JP2014043159A - 軸受構造体及び動力伝達軸 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、軸受がこれを外嵌する環状部材から抜け出し難い軸受構造体及び動力伝達軸を提供する。
【解決手段】外周面に係止溝12aが形成された外輪12を有する軸受10と、外輪12に外嵌する環状の内環30と、を備え、内環30の一部は切り欠かれると共に径方向内向きに折り曲げられた係止片33を構成し、係止片33は係止溝12aに係止している中間軸受ユニット1である。内環30の内周面31aに弾性変形可能な内側層51aを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、軸受構造体及び動力伝達軸に関する。
推進軸(プロペラシャフト、動力伝達軸)は、動力を伝達する装置である。推進軸は、例えば、後輪駆動車又は四輪駆動車(車両)の車体の中央下部に搭載され、前後方向に延びるように配置される。そして、推進軸は、車体の前側に搭載された内燃機関(原動機)で発生した動力を、車体の後側中央に搭載された終減速装置に伝達する。なお、動力は終減速装置で減速された後、デフ装置に入力され、デフ装置から左右の後輪に分配される。
また、このような推進軸は、その共振点を実用回転数域よりも高くするために、前後(長手)方向において、例えば、2分割構成、3分割構成とされる。例えば2分割構成では、前側の第1軸と後側の第2軸とはダブルオフセット型、トリポート型等の等速ジョイントや、十字軸ジョイント(自在継手)等で連結される。そして、等速ジョイントや十字軸ジョイントの近傍に、つまり、推進軸の中間である分割位置の近傍に、推進軸を回転自在で支持する中間軸受ユニット(軸受構造体、センターベアリング)を設けると共に、中間軸受ユニットを構成するブラケットを車体に取り付けている。
中間軸受ユニット1は、図7〜図8に示すように、軸部材130に外嵌する軸受10と、軸受10に外嵌する環状のマウント20と、マウント20に外嵌し軸方向視で略C字形を呈するブラケット62と、を備えている。マウント20は、円筒状の内環30(環状部材)と、内環30よりも大径の外環40と、内環30及び外環40を連結するように形成され環状を呈するゴム製のマウント本体50と、を備えている。そして、内環30は、軸受10の外輪12に外嵌している。つまり、軸受10の外輪12は、内環30に内嵌している。
ゴム製のマウント本体50は、内環30と外環40との間における振動の伝達を低減させ、推進軸から車体へ振動を伝達し難くする防振用のものである。このようなマウント本体50は、内環30及び外環40にゴムを加硫接着することで形成される。
なお、推進軸はそれ自体における回転不釣合が小さくなるように修正(調整)されるが、小さな回転不釣合いは残留してしまい、推進軸が振動する虞がある。その他、推進軸が十字軸ジョイント(自在継手)を備える構成である場合、十字軸ジョイントにおける二次偶力によって推進軸が振動する虞がある。
また、中間軸受ユニット1内の隙間(内部隙間)が大きくなると、中間軸受ユニット1自体が振動し易くなるので、前記内部隙間を小さくし、中間軸受ユニット自体が振動し難くすることが好ましい。内部隙間とは、例えば、軸受10(ボールベアリング等)において、ボール13と外輪12との隙間や、ボール13と内輪11との隙間である。
ところが、前記隙間を小さくし過ぎると、ボール13が円滑に転動し難くなり、軸受10の耐久性が低下する虞がある。よって、ボール13と内輪11/外輪12との間の隙間は適度な大きさとされる。
また、軸受10は内環30の径方向内側に圧入されるため、軸受10の圧入に伴って、外輪12が径方向内側に弾性変形して若干縮径し、外輪12とボール13との隙間が小さくなる。よって、外輪12の径方向内側への変形の程度、外輪12とボール13との隙間が小さくなる程度を一定とするため、軸受10が圧入される内環30の内径は高精度とすることが好ましい。
ところが、内環30の内径を高精度とすることは困難であるため、内環30の内側に弾性変形可能なゴム製の内側層51aを形成し、軸受10の圧入に伴って内側層51aを弾性変形させることで、外輪12の変形と、外輪12及びボール13の隙間の縮小とを抑える技術が提案されている(特許文献1〜2参照)。なお、圧入後、軸受10と内環30との間には径方向において圧縮した内側層51aが介在することになる。そして、内環30は圧縮した内側層51aを介して軸受10に外嵌した状態、つまり、軸受10は内側層51aを介して内環30に内嵌した状態となり、軸受10は内環30に保持される。
そして、特許文献1〜2では、圧入後において、軸受10が内環30から抜け出さないように、内側層51aと一体で径方向内側に突出するゴム製の突起51cを形成し、この突起51cで圧入後の軸受10の後端を係止している。
実開平6−080919号公報 実公平7−000336号公報
しかしながら、内環30に軸受10を圧入する際、軸方向において、軸受10が突起51cを乗り越える構成、つまり、軸受10が肉厚の突起51cを径方向において圧縮する構成であるため、ゴム製の突起51cの反力により軸受10を圧入し難くなる。
そこで、突起51cの突出量を小さくし、軸受10を圧入するために必用な突起51cの締め代(圧縮量)を小さくして、圧入作業性を向上させる方法が考えられる。
ところが、中間軸受ユニット1は高温の排気ガスが通流する排気管の近傍に配置されるため、ゴム製の突起51cは排気ガスの熱により熱劣化し易く、このように突起51cが熱劣化すると軸受10を係止する機能が低下してしまうので、圧入作業性を向上させるのみで突起51cの突出量を小さくすることはできない。
そこで、本発明は、簡易な構成で、軸受がこれを外嵌する環状部材から抜け出し難い軸受構造体及び動力伝達軸を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、外周面に凹部が形成された外輪を有する軸受と、前記外輪に外嵌する環状の環状部材と、を備え、前記環状部材は、径方向内向きに突出する突起を備え、前記突起は前記凹部に係止していることを特徴とする軸受構造体である。
このような構成によれば、環状部材の簡易な構成である突起が外輪の凹部に係止しているので、軸受が環状部材から抜け出し難くなる。
また、軸受構造体において、前記突起は、前記環状部材の一部が切り欠かれると共に径方向内向きに折り曲げられることで構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、環状部材の突起は、環状部材の一部が切り欠かれると共に径方向内向きに折り曲げることで、環状部材の突起を容易に構成できる。
また、軸受構造体において、前記環状部材の内周面に弾性変形可能な弾性層を備えることが好ましい。
このような構成によれば、環状部材と軸受との間に弾性変形可能な弾性層が介在することになる。これにより、軸受構造体を組み立てる際、軸受を環状部材に圧入する場合、弾性層が適度に弾性変形(圧縮変形)し、外輪が縮径変形し難くなる。したがって、軸受において、外輪と転動子(ボール等)との隙間が小さくなり難くなる。
また、前記課題を解決するための手段として、本発明は、動力伝達部材の軸受として、前記軸受構造体を備えることを特徴とする動力伝達軸である。
本発明によれば、軸受がこれを外嵌する環状部材から抜け出し難い軸受構造体及び動力伝達軸を提供することができる。
本実施形態に係る推進軸の平面図である。 本実施形態に係る推進軸の平面図の拡大図である。 本実施形態に係る推進軸の平面図の要部拡大図である。 本実施形態に係る内環の斜視図である。 本実施形態に係る中間軸受ユニットの組み立て方法を説明する図であり、軸受の内環への圧入前を示している。 本実施形態に係る中間軸受ユニットの組み立て方法を説明する図であり、軸受の内環への圧入後を示している。 従来に係る推進軸の平面図の拡大図ある。 従来に係る推進軸の平面図の要部拡大図である。
本発明の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、図2において、内環30は、図4のX1−X1線断面を記載している。
≪推進軸の構成≫
推進軸200(プロペラシャフト、動力伝達軸)は、後輪駆動の四輪車(車両)に搭載されており、車両の前側に配置された変速機(図示しない)の出力する動力を、車両の後側に配置された終減速装置(図示しない)に伝達させる動力伝達軸であり、前後方向かつ水平方向で延び回転軸線Oを中心として回転する。変速機は車両の前側のボンネット下に配置された内燃機関(原動機)で発生した動力を変速する装置である。
推進軸200は、2ピース構造(2分割構造)を有しており、前側(一方側)の第1軸211と、後側(他方側)の第2軸212と、第1軸211の後端部及び第2軸212の前端部を連結する等速ジョイント100と、推進軸200の前後方向中間で推進軸200を車体に対して回転自在で支持する中間軸受ユニット1(軸受構造体)と、を備えている。このような推進軸200は、車体への取り付け前、バランスマシンを使用し、その回転中に偏心しないように不釣合いが修正されている。
ただし、推進軸200が等速ジョイント100を備えず、第1軸211と第212とが十字軸ジョイントで連結された構成でもよい。この場合、例えば、中間軸受ユニット1が、第2軸212の前記十字軸ジョイント側を回転自在に支持する構成となる。また、推進軸200は、2ピース構造(2分割構造)に限定されず、3ピース構造(3分割構造)でもよい。
<第1軸、第2軸>
第1軸211、第2軸212は、円筒状を呈する鋼製の部品である。第1軸211の前端は、第1十字軸ジョイント221を介して、変速機の出力軸に連結されており、第1軸211の後端は、後記する外輪部材110に連結されている。第2軸212の前端は、後記する軸部材130に連結されており、第2軸212の後端は、第2十字軸ジョイント222を介して、終減速装置のドライブピニオン(入力軸)に連結されている。
<等速ジョイント>
等速ジョイント100は、第1軸211と第2軸212とを連結するジョイントであって、本実施形態では、トリポート型で構成されている。ただし、ダブルオフセット型、レブロ型、バーフィールド型で構成されてもよい。
等速ジョイント100は、外輪部材110(アウターレース)と、外輪部材110内を軸方向に摺動する内輪ユニット120と、軸部材130(動力伝達部材)と、を備えている。
外輪部材110は、後側が開口した有底円筒状の部品である。外輪部材110の内周面には、軸方向に延びると共に後側が開口した3本の摺動溝111が形成されている。3本の摺動溝111は、周方向において等間隔で配置されている。そして、各摺動溝111を、後記するローラ122が摺動又は転動するようになっている。なお、各摺動溝111には、ローラ122の焼き付き等を防止するためにグリースが封入されている。
内輪ユニット120は、軸部材130の前端部にスプライン結合した動力伝達部材121(トラニオン)と、3つのローラ122と、を備えている。動力伝達部材121は、環状の部品であって、その外側に径方向に延びると共に周方向に等間隔で配置された3本の軸部121aを備えている。そして、各軸部121aにローラ122が軸受123(ニードルローラベアリング等)を介して装着されており、各ローラ122が軸部121aを回転中心として回転自在となっている。
軸部材130は、中実又は中空で一体形成された棒状の部品であり、軸方向において大部分を占め略同一の外径で形成された軸部材本体131と、軸部材本体131の後側において大径で形成された大径部132と、を備えている。
軸部材本体131の前側約1/3は、外輪部材110内に挿入されており、その前端部に動力伝達部材121がスプライン結合されている。
大径部132の後端部は、第2軸212の前端部と接合されている。
外輪部材110の後側には円筒状のブーツアダプタ141が取り付けられている。ブーツアダプタ141の後端部と軸部材130の軸部材本体131との間の隙間を塞ぐように、環状を呈するゴム製のブーツ142が取り付けられている。すなわち、ブーツ142の径方向外側端は、ブーツアダプタ141の後側に形成された折り返し部141aに挟持されており、ブーツ142の径方向内側端はバンド143によって軸部材130に密着している。
<中間軸受ユニットの構成>
中間軸受ユニット1は、軸部材130の軸部材本体131を車体(外部)に対して回転自在に支持するユニットである。中間軸受ユニット1は、軸部材本体131に外嵌した軸受10と、軸受10に外嵌した環状のマウント20と、リング61と、ブラケット62と、を備えている。
<軸受>
軸受10は、シールド付きのボールベアリングで構成されている。ただし、ローラベアリング等で構成されてもよい。また、軸受10をシールド付きで構成せず、軸受10の前後にダストシールをそれぞれ備える構成としてもよい。
軸受10は、軸部材本体131に外嵌した内輪11と、内輪11よりも大径でマウント20に内嵌した外輪12と、内輪11と外輪12とで挟まれたボール13(転動子)と、軸方向においてボール13の前側及び後側にそれぞれ位置されると共に径方向において内輪11及び外輪12で挟まれたリング板状のシールド14と、を備えている。
<軸受−内輪>
内輪11は、軸部材本体131に圧入され、軸部材本体131に圧接している。内輪11の前方には、軸部材本体131に圧入固定されたストッパリング71が配置されている。そして、内輪11は、軸方向において、ストッパリング71と軸部材130の大径部132とで挟まれており、これにより、軸受10が軸部材130から抜け出さないようになっている。
<軸受−外輪>
外輪12の外周面の前側には、全周方向に延びる環状の係止溝12a(凹部)が形成されている。係止溝12aには後記する内環30の係止片33が差し込まれて係止している。これにより、軸方向において外輪12(軸受10)と内環30(マウント20)とが位置決めされ、軸受10が内環30から抜け出さないようになっている。
<マウント>
マウント20は、円筒状を呈する内環30と、内環30よりも大径であると共に内環30の径方向外側に同中心で配置された外環40と、内環30と外環40とを連結し環状を呈するゴム製のマウント本体50と、を備えている。
このようなマウント20は、内環30、外環40及びマウント本体50が一体で構成された部品である。すなわち、マウント20は、その外形に対応したキャビティに、内環30及び外環40を配置し、加硫したゴムを前記キャビティに注入し、前記ゴムと内環30及び外環40とを加硫接着することで形成される。
<マウント−内環>
内環30は、略円筒状を呈する金属製の部品であり、その大部分がマウント本体50に埋設している。内環30は、円筒状を呈する内環本体31と、3つの円弧状部32と、3つの係止片33と、を備えている。ただし、円弧状部32及び/又は係止片33は、3つに限定されず、1つでもよいし、4つ以上でもよい。
内環本体31は、その中心軸線が回転軸線Oと一致しており、前後方向に延びている。そして、内環本体31は、後記するゴム製の内側層51aを介して、外輪12(軸受10)に外嵌している。
各円弧状部32は、内環本体31の前端から径方向内側に延出した部分であり、軸方向視において約1/3円弧状を呈している。そして、3つの円弧状部32は、周方向において等間隔(120°間隔)で配置されている。
また、各円弧状部32は、マウント本体50の後記する小径部51に埋設しているものの、外輪12の前方に配置され、芯材として機能している。すなわち、軸受10がそのままの位置で、円弧状部32(内環30)が後方に移動しようとしても、円弧状部32がマウント本体50の一部を介して外輪12に当接し、軸方向において位置決めされるようになっている。
各係止片33は、四角板状を呈し、周方向において隣り合う円弧状部32、32の間における内環本体31の前側一部が、径方向内側に鈍角θで折り曲げられることで構成され、軸線に対して斜めに延びる部分である。すなわち、係止片33は、内環本体31から径方向内側に突出する突出片(突起)である。
係止片33の先端33aは、軸受10の圧入前後においてマウント本体50の後記する小径部51の内周面51bから径方向内側に突出している(図5、図6参照)。そして、先端33aが、外輪12の係止溝12aに差し込まれ係止している。
係止片33は、前記したように折り曲げて構成された部分であるので、ばね力を有しており、径方向外側に向かって拡径可能である。これにより、マウント20に軸受10を押し込んで装着する際、係止片33が径方向外側に向かって開くようになっている。
<マウント−外環>
外環40は、円筒状を呈する部品である。外環40の内周面には、マウント本体50の後記する大径部52が加硫接着している。
<マウント−マウント本体>
マウント本体50は、ゴム製の部品であって、円筒状の小径部51と、小径部51よりも大径の円筒状を呈する大径部52と、小径部51及び大径部52の間に形成された屈曲部53と、を備えている。
小径部51は内環30の略全体(内環30の内周面31a及び外周面)を被覆している、つまり、内環30の略全体は小径部51に埋設されている。すなわち、小径部51は、内環30を構成する内環本体31の内周面31aに加硫溶着した内側層51a(弾性層)を備えている。そして、小径部51を構成する内側層51aは、ゴム製であって、内環本体31の内周面31aを被覆すると共に、径方向において、外輪12(軸受10)と内環30とで挟まれ、若干圧縮変形している。ただし、ゴム製の内側層51aを備えず、内環30が外輪12(軸受10)に直接に外嵌する構成でもよい。
これにより、マウント20に軸受10を軸方向において圧入する場合、内側層51aが径方向において弾性変形し、圧入に伴って外輪12が径方向内側に移動することはなく、外輪12とボール13との隙間が小さくならない。すなわち、内環本体31の内径にバラつきがあったとしても、このバラつきに対応して内側層51aが圧縮するので、圧入に伴って外輪12が縮径することはない。
外輪12の後端側における内側層51aは径方向内側に部分的に突出し、軸方向視においてリング状を呈する突起51cを構成している。突起51cは、外輪12の後面に係止しており、軸受10がそのままの位置とした場合、マウント20が軸受10に対して前方に移動せず、ずれないようになっている。
なお、突起51cはゴム製であり、マウント20に軸受10を軸方向において圧入する場合に突起51cが径方向において圧縮する。つまり、突起51cに邪魔されずに軸受10を圧入可能となっている。
大径部52は、外環40の内周面に加硫接着すると共に、外環40の内周面を被覆している。すなわち、外環40の外周面にゴム層は形成されていない。
屈曲部53は、小径部51の前端と大径部52の前端とを連結し、断面視において、その中間部が前方に突出した略V字形を呈している。そして、車両の走行等に伴って、軸部材130、軸受10等が振動した場合、この振動に追従して屈曲部53が変形し、前記振動が車体や車体に伝達しないようになっている。
<リング>
リング61は、環状を呈する金属製の部品であり、外環40に外嵌すると共に、径方向において外環40に圧接している。すなわち、外環40は、リング61に圧入されている。
<ブラケット>
ブラケット62は、軸方向視において上方が開口した略C字形を呈する金属製の部品であり、リング61に外嵌している。そして、ブラケット62は、左右方向に延びる一対のフランジ部62a、62aを備えており、この一対のフランジ部62a、62aがボルトを介して車体に固定されている。
≪中間軸受ユニットの作用効果≫
中間軸受ユニット1の作用効果を説明する。
内環30の一部である係止片33が、外輪12の係止溝12aに差し込まれ係止しているので、軸方向において、軸受10が内環30(マウント20)から脱落しない。
係止片33は、内環30の一部を切り欠いて径方向内側に鈍角θで折り曲げることで構成されたものであるから、簡易に構成可能であると共に、部品点数が増加することもない。
係止片33によって軸受10の抜け出しを防止できるので、突起51c(マウント本体50)の材質を軟化させることも可能となる。すなわち、マウント本体50を形成するゴム材料の選択に際して、選択幅が広がり自由度が高くなる。
≪中間軸受ユニットの組み立て方法≫
中間軸受ユニット1の組み立て方法を説明する。
図5に示すように、軸受10の圧入前のマウント20において、係止片33の先端33aは、小径部51を構成する内側層51aの内周面51bから径方向内側に突出している。
マウント20の後方から軸受10を押し込んでいくと、軸受10がゴム製の内側層51a及び突起51cを圧縮しながら、軸受10がマウント20内を前方に向かって進む。この場合において、内側層51a及び突起51cはゴム製であり良好に弾性変形するので、外輪12が縮径せず変形することはない。
外輪12の前端部が係止片33に差し掛かると、外輪12は係止片33のばね力に抗して係止片33を径方向外側に押し開く。ここで、係止片33のばね力とは、係止片33が初期位置(折り曲げ位置)に留まろうとする力である。なお、係止片33は周方向において短く、そのばね力は適度に小さいので、軸受10の圧入に要する荷重が極端に大きくなることはない。
軸受10の押し込みが進み、係止片33の先端33aが係止溝12aに差し掛かると、係止片33が縮径し、係止片33が係止溝12aに差し込まれ係止される(図6参照)。これにより、マウント20に軸受10が組み付けられる。
そして、外環40の外側にリング61を外嵌し、リング61の外側にブラケット62を取り付ける。これにより、中間軸受ユニット1の組み立てが完了する。
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
前記した実施形態では、外輪12の係止溝12aが全周方向に延びる構成を例示したが、その他に例えば、周方向において間隔をあけて形成された円弧状の溝でもよい。
前記した実施形態では、突起が、内環本体31の一部が径方向内側に折り曲げられてなる係止片33である構成を例示したが、その他に例えば、プレス成型等によって形成され、内環本体31に径方向内向きに突出する半球殻状の突起である構成でもよい。
1 中間軸受ユニット(軸受構造体)
10 軸受
11 内輪
12 外輪
12a 係止溝(凹部)
20 マウント
30 内環(環状部材)
31a 内周面
33 係止片(突起)
51a 内側層(弾性層)
130 軸部材(動力伝達部材)
200 推進軸(動力伝達軸)

Claims (4)

  1. 外周面に凹部が形成された外輪を有する軸受と、
    前記外輪に外嵌する環状の環状部材と、
    を備え、
    前記環状部材は、径方向内向きに突出する突起を備え、
    前記突起は前記凹部に係止している
    ことを特徴とする軸受構造体。
  2. 前記突起は、前記環状部材の一部が切り欠かれると共に径方向内向きに折り曲げられることで構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の軸受構造体。
  3. 前記環状部材の内周面に弾性変形可能な弾性層を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軸受構造体。
  4. 動力伝達部材の軸受として、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の軸受構造体を備える
    ことを特徴とする動力伝達軸。
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