形成し、この光像を投射光学系650からスクリーン200上に拡大投射するための光学機器である。
光源装置620は、光源である超高圧水銀ランプ621と、リフレクター622とを備えている。このような構成では、超高圧水銀ランプ621から放射された光は、リフレクター622で反射されて前方側に収束される。なお、光源としては、超高圧水銀ランプに限らず、例えば、メタルハライドランプ等を採用してもよい。
均一照明光学系630は、ロッドインテグレーター631と、カラーホイール632と、リレーレンズ群633と、反射ミラー634を有している。このような均一照明光学系630では、光源装置620から射出された光束がカラーホイール632を通過し後、ロッドインテグレーター631に角度を付けて入射する。
カラーホイール632は、図示しないモーター等の駆動源によって回転可能に設けられている。また、カラーホイール632には、ロッドインテグレーター631の入射側の端に形成されたポートと対向するフィルター面632aが形成されており、このフィルター面632aには、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のフィルターが領域を隔てて周方向に並んで形成されている。なお、カラーホイール632は、ロッドインテグレーター631の出射側に設けられていてもよい。
カラーホイール632に入射した光束は、フィルター面632aによって、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の3色に時系列的に色分離される。R、G、Bの3色への分離は、スクリーン200に表示する画像のフレーム周波数よりも高速な周波数で行う。このような周波数で色分離を行うことにより、スクリーン200にフルカラー画像を表示することが可能となる。
カラーホイール632を通過した光(R光、G光、B光)は、ロッドインテグレーター631の入射ポートからその内部に導入される。ロッドインテグレーター631の内部に導入された光は、ロッドインテグレーター631内にて複数回の反射をおこし、これによって、ロッドインテグレーター631の出射面に均一な照度が確保される。そのため、ロッドインテグレーター631の出射ポートから出射された光は、均一な照明分布を有するものとなる。
ロッドインテグレーター631から出射された光は、リレーレンズ群633および反射ミラー634を介して、均一な照明光として空間光変調装置640へ入射する。
空間光変調装置640は、基板641と、基板上に配列された複数の光変調素子642(例えば、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス:ただし「DMD」は、米国テキサスインスツルメント株式会社の登録商標)とを有している。複数の光変調素子642は、基板641上にマトリクス状に配置されている。光変調素子642の数としては特に限定されない。プロジェクター600では、1つの光変調素子642が1画素を構成するため、光変調素子642は、画素数分、例えば、横×縦=1280×1024、640×480のように配置されている。
各光変調素子642は、入射した光束を反射するための可動ミラーを有しており、この可動ミラーは、反射した光が投射光学系650へ導かれるON状態と、ON状態に対して傾きが異なり、反射した光がアブソーバー(図示せず)へ導かれるOFF状態とに姿勢が変化する。
空間光変調装置640は、例えば、PC(パーソナルコンピューター)500等から与えられた画像情報に基づいて各光変調素子642のON状態/OFF状態を独立して切り替えることにより所定の光像を形成する。そして、形成された光像は、投射光学系650に入射する。
投射光学系650は、投射レンズ651を備えており、投射光学系650に導かれた光像を映像光Lとしてスクリーン200の方向へ投射する。
投射光学系650の前方に位置する偏光制御素子800は、プロジェクター600から出射されたランダム偏光である映像光Lから所定方向に振動する直線偏光である映像光L’を得る偏光子である。このような偏光制御素子800としては、上記の効果を発揮することができれば、特に限定されず、例えば、ワイヤグリッドアレイや液晶デバイス等の公知の偏光子を用いることができる。
このような構成とすることにより、光投射デバイス900の構成を簡単なものとすることができる。また、光投射デバイス900では、偏光制御素子800が、投射光学系650よりも映像光Lの進行方向下流側に位置している。言い換えれば、偏光制御素子800は、プロジェクター600と別体として設けられ、プロジェクター600とスクリーン200との間に配置されている。このような構成とすることにより、プロジェクター600の姿勢に関わらず、スクリーン200に対する偏光制御素子800の姿勢を所定の姿勢に保つことができる。そのため、偏光制御素子800によって、常に、所定方向に振動する直線偏光である映像光L’が得られる。
映像光L’の偏光方向は、配向方向Aと平行である(図2参照)。すなわち、映像光L’は、水平方向に振動している。言い換えると、映像光L’は、折り返しミラー1000の入射面(面F)において入射面(面F)に垂直な方向へ振動するs偏光である。このような偏光を映像光L’として用いることにより、画像表示システム100全体の設計(例えば、偏光制御素子800の姿勢や、スクリーン200の姿勢の設定など)が容易となる。
(折り返しミラー)
折り返しミラー1000は、光投射デバイス900から後方へ出射された映像光L’を前方へ反射させ、スクリーン200の背面へ導く機能を有する。このように、折り返しミラー1000を用いて映像光L’を反射させることにより、省スペースな画像表示システム100を構築することができる。なお、折り返しミラー1000としては、例えば、金属鏡面板や、ガラス、プラスチック等の基板にアルミニウム(Al)や銀(Ag)を蒸着したものを用いることができる。また、折り返しミラー1000は、非球面ミラーであっても、平面ミラーであってもよい。
折り返しミラー1000は、複素屈折率をもつため、図9に示すように、光の入射角(横軸に示す)によって、s偏光とp偏光との位相差(δp−s)および振幅比(rp/rs)が異なっている。なお、図9は、位相差および振幅比の傾向を示す代表図であり、この位相差および振幅比を有する折り返しミラー1000に限定されるものではない。
そのため、図10に示すように、折り返しミラー1000で反射した映像光L’は、折り返しミラー1000への入射角に応じて楕円化される。具体的には、面F内では反射後の映像光L’は、直線偏光のままである。また、反射後の映像光L’は、水平方向では面Fから離れるに連れて楕円率の高い楕円偏光となり、鉛直方向では上側へ向かうに連れて楕円率の高い楕円偏光となる。すなわち、映像光L’のスクリーン200への入射角が大きくなるに連れて楕円率の高い楕円偏光となる。また、映像光L’の折り返しミラー1000に対する入射方位角(垂直方向および水平方向)のうち、どちらか小さい角度が大きくなるに連れて楕円率の高い楕円偏光となる。具体的には、折り返しミラー1000に入射する映像光L’と折り返しミラー1000の水平軸とがなす角、または、折り返しミラー1000に入射する映像光L’と折り返しミラー1000の垂直軸とがなす角のうち、どちらか小さい方の角度が大きくなるに連れて、楕円率の高い楕円偏光となる。なお、図10は、スクリーン200の全面側からみた図であり、説明を分かり易くするために楕円率が誇張されている。
(1/4波長板)
1/4波長板(90度位相差板)1100は、スクリーン200の背面(配向膜231に光が入射する面)と対向して設けられている。このような1/4波長板1100は、1回透過するときに90度の位相差を直交する2つの偏光成分の間に付与する位相差板である。また、1/4波長板1100は、入射面Fを境界として水平方向(ラビング方向A)に沿って2つの領域1110、1120に分かれている。言い換えれば、スクリーン200(高分子分散型液晶層250)の法線およびラビング方向Aに対して直交する方向(鉛直方向)からスクリーン200を見たとき、映像光L’の入射角が0°となる1/4波長板の基準点を境界としてラビング方向Aに沿って2つの領域1110、1120に分かれている。ラビング方向Aの先端側(ラビングの終了側)の領域1110では、1/4波長板の進相軸がラビング方向Aと平行であり、ラビング方向Aの基端側(ラビングの開始側)の領域1120では、1/4波長板の進相軸がラビング方向Aに対して直交している。すなわち、1/4波長板1100は、領域1110、1120で光の進相軸が90°ずれている。
なお、1/4波長板1100の進相軸の設定は、ラビング方向A(液晶分子253のチルト)に関係している。そのため、仮に、ラビング方向Aが本実施形態と反対向きである場合には、領域1110では進相軸を鉛直方向に一致させ、領域1120では進相軸を水平方向に一致させればよい。
映像光L’は、折り返しミラー1000で反射された後、1/4波長板1100を背面側から1回通過する。図12に、1/4波長板1100を通過した映像光L’のスクリーン200の背面での偏光状態を示す。図12から分かるように、スクリーン200の全域にて、楕円偏光の楕円率が低くなっており、1/4波長板1100を通過する前と比較して、直線偏光に近づいている(図12では説明の便宜上、直線偏光として図示している)。また、その偏光方向は、光投射デバイス900から出射された直後の方向(水平方向)に対して変化しており、図12においては、スクリーン200の全域にて右側が高く左側が低くなっている。偏光方向の水平軸に対する傾きθは、0〜10°程度であり、水平方向では面Fから離間するに連れて大きくなり、鉛直方向では上側へ向かうに連れて大きくなる。すなわち、映像光L’のスクリーン200への入射角と映像光L’のスクリーン200に対する入射方位角(垂直方向および水平方向)のうち小さい方の角度とが共に大きくなるに連れて傾きθが大きくなる。より具体的には、映像光L’とスクリーン200の垂直軸とがなす角度、または、映像光L’とスクリーン200の水平軸とがなす角度、のうち、どちらか小さい方の角度を最小方位角とすると、スクリーン200に対する映像光L’の入射角と最小方位角とが共に大きくなるに連れて、傾きθは大きくなる。
前述したように、散乱状態のスクリーン200では、配向方向Aと平行な方向に振動する直線偏光L1を効果的に散乱させることができる。スクリーン200に入射する映像光L’は、その振動方向が配向方向A(水平軸)に対して僅かに傾斜しているが、スクリーン200は、入射角および最小方位角が共に大きい場合、このような映像光L’を十分に散乱させることができる。特に、映像光L’の振動方向の傾きが図12に示すように同じ向きに揃えられているため、上記効果が顕著なる。
ここで、図13に、映像光L’のスクリーン透過率を示す。図13(a)は、1/4波長板1100を設けた場合の分布図であり、(b)は、1/4波長板1100を省略した場合の分布図である。同図から、1/4波長板1100を設けることによって、スクリーン200の全域で映像光L’が効果的に散乱していることが分かる。したがって、画像表示システム100によれば、スクリーン200上での輝点の発生を効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、1/4波長板1100がスクリーン200と別体として設けられているが、1/4波長板1100は、スクリーン200と一体に設けられていてもよい。すなわち、1/4波長板1100は、スクリーン200に内蔵されていてもよい。この場合には、1/4波長板1100は、例えば、透明電極221と透明基板211の間や、透明基板211の背面側(高分子分散型液晶層250と反対側)に配置することができる。
(制御部)
図1に示すように、制御部400は、例えば、パーソナルコンピューター500からの画像信号Iに所定の処理を行い、処理して得られた画像信号I’をプロジェクター600へ送信する画像信号処理部410と、パーソナルコンピューター500からの信号に基づいてスクリーン200の駆動(ON/OFF)を制御するスクリーン制御部420とを有している。画像信号処理部410からの画像信号を受けたプロジェクター600は、その画像信号に基づく映像光Lを出射する。
制御部400は、画像信号処理部410からプロジェクター600へ画像信号I’を出力するのに対応させて、スクリーン制御部420によってスクリーン200の駆動を制御するように構成されている。具体的には、制御部400は、画像信号処理部410から画像信号I’を出力していない状態では、スクリーン制御部420によってスクリーン200を透過状態とする。反対に、制御部400は、画像信号処理部410から画像信号I’を出力している状態では、スクリーン制御部420によってスクリーン200を散乱状態とする。
このような制御部400によれば、光投射デバイス900から映像光L’が出射されていないとき、すなわちスクリーン200に表示する画像が存在しないときには、スクリーン200を光の透過状態とすることができる。また、光投射デバイス900から映像光L’が出射されているときは、スクリーン200を光の散乱状態とすることができ、スクリーン200に映像光L’に対応する画像を表示することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第2実施形態について説明する。
図14は、本発明の第2実施形態にかかる画像表示システムの構成図(側面図)である。図15は、図14に示す画像表示システムが有する1/4波長板を示す平面図(スクリーンの前面側から見た前面図)である。図16は、1/4波長板を通過した映像光の偏光状態を示す平面図(スクリーンの前面側から見た前面図)である。図17は、映像光の透過率を示す分布図である。
以下、第2実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる画像表示システムは、スクリーンの構成、1/4波長板の構成、および光投射デバイスの構成がそれぞれ異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
(スクリーン)
図14に示すように、スクリーン200Aでは、ラビング方向A、Bが鉛直方向と一致しており、ラビング方向Aが下側を向き、ラビング方向Bが上側を向いている。このようなスクリーン200Aは、配向方向A、Bの向きが異なる以外は、前述した第1実施形態のスクリーン200と同様である。
(光投射デバイス)
図14に示すように、光投射デバイス900Aは、配向膜231の膜厚方向から見て、鉛直方向に振動する直線偏光である映像光L’を出射する。言い換えると、映像光L’は、折り返しミラー1000の入射面(面F)において入射面(面F)に平行な方向へ振動するp偏光である。このような光投射デバイス900Aは、プロジェクター600と、偏光制御素子800とを有しており、例えば、第1実施形態に対して偏光制御素子800の向きを90°回転させることにより、簡単に、鉛直方向に振動する映像光L’が得られる。
(1/4波長板)
図15に示すように、1/4波長板1100Aは、スクリーン200Aの背面側に配置されており、その全域にて進相軸が水平方向に一致している。なお、本実施形態では、高分子分散型液晶層250の法線およびラビング方向Aに対して直交する方向(水平方向)からの平面視にて、映像光L’のスクリーン200への入射角が0°となる基準点を有していない。すなわち、スクリーン200の全域にて映像光L’のスクリーン200への入射角が0°よりも大きい。そのため、前述した第1実施形態のように、ラビング方向Aの先端側(ラビングの終了側)と基端側(ラビングの開始側)との2つの領域に分ける必要がない。
また、高分子分散型液晶層250の法線およびラビング方向Aに対して直交する方向(水平方向)からの平面視にて、映像光L’の入射方向が高分子分散型液晶層250の法線に対してラビング方向Aの先端側に傾斜している。そのため、1/4波長板1100Aの進相軸は、ラビング方向Aに対して直交している。
なお、仮に、入射角が0°となる基準点を有している場合には、その基準点を境界として、1/4波長板1100Aをラビング方向Aに沿って2つの領域に分け、これら領域のうちのラビング方向Aの先端側(ラビングの開始側)にある領域の進相軸をラビング方向Aと一致させ、基端側(ラビングの終了側)にある領域の進相軸をラビング方向Aに直交させればよい。
また、仮に、ラビング方向A、Bが本実施形態と逆である場合(すなわち、ラビング方向Aが鉛直方向上側を向き、ラビング方向Bが鉛直方向下側を向く場合)には、高分子分散型液晶層250の法線およびラビング方向Aに対して直交する方向(水平方向)からの平面視にて、映像光L’の高分子分散型液晶層250への入射方向が高分子分散型液晶層250の法線に対してラビング方向Aの基端側に傾斜することとなるため、1/4波長板1100Aの進相軸をラビング方向Aと平行にすればよい。
図16は、1/4波長板1100Aを通過した映像光L’のスクリーン200Aの背面での偏光状態を示している。図16から分かるように、前述した第1実施形態と同様に、折り返しミラー1000で反射することにより楕円化した映像光L’は、スクリーン200Aの全域にて、楕円偏光の楕円率が低くなっており、1/4波長板1100Aを通過する前と比較して、直線偏光に近づいている(直線偏光となっている場合も含む)。また、その振動方向は、光投射デバイス900Aから出射された直後の方向(鉛直方向)に対して僅かに傾いている。振動方向の鉛直軸に対する傾きθ(絶対値)は、0〜10°程度であり、水平方向では面Fから離間するに連れて大きくなり、鉛直方向では上側へ向かうに連れて大きくなる。すなわち、映像光L’のスクリーン200Aへの入射角と映像光L’のスクリーン200Aに対する入射方位角(垂直方向および水平方向)のうち小さい方の角度とが共に大きくなるに連れて傾きθ(絶対値)が大きくなる。より具体的には、映像光L’とスクリーン200Aの垂直軸とがなす角度、または、映像光L’とスクリーン200Aの水平軸とがなす角度、のうち、どちらか小さい方の角度を最小方位角とすると、スクリーン200Aに対する映像光L’の入射角と最小方位角とが共に大きくなるに連れて、傾きθは大きくなる。
スクリーン200Aに入射する映像光L’は、その振動方向がラビング方向Aに対して僅かに傾斜してはいるが、散乱状態のスクリーン200Aは、入射角および最小方位角が共に大きい場合、このような映像光L’を十分に散乱させることができる。ここで、図17に、映像光L’のスクリーン透過率を示す。図17(a)は、1/4波長板1100Aを設けた場合の分布図であり、(b)は、1/4波長板1100Aを省略した場合の分布図である。同図から、1/4波長板1100Aを設けることによって、スクリーン200Aの全域で映像光L’が効果的に散乱していることが分かる。したがって、画像表示システム100によれば、スクリーン200A上での輝点の発生を効果的に抑制することができ、表示される画像の品質を高めることができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第3実施形態について説明する。
図18は、本発明の第3実施形態にかかる画像表示システムの構成図である。
以下、第3実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる画像表示システムは、1/4波長板に換えて1/8波長板を用いている以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図18に示すように、画像表示システム100では、折り返しミラー1000の表面に1/8波長板(45度位相差板)1200が設けられている。1/8波長板1200は、1回透過するときに45度の位相差を直交する2つの偏光成分の間に付与する位相差板である。また、1/8波長板1200は、その進相軸が水平方向と一致している。
映像光L’は、1/8波長板1200を、折り返しミラー1000で反射される前と後との計2回通過するため、合計で、90度の位相差を得ることとなる。そのため、スクリーン200Aへ入射する映像光L’の偏光状態は、前述した第2実施形態と同様となる。したがって、前述した第2実施形態と同様に、スクリーン200A上での輝点の発生を効果的に抑制することができ、表示される画像の品質を高めることができる。
このような1/8波長板1200を用いることによっても、簡単な構成によって、スクリーン200へ入射する映像光L’の楕円率を低くすることができる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第4実施形態について説明する。
図19は、本発明の第4実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。
以下、第4実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態にかかる画像表示システムは、偏光制御素子がプロジェクターに内蔵されている以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図19に示すように、偏光制御素子800は、プロジェクター600に内蔵されている。具体的には、偏光制御素子800は、空間光変調装置640と投射光学系650との間の光軸上、すなわち、投射光学系650よりも映像光Lおよび映像光L’の進行方向上流側に位置している。このように、偏光制御素子800をプロジェクター600に内蔵することにより、画像表示システム100の構成の簡易化を図ることができる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第5実施形態について説明する。
図20は、本発明の第5実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。
以下、第5実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態にかかる画像表示システムは、光投射デバイスの構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図20に示すように、光投射デバイスであるプロジェクター300は、照明光学系310と、色分離光学系320と、平行化レンズ330R、330G、330Bと、空間光変調装置340R、340G、340Bと、クロスダイクロイックプリズム350と、投射光学系(投射レンズ群)360と、偏光ローテーター370とを有している。
照明光学系310は、光源311と、リフレクター312と、第1のレンズアレイ313と、第2のレンズアレイ314と、偏光変換素子315と、重畳レンズ316とを有している。
光源311は、超高圧水銀ランプであり、リフレクター312は、放物面鏡を有して構成されている。光源311から射出された放射状の光束は、リフレクター312で反射されて略平行光束となり、第1のレンズアレイ313へと射出される。なお、光源311としては、超高圧水銀ランプに限らず、例えば、メタルハライドランプ等を採用してもよい。また、リフレクター312としては、放物面鏡に限らず、楕円面鏡からなるリフレクター312の射出面に平行化凹レンズを配置した構成を採用してもよい。
第1のレンズアレイ313および第2のレンズアレイ314は、小レンズをマトリクス状に配列して形成されている。光源311から射出された光束は、第1のレンズアレイ313によって複数の微小な部分光束に分割され、各部分光束は、第2のレンズアレイ314および重畳レンズ316によって照明対象である3つの空間光変調装置340R、340G、340Bの表面で重畳される。
偏光変換素子315は、ランダム偏光の光束を一方向に振動する直線偏光(s偏光若しくはp偏光)に揃える機能を有しており、本実施形態では、色分離光学系320での光束の損失が少ないs偏光に揃えている。
色分離光学系320は、照明光学系310から射出された光束を、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の3色の色光に分離する機能を有しており、B光反射ダイクロイックミラー321、RG光反射ダイクロイックミラー322、G光反射ダイクロイックミラー323、および反射ミラー324、325を備えている。
照明光学系310から射出された光束のうち、B光の成分は、B光反射ダイクロイックミラー321によって反射され、さらに反射ミラー324、361によって反射されて平行化レンズ330Bに至る。一方、照明光学系310から射出された光束のうち、G光、R光の成分は、RG光反射ダイクロイックミラー322によって反射され、さらに反射ミラー325によって反射されてG光反射ダイクロイックミラー323に至る。その中のG光の成分は、G光反射ダイクロイックミラー323および反射ミラー362に反射されて平行化レンズ330Gに至り、R光の成分は、G光反射ダイクロイックミラー323を透過して、反射ミラー363に反射されて平行化レンズ330Rに至る。
平行化レンズ330R、330G、330Bは、照明光学系310からの複数の部分光束を、空間光変調装置340R、340G、340Bをそれぞれ照明するように各部分光束が、それぞれ略平行な光束となるように設定されている。
平行化レンズ330Rを透過したR光は、空間光変調装置(第1空間光変調装置)340Rに至り、平行化レンズ330Gを透過したG光は、空間光変調装置(第2空間光変調装置)340Gに至り、平行化レンズ330Bを透過したB光は、空間光変調装置(第3空間光変調装置)340Bに至る。
空間光変調装置340Rは、R光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置(LCD)である。空間光変調装置340Rに設けられた図示しない液晶パネルは、2つの透明基板の間に、光を画像信号に応じて変調するための液晶層を封入している。空間光変調装置340Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム350へ入射する。なお、空間光変調装置340G、340Bの構成および機能は、空間光変調装置340Rと同様である。
クロスダイクロイックプリズム350は、三角柱状の4つのプリズムを貼り合わせることにより、略正方形断面の角柱状に形成されたものであり、X字状の貼り合わせ面に沿って誘電体多層膜351、352が設けられている。誘電体多層膜351は、G光を透過してR光を反射し、誘電体多層膜352は、G光を透過してB光を反射する。そして、クロスダイクロイックプリズム350は、空間光変調装置340R、340G、340Bから出射された各色光の変調光をそれぞれ入射面350R、350G、350Bから入射して合成し、カラー画像を表す画像光を形成し、その画像光を投射光学系360へ向けて射出する。
クロスダイクロイックプリズム350と投射光学系360との間には偏光ローテーター370が配置されている。偏光ローテーター370は、波長選択性を有しており、所定の波長の光の偏光方向を90°回転させる機能(すなわち、s偏光をp偏光へ、または、p偏光をs偏光へ変換する機能)を有している。このような偏光ローテーター370としては、特に限定されないが、例えば、カラーリング社製のカラーセレクト(登録商標)を用いることができる。
クロスダイクロイックプリズム350は、s偏光を反射し、p偏光を透過する単偏光素子であるため、クロスダイクロイックプリズム350に反射されるR光およびB光をs偏光とし、クロスダイクロイックプリズム350を透過するG光をp偏光とする必要がある。このように、R光およびB光とG光とでクロスダイクロイックプリズム350から出射された偏光方向が異なっているため、R光、G光、B光の偏光方向を揃えるために偏光ローテーター370が配置されている。
偏光ローテーター370は、R光およびB光の偏光を90°回転させ、G光の変更を回転させない構成となっている。そのため、偏光ローテーター370を通過したR光、G光、B光は、その偏光方向が互いに同じ光となる。ここで、G光は、R光、B光と比較して比視感度が高い成分である。そのため、偏光ローテーター370のように、G光の偏光を回転させずに、R光、G光、B光の偏光を揃えることによって、G光の損失を抑制し、観察者にとって明るい画像表示が可能となる。
偏光ローテーター370を通過した映像光は、映像光Lとして投射光学系360から出射される。
このような構成のプロジェクター600によれば、直線偏光である映像光L’を出射することができるため、前述した第1実施形態のような偏光制御素子800が不要となり、画像表示システム100の構成が簡易化される。
以上のような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、3つの透過型液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)を用いたプロジェクターについて説明したが、プロジェクターの構成としては、これに限定されない。例えば、3つの反射型液晶表示装置(LCD)を用いた構成であってもよい。また、透過型/反射型を問わず、2つの液晶表示装置を用いた構成であってもよい。すなわち、偏光を利用したマイクロディスプレイであって、2つ以上のマイクロディスプレイを用いるプロジェクターであれば、本実施形態を適用することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の画像表示システムの第6実施形態について説明する。
図21は、本発明の第6実施形態にかかる画像表示システムが備えるプロジェクターの光学系の構成を示す平面図である。
以下、第6実施形態の画像表示システムについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第6実施形態にかかる画像表示システムは、光投射デバイスの構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図21に示すように、光投射デバイスであるプロジェクター700は、光源ユニット710と、PBS(偏光ビームスプリッター)プリズム730と、反射型液晶パネル740と、投射光学系(投射レンズ群)750とを有している。
光源ユニット710は、赤色、緑色、青色のレーザー光源711R、711G、711Bと、レーザー光源711R、711G、711Bに対応して設けられたコリメーターレンズ712R、712G、712Bおよびダイクロイックミラー713R、713G、713Bとを備えている。
レーザー光源711R、711G、711Bは、それぞれ、図示しない光源と駆動回路とを有している。そして、レーザー光源711Rは、赤色のレーザー光を射出し、レーザー光源711Gは、緑色のレーザー光を出射し、レーザー光源711Bは、青色のレーザー光を出射する。これらレーザー光源711R、711G、711Bから出射される各色のレーザー光は、直線偏光であって、互いに振動方向が同一となっている(例えば、S波)。
各レーザー光源711R、711G、711Bから出射された各色のレーザー光は、コリメーターレンズ712R、712G、712Bによって平行化され、ダイクロイックミラー713R、713G、713Bに入射する。ダイクロイックミラー713Rは、赤色のレーザー光を反射する特性を有している。ダイクロイックミラー713Bは、青色のレーザー光を反射するとともに、赤色のレーザー光を透過する特性を有している。ダイクロイックミラー713Gは、緑色のレーザー光を透過するとともに、赤色、青色のレーザー光を反射する特性を有している。
レーザー光源711R、711G、711Bは、順次点滅するように駆動が制御されており、これにより、赤色のレーザー光、緑色のレーザー光、青色のレーザー光が順次出射される。出射された各色のレーザー光は、それぞれ、コリメーターレンズ、ダイクロイックミラーを通過し、PBS(偏光ビームスプリッター)プリズム730の反射面で反射されて反射型液晶パネル740に投射される。
反射型液晶パネル740は、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)であって、反射層を有するものである。したがって、この反射層で反射されてPBSプリズム730を通過した各色のレーザー光は、映像光L’として投射光学系750から出射される。なお、反射型液晶パネル740によって反射された各色のレーザー光は、偏光方向が90°回転し、p偏光となる。
このような構成のプロジェクター700によれば、直線偏光である映像光L’を出射することができるため、前述した第1実施形態のような偏光制御素子800が不要となり、画像表示システム100の構成が簡易化される。
以上のような第6実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、1枚の反射型液晶パネル740を用いた単板方式であるが、プロジェクター700の構成は、これに限定されない。例えば、赤色光、緑色光、青色光ごとに反射型液晶パネルを設けた3板方式であってもよいし、反射型液晶パネルに換えて透過型液晶パネルを用いた構成であってもよい。また、その他、光源ユニット710からの各色の光が予め同一方向の振動成分のみを持つ直線偏光となっているプロジェクター(例えば、偏光制御型の単板プロジェクター、各色の光の偏光方向を制御したスキャンプロジェクター等)であれば、プロジェクターの構成としては特に限定されない。
以上、本発明の画像表示システムについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明の画像表示システムは、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、各実施形態を組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、リバース型のスクリーンを用いたが、ノーマル型のスクリーン、すなわち、電圧非印加状態において散乱状態となり、電圧印加状態において透過状態となるスクリーンを用いてもよい。
100…画像表示システム 200、200A…スクリーン 211、212…透明基板 221、222…透明電極 231、232…配向膜 250…高分子分散型液晶層 251…PDLC 252…高分子 253…液晶分子 300…プロジェクター 310…照明光学系 311…光源 312…リフレクター 313…レンズアレイ 314…レンズアレイ 315…偏光変換素子 316…重畳レンズ 320…色分離光学系 321…B光反射ダイクロイックミラー 322…RG光反射ダイクロイックミラー 323…G光反射ダイクロイックミラー 324…反射ミラー 325…反射ミラー 330B…平行化レンズ 330G…平行化レンズ 330R…平行化レンズ 340B…空間光変調装置 340G…空間光変調装置 340R…空間光変調装置 350…クロスダイクロイックプリズム 350B…入射面 350G…入射面 350R…入射面 351…誘電体多層膜 352…誘電体多層膜 360…投射光学系 361…反射ミラー 362…反射ミラー 363…反射ミラー 370…偏光ローテーター 400…制御部 410…画像信号処理部 420…スクリーン制御部 500…パーソナルコンピューター 600…プロジェクター 620…光源装置 621…超高圧水銀ランプ 622…リフレクター 630…均一照明光学系 631…ロッドインテグレーター 632…カラーホイール 632a…フィルター面 633…リレーレンズ群 634…反射ミラー 640…光変調装置 641…基板 642…光変調素子 650…投射光学系 651…投射レンズ 700…プロジェクター 710…光源ユニット 711B、711G、711R…レーザー光源 712B、712G、712R…コリメーターレンズ 713B、713G、713R…ダイクロイックミラー 730…PBSプリズム 740…反射型液晶パネル 750…投射光学系 800…偏光制御素子 900、900A…光投射デバイス 1000…折り返しミラー 1100…1/4波長板 1110、1120…領域 1100A…1/4波長板 1200…1/8波長板 F…面 I、I’…画像信号 L1、L2…直線偏光 L、L’…映像光

Claims (9)

  1. 第1配向膜、前記第1配向膜と対向配置された第2配向膜、前記第1配向膜および前記第2配向膜の間に挟持され、高分子中に液晶分子が分散した高分子分散型液晶層、を有し、前記高分子分散型液晶層に作用する電界を制御することによって前記高分子分散型液晶層に入射した光が散乱する散乱状態と前記高分子分散型液晶層に入射した光が透過する透過状態とを切り替えることのできるスクリーンと、
    前記第2配向膜の膜厚方向から見て、前記第2配向膜のラビング方向と平行な方向に振動する直線偏光である映像光を出射する光投射デバイスと、
    前記光投射デバイスから出射された前記映像光を反射して、前記スクリーンの前記第2配向膜側へ前記映像光を入射させるミラーと、
    前記高分子分散型液晶層と前記ミラーとの間に位置し、前記ミラーによって反射されて楕円偏光となった前記映像光を通過させて、前記映像光の偏光の楕円率を低くするように前記映像光に位相差を付与する位相差部と、を有することを特徴とする画像表示システム。
  2. 前記位相差部は、前記映像光が1回通過する際に90度の位相差を付与することができ、
    前記映像光は、前記ミラーで反射された後に、前記位相差部を1回通過する請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 前記位相差部は、前記映像光が1回通過する際に45度の位相差を付与することができ、
    前記映像光は、前記ミラーで反射される前と後とで前記位相差部を1回ずつ通過する請求項1に記載の画像表示システム。
  4. 前記映像光の光軸の前記ミラーへの入射面は、前記ミラーの反射面および前記高分子分散型液晶層に直交している請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像表示システム。
  5. 前記第2配向膜のラビング方向と前記スクリーンに入射する前記映像光の光軸とに直交する方向から見た平面視にて、
    前記位相差部は、前記位相差部と前記入射面との交線を境界にして2つの領域に分割され、
    前記2つの領域のうち、前記第2配向膜のラビング方向の先端側に位置する領域では光の進相軸が前記第2配向膜のラビング方向と平行であり、前記第2配向膜のラビング方向の基端側に位置する領域では光の進相軸が前記第2配向膜のラビング方向と直交する請求項4に記載の画像表示システム。
  6. 前記第2配向膜のラビング方向と前記スクリーンに入射する前記映像光の光軸とに直交する方向から見た平面視にて、
    前記スクリーンでは、その全域にて、前記高分子分散型液晶層に対する前記映像光の入射角が0°より大きく、かつ、前記映像光の入射方向が前記第2配向膜の膜厚方向に対して前記第2配向膜のラビング方向の先端側に傾斜しており、
    前記位相差部の光の進相軸は、前記第2配向膜のラビング方向と直交している請求項4に記載の画像表示システム。
  7. 前記第2配向膜のラビング方向と前記スクリーンに入射する前記映像光の光軸とに直交する方向から見た平面視にて、
    前記スクリーンでは、その全域にて、前記高分子分散型液晶層に対する前記映像光の入射角が0°より大きく、かつ、前記映像光の入射方向が前記第2配向膜の膜厚方向に対して前記第2配向膜のラビング方向の基端側に傾斜しており、
    前記位相差部の光の進相軸は、前記第2配向膜のラビング方向と平行である請求項4に記載の画像表示システム。
  8. 前記光投射デバイスから出射された前記映像光は、前記映像光の前記ミラーへの入射面に対するp偏光として前記ミラーに入射する請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像表示システム。
  9. 前記光投射デバイスから出射された前記映像光は、前記映像光の前記ミラーへの入射面に対するs偏光として前記ミラーに入射する請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像表示システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016171154A1 (ja) * 2015-04-24 2016-10-27 シャープ株式会社 表示装置

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