JP2014043295A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】斜行を検出することができるとともに、斜行の原因を特定することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、ロール体3を保持する保持手段4と、測定ユニットと、斜行判定手段と、ずれ判定手段と、斜行原因特定手段と、を備える。測定ユニットは、記録媒体2の縁上の点P1,P2と基準位置HRとの間の距離D1,D2を測定する。点P1,P2は、保持手段4から距離L1,L2だけ離れたところに位置する。斜行判定手段は距離D1,D2に基づいて記録媒体2の斜行が生じているかを判定する。ずれ判定手段は距離L1,L2、および距離D1,D2に基づいてロール体3が保持位置からずれているかを判定する。斜行原因特定手段は、斜行判定手段により記録媒体2の斜行が生じていると判定された場合に、ずれ判定手段の判定に基づいて記録媒体の斜行の原因を特定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。特に、記録媒体の給紙時に記録媒体の斜行を検知する画像形成装置に関する。
紙といった記録媒体を所定の方向に搬送しながら当該記録媒体に画像を形成する画像形成装置(「プリンタ」や「プロッタ」とも呼ばれる)が知られている。長尺あるいは大判(例えば、JIS規格のA0サイズやA1サイズ等)の記録媒体に画像を形成する画像形成装置では、記録媒体をロール状に巻いてなるロール体が用いられることがある。
ロール体が用いられる画像形成装置は、ロール体を保持する保持手段と、記録媒体を搬送する搬送手段と、を備える。保持手段は、ロール体の軸周りに回転可能にかつロール体の軸方向と交わる繰り出し方向へ記録媒体を繰り出し可能にロール体を保持する。搬送手段は、ロール体から繰り出された記録媒体を挟持するとともに当該記録媒体を繰り出し方向へ搬送する。搬送手段が記録媒体を搬送することで記録媒体がロール体から次々と繰り出され、当該記録媒体の面の全体に画像が形成される。
このような画像形成装置では、記録媒体が繰り出し方向に対して傾斜した状態で搬送される現象である斜行(「スラント」や「スキュー」とも呼ばれる。)が問題となる。記録媒体の斜行は、ユーザが記録媒体を望ましくない状態で画像形成装置にセットしてしまうことで生じる。
より具体的に、記録媒体の斜行の原因を説明する。
記録媒体は、画像形成装置のユーザによって画像形成装置にセットされる。ユーザは、ロール体を保持手段に保持させ、ロール体から繰り出された記録媒体を搬送手段に挟持させる。
このとき、ロール体が所望の保持位置からずれた位置で保持手段に保持されていたり、ロール体から繰り出された記録媒体が所望の挟持位置からずれた位置で搬送手段に挟持されていたりする場合がある。このような場合、記録媒体は繰り出し方向に対して傾斜した状態で画像形成装置にセットされた状態であり、この状態のまま記録媒体が搬送されることで斜行が生じる。
記録媒体の斜行が発生すると、軸方向に関して、記録媒体の縁と、記録媒体に形成される画像の縁との間隔が次第に変化する。その結果、記録媒体の所望の位置に画像が形成されなくなってしまう。
特に、比較的長尺の記録媒体を用いる場合においては、記録媒体の斜行の度合いがわずかであっても、記録媒体の搬送に伴って画像形成装置に対する記録媒体の位置ずれが大きくなる。その結果、記録媒体の搬送に伴って余白の大きさが変化したり、記録媒体から外れた領域に画像が形成されたりする。斜行の度合いが極端な場合には、画像形成装置の内部で記録媒体が詰まってしまうかもしれない。
このような問題を解決する技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示の画像形成装置は、保持手段に保持されたロール体を回転させる回転駆動手段を備える。回転駆動手段は、ロール体の回転方向を、記録媒体を繰り出す正転方向と記録媒体を巻き戻す逆転方向との間で切り替え可能になっている。また、搬送手段は、記録媒体の挟持した状態と記録媒体を挟持していない状態との間で切り替え可能になっている。
特許文献1によれば、搬送手段が記録媒体を挟持していない状態で回転駆動手段が逆転方向にロール体を回転させることによって、記録媒体が繰り出し方向に対して平行になる。搬送手段は、記録媒体が繰り出し方向になったところで記録媒体を挟持し、記録媒体を繰り出し方向に搬送する。
特許文献1に開示の画像形成装置によれば、ユーザが望ましくない状態で記録媒体を画像形成装置にセットしても、搬送手段は、記録媒体が繰り出し方向に対して平行な状態で記録媒体を挟持することができる。したがって、余白の大きさが一定になるとともに、画像形成装置の内部での記録媒体の詰まりが抑制される。
しかしながら、特許文献1に開示の画像形成装置では、斜行の原因にかかわらず記録媒体が繰り出し方向に対して平行にされる。したがって、ロール体が所望の保持位置で保持されていない場合、記録媒体は所望の位置からずれた状態で搬送される。その結果、画像形成後の記録媒体に余分な余白が形成されたりする場合があった。
そこで、記録媒体の斜行の度合いを検知する検知手段を備え、検知手段により検知された斜行の程度が予め定められた閾値以上の場合にユーザに対して記録媒体の再セットを促す画像形成装置が提案されている(例えば特許文献2)
特許文献2に開示の画像形成装置によれば、記録媒体に画像が形成される前にユーザは記録媒体を画像形成装置に正しくセットし直すことができる。そのため、記録媒体の所望の位置に画像が形成され、所望の余白が記録媒体に確保されるとともに、画像形成装置の内部での記録媒体の詰まりが抑制される。
特開2008−254215号公報 特開平11−193152号公報
しかしながら、特許文献2に開示の画像形成装置では、記録媒体の斜行の度合いしか検知することができない。そのため、ユーザは、所望の保持位置でロール体が保持手段に保持されていないために斜行が生じているのか、ロール体から繰り出された記録媒体が所望の挟持位置で搬送手段に挟持されていないために斜行が生じているのかがわからない。したがって、特許文献2に開示の画像形成装置のユーザは、画像形成装置から記録媒体の再セットを促されたときに次のような手順で記録媒体を再セットする必要があった。
まず、ユーザは、ロール体を保持手段に保持させたまま、搬送手段に挟持されている記録媒体を搬送手段から取り外し、記録媒体の位置を調整して再び搬送手段に記録媒体を挟持させる。この作業後であっても斜行が生じていれば、ユーザは、斜行の原因が所望の保持位置でロール体が保持されていないことによるものであると判断し、保持手段に対するロール体の位置を調整する。
このように、特許文献2に開示の画像形成装置では、斜行の原因が特定されないため、記録媒体を正しくセットし直すのにより多くの作業が必要となることがあった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明の目的は、斜行を検出することができるとともに、斜行の原因を特定することができる画像形成装置を提供することにある。
記録媒体をロール状に巻いてなるロール体を、該ロール体の軸周りに回転可能にかつ該ロール体の軸方向と交わる繰り出し方向に記録媒体を繰り出し可能に保持する保持手段を備えた画像形成装置に係る。この態様において、測定ユニットと、斜行判定手段と、ずれ判定手段と、斜行原因特定手段と、をさらに備える。測定ユニットは、ロール体から繰り出し方向に繰り出された記録媒体の繰り出し方向に沿った縁上の第1および第2の点と、予め定められた基準位置との間の軸方向に関する第1および第2の距離D1,D2を測定する。第1および第2の点は、保持手段から繰り出し方向へ向かって第1および第2の距離L1,L2だけ離れたところに位置する。斜行判定手段は、測定ユニットにより測定された第1および第2の距離D1,D2に基づいて、記録媒体の斜行が生じているかどうかを判定する。ずれ判定手段は、第1および第2の距離L1,L2、並びに測定ユニットにより測定された第1および第2の距離D1,D2に基づいてロール体が軸方向に関して予め定められた保持位置からずれているかどうかを判定する。斜行原因特定手段は、斜行判定手段により記録媒体の斜行が生じていると判定された場合に、ずれ判定手段の判定に基づいて記録媒体の斜行の原因を特定する。
本発明によれば、斜行を検出することができるとともに、斜行の原因を特定することができる。
本発明に係る実施形態の一部を示す概略図。 保持手段の分解斜視図。 第1および第2の点、並びに第1および第2の距離を説明するための図。 記録媒体の斜行の原因を説明するための図。 プリンタの動作を制御するコントローラを説明するためのブロック図。 プリンタの動作を示すフローチャート図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、ここでは、画像形成装置としてインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」と称す)に本発明を適用した例を用いる。
図1は、本実施形態に係るプリンタの一部を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1は、紙といった記録媒体2をロール状に巻いてなるロール体3を保持する保持手段4と、記録媒体2をロール体3の軸方向X1と交わる繰り出し方向X2へ搬送する搬送手段5と、を備える。
保持手段4の詳細を、図2を用いて説明する。図2は、保持手段4の分解斜視図である。
図2に示すように、保持手段4は、スプール6と、スプール6の一端に固定された固定フランジ7と、固定フランジ7の、スプール6側の面に設けられたロック部8と、を含む。ロール体3は、ロール体3の巻き中心に位置する紙管9にスプール6が通され、ロック部8が紙管9の内側にばね力によって食い込むことで保持手段4に固定保持される。
また、保持手段4は、スプール6の他端に着脱可能に設けられた非固定フランジ10を備え、紙管9に挿通されたスプール6の他端に非固定フランジ10が取り付けられた状態でプリンタ1(図1参照)の本体に装着される。
保持手段4がプリンタ1の本体に取り付けられた状態では、スプール6は、スプール6の軸周りに回転することがきる。すなわち、保持手段4は、ロール体3を、ロール体3の軸周りに回転可能に保持する。ロール体3が回転することによってロール体3から記録媒体2が次々と繰り出される。
再び図1を参照する。
搬送手段5は、軸方向X1に沿って延びる搬送ローラ11およびピンチローラ12を含む。記録媒体2は、ロール体3から繰り出し方向X2へ繰り出され、搬送ローラ11とピンチローラ12との間で挟持される。搬送ローラ11は、ピンチローラ12とともに記録媒体2を挟持している状態で回転し、記録媒体2を繰り出し方向X2へ搬送する。
ピンチローラ12は、リリースレバー(図示せず)が操作されることによって搬送ローラ11から離される。ピンチローラ12が搬送ローラ11から離されることによって、搬送ローラ11とピンチローラ12との間で挟持されていた記録媒体2が解放される。
記録媒体2を挟持している状態と記録媒体2を挟持していない状態との間で搬送手段5が切り替えられることで、ユーザは、搬送手段5の所望の位置に記録媒体をより容易に配置することができる。
記録媒体2を搬送手段5に挟持させる際には、ユーザは、ピンチローラ12が搬送ローラ11から離された状態で搬送ローラ11上に記録媒体2を置く。その後、ユーザはリリースレバーを操作してピンチローラ12を搬送ローラ11に近づける。ピンチローラ12が搬送ローラ11に近づくことで、搬送手段5は記録媒体2によって挟持される。
本実施形態では、記録媒体2の位置の目印となるガイド13が設けられている。ガイド13としては、例えばプリンタ1の本体に記されたマークである。ユーザは、記録媒体2の繰り出し方向X2に沿った縁(以下、単に「記録媒体2の縁」と称する)をガイド13に合わせた状態でピンチローラ12と搬送ローラ11とを近づけることで、記録媒体2を所望の挟持位置に比較的容易に合わせることができる。
また、プリンタ1は、記録媒体2の縁上の第1および第2の点と、予め定められた基準位置との間の軸方向X1に関する第1および第2の距離を測定する測定ユニットを備える。図3を用いて、第1および第2の点、並びに第1および第2の距離について説明する。
図3に示されるように、第1の点P1は、保持手段4から繰り出し方向X2へ向かって第1の距離L1だけ離れたところに位置する。第2の点P2は、保持手段4から繰り出し方向X2へ向かって第2の距離L2だけ離れたところに位置する。予め定められた基準位置は、例えば、ロール体3の所望の保持位置である。
本実施形態では、ロール体3の一方の端部が固定フランジ7に接触する位置をロール体3の所望の保持位置とし、固定フランジ7を通る繰り出し方向X2に沿った仮想面HRを予め定められた基準位置(以下、「基準位置HR」とも称す)とする。
なお、ここでは、図3の紙面上において、第1および第2の点P1,P2が基準位置HRよりも右側にある場合に第1および第2の距離D1,D2を正の値と定義する。また、第1および第2の点P1,P2が基準位置HRよりも左側にある場合の第1および第2の距離D1,D2を負の値と定義する。
測定ユニットの一例を、図1を用いて説明する。
測定ユニットは、保持手段4から繰り出し方向X2へ向かって第2の距離L2だけ離れたところに位置する点Pと、基準位置HRとの間の軸方向X1に関する距離Dを測定する1つの測定手段14を含む。
測定手段14は、例えば、記録媒体の縁の位置を見つける縁検出手段と、縁検出手段により見つけられた縁の位置から予め定められた基準位置との間の距離を算出する算出手段と、を含む。
縁検出手段としては、LEDを点灯させて光の反射量から記録媒体の縁を検出するセンサが挙げられる。このようなセンサは、軸方向X1に移動可能に設けられた記録ヘッド(不図示)に取り付けられ、記録ヘッドとともに軸方向X1に移動しながら記録媒体2の縁を検出する。センサが記録媒体2の縁を検出したタイミングでの記録ヘッドの位置から、記録媒体2の縁の位置が得られる。
縁検出手段はこのようなセンサに限られず、複数のCCD素子が軸方向X1に沿って並べられたラインセンサであってもよい。ラインセンサを縁検出手段として用いる場合、ラインセンサを軸方向X1に沿って移動させる必要はない。
ここで、記録媒体2およびロール体3のプリンタ1へのセット方法、および記録媒体2の斜行が発生する原因について、図1,4を用いて説明する。図4は、記録媒体2の斜行の原因を説明するための図である。
プリンタ1のユーザは、まず、プリンタ1の本体から保持手段4を取り外し、さらにスプール6から非固定フランジ10を取り外す。そして、ユーザは、ロール体3の紙管9にスプール6を通し、非固定フランジ10をスプール6に取り付ける。ここで、ロール体3が固定フランジ7に接触するまでロック部8が紙管9の内部に押し込まれた状態をロール体3が所望の保持位置で保持された状態とする。
その後、ユーザは、保持手段4をプリンタ1の本体に装着し、ロール体3から繰り出された記録媒体2を搬送手段5に挟持させる。ここで、記録媒体2の縁がガイド13に合わせられた状態を、記録媒体2が所望の挟持位置で挟持されている状態とする。
図4(a)は、ロール体3が所望の保持位置で保持されているが、記録媒体2が所望の挟持位置で挟持されていない状態を示している。図4(a)に示されるように、記録媒体2が所望の挟持位置からずれているため、記録媒体2は繰り出し方向X2に対して傾斜している。
すなわち、図4(a)に示されている場合では、ロール体3から繰り出された記録媒体2が所望の挟持位置で搬送手段5に挟持されていないことによって斜行が生じている。この場合、斜行状態は、記録媒体2を搬送手段5から取り外し、記録媒体2の位置を調整して再び搬送手段5に記録媒体を2挟持させることで修正される。ユーザは、ロール体3の位置を調整する必要はない。
図4(b)は、記録媒体2は所望の挟持位置で挟持されているが、ロール体3が所望の保持位置で保持されていない状態を示している。図3(b)に示されるように、ロール体3が所望の保持位置からずれているため、記録媒体2は繰り出し方向X2に対して傾斜している。
すなわち、図4(b)に示されている場合では、ロール体3が所望の保持位置で保持手段4に保持されていないことによって斜行が生じている。この場合、斜行状態は、ロール体3の位置を調整することで修正される。ユーザは、記録媒体2を搬送手段5から取り外すとともに保持手段4からロール体3を取り外し、再び記録媒体2をプリンタ1にセットし直す。
続いて、プリンタ1の動作を、図1,3,5および6を用いて説明する。図5はプリンタ1の動作を制御するコントローラを説明するためのブロック図であり、図6はプリンタ1の動作を示すフローチャート図である。
コントローラ15は、内部バス16やホストインターフェース(以下、インターフェースを「I/F」と略記する)17、中央処理装置(CPU)18、記憶手段19、エンジンI/F20を含む。ユーザに向けてプリンタ1の状態を表示したりユーザがプリンタ1へ指示したりするためのパネル装置21をプリンタ1が備える場合には、コントローラ15は、パネル装置21と接続されたパネルI/F22を備える。
画像データは、PC(Personal Computer)といった外部機器23から外部ネットワーク24を介してコントローラ15へ送信される。
CPU18は、記憶手段19に予め記憶されたプログラム、パネル装置21からのモード指示、または外部機器23からのコマンド(命令)に基づいてコントローラ15の全体を制御する。また、CPU18は、記憶手段19に記憶された印刷データ、印刷ジョブデータ及びプリンタ制御コマンドの解析を行う。
記憶手段19は、パネル装置21からのモード指示の内容や、印刷ジョブデータなどを記憶することが可能な記憶装置である。記憶手段19は、ハードディスクドライブ(HDD)のような大容量記憶装置であってもよい。
エンジンI/F20は、測定手段14、搬送手段5、インクを吐出して記録媒体2に画像を形成する記録ヘッド25と接続されている。
測定手段14は、エンジンI/F20を介して、CPU18からコマンドを受け取るともに測定結果をCPU18へ送る。搬送手段5は、エンジンI/F20を介して、CPU18からコマンドを受け取るとともに搬送手段5のステータスをCPU18へ送る。すなわち、コントローラ15は、測定手段14や搬送手段5の動作を制御する制御手段として機能する。
記録ヘッド25は、エンジンI/F20を介して、CPU18からコマンドや印刷データを受け取るとともに記録ヘッド25のステータスをCPU18へ送る。パネル装置21は、パネルI/F20を介して、CPU18からコマンドを受け取るとともにパネル装置21のステータスをCPU18へ送る。
ホストI/F17は、外部機器23と通信を行うI/Fである。ホストI/F17としては、ネットワーク、USB、IEEE1394、セントロニクス仕様のI/Fなどが挙げられる。
ユーザによってロール体3がプリンタ1にセットされると(ステップS101)、コントローラ15は、搬送手段5に記録媒体2を所定の位置まで搬送させる(ステップS102)。その後、ユーザは、リリースレバー(図示せず)を操作して搬送ローラ11からピンチローラ12を離し、記録媒体2の端部をガイド13の位置に合わせる。そして、ユーザは、リリースレバーを操作して搬送手段5に記録媒体2を挟持させる。
記録媒体2が搬送手段5によって挟持されたところで、コントローラ15は、記録媒体2の繰り出し方向X2に関する先端が保持手段4から第2の距離L2以上離れるまで搬送手段5に記録媒体2を搬送させる(ステップS104)。ステップS104が終わった状態(以下、この状態を「第1の状態」と称す)において、コントローラ15は、記録媒体2の縁上の第1の点P1と基準位置HRとの間の軸方向X1に関する第1の距離D1を測定手段14に測定させる(ステップS105)。そして、記憶手段19は第1の距離D1を記憶する。
続いて、コントローラ15は、第1の状態から、第1および第2の距離L1,L2の差分距離だけ記録媒体2を搬送手段5に搬送させる(ステップS106)。ステップS106が終わった状態(以下、この状態を「第2の状態」と称す)において、コントローラ15は、記録媒体2の縁上の第2の点P2と基準位置HRとの間の軸方向X1に関する第2の距離D2を測定手段14に測定させる(ステップS107)。そして、記憶手段19は第2の距離D2を記憶する。
記憶手段19に記憶された第1および第2の距離D1,D2に基づいて、コントローラ15は、記録媒体2の斜行が生じているかどうかを判定する(ステップS108)。すなわち、コントローラ15は、記録媒体2の斜行が生じているかどうかを判定する斜行判定手段として機能する。
斜行の判定は、例えば、第1および第2の距離D1,D2の差分値を算出し、当該差分値が予め定められた第1の閾値T1よりも小さいか否かで判定する。第1および第2の距離D1,D2の差分値が第1の閾値T1よりも小さい場合、すなわち、
|D1−D2|<T1 ・・・(1)
を満たす場合には、コントローラ15は、記録媒体2の斜行が生じていないと判定する。第1および第2の距離D1,D2の差分値が第1の閾値T1以上の場合、すなわち、
|D1−D2|≧T1 ・・・(2)
を満たす場合には、コントローラ15は、記録媒体2の斜行が生じていると判定する。
なお、第1の閾値T1としては、記録媒体2の斜行が生じていても、記録媒体に画像を形成する上で記録画像の品質上問題とならない値が挙げられる。
ステップS108において、記録媒体2の斜行が発生しているとコントローラ15が判定した場合、コントローラ15は、ロール体3が保持されている位置と予め定められた保持位置との間の軸方向X1に関するずれ量Gを算出する(ステップS109)。ずれ量Gの算出方法について、より具体的に説明する。
まず、コントローラ15は、繰り出し方向X2に対する記録媒体2の傾斜角度θを算出する。傾斜角度θは、例えば、
θ=arctan{(d1−d2)/(L1−L2)} ・・・(3)
として算出される。
続いて、ロール体3の端面位置SPと、第2の点P2との間の軸方向X1に関する距離Eを算出する。距離Eは、例えば、
E=L2×tanθ
=L2×tan[arctan{(d1−d2)/(L1−L2}]
・・・(4)
として算出される。なお、距離Eは、ロール体3の端面位置SPと第2の点P2との間の距離に限られず、ロール体3の任意の部位と第2の点との間の距離であってもよい。また。距離Eは、ロール体3の任意の部位と第1の点との間の距離であってもよい。
距離Eが算出されることによって、ロール体3の位置が得られ、ロール体3が保持されている位置と予め定められた保持位置との間の距離、すなわちずれ量Gが、
G=|E−D2|
=|L2×tan[arctan{(d1−d2)/(L1−L2}]−D2|
・・・(5)
として算出される。
コントローラ15は、算出したずれ量Gに基づいて、ロール体3が軸方向X1に関して予め定められた保持位置からずれているかどうかを判定する(ステップS110)。すなわち、コントローラ15は、ロール体3が軸方向X1に関して予め定められた保持位置からずれているかどうかを判定するずれ判定手段として機能する。
ずれの判定は、例えば、ずれ量Gが予め定められた第2の閾値T2よりも小さいか否かで判定する。ずれ量Gが第2の閾値T2よりも小さい場合、すなわち、
G<T2 ・・・(6)
を満たす場合には、コントローラ15はロール体3が予め定められた保持位置からずれていないと判定する。ずれ量Gが第2の閾値T2以上の場合、すなわち、
G≧T2 ・・・(7)
を満たす場合には、コントローラ15はロール体3が予め定められた保持位置からずれていると判定する。
なお、第2の閾値T2として、ロール体3の所望の保持位置からずれていても、ずれ量Gの大きさが微小で記録媒体に画像を形成する上で記録画像の品質上問題とならない値を設定する。また、ずれ量Gが第2の閾値T2以下であれば、プリンタ1は記録媒体2に画像を形成することができるものとする。
コントローラ15は、ステップS110でロール体3が基準位置からずれていないと判定した場合、ロール体3から繰り出された記録媒体2が所望の挟持位置で搬送手段5に挟持されていないことによって斜行が生じていると判定する。また、コントローラ15は、ステップS110でロール体3が基準位置からずれていると判定した場合、所望の保持位置でロール体3が保持手段に保持されていないことによって斜行が生じていると判定する。すなわち、コントローラ15は、記録媒体2の斜行の原因を特定する斜行原因特定手段として機能する。
ステップS110において、ロール体3が基準位置からずれていないとコントローラ15が判定した場合、コントローラ15は、記録媒体2の位置を修正する旨のメッセージをパネル装置21に表示させる(ステップS111)。ユーザによって記録媒体2の挟持位置が修正されたところで、ステップS103へ進む。
ステップS110において、ロール体3が基準位置からずれているとコントローラ15が判定した場合、コントローラ15は、ロール体3を保持手段4へ再度取付ける旨のメッセージをパネル装置21に表示させる(ステップS112)。そして、コントローラ15は搬送手段5に記録媒体を排紙させる(ステップS113)。ユーザによってロール体3が再度取り付けられたところで、ステップS101へ進む。
また、ステップS108において、記録媒体2の斜行が発生していないとコントローラ15が判定した場合、コントローラ15は、ロール体3が保持手段4を用いて所望の保持位置に保持されているかを判定する(ステップS114)。ステップS114の判定は、例えば第2の距離D2の絶対値に基づいて行われる。
より具体的には、ずれの判定は、例えば、第2の距離D2の絶対値が予め定められた第2の閾値T2よりも小さいか否かで判定する。第2の距離D2の絶対値が第2の閾値T2よりも小さい場合、すなわち、
|D2|<T2 ・・・(8)
を満たす場合には、コントローラ15は、ロール体3が予め定められた保持位置からずれていないと判定する。この場合、コントローラ15は、ロール体3を保持手段4へ再度取付ける旨のメッセージをパネル装置21に表示させる(ステップS112)とともに、搬送手段5に記録媒体を排紙させる(ステップS113)。
第2の距離D2の絶対値が第2の閾値T2以上の場合、すなわち、
|D2|≧T2 ・・・(9)
を満たす場合には、コントローラ15は、ロール体3が予め定められた保持位置からずれていると判定する。この場合、コントローラ15は、記録媒体2が斜行しておらず、かつロール体3が予め定められた保持位置に保持されていると判断し、処理を終了する。
もちろん、ステップS114では、コントローラ15は、第1の距離D1の絶対値に基づいてロール体3が所望の保持位置に保持されているかを判定してもよい。
なお、(8)式は、(6)式((4)および(5)式も参照)において傾斜角度θを0°としたときと一致するものである。(9)式は、(7)式((4)および(5)式も参照)において傾斜角度θを0°としたときの場合と一致するものである。
以上説明したように、所望の保持位置でロール体3が保持手段に保持されていないために斜行が生じているのか、ロール体3から繰り出された記録媒体2が所望の挟持位置で搬送手段5に挟持されていないために斜行が生じているのかがわかる。したがって、ユーザは適切な斜行の修正方法を知ることができ、より少ない作業で記録媒体2の斜行を修正することができる。
なお、本実施形態では、測定ユニットは単一の測定手段14を備えているが、測定ユニットが複数の測定手段を備えていてもよい。例えば、測定ユニットが第1の距離D1を測定する第1の測定手段と、第2の距離D2を測定する第2の測定手段を含む場合が考えられる。この場合には、第1および第2の距離D1,D2を同時に測定することができる。したがって、ステップS106の動作が不要になり、画像形成装置の動作を短縮することができる。
また、本発明は上記実施形態に限定されることなく、インクジェットプリンタの他、複写機やファクシミリ等の記録装置においても実施可能である。
さらに、本実施例では画像形成装置の用紙搬送の経路が直線である構成を示しているが、上記実施形態に限定されることなく、用紙搬送の経路がU字型になっているものなど直線でない搬送経路を持つ画像形成装置にも適用することができる。
1 プリンタ
2 記録媒体
3 ロール体
4 保持手段
14 測定手段
15 コントローラ
X1 軸方向
X2 繰り出し方向
P1 第1の点
P2 第2の点
L1 繰り出し方向に関する第1の距離
L2 繰り出し方向に関する第2の距離
D1 軸方向に関する第1の距離
D2 軸方向に関する第2の距離
G ずれ量

Claims (6)

  1. 記録媒体をロール状に巻いてなるロール体を、該ロール体の軸周りに回転可能にかつ該ロール体の軸方向と交わる繰り出し方向に前記記録媒体を繰り出し可能に保持する保持手段を備えた画像形成装置において、
    前記ロール体から繰り出された前記記録媒体の前記繰り出し方向に沿った縁上に在って前記保持手段から前記繰り出し方向へ向かって第1および第2の距離L1,L2だけ離れたところに位置する第1および第2の点と、予め定められた基準位置と、の間の前記軸方向に関する第1および第2の距離D1,D2を測定する測定ユニットと、
    前記測定ユニットにより測定された前記第1および第2の距離D1,D2に基づいて、前記記録媒体の斜行が生じているかどうかを判定する斜行判定手段と、
    前記第1および第2の距離L1,L2、並びに前記測定ユニットにより測定された前記第1および第2の距離D1,D2に基づいて、前記ロール体が前記軸方向に関して予め定められた前記保持手段の保持位置からずれているかどうかを判定するずれ判定手段と、
    前記斜行判定手段により前記記録媒体の斜行が生じていると判定された場合に、前記ずれ判定手段の判定に基づいて前記記録媒体の斜行の原因を特定する斜行原因特定手段と、をさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ロール体から繰り出された前記記録媒体を前記繰り出し方向へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段および前記測定ユニットの動作を制御する制御手段と、をさらに備え、
    前記測定ユニットは、前記縁上に在って前記保持手段から前記繰り出し方向へ向かって前記第2の距離L2だけ離れたところに位置する点と、前記基準位置と、の間の前記軸方向に関する距離Dを測定する1つの測定手段を含み、
    前記制御手段は、前記ロール体から前記記録媒体が繰り出された第1の状態において前記距離Dを前記測定手段に測定させ、前記第1および第2の距離L1,L2の差分距離だけ前記繰り出し方向に前記記録媒体を前記搬送手段に搬送させ、前記第1の状態から前記差分距離だけ前記記録媒体が搬送された第2の状態において前記距離Dを前記測定手段に測定させ、前記第1の状態において測定された前記距離Dを前記第1の距離D1とし、前記第2の状態において測定された前記距離Dを前記第2の距離D2とすることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記測定ユニットは、前記ロール体から前記記録媒体が繰り出された状態において、前記第1の距離D1を測定する第1の測定手段と前記第2の距離D2を測定する第2の測定手段とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記ずれ判定手段は、前記ロール体が保持されている位置と前記予め定められた保持位置との間の前記軸方向に関するずれ量Gを、
    G=|L2×tan[arctan{(D1−D2)/(L1−L2)}]−D2|
    から算出し、算出された前記ずれ量Gが予め定められた第1の閾値よりも大きい場合に前記ロール体が前記予め定められた保持位置からずれていると判定することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記斜行判定手段は、前記第1および第2の距離D1,D2の差分距離を算出し、該差分距離が予め定められた第2の閾値よりも大きい場合に前記記録媒体の斜行が生じていると判定することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記斜行原因特定手段により判定された結果を表示するパネル装置をさらに備えたことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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