JP6302339B2 - 十字軸継手 - Google Patents
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/26—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
- F16D3/38—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
- F16D3/382—Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another constructional details of other than the intermediate member
- F16D3/385—Bearing cup; Bearing construction; Bearing seal; Mounting of bearing on the intermediate member
Description
また、変速装置と終減速装置との間隔が一定でないこと、変速装置の出力軸と終減速装置の入力軸との回転軸が同一直線上にないことから、推進軸の両端には、自在継手が設けられている。
なお、自在継手としては、例えば、取付角度がずれても回転二次振動の発生し難い等速継手が知られているが、等速継手は高コストである。このため、カルダン方式と称される十字軸継手が一般的に使用されている。
また、ニードルローラーベアリングは、十字軸の軸部が挿入する有底円筒状のベアリングカップと、ベアリングカップと軸部との間に介在する複数のニードルローラーと、を備える。なお、ベアリングカップの底面には、軸部の端面が当接(摺接)している。
そして、ベアリングカップ内にグリースが充填され、軸部の回動やニードルローラーの転動が潤滑になっている。
つぎに、ニードルローラーベアリングをヨークの外側から貫通孔に挿入し、ニードルローラーベアリングを軸部に外嵌させる。そして、ヨークからニードルローラーベアリングが抜け落ちないように加締めし、ニードルローラーベアリングをヨークに固定させる。
つぎに、推進軸を回転させて推進軸のバランスを調整し、その調整後に十字軸継手の塗装を行い、十字軸継手の組み立て作業を終える。
また、ベアリングカップ外に押し出されたグリースの量が多いと、ベアリングカップに当接(摺接)するシール部材を押し分けてシール部材の外に漏出し、シール部材から溢れ出すおそれがある。
また、グリースがシール部材から溢れ出すと、潤滑に供されるグリースが不足してしまい、ニードルローラーベアリングの耐久性を損なう。
前記軸部に挿通されるシール部材と、前記軸部に外嵌されるニードルローラーベアリングと、を備え、前記十字軸は、前記軸部の基部に連続し、前記軸部よりも外径が大きいボス部を有し、前記シール部材は、前記ボス部の端面に着座し、前記軸部との間に隙間を有する環状の本体部と、環状を呈し、前記ボス部に外嵌される外嵌部と、を有し、前記本体部と前記ボス部の端面との間は全周に亘って封止され、前記外嵌部と前記ボス部の外周面との間は全周に亘って封止されていることを特徴とする。
そして、ニードルローラーベアリングから漏出するグリースは、本体部と軸部と間の隙間に浸入するため、シール部材から溢れ出すグリースの量が低減する。
このため、推進軸のバランスを調整するために推進軸を回転させたとしても、グリースがヨークに付着し難く、塗装されない個所が発生し難い。また、潤滑に供されるグリースの量が低減するという事態も抑制され、ニードルローラーベアリングの耐久性が損なわれ難い。
図1に示すように、推進軸(プロペラシャフト)200は、FFベースの四輪駆動の車両に搭載され、車両前部に搭載された変速装置(不図示)から出力される動力を、車両後部に搭載された終減速装置(不図示)に伝達させる動力伝達軸である。
また、変速装置の出力軸及び終減速装置の入力軸には、コンパニオンフランジ310、320が連結されており、推進軸200は、そのコンパニオンフランジ310、320の間に配置されて、水平状態で前後方向に延びている。
なお、第1十字軸継手1と第2十字軸継手2とは、同様の構成であり、特許請求の範囲に記載される「十字軸継手」に相当する構成である。
第2十字軸継手2は、第2軸212と、終減速装置の入力軸に連結されたコンパニオンフランジ320と、を連結するジョイントである。
以下、第1十字軸継手1の構成を説明し、第2十字軸継手2の説明については省略する。
なお、図3に示すように、ヨーク12において、上下方向に二又に分かれている部位を一対のアーム部13、13と称する。
一対のアーム部13、13のそれぞれには、上下方向に貫通して十字軸30が装着される貫通孔13aが形成されている。
なお、図3に示すように、ヨーク22において、左右方向に二又に分かれている部位を一対のアーム部23、23と称する。
一対のアーム部23、23のそれぞれには、左右方向に貫通して十字軸30が装着される貫通孔23aが形成されている。
図3、図4に示すように、十字軸30は、推進軸200の回転軸線上に配置される略立方体状の胴体部31と、胴体部31から四方(上下方向及び左右方向)に突出する4つのボス部32と、各ボス部32から推進軸200の径方向外側に延びて先端が貫通孔13a、23a内に収容される四本の軸部33と、を備える。
なお、図3、図4に図示される十字軸30には、ボス部32の領域を明確にするため、胴体部31とボス部32との境界に境界線L1を引き、ボス部32と軸部33との境界に境界線L2を引いた。
図4に示すように、ボス部32の外径は、軸部33の外径よりも大きく、ボス部32の外周面33aが軸部33の外周面33aよりも径方向外側に位置している。
ボス部32の端面32bは、リング状を呈し、シール部材50が着座するための着座面を構成している。
内向鍔部45は、ニードルローラー42の脱落を防止するための部位である。図4に示すように、内向鍔部45の内径は、軸部33の外径よりも大きく、内向鍔部45と軸部33との間には、環状の隙間S1が形成されている。
ベアリングカップ41内には、グリースが充填され、底壁部44に当接する軸部33の回転や、周壁部43及び軸部33に当接するニードルローラー42の転動する部位を潤滑している。
また、ニードルローラーベアリング40を軸部33に外嵌した場合、ベアリングカップ41内の空気ではなくグリースが、隙間S1を介してベアリングカップ41外に漏出する場合がある。
また、先端側壁部55とボス部側壁部56とは、軸部33の軸線方向から見て円弧状を呈し、リング部53の周方向に交互に配置されている。
外嵌部57は、複数のボス部側壁部56に溶着するとともに複数のボス部側壁部56間に亘って延在し、環状を呈している。
外嵌部57の内径は、十字軸30のボス部32の外径よりも若干小さい。
外嵌部57は、弾性変形しつつボス部32に外嵌され、シール部材50が十字軸30に固定されている。
また、外嵌部57に複数のボス部側壁部56が内在し、外嵌部57がボス部32を強く締め付けるため、ボス部32に対するシール部材50の固定力が高くなっている。
図4に示すように、隙間S2は、ニードルローラーベアリング40の内向鍔部45と軸部33との隙間S1に連通するとともに、第1リップ59及び第2リップ60により外部から塞がれている。このため、隙間S1を介してベアリングカップ41外に漏出したグリースは、隙間S2に流入するようになっている。
しかしながら、本実施形態の本体部58は、内周面58a近傍に内周環状部54が埋設され、本体部58の内周側が変形し難くなっている。
このため、第1リップ59から受ける反力が大きくても、本体部58と軸部33との間には確実に隙間S2が形成されるとともに、隙間S1と隙間S2とが確実に連通するようになっている。
このため、推進軸200のバランスを調整するために推進軸200を回転させたとしても、十字軸継手(第1十字軸継手1、第2十字軸継手2)にグリースが付着し難く、十字軸継手(第1十字軸継手1、第2十字軸継手2)の塗装を確実に行うことができる。
また、潤滑に供されるグリースの量の低減が抑制され、ニードルローラーベアリング40の耐久性を維持することができる。
実施形態に係るシール部材50は、本体部58の内周面58aの全周が軸部33の外周面33aから離間し、隙間S2が環状になっているが、本発明はこれに限定されない。
たとえば、図7に示すように、シール部材50Aは、本体部58の内周面の一部から内周側に突出し、軸部33の外周面33aに当接する複数の突出部61を備えてもよい。
このような変形例に係るシール部材50Aであっても、本体部58と軸部33との間には、断面視円弧状の隙間S2が周方向に複数形成され、この複数の隙間S2にグリースを収容することができる。
なお、上記した変形例に関し、突出部61の内径を軸部33の外径よりも若干小さめに形成し、突出部61を介して本体部58が軸部33に外嵌するようにしてもよい。
たとえば、図8に示すように、芯金51Aは、断面視クランク状で軸部33の外周を周回するクランク部材70と、クランク部材70の外周側壁部70aに溶接により一体となった円筒状の円筒部材71とにより構成されてもよい。
または、図9に示すように、芯金51Bは、断面視U字状で軸部33の外周を周回するU字部材72と、U字部材72の外周壁部72aに溶接により一体となった円筒部材73と、により構成されてもよい。
または、図10に示すように、芯金51Cは、円筒状の金属板74の一端側を内周側に折り返すとともにその折り返した部位を断面視U字状に形成してなるものであってもよい。
さらに、図11に示すように芯金51Dは、円筒状の金属板75の他端側お内周側に折り返すとともにその折り返した部位を断面視クランク状に形成してなるものであってもよい。
2 第2十字軸継手(十字軸継手)
30 十字軸
31 胴体部
32 ボス部
33 軸部
40 ニードルローラーベアリング
50、50A シール部材
51、51A、51B、51C、51D 芯金
56 ボス部側壁部
57 外嵌部
58 本体部
61 突出部
S1 隙間
S2 隙間
Claims (2)
- 4つの軸部を有する十字軸と、
前記軸部に挿通されるシール部材と、
前記軸部に外嵌されるニードルローラーベアリングと、を備え、
前記十字軸は、前記軸部の基部に連続し、前記軸部よりも外径が大きいボス部を有し、
前記シール部材は、
前記ボス部の端面に着座し、前記軸部との間に隙間を有する環状の本体部と、
環状を呈し、前記ボス部に外嵌される外嵌部と、を有し、
前記本体部と前記ボス部の端面との間は全周に亘って封止され、
前記外嵌部と前記ボス部の外周面との間は全周に亘って封止されている
ことを特徴とする十字軸継手。 - 前記シール部材に埋設されている芯金は、前記外嵌部に延在していることを特徴とする請求項1に記載の十字軸継手。
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