JP2014044135A - 検出対象物の測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検出対象物をスキャナーで読み取り(ステップ2)、ソフトウェアで自動的に画像処理して検出対象物を検出,測定等の検査を行うと共に(ステップ3〜5)、データを自動的に所定の形式に加工することにより(ステップ6)、容易かつ正確に検出対象物の検出や計測等の検査を行うことができる。
【選択図】図1
Description
また、前記検体が所定の環境内の異物であり、前記検体を保持する工程において前記検体保持部を前記環境内に一定期間曝露し、前記データ処理において、前記検体の個数を前記異物の一定の大きさの範囲毎の個数に整理し、所定の清浄度を算出しても良い。
また、前記検体が前記検体保持部で培養された培養物であっても良い。
また、前記検体保持部がシャーレであっても良い。
あるいは、本発明の検出対象物の測定方法は、試薬が収容された検体保持部である検査容器に検出対象物である検体を注入する工程と、前記検査容器をスキャナーで読み込んで画像データを取得する工程と、前記画像データをソフトウェアが格納された機器に転送する工程と、前記画像データを前記ソフトウェアにより自動的に解析して前記検体の色を検出する工程と、検出した前記色に応じて前記ソフトウェアにより自動的に前記検体の検査を行う工程とを有することを特徴とする。
図1は本発明の検出対象物の測定方法の概略を示すフロー図である。
図2は本発明におけるソフトウェアの動作を例示する図である。
まず、スキャナーで読み取られた画像データを、ソフトウェアが格納されたPC等の機器に読み込む。画像データは、カラーあるいは白黒のデータであり、スキャナーの解像度に応じたサイズの画素の集合として表される(図2(a))。次に、機器でソフトウェアを動作させて、画像データをあらかじめ定めた所定の濃度をしきい値として2値化処理する(図2(b))。そして、画像データ中の各画素を検体と下地に分別して検体を検出する。例えば、濃色の検体を検出する場合には白色等の検体保持部を用い、画像データを白色と黒色に2値化し、2値化後のデータのうち白色の画素を下地、黒色の画素を検体と認識して検体を検出する。また、しきい値は、画像データのあらかじめ設定した一部の画素の濃度の平均値から一定の値を差し引いた値とすることにより、照明のむらが減少することとなり好ましい。次に、ソフトウェアにより、検体と認識された画素のうち、隣接する画素群を1つの検体と定め(図2(c))、画像データ中の検体の数を自動的に測定する。次に、ソフトウェアで1つの検体の画素群の重心を求める。その重心を利用して水平方向と垂直方向の分散と共分散を求める。水平方向と垂直方向の分散と共分散から慣性主軸の水平方向との角度を求める。この慣性主軸の角度をそれぞれの検体で求める。これらの慣性主軸を各検体の長軸と仮定して、ソフトウェアにて各検体の長軸に平行な方向の最大画素と最小画素を抽出して距離を計算することによりこれらの長軸に平行な方向の各検体の長さを各検体の大きさとして算出する(図2(d))。また、このような長軸の長さ以外にも検体の大きさを求めることができ、例えば、検体が構成する画素の個数と1画素の長さから、検体の任意に定めた方向における画素の個数を測定して長さを求め、最大値や平均値を検体の大きさとすることもできる。さらに、測定したデータをソフトウェアにより自動的に所定のデータ形式に変換しても良い。
(実施の形態1)
まず、図1〜図6を用いて、クリーンルーム等の所定の環境内の清浄度測定における異物の検出方法を本発明の検出対象物の測定方法の実施の形態として、クリーンルームの場合を例に説明する。クリーンルームの表面清浄度は、空気中の沈降性粒子状汚染物質を採取し、その個数を測定して、その割合の高低により判定される。
図4にJACAの指針No.42,No.43に準拠して異物の測定結果を例示する表を示す。
JACA指針No42では異物サイズが500μmを超える異物は区別する。500μmを超える異物は粗大粒子として扱われ、表記方法も表面M表示として特別な表記方法がある。最下段の表記事例がそれに当たる。“Msurface(300;>500μm);粘着フィルム;スキャナー”では、”300”は表面に付着した500μmを超える異物個数を示す。”粘着フィルム”は異物付着表面、スキャナーは測定方法を示す。
(実施の形態2)
次に、図1,図7を用いて、培地フィルムを用いた培養物の検出方法を本発明の検出対象物の測定方法の実施の形態として説明する。
本実施の形態では、図7に示すように、検体保持部として培地フィルム10を用い、検出対象物として培地フィルム10で培養された培養物11を検出する。
(実施の形態3)
次に、図1,図8を用いて補虫シートを用いた虫の検出方法を本発明の検出対象物の測定方法の実施の形態3として説明する。
本実施の形態では、図8に示すように、検体保持部として補虫シート13を用い、検出対象物として補虫シート13で捕獲された虫14を検出する。
(実施の形態4)
上記各実施の形態では、検体の測定として、大きさや個数を測定していたが、呈色した検体の色を測定してもよい。
例えば、試薬16が収容された検査容器17に検体18を注入し、所定の時間保持した後、検体18により試薬16が呈色されるので、検査容器17をスキャナーで読み取り、ソフトウェアで自動的に試薬16の色を測定して検体18の特性等を検査する(図9(a))。あるいは、リトマス試験紙等の試薬を染み込ませた試験紙19に検体18を塗布し、試験紙19をスキャナーで読み取り、試験紙19の色をソフトウェアで自動的に測定することにより、検体18の特性等を検査する(図9(b))。例えば、水を検体18とし、水に含まれる特定の物質の濃度を試薬16の呈色度合により測定したり、リトマス試験紙により水が酸性であるかアルカリ性であるかを調べたり、試験紙19により、水に特定の成分が含まれているかどうかを測定したりすることができる。
(実施の形態5)
また、本実施の形態では、検査管の目盛りを自動的に読み取る実施の形態について、図10を用いて説明する。
図10に示すように、内壁に試薬が塗布された管状の検査管20に検体21が含まれるガスを注入し、所定の時間保持した後、検体21により試薬が呈色されるので、検査管20をスキャナーで読み取り、ソフトウェアで自動的に呈色された試薬の長さを測定して検体21のガス中の濃度を測定する。検査管20は少なくとも一部がガラス等の透光性の部材で形成され、外部から試薬が塗布された領域の目盛り22を読み取れるような構成である。例えば、特定の成分の検体21が含まれるガスを検査管21に注入し、機器に格納されたソフトウェアにより、自動的に、検査管20に設けられた目盛り22を用いて試薬により呈色された長さを読みとることにより、ガス中の検体21の濃度を検出する。
2 スキャナー
3 PC
4 クリーンルーム
5 装置
6 保護フィルム
7 枠
8 異物
9 格子
10 培地フィルム
11 培養物
12 検体
13 補虫シート
14 虫
15 粘着部
16 試薬
17 検査容器
18 検体
19 試験紙
20 検査管
21 検体
22 目盛り
Claims (12)
- 検体保持部に検出対象物である検体を保持する工程と、
前記検体保持部をスキャナーで読み込んで画像データを取得する工程と、
前記画像データをソフトウェアが格納された機器に転送する工程と、
前記画像データを前記ソフトウェアにより自動的に所定のしきい値で2値化処理して前記検体を検出する工程と、
前記ソフトウェアにより自動的に前記検体の慣性主軸を求めて慣性主軸と平行な長さを測定する工程と、
前記ソフトウェアにより自動的に前記検体の個数を測定する工程と、
前記ソフトウェアにより自動的に前記検体の測定結果をデータ処理する工程と
を有し、検出する前記検体の大きさに応じて前記スキャナーの解像度を決定することを特徴とする検出対象物の測定方法。 - 前記検体保持部が粘着シートであり、
前記粘着シートが、
前記検体を採取する検体付着面と、
前記検体の採取後に前記検体付着面を保護するために貼り付けられる保護フィルムと
から構成され、前記保護フィルムにより、必要な前記検体のみを付着させると共に、前記スキャナーの保護を行うことを特徴とする請求項1記載の検出対象物の測定方法。 - 前記保護フィルムに空気を通す穴が設けられることを特徴とする請求項2記載の検出対象物の測定方法。
- 前記検体が所定の環境内の異物であり、
前記検体を保持する工程において前記検体保持部を前記環境内に一定期間曝露し、
前記データ処理において、前記検体の個数を前記異物の一定の大きさの範囲毎の個数に整理し、所定の清浄度を算出することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の検出対象物の測定方法。 - 前記所定の環境がクリーンルームであることを特徴とする請求項4記載の検出対象物の測定方法。
- 前記検体が前記検体保持部で培養された培養物であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の検出対象物の測定方法。
- 前記検体保持部がシャーレであることを特徴とする請求項6記載の検出対象物の測定方法。
- 前記検体が虫であり、
前記粘着シートが補虫シートである
ことを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の検出対象物の測定方法。 - 試薬が収容された検体保持部である検査容器に検出対象物である検体を注入する工程と、
前記検査容器をスキャナーで読み込んで画像データを取得する工程と、
前記画像データをソフトウェアが格納された機器に転送する工程と、
前記画像データを前記ソフトウェアにより自動的に解析して前記検体の色を検出する工程と、
検出した前記色に応じて前記ソフトウェアにより自動的に前記検体の検査を行う工程と
を有することを特徴とする検出対象物の測定方法。 - 試薬が付加された検体保持部である試験紙に検出対象物である検体を塗布する工程と、
前記試験紙をスキャナーで読み込んで画像データを取得する工程と、
前記画像データをソフトウェアが格納された機器に転送する工程と、
前記画像データを前記ソフトウェアにより自動的に解析して前記検体の色を検出する工程と、
検出した前記色に応じて前記ソフトウェアにより自動的に前記検体の検査を行う工程と
を有することを特徴とする検出対象物の測定方法。 - 前記検体の色の検出を、前記検体の色をRGBあるいはCIE L*a*b*の色空間として検出し、
前記検査を、前記検体の色空間が、あらかじめ定めた色空間に含まれるかどうかで行う
ことを特徴とする請求項9または請求項10のいずれかに記載の検出対象物の測定方法。 - 内壁に試薬が塗布されて目盛りが設けられた管状の検体保持部である検査管に検出対象物である検体を含むガスを注入する工程と、
前記検査管をスキャナーで読み込んで画像データを取得する工程と、
前記画像データをソフトウェアが格納された機器に転送する工程と、
前記ソフトウェアにより自動的に前記画像データの前記試薬の色を所定のしきい値で2値化して前記試薬の色が変化した領域と前記目盛りの位置関係を検出する工程と、
前記ソフトウェアにより自動的に前記色が変化した領域の前記目盛りを読み取って前記色が変化した領域の長さを検出する工程と、
前記ソフトウェアにより自動的に前記長さから前記検体の前記ガス中の濃度を検出する工程と
を有することを特徴とする検出対象物の測定方法。
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